JP2010284736A - 穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法 - Google Patents

穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010284736A
JP2010284736A JP2009139094A JP2009139094A JP2010284736A JP 2010284736 A JP2010284736 A JP 2010284736A JP 2009139094 A JP2009139094 A JP 2009139094A JP 2009139094 A JP2009139094 A JP 2009139094A JP 2010284736 A JP2010284736 A JP 2010284736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain
support plate
cutting
grains
alignment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009139094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4436886B1 (ja
Inventor
Hiromichi Kojima
弘道 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kett Electric Laboratory
Original Assignee
Kett Electric Laboratory
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kett Electric Laboratory filed Critical Kett Electric Laboratory
Priority to JP2009139094A priority Critical patent/JP4436886B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4436886B1 publication Critical patent/JP4436886B1/ja
Publication of JP2010284736A publication Critical patent/JP2010284736A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、硝子率の検査のための多数の穀粒の切断、整列に関する作業を簡略化させ、切断・整列作業時の作業者の負担の軽減、作業時間の短縮を図ることができる穀粒切断・整列装置を提供する。
【解決手段】本発明の穀粒切断・整列装置は、装置本体2と、操作ハンドルを具備するラックピニオン機構を採用して装置本体内で水平移動する移動体7と、この移動体7の上面に対して、刃先を装置本体2に配置した穀粒支持プレート21の上面に臨ませる状態で着脱可能に取り付けられ、移動体7の水平移動に応じて穀粒支持プレート21から上方に突出する各穀粒Mの胴部を切断する切断刃12と、を有する穀粒切断装置1と、穀粒Mの収容前の穀粒支持プレート21上に被せて穀粒Mの整列を補助する整列補助具23と、切断処理後の各穀粒Mを切断面Maを表出させる状態で収容した穀粒支持プレート21上に被せ密接させる透明被体31と、を有するものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、硝子率の検査のための多数の穀粒の切断、整列に関する作業を簡略化させて、切断・整列作業時の作業者の負担の軽減、作業時間の短縮を図ることができる穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置、穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法に関するものである。
近年、麦等のような穀粒の切断面の画像解析による評価方法が提案されているが、穀粒の硝子率に関しては、農林水産省が定める標準計測方法第2の6において、切断面の観察による計測を行なうこと、目視による判定のため、硝子質粒の定義付け、一定の目合わせ等の打ち合わせを行うこと、測定方法としては、整粒100粒を切断して切断面を観察すること、硝子質粒(切断面の硝子質部分(切断面が半透明で硝子状を呈する部分をいう)が70%を超える粒)及び半硝子質粒(切断面の硝子質部分が30%以上70%以下の粒)の粒数を数え、硝子率(%)=(硝子質粒数+半硝子質粒数×0.5)/供試粒数×100で硝子率を算出すること等が定められている。
すなわち、穀粒100個の切断面を画像スキャナー等の撮像手段で撮像し、観察に供することが必要であるため、切断した100粒の穀粒の各断面を撮像手段による撮像に適した状態に設置することが要請される。
この場合、穀粒保持プレートに設けた多数の小孔に対して、ピンセットを用いて手作業で切断した穀粒の断面を表出させつつその設置作業を行なうことも一つの方法であるが、多くの時間がかかり、更に、細かい作業のため作業者の負担も大きいという問題がある。
また、必要な個数の穀粒の切断面を得るための穀粒切断器としては、従来、切断器本体に50個の小孔を持つ2枚の金属板を重ねて配置し、各小孔に50個の穀粒を縦配置で入れた後、2枚の金属板の間にカッターを人力で強制的に押し込んで各穀粒の中央部を切断するハインスドルフ式の穀粒切断器が知られている。
このハインスドルフ式の穀粒切断器の場合、カッターが取り外しできないこと、一回の操作で50粒しか切断できず、前記農林水産省が定める標準計測方法第2の6における切断面観察の計測基準である「切断された穀粒100個」を得るためには2回の切断操作が必要で、作業性が良好でないこと等の問題を包含している。
更に、50個の小孔を持つ上下2枚の重合配置の孔板と、その間に配置されるとともにハンドル操作で水平方向に回動する刃板とを具備し、刃板を一旦上下2枚の孔板の外方に退避させて、上下2枚の孔板の各小孔に50個の穀粒を縦配置で入れ、ハンドル操作にて刃板を上下2枚の孔板の間に強制的に進入させることにより各穀粒の中央部を切断するグロベッケル式の穀粒切断器も知られている。
このグロベッケル式の穀粒切断器の場合も、上述した場合と同様、カッターが取り外しできないこと、一回の操作で50粒しか切断できず、切断された穀粒100個を得るためには2回の切断操作が必要で、作業性が良好でないこと等の問題を包含している。
特許文献1には、手動押圧、カッター切断式の穀粒均平切断装置が提案されている。この穀粒均平切断装置は、穀粒の一端部を一個ずつ保持する凹部を複数形成した固定台板と、固定台板にセットされて、凹部の位置に対応する位置に穀粒挿通穴を形成した可動台板と、可動台板の穀粒挿通穴に嵌入して凹部に一端部が保持された各穀粒の他端部を押圧する弾性部材からなる押圧部を設けた可動押圧板とを備え、可動台板と可動押圧板とを蝶番により回転自在に取り付け、更に、固定台板の上面に沿って移動させるカッターを備えた構成からなるものである。
しかしながら、この穀粒均平切断装置においては、穀粒を一個ずつ固定台板の凹部にセットする必要があり、細かい作業のため作業が煩雑で、かつ、作業者の負担がかなり大きいものとなっていた。更に、この穀粒均平切断装置においては、切断後の穀粒を撮像に適した状態に設置する方法に関しては何ら開示、示唆されていない。
特開2008−268131号公報
本発明が解決しようとする問題点は、穀類粒の品質評価システムにおける穀粒の断面の検査を行なうに当たり、多数の穀粒の断面画像を撮像する前段階において、撮像に供する多数の穀粒の切断、整列に関する作業を簡略化させて、切断・整列作業時の作業者の負担の軽減、作業時間の短縮を図ることができるような穀粒切断装置、穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法が存在しない点である。
本発明は、多数の穀粒収容用の孔を列設し、各孔に穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容した穀粒支持プレートを載せる平坦部を有するとともに、この平坦部の各辺から側壁部を立設した装置本体と、この装置本体の一端側の側壁部から他端側の側壁部にわたって架設したガイド棒と、前記ガイド棒に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体と、前記装置本体の側壁部にガイド棒に沿って設けたラックと、前記移動体における一隅部に取り付けた前記ラックと噛合するピニオン及びこのピニオンを回転させて前記移動体を水平移動させる操作ハンドルを具備するラックピニオン機構と、前記移動体の上面に対して、刃先を前記穀粒支持プレートの上面に臨ませる状態で着脱可能に取り付けられ、前記移動体の水平移動に応じて前記穀粒支持プレートから上方に突出する各穀粒の胴部を切断する切断刃と、を有する穀粒切断装置と、前記穀粒支持プレートの上面に対応する形状の平坦部と、この平坦部の周辺部を上下に突出する状態で囲んだ側壁部と、前記平坦部に設けた穀粒支持プレートの孔に対応する個数の整列補助孔と、を具備し、穀粒の収容前の前記穀粒支持プレート上に被せて穀粒の整列を補助する整列補助具と、切断処理後の各穀粒を切断面を表出させる状態で収容した前記穀粒支持プレート上に被せ密接させる透明材からなる平坦部を具備する透明被体と、を有すること最も主要な特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、多数の穀粒を一度に切断処理可能で作業能率を大幅に向上でき、操作ハンドルを利用したラックピニオン機構を採用する構造であるため、硬い多数の穀粒を切断する場合でも小さな回転操作力のみで簡単に切断できることから操作性が良好となり、更に、切断刃としては市販のカッター刃を利用でき、また、切断刃は着脱式で交換容易であるため、維持費の低減、メンテナンス性の向上を図ることもできる穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、多数粒の穀粒を一度に切断処理可能で作業能率を大幅に向上でき、操作ハンドルを利用したラックピニオン機構を採用する構造であるため、硬い多数粒の穀粒を切断する場合でも小さな回転操作力のみで簡単に切断できることから操作性が良好となり、更に、切断刃としては市販のカッター刃を利用でき、また、切断刃は着脱式で交換容易であるため、維持費の低減、メンテナンス性の向上を図ることもできる穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、100粒(運用規則で規定されている粒数)分の穀粒を一度に切断処理可能で作業能率を大幅に向上でき、操作ハンドルを利用したラックピニオン機構を採用する構造であるため、硬い100粒の穀粒を切断する場合でも小さな回転操作力のみで簡単に切断できることから操作性が良好となり、更に、切断刃としては市販のカッター刃を利用でき、また、切断刃は着脱式で交換容易であるため、維持費の低減、メンテナンス性の向上を図ることもできる穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置を提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、整列補助具を備えることから、穀粒支持プレート上への多数の穀粒の整列配置が簡略容易であり、また、穀粒切断・整列装置は作業能率の大幅向上、操作性が良好、維持費の低減、メンテナンス性の向上という効果を発揮し、更に、透明被体を採用することから穀粒の切断面の撮像手段への配置も極めて容易な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、整列補助具を備えることから、穀粒支持プレート上への多数粒の穀粒の整列配置が簡略容易であり、また、穀粒切断・整列装置は作業能率の大幅向上、操作性が良好、維持費の低減、メンテナンス性の向上という効果を発揮し、更に、透明被体を採用することから、多数粒の穀粒の切断面の撮像手段への配置も極めて容易な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、整列補助具を備えることから、穀粒支持プレート上への100個(運用規則で規定されている粒数)の穀粒の整列配置が簡略容易であり、また、穀粒切断・整列装置は作業能率の大幅向上、操作性が良好、維持費の低減、メンテナンス性の向上という効果を発揮し、更に、透明被体を採用することから100個の穀粒の切断面の撮像手段への配置も極めて容易な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置を提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、整列補助具を利用しての穀粒支持プレート上への多数の穀粒の整列工程から、穀粒切断装置による多数の穀粒の切断工程を経て、切断面を表出させた多数の穀粒を収容した穀粒支持プレートの撮像手段41への設置に至る一連の工程を、簡略、かつ、短時間で実行し、穀類粒の品質評価システムの検査に供することが可能な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列方法を提供することができる。
請求項8記載の発明によれば、整列補助具を利用しての穀粒支持プレート上への多数粒の穀粒の整列工程から、穀粒切断装置による多数粒の穀粒の切断工程を経て、切断面を表出させた多数粒の穀粒を収容した穀粒支持プレートの撮像手段への設置に至る一連の工程を、簡略、かつ、短時間で実行し、多数粒の穀類粒の品質評価システムの検査に供することが可能な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列方法を提供することができる。
請求項9記載の発明によれば、整列補助具を利用しての穀粒支持プレート上への100個(運用規則で規定されている粒数)の穀粒の整列工程から、穀粒切断装置による100個の穀粒の切断工程を経て、切断面を表出させた100個の穀粒を収容した穀粒支持プレートの撮像手段への設置に至る一連の工程を、簡略、かつ、短時間で実行し、100個の穀類粒の品質評価システムの検査に供することが可能な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列方法を提供することができる。
図1は本発明の実施例1に係る穀粒切断装置の概略斜視図である。 図2は本実施例1に係る穀粒切断装置に設置する穀粒を突出状態で収容した穀粒支持プレートの概略正面図である。 図3は本実施例1に係る穀粒切断装置における穀粒支持プレートから突出する穀粒の切断動作を示す説明図である。 図4は本実施例1に係る穀粒切断装置により切断した穀粒支持プレート上の穀粒の状態を上方から見た概略部分平面図である。 図5は本発明の実施例2に係る穀粒切断・整列装置の全体構成を示す概略斜視図である。 図6は本実施例2に係る穀粒切断・整列装置における穀粒支持プレート上に整列補助具を載せ穀粒を投入する状態を示す概略斜視図である。 図7は本実施例2に係る穀粒切断・整列装置における上半部を切断除去した状態の穀粒を収容した穀粒支持プレートを示す概略断面図である。 図8は本実施例2に係る穀粒切断・整列装置における上半部を切断除去した状態の穀粒を収容した穀粒支持プレートに透明被体を被せる状態及び穀粒支持プレート、透明被体を上下反転した状態を示す概略斜視図である。 図9は本実施例2に係る穀粒支持プレート、透明被体を撮像手段上にセットした状態を示す概略断面図である。 図10は本発明の実施例2に係る穀粒切断・整列方法の処理工程を示すフローチャートである。
本発明は、穀類粒の品質評価システムにおける穀粒の断面の検査のための撮像に供する多数の穀粒の切断、整列に関する作業を簡略化させて、切断・整列作業時の作業者の負担の軽減、作業時間の短縮を図ることができる穀粒切断・整列装置を提供するという目的を、例えば100個の穀粒収容用の孔を縦・横10列ずつの配置で列設し、各孔に例えば100個の穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容した穀粒支持プレートを載せる平坦部を有するとともに、この平坦部の各辺から側壁部を立設した装置本体と、この装置本体の一端側の側壁部から他端側の側壁部にわたって架設した一対のガイド棒と、前記一対のガイド棒に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体と、前記装置本体の側壁部に前記ガイド棒に沿って設けたラックと、前記移動体におけるラック近傍の一隅部に取り付けた前記ラックと噛合するピニオン及びこのピニオンを回転させて前記移動体を水平移動させる操作ハンドルを具備するラックピニオン機構と、前記移動体の上面に対して、切断刃ホルダを介して刃先を前記穀粒支持プレートの上面に臨ませる状態で着脱可能に取り付けられ、前記移動体の水平移動に応じて前記穀粒支持プレートから上方に突出する例えば100個の穀粒の胴部を切断する切断刃と、を有する穀粒切断装置と、前記穀粒支持プレートの上面に対応する形状の平坦部と、この平坦部の周辺部を上下に突出する状態で囲んだ側壁部と、前記平坦部に設けた前記穀粒支持プレートの例えば100個の孔に対応する配置の例えば100個の整列補助孔と、を具備し、穀粒の収容前の前記穀粒支持プレート上に被せて穀粒の整列を補助する整列補助具と、切断処理後の例えば100個の穀粒を切断面を表出させる状態で収容した状態の前記穀粒支持プレート上に被せ密接させる透明材からなる平坦部を具備する透明被体と、を有する構成により実現した。
以下に本発明の実施例に係る穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置、穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法について詳細に説明する。
図1乃至図3を参照して本発明の実施例1に係る穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置について説明する。
本実施例1に係る穀粒切断装置1は、図1に示すように、上部が開口した四角箱型状で、底部に後述する穀粒支持プレート21を載置するための矩形状の平坦部3を形成するとともに、この平坦部3の各辺から側壁部4を立設した装置本体2と、この装置本体2の一端側の側壁部4から他端側の側壁部4にわたって平行配置に架設した一対のガイド棒5と、一方のガイド棒5の外側の側壁部4に前記ガイド棒5と同方向に設けた直線状のラック6と、前記一端側の側壁部4の近傍位置において前記一対のガイド棒5に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体7と、この移動体7における前記ラック6側の位置に、垂直配置に取り付けたピニオン軸8と、このピニオン軸8に嵌着され、前記ラック6に嵌合させた図示しないピニオンと、前記ピニオン軸8の上端に固着した円形の操作ハンドル9と、前記移動体7の上面に対してネジ11を用いて着脱可能に取り付けた例えば透明材からなる安全カバー14と、前記移動体7の下面に取り付けた切断刃ホルダ10と、この切断刃ホルダ10の下面側にネジ13を用いて着脱可能に取り付けた例えば市販のカッター刃からなる切断刃12と、を有している。
前記切断刃12は、操作ハンドル9の回転操作に応じて前記ガイド棒5により案内されつつラック6とピニオンとの噛合により図1の矢印a方向に移動する移動体7に連動して穀粒支持プレート21の上面に沿って矢印a方向に移動するように構成している。
前記穀粒支持プレート21は、図1に示すように、略直方体状に形成されるとともに、その上面部21aには、図示する実施例では例えば、縦方向に10列、横方向に10列の配置で例えば合計100個の穀粒M用の孔(凹孔)22を穿設しており、図2に示すように合計100個の孔22から各々穀粒Mをその略上半部が上方に突出する状態で収容した状態で前記平坦部3上に固定配置されるようになっている。
なお、この穀粒切断装置1における図示する実施例1では、例えば、縦方向に10列、横方向に10列の配置で、例えば合計100個の穀粒M用の孔(凹孔)22を穿設した構成としているが、本発明においては、穀粒M用の当該孔(凹孔)22の穿設数を図示する実施例に限定するものではなく、合計100個以上又はそれ以下の孔(凹孔)22の穿設数で構成しても良い。この点、後記する実施例2においても同様である。
前記穀粒支持プレート21の前記平坦部3上への固定は、例えば、平坦部3の上面に、前記穀粒支持プレート21の底部形状に対応した形状の凹陥部を設ける等の例を挙げることができる。
次に、本実施例1に係る穀粒切断装置1による穀粒支持プレート21に収容した穀粒Mの切断動作について、図3、図4をも参照して説明する。
初期状態として、前記移動体7を図1に示す位置としておき、この状態で前記平坦部3の上面に例えば100粒の穀粒Mを上述した態様で収容した前記穀粒支持プレート21を固定配置する。
次に、前記操作ハンドル9を回転操作し、移動体7を前記ガイド棒5により案内させつつ図1の矢印a方向に移動させて、同時に前記切断刃12も前記穀粒支持プレート21の上面に沿って矢印a方向に移動させる。
これにより、図3に示すように、前記切断刃12が前記穀粒支持プレート21からその略上半部が上方に突出する各穀粒Mの胴部を一挙に切断し、この結果、図4に一部を示すように、前記穀粒支持プレート21を上方から俯瞰したとき各穀粒Mにおける切断面Maが各々表出する状態となる。
前記穀粒支持プレート21上の全ての穀粒Mの切断を終了した後には、前記操作ハンドル9を逆転操作し、移動体7及び切断刃12を図1に示す初期状態に戻し、以降の切断作業に備える。また、切断した穀粒Mの上半部は廃棄する。
上述した本実施例1に係る穀粒切断装置1によれば、例えば100粒(運用規則で規定されている粒数)分の穀粒Mを一度に切断処理可能であり、一度に50粒分しか切断できない従来の切断器に比べ作業能率を大幅に向上できる。
また、前記穀粒切断装置1は、ラック6とピニオンとを用いたラックピニオン機構と、操作ハンドル9とを利用した構造であるため、硬い穀粒Mを切断する場合でも小さな回転操作力のみで簡単に切断でき、操作性が良好となる。
更に、前記切断刃12としては市販のカッター刃を利用でき、また、切断刃12は着脱式で交換容易であるため、維持費の低減、メンテナンス性の向上を図ることもできる。
図5乃至図10を参照して本発明の実施例2に係る穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置1A及び穀粒切断・整列方法について説明する。
本実施例2に係る穀粒切断・整列装置1Aは、図5に示すように、前記穀粒支持プレート21及び前記穀粒切断装置1を含むとともに、穀粒Mの収容前の穀粒支持プレート21上に被せて穀粒Mの整列を補助する整列補助具23と、切断処理後の各穀粒Mを収容した状態の穀粒支持プレート21上に被せて撮像手段41へ設置するための透明被体(透明シャーレ)31と、を有している。
前記整列補助具23は、前記穀粒支持プレート21の上面部21aの寸法より僅かに大きい寸法を持つ矩形状の平坦部23aに、前記穀粒支持プレート21の各孔22に対応する孔径で、かつ、対応する個数(縦方向に10列、横方向に10列の配置で例えば合計100個)の整列補助孔(貫通孔)24を設けるとともに、平坦部23aの四辺をこの平坦部23aから上下に突出する側壁部25で囲んだ形状に構成している。
そして、前記側壁部25における平坦部23aの位置よりも下側部分を前記穀粒支持プレート21の外周への嵌装用として機能させて、また、前記側壁部25における平坦部23aの位置よりも上側部分で囲まれる空間を、穀粒Mの整列補助空間として機能させるように構成している。
前記透明被体31は、前記穀粒支持プレート21の上面部21aの寸法より僅かに大きい寸法を持つ矩形状で、透明合成樹脂等の透明材からなる平坦部31aと、この平坦部31aの四辺から立設した側壁部32とを有し、前記穀粒支持プレート21の上面部21a上に前記平坦部31aを密接する状態で被せることが可能に構成している。
次に、本実施例2に係る穀粒切断・整列装置1Aによる穀粒切断・整列方法について、図6乃至図9及び図10に示す本実施例2の穀粒切断・整列方法の処理過程を示すフローチャートを参照して説明する。
まず、図6に示すように、前記穀粒支持プレート21上に整列補助具23を載せ(ステップS1)、平坦部23aを前記穀粒支持プレート21の上面部21aに密接させて、整列補助具23の各整列補助孔24を穀粒支持プレート21の各孔22に合致させる。
次に、整列補助具23の上方から適量(例えば100粒以上)の穀粒Mを投入し、整列補助具23及び穀粒支持プレート21を小刻みに揺する(ステップS2)。これにより、個々の穀粒Mは、整列補助具23の各整列補助孔24を経て穀粒支持プレート21の各孔22内に縦配置で一粒ずつ没入した状態になり、余分な穀粒は平坦部23aに残る。
次に、整列補助具23を、余った穀粒Mとともに穀粒支持プレート21から取り外す(ステップS3)。これにより、既述した如く図2に示すような例えば合計100個の孔22から各々穀粒Mをその略上半部が上方に突出する状態で収容した状態穀粒支持プレート21を得ることができる。
次に、各孔22に例えば100個の穀粒Mが納まった状態の穀粒支持プレート21を、既述した態様で前記穀粒切断装置1にセットする(ステップS4)。
次に、前記操作ハンドル9を回転操作し、移動体7を前記ガイド棒5により案内させつつ矢印a方向に移動させ、同時に前記切断刃12も前記穀粒支持プレート21の上面に沿って矢印a方向に移動させ、前記穀粒支持プレート21からその略上半部が上方に突出する各穀粒Mの胴部を一挙に切断する(ステップS5)。これにより、図7に概略的に示すように、各孔22に下半分部が没入され切断面Maを上面部21aに表出させた例えば100個の穀粒Mを収容した穀粒支持プレート21が得られる。
次に、前記上面部21aに各穀粒Mの切断面Maが各々表出する状態となった前記穀粒支持プレート21に対して、図8に示すように、前記透明被体31を被せ、その平坦部31aを穀粒支持プレート21の上面部21aに密接させた後、図8下欄に示すように、前記穀粒支持プレート21、透明被体31を押さえ込みながら上下反転させ(ステップS6)、透明被体31の平坦部31aを下側配置とする。
次に、図9に示すように、前記透明被体31の平坦部31aを下側配置としたままこれらを例えばカラー画像スキャナー等の撮影像手段41の撮像面42上に設置し、各穀粒Mの切断面Maを透明被体31の透明な平坦部31aを介して撮像面42に臨ませる(ステップS7)。
この後、前記撮像手段41により各穀粒Mの切断面を撮像し(ステップS8)、その撮像データを穀粒Mの品質評価システムを構成するコンピュータに記憶している処理プログラムを用いた画像解析に供する。なお、品質評価システムの詳細については説明を省略する。
本実施例2に係る穀粒切断・整列装置1Aによれば、例えば100個以上の多数の穀粒Mを投入し整列補助を行なう整列補助具23を備えることから、穀粒支持プレート21上への穀粒Mの整列配置が簡略容易であり、また、穀粒切断・整列装置1は既述したように作業能率の大幅向上、操作性が良好、維持費の低減、メンテナンス性の向上という効果を発揮し、 更に、透明被体31を採用することから穀粒M切断面Maの撮像手段41における撮像面42への配置も極めて容易となり、全体として簡略容易に所要個数の穀粒の整列、切断、切断面Maの撮像手段41における撮像面42への設置を迅速に実行できる極めて斬新な効果を発揮する。
また、本実施例2に係る穀粒切断・整列方法によれば、例えば100個以上の多数の穀粒Mの整列補助具23を利用しての穀粒支持プレート21上への整列工程から、穀粒切断装置1による例えば100個の穀粒Mの切断工程を経て、切断面Maを表出させた穀粒Mを収容した穀粒支持プレート21の撮像手段41における撮像面42へ設置する工程に至る一連の工程を、簡略、かつ、短時間で実行し、穀類粒の品質評価システムの検査に供することが可能になるという極めて斬新な効果を発揮する。
本発明は、大麦、小麦、米等の各種穀類粒の品質評価システムにおける特に硝子率の検査を行なう場合に広範に適用可能である。
1 穀粒切断装置
1A 穀粒切断・整列装置
2 装置本体
3 平坦部
4 側壁部
5 ガイド棒
6 ラック
7 移動体
8 ピニオン軸
9 操作ハンドル
10 切断刃ホルダ
11 ネジ
12 切断刃
13 ネジ
14 安全カバー
21 穀粒支持プレート
21a 上面部
22 孔
23 整列補助具
23a 平坦部
24 整列補助孔
25 側壁部
31 透明被体
31a 平坦部
32 側壁部
41 撮像手段
42 撮像面
M 穀粒
Ma 切断面
本発明が解決しようとする問題点は、穀類粒の品質評価システムにおける穀粒の断面の検査を行なうに当たり、多数の穀粒の断面画像を撮像する前段階において、撮像に供する多数の穀粒の切断作業を簡略化させて、切断作業時の作業者の負担の軽減、作業時間の短縮を図ることができるような穀粒切断装置、並びに、撮像に供する多数の穀粒の切断、整列に関する作業を簡略化させて、切断作業時の作業者の負担の軽減、作業時間の短縮を図ることができるような穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法が存在しない点である。
本発明の穀粒切断装置は、多数の穀粒収容用の孔を列設し、各孔に穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容した穀粒支持プレートを載せる平坦部を有するとともに、この平坦部の各辺から側壁部を立設した装置本体と、この装置本体の一端側の側壁部から他端側の側壁部にわたって架設したガイド棒と、前記ガイド棒に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体と、前記装置本体の側壁部にガイド棒に沿って設けたラックと、前記移動体における一隅部に取り付けた前記ラックと噛合するピニオン及びこのピニオンを回転させて前記移動体を水平移動させる操作ハンドルを具備するラックピニオン機構と、前記移動体の上面に対して、刃先を前記穀粒支持プレートの上面に臨ませる状態で着脱可能に取り付けられ、前記移動体の水平移動に応じて前記穀粒支持プレートから上方に突出する各穀粒の胴部を切断する切断刃と、前記移動体の上面に対して前記切断刃を覆うようにして着脱可能に取り付けた透明材からなる安全カバーと、を有することを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、多数の穀粒を一度に切断処理可能で作業能率を大幅に向上でき、操作ハンドルを利用したラックピニオン機構を採用する構造であるため、硬い多数の穀粒を切断する場合でも小さな回転操作力のみで簡単に切断できることから操作性が良好となり、更に、切断刃としては市販のカッター刃を利用でき、また、切断刃は着脱式で交換容易であるため、維持費の低減、メンテナンス性の向上を図ることもでき、透明材からなる安全カバーを備えることから、当然穀粒の切断状態を視認することも可能である穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、多数粒の穀粒を一度に切断処理可能で作業能率を大幅に向上でき、操作ハンドルを利用したラックピニオン機構を採用する構造であるため、硬い多数粒の穀粒を切断する場合でも小さな回転操作力のみで簡単に切断できることから操作性が良好となり、更に、切断刃としては市販のカッター刃を利用でき、また、切断刃は着脱式で交換容易であるため、維持費の低減、メンテナンス性の向上を図ることもでき、透明材からなる安全カバーを備えることから、当然穀粒の切断状態を視認することも可能である穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、100粒(運用規則で規定されている粒数)分の穀粒を一度に切断処理可能で作業能率を大幅に向上でき、操作ハンドルを利用したラックピニオン機構を採用する構造であるため、硬い100粒の穀粒を切断する場合でも小さな回転操作力のみで簡単に切断できることから操作性が良好となり、更に、切断刃としては市販のカッター刃を利用でき、また、切断刃は着脱式で交換容易であるため、維持費の低減、メンテナンス性の向上を図ることもでき、透明材からなる安全カバーを備えることから、当然穀粒の切断状態を視認することも可能である穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置を提供することができる。
本発明は、硝子率の検査のための多数の穀粒の切断、整列に関する作業を簡略化させて、切断・整列作業時の作業者の負担の軽減、作業時間の短縮を図ることができる穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法に関するものである。
近年、麦等のような穀粒の切断面の画像解析による評価方法が提案されているが、穀粒の硝子率に関しては、農林水産省が定める標準計測方法第2の6において、切断面の観察による計測を行なうこと、目視による判定のため、硝子質粒の定義付け、一定の目合わせ等の打ち合わせを行うこと、測定方法としては、整粒100粒を切断して切断面を観察すること、硝子質粒(切断面の硝子質部分(切断面が半透明で硝子状を呈する部分をいう)が70%を超える粒)及び半硝子質粒(切断面の硝子質部分が30%以上70%以下の粒)の粒数を数え、硝子率(%)=(硝子質粒数+半硝子質粒数×0.5)/供試粒数×100で硝子率を算出すること等が定められている。
すなわち、穀粒100個の切断面を画像スキャナー等の撮像手段で撮像し、観察に供することが必要であるため、切断した100粒の穀粒の各断面を撮像手段による撮像に適した状態に設置することが要請される。
この場合、穀粒保持プレートに設けた多数の小孔に対して、ピンセットを用いて手作業で切断した穀粒の断面を表出させつつその設置作業を行なうことも一つの方法であるが、多くの時間がかかり、更に、細かい作業のため作業者の負担も大きいという問題がある。
また、必要な個数の穀粒の切断面を得るための穀粒切断器としては、従来、切断器本体に50個の小孔を持つ2枚の金属板を重ねて配置し、各小孔に50個の穀粒を縦配置で入れた後、2枚の金属板の間にカッターを人力で強制的に押し込んで各穀粒の中央部を切断するハインスドルフ式の穀粒切断器が知られている。
このハインスドルフ式の穀粒切断器の場合、カッターが取り外しできないこと、一回の操作で50粒しか切断できず、前記農林水産省が定める標準計測方法第2の6における切断面観察の計測基準である「切断された穀粒100個」を得るためには2回の切断操作が必要で、作業性が良好でないこと等の問題を包含している。
更に、50個の小孔を持つ上下2枚の重合配置の孔板と、その間に配置されるとともにハンドル操作で水平方向に回動する刃板とを具備し、刃板を一旦上下2枚の孔板の外方に退避させて、上下2枚の孔板の各小孔に50個の穀粒を縦配置で入れ、ハンドル操作にて刃板を上下2枚の孔板の間に強制的に進入させることにより各穀粒の中央部を切断するグロベッケル式の穀粒切断器も知られている。
このグロベッケル式の穀粒切断器の場合も、上述した場合と同様、カッターが取り外しできないこと、一回の操作で50粒しか切断できず、切断された穀粒100個を得るためには2回の切断操作が必要で、作業性が良好でないこと等の問題を包含している。
特許文献1には、手動押圧、カッター切断式の穀粒均平切断装置が提案されている。この穀粒均平切断装置は、穀粒の一端部を一個ずつ保持する凹部を複数形成した固定台板と、固定台板にセットされて、凹部の位置に対応する位置に穀粒挿通穴を形成した可動台板と、可動台板の穀粒挿通穴に嵌入して凹部に一端部が保持された各穀粒の他端部を押圧する弾性部材からなる押圧部を設けた可動押圧板とを備え、可動台板と可動押圧板とを蝶番により回転自在に取り付け、更に、固定台板の上面に沿って移動させるカッターを備えた構成からなるものである。
しかしながら、この穀粒均平切断装置においては、穀粒を一個ずつ固定台板の凹部にセットする必要があり、細かい作業のため作業が煩雑で、かつ、作業者の負担がかなり大きいものとなっていた。更に、この穀粒均平切断装置においては、切断後の穀粒を撮像に適した状態に設置する方法に関しては何ら開示、示唆されていない。
特開2008−268131号公報
本発明が解決しようとする問題点は、穀類粒の品質評価システムにおける穀粒の断面の検査を行なうに当たり、多数の穀粒の断面画像を撮像する前段階において、撮像に供する多数の穀粒の切断、整列に関する作業を簡略化させて、切断・整列作業時の作業者の負担の軽減、作業時間の短縮を図ることができるような穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法が存在しない点である。
本発明は、多数の穀粒収容用の孔を列設し、各孔に穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容した穀粒支持プレートを載せる平坦部を有するとともに、この平坦部の各辺から側壁部を立設した装置本体と、この装置本体の一端側の側壁部から他端側の側壁部にわたって架設したガイド棒と、前記ガイド棒に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体と、前記装置本体の側壁部にガイド棒に沿って設けたラックと、前記移動体における一隅部に取り付けた前記ラックと噛合するピニオン及びこのピニオンを回転させて前記移動体を水平移動させる操作ハンドルを具備するラックピニオン機構と、前記移動体の上面に対して、刃先を前記穀粒支持プレートの上面に臨ませる状態で着脱可能に取り付けられ、前記移動体の水平移動に応じて前記穀粒支持プレートから上方に突出する各穀粒の胴部を切断する切断刃と、を有する穀粒切断装置と、前記穀粒支持プレートの上面に対応する形状の平坦部と、この平坦部の周辺部を上下に突出する状態で囲んだ側壁部と、前記平坦部に設けた穀粒支持プレートの孔に対応する個数の整列補助孔と、を具備し、穀粒の収容前の前記穀粒支持プレート上に被せて穀粒の整列を補助する整列補助具と、切断処理後の各穀粒を切断面を表出させる状態で収容した前記穀粒支持プレート上に被せ密接させる透明材からなる平坦部を具備する透明被体と、を有すること最も主要な特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、整列補助具を備えることから、穀粒支持プレート上への多数の穀粒の整列配置が簡略容易であり、また、穀粒切断・整列装置は作業能率の大幅向上、操作性が良好、維持費の低減、メンテナンス性の向上という効果を発揮し、更に、透明被体を採用することから穀粒の切断面の撮像手段への配置も極めて容易な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、整列補助具を備えることから、穀粒支持プレート上への多数粒の穀粒の整列配置が簡略容易であり、また、穀粒切断・整列装置は作業能率の大幅向上、操作性が良好、維持費の低減、メンテナンス性の向上という効果を発揮し、更に、透明被体を採用することから、多数粒の穀粒の切断面の撮像手段への配置も極めて容易な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、整列補助具を備えることから、穀粒支持プレート上への100個(運用規則で規定されている粒数)の穀粒の整列配置が簡略容易であり、また、穀粒切断・整列装置は作業能率の大幅向上、操作性が良好、維持費の低減、メンテナンス性の向上という効果を発揮し、更に、透明被体を採用することから100個の穀粒の切断面の撮像手段への配置も極めて容易な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置を提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、整列補助具を利用しての穀粒支持プレート上への多数の穀粒の整列工程から、穀粒切断装置による多数の穀粒の切断工程を経て、切断面を表出させた多数の穀粒を収容した穀粒支持プレートの撮像手段41への設置に至る一連の工程を、簡略、かつ、短時間で実行し、穀類粒の品質評価システムの検査に供することが可能な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列方法を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、整列補助具を利用しての穀粒支持プレート上への多数粒の穀粒の整列工程から、穀粒切断装置による多数粒の穀粒の切断工程を経て、切断面を表出させた多数粒の穀粒を収容した穀粒支持プレートの撮像手段への設置に至る一連の工程を、簡略、かつ、短時間で実行し、多数粒の穀類粒の品質評価システムの検査に供することが可能な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列方法を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、整列補助具を利用しての穀粒支持プレート上への100個(運用規則で規定されている粒数)の穀粒の整列工程から、穀粒切断装置による100個の穀粒の切断工程を経て、切断面を表出させた100個の穀粒を収容した穀粒支持プレートの撮像手段への設置に至る一連の工程を、簡略、かつ、短時間で実行し、100個の穀類粒の品質評価システムの検査に供することが可能な穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列方法を提供することができる。
図1は本発明の実施例1に係る穀粒切断装置の概略斜視図である。 図2は本実施例1に係る穀粒切断装置に設置する穀粒を突出状態で収容した穀粒支持プレートの概略正面図である。 図3は本実施例1に係る穀粒切断装置における穀粒支持プレートから突出する穀粒の切断動作を示す説明図である。 図4は本実施例1に係る穀粒切断装置により切断した穀粒支持プレート上の穀粒の状態を上方から見た概略部分平面図である。 図5は本発明の実施例2に係る穀粒切断・整列装置の全体構成を示す概略斜視図である。 図6は本実施例2に係る穀粒切断・整列装置における穀粒支持プレート上に整列補助具を載せ穀粒を投入する状態を示す概略斜視図である。 図7は本実施例2に係る穀粒切断・整列装置における上半部を切断除去した状態の穀粒を収容した穀粒支持プレートを示す概略断面図である。 図8は本実施例2に係る穀粒切断・整列装置における上半部を切断除去した状態の穀粒を収容した穀粒支持プレートに透明被体を被せる状態及び穀粒支持プレート、透明被体を上下反転した状態を示す概略斜視図である。 図9は本実施例2に係る穀粒支持プレート、透明被体を撮像手段上にセットした状態を示す概略断面図である。 図10は本発明の実施例2に係る穀粒切断・整列方法の処理工程を示すフローチャートである。
本発明は、穀類粒の品質評価システムにおける穀粒の断面の検査のための撮像に供する多数の穀粒の切断、整列に関する作業を簡略化させて、切断・整列作業時の作業者の負担の軽減、作業時間の短縮を図ることができる穀粒切断・整列装置を提供するという目的を、例えば100個の穀粒収容用の孔を縦・横10列ずつの配置で列設し、各孔に例えば100個の穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容した穀粒支持プレートを載せる平坦部を有するとともに、この平坦部の各辺から側壁部を立設した装置本体と、この装置本体の一端側の側壁部から他端側の側壁部にわたって架設した一対のガイド棒と、前記一対のガイド棒に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体と、前記装置本体の側壁部に前記ガイド棒に沿って設けたラックと、前記移動体におけるラック近傍の一隅部に取り付けた前記ラックと噛合するピニオン及びこのピニオンを回転させて前記移動体を水平移動させる操作ハンドルを具備するラックピニオン機構と、前記移動体の上面に対して、切断刃ホルダを介して刃先を前記穀粒支持プレートの上面に臨ませる状態で着脱可能に取り付けられ、前記移動体の水平移動に応じて前記穀粒支持プレートから上方に突出する例えば100個の穀粒の胴部を切断する切断刃と、を有する穀粒切断装置と、前記穀粒支持プレートの上面に対応する形状の平坦部と、この平坦部の周辺部を上下に突出する状態で囲んだ側壁部と、前記平坦部に設けた前記穀粒支持プレートの例えば100個の孔に対応する配置の例えば100個の整列補助孔と、を具備し、穀粒の収容前の前記穀粒支持プレート上に被せて穀粒の整列を補助する整列補助具と、切断処理後の例えば100個の穀粒を切断面を表出させる状態で収容した状態の前記穀粒支持プレート上に被せ密接させる透明材からなる平坦部を具備する透明被体と、を有する構成により実現した。
以下に本発明の実施例に係る穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置、穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法について詳細に説明する。
図1乃至図3を参照して本発明の実施例1に係る穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置について説明する。
本実施例1に係る穀粒切断装置1は、図1に示すように、上部が開口した四角箱型状で、底部に後述する穀粒支持プレート21を載置するための矩形状の平坦部3を形成するとともに、この平坦部3の各辺から側壁部4を立設した装置本体2と、この装置本体2の一端側の側壁部4から他端側の側壁部4にわたって平行配置に架設した一対のガイド棒5と、一方のガイド棒5の外側の側壁部4に前記ガイド棒5と同方向に設けた直線状のラック6と、前記一端側の側壁部4の近傍位置において前記一対のガイド棒5に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体7と、この移動体7における前記ラック6側の位置に、垂直配置に取り付けたピニオン軸8と、このピニオン軸8に嵌着され、前記ラック6に嵌合させた図示しないピニオンと、前記ピニオン軸8の上端に固着した円形の操作ハンドル9と、前記移動体7の上面に対してネジ11を用いて着脱可能に取り付けた例えば透明材からなる安全カバー14と、前記移動体7の下面に取り付けた切断刃ホルダ10と、この切断刃ホルダ10の下面側にネジ13を用いて着脱可能に取り付けた例えば市販のカッター刃からなる切断刃12と、を有している。
前記切断刃12は、操作ハンドル9の回転操作に応じて前記ガイド棒5により案内されつつラック6とピニオンとの噛合により図1の矢印a方向に移動する移動体7に連動して穀粒支持プレート21の上面に沿って矢印a方向に移動するように構成している。
前記穀粒支持プレート21は、図1に示すように、略直方体状に形成されるとともに、その上面部21aには、図示する実施例では例えば、縦方向に10列、横方向に10列の配置で例えば合計100個の穀粒M用の孔(凹孔)22を穿設しており、図2に示すように合計100個の孔22から各々穀粒Mをその略上半部が上方に突出する状態で収容した状態で前記平坦部3上に固定配置されるようになっている。
なお、この穀粒切断装置1における図示する実施例1では、例えば、縦方向に10列、横方向に10列の配置で、例えば合計100個の穀粒M用の孔(凹孔)22を穿設した構成としているが、本発明においては、穀粒M用の当該孔(凹孔)22の穿設数を図示する実施例に限定するものではなく、合計100個以上又はそれ以下の孔(凹孔)22の穿設数で構成しても良い。この点、後記する実施例2においても同様である。
前記穀粒支持プレート21の前記平坦部3上への固定は、例えば、平坦部3の上面に、前記穀粒支持プレート21の底部形状に対応した形状の凹陥部を設ける等の例を挙げることができる。
次に、本実施例1に係る穀粒切断装置1による穀粒支持プレート21に収容した穀粒Mの切断動作について、図3、図4をも参照して説明する。
初期状態として、前記移動体7を図1に示す位置としておき、この状態で前記平坦部3の上面に例えば100粒の穀粒Mを上述した態様で収容した前記穀粒支持プレート21を固定配置する。
次に、前記操作ハンドル9を回転操作し、移動体7を前記ガイド棒5により案内させつつ図1の矢印a方向に移動させて、同時に前記切断刃12も前記穀粒支持プレート21の上面に沿って矢印a方向に移動させる。
これにより、図3に示すように、前記切断刃12が前記穀粒支持プレート21からその略上半部が上方に突出する各穀粒Mの胴部を一挙に切断し、この結果、図4に一部を示すように、前記穀粒支持プレート21を上方から俯瞰したとき各穀粒Mにおける切断面Maが各々表出する状態となる。
前記穀粒支持プレート21上の全ての穀粒Mの切断を終了した後には、前記操作ハンドル9を逆転操作し、移動体7及び切断刃12を図1に示す初期状態に戻し、以降の切断作業に備える。また、切断した穀粒Mの上半部は廃棄する。
上述した本実施例1に係る穀粒切断装置1によれば、例えば100粒(運用規則で規定されている粒数)分の穀粒Mを一度に切断処理可能であり、一度に50粒分しか切断できない従来の切断器に比べ作業能率を大幅に向上できる。
また、前記穀粒切断装置1は、ラック6とピニオンとを用いたラックピニオン機構と、操作ハンドル9とを利用した構造であるため、硬い穀粒Mを切断する場合でも小さな回転操作力のみで簡単に切断でき、操作性が良好となる。
更に、前記切断刃12としては市販のカッター刃を利用でき、また、切断刃12は着脱式で交換容易であるため、維持費の低減、メンテナンス性の向上を図ることもできる。
図5乃至図10を参照して本発明の実施例2に係る穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置1A及び穀粒切断・整列方法について説明する。
本実施例2に係る穀粒切断・整列装置1Aは、図5に示すように、前記穀粒支持プレート21及び前記穀粒切断装置1を含むとともに、穀粒Mの収容前の穀粒支持プレート21上に被せて穀粒Mの整列を補助する整列補助具23と、切断処理後の各穀粒Mを収容した状態の穀粒支持プレート21上に被せて撮像手段41へ設置するための透明被体(透明シャーレ)31と、を有している。
前記整列補助具23は、前記穀粒支持プレート21の上面部21aの寸法より僅かに大きい寸法を持つ矩形状の平坦部23aに、前記穀粒支持プレート21の各孔22に対応する孔径で、かつ、対応する個数(縦方向に10列、横方向に10列の配置で例えば合計100個)の整列補助孔(貫通孔)24を設けるとともに、平坦部23aの四辺をこの平坦部23aから上下に突出する側壁部25で囲んだ形状に構成している。
そして、前記側壁部25における平坦部23aの位置よりも下側部分を前記穀粒支持プレート21の外周への嵌装用として機能させて、また、前記側壁部25における平坦部23aの位置よりも上側部分で囲まれる空間を、穀粒Mの整列補助空間として機能させるように構成している。
前記透明被体31は、前記穀粒支持プレート21の上面部21aの寸法より僅かに大きい寸法を持つ矩形状で、透明合成樹脂等の透明材からなる平坦部31aと、この平坦部31aの四辺から立設した側壁部32とを有し、前記穀粒支持プレート21の上面部21a上に前記平坦部31aを密接する状態で被せることが可能に構成している。
次に、本実施例2に係る穀粒切断・整列装置1Aによる穀粒切断・整列方法について、図6乃至図9及び図10に示す本実施例2の穀粒切断・整列方法の処理過程を示すフローチャートを参照して説明する。
まず、図6に示すように、前記穀粒支持プレート21上に整列補助具23を載せ(ステップS1)、平坦部23aを前記穀粒支持プレート21の上面部21aに密接させて、整列補助具23の各整列補助孔24を穀粒支持プレート21の各孔22に合致させる。
次に、整列補助具23の上方から適量(例えば100粒以上)の穀粒Mを投入し、整列補助具23及び穀粒支持プレート21を小刻みに揺する(ステップS2)。これにより、個々の穀粒Mは、整列補助具23の各整列補助孔24を経て穀粒支持プレート21の各孔22内に縦配置で一粒ずつ没入した状態になり、余分な穀粒は平坦部23aに残る。
次に、整列補助具23を、余った穀粒Mとともに穀粒支持プレート21から取り外す(ステップS3)。これにより、既述した如く図2に示すような例えば合計100個の孔22から各々穀粒Mをその略上半部が上方に突出する状態で収容した状態穀粒支持プレート21を得ることができる。
次に、各孔22に例えば100個の穀粒Mが納まった状態の穀粒支持プレート21を、既述した態様で前記穀粒切断装置1にセットする(ステップS4)。
次に、前記操作ハンドル9を回転操作し、移動体7を前記ガイド棒5により案内させつつ矢印a方向に移動させ、同時に前記切断刃12も前記穀粒支持プレート21の上面に沿って矢印a方向に移動させ、前記穀粒支持プレート21からその略上半部が上方に突出する各穀粒Mの胴部を一挙に切断する(ステップS5)。これにより、図7に概略的に示すように、各孔22に下半分部が没入され切断面Maを上面部21aに表出させた例えば100個の穀粒Mを収容した穀粒支持プレート21が得られる。
次に、前記上面部21aに各穀粒Mの切断面Maが各々表出する状態となった前記穀粒支持プレート21に対して、図8に示すように、前記透明被体31を被せ、その平坦部31aを穀粒支持プレート21の上面部21aに密接させた後、図8下欄に示すように、前記穀粒支持プレート21、透明被体31を押さえ込みながら上下反転させ(ステップS6)、透明被体31の平坦部31aを下側配置とする。
次に、図9に示すように、前記透明被体31の平坦部31aを下側配置としたままこれらを例えばカラー画像スキャナー等の撮影像手段41の撮像面42上に設置し、各穀粒Mの切断面Maを透明被体31の透明な平坦部31aを介して撮像面42に臨ませる(ステップS7)。
この後、前記撮像手段41により各穀粒Mの切断面を撮像し(ステップS8)、その撮像データを穀粒Mの品質評価システムを構成するコンピュータに記憶している処理プログラムを用いた画像解析に供する。なお、品質評価システムの詳細については説明を省略する。
本実施例2に係る穀粒切断・整列装置1Aによれば、例えば100個以上の多数の穀粒Mを投入し整列補助を行なう整列補助具23を備えることから、穀粒支持プレート21上への穀粒Mの整列配置が簡略容易であり、また、穀粒切断・整列装置1は既述したように作業能率の大幅向上、操作性が良好、維持費の低減、メンテナンス性の向上という効果を発揮し、 更に、透明被体31を採用することから穀粒M切断面Maの撮像手段41における撮像面42への配置も極めて容易となり、全体として簡略容易に所要個数の穀粒の整列、切断、切断面Maの撮像手段41における撮像面42への設置を迅速に実行できる極めて斬新な効果を発揮する。
また、本実施例2に係る穀粒切断・整列方法によれば、例えば100個以上の多数の穀粒Mの整列補助具23を利用しての穀粒支持プレート21上への整列工程から、穀粒切断装置1による例えば100個の穀粒Mの切断工程を経て、切断面Maを表出させた穀粒Mを収容した穀粒支持プレート21の撮像手段41における撮像面42へ設置する工程に至る一連の工程を、簡略、かつ、短時間で実行し、穀類粒の品質評価システムの検査に供することが可能になるという極めて斬新な効果を発揮する。
本発明は、大麦、小麦、米等の各種穀類粒の品質評価システムにおける特に硝子率の検査を行なう場合に広範に適用可能である。
1 穀粒切断装置
1A 穀粒切断・整列装置
2 装置本体
3 平坦部
4 側壁部
5 ガイド棒
6 ラック
7 移動体
8 ピニオン軸
9 操作ハンドル
10 切断刃ホルダ
11 ネジ
12 切断刃
13 ネジ
14 安全カバー
21 穀粒支持プレート
21a 上面部
22 孔
23 整列補助具A
23a 平坦部
24 整列補助孔
25 側壁部
31 透明被体
31a 平坦部
32 側壁部
41 撮像手段
42 撮像面
M 穀粒
Ma 切断面

Claims (9)

  1. 多数の穀粒収容用の孔を列設し、各孔に穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容した穀粒支持プレートを載せる平坦部を有するとともに、この平坦部の各辺から側壁部を立設した装置本体と、
    この装置本体の一端側の側壁部から他端側の側壁部にわたって架設したガイド棒と、
    前記ガイド棒に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体と、
    前記装置本体の側壁部にガイド棒に沿って設けたラックと、前記移動体における一隅部に取り付けた前記ラックと噛合するピニオン及びこのピニオンを回転させて前記移動体を水平移動させる操作ハンドルを具備するラックピニオン機構と、
    前記移動体の上面に対して、刃先を前記穀粒支持プレートの上面に臨ませる状態で着脱可能に取り付けられ、前記移動体の水平移動に応じて前記穀粒支持プレートから上方に突出する各穀粒の胴部を切断する切断刃と、
    を有することを特徴とする穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置。
  2. 多数の穀粒収容用の孔を縦・横列に配置して列設し、各孔に多数の穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容した穀粒支持プレートを載せる平坦部を有するとともに、この平坦部の各辺から側壁部を立設した装置本体と、
    この装置本体の一端側の側壁部から他端側の側壁部にわたって架設した一対のガイド棒と、
    前記一対のガイド棒に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体と、
    前記装置本体の側壁部に前記ガイド棒に沿って設けたラックと、前記移動体におけるラック近傍の一隅部に取り付けた前記ラックと噛合するピニオン及びこのピニオンを回転させて前記移動体を水平移動させる操作ハンドルを具備するラックピニオン機構と、
    前記移動体の上面に対して、切断刃ホルダを介して刃先を前記穀粒支持プレートの上面に臨ませる状態で着脱可能に取り付けられ、前記移動体の水平移動に応じて前記穀粒支持プレートから上方に突出する多数の穀粒の胴部を切断する切断刃と、
    を有することを特徴とする穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置。
  3. 前記穀粒収容用の孔は、100個穿設して構成したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断装置。
  4. 多数の穀粒収容用の孔を列設し、各孔に穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容した穀粒支持プレートを載せる平坦部を有するとともに、この平坦部の各辺から側壁部を立設した装置本体と、この装置本体の一端側の側壁部から他端側の側壁部にわたって架設したガイド棒と、前記ガイド棒に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体と、前記装置本体の側壁部にガイド棒に沿って設けたラックと、前記移動体における一隅部に取り付けた前記ラックと噛合するピニオン及びこのピニオンを回転させて前記移動体を水平移動させる操作ハンドルを具備するラックピニオン機構と、前記移動体の上面に対して、刃先を前記穀粒支持プレートの上面に臨ませる状態で着脱可能に取り付けられ、前記移動体の水平移動に応じて前記穀粒支持プレートから上方に突出する各穀粒の胴部を切断する切断刃と、を有する穀粒切断装置と、
    前記穀粒支持プレートの上面に対応する形状の平坦部と、この平坦部の周辺部を上下に突出する状態で囲んだ側壁部と、前記平坦部に設けた穀粒支持プレートの孔に対応する個数の整列補助孔と、を具備し、穀粒の収容前の前記穀粒支持プレート上に被せて穀粒の整列を補助する整列補助具と、
    切断処理後の各穀粒を切断面を表出させる状態で収容した前記穀粒支持プレート上に被せ密接させる透明材からなる平坦部を具備する透明被体と、
    を有することを特徴とする穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置。
  5. 多数の穀粒収容用の孔を縦・横列に配置して列設し、各孔に多数の穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容した穀粒支持プレートを載せる平坦部を有するとともに、この平坦部の各辺から側壁部を立設した装置本体と、この装置本体の一端側の側壁部から他端側の側壁部にわたって架設した一対のガイド棒と、前記一対のガイド棒に対して一端側から他端側にスライド可能に両側部を取り付けた移動体と、前記装置本体の側壁部に前記ガイド棒に沿って設けたラックと、前記移動体におけるラック近傍の一隅部に取り付けた前記ラックと噛合するピニオン及びこのピニオンを回転させて前記移動体を水平移動させる操作ハンドルを具備するラックピニオン機構と、
    前記移動体の上面に対して、切断刃ホルダを介して刃先を前記穀粒支持プレートの上面に臨ませる状態で着脱可能に取り付けられ、前記移動体の水平移動に応じて前記穀粒支持プレートから上方に突出する多数の穀粒の胴部を切断する切断刃と、を有する穀粒切断装置と、
    前記穀粒支持プレートの上面に対応する形状の平坦部と、この平坦部の周辺部を上下に突出する状態で囲んだ側壁部と、前記平坦部に設けた前記穀粒支持プレートの多数の孔に対応する配置の多数の整列補助孔と、を具備し、穀粒の収容前の前記穀粒支持プレート上に被せて穀粒の整列を補助する整列補助具と、
    切断処理後の多数の穀粒を切断面を表出させる状態で収容した状態の前記穀粒支持プレート上に被せ密接させる透明材からなる平坦部を具備する透明被体と、
    を有することを特徴とする穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置。
  6. 前記穀粒収容用の孔は、100個穿設して構成したものであることを特徴とする請求項4又は5記載の穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置。
  7. 多数の穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容するための多数の穀粒収容用の孔を列設した穀粒支持プレート上に、平坦部に前記孔に対応する多数の整列補助孔を穿設した整列補助具を載せ各整列補助孔を前記各孔に合致させる工程と、
    整列補助具の上方から適量の穀粒を投入し、整列補助具及び穀粒支持プレートを揺すって各整列補助孔を経て穀粒支持プレートの各孔内に縦配置で一粒ずつ穀粒を没入させる工程と、
    整列補助具を穀粒支持プレートから取り外す工程と、
    各孔に多数の穀粒がその略上半部を上方に突出する状態で収容した状態の穀粒支持プレートを穀粒切断装置にセットする工程と、
    穀粒切断装置の操作ハンドルの回転操作によりラックピニオン機構を動作させ移動体に連動する切断刃を前記穀粒支持プレートの上面に沿って移動させて各穀粒の胴部を一挙に切断する工程と、
    上面部に各穀粒の切断面が各々表出する状態となった前記穀粒支持プレートに対して、透明被体を被せ、その平坦部を穀粒支持プレートの上面部に密接させた後上下反転させ、各穀粒の切断面を撮像に供する工程と、
    を含むことを特徴とする穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列方法。
  8. 多数の穀粒をその一部を上方に突出する状態で収容するための多数の穀粒収容用の孔を列設した穀粒支持プレート上に、平坦部に前記孔に対応する多数の整列補助孔を穿設した整列補助具を載せ各整列補助孔を前記各孔に合致させる工程と、
    整列補助具の上方から多数の穀粒を投入し、整列補助具及び穀粒支持プレートを揺すって各整列補助孔を経て穀粒支持プレートの各孔内に縦配置で一粒ずつ穀粒を没入させる工程と、
    整列補助具を穀粒支持プレートから取り外す工程と、
    各孔に多数の穀粒がその略上半部を上方に突出する状態で収容した状態の穀粒支持プレートを穀粒切断装置にセットする工程と、
    穀粒切断装置の操作ハンドルの回転操作によりラックピニオン機構を動作させ移動体に連動する切断刃を前記穀粒支持プレートの上面に沿って移動させて多数の穀粒の胴部を一挙に切断する工程と、
    上面部に多数の穀粒の切断面が各々表出する状態となった前記穀粒支持プレートに対して、透明被体を被せ、その平坦部を穀粒支持プレートの上面部に密接させた後上下反転させ、多数の穀粒の切断面を撮像に供する工程と、
    を含むことを特徴とする穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列方法。
  9. 前記穀粒収容用の孔は、100個穿設して構成したものであることを特徴とする請求項7又は8記載の穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列方法。
JP2009139094A 2009-06-10 2009-06-10 穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法 Expired - Fee Related JP4436886B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009139094A JP4436886B1 (ja) 2009-06-10 2009-06-10 穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009139094A JP4436886B1 (ja) 2009-06-10 2009-06-10 穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4436886B1 JP4436886B1 (ja) 2010-03-24
JP2010284736A true JP2010284736A (ja) 2010-12-24

Family

ID=42193830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009139094A Expired - Fee Related JP4436886B1 (ja) 2009-06-10 2009-06-10 穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4436886B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015071706A1 (en) * 2013-11-14 2015-05-21 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy Optical analyzer, optical analyzing method and sample preparation device
JP7237400B1 (ja) * 2022-11-24 2023-03-13 株式会社野上技研 仕上げ加工用治具及び仕上げ加工用治具のスタンド

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH032068U (ja) * 1989-05-24 1991-01-10
JP2004069440A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 National Food Research Institute 材料の保持、分析、選別装置、方法および選別物
JP2005055175A (ja) * 1999-09-07 2005-03-03 National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization 試料調製方法および装置
JP2007093516A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Kett Electric Laboratory 穀粒判定装置、穀粒判定方法及び穀粒判定システム
JP2008268131A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Saga Univ 穀粒の品質評価方法およびそれに用いる穀粒均平切断装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH032068U (ja) * 1989-05-24 1991-01-10
JP2005055175A (ja) * 1999-09-07 2005-03-03 National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization 試料調製方法および装置
JP2004069440A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 National Food Research Institute 材料の保持、分析、選別装置、方法および選別物
JP2007093516A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Kett Electric Laboratory 穀粒判定装置、穀粒判定方法及び穀粒判定システム
JP2008268131A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Saga Univ 穀粒の品質評価方法およびそれに用いる穀粒均平切断装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015071706A1 (en) * 2013-11-14 2015-05-21 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy Optical analyzer, optical analyzing method and sample preparation device
JP2016537655A (ja) * 2013-11-14 2016-12-01 グラインセンス オーワイGrainsense Oy 光学分析装置、光学分析方法及び試料調製装置
US10073031B2 (en) 2013-11-14 2018-09-11 Grainsense Oy Optical analyzer, optical analyzing method and sample preparation device
AU2013405440B2 (en) * 2013-11-14 2019-08-22 Grainsense Oy Optical analyzer, optical analyzing method and sample preparation device
JP7237400B1 (ja) * 2022-11-24 2023-03-13 株式会社野上技研 仕上げ加工用治具及び仕上げ加工用治具のスタンド

Also Published As

Publication number Publication date
JP4436886B1 (ja) 2010-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI714593B (zh) 切割裝置
JP4436886B1 (ja) 穀類粒の品質評価システムで用いる穀粒切断・整列装置及び穀粒切断・整列方法
DE102011111949B4 (de) Laborabzug und insbesondere Sicherheitswerkbank mit Projektionsvorrichtung
JP5061025B2 (ja) X線撮影用の試料保持具
US8137643B2 (en) Microplate mounting stand, and analyte testing/observing apparatus equipped therewith
JP6772121B2 (ja) 研削装置及び金属部品の製造方法
JP2017064239A (ja) 解剖台
JP2007237191A (ja) 曲げ加工ユニット
KR101727835B1 (ko) 센서 접착물 제거장치 및 센서 접착물 제거방법
CN211453155U (zh) 一种便于清理的数显压力试验机
JP2009210519A (ja) 基板の目視検査支援装置
JP2008083034A (ja) 基板検査装置
CN220144891U (zh) 一种热镀锌栅栏加工用切割设备
CN201909722U (zh) 用于病理标本取材及冲洗用的装置
CN210287947U (zh) 一种造纸用纤维分离机
KR102583855B1 (ko) 평탄도 검사를 포함한 멀티 검사 장치
CN215640854U (zh) 一种水果糖含量的快速无损测定装置
CN217868891U (zh) 一种食品检测样品内部霉菌培养装置
CN218568257U (zh) 一种组合式桥梁展示平台
CN214473318U (zh) 一种具备粉碎功能的环境工程用土壤检测装置
CN214955460U (zh) 一种数控综合实训台
CN219202392U (zh) 一种工业记录仪
CN215339174U (zh) 一种免疫组化切片自动清洗装置
CN213247304U (zh) 一种用于烟草农残快速检测的便携操作箱
KR20100059453A (ko) 나무시편 자동 절단기

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4436886

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees