JP2010284252A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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至功 金田
Shinichiro Kawabata
真一郎 川端
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Abstract

【課題】ダンパに一定した減衰性能を得ることのできるドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】上ヨーク35及び下ヨーク36に、シャフト23が周囲に隙間を余し貫通してその周囲部に該シャフト23からの径方向距離が異なる部分を有する孔を形成することにより、磁場発生装置34から上ヨーク35及び下ヨーク36に磁束が通る磁気回路Mにおいては、シャフト23が貫通した上ヨーク35及び下ヨーク36の孔42,43の周囲部中、シャフト23からの径方向距離が遠い部分より近い部分で強力な磁気吸引力が発生し、それによって、上ヨーク35及び下ヨーク36の孔42,43のシャフト23からの径方向距離が近い部分側にシャフト23が偏倚される。かくして、シリンダ25に対するシャフト23の位置が一定化し、よって、シャフト23と軸受32,38との摩擦度等も一定化して、一定した減衰性能が得られるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、性能の一定化を図ったドラム式洗濯機に関する。
従来より、ドラム式洗濯機においては、水槽を支持するサスペンションに、水槽の内部で洗濯物を収容して回転するドラムの振動、ひいては水槽の振動を吸収するダンパが具えられている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載されたダンパは、ダンパチューブ(シリンダ)にピストンロッド(シャフト)が挿入され、そのピストンロッドの軸方向の2位置にそれぞれピストンが設けられて、この両ピストンにより挟んでダンパチューブの内部に磁気粘性流体収容室が形成されている。又、ダンパチューブには、上記磁気粘性流体収容室に臨む部分に磁気発生装置が設けられており、この磁気発生装置によって磁気粘性流体収容室が軸方向の2室に区分され、その2室にそれぞれ磁気粘性流体が収容されている。
磁気発生装置は、環状の鉄心にコイルを設けて成るもので、磁場を発生するようになっている。又、この磁気発生装置はピストンロッドとの間で磁気粘性流体用流路を形成している。更に、洗濯機においては、ダンパチューブのピストンロッド突出側端部にダンパチューブ側ばね受け座が設けられると共に、ピストンロッドの突出端部にシャフト側ばね受け座が設けられ、これらのばね受け座間にコイルばね(スプリング)が介在されており、かくして、前記水槽が磁気粘性流体を用いたダンパを有するサスペンションにより外箱内で支持されている。
このように水槽が支持された構成で、水槽が上下方向に振動すると、それと一体にダンパチューブもコイルばねの伸縮を伴って上下の軸方向に往復動する。このとき、ダンパチューブ内の磁気粘性流体収容室をピストンが相対的に上下に往復動することに伴い、その磁気粘性流体収容室の軸方向の2室の一方側から他方側へ磁気粘性流体が磁気粘性流体用流路を通って行き来する。ここで、磁気粘性流体の粘性により減衰力が発生し、水槽の振幅を減衰させる。
又、その状況で、磁気発生装置のコイルに通電すると、磁場が発生して、磁気粘性流体に磁界が与えられ、磁気粘性流体の粘度が高まる。これにより、磁気粘性流体用流路を磁気粘性流体が通過する際の流れ抵抗が増加するため、減衰力が大きくなる。つまり、磁気発生装置のコイルへ通電することにより減衰力を調整することができるのである。
特開2006−57766号公報
上記特許文献1に記載されたものでは、水槽の振幅を効果的に減衰させ得ることで水槽の振動を効果的に吸収できるものの、全体の組立品については、組立て誤差が不可避的にあり、又、コイルばね(スプリング)のばね力が径方向に不均衡に発せられることも不可避的にあって、ピストンロッド(シャフト)がダンパチューブ(シリンダ)に対して必ずしも同心状に位置しておらず、多少の傾きを有しているのが通常であり、且つ、その傾き度も製品でまちまちである。
このため、特にシャフトと軸受との摩擦度が製品によって異なり、その結果、得られる減衰力もシャフトと軸受との摩擦度如何で製品でまちまちであり、一定した性能が得られていないのが実情である。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、ダンパに一定した減衰性能を得ることのできるドラム式洗濯機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯機においては、ドラムを収容する水槽の振動を吸収するダンパを有するものにおいて、前記ダンパを、シリンダと、このシリンダの内部に固着された軸受と、この軸受を相対的に軸方向往復動可能に貫通して該軸受に支持されたシャフトと、このシャフトを囲繞して前記シリンダの内部に設けられ、磁場を可変に発生する磁場発生装置と、この磁場発生装置の軸方向両側に固着された磁性材から成るヨークとを有して構成される磁気回路発生部と、前記シャフトと前記ヨークとの間、並びに前記ヨークと前記シリンダとの間のうちの、相対的に軸方向往復動可能な部材の間に充填された磁気粘性流体と、前記磁気回路発生部の下方に位置して前記シリンダの内部に固着され、前記シャフトの外周面に密接して前記磁気粘性流体の漏出を阻止するシール部材とを具備し、前記ヨークに、前記シャフトが周囲に隙間を余し貫通してその周囲部に該シャフトからの径方向距離が異なる部分を有する孔を形成したことを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、ダンパの磁場発生装置からヨークに磁束が通る磁気回路において、シャフトが貫通したヨークの孔の周囲部中、シャフトからの径方向距離が遠い部分より近い部分で強力な磁気吸引力が発生し、それによって、ヨークの孔のシャフトからの径方向距離が近い部分側にシャフトが偏倚される。この結果、シリンダに対するシャフトの位置が一定化し、よって、シャフトと軸受との摩擦度等も一定化して、一定した減衰性能が得られるようになる。
本発明の第1実施例を示す主要部分の縦断面図 図1のX−X線に沿う横断面図(a)と、Y−Y線に沿う横断面図(b) 作用状態で示す図2相当図 異なる組立て作用状態で示す図2相当図 ドラム式洗濯機全体の一部を破断して示す縦断側面図 ドラム式洗濯機の内部構造体の正面図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 図4相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 図4相当図 本発明の第4実施例を示す図1相当図 図4相当図 本発明の第5実施例を示す図1相当図 図4相当図 本発明の第6実施例を示す図1相当図 図4相当図
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図6を参照して説明する。
まず、図5には、ドラム式洗濯機の全体構造を示しており、外箱1を外殻としている。この外箱1の前面部(図5で右側)のほゞ中央部には、洗濯物出入口2を形成し、該出入口2を開閉する扉3を設けている。又、外箱1の前面部の上部には、操作パネル4を設けており、その裏側(外箱1内)に運転制御用の制御装置5を設けている。
外箱1の内部には、水槽6を配設している。この水槽6は軸方向が前後(図5で右左)の横軸円筒状を成すものであり、それを外箱1の底板1a上に、この場合、図6に示すように、左右一対のサスペンション7によって前上がりの傾斜状にて弾性支持している。サスペンション7の詳細構造は、後に述べる。
水槽6の背部には、図5に示すように、モータ8を取付けている。このモータ8は、この場合、例えば直流のブラシレスモータから成るもので、アウターロータ形であり、ロータ8aの中心部に取付けた回転軸(図示省略)を、軸受ハウジング9を介して水槽6の内部に挿通している。
水槽6の内部には、ドラム10を配設している。このドラム10も軸方向が前後の横軸円筒状を成すもので、それを後部の中心部で上記モータ8の回転軸の先端部に取付けることにより、水槽6と同軸の前上がりの傾斜状に支持している。又、その結果、ドラム10はモータ8により回転されるようになっており、従って、ドラム10は回転槽であり、モータ8はドラム10を回転させるドラム駆動装置として機能するようになっている。
図5及び図6には、ドラム10の回転軸心Oを示しており(図6にはドラム10は図示せず)、前記サスペンション7は、ドラム10の回転軸心Oを挟む両側(左右)にあって、水槽6の下方に位置している。
ドラム10の周側部(胴部)には、図5に示すように、小孔11を全域にわたって多数(一部のみ図示)形成している。又、ドラム10及び水槽6は、ともに前面部に開口部12,13を有しており、そのうちの水槽6の開口部13に、環状のベローズ14を介して前記洗濯物出入口2を連ねている。この結果、洗濯物出入口2は、ベローズ14、水槽6の開口部13、及びドラム10の開口部12を介して、ドラム10の内部に連なっている。
水槽6の最低部である底部の後部には、排水弁15を介して、排水管16を接続している。又、水槽6の背部から上方そして前方には、乾燥ユニット17を配設している。この乾燥ユニット17は、除湿器18と、送風装置19、及び加熱装置20を有しており、水槽6内の空気を除湿し、次いで加熱して、水槽6内に戻す循環を行わしめることにより、洗濯物を乾燥させるようになっている。
ここで、サスペンション7の詳細構造を述べる。サスペンション7はダンパ21を有しており、このダンパ21は、前記外箱1の底板1aが有する取付板22に取付けたシャフト23と、前記水槽6が有する取付板24に取付けたシリンダ25とを具えている。
詳細には、シャフト23の下端部に図1に示す連結部23aを設けており、この連結部23aを、図5に示すように、底板1aの上記取付板22にゴムなどの弾性座板26等を介してナット27で締結することにより、シャフト23を取付板22に取付けている。一方、シリンダ25の上端部には図1に示す連結部材28を設けており、この連結部材28を、図5に示すように、水槽6の上記取付板24に同じく弾性座板29等を介してナット30で締結することにより、シリンダ25を水槽6と共に上下方向(軸方向)に振動するように構成している。
図1に示すように、シリンダ25は円筒状を成しており、その上端部には端蓋31を圧入して固着し、それより少し下方の部分に上軸受32を圧入して固着している。更に、上軸受32直下のシリンダ25内には、磁気回路発生部33を設けており、この磁気回路発生部33は、磁場発生装置34と、上ヨーク35及び下ヨーク36から成っている。更にそのうちの磁場発生装置34は、ボビン34aと、これに収納したコイル34bから成っており、そのボビン34aをシリンダ25内に圧入して固着している。
上ヨーク35と下ヨーク36はともに磁性材から成るもので、そのうちの上ヨーク35を、磁場発生装置34の上面部において、シリンダ25内に圧入して固着しており、下ヨーク36を、磁場発生装置34の下面部において、同じくシリンダ25内に圧入して固着している。
そして更に、下ヨーク36直下のシリンダ25内にはシール部材37を圧入して固着しており、このシール部材37直下のシリンダ25内(下端部)には、下軸受38を圧入して固着している。この下軸受38と前記上軸受32は、例えば焼結含油メタル(いわゆる軸受合金)から成っている。
これらに対して、シャフト23の上部は、上記下軸受38、シール部材37、下ヨーク36、磁場発生装置34、上ヨーク35、及び上軸受32を相対的に軸方向往復動可能に貫通しており、その状態で、シャフト23の全体が上軸受32及び下軸受38により支持されている。従って、シャフト23の外周面は、上軸受32及び下軸受38に接触しているが、上ヨーク35と磁場発生装置34及び下ヨーク36に対してはそれぞれ隙間g1,2,を余している。又、シール部材37はシャフト23の外周面に密接している。
しかして、シリンダ25内の前記端蓋31とシール部材37との間には、磁気粘性流体(MR流体)39を充填している。磁気粘性流体39は、磁界(磁場)の強度に応じて粘性特性が変化するもので、例えばオイルの中に鉄、カルボニル鉄などの強磁性粒子を分散混入させたものであり、磁界が印加されると、その強磁性粒子が鎖状のクラスタを形成することで見かけ上の粘度が上昇するものである。前記シール部材37は、この磁気粘性流体39の漏出を阻止するものであり、その漏出が阻止された状態で、磁気粘性流体39は、シャフト23の外周面と上軸受32、上ヨーク35、磁場発生装置34、下ヨーク36の各内周面との間に充填されている。
そして、シャフト23は、前記連結部23a直上の部分にばね受け座40を装着しており、このばね受け座40と上軸受32との間にスプリング(圧縮コイルばね)41を伸縮自在に介在させ、かくして、水槽6をサスペンション7により弾性支持するようにしている。
図2は、シャフト23と上ヨーク35との基本的関係を(a)に示し、シャフト23と下ヨーク36との基本的関係を(b)に示している。これらの図で明らかなように、シャフト23は断面形状が円形の円柱状を成している。それに対して、上ヨーク35及び下ヨーク36は、シャフト23が周囲に前記隙間g1,を余して貫通する孔42,43を中央部に有しており、その孔42,43は、円形部42a,43aに張出し部42b,43bを連通させて有する、この場合、鍵孔状を成し、その張出し部42b,43bが、孔42,43の周囲部においてシャフト23からの径方向距離が異なる部分となっている。
次に、上記構成のものの作用を述べる。
操作パネル4の操作に基づき、制御装置5が運転を開始させると、洗濯物を収容したドラム10が回転駆動されることに伴い、水槽6が上下方向を主体に振動する。この水槽6の上下振動に応動して、サスペンション7では、水槽6に一体的に連結されたシリンダ25が、上軸受32、上ヨーク35、磁場発生装置34、下ヨーク36、シール部材37、及び下軸受38を伴って、スプリング41を伸縮させながらシャフト23の周囲を上下方向に振動する。
このようにシリンダ25が上記各部品を伴ってシャフト23の周囲を上下方向に振動するとき、シャフト23の外周面と上記各部品との間に充填された磁気粘性流体39が、その粘性による摩擦抵抗で減衰力を与え、水槽6の振幅を減衰させる。
このとき、磁場発生装置34のコイル34bに通電すると、磁場が発生して、磁気粘性流体39に磁界が与えられ、磁気粘性流体39の粘度が高まる。図1は、その様子を示しており、磁場発生装置34のコイル34bに通電したことで、シャフト23−磁気粘性流体39−上ヨーク35−シリンダ25−下ヨーク36−磁気粘性流体39−シャフト23の磁気回路Mが発生し、磁束が通過する箇所、特に磁束密度の高いシャフト23と上ヨーク35との間、並びに下ヨーク36とシャフト23との間の、各磁気粘性流体39の粘度が大幅に高まり、摩擦抵抗が大きく増加する。かくして、シリンダ25が前記各部品、特には磁場発生装置34と上ヨーク35及び下ヨーク36を伴って上下方向に振動するときの、摩擦抵抗が増加することにより、減衰力が大きくなる。
磁場発生装置34は、コイル34bに流される電流値に応じた磁界を発生して上記磁気粘性流体39の粘性を制御するものであり、その発生する磁界は電流値により可変で、磁気粘性流体39の粘性を可変に制御できる。
又、上述のように磁気回路Mが発生したとき、シャフト23と上ヨーク35及び下ヨーク36との間においては、シャフト23と孔42,43の周囲部との距離の小さい側で、大きい側より大きな磁気吸引力が発生し、それによってシャフト23が孔42,43の周囲部との距離の小さい側に偏倚される。
図3及び図4はその様子を示しており、図3は孔42,43の張出し部42b,43bを同一(図ではいずれも左側)の径方向向きに配置した例、図4は孔42,43の張出し部42b,43bを反対(図では張出し部42bが右側で、張出し部43bが左側)の径方向向きに配置した例を示している。
上記のうち、前者(図3例)では、シャフト23と孔42,43の周囲部との距離の小さい側は、上ヨーク35及び下ヨーク36のいずれにおいても右側であり、よって、いずれも右側で大きな磁気吸引力が発生し、シャフト23はシリンダ25に対して傾きのない真直ぐの状態で図に矢印Aで示すように右側に偏倚される。
一方、後者(図4例)では、シャフト23と孔42,43の周囲部との距離の小さい側は、孔42で左側、孔43で右側であり、よって、孔42では左側で大きな磁気吸引力が発生し、孔43では右側で大きな磁気吸引力が発生することにより、シャフト23は孔42では図に矢印Bで示すように左側に偏倚され、孔43では図に矢印Aで示すように右側に偏倚される。その結果、シャフト23はシリンダ25に対して傾いた状態で偏倚される。
このように上記構成のドラム式洗濯機においては、磁場発生装置34から上ヨーク35及び下ヨーク36に磁束が通る磁気回路Mにおいて、シャフト23が貫通した上ヨーク35及び下ヨーク36の孔42,43の周囲部中、シャフト23からの径方向距離が遠い部分より近い部分で強力な磁気吸引力が発生し、それによって、上ヨーク35及び下ヨーク36の孔42,43のシャフト23からの径方向距離が近い部分側にシャフト23が偏倚される。かくして、前者(図3例)及び後者(図4例)のいずれの場合も、シリンダ25に対するシャフト23の位置が一定化し、よって、シャフト23と軸受32,38との摩擦度等も一定化して、一定した減衰性能が得られるようになる。
しかも、如上の作用効果を、磁気粘性流体39に磁界が与えてダンパ21の減衰力を大きくする上記磁場発生装置34と上ヨーク35及び下ヨーク36、すなわち、磁気回路発生部33を使用して得ることができ、特別の装置を要しない。
又、上記のうち、前者(図3例)では、シャフト23は軸受32,38に対して傾きなく片当たりするので、シャフト23と軸受32,38との間の面圧が小さく、摺動抵抗は小さい。よって、この場合、水槽6の振動振幅が比較的小さいものに適し、ダンパ21として滑らかな動作が得られ、ひいては水槽6の振動で発生する変動荷重を小さくできる。
一方、後者(図4例)では、シャフト23は軸受32,38に対し傾いて片当たりすることで、それら軸受32,38をこじるようになるので、シャフト23と軸受32,38との間の面圧が大きくなって、摺動抵抗が大きくなり、大きな減衰力が得られるようになる。
このような違いを、上記構成のドラム式洗濯機においては、磁場発生装置34の軸方向両側における上ヨーク35及び下ヨーク36の孔42,43のシャフト23からの径方向距離が異なる部分の径方向向きを適宜設定することで実現できるものであり、所望の仕様に合った摩擦抵抗(減衰力)を得ることが容易にできる。
以上に対して、図7ないし図16は本発明の第2ないし第6実施例(第2ないし第6の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第2実施例]
図7及び図8に示す第2実施例においては、サスペンション7(ダンパ21)を内側(図で右側)に角度θの傾斜状態(左右一対のサスペンション7では「ハ」の字状)に設置している。この結果、ダンパ21には図7に矢印Gで示す曲げ力が発生し、シャフト23と軸受32,38との間E,Fの面圧を上昇させ、摺動抵抗を大きくしてしまう。
それに対して、この場合、ヨーク35,36を、孔42,43の張出し部42b,43bが、磁場発生装置34の軸方向一方側である上側(上ヨーク35)においてはダンパ21(シリンダ25及びシャフト23)の傾斜方向側である右側に位置し、磁場発生装置34の軸方向他方側である下側(下ヨーク36)においてはダンパ21の傾斜方向とは反対側である左側に位置するように設置している。
このようにすることにより、前述のように、上ヨーク35の孔42では左側で大きな磁気吸引力が発生し、下ヨーク36の孔43では右側で大きな磁気吸引力が発生するため、シャフト23は孔42では図に矢印Bで示すように左側に偏倚され、孔43では図に矢印Aで示すように右側に偏倚される。その結果、第1実施例同様に、シリンダ25に対するシャフト23の位置が一定化し、よって、シャフト23と軸受32,38との摩擦度等も一定化して、一定した減衰性能が得られるようになると共に、特にこの場合は、シャフト23の上記偏倚により、シャフト23と軸受32,38との間E,Fの面圧が低下し、摺動抵抗を小さくすることができるので、水槽6の振動振幅が比較的小さいもので、ダンパ21として滑らかな動作が得られるようになる。
しかして、この場合、ヨーク35,36における孔42,43の張出し部42b,43bの径方向向き(位置)は、ヨーク35,36の少なくとも一方についてのみ上述のように選択して設置するものであっても良い。
[第3実施例]
図9及び図10に示す第3実施例においては、サスペンション7を第2実施例と同様の傾斜状態に設置するものにおいて、ヨーク35,36を、孔42,42のシャフト23からの径方向距離が異なる部分が第2実施例の位置とは反対の位置となるように設置している。すなわち、ヨーク35,36を、孔42,43の張出し部42b,43bが、磁場発生装置34の軸方向一方側である上側(上ヨーク35)においてはダンパ21(シリンダ25及びシャフト23)の傾斜方向とは反対側である左側に位置し、磁場発生装置34の軸方向他方側である下側(下ヨーク36)においてはダンパ21の傾斜方向側である右側に位置するように設置している。
このようにすることにより、第2実施例と反対に、上ヨーク35の孔42では右側で大きな磁気吸引力が発生し、下ヨーク36の孔43では左側で大きな磁気吸引力が発生するため、シャフト23は孔42では図に矢印Aで示すように右側に偏倚され、孔43では図に矢印Bで示すように左側に偏倚される。その結果、第1実施例同様に、シリンダ25に対するシャフト23の位置が一定化し、よって、シャフト23と軸受32,38との摩擦度等も一定化して、一定した減衰性能が得られるようになると共に、特にこの場合は、シャフト23と軸受32,38との間E,Fの面圧がサスペンション7の傾斜による以上に上昇し、摺動抵抗を一段と大きくすることができるので、水槽6の振動振幅が大きいもので、その振動振幅の低減を実現することができる。
なお、この場合も、ヨーク35,36における孔42,43の張出し部42b,43bの径方向向き(位置)は、ヨーク35,36の少なくとも一方についてのみ上述のように選択して設置するものであっても良い。
[第4実施例]
図11及び図12に示す第4実施例においては、スプリング41を下側がシャフト23より図11で右側に偏倚する傾斜状態(オフセット状態)に取付けている。スプリング41は、シャフト23をシリンダ25から引き抜くように作用するもので、このスプリング41を傾斜状態に取付けると、ダンパ21にはシリンダ25の径方向に図11に矢印Jで示す曲げ力が発生し、シャフト23と軸受32,38との間H,Iの面圧を上昇させ、摺動抵抗を大きくしてしまう。
それに対して、この場合、ヨーク35,36を、孔42,43の張出し部42b,43bが、磁場発生装置34の軸方向一方側である上側(上ヨーク35)においてはスプリング41がシリンダ25に付与する曲げ力(矢印J)の方向側である左側に位置し、磁場発生装置34の軸方向他方側である下側(上ヨーク36)においてはスプリング41がシリンダ25に付与する曲げ力(矢印J)の方向とは反対側である右側に位置するように設置している。
このようにすることにより、上ヨーク35の孔42では右側で大きな磁気吸引力が発生し、下ヨーク36の孔43では左側で大きな磁気吸引力が発生するため、シャフト23は孔42では図に矢印Aで示すように右側に偏倚され、孔43では図に矢印Bで示すように左側に偏倚される。その結果、第1実施例同様に、シリンダ25に対するシャフト23の位置が一定化し、よって、シャフト23と軸受32,38との摩擦度等も一定化して、一定した減衰性能が得られるようになると共に、特にこの場合は、シャフト23と軸受32,38との間H,Iの面圧が低下し、摺動抵抗を小さくすることができるので、水槽6の振動振幅が比較的小さいもので、ダンパ21として滑らかな動作が得られるようになる。
しかして、この場合も、ヨーク35,36における孔42,43の張出し部42b,43bの径方向向き(位置)は、ヨーク35,36の少なくとも一方についてのみ上述のように選択して設置するものであっても良い。
又、スプリング41がダンパ21に対して上記矢印Jで示した曲げ力を発生するのは、スプリング41を傾斜状態(オフセット状態)に取付けた場合だけでなく、スプリング41の有効巻数や座巻数等の仕様によっても発生するから、それらの場合にも上記同様に対処することで同様の作用効果を得ることができる。
[第5実施例]
図13及び図14に示す第5実施例においては、スプリング41を第4実施例と同様の傾斜状態に設置するものにおいて、ヨーク35,36を、孔42,42のシャフト23からの径方向距離が異なる部分が第4実施例の位置とは反対の位置となるように設置している。すなわち、ヨーク35,36を、孔42,43の張出し部42b,43bが、磁場発生装置34の軸方向一方側である上側(上ヨーク35)においてはスプリング41がシリンダ25に付与する曲げ力(矢印J)の方向とは反対側である右側に位置し、磁場発生装置34の軸方向他方側である下側(下ヨーク36)においてはスプリング41がシリンダ25に付与する曲げ力(矢印J)の方向側である左側に位置するように設置している。
このようにすることにより、第4実施例と反対に、上ヨーク35の孔42では左側で大きな磁気吸引力が発生し、下ヨーク36の孔43では右側で大きな磁気吸引力が発生するため、シャフト23は孔42では図に矢印Bで示すように左側に偏倚され、孔43では図に矢印Aで示すように右側に偏倚される。その結果、第1実施例同様に、シリンダ25に対するシャフト23の位置が一定化し、よって、シャフト23と軸受32,38との摩擦度等も一定化して、一定した減衰性能が得られるようになると共に、特にこの場合は、シャフト23と軸受32,38との間H,Iの面圧がスプリング41の傾斜による以上に上昇し、摺動抵抗を一段と大きくすることができるので、水槽6の振動振幅が大きいもので、その振動振幅の低減を実現することができる。
なお、この場合も、ヨーク35,36における孔42,43の張出し部42b,43bの径方向向き(位置)は、ヨーク35,36の少なくとも一方についてのみ上述のように選択して設置するものであっても良い。
又、スプリング41を傾斜状態(オフセット状態)に取付けた場合だけでなく、前述のスプリング41の有効巻数や座巻数等の仕様によっても発生する曲げ力(矢印J)に対しても、上記同様に対処することで同様の作用効果を得ることができる。
[第6実施例]
図15及び図16に示す第6実施例においては、サスペンション7を第2実施例と同様の傾斜状態に設置すると共に、スプリング41を第4実施例と同様の傾斜状態に設置するものにおいて、ヨーク35,36を、孔42,42のシャフト23からの径方向距離が異なる部分が第5実施例の位置と同様(第4実施例の位置とは反対)の位置となるように設置している。すなわち、ヨーク35,36を、孔42,43の張出し部42b,43bが、磁場発生装置34の軸方向一方側である上側(上ヨーク35)においてはスプリング41の傾斜方向側であって且つスプリング41がシリンダ25に付与する曲げ力(矢印J)の方向とは反対側である右側に位置し、磁場発生装置34の軸方向他方側である下側(下ヨーク36)においてはスプリング41の傾斜方向とは反対側であって且つスプリング41がシリンダ25に付与する曲げ力(矢印J)の方向側である左側に位置するように設置している。
このようにすることにより、第5実施例と同様(第4実施例とは反対)に、上ヨーク35の孔42では左側で大きな磁気吸引力が発生し、下ヨーク36の孔43では右側で大きな磁気吸引力が発生するため、シャフト23は孔42では図に矢印Bで示すように左側に偏倚され、孔43では図に矢印Aで示すように右側に偏倚される。その結果、第1実施例同様に、シリンダ25に対するシャフト23の位置が一定化し、よって、シャフト23と軸受32,38との摩擦度等も一定化して、一定した減衰性能が得られるようになると共に、特にこの場合は、シャフト23と軸受32,38との間E,Fの面圧が低下し、それらとは反対側におけるシャフト23と軸受32,38との間H,Iの面圧がスプリング41の傾斜による以上に上昇する。このようにして、摺動抵抗を調整するようにしても良い。
なお、この場合も、ヨーク35,36における孔42,43の張出し部42b,43bの径方向向き(位置)は、ヨーク35,36の少なくとも一方についてのみ上述のように選択して設置するものであっても良い。
又、スプリング41を傾斜状態(オフセット状態)に取付けた場合だけでなく、前述のスプリング41の有効巻数や座巻数等の仕様によっても発生する曲げ力(矢印J)に対しても、上記同様に対処することで同様の作用効果を得ることができる。
更に、全実施例を通じて、ダンパ21においては、シャフト23に磁気回路発生部33(磁場発生装置34及びヨーク35,36)を一体化し、それらがシリンダ25内を軸方向往復動するものとして、シリンダ25の内周面と磁気回路発生部33の外周部との間に磁気粘性流体39が充填されたものであっても良い。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
図面中、6は水槽、10はドラム、21はダンパ、23はシャフト、25はシリンダ、32は上軸受、33は磁気回路発生部、34は磁場発生装置、35は上ヨーク、36は下ヨーク、37はシール部材、38は下軸受、39は磁気粘性流体、41はスプリング、42,43は孔、42b,43bは張出し部(シャフトからの径方向距離が異なる部分)を示す。

Claims (6)

  1. ドラムを収容する水槽の振動を吸収するダンパを有したドラム式洗濯機において、
    前記ダンパを、
    シリンダと、
    このシリンダの内部に固着された軸受と、
    この軸受を相対的に軸方向往復動可能に貫通して該軸受に支持されたシャフトと、
    このシャフトを囲繞して前記シリンダの内部に設けられ、磁場を可変に発生する磁場発生装置と、この磁場発生装置の軸方向両側に固着された磁性材から成るヨークとを有して構成される磁気回路発生部と、
    前記シャフトと前記ヨークとの間、並びに前記ヨークと前記シリンダとの間のうちの、相対的に軸方向往復動可能な部材の間に充填された磁気粘性流体と、
    前記磁気回路発生部の下方に位置して前記シリンダの内部に固着され、前記シャフトの外周面に密接して前記磁気粘性流体の漏出を阻止するシール部材とを具備し、
    前記ヨークに、前記シャフトが周囲に隙間を余し貫通してその周囲部に該シャフトからの径方向距離が異なる部分を有する孔を形成したことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. ヨークが、磁場発生装置の軸方向両側において、孔のシャフトからの径方向距離が異なる部分の径方向向きを変更可能であることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. シリンダ及びシャフトが傾斜状態に設置されるものであって、ヨークを、孔のシャフトからの径方向距離が異なる部分が、磁場発生装置の軸方向一方側においては前記シリンダ及びシャフトの傾斜方向側に位置し、磁場発生装置の軸方向他方側においては前記シリンダ及びシャフトの傾斜方向とは反対側に位置するうちの、少なくとも一方を選択して設置したことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  4. ヨークを、孔のシャフトからの径方向距離が異なる部分が請求項3の位置とは反対の位置となるように設置したことを特徴とする請求項3記載のドラム式洗濯機。
  5. シャフトをシリンダから引き抜くように作用するスプリングを、ダンパのシリンダの径方向に曲げ力を付与するように具えるものであって、ヨークを、孔のシャフトからの径方向距離が異なる部分が、磁場発生装置の軸方向一方側においては前記スプリングが前記シリンダに付与する曲げ力の方向側に位置し、磁場発生装置の軸方向他方側においては前記スプリングが前記シリンダに付与する曲げ力の方向とは反対側に位置するうちの、少なくとも一方を選択して設置したことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  6. ヨークを、孔のシャフトからの径方向距離が異なる部分が請求項5の位置とは反対の位置となるように設置したことを特徴とする請求項5記載のドラム式洗濯機。
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KR101772081B1 (ko) * 2011-06-28 2017-08-28 엘지전자 주식회사 세탁기의 레그 어셈블리

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