JP2010281620A - アンテナの放射効率測定方法および装置 - Google Patents

アンテナの放射効率測定方法および装置 Download PDF

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扶 手代木
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Abstract

【課題】楕円球型の結合器を用い、任意形状のアンテナの放射効率を精度よく求める。
【解決手段】楕円をその2つの焦点F1、F2を通る軸を中心に回転して得られる楕円球状の閉空間12の焦点F1の近傍に被測定アンテナ1を配置し、焦点F2の近傍に受信アンテナ15を配置し、被測定アンテナ1に励振信号を供給し、受信アンテナ15の出力信号を閉空間12から出力させる。被測定アンテナ1と受信アンテナ15の少なくとも一方を2つの焦点を通る軸に沿って互いの間隔が変化するように移動させながら、被測定アンテナ側から見た反射率と透過率の少なくとも一方および被測定アンテナの純抵抗分を測定し、その測定結果から反射最小を示す位置における被測定アンテナ1の純抵抗分Rmと、反射最大を示す位置における被測定アンテナ1の純抵抗分Riとを求め、次の演算、η=1−(Ri/Rm)によって、被測定アンテナ1の放射効率ηを算出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、アンテナの放射効率を、簡単に且つ高い精度で測定できるようにするための技術に関する。
通常、アンテナは、使用周波数で共振して効率よく電波を放射するように、波長に対し一定の物理的大きさを持つように設計されている。典型的なものが使用周波数の波長のほぼ半分の長さをもつ半波長ダイポールアンテナである。
近年、小型化が進んでいる携帯電話のような小型無線機等では、出来るだけ小形でスペースを必要とせず、且つ効率よく電波を放射するアンテナが求められる。また、最近ではサービスの多様化により1個の携帯電話の中に周波数の異なる複数のアンテナが用いられるようになり、各アンテナには益々小形化、薄形化が求められている。また、1個のアンテナを複数の周波数で共用する多周波アンテナや広帯域のUWBアンテナなどの開発も盛んである。
このような物理的寸法の制限されたアンテナの性能は放射効率ηで表される。
放射効率ηは、アンテナに供給される電力Psに対する空間に放射される全電力Prの比で定義される。アンテナは、内部抵抗Riと放射抵抗Rrをもつ等価回路で表現されるので、給電端での入力電流をIとすると、これらの間には次のような関係がある。
η=Pr/Ps
=|I|Rr/[|I|(Ri+Rr)]
=Rr/(Ri+Rr) ……(1)
ここで、放射効率ηが小さいアンテナは、一定の電界強度を得るのに大きな送信電力を必要とし、電波を受信する際の受信電力が小さくなる。したがって、制限されるスペースに収まり、且つ放射効率の高いアンテナを開発することが小形無線機の性能を左右することになるので、アンテナの放射効率を精度よく測定する技術が必要となる。
放射効率は前記式(1)によって表されるが、実際のアンテナの場合、その内部抵抗Riと放射抵抗Rrを分離して測定することは難しい。
従来から行われていた最も一般的な測定法は、電波無反射室の中で供試アンテナを直交する2軸の周りに回転させるなどして供試アンテナを包む球面上の多数の点で受信電力を測定した後、それらを積分して全放射電力を求め、これと入力電力との比をとる方法である。
ただし、この方法は、電波無反射室および供試アンテナを回転させるための大掛かりな設備を必要とし、また、全球面を走査するため測定に長い時間がかかるという問題がある。
また、別の測定法として、ホイラーキャップ(Wheeler Cap)法が知られている。この測定法は、小形のアンテナの近傍(kR=1のラジアン球の内部、kは波数、Rは半径)を金属で覆うと放射が生じない状態、即ち、放射抵抗0の状態になることを利用するものである。
その測定方法は、先ず始めに、図13のようにグランド板11上に配置した小形の試供アンテナ1をkR=1の半球状の金属キャップ12で覆い、その入力抵抗RCAPを測定する。このとき放射抵抗0の状態であるから、入力抵抗RCAPは前記式(1)の入力抵抗Riに等しい。
次に、金属キャップ12を取り除いて試供アンテナ1の入力抵抗RFREEを測定する。この入力抵抗RFREEは、前記式(1)の(Ri+Rr)に等しい。
したがって、放射効率ηは、次のように求めることができる。
η=Rr/(Ri+Rr)
=1−Ri/(Ri+Rr)=1−RCAP/RFREE
上記ホイラーキャップ法は、簡易な設備で放射効率の測定が行えるが、基本的にはグランド板11上に設置できるモノポール型のアンテナが測定対象であり、入力抵抗RFREの測定には、周囲の反射の影響を抑えるため電波無反射室を必要とする。また、この方法では特定の周波数で共振が生じ、その周波数では放射効率を正確に測定できないという問題がある。
なお、より簡易な構成で被測定アンテナと受信アンテナとの間を効率よく結合させ、放射電力測定を行う技術として、本願発明者らは、楕円球型の結合器を用いてアンテナの全放射電力を測定する方法を提案した(特許文献1)
国際公開WO 2009/041513
上記技術は、楕円をその焦点を結ぶ軸を中心に回転して得られる楕円球状で金属の壁面で囲まれた閉空間の各焦点位置に被測定アンテナと受信アンテナをそれぞれ配置して、被測定アンテナから放射された電波を壁面で反射させて受信アンテナに集中させることで、被測定アンテナの全放射電力を測定するものである。
この技術は、楕円球の一方の焦点から出て壁面で反射して他方の焦点に到る経路の長さが全て等しいという幾何学的な性質を用いてアンテナ間の結合効率を高めたものであったが、この結合器を用いて被測定アンテナの放射効率を求める技術についてはこれまで確立されていなかった。
本発明は、楕円球型の結合器を用いて電波無反射室を必要とせずに任意形状のアンテナの放射効率を精度よく求める技術を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1のアンテナの放射効率測定方法は、
楕円をその2つの焦点(F1、F2)を通る軸を中心に回転して得られる楕円球状で金属の壁面(11)で囲まれた閉空間(12)の一方の焦点(F1)の近傍に被測定アンテナ(1)を配置し、他方の焦点(F2)の近傍に受信アンテナ(15)を配置し、前記閉空間の外部から励振用信号を前記被測定アンテナに供給し、該励振用信号で励振された前記被測定アンテナから放射された電波を受信した前記受信アンテナの出力信号を前記閉空間から出力させる段階と、
前記被測定アンテナと前記受信アンテナの少なくとも一方を前記2つの焦点を通る軸に沿って互いの間隔が変化するように移動させながら、前記被測定アンテナ側から見た反射率と透過率の少なくとも一方および前記被測定アンテナの純抵抗分を測定する段階と、
前記反射率と透過率の少なくとも一方と純抵抗が反射最小を示す位置における前記被測定アンテナの純抵抗分Rmと、前記反射率と透過率の少なくとも一方と純抵抗が反射最大を示す位置における前記被測定アンテナの純抵抗分Riとを求める段階と、
前記被測定アンテナの放射効率ηを、次の演算、
放射効率η=1−(Ri/Rm)
によって算出する段階とを含む。
また、本発明の請求項2のアンテナの放射効率測定装置は、
楕円をその2つの焦点(F1、F2)を通る軸を中心に回転して得られる楕円球状で金属の壁面(11)で囲まれた閉空間(12)を有し、一方の焦点(F1)の近傍位置で被測定アンテナを支持する被測定アンテナ支持手段(50)と、前記被測定アンテナに対応した受信アンテナ(15)と、該受信アンテナを他方の焦点(F2)の近傍位置に支持する受信アンテナ支持手段(55)と、前記被測定アンテナと前記受信アンテナの少なくとも一方を前記二つの焦点を通る軸に沿って移動させる移動手段(180、181)とを有し、前記閉空間の外部から被測定アンテナへの励振信号の供給と、前記受信アンテナの出力信号の前記閉空間への出力とが可能に形成された結合器(21)と、
前記結合器の閉空間内の被測定アンテナに励振用信号を供給する信号供給手段(200)と、
前記被測定アンテナに供給される励振用信号と前記受信アンテナの出力信号とから、前記被測定アンテナ側からみた反射率と透過率の少なくとも一方および前記被測定アンテナの純抵抗分を測定する特性測定手段(210)と、
前記被測定アンテナと前記受信アンテナの少なくとも一方を前記2つの焦点を通る軸に沿って互いの間隔が変化するように移動させ、該移動仲に前記特性測定手段で得られた測定結果に基づいて、前記反射率と透過率の少なくとも一方と純抵抗が反射最小を示す位置における前記被測定アンテナの純抵抗分Rmと、前記反射率と透過率の少なくとも一方と純抵抗が反射最大を示す位置における前記被測定アンテナの純抵抗分Riとを求め、前記被測定アンテナの放射効率ηを、次の演算、
放射効率η=1−(Ri/Rm)
によって算出する測定制御部(220)とを有していることを特徴とする。
また、本発明の請求項3のアンテナの放射効率測定装置は、請求項2記載のアンテナの放射効率測定装置において、
前記測定制御部は、前記被測定アンテナと前記受信アンテナとを、前記2つの焦点のほぼ中心に対して対称に移動させることを特徴とする。
また、本発明の請求項4のアンテナの放射効率測定装置は、請求項2または請求項3記載のアンテナの放射効率測定装置において、
前記被測定アンテナ支持手段は、前記被測定アンテナが実際に装着される製品と同型の筐体と、該筐体に支持された被測定アンテナに前記励振用信号を供給するための端子とを有していることを特徴とする。
このように、本発明は、楕円球の結合器内で被測定アンテナと受信アンテナの少なくとも一方を楕円の軸に沿って移動させ、そのときの反射最小となる位置における純抵抗分と、反射最大となる位置における純抵抗分とを用いて被測定アンテナの放射効率を算出するようにしたので、電波無反射室を用いることなく、任意形状の被測定アンテナ1の放射効率を、極めて高い精度で求めることができる。
さらに、全て遮蔽状態での測定であるので、周囲に電波妨害を与えることもなく、また、周囲からの電波妨害を受けることなく、安定した測定を行うことができる。
本発明の基本原理を説明するための図 本発明の基本原理を説明するための図 ダイポール型のアンテナを用いたシミュレーションモデル図 図3のモデルのアンテナ変位に対する反射率および透過率の変化を示す図 被測定アンテナと受信アンテナの電流分布図 損失がある場合のアンテナの変位に対する反射率とインピーダンスの変化を示す図 アンテナの向きを変更したときのシミュレーションモデル図 図7のモデルのアンテナ変位に対する反射率および透過率の変化を示す図 実施形態の放射効率測定装置の全体構成図 実施形態の放射効率測定装置の要部の構成図 実施形態の放射効率測定装置の要部の構成図 実施形態の放射効率測定装置の要部の構成図 従来装置の要部の構成例を示す図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
本発明の基本技術は、前記したように、楕円球の閉空間をもつ結合器を用いたものであり、幾何光学的に、楕円球空間を形成する壁面内でその一方の焦点を通り壁面で反射した線分は必ず他方の焦点を通過するという性質を電波に利用したものである。
その基本原理をより具体的に説明すれば、図1に示しているように、楕円Aを長軸(あるいは短軸)を中心に回転して得られる楕円球状で金属の壁面11で囲まれた閉空間12の中で、回転の軸(長軸または短軸)上の2つの焦点F1、F2の一方、例えば焦点F1の位置に被測定アンテナ1の放射中心をほぼ一致させ、被測定アンテナ1からその周囲に放射された電波Wを壁面11で反射させて他方の焦点F2の位置に配置した受信アンテナ15に集中させる。
ここで、図1に示しているように、長軸長2a、短軸長2bの楕円Aを、長軸(z軸)上の2つの焦点F1、F2を通る軸を中心に回転して得られる楕円球は、次の式で表される。
(x/b)+(y/b)+(z/a)=1
幾何光学で考えると、図2のように、一方の焦点F1から壁面11の反射点Rまでの距離をL1、反射点Rから他方の焦点F2までの距離をL2とすると、その和Lは、
L=L1+L2=2a
となり、焦点F1からどの方向に放射された光線であっても、壁面11に1回反射したものは他方の焦点F2の位置に同一タイミングに入力することになる。
この楕円の離心率eは、
e=√[1−(b/a)]
となり、焦点F1、F2の座標zは、
z=±f=±ae
と表される。
したがって、受信アンテナ15の出力信号Sの電力検出処理を行うことで、被測定アンテナ1が周囲に放射する全放射電力を求めることができる。
ところが実際には、被測定アンテナ1から放射されて壁面11に1回反射して焦点F2の受信アンテナ15に到達する1次波だけでなく、その1次波の一部が再び壁面11で反射して焦点F1に戻り、さらに壁面11で反射して焦点F2の受信アンテナ15に入力する2次波や、さらに高次の電波が受信アンテナ15に入力されることになる。
また、単に放射電力が測定できても、前記式(1)で定義される被測定アンテナ1の放射効率を求めることはできない。
発明者等は、上記楕円球型の結合器を用いた各種の実験により、被測定アンテナ1と受信アンテナ15を焦点F1、F2を結ぶ軸に沿って離間あるいは接近させて、両アンテナが整合状態の位置にあるときの特性が、自由空間中の特性と非常によく一致することを見出した。本発明はこの知見に基づいてなされたものである。以下、その点に付いて説明する。
始めに、図3に示すように、楕円球の軸z上に、ダイポール型の被測定アンテナ1と受信アンテナ15とが、そのエレメントが一直線に並ぶように配置されたシミュレーションモデルについて説明する(ここでは両アンテナは無損失とする)。
ここで、長軸長2a=800mm、離心率e=0.5、両アンテナの共振周波数は2.4GHzである。
そして両アンテナの中心位置(給電点)が、2つの焦点F1、F2に一致した状態からz軸に沿って対称にΔz変位させる。Δzは正値が外側方向の変位、負値が内側方向の変位とする。
このように変位させたとき、周波数2.4GHzの励振信号を供給したときの被測定アンテナ1の反射係数S11と、受信アンテナ15への透過係数S21のシミュレーション結果を図4に示す。
この図4において、Δz=−94mmのAの位置では、反射係数S11が最小、透過係数S21は最大(ほぼ0dB)となり、Δz=−40mmのBの位置では、透過係数S21が最小、反射係数S11が最大(ほぼ0dB)になっている。ここで反射係数が最小の位置Aを完全整合位置、透過係数が最小の位置Bを完全反射位置と呼ぶ。
図5は、完全整合位置Aと完全反射位置Bにおけるアンテナの電流分布であり、図5の(a)は、被測定アンテナ1の給電点に1Vの信号電圧を印加したときの電流Izで、実線が実部、破線は虚部である。また、丸付き数字1は自由空間中、丸付き数字2は完全整合位置A、丸付き数字3は完全反射位置Bでのデータである。
この図5(a)から、完全整合位置Aに置かれたアンテナの電流分布は、自由空間中に置かれた場合とほぼ一致することがわかる。特に、自由空間中の虚部(丸付き数字1の破線)と完全整合位置Aの虚部(丸付き数字3の破線)は完全に重なっている。
一方、完全反射位置Bでは、電流の実部(丸付き数字3の実線)がほぼ0で、虚部(丸付き数字3の破線)が大きくなっている。これはリアクティブな電力がアンテナ周囲に蓄積されて、放射されないことを意味している。
これらに対応する受信アンテナ15の電流分布が図5(b)である。前述の結果に対応して、完全整合位置Aでは実部(丸付き数字2の実線)の大きい電流が流れるが、完全反射位置Bでは実部(丸付き数字3の実線)、虚部(丸付き数字3の破線)ともほとんど電流が流れない(短絡による全反射状態と等価)。これは完全反射位置Bでは被測定アンテナ1から電波が放射されていないことから当然の結果である。
以上の結果から、被測定アンテナ1が受信アンテナ15に対して完全整合位置Aにあるときには、その電流分布、インピーダンスとも自由空間中の特性に非常によく一致し、完全反射位置Bでは被測定アンテナ1の入力抵抗がほぼ0になると結論付けられ、このことは、放射効率測定の可能性を示唆している。
次に、実際のアンテナと同様に損失がある場合について調べた結果を示す。
損失のある(内部抵抗が0でない)ダイポールアンテナについて、結合器中での完全整合位置Aと完全反射位置Bでの入力抵抗をシミュレーションで求め、式(2)の計算から、このダイポールアンテナの放射効率を求める。一方、そのダイポールアンテナの自由空間中の特性をシミュレーションして放射効率を求め、これらの結果を比較する。
シミュレーションモデルは、ダイポール型の被測定アンテナ1が無損失でなく、有限の導電率(S=10000S/m)をもっている点を除いて図3の場合と同様である。受信アンテナ15に接続される負荷の抵抗は、自由空間でのアンテナの入力抵抗85Ωにしている。
このモデルに対して、前記同様に両アンテナを軸方向に移動させたときの測定結果が図6である。
この図6には、被測定アンテナ1の反射係数S11と入力インピーダンス(R+jX)が示してある。図6において、完全整合位置Aは反射率が最小となるΔz=−130mmであり、このときの入力抵抗Rmは85.5Ωである。また、完全反射位置Bは、反射率が極大で純抵抗分Rが最小となるΔz=+8mmで、その抵抗値Riは10.6Ωとなる。
これらの値から放射効率を計算すると
η=1−(Ri/Rm)=87.6 (%)
となる。
一方、上記被測定アンテナ1の自由空間中の放射効率は86.5%となり、楕円球型の結合器を用いた測定値から得られる放射効率87.6との差は僅かであり、楕円球型の結合器を用いて得られる放射効率が必要十分な精度を有していることが確かめられた。
なお、図6は、ダイポール型の両アンテナを、そのエレメントが楕円球のz軸に一致する向きに配置し、アンテナ間の直接結合が生じないようにしていたが、図7のように、両アンテナのエレメントが互いに平行でz軸と直交する向きに配置することも可能である。
図8は、図7のシミュレーションモデルに対する測定結果を示すものであり、前記同様に、両アンテナを楕円の中心に対して対称に移動させたときの反射係数S11とインピーダンス(R+jX)を示している(Rは純抵抗分、Xはリアクタンス分)。
この場合、完全整合位置Aは反射率が最小となるΔz=−35mmで、そのときの入力抵抗Rmは93.6Ωとなっている。また、完全反射位置Bは、反射率が極大で純抵抗分Rが最小となるΔz=+110mmで、そのときの抵抗Riは、12.4Ωとなる。
したがって、放射効率は、
η=1−(Ri/Rm)=86.7(%)
と求まる。つまり、図7のようなアンテナ配置の場合でも、楕円球空間の結合器を用いて得られた放射効率が、自由空間中における放射効率と非常に良い精度で一致することが分かる。
上記説明では、両アンテナを楕円中心に対して対称に移動させているが、一方を焦点位置に固定して他方を移動させることでも、上記完全整合位置Aと完全反射位置Bを見付けることができ、放射効率を精度よく算出できることが確かめられている。
また、上記のように、楕円球空間の結合器では、原理的に上記したダイポールだけでなく、アース板を必要とするユニポールアンテナであっても測定でき、アンテナの形状に大きな制限はない。
また、上記した二つの配置例からわかるように、両アンテナが直接結合しない場合と直接結合する場合とで、同手順により放射効率を精度よく求められるから、両アンテナの向きをその偏波方向が合うようにしておけばよく、アンテナ自体の形状は必ずしも一致していなくてもよい。
以上のことから、次の手順によって被測定アンテナの放射効率を精度よく測定することが可能である。
即ち、楕円をその2つの焦点F1、F2を通る軸(z軸)を中心に回転して得られる楕円球状で金属の壁面11で囲まれた閉空間12の一方の焦点F1の近傍に被測定アンテナ1を配置し、他方の焦点F2の近傍に受信アンテナ15を配置し、閉空間12の外部から励振用信号を被測定アンテナ1に供給し、励振用信号で励振された被測定アンテナ1から放射された電波を受信した受信アンテナ15の出力信号を閉空間12から出力させる状態とする。
次に、被測定アンテナ1と受信アンテナ15の少なくとも一方を2つの焦点F1、F2を通る軸に沿って互いの間隔が変化するように移動させながら、被測定アンテナ1側から見た反射率と透過率の少なくとも一方および前記被測定アンテナの純抵抗分を測定する。
なお、ここで反射率と透過率とは、図4から明らかなように互いに逆の変化を示す。つまり、反射率が極大となる位置では透過率が極小となり、逆に、反射率が極小となる位置では透過率が極大となるので、いずれか一方の変化が把握できれば整合位置と反射位置の候補を特定できる。
ただし、反射率の変化に比べて透過率の極大部分の変化はブロードであるので、前記したように反射率の変化から各位置を特定する方が有利である。
次に、反射率と透過率の少なくとも一方と純抵抗分とで、反射最小を示す位置(完全整合位置A)と、反射最大を示す位置(完全反射位置B)とを見付け、反射最小の位置における被測定アンテナ1の純抵抗分をRm、反射最大の位置における被測定アンテナの純抵抗分をRiとし、次の演算、
η=1−(Ri/Rm)
によって、被測定アンテナの放射効率ηを算出する。
上記方法によって、被測定アンテナ1の放射効率を、電波無反射室を必要とせずに任意形状のアンテナの放射効率を精度よく求めることができる。
次に、上記放射効率測定方法を用いて被測定アンテナの放射効率を測定する放射効率測定装置について説明する。
図9は、上記方法を用いて放射効率を測定する放射効率測定装置20の全体構成である。この放射効率測定装置20は、結合器21、被測定アンテナ1に励振有信号を供給する信号供給手段200、特性測定手段210および測定制御部220を有している。
結合器21は、前記したように、楕円をその2つの焦点F1、F2を通る軸を中心に回転して得られる楕円球状で金属の壁面11で囲まれた閉空間12を有している。
この結合器21には、前記した楕円球状の閉空間12を囲む壁面11と、その閉空間12内の一方の焦点F1の位置に被測定アンテナ1のほぼ放射中心位置がくるように支持する被測定アンテナ支持手段50と、他方の焦点F2の位置に受信アンテナ15の中心がくるように支持する受信アンテナ支持手段55とが設けられている。
また、被測定アンテナ1および受信アンテナ15の出し入れができるように、閉空間12を開閉できる構造が必要である。
図9、図10は、その具体例を示すものであり、結合器21は、下ケース22と上ケース23とに別れた開閉式で、下ケース22の上板22aには、楕円状の穴(図示せず)が形成され、その穴に前記した楕円球状の閉空間12の下半部の外周形状に沿った形状の内壁25aを有する第1の隔壁体25が取り付けられている。
第1の隔壁体25は、電波を反射する金属板、金属メッシュ板のプレス加工、あるいは合成樹脂の成形品の内壁に金属膜を設ける等して形成され、その上縁には、僅かに外側へ延びて前記穴の外縁と重なるフランジ26が延設されており、この第1の隔壁体25は、フランジ26部分が下ケース22の上板22aに固定されている。
一方、上ケース23の下板23aにも、楕円形の穴(図示せず)が設けられ、この穴に、第2の隔壁体30が装着されている。
第2の隔壁体30は、第1の隔壁体25と対称な形状を有している。即ち、前記した楕円球状の閉空間12の上半部の外周形状に沿った形状の内壁30aを有し、その開口側の縁部には、僅かに外側へ延びて上ケース23の前記穴の外縁と重なるフランジ31が延設され、このフランジ31部分が下板23aに固定されている。
上ケース23は、下ケース22に対して図示しないヒンジ機構とロック機構などにより開閉自在に連結されており、上ケース22を下ケース23に重なるように閉じてロックしたとき、図10のように、第1の隔壁体25のフランジ26と第2の隔壁体30のフランジ31が全体的に隙間なく面接触して、それぞれの内壁25a、30aが連続して、前記した壁面11で囲まれた楕円球状の閉空間12が形成される。
なお、下ケース22と上ケース23には、閉じたときに、上下の隔壁体25、30がずれない状態で重なり合うようにするための位置決め機構(例えば図のようにガイドピン40とそれを受け入れるガイド穴41)が形成されている。
また、例えば、図11の(a)のように、一方の隔壁体30の開口側の内縁のほぼ全周に渡って弾性リブ45を突設させることで、図11の(b)のように他方の隔壁体25と合わせられたときに、その弾性リブ45を隔壁体25の開口側の内縁全周に接触させて、隔壁体25、30のフランジ26、31の接触部を覆い、その接触部に隙間が生じた場合の電波の漏洩等などを低減することができる。
また、ここでは、下ケース22の上板22aと第1の隔壁体25、上ケース23の下板23aと第2の隔壁体30とがそれぞれ別体になっている例を示しているが、下ケース22の上板22aと第1の隔壁体25、および上ケース23の下板23aと第2の隔壁体30と上板22とを同一材料で一体に形成してもよい。また、ここでは第1の隔壁体25および第2の隔壁体30の外周形状を半楕円外周形状にしているが、内壁25a、30aが前記した楕円球に沿っていればよく、外側の形状は任意である。
図9、図10、図12に示しているように、第1の隔壁体25の開口面上の前記焦点F1の近傍位置には、前記した閉空間12内で被測定アンテナ1を支持するための被測定アンテナ支持部50が設けられ、焦点F2の近傍位置には、受信アンテナ15を支持するための受信アンテナ支持部55が設けられている。
被測定アンテナ支持部50は、被測定アンテナ1の放射中心が焦点F1の位置にほぼ一致する状態を基準位置とし、それらを焦点F1、F2を結ぶ軸に沿って移動できる状態で支持するものであり、焦点F1、F2を結ぶ軸に沿って移動可能な可動支持板51と、その可動支持板51の上に放射体を固定する固定具52と、可動支持板51の下降を防ぐ基台53により構成されている。なお、これらの各構成部材は、電波に対する透過率が高い(比誘電率が1に近い)合成樹脂材により形成されている。
固定具52は、例えば電波伝搬に影響を与えない伸縮自在なバンドで、被測定アンテナ1を可動支持板51の上の所定位置に固定させる。なお、この可動支持板51の外側端部には隔壁体25を貫通摺動する軸部51aが突設され、その軸部51aは、隔壁体25の外側に設けられた第1の移動装置180に連結されている。
第1の移動装置180は、例えばステッピングモータやギア機構などで構成され、連結された軸部51aを楕円軸に沿った方向の力を伝達して可動支持板51を指定した量移動させることができる。
また、受信アンテナ支持部55も被測定アンテナ支持部50と同様に、電波に対する透過率が高い合成樹脂材により形成された、可動支持板56と、可動支持板56の下降を防ぐ基台57、可動支持板56の上に受信アンテナ15を固定する固定具58により構成されている。
ここで、受信アンテナ15は、基板15aに対するエッチング処理でアンテナ素子15bを印刷形成されたものが一般的であり、それを固定するための固定具58は、例えば受信アンテナ15の特性を変化させない合成樹脂性のネジやクリップであり、受信アンテナ15のアンテナ素子の放射中心が可動支持板56の上の焦点F1、F2を結ぶ楕円軸上の位置に固定させる。受信アンテナ15としては、より金属棒状のエレメントからなるダイポールアンテナの場合ある。
この受信アンテナ15を支持する可動支持板56にも、その外側端部に隔壁体25を貫通摺動する軸部56aが突設され、その軸部56aは、隔壁体25の外側に設けられた第2の移動装置181に連結されている。
第2の移動装置181は第1の移動装置180と同様の構造を有し、連結された軸部56aを楕円軸に沿った方向の力を伝達して可動支持板56を移動させる。
なお、受信アンテナ15の同軸ケーブル16を外部に引き出すことができるように例えば可動支持板56の軸部56aの内部に貫通する穴が形成されている。
なお、図12で示したように受信アンテナ15がダイポール系の場合や、ループ系のような平衡型の場合には、給電点に挿入したバラン15cを介して不平衡型の同軸ケーブル16に接続する。また、ダイポール型としてスリーブアンテナ等を用いることも可能である。
なお、ここでは、被測定アンテナ1と受信アンテナ15ともに移動できるようにしていたが、前記したように、いずれか一方は焦点あるいはその近傍位置に固定された状態とし、他方を移動装置で移動させる構成も可能である。
第1、第2の移動装置180、181は、後述する測定制御部220により、基準位置(例えば焦点F1、F2が各可動支持板51、56のアンテナ取付け基準位置に一致する位置)に対して互いに逆方向に移動するように制御される。
受信アンテナ15としては、全方位に対して等しい利得を有するものが理想的ではあるが実在しないので、波長に対して素子15bの長さが充分短く、指向性が比較的ブロードな図12のようなダイポールアンテナやその素子幅を広げて広帯域化したボウタイアンテナ等が現実的である。
ダイポール系のアンテナの場合、素子15bの長さ方向に対する利得は非常に小さくなるので、この指向性を利用し、図12に示しているように、素子15bの長さ方向を被測定アンテナ1の放射中心方向(焦点F1方向)に一致させることで、被測定アンテナ1から受信アンテナ15への直接波の影響を小さくすることができる。
また、ダイポール系のアンテナの場合、そのエレメントの長手方向が主偏波であり、これと直交する交差偏波成分に対する利得は非常に小さい(所謂単一直線偏波)。
また、測定対象のUWB端末やRFIDタグのアンテナは直線偏波で設計されており、放射電力のほとんどは単一直線偏波成分であり、これにわずかの交差偏波成分が加わる。
したがって、被測定アンテナ1が、交差偏波成分が無視できる単一直線偏波の場合には、その偏波方向が受信アンテナ15の主偏波方向に一致するように被測定アンテナ1の向きを決め、固定すればよい。
受信アンテナ15で受信された信号Sは、同軸ケーブル16を介して結合器21の外部に出力される。
なお、受信アンテナ15を支持する可動支持板56の移動に伴い同軸ケーブル16も移動するが、同軸ケーブル16のうち、少なくとも結合器21の外側の部分に可撓性のあるケーブルを用いることで、可動支持板56の移動の妨げることなく特性測定手段210に接続することができる。
特性測定手段210は、被測定アンテナ1に供給される励振用信号と受信アンテナ15の出力信号Sとから、被測定アンテナ1側からみた反射率と透過率の少なくとも一方および被測定アンテナ1の純抵抗分を測定する。なお、信号供給手段200とこの特性測定手段210として、それらの機能を有するネットワークアナライザを用いることが可能である。
測定制御部220は、前記した測定方法にしたがって、各移動装置180、181の制御、特性測定手段210の出力に対する演算処理を行い、被測定アンテナ1の放射効率を算出する。
その測定手順は、始めに、結合器21を開いて被測定アンテナ1を被測定アンテナ支持部50の基準となる位置に支持させ、結合器21を閉じた状態で、その被測定アンテナ1と受信アンテナ15とをそれぞれ焦点の近傍で且つ焦点F1、F2の中心に対して対称移動させて、反射率と透過率の少なくとも一方および被測定アンテナ1の純抵抗分を測定させる。
そして、その測定結果から、前記したように反射最小となる完全整合位置Aにおける純抵抗分Rmと、反射最大となる完全反射位置Bにおける純抵抗分Riとを求め、次の演算、
η=1−(Ri/Rm)
によって、被測定アンテナの放射効率ηを算出する。
このように、実施形態の放射効率測定装置20は、楕円球の結合器内で被測定アンテナ1と受信アンテナ15の少なくとも一方を楕円の軸に沿って移動させ、そのときの反射率最小となる位置における純抵抗分と、反射率極大で純抵抗分が最小となる位置における純抵抗分とを用いて被測定アンテナの放射効率を算出するようにしたので、電波無反射室を用いることなく、任意形状の被測定アンテナ1の放射効率を、極めて高い精度で求めることができる。
なお、上記実施形態では、被測定アンテナ1と受信アンテナ15を楕円球の軸に沿って移動させているが、厳密にいえば両アンテナの最良の結合状態は、楕円球の軸方向だけでなく、それと直交する方向(x軸方向あるいはy軸方向)への僅かな位置合わせが必要になる場合がある。そのためには、少なくとも一方のアンテナの位置を楕円球の軸と直交する方向(x軸方向あるいはy軸方向)に変化させることができる移動機構を設け、その機構により、アンテナをx軸方向あるいはy軸方向の位置修正を行ってからz軸に沿って移動させることで、より高い結合状態での測定が可能となる。
また、前記した被測定アンテナ支持部50として、被測定アンテナ1が実際に装着される製品と同型の筐体と、その筐体に支持された被測定アンテナ1に励振用信号を供給するための端子とを有したものを用いることで、実際の製品に近い状態での放射効率を測定することができる。
1……被測定アンテナ、12……閉空間、15……受信アンテナ、20……放射効率測定装置、21……結合器、25……第1の隔壁体、30……第2の隔壁体、50……被測定アンテナ支持部、55……受信アンテナ支持部、180、181……移動手段、200……信号供給手段、210……特性測定手段、220……測定制御部

Claims (4)

  1. 楕円をその2つの焦点(F1、F2)を通る軸を中心に回転して得られる楕円球状で金属の壁面(11)で囲まれた閉空間(12)の一方の焦点(F1)の近傍に被測定アンテナ(1)を配置し、他方の焦点(F2)の近傍に受信アンテナ(15)を配置し、前記閉空間の外部から励振用信号を前記被測定アンテナに供給し、該励振用信号で励振された前記被測定アンテナから放射された電波を受信した前記受信アンテナの出力信号を前記閉空間から出力させる段階と、
    前記被測定アンテナと前記受信アンテナの少なくとも一方を前記2つの焦点を通る軸に沿って互いの間隔が変化するように移動させながら、前記被測定アンテナ側から見た反射率と透過率の少なくとも一方および前記被測定アンテナの純抵抗分を測定する段階と、
    前記反射率と透過率の少なくとも一方と純抵抗が反射最小を示す位置における前記被測定アンテナの純抵抗分Rmと、前記反射率と透過率の少なくとも一方と純抵抗が反射最大を示す位置における前記被測定アンテナの純抵抗分Riとを求める段階と、
    前記被測定アンテナの放射効率ηを、次の演算、
    放射効率η=1−(Ri/Rm)
    によって算出する段階とを含むアンテナの放射効率測定方法。
  2. 楕円をその2つの焦点(F1、F2)を通る軸を中心に回転して得られる楕円球状で金属の壁面(11)で囲まれた閉空間(12)を有し、一方の焦点(F1)の近傍位置で被測定アンテナを支持する被測定アンテナ支持手段(50)と、前記被測定アンテナに対応した受信アンテナ(15)と、該受信アンテナを他方の焦点(F2)の近傍位置に支持する受信アンテナ支持手段(55)と、前記被測定アンテナと前記受信アンテナの少なくとも一方を前記二つの焦点を通る軸に沿って移動させる移動手段(180、181)とを有し、前記閉空間の外部から被測定アンテナへの励振信号の供給と、前記受信アンテナの出力信号の前記閉空間への出力とが可能に形成された結合器(21)と、
    前記結合器の閉空間内の被測定アンテナに励振用信号を供給する信号供給手段(200)と、
    前記被測定アンテナに供給される励振用信号と前記受信アンテナの出力信号とから、前記被測定アンテナ側からみた反射率と透過率の少なくとも一方および前記被測定アンテナの純抵抗分を測定する特性測定手段(210)と、
    前記被測定アンテナと前記受信アンテナの少なくとも一方を前記2つの焦点を通る軸に沿って互いの間隔が変化するように移動させ、該移動仲に前記特性測定手段で得られた測定結果に基づいて、前記反射率と透過率の少なくとも一方と純抵抗が反射最小を示す位置における前記被測定アンテナの純抵抗分Rmと、前記反射率と透過率の少なくとも一方と純抵抗が反射最大を示す位置における前記被測定アンテナの純抵抗分Riとを求め、前記被測定アンテナの放射効率ηを、次の演算、
    放射効率η=1−(Ri/Rm)
    によって算出する測定制御部(220)とを有していることを特徴とするアンテナの放射効率測定装置。
  3. 前記測定制御部は、前記被測定アンテナと前記受信アンテナとを、前記2つの焦点のほぼ中心に対して対称に移動させることを特徴とする請求項2記載のアンテナの放射効率測定装置。
  4. 前記被測定アンテナ支持手段は、前記被測定アンテナが実際に装着される製品と同型の筐体と、該筐体に支持された被測定アンテナに前記励振用信号を供給するための端子とを有していることを特徴とする請求項2または請求項3記載のアンテナの放射効率測定装置。
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