JP2010276352A - 電力情報取得装置および電気料金算出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通信機能を有していない電力量計からでも使用電力の情報を容易に取得することができる電力情報取得装置および通信機能を有していない電力量計を有する需要家へ新電気料金を短期間で提案することが可能な電気料金算出方法を提供する。
【解決手段】 需要家側の電力量計1の情報出力端子4、5と接触可能な電力情報取得装置10を電力量計1に取付け、所定期間における需要家の使用電力の情報を電力情報取得装置10に記憶し、所定期間の経過後に電力情報取得装置10を電力量計1から取外し、ハンディーターミナル30によって電力情報取得装置10に記憶された需要家の使用電力の情報を電気的に読み取り、この読み取った使用電力の情報を中央処理装置60に送信して分析することにより需要家に提案する電気料金を算出する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電力量計から出力される使用電力の情報を取得する電力情報取得装置およびこの情報を用いた電気料金算出方法に関する。
需要家側の使用電力を計測する電力量計のうち通信機能が付いた電力量計である場合は、30分毎に出力される使用電力のデータを10日分蓄積することができる。そこで、通信機能が付いた電力量計の場合は、ハンディーターミナルを用いることにより電力量計に蓄積した使用電力のデータを電算機等への転送することが可能であり、そのデータ分析により、需要家への電力料金の提案を実施している。通信機能を有していない電力量計の場合は、使用電力のデータが蓄積されないため、使用実績やデマンドの把握ができず、需要家への電力料金の提案活動を実施することが難しいという問題がある。
需要家における電力使用量に関する情報を取り扱う技術として、下記の特許文献1、2が知られている。特許文献1は、デマンドコントロールに用いられる信号供給に関するもので、電力会社側と同期した時限信号の供給を可能とするものである。また、特許文献2は、需要家側の電力量計に設置された自動検針システム用の端末装置から伝送路を介して送られてくるデータと、需要家側の電力量計に設置された電力パルス集計装置により取得されたデータとを連携させてデータを共有化し、共有化したデータを用いて電力使用量に関する情報を作成するものである。
特開2008−157637号公報 特開2006−309310号公報
しかし、特許文献1では、電力料金抑制のためのデマンドコントロールに関する情報を需要家に提供できるだけで、需要家の使用電力に関するデータを電力会社に持ち帰れないため、需要家へ新電気料金の提案ができないという問題がある。
特許文献2では、電力パルス集計装置で使用電力のデータ取得が可能であるが、データ取得には電力量計との接続作業が必要となり、配線作業に精通した人材が必要となる。また、電気料金算出のための分析は、電力パルス集計装置を電力量計から取外した後、そのデータを分析機関に渡して依頼するため、依頼から分析完了まで1ヶ月程度かかることになり、需要家に対する新電気料金の提案が遅くなるという問題がある。
そこでこの発明は、通信機能を有していない電力量計からでも使用電力の情報を容易に取得することができる電力情報取得装置および通信機能を有していない電力量計を有する需要家へ新電気料金を短期間で提案することが可能な電気料金算出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、需要家側に設けられる電力量計の端子台を使用して取付け可能なケースと、前記ケースに設けられ前記電力量計の前記端子台の情報出力端子に接触可能な接続具と、前記ケース内に収納され前記接続具を介して前記電力量計から出力される使用電力の情報を記憶するとともに、記憶した使用電力の情報を外部に出力可能な電力情報記憶手段と、を備えたことを特徴とする電力情報取得装置である。
この発明によれば、需要家側の電力量計の端子台を使用してケースを取付けることにより、電力量計から出力される使用電力の情報が接続具を介して電力情報記憶手段に記憶される。記憶された使用電力の情報を外部から読み取ることができるので、通信機能を有しない電力量計であっても需要家の使用電力の情報を取得することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、需要家側の電力量計の情報出力端子と接触可能な電力情報取得装置を前記電力量計に取付け、所定期間における前記需要家の使用電力の情報を前記電力情報取得装置に記憶し、前記所定期間の経過後に前記電力情報取得装置を前記電力量計から取外し、読み取り手段によって前記電力情報取得装置に記憶された前記需要家の使用電力の情報を電気的に読み取り、この読み取った使用電力の情報を中央処理装置に送信して分析することにより前記需要家に提案する電気料金を算出することを特徴とする電気料金算出方法である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電気料金算出方法において、前記読み取り手段は、前記需要家の使用電力の情報を前記中央処理装置が受入れ可能な情報に変換可能なハンディーターミナルであることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、通信機能を有していない電力量計からでも容易に使用電力の情報を取得することが可能となり、取得した使用電力の情報を用いて需要家への新たなサービスを行うことができる。そして、この使用電力の情報を取得は、電力情報取得装置のケースを端子台を使用して電力量計に取付けることで可能となるので、難しい配線を必要とせず、使用電力情報の取得に際し配線作業に精通した人材も不要となる。
請求項2に記載の発明によれば、電力情報取得装置によって取得した需要家の使用電力の情報を電気的に読み取り、中央処理装置に送信して分析するようにしているので、新電気料金を需要家に短期間で提案することができ、電気料金の値下げなど需要家へのサービスをより迅速に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、読み取り手段は、需要家の使用電力の情報を中央処理装置が受入れ可能な情報に変換可能なハンディーターミナルから構成されるので、電力会社の各営業所で所有している既存のハンディーターミナルを介してその電力会社の中央処理装置に使用電力の情報を送ることができ、迅速な対応か可能となる。
本発明の実施の形態1に係わる電力情報取得装置の電力量計への取付け状態を示す側面図である。 図1の電力情報取得装置が取付けられる電力量計の正面図である。 図1の電力情報取得装置の正面図である。 図1の電力情報取得装置の背面図である。 図1の電力情報取得装置の接続具が電力量計の情報出力端子に接触している状態を示す拡大側面図である。 図1の電力情報取得装置における情報記憶手段の概略構成図である。 図1の電力情報取得装置を用いた電力料金算出のブロック図である。 図1の電力情報取得装置を用いた電力料金算出の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係わる電力情報取得装置の底面図である。 本発明の実施の形態3に係わる電力情報取得装置における接続具を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係わる電力情報取得装置における接続具を示す側面図である。 本発明の実施の形態5に係わる電力情報取得装置における接続具を示す平面図である。 図12の接続具を電力量計に接続した状態を示す側面図である。 図12の接続具の拡大正面図である。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図8は、この発明の実施の形態1を示している。図2は、需要家側に設けられる通信機能を有していない電力量計1を示している。電力量計1は、正面に表示部2を有しており、表示部2の下方には端子台3が形成されている。端子台3には、複数の端子が設けられており、端子台3の特定のエリアAには、情報出力端子としてのC1端子4とC2端子5が設けられている。C1端子4とC2端子5からは、使用電力量、夜間使用量、ピーク時間、昼間時間などの需要家における使用電力の情報が電力パルスとして出力されるようなっている。端子台3は、通常、端子カバー(図示略)によって覆われており、後述する電力情報取得装置10が電力量計1に取付けられる場合は、固定ネジ6を緩めることにより端子カバーが取外される。図5に示すように、C1端子4は、上下方向に所定の間隔をもって配置された上ネジ4aと下ネジ4bを有している。同様に、C2端子5も上ネジと下ネジ(図示略)を有している。
図3および図4は、電力情報取得装置10を示している。電力情報取得装置10は、ケース11と、接続具12、13と、電力情報記憶手段15を備えている。ケース11は、例えば合成樹脂から構成されており、外形が直方体に形成されている。図1に示すように、電力情報取得装置10は、電力量計1の下部スペースに収納可能な大きさに形成されている。電力情報取得装置10が電力量計1に取付けられた状態では、電力情報取得装置10の前面は、電力量計1の表示部2の表面とほぼ一致するようになっている。ケース11の前面側の端部11aには、電力情報取得装置10を電力量計1に取付けるための取付け穴11bが形成されている。取付け穴11bには、電力量計1の端子台3と螺合する固定ネジ6が挿通可能となっており、この固定ネジ6を利用してケース11が電力量計1に取付け可能となっている。
図6は、電力情報取得装置10における電力情報記憶手段15の構成を示している。電力情報記憶手段15は、ケース11内に収納されている。電力情報記憶手段15は、入力部16、記憶部17、制御部18、出力部19、電池20を有している。入力部16は、接続具12、13を介して電力量計1からの使用電力の情報が入力可能となっている。入力部16には記憶部17が接続されており、入力部16は入力された使用電力の情報を記憶部17に送る機能を有している。記憶部17は、入力部16から送られた使用電力の情報を記憶する機能を有している。制御部18は、入力部16および記憶部17を制御する機能を有している。出力部15は、記憶部17に記憶された使用電力の情報を後述するハンディーターミナル30に出力する部位であり、出力部15の出力端子を使用しない場合はケース11の開閉蓋(図示略)によって閉塞されている。電池20からは、入力部16、記憶部17、制御部18、出力部19に向けて動作のための電力が供給されるようになっている。
図4に示すように、接続具12と接続具13は、ケース11の背面側に設けられている。接続具12と接続具13は、電力量計1のC1端子4とC2端子5と同様に水平方向に所定の間隔をもって配置されている。一方の接続具12は、C1端子4側と接触可能であり、他方の接続具13は、C2端子5側と接触可能となっている。各接続具12、13は、導電性の高い金属部材から構成されており、一方がケース11側に固定されており、他方が自由端となっている。各接続具12、13は、弾性変形可能な板ばね状に形成されており、ケース11の前後方向に弾性変形可能となっている。電力情報取得装置10が電力量計1に取付けられた状態では、バネ力によって接続具12がC1端子4の上ネジ4aおよび下ネジ4bに密着し、接続具13がC2端子5の上ネジおよび下ネジ(図示略)に密着するようになっている。
図7は、電力情報取得装置10を利用して需要家に提案する新電気料金を算出するシステムの一例を示している。図7に示すように、電力量計1からの使用電力の情報が記憶された電力情報取得装置10には、読み取り手段としてのハンディーターミナル30が接続可能となっており、ハンディーターミナル30によって電力情報取得装置10に記憶された使用電力の情報を読み取ることが可能となっている。ハンディーターミナル30に読み込まれた電力情報は、例えばパーソナルコンピュータ40に入力され、通信ネットワーク50を介して電力会社が所有する中央処理装置60に送信されるようになっている。
ハンディーターミナル30は、電力情報取得装置10に記憶されている使用電力の情報を中央処理装置60が受入れ可能な情報に変換する機能を有している。中央処理装置60は、高速演算処理が可能な大型の電子計算機であり、通信ネットワーク50を介して送られてきたハンディーターミナル30からの使用電力の情報を分析し、需要家に提案する新電気料金を短時間で算出する機能を有している。ここで、パーソナルコンピュータ40は、ハンディーターミナル30で読み取った需要家の使用電力情報を中央処理装置60へ送信するために用いるものであり、ハンディーターミナル30自体が通信ネットワーク50を介して中央処理装置60へ直接送信できる機能を有していれば、パーソナルコンピュータ40は不要である。
つぎに、電力情報取得装置10の電力量計1への取付け手順および電力情報取得装置10を用いた電気料金算出方法について説明する。
図8のステップS1において、まず電力情報取得装置10を需要家側の既存の電力量計1に取付ける。電力情報取得装置10の取付けに際しては、図1に示すように、電力量計1の端子台3側の固定ネジ6を緩め、端子台3の端子カバー(図示略)を取外す。つぎに、電力情報取得装置10の接続具12、13が電力量計1のC1端子4とC2端子5と接触するように、端子台3に対して電力情報取得装置10の位置合わせを行う。この状態で電力量計1の固定ネジ6を電力情報取得装置10の取付け穴11bに挿入し、固定ネジ6を端子台3に螺合させることにより、電力情報取得装置10を電力量計1に取付ける。電力情報取得装置10を電力量計1に取付けた状態では、図5に示すように、バネ力によって接続具12がC1端子4の上ネジ4aおよび下ネジ4bに密着する。同様に、接続具13がC2端子5の上ネジおよび下ネジ(図示略)に密着する。すなわち、電力情報取得装置10と電力量計1に取付けた状態では、接続具12、13は、弾性変形による付勢力によって電力量計1のC1端子4、C2端子5と確実に密着し、電力情報取得装置10と電力量計1とが電気的に接続される。
電力情報取得装置10の電力量計1への取付けが完了すると、ステップS2に進み、電力情報取得装置10による需要家の使用電力の情報を取得する。電力量計1は、30分単位で使用電力量を算出しており、30分毎に電力パルスで使用電力の情報をC1端子4およびC2端子5から出力する。電力量計1からの使用電力の情報は、接続具12、13を介して電力情報取得装置10の入力部16に入力され、入力部16から記憶部17に送られる。記憶部17は、入力部16から送られてくる30分毎の使用電力の情報を逐次記憶する。この実施の形態1においては、需要家の使用電力の情報を取得する期間は10日間に設定されており、10日間は継続して電力量計1からの使用電力の情報の取得が継続して行われる。
ステップS3においては、電力情報取得装置10による使用電力の情報取得が所定期間に達したか否かが判断され、所定期間を経過していない場合はステップS2に戻り、使用電力の情報取得を継続する。ステップS3において所定期間を経過している場合は、ステップS4に進み、電力情報取得装置10は電力量計1から取外され、回収される。電力情報取得装置10を取外した後は、固定ネジ6を用いて端子台3を端子カバーで覆う。そして、回収した電力情報取得装置10を例えば電力会社の営業所に持ち返り、ハンディーターミナル30によって記憶された電力情報取得装置10に記憶された使用電力の情報の読み取りを行う。情報の読み取りは、ハンディーターミナル30の入力コード(図示略)を電力情報取得装置10の出力部19の出力端子に接続することにより行う。
ハンディーターミナル30による使用電力の情報の読み取りが終了すると、ステップS6に進み、パーソナルコンピュータ40および通信ネットワーク50を介して中央処理装置60に使用電力の情報を送信し、中央処理装置60によって使用電力の情報の分析を行う。中央処理装置60は、送信されてきた使用電力の情報から、所定期間における使用電力量、夜間使用量、昼間使用量、ピーク時間などを分析する。そして、ステップS7では、分析結果に基づき需要家に提案する新電気料金を算出する。電力会社側では、需要家側の使用電力の最大値を電気の基本料金に反映するので、例えば需要家側で使用電力のピーク値を抑えることができれば、電気の基本料金を下げることができるため、電力会社は需要家に対して使用電力のピーク値を抑えた場合の新電気料金を提案する。
このように、電力情報取得装置10を用いることにより、通信機能を有していない電力量計1からでも使用電力の情報を取得することが可能となり、取得した使用電力の情報を用いて需要家への新たなサービスを行うことができる。そして、この使用電力の情報を取得は、端子台3における端子カバーを固定する固定ネジ6を使用してケース11を電力量計1に取付けることで可能となるので、この情報の取得に際し配線作業に精通した人材も不要となる。
また、電力情報取得装置10によって取得した需要家の使用電力の情報を電気的に読み取り、電力会社の中央処理装置60に送信して分析するようにしているので、新電気料金を需要家に短期間で提案することができ、電気料金の値下げなど需要家へのサービスをより迅速に行うことができる。
さらに、需要家の使用電力の情報は、ハンディーターミナル30によって中央処理装置60が受入れ可能な情報に変換されるので、電力会社の各営業所で所有している既存のハンディーターミナル30を介してその電力会社の中央処理装置60に使用電力の情報を送ることができ、迅速な対応か可能となる。
(実施の形態2)
図9は、この発明の実施の形態2を示している。実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、接続具の構成のみであり、その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。後述する他の実施の形態も同様とする。
図9に示すように、電力情報取得装置10の底面には、電力量計1からの使用電力の情報を取り入れるための接続端子口14が形成されている。接続端子口14の接続端子(図示略)は、図6の入力部16に接続されている。接続端子口14には、入力端子21が着脱可能となっている。入力端子21には、例えば2芯の電線22が接続されている。電線22の他方には、接続具23a、23bが取付けられている。一方の接続具23aは、電力量計1のC1端子4に接続され、他方の接続具23bは、電力量計1のC2端子5に接続される。接続具23aは、電力量計1の端子台3の上ネジ4aまたは下ネジ4bのネジ部に差込み可能なようにU字状に形成されている。接続具23bも同様にU字状に形成されている。電力情報取得装置10の背面側には、接続具23a、23bを端子台3側に接続した際に、電線22を収納する段差部11cが形成されている。
このように構成された実施の形態2においては、電力情報取得装置10を電力量計1に取付けるのに先立ち、接続具23a、23bをC1端子4およびC2端子5にネジ止めし、その後、入力端子21を接続端子口14に装着する。そして、図1と同様に電力情報取得装置10を固定ネジ6によって電力量計1に取付ける。この実施の形態2では、C1端子4およびC2端子5から出力される使用電力の情報を電線22を介して電力情報取得装置10に入力することができるので、取付け作業時には、実施の形態1のように電力量計1の端子台3に対する電力情報取得装置10の厳密な位置合わせが不要となり、電力情報取得装置10の電力量計1への取付けに熟練を要しない。
(実施の形態3)
図10は、この発明の実施の形態3を示している。図10に示すように、電線22の先端部には接続具24a、24bが取付けられている。一方の接続具24aは、C1端子4のネジ穴(図示略)に挿入されるものあり、他方の接続具24bはC2端子5のネジ穴(図示略)に挿入される。一方の接続具24aは、薄板の導電部材を筒状に形成したものであり、周方向には接続具24aの外径を収縮させるための複数のスリット24a1が形成されている。これにより、接続具24aはC1端子4のネジ穴(図示略)に挿入された状態では、半径方向内方に弾性変形するようになっている。同様に、他方の接続具24bも周方向に複数のスリット24b1が形成されており、C2端子5のネジ穴(図示略)に挿入された状態では半径方向内方に弾性変形するようになっている。
このように構成された実施の形態3においては、接続具24a、24bを端子台3のネジ穴に差し込むだけで電線22をC1端子4およびC2端子5に接続することができるので、電線22のネジ止めが不要となる。
(実施の形態4)
図11は、この発明の実施の形態4を示している。図11に示すように、電線22の先端部には接続具25aが取付けられている。接続具25aは、C1端子4における上ネジ4aの頭部を把持するクランプから構成されている。電線22には、C2端子5の上ネジの頭部を把持するクランプ(図示略)も取付けられている。接続具25aは、バネ力によって常時上ネジ4aの頭部を把持する方向に閉じており、C1端子4の上ネジ4aの把持を解除するときに開放する方向に動くようになっている。接続具25aは、C1端子4の上ネジ4aだけでなく、下ネジ4bも把持することが可能であり、上ネジ4aまたは下ネジ4bを把持する場合は、若干ネジを緩める必要がある。
このように構成された実施の形態4においては、C1端子4の上ネジ4aを若干緩めた状態で上ネジ4aの頭部を接続具25aによって把持することにより、電線22とC1端子4との接続が可能となるので、実施の形態3と同様に電線22のネジ止めが不要となる。
(実施の形態5)
図12ないし図14は、この発明の実施の形態5を示している。図12に示すように、電線22の先端部には接続具26a、26bが取付けられている。図13は、接続具26aの詳細を示しており、接続具26aは導電性の接触子26a1、26a2を有している。接触子26a1、26a2は、操作ノブ26a3を前後方向に移動させることにより斜め方向に進退可能となっている。同様に、接続具26bは導電性の接触子26b1、26b2を有している。接触子26b1、26b2は、操作ノブ26b3を前後方向に移動させることにより斜め方向に進退可能となっている。
図14に示すように、接触子26a1、26a2の先端部には、C2端子4の上ネジ4aおよび下ネジ4bのネジ部の外径よりも若干大きな曲率をもつ接触部Rが形成されている。操作ノブ26a3を前進させた状態では、接触子26a1が上ネジ4aのネジ部に当接し、接触子26a2が下ネジ4bのネジ部に当接するようになっている。電線22は、接続具26aの内部で接触子26a1と接続されている。他方の接続具26bも、上記の接続具26aと同様の構造をしている。
このように構成された実施の形態5においては、操作ノブ26a3を前方向に移動させることにより、接触子26a1、26a2の各接触部Rが上ネジ4aおよび下ネジ4bの双方のネジ部と接触するので、接続具26aはC1端子4によって保持された状態となり、電線22とC1端子4との接続が可能となる。また、図12の他方の接続具26bの操作ノブ26b3を前方向に移動させることにより、接触子26b1、26b2の各接触部RがC2端子5の上ネジおよび下ネジの双方のネジ部と接触し、電線22とC2端子5との接続が可能となる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、読み取り手段として電力会社が所有するハンディーターミナル30を用いたが、読み取り手段はこれに限定されることはなく、ハンディーターミナル30以外の読み取り装置を用いてもよい。また、電力量計1から出力される需要家の使用電力の情報を10日間分取得する構成としているが、分析精度を高めるためにこの期間を延長することも可能である。さらに、電力量計1の情報出力端子であるC1端子4およびC2端子5に接触可能な接続具は、上述の実施の形態1〜5に限定されることはなく、これ以外の構造を採用してもよい。
1 電力量計
3 端子台
4 C1端子(情報出力端子)
5 C2端子(情報出力端子)
6 固定ネジ
10 電力情報取得装置
11 ケース
12 接続具
13 接続具
14 接続端子口
15 電力情報記憶手段
21 入力端子
30 ハンディーターミナル(読み取り手段)
50 通信ネットワーク
60 中央処理装置

Claims (3)

  1. 需要家側に設けられる電力量計の端子台を使用して取付け可能なケースと、
    前記ケースに設けられ前記電力量計の前記端子台の情報出力端子に接触可能な接続具と、
    前記ケース内に収納され前記接続具を介して前記電力量計から出力される使用電力の情報を記憶するとともに、記憶した使用電力の情報を外部に出力可能な電力情報記憶手段と、
    を備えたことを特徴とする電力情報取得装置。
  2. 需要家側の電力量計の情報出力端子と接触可能な電力情報取得装置を前記電力量計に取付け、所定期間における前記需要家の使用電力の情報を前記電力情報取得装置に記憶し、前記所定期間の経過後に前記電力情報取得装置を前記電力量計から取外し、読み取り手段によって前記電力情報取得装置に記憶された前記需要家の使用電力の情報を電気的に読み取り、この読み取った使用電力の情報を中央処理装置に送信して分析することにより前記需要家に提案する電気料金を算出することを特徴とする電気料金算出方法。
  3. 前記読み取り手段は、前記需要家の使用電力の情報を前記中央処理装置が受入れ可能な情報に変換可能なハンディーターミナルであることを特徴とする請求項2に記載の電気料金算出方法。
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