JP2010273056A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な手間を要さずに、接続するだけで、線材を束ねて使用しても、十分に広い周波数帯域で、十分な利得により放送波を受信でき、良好な受信感度を得ることが可能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】電源コード21、22と、第1アンテナ素子110と第2アンテナ素子120が形成されたアンテナ基板部100と、アンテナ基板部100から高周波信号を取り出すための高周波信号ケーブル30と、電源コード21、22の長さ方向の2箇所に配置された高周波遮断部41、42と、を有し、電源コード21、22は、2つの高周波遮断部41、42間の一部が第1アンテナ素子110に接続されて第1のアンテナ11を形成し、高周波信号ケーブル30は、第1アンテナ素子110および第2アンテナ素子120に接続され、アンテナ基板部100は、第1アンテナ素子110と第2アンテナ素子120により第2のアンテナ12が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電力供給用の電源コードを使用して電波を受信するアンテナ装置に関するものである。
近年、ノート型パーソナルコンピュータ(PC)や小型テレビジョンにおいても、高精細(HD)テレビジョン映像が見られるチューナーが搭載され、受信したいという室内においても場所を選ばずテレビジョン映像を見たいというニーズが高まっている。
また、テレビジョン機能を有する電子機器としては、携帯電話機やノート型PCの他に、PND(Personal Navigation Device)等の小型の電子機器がある。
デジタルテレビジョン放送やラジオ等を受信可能な携帯電話機等は、内蔵アンテナあるいは外部アンテナで放送波を受信している。ここで内蔵アンテナは、携帯電話機のデザインを損なわないという長所がある。
しかしながら内蔵アンテナは、外部アンテナに比して感度が劣り、内部ノイズの影響を受け易い等の欠点がある。
これに対して外部アンテナには、たとえばロッドアンテナがある。ロッドアンテナは、内蔵アンテナに比して感度等が優れる特徴がある。
しかしながら、ロッドアンテナは、携帯電話機等の電子機器のデザインを損ない、さらにはアンテナが突出する等の欠点がある。
この外部アンテナに関して、特許文献1〜5報等に、電源コードをアンテナとして使用することが提案されている。
この電源コードを使用したアンテナ装置では、放送局から送信されたFM帯や、デジタルテレビジョン放送を受信するために使われるVHF帯〜UHF帯の電波信号を受信することが可能である。
特開2005−341067号公報 特開2002−151932号公報 特開2001−274704号公報 特開2001−168982号公報 特開2005−136907号公報
しかしながら、提案されている電源コードを用いたアンテナ装置では、十分に広い周波数帯域で、十分な利得により放送波を受信できない場合がある。
また、提案されている電源コードを用いたアンテナ装置においては、線材を束ねた場合、感度が変化してしまうことから、使用する場合には、良好な受信感度を得るために、広げて使用する等の煩雑さが伴う場合がある。
したがって、このアンテナ装置をたとえばPNDを車に搭載する場合、ユーザは良好な受信感度を得るためにフロントガラスを貼るガラスアンテナを使用せざるを得ないのが現状である。
しかし、ガラスアンテナは、通常のユーザが簡単に貼ることが困難で利便性にかけるものとなっている。
本発明は、煩雑な手間を要さずに、接続するだけで、線材を束ねて使用しても、十分に広い周波数帯域で、十分な利得により放送波を受信でき、良好な受信感度を得ることが可能なアンテナ装置を提供することにある。
本発明の観点のアンテナ装置は、電力を伝送可能な電源コードと、第1アンテナ素子と第2アンテナ素子が形成されたアンテナ基板部と、上記アンテナ基板部から高周波信号を取り出すための高周波信号ケーブルと、上記電源コードの長さ方向の2箇所に配置された高周波遮断部と、を有し、上記電源コードは、2つの高周波遮断部間の一部が上記第1アンテナ素子に接続されて第1のアンテナが形成され、上記高周波信号ケーブルは、上記第1アンテナ素子および第2アンテナ素子に接続され、上記アンテナ基板部は、第1アンテナ素子と上記第2アンテナ素子により第2のアンテナが形成されている。
本発明によれば、煩雑な手間を要さずに、接続するだけで、線材を束ねて使用しても、十分に広い周波数帯域で、十分な利得により放送波を受信でき、良好な受信感度を得ることができる。
本発明の実施形態に係るアンテナ装置の全体構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の具体的な構成例を示す図である。 シールド部付同軸ケーブルの構造例を示す図である。 本第1の実施形態に係るアンテナ装置を用いた場合の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。 本第1の実施形態に係るアンテナ装置において第2の電源コードと高周波信号ケーブルを束ねて用いた場合の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。 本第1の実施形態に係るアンテナ装置において第1の電源コード、第2の電源コード、および高周波信号ケーブルを束ねて用いた場合の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の具体的な構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置の具体的な構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るアンテナ装置の具体的な構成例を示す図である。 本第4の実施形態に係るアンテナ装置を用いた場合の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(アンテナ装置の第1の構成例)
2.第2の実施形態(アンテナ装置の第2の構成例)
3.第3の実施形態(アンテナ装置の第3の構成例)
4.第4の実施形態(アンテナ装置の第4の構成例)
以下の説明では、車載のPND等の電子機器に適用可能なアンテナ装置を一例として説明する。
[アンテナ装置の全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係るアンテナ装置の全体構成を示す図である。
本実施形態のアンテナ装置10は、電力伝送用電線もしくはそれに平行して有する電線の一部に2つの高周波遮断部が配置される。
アンテナ装置10は、高周波信号を重畳して、その高周波遮断部間の電源ケーブルをアンテナとして、電線と高周波信号線とに分けて電子機器に入力することが可能な電源ケーブルアンテナとして形成される。
アンテナ装置10は、一方の高周波遮断部にフィルタを介して、アンテナを形成する別基板が接続され、この基板のアンテナと上記と異なる他方の高周波遮断部まで、構成されたアンテナとで、作られた2周波共用の電源ケーブルアンテナとして形成される。
アンテナ装置10は、電線と高周波電源回路部への接続は、高周波遮断部、たとえばフェライトビーズ、インダクタやフェライトコアを取り付けて高周波電流を遮断することが可能な電源ケーブルアンテナとして形成される。
本実施形態のアンテナ装置10は、同軸線または平行2線により形成される電力伝送ケーブルとしての電源コード20、高周波信号ケーブル(高周波信号線)30、高周波遮断部40としてのフェライトコア41、および中継接続部を含むモールド部50を有する。
また、アンテナ装置10において、電源コード20の一端側にはたとえば車内の電源部(電力供給部)に接続するためのカープラグ60が接続され、他端側には電子機器の電源部に接続するための電源コネクタ70が接続されている。
また、高周波信号ケーブル30の一端部には電子機器のアンテナ接続部に接続可能な高周波対応プラグ80が接続されている。
なお、図1においては、2つの高周波遮断部としてのフェライトの一方のみが図示されている。他方の高周波遮断部としてのフェライトはモールド部50内に配置されている。
電源コード20は、モールド部50でカープラグ60が接続された第1電源コード21と、電源コネクタ70が接続された第2電源コード22に分岐されている。
モールド部50は、形状を固定できるような構成を有する。
第1電源コード21と第2電源コード22は、図1に示すように、基本的に、伸ばした
状態で略直交するようにモールド部50内に配置されている。
また、第2電源コード22と高周波信号ケーブル30は、並行するようにモールド部50内に配置されている。
モールド部50は、たとえば図1に示すように、幅35mm,長さ200mmの大きさを有する。
モールド部50の端部(図中右端)からカープラグ60に至る第1電源ケーブル21の途中には、モールド部50に端部より1m〜1.3mのポイントにVHFのロー(LOW)バンド受信のために、高周波的に分離用のフェライトコア41が挿入されている。
<1.第1の実施形態>
図2は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の具体的な構成例を示す図である。
本第1の実施形態においては、モールド部50内の具体的な構成を示している。
また、本第1の実施形態においては、電源コード20として同軸線が適用されている。この電源コード20の構造例を説明する。
[電源コードの構造例]
図3は、シールド部付同軸ケーブルの構造例を示す図である。
同軸ケーブル200は、複数の芯線201、および芯線201を絶縁するための内部絶縁体202を有する。
同軸ケーブル200は、絶縁体202の外周に配置されたシールド部203、および外周全体を被覆するエラストマー等の外部絶縁体(外皮、ジャケット)204を有する。
芯線201は、外周を難燃性絶縁体205により被覆され絶縁されている。
また、シールド部203は、たとえば軟銅線により形成される。
また、シールド部203は、導電性を有する複数の素線、たとえば裸軟銅線を編組した編組シールドにより形成されている。
なお、編組シールドは、横巻シールドと比べて、屈曲時においてもシールドの隙間発生が少なく、適度な柔軟性、折り曲げ強さ、機械的強度を備えた静電シールド方法として知られているものである。
芯線201とシールド部203は、高周波的にインピーダンスを有する。
なお、高周波信号ケーブル30は、同軸ケーブル(同軸線)により形成され、基本的に上記シールド部付同軸ケーブルと同様の構成を有する。
すなわち、高周波信号ケーブル30は、芯線301、および芯線301を絶縁するための内部絶縁体302を有する。
高周波信号ケーブル30は、絶縁体302の外周に配置されたシールド部303、および外周全体を被覆するエラストマー等の外部絶縁体(外皮、ジャケット)304を有する。
モールド部50内には、アンテナ基板部100が配置されている。
アンテナ基板部100には、アンテナ素子(第1アンテナ素子)110と、アンテナグランド(第2アンテナ素子)120が並列するように形成されている。
アンテナ素子110は、略コ字形状をなすパターンとして形成されている。
すなわち、アンテナ素子110は、基底パターン部111を有する。
基底パターン部111の長さは、たとえば40mmに設定されている。
アンテナ素子110は、基底パターン部111の一端部に、基底パターン部111に直交して延設するように形成された第1接続パターン部112が形成されている。
第1接続パターン部112は、延設パターン部1121のその先端部側において、キャパシタC111を介してランドパターン部1122が形成されている。そして、第1ランドパターン部1122に対して、フィルタF111を介し電源コード20と接続するための第2ランドパターン部1123が形成されている。キャパシタC111の容量は、たとえば1000pFに設定される。
第2ランドパターン部1123は、電源コード20の外皮304が除去された部分のシールド部203に接続される。
なお、延設パターン部1121の長さは、たとえば20mmに設定される。
アンテナ素子110は、基底パターン部111の他端部に、基底パターン部111に直交して延設するように形成された第2接続パターン部113が形成されている。
第2接続パターン部113は、延設パターン部1131の先端部側において、マッチング素子、たとえばインダクタL111を介してランドパターン部1132が形成されている。インダクタL111のインダクタンスはたとえば40nHに設定される。
ランドパターン部1132には、高周波信号ケーブルの芯線301が接続される。
アンテナグランド120は、アンテナ素子110に並列するように(図2では左側)に平板状に形成されている。
アンテナグランド120は、たとえば幅30mm、長さ150mmの大きさに形成される。
電源コード20は、前述したように、第1電源コード21と第2電源コード22に分岐されている。
そして、第1電源コード21と第2電源コードとの分岐部23においては、外皮204が除去されている。
そして、第2電源コード22の外皮204が除去された分岐部23の近傍、すなわち、第2電源コード22の電源コネクタ70の接続端と反対側の端部には、図1には図示されていない高周波遮断部40としてのもう一つのフェライトコア42が配置されている。
このように、本第1の実施形態のアンテナ装置10において、電源コード20には、同軸線が使用されている。
電源コード20は、分岐された第1電源コード21にフェライトコア41が配置(挿入)され、第2電源コード22にフェライトコア42が配置(挿入)されている。
フェライトコア41の配置位置は、前述したように、アンテナ基板部100で構成されるアンテナよりも低い周波数で、共振するように、VHFのLOWバンドであるFM帯に共振をもっていくために、約1m〜1.3mの長さで調整している。
電源コード20は、2つの高周波遮断部40としてフェライトコア41と42との間であって、第2電源コード22に配置されたフェライトコア42の直前の分岐部23で外皮204が除去されている。
そして、この分岐部23のシールド部203がアンテナ素子110側のランドパターン部1123に接続されて、第1のアンテナが形成されている。
また、アンテナ基板部100で構成される第2のアンテナ11は、アンテナ素子110とアンテナグランド120により形成されている。
本実施形態のアンテナ装置10は、UHF帯で放送されているデジタルテレビジョン放送波を受信することが可能に構成されている。
本来、ダイポールアンテナでは、片側15cmずつの30cm必要であるが、これではモールド部50のサイズが大きくなる。
そこで、本第1の実施形態においては、アンテナグランド120を確保して、アンテナ素子110を短縮し、マッチング素子であるインダクタL111で、入力インピーダンスを調整する構成が採用されている。
この場合は、インダクタL111は、インダクタンスが47nHであるが、アンテナグランド120でのアンテナ放射を大きくすることで、アンテナゲインを落とすことなく、高いアンテナ性能を維持している。
この第2のアンテナ12と第1のアンテナ11は、VHF帯ではロウインピーダンス、UHF帯では、第1のアンテナ11と第2のアンテナ12を分離するために、ハイインピーダンスになるフィルタF111を介して接続されている。
かつ静電対策として、第1のアンテナ11と第2のアンテナ12は、VHF,UHF帯では、ロウインピーダンスであるキャパシタC111を介して接続されている。
第2のアンテナ12の給電部は、アンテナグランド120が同軸線である高周波信号ケーブル30のシールド部303に、同軸線の芯線301部が、アンテナ素子110のランドパターン部1132に接続されている。
そして、高周波信号ケーブル30は、高周波プラグ80を介して、セット(電子機器)に接続される。
アンテナ基板部100、および上記各接続部は、モールド部50に収納されている。
図4(A),(B)は、本第1の実施形態に係るアンテナ装置を用いた場合の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。図4(A)および(B)は暗室における特性を示している。
図4(A)はFMおよびVHF帯域における特性を示し、図4(B)UHF帯域における特性を示している。
図4(A)および(B)において、Hで示す曲線が水平偏波(Horizontal Polarization)の特性を示し、Vで示す曲線が垂直偏波(Vertical Polarization)の特性を示している。
また、図4(A)および(B)においては、特性図にあわせて測定結果を詳細に示す図表を図示している。
図からもわかるように、暗室の特性は、FM−VICS帯であるFMの受信とデジタルテレビを受信するためのUHF帯の受信が問題なく可能である。
図5(A),(B)は、本第1の実施形態に係るアンテナ装置において第2の電源コードと高周波信号ケーブルを束ねて用いた場合の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。
図6(A),(B)は、本第1の実施形態に係るアンテナ装置において第1の電源コード、第2の電源コード、および高周波信号ケーブルを束ねて用いた場合の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。
図5および図6の(A)および(B)は暗室における特性を示している。
図5および図6の(A)はFMおよびVHF帯域における特性を示し、図5および図6の(B)UHF帯域における特性を示している。
図5および図6の(A)および(B)において、Hで示す曲線が水平偏波(Horizontal Polarization)の特性を示し、Vで示す曲線が垂直偏波(Vertical Polarization)の特性を示している。
また、図5および図6の(A)および(B)においては、特性図にあわせて測定結果を詳細に示す図表を図示している。
結束状態においても、図5および図6に示すように、多少劣化はするものの、非常に良好な結果となっている。
すなわち、図からもわかるように、結束状態においても、暗室の特性は、FM−VICS帯であるFMの受信とデジタルテレビを受信するためのUHF帯の受信が問題なく可能である。
<2.第2の実施形態>
図7は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の具体的な構成例を示す図である。
本第2の実施形態に係るアンテナ装置10Aが第1の実施形態に係るアンテナ装置10と異なる点は、高周波遮断部をフェライトコアの代わりに、高周波的に分離するめのチップ部品に置き換えたことにある。
具体的には、アンテナ装置10Aは、第1電源コード21を2つの分割電源コード211,212に分割し、分割電源コード211の一端と分割電源コード212の一端とが芯線およびシールド部を介してチップ基板43で接続されている。
このチップ基板43が、第1の実施形態のフェライトコア41と同様の機能を有する。
また、電源コード211の他端の芯線とシールド部がアンテナ基板部100Aのアンテナ素子110Aの第1接続パターン部112Aに接続されている。
そして、第2電源コード22の端部の芯線とシールド部がアンテナ素子110Aの第2接続パターン部113Aに接続されている。
この第1接続パターン部110Aの接続部44がチップ基板化されている。
この接続部44が第1の実施形態のフェライトコア42の機能と同様の機能を有する。
チップ基板43には、接続用のランドパターン部431,432,433,434が形成されている。
ランドパターン部431と432とがフィルタF431を介して接続されている。
ランドパターン部433と434とがフィルタF432を介して接続されている。
そして、ランドパターン部431に分割電源コード211の一端部の芯線201が接続され、ランドパターン部432に分割電源コード212の端部の芯線201が接続されている。
ランドパターン部433に分割電源コード211の一端部のシールド部203が接続され、ランドパターン部434に分割電源コード212の端部のシールド部203が接続されている。
アンテナ素子110Aにおいて、第1接続パターン部112Aの延設パターン部1121A、第1ランドパターン部1122A、および第2ランドパターン部1123Aが基底パターン部111に対向する基板縁部に延設されている。
そして、第2ランドパターン部1123Aとして4つのランドパターン部1124,1125,1126,1127が形成されている。
延設パターン部1121Aの端部と第1ランドパターン部1122AがフィルタF112を介して接続されている。
ランドパターン部1124とランドパターン部1125とがフィルタF113を介して接続されている。
ランドパターン部1126とランドパターン部1127とがフィルタF114を介して接続されている。
また、第1ランドパターン部1122Aとランドパターン部1126がキャパシタC111を介して接続されている。
そして、ランドパターン部1124に分割電源コード211の他端部の芯線201が接続され、ランドパターン部1125に高周波信号ケーブル30の端部の芯線301が接続されている。
ランドパターン部1126に分割電源コード211の他端部のシールド部203が接続され、ランドパターン部1127に高周波信号ケーブル30の端部のシールド部203が接続されている。
本第2の実施形態では、その他の構成は第1の実施形態と同様である。
本第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<3.第3の実施形態>
図8は、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置の具体的な構成例を示す図である。
本第3の実施形態に係るアンテナ装置10Bが第1の実施形態に係るアンテナ装置10と異なる点は、電源コード20Bを同軸の代わりに平行2線のものを用いたことにある。
電源コード20Bは、2つの平行線213,214を有する。
そして、第3の実施形態に係るアンテナ装置10Bでは、アンテナ素子110Bにおいて2つの平行線213,214を接続するために、第1接続パターン部112Bの最先端側のランドパターン部1123が2つ形成されている。
すなわち、ランドパターン部11231,11232が形成されている。
そして、ランドパターン部11231の一端部に第1電源コード21Bの平行線213が接続され、ランドパターン部11232の一端部に第1電源コード21Bの平行線214が接続されている。
ランドパターン部11231の他端部に第2電源コード22Bの平行線213が接続され、ランドパターン部11232の他端部に第2電源コード22Bの平行線214が接続されている。
本第3の実施形態では、その他の構成は第1の実施形態と同様である。
本第3の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<4.第4の実施形態>
図9は、本発明の第4の実施形態に係るアンテナ装置の具体的な構成例を示す図である。
本第4の実施形態に係るアンテナ装置10Cが第1の実施形態に係るアンテナ装置10と異なる点は、アンテナ基板部100Cにおいて、ダイポールアンテナとして形成したことにある。
アンテナ装置10Cは、アンテナ基板部100Cに第1アンテナ素子130および第2アンテナ素子140が形成されている。
なお、第1アンテナ素子130と第2アンテナ素子140の長さは、15cmずつの30cmが望ましい。
第1アンテナ素子130は、基底パターン部131の一端部に、基底パターン部131に直交して延設するように形成された第1接続パターン部132が形成されている。
第1接続パターン部132は、延設パターン部1321のその先端部側において、フィルタF131を介して第1ランドパターン部1322が形成されている。
そして、第1ランドパターン部1322に対して、キャパシタC131を介し電源コード20Cと接続するための2つの第2ランドパターン部1323,1324が形成されている。キャパシタC131の容量は、たとえば1000pFに設定される。
第2ランドパターン部1323は、電源コード20の外皮304が除去された部分のシールド部203が接続される。
第1アンテナ素子130は、基底パターン部131の他端部に、基底パターン部1311に直交して延設するように形成された第2接続パターン部133が形成されている。
第2接続パターン部133は、延設パターン部1331の先端部側において、第2アンテナ素子140側に屈曲させて延設された屈曲パターン部1332が形成されている。
また、第2接続パターン部133は、屈曲パターン部1332に対向してランドパターン部1333が形成されている。
第2アンテナ素子140は、基底パターン部141の一端部に、基底パターン部141に直交して延設するように形成された第3接続パターン部142が形成されている。
第2アンテナ素子140は、基底パターン部141の他端部に、基底パターン部141に直交して延設するように形成された第4接続パターン部143が形成されている。
第4接続パターン部143は、延設パターン部1431の先端部側において、第1アンテナ素子130側に屈曲させて延設された屈曲パターン部1432が形成されている。
また、第4接続パターン部143は、屈曲パターン部1432に対向してランドパターン部1433が形成されている。
第1アンテナ素子130のランドパターン部1323の一端部に第1電源コード21のシールド部203が接続され、ランドパターン部1324の一端部に第1電源コード21の芯線201が接続されている。
第1アンテナ素子130のランドパターン部1323の他端部に第2電源コード22のシールド部203が接続され、ランドパターン部1324の他端部に第2電源コード22の芯線201が接続されている。
ランドパターン部1333に高周波信号ケーブル30の芯線301が接続されている。
また、ランドパターン部1433に高周波信号ケーブル30のシールド部303が接続されている。
そして、第2接続パターン部133の屈曲パターン部1332、ランドパターン部1333、第4接続パターン部の屈曲パターン部1432、ランドパターン部1433は平衡不平衡変換器(バラン)150に接続されている。
図10(A)および(B)は、本第4の実施形態に係るアンテナ装置を用いた場合の受信装置の周波数に対するピークゲイン特性を示す図である。
図10(A)はFMおよびVHF帯域における特性を示し、図10(B)UHF帯域における特性を示している。
図10(A)および(B)において、Hで示す曲線が水平偏波(Horizontal Polarization)の特性を示し、Vで示す曲線が垂直偏波(Vertical Polarization)の特性を示している。
また、図10(A)および(B)においては、特性図にあわせて測定結果を詳細に示す図表を図示している。
図からもわかるように、暗室の特性は、FM−VICS帯であるFMの受信とデジタルテレビの受信するためのUHF帯の受信が問題なく可能である。
なお、本実施形態においては、使用環境として車を例として説明したが、カープラグを、たとえば通常の家庭用のコンセントに置き換えれば、家庭用の機器でも問題なく使用できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、煩雑な手間を要さずに、接続するだけで、線材を束ねて使用しても、十分に広い周波数帯域で、十分な利得により放送波を受信でき、良好な受信感度を得ることができる。
たとえば、セットの受信感度が従来装置より5〜10dB程度改善し、受信感度が非常に向上する。
また、構造が簡単であり、安価に製造可能で、また、取り付けが容易である。
また、セットの影響を受けにくい。
10,10A〜10C・・・アンテナ装置、11・・・第1のアンテナ、12・・・第2のアンテナ、20・・・電源コード、21・・・第1電源コード、22・・・第2電源コード、30・・・高周波信号ケーブル、40・・・高周波遮断部、41,42・・・フェライトコア、43,44・・・チップ基板、50・・・モールド部、60・・・カープラグ、70・・・電源コネクタ、80・・・高周波対応プラグ、100・・・アンテナ基板部、110,110A〜110C・・・アンテナ素子、120・・・アンテナグランド、130・・・第1アンテナ素子、140・・・第2アンテナ素子、150・・・バラン(平衡不平衡変換器)。

Claims (10)

  1. 電力伝送可能な電源コードと、
    第1アンテナ素子と第2アンテナ素子が形成されたアンテナ基板部と、
    上記アンテナ基板部から高周波信号を取り出すための高周波信号ケーブルと、
    上記電源コードの長さ方向の2箇所に配置された高周波遮断部と、を有し、
    上記電源コードは、
    2つの高周波遮断部間の一部が上記第1アンテナ素子に接続されて第1のアンテナを形成し、
    上記高周波信号ケーブルは、
    上記第1アンテナ素子および第2アンテナ素子に接続され、
    上記アンテナ基板部は、
    第1アンテナ素子と上記第2アンテナ素子により第2のアンテナが形成されている
    アンテナ装置。
  2. 上記高周波遮断部は、
    低周波では低インピーダンスであり、高周波ではハイインピーダンスとなるフェライトにより形成される
    請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 上記高周波遮断部は、
    低周波では低インピーダンスであり、高周波ではハイインピーダンスとなる高周波的に分離するためのチップ部品により形成される
    請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 上記第1アンテナ素子は、
    上記電源コードが接続される第1接続部と、
    上記高周波信号ケーブルが接続される第2接続部と、を有し、
    上記電源コードは、
    第1電源コードと第2電源コードとに分岐され、上記2つの高周波遮断部は、上記第1電源コード側および上記第2電源コード側に配置され、
    上記2つの高周波遮断部間の分岐部の線が上記第1アンテナ素子の上記第1接続部に接続され、
    上記高周波信号ケーブルは、
    芯線とシールド部が同心状に形成された同軸ケーブルにより形成され、
    上記芯線が上記第1アンテナ素子の第2接続部に接続され、
    上記シールド部が上記第2のアンテナ素子に接続されている
    請求項1から3のいずれか一に記載のアンテナ装置。
  5. 上記電源コードは、
    同軸ケーブルにより形成され、
    上記2つの高周波遮断部間の分岐部において外皮が除去されて上記シールド部が上記第1アンテナ素子の上記第1接続部に接続されている
    請求項4記載のアンテナ装置。
  6. 上記電源コードは、
    芯線とシールド部が同心状に形成された同軸ケーブルにより形成され、
    上記第1電源コードは、2つの分割電源コードに分割され、
    一方の分割電源コードの一端部と他方の分割電源コードの一端部が上記チップ部品を介して上記芯線同士およびシールド部同士が接続され、
    上記一方の分割電源コードの他端部と上記第2電源コードの端部が、上記第1アンテナ素子上記第1接続部において、上記チップ部品を介して上記芯線同士およびシールド部同士が接続されている
    請求項4記載のアンテナ装置。
  7. 上記第1接続部は、
    フィルタを介して上記第1電源コードと接続されている
    請求項4から6のいずれか一に記載のアンテナ装置。
  8. 上記第1接続部および上記チップ部品は、
    フィルタを介して芯線およびシールド部が接続されている
    請求項6記載のアンテナ装置。
  9. 上記第2アンテナ素子は、
    アンテナグランドとして形成され、
    上記第1アンテナ素子は、
    上記第2アンテナ素子よりサイズが小さく形成され、
    上記第2接続部において、入力インピーダンスを調整するためのマッチング素子を介して上記高周波信号ケーブルと接続されている
    請求項1から8のいずれか一に記載のアンテナ装置。
  10. 上記高周波信号ケーブルは、
    上記芯線が上記第2接続部に直接または平衡不平衡変換器を介して接続される
    請求項1から9のいずれか一に記載のアンテナ装置。
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