JP2010272358A5 - - Google Patents

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反射笠
本発明は、照明器具の光源ランプの光を照射方向に反射させる反射笠に関する。
ルームライト、ダウンライト、スポットライト、車両用ヘッドライト等の照明器具は、照射効率を向上させるために、光源ランプからの光を照射方向に反射させる反射面を有する反射笠が備え付けられている。
一般的な照明器具用の反射笠として、台形の反射板を複数組み合わせたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1の反射笠は、台形の反射板を横方向に8枚つなぎ合わせ、笠状構造にした典型的な構造を有する。この反射笠は、天井から吊り下げ、下方を照らすようにした照明器具に使用される。
また、近年では、照明器具を様々なシチュエーションで効率よく使用するために、反射笠を構成する反射板を可動式とし、配光を制御可能とする反射笠も開発されている(例えば、特許文献2を参照)。
特許文献2の照明器具に使用される反射笠は、光源ランプが取り付けられるソケットを光軸に沿って前後方向に移動可能とし、当該ソケットの移動に合わせて複数の反射板を回動させることにより、反射板の反射曲率が変更できるように構成されている。ここで、ソケットの移動は、ソケットの後方に設けられた回転つまみを回転させ、当該回転つまみと共に回転するねじ棒を照明器具の固定ベース板に対して前後に移動させることで行われる。また、ソケットの移動に伴う複数の反射板の回動は、すべてが同じ動作で同時に行われる。
意匠登録第1338501号公報 特開平5−325602号公報
照明器具は、その設置形態として、天井から吊り下げる形態、天井や壁に直接取り付ける形態、天井や壁に穴を空けてそこに埋め込む形態等がある。これらの設置形態では、照明器具を設置すると、その後はそのままの状態で継続使用されることになる。従って、従来の照明器具では、光の照射方向を変更することはあまり想定されていなかった。
ところが、照明器具の照射対象が変わったり、照射対象が移動したりすると、光の照射範囲や照射方向も変更したい場合がある。
これに関し、特許文献1の反射笠は、8枚の反射板が笠状構造に固定された典型的な従来タイプの反射笠であるため、基本的には、光源ランプからの光の反射方向を変更することはできない。特許文献1の反射笠を用いた照射器具において、仮に、光の照射方向を変更しようとすると、照明器具から反射笠を一旦取り外し、所望の角度で組まれた別の反射笠を再度照明器具に取り付けるという極めて面倒な作業をすることになる。しかし、このような作業を行うことは非現実的である。
一方、特許文献2の反射笠は、ソケットの移動に合わせて反射板を回動させることにより、反射板の反射曲率を変更することができる。従って、光の照射範囲を拡大したり、スポット光のように照射範囲を絞ったりすることは可能である。ところが、この反射笠において反射板を回動させるためには、上述したように、ソケットの後方に設けられた回転つまみを回転させ、当該回転つまみと共に回転するねじ棒を照明器具の固定ベース板に対して前後に移動させる必要がある。しかし、照射器具を一旦設置すると、ソケットの後方に手を伸ばして回転つまみを操作することは極めて困難である。特に、天井埋め込み型の照明器具では、設置後はソケットの後方にアクセスすることは実質的に不可能となる。
また、特許文献2の反射笠では、複数の反射板がすべて同じ動作で同時に回動するため、光軸を中心とした照射範囲の拡大・縮小は可能であるが、照射範囲を移動させたり、照射範囲を特定の方向に拡大・縮小したりすることはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、照明器具からの光の照射方向を容易に変更することを可能とし、且つ、照射対象の状態に応じて適切な照射範囲を設定することを可能とする照明器具用の反射笠を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る反射笠の特徴構成は、
照明器具の光源ランプの光を照射方向に反射させる反射笠であって、
前記光源ランプの光を反射させる反射面を有するとともに前記光源ランプを取り囲むように配置された複数の可動式反射板と、
前記光源ランプに対する前記複数の可動式反射板の夫々の角度を個別に変更する複数の角度変更機構と、を備え、
前記複数の可動式反射板の前記反射面の側に前記複数の角度変更機構の夫々の操作部が設けられていることにある。
本構成の反射笠によれば、可動式反射板の反射面の側に、光源ランプに対する可動式反射板の角度を変更する角度変更機構の操作部が設けられている。このため、天井や壁等に照射器具を設置した後であっても、角度変更機構の操作部に手が届き易いものとなっている。その結果、照明器具からの光の照射方向を容易に変更することができる。
本構成の反射笠によれば、複数の可動式反射板の角度を個別に変更することができるので、照明器具を設置した後も、照射範囲を移動させたり、特定の方向に拡大・縮小したりすることが可能となる。その結果、照射対象が移動した場合でも、照射対象を確実に照らすことができる。
本発明に係る反射笠において、
前記複数の角度変更機構の夫々が、前記可動式反射板に固定されたスリーブと、前記照明器具のベースにブラケットを介して基端側が支持されて前記スリーブに貫通螺合された調整バーと、前記調整バーの先端部に設けられた前記操作部とを備えて構成され、
前記操作部を回転させることで前記調整バーに螺合した前記スリーブが前記調整バーに対して相対移動して前記可動式反射板の角度が変更されるように構成されていることが好ましい。
本発明に係る反射笠において、
前記複数の可動式反射板の周囲に漏れた光を反射させる拡張反射部を備えていることが好ましい。
本構成の反射笠によれば、可動式反射板の角度を変更したことによって複数の可動式反射板の周囲に隙間ができた場合でも、拡張反射部により複数の可動式反射板の周囲に漏れた光を確実に反射させることができる。その結果、反射笠の反射効率が向上する。
本発明に係る反射笠において、
前記光源ランプは、前記照明器具のベースに固定されていることが好ましい。
本構成の反射笠によれば、光源ランプは、照明器具のベースに固定されているので、照射光を安定させることができる。その結果、可動式反射板の操作をするだけで、照射強度、照射角度、及び照射範囲の細かい調整も容易に行うことができる。また、光源ランプが移動しないので、照明器具の配線を簡素化することができる。
本発明に係る反射笠において、
前記光源ランプの取付位置から見て、前記複数の可動式反射板の外側に固定式反射板が設けられていることが好ましい。
本構成の反射笠によれば、複数の可動式反射板の外側に固定式反射板が設けられているので、固定式反射板による既定の範囲の照射と、可動式反射板による照射対象の状態に応じた任意の範囲の照射とを同時に行うことができる。
本発明に係る反射笠において、
前記固定式反射板は、前記可動式反射板より光の拡散率が大きくなるように構成されていることが好ましい。
本構成の反射笠によれば、光源ランプから照射される光のうち、内側の可動式反射板に当たる光は確実に設定した照射方向へ反射され、外側の固定式反射板に当たる光は充分に拡散される。従って、照射対象を確実に照らしつつ、当該照射対象の周辺の人々が感じる眩しさを低減することができる。
本発明の反射笠の上方斜視図である。 本発明の反射笠の下方斜視図である。 本発明の反射笠の角度変更機構の拡大図である。 本発明の反射笠において、4つの可動式反射板を広角位置にした状態の断面図である。 本発明の反射笠において、4つの可動式反射板を狭角位置にした状態の断面図である。 本発明の反射笠において、4つの可動式反射板を広角位置にした状態の底面図である。 本発明の反射笠において、4つの可動式反射板を狭角位置にした状態の底面図である。 本発明の反射笠において、2つの可動式反射板を広角位置にし、他の2つの可動式反射板を狭角位置にした状態の底面図である。 本発明の反射笠を1台用いた照度測定結果(実施例1)を示す表である。 本発明の反射笠を2台用いた照度測定結果(実施例2)を示す表である。
本発明の反射笠に関する実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることを意図せず、それらと均等な構成も含む。
図1は、本発明の反射笠100の上方斜視図である。図2は、本発明の反射笠100の下方斜視図である。図3は、本発明の反射笠100の角度変更機構の拡大図である。
反射笠100は、照明器具の光源ランプ50の光を照射方向に反射させる目的で使用される。反射笠100は、その主たる構成要素として、可動式反射板10、及び角度変更機構20を備え、さらに、固定式反射板30を備えている。
可動式反射板10は、光源ランプ50の光を反射させる反射面1を有している。本実施形態では、三枚の台形の反射面1を横方向に連接させて一枚の可動式反射板10が形成されている。そして、この可動式反射板10を四枚使用し、光源ランプ50を取り囲むように配置されている。また、可動式反射板10の一端は、光源ランプ50のベース51から突設された第一ブラケット52に、回動可能にヒンジ固定されている。
可動式反射板10を構成する三枚の反射面1のうち中央の反射面1には、光源ランプ50に対する可動式反射板10の角度を変更する角度変更機構20が設けられている。角度変更機構20は、反射面1に設けられたスリーブ11、スリーブ11に貫通される調整バー12、光源ランプ50のベース51に一端が固定されるとともに他端で調整バー12の末端を支持する第二ブラケット13、及び調整バー12を回転させる操作部14を備えている。ここで、スリーブ11の内周面、及び調整バー12の外周面には、両者が螺合するネジ溝が形成されており、調整バー12の一端に取り付けられた操作部14を回転させることによって、スリーブ11に対する調整バー12の相対位置を調整することが可能となっている。
次に、可動式反射板10の動作について説明する。図4は、4つの可動式反射板10を広角位置にした状態のA−A断面図である。図5は、4つの可動式反射板10を狭角位置にした状態のA−A断面図である。図6は、4つの可動式反射板10を広角位置にした状態の底面図である。図7は、4つの可動式反射板10を狭角位置にした状態の底面図である。図8は、2つの可動式反射板10を広角位置にし、他の2つの可動式反射板10を狭角位置にした状態の底面図である。
使用者が可動式反射板10に設けられた角度変更機構20の操作部14を左方向に回転させると、スリーブ11は調整バー12の末端方向に相対移動する。一方、第二ブラケット13は調整バー12の末端をそのまま支持している。従って、第二ブラケット13とスリーブ12との距離が接近し、それに伴って可動式反射板10は第一ブラケット52を中心とした上方への回転移動により光源ランプ50に対して引き上げられた状態(図5及び図7に示す状態であり、本明細書では「狭角位置」と規定する)となる。ちなみに、このときの第二ブラケット13は、図5に示すように、スリーブ11の側に若干引き寄せられて撓む。
使用者が可動式反射板10に設けられた角度変更機構20の操作部14を右方向に回転させると、スリーブ11は調整バー12の操作部14の方向に相対移動する。一方、第二ブラケット13は調整バー12の末端をそのまま支持している。従って、第二ブラケット13とスリーブ12との距離が離間し、それに伴って可動式反射板10は第一ブラケット52を中心とした下方への回転移動により光源ランプ50に対して引き下げられた状態(図4及び図6に示す状態であり、本明細書では「広角位置」と規定する)となる。ちなみに、このときの第二ブラケット13は、図4に示すように、スリーブ11から離れて撓みが解消される。
ここで、角度変更機構20の操作部14は、図1〜図7に示すように、可動式反射板10の反射面1の側(光源ランプ50が存在する側)に設けられている。このため、天井や壁等に照射器具を設置した後であっても、角度変更機構20の操作部14に手が届き易いものとなっている。その結果、照明器具(光源ランプ10)からの光の照射方向を容易に変更することができる。
ところで、本実施形態の反射笠100によれば、従来のように光源ランプ50の光軸を中心として照射範囲を拡大・縮小することは勿論のこと、さらには、照射範囲を移動させたり、照射範囲を特定の方向に拡大・縮小したりすることも可能となる。このような特徴的な光照射が可能となるのは、本実施形態の反射笠100には、可動式反射板10が複数箇所(本実施形態では四箇所)備えられており、夫々の可動式反射板10が個別に角度変更可能に構成されているからである。
例えば、図8に示すように、2つの可動式反射板10を広角位置にし、他の2つの可動式反射板10を狭角位置にした状態とすることができる。この場合、光源ランプ50の反射光は、図8における平面視で、右下方向に偏ることになる。
このように、本発明の反射笠100であれば、照明器具を設置した後も、容易に照射範囲を移動させたり、特定の方向に拡大・縮小したりすることが可能となる。その結果、照射対象が移動した場合でも、照射対象を確実に照らすことができる。
固定式反射板30は、光源ランプ50の取付位置から見て、可動式反射板10の外側に設けられている。本実施形態では、合計三十二枚の台形の反射面31を、光源ランプ50を取り囲むように二段に亘って横方向に連接させ、環状の固定式反射板30が形成されている。このような構成により、固定式反射板30による既定の範囲の照射と、可動式反射板10による照射対象の状態に応じた任意の範囲の照射とを同時に行うことができる。
また、本実施形態の反射笠100には、可動式反射板10の周囲に漏れた光を反射させる拡張反射部15が設けられている。このため、可動式反射板10の角度を変更したことによって可動式反射板10の周囲に隙間ができた場合でも、拡張反射部15により可動式反射板10の周囲に漏れた光を確実に反射させることができる。その結果、反射笠100の反射効率が向上する。
さらに、本実施形態の反射笠100では、光源ランプ50は、照明器具のベース51に固定されている。このような構造のため、光源ランプ50からの照射光を安定させることができる。その結果、可動式反射板10の操作をするだけで、照射強度、照射角度、及び照射範囲の細かい調整も容易に行うことができる。また、光源ランプ50が移動しないので、照明器具の配線を簡素化することができる。
なお、本実施形態においては、反射笠100は、図1、図2、図4、及び図5に示されるように、光源ランプ50の取付位置から徐々に内径が拡大する釣鐘のような形状となっている。このため、反射笠100の真下では光源ランプ50の反射像(投影像)の変形量が少なく、必要な照射光の強度を確保できるが、反射笠100の真下から離れた位置では反射像(投影像)が引き伸ばされることになるため、照射光の強度が低下し易くなる。そこで、本実施形態では、可動式反射板10の反射面1、及び固定式反射板30の反射面31を、光源ランプ50を取り囲むように多段配置している。これにより、反射面1、及び反射面31で反射される光源ランプ50の反射像の数が多くなる。本実施形態の反射笠100では、反射面1、及び反射面31が合計44枚あるため、反射像の数も44となる。そうすると、反射光(投影光)のキメがより細かく且つムラが少なくなる。その結果、反射笠100の真下から離れた位置でも、比較的高品質な反射光(投影光)を得ることができる。また、本実施形態のように反射面1、及び反射面31の数が多くなると、高級感のあるデザイン性に優れた反射笠100を実現することもできる。なお、反射面1、及び反射面31の段数は、照明器具の大きさ、照射距離、照射範囲等の諸条件に応じて、適宜増加させることができる。また、本実施形態では、反射笠100を釣鐘のような形状としているが、例えば、中間部にくびれを設ける等して、外観に変化を持たせることも可能である。
反射笠100においては、照射対象を充分に照らしつつ、その周辺では眩しさを低減したいという要望もある。そこで、本実施形態の反射笠100においては、光源ランプ50の取付位置から見て外側に配置されている固定式反射板30は、それより内側に配置されている可動式反射板10より、光の拡散率が大きくなるように構成されている。例えば、固定式反射板30の光の拡散率を84%以上とし、可動式反射板10の光の拡散率を12%未満に設定する。これにより、光源ランプ50から照射される光のうち、可動式反射板10に当たる光は確実に照射方向へと反射されるとともに、固定式反射板30に当たる光は充分に拡散される。従って、照射対象物を充分な明るさで照らしつつ、当該照射対象物の周辺の人々が感じる眩しさを低減することができる。光の拡散率の調整は、組立前の金属板に対して、例えば、サンドブラストや化学研磨処理等の表面処理を施すことで、適切な値に設定することができる。
次に、本発明の反射笠100を使用して行った具体的な実施例について説明する。
実施例1では、上記実施形態で説明した44個の反射面を有する反射笠100を1台使用した。反射笠100に出力150Wの光源ランプ50を装着し、これを暗室内の所定位置(水平距離:0mm,垂直距離:0mm)に設置した。そして、可動式反射板10を、(1)狭角位置、(2)中間角度位置、(3)広角位置に設定し、照射光の照度を測定した。測定では、反射笠100からの水平距離が0〜2000mmの地点、及び反射笠100からの垂直距離が2000〜4000mmの地点において、照度計にて照度(単位:ルクス)を測定した。測定結果を図9の表に示す。
(1)狭角位置において、反射笠100の直下(水平距離:0mm,垂直距離:2000mm)では、3723ルクスの明るさが計測された。そして、反射笠100から離れるにつれて照度は徐々に低下し、反射笠100から垂直方向で最も離れた位置(水平距離:0mm,垂直距離:4000mm)で945ルクスとなり、水平方向で最も離れた位置(水平距離:2000mm,垂直距離:4000mm)で185ルクスとなった。
(2)中間角度位置において、反射笠100の直下(水平距離:0mm,垂直距離:2000mm)では、3378ルクスの明るさが計測された。そして、反射笠100から離れるにつれて照度は徐々に低下し、反射笠100から垂直方向で最も離れた位置(水平距離:0mm,垂直距離:4000mm)で683ルクスとなり、水平方向で最も離れた位置(水平距離:2000mm,垂直距離:4000mm)で240ルクスとなった。
(3)広角位置において、反射笠100の直下(水平距離:0mm,垂直距離:2000mm)では、2669ルクスの明るさが計測された。そして、反射笠100から離れるにつれて照度は徐々に低下し、反射笠100から垂直方向で最も離れた位置(水平距離:0mm,垂直距離:4000mm)で558ルクスとなり、水平方向で最も離れた位置(水平距離:2000mm,垂直距離:4000mm)で255ルクスとなった。
上記(1)〜(3)の測定結果より、反射笠100の可動式反射板10を狭角位置から広角位置に移動させるに従って、光の照度が均等化されることが確認された。このように、本発明の反射笠100を使用すれば、可動式反射板10の角度を調整するだけの簡単な操作で、均等な光照射を容易に実現することが可能となる。
実施例2では、上記実施形態で説明した44個の反射面を有する反射笠100を2台使用した。夫々の反射笠100に出力150Wの光源ランプ50を装着し、これらを可動式反射板10の角度に応じて2000mm〜4000mm離間させて暗室内に配置した。各反射笠100における可動式反射板10の角度は、実施例1と同様の角度である(1)狭角位置、(2)中間角度位置、(3)広角位置に設定し、照射光の照度を測定した。測定では、各反射笠100からの水平距離が500mm毎の地点、及び反射笠100からの垂直距離が2000〜4000mmの地点において、照度計にて照度(単位:ルクス)を測定した。測定結果を図10の表に示す。
(1)狭角位置において、反射笠100の直下(水平距離:0mm及び2000mm,垂直距離:2000mm)では、3817ルクスの明るさが計測された。そして、反射笠100から離れるにつれて照度は徐々に低下し、反射笠100から垂直方向で最も離れた位置(水平距離:0mm及び2000mm,垂直距離:4000mm)で1130ルクスとなり、水平方向で最も離れた位置(水平距離:1000mm,垂直距離:4000mm)で1148ルクスとなった。
(2)中間角度位置において、反射笠100の直下(水平距離:0mm及び3500mm,垂直距離:2000mm)では、3378ルクスの明るさが計測された。そして、反射笠100から離れるにつれて照度は徐々に低下し、反射笠100から垂直方向で最も離れた位置(水平距離:0mm及び3500mm,垂直距離:4000mm)で683ルクスとなり、水平方向で最も離れた位置(水平距離:1500mm及び2000mm,垂直距離:4000mm)で628ルクスとなった。
(3)広角位置において、反射笠100の直下(水平距離:0mm及び4000mm,垂直距離:2000mm)では、2669ルクスの明るさが計測された。そして、反射笠100から離れるにつれて照度は徐々に低下し、反射笠100から垂直方向で最も離れた位置(水平距離:0mm及び4000mm,垂直距離:4000mm)で558ルクスとなり、水平方向で最も離れた位置(水平距離:2000mm,垂直距離:4000mm)で510ルクスとなった。
上記(1)〜(3)の測定結果より、2台の反射笠100の可動式反射板10を狭角位置から広角位置に移動させるに従って、光の照度が均等化されることが確認された。さらに、1台の反射笠100を使用した場合より、2台の反射笠100を使用した方が、光の照度をより均等化することが可能となることが確認された。このように、本発明の反射笠100を使用すれば、可動式反射板10の角度を調整するだけの簡単な操作で、均等な光照射を容易に実現することが可能となる。
本発明の反射笠は、ルームライト、ダウンライト、スポットライト、車両用ヘッドライト等の照明器具において好適に利用することができる。
1 反射面
10 可動式反射板
11 スリーブ
12 調整バー
13 第二ブラケット(ブラケット)
14 操作部
15 拡張反射部
20 角度変更機構
30 固定式反射板
50 光源ランプ
51 ベース
100 反射笠

Claims (6)

  1. 照明器具の光源ランプの光を照射方向に反射させる反射笠であって、
    前記光源ランプの光を反射させる反射面を有するとともに前記光源ランプを取り囲むように配置された複数の可動式反射板と、
    前記光源ランプに対する前記複数の可動式反射板の夫々の角度を個別に変更する複数の角度変更機構と、を備え、
    前記複数の可動式反射板の前記反射面の側に前記複数の角度変更機構の夫々の操作部が設けられている反射笠。
  2. 前記複数の角度変更機構の夫々が、前記可動式反射板に固定されたスリーブと、前記照明器具のベースにブラケットを介して基端側が支持されて前記スリーブに貫通螺合された調整バーと、前記調整バーの先端部に設けられた前記操作部とを備えて構成され、
    前記操作部を回転させることで前記調整バーに螺合した前記スリーブが前記調整バーに対して相対移動して前記可動式反射板の角度が変更されるように構成されている請求項1に記載の反射笠。
  3. 前記複数の可動式反射板の周囲に漏れた光を反射させる拡張反射部を備えている請求項1又は2に記載の反射笠。
  4. 前記光源ランプは、前記照明器具のベースに固定されている請求項1〜3の何れか一項に記載の反射笠。
  5. 前記光源ランプの取付位置から見て、前記複数の可動式反射板の外側に固定式反射板が設けられている請求項1〜4の何れか一項に記載の反射笠。
  6. 前記固定式反射板は、前記可動式反射板より光の拡散率が大きくなるように構成されている請求項5に記載の反射笠。
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