JP2010271451A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、サンプリングクロックの位相を自動的に高速かつ最適に調整することが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明による画像表示装置は、ck0の1周期内で複数の所定の位相のいずれかに可変に制御してcknを生成し出力するクロック位相制御部5と、デジタル映像信号から、映像水平開始位置および映像水平終了位置を検出する映像水平開始終了位置検出部7と、クロック位相制御部5に対して各所定の位相に順次に制御するようにnを出力し、かつ、映像水平開始終了位置検出部7に対してcknごとに検出の期間を出力する検出タイミング生成部9と、cknごとに検出した映像水平開始位置および映像水平終了位置を取得して処理を行うCPU10とを備え、CPU10は、映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分と、外部入力映像信号の水平解像度との比較に基づき最適位相を決定することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明による画像表示装置は、ck0の1周期内で複数の所定の位相のいずれかに可変に制御してcknを生成し出力するクロック位相制御部5と、デジタル映像信号から、映像水平開始位置および映像水平終了位置を検出する映像水平開始終了位置検出部7と、クロック位相制御部5に対して各所定の位相に順次に制御するようにnを出力し、かつ、映像水平開始終了位置検出部7に対してcknごとに検出の期間を出力する検出タイミング生成部9と、cknごとに検出した映像水平開始位置および映像水平終了位置を取得して処理を行うCPU10とを備え、CPU10は、映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分と、外部入力映像信号の水平解像度との比較に基づき最適位相を決定することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換して表示する画像表示装置に関し、特に、映像信号をサンプリングするクロックの位相を最適に調整する画像表示装置に関する。本発明は、例えば、液晶モニタやプロジェクタなどデジタル画像を表示可能なフラットディスプレイ装置への適用に好適な技術である。
従来の画像表示装置では、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンとする)やワークステーションなどからアナログ映像信号が入力されてデジタル映像信号に変換するときに、1画素ごとにアナログ映像信号をサンプリングするように、水平同期信号(HSYNC)および分周比(N)からサンプリングクロックが生成される。サンプリングクロックを最適な位相に調整しなければ、表示画像にゆらぎやちらつきが発生する。また、位相の調整は、サンプリングクロックの位相を数点または数十点変化させて行うため調整に要する時間が長くなり、最適な表示画像を表示するまでに非常に時間がかかっていた。
また、近年、パソコンなどから入力されるアナログ映像信号の解像度の種類が増加してきており、同一の垂直解像度であっても水平解像度が異なる映像信号が存在する。例えば、映像信号の垂直解像度が768ラインのとき、それに対応する水平解像度は1024、1280、1360、1366の4種類が存在する。画像表示装置は、これらの解像度から、どの解像度が最適であるのかを見つけ出すために、候補となる水平解像度ごとにサンプリングクロックの位相を最適となるように調整した後に、隣接する画素間の信号レベルの差分データを絶対値化して累積加算した値が最大となる水平解像度に決定する。このように、複数の水平解像度の候補が存在する場合には候補数分の時間だけ決定に時間を要するため、入力切替時間や自動位相調整実行時の時間の増加となり、使用者にとっては非常に煩わしくなるという問題がある。
上記の問題の改善策として、従来では、表示画像の領域を水平方向の表示ラインからなる複数の画像領域に分割して画像領域ごとにサンプリングクロックの位相を設定した後に、画像領域ごとに表示ラインにおいて隣接する画素間の信号レベルの差分データを絶対値化して累積加算した値が最大となる画像領域に設定した位相を最適位相と判断して位相調整の高速化を図ったものがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。また、上記の方法に加えて、位相調整を1次調整によって粗く調整した後に、2次調整によって調整範囲を絞って微調整することによって位相調整を高速化したものもある(例えば、特許文献3参照)。さらに、垂直同期信号の周期ごとにサンプリングクロックの位相を変化させ、各位相において映像信号の水平開始位置および垂直開始位置の情報を取得し、取得した情報から最適位相を決定する方法がある(例えば、特許文献4参照)。
従来の表示画像の領域を水平に分割して行う位相調整方法では、隣接する画素間の信号レベルの差分データに基づいて表示中の画面の依存性が著しく高いため、実使用において位相を最適に調整することが非常に困難となる。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、サンプリングクロックの位相を自動的に高速かつ最適に調整することが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による画像表示装置は、外部から入力された水平同期信号に基づいて第1のクロックを生成して出力するクロック発生部と、第1のクロックを入力し、当該第1のクロックの1周期内で複数の所定の位相のいずれかに可変に制御して第2のクロックを生成し、出力するクロック位相制御部と、第2のクロックに基づいて、外部から入力したアナログ映像信号である外部入力映像信号をデジタル映像信号に変換するA/D変換器と、A/D変換器から出力されたデジタル映像信号から、映像水平開始位置および映像水平終了位置を検出する検出部と、クロック位相制御部に対して各所定の位相に順次に制御するように位相情報を出力し、かつ、検出部に対して第2のクロックごとに検出の期間を出力する検出タイミング生成部と、第2のクロックごとに検出した映像水平開始位置および映像水平終了位置を取得して処理を行う制御部とを備え、制御部は、映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分と、外部入力映像信号の水平解像度との比較に基づき最適位相を決定することを特徴とする。
本発明によると、第1のクロックを入力し、当該第1のクロックの1周期内で複数の所定の位相のいずれかに可変に制御して第2のクロックを生成し、出力するクロック位相制御部と、A/D変換器から出力されたデジタル映像信号から、映像水平開始位置および映像水平終了位置を検出する検出部と、クロック位相制御部に対して各所定の位相に順次に制御するように位相情報を出力し、かつ、検出部に対して第2のクロックごとに検出の期間を出力する検出タイミング生成部と、第2のクロックごとに検出した映像水平開始位置および映像水平終了位置を取得して処理を行う制御部とを備え、制御部は、映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分と、外部入力映像信号の水平解像度との比較に基づき最適位相を決定するため、サンプリングクロックの位相を自動的に高速かつ最適に調整することが可能となる。
本発明の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。
まず初めに、本発明の前提となる技術について説明する。
図10は、前提技術による最適位相の検出方法を示す図である。図10に示すように、表示画像の領域を水平方向に10個に分割し、各領域に対してクロック位相を1〜10に変化させる(図中左側に記載)場合において、領域ごとに隣接する画素間の信号レベルの差分データを絶対値化して累積加算した最大値の領域に設定された位相を最適位相とする方法がある。しかし、累積加算した最大値が領域ごとに大きく差異があると(図中右側に記載)、累積加算した値の最大値がクロックの最適位相になるとは限らない。例えば、図10において、最適位相がクロック位相3の場合、この領域はどの位相でも累積加算値が0となるため、本来最適位相であるはずのクロック位相3が最適位相として選択されないという問題がある。また、上記の最適位相の算出を精度良く行うためには時間がかかるという問題もある。
図11は、前提技術による他の最適位相の調整方法を示す図である。図11に示すように、垂直同期信号の周期ごとにサンプリングクロックの位相を変化させ、各位相において映像信号の水平開始位置および垂直開始位置の情報を取得し、取得した情報から最適位相を算出している。しかし、1つの位相に対して測定するために1フレームが必要となり、クロック位相の設定および測定結果を読み出すために、さらに各1フレームが最低限必要となる。従って、n個に設定されたクロック位相から最適位相を算出する場合には、(2×n+1)フレームが最低限必要であるため、非常に算出時間がかかるという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためのものであり、以下に詳細に説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1による画像表示装置のブロック図である。図1に示すように、本実施形態1による画像表示装置は、外部から入力された水平同期信号に基づいてクロックck0(第1のクロック)を生成して出力するクロック発生部6と、クロックck0を入力し、当該クロックck0の1周期内で複数の所定の位相のいずれかに可変に制御してクロックckn(第2のクロック)を生成し、出力するクロック位相制御部5と、クロックcknに基づいて、外部から入力したアナログ映像信号である外部入力映像信号をデジタル映像信号に変換するA/D変換器1と、A/D変換器1から出力されたデジタル映像信号から、映像水平開始位置および映像水平終了位置を検出する映像水平開始終了位置検出部7(検出部)と、クロック位相制御部5に対して各所定の位相に順次に制御するように位相情報nを出力し、かつ、映像水平開始終了位置検出部7に対してクロックcknごとに検出の期間を出力する検出タイミング生成部9と、クロックcknごとに検出した映像水平開始位置および映像水平終了位置を取得して処理を行うCPU10(制御部)とを備えており、CPU10は、映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分と、アナログ映像信号(外部入力映像信号)の水平解像度との比較に基づき最適位相を決定することを特徴としている。
図1は、本発明の実施形態1による画像表示装置のブロック図である。図1に示すように、本実施形態1による画像表示装置は、外部から入力された水平同期信号に基づいてクロックck0(第1のクロック)を生成して出力するクロック発生部6と、クロックck0を入力し、当該クロックck0の1周期内で複数の所定の位相のいずれかに可変に制御してクロックckn(第2のクロック)を生成し、出力するクロック位相制御部5と、クロックcknに基づいて、外部から入力したアナログ映像信号である外部入力映像信号をデジタル映像信号に変換するA/D変換器1と、A/D変換器1から出力されたデジタル映像信号から、映像水平開始位置および映像水平終了位置を検出する映像水平開始終了位置検出部7(検出部)と、クロック位相制御部5に対して各所定の位相に順次に制御するように位相情報nを出力し、かつ、映像水平開始終了位置検出部7に対してクロックcknごとに検出の期間を出力する検出タイミング生成部9と、クロックcknごとに検出した映像水平開始位置および映像水平終了位置を取得して処理を行うCPU10(制御部)とを備えており、CPU10は、映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分と、アナログ映像信号(外部入力映像信号)の水平解像度との比較に基づき最適位相を決定することを特徴としている。
また、A/D変換器1から出力されたデジタル映像信号は、映像信号処理回路2にて所定の処理を施され、映像信号表示部4に出力して表示する。なお、映像信号表示部4は、液晶プロジェクタ、液晶パネルディスプレイ、プラズマディスプレイなどに代表される格子状の表示素子を利用した表示部とする。
A/D変換器1では、コンピュータなどの外部の信号源からアナログ映像信号を入力し、クロック位相制御部5から入力されたクロックcknに基づいてサンプリングすることによってデジタル映像信号に変換する。A/D変換器1から出力されたデジタル映像信号は、映像信号処理回路2および映像水平開始終了位置検出部7に出力される。
映像信号処理回路2では、A/D変換器1から入力されたデジタル映像信号に対してスケーリングや画質補正などの処理を行った後に、映像信号表示部4に出力する。
クロック発生部6では、コンピュータなどの外部の信号源から入力される水平同期信号(HSYNC)と、CPU10にて設定して入力される分周比(N)とに基づいてPLLによってクロックck0を生成した後にクロック位相制御部5に出力する。
クロック位相制御部5では、クロック発生部6から入力したクロックck0を元として、検出タイミング生成部9からの位相情報nまたはCPU10から入力した位相情報Fin_nに基づいて、クロックck0の1クロック(1周期)内で位相を制御したクロックcknをA/D変換器1に出力する。
検出タイミング生成部9では、コンピュータなどの外部の信号源から入力される水平同期信号(HSYNC)および垂直同期信号(VSYNC)を元として、CPU10から入力されるクロック位相調整開始情報および映像水平開始終了位置の検出タイミング情報を含むADJ_INFO(以下、単にADJ_INFOとする)に基づいて、クロック位相制御部5に位相情報nを出力するとともに、映像水平開始終了位置検出部7に対して位相情報nに基づくクロックcknごとに映像水平開始位置および映像水平終了位置を検出する期間を示す検出期間情報actnを出力する。
映像水平開始終了位置検出部7では、A/D変換器1からデジタル映像信号が入力され、検出タイミング生成部9から入力された検出期間情報actnに基づいて、CPU10にて設定して入力された閾値Vthを超える値のうちの最小値の情報を水平映像開始位置情報HSnとし、また、閾値Vthを超える値のうちの最大値の情報を水平映像終了位置情報HEnとして、位相情報nに基づくクロックcknごとに保持する。
CPU10では、コンピュータなどの外部の信号源から入力される水平同期信号(HSYNC)および垂直同期信号(VSYNC)から、入力された映像信号の水平周波数および垂直ライン数の情報を取得する。そして、クロック位相調整が必要である場合には、ADJ_INFOを検出タイミング生成部9に入力するとともに、位相情報nに基づくクロックcknごとに映像水平開始終了位置検出部7にて検出された映像水平開始位置情報HSnおよび映像水平終了位置情報HEnを取得し、取得した情報から、入力された映像信号の水平解像度と一致するクロック位相を最適な位相であると判断し、最適値Fin_nとしてクロック位相制御部5に出力される。
図4は、本発明の実施形態1による位相調整に要する時間を示す図である。図4に示すように、1フレーム目でCPU10は検出タイミング生成部9に対してADJ_INFOを出力し、次フレーム(2フレーム目)で位相情報nに基づく全てのクロックcknにおける映像水平開始位置情報(HS1、HS2、・・・、HSn)および映像水平終了位置情報(HE1、HE2、・・・、HEn)を映像水平開始終了位置検出部7から取得する。そして、次フレーム(3フレーム目)で取得した上記情報から最適位相を算出する。このように、最適位相の算出に必要な全ての処理が3フレームで完了する。
図5は、本発明の実施形態1による検出タイミング生成部9にて生成される信号の説明図である。CPU10から検出タイミング生成部9に入力されたADJ_INFOには、クロック位相調整開始ライン情報(H_START)、クロック位相設定後のWAIT情報(H_WAIT)、位相情報nに基づくクロックcknごとに映像水平開始終了位置を計測する期間(表示画像の垂直方向のライン数)を指定するライン数情報(H_LINE)が含まれている。図5に示すように、検出タイミング生成部9では、クロック位相調整開始ライン情報(H_START)が入力されるとクロック位相を1に設定し、クロック位相の設定後に位相が安定するまでの時間(H_WAIT分)だけ待機し、その後、ライン数情報(H_LINE)に基づいて映像水平開始終了位置を計測する期間を示す信号act1を生成する。以降、所定のクロック位相分(n回)だけ繰り返して実行する。
図6は、本発明の実施形態1による映像水平開始終了位置検出部7の動作の説明図である。図6に示すように、映像水平開始終了位置検出部7に入力されるactnごとに、A/D変換器1から入力されるデジタル映像信号に対して、CPU10にて設定されて入力される閾値Vthを超える値のうちの最小値を映像水平開始位置情報HS、最大値を映像水平終了位置情報HEとして検出し、クロック位相nではHSn、HEnとして表している。上記の検出は、検出タイミング生成部9から入力される信号actnに基づいて所定期間行われる。
図7は、本発明の実施形態1によるクロック位相を1クロック分(360度)変化させた場合における表示画像の変化の例を示す図である。図7に示すように、表示画像の各領域におけるクロック位相を1クロック分(360度)変化させると表示画像が1画素分ずれるが、位相の調整が最適でない場合は、図7のクロック位相4および5のときの表示画像のように左右の端部がグレー(図中の砂地部分)に表示され、これらの領域における映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分は本来の水平解像度(入力された映像信号の水平解像度)よりも1画素分大きい値となる。従って、映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分の値が入力された映像信号の水平解像度と一致する領域にて用いられたクロック位相が最適な位相の候補となる。
図8は、本発明の実施形態1による最適なクロック位相を求める方法を示す図である。図8は図7をさらに詳細に示したものである。図8に示すように、入力信号の解像度が1024×768、クロック位相が8種類(n=8)である場合を例として、各位相nにおける映像水平開始位置HSnおよび映像水平終了位置HEnを示している。映像水平開始終了位置検出部7にて検出された映像水平終了位置HEnおよび映像水平開始位置HSnはCPU10に出力される。そして、CPU10では、映像水平終了位置HEnと映像水平開始位置HSnとの差分を算出した結果をHRnとし、HRnと入力信号の水平解像度である1024とが一致するか否かを判断し(図中の○×)、一致する位相1、2、3、6、7、8のうちのセンター(中央)に位置する位相1または8を最適位相として決定する。このように、CPU10は、映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分が、外部入力映像信号の水平解像度と一致するときの位相を最適位相と判断している。また、上記の処理は、映像表示期間中に定期的に最適位相であるか否かを確認するときに行ってもよい。
なお、CPU10は、映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分が、外部入力映像信号の水平解像度と一致しないときの位相に対して180度ずらした位相を最適位相としてもよい。また、各画像エリア(各位相n)において検出された映像水平開始位置HSnおよび映像水平終了位置HEnの値は、各画像エリアにて検出された複数の値の平均値、または、検出された値のうち最も多い値としてもよい。
上記のように、映像水平開始位置および映像水平終了位置から最適位相を求める方法では、表示画面の両端部に所定の閾値Vth以上の映像が存在すればよい。一般的には、ブルーバックや白バックなどがプレゼンテーションに多く用いられているため、クロック位相の調整時に映像信号表示部4に表示している画像の影響を受けにくく、表示画像にゆらぎやちらつきが発生しない最適なクロック位相に調整できるという効果がある。
一方、表示画面の両端部において映像レベルの影響を受ける場合、例えば、表示画面の左端または右端が黒レベルまたは所定の閾値未満の映像信号である場合は、位相調整が正しく行うことができなくなる。
図9は、本発明の実施形態1による入力画像が位相調整に適さないことを判別する方法の例を示す図である。図9に示すように、入力信号の解像度が1024×768、クロック位相が8種類(n=8)である場合を例としている。画像エリア1、2、3では、映像水平終了位置HEnと映像水平開始位置HSnとの差分であるHRnが水平解像度の1024または水平解像度+1の1025とは異なっている。これは、表示画面の左端または右端の映像が黒であるなど閾値Vth以下の信号となる場合であることから、映像水平開始位置HSnおよび映像水平終了位置HEnが正しく計測されていないことが判る。このような場合は、クロックの位相調整には不適切な入力画像であると判断して位相調整を行わず、所定時間の後に、再度クロックの位相調整を行い、適切な画像であると判断すると位相調整結果を有効にする。このように、CPU10は、映像水平終了位置と映像水平開始位置との差分が、外部入力映像信号の水平解像度または当該水平解像度+1に対して所定の数以上一致しないときは位相調整を行わず、所定の時間後、再度位相調整を行う。また、上記の処理を映像表示期間中に定期的に行ってもよい。
以上のことから、1フレーム分でクロック位相を所定数変化させ、全ての位相調整処理を3フレームという短時間で行うため、使用者は快適に入力切替や自動位相調整を実施できるという効果がある。また、表示画像の影響で誤ってクロック位相が調整されることなく適切なクロック位相で映像を表示することができる。このように、サンプリングクロックの位相を自動的に高速かつ最適に調整することが可能となる。
〈実施形態2〉
図2は、本発明の実施形態2による画像表示装置のブロック図である。図2では、映像信号処理回路2にフレームメモリ3を付加していることを特徴としている。その他の構成および動作は実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図2は、本発明の実施形態2による画像表示装置のブロック図である。図2では、映像信号処理回路2にフレームメモリ3を付加していることを特徴としている。その他の構成および動作は実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図2に示すように、映像信号表示部4に映像を表示している間に、位相がずれているか否かをCPU10が定期的に位相調整を行う。位相調整の際に、フレームメモリ3を1フレームの間書き込み停止状態とし、その間にクロック位相を変化させて映像水平開始位置および映像水平終了位置を計測する。すなわち、A/D変換器1から出力されたデジタル映像信号を1フレーム分保持するフレームメモリ3をさらに備え、次フレーム表示時に当該次フレームに代えてフレームメモリ3にて保持したフレームを表示させ、当該フレーム表示期間中に位相調整を行う。
以上のことから、使用者に対して1フレームのみスチル状態となるが、違和感を与えることなく位相調整を定期的に自動で行うことができるため、クロック位相は常に最適な状態を保つことが可能となる。
図3は、図2に示す画像表示装置に対して画質検出部8を新たに備えることを特徴としている。その他の構成および動作は図2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図3に示すように、A/D変換器1からのデジタル映像信号が画質検出部8に入力される。画質検出部8では、1フレームにおいて、隣接する画素間の信号レベルの差分データを絶対値化して累積加算した値をPICTとして算出する。すなわち、画質検出部8は、A/D変換器1から出力されたデジタル映像信号の1フレームに対して、隣接する画素間の信号レベルの差分データを絶対値化して累積加算することによってPICT(画質検出値)を算出する。
パソコンなど外部から入力されたアナログ映像信号のフォーマットが変わって、垂直有効ライン数から複数の水平解像度の候補が存在する場合において、候補となる水平解像度ごとにクロック位相を最適化し、最適化したクロック位相によって1フレームにおいて隣接する画素間の信号レベルの差分データを絶対値化して累積加算した値をPICTとして算出し、算出したPICTに基づいて各候補におけるPICTの値が最大となる解像度をA/D変換器1から出力する映像信号の最適な水平解像度として決定する。
以上のことから、複数の水平解像度の候補が存在する場合であっても決定するまでの時間を短縮することができ、入力切替や自動位相調整時間を短縮することが可能となる。
1 A/D変換器、2 映像信号処理回路、3 フレームメモリ、4 映像信号表示部、5 クロック位相制御部、6 クロック発生部、7 映像水平開始終了位置検出部、8 画質検出部、9 検出タイミング生成部、10 CPU。
Claims (7)
- 外部から入力された水平同期信号に基づいて第1のクロックを生成して出力するクロック発生部と、
前記第1のクロックを入力し、当該第1のクロックの1周期内で複数の所定の位相のいずれかに可変に制御して第2のクロックを生成し、出力するクロック位相制御部と、
前記第2のクロックに基づいて、外部から入力したアナログ映像信号である外部入力映像信号をデジタル映像信号に変換するA/D変換器と、
前記A/D変換器から出力された前記デジタル映像信号から、映像水平開始位置および映像水平終了位置を検出する検出部と、
前記クロック位相制御部に対して各前記所定の位相に順次に制御するように位相情報を出力し、かつ、前記検出部に対して前記第2のクロックごとに前記検出の期間を出力する検出タイミング生成部と、
前記第2のクロックごとに検出した前記映像水平開始位置および前記映像水平終了位置を取得して処理を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記映像水平終了位置と前記映像水平開始位置との差分と、前記外部入力映像信号の水平解像度との比較に基づき最適位相を決定することを特徴とする、画像表示装置。 - 前記制御部は、前記映像水平終了位置と前記映像水平開始位置との差分が、前記外部入力映像信号の水平解像度と一致するときの位相を最適位相とすることを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記制御部は、前記映像水平終了位置と前記映像水平開始位置との差分が、前記外部入力映像信号の水平解像度と一致しないときの位相に対して180度ずらした位相を最適位相とすることを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記制御部は、前記映像水平終了位置と前記映像水平開始位置との差分が、前記外部入力映像信号の水平解像度または当該水平解像度+1に対して所定の数以上一致しないときは位相調整を行わず、所定の時間後、再度位相調整を行うことを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記A/D変換器から出力された前記デジタル映像信号を1フレーム分保持するフレームメモリをさらに備え、
次フレーム表示時に当該次フレームに代えて前記フレームメモリにて保持したフレームを表示させ、当該フレーム表示期間中に位相調整を行うことを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。 - 映像表示期間中に定期的に最適位相であるか否かを確認することを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像表示装置。
- 前記A/D変換器から出力された前記デジタル映像信号の1フレームに対して、隣接する画素間の信号レベルの差分データを絶対値化して累積加算することによって画質検出値を算出する画質検出部をさらに備え、
前記外部入力映像信号のフォーマットが変わって複数の水平解像度の候補が存在する場合において、前記候補ごとに最適位相を求めた後に当該最適位相を用いて前記画質検出値を算出し、算出した前記画質検出値に基づいて前記候補の中から最適な水平解像度を決定することを特徴とする、請求項5に記載の画像表示装置。
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