JP2010259567A - 新聞台 - Google Patents

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Abstract

【課題】載置した新聞紙の紙面が読み易い新聞台を提供する。
【解決手段】新聞紙NPの左右上端部をそれぞれ、保持手段30の各鰐口クリップ31a,31bに挟み込むことにより、新聞立て20に対して保持固定する。保持手段30の各押圧部材32a,32bを上方に回動させ、新聞紙NPの左右下端部近傍をそれぞれ、各押圧部材32a,32bの先端部によって新聞立て20の側に押圧させることにより、新聞立て20に対して保持固定する。仰角調節手段40を用い、新聞立て20の仰角を所望の角度に設定し、その角度に保持されるように取付部材42を固定ネジ45で固定する。高さ調節手段50を用い、支持柱51から支持柱46をスライドさせて新聞立て20の高さを所望の位置に設定し、その高さに保持されるように各支持柱46,51を固定ネジ52で固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は新聞台に係り、詳しくは、新聞紙を載置して読むための新聞台に関するものである。
特許文献1には、新聞紙面の約半分の大きさの板面上に新聞紙を載せ、板面上に設けた横方向に可動する柱に新聞紙の中央部分を固定し、支えを用いて板面を斜に保つようにした新聞台が開示されている。
特許文献2には、楽譜の背面を支持するための板状の背面部と、楽譜の下部を支持するために背面部の下端から前方向に延びる板状の底部と、楽譜の前面下部を保持するために底部の前端から上方向に延びる板状のストッパー部とを備えた譜面台が開示されている。
特開2007−209647号公報(第3頁、図2) 特開2008−86379号公報(第2頁、図2)
特許文献1の新聞台では、新聞紙を載せる前記板面の高さを変えることができないことに加え、前記板面を斜めに保つ前記支えの構造が詳細に開示されておらず、前記板面の角度を任意に設定可能であるとは思われない。
そのため、読者の体格(身長、座高)や好みに合わせて新聞紙の高さ及び仰角を最適化することが不可能であり、紙面全体を見渡し難く、紙面が読みづらいという問題がある。
特許文献2の譜面台を大型化し、譜面の代わりに新聞紙を載せることにより、新聞台として用いることが考えられる。
この場合、新聞紙の下端部は前記ストッパー部に保持されるものの、新聞紙は譜面に比べて面積が大きい上に紙が薄いことから紙が撓み易いため、新聞紙の左右上端部が手前に撓み込んで紙面を覆い隠し、紙面が読みづらいという問題がある。
本発明は前記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、載置した新聞紙の紙面が読み易い新聞台を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、
新聞紙を開いた状態で立てかけて載置する新聞立てと、
前記新聞立ての仰角を調節するための仰角調節手段と、
前記新聞立ての高さを調節するための高さ調節手段と、
前記新聞立てに載置された新聞紙を保持固定するための保持手段と
を備えた新聞台を技術的特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の新聞台において、
前記保持手段は、前記新聞立てに載置された新聞紙の左右上端部を保持固定する上部保持部材を備えたことを技術的特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1または請求項2に記載の新聞台において、
前記保持手段は、前記新聞立てに載置された新聞紙の左右下端部を保持固定する下部保持部材を備えたことを技術的特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の新聞台において、
前記高さ調節手段に取り付けられた三脚を備え、
前記新聞立ておよび前記三脚は折り畳まれると略棒状になることを技術的特徴とする。
請求項1の新聞台によれば、仰角調節手段および高さ調節手段を備えているため、読者の体格(身長、座高)や好みに合わせて新聞紙の高さ及び仰角を最適化することが可能であり、紙面全体を見渡し易くして紙面を読み易くすることができる。
また、請求項1の新聞台によれば、保持手段を備えているため、新聞紙を新聞立てに対して保持固定することにより、新聞紙の左右上端部が手前に撓み込んで紙面を覆い隠すのを防止すると共に、新聞紙の左右下端部が新聞立てから脱落するのを防止することが可能であり、紙面を読み易くすることができる。
請求項2の新聞台によれば、上部保持部材を備えているため、請求項1の前記作用・効果を確実に得られる。
請求項3の新聞台によれば、下部保持部材を備えているため、請求項1の前記作用・効果を確実に得られる。
請求項4の新聞台によれば、新聞立ておよび三脚が折り畳まれると略棒状になるため、新聞台を収納するための袋や箱に収納して運搬し易いことに加え、保管場所の省スペース化を図ることもできる。
本発明を具体化した一実施形態の新聞台10の正面図。 新聞台10の要部左側面図。 新聞台10に新聞紙NPを載置した状態を示す正面図。 新聞台10に新聞紙NPを載置した状態を示す要部左側面図。
[実施形態の構成]
図1および図2に示すように、本発明を具体化した一実施形態の新聞台10は、新聞立て20、保持手段30、仰角調節手段40、高さ調節手段50、三脚60から構成されている。
<新聞立て20の構成>
新聞立て20は、載置枠21a,21b、横枠23a,23b,24a,24b、縦枠25a,25b、斜め枠26a,26b、中央枠27、鋲28から構成されている。
中央枠27は断面L字状の長尺金属板によって形成されている。
同一寸法形状の各載置枠21a,21bは断面L字状の長尺金属板によって形成され、各載置枠21a,21bの基端部はそれぞれ、中央枠27の下端部に対して回動可能に鋲28を用いて取り付けられている。
同一寸法形状の各横枠23a,23bは長尺金属板によって形成され、各横枠23a,23bの基端部はそれぞれ、中央枠27の略中央部に対して回動可能に鋲28を用いて取り付けられている。
同一寸法形状の各横枠24a,24bは長尺金属板によって形成され、各横枠24a,24bの基端部はそれぞれ、中央枠27の略上端部に対して回動可能に鋲28を用いて取り付けられている。
同一寸法形状の各縦枠25a,25bは長尺金属板によって形成され、各縦枠25a,25bの上端部はそれぞれ各横枠24a,24bの両端部に対して回動可能に鋲28を用いて取り付けられ、各縦枠25a,25bの略中央部はそれぞれ各横枠23a,23bの略両端部に対して回動可能に鋲28を用いて取り付けられ、各縦枠25a,25bの下端部はそれぞれ各載置枠21a,21bの略両端部に対して回動可能に鋲28を用いて取り付けられている。
同一寸法形状の各斜め枠26a,26bは長尺金属板によって形成され、各斜め枠26a,26bの下端部はそれぞれ、各横枠23a,23bの基端部および中央枠27に対して回動可能に鋲28を用いて取り付けられている。
各斜め枠26a,26bにはそれぞれ、その長尺方向にスリットSLa,SLbが形成されている。
各スリットSLa,SLbはそれぞれ、各横枠24a,24bの略中央部に取付固定された鋲28に対して摺動可能に且つ脱落不能に取り付けられている。
新聞立て20を構成する各枠21a〜27のうち、各斜め枠26a,26bを除く各枠は、全体として田の字状を成すように鋲28を用いて組み立てられている。
そして、新聞立て20を構成する各部材はリンク機構を構成し、各載置枠21a,21bの両端部を引き下げることにより、各枠21a〜26bが田の字を成すように開き、各載置枠21a,21bを略水平に配置させることができる。
また、各載置枠21a,21bの両端部を引き上げることにより、各枠21a〜26bが中央枠27と略一体物の略棒状となるように折り畳むことができる。
<保持手段30の構成>
保持手段30は、鰐口クリップ31a,31b、押圧部材32a,32bから構成されている。
各鰐口クリップ31a,31bはそれぞれ、各斜め枠26a,26bの上端部に取付固定されている。
各押圧部材32a,32bは略L字状の金属棒材によって形成され、各押圧部材32a,32bの下端部はそれぞれ、各載置枠21a,21bの前方に突出した部分に対して回動可能に取り付けられている。
<仰角調節手段40の構成>
仰角調節手段40は、取付部材41a,41b,42、傾動軸43、鋲44、固定ネジ45、支持柱46から構成されている。
各取付部材41a,41bは矩形金属板によって形成され、新聞立て20の中央枠27の下方に所定間隔をあけて平行に取付固定されている。
各取付部材41a,41bの間には、金属円筒から成る支持柱46の先端部が挟設配置されている。
各取付部材41a,41bと支持柱46の先端部とには傾動軸43が挿通され、各取付部材41a,41bは支持柱46に対して傾動可能に傾動軸43を用いて取り付けられている。
取付部材42は長尺金属板によって形成され、その上端部は取付部材41aの後端部に対して回動可能に鋲44を用いて取り付けられ、その長尺方向にはスリットSLcが形成されている。
スリットSLcは、支持柱46に取付固定された固定ネジ45に対して摺動可能に且つ脱落不能に取り付けられている。
そして、仰角調節手段40を構成する各部材はリンク機構を構成し、固定ネジ45を取付部材42のスリットSLcの所望の位置に固定させることにより、各取付部材41a,41bの傾き角を所望の角度に保持させることが可能であり、各取付部材41a,41bが取付固定された新聞立て20の仰角を所望の角度に設定することができる。
<高さ調節手段50の構成>
高さ調節手段50は、支持柱46,51、固定ネジ52から構成されている。
金属円筒から成る支持柱51の内径は、支持柱46の外径よりも若干大きく形成されている。
支持柱46の下方は支持柱51に入れ子式に挿通されて伸縮自在になっており、各支持柱46,51は固定ネジ52を用いて固定されている。
<三脚60の構成>
三脚60は、支持柱51、固定座61、伝達杆62、移動座63、脚部材64、固定ネジ65、鋲66、滑り止め67から構成されている。
固定座61は支持柱51の下端部に取付固定され、固定座61に対して3本の伝達杆62の下端部がそれぞれ回動可能に鋲66を用いて取り付けられている。
移動座63は支持柱51に対して移動自在に挿通され、移動座63と支持柱51は固定ネジ65を用いて固定され、移動座63に対して3本の脚部材64の上端部がそれぞれ回動可能に鋲66を用いて取り付けられている。
各伝達杆62の上端部はそれぞれ、各脚部材64の略中央部に対して回動可能に鋲66を用いて取り付けられている。
合成樹脂製の滑り止め67は、各脚部材64の下端部に嵌め込まれている。
そして、三脚60を構成する各部材はリンク機構を構成し、移動座63を引き下げることにより、各脚部材64が所望の角度になるように開脚することができる。
また、移動座63を引き上げることにより、三脚60を構成する各部材が略一体物の略棒状となるように折り畳むことができる。
[新聞台の使用方法]
図3および図4に示すように、新聞台10を使用する際には、以下の手順をとる。尚、手順1〜4は順番を適宜入れ替えてもよい。
<手順1>
新聞台10が安定した状態になるように、三脚60の各脚部材64を開脚させて固定ネジ65で固定する。
次に、新聞立て20の各枠21a〜26bを開き、各載置枠21a,21bを略水平に配置させた状態にする。
そして、各載置枠21a,21bの前方に突出したフランジ部分の上に新聞紙NPの下端部を載せ、新聞紙NPを開いた状態で各枠21a〜27に凭せ掛けるようにして新聞立て20に新聞紙NPを載置する。
<手順2>
新聞紙NPの左右上端部をそれぞれ、保持手段30の各鰐口クリップ31a,31bに挟み込むことにより、新聞立て20に対して保持固定(係止)する。
また、保持手段30の各押圧部材32a,32bを上方に回動させ、新聞紙NPの左右下端部近傍をそれぞれ、各押圧部材32a,32bの先端部によって新聞立て20の側に押圧させることにより、新聞立て20に対して保持固定する。
<手順3>
仰角調節手段40を用い、新聞立て20の仰角を所望の角度に設定し、その角度に保持されるように取付部材42を固定ネジ45で固定する。
<手順4>
高さ調節手段50を用い、支持柱51から支持柱46をスライドさせて新聞立て20の高さを所望の位置に設定し、その高さに保持されるように各支持柱46,51を固定ネジ52で固定する。
[実施形態の作用・効果]
本実施形態の新聞台10によれば、仰角調節手段40および高さ調節手段50を備えているため、読者の体格(身長、座高)や好みに合わせて新聞紙NPの高さ及び仰角を最適化することが可能であり、紙面全体を見渡し易くして紙面を読み易くすることができる。
また、本実施形態の新聞台10によれば、保持手段30を備えているため、新聞紙NPの左右上端部および左右下端部近傍を新聞立て20に対して保持固定することにより、新聞紙NPの左右上端部が手前に撓み込んで紙面を覆い隠すのを防止すると共に、新聞紙NPの左右下端部が新聞立て20から脱落するのを防止することが可能であり、紙面を読み易くすることができる。
そして、本実施形態の新聞台10によれば、新聞立て20および三脚60が折り畳まれると略棒状になるため、新聞台10を収納するための袋や箱(図示略)に収納して運搬し易いことに加え、保管場所の省スペース化を図ることもできる。
尚、各取付部材41a,41bに対して中央枠27を回動可能に軸支し、新聞立て20を支持柱46に対して折れ曲げ可能なように構成してもよく、その場合には、新聞立て20および三脚60を折り畳んだ際の全長が短くなるため、保管場所の更なる省スペース化を図ることができる。
[別の実施形態]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
[1]保持手段30の各鰐口クリップ31a,31b(上部保持部材)は、新聞紙NPの左右上端部を保持固定することが可能であれば、どのような構造の部材に置き代えてもよく、例えば、各押圧部材32a,32bと同様の部材にしてもよい。
また、保持手段30の各押圧部材32a,32b(下部保持部材)は、新聞紙NPの左右下端部近傍を保持固定することが可能であれば、どのような構造の部材に置き代えてもよく、例えば、各鰐口クリップ31a,31bと同様の部材にしてもよい。
[2]仰角調節手段40は、新聞立て20の仰角を調節することが可能であれば、どのような構造にしてもよい。
[3]高さ調節手段50は、新聞立て20の高さを調節することが可能であれば、どのような構造にしてもよい。
[4]新聞立て20は、各枠21a〜27から成る折り畳み可能な構造に限らず、新聞紙NPを開いた状態で立て掛けて載置することが可能であれば、どのような構造にしてもよく、例えば、下端にフランジが突出した板材にしてもよい。
10…新聞台
20…新聞立て
30…保持手段
31a,31b…鰐口クリップ(上部保持部材)
32a,32b…押圧部材(下部保持部材)
40…仰角調節手段
41a,41b,42…取付部材
43…傾動軸
45…固定ネジ
46…支持柱
50…高さ調節手段
46,51…支持柱
52…固定ネジ
60…三脚

Claims (4)

  1. 新聞紙を開いた状態で立てかけて載置する新聞立てと、
    前記新聞立ての仰角を調節するための仰角調節手段と、
    前記新聞立ての高さを調節するための高さ調節手段と、
    前記新聞立てに載置された新聞紙を保持固定するための保持手段と
    を備えたことを特徴とする新聞台。
  2. 請求項1に記載の新聞台において、
    前記保持手段は、前記新聞立てに載置された新聞紙の左右上端部を保持固定する上部保持部材を備えたことを特徴とする新聞台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の新聞台において、
    前記保持手段は、前記新聞立てに載置された新聞紙の左右下端部を保持固定する下部保持部材を備えたことを特徴とする新聞台。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の新聞台において、
    前記高さ調節手段に取り付けられた三脚を備え、
    前記新聞立ておよび前記三脚は折り畳まれると略棒状になることを特徴とする新聞台。
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