JP2010258502A - 画像処理装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】局所暗部画素を考慮した階調補正パラメータを生成することができ、ひいては階調再現性を向上することができる画像処理装置および方法を提供する。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、入力された画像の画素毎の輝度値から、輝度ヒストグラムを作成する作成手段と、画像の画素毎に、その画素の輝度値とその周辺画素の輝度値から、当該画素が局所的に暗い局所暗部画素であるか否かを判断する判断手段と、画像の階調を補正する階調補正パラメータを、輝度ヒストグラムと局所暗部画素の総数とを用いて生成する生成手段と、を有し、生成手段は、局所暗部画素の総数が所定の閾値以上の場合に、輝度ヒストグラムから局所暗部画素の階調を含む輝度領域を除いた範囲から、頻度が極大となる注目階調を検出し、注目階調を含む注目階調近傍の階調性を高くする階調補正パラメータを生成することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置および方法に関する。
従来、入力画像信号の特徴に応じて階調変換処理(例えば、γ変換処理)を実行する画像処理方法がある(以後、このようなγ変換処理をダイナミックγ処理と表記する)。具体的には、入力画像の特徴を示す輝度ヒストグラム(階調毎の画像内に存在する画素数(度数;頻度)の分布を表すヒストグラム)を作成し、その輝度ヒストグラムに基づいてダイナミックγ処理が行われる。作成された輝度ヒストグラムはダイナミックγ処理等の画質補正(階調変換処理)に大きく影響を与える。
入力される映像信号には、周辺より局所的に暗くなっている画素(局所暗部画素)が含まれる場合がある。局所暗部画素は、例えば、文字領域やOSD(On Screen Display)等のエッジ部に多く存在している。暗部のγカーブを生成する際に、局所暗部画素を含めて輝度ヒストグラムを作成すると、作成された輝度ヒストグラムは暗い階調に度数が多く分布したヒストグラムとなってしまう。このような輝度ヒストグラムに応じた階調変換処理では、文字領域やOSDのエッジ部の階調を浮かせる階調補正パラメータ(γ変換処理ではγカーブ)が生成されてしまう。
このような問題に鑑みた従来技術は、例えば、特許文献1,2に開示されている。具体的には、特許文献1に開示の技術では、輝度値及び色差値に一定の範囲を持たせ、当該範囲内の画素を文字領域を構成する画素とする。そして、文字領域ではない画素から輝度ヒストグラムを生成し、文字領域を構成する画素は除外する。特許文献2に開示の技術では、入力された輝度信号を高域成分と低域成分にわけ、高域成分に関してエッジヒストグラムを作成する。そして、エッジヒストグラムと輝度ヒストグラムに基づいて、どの階調範囲で階調補正特性を急にするかを決定する。
特開2005−108208号公報 特開2006−33469号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、文字領域でないと判断された画素のみを用いるため、実際の輝度ヒストグラムとは異なる輝度ヒストグラムが作成される(輝度ヒストグラムが加工される)。そのため、ダイナミックγ処理以外の画像処理でそのような輝度ヒストグラムを使用すると、それによる影響が生じてしまう。つまり、輝度ヒストグラムは階調補正以外の画像処理にも用いることが多いが、特許文献1に開示の技術で作成した輝度ヒストグラムは他の画像処理に用いることができない。結果として、他の画像処理で利用可能な輝度ヒストグラムを別途生成することになり、画像処理装置として無駄を生じることが考えられる。さらに、特許文献1に開示の技術では局所暗部画素を検出することができない。また、特許文献2に開示の技術では、画面全体のエッジと輝度の分布を検出するが、エッジ部分の画素が周辺の画素に比べて局所的に暗くなっているかどうか、即ち、当該画素が局所暗部画素か否かを判断することはできない。そのため、局所暗部画素を考慮した階調補正パラメータを生成できない。
そこで、本発明は、局所暗部画素による影響の無い階調補正パラメータを生成することができ、ひいては階調再現性を向上することができる画像処理装置および方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、入力された画像の画素毎の輝度値から、輝度ヒストグラムを作成する作成手段と、前記画像の画素毎に、その画素の輝度値とその周辺画素の輝度値から、当該画素が局所的に暗い局所暗部画素であるか否かを判断する判断手段と、前記画像の階調を補正する階調補正パラメータを、前記輝度ヒストグラムと前記局所暗部画素の総数とを用いて生成する生成手段と、を有し、前記生成手段は、前記局所暗部画素の総数が所定の閾値以上の場合に、前記輝度ヒストグラムから前記局所暗部画素の階調を含む輝度領域を除いた範囲から、頻度が極大となる注目階調を検出し、前記注目階調を含む注目階調近傍の階調性を高くする階調補正パラメータを生成することを特徴とする。
また、本発明の画像処理方法は、入力された画像の画素毎の輝度値から、輝度ヒストグラムを作成するステップと、前記画像の画素毎に、その画素の輝度値とその周辺画素の輝度値から、当該画素が局所的に暗い局所暗部画素であるか否かを判断するステップと、前記画像の階調を補正する階調補正パラメータを、前記輝度ヒストグラムと前記局所暗部画素の総数とを用いて生成するステップと、を有し、前記階調補正パラメータを生成するステップでは、前記局所暗部画素の総数が所定の閾値以上の場合に、前記輝度ヒストグラムから前記局所暗部画素の階調を含む輝度領域を除いた範囲から、頻度が極大となる注目階調を検出し、前記注目階調を含む注目階調近傍の階調性を高くする階調補正パラメータを生成することを特徴とする。
本発明によれば、局所暗部画素による影響の無い階調補正パラメータを生成することができ、ひいては階調再現性を向上することができる画像処理装置および方法を提供することができる。
本実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 分割領域の一例を示す図である。 局所暗部画素の判断に使用するフィルタの一例を示す図である。 局所暗部画素の判断処理の流れの一例を示す図である。 入力画像の一例を示す図である。 分割領域の輝度ヒストグラムの一例を示す図である。 注目階調の決定処理の流れの一例を示す図である。 生成される階調補正パラメータの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る画像処理装置および方法を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本実施形態に係る画像処理装置100の機能ブロック図である。画像処理装置100は、輝度計算部101、輝度ヒストグラム作成部102、分割領域情報生成部103、局所暗部画素判断部104、局所暗部画素カウント部105、注目階調検出部106、画質補正部107を有する。なお、本実施形態では、暗部(例えば、最大階調の1/2以下)の階調を補正するための構成について説明する。
輝度計算部101は、入力された画像(入力画像)の画素ごとに輝度値(輝度データ)を求める。入力画像データ(入力画像信号)がRGBの画像データである場合には、カラ
ーマトリックス演算をし、輝度データを求める。
輝度ヒストグラム作成部102は、入力画像の画素毎の輝度値から輝度ヒストグラムを作成する。本実施形態では、輝度ヒストグラム作成部102は、入力画像を複数の領域(分割領域)に分割し、輝度計算部101で求めた輝度データより分割領域毎の輝度ヒストグラムを作成する。例えば、入力画像は1920×1080の画像とする。そして、図2に示すように入力画像を3(列)×2(行)の6つの分割領域に分割し、分割領域毎の輝度ヒストグラムを作成する。本実施形態では、輝度ヒストグラムでは、階調が、黒を表す0階調から白を表す127階調の128カテゴリに区分されているものとする。なお、領域の分割数は3×2に限らない。例えば、10×5や5×3でも良いし、分割しなくてもよい。また、輝度ヒストグラムのカテゴリの数は128に限らない。例えば、64や256であってもよい。
なお、各分割領域を表す分割領域情報は分割領域情報生成部103で生成され、輝度ヒストグラム作成部102と後述する局所暗部画素カウント部105に送られる。また、図2に示すように、各分割領域には、それぞれ、番号blk00,blk10,blk20,blk01,blk11,blk21(識別子)が対応付けられているものとする。
局所暗部画素判断部104は、入力画像の画素毎に、その画素(注目画素)の輝度値とその周辺の画素(周辺画素)の輝度値から、当該注目画素が局所的に暗い局所暗部画素であるか否かを判断する。局所暗部画素判断部104について図3と図4を用いてより詳細に説明する。図3は、注目画素が局所暗部画素であるか否かを判断するためのフィルタの形を示す図である。図3において丸が1画素分の輝度データに相当する。図4は、注目画素が局所暗部画素か否かを判断する際の、画像処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS401では、局所暗部画素判断部104が、局所暗部画素判定フラグusth_fの初期化を行う。本実施形態では、局所暗部画素判定フラグusth_fの初期値を0とする。
ステップS402では、局所暗部画素判断部104が、注目画素(図3に示す画素(x,y))の輝度データb(x,y)と所定の輝度閾値usthを比較する。注目画素の輝度データが輝度閾値usthより小さい場合には(ステップS402:YES)、当該注目画素が暗部の画素であると判断し、ステップS403へ進む。注目画素の輝度データが輝度閾値usth以上である場合には(ステップS402:NO)、当該注目画素は暗部の画素ではないと判断し、処理を終了する。
ステップS403では、局所暗部画素判断部104が、注目画素(x,y)の周辺画素の輝度データ(例えば、画素(x−2,y)の輝度データb(x−2,y))から、注目画素(x,y)の輝度データb(x,y)を減算する。周辺画素は、例えば、図3に示す画素(x,y−2),(x,y−1),(x,y+1),(x,y+2),(x−2,y),(x−1,y),(x+1,y),(x+2,y)である。そして、画素(x,y−2),(x,y−1),(x,y+1),(x,y+2)の輝度データから注目画素(x,y)の輝度データを減算することにより得られる差分値を、それぞれ、差分値diff0〜diff3とする。画素(x−2,y),(x−1,y),(x+1,y),(x+2,y)の輝度データから注目画素(x,y)の輝度データを減算することにより得られる差分値を、それぞれ、差分値diff4〜diff7とする。
ステップS404では、局所暗部画素判断部104が、ステップS403で求めた差分値diff0〜diff7と、所定の差分閾値とをそれぞれ比較する。差分値diff0
〜diff7の少なくとも1つが差分閾値よりも大きい場合には(ステップS404:YES)、注目画素が局所暗部画素であると判断し、ステップS405へ進む。差分値diff0からdiff7のすべてが差分閾値以下である場合には(ステップS404:NO)、注目画素は局所暗部画素ではないと判断し、処理を終了する。即ち、本実施形態では、注目画素の輝度値が所定の輝度閾値よりも小さく、且つ、当該注目画素の輝度値と少なくとも1つの周辺画素の輝度値との差分が所定の差分閾値よりも大きい場合に、当該注目画素が局所暗部画素とされる。
ステップS405では、局所暗部画素判断部104が、局所暗部画素判定フラグusth_fを1にして終了する。即ち、局所暗部画素では、局所暗部画素判定フラグusth_fは1とされ、それ以外の画素では、局所暗部画素判定フラグusth_fは0とされる。以上述べた処理は、分割領域毎に各画素に対して行われる。
局所暗部画素カウント部105は、局所暗部画素判断部104において局所暗部画素判定フラグusth_fが1となった数、即ち、局所暗部画素の数を分割領域毎にカウントする。そして、当該カウント結果(局所暗部画素の総数)を局所暗部画素数yheuとして分割領域毎に生成する。
注目階調検出部106と画質補正部107では、入力画像の階調を補正する階調補正パラメータを、輝度ヒストグラムと局所暗部画素数とを用いて生成する。階調補正パラメータとは、入力階調と出力階調を対応付けたカーブ(階調変換カーブ)や、テーブル、関数のことであり、本実施形態では階調補正パラメータとして階調変換カーブ(γカーブ)を生成する。以下、注目階調検出部106と画質補正部107の機能について詳しく説明する。
注目階調検出部106は、分割領域毎に、輝度ヒストグラム作成部102で作成した輝度ヒストグラムと局所暗部画素カウント部105で求めた局所暗部画素数yheuに基づいて注目階調を検出する。なお、注目階調は、画像内で注目すべき被写体(注目被写体)が有する主な階調値(または階調範囲)である。注目階調検出部106について図5〜7を用いてより詳しく説明する。
本実施形態では、図5に示すような1920×1080の大きさの入力画像が入力されたことを想定して説明する。分割領域blk01には、図5に示すように、中間色の背景中に局所暗部画素に相当する星の形をした線501と中間色より暗い注目被写体502が存在しているものとする。また、領域blk01の局所暗部画素数yheuは45とする。
図6は図5に示す分割領域blk01の輝度ヒストグラムである。注目階調を決定する際の、画像処理装置の処理の流れの一例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS701で、注目階調検出部106が、階調の番号iを初期化する。本実施形態では、番号iの初期値を0、即ち、最も暗い0階調を初期の階調とする。それにより、注目階調は最暗部から検出されることになる。
ステップS702では、注目階調検出部106が、i階調の輝度データd(i)と輝度閾値usthを比較する。i階調の輝度データが輝度閾値usthより小さい場合には(ステップS702:YES)、ステップS703へ進む。i階調の輝度データが輝度閾値usth以上である場合には(ステップS702:NO)、ステップS704へ進む。図6の8階調を例に説明する。なお、輝度閾値usthは、図6に示すように、10階調に
相当するものとする。8階調は10階調より暗い階調に対応するのでステップS703へ進む。
ステップS703では、注目階調検出部106が、局所暗部画素カウント部105で生成された局所暗部画素数yheuと所定の判定閾値eglimとを比較する。局所暗部画素数yheuが判定閾値eglim以上である場合には(ステップS703:YES)、ステップS705へ進む。局所暗部画素数yheuが判定閾値eglimより小さい場合には(ステップS703:NO)、ステップS704へ進む。
ステップS704では、注目階調検出部106が、i階調を(暗部の)注目階調とするか否かを判断する(注目階調判断処理)。当該判断の方法はいくつかある。本実施形態では、i階調の頻度(度数)が極大となった場合に、i階調を注目階調とする。極大とは周辺の他の階調の頻度よりも大きい値を示した場合、または、所定の閾値よりも頻度が大きくなった場合に相当する。度数が極大か否かは、例えば、所定の範囲(例えばi±2)の階調の度数を確認することで判断すればよい。また、レターボックスや黒帯のような同一階調の画素が多く含まれる画像においては、その画素の階調を注目階調としないようにしてもよい。即ち、局所暗部画素の総数が判定閾値以上の場合には、輝度ヒストグラムから局所暗部画素の階調を含む輝度領域を除いた範囲から、頻度が極大となる注目階調が検出される。
ステップS705では、注目階調検出部106が、注目階調が決定された場合、または、暗部と明部の境界となる階調(図6の例では63階調目)まで注目階調の検索が行われた場合に処理を終了する。それ以外の場合には、注目階調検出部106がiに1を加算し(ステップS706)、ステップS702へ戻る。
ここで、図6の8階調目を例にして説明を補足する。なお、本実施形態では、判定閾値eglimを32とする。また、blk01の局所暗部画素数yheuは45であるとする。その場合には、図7のステップS703における処理において、局所暗部画素数yheuは判定閾値eglim以上であるため、ステップS704を飛ばしてステップS705の処理に進むことになる。それにより、8階調目は(度数が極大となる階調であるが)注目階調とはならない。仮に、局所暗部画素数yheuが判定閾値eglimより小さかった場合には、8階調目が注目階調とされる。局所暗部画素数yheuが判定閾値eglim以上であり、図6に示すような輝度ヒストグラムが得られた場合には、8階調目ではなく、25階調目が注目階調とされる。
画質補正部107は、注目階調検出部106で決定された暗部の注目階調(暗部注目階調)に基づいて、階調補正パラメータ(本実施形態ではγカーブ)を生成する。具体的には、注目階調を含む当該注目階調近傍の階調性を高くする階調補正パラメータを生成する。本実施形態では、階調補正パラメータを分割領域毎に生成する。そして、生成(作成)したγカーブを用いて階調変換を行い、γ変換されたデータ(画像データ)を出力する。作成されるγカーブの一例を図8(b)に示す。図8(b)において、実線は作成されたγカーブ、破線は入力画像をそのまま出力する変換直線を示す。
領域blk01では、図6に示すように、25階調が暗部注目階調となる。そのため、低階調側では図8(b)に示すように、暗部注目階調として検出された25階調(入力階調)近傍に広範囲の出力階調(変換後の階調)が割り当てられたγカーブが作成される。なお、図示するγカーブは、一例であり、注目階調近傍の階調性を高くする任意のγカーブが生成されればよい。注目階調近傍の階調性を高くするとは、注目階調を含む所定の階調範囲における入力階調のレンジよりも出力階調のレンジを大きくすることに相当する。従って、入力された映像の注目階調近傍の階調変化度合いがより強調されるように出力階
調が割り当てられることになる。なお、暗部注目階調の階調性を高くすることで、相対的に局所暗部画素が強調された画像となることは抑制されるが、より積極的に、局所暗部画素にあたる入力階調の階調性を低下させるようなγカーブを生成するようにしても良い。図8(b)に示したγカーブでは、入力階調値が8の近傍については、入力階調のレンジよりも出力階調のレンジを小さくしたカーブとなっている。このようにすることで、局所暗部画素にあたるエッジ部の強調をより抑制することが可能となる。
図8(a)は本発明を適用しなかった場合の暗部のγカーブを示している。本発明を適用しない場合には、8階調近傍に広範囲の出力階調が割り当てられたγカーブが作成されることになる。結果、注目階調(25階調)が存在していても、注目階調が好ましく表現されない画像が出力されてしまう。具体的には、文字やOSDの局所暗部画素にあたるエッジ部が強調され、全体的に黒が浮いた画像が出力されてしまう。しかし、本発明を適用した場合には、局所暗部画素に相当するエッジ部が強調されることを抑制し、かつ注目階調が好ましく表現できるようになる。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理装置および方法によれば、階調補正パラメータが、輝度ヒストグラムと局所暗部画素数とを用いて生成される。それにより、局所暗部画素による影響の無い階調補正パラメータを生成することができ、ひいては階調再現性を向上することができる。例えば、局所暗部画素の階調を含む輝度領域を除いた範囲から注目階調を検出することができる。即ち、本来階調性を向上させるべき階調を注目階調として設定することができる。それにより、文字やOSDのエッジ部が有する階調の階調性を高めず、注目階調を含む注目階調近傍の階調性を高めることのできる階調補正パラメータを生成することができる。そのため、暗部の微妙な陰影などのシーンを良好に再現することができる。
また、本実施形態に係る画像処理装置によれば、文字やOSDのエッジ部の画素も含めた輝度ヒストグラムが作成される。即ち、従来技術のように輝度ヒストグラムを加工していないため、輝度ヒストグラムが他の画像処理に影響を及ぼすことはない。
なお、図6の例では、注目階調が1つである場合について説明したが、度数が極大となる階調がより多く存在する場合には、それらの階調を注目階調としてもよい。そして、複数の注目階調の全てまたは一部の階調近傍に広範囲の出力階調が割り当てられた階調補正パラメータを作成してもよい。局所暗部画素の総数が判定閾値以上の場合に、上述した局所暗部画素の階調を含む輝度領域の階調性を高くする階調補正パラメータが作成されなければよい。
なお、複数の階調が注目階調とされた場合には、複数の注目階調のうち少なくとも最も低階調側の注目階調を含む注目階調近傍の階調性を高くする階調補正パラメータを生成することが好ましい。少なくともそのような階調補正パラメータを生成すれば、階調再現性を向上することができる。
なお、入力画像の種類によって黒を示す階調が異なるため、輝度閾値usthは入力画像の種類毎に異なることが好ましい。例えば、輝度ヒストグラムの階調のカテゴリ数が128である場合に、デジタルカメラやパーソナルコンピュータで生成された画像の黒は0階調に対応し、テレビで生成された画像の黒は8階調に対応する。
なお、本実施形態では、注目階調に基づいて階調補正パラメータを生成する構成としたが、階調補正パラメータは、輝度ヒストグラムと局所暗部画素の総数とに基づいて生成されればどのように生成してもよい。例えば、局所暗部画素数が判定閾値より大きかった場合に、局所暗部画素数に応じたγカーブ(黒を浮かせないようなγカーブ)を生成するよ
うにしてもよい。
なお、本実施形態では、輝度閾値より小さい輝度領域を除いた範囲から、頻度が極大となる注目階調を検出するものとしたが、注目階調を検出する範囲はこれに限らない。輝度ヒストグラムから局所暗部画素の階調を含む輝度領域を除いた範囲から、注目階調を検出すればよい。例えば、局所暗部画素の階調のみや局所暗部画素の階調の前後数階調(±3、5階調など)を除いた範囲から注目階調を検出してもよい。
100 画像処理装置
102 輝度ヒストグラム作成部
104 局所暗部画素判断部
106 注目階調検出部
107 画質補正部

Claims (6)

  1. 入力された画像の画素毎の輝度値から、輝度ヒストグラムを作成する作成手段と、
    前記画像の画素毎に、その画素の輝度値とその周辺画素の輝度値から、当該画素が局所的に暗い局所暗部画素であるか否かを判断する判断手段と、
    前記画像の階調を補正する階調補正パラメータを、前記輝度ヒストグラムと前記局所暗部画素の総数とを用いて生成する生成手段と、
    を有し、
    前記生成手段は、
    前記局所暗部画素の総数が所定の閾値以上の場合に、前記輝度ヒストグラムから前記局所暗部画素の階調を含む輝度領域を除いた範囲から、頻度が極大となる注目階調を検出し、
    前記注目階調を含む注目階調近傍の階調性を高くする階調補正パラメータを生成する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記生成手段は、複数の前記注目階調が検出された場合に、少なくとも最も低階調側の注目階調を含む注目階調近傍の階調性を高くする階調補正パラメータを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判断手段は、前記画素の輝度値が所定の輝度閾値よりも小さく、且つ、前記画素の輝度値と少なくとも1つの周辺画素の輝度値との差分が所定の差分閾値よりも大きい場合に、当該画素を局所暗部画素とする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記輝度閾値は入力される画像の種類毎に異なる
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像を複数の領域に分割する分割手段を更に有し、
    階調補正パラメータは前記領域毎に生成される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 入力された画像の画素毎の輝度値から、輝度ヒストグラムを作成するステップと、
    前記画像の画素毎に、その画素の輝度値とその周辺画素の輝度値から、当該画素が局所的に暗い局所暗部画素であるか否かを判断するステップと、
    前記画像の階調を補正する階調補正パラメータを、前記輝度ヒストグラムと前記局所暗部画素の総数とを用いて生成するステップと、
    を有し、
    前記階調補正パラメータを生成するステップでは、
    前記局所暗部画素の総数が所定の閾値以上の場合に、前記輝度ヒストグラムから前記局所暗部画素の階調を含む輝度領域を除いた範囲から、頻度が極大となる注目階調を検出し、
    前記注目階調を含む注目階調近傍の階調性を高くする階調補正パラメータを生成する
    することを特徴とする画像処理方法。
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