JP2010257087A - 情報処理装置、通信システムおよびプログラム - Google Patents

情報処理装置、通信システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の通信網と接続可能な情報処理装置が既に記憶している情報を、情報提供装置から提供される情報に基づいて更新するときに、適切な方法でデータ保全を行うようにする。
【解決手段】情報端末1からの要求に対し管理サーバー5は、通信経路の確立が可能か否かを判断し、可能である場合に情報端末1へ通信経路が確立したことを伝える。情報端末1は、確立した通信経路の通信網の種類と通信が行われる時間帯を特定し、これらのそれぞれに対応する重み値と、更新する文書の属性に対応する重み値とを読み出して積算する。そして、情報端末1は、積算した重み値が条件を満たしていると判断した場合には、文書ファイルを複製した複製データを記憶する。その後、情報端末1は、管理サーバー5から文書が正しく送信されたか否かを判断し、送信が正しく行われたと判断した場合に、記憶している文書を送信された文書で置き換えて、複製データを消去する。
【選択図】図10

Description

本発明は、情報処理装置、通信システムおよびプログラムに関する。
コンピューターシステムにおいて、停電やコンピューターウィルスの感染、人為的ミスなど、予期しない障害が発生し、記憶したデータが破損することがある。そのためコンピューターシステムには、記憶装置に記憶しているデータを定期的にまたは利用者の指示に応じて、別の記憶装置に複製しておき、データの破損が生じたときには、その複製されたデータを復旧させるという、データ保全機能が備えられていることが一般的である。データ保全の方法には様々なものがあり、目的や環境に応じて、適切な方法を選択することが求められる。例えば特許文献1には、バックアップ対象として指定されたディレクトリーに関わるディレクトリー構成情報に応じて、ファイルバックアップ方式とボリュームバックアップ方式のいずれのバックアップ方式を用いるかを選択する技術が開示されている。
特開2008−299441号公報
ところで、近年、携帯電話網をはじめとする各種無線ネットワークが発達してきている。また、情報端末の小型化・軽量化が進み、携帯可能な情報端末として、PDA(Personal Digital Assistant)などが広く用いられている。このような無線ネットワークと携帯型の情報端末とを接続して使用することにより、どこにいてもオフィスにいるのと同等の仕事ができるようになっている。携帯型の情報端末には、無線ネットワークを含めた複数のネットワークと接続可能なものがある。この種の情報端末がこれらのネットワークのいずれかを介して情報提供装置にアクセスし、その情報提供装置から提供される情報に基づいて、自身に記憶されている情報を更新する場合であっても、前述したような障害が生じることがある。この場合、その障害が発生する可能性や、発生した障害による被害は、使用するネットワークによって相違していることが多い。
そこで、本発明の目的は、複数の通信網と接続可能な情報処理装置が既に記憶している情報を、情報提供装置から提供される情報に基づいて更新するときに、適切な方法でデータ保全を行うことにある。
上述した課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は複数種類の通信網のいずれかを介して情報を受信する受信手段と、前記情報と、当該情報の属性を示す属性データとを対応付けて記憶する情報記憶手段と、記憶されている前記情報が更新されるときに当該情報の複製を生成するか否かを決定するための条件であって、前記通信網の種類及び前記属性データに関する条件を記憶する条件記憶手段と、前記受信手段が前記情報を受信するときに用いる前記通信網の種類を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記通信網の種類と、前記情報記憶手段において更新の対象となる前記情報に対応付けて記憶されている前記属性データと、前記条件記憶手段に記憶されている前記条件とに基づいて、前記更新の対象となる情報の複製を生成するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により複製を生成すると判断された場合には、前記更新の対象となる情報の複製を生成して前記情報記憶手段に記憶させてから、前記受信手段により受信された情報の内容に基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている前記情報の内容を更新する更新手段と、前記更新手段により前記情報の内容が更新されると、前記情報記憶手段に記憶されている前記複製を削除する削除手段とを備えることを特徴とする。
これにより、本発明に係る情報処理装置は、複数の通信網と接続可能な情報処理装置が既に記憶している情報を、受信した情報の内容に基づいて更新するときに、適切な方法でデータ保全を行うことができる。
好ましくは、前記条件記憶手段は、閾値が記述された前記条件を記憶し、前記判断手段は、前記特定手段により特定された前記通信網の種類に予め対応付けられた第1の重み値と、前記更新の対象となる前記情報に対応付けて記憶されている属性データに予め対応付けられた第2の重み値とを取得し、取得した前記第1の重み値及び前記第2の重み値によって定まる値と、前記条件記憶手段により記憶されている前記条件に記述された閾値とを比較して、前記更新の対象となる情報の複製を生成するか否かを判断するとよい。
これにより、本発明に係る情報処理装置は、受信した情報の内容に基づいて更新するときに、通信網の種類及び属性データに関する各条件に重み付けをして、その条件を満たす適切なデータ保全の方法を決定することができる。
また、好ましくは、前記条件記憶手段により記憶されている条件は、前記情報記憶手段に記憶されている前記情報が更新されるときに当該情報の複製を生成するか否かを決定するための条件であって、当該更新の時間帯に関する条件を含み、前記判断手段は、前記情報が更新されるときの時間帯を特定し、前記通信網の種類と、前記属性データと、特定した前記更新の時間帯と、前記条件とに基づいて、前記情報記憶手段において更新の対象となる情報の複製を生成するか否かを判断するとよい。
これにより、本発明に係る情報処理装置は、受信した情報の内容に基づいて更新するときに、更新の時間帯に応じて適切な方法でデータ保全を行うことができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、複数種類の通信網のいずれかを介して情報と、当該情報の属性を示す属性データとを受信する受信手段と、前記情報と、当該情報の属性を示す前記属性データとを対応付けて記憶する情報記憶手段と、記憶されている前記属性データが更新されるときに当該属性データの複製を生成するか否かを決定するための条件であって、前記通信網の種類及び前記属性データに関する条件を記憶する条件記憶手段と、前記受信手段が前記情報および当該情報の属性を示す属性データを受信するときに用いる前記通信網の種類を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記通信網の種類と、前記情報記憶手段において更新の対象となる前記属性データと、前記条件記憶手段に記憶されている前記条件とに基づいて、前記更新の対象となる属性データの複製を生成するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により複製を生成すると判断された場合には、前記更新の対象となる属性データの複製を生成して前記情報記憶手段に記憶させてから、前記受信手段により受信された属性データの内容に基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている前記属性データの内容を更新する更新手段と、前記更新手段により前記属性データの内容が更新されると、前記情報記憶手段に記憶されている前記複製を削除する削除手段とを備えることを特徴とする。
これにより、本発明に係る情報処理装置は、複数の通信網と接続可能な情報処理装置が既に記憶している情報に対応付けて記憶されている属性データを、受信した属性データの内容に基づいて更新するときに、適切な方法でデータ保全を行うことができる。
また、本発明に係る通信システムは、上述の情報処理装置と、前記情報処理装置と、前記複数種類の通信網のいずれかを介して通信を行い、前記情報処理装置に前記情報を提供する情報提供装置とを備えることを特徴とする。
これにより、本発明に係る通信システムは、複数の通信網と接続可能な情報処理装置に既に記憶されている情報を、情報提供装置から提供される情報に基づいて更新するときに、当該情報処理装置に、適切な方法でデータ保全を行わせることができる。
また、本発明に係るプログラムは、複数種類の通信網のいずれかを介して情報を受信する受信手段と、前記情報と、当該情報の属性を示す属性データとを対応付けて記憶する情報記憶手段とを備えるコンピューターを、記憶されている前記情報が更新されるときに当該情報の複製を生成するか否かを決定するための条件であって、前記通信網の種類及び前記属性データに関する条件を記憶する条件記憶手段と、前記複数種類の通信網のうち、前記受信手段が前記情報を受信するときに用いる前記通信網の種類を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記通信網の種類と、前記情報記憶手段において更新の対象となる前記情報に対応付けて記憶されている前記属性データと、前記条件記憶手段に記憶されている前記条件とに基づいて、前記更新の対象となる情報の複製を生成するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により複製を生成すると判断された場合には、前記更新の対象となる情報の複製を生成して前記情報記憶手段に記憶させてから、前記受信手段により受信された情報の内容に基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている前記情報の内容を更新する更新手段と、前記更新手段により前記情報の内容が更新されると、前記情報記憶手段に記憶されている前記複製を削除する削除手段として機能させるためのプログラムである。
これにより、本発明に係るプログラムは、複数の通信網と接続可能な情報処理装置であるコンピューターに、既に記憶している情報を、受信した情報の内容に基づいて更新させるときに、適切な方法でデータ保全を行わせることができる。
通信システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 情報端末および通信端末の構成の一例を示すブロック図である。 管理サーバーの一例を示すブロック図である。 ファイルセットを示す図である。 情報端末の記憶部が記憶する文書属性情報一覧テーブルの一例を示す図である。 共有度に係る重み値が記述された重み値テーブルの一例を示す図である。 機密度に係る重み値が記述された重み値テーブルの一例を示す図である。 通信態様に係る重み値が記述された重み値テーブルの一例を示す図である。 バックアップ実行条件テーブルの一例を示す図である。 通信システムにおける更新の動作の一例を示すシーケンス図である。 バックアップ処理におけるCPUの動作の流れを説明するフロー図である。
(A:構成)
以下、本発明の一実施形態である通信システム9の構成を、図を用いて説明する。
(A−1:全体構成)
図1は、通信システム9の全体構成の一例を示すブロック図である。情報端末1は、文書を示す文書データの閲覧や編集等を行うための端末であり、例えばPDAなどである。ここで文書とは、文字、記号、図形、画像、写真などを示す情報、またはこれらの情報の組み合わせであって、ユーザーによる閲覧の対象となり得るものである。通信端末2A,2B,2C(以下、特に区別の必要がない場合は、これらを総称して「通信端末2」と記す)は、情報端末1と有線または無線で接続可能に構成されており、情報端末1と、それぞれ対応する通信網3A,3B,3Cとの間で情報の遣り取りを行う。複数の通信網3A,3B,3C(以下、特に区別の必要がない場合は、これらを総称して「通信網3」と記す)は、携帯電話通信網や無線LAN(Local Area Network)および有線LANなどである。携帯電話通信網を介して通信を行う通信端末は、携帯電話機であり、無線LANを介して通信を行う通信端末は、無線LAN端末であり、有線LANを介して通信を行う通信端末は有線LAN端末である。ネットワーク4は、各通信網3A,3Bと接続している情報通信回線であり、例えばインターネットである。管理サーバー5は、ネットワーク4および通信網3Cに接続されているコンピューター等であり、情報端末1のユーザーの登録情報や、情報端末1で扱う文書データ等を管理するとともに、これらの文書データ等を情報端末1および通信端末2との間で遣り取りし、情報端末1に情報を提供する情報提供装置として機能する。
(A−2:情報端末および通信端末の構成)
図2は、情報端末1および通信端末2の構成の一例を示すブロック図である。
まず、情報端末1の構成について説明する。CPU11は、ROM12に記憶されているブートローダーや記憶部14に記憶されているコンピュータープログラムを読み出して実行することにより情報端末1の各部を制御する。ROM12は半導体素子等で構成された読み出し専用の不揮発性記憶装置である。このROM12には、記憶部14に記憶されている基本OS(Operating System)をRAM(Random Access Memory)13にロードするためのブートローダーやBIOS(Basic Input/Output System)などが記憶されている。RAM13はCPU11がプログラムを実行する際のワークエリアとして利用される。記憶部14はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性の記憶手段であり、CPU11に読み込まれるプログラムや文書を表す文書データ等を記憶する。また、記憶部14は、文書を識別する識別子である文書識別子毎に、その文書の属性を示す文書属性情報を記述した文書属性情報一覧テーブルを記憶するとともに、バックアップの実行態様を選択する際に参照する重み値が記述された重み値テーブルを記憶する。さらに、記憶部14は、バックアップの実行態様を選択する際に参照する実行条件となる閾値が記述されたバックアップ実行条件テーブルを記憶する。
文書属性情報一覧テーブル、重み値テーブル、およびバックアップ実行条件テーブルの詳細は後述する。
操作部15は各種の指示を入力するための操作ボタン等の操作子を備えており、ユーザーによる操作を受け付けてその操作内容に応じた信号をCPU11に供給する。表示部16は、CPU11からの指示に応じて、文書データが表す文書等を表示する。表示部16は、例えば、複数の画素により構成される表示面を有する。この表示面は、例えば、コレステリック液晶等の表示体により構成される。通信部17は、通信端末2A,2B,2Cとそれぞれ接続して通信するための通信端点171A,171B,171C(以下、特に区別の必要がない場合は、これらを総称して「通信端点171」と記す)を備える。この通信端点171は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格に準拠したシリアルインターフェースや、IrDA(Infrared Data Association)、Bluetooth(登録商標)などに準拠した無線インターフェースなどである。以上の構成はバス19によって相互に接続されている。
次に、通信端末2の構成について説明する。ここでは、通信端末2Aが携帯電話機の場合について説明する。CPU21、RAM23、記憶部24、操作部25、表示部26およびバス29は、それぞれ、情報端末1が備えるCPU11、RAM13、記憶部14、操作部15、表示部16およびバス19と同じ構成であるが、ROM22には、通信端末2を識別するための通信端末識別情報MIDが記憶されている。なお、通信端末識別情報MIDは、携帯電話機の場合には実際には、電話番号「090−××××−××××」であり、無線LAN端末および有線LAN端末の場合には実際には、それぞれのMACアドレスである。
通信部27は、第1通信部271と第2通信部272とを有する。第1通信部271は、情報端末1の通信部17が備える通信端点171Aとの間で通信を行う。この第1通信部271は、情報端末1の通信端点171Aと同じ構成であるため、説明を省略する。第2通信部272は、通信網3との間で通信を行う。この第2通信部272は、例えばIMT-2000に準拠した無線通信回路である。この第2通信部272は、通信網3を介して、後述する管理サーバー5の通信部57から順次送信される文書データを受信する。そして、この第2通信部272をそれぞれ有する複数の通信端末2は、情報を提供する管理サーバー5と、複数種類の通信網3のいずれかを介して情報を受信する受信手段として機能する。
図に示したように情報端末1と通信端末2は互いに接続することにより、通信網3およびネットワーク4を介して管理サーバー5との間で文書データを遣り取りするユーザー端末装置として機能する。つまり、このユーザー端末装置は、文書データを受信する受信手段と、受信した文書データを表示する表示手段とを有するユーザー端末装置である。なお、通信端点171Cには、有線LAN端末である通信端末2Cが接続されている。この有線LAN端末にはCPUやROMなどは備えられていないが、通信端末識別情報MIDとしてMAC(Media Access Control)アドレスが割り当てられている。また、通信端末2Cと通信を行う通信網3Cは、ネットワーク4を介さずに直接管理サーバー5との間で通信を行う。
(A−3:管理サーバーの構成)
図3は、管理サーバー5の一例を示すブロック図である。CPU51、ROM52およびRAM53は、それぞれ、情報端末1が備えるCPU11、ROM12およびRAM13と同じ構成である。通信部57は、ネットワーク4および通信網3Cを介して通信を行い、情報端末1および通信端末2との間で情報の遣り取りをする。記憶部54はハードディスクドライブなどの大容量の記憶手段であり、CPU51に読み込まれるプログラムを記憶するほか、種々の文書データを記憶する。この管理サーバー5の記憶部54に記憶された文書データは、ネットワーク4を介して接続された1つ又は複数の情報端末1からそれぞれ受け取る情報に基づいて、新たな内容に更新される。
また、この文書データは、情報端末1からの要求に応じて送信されて、その情報端末1の記憶部14に記憶されている文書データを更新する。このとき、情報端末1と管理サーバー5との間における通信不良や通信断により、更新が正常になされないで、情報端末1の記憶部14に記憶されている文書データが破損する可能性がある。したがって、この更新に伴って発生し得る文書データの破損に備えて、記憶部14に記憶されている文書データをバックアップ(複製)しておく必要がある。しかし、全ての文書データをバックアップすると、文書データが破損しない場合や、文書データが破損したとしても大きな被害がないような場合であっても、記憶部14の記憶領域のうち、バックアップのために占有される領域が増加したり、バックアップが完了するまで情報端末1のCPU11が待機する待ち時間が増加したりするため、効率が悪い。そこで、破損する可能性が高いものや、破損による被害が大きいものについてバックアップをすることが望ましい。
(A−4:文書属性テーブルの構成)
次に、情報端末1の記憶部14が記憶する文書属性情報一覧テーブルの詳細について説明する。管理サーバー5と情報端末1との間で遣り取りされる文書データは、文書を表すデータであり、この文書データを格納するファイルを文書ファイルという。各文書ファイルには、その文書についての属性が記述された1つのDBファイルがそれぞれ対応付けられている。この文書ファイルと、これに対応付けられたDBファイルとの組み合わせをファイルセットといい、管理サーバー5や情報端末1は、このファイルセットを1単位として文書を記憶したり、送信・受信したりする。したがって、情報端末1の記憶部14は、情報と、その情報の属性を示す属性データとを対応付けて記憶する情報記憶手段として機能する。
図4は、上述したファイルセットを示す図である。同図に示すように、文書は、その内容を表す文書ファイルと、その属性を表すDBファイルとが一対一で組み合わせられたファイルセットとして構成される。ここで、文書の属性とは、文書を識別する識別子である文書識別子、その文書の共有度、機密度、作成日時や更新日時、作成者および所有者、ならびにその人物の所属するグループおよび役職、閲覧および編集の許可された人物またはその人物の所属するグループ、文書のサイズ(記憶媒体に記憶される際に、その記憶媒体を占める領域の大きさ)などである。また、この文書が、例えば、複数の人物からの承認を要求する文書である場合に、この文書の属性には、回覧された先で承認されたか否かを示す承認情報が含まれる。この承認情報は、この文書が情報端末1で閲覧されたときに、操作部15を介したユーザーの操作に応じて、この文書を構成するDBファイルに追加される。なお、一つの文書ファイルの属性を表すDBファイルは、上述したファイルセットに複数存在していてもよい。この場合、この文書ファイルと、これら複数のDBファイルとが対応付けられて記憶されていればよい。要するに、情報記憶手段の一例である記憶部14が、文書ファイルの内容である情報と、その情報の属性を示す属性データとを対応付けて記憶していればよい。
図5は、情報端末1の記憶部14が記憶する文書属性情報一覧テーブルの一例を示す図である。文書属性情報一覧テーブルには、文書識別子毎に、その文書の属性として「共有度」と「機密度」が記述されている。この属性は、文書識別子によって識別されるファイルセットに含まれるDBファイルに記述された内容と一致している。これにより例えば、文書識別子が「ProjA」の文書の共有度は「共有」であり、文書識別子が「memo」の文書の機密度は「低」であることがわかる。ここで文書の共有度が「共有」であるということは、文書の閲覧乃至編集権限が複数の人物に許可されていることを示しており、文書の共有度が「個人」であるということは、文書の閲覧乃至編集権限が一人の人物にしか許可されていないことを示している。ここで、文書の共有度が「個人」であっても、情報端末1は複数の各種ネットワークに接続可能であるから、その文書は、複数の通信端末2または複数の通信網3を介して、情報端末1と管理サーバー5との間で遣り取りされ得る。また、管理サーバー5が、記憶部54などに記憶することによって管理する、情報端末1のユーザーの登録情報には、複数の情報端末1に、一人のユーザーを示すユーザー識別情報が対応付けられていることがある。すなわち、一人の人物は、複数の情報端末1を介して管理サーバー5が管理する文書を閲覧乃至編集することがある。したがって、文書の共有度が「個人」である場合であっても、その文書は、複数の情報端末1と管理サーバー5との間で遣り取りされ得る。
(A−5:重み値テーブルの構成)
次に、情報端末1の記憶部14が記憶する重み値テーブルの詳細について説明する。重み値テーブルとは、情報端末1が、バックアップの実行態様を選択する際に参照する重み値が記述されたテーブルである。重み値は、重み値テーブルによって、予め文書の属性や、文書の通信態様の属性に応じて定められている。
図6は、文書の共有度に係る重み値が記述された重み値テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、重み値テーブルは、文書の共有度の種別毎に、対応する重み値を記述している。例えば、共有度が「共有」である文書の重み値は「2」である。
また、図7は、文書の機密度に係る重み値が記述された重み値テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、重み値テーブルは、文書の機密度の種別毎に、対応する重み値を記述している。例えば、機密度が「高」である文書の重み値は「3」である。
また、図8は、文書の通信態様に係る重み値が記述された重み値テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、重み値テーブルは、文書の通信態様のうち、通信網の種類と通信が行われる時間帯の組み合わせに応じて、対応する重み値を記述している。
携帯電話網は、通信端末2(この場合は携帯電話機)の加入者情報を記憶し、その位置情報を管理するホームロケーションレジスターや、ネットワーク4や公衆回線、並びに他社ネットワーク等との相互接続を行う関門移動交換局、通信端末2の移動を追跡して通信回線の交換サービスを行う移動交換局などを備えており、無線LANに比較して多くの通信端末2との通信を可能にするための仕組みを有している。そのため、無線LANよりも通信量の変動が激しく、通信量が多くなるときには、通信が不安定になりやすい。一方、有線LANは、無線LANと異なり、物理的に連続した銅線などを通じて情報が遣り取りされるため、無線LANに比べて情報に干渉する外乱要因が少ない。そのため、有線LANによる通信は、無線LANや携帯電話網と比較して、通信不良や通信断になりにくい。
したがって、重み値テーブルには、例えば、有線LANを利用する場合は、無線LANや携帯電話網を利用する場合に比べて、送信中の文書が破損する可能性が低く、携帯電話網を利用する場合は、無線LANや有線LANを利用する場合に比べて、送信中の文書が通信不良や通信断により破損する可能性が高いことが反映されている。また、携帯電話網を利用する場合は、9時から19時までの通信量が一般的に多いため、「9−19」(9時から19時までを示す。以下、同じ)に通信された文書が、他の時間帯に通信された文書に比較して、破損する可能性が高いことが重み値テーブルに反映されている。
図8に示す重みテーブルの場合、例えば、文書が通信される通信網が「携帯電話網」である場合であって、その文書が通信される時間帯が「9−19」の場合には、重み値は「2」である。一方、同じ「携帯電話網」で通信される文書であっても、通信される時間帯が「0−6」の場合には、重み値は「0」である。そして、「無線LAN」で通信される文書については、通信される時間帯が「9−19」の場合にのみ、重み値が「1」であり、他の場合は重み値が「0」である。また、文書が通信される通信網が「有線LAN」である場合には、全ての時間帯に対応する重み値は「0」である。
(A−6:バックアップ実行条件テーブルの構成)
次に、情報端末1の記憶部14が記憶するバックアップ実行条件テーブルの詳細について説明する。バックアップ実行条件テーブルとは、情報端末1が、バックアップの実行態様を選択する際に参照する実行条件となる閾値が記述されたテーブルである。
図9は、バックアップ実行条件テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、バックアップ実行条件テーブルには、バックアップ対象ごとに、バックアップ実行条件が記述されている。このバックアップ対象とは、ファイルセットを構成するDBファイルか、文書ファイルである。そして、バックアップ実行条件とは、「5点以上」というような、閾値として定義されている。
したがって、この例では、DBファイルについては、文書の共有度に係る重み値、文書の機密度に係る重み値、および文書の通信態様に係る重み値を加算した値が「5点以上」である場合には、バックアップの対象となる。すなわち、バックアップ実行条件テーブルにおいてDBファイルに対応付けられているバックアップ実行条件は、そのDBファイルが更新されるときにそのDBファイルの複製を生成するか否かを決定するための条件である。また、文書ファイルについては、文書の共有度に係る重み値、文書の機密度に係る重み値、および文書の通信態様に係る重み値を加算した値が「3点以上」である場合には、バックアップの対象となる。すなわち、バックアップ実行条件テーブルにおいて文書ファイルに対応付けられているバックアップ実行条件は、その文書ファイルが更新されるときにその文書ファイルの複製を生成するか否かを決定するための条件である。
そして、上述のバックアップ実行条件を記憶する記憶部14は、文書ファイルが更新されるときにその文書ファイルの複製を生成するか否かを決定するための条件を記憶する条件記憶手段、および、DBファイルが更新されるときにそのDBファイルの複製を生成するか否かを決定するための条件を記憶する条件記憶手段として機能する。
ここで、DBファイルをバックアップの対象とする閾値の「5点」が、文書ファイルをバックアップの対象とする閾値の「3点」よりも高い理由は、DBファイルが破損したとしても、文書ファイルが破損していなければ、その文書が利用可能な場合があるからである。
(B:動作)
次に、本発明の一実施形態である通信システム9の動作を説明する。
図10は、通信システム9における文書を更新する動作の一例を示すシーケンス図である。まず、ユーザーは、自身が所有する情報端末1を操作して、文書識別子で識別される文書を更新する指示をする。すると、情報端末1のCPU11は、通信部17を介して接続された通信端末2に対し、この指示を送信する(ステップS101)。指示を受信した通信端末2のCPU21は、管理サーバー5に対し、この指示を送信し、通信経路を確立する要求をする(ステップS102)。管理サーバー5は、通信経路の確立が可能か否かを判断し、通信経路の確立が可能である場合に、その旨を通信端末2へ送信する(ステップS103)。管理サーバー5の判断結果を受信した通信端末2のCPU21は、情報端末1に対し、通信経路が確立したことを伝える(ステップS104)。
情報端末1のCPU11は、確立した通信の属性と、通信対象である文書の属性に応じて、バックアップを行う(ステップS105)。このバックアップ処理の詳細を以下に説明する。
図11は、バックアップ処理におけるCPU11の動作の流れを説明するフロー図である。まず、CPU11は、ユーザーの指示内容に基づいて、記憶部14から更新の要求がされている文書を探し出す。そして、その文書を見つけると、その文書のDBファイルから、その文書の属性を特定する。ここでは、その文書の属性として、その文書の共有度と機密度を特定する(ステップS201)。
次に、CPU11は、確立した通信経路に用いられる通信の属性を特定する。具体的には、CPU11は、その通信網の種類と、通信が行われる時間帯を特定する(ステップS202)。すなわち、CPU11は、受信手段である通信端末2が情報を受信するときに用いる通信網の種類を特定する特定手段として機能する。なお、通信経路の確立が伝えられた時点では、要求した文書の通信は未だ行われていないため、CPU11は、通信端末2から通信経路の確立が伝えられた時刻を通信が行われる時刻と仮定し、仮定した時刻が属する時間帯を、通信が行われる時間帯として特定する。
そして、CPU11は、ステップS201で特定した文書の属性に対応する重み値と、ステップS202で特定した通信の属性に対応する重み値を、記憶部14に記憶されている重み値テーブルからそれぞれ読み出し、これらの重み値を積算する(ステップS203)。これにより得られる積算値は、各重み値テーブルから読み出した重み値によって定まる値である。
例えば、ユーザーにより、図5に示す文書識別子「ProjA」で示される文書の更新が指示されて、通信端末2からCPU11に午前11時に携帯電話網による通信経路の確立が伝えられた場合を考える。CPU11は、記憶部14に記憶されているこの文書の共有度が「共有」であるため、これに対応する重み値として「2」を読み出す(図6参照)。また、CPU11は、記憶部14に記憶されているこの文書の機密度が「高」であるため、これに対応する重み値として「3」を読み出す(図7参照)。そして、CPU11は、この文書が更新される内容を記載した文書の通信に用いられる通信網が「携帯電話網」であり、その通信が行われる時刻である「午前11時」が属する時間帯が「9−19」であるため、これに対応する重み値として「2」を読み出す(図8参照)。
その後、CPU11は、読み出したこれらの重み値「2」「3」「2」を積算して、この更新に対応する重み値として「7」を算出する。
次に、CPU11は、図9に示したバックアップ実行条件テーブルを参照し、ステップS203で積算した重み値が、DBファイルのバックアップ実行条件を満たしているか否かを判断する(ステップS204)。すなわち、CPU11は、通信網の種類と、文書の属性と、バックアップ実行条件テーブルに記載されているバックアップ実行条件とに基づいて、更新の対象となる文書の内容を表す文書ファイル、又は、その文書の属性を表すDBファイルの複製を生成するか否かを判断する判断手段として機能する。
そして、積算した重み値が、DBファイルのバックアップ実行条件を満たしていると判断した場合には(ステップS204;YES)、CPU11は、DBファイルを複製し、複製されたデータ(以下、複製データという)を記憶部14に記憶する(ステップS205)。積算した重み値が、DBファイルのバックアップ実行条件を満たしていないと判断した場合には(ステップS204;NO)、CPU11は、処理をステップS206へ進める。上述の例であれば、この更新に対応する重み値は「7」であり、DBファイルのバックアップ実行条件である「5点以上」を満たしているため、CPU11は、DBファイルを複製し、複製されたデータを記憶部14に記憶する。すなわち、CPU11は、DBファイルの複製を生成すると判断した場合には、更新の対象となるDBファイルの複製を生成して記憶部14に記憶させてから、管理サーバー5から提供されるDBファイルに基づいて、記憶部14に記憶されているDBファイルの内容を更新する更新手段として機能する。
次に、CPU11は、バックアップ実行条件テーブルを参照し、ステップS203で積算した重み値が、文書ファイルのバックアップ実行条件を満たしているか否かを判断する(ステップS206)。すなわち、CPU11は、確立した通信経路に用いられる通信網の種類と、文書が更新されるときの時間帯を特定し、特定した通信網の種類と、更新の時間帯と、更新の対象となる文書に対応付けて記憶されているDBファイルと、バックアップ実行条件とに基づいて、更新の対象となる文書の複製を生成するか否かを判断する判断手段として機能する。また、CPU11は、特定した通信網の種類に予め対応付けられた重み値(第1の重み値)と、更新の対象となる文書の属性に対応する重み値(第2の重み値)とを取得し、取得した各重み値によって定まる値と、バックアップ実行条件テーブルに記載された閾値とを比較して、更新の対象となる文書の複製を生成するか否かを判断する判断手段として機能する。
そして、積算した重み値が、文書ファイルのバックアップ実行条件を満たしていると判断した場合には(ステップS206;YES)、CPU11は、文書ファイルの複製データを生成し、生成したこのこの複製データを記憶部14に記憶し(ステップS207)、処理を終了する。積算した重み値が、文書ファイルのバックアップ実行条件を満たしていないと判断した場合には(ステップS206;NO)、CPU11は、処理を終了する。上述の例であれば、この更新に対応する重み値は「7」であり、文書ファイルのバックアップ実行条件である「3点以上」を満たしているため、CPU11は、文書ファイルの複製データを生成し、生成したこの複製データを記憶部14に記憶する。すなわち、CPU11は、文書ファイルの複製を生成すると判断された場合には、更新の対象となる文書ファイルの複製を生成して記憶部14に記憶させてから、管理サーバー5から提供される文書ファイルに基づいて、記憶部14に記憶されている文書ファイルの内容を更新する更新手段として機能する。
図10に戻り、通信システム9における文書を更新する動作の説明を続ける。情報端末1は、更新を要求した文書の属性と、更新の際に確立する通信の属性に応じて、その文書のバックアップを実行すると、通信端末2を介して管理サーバー5にバックアップ処理が完了した旨を送信する(ステップS106)。管理サーバー5は、これに対する応答として、要求されていた文書のファイルセットを、通信端末2を介して情報端末1に送信する(ステップS107)。
CPU11は、管理サーバー5が送信したファイルセットを受信し、記憶部14に記憶している文書の更新を行う(ステップS108)。具体的には、CPU11は、管理サーバー5から文書が正しく送信されたか否かを判断する。この判断は、例えば、ファイルセットがパケットに分割されて送信された場合には、管理サーバー5によってそのパケットに付されたパリティ符号などに基づいて行われる。そして、送信が正しく行われたと判断した場合に、CPU11は、記憶部14に記憶している文書を、送信された文書で置き換えるとともに、ステップS105のバックアップ処理で、記憶部14に記憶された複製データを消去する。つまり、CPU11は、その文書の文書ファイル、又は、その文書のDBファイルの内容が更新されると、その文書ファイル、又は、そのDBファイルの複製データを記憶部14から削除する削除手段として機能する。
一方、送信が正しく行われていないと判断した場合に、CPU11は送信が正しく行われなかったことを表示部16に表示するとともに、更新によって、元の文書が破損しているか否かを判断し、破損がある場合には、記憶部14に記憶された複製データから、元の文書を復元する。ここで、記憶部14に記憶された複製データは、元の文書の文書ファイルまたはDBファイルと同じ内容であり、これを識別する識別子のみが異なっているものであるため、この複製データに元の文書の識別子を付すことにより、元の文書は復元される。なお、CPU11は、この復元をするか否かの指示を要求する画面を表示部16に表示し、これに対するユーザーからの指示に応じて元の文書の復元を行ってもよい。
以上により、通信システム9を構成する情報端末1は、更新を要求した文書の属性と、更新に用いられる通信網の属性に応じて、その文書のバックアップを実行する。例えば、その更新が行われる時間帯が、通信量の大きい時間帯である場合には、更新が失敗する可能性が高く、これに備えて文書が複製されるように高い重み値が設定されているので、その文書はバックアップされやすくなる。また、通信網として携帯電話網が使用される場合は、無線LANを使用するよりも更新が失敗する可能性が高く、これに備えて文書が複製されるように高い重み値が設定されているので、その文書はバックアップされやすくなる。そして、文書自体の機密度が高い場合には、機密度が低い場合に比べて、更新が失敗した時の影響が大きい。そのため、機密度の高い文書は高い重み値が設定されているので、その文書はバックアップされやすくなる。情報端末1のCPU11は、これらの属性を総合して、文書ファイルのみのバックアップを行うか、文書ファイルとDBファイルの両方のバックアップを行うか、バックアップを全く行わないかを判断し、判断結果に応じてバックアップを実行する。
(C:変形例)
上述の実施形態を以下のように変形してもよい。
(1)上述の実施形態において、DBファイルの閾値は、文書ファイルの閾値よりも高かったが、文書ファイルの閾値が、DBファイルの閾値よりも高くてもよい。例えば、回覧して承認を得る文書の場合、その文書の通し番号と、その文書に対する承認結果さえ明らかであれば、文書の内容、すなわち文書データによって表される内容は、必要ない場合がある。この様な場合には、文書ファイルの閾値を、DBファイルの閾値よりも高く設定し、文書ファイルよりも、DBファイルが優先してバックアップされるようにしてもよい。
また、文書ファイルをバックアップの対象とする閾値と、DBファイルをバックアップの対象とする閾値は、同じでもよい。
(2)上述の実施形態において、文書属性情報一覧テーブルに記述される文書の属性は、その文書の共有度および機密度であったが、他の属性であってもよい。例えば、文書作成者の役職や、ファイルサイズなどを文書の属性として、文書属性情報一覧テーブルに記述してもよい。
(3)上述の実施形態において、CPU11により重みテーブルから読み出された重み値は積算されて、更新に対応する重み値として算出され、バックアップ実行条件テーブルに記述されたバックアップ実行条件と比較されていたが、CPU11は、積算した点数ではなくて、個々の点数で判断してもよい。すなわち、共有度→機密度→通信網→時間帯の順でそれぞれ判断を行い、バックアップを実行すると判断した時点で、次の判断を行わないようにしてもよい。また、CPU11は、重みテーブルから読み出した重み値を乗算/除算をしたり、これら複数の重み値を変数とする多変数関数の演算をしたりして得られた結果を閾値と比較してもよい。
(4)更新を要求する文書が決済や承認に係る場合には、DBファイルのみをバックアップするようにし、更新を要求する文書が例えば技術解説など内容が重視される文書である場合には、文書ファイルのみをバックアップするようにしてもよい。この場合、文書のDBファイルには、その文書が「決済や承認に係る文書」であるか「内容が重視される文書」であるか、について記述されており、文書属性情報一覧テーブルにこれが反映される。そして、CPU11は、文書属性情報一覧テーブルに記述されたこの文書の種別を特定し、これに対応する重み値を、重みテーブルから読み出す。バックアップ実行条件テーブルには、バックアップ対象の項目のほかに、この文書の種別の項目が設けられている。CPU11は、この文書の種別と、読み出した重み値とにより、バックアップ対象とこの文書の種別の組み合わせを特定し、上記の重み値と、特定した組み合わせに応じてバックアップ実行条件テーブルに記述されている閾値とを比較して、バックアップの態様を決定すればよい。
(5)上述の実施形態においては、情報端末1と通信端末2は互いに接続することにより、通信網3およびネットワーク4を介して管理サーバー5との間で文書データを遣り取りするユーザー端末装置として機能していたが、情報端末1と通信端末2は予め接続されていてもよいし、情報端末1と通信端末2とが一体に構成されていてもよい。すなわち、管理サーバー5との間で文書データを遣り取りするユーザー端末装置は、管理サーバー5の通信部57によって送信されてくる文書を受信する受信手段と、受信した文書を表示する表示手段とを有していればよい。また、情報端末1に接続される通信端末2の数は3つに限らず、2つでも、4つ以上でもよい。
(6)情報端末1のCPU11、通信端末2のCPU21および管理サーバー5のCPU51によって実行される各プログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピューター装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。なお、このような制御を行う制御手段としてはCPU以外にも種々の装置を適用することができ、例えば、専用のプロセッサなどを用いてもよい。
(7)上述の実施形態においては、CPU11は、通信端末2から通信経路の確立が伝えられた時刻を通信が行われる時刻と仮定し、仮定した時刻が属する時間帯を、通信が行われる時間帯として特定していたが、通信が行われる時刻と仮定するのは、通信経路の確立が伝えられた時刻に限られない。例えば、ユーザーが更新を指示した時刻であってもよいし、これらの時刻に予め定めた時間を加算するなど、これらの時刻から一意に定まる時刻であってもよい。加算する時間は、文書のファイルセットの大きさに応じて変化させてもよい。更新するファイルが大きいほど、通信が完了するまでにかかる時間が長くなるからである。
(8)上述の実施形態においては、ファイルセットに含まれる2つのファイルのそれぞれについて、閾値を定めたが、さらに、これらのファイルの複製を記憶する記憶装置の品質に応じて、閾値を定めてもよい。例えば、堅牢だが高価な(または時間のかかる)記憶媒体と、堅牢ではないが安価な(または迅速な)記憶媒体がある場合に、バックアップ実行条件テーブルには、バックアップ対象の項目のほかに、バックアップ先となる記憶媒体の項目を設け、バックアップ対象とバックアップ先の組み合わせごとに、異なる閾値を定めてもよい。この場合、バックアップ対象とバックアップ先の組み合わせは、2×2=4通り存在するので、バックアップ実行条件テーブルには、閾値が4つ記述される。
(9)文書の属性と通信網の属性のいずれか1つを先に判断し、その結果によって、次に判断する属性の順序を変えてもよい。例えば、「9−19」の時間帯に行われる通信では、通信網種類→共有度→機密度の順に判断を行い、「0−6」の時間帯に行われる通信では、機密度→通信網種類→共有度の順に判断を行うようにしてもよい。時間帯で行う業務内容が違う場合や、共有度と時間帯の組み合わせで、更新の目的が違う場合があり、業務内容や更新の目的が異なると、バックアップの必要性が変動する場合があるが、上記の構成とすることで、このようにバックアップの必要性が変動しても、その必要性に応じてバックアップの態様が決定される。
(10)上述の実施形態においては、記憶部14に記憶された複製データは元のファイルと同じ内容であって識別子のみが異なっているものであり、この複製データに元の文書の識別子を付すことにより、元の文書は復元されていたが、複製データは元のファイルと同じ内容でなくてもよい。例えば、元のファイルを複製した後、暗号化処理や圧縮処理を施してもよい。この場合、複製データに対し、施されている暗号化処理に対応する復号化処理によって復号したり、施されている圧縮処理に対応する展開処理によって展開したりした上で、元の文書の識別子を付すことにより、元の文書を復元すればよい。
(11)上述の実施形態においては、CPU11は、ユーザーの指示内容に基づいて、記憶部14から更新の要求がされている文書を探し出し、その文書のDBファイルから、その文書の属性を特定していたが、文書の属性は、記憶部14に既に記憶されている文書のDBファイルによって特定されなくてもよい。例えば、管理サーバー5が、通信経路の確立が可能か否かを判断し、通信経路の確立が可能である場合に、更新が要求されている文書の属性として、その文書の共有度と機密度を記載した情報を通信端末2へ送信するようにしてもよい。この場合、情報端末1のCPU11は、通信部17を介して通信端末2から受け取った上述の情報を、その文書の属性として特定すればよい。
(12)上述の実施形態においては、文書とは、ユーザーによる閲覧の対象となり得るものであったが、ユーザーによる視聴の対象となり得るものであってもよい。具体的には、文字、記号、図形、画像、写真などを示す情報に加えて、動画や音声などを示す情報であってもよいし、これらの情報の組み合わせであってもよい。この場合、情報端末1には、CPU11からの指示に応じて、文書等を表示する表示部16のほか、文書等のうち音声を出力する音声出力部や、文書等のうち動画を時間に沿って再生する動画再生部を備えていればよい。
1…情報端末、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…記憶部、15…操作部、16…表示部、17…通信部、171,171A,171B,171C…通信端点、19…バス、2,2A,2B,2C…通信端末、21…CPU、22…ROM、23…RAM、24…記憶部、25…操作部、27…通信部、271…第1通信部、272…第2通信部、29…バス、3,3A,3B,3C…通信網、4…ネットワーク、5…管理サーバー、51…CPU、52…ROM、53…RAM、54…記憶部、57…通信部、9…通信システム。

Claims (6)

  1. 複数種類の通信網のいずれかを介して情報を受信する受信手段と、
    前記情報と、当該情報の属性を示す属性データとを対応付けて記憶する情報記憶手段と、
    記憶されている前記情報が更新されるときに当該情報の複製を生成するか否かを決定するための条件であって、前記通信網の種類及び前記属性データに関する条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記受信手段が前記情報を受信するときに用いる前記通信網の種類を特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された前記通信網の種類と、前記情報記憶手段において更新の対象となる前記情報に対応付けて記憶されている前記属性データと、前記条件記憶手段に記憶されている前記条件とに基づいて、前記更新の対象となる情報の複製を生成するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により複製を生成すると判断された場合には、前記更新の対象となる情報の複製を生成して前記情報記憶手段に記憶させてから、前記受信手段により受信された情報の内容に基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている前記情報の内容を更新する更新手段と、
    前記更新手段により前記情報の内容が更新されると、前記情報記憶手段に記憶されている前記複製を削除する削除手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記条件記憶手段は、閾値が記述された前記条件を記憶し、
    前記判断手段は、前記特定手段により特定された前記通信網の種類に予め対応付けられた第1の重み値と、前記更新の対象となる前記情報に対応付けて記憶されている属性データに予め対応付けられた第2の重み値とを取得し、取得した前記第1の重み値及び前記第2の重み値によって定まる値と、前記条件記憶手段により記憶されている前記条件に記述された閾値とを比較して、前記更新の対象となる情報の複製を生成するか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記条件記憶手段により記憶されている条件は、前記情報記憶手段に記憶されている前記情報が更新されるときに当該情報の複製を生成するか否かを決定するための条件であって、当該更新の時間帯に関する条件を含み、
    前記判断手段は、前記情報が更新されるときの時間帯を特定し、前記通信網の種類と、前記属性データと、特定した前記更新の時間帯と、前記条件とに基づいて、前記情報記憶手段において更新の対象となる情報の複製を生成するか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 複数種類の通信網のいずれかを介して情報と、当該情報の属性を示す属性データとを受信する受信手段と、
    前記情報と、当該情報の属性を示す前記属性データとを対応付けて記憶する情報記憶手段と、
    記憶されている前記属性データが更新されるときに当該属性データの複製を生成するか否かを決定するための条件であって、前記通信網の種類及び前記属性データに関する条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記受信手段が前記情報および当該情報の属性を示す属性データを受信するときに用いる前記通信網の種類を特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された前記通信網の種類と、前記情報記憶手段において更新の対象となる前記属性データと、前記条件記憶手段に記憶されている前記条件とに基づいて、前記更新の対象となる属性データの複製を生成するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により複製を生成すると判断された場合には、前記更新の対象となる属性データの複製を生成して前記情報記憶手段に記憶させてから、前記受信手段により受信された属性データの内容に基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている前記属性データの内容を更新する更新手段と、
    前記更新手段により前記属性データの内容が更新されると、前記情報記憶手段に記憶されている前記複製を削除する削除手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置と、
    前記情報処理装置と、前記複数種類の通信網のいずれかを介して通信を行い、前記情報処理装置に前記情報を提供する情報提供装置と
    を備えることを特徴とする通信システム。
  6. 複数種類の通信網のいずれかを介して情報を受信する受信手段と、前記情報と、当該情報の属性を示す属性データとを対応付けて記憶する情報記憶手段とを備えるコンピューターを、
    記憶されている前記情報が更新されるときに当該情報の複製を生成するか否かを決定するための条件であって、前記通信網の種類及び前記属性データに関する条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記受信手段が前記情報を受信するときに用いる前記通信網の種類を特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された前記通信網の種類と、前記情報記憶手段において更新の対象となる前記情報に対応付けて記憶されている前記属性データと、前記条件記憶手段に記憶されている前記条件とに基づいて、前記更新の対象となる情報の複製を生成するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により複製を生成すると判断された場合には、前記更新の対象となる情報の複製を生成して前記情報記憶手段に記憶させてから、前記受信手段により受信された情報の内容に基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている前記情報の内容を更新する更新手段と、
    前記更新手段により前記情報の内容が更新されると、前記情報記憶手段に記憶されている前記複製を削除する削除手段と
    して機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019148953A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 富士通株式会社 ファイル状態確認装置、ファイル状態確認方法、及びファイル状態確認プログラム
CN112106333A (zh) * 2018-05-17 2020-12-18 日本电信电话株式会社 信息管理系统和信息管理方法

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