JP2010252294A - 画像復号装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】逆変換部103は、予測画像の生成に必要となる箇所のみに予測差分画素信号の算出範囲を制限する。画面内予測変換部106は、予測画素信号に対して4×4直交変換処理を施し予測DC成分を取得する。DC成分計算部107は、予測差分周波数成分のうちのDC成分と予測DC成分を加算してDC成分を復号画像として出力する。
【選択図】図1
Description
このため、例えばMPEG(Moving Picture Expert Group)符号化されたデータから、サムネイル画像を生成する技術がある(例えば、特許文献1参照)。この技術は、MPEG符号化におけるブロック毎のDCT(離散コサイン変換:Discrete Cosine Transform)係数のDC(直流:Direct Current)成分のみを用いてサムネイル画像を作成するものである。
図1は本発明に係る画像復号装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。
図示の画像復号装置は、可変長復号/逆量子化部101、符号化モード取得部102、逆変換部103、加算器104、画面内予測部105、画面内予測変換部106、DC成分計算部107を備えている。ここで、可変長復号/逆量子化部101は可変長復号手段と逆量子化手段を構成し、符号化モード取得部102は画面内符号化情報取得手段を、逆変換部103は逆変換手段を、加算器104は加算手段を、画面内予測部105は画面内予測手段を、画面内予測変換部106は画面内予測画像変換手段を、DC成分計算部107は画像信号取得手段をそれぞれ構成している。
符号化モード取得部102は、可変長復号/逆量子化部101により取得されたマクロブロック毎の符号化情報より画面内予測の単位が16×16ブロック単位(16×16予測)であるか4×4ブロック単位(4×4予測)であるかを取得し、また、画面内予測の方向(モード)情報を取得する。
16×16予測には4つの予測モード(図2を参照、斜線部が予測画素生成に使用される隣接画素)が、また、4×4予測には9つの予測モード(図3を参照、斜線部が予測画素生成に使用される隣接画素)があり、隣接するどの画素から予測画像を生成するかを決定している。
逆変換部103は、可変長復号/逆量子化部101により取得された画像の周波数成分に逆変換処理を施し、予測差分画素信号を取得する。ただし、逆変換部103は、符号化モード取得部102により取得された画面内予測の単位を元に画面内予測に利用されうる箇所のみに予測差分画素信号を算出する範囲を制限する。
図4において、斜線部で示された領域のみの予測差分画素信号を算出するように逆変換処理が行われる。画面内予測の単位が4×4予測であった場合は、4×4ブロックの右端の1画素×4ライン及び下端の4画素×1ラインの範囲のみ予測差分画素信号を算出する(図5のステップST101→ステップST102)。画面内予測の単位が16×16予測であった場合は、マクロブロックの16個の4×4ブロックの内、どのブロックなのかを判定する(ステップST101→ステップST103)。下端のブロックであった場合は、下端の4画素×1ラインの範囲の予測差分画素信号を算出する(ステップST104)。右端のブロックであった場合は、右端の1画素×4ラインの範囲の予測差分画素信号を算出する(ステップST105)。右下隅のブロックであった場合は、右端の1画素×4ライン及び下端の4画素×1ラインの範囲の予測差分画素信号を算出する(ステップST106)。結果として、16×16ブロックの右端の1画素×16ライン及び下端の16画素×1ラインの範囲の予測差分画素信号が算出される。
ei1=di0+di2 i=0…3 (2)
ei2=(di1>>1)−di3 i=0…3 (3)
ei3=di1+(di3>>1) i=0…3 (4)
fi1=ei1+ei2 i=0…3 (6)
fi2=ei1−ei2 i=0…3 (7)
fi3=ei0−ei3 i=0…3 (8)
g1j=f0j+f2j j=0…3 (10)
g2j=(f1j>>1)−f3j j=0…3 (11)
g3j=f1j+(f3j>>1) j=0…3 (12)
h1j=g1j+g2j j=0…3 (14)
h2j=g1j−g2j j=0…3 (15)
h3j=g0j−g3j j=0…3 (16)
ここで上記の例において、4×4ブロックの右端の1画素×4ライン及び下端の4画素×1ラインの範囲のみ予測差分画素信号を算出する場合(ステップST102)を考えると、水平方向変換の計算に加減算32回、ビットシフト8回、右端の1画素×4ライン及び下端の4画素×1ラインの範囲の垂直方向変換は式(17)から式(24)で計算可能で、加減算17回、ビットシフト5回であり、合計で加減算49回、ビットシフト13回の計算で、予測差分画素信号を算出可能である。
g1j=f0j+f2j j=3 (18)
g2j=(f1j>>1)−f3j j=3 (19)
g3j=f1j+(f3j>>1) j=0…3 (20)
h1j=g1j+g2j j=3 (22)
h2j=g1j−g2j j=3 (23)
h3j=g0j−g3j j=0…3 (24)
g3j=f1j+(f3j>>1) j=0…3 (37)
h3j=g0j−g3j j=0…3 (38)
右端1画素×4ラインの画素は、水平方向変換は式(25)から式(27)で計算可能で、加減算12回、ビットシフト4回、垂直方向変換は式(28)から式(35)で計算可能で、加減算8回、ビットシフト2回、合計で加減算20回×3ブロック=60回、ビットシフト6回×3ブロック=18回で、予測差分画素信号が算出可能である。
ei3=di1+(di3>>1) i=0…3 (26)
fi3=ei0−ei3 i=0…3 (27)
g0j=f0j+f2j j=3 (28)
g1j=f0j+f2j j=3 (29)
g2j=(f1j>>1)−f3j j=3 (30)
g3j=f1j+(f3j>>1) j=3 (31)
h0j=g0j+g3j j=3 (32)
h1j=g1j+g2j j=3 (33)
h2j=g1j−g2j j=3 (34)
h3j=g0j−g3j j=3 (35)
16×16ブロックの右端の1画素×16ライン及び下端の16画素×1ラインの範囲の予測差分画素信号算出は、合計で加減算241回、ビットシフト58回で、予測差分画素信号が算出可能である。
加算部104は、逆変換部103により取得された予測差分画像信号と画面内予測部105により取得された予測画素信号とを加算して、参照画素信号を取得する。ただし、参照画素信号を取得する範囲は、逆変換部103で予測差分画素信号を算出した範囲のみに限る。
画面内予測変換部106では、画面内予測部105により取得された予測画素信号に対して、4×4直交変換を施した場合の予測DC成分を算出する。DC成分=4×4ブロックの予測画素信号の総和であるので、実際の直交変換は不要である。
DC成分計算部107では、可変長復号/逆量子化部101により取得された周波数成分のうちのDC成分と画面内予測変換部106により取得された予測DC成分より復号後の画像信号を取得する。DC成分は変換単位のブロックにおける平均値と考えることができる。よってDC成分だけを算出、出力すれば、ブロック中の画素の平均値を出力することになる。4×4直交変換のDC成分のみで画像を作成すれば、縦横1/4に縮小した復号画像を出力することが可能である。
上記実施の形態1では、画面内予測の単位によって、予測に利用されうる箇所のみに予測差分画素信号の算出範囲を制限したが、符号化されたフレーム全体の符号化情報を取得し、画面内予測の単位と画面内予測モードから実際に予測に利用される箇所を算出しておくことで、予測差分画素信号の算出範囲を更に制限するようにしてもよい。このような例を実施の形態2として次に説明する。
図6に示す画像復号装置は、可変長復号/逆量子化部201、符号化モード取得部202、逆変換部203、加算器104、画面内予測部105、画面内予測変換部106、DC成分計算部107、逆変換範囲決定部208を備えている。ここで、図1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。なお、可変長復号/逆量子化部201は可変長復号手段と逆量子化手段を構成し、符号化モード取得部202は画面内符号化情報取得手段を、逆変換部203は逆変換手段を構成している。また、逆変換範囲決定部208は画面内符号化情報取得手段を構成している。
図7において、斜線部で示された領域は、逆変換部203において、予測差分画素信号を算出する範囲を示している。画面内予測の単位が4×4予測であった場合は(図8のステップST201)、4×4ブロックの予測モードに従って、予測画素として参照される箇所のみに逆変換の範囲を決定する(ステップST202)。マクロブロック内の16個の4×4ブロック全てで範囲決定が終了するまで繰り返す(ステップST203)。画面内予測の単位が16×16予測であった場合は(ステップST201)、16×16予測モードに従って、予測画素として参照される箇所のみに逆変換の範囲を決定する(ステップST204)。上記処理をフレーム内の全てのマクロブロックに対して行う(ステップST205)。
逆変換部203は、逆変換範囲決定部208により取得された予測差分画素信号の算出範囲に従い、可変長復号/逆量子化部201により取得された画像の周波数成分に逆変換処理を施し、予測差分画素信号を取得する。
逆変換部203以降の動作については実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
上記実施の形態1または実施の形態2では、画面内の予測画素を生成して、この予測画素に直交変換を施し予測DC成分を求めていたが、既に復号されたDC成分から予測DC成分を算出するように構成してもよく、これを実施の形態3として次に説明する。
図9は、この発明の実施の形態3による画像復号装置を示す構成図である。
図9の画像復号装置は、可変長復号/逆量子化部201、符号化モード取得部202、逆変換部203、加算器104、画面内予測部305、画面内予測変換部106、DC成分計算部307、逆変換範囲決定部208、画面内DC成分予測部309、予測選択部310を備えている。図中、図1または図6と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。なお、画面内予測部305は画面内予測手段を、DC成分計算部307は画像信号取得手段を、画面内DC成分予測部309は画面内簡易予測手段をそれぞれ構成している。
予測モード0の場合は、マクロブロックの上側にあるブロックのDC成分を、同じ列にあるブロックの簡易予測DC成分として利用する。
DC16(i,j)=RjDC (39)
ここで、DC16(i,j)は、16×16ブロック内の簡易予測DC成分の値で、0≦i≦3,0≦j≦3である。RjDCは近隣ブロックR0からR3までのDC成分の値を示している。
予測モード1の場合は、マクロブロックの左側にあるブロックのDC成分を、同じ行にあるブロックの簡易予測DC成分として利用する。
DC16(i-4,j)=RjDC (40)
ここで、DC16(i-4,j)は、16×16ブロック内の簡易予測DC成分の値で、4≦i≦7,0≦j≦3である。RjDCは近隣ブロックR4からR7までのDC成分の値を示している。
ここで、DC16(i,j)は、16×16ブロック内の簡易予測DC成分の値で、0≦i≦3,0≦j≦3である。RkDCは近隣ブロックR0からR7までのDC成分の値を示している。
ここで、DC16(i,j)は、マクロブロック内にある4×4ブロック毎の簡易予測DC成分の値で、0≦i≦3,0≦j≦3である。RkDCは近隣ブロックR0からR8までのDC成分の値、w16k(i,j)は重みを示している。
予測モード0の場合は、上側にあるブロックのDC成分を、復号対象ブロックの簡易予測DC成分として利用する。
DC4=R0DC (43)
ここで、DC4は、復号対象の4×4ブロック内の簡易予測DC成分の値、R0DCは上側にあるブロックR0のDC成分を示している。
予測モード1または予測モード8の場合は、左側にあるブロックのDC成分を、復号対象ブロックの簡易予測DC成分として利用する。
DC4=R2DC (44)
ここで、DC4は、復号対象の4×4ブロック内の簡易予測DC成分の値、R2DCは左側にあるブロックR2のDC成分を示している。
予測モード2の場合は、上側及び左側にあるブロックのDC成分の平均値を、復号対象ブロックの簡易予測DC成分として利用する。
DC4=(R0DC+R2DC)/2 (45)
ここで、DC4は、復号対象の4×4ブロック内の簡易予測DC成分の値、R0DCは上側にあるブロックR0のDC成分、R2DCは左側にあるブロックR2のDC成分を示している。
DC4=w40(m)・R0DC+w41(m)・R1DC (46)
ここで、DC4は、復号対象の4×4ブロック内の簡易予測DC成分の値、R0DCは上側にあるブロックR0のDC成分、R1DCは右上にあるブロックR1のDC成分を示している。mは4×4予測モードの番号、w40(m),w41(m)は、R0DCとR1DCにかかる重みを示している。
予測モード4、予測モード5、予測モード6のいずれか一つの場合は、上側と右上のブロックのDC成分に重みをつけて簡易予測DC成分を算出する。重みは、4×4予測モードの予測画素生成に従って決定する。
DC4=w40(m)・R0DC+w42(m)・R2DC+w43(m)・R3DC (47)
ここで、DC4は、復号対象の4×4ブロック内の簡易予測DC成分の値、R0DCは上側にあるブロックR0のDC成分、R1DCは右上にあるブロックR1のDC成分、R3DCは左上にあるブロックR3のDC成分を示している。mは4×4予測モードの番号、w40(m),w42(m),w43(m)は、それぞれR0DC,R2DC,R3DCにかかる重みを示している。
画面内予測部305では、参照画素信号及び復号後の画像信号より予測画素信号を取得する。
図12は、画面内予測部305における、復号後の画像信号からの参照画素生成の説明図である。図12において斜線部で示された画素と、色の付いた左側の隣接ブロックが予測画素生成に使用される画素及びブロックである。
左側の隣接ブロックは、復号後の画像信号はDC成分であり、そのまま予測画素を生成することができない。DC成分は4×4ブロックにおける平均値を示しているため、予測画素を生成するときは、4×4ブロック内の画素値をDC成分で代用する。
予測選択部310では、画面内予測の単位及び予測モードにより、画面内DC成分予測部309と画面内予測部305のどちらで予測DC成分を算出するかを選択するように構成している。
例えば、画面内予測単位が4×4ブロック単位で予測モードが5〜8などであった場合、予測画素信号の生成に複雑な処理が必要となるため、計算が簡易な画面内DC成分予測部309を選択するようにしても良い。
また、画面内予測の単位及び予測モード以外にも周波数成分や逆変換範囲決定部208で取得される範囲情報などによって決定するように構成しても良い。
図13は、この発明の実施の形態4による画像復号装置を示す構成図である。
図13の画像復号装置は、可変長復号/逆量子化部401、符号化モード取得部402、逆変換部103、加算器104、画面内予測部305、画面内予測変換部106、DC成分計算部407、逆変換範囲決定部208、画面間DC成分予測部409、予測選択部410、フレームメモリ411を備えている。ここで、図1,6,9と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。なお、可変長復号/逆量子化部401は可変長復号手段と逆量子化手段を構成し、符号化モード取得部202は符号化情報取得手段を、DC成分計算部407は画像信号取得手段を構成している。また、画面間DC成分予測部409は画面間予測手段を、フレームメモリ411は記憶手段を構成している。
符号化モード取得部402は、マクロブロック毎の符号化情報からマクロブロックの符号化タイプを取得し、符号化タイプが画面内符号化の場合、画面内符号化予測の単位と画面内予測モードを取得し、符号化タイプが画面間符号化の場合、画面間符号化予測の単位と画面間の動き補償ベクトルとを取得する。
フレームメモリ411は、DC成分計算部407により取得された、既に復号された復号後画像を記憶しておく。
画面間DC成分予測部409は、画面間予測の単位と動き補償ベクトルに従って、フレームメモリ411に記憶されている復号画像より簡易予測DC成分を生成する。
簡易予測DC成分は以下の式(48)に従って算出する。
DC=(x0y0R0DC+x1y0R1DC+x0y1R2DC+x1y1R3DC)/16 (48)
ここで、DCは簡易予測DC成分の値、R0DCからR3DCは周辺ブロックのDC成分の値、x0,x1は、予測DC成分算出領域が周辺ブロックと水平方向に重なっている長さ、y0,y1は、予測DC成分算出領域が周辺ブロックと垂直方向に重なっている長さである。
DC成分計算部407は、画面間DC成分予測部409により取得された簡易予測DC成分または画面内予測変換部106により取得された予測DC成分のいずれか一つと可変長復号/逆量子化部401より取得された周波数成分より復号後の画像信号を取得する。
また、本実施の形態4では、周辺ブロックのDC成分より簡易予測DC成分を算出するように構成したが、周辺ブロックのDC成分のうちいずれか一つを選択して簡易予測DC成分として利用しても良い。
本発明の実施の形態1において、DC成分を利用して縦横1/4に縮小した復号画像を出力する方法を示した。本実施の形態5では、DC成分を産出する過程で算出した参照画素信号を用いて縮小画像を生成する方法について説明する。
図15は、実施の形態5における画像復号装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態5の画像復号装置は、可変長復号/逆量子化部101、符号化モード取得部102、逆変換部103、加算器104、画面内予測部105、画素合成部512を備えている。ここで、可変長復号/逆量子化部101〜画面内予測部105は、実施の形態1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明は省略する。
合成対象画素は、復号済みの参照画素から算出する。ここでは、合成対象画素をPaxとし、参照画素をPai(1≦i≦16)とする。算出方法は以下の式(49)に示す。
これは、参照画素16個の重みつき平均値である。wkを重みとしており、wkの総和は1である。重みは、合成対象画素からの距離を使うなどの方法がある。以下の式(50)、(51)、(52)に隣接画素間の距離を1とした場合の例を示す。
ここで、wkの総和が1であるため、
である。
合成対象画素は、復号済みの参照画素から算出する。算出は、左上の4×4ブロックから順に行われる。図18に算出を行う4×4ブロックの順序を示す。
図19は、図18における(1)のブロックの例である。先ず、Pc5の画素をPc1、Pc2、Pc4の画素の重み付き平均値とする。次に、Pc6の画素をPc2、Pc3、Pc5の重み付き平均値から算出する。同様に、Pc8の画素をPc4、Pc5、Pc7の重み付き平均値とし、Pc9の画素はPc5、Pc6、Pc8の重み付き平均値とする。これを式(53)〜(58)で表す。
PC5=(wDPC1+wTPC2+wLPC4) (55)
PC6=(wDPC2+wTPC3+wLPC5) (56)
PC8=(wDPC4+wTPC5+wLPC7) (57)
PC9=(wDPC5+wTPC6+wLPC8) (58)
上式におけるwD、wT、wLは重みである。重みは画素間の距離に応じてつけるなどの方法がある。また、重みの総和は1である。
Pd5=(wDPd1+wTPd2+wLPd4) (59)
Pd6=(wDPd2+wTPd3+wLPd5) (60)
Pd8=(wDPd4+wTPd5+wLPd7) (61)
Pd9=(wDPd5+wTPd6+wLPd8) (62)
尚、図21に示すように、(6)のブロックにおいてPe5の画素を算出する場合は、Pe1、Pe2、Pe3だけでなく、Pe4、Pe6の参照画素を利用しても良い。同じように、図18における右端のブロック((6),(8),(14),(16))や下端のブロック((11),(12),(15),(16))においては、右側もしくは下側の参照画素(図17におけるPb1〜Pb15)を使って合成対象画素を算出しても良い。
実施の形態5において、参照画素信号を元に縦横1/2の縮小画像を生成する方法を示した。本実施の形態6では、参照画素信号と予測モードを利用して、より適応的に縮小画素を生成する方法を示す。
本実施の形態6における図面上の構成は図15に示した実施の形態5と同様であるため図15を用いて説明する。実施の形態6において、可変長復号/逆量子化部101〜画面内予測部105の構成および動作は実施の形態5と同様であるが、画素合成部512の機能が異なっている。以下、画素合成部512について説明する。
ここで、予測モード2におけるwkは重みである。実施の形態5と同様に距離に応じてつけるなどの方法がある。
先ず、モード0(垂直予測)の場合は、図22に示すように、1〜7の各列毎に合成対象画素を算出する。このとき、図23に示すように、各列毎に上の参照画素をPft、下側の参照画素をPfb、各列の7つの合成対象画素をPfiとする(1≦i≦7)とする。このとき、合成対象画素Pfiは、以下の式(72)で算出する。
これは、4×4予測の場合と同様に、通常、H.264符号化器は予測残差が最も少ない予測モードを選択しているため、予測モードに対応する参照画素を用いて差分値を算出することで、より正確に合成対象画素Pfiが算出できると考えられるためである。
モード1(水平予測)の場合は、図24に示すように、1〜7の各行毎に合成対象画素を算出する。このとき、図25に示すように、各行毎に左端の参照画素をPgl、右端の参照画素をPgr、各行の7つの合成対象画素をPgiとする(1≦i≦7)とする。このとき、合成対象画素Pgiは、以下の式(73)で算出する。
モード3(平面予測)の場合は、図26に示す1〜13の各グループ毎に合成対象画素を算出する。このとき、図27に示すように、各グループ毎に右上端の参照画素をPhrt、左下端の参照画素をPhlb、グループjの合成対象画素をPhiとする(1≦i≦nj)とする。njはグループjの合成対象画素数であり、図26から以下のとおりである。
n1=n13=1 (74)
n2=n12=2 (75)
n3=n11=3 (76)
n4=n10=4 (77)
n5=n9=5 (78)
n6=n8=6 (79)
n7=7 (80)
このとき、グループjの合成対象画素Phiは、以下の式(81)で算出する。
以上示した方法により、4×4予測および16×16予測のいずれにおいても、復号済みの参照画素と予測モードから1/2の縮小画像を作成することができる。予測モードを利用することで、合成対象画素の算出精度の向上が期待される。この縮小画像を復号後画像として出力する。
実施の形態1において、DC成分を利用して縦横1/4に縮小した復号画像を出力する方法を示し、実施の形態5では、DC成分を産出する過程で算出した参照画素信号のみを用いて縮小画像を生成する方法について説明した。更に、実施の形態6では、参照画素信号と予測モードを用いて縮小画像を生成する方法について説明した。本実施の形態7では、DC成分と参照画素信号と予測モードから縮小画像を生成する方法に関するものである。
実施の形態7の画像復号装置は、可変長復号/逆量子化部101、符号化モード取得部102、逆変換部103、加算器104、画面内予測部105、画面内予測変換部106、DC成分計算部707、画素合成部712を備えている。ここで、図1と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
これは、合成対象画素とその周囲8画素の計9画素の平均値にあたる。
これは、周囲の4×4ブロックの重みつき平均値である。重みwkは実施の形態5と同様、距離を用いて算出するなどの方法がある。
予測モード0の場合、図30に示すように、ある4×4ブロック内の合成対象画素をPqi(1≦i≦4)、その真上にある予測画素をPql、Pqrとし、更に4×4ブロックの画素の平均値をPqAvgする。このとき、合成対象画素を以下のように算出する。
ただし、図18における右端のブロック((6),(8),(14),(16))の場合、4×4ブロックの平均値を合成対象画素としても良い。
Claims (9)
- 所定の単位毎に画面内符号化方式で符号化された符号化ストリームから所定の単位毎の符号化情報と量子化係数データを取得する可変長復号手段と、
前記符号化情報から画面内予測単位と画面内予測方向を取得する画面内符号化情報取得手段と、
前記量子化係数データより予測差分周波数成分信号を取得する逆量子化手段と、
前記画面内予測単位に従って前記予測差分周波数成分信号より画面内予測に利用されうる箇所のみに算出範囲を制限して予測差分画素信号を取得する逆変換手段と、
前記予測差分画素信号と予測画素信号を加算して参照画素信号を取得する加算手段と、
前記画面内予測方向に従って前記参照画素信号より前記予測画素信号を取得する画面内予測手段と、
前記予測画素信号より画面内予測周波数成分信号を取得する画面内予測画像変換手段と、
前記画面内予測周波数成分信号と前記予測差分周波数成分信号より復号画像信号を取得する画像信号取得手段とを備えた画像復号装置。 - 画面内予測単位と画面内予測方向と復号画像信号より簡易予測周波数成分信号を取得する画面内簡易予測手段を備え、
画像信号取得手段は、予測周波数成分信号または前記簡易予測周波数成分信号と、予測差分周波数成分信号とにより復号画像信号を取得することを特徴とする請求項1記載の画像復号装置。 - 所定の単位毎に画面内符号化方式または画面間符号化方式で符号化された符号化ストリームから所定の単位毎の符号化情報と量子化係数データを取得する可変長復号手段と、
復号された参照画像を記憶する記憶手段と、
前記符号化情報から画面内予測単位と画面内予測方向または画面間予測単位と画面間予測位置を取得する符号化情報取得手段と、
前記量子化係数データより予測差分周波数成分信号を取得する逆量子化手段と、
前記画面内予測単位に従って前記予測差分周波数成分信号より、画面内予測に利用されうる箇所のみに算出範囲を制限して予測差分画素信号を取得する逆変換手段と、
前記予測差分画素信号と予測画素信号を加算して参照画素信号を取得する加算手段と、
前記画面内予測方向に従って前記参照画素信号より前記予測画素信号を取得する画面内予測手段と、
前記予測画素信号より画面内予測周波数成分信号を取得する画面内予測画像変換手段と、
前記画面間予測単位と前記画面間予測位置をもとに、前記記憶手段で記憶された参照画像より画面間予測周波数成分信号を取得する画面間予測手段と、
前記画面内予測周波数成分信号または前記画面間予測周波数成分信号と、前記予測差分周波数成分信号より復号画像信号を取得する画像信号取得手段とを備えた画像復号装置。 - 画面内予測単位と画面内予測方向と復号画像信号より簡易予測周波数成分信号を取得する画面内簡易予測手段を備え、
画像信号取得手段は、画面内符号化方式で符号化されていた場合は、画面内予測周波数成分信号または前記簡易予測周波数成分信号と、予測差分周波数成分信号とにより復号画像信号を取得することを特徴とする請求項3記載の画像復号装置。 - 予測差分画素が存在する単位のみに算出範囲を制限する逆変換範囲決定手段を備え、
逆変換手段は、前記逆変換範囲決定手段の算出範囲で予測差分画素信号を取得することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の画像復号装置。 - 逆変換範囲決定手段は、予測差分画素が存在する単位内で、画面内予測単位と画面内予測方向とに基づいて求められる画面内予測に利用される箇所のみに算出範囲を制限することを特徴とする請求項5記載の画像復号装置。
- 所定の単位毎に画面内符号化方式で符号化された符号化ストリームから所定の単位毎の符号化情報と量子化係数データを取得する可変長復号手段と、
前記符号化情報から画面内予測単位と画面内予測方向を取得する画面内符号化情報取得手段と、
前記量子化係数データより予測差分周波数成分信号を取得する逆量子化手段と、
前記画面内予測単位に従って前記予測差分周波数成分信号より画面内予測に利用されうる箇所のみに算出範囲を制限して予測差分画素信号を取得する逆変換手段と、
前記予測差分画素信号と予測画素信号を加算して参照画素信号を取得する加算手段と、
前記画面内予測方向に従って前記参照画素信号より前記予測画素信号を取得する画面内予測手段と、
前記参照画素信号と前記画面内予測単位より復号画素の一部を合成して復号画像信号を取得する画素合成手段とを備えた画像復号装置。 - 所定の単位毎に画面内符号化方式で符号化された符号化ストリームから所定の単位毎の符号化情報と量子化係数データを取得する可変長復号手段と、
前記符号化情報から画面内予測単位と画面内予測方向を取得する画面内符号化情報取得手段と、
前記量子化係数データより予測差分周波数成分信号を取得する逆量子化手段と、
前記画面内予測単位に従って前記予測差分周波数成分信号より画面内予測に利用されうる箇所のみに算出範囲を制限して予測差分画素信号を取得する逆変換手段と、
前記予測差分画素信号と予測画素信号を加算して参照画素信号を取得する加算手段と、
前記画面内予測方向に従って前記参照画素信号より前記予測画素信号を取得する画面内予測手段と、
前記参照画素信号と前記画面内予測単位と前記画面内予測方向により復号画素の一部を合成して復号画像信号を取得する画素合成手段とを備えた画像復号装置。 - 所定の単位毎に画面内符号化方式で符号化された符号化ストリームから所定の単位毎の符号化情報と量子化係数データを取得する可変長復号手段と、
前記符号化情報から画面内予測単位と画面内予測方向を取得する画面内符号化情報取得手段と、
前記量子化係数データより予測差分周波数成分信号を取得する逆量子化手段と、
前記画面内予測単位に従って前記予測差分周波数成分信号より画面内予測に利用されうる箇所のみに算出範囲を制限して予測差分画素信号を取得する逆変換手段と、
前記予測差分画素信号と予測画素信号を加算して参照画素信号を取得する加算手段と、
前記画面内予測方向に従って前記参照画素信号より前記予測画素信号を取得する画面内予測手段と、
前記予測画素信号より画面内予測周波数成分信号を取得する画面内予測画像変換手段と、
前記画面内予測周波数成分信号と前記予測差分周波数成分信号より、復号画像の所定の単位での平均値を出力する画像信号取得手段と、
前記参照画素信号と前記画面内予測単位と前記画面内予測方向と前記復号画像の所定の単位での平均値により復号画素の一部を合成して復号画像信号を取得する画素合成手段とを備えた画像復号装置。
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