JP2010252154A - 劣化箇所推定装置及び劣化箇所推定方法並びにそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】リンクとノードを区別して劣化推定できる劣化箇所推定装置を提供する。
【解決手段】トポロジ情報を記憶し、通信ネットワーク内の端末より送出されたパケット情報に基づいて、当該パケット情報が経由するパスを構成する各エレメントを、当該パケット情報とトポロジ情報に基づいて判定する。また、送信元側と送信先側とのそれぞれにおいて取得したパケット情報の対に基づいて、パケット情報が経由するパスの劣化値を判定する。そして、パケット情報が経由した通信ネットワーク内のパス毎に、当該パスを構成する前記各エレメントと、劣化値とを対応付けて劣化情報テーブルに記憶し、劣化または非劣化を判定する劣化判定閾値を用いて、当該劣化判定閾値以下の劣化値に対応付けられて劣化情報テーブルに記録されている全てのエレメントと、当該エレメントに一致する他のパケット情報のパス内のエレメントとを非劣化エレメントと判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ネットワークの劣化箇所を推定する劣化箇所推定装置及び劣化箇所推定方法並びにそのプログラムに関する。
従来、通信ネットワークの劣化箇所を推定する方法として、「パス単位でグルーピングし劣化箇所を推定する方法」および「リンク単位で閾値を基に劣化箇所を推定する方法」が存在する。「パス単位でグルーピングし劣化箇所を推定する方法」として、ワーピングパスを利用してパスをグルーピングする方式が特許文献1に開示されている。また、「リンク単位で閾値を基に劣化箇所を推定する方法」として、ターゲット区間毎に高相関度パスの個数を閾値として推定するものが特許文献2に、また、パスのスループットの分布状況に基づいてリンクにポイントを付与し閾値で推定するものが特許文献3に開示されている。
特開2008−42879号公報 特開2006−074447号公報 特開2003−018218号公報
ここで、上述の「パス単位でグルーピングし劣化箇所を推定する方法(特許文献1)」では、劣化パスにグルーピングされた共通区間を劣化区間と推定する方式であり、複数の劣化区間があった場合、劣化パスの共通区間が劣化区間とならないこともあり、推定精度に問題がある。また、推定箇所としてノードを対象とはしていない。よって、「固定・間欠劣化箇所推定」は可能だが、「複数劣化箇所推定」および「リンク・ノードを区別した劣化箇所推定」は困難である。
また、上述の「リンク単位で閾値を基に劣化箇所を推定する方法(特許文献2)」では、複数の劣化区間を推定することができる。しかし、区間劣化状況の判定は、劣化パスの数によって判定する為、間欠劣化のような場合は劣化パス数が少ないため劣化状況を判定できない。また、推定箇所としてノードを対象とはしていない。よって、「複数劣化箇所推定」は可能だが、「間欠劣化箇所推定」および「リンク・ノードを区別した劣化箇所推定」は困難である。
また、上述の「リンク単位で閾値を基に劣化箇所を推定する方法(特許文献3)」では、スループットの分布状況よりポイントを付与し、閾値によって劣化箇所の推定を行うが、間欠劣化では反映されるまでに時間がかかり推定できない可能性がある。また、推定箇所としてノードを対象とはしていない。よって、「固定・間欠劣化箇所推定」および「リンク・ノードを区別した劣化箇所推定」は困難である。
そこでこの発明は、区間(リンク)とノードを区別して劣化推定できる劣化箇所推定装置及び劣化箇所推定方法並びにそのプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、通信ネットワーク内のノードまたはリンクの何れかを示すエレメントそれぞれ接続関係を示すトポロジ情報を記憶するトポロジ情報記憶手段と、前記通信ネットワーク内の端末より送出されたパケット情報に基づいて、当該パケット情報が経由するパスを構成する各エレメントを、当該パケット情報と前記トポロジ情報に基づいて判定するパス内エレメント判定手段と、送信元側と送信先側とのそれぞれにおいて取得した前記パケット情報の対に基づいて、前記パケット情報が経由するパスの劣化値を判定する劣化値判定手段と、前記パケット情報が経由した前記通信ネットワーク内のパス毎に、当該パスを構成する前記各エレメントと、前記劣化値とを対応付けて劣化情報テーブルに記憶する劣化情報テーブル作成手段と、劣化または非劣化を判定する劣化判定閾値を用いて、当該劣化判定閾値以下の劣化値に対応付けられて前記劣化情報テーブルに記録されている全てのエレメントと、当該エレメントに一致する他のパケット情報のパス内のエレメントとを非劣化エレメントと判定する劣化・非劣化判定手段と、を備えることを特徴とする劣化箇所推定装置である。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置が、前記パケット情報のパス毎の劣化値を分類し、同一劣化値となるパス群それぞれのうち、最小の劣化値となるパス群を特定する最小劣化値パス特定手段と、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定する最小劣化値重複判定手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置において、前記最小劣化値重複判定手段は、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの一つのパスの劣化エレメントを完全に内包し、他のパスの劣化エレメントについては一部のみを内包する場合、前記一部のみを内包する他のパスの劣化エレメントのうちの前記スタックに一時格納されたパスと重複するエレメントのみを非劣化エレメントと判定しなおし、前記スタックに一時格納されたパス内の未判定エレメントを非劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置において、前記最小劣化値重複判定手段は、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントをいずれも内包しない場合、前記スタックに一時格納されたパス内の全ての未判定エレメントを劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置において、前記最小劣化値重複判定手段は、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントを内包する場合であって、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、1つのパス内のエレメントによってのみ構成されるエレメントがある場合、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、複数のパス内のエレメントによって構成される当該劣化エレメントを、非劣化エレメントと判定しなおし、当該複数のパス内のエレメントによって構成される当該劣化エレメントを有する各パスの非劣化エレメントを、劣化エレメントと判定しなおし、さらに、前記スタックに一時格納されたパス内の全ての未判定エレメントを非劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置において、前記最小劣化値重複判定手段は、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントを内包する場合であって、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、全て、複数のパス内のエレメントによって構成される場合、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントと、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントとを、全て、劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置が、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、その結果、未だ、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在する場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0以下か0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0より大きい場合には、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定として残っているエレメントをそのまま未判定のエレメントと判定し、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算した値を、当該ターゲット情報の示すパスの新たな劣化値と判定する劣化情報テーブル再構築手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置が、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、その結果、未だ、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在する場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0以下か0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0以下である場合には、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定として残っているエレメントを全て非劣化のエレメントと判定する劣化情報テーブル再構築手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置が、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0である場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化・非劣化の判定を終了し、次のターゲット情報の示すパスの劣化・非劣化の判定を行う劣化情報テーブル再構築手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置が、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定する第1の劣化・非劣化判定処理を行い、その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0より大きい値である場合には、ターゲット情報が示すプローブ間パス内の全てのエレメントと、そのターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメントの劣化・非劣化を判定するために最後に比較した前記判定対象パス内の全てのエレメントとの判定を、未判定エレメントへと戻し、前記判定対象パスの劣化・非劣化の判定に利用した他の前判定対象パスがない場合には、再度、それら戻したプローブ間パスについて、前記第1の劣化・非劣化判定処理において劣化エレメントと判定したエレメントを非劣化エレメントと判定し、また前記第1の劣化・非劣化判定処理において非劣化エレメントと判定したエレメントを劣化エレメントと判定する劣化情報テーブル再構築手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置が、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定する第2の劣化・非劣化判定処理を行い、その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0より大きい値である場合には、ターゲット情報が示すプローブ間パス内の全てのエレメントと、そのターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメントの劣化・非劣化を判定するために最後に比較した前記判定対象パス内の全てのエレメントとの判定を、未判定エレメントへと戻し、前記判定対象パスの劣化・非劣化の判定に利用した他の前判定対象パスがある場合には、前記判定対象パス内のエレメントに内包しない前記前判定対象パス内のエレメントのうちの前記判定対象パス内の未判定エレメントと重複するエレメントを非劣化エレメントと判定し、前記判定対象パス内のエレメントの未判定エレメントと、前記ターゲット情報のうち重複するエレメントを劣化エレメント、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定する劣化情報テーブル再構築手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置が、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0未満である場合には、前記ターゲット情報における減算後の劣化値を、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントの何れかを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値に加えて、それらターゲット情報の示すパス内のエレメントの何れかを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を確定し、前記ターゲット情報において非劣化と判定されているエレメントに、前記ターゲット情報の減算後の劣化値の絶対値を割り当てる劣化情報テーブル再構築手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定装置が、前記エレメントそれぞれの識別情報と、前記劣化エレメントと判定したエレメントに対する判定値とを対応付けて記録し、前記最小劣化値重複判定手段と前記劣化情報テーブル再構築手段の各処理を繰り返す毎に、前記劣化エレメントと判定したエレメントに対する判定値に重み付けした値を加算して、各エレメントのトータルの判定値を算出するトータル判定値算出手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、劣化箇所推定装置のトポロジ情報記憶手段が、通信ネットワーク内のノードまたはリンクの何れかを示すエレメントそれぞれ接続関係を示すトポロジ情報を記憶し、前記劣化箇所推定装置のパス内エレメント判定手段が、前記通信ネットワーク内の端末より送出されたパケット情報に基づいて、当該パケット情報が経由するパスを構成する各エレメントを、当該パケット情報と前記トポロジ情報に基づいて判定し、前記劣化箇所推定装置の劣化値判定手段が、送信元側と送信先側とのそれぞれにおいて取得した前記パケット情報の対に基づいて、前記パケット情報が経由するパスの劣化値を判定し、前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル作成手段が、前記パケット情報が経由した前記通信ネットワーク内のパス毎に、当該パスを構成する前記各エレメントと、前記劣化値とを対応付けて劣化情報テーブルに記憶し、前記劣化箇所推定装置の劣化・非劣化判定手段が、劣化または非劣化を判定する劣化判定閾値を用いて、当該劣化判定閾値以下の劣化値に対応付けられて前記劣化情報テーブルに記録されている全てのエレメントと、当該エレメントに一致する他のパケット情報のパス内のエレメントとを非劣化エレメントと判定することを特徴とする劣化箇所推定方法である。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の最小劣化値パス特定手段が、前記パケット情報のパス毎の劣化値を分類し、同一劣化値となるパス群それぞれのうち、最小の劣化値となるパス群を特定し、前記劣化箇所推定装置の最小劣化値重複判定手段が、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の前記最小劣化値重複判定手段は、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの一つのパスの劣化エレメントを完全に内包し、他のパスの劣化エレメントについては一部のみを内包する場合、前記一部のみを内包する他のパスの劣化エレメントのうちの前記スタックに一時格納されたパスと重複するエレメントのみを非劣化エレメントと判定しなおし、前記スタックに一時格納されたパス内の未判定エレメントを非劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の前記最小劣化値重複判定手段は、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントをいずれも内包しない場合、前記スタックに一時格納されたパス内の全ての未判定エレメントを劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の前記最小劣化値重複判定手段は、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントを内包する場合であって、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、1つのパス内のエレメントによってのみ構成されるエレメントがある場合、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、複数のパス内のエレメントによって構成される当該劣化エレメントを、非劣化エレメントと判定しなおし、当該複数のパス内のエレメントによって構成される当該劣化エレメントを有する各パスの非劣化エレメントを、劣化エレメントと判定しなおし、
さらに、前記スタックに一時格納されたパス内の全ての未判定エレメントを非劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の前記最小劣化値重複判定手段は、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントを内包する場合であって、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、全て、複数のパス内のエレメントによって構成される場合、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントと、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントとを、全て、劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、その結果、未だ、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在する場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0以下か0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0より大きい場合には、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定として残っているエレメントをそのまま未判定のエレメントと判定し、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算した値を、当該ターゲット情報の示すパスの新たな劣化値と判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、その結果、未だ、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在する場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0以下か0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0以下である場合には、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定として残っているエレメントを全て非劣化のエレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0である場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化・非劣化の判定を終了し、次のターゲット情報の示すパスの劣化・非劣化の判定を行うことを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定する第1の劣化・非劣化判定処理を行い、その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0より大きい値である場合には、ターゲット情報が示すプローブ間パス内の全てのエレメントと、そのターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメントの劣化・非劣化を判定するために最後に比較した前記判定対象パス内の全てのエレメントとの判定を、未判定エレメントへと戻し、前記判定対象パスの劣化・非劣化の判定に利用した他の前判定対象パスがない場合には、再度、それら戻したプローブ間パスについて、前記第1の劣化・非劣化判定処理において劣化エレメントと判定したエレメントを非劣化エレメントと判定し、また前記第1の劣化・非劣化判定処理において非劣化エレメントと判定したエレメントを劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定する第2の劣化・非劣化判定処理を行い、その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0より大きい値である場合には、ターゲット情報が示すプローブ間パス内の全てのエレメントと、そのターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメントの劣化・非劣化を判定するために最後に比較した前記判定対象パス内の全てのエレメントとの判定を、未判定エレメントへと戻し、前記判定対象パスの劣化・非劣化の判定に利用した他の前判定対象パスがある場合には、前記判定対象パス内のエレメントに内包しない前記前判定対象パス内のエレメントのうちの前記判定対象パス内の未判定エレメントと重複するエレメントを非劣化エレメントと判定し、前記判定対象パス内のエレメントの未判定エレメントと、前記ターゲット情報のうち重複するエレメントを劣化エレメント、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定することを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、前記減算結果が0未満である場合には、前記ターゲット情報における減算後の劣化値を、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントの何れかを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値に加えて、それらターゲット情報の示すパス内のエレメントの何れかを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を確定し、前記ターゲット情報において非劣化と判定されているエレメントに、前記ターゲット情報の減算後の劣化値の絶対値を割り当てることを特徴とする。
また本発明は、上述の劣化箇所推定方法において、前記劣化箇所推定装置のトータル判定値算出手段は、前記エレメントそれぞれの識別情報と、前記劣化エレメントと判定したエレメントに対する判定値とを対応付けて記録し、前記最小劣化値重複判定手段と前記劣化情報テーブル再構築手段の各処理を繰り返す毎に、前記劣化エレメントと判定したエレメントに対する判定値に重み付けした値を加算して、各エレメントのトータルの判定値を算出することを特徴とする。
また本発明は、上記何れかに記載の劣化箇所推定装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、動的重み付けを変えることで、間欠劣化(通信遅延やパケットロスの発生頻度が少ない障害)の発生箇所として推定できる。
また、上述の処理によれば、リンクとノードをそれぞれ別のエレメントとして、劣化・非劣化を判定するため、リンクとノードを区別した劣化箇所の推定処理を行うことができる。
劣化箇所推定装置を有する劣化箇所推定システムの構成を示す第1のブロック図である。 劣化箇所推定装置を有する劣化箇所推定システムの構成を示す第2のブロック図である。 劣化箇所推定装置の機能ブロック図である。 劣化情報テーブルのデータ構成を示す図である。 独立グループの分割例を示す図である。 1サイクル分類結果テーブルのデータ構成を示す図である。 トータル推定結果テーブルのデータ構成を示す図である。 ネットワークトポロジ情報のデータ構成を示す図である。 劣化箇所推定装置の処理フローを示す第1の図である。 劣化箇所推定装置のエレメント情報分類の処理フローを示す第2の図である。 独立グループへの分割処理の概要を示す図である。 重複するエレメント群が1つのみ抽出できる場合の劣化・非劣化判定処理の概要を示す図である。 独立グループ内の全てのプローブ間パスにおいて、重複するエレメント群を1つのみ抽出できると判定した場合の処理フローを示す図である。 第1の重複状態判定の処理フローを示す図である。 第1の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す図である。 第2の重複状態判定の処理フローを示す図である。 第2の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す図である。 第3の重複状態判定の処理フローを示す図である。 第3の重複状態判定時の処理概要の遷移を示す第1図の図である。 第3の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す第1の図である。 第3の重複状態判定時の処理概要の遷移を示す第2図のである。 第3の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す第2の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の処理フローを示す第1の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の処理フローを示す第2の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の処理概要の遷移を示す第1の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第1の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の処理フローを示す第3の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の処理概要の遷移を示す第2の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第2の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の処理フローを示す第4の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第3の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第4の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の処理概要の遷移を示す第3の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第5の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第6の図である。 劣化情報テーブル再構築処理の処理概要の遷移を示す第4の図である。 第4の重複状態判定の処理フローを示す図である。 第4の重複状態判定時の処理概要の遷移を示す図である。 第4の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す図である。 第4の重複状態判定の処理フローを示す図である。 第4の重複状態判定時の処理概要の遷移を示す図である。 第4の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による劣化箇所推定装置を図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による劣化箇所推定装置を有する劣化箇所推定システムの構成を示す第1のブロック図である。
この図において、符号1は通信ネットワークの劣化箇所を推定する劣化箇所推定装置、10は通信ネットワークのトポロジ(構成)情報を記憶するネットワークトポロジ情報記憶部、2は検出した通信パケットの情報を劣化箇所推定装置1へ送信するプローブ、3は通信ネットワーク内を流れるパケットの通信経路を選択するルータ、4は通信を行う端末である。なお、プローブ2は、劣化箇所推定システムにおいて、各端末4と1対1で存在していても、1対Nで接続されていてもよい。また、プローブ2は端末4からネットワーク内への通信パケットや、ネットワークから端末4へ向けて流れるパケット等をキャプチャする。また、プローブ2は推定対象ネットワークと端末間の通信パケットがキャプチャできる位置に設置されていればよい。
図2は同実施形態による劣化箇所推定装置を有する劣化箇所推定システムの構成を示す第2のブロック図である。
この図で示す劣化箇所推定システムは、図1で示したプローブ2の機能を、発着端末5が備える場合の例を示している。その他の構成については、図1と同様である。つまり、劣化箇所推定システムは、図1のようにプローブが劣化箇所推定装置1に対して通信ネットワーク内を流れるパケットの情報をキャプチャしてもよいし、発着端末5が劣化箇所推定装置1に対して通信ネットワーク内を流れるパケットの情報を送信してもよい。なお、以下では、劣化箇所推定システムが図1の構成であることを前提に、説明する。
図3は劣化箇所推定装置の機能ブロック図である。
この図で示すように、劣化箇所推定装置1は、プローブ情報受信部11、劣化エレメント抽出部12、劣化エレメント分類部13、劣化エレメント推定部14、劣化情報テーブル記憶部15、1サイクル分類結果テーブル記憶部16、トータル推定結果テーブル記憶部17を備えている。
プローブ情報受信部11は、プローブ2より送られてきた情報と、ネットワークトポロジ情報とから劣化情報テーブルを作成する処理を行う。
また劣化エレメント抽出部12は、非劣化パスを用いて、劣化パスから劣化エレメントを抽出し、劣化情報テーブルを更新する処理を行う。
また劣化エレメント分類部13は、劣化値を用いて、劣化情報の類似性を分類判定し、分類毎の重複判定により、劣化エレメント/非劣化エレメントに分類し、劣化情報テーブルを更新する処理を行う。また、分類した結果に基づいて、1サイクル(単位処理毎)分類結果テーブルに情報設定する処理を行う。
また劣化エレメント推定部14は、1サイクル分類結果テーブルに設定された結果に対して、動的重み付けを行った値を、トータル推定結果テーブルに加算し、トータル値がある閾値以上のエレメントを劣化箇所と推定する処理を行う。
なお、これら各処理部の処理の詳細については後述する。
ここで、エレメントとは、通信ネットワークを構成するプローブ2,ルータ3,ルータ3間のリンク,プローブ2−ルータ3間のリンク、の総称である。
また劣化パスとは、端末間の通信パスが、当該通信において通信パケットが経由するノード(ルータ3)とリンクの中の何れかで通信の遅延やパケットロス等の障害が発生しているパスを示している。
また非劣化パスとは、端末間の通信パスが、当該通信において通信パケットが経由するノードとリンクの中の何れかで通信の遅延やパケットロス等の障害が発生していない通信パスを示している。
また劣化値とは、本実施形態においては、プローブ間における通信の遅延時間(プローブ2がキャプチャした同一通信の各パケットにより計算された時間)を示す。そして劣化値がある閾値以上の場合には、その端末間の通信において利用された通信パスは、劣化パスであると判定される。なお劣化値は、パケットロス率であってもよい。
図4は劣化情報テーブルのデータ構成を示す図である。
図5は独立グループの分割例を示す図である。
図4が示すように、劣化情報テーブルは、独立グループ、プローブ識別情報、劣化値、未判定エレメント、劣化エレメント、非劣化エレメント、判定済みエレメント、重複判定処理1を行ったか否か(図においては判定1)、重複判定処理2を行ったか否か(図においては判定2)、判定対象に用いた他のパスの情報(図においては判定対象)、の項目からなるデータテーブルである。ここで、独立グループとは、プローブ間パス内で保有するエレメントが他のパスと共有されるとともに、それら共有されるパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つのグループである。
つまり、図5で示すように、A〜Mのプローブを有する通信ネットワークにおいて、A−C,B−Cの各プローブ間パスは、共有するリンクを有するため、これらA−C,B−Cの2つのプローブ間パスは、1つの独立グループに属する。また図5(b)で示すようなパスD−E,D−F,D−I,G−I,H−Iの各プローブ間パスは、D−E,D−F,D−Iが共有するリンクを有し、またG−I,H−Iが共有するリンクを有し、さらにD−E,D−Fのプローブ間パスと、G−I,G−Hのプローブ間パスは、共有されるリンク(エレメント)を持つD−Iのプローブ間パスによって、関係が繋がるため、それらD−E,D−F,D−I,G−I,H−Iの各プローブ間パスは、1つの独立グループに属する。
また、プローブ識別情報とは、プローブ間パスにおける2つのプローブを示している。
また劣化値は、上述したように、2プローブ間における通信の遅延時間を示す。
また未判定エレメントは、プローブ間パスにおいて、劣化か非劣化かを判定していないエレメントを示す。
また劣化エレメントは、プローブ間パスにおいて、一旦劣化と判定したエレメントを示す。
また非劣化エレメントは、プローブ間パスにおいて、一旦、非劣化と判定したエレメントを示す。
また判定済みエレメントとは、プローブ間パスにおいて、劣化または非劣化という判定が確定したエレメントを示す。
また図4において、重複判定処理1の項目(図においては判定1)は、複数のプローブパス間でエレメントが重複しているか否かを判定する重複判定のうち、重複判定処理1という処理に該当するかを記憶しておくための項目である。
また図4において、重複判定処理2の項目(図においては判定2)は、複数のプローブパス間でエレメントが重複しているか否かを判定する重複判定のうち、重複判定処理2という処理に該当するかを記憶しておくための項目である。
また図4において、重複判定処理1の項目(図においては判定1)は、複数のプローブパス間でエレメントが重複しているか否かを判定する重複判定のうち、重複判定処理1という処理に該当するかを記憶しておくための項目である。
また図4において、判定対象の項目は、重複判定処理において、その判定に用いた他のパスがあるときに、その情報を登録しておく項目である。
図6は1サイクル分類結果テーブルのデータ構成を示す図である。
この図が示すように、1サイクル分類結果テーブルは、通信ネットワーク内の各エレメントを特定するエレメントIDに対応付けて、1サイクル(単位処理ごと)の各エレメントの劣化または非劣化の判定結果値を記憶している。
図7はトータル推定結果テーブルのデータ構成を示す図である。
この図が示すように、トータル推定結果テーブルは、通信ネットワーク内の各エレメントを特定するエレメントIDに対応付けて、トータルの判定結果値を記憶している。
図8はネットワークトポロジ情報のデータ構成を示す図である。
ネットワークトポロジ情報記憶部10は、通信ネットワーク内の各エレメント(プローブ2,ルータ3,ルータ3間のリンク,プローブ2−ルータ3間のリンク)の接続関係を記憶している。例えば、プローブ2であれば、そのプローブ2のIDと、当該プローブ2に接続されているリンクのIDとを対応付けて記憶している。またルータ3であれば、そのルータ3のIDと、当該ルータ3に接続されているリンクのIDとを対応付けて記憶している。またリンクであれば、そのリンクのIDと、当該リンクに接続されているプローブ2やルータ3の各ノードIDが記憶されている。さらにネットワークトポロジ情報記憶部10は、各ノードの木構造におけるノード順位を記憶している。例えばルートノードであれば、ノード順位1、ルートノードの子ノードであれば100番台、100番台のノードの子ノードであれば200番台の番号を振って、ノードのルートノードからの階層と、同一階層における順位が対応付けて記録されている。例えば101番が振られたノードであればルートノードを第1階層として、第2階層の1番目のノード、102番が振られたノードであれば第2階層の2番目のノードとなる。
図9は劣化箇所推定装置の処理フローを示す第1の図である。
次に、本実施形態による劣化箇所推定装置の処理フローについて説明する。
まず、劣化箇所推定装置1のプローブ情報受信部11は、各プローブ2より、当該プローブ2から送信された情報を受信する(ステップS101)。プローブ2が送信する情報は、当該プローブ2においてキャプチャしたパケット情報、キャプチャ時刻情報、プローブIDである。また、パケット情報はパケットそのものであっても良いし、キャプチャしたパケットから抽出した特定の情報のみであってもよい。具体的には、パケットに含まれる送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、シーケンス番号等のパケット識別情報が格納された情報である。
そして、プローブ情報受信部11は、プローブ2から受信した情報に基づいて、1サイクル(単位処理)の処理時間内における2つのプローブ間パスの劣化値(パケット遅延時間)を算出する(ステップS102)。この算出は、2つのプローブがプローブAとプローブBであった場合、プローブAから受信したパケット情報と、プローブBから受信した情報のうち、当該受信情報の送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、シーケンス番号が同じパケット情報の対を取得し、各受信情報のプローブAおよびプローブBにおけるキャプチャ時刻の差によるものである。そして、当該2つのプローブ間パス(プローブAとプローブBで取得したパケットが通過した各エレメントにより構成されるパス)を構成する2つのプローブのIDと、そのプローブ間パスについて算出した劣化値と、当該プローブ間パス内に含まれる複数のエレメント情報とを未判定エレメントの領域に対応付けた劣化情報テーブルを作成する(ステップS103)。プローブAとプローブBで取得したパケットが通過した各エレメントの特定は、2つのプローブ(プローブAとプローブB)から送られてきた情報を突き合わせ、例えば(端末→)プローブA→ネットワーク内→プローブB(→端末)のように、2つのプローブを特定し、保持しているネットワークトポロジ情報から2つのプローブ間の経路を特定し、パケットの通過エレメントを特定する。
なお、プローブ間の経路の特定は、例えば、2つのプローブ(プローブAとプローブB)から送られてきた情報に基づいて、ネットワークトポロジ情報から各プローブA,Bの接続リンクIDと親ノードとを抽出する。そして、親ノードが一致していれば処理を終了し、終了していなければ、親ノードの接続リンクID更なる上位の親ノードを抽出する。そして、この処理を繰り返し、親ノードが一致した場合に、処理を終了する。抽出したノードやリンクの全てのIDを、エレメントIDとして特定し、2つのプローブのプローブ間パスにおけるエレメントとして劣化情報テーブルに登録する。
次に、劣化エレメント抽出部12は、作成した劣化情報テーブルにおいて、登録されている劣化値のうち、非劣化と判定するための所定の閾値未満の劣化値に対応付けられて登録されているプローブ間パスがあるかを判定し(ステップS104)、所定の閾値未満の劣化値に対応付けられて登録されているプローブ間パス内の全てのエレメントIDのエレメントを、非劣化エレメントと判断し(ステップS105)、該非劣化エレメントと判定したエレメントのIDを、未判定エレメントの領域から削除し、非劣化エレメントの領域へ書き込む。またその非劣化エレメントへ書き込んだエレメントIDを持つ、他のプローブ間パスについての未判定エレメントの中から、既に非劣化エレメントへ書き込んだエレメントIDのエレメントを、非劣化エレメントと判断し(ステップS106)、当該エレメントIDを未判定エレメントの領域から削除し、判定済みエレメントの領域へ書き込む。そして、劣化エレメント分類部13は、所定の閾値未満の劣化値に対応付けられて登録されているプローブ間パス内の全てのエレメントIDに、「−1」の結果値を対応付けて、1サイクル分類結果テーブルに登録する(ステップS107)。なお、全てのプローブ間パスが、所定の閾値未満の劣化値に対応付けられていた場合、全てのプローブ間パス内のエレメントは、非劣化であるため、1サイクルの処理を終了する。これにより、所定の閾値以上の劣化値に対応付けられたプローブ間パス内のエレメントのうち、所定の閾値未満の劣化値に対応付けられたプローブ間パス内のエレメントに一致するものを除いたエレメントが、劣化か非劣化を判定していない未判定エレメントとして劣化情報テーブルに残る。
図10は劣化箇所推定装置のエレメント情報分類の処理フローを示す第2の図である。
次に、劣化エレメント分類部13が、劣化情報テーブルにおいて、未判定エレメントとして残っている各エレメントを有するプローブ間パスそれぞれを、劣化値に基づいて分類する。この分類の手順は、まず、劣化値が、最小の値であるプローブ間パスを、抽出する(ステップS201)。例えば、劣化値の最小の値が10であり、その劣化値に対応付けられて劣化情報テーブルに登録されているプローブ間パスが1つまたは複数あれば、それらプローブ間パスを抽出する。この最小の劣化値に対応付けられて劣化情報テーブルに登録されているプローブ間パスは、1つの劣化エレメントのみを有するプローブ間パスであるとみなす。なお、本実施形態においては、最小の値の劣化値となるプローブ間パスの劣化値は10であるとする。
そして、劣化エレメント分類部13(最小劣化値重複判定手段)は、最小の劣化値に該当するプローブ間パスそれぞれを独立グループ毎に分割する(ステップS202)。このとき、劣化エレメント分類部13は、最小の劣化値のプローブ間パス群内の各パスが保有するエレメントを比較して、重複関係があるプローブ間パスを1つのグループとし、また重複関係がないプローブ間パスを別のグループとして分類する。
具体的には、図5で示したように、劣化エレメント分類部13は、プローブ間パス内のエレメント情報を、異なるプローブ間パス同士で比較し、共有するリンクがあれば、それら異なるプローブ間パス複数を、同じ独立グループに属するものと判定する。また、プローブ間パス同士で共有するリンクがなくとも、他のプローブ間パスの異なるリンクにおいて、それらがそれぞれ共有している場合には、それら3つのプローブ間パスを、独立グループに属するものと判定する。
図11は独立グループへの分割処理の概要を示す図である。
図12は独立グループ内のすべてのパスについて重複するエレメントが抽出できる場合の劣化・非劣化判定処理の概要を示す図である。
図11において、A−C,B−Cの各プローブ間パスは、共有するリンクを有するため、これらA−C,B−Cの2つのプローブ間パスは、1つの独立グループ(a)に属することを示している。
また、図11において、D−E,D−F,G−I,H−I,D−Iの5つの各プローブ間パスは、D−EおよびD−Fが共有するリンクを有し、またG−IとH−Iが共有するリンクを有する。さらにD−IはD−EまたはD−Fと、およびG−IまたはH−Iとの間で異なる箇所で共有するリンクを有している。したがって、これらD−E,D−F,G−I,H−I,D−Iの5つの各プローブ間パスは、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がっているため、1つの独立グループ(b)に属することを示している。
また、図11では、J−M,J−L、K−Lの3つの各プローブ間パスは、共有するリンクを有するため、これらJ−M,J−L、K−Lの3つのプローブ間パスは、1つの独立グループ(c)に属することを示している。
なお、全てのプローブ間パスの劣化値は最小の10である場合を示している。
次に、劣化エレメント分類部13は、独立グループ内の全てのプローブ間パスにおいて重複するエレメントが抽出できるかを判定する(ステップS203)。図11の独立グループ(a)では、A−Cのプローブ間パスと、B−Cのプローブ間パスでは、独立グループ内の全てのプローブ間パスにおいて重複するエレメント群が1つ抽出できる。つまり、独立グループ(a)内のA−Cのプローブ間パスとB−Cのプローブ間パスでは、エレメント3,11,6のエレメント群が1つ抽出できる。そして、劣化エレメント分類部13は、独立グループ内の全てのプローブ間パスにおいて重複するエレメント群が1つ抽出できる独立グループ((a)と(c))は、その重複するエレメントに劣化があると判定する。つまり、独立グループ(a)では、最小の劣化値が同一であるため、保有するエレメントのうちの1つのみ劣化エレメントがあるとみなすことができる。このことから、A−CとB−Cの各プローブ間パスにおいて、異なるエレメントで劣化(遅延、パケットロス等)が発生していることは無い可能性が高い。したがって、独立グループ内の全てのプローブ間パスにおいて重複するエレメントのどこかで劣化が発生しているものと考えることができる。
そして、劣化エレメント分類部13は、図12で示すように、独立グループ(a)のA−Cのプローブ間パスにおける未判定エレメント1,2,3,4,6,7,8,9,11と、B−Cのプローブ間パスにおける未判定エレメント3,5,6,10,11のそれぞれにおいて、重複するエレメント群3,6,11を劣化情報テーブルの未判定エレメントの領域から劣化エレメントへの領域へ書き換え、またその他のエレメントについては、未判定エレメントの領域から非劣化エレメントの領域へと書き換える。つまり、この処理によれば、劣化エレメント分類部13は、最小の劣化値となるパス群内に残った全てのパスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定する(ステップS204)。
また劣化エレメント分類部13は、一時格納したパスのエレメントの情報がスタックに存在するかを判定し(ステップS206)、なければ1サイクル分の最小劣化値重複判定処理を終了する。またスタックに一時格納したパスのエレメントがある場合には、当該スタックに最後に一時格納した1つのパスのエレメントの情報を読み取って(ステップS207)、第1の重複状態判定〜第4の重複状態判定の何れを行うかを判定する(ステップS208)。
なお、劣化エレメント分類部13は、上述のステップS203の処理において、独立グループ内の全てのプローブ間パスにおいて重複するエレメント群を抽出できるかの判定において、できないと判定した場合、以下の処理を行う。
この場合の独立グループは、図11で示す独立グループ(b)に該当する。つまり、独立グループ(b)内のプローブ間パスにおいては、独立グループ内の全てのプローブ間パスにおいて重複するエレメント群を1つも抽出できない。つまり、D−E,D−Fのパスと、G−I,H−Iのパスは重複するエレメントを有さない。このような場合、まず、ネットワークトポロジ情報から、最も階層の高いノードを有するプローブ間パスを独立グループから外して、スタックに格納(PUSH)し(ステップS205)、ステップS203の処理を、重複するエレメント群を1つのみ抽出できる状態になるまで繰り返し、得られた独立グループそれぞれにおいて上述の劣化・非劣化エレメントの判定を行う。
図13は独立グループ内の全てのプローブ間パスにおいて重複するエレメント群を1つも抽出できないと判定した場合の処理フローを示す図である。
ここで、ステップS205の処理を繰り返し、結果、上述のステップS203において、独立グループ内の全てのプローブ間パスにおいて重複するエレメント群を抽出できると判定した場合の詳細について説明する。
劣化エレメント分類部13は、重複するエレメント群を抽出できる状態になると、得られた独立グループそれぞれで、全てのパスにおいて重複するエレメントがあるかを判定する。図13で示すように、独立グループ(b)においてD−Iのプローブ間パスをスタックにプッシュすると、D−EとD−Fの2つのプローブ間パスを有する独立グループ(d)と、G−IとH−Iの2つのプローブ間パスを有する独立グループ(e)とに別れ、各独立グループは重複するエレメント群を抽出できる状態となる。このような状態で、劣化エレメント分類部13は、独立グループ(d)のD−EとD−Fの2つのプローブ間パスにおいて重複するエレメント15,17,29と、独立グループ(e)のG−IとH−Iの2つのプローブ間パスにおいて重複するエレメント14,22,27,28を劣化エレメントと判定し、各独立グループにおいて2つのプローブ間パスで重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、劣化情報テーブルにおいて未判定エレメントから劣化エレメントへと一旦書き換える。
そして、次に、劣化エレメント分類部13は、上述のステップS206により、スタックにデータがあるかを判定する。今、独立グループ(b)を独立グループ(d),(e)に分けた際に処理したD−Iのプローブ間パスのエレメント情報がスタックに格納されているため、上述のステップS207においてスタック内のプローブ間パスの情報を1つ読み取る。そして劣化エレメント分類部13は、スタック内から読み取ったプローブ間パスの各エレメントと、既に劣化エレメントと判定した各エレメントとの間の第1〜第4の重複状態を判定する。ここで、この重複状態判定においては、
(第1の重複状態判定)
既に劣化エレメントと判定した情報の中に、スタックから読み取ったプローブ間パス内のエレメントに完全に内包される劣化エレメントが1つ存在し、他の劣化エレメントはスタックから読み取ったプローブ間パス内のエレメントと一部のみ重複する場合、
(第2の重複状態判定)
スタックから読み取ったプローブ間パス内のエレメントに完全に内包される劣化エレメントが1つも存在しない場合、
(第3の重複状態判定)
全ての劣化エレメントがスタックから読み取ったプローブ間パス内のエレメントに2つ以上内包される場合、
(第4の重複状態判定)
全ての劣化エレメントがスタックから読み取ったプローブ間パス内のエレメントに全く重複しない場合、
の4通りが考えられる。
図13より、劣化エレメントと判定したエレメントのうち、独立グループ(d)の劣化エレメント15,17,29は、スタックから読み取ったD−Iのプローブ間パス内の各エレメントに完全に内包され、また独立グループ(e)の劣化エレメント14,16,22,27,28は、一部(エレメント14,22,28)のみが、スタックから読み取ったD−Iのプローブ間パス内の各エレメントに内包される。したがって、この場合、第1の重複状態判定の場合の処理に移行する。
<第1の重複状態判定>
図14は第1の重複状態判定の処理フローを示す図である。
図15は第1の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す図である。
第1の重複状態判定の処理においては、まず、劣化エレメント分類部13は、スタックから読み取ったD−Iのプローブ間パス内の各エレメントの未判定エレメントから、劣化情報のうちの完全に内包されるエレメント(15,17,29)を削除するため、劣化情報テーブルの未判定エレメントの領域から判定済みエレメント領域へ書き換える(ステップS301)。そして、劣化エレメント分類部13は、スタックから読み取ったD−Iのプローブ間パス内の各エレメントの未判定エレメントのうち、劣化エレメントと判定したエレメントのうちの一部のエレメントのみが重複する劣化エレメントにおける、当該重複エレメント(独立グループ(e)におけるエレメントは14,22,28)を、劣化エレメントから非劣化エレメントに分類しなおす(ステップS302)。また、劣化エレメント分類部13は、スタックから読み取ったD−Iのプローブ間パス内におけるその他の未判定エレメント(12,13,24,25)を非劣化エレメントと判定する(ステップS303)。したがって独立グループ(d),(e)においては、劣化エレメントは15,17,29,16,27となる。
つまり、この処理によれば、独立グループ(b)を元とする独立グループ(d),(e)における全てのプローブ間パスは劣化値が同じ10であり、各独立グループの1箇所のみで劣化エレメントを有するとみなすため、異なる2箇所のエレメントで劣化と判定されることはない。したがって、スタックから読み取ったD−Iのプローブ間パス内のエレメントが、他のプローブ間パス内の劣化エレメントを完全に内包する場合は、そこを劣化エレメントと判定し、スタックから読み取ったD−Iのプローブ間パス内のエレメントが、他のプローブ間パス内の劣化エレメントの一部のみを内包する場合には、重複しない箇所を劣化エレメントとみなすことが必要である。
<第2の重複状態判定>
図16は第2の重複状態判定の処理フローを示す図である。
図17は第2の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す図である。
また、スタックから読み取ったプローブ間パス内のエレメントに完全に内包される劣化エレメントが1つも存在しない、と判定した場合には、第2の重複状態判定による処理を行う。
この第2の重複状態判定の処理については、まず、独立グループが図17の(f)のような構成であった場合において、A−Bのプローブ間パスの全てのエレメントと、D−Eのプローブ間パスの全てのエレメントが、劣化エレメントと判定されている。そしてA−Eのプローブ間パスがスタックに格納されている場合を考える。当該スタックに格納されているA−Eのプローブ間パス内の各エレメントに完全に内包される劣化エレメントは1つもない。このような場合、劣化エレメント分類部13は、スタックから読み取ったプローブ間パス内の未判定エレメントを全て劣化エレメントと分類し(ステップS401)、劣化情報テーブルの未判定エレメント領域から劣化エレメント領域へと書き換える。また劣化エレメント分類部13は、スタックから読み取ったプローブ間パス内のエレメントと、重複する劣化エレメントの情報とを1つの独立グループとする(ステップS402)。
つまり、この処理によれば、独立グループ(f)における全てのプローブ間パスは劣化値が同じ10であり、1箇所のみで劣化エレメントを有するとみなすため、異なる2箇所のエレメントで劣化と判定されることはない。しかしながら、スタックから読み取ったプローブ間パス内のエレメントによって、完全に内包される劣化エレメントがないため、どこが劣化エレメントであるか不明である。したがって、一旦、スタックから読み取ったプローブ間パス内の全てのエレメントを劣化エレメントの可能性があるものとして分類している。
<第3の重複状態判定>
図18は第3の重複状態判定の処理フローを示す図である。
図19は第3の重複状態判定時の処理概要の遷移を示す第1の図である。
図20は第3の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す第1の図である。
また、2つ以上の劣化エレメントがスタックから読み取ったプローブ間パス内のエレメントに完全に内包される、と判定した場合には、劣化エレメント分類部13は、第3の重複状態判定による処理を行う。
この第3の重複状態判定の処理については、まず、独立グループが図19の(g)のような構成であった場合において、図20の劣化情報テーブルn1で示すように、A−Bのプローブ間パスまたはA−Cのプローブ間パスにおける一部のエレメント1,2,3と、E−Fのプローブ間パスにおける一部のエレメント33,34が劣化エレメントと判定されている。このときA−Bのプローブ間パスにおけるエレメント4,5は非劣化エレメント、A−Cのプローブ間パスにおけるエレメント6,7,8,9は非劣化エレメントと判定されているとする。またE−Fのプローブ間パスにおけるエレメント30,31,32が非劣化エレメントと判定されているとする。そして、A−Fのプローブ間パスがスタック内に格納されていることを考える。この場合、当該スタック内に格納されているA−Fのプローブ間パス内のエレメントは、劣化エレメントのすべてを完全に内包する。
このような場合、劣化エレメント分類部13は、劣化エレメントと判定されたエレメントの中に1つのプローブ間パスによってのみ構成されるエレメントがあるかを判定する(ステップS501)。そして、劣化エレメント分類部13は、劣化エレメントと判定されたエレメントの中に1つのプローブ間パスによってのみ構成されるエレメントがある場合には、劣化エレメントと判定されたエレメントが複数のプローブ間パスによって構成される他のエレメントを、一旦、劣化エレメントから未判定エレメントへと戻す処理を行う(ステップS502)。そして、劣化エレメント分類部13は、劣化エレメントと判定されたエレメントであって、1つのプローブ間パスによってのみ構成されるエレメント33,34を、そのまま劣化エレメントと決定する(ステップS503)。また、劣化エレメント分類部13は、劣化情報テーブルn2, 劣化情報テーブルn3で示すように、複数のプローブ間パスに共通する劣化エレメント1,2,3を非劣化エレメントと分類しなおし(ステップS504)、複数のプローブ間パスに共通する劣化エレメントを有する各プローブ間パス内の、非劣化エレメント(4,5,6,7,8,9)を一旦未判定エレメントとして(ステップS505)、その後、そのうちの重複するエレメントを非劣化エレメント、重複しないエレメントを劣化エレメント(4,5,8,9)として分類しなおして(ステップS506)、また、スタックから読み取ったA−Fのプローブ間パス内のエレメントのうち、劣化エレメントと判定したエレメント33,34以外の、エレメント1,2,3,6,7,20,21,22,32を非劣化エレメントと判定する(ステップS507)。また、劣化エレメント分類部13は、当該スタック内に格納されていたA−Fは1つの独立グループとする(S508)。
つまり、この処理によれば、独立グループ(1),(2)の元となる独立グループ(g)における全てのプローブ間パスは劣化値が同じ10であり、それぞれ1箇所のみで劣化エレメントを有するとみなすため、1つのプローブ間パス内の異なる複数箇所のエレメントで劣化エレメントが存在すると判定されることはない。したがって、スタックに格納された、最も階層の高いノードを有するプローブ間パス内のエレメントに完全に内包される劣化エレメントであって、当該劣化エレメントと判定されたエレメントが、1つのプローブ間パスによってのみ構成されるエレメント(エレメント33,34)である場合には、それは劣化エレメントと判定できる。したがって、その劣化エレメントと判定されたエレメント以外の、スタックに格納されたプローブ間パス内のエレメントは非劣化エレメントと判定することができる。そして、他方、スタックに格納された、最も階層の高いノードを有するプローブ間パス内のエレメントに完全に内包される劣化エレメントであって、当該劣化エレメントと判定されたエレメントが複数のプローブ間パスに共通するエレメントである場合には、その劣化エレメントを保持するプローブ間パスにおいて、スタックに格納された、最も階層の高いノードを有するプローブ間パス内のエレメントと重複するエレメントを非劣化エレメントへと戻し、内包されていないエレメントを劣化エレメントとしている。
図21は第3の重複状態判定時の処理概要の遷移を示す第2図である。
図22は第3の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す第2の図である。
また、上記ステップS501の劣化エレメントと判定されたエレメントの中に1つのプローブ間パスによってのみ構成されるエレメントがあるかの判定において、Noの場合、つまり、劣化エレメントと判定されたエレメント全て(図21のA−B又はA−Cのプローブ間パスにおける劣化エレメント1,2,3、および、D−F又はE−Fのプローブ間パスにおける劣化エレメント34,35,36)が複数のプローブ間パスに共通するエレメントである場合、劣化エレメント分類部13は、劣化エレメントと判定した全てのエレメントを、一旦劣化エレメントから未判定エレメントへと戻す処理を行う(図22の劣化情報テーブルn5;ステップS509)。そして、劣化エレメント分類部13は、スタックに格納された、最も階層の高いノードを有するプローブ間パス内のエレメントと、一旦未判定エレメントへと戻した、全ての独立グループのエレメントを、劣化エレメントと判定する(図22の劣化情報テーブルn6;ステップS510)。また、劣化エレメント分類部13は、当該スタック内に格納されていたA−Fは1つの独立グループとする(S511)。
つまり、この処理によれば、各独立グループにおける全てのプローブ間パスは劣化値が同じ10であり、それぞれ1箇所のみで劣化エレメントを有するとみなすため、1つのプローブ間パス内の異なる複数箇所のエレメントで劣化エレメントが存在すると判定されることはない。したがって、スタックに格納された、最も階層の高いノードを有するプローブ間パス内のエレメントに完全に内包される劣化エレメントであって、当該劣化エレメントと判定されたエレメント全てが複数のプローブ間パスに共通するエレメントである場合には、どこに劣化エレメントが分からないため、独立グループ内全てのエレメントを劣化エレメントの可能性のあるエレメントであるから、一旦、劣化エレメントと判定している。
<第4の重複状態判定>
図40は第4の重複状態判定の処理フローを示す図である。
図41は第4の重複状態判定時の処理概要の遷移を示す図である。
図42は第4の重複状態判定時の劣化情報テーブルの遷移を示す図である。
この第4の重複状態判定の処理については、まず、独立グループが図41のような構成であった場合において、図42の劣化情報テーブルで示すように、A−Cのプローブ間パスまたはB−Cのプローブ間パスにおける一部のエレメント4,17,8と、D−Eのプローブ間パスまたはD−Fのプローブ間パスにおける一部のエレメント5,19,9が劣化エレメントと判定されている。
このときA−Cのプローブ間パスにおけるエレメント6,14,2,15は非劣化エレメント、B−Cのプローブ間パスにおけるエレメント7,16と、D−Fのプローブ間パスにおけるエレメント18,3,21,11は非劣化エレメント、D−Eのプローブ間パスにおけるエレメント20,10は非劣化エレメントと判定されているとする。
そして、A−Fのプローブ間パスがスタック内に格納されていることを考える。
この場合、当該スタック内に格納されているA−Fのプローブ間パス内のエレメントは、劣化エレメントのすべてに重複しない。
よって、劣化エレメント分類部13は、A−C,B−C,D−E,D−Fの各プローブ間パスの劣化情報テーブルはそのままで、A−Fのプローブ間パスにおける未判定エレメントのうち、エレメント12,1,13を劣化エレメントと判定し、エレメント6,14,2,3,21,11を非劣化エレメントと判定する(ステップS1101)。つまり、ステップS1101では、スタックから読み取ったプローブ間パス内の未判定エレメントのうち、重複する部分を非劣化エレメントとし、重複しないエレメントを全て劣化とする。
また、劣化エレメント分類部13は、当該スタック内に格納されていたA−Fは1つの独立グループとする(S1102)。
以上の処理により、最小の劣化値に該当するプローブ間パスそれぞれのエレメントについて、劣化エレメントまたは非劣化エレメントの分類を終える。
図23は、劣化情報テーブル再構築処理の処理フローを示す第1の図である。
次に、未判定エレメントが残っている他の劣化値(本実施形態においては劣化値10以外の劣化値)を有するプローブ間パス内のエレメントの劣化・非劣化の判定を行う。
この判定においては、まず、劣化エレメント分類部13は、未判定エレメントが残っているプローブ間パスのうち、劣化値が最小のプローブ間パス(本実施形態においては劣化値20のプローブ間パス)を、劣化情報テーブルから抽出する(ステップS601)。この抽出したプローブ間パスの情報をターゲット情報と呼ぶこととする。そして劣化エレメント分類部13は、ターゲット情報のエレメントのうち、既に劣化エレメントと判定されたエレメントを劣化情報テーブルにおいて、判定済みエレメントの領域へと書き換える(ステップS602)。
また劣化エレメント分類部13は、ターゲット情報のエレメントのうち、既に非劣化エレメントと判定されたエレメントについては、劣化情報テーブルにおいて、未判定エレメントから非劣化エレメントの領域へと書き換える(ステップS603)。
そして、劣化エレメント分類部13は、以上の処理によってターゲット情報のエレメントのうち、未判定エレメントが残っているかを判定する(ステップS604)。そして劣化エレメント分類部13は、未判定エレメントが残っている場合、および未判定エレメントが残っていない場合のそれぞれにおいて、ターゲット情報で示されるプローブ間パスの劣化値から、当該ターゲット情報で示されるプローブ間パスのエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する、他のプローブ間パスの劣化値を減算する(ステップS605)。そして、劣化エレメント分類部13は、ステップS604、ステップS605の判定結果によって、(1)未判定エレメントが残っており、減算結果≦0の場合、(2)未判定エレメントが残っており、減算結果>0の場合、(3)未判定エレメントが残っておらず、減算結果=0の場合、(4)未判定エレメントが残っておらず、減算結果>0の場合、(5)未判定エレメントが残っておらず、減算結果<0の場合、の何れかの処理を行う。
なお、テーブル再構築処理における劣化値の減算は、独立グループ単位で実施される。つまり、独立グループが1つ存在し、そのグループに含まれる劣化エレメントに対し、非連続的に何度も重複するパスが存在した場合、減算は1回しか行われない。異なる独立グループが複数存在し、それぞれに重複するパスが存在した場合、各独立グループが保持する劣化値をそれぞれ減算することとなる。
図24は、劣化情報テーブル再構築処理の処理フローを示す第2の図である。
図25は、劣化情報テーブル再構築処理の処理概要の遷移を示す第1の図である。
図26は、劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第1の図である。
未判定エレメントが残っている場合について以下説明する。
[未判定エレメントが残っており、減算結果≦0の場合]
今、図25、図26より、エレメント1,2,3を有する独立グループ、およびエレメント10,11,12,13を有する独立グループが、それらのエレメントについて劣化エレメントと判定されている場合において、ターゲット情報のエレメントが1,2,3,4,5,6,11,12,13を有するとする。このとき、ターゲット情報の劣化値が20であり、エレメント1,2,3を有する独立グループの劣化値が10、エレメント10,11,12,13を有する独立グループの劣化値が10であるとすると、ターゲット情報の劣化値から、当該ターゲット情報のエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして保有する、他の独立グループの劣化値を減算する処理すると(20−10−10)=0(減算結果≦0)となる(ステップS701)。
この場合、ターゲット情報の劣化値と、当該ターゲット情報の何れかのエレメントであって既に劣化エレメントと判定されエレメントを保有する独立グループの劣化値が一致するため、ターゲット情報で示されるプローブ間パスにおける劣化箇所は、既に判定済みであると考えることができる。劣化エレメント分類部13は、ターゲット情報で示されるプローブ間パス内の未判定エレメントのうち、劣化エレメントと判定されたものについては、劣化情報テーブルにおいて未判定エレメントから判定済みエレメント(エレメント1,2,3,11,12,13)へと書き換え(ステップS702)、残りの未判定エレメント(エレメント4,5,6)について全て非劣化エレメントへと書き換える(ステップS703)。
図27は、劣化情報テーブル再構築処理の処理フローを示す第3の図である。
図28は、劣化情報テーブル再構築処理の処理概要の遷移を示す第2の図である。
図29は、劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第2の図である。
[未判定エレメントが残っており、減算結果>0の場合]
また、上述の処理では、ターゲット情報の劣化値から、当該ターゲット情報のエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する、他の独立グループの劣化値を減算した値が0以下(減算結果≦0)である場合の例であるが、減算結果>0である場合の可能性もある。この場合の処理を、図27、図28、図29を用いて説明する。
今、図28、図29より、エレメント1,2,3を有する独立グループ、およびエレメント10,11,12,13を有する独立グループにおいて、それらエレメントが劣化エレメントと判定されている。この場合において、ターゲット情報のエレメントが1,2,3,20,21,22,23,24,25,26,11,12,13を有するとする。このとき、ターゲット情報の劣化値が30であり、エレメント1,2,3を有する独立グループの劣化値が10、エレメント10,11,12,13を有する独立グループの劣化値が10であるとすると、ターゲット情報で示されるプローブ間パスの劣化値から、当該ターゲット情報のエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する、他の独立グループの劣化値を減算する処理は、(30−10−10)=10となり、減算結果>0となる(ステップS801)。
この場合、ターゲット情報の劣化値が、当該ターゲット情報のエレメントを劣化エレメントとして一部保有する他の1つまたは複数の独立グループの劣化値の合計よりも大きいため、ターゲット情報のエレメントのうちの既に劣化と判定されたエレメント以外のエレメントにおいて、さらに劣化値10となる他の劣化箇所が存在する可能性があると推定できる。したがって、劣化エレメント分類部13は、劣化情報テーブルにおいて、ターゲット情報の劣化値を10に変更し(ステップS802)、また、劣化エレメント分類部13は、ターゲット情報における、既に劣化エレメントと判定されたエレメントを判定済みエレメントへと書き換え(ステップS803)、また、ターゲット情報におけるエレメントのうち、他の独立グループにおいて非劣化エレメントと判定済みのエレメントを非劣化エレメントへと書き換える(ステップS804)。これにより、ターゲット情報において幾つかの未判定エレメントが残る。この未判定エレメントは、ターゲット情報の劣化値を変更したことにより、次のサイクルで、再度、劣化情報テーブル再構築処理が行われる。
つまり、テーブル再構築が一旦終了した場合、テーブルに残っている情報の中で最小の劣化値を持つパスを抽出し、それらの重複関係を判定して独立グループを生成し、必要であればパスをスタックに格納する処理の実施も含め、各独立グループにおける1つの重複箇所を劣化と判定する、上述の「最小劣化値重複判定」を実施する。その後、更にテーブルの再構築を実施する。全てのパスが終了状態になるまでこの2つの処理を繰り返す。
図30は、劣化情報テーブル再構築処理の処理フローを示す第4の図である。
次に、上述のターゲット情報のエレメントのうち、未判定エレメントが残っているかの判定において、未判定エレメントが残っていない場合について以下、説明する。
[未判定エレメントが残っておらず、減算結果=0の場合]
この場合、未判定エレメントが残っている場合と同様に、ターゲット情報の劣化値から、当該ターゲット情報のエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する、他の独立グループの劣化値を減算する。その減算結果が0である場合には(ステップS901)、ターゲット情報の劣化値と、当該ターゲット情報のエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する、他の独立グループの劣化値が一致していることを示すため、ターゲット情報で示されるプローブ間パス内には他の劣化箇所がないとみなすことができるため、劣化エレメント分類部13は、処理を終了する(ステップS902)。そして、劣化エレメント分類部13は、他の劣化値のターゲット情報を用いて上述の処理を繰り返す。
図31は、劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第3の図である。
図32は、劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第4の図である。
図33は、劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第5の図である。
[未判定エレメントが残っておらず、減算結果>0の場合(1)]
図31に示すように、プローブ間パスA−Cの劣化値が10、プローブ間パスB−Cの劣化値が10、プローブ間パスA−Bの劣化値が20である場合(劣化情報テーブルp1)、上述の最小劣化値重複判定処理においては、最小値の劣化値「10」のプローブ間パスを抽出する(劣化情報テーブルp2)。そして、そのプローブ間パスA−Cとプローブ間パスB−Cにおいてはエレメント1,4を重複するエレメントとしてそれぞれ保持するため、それら2つのパスの独立グループ(1)を生成する(劣化情報テーブルp3)。そして、独立グループ(1)にいて重複するエレメント1,4を劣化エレメントと判定し、それ以外のエレメント2,3を非劣化エレメントと判定する(劣化情報テーブルp4)。ここで、判定対象の各プローブ間パスの劣化値が同じ値で、それらのパスのうちの何れかが重複する場合にはそのエレメントを劣化エレメント、重複しない場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定する処理を、重複判定処理1と呼ぶこととする。そして、重複判定処理1を行った場合には、劣化情報テーブルにおいて、重複判定処理1を行ったことを示す識別情報を対応付けて記憶しておく(図31の判定1に該当)。
そして、最小劣化値重複判定処理の次に、劣化情報テーブル再構築処理が開始されるが、劣化エレメント分類部13は、図32の劣化情報テーブルp5で示すように、残っている情報の中で最も劣化値が小さいプローブ間パスA−Bをターゲット情報と決定する。そして、独立グループ(1)に属する各プローブ間パスの劣化エレメントと、ターゲット情報が示すプローブ間パスA−Bのエレメントとの重複判定を行い、ターゲット情報のエレメント1,2,4のうち既に劣化エレメントと判定されているエレメント1を判定済みエレメントとし、既に非劣化エレメントと判定されているエレメント2,3非劣化エレメントとする。したがって、この状態で、ターゲット情報において未判定エレメントが存在しない状態となる(図32の劣化情報テーブルp6)。このとき、ターゲット情報の劣化値が20である。ターゲット情報で示されるプローブ間パスと、独立グループ(1)に属するプローブ間パスA−Cおよびプローブ間パスB−Cは、共通する劣化エレメントを有し、さらにプローブ間パスA−Cおよびプローブ間パスB−Cは最小の劣化値「10」であるため、劣化エレメント1,4のうちの一方のみが劣化エレメントであると考えることができる。したがって、劣化エレメント分類部13は、ターゲット情報のプローブ間パスと、独立グループ(1)の各プローブ間パスでは、共通する1つのエレメントが劣化エレメントとなる可能性があると考えることができるため、ターゲット情報の劣化値から、独立グループの各プローブ間パスに共通する劣化値「10」を減算する(図32の劣化情報テーブルp6)。つまり、独立グループ内の各プローブ間パス内の劣化エレメントそれぞれに共通するものがあれば、この場合ターゲット情報の劣化値「20」から、独立グループ内の各プローブ間パスに共通する劣化値「10」の値のみを減算する。すると、この減算結果は「10」となるため、減算結果>0となる。
この場合、ターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメント2,3は非劣化エレメントと判定され、エレメント1は劣化エレメントと判定されているため、未判定エレメントがないにもかかわらず、減算結果(=10)>0となり、つまりターゲット情報の示すプローブ間パス内のエレメントに対して余った劣化値を割り当てることが出来ず、劣化・非劣化の判定が矛盾する。したがって、ターゲット情報についての劣化・非劣化の前の判定処理が誤っていると考えることが出来る。よって、劣化エレメント分類部13は、一旦、ターゲット情報が示すプローブ間パス内の全てのエレメントを未判定エレメントへと戻し、また劣化情報テーブルで管理する劣化値も20へと戻す(図32の劣化情報テーブルp7)。また、劣化エレメント分類部13は、ターゲット情報と比較した独立グループ(1)内のエレメントの劣化・非劣化の判定が誤っている可能性があるため、当該独立グループ(1)の各プローブ間パス内のエレメント全てについて、未判定エレメントへと戻す(図32の劣化情報テーブルp8)。
そして、このように、劣化・非劣化の判定に矛盾が生じた結果、その矛盾を生じた劣化・非劣化の判定を行った各エレメントについてその判定を戻した場合には、劣化エレメント分類部13は、ターゲット情報と比較した独立グループ(1)の各エレメントがどのような重複判定処理によって劣化・非劣化が判定されたのかを判定する。つまり、劣化情報テーブルにおいて独立グループ(1)の情報として登録されている重複判定処理の種別を確認する。今、図32の劣化情報テーブルp7においては、独立グループ(1)の情報に重複判定処理1が登録されている(図31の判定1の項目)。この重複判定処理1は、独立グループ(1)の劣化・非劣化の判定に用いた他のパス(前判定対象パス)が登録されていない。そして、劣化エレメント分類部13は、重複判定処理1の場合には、独立グループ(1)の劣化・非劣化の判定のみに、誤りがあると判定する。したがって、劣化エレメント分類部13は、重複判定処理1が誤っている可能性があるため、その重複判定処理1の処理とは逆の劣化・非劣化の判定を行う。つまり劣化エレメント分類部13は、前回の重複判定処理1において劣化エレメントと判定した独立グループ(1)内のエレメント1,4を、今度は非劣化エレメントと判定し、また前回の重複判定処理1において非劣化エレメントと判定した独立グループ(1)内のエレメント2,3を劣化エレメントと判定し、2つの独立グループ(1)(2)に分割する(図33の劣化情報テーブルp9)。そして、劣化エレメント分類部13は、再度、劣化情報テーブル再構築処理を行い、ターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメントと、独立グループ(1)(2)が示す各プローブ間パス内のエレメントとの重複判定を行う。劣化情報テーブルp9においてエレメント1,4が非劣化エレメント、エレメント2,3が劣化エレメントと判定されている。したがって、劣化エレメント分類部13は、ターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメントのうち、既に劣化エレメントと判定されているエレメント2,3を、劣化情報テーブルにおける判定済みエレメントの欄へ書き換え、また既に非劣化エレメントと判定されているエレメント1を、劣化情報テーブルにおける非劣化エレメントの欄へ書き換える。
このとき、ターゲット情報の劣化値が20である。ターゲット情報で示されるプローブ間パスと、独立グループ(1)に属するプローブ間パスA−Cおよび独立グループ(2)に属するプローブ間パスB−Cは、異なる劣化エレメントを有し、さらにプローブ間パスA−Cおよびプローブ間パスB−Cは最小の劣化値「10」であるため、判定済みの劣化エレメント2,3はそれぞれ別々に劣化エレメントであると確定することができる。したがって、劣化エレメント分類部13は、ターゲット情報のプローブ間パスと、独立グループ(1)(2)の各プローブ間パスでは、異なる2つのエレメントが劣化エレメントであると考えることができるため、ターゲット情報の劣化値「10」から、各独立グループの劣化値「10」をそれぞれ減算する。つまり、独立グループがそれぞれに異なれば、この場合ターゲット情報の劣化値「20」から、各独立グループの劣化値「10」をそれぞれ減算する。すると、(ターゲット情報の劣化値20)−(独立グループ(1)の劣化値10)−(独立グループ(2)の劣化値10)=0となる。これにより、劣化・非劣化の矛盾が解消する。したがって、劣化エレメント分類部13は、処理を終了する(ステップS902)。そして、劣化エレメント分類部13は、他の劣化値のターゲット情報を用いて上述の処理を繰り返す。
図34は、劣化情報テーブル再構築処理の処理概要の遷移を示す第3の図である。
図35は、劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第6の図である。
図36は、劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第7の図である。
図37は、劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第8の図である。
図38は、劣化情報テーブル再構築処理の劣化情報テーブルの遷移を示す第9の図である。
[未判定エレメントが残っておらず、減算結果>0の場合(2)]
次に、上述のターゲット情報内のエレメントのうち、未判定エレメントが残っているかの判定において、未判定エレメントが残っていない場合であり、ターゲット情報の劣化値から、当該ターゲット情報のエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する、他の独立グループの劣化値を減算した結果が、0をより大きい場合、つまり、減算結果>0である場合の、他の例について図34〜38を用いて説明する。
今、図34、図35より、エレメント1,22を有する独立グループ(1)、およびエレメント10,11,12を有する独立グループ(2)それぞれは、保有する全てのエレメントを劣化エレメントと判定されており、エレメント1,22,23,24,25,11,12を有するプローブ間パスと、エレメント1,22,23,24,25,11,10を有するプローブ間パスに含まれる全てのエレメントが未判定エレメントであるとする(図35の劣化情報テーブルq1)。またこのような状況において、劣化エレメント分類部13が劣化情報テーブル再構築処理を開始し、エレメント1,22,23,24,25,11,12を有するプローブ間パスを第1のターゲット情報と決定したとする(図35の劣化情報テーブルq2)。なお、独立グループ(1)の判定が、重複判定処理1の重複判定であるとする。
劣化エレメント分類部13は、第1のターゲット情報のエレメントのうち、独立グループ(1),(2)内で既に劣化エレメントと判定されたエレメント(1,22,11,12)を、劣化情報テーブルにおいて、未判定エレメントの欄から判定済みエレメントの欄へと書き換える(図35の劣化情報テーブルq3)。また、ターゲット情報の劣化値20から、判定対象として独立グループ(1),(2)の劣化値をそれぞれ減算して、ターゲット情報の劣化値を0と更新する。また、この判定は劣化値の異なるターゲット情報と、独立グループ(1)(2)とを比較しているので、この判定を重複判定処理2として劣化情報テーブルp3のターゲット情報に対応付けて登録しておく(図35の判定の項目)。またターゲット情報内のエレメントの劣化・非劣化を判定するにあたり判定対象に用いたエレメントを含む独立グループ(1)および独立グループ(2)の情報を、ターゲット情報に対応付けて劣化情報テーブルに登録しておく(劣化情報テーブルq3)。そして、劣化エレメント分類部13は、第1のターゲット情報の劣化値が0と更新されたため、第1のターゲット情報のエレメントのうち、劣化エレメントと判定されずに残ったエレメント(23,24,25)を劣化エレメントとは判定できない。したがって、それらエレメント23,24,25を非劣化エレメントと判定し、未判定エレメントの欄から非劣化エレメントの欄へと書き換える(劣化情報テーブルq3)。
また次に、劣化エレメント分類部13は、次の劣化情報テーブル再構築処理として、劣化情報テーブルの未判定エレメントに残っているエレメント1,22,23,24,25,11,10を有するプローブ間パスを第2のターゲット情報として決定する(劣化情報テーブルq4)。この第2のターゲット情報が示すプローブ間パスの劣化値は「30」である。そして、劣化エレメント分類部13は、第2のターゲット情報のエレメントのうち、劣化情報テーブル内の他のプローブ間パスのエレメントで、既に劣化エレメントと判定されたエレメント(1,22,11,10)を、未判定エレメントの欄から判定済みエレメントの欄へと書き換える(図36の劣化情報テーブルq5)。また、劣化エレメント分類部13は、第2のターゲット情報内のエレメントのうち、劣化エレメントと判定されずに残ったエレメント(23,24,25)を、非劣化エレメントと判定し、未判定エレメントの欄から非劣化エレメントの欄へと書き換える(図36の劣化情報テーブルq5)。
以上の処理によって第2のターゲット情報内のエレメントのうち、未判定エレメントが残っているかを判定すると、未判定エレメントが残っていない場合となる。
このとき、第2のターゲット情報の劣化値が30であり、劣化エレメントであるエレメント1,22を有する独立グループ(1)の劣化値が10、劣化エレメントであるエレメント10,11,12を有する独立グループ(2)の劣化値が10であるため、第2のターゲット情報の劣化値から、当該第2のターゲット情報のエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する、他のプローブ間パスの劣化値を減算する処理を行うと(30−10−10)=10となる(図36の劣化情報テーブルq5の最下行)。つまり、ターゲット情報のエレメントのうち、未判定エレメントが残っているかの判定において、未判定エレメントが残っていない場合であり、ターゲット情報の劣化値から、当該ターゲット情報で示されるプローブ間パスのエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する、他のプローブ間パスの劣化値を減算した結果が減算結果>0となる。
この場合、第2のターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメント23,24,25は非劣化エレメントと判定され、エレメント1,22,11,10は劣化エレメントと判定されているため、未判定エレメントがないにもかかわらず、減算結果(=10)>0となり、つまり第2のターゲット情報の示すプローブ間パス内のエレメントに対して余った劣化値を割り当てることが出来ず、劣化・非劣化の判定が矛盾する。したがって、第2のターゲット情報についての劣化・非劣化の前の判定処理が誤っていると考えることが出来る。よって、劣化エレメント分類部13は、一旦、第2のターゲット情報が示すプローブ間パス内の全てのエレメントを未判定エレメントへと戻し、また劣化情報テーブルで管理する第2のターゲット情報の劣化値も30へと戻す(劣化情報テーブルq6)。そして、劣化エレメント分類部13は、第2のターゲット情報の劣化値の残りについて劣化・非劣化の判定が矛盾するプローブ間パスを判定する。この判定は、第2のターゲット情報のエレメントの劣化・非劣化を判定するにあたり、最近で判定対象とした他のプローブ間パスを矛盾するものと判定すればよい。そして、この、第2のターゲット情報と矛盾のあるエレメント1,22,23,24,25,11,12を有するプローブ間パス内の当該各エレメントの劣化・非劣化の判定が誤っている可能性があると判断する。そのため、劣化エレメント分類部13は、そのプローブ間パス内のエレメント全てについて、未判定エレメントへと戻す(図36の劣化情報テーブルq7)。
そして、このように、劣化・非劣化の判定に矛盾が生じた結果、その矛盾を生じた劣化・非劣化の判定を行った各エレメントについてその判定を戻すと、劣化エレメント分類部13は、その矛盾を生じたエレメント1,22,23,24,25,11,12を有するプローブ間パス内の各エレメントの、劣化・非劣化の判定において判定対象とした他のプローブ間パス(前判定対象パス)があるかを判定する。劣化情報テーブルには、判定対象の項目に、前判定対象パスとして、独立グループ(1),(2)が登録されている。したがって、劣化エレメント分類部13は、矛盾を生じたエレメント1,22,23,24,25,11,12を有するプローブ間パス内の各エレメントと、独立グループ(1),(2)とを比較し、エレメント1,22,23,24,25,11,12を有するプローブ間パスに内包しないプローブ間パスの独立グループ(2)を抽出する。そしてこの独立グループ(2)の示すプローブ間パス内のエレメントについて、矛盾を生じたエレメント1,22,23,24,25,11,12を有するプローブ間パスと、を比較して、独立グループ(2)の示すプローブ間パス内のエレメントの中で、劣化エレメントと判定したエレメント10,11,12のうち、矛盾を生じたエレメント1,22,23,24,25,11,12を有するプローブ間パスに重複するエレメント11,12を非劣化エレメントと判定しなおす(図37の劣化情報テーブルq8)。
次に、劣化エレメント分類部13は、再度、矛盾を生じたエレメント1,22,23,24,25,11,12を有するプローブ間パスと、独立グループ(1),(2)との重複判定を行い、矛盾を生じたエレメント1,22,23,24,25,11,12を有するプローブ間パスの劣化情報テーブル再構築処理を行う。このとき、矛盾を生じたエレメント1,22,23,24,25,11,12のうち、エレメント1,22は既に劣化エレメントと判定されているため、それらエレメント1,22を判定済みエレメントの欄に書き換え、またエレメント11,12は既に非劣化エレメントと判定されているため、それらエレメント11,12を非劣化エレメントの欄に書き換える(図37の劣化情報テーブルq9)。なお、判定済みと判定したエレメント1,22を有する独立グループは(1)のみであるため、独立グループ(1)の劣化値を、矛盾を生じたエレメント1,22,23,24,25,11,12のプローブ間パスの劣化値から減じて、20−10=10の劣化値が、矛盾を生じたエレメント1,22,23,24,25,11,12のプローブ間パスの、残りのエレメント23,24,25の劣化値として登録される。
次に、劣化エレメント分類部13は、第2のターゲット情報で示されるプローブ間パス内のエレメントについて、劣化情報テーブル内の他のプローブ間パスとの重複判定を実施する。これにより、劣化エレメント分類部13は、第2のターゲット情報で示されるエレメントのうち、既に劣化エレメントと判定されたエレメント1,22,10を、未判定エレメントの欄から判定済みエレメントの欄へと書き換え、また非劣化エレメントと既に判定されたエレメント11,12を、未判定エレメントの欄から非劣化エレメントの欄へと書き換える(図37の劣化情報テーブルq10)。なお、判定済みと判定したエレメント1,22,10を有する独立グループは(1),(2)の2つであるため、独立グループ(1),(2)の劣化値それぞれを、第2のターゲット情報のプローブ間パスの劣化値から減じて、30−10−10=10の劣化値が、第2のターゲット情報のプローブ間パスの、残りのエレメント23,24,25の劣化値として登録される。
次に、劣化エレメント分類部13は、独立グループになっていない劣化情報テーブル内の情報を特定し(図38の劣化情報テーブルq11)、それら情報に対して、最小劣化値重複判定処理を実施する。このとき、劣化情報テーブルにおいて独立グループとなっていない2つのプローブ間パスの情報においては、共通のエレメントを持つので、それら2つのプローブ間パスの情報を独立グループ(3)と設定する(図38の劣化情報テーブルq12)。そして、独立グループ(3)内の未判定エレメントのうち、重複するエレメント23,24,25を、未判定エレメントの欄から劣化エレメントの欄へ書き換える。このとき、重複しないエレメントがあれば、未判定エレメントの欄から非劣化エレメントの欄へと書き換える処理を行う(図38の劣化情報テーブルq13)。
これにより、各独立グループの劣化値の合計と、元の各プローブ間パスの劣化値の関係に矛盾が解消する。したがって、劣化エレメント分類部13は、処理を終了する(ステップS902)。そして、劣化エレメント分類部13は、他の劣化値のターゲット情報を用いて上述の処理を繰り返す。
図39は、劣化情報テーブル再構築処理の処理概要の遷移を示す第4の図である。
[未判定エレメントが残っておらず、減算結果<0の場合]
次に、上述のターゲット情報のエレメントのうち、未判定エレメントが残っているかの判定において、未判定エレメントが残っていない場合であり、ターゲット情報の劣化値から、当該ターゲット情報のエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する、他の独立グループの劣化値を減算した結果が、0をより小さい場合、つまり、減算結果<0である場合について図39を用いて説明する。
今、図39の(1)のトポロジで示すような、エレメント1,2,4を有し、劣化値が30となるグループ(L)、およびエレメント1,3,4を有し、劣化値が50となるグループ(M)、およびエレメント1,2,3を有し、劣化値が60となるグループ(N)が劣化情報テーブルに登録されており、これらグループのエレメントが未判定エレメントであるとする。その場合、グループ(L)の劣化値が最も小さいため、このグループ(L)のみで最小劣化値重複判定が行われる。劣化値が最も小さいグループがこのグループ(L)のみであるため、一旦、グループ(L)の全てのエレメント(1,2,4)について劣化エレメントと判定する。そしてグループ(L)の全てのエレメント(1,2,4)が劣化エレメントと判定されたためにグループ(L)の劣化値30が確定し、これにより、劣化情報テーブルの再構築処理において、グループ(M)の劣化値が、劣化情報テーブルにおいて、50−30により20と更新される(図39の(5))。また同様にグループ(N)の劣化値が、劣化情報テーブルにおいて、60−30により30と更新される(図39の(4))。
次に、未判定エレメントが残っており、劣化情報テーブルにおいて劣化値が最小(20)となったグループ(M)では、エレメント1,4は既に劣化エレメントと判定されているため、判定済みエレメントへ書き換えられ、これにより、グループ(M)におけるエレメント3が劣化値20の劣化エレメントと一旦判定される(図39の(8))。また、これにより、グループ(N)の劣化値が、劣化情報テーブルにおいて60−30−20により10と更新される(図39の(9))。しかしながら、グループ(N)の元々の未判定エレメント1,2,3のエレメントは既に全て劣化エレメントとして判定済みであり、したがって、グループ(N)の未判定エレメントの領域に格納されている劣化値10のエレメント2の情報は、他のグループ(L)やグループ(M)の判定結果と矛盾する。したがって、図39における一つ前の劣化情報テーブル再構築処理(6),(7)が誤っていると判断し、グループ(M)とグループ(N)の劣化値を元の50,60にそれぞれに戻して、グループ(M)とグループ(L)の劣化情報テーブル再判定処理を行う。このとき、重複するエレメント(1,4)を非劣化エレメント、重複しないエレメント(3)を劣化エレメントとする。つまり、グループ(M)においては、劣化値50でその劣化エレメントは3、非劣化エレメントを1,4と判定する(図39の(15))。
次に、グループ(N)をターゲット情報と特定し、このグループ(N)について、劣化情報テーブル再構築処理を行う。このターゲット情報となるグループ(N)内のエレメントにおいて既に劣化エレメントと判定されたエレメント1,2,3を、劣化情報テーブルにおいて判定済みエレメントへと書き換える。つまり、グループ(N)の未判定エレメントは残らない状態となる。またターゲット情報のグループ(N)の劣化値60から、当該グループ(N)内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のグループ(L),(M)の劣化値を減算する。すると、グループ(N)の劣化値60−グループ(L)の劣化値30−グループ(M)の劣化値50=−20となる。つまり、これにより、ターゲット情報で示されるグループ内のエレメントのうち、未判定エレメントが残っているかの判定において、未判定エレメントが残っていない場合であり、ターゲット情報で示されるグループの劣化値から、当該ターゲット情報で示されるグループのエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する、他のグループの劣化値を減算した結果が、0をより小さい場合、つまり、減算結果<0の状況となる。
このような場合には、次に、劣化情報テーブル再構築処理において、減算結果(−20)を、ターゲット情報で示されるグループ(N)のエレメントのうちの何れかを劣化エレメントとして有する他のグループ(L),(M)の劣化値に加えて、グループ(L)の劣化値を10(図39の(19))、グループ(M)の劣化値を30(図39の(19))と判定し、また減算結果(−20)の絶対値20を、ターゲット情報で示されるグループ(N)において非劣化と判定されているエレメント1に割り当てる(図39の(19))。以上の処理により、元々のグループ(L)の劣化値30、グループ(M)の劣化値50、グループ(N)の劣化値60が、図39の(19)の図のように割り当てられ、これにより、矛盾なく、各グループ(L),(M),(N)の判定処理が終了する。
そして、各グループの未判定エレメントがなくなるまで、上述の最小劣化値重複判定及び劣化情報テーブル再構築処理を繰り返して、各グループの劣化情報ごとに劣化エレメント/非劣化エレメントの分類を行う。そして、上述の1サイクルの処理は、所定の間隔で繰り返される。劣化エレメント分類部13は、劣化エレメントと判定したエレメントについては、1サイクル分類結果テーブルにおいて「1」の値(判定値)を対応付けて登録し、非劣化エレメントと判定したエレメントについては、1サイクル分類結果テーブル「−1」の値を対応付けて登録する。そして、劣化エレメント推定部14は、1サイクルの処理が終了するごとに、1サイクル分類結果テーブルの各エレメントの値を、トータル推定結果テーブル(図7)に加算していく。このとき、劣化エレメント推定部14は、1サイクル分類結果テーブル内の各エレメントに割り当てられた「1」に対して整数値αを、また「−1」に対してある整数値β(α>β)をそれぞれに対して積算(動的重み付けを実施)し、トータル推定結果テーブル内の該当エレメントの箇所に加算する。なお、減算(−β値の加算)処理の結果、トータル判定値が負値となった場合は、「0」と変更する。
これにより、動的重み付けを変えることで、間欠劣化(通信遅延やパケットロスの発生頻度が少ない障害)の発生箇所として推定できる。
また、上述の処理によれば、リンクとノードをそれぞれ別のエレメントとして、劣化・非劣化を判定するため、リンクとノードを区別した劣化箇所の推定処理を行うことができる。
なお、上述の劣化箇所推定装置1は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1・・・劣化箇所推定装置
2・・・プローブ
3・・・ルータ
4,5・・・端末
10・・・ネットワークトポロジ情報記憶部
11・・・プローブ情報受信部
12・・・劣化エレメント抽出部
13・・・劣化エレメント分類部
14・・・劣化エレメント推定部
15・・・劣化情報テーブル記憶部
16・・・1サイクル分類結果テーブル記憶部
17・・・トータル推定結果テーブル

Claims (27)

  1. 通信ネットワーク内のノードまたはリンクの何れかを示すエレメントそれぞれの接続関係を示すトポロジ情報を記憶するトポロジ情報記憶手段と、
    前記通信ネットワーク内の端末より送出されたパケット情報に基づいて、当該パケット情報が経由するパスを構成する各エレメントを、当該パケット情報と前記トポロジ情報に基づいて判定するパス内エレメント判定手段と、
    送信元側と送信先側とのそれぞれにおいて取得した前記パケット情報の対に基づいて、前記パケット情報が経由するパスの劣化値を判定する劣化値判定手段と、
    前記パケット情報が経由した前記通信ネットワーク内のパス毎に、当該パスを構成する前記各エレメントと、前記劣化値とを対応付けて劣化情報テーブルに記憶する劣化情報テーブル作成手段と、
    劣化または非劣化を判定する劣化判定閾値を用いて、当該劣化判定閾値以下の劣化値に対応付けられて前記劣化情報テーブルに記録されている全てのエレメントと、当該エレメントに一致する他のパケット情報のパス内のエレメントとを非劣化エレメントと判定する劣化・非劣化判定手段と、
    を備えることを特徴とする劣化箇所推定装置。
  2. 前記パケット情報のパス毎の劣化値を分類し、同一劣化値となるパス群それぞれのうち、最小の劣化値となるパス群を特定する最小劣化値パス特定手段と、
    前記最小の劣化値となるパス群内の各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定する最小劣化値重複判定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の劣化箇所推定装置。
  3. 前記最小劣化値重複判定手段は、
    前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、
    その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの一つのパスの劣化エレメントを完全に内包し、他のパスの劣化エレメントについては一部のみを内包する場合、前記一部のみを内包する他のパスの劣化エレメントのうちの前記スタックに一時格納されたパスと重複するエレメントのみを非劣化エレメントと判定しなおし、前記スタックに一時格納されたパス内の未判定エレメントを非劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の劣化箇所推定装置。
  4. 前記最小劣化値重複判定手段は、
    前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、
    その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントをいずれも内包しない場合、前記スタックに一時格納されたパス内の全ての未判定エレメントを劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の劣化箇所推定装置。
  5. 前記最小劣化値重複判定手段は、
    前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、
    その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントを内包する場合であって、
    前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、1つのパス内のエレメントによってのみ構成されるエレメントがある場合、
    前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、複数のパス内のエレメントによって構成される当該劣化エレメントを、非劣化エレメントと判定しなおし、当該複数のパス内のエレメントによって構成される当該劣化エレメントを有する各パスの非劣化エレメントを、劣化エレメントと判定しなおし、
    さらに、前記スタックに一時格納されたパス内の全ての未判定エレメントを非劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の劣化箇所推定装置。
  6. 前記最小劣化値重複判定手段は、
    前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、
    その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントを内包する場合であって、
    前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、全て、複数のパス内のエレメントによって構成される場合、
    前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントと、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントとを、全て、劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の劣化箇所推定装置。
  7. 前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    その結果、未だ、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在する場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0以下か0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0より大きい場合には、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定として残っているエレメントをそのまま未判定のエレメントと判定し、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算した値を、当該ターゲット情報の示すパスの新たな劣化値と判定する劣化情報テーブル再構築手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項6の何れかに記載の劣化箇所推定装置。
  8. 前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    その結果、未だ、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在する場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0以下か0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0以下である場合には、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定として残っているエレメントを全て非劣化のエレメントと判定する劣化情報テーブル再構築手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項6の何れかに記載の劣化箇所推定装置。
  9. 前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0である場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化・非劣化の判定を終了し、次のターゲット情報の示すパスの劣化・非劣化の判定を行う劣化情報テーブル再構築手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項6の何れかに記載の劣化箇所推定装置。
  10. 前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定する第1の劣化・非劣化判定処理を行い、
    その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0より大きい値である場合には、ターゲット情報が示すプローブ間パス内の全てのエレメントと、そのターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメントの劣化・非劣化を判定するために最後に比較した前記判定対象パス内の全てのエレメントとの判定を、未判定エレメントへと戻し、
    前記判定対象パスの劣化・非劣化の判定に利用した他の前判定対象パスがない場合には、再度、それら戻したプローブ間パスについて、前記第1の劣化・非劣化判定処理において劣化エレメントと判定したエレメントを非劣化エレメントと判定し、また前記第1の劣化・非劣化判定処理において非劣化エレメントと判定したエレメントを劣化エレメントと判定する劣化情報テーブル再構築手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項6の何れかに記載の劣化箇所推定装置。
  11. 前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定する第2の劣化・非劣化判定処理を行い、
    その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0より大きい値である場合には、ターゲット情報が示すプローブ間パス内の全てのエレメントと、そのターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメントの劣化・非劣化を判定するために最後に比較した前記判定対象パス内の全てのエレメントとの判定を、未判定エレメントへと戻し、
    前記判定対象パスの劣化・非劣化の判定に利用した他の前判定対象パスがある場合には、前記判定対象パス内のエレメントに内包しない前記前判定対象パス内のエレメントのうちの前記判定対象パス内の未判定エレメントと重複するエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    前記判定対象パス内のエレメントの未判定エレメントと、前記ターゲット情報のうち重複するエレメントを劣化エレメント、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定する劣化情報テーブル再構築手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項6の何れかに記載の劣化箇所推定装置。
  12. 前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0未満である場合には、前記ターゲット情報における減算後の劣化値を、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントの何れかを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値に加えて、それらターゲット情報の示すパス内のエレメントの何れかを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を確定し、前記ターゲット情報において非劣化と判定されているエレメントに、前記ターゲット情報の減算後の劣化値の絶対値を割り当てる劣化情報テーブル再構築手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項6の何れかに記載の劣化箇所推定装置。
  13. 前記エレメントそれぞれの識別情報と、前記劣化エレメントと判定したエレメントに対する判定値とを対応付けて記録し、前記最小劣化値重複判定手段と前記劣化情報テーブル再構築手段の各処理を繰り返す毎に、前記劣化エレメントと判定したエレメントに対する判定値に重み付けした値を加算して、各エレメントのトータルの判定値を算出するトータル判定値算出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項7から請求項12の何れかに記載の劣化箇所推定装置。
  14. 劣化箇所推定装置のトポロジ情報記憶手段が、通信ネットワーク内のノードまたはリンクの何れかを示すエレメントそれぞれ接続関係を示すトポロジ情報を記憶し、
    前記劣化箇所推定装置のパス内エレメント判定手段が、前記通信ネットワーク内の端末より送出されたパケット情報に基づいて、当該パケット情報が経由するパスを構成する各エレメントを、当該パケット情報と前記トポロジ情報に基づいて判定し、
    前記劣化箇所推定装置の劣化値判定手段が、送信元側と送信先側とのそれぞれにおいて取得した前記パケット情報の対に基づいて、前記パケット情報が経由するパスの劣化値を判定し、
    前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル作成手段が、前記パケット情報が経由した前記通信ネットワーク内のパス毎に、当該パスを構成する前記各エレメントと、前記劣化値とを対応付けて劣化情報テーブルに記憶し、
    前記劣化箇所推定装置の劣化・非劣化判定手段が、劣化または非劣化を判定する劣化判定閾値を用いて、当該劣化判定閾値以下の劣化値に対応付けられて前記劣化情報テーブルに記録されている全てのエレメントと、当該エレメントに一致する他のパケット情報のパス内のエレメントとを非劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする劣化箇所推定方法。
  15. 前記劣化箇所推定装置の最小劣化値パス特定手段が、前記パケット情報のパス毎の劣化値を分類し、同一劣化値となるパス群それぞれのうち、最小の劣化値となるパス群を特定し、
    前記劣化箇所推定装置の最小劣化値重複判定手段が、前記最小の劣化値となるパス群内の各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項14に記載の劣化箇所推定方法。
  16. 前記劣化箇所推定装置の前記最小劣化値重複判定手段は、
    前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、
    その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの一つのパスの劣化エレメントを完全に内包し、他のパスの劣化エレメントについては一部のみを内包する場合、前記一部のみを内包する他のパスの劣化エレメントのうちの前記スタックに一時格納されたパスと重複するエレメントのみを非劣化エレメントと判定しなおし、前記スタックに一時格納されたパス内の未判定エレメントを非劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の劣化箇所推定方法。
  17. 前記劣化箇所推定装置の前記最小劣化値重複判定手段は、
    前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、
    その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントをいずれも内包しない場合、前記スタックに一時格納されたパス内の全ての未判定エレメントを劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の劣化箇所推定方法。
  18. 前記劣化箇所推定装置の前記最小劣化値重複判定手段は、
    前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、
    その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントを内包する場合であって、
    前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、1つのパス内のエレメントによってのみ構成されるエレメントがある場合、
    前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、複数のパス内のエレメントによって構成される当該劣化エレメントを、非劣化エレメントと判定しなおし、当該複数のパス内のエレメントによって構成される当該劣化エレメントを有する各パスの非劣化エレメントを、劣化エレメントと判定しなおし、
    さらに、前記スタックに一時格納されたパス内の全ての未判定エレメントを非劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の劣化箇所推定方法。
  19. 前記劣化箇所推定装置の前記最小劣化値重複判定手段は、
    前記最小の劣化値となるパス群内の各パスのうち、保有するエレメントを他のパスと共有するとともに、それら共有するパスによって関係が繋がる複数のパスからなる1つの独立グループが特定できるまで、前記トポロジ情報で示される木構造において最もルートに近いノードを有するパスを、順次前記最小の劣化値となるパス群から除いてスタックに一時格納し、
    その後、前記最小の劣化値となるパス群内に残った各パスそれぞれに重複するエレメントを劣化エレメントと判定し、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記劣化エレメントと判定した前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントを内包するかを、最後にスタックに一時格納したパスから順に判定して、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントが、前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの全てのパスの劣化エレメントを内包する場合であって、
    前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントのうちの劣化エレメントが、全て、複数のパス内のエレメントによって構成される場合、
    前記パス群内に残った各パスそれぞれのエレメントと、前記スタックに一時格納したパス内のエレメントとを、全て、劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の劣化箇所推定方法。
  20. 前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、
    前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    その結果、未だ、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在する場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0以下か0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0より大きい場合には、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定として残っているエレメントをそのまま未判定のエレメントと判定し、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算した値を、当該ターゲット情報の示すパスの新たな劣化値と判定する
    ことを特徴とする請求項15から請求項19の何れかに記載の劣化箇所推定方法。
  21. 前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、
    前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    その結果、未だ、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在する場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0以下か0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0以下である場合には、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定として残っているエレメントを全て非劣化のエレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項15から請求項19の何れかに記載の劣化箇所推定方法。
  22. 前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、
    前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0である場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化・非劣化の判定を終了し、次のターゲット情報の示すパスの劣化・非劣化の判定を行う
    ことを特徴とする請求項15から請求項19の何れかに記載の劣化箇所推定方法。
  23. 前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、
    前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定する第1の劣化・非劣化判定処理を行い、
    その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0より大きい値である場合には、ターゲット情報が示すプローブ間パス内の全てのエレメントと、そのターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメントの劣化・非劣化を判定するために最後に比較した前記判定対象パス内の全てのエレメントとの判定を、未判定エレメントへと戻し、
    前記判定対象パスの劣化・非劣化の判定に利用した他の前判定対象パスがない場合には、再度、それら戻したプローブ間パスについて、前記第1の劣化・非劣化判定処理において劣化エレメントと判定したエレメントを非劣化エレメントと判定し、また前記第1の劣化・非劣化判定処理において非劣化エレメントと判定したエレメントを劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項15から請求項19の何れかに記載の劣化箇所推定方法。
  24. 前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、
    前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、他の前記劣化情報テーブル内の判定対象パスにおいて既に非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定する第2の劣化・非劣化判定処理を行い、
    その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0より大きい値である場合には、ターゲット情報が示すプローブ間パス内の全てのエレメントと、そのターゲット情報が示すプローブ間パス内のエレメントの劣化・非劣化を判定するために最後に比較した前記判定対象パス内の全てのエレメントとの判定を、未判定エレメントへと戻し、
    前記判定対象パスの劣化・非劣化の判定に利用した他の前判定対象パスがある場合には、前記判定対象パス内のエレメントに内包しない前記前判定対象パス内のエレメントのうちの前記判定対象パス内の未判定エレメントと重複するエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    前記判定対象パス内のエレメントの未判定エレメントと、前記ターゲット情報のうち重複するエレメントを劣化エレメント、重複しないエレメントを非劣化エレメントと判定する
    ことを特徴とする請求項15から請求項19の何れかに記載の劣化箇所推定方法。
  25. 前記劣化箇所推定装置の劣化情報テーブル再構築手段は、
    前記劣化情報テーブルにおいて劣化または非劣化の判定が未判定のエレメントを有するパスであって、前記劣化値が小さいパスをターゲット情報として取得し、
    当該ターゲット情報の示すパスについて、既に他のパスにおいて劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを劣化エレメントと判定し、既に他のパスにおいて非劣化エレメントと判定されたエレメントを有する場合にはそのエレメントを非劣化エレメントと判定し、
    その結果、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントのうち未判定のエレメントが存在しなくなった場合には、前記ターゲット情報の示すパスの劣化値から、当該ターゲット情報の示すパス内のエレメントを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を減算して、当該減算結果が0か、0未満の値か、0より大きい値かを判定し、
    前記減算結果が0未満である場合には、前記ターゲット情報における減算後の劣化値を、前記ターゲット情報の示すパス内のエレメントの何れかを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値に加えて、それらターゲット情報の示すパス内のエレメントの何れかを劣化エレメントとして保有する他のパスの劣化値を確定し、前記ターゲット情報において非劣化と判定されているエレメントに、前記ターゲット情報の減算後の劣化値の絶対値を割り当てる
    ことを特徴とする請求項15から請求項19の何れかに記載の劣化箇所推定方法。
  26. 前記劣化箇所推定装置のトータル判定値算出手段は、
    前記エレメントそれぞれの識別情報と、前記劣化エレメントと判定したエレメントに対する判定値とを対応付けて記録し、前記最小劣化値重複判定手段と前記劣化情報テーブル再構築手段の各処理を繰り返す毎に、前記劣化エレメントと判定したエレメントに対する判定値に重み付けした値を加算して、各エレメントのトータルの判定値を算出する
    ことを特徴とする請求項20から請求項25の何れかに記載の劣化箇所推定方法。
  27. 請求項1から請求項13の何れかに記載の劣化箇所推定装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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