JP2010252108A - 携帯通信端末機 - Google Patents

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宏道 定本
Hirotaka Koike
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Abstract

【課題】通信状況に応じてノイズを低減させ、或いはアンテナ利得を向上させることが可能な携帯通信端末機を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る携帯通信端末機は、筐体の内部に回路基板12が配備され、回路基板12にはアンテナが電気的に接続されている携帯通信端末機であって、回路基板12にはグランドパターン14が形成され、筐体の内部には更に、通信状況に応じて変化する通信状況信号CTL1,CTL2を生成する信号生成回路51が配備されると共に、LCDフレーム22によって構成された導体部が配備されている。該導体部とグランドパターン14の間には、通信状況信号CTL1,CTL2に応じて導体部とグランドパターン14との間のインピーダンスを最適な大きさに調整するインピーダンス調整回路52が介在している。
【選択図】図6

Description

本発明は、アンテナを介して無線で通信することが可能な携帯通信端末機に関する。
従来から、2つの筐体が、スライドや折り畳み等、相対移動可能に連結された携帯通信端末機において、ノイズを低減させる対策及びアンテナ利得を向上させる対策の何れか一方の対策を施すことが提案されている。
例えば特許文献1には、2つの筐体がスライド可能に連結された携帯通信端末機が開示されており、各筐体には回路基板が配備されると共に、一方の回路基板には導電部が電気的に接続されており、導電部と他方の回路基板とは、2つの筐体の相対的な位置に拘わらず互いに近接した状態が維持できるように配置されている。
特許文献1に開示の携帯通信端末機によれば、導電部と他方の回路基板とが近接した状態で維持されているので、これらの間にはコンデンサが形成され、該コンデンサがノイズフィルタと機能することになる。従って、回路基板上に実装された電子部品からノイズが発生した場合でも、該ノイズは上記コンデンサによって除去されることになる。
又、特許文献2には、2つの筐体が折り畳み可能に連結された携帯通信端末機が開示されており、筐体どうしは金属製のヒンジ機構によって連結されると共に、各筐体にはグランド部が形成されており、一方のグランド部にはヒンジ機構の一端が電気的に接続され、他方のグランド部には、コンデンサとして機能するスペーサを介してヒンジ機構の他端が接続されている。
特許文献2に開示の携帯通信端末機によれば、筐体の長手方向についてのグランド部全体の見かけ上の長さが、コンデンサの静電容量の大きさによって規定されることになる。従って、コンデンサの静電容量を調節することにより、携帯通信端末機において最適なアンテナ特性を得ることが可能になっている。
特開2003−264355号公報 特開2005−167908号公報
しかしながら、従来の携帯通信端末機においては、ノイズを低減させる対策及びアンテナ利得を向上させる対策の何れか一方の対策が施されているに過ぎない。このため、ノイズを低減させる対策が施された携帯通信端末機においてはアンテナ利得が低く、通信状況によっては通信不良が発生する問題があった。又、アンテナ利得を向上させる対策が施された携帯通信端末機においては、ノイズが発生する通信状況であってもノイズを効率良く低減させることが出来ず、従ってノイズの影響によって通信不良が発生する問題があった。
そこで本発明の目的は、通信状況に応じてノイズを低減させ、或いはアンテナ利得を向上させることが可能な携帯通信端末機を提供することである。
本発明に係る携帯通信端末機は、筐体の内部に回路基板が配備され、該回路基板にはアンテナが電気的に接続されている携帯通信端末機であって、
前記回路基板にはグランド部が形成され、前記筐体の内部には更に、通信状況に応じて変化する通信状況信号を生成する信号生成手段が配備されると共に、導体部が配備されており、前記導体部とグランド部の間には、前記通信状況信号に応じて導体部とグランド部との間のインピーダンスを調整するインピーダンス調整手段が介在している。
上記携帯通信端末機によれば、通信状況に応じて導体部とグランド部との間のインピーダンスが最適な大きさに調整されることになる。よって、通信状況に応じてノイズを低減させ、或いはアンテナ利得を向上させることが可能になる。
具体的には、ノイズを低減させるべき通信状況においては、導体部とグランド部との間のインピーダンスが小さくなるように調整される。従って、導体部とグランド部との電気的な結合度が高くなり、グランドとして機能する部分が拡張されることになる。その結果、ノイズが低減されることになる。
又、導体部とグランド部との間のインピーダンスを変化させることにより、導体部とグランド部との電気的な結合度が変化し、従ってアンテナとして機能するグランドの見かけ上の長さが変化することになる。従って、アンテナ利得を向上させるべき通信状況においては、導体部とグランド部との間のインピーダンスを調整して、グランドの見かけ上の長さを最適な長さに調整することにより、アンテナ利得が向上されることになる。
上記携帯通信端末機の具体的構成において、前記導体部は、第2の回路基板又は金属構造部によって構成されている。
上記携帯通信端末機の他の具体的構成において、前記インピーダンス調整手段は、インピーダンスが異なる複数の受動素子の組み合わせによって構成された受動素子群と、前記信号生成手段によって生成される通信状況信号に応じて前記受動素子群の中から1又は複数の受動素子を選択し、選択した受動素子を介して前記導体部とグランド部とを接続する選択手段とから構成されている。
該具体的構成においては、例えば、インピーダンスが非常に小さい第1受動素子と、グランドの見かけ上の長さが携帯通信端末機のアンテナ利得を向上させる長さとなるインピーダンスを有する第2受動素子とによって受動素子群を構成することにより、通信状況に応じてノイズを低減させ、或いはアンテナ利得を向上させることが可能になる。
具体的には、選択手段によって受動素子群の中から第1受動素子を選択した場合、導体部とグランド部との間のインピーダンスが非常に小さく調整されることになる。よって、導体部とグランド部との電気的な結合度が高くなり、その結果、ノイズが低減されることになる。
一方、選択手段によって受動素子群の中から第2受動素子を選択した場合、導体部とグランド部との間のインピーダンスが、アンテナ利得を向上させるのに最適な大きさに調整されることになる。即ち、グランドの見かけ上の長さが最適な長さに調整され、その結果、アンテナ利得が向上されることになる。
上記携帯通信端末機の更なる他の具体的構成において、前記信号生成手段は、データの送信又は受信時に用いる電波の周波数に応じて変化する信号を前記通信状況信号として生成する。
該具体的構成においては、データの送信又は受信時に用いる電波の周波数が小さい場合、ノイズの影響が大きくなるため、このときの電波の周波数に応じて信号生成手段によって生成される通信状況信号に基づいて、導体部とグランド部との間のインピーダンスは、インピーダンス調整手段によって小さくなるように調整されることになる。その結果、ノイズが低減されることになる。
一方、データの送信又は受信時に用いる電波の周波数が大きい場合、ノイズの影響が小さくなるため、このときの電波の周波数に応じて信号生成手段によって生成される通信状況信号に基づいて、導体部とグランド部との間のインピーダンスは、インピーダンス調整手段によってグランドの見かけ上の長さが最適な長さになるように調整されることになる。その結果、アンテナ利得が向上されることになる。
上記携帯通信端末機の更なる他の具体的構成において、前記信号生成手段は、データの送信と受信に応じて変化する信号を前記通信状況信号として生成する。
該具体的構成においては、データの受信時にはノイズの影響が大きくなるため、データの受信に応じて信号生成手段によって生成される通信状況信号に基づいて、導体部とグランド部との間のインピーダンスは、インピーダンス調整手段によって小さくなるように調整されることになる。その結果、ノイズが低減されることになる。
一方、データの送信時にはノイズの影響が小さくなるため、データの送信に応じて信号生成手段によって生成される通信状況信号に基づいて、導体部とグランド部との間のインピーダンスは、インピーダンス調整手段によってグランドの見かけ上の長さが最適な長さになるように調整されることになる。その結果、アンテナ利得が向上されることになる。
上記携帯通信端末機の更なる他の具体的構成において、前記回路基板のグランド部には、動作時にノイズを発生する電子部品が接続されており、前記信号生成手段は、前記電子部品の動作状況に応じて変化する信号を前記通信状況信号として生成する。
該具体的構成においては、電子部品の動作時にはノイズの影響が大きくなるため、電子部品の動作に応じて信号生成手段によって生成される通信状況信号に基づいて、導体部とグランド部との間のインピーダンスは、インピーダンス調整手段によって小さくなるように調整されることになる。その結果、ノイズが低減されることになる。
電子部品の停止時にはノイズの影響が小さくなるため、電子部品の停止に応じて信号生成手段によって生成される通信状況信号に基づいて、導体部とグランド部との間のインピーダンスは、インピーダンス調整手段によってグランドの見かけ上の長さが最適な長さになるように調整されることになる。その結果、アンテナ利得が向上されることになる。
本発明に係る携帯通信端末機は、通信状況に応じてノイズを低減させ、或いはアンテナ利得を向上させることが可能である。
本発明の一実施形態に係る折り畳み式の携帯通信端末機を、開いた状態にて示した斜視図である。 該携帯通信端末機を、閉じた状態にて示した斜視図である。 ヒンジ機構によるLCD(Liquid Crystal Display)フレームと回路基板との連結状態を説明するための正面図である。 ヒンジ機構によるLCDフレームと回路基板との連結状態を説明するための背面図である。 LCDフレームとグランドパターンとの接続関係を説明するための正面図である。 上記携帯通信端末機の構成を示したブロック図である。 図5に示すA領域の拡大図である。 DTV(digital television)通信時の受信感度の測定結果を示したグラフである。 CDMA(Code Division Multiple Access)通信の最大送信パワーの測定結果を示したグラフである。 上記携帯通信端末機の改良形態の一例を示したブロック図である。 上記携帯通信端末機の改良形態の他の例を示したブロック図である。
以下、本発明を折り畳み式の携帯通信端末機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明の一実施形態に係る携帯通信端末機は、図1及び図2に示す如く、その筐体が、第1キャビネット1と第2キャビネット2とを金属製のヒンジ機構3によって開閉可能に連結して構成されている。第1キャビネット1には、第2キャビネット2との対向面に複数の操作釦11が配備され、第2キャビネット2には、第1キャビネット1との対向面に液晶ディスプレイ21が配備されている。
図2に示す様に、第1キャビネット1には、CDMA(Code Division Multiple Access)通信やWLAN(Wireless Local Area Network)通信など周波数の高い電波の送受信に用いる高周波用アンテナ4と、FM(Frequency Modulation)通信やDTV(digital television)通信など周波数の低い電波の送受信に用いる低周波用アンテナ40が配備されている。低周波用アンテナ40は、ホイップアンテナであり、図1及び図2に示す如くその大部分が第1キャビネット1の外部に引き出された伸長位置と、その大部分が第1キャビネット1の内部に収容された収容位置(図示せず)との間で伸縮自在である。
図3及び図4に示す如く、第2キャビネット2の内部には、液晶ディスプレイ21を保持する金属製のLCD(Liquid Crystal Display)フレーム22が配備され、第1キャビネット1の内部には回路基板12が配備されている。
ヒンジ機構3は、第1連結部32と第2連結部33とをヒンジ部31によって回動可能に連結して構成されている。第1連結部32は、図3に示す様に回路基板12に形成されている一対の接点パターン13,13に連結され、第2連結部33は、図4に示す様に一対の金属製のネジ34,34によってLCDフレーム22に連結されている。
斯くして、本実施形態に係る携帯通信端末機においては、一対の接点パターン13,13と金属製のLCDフレーム22とが電気的に接続されている。
回路基板12には、携帯通信端末機の動作を制御するための電子回路と、該電子回路のグランド部を構成するグランドパターン14とが形成されている。グランドパターン14は、図5に示す様に、回路基板12の表面の広い領域に亘って形成されている。勿論、本発明のグランドパターンの形状は、図5に示す形状に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
上記電子回路は、図6に示す如く、CPU(Central Processing Unit)5の制御によって動作するFM通信用の回路(FM回路)41、DTV通信用の回路(DTV回路)42、CDMA通信用の回路(CDMA回路)43、及びWLAN通信用の回路(WLAN回路)44と、通信状況に応じて変化する通信状況信号CTL1,CLT2を生成する信号生成回路51と、各接点パターン13とグランドパターン14との間のインピーダンスを調整するインピーダンス調整回路52とから構成されている。
信号生成回路51は、一対のOR回路151,152から構成されており、各OR回路151,152は、一対の入力端子と、出力端子とを有している。OR回路151の一対の入力端子はそれぞれ、CPU5とFM回路41とを接続する信号線と、CPU5とDTV回路42とを接続する信号線とに接続され、OR回路152の一対の入力端子はそれぞれ、CPU5とCDMA回路43とを接続する信号線と、CPU5とWLAN回路44とを接続する信号線とに接続されている。又、OR回路151,152の出力端子は何れも、インピーダンス調整回路52に接続されている。
従って、FM回路41を動作させるべくCPU5からFM回路41に向けて出力された制御信号、及びDTV回路42を動作させるべくCPU5からDTV回路42に向けて出力された制御信号は、OR回路151に入力されることになる。そして、これらの制御信号の何れか一方の信号がOR回路151に入力された場合、FM回路41又はDTV回路42が動作していること、即ちデータの送信又は受信時に用いる電波の周波数が低いことを表す“High”の制御信号がOR回路151によって生成され、該制御信号が通信状況信号CTL1としてOR回路151の出力端子からインピーダンス調整回路52に向けて出力されることになる。
一方、一対の入力端子の何れの端子からもOR回路151に制御信号が入力されなかった場合、FM回路41及びDTV回路42の両回路が停止していることを表す“Low”の制御信号がOR回路151によって生成され、該制御信号が通信状況信号CTL1としてOR回路151の出力端子からインピーダンス調整回路52に向けて出力されることになる。
又、CDMA回路43を動作させるべくCPU5からCDMA回路43に向けて出力された制御信号、及びWLAN回路44を動作させるべくCPU5からWLAN回路44に向けて出力された制御信号は、OR回路152に入力されることになる。そして、これらの制御信号の何れか一方の信号がOR回路152に入力された場合、CDMA回路43又はWLAN回路44が動作していること、即ちデータの送信又は受信時に用いる電波の周波数が高いことを表す“High”の制御信号がOR回路152によって生成され、該制御信号が通信状況信号CTL2としてOR回路152の出力端子からインピーダンス調整回路52に向けて出力されることになる。
一方、一対の入力端子の何れの端子からもOR回路152に制御信号が入力されなかった場合、CDMA回路43及びWLAN回路44の両回路が停止していることを表す“Low”の制御信号がOR回路152によって生成され、該制御信号が通信状況信号CTL2としてOR回路152の出力端子からインピーダンス調整回路52に向けて出力されることになる。
斯くして、信号生成回路51によって生成される通信状況信号CTL1,CTL2は、通信状況に応じて、即ちデータの送信又は受信時に用いる電波の周波数に応じて変化することになる。
インピーダンス調整回路52は、図6及び図7に示す如く、各接点パターン13とグランドパターン14との間に介在しており、インピーダンスが異なる2つの受動素子Z1,Z2の組み合わせによって構成された受動素子群と、信号生成回路51によって生成される通信状況信号CTL1,CTL2に応じて該受動素子群の中から1つの受動素子を選択するスイッチング回路15とから構成されている。
具体的には、スイッチング回路15は、第1接点151、第2接点152、及び第3接点153を有し、第1及び第2接点151,152にはそれぞれ、受動素子Z1,Z2を介してグランドパターン14が接続され、第3接点153には直接、接点パターン13が接続されている。そして、信号生成回路51によって生成された通信状況信号CTL1,CTL2がそれぞれ“High”,“Low”である場合、スイッチング回路15は、受動素子群の中から受動素子Z1を選択する。これにより、LCDフレーム22とグランドパターン14とが、選択された受動素子Z1を介して接続されることになる。
一方、信号生成回路51によって生成された信号状況信号CTL1,CTL2がそれぞれ“Low”,“High”である場合、スイッチング回路15は、受動素子群の中から受動素子Z2を選択する。これにより、LCDフレーム22とグランドパターン14とが、選択された受動素子Z2を介して接続されることになる。
FM回路41又はDTV回路42が動作している場合、データの送信又は受信時に用いる電波の周波数は低いので、ノイズの影響が大きくなる。従って、FM通信又はDTV通信時においてLCDフレーム22とグランドパターン14との間に介在することになる受動素子Z1には、インピーダンスが非常に小さい受動素子、具体的には0Ω又はそれに近い値のインピーダンスを有する受動素子が用いられている。
よって、FM通信時又はDTV通信時には、LCDフレーム22とグランドパターン14との電気的な結合度が高くなり、グランドとして機能する部分が拡張されることになる。その結果、ノイズが低減されることになる。
一方、CDMA回路43又はWLAN回路44が動作している場合、データの送信又は受信時に用いる電波の周波数は高いので、ノイズの影響は小さく、LCDフレーム22とグランドパターン14との間のインピーダンスを受動素子Z1より大きくした場合でも、ノイズの影響は小さいままである。
尚、LCDフレーム22とグランドパターン14との間のインピーダンスを変化させることにより、LCDフレーム22とグランドパターン14との間の電気的な結合度が変化し、これによりアンテナとして機能するグランドの見かけ上の長さが変化することになる。
従って、CDMA通信又はWLAN通信時においては携帯通信端末機のアンテナ利得を向上させるべく、該通信状況においてLCDフレーム22とグランドパターン14との間に介在することになる受動素子Z2には、アンテナ利得を向上させるのに最適なインピーダンスを有する受動素子、具体的にはグランドの見かけ上の長さがCDMA通信又はWLAN通信に最適な長さとなるようなインピーダンス(例えば、値が無限大のインピーダンス)を有する受動素子が用いられている。
よって、CDMA通信時又はWLAN通信時には、携帯通信端末機のアンテナ利得が向上されることになる。
上述した携帯通信端末機によれば、通信状況に応じてLCDフレーム22とグランドパターン14との間のインピーダンスが最適な大きさに調整されることになる。よって、通信状況に応じてノイズを低減させ、或いはアンテナ利得を向上させることが可能である。
本願発明者は、上述した携帯通信端末機において、通信状況に応じてノイズが低減し、或いはアンテナ利得が向上することを、DTV通信時の受信感度と、CDMA通信時の最大送信パワーとを測定することにより確かめた。
図8は、DTV通信時の受信感度の測定結果を、受動素子Z1が選択された場合と、受動素子Z2が選択された場合のそれぞれについて示したグラフである。尚、図8に示す受信レベルは、受信感度を表す量であり、ノイズが少ないほど小さくなる量である。
図8に示す様にDTV通信時には、インピーダンスが小さい受動素子Z1を選択することにより、受信レベルが小さくなり、従ってノイズが低減されることがわかる。
図9は、CDMA通信時の最大送信パワーの測定結果を、受動素子Z1が選択された場合と、受動素子Z2が選択された場合のそれぞれについて示したグラフである。尚、図9に示す最大送信パワーは、アンテナ利得が高いほど大きくなる量である。
図9に示す様にCDMA通信時には、インピーダンスが大きい受動素子Z2を選択することにより、最大送信パワーが大きくなり、従ってアンテナ利得が向上することがわかる。
図10は、上記携帯通信端末機の改良形態の一例を示したブロック図である。該一例においては、図10に示す様に、回路基板12に時分割複信回路(Time Division-CDMA回路やPHS回路など)45が形成されており、時分割複信回路45は、受信回路451と、送信回路452と、データの送信と受信とを高速で切り替えるアンテナスイッチ453とから構成されている。アンテナスイッチ453は、CPU5からの切り替え信号に応じて受信回路451又は送信回路452を選択し、選択した回路を高周波用アンテナ4に接続する。
CPU5は、受信回路451を選択すべき切り替え信号をアンテナスイッチ453に向けて出力する場合、これに並行して時分割複信回路45が受信状態に設定されていることを表す“High”の制御信号を生成し、送信回路452を選択すべき切り替え信号をアンテナスイッチ453に向けて出力する場合、これに並行して時分割複信回路45が送信状態に設定されていることを表す“Low”の制御信号を生成する。そして、CPU5は、生成した制御信号を通信状況信号CTLとしてインピーダンス調整回路52に向けて出力する。
従って、CPU5は、通信状況に応じて変化する通信状況信号CLTを生成する信号生成回路として機能する。
CPU5によって生成された通信状況信号CTLが“High”である場合、インピーダンス調整回路52は、スイッチング回路15を用いて受動素子群の中から受動素子Z1を選択する。これにより、LCDフレーム22とグランドパターン14とが、選択された受動素子Z1を介して接続されることになる。
一方、CPU5によって生成された通信状況信号CTLが“Low”である場合、インピーダンス調整回路52は、スイッチング回路15を用いて受動素子群の中から受動素子Z2を選択する。これにより、LCDフレーム22とグランドパターン14とが、選択された受動素子Z2を介して接続されることになる。
時分割複信回路45が受信状態に設定されている場合、ノイズの影響が大きくなるため、受信時においてLCDフレーム22とグランドパターン14との間に介在することになる受動素子Z1には、インピーダンスが非常に小さい受動素子、具体的には0Ω又はそれに近い値のインピーダンスを有する受動素子が用いられている。
よって、時分割複信によるデータの受信時には、LCDフレーム22とグランドパターン14との電気的な結合度が高くなり、グランドとして機能する部分が拡張されることになる。その結果、ノイズが低減されることになる。
一方、時分割複信回路45が送信状態に設定されている場合、ノイズの影響は小さく、LCDフレーム22とグランドパターン14との間のインピーダンスを受動素子Z1より大きくした場合でも、ノイズの影響は小さいままである。従って、時分割複信におけるデータの送信時においては携帯通信端末機のアンテナ利得を向上させるべく、該送信時においてLCDフレーム22とグランドパターン14との間に介在することになる受動素子Z2には、アンテナ利得を向上させるのに最適なインピーダンスを有する受動素子、具体的にはグランドの見かけ上の長さがデータの送信に最適な長さとなるようなインピーダンス(例えば、値が無限大のインピーダンス)を有する受動素子が用いられている。
よって、時分割複信におけるデータの送信時には、携帯通信端末機のアンテナ利得が向上されることになる。
上述した改良形態の一例に係る携帯通信端末機においても、通信状況に応じてLCDフレーム22とグランドパターン14との間のインピーダンスが最適な大きさに調整される。よって、通信状況に応じてノイズを低減させ、或いはアンテナ利得を向上させることが可能である。
図11は、上述した携帯通信端末機の改良形態の他の例を示したブロック図である。該他の例においては、図11に示す様に回路基板12には、CUP5の制御によって動作するLCDドライバIC(Integrated Circuit)61及びカメラIC62が搭載されている。尚、LCDドライバIC61及びカメラIC62は何れも、動作時にノイズを発生する電子部品である。
信号生成回路51は、1つのOR回路153から構成されており、該OR回路153の一対の入力端子はそれぞれ、CPU5とLCDドライバIC61とを接続する信号線と、CPU5とカメラIC62とを接続する信号線とに接続されている。OR回路153の出力端子はインピーダンス調整回路52に接続されている。
従って、LCDドライバIC61を動作させるべくCPU5からLCDドライバIC61に向けて出力された制御信号、及びカメラIC62を動作させるべくCPU5からカメラIC62に向けて出力された制御信号は、OR回路153に入力されることになる。そして、これらの制御信号の何れか一方の信号がOR回路153に入力された場合、LCDドライバIC61又はカメラIC62が動作していること、即ちノイズを発生する電子部品が動作していることを表す“High”の制御信号がOR回路153によって生成され、該制御信号が通信状況信号CTL3としてOR回路153の出力端子からインピーダンス調整回路52に向けて出力されることになる。
一方、一対の入力端子の何れの端子からもOR回路153に制御信号が入力されなかった場合、LCDドライバIC61及びカメラIC62の両電子部品が停止していることを表す“Low”の制御信号がOR回路153によって生成され、該制御信号が通信状況信号CTL3としてOR回路153の出力端子からインピーダンス調整回路52に向けて出力されることになる。
信号生成回路51によって生成された通信状況信号CTL3が“High”である場合、インピーダンス調整回路52は、スイッチング回路15を用いて受動素子群の中から受動素子Z1を選択する。これにより、LCDフレーム22とグランドパターン14とが、選択された受動素子Z1を介して接続されることになる。
一方、信号生成回路51によって生成された通信状況信号CTL3が“Low”である場合、インピーダンス調整回路52は、スイッチング回路15を用いて受動素子群の中から受動素子Z2を選択する。これにより、LCDフレーム22とグランドパターン14とが、選択された受動素子Z2を介して接続されることになる。
LCDドライバIC61又はカメラIC62が動作している場合、これらの電子部品はノイズを発生するため、該電子部品の動作時においてLCDフレーム22とグランドパターン14との間に介在することになる受動素子Z1には、インピーダンスが非常に小さい受動素子、具体的には0Ω又はそれに近い値のインピーダンスを有する受動素子が用いられている。
よって、LCDドライバIC61又はカメラIC62が動作時には、LCDフレーム22とグランドパターン14との電気的な結合度が高くなり、グランドとして機能する部分が拡張されることになる。その結果、ノイズが低減されることになる。
一方、LCDドライバIC61及びカメラIC62が停止している場合、ノイズの影響は小さく、LCDフレーム22とグランドパターン14との間のインピーダンスを受動素子Z1より大きくした場合でも、ノイズの影響は小さいままである。従って、LCDドライバIC61及びカメラIC62の停止時においては携帯通信端末機のアンテナ利得を向上させるべく、これら電子部品の停止時においてLCDフレーム22とグランドパターン14との間に介在することになる受動素子Z2には、アンテナ利得を向上させるのに最適なインピーダンスを有する受動素子、具体的にはグランドの見かけ上の長さが最適な長さとなるようなインピーダンス(例えば、値が無限大のインピーダンス)を有する受動素子が用いられている。
よって、LCDドライバIC61及びカメラIC62の停止時には、携帯通信端末機のアンテナ利得が向上されることになる。
上述した改良形態の他の例に係る携帯通信端末機においても、通信状況に応じてLCDフレーム22とグランドパターン14との間のインピーダンスが最適な大きさに調整される。よって、通信状況に応じてノイズを低減させ、或いはアンテナ利得を向上させることが可能である。
上記改良形態の他の例に採用した各種構成は、LCDドライバIC61とカメラIC62が搭載された携帯通信端末機に限らず、動作時にノイズを発生する種々の電子部品が搭載された携帯通信端末機にも採用することが出来る。
尚、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。上記実施形態のインピーダンス調整回路52おいては、受動素子群が2つの受動素子Z1,Z2から構成され、該受動素子の中から1つの受動素子がスイッチング回路15によって選択されたが、本発明はこれらに限られるものではない。
例えば、受動素子群を3つ以上の受動素子の組み合わせによって構成し、信号生成回路51によって生成される通信状況信号に応じて受動素子群の中から1又は複数の受動素子を、スイッチング回路15に相当する選択手段によって選択し、選択した受動素子を並列又は直列に介してLCDフレーム22とグランドパターン14とを接続してもよい。或いは、インピーダンス調整回路52として、通信状況信号に応じてインピーダンスを連続的に変化させることが可能な回路を用いてもよい。
上記インピーダンス調整回路52によれば、LCDフレーム22とグランドパターン14との電気的な結合度を、3通り以上の通信状況に応じて変化させることが可能となる。
又、上記実施形態においては、グランドパターン14には、金属製のLCDフレーム22がインピーダンス調整回路52を介して接続されていたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、第2キャビネット2の内部に、回路基板12とは別の回路基板が配備されている携帯通信端末機においては、金属製のLCDフレーム22に替えて、回路基板12とは別の回路基板、具体的には該回路基板に形成されているグランドパターンが、インピーダンス調整回路52を介して回路基板12のグランドパターン14に接続されてもよい。
更に、本発明は、折り畳み式の携帯通信端末機に限らず、スライド式の携帯通信端末機やストレートタイプの携帯通信端末機など、種々の携帯通信端末機に適用することが可能である。
1 第1キャビネット
12 回路基板
14 グランドパターン(グランド部)
15 スイッチング回路(選択手段)
2 第2キャビネット
22 LCDフレーム(導体部)
51 信号生成回路(信号生成手段)
52 インピーダンス調整回路(インピーダンス調整手段)
Z1,Z2 受動素子

Claims (6)

  1. 筐体の内部に回路基板が配備され、該回路基板にはアンテナが電気的に接続されている携帯通信端末機において、
    前記回路基板にはグランド部が形成され、前記筐体の内部には更に、通信状況に応じて変化する通信状況信号を生成する信号生成手段が配備されると共に、導体部が配備されており、前記導体部とグランド部の間には、前記通信状況信号に応じて導体部とグランド部との間のインピーダンスを調整するインピーダンス調整手段が介在していることを特徴とする携帯通信端末機。
  2. 前記導体部は、第2の回路基板又は金属構造部によって構成されている請求項1に記載の携帯通信端末機。
  3. 前記インピーダンス調整手段は、インピーダンスが異なる複数の受動素子の組み合わせによって構成された受動素子群と、前記信号生成手段によって生成される通信状況信号に応じて前記受動素子群の中から1又は複数の受動素子を選択し、選択した受動素子を介して前記導体部とグランド部とを接続する選択手段とから構成されている請求項1又は請求項2に記載の携帯通信端末機。
  4. 前記信号生成手段は、データの送信又は受信時に用いる電波の周波数に応じて変化する信号を前記通信状況信号として生成する請求項1乃至請求項3の何れかに記載の携帯通信端末機。
  5. 前記信号生成手段は、データの送信と受信に応じて変化する信号を前記通信状況信号として生成する請求項1乃至請求項3の何れかに記載の携帯通信端末機。
  6. 前記回路基板のグランド部には、動作時にノイズを発生する電子部品が接続されており、前記信号生成手段は、前記電子部品の動作状況に応じて変化する信号を前記通信状況信号として生成する請求項1乃至請求項3の何れかに記載の携帯通信端末機。
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