JP2010246043A - 無線基地局、無線リソース割り当て方法および無線通信システム - Google Patents

無線基地局、無線リソース割り当て方法および無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の無線端末の送信電力を適切に制御できるとともに、無線リンクを安定して維持できる無線基地局を提供する。
【解決手段】複数の無線端末20に異なる無線リソースを割り当てて無線通信する無線基地局10において、所定タイミング毎に、各無線端末20に割り当てた無線リソースにおける伝播損失を測定する測定部12と、各無線端末20から送信される最大送信電力に対する現在送信電力の差分情報Phを取得する差分情報取得部13と、各無線端末20の通信種別を示す通信種別情報を取得する通信種別情報取得部14と、各無線リソースにおける伝播損失に基づいて、複数の無線リソースを少なくとも2以上の無線リソースグループに分類し、各無線端末20に対して、取得した差分情報および通信種別情報に基づいて、対応する無線リソースグループの無線リソースを割り当てるように制御する制御部15とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線基地局、無線リソース割り当て方法および無線通信システムに関するものである。
従来の無線通信システムとして、無線端末から無線基地局に対して、送信待ちのデータサイズと、送信可能な最大送信電力に対する現在送信電力の差分情報Ph(Power Headroom)とを含むスケジューリング情報を送信し、このスケジューリング情報に基づいて、無線基地局で当該無線端末の送信電力を決定して、送信のデータレートを制御するスケジューリングを行うものが知られている。
また、最近では、例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)においてLTE(Long Term Evolution)の標準化が進められている。LTEでは、上り回線の無線リソースとして複数のサブキャリアを有する送信帯域(リソースブロック)が割り当てられる(例えば、非特許文献1参照)。したがって、LTEにおいても、従来の無線通信システムと同様に、無線基地局は、無線端末からの差分情報Phを含むスケジューリング情報に基づいて、無線端末の送信電力を決定して、送信のデータレートを制御するスケジューリングを行うことが想定される。
3GPP TR25.814
ところで、複数の無線端末にそれぞれ異なる周波数の無線リソースを割り当てて通信を実行する無線通信システムでは、周波数選択性フェージング等の影響で、無線リソース毎に無線状態が時々刻々変化して、無線状態の良好な無線リソースと、無線状態が悪化している無線リソースとが存在する場合がある。この場合、無線状態が悪化した無線リソースを使用している無線端末に対しては、上述したように、当該無線端末からの差分情報Phに基づいて送信電力を決定して、送信のデータレートを制御するスケジューリングを行うことにより、所望の通信品質を確保することが可能となる。
しかし、無線端末の送信電力に余裕がない場合は、当該無線端末に割り当てられている無線リソースの無線状態がさらに悪化すると、もはや、送信電力を上げる制御ができなくなって、無線基地局との無線リンクを維持することが困難になる。その一方で、無線状態が良好な無線リソースを使用している無線端末は、一般に、送信電力に余裕があることが多い。
このように、複数の無線端末にそれぞれ異なる周波数の無線リソースを割り当てて通信を実行する無線通信システムでは、無線基地局において、無線端末からの差分情報Phに基づいて送信電力を制御しても、無線端末によっては送信電力に余裕がないために、無線基地局との無線リンクの維持が困難になる場合が生じることが懸念される。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、複数の無線端末の送信電力を適切に制御できるとともに、無線リンクを安定して維持できる無線基地局、無線リソース割り当て方法および無線通信システムを提供することにある。
上記目的を達成する第1の観点に係る無線基地局の発明は、
複数の無線端末にそれぞれ異なる無線リソースを割り当てて無線通信する無線基地局において、
所定タイミング毎に、前記複数の無線端末にそれぞれ割り当てた前記無線リソースにおける伝播損失を測定する測定部と、
前記複数の無線端末の各々から送信される最大送信電力に対する現在送信電力の差分情報を取得する差分情報取得部と、
前記複数の無線端末の各々の通信種別を示す通信種別情報を取得する通信種別情報取得部と、
前記測定部で測定された各無線リソースにおける伝播損失に基づいて、前記複数の無線リソースを少なくとも2以上の無線リソースグループに分類し、前記複数の無線端末の各々に対して、前記差分情報取得部で取得された差分情報および前記通信種別情報取得部で取得された通信種別情報に基づいて、対応する前記無線リソースグループの無線リソースを割り当てるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とするものである。
第2の観点に係る発明は、第1の観点に係る無線基地局において、
前記制御部は、
前記測定部で測定された各無線リソースにおける伝播損失と、予め設定した閾値との比較に基づいて、前記複数の無線リソースを少なくとも2以上の無線リソースグループに分類する、
ことを特徴とするものである。
第3の観点に係る発明は、第1または2の観点に係る無線基地局において、
前記制御部は、
前記各無線端末に対して、前記差分情報取得部で取得された差分情報に基づいて無線リソースを割り当てる前記無線リソースグループを決定した後、前記通信種別情報取得部で取得された通信種別情報に基づいて、前記決定された無線リソースグループ内で、前記測定部で測定された伝播損失が相対的に大きいまたは小さい無線リソースを割り当てるように制御する、
ことを特徴とするものである。
第4の観点に係る発明は、第1または2の観点に係る無線基地局において、
前記制御部は、
前記各無線端末に対して、前記通信種別情報取得部で取得された通信種別情報に基づいて無線リソースを割り当てる前記無線リソースグループを決定した後、前記差分情報取得部で取得された差分情報に基づいて、前記決定された無線リソースグループ内で、前記測定部で測定された伝播損失が相対的に大きいまたは小さい無線リソースを割り当てるように制御する、
ことを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する第5の観点に係る無線リソース割り当て方法の発明は、
複数の無線端末にそれぞれ異なる無線リソースを割り当てて無線通信する無線基地局における無線リソース割り当て方法であって、
所定タイミング毎に、前記複数の無線端末にそれぞれ割り当てた前記無線リソースにおける伝播損失を測定するステップと、
前記複数の無線端末の各々から送信される最大送信電力に対する現在送信電力の差分情報を取得するステップと、
前記複数の無線端末の各々の通信種別を示す通信種別情報を取得するステップと、
前記測定された各無線リソースにおける伝播損失に基づいて、前記複数の無線リソースを少なくとも2以上の無線リソースグループに分類し、前記複数の無線端末の各々に対して、前記取得された差分情報および前記取得された通信種別情報に基づいて、対応する前記無線リソースグループの無線リソースを割り当てるように制御するステップと、
を含むことを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する第6の観点に係る無線通信システムの発明は、
無線基地局により複数の無線端末にそれぞれ異なる無線リソースを割り当てて、前記無線基地局と前記複数の無線端末との間で無線通信する無線通信システムにおいて、
前記複数の無線端末の各々は、
現在の送信電力と当該無線端末が送信可能な最大送信電力との差分を算出して差分情報を出力する算出部と、
前記算出部から出力される差分情報を前記無線基地局へ送信する送信部とを備え、
前記無線基地局は、
所定タイミング毎に、前記複数の無線端末にそれぞれ割り当てた前記無線リソースにおける伝播損失を測定する測定部と、
前記複数の無線端末の各々から送信される最大送信電力に対する現在送信電力の差分情報を取得する差分情報取得部と、
前記複数の無線端末の各々の通信種別を示す通信種別情報を取得する通信種別情報取得部と、
前記測定部で測定された各無線リソースにおける伝播損失に基づいて、前記複数の無線リソースを少なくとも2以上の無線リソースグループに分類し、前記複数の無線端末の各々に対して、前記差分情報取得部で取得された差分情報および前記通信種別情報取得部で取得された通信種別情報に基づいて、対応する前記無線リソースグループの無線リソースを割り当てるように制御する制御部とを備える、
ことを特徴とするものである。
本発明においては、基地局において、所定タイミング毎に、複数の無線リソースにおける伝播状態を測定して、その伝播状態に基づいて複数の無線リソースを2以上の無線リソースグループに分類し、各無線端末に対して、取得した差分情報および通信種別情報に基づいて、対応する無線リソースグループの無線リソースを割り当てるように制御する。したがって、複数の無線端末の送信電力を適切に制御できるとともに、各無線端末と無線基地局との無線リンクを安定して維持することが可能となる。
本発明の第1実施の形態に係る無線基地局を有する無線通信システムの概略構成を示す図である。 図1に示した無線基地局による無線リソースブロックの割り当てスケジューリング動作を示すフローチャートである。 図1に示した無線基地局による無線リソースブロックの割り当てを示す模式図である。 本発明の第2実施の形態に係る無線基地局による無線リソースブロックの割り当てスケジューリング動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る無線基地局を有する無線通信システムの概略構成を示す図である。この無線通信システムは、例えばLTEに準拠するもので、本実施の形態に係る無線基地局10により複数の無線端末20(図1では1つのみを示す)に対して、それぞれ異なる無線リソースブロックを割り当てて、無線基地局10と複数の無線端末20との間で無線通信を行うものである。
無線基地局10は、無線通信部11、伝播損失測定部12、Ph取得部13、通信種別情報取得部14、および制御部15を有する。無線通信部11は、複数の無線端末20との間で無線通信を実行する。伝播損失測定部12は、無線通信部11から得られる受信信号に基づいて、所定タイミング毎に、複数の無線端末20に割り当てられている各無線リソースブロックにおける伝播損失を測定して、その測定結果を制御部15に供給する。
ここで、伝播損失を測定する所定タイミングは、例えばシステムで規定された処理単位時間、例えば無線フレームにおけるサブフレーム(1ms)とする。また、伝播損失は、例えば、各無線リソースブロックにおける受信電界強度やパケットロス等に基づいて測定する。
Ph取得部13は、差分情報取得部を構成するもので、無線通信部11から得られる受信信号に基づいて、各無線端末20から送信される最大送信電力に対する現在送信電力の差分情報Phを取得して、その取得した差分情報Phを制御部15に供給する。
通信種別情報取得部14は、各無線端末20との通信の種別を認識して通信種別情報を取得し、その通信種別情報を制御部15に供給する。本実施の形態では、通信種別情報取得部14において、通信種別情報を、例えば音声通信やストリーミング等のリアルタイム性が求められる通信種別(T1)と、それ以外のブラウジング等のデータ通信の通信種別(T2)とに分類して、制御部15に供給する。
制御部15は、当該無線基地局全体の動作を制御するとともに、所定タイミング毎に、伝播損失測定部12で測定された伝播損失、Ph取得部13で取得された差分情報Ph、および通信種別情報取得部14で取得された通信種別情報に基づいて、複数の無線端末20に対する無線リソースブロックの割り当てを制御(スケジューリング)し、その結果を、無線通信部11を介して対応する無線端末20に送信する。
なお、無線基地局10では、一つのCPU(中央処理装置)により、伝播損失測定部12、Ph取得部13、通信種別情報取得部14、および制御部15が構成されるが、この他に、複数のCPUで伝播損失測定部12、Ph取得部13、通信種別情報取得部14、および制御部15の各処理を分担して実行するように構成してもよい。
一方、各無線端末20は、無線通信部21、Ph算出部22、および制御部23を有する。無線通信部21は、送信部および受信部を含み、無線基地局10との間で、割り当てられた無線リソースブロックを用いて通信を実行する。Ph算出部22は、当該無線端末20が送信可能な最大送信電力に対する現在送信電力の差分を算出して、その差分情報Phを制御部23に供給する。制御部23は、当該無線端末全体の動作を制御するとともに、Ph算出部22から得られる差分情報Phを、定期的に、または無線基地局10から要求されたタイミングで、無線通信部21を介して無線基地局10に送信(通知)する。
図2は、本実施の形態に係る無線基地局10による無線リソースブロックの割り当てスケジューリング動作を示すフローチャートである。制御部15は、所定タイミング毎に、全ての無線リソースブロックの伝播損失を伝播損失測定部12から取得する(ステップS11)。そして、制御部15、その取得した各無線リソースブロックの伝播損失と、予め設定した閾値との比較に基づいて、複数の無線リソースブロックを複数の無線リソースグループに分類する。本実施の形態では、伝播損失の閾値を一つとして、伝播損失が閾値未満、すなわち無線状態の良好なグループAと、伝播損失が閾値以上、すなわち無線状態が比較的悪いグループBとの二つの無線リソースグループに分類する(ステップS12)。
また、制御部15は、所定タイミング毎に、Ph取得部13から各無線端末20の差分情報Phを取得するとともに(ステップS13)、通信種別情報取得部14から分類された各無線端末20の通信種別情報を取得する(ステップS14)。
そして、制御部15は、各無線端末20に対して、当該無線端末20の差分情報Phと、予め設定した閾値Phrefとを比較する(ステップS15)。その結果、Ph<Phrefの場合は、送信電力に余裕がないので、制御部15は、さらに、当該無線端末20の通信種別が、リアルタイム性が要求される通信種別T1であるか否かを判別する(ステップS16)。
その結果、通信種別がT1の場合、制御部15は、当該無線端末20に対して、グループAの無線リソースブロックの中で伝播損失のより小さい無線リソースブロックを優先的に割り当てるように、無線リソースブロックの割り当てをスケジューリングして(ステップS17)、その結果を対応する無線端末20に送信する。
これに対し、通信種別がT2の場合は、リアルタイム性が要求されないので、制御部15は、当該無線端末20に対して、グループAの無線リソースブロックの中で伝播損失の大きい無線リソースブロックを割り当てるように、無線リソースブロックの割り当てをスケジューリングして(ステップS18)、その結果を対応する無線端末20に送信する。
一方、ステップS15において、Ph≧Phrefの場合、送信電力に余裕があるので、制御部15は、通信種別がT1であるか否かを判別し(ステップS19)、通信種別T1の場合は、当該無線端末20に対して、グループBの無線リソースブロックの中で伝播損失の小さい無線リソースブロックを優先的に割り当てるように、無線リソースブロックの割り当てをスケジューリングして(ステップS20)、その結果を対応する無線端末20に送信する。
これに対し、通信種別T2の場合、制御部15は、当該無線端末20に対して、グループBの無線リソースブロックの中で伝播損失の大きい無線リソースブロックを割り当てるように、無線リソースブロックの割り当てをスケジューリングして(ステップS21)、その結果を対応する無線端末20に送信する。
このようにして、制御部15により、時々刻々変化する各無線リソースブロックの無線状態に応じて、所定タイミング毎に、各無線端末20に割り当てる無線リソースブロックを、各無線リソースブロックの無線状態、各無線端末の差分情報Phおよび通信種別に応じてスケジューリングする。
図3は、本実施の形態に係る無線基地局10による無線リソースブロックの割り当てを示す模式図である。図3において、横軸は時間を示し、縦軸は周波数を示す。また、処理単位時間は、無線リソースブロックの割り当てをスケジューリングする所定タイミングに相当する。図3から明らかなように、ユーザ1〜ユーザnで示す複数の無線端末に対する無線リソースブロックの割り当て状態は、順次の処理単位時間(所定タイミング)において、各無線リソースブロックの無線状態、各無線端末の差分情報Phおよび通信種別に応じて変更される。なお、図3は、各ユーザ(無線端末)に1つの無線リソースブロックを割り当てた場合を示しているが、接続端末数が少ない場合は、1つの無線端末に複数の無線リソースブロックを割り当てるようにスケジューリングする場合もある。
本実施の形態に係る無線基地局10を有する無線通信システムによれば、差分情報Phが閾値Phref未満の送信電力に余裕のない無線端末20に対しては、伝播損失の小さい、つまり無線状態のよいグループAの無線リソースブロックが選択され、しかもリアルタイム性が要求される通信種別T1の通信を行っている無線端末20に対しては、グループAの中で伝播損失の小さい、つまり、より無線状態のよい無線リソースブロックが優先的に割り当てられる。したがって、通信種別T1の通信を行っている無線端末20に対して、より安定して無線リンクを維持することが可能となり、通信種別T1のQoS(Quality of Service)を確保することができる。
また、差分情報Phが閾値Phrefを超える無線端末20に対しては、伝播損失の大きい、つまり無線状態の悪いグループBの無線リソースブロックが選択されるが、当該無線端末20は、送信電力に余裕があるので、送信電力を適切に制御することにより、無線リンクを維持することができる。しかも、この場合も、リアルタイム性が要求される通信種別T1の通信を行っている無線端末20に対しては、グループBの中で伝播損失の小さい、つまり、無線状態のよい無線リソースブロックが優先的に割り当てられるので、通信種別T1のQoSをより安定して確保することができる。
したがって、本実施の形態に係る無線基地局10を有する無線通信システムによれば、各無線端末20の送信電力を適切に制御できるとともに、各無線端末20と無線基地局10との無線リンクを安定して維持することができる。また、無線基地局10は、所定タイミング毎に全ての無線リソースブロックの伝播損失を知ることができるので、無線状態の時間的な変化に追従して、下りの変調方式やアンテナのビームフォーミング等を制御することも可能となる。
(第2実施の形態)
本発明の第2実施の形態に係る無線基地局は、図1に示した構成において、リアルタイム性が要求される通信種別T1の無線端末20に対して、伝播損失の小さいグループAの無線リソースブロックを割り当てるように、無線リソースブロックの割り当てをスケジューリングする。
図4は、本実施の形態に係る無線基地局による無線リソースブロックの割り当てスケジューリング動作を示すフローチャートである。以下、図1を参照しながら、動作を説明する。制御部15は、第1実施の形態の場合と同様に、所定タイミング毎に、全ての無線リソースブロックの伝播損失を伝播損失測定部12から取得して(ステップS31)、無線リソースブロックを、伝播損失が閾値未満のグループAと、伝播損失が閾値以上のグループBとの二つの無線リソースグループに分類する(ステップS32)。
また、制御部15は、所定タイミング毎に、Ph取得部13から各無線端末20の差分情報Phを取得するとともに(ステップS33)、通信種別情報取得部14から分類された各無線端末20の通信種別情報を取得する(ステップS34)。
そして、制御部15は、各無線端末20に対して、第1実施の形態の場合とは逆に、先ず、当該無線端末20の通信種別が、リアルタイム性が要求される通信種別T1であるか否かを判別する(ステップS35)。その結果、通信種別T1の場合、制御部15は、無線リンクを確実に維持するため、さらに、当該無線端末20の差分情報Phと、予め設定した閾値Phrefとを比較する(ステップS36)。
その結果、Ph>Phrefの場合、送信電力に余裕があるので、制御部14は、当該無線端末20に対して、伝播損失の小さいグループAの無線リソースブロックの中で伝播損失の大きい無線リソースブロックを割り当てるように、無線リソースブロックの割り当てをスケジューリングして(ステップS37)、その結果を対応する無線端末20に送信する。
これに対し、Ph≦Phrefの場合、送信電力に余裕がないので、制御部15は、当該無線端末20に対して、グループAの無線リソースブロックの中でより伝播損失の小さい無線リソースブロックを優先的に割り当てるように、無線リソースブロックの割り当てをスケジューリングして(ステップS38)、その結果を対応する無線端末20に送信する。
一方、ステップS35において、通信種別が、リアルタイム性が要求されない通信種別T2の場合、制御部15は、差分情報Phと閾値Phrefとを比較し(ステップS39)、Ph>Phrefの場合は、当該無線端末20に対して、グループBの無線リソースブロックの中で伝播損失の大きい無線リソースブロックを割り当てるように、無線リソースブロックの割り当てをスケジューリングして(ステップS40)、その結果を対応する無線端末20に送信する。
これに対し、Ph≦Phrefの場合、制御部15は、当該無線端末20に対して、グループBの無線リソースブロックの中で伝播損失の小さい無線リソースブロックを優先的に割り当てるように、無線リソースブロックの割り当てをスケジューリングして(ステップS41)、その結果を対応する無線端末20に送信する。
このようにして、制御部15により、時々刻々変化する各無線リソースブロックの無線状態に応じて、所定タイミング毎に、各無線端末20に割り当てる無線リソースブロックを、各無線リソースブロックの無線状態、各無線端末の通信種別および差分情報Phに応じてスケジューリングする。
本実施の形態に係る無線基地局10を有する無線通信システムによれば、リアルタイム性が要求される通信種別T1の通信を行っている無線端末20に対しては、伝播損失の小さい、つまり無線状態のよいグループAの無線リソースブロックが選択されるので、通信種別毎のQoSを確保することが可能となる。しかも、通信種別T1で、差分情報PhがPh≦Phrefの場合は、グループAの無線リソースブロックの中でより伝播損失の小さい無線リソースブロックが優先的に割り当てられるので、第1実施の形態の場合と同様に、通信種別T1の通信を行っている無線端末20に対して、より安定して無線リンクを維持することが可能となり、通信種別T1のQoSを確保することができる。
また、通信種別T2の通信を行っている無線端末20に対しては、グループBの無線リソースブロックが選択されるが、差分情報Phが閾値Phref以下の送信電力に余裕のない無線端末20に対しては、グループBの無線リソースブロックの中で、伝播損失の小さい無線リソースブロックが優先的に割り当てられ、差分情報Phが閾値Phref超える送信電力に余裕のある無線端末20に対しては、グループBの無線リソースブロックの中で、伝播損失の大きい無線リソースブロックが割り当てられるので、安定して無線リンクを維持することが可能となる。
これにより、第1実施の形態に係る無線基地局10を有する無線通信システムの場合と同様に、各無線端末20の送信電力を適切に制御できるとともに、各無線端末20と無線基地局10との無線リンクを安定して維持することができる。また、無線基地局10は、所定タイミング毎に全ての無線リソースブロックの伝播損失を知ることができるので、無線状態の時間的な変化に追従して、下りの変調方式やアンテナのビームフォーミング等を制御することも可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、無線リソースブロックを二つの無線リソースグループに分類したが、伝播損失に対して複数の閾値を設定して、三つ以上の無線リソースグループに分類することもできる。同様に、通信種別も二つに限らず、三つ以上に分類することもできる。このように、無線リソースグループを三つ以上に分類したり、通信種別を三つ以上に分類したりすれば、各無線端末に対する無線リソースブロックを、当該無線端末の差分情報Phおよび通信種別に応じて、より適切かつ効率よくスケジューリングすることができる。
また、本発明は、LTEに限らず、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、UMB(Ultra Mobile Broadband)、次世代PHS(Personal Handy-phone System)、IMT-Advanced等、複数の無線端末にそれぞれ異なる無線リソースを割り当てて無線通信を実行する無線通信システムに広く適用することができる。
10 無線基地局
11 無線通信部
12 伝播損失測定部
13 Ph取得部
14 通信種別情報取得部
15 制御部
20 無線端末
21 無線通信部
22 Ph算出部
23 制御部

Claims (6)

  1. 複数の無線端末にそれぞれ異なる無線リソースを割り当てて無線通信する無線基地局において、
    所定タイミング毎に、前記複数の無線端末にそれぞれ割り当てた前記無線リソースにおける伝播損失を測定する測定部と、
    前記複数の無線端末の各々から送信される最大送信電力に対する現在送信電力の差分情報を取得する差分情報取得部と、
    前記複数の無線端末の各々の通信種別を示す通信種別情報を取得する通信種別情報取得部と、
    前記測定部で測定された各無線リソースにおける伝播損失に基づいて、前記複数の無線リソースを少なくとも2以上の無線リソースグループに分類し、前記複数の無線端末の各々に対して、前記差分情報取得部で取得された差分情報および前記通信種別情報取得部で取得された通信種別情報に基づいて、対応する前記無線リソースグループの無線リソースを割り当てるように制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする無線基地局。
  2. 前記制御部は、
    前記測定部で測定された各無線リソースにおける伝播損失と、予め設定した閾値との比較に基づいて、前記複数の無線リソースを少なくとも2以上の無線リソースグループに分類する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記制御部は、
    前記各無線端末に対して、前記差分情報取得部で取得された差分情報に基づいて無線リソースを割り当てる前記無線リソースグループを決定した後、前記通信種別情報取得部で取得された通信種別情報に基づいて、前記決定された無線リソースグループ内で、前記測定部で測定された伝播損失が相対的に大きいまたは小さい無線リソースを割り当てるように制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線基地局。
  4. 前記制御部は、
    前記各無線端末に対して、前記通信種別情報取得部で取得された通信種別情報に基づいて無線リソースを割り当てる前記無線リソースグループを決定した後、前記差分情報取得部で取得された差分情報に基づいて、前記決定された無線リソースグループ内で、前記測定部で測定された伝播損失が相対的に大きいまたは小さい無線リソースを割り当てるように制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線基地局。
  5. 複数の無線端末にそれぞれ異なる無線リソースを割り当てて無線通信する無線基地局における無線リソース割り当て方法であって、
    所定タイミング毎に、前記複数の無線端末にそれぞれ割り当てた前記無線リソースにおける伝播損失を測定するステップと、
    前記複数の無線端末の各々から送信される最大送信電力に対する現在送信電力の差分情報を取得するステップと、
    前記複数の無線端末の各々の通信種別を示す通信種別情報を取得するステップと、
    前記測定された各無線リソースにおける伝播損失に基づいて、前記複数の無線リソースを少なくとも2以上の無線リソースグループに分類し、前記複数の無線端末の各々に対して、前記取得された差分情報および前記取得された通信種別情報に基づいて、対応する前記無線リソースグループの無線リソースを割り当てるように制御するステップと、
    を含むことを特徴とする無線リソース割り当て方法。
  6. 無線基地局により複数の無線端末にそれぞれ異なる無線リソースを割り当てて、前記無線基地局と前記複数の無線端末との間で無線通信する無線通信システムにおいて、
    前記複数の無線端末の各々は、
    現在の送信電力と当該無線端末が送信可能な最大送信電力との差分を算出して差分情報を出力する算出部と、
    前記算出部から出力される差分情報を前記無線基地局へ送信する送信部とを備え、
    前記無線基地局は、
    所定タイミング毎に、前記複数の無線端末にそれぞれ割り当てた前記無線リソースにおける伝播損失を測定する測定部と、
    前記複数の無線端末の各々から送信される最大送信電力に対する現在送信電力の差分情報を取得する差分情報取得部と、
    前記複数の無線端末の各々の通信種別を示す通信種別情報を取得する通信種別情報取得部と、
    前記測定部で測定された各無線リソースにおける伝播損失に基づいて、前記複数の無線リソースを少なくとも2以上の無線リソースグループに分類し、前記複数の無線端末の各々に対して、前記差分情報取得部で取得された差分情報および前記通信種別情報取得部で取得された通信種別情報に基づいて、対応する前記無線リソースグループの無線リソースを割り当てるように制御する制御部とを備える、
    ことを特徴とする無線通信システム。
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