JP2010243298A - 液体金属冷却原子炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】受動的安全性を備えた液体金属冷却原子炉を提供する。
【解決手段】核燃料炉心2を液体金属3中に沈めた原子炉容器4を格納する格納容器6と、格納容器6を収納するサイロ8と、格納容器6を間隔を置き下方側から覆うサイロ8内に設けた保護容器11と、保護容器11と格納容器6との間に形成され、大気を導入流下させ、保護容器6底部近傍で流れ方向を変えて排出する間に格納容器6を外側から冷却する第1空気冷却流路13とを備えるもので、第1空気冷却流路13は、液体金属3の原子炉容器4、格納容器6から保護容器11内への漏出時、漏出液体金属3液面に多数個の中空容器19を浮かべて第1空気冷却流路13を閉塞する。
【選択図】図1

Description

本発明は、受動的安全性を備えた液体金属冷却原子炉に関する。
液体金属冷却原子炉は、周知の通り、冷却材のナトリウム、あるいはナトリウム・カリウム等の液体金属を満たした原子炉容器内に核燃料炉心を沈め、この原子炉容器を、間に不活性ガスを満たした間隙を設けて格納容器に格納し、格納容器を地表下に掘り下げて形成したコンクリート製のサイロ内に間隔を置いて収容するようにして構成されている。また、こうした構成の液体金属冷却原子炉では、原子炉運転中の緊急事態に対処するため、あるいは保守サービスを行うために、燃料の核分裂反応を停止する必要があり、このような時には、停止操作を行った後にも残留崩壊熱が炉心から生じ続けるため、液体金属冷却原子炉からの熱除去が必要となる。
原子炉の熱は、原子炉容器から格納容器に熱放射により伝えられ、格納容器の温度が上昇し、格納容器からの熱は、外側のコンクリート製サイロ等に向かって放射される。サイロ等の構造物は、長期間の高温に耐えることができず、例えば、コンクリート製のサイロは膨張し、ひび割れが生じることがある。こうしたことから、格納容器の熱除去のために、格納容器とサイロの間の間隙に原子炉容器補助冷却系(RVACS)が設け、これにより対応できるようになっている。
受動冷却系による原子炉容器補助冷却系は、自然対流で熱除去を行う冷却媒体に空気、すなわち大気を用いているので、格納容器の外側に空気が下降、上昇する空気冷却流路を形成するため、格納容器の外側に間隔を置いて下側から囲うように保護容器を設け、さらに格納容器と保護容器の間に筒状のコレクタを設ける構成となっている。これにより、空気冷却流路の上昇流路中の空気は、格納容器の熱で加熱されることで上昇流路を上昇して上端部から外部に放出され、これにともない空気冷却流路の下降流路へは空気の取り込みが上端部で行なわれる。また、下降流路に取り込まれた空気は、下降流路を下方に流れて保護容器の底部空間に流れ込んだ後、流れ方向を変えてコレクタと格納容器の間の上昇流路に流れ込み、格納容器外壁に沿って上方に流れ、その間に加熱されて格納容器の熱を外部に放出する。
そして、液体金属冷却原子炉の格納容器とサイロの間の間隙に設ける原子炉容器補助冷却系を、冷却媒体として空気を用い、自然対流、伝導、対流及び熱放射のプロセスによって連続的に熱除去を行う受動冷却系により構成したものがあり、この受動冷却系を1系統備えるように構成したもの(例えば、特許文献1参照)、受動冷却系を1系統備えると共に原子炉容器と格納容器の間の間隙に充填した不活性ガスを自然対流させるように構成したもの(例えば、特許文献2参照)がある。
また、仮定の二重容器漏れ事象、すなわち、極端で起こりそうもない仮想事象である原子炉容器及び格納容器からの液体金属漏れを想定して、格納容器に間隔を置いて保護容器を設け、保護容器の内外に2系統の受動冷却系を形成して熱除去を行うと共に、格納容器と保護容器間の受動冷却系の空気入出口を隔離弁で閉じるように構成したもの(例えば、特許文献3参照)、さらに、受動冷却系を1系統備えると共に、格納容器の下部を囲むようにライナタンクを設けて漏出した液体金属を受け、液体金属の熱除去を受動空気冷却する分割形伝熱管で行い、受動冷却系の出入口を隔離弁で閉じるように構成したもの(例えば、特許文献4参照)がある。
また、こうした液体金属冷却原子炉においては、安全のために配慮しなければならない極端で起こりそうもない仮想事象、例えば原子炉容器及び格納容器の両方が破損し、原子炉容器内の高温の液体金属が、格納容器からさらに保護容器内に漏出する事象を想定しなければならない。このような事象が発生した場合には、格納容器と保護容器の間の空気冷却流路は機能しなくなり、原子炉容器補助冷却系は動作しなくなる。そのため、特許文献3、特許文献4のように、保護容器とサイロの間に後備えの原子炉容器補助冷却系を設けたり、受動空気冷却する分割形伝熱管を設けたりして、漏出液体金属等の冷却を行わなければならない。また、液体金属が外部に通じている空気冷却流路に漏出してくることから、放射性反応生成物が大気に直接漏れ出てくる虞があり、隔離弁を設けて空気の流通を遮断しなければならない。
しかし、このような起こりそうもない仮想事象が発生した場合には、より確実に原子炉容器補助冷却系が動作して熱除去が行われると共に、液体金属の漏出による放射性反応生成物が大気に直接漏れ出てこないようにしなければならないが、エネルギ駆動もしくは運転作業員の介在による自動や手動の操作では、エネルギ源の故障やヒューマンエラー等による不動作の問題が生じてくる。受動冷却系の出入口を隔離弁で閉じ、空気冷却流路を介して放射性反応生成物が大気に漏れ出てくるのを防止するようにした場合には、こうした問題が生じてくる虞がある。そのため、エネルギ駆動もしくは運転作業員の介在による自動や手動の操作によらず、単純な物理原理に基づく受動的安全性を備えることで不動作の問題が低減でき、放射性生成物の大気への漏れ出しを、高い信頼性を持って確実に防ぐことのできる閉止手段を備えるようにすることが強く求められている。
特開平6−174884号公報 特開平8−160179号公報 特許第2634738号公報 特開平7−318678号公報
上記のような状況に鑑みて本発明はなされたもので、その目的とするところは、起こりそうもない仮想の二重容器漏れ事象である格納容器外への液体金属漏れの緊急事象が発生した場合においても、受動的安全性を備え、高い信頼性を持って確実に放射性反応生成物の大気への漏れ出しを防ぐことができる液体金属冷却原子炉を提供することにある。
本発明の液体金属冷却原子炉は、核燃料炉心を液体金属中に沈めた原子炉容器と、この原子炉容器を不活性ガスが満たされた間隙を間に設けて格納する格納容器と、この格納容器を間隔を置いて収納するサイロと、このサイロと前記格納容器との間に設けられ、前記格納容器との間に間隔を置き下方側から覆う保護容器と、この保護容器と前記格納容器との間に形成され、外部から空気を導入して流下させ、前記保護容器底部近傍で流れ方向を変えて排出する間に前記格納容器を外側から冷却する空気冷却流路とを備える液体金属冷却原子炉において、前記空気冷却流路は、前記液体金属が前記格納容器外の前記保護容器内に漏れ出た時、該空気冷却流路を閉塞する外部駆動、外部操作によらない閉止手段を備えていることを特徴とするものである。
また、核燃料炉心を液体金属中に沈めた原子炉容器と、この原子炉容器を不活性ガスが満たされた間隙を間に設けて格納する格納容器と、この格納容器を間隔を置いて収納するサイロと、このサイロと前記格納容器との間に設けられ、前記格納容器との間に間隔を置き下方側から覆う保護容器と、この保護容器と前記格納容器の両側壁間を区画して空気冷却流路の外方側流路と内方側流路とを形成する筒状のコレクタとを備え、外部から前記外方側流路の上部に空気を導入して流下させ、前記保護容器底部近傍で流れ方向を変えて前記内方側流路の上部から排出する間に前記格納容器を外側から冷却する液体金属冷却原子炉において、前記空気冷却流路には、前記液体金属が前記格納容器から前記保護容器内に漏れ出た時の液面より上方の前記保護容器の前記外方側流路内壁面と、前記格納容器の前記内方側流路内壁面とにそれぞれ第1、第2の環状突起が設けられていると共に、前記コレクタの前記外方側流路内壁面と前記内方側流路内壁面の前記第1、第2の環状突起より上方位置に第3、第4の環状突起が設けられ、前記液体金属が前記格納容器から前記保護容器内に漏れ出た時、前記コレクタが熱膨張することによって、前記第1の環状突起と前記第3の環状突起とが密着し、前記第2の環状突起と前記第4の環状突起とが密着して該空気冷却流路を閉塞するよう構成したことを特徴とするものである。
また、核燃料炉心を液体金属中に沈めた原子炉容器と、この原子炉容器を不活性ガスが満たされた間隙を間に設けて格納する格納容器と、この格納容器を間隔を置いて収納するサイロと、このサイロと前記格納容器との間に設けられ、前記格納容器との間に間隔を置き下方側から覆う保護容器と、この保護容器と前記格納容器の両側壁間を区画して空気冷却流路の外方側流路と内方側流路とを形成する筒状のコレクタとを備え、外部から前記外方側流路の上部に空気を導入して流下させ、前記保護容器底部近傍で流れ方向を変えて前記内方側流路の上部から排出する間に前記格納容器を外側から冷却する液体金属冷却原子炉において、前記保護容器は、支持構造体により支持されるようにしてサイロ内に固定され、前記空気冷却流路には、前記液体金属が前記格納容器から前記保護容器内に漏れ出た時の液面より上方の前記保護容器の前記外方側流路内壁面と、前記格納容器の前記内方側流路内壁面とにそれぞれ第1、第2の環状突起が設けられていると共に、前記コレクタの前記外方側流路内壁面の前記第1の環状突起より下方位置に第3の環状突起が設けられ、前記コレクタの前記内方側流路内壁面の前記第2の環状突起より上方位置に前記第3の環状突起と上下方向に連動可能に第4の環状突起が設けられ、前記液体金属が前記格納容器から前記保護容器内に漏れ出た時、前記保護容器が重量増加により前記支持構造体による支持位置より下がり、前記第1の環状突起と前記第3の環状突起とが密着し、前記第2の環状突起と前記第4の環状突起とが密着して該空気冷却流路を閉塞するよう構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、起こりそうもない仮想の二重容器漏れ事象である格納容器外への液体金属漏れの緊急事象が発生した場合においても、受動的安全性を備え、高い信頼性を持って確実に放射性反応生成物の大気への漏れ出しを防ぐことができる等の効果を有する。
本発明の第1の実施形態の構成を概略的に示す縦断面図である。 本発明の第1の実施形態における仮想の二重容器漏れ事象が生じた時の様子を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態の構成を概略的に示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態における仮想の二重容器漏れ事象が生じた時の様子を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態の構成を概略的に示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る第1コレクタの部分拡大図である。 本発明の第3の実施形態における仮想の二重容器漏れ事象が生じた時の様子を示す縦断面図である。
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
先ず第1の実施形態を図1及び図2により説明する。図1は構成を概略的に示す縦断面図であり、図2は仮想の二重容器漏れ事象が生じた時の様子を示す縦断面図である。
図1及び図2において、液体金属冷却原子炉1は、核燃料炉心2と、ナトリウム、あるいはナトリウム・カリウム等の液体金属3を冷却材として満たして核燃料炉心2を沈めた原子炉容器4と、不活性ガスを満たした間隙5を間に設けて原子炉容器4を格納する格納容器6と、この格納容器6を炉容器室7に間隔を置いて収容する地表下に掘り下げて形成したコンクリート製のサイロ8とを備えて構成され、原子炉容器4と格納容器6は、上端部分がサイロ8の段部に支持されている。9は炉上部室10に収容された原子炉容器4と格納容器6の上部を覆う格納ドームである。
格納容器6は、上部がサイロ8に固定された保護容器11によって、間隔を置き下方側から覆われており、格納容器6の外側壁と保護容器11の内側壁との間には、上部がサイロ8に固定され、両側壁間の間隔を格納容器6側と保護容器11側の2つに区画する筒状に形成された第1コレクタ12が、下端部が保護容器11の底部近傍に位置するようにして設けられている。これにより、受動冷却系による原子炉容器補助冷却系の1つを構成する第1空気冷却流路13の第1下降流路(外方側流路)14が保護容器11側に形成され、第1上昇流路(内方側流路)15が格納容器6側に形成され、第1下降流路14と第1上昇流路15は、各下端が保護容器11の内底部16に開口し、連通するようになっている。
さらに、第1空気冷却流路13は、サイロ8上部に、外部から冷却用空気を取り込む第1空気取込口17と、外部に冷却後空気を排出する第1空気排出口18を備えている。そして、第1空気取込口17から冷却用空気を取り込み、第1下降流路14を下方向に流通させ、保護容器11の内底部16で空気の流れ方向を反転させた後、第1上昇流路15を上方向に流通させて冷却を行い、冷却後の空気を第1空気排出口18から外部に排出するようになっている。
またさらに、保護容器11の内底部16には、外部駆動、外部操作によらない閉止手段として、第1下降流路14と第1上昇流路15の流路形状よりも小さく、両流路14,15内を流通可能に形成され、内部にガスが封入された多数個の中空容器19が、内底部16の上部に空間を設けるようにして下部に配置、収納されている。またガスが封入された状態の中空容器19は、液体金属3よりも比重が小さく、液体金属3の液面上に浮かぶように形成されている。なお、中空容器19は、耐熱耐液体金属性の材料で形成されており、その形状が、液面を埋め尽くすように浮かんだ際に、他の中空容器19と隙間を作ることなく密着しあう同形もしくは大小異形の球体、略球体あるいは多面体、表面が凹凸面の立体等となっている。
また、保護容器11の外側壁とサイロ8の炉容器室7内側壁との間には、両側壁間の間隔を炉容器室7側と保護容器11側の2つに区画する筒状に形成された第2コレクタ20が、下端部が保護容器11の外底部近傍に位置するようにして設けられている。これにより、受動冷却系による原子炉容器補助冷却系の他の1つを構成する第2空気冷却流路21の第2下降流路22が炉容器室7内側壁側に形成され、第2上昇流路23が保護容器11側に形成され、第2下降流路22と第2上昇流路23は、各下端が保護容器11の外底部との間に形成される炉容器室7の内底部空間に開口し、連通するようになっている。
さらに、第2空気冷却流路21は、サイロ8の段部に、外部から冷却用空気を取り込む第2空気取込口24と、外部に冷却後空気を排出する第2空気排出口25を備えている。そして、第2空気取込口24から冷却用空気を取り込み、第2下降流路22を下方向に流通させ、炉容器室7の内底部空間で空気の流れ方向を反転させた後、第2上昇流路23を上方向に流通させて冷却を行い、冷却後の空気を第2空気排出口25から外部に排出するようになっている。
そして、上記のように構成された液体金属冷却原子炉1は、通常時は、原子炉容器4内に液体金属3が所定の通常時液面位置Lnになるように満たされた液体金属3中に、核燃料炉心2が沈められている。また核燃料炉心2での核分裂による発生熱は、液体金属3を循環させることで外部に取り出し、発電等に供され、運転中は格納容器6も高温になる。このため、常時、第1空気冷却流路13と第2空気冷却流路21を使っての冷却が行なわれる。
第1空気冷却流路13での冷却については、先ず、サイロ8上部に開口するフィルタ(不図示)が設けられた第1空気取込口17を介して外部から冷却用の空気が取り込まれる。取り込まれた空気は、第1下降流路14を保護容器11の内壁面に沿って下方向に流通して保護容器11の冷却を行う。その後、空気は、第1下降流路14の下端が開口する保護容器11の中空容器19が多数個配置されている内底部16の上方の空間で空気の流れ方向が反転し、保護容器11の内底部16に下端が開口する第1上昇流路15に流れ方向を変えて流入する。そして第1上昇流路15に流入した空気は、格納容器6の外壁面に沿って上方向に流通して格納容器6の冷却を行う。冷却後の空気は第1空気排出口18から外部に排出されるようになっている。
また、第2空気冷却流路21での冷却については、先ず、サイロ8の段部に開口するフィルタ(不図示)が設けられた第2空気取込口24を介して外部から冷却用の空気が取り込まれる。取り込まれた空気は、第2下降流路22をサイロ8の炉容器室7内側壁面に沿って下方向に流通して炉容器室7側壁の冷却を行う。その後、空気は、第2下降流路22の下端が開口する炉容器室7の内底部空間で空気の流れ方向が反転し、同じく炉容器室7の内底部空間に下端が開口する第2上昇流路23に流れ方向を変えて流入する。そして第2上昇流路23に流入した空気は、保護容器11の外壁面に沿って上方向に流通して保護容器11の冷却を行う。冷却後の空気は第2空気排出口25から外部に排出されるようになっている。
なお、冷却用の空気の流れは、第1空気冷却流路13及び第2空気冷却流路21において、空気が格納容器6の外壁面や保護容器11の外壁面で熱せられて第1上昇流路15や第2上昇流路23を上方向に流れる自然対流によっている。
また、上記のように構成された液体金属冷却原子炉1は、極端で起こりそうもない仮想事象である原子炉容器4及び格納容器6からの液体金属漏れが生じた緊急時、原子炉容器4内に通常時液面位置Lnまで満たされていた液体金属3が、通常時より低い漏出時液面位置Lcまで下がって原子炉容器4、格納容器6、保護容器11内に溜まる。
このとき、保護容器11の内底部16内に配置されている外部駆動、外部操作によらない閉止部材である多数個の中空容器19が、溜まってくる液体金属3の液面に、中空容器19同士密着して埋め尽くすように浮かび、液面の上昇と共に第1空気冷却流路13の第1下降流路14、第1上昇流路15内に進入する。そして、液体金属3の液面が漏出時液面位置Lcに達して液面上昇が止ると、第1下降流路14、第1上昇流路15内の停止した液面に、それぞれ多数個の中空容器19が密着するようにして液面を埋め尽くして浮かび、第1下降流路14、第1上昇流路15が閉止手段の中空容器19によって閉塞され、空気の流通が遮断される。
一方、保護容器11内に液体金属3が漏れ出ることにより、例えば液体金属3がナトリウムであると、液体金属3と大気とが接触することにより激しく反応してナトリウム火災を起こすと共に、大気との接触により放射性反応生成物が生じ、第1空気冷却流路13の第1下降流路14、第1上昇流路15を介して外部に漏れ出ようとする。
しかし、液体金属3の液面を埋め尽くすようにして浮かんだ多数個の中空容器19が第1空気冷却流路13の各流路14,15を閉塞するので、第1下降流路14、第1上昇流路15を介しての空気の供給が遮断され、これによって、酸素と液体金属3の接触が断たれ、ナトリウム火災が消されると共に、放射性反応生成物が発生しなくなり、第1空気冷却流路13の第1下降流路14、第1上昇流路15を介して外部へ漏れ出なくなる。
このように、液体金属3の液面に浮かぶように中空容器19を形成し、漏れ出た液体金属3の液面に多数個の中空容器19を浮かばせるといったエネルギ駆動もしくは運転作業員の介在による自動や手動の操作によらず、単純な物理原理に基づく構成によって第1空気冷却流路13の第1下降流路14、第1上昇流路15を閉塞し、漏れ出た液体金属3と空気の接触が遮断できるので、受動的安全性を備えると共に不動作となる虞が少なく、高い信頼性を持って放射性反応生成物の大気への漏れ出しを確実に防ぐことができる。
なお、上記実施形態では、外部駆動、外部操作によらない閉止手段としてガスを封入した中空容器19を用いたが、液体金属3の液面上に浮かぶよう、液体金属3よりも比重が小さい耐熱耐液体金属性材料で中空容器19と同様形状に形成した閉止体を用いてもよい。
次に、第2の実施形態を図3及び図4により説明する。図3は構成を概略的に示す縦断面図であり、図4は仮想の二重容器漏れ事象が生じた時の様子を示す縦断面図である。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と異なる本発明の構成について説明する。
図3及び図4において、液体金属冷却原子炉31は、核燃料炉心2を通常時液面位置Lnまで満たされた、例えばナトリウム、あるいはナトリウム・カリウム等の高温の液体金属3中に沈めて収納する原子炉容器4と、不活性ガスを満たした間隙5を設けて原子炉容器4を格納する格納容器6と、格納容器6を炉容器室7に間隔を置いて収容するサイロ8とを備えて構成され、原子炉容器4と格納容器6は、上端部分がサイロ8の段部に支持されている。格納容器6は、上部がサイロ8に固定された保護容器11によって、間隔を置き下方側から覆われている。
さらに、格納容器6の外側壁と保護容器11の内側壁との間隔は、上部がサイロ8に固定され、下端が保護容器11の底部近傍に位置し自由端となっている筒状の第1コレクタ32を設けることにより区画され、受動冷却系による原子炉容器補助冷却系を構成する第1空気冷却流路13の第1下降流路(外方側流路)14が保護容器11側に、第1上昇流路(内方側流路)15が格納容器6側にそれぞれ形成されている。また第1下降流路14と第1上昇流路15とは、各下端が保護容器11の内底部16に開口し、連通するようになっており、サイロ8上部の第1空気取込口17から取り込まれた外部の冷却用空気は、第1下降流路14を下方向に流通し、保護容器11の内底部16で流れ方向を反転した後、第1上昇流路15を上方向に流通し、冷却を行った後に第1空気排出口18から外部に排出される。
またさらに、第1空気冷却流路13を形成する格納容器6の外側壁と保護容器11の内側壁には、漏出時液面位置Lcより上方となる位置に、第1下降流路14及び第1上昇流路15の対応する流路内に突出するように、外部駆動、外部操作によらない閉止手段を構成する第1の環状突起33と第2の環状突起34とが突設されている。さらに、両側壁間を区画する第1コレクタ32の内外面には、それぞれ第1の環状突起33と第2の環状突起34に対向する位置より所定値だけ上方となる位置に、同じく閉止手段を構成する第3の環状突起35と第4の環状突起36とが突設されている。
なお、各環状突起33,34,35,36は、第1の環状突起33の内寸法より第3の環状突起35の外寸法が大きく、また第2の環状突起34の外寸法より第4の環状突起36の内寸法が大きく形成されている。さらに第1の環状突起33と第3の環状突起35の各対向する環状面、第2の環状突起34と第4の環状突起36の各対向する環状面は、それぞれ当接し密着することによって環状の気密封止部分が形成されるようになっている。
一方、保護容器11の外側壁とサイロ8の炉容器室7との間隔は、第2コレクタ20で区画され、受動冷却系による他の原子炉容器補助冷却系を構成する第2空気冷却流路21の第2下降流路22が炉容器室7内側壁側に、第2上昇流路23が保護容器11側にそれぞれ形成されている。また第2下降流路22と第2上昇流路23とは、各下端が炉容器室7の内底部空間に開口し、連通するようになっており、サイロ8段部の第2空気取込口24から取り込まれた外部の冷却用空気は、第2下降流路22を下方向に流通し、炉容器室7の内底部空間で流れ方向を反転した後、第2上昇流路23を上方向に流通し、冷却を行った後に第2空気排出口25から外部に排出される。
そして、上記のように構成された液体金属冷却原子炉31は、通常時は、原子炉容器4内の通常時液面位置Lnの液体金属3中に、核燃料炉心2が沈められている。また核燃料炉心2での核分裂による発生熱は、液体金属3の循環により外部に取り出されて発電等に供され、運転中、高温の格納容器6は、常時、第1空気冷却流路13と第2空気冷却流路21を使っての冷却が、第1の実施形態と同様に行なわれる。
また、上記のように構成された液体金属冷却原子炉31は、極端で起こりそうもない仮想事象である原子炉容器4及び格納容器6からの液体金属漏れが生じた緊急時、原子炉容器4内の液体金属3が、通常時液面位置Lnから通常時よりも低い漏出時液面位置Lcまで下がり、原子炉容器4、格納容器6、保護容器11内に溜まった状態になる。
そして、高温の液体金属3が保護容器11に溜まることで、上部が固定された第1コレクタ32は、その下部が液体金属3に浸されることで加熱され、熱膨張により自由端となっている下方向に延びる。このような外部駆動、外部操作によらない閉止動作により、第1コレクタ32の内外面に突設された第3の環状突起35と第4の環状突起36とが、対応する保護容器11の内側壁の第1の環状突起33と格納容器6の外側壁の第2の環状突起34に、各対向する環状面同士を当接させて、密着することにより環状の気密封止部分を形成する。この気密封止部分の形成で、第1空気冷却流路13の第1下降流路14と第1上昇流路15とが閉塞され、空気の流通が遮断される。
その結果、例えば漏出した液体金属3がナトリウムであると、大気との接触でナトリウム火災を起こしたり、生成された放射性反応生成物が第1空気冷却流路13を介して外部に漏れ出ようとしたりするが、外部駆動、外部操作によらない閉止手段の各環状突起33,34,35,36が対応するもの同士密着して、第1空気冷却流路13の第1下降流路14と第1上昇流路15とを閉塞し、空気の流通を遮断して空気の供給を遮断するので、酸素と液体金属3の接触が断たれ、ナトリウム火災が消されると共に、放射性反応生成物が発生しなくなり、第1空気冷却流路13の第1下降流路14、第1上昇流路15を介して外部へ漏れ出なくなる。
このように、漏出した高温の液体金属3によって第1コレクタ32を熱膨張させ、この熱膨張により各環状突起33,34,35,36の対応するもの同士を密着させ、空気の流通を遮断するといったエネルギ駆動もしくは運転作業員の介在による自動や手動の操作によらず、単純な物理原理に基づく構成によって第1空気冷却流路13の第1下降流路14、第1上昇流路15を閉塞し、漏れ出た液体金属3と空気の接触が遮断できるので、第1の実施形態と同様に、受動的安全性を備えると共に不動作となる虞が少なく、高い信頼性を持って放射性反応生成物の大気への漏れ出しを確実に防ぐことができる。
次に、第3の実施形態を図5乃至図7により説明する。図5は構成を概略的に示す縦断面図であり、図6は第1コレクタの部分拡大図であり、図7は仮想の二重容器漏れ事象が生じた時の様子を示す縦断面図である。なお、上記の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、上記の実施形態と異なる本発明の構成について説明する。
図5乃至図7において、液体金属冷却原子炉41は、核燃料炉心2を通常時液面位置Lnまで満たされた、例えばナトリウム、あるいはナトリウム・カリウム等の高温の液体金属3中に沈めて収納する原子炉容器4と、不活性ガスを満たした間隙5を設けて原子炉容器4を格納する格納容器6と、格納容器6を炉容器室7に間隔を置いて収容するサイロ8とを備えて構成され、原子炉容器4と格納容器6は、上端部分がサイロ8の段部に支持されている。
格納容器6は、炉容器室7の内底部に設けられた支持構造体42の上部に外底部が支持された保護容器43によって、間隔を置き下方側から覆われている。そして、保護容器43を上部に載置することで支持する支持構造体42は、保護容器43の重量が所定重量以上になると潰れ、保護容器43の支持位置が通常時支持位置より下がるように構成されている。
さらに、格納容器6の外側壁と保護容器43の内側壁との間隔は、上部がサイロ8に固定され、下端部が保護容器43の底部近傍に位置するようにして設けられた筒状の第1コレクタ44により、格納容器6側と保護容器43側の2つに区画されている。この区画により、受動冷却系による原子炉容器補助冷却系を構成する第1空気冷却流路13の第1下降流路(外方側流路)14が保護容器43側に、第1上昇流路(内方側流路)15が格納容器6側にそれぞれ形成されている。
第1下降流路14と第1上昇流路15とは、各下端が保護容器43の内底部16に開口し、連通するようになっており、サイロ8上部の第1空気取込口17から取り込まれた外部の冷却用空気は、第1下降流路14を下方向に流通し、保護容器43の内底部16で流れ方向を反転した後、第1上昇流路15を上方向に流通し、冷却を行った後に第1空気排出口18から外部に排出される。
また、第1空気冷却流路13を形成する格納容器6の外側壁と保護容器43の内側壁には、漏出時液面位置Lcより上方となる位置に、第1下降流路14及び第1上昇流路15の対応する流路内に突出するように、外部駆動、外部操作によらない閉止手段を構成する第1の環状突起45と第2の環状突起46とが、第1の環状突起45より第2の環状突起46が下方となる位置に突設されている。
さらに、両側壁間を区画する第1コレクタ44には、第1の環状突起45に対向する位置より下方で、かつ第2の環状突起46に対向する位置より上方となる内外面の中間位置に、同じく外部駆動、外部操作によらない閉止手段を構成する第3の環状突起47と第4の環状突起48とが突設されている。第1コレクタ44に突設された第3の環状突起47と第4の環状突起48とは、上下方向に同期移動が可能なように、例えば図6に示すように、第1コレクタ44に貫通するよう形成され、気密シールが施された上下方向に長いスリット状の摺動孔49を介して連結されている。
なお、各環状突起45,46,47,48は、第1の環状突起45の内寸法より第3の環状突起47の外寸法が大きく、また第2の環状突起46の外寸法より第4の環状突起48の内寸法が大きく形成されている。さらに第1の環状突起33と第3の環状突起35の各対向する環状面、第2の環状突起34と第4の環状突起36の各対向する環状面は、それぞれ当接し密着することによって環状の気密封止部分が形成されるようになっている。
一方、保護容器43の外側壁とサイロ8の炉容器室7との間隔は、第2コレクタ20で区画され、受動冷却系による他の原子炉容器補助冷却系を構成する第2空気冷却流路21の第2下降流路22が炉容器室7内側壁側に、第2上昇流路23が保護容器43側にそれぞれ形成されている。また第2下降流路22と第2上昇流路23とは、各下端が炉容器室7の内底部空間に開口し、連通するようになっており、サイロ8段部の第2空気取込口24から取り込まれた外部の冷却用空気は、第2下降流路22を下方向に流通し、炉容器室7の内底部空間で流れ方向を反転した後、第2上昇流路23を上方向に流通し、冷却を行った後に第2空気排出口25から外部に排出される。
そして、上記のように構成された液体金属冷却原子炉31は、通常時は、原子炉容器4内の通常時液面位置Lnの液体金属3中に、核燃料炉心2が沈められている。また核燃料炉心2での核分裂による発生熱は、液体金属3の循環により外部に取り出されて発電等に供され、運転中、高温の格納容器6は、常時、第1空気冷却流路13と第2空気冷却流路21を使っての冷却が、上記の各実施形態と同様に行なわれる。
また、上記のように構成された液体金属冷却原子炉41は、極端で起こりそうもない仮想事象である原子炉容器4及び格納容器6からの液体金属漏れが生じた緊急時、原子炉容器4内の液体金属3が、通常時液面位置Lnから通常時よりも低い漏出時液面位置Lcまで下がり、原子炉容器4、格納容器6、保護容器43内に溜まった状態になる。
そして、液体金属3が保護容器43に溜まることで、保護容器43の重量が増加し、支持構造体42が支持可能な所定重量以上となって支持構造体42が潰れる。このような外部駆動、外部操作によらない動作により、保護容器43は通常時支持位置より下がり、保護容器43の内壁面に突設された第1の環状突起45も下がる。第1の環状突起45が下がり、第1コレクタ44の外面に突設された第3の環状突起47に当接し、さらに摺動孔49に沿って第3の環状突起47を押し下げる。第3の環状突起47が下がることで連結されている第4の環状突起48が下がり、第2の環状突起46に当接する。
そして、第1の環状突起45と第3の環状突起47とが当接、密着し、また第4の環状突起48と第2の環状突起46とが当接、密着することにより環状の気密封止部分が形成される。この気密封止部分の形成で、第1空気冷却流路13の第1下降流路14と第1上昇流路15とが閉塞され、空気の流通が遮断される。
その結果、例えば漏出した液体金属3がナトリウムであると、大気との接触でナトリウム火災を起こしたり、生成された放射性反応生成物が第1空気冷却流路13を介して外部に漏れ出ようとしたりするが、閉止手段の各環状突起45,46,47,48が対応するもの同士密着して、第1空気冷却流路13の第1下降流路14と第1上昇流路15とを閉塞し、空気の流通を遮断して空気の供給を遮断するので、酸素と液体金属3の接触が断たれ、ナトリウム火災が消されると共に、放射性反応生成物が発生しなくなり、第1空気冷却流路13の第1下降流路14、第1上昇流路15を介して外部へ漏れ出なくなる。
このように、漏出した液体金属3によって保護容器43の重量が増加し、重量増加で保護容器43を支持する支持構造体42が潰れ、保護容器43の位置が下がる。この重量増加で保護容器43の位置が下がることにより各環状突起45,46,47,48の対応するもの同士を密着させ、空気の流通を遮断するといったエネルギ駆動もしくは運転作業員の介在による自動や手動の操作によらず、単純な物理原理に基づく構成によって第1空気冷却流路13の第1下降流路14、第1上昇流路15を閉塞し、漏れ出た液体金属3と空気の接触が遮断できるので、上記の各実施形態と同様に、受動的安全性を備えると共に不動作となる虞が少なく、高い信頼性を持って放射性反応生成物の大気への漏れ出しを確実に防ぐことができる。
なお、上記の実施形態においては支持構造体42を炉容器室7の内底部に設け、保護容器43を上部に載置して外底部を支持する構成としたが、これに限るものでなく、保護容器43にフランジ部を形成し、そのフランジ部で支持したり、吊り下げるようにして支持したりする等の構成でもよい。
1,31,41…液体金属冷却原子炉
2…核燃料炉心
3…液体金属
4…原子炉容器
5…間隙
6…格納容器
8…サイロ
11,43…保護容器
12,32,44…第1コレクタ
13…第1空気冷却流路
19…中空容器
33,45…第1の環状突起
34,46…第2の環状突起
35,47…第3の環状突起
36,48…第4の環状突起
Ln…通常時液面位置
Lc…漏出時液面位置

Claims (5)

  1. 核燃料炉心を液体金属中に沈めた原子炉容器と、この原子炉容器を不活性ガスが満たされた間隙を間に設けて格納する格納容器と、この格納容器を間隔を置いて収納するサイロと、このサイロと前記格納容器との間に設けられ、前記格納容器との間に間隔を置き下方側から覆う保護容器と、この保護容器と前記格納容器との間に形成され、外部から空気を導入して流下させ、前記保護容器底部近傍で流れ方向を変えて排出する間に前記格納容器を外側から冷却する空気冷却流路とを備える液体金属冷却原子炉において、
    前記空気冷却流路は、前記液体金属が前記格納容器外の前記保護容器内に漏れ出た時、該空気冷却流路を閉塞する外部駆動、外部操作によらない閉止手段を備えていることを特徴とする液体金属冷却原子炉。
  2. 前記閉止手段が、通常時は、前記保護容器底部にガスが封入された多数個の中空容器を配置し、前記液体金属が前記保護容器内に漏れ出た時には、前記中空容器を該液体金属上に浮かばせて液面を埋め尽くし、前記空気冷却流路を閉塞するものであることを特徴とする請求項1記載の液体金属冷却原子炉。
  3. 前記閉止手段が、通常時は、前記保護容器底部に前記液体金属より比重の軽い閉止体を配置し、前記液体金属が前記保護容器内に漏れ出た時には、前記閉止体を該液体金属上に浮かばせて液面を埋め尽くし、前記空気冷却流路を閉塞するものであることを特徴とする請求項1記載の液体金属冷却原子炉。
  4. 核燃料炉心を液体金属中に沈めた原子炉容器と、この原子炉容器を不活性ガスが満たされた間隙を間に設けて格納する格納容器と、この格納容器を間隔を置いて収納するサイロと、このサイロと前記格納容器との間に設けられ、前記格納容器との間に間隔を置き下方側から覆う保護容器と、この保護容器と前記格納容器の両側壁間を区画して空気冷却流路の外方側流路と内方側流路とを形成する筒状のコレクタとを備え、外部から前記外方側流路の上部に空気を導入して流下させ、前記保護容器底部近傍で流れ方向を変えて前記内方側流路の上部から排出する間に前記格納容器を外側から冷却する液体金属冷却原子炉において、
    前記空気冷却流路には、前記液体金属が前記格納容器から前記保護容器内に漏れ出た時の液面より上方の前記保護容器の前記外方側流路内壁面と、前記格納容器の前記内方側流路内壁面とにそれぞれ第1、第2の環状突起が設けられていると共に、前記コレクタの前記外方側流路内壁面と前記内方側流路内壁面の前記第1、第2の環状突起より上方位置に第3、第4の環状突起が設けられ、
    前記液体金属が前記格納容器から前記保護容器内に漏れ出た時、前記コレクタが熱膨張することによって、前記第1の環状突起と前記第3の環状突起とが密着し、前記第2の環状突起と前記第4の環状突起とが密着して該空気冷却流路を閉塞するよう構成したことを特徴とする液体金属冷却原子炉。
  5. 核燃料炉心を液体金属中に沈めた原子炉容器と、この原子炉容器を不活性ガスが満たされた間隙を間に設けて格納する格納容器と、この格納容器を間隔を置いて収納するサイロと、このサイロと前記格納容器との間に設けられ、前記格納容器との間に間隔を置き下方側から覆う保護容器と、この保護容器と前記格納容器の両側壁間を区画して空気冷却流路の外方側流路と内方側流路とを形成する筒状のコレクタとを備え、外部から前記外方側流路の上部に空気を導入して流下させ、前記保護容器底部近傍で流れ方向を変えて前記内方側流路の上部から排出する間に前記格納容器を外側から冷却する液体金属冷却原子炉において、
    前記保護容器は、支持構造体により支持されるようにしてサイロ内に固定され、
    前記空気冷却流路には、前記液体金属が前記格納容器から前記保護容器内に漏れ出た時の液面より上方の前記保護容器の前記外方側流路内壁面と、前記格納容器の前記内方側流路内壁面とにそれぞれ第1、第2の環状突起が設けられていると共に、前記コレクタの前記外方側流路内壁面の前記第1の環状突起より下方位置に第3の環状突起が設けられ、前記コレクタの前記内方側流路内壁面の前記第2の環状突起より上方位置に前記第3の環状突起と上下方向に連動可能に第4の環状突起が設けられ、
    前記液体金属が前記格納容器から前記保護容器内に漏れ出た時、前記保護容器が重量増加により前記支持構造体による支持位置より下がり、前記第1の環状突起と前記第3の環状突起とが密着し、前記第2の環状突起と前記第4の環状突起とが密着して該空気冷却流路を閉塞するよう構成したことを特徴とする液体金属冷却原子炉。
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