JP2010242725A - Piston cooling device of engine - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、エンジンのピストンクーリング装置に係り、特にオイルパン内にオイルポンプ及びバランサユニットを収容させて設けたエンジンにおいてピストンに潤滑オイルを積極的に供給してピストンを冷却するエンジンのピストンクーリング装置に関する。
BACKGROUND OF THE
車両においては、エンジンの内部の各気筒に設けるピストンに潤滑オイルを噴射供給し、ピストンを冷却するピストンクーリング装置を設けているものがある。 Some vehicles are provided with a piston cooling device that injects and supplies lubricating oil to pistons provided in each cylinder inside the engine and cools the pistons.
ところで、従来、エンジンのシリンダブロックにピストンクーリング装置を設けた場合には、各気筒に対応させてチェックバルブ内蔵型オイルジェットを夫々設けていたので、専用のオイルジェットが気筒毎に必要になって高価な部品の点数が増加する等でコスト高になり、また、ピストンクーリング装置を設けるために専用のシリンダブロックを新規に追加していたことから、シリンダブロックの製造ラインでの機械加工工程の変更等が必要になって生産性の悪化及び設備上コスト高になるという不都合があった。
また、各気筒に対応する箇所への潤滑オイル配分上、吐出性能の高いオイルポンプを採用した場合には、大型化、重量増加、燃費悪化、音振悪化、コスト高になるという不都合があった。
By the way, conventionally, when a piston cooling device is provided in a cylinder block of an engine, an oil jet with a built-in check valve is provided for each cylinder, so a dedicated oil jet is required for each cylinder. The cost is increased due to the increase in the number of expensive parts, and a special cylinder block has been newly added to provide a piston cooling device, so the machining process on the cylinder block production line has changed. Etc. are necessary, resulting in inconvenience that productivity is deteriorated and equipment costs are increased.
In addition, in the case of adopting an oil pump with high discharge performance due to the distribution of lubricating oil to the locations corresponding to each cylinder, there are inconveniences such as an increase in size, weight increase, fuel consumption deterioration, sound vibration deterioration, and cost increase. .
そこで、この発明の目的は、シリンダブロックの大幅な変更を不要とし、潤滑オイル配分を低減しつつ十分な冷却性能を確保し、部品点数の削減、軽量・小型化、燃費向上、音振低減、低コストとし、しかも、異音振動対策効果を高くするエンジンのピストンクーリング装置を提供することにある。 Therefore, the object of the present invention is to eliminate the need for a significant change in the cylinder block, to ensure sufficient cooling performance while reducing the distribution of lubricating oil, to reduce the number of parts, to reduce weight and size, to improve fuel consumption, to reduce sound vibration, An object of the present invention is to provide a piston cooling device for an engine which is low in cost and has a high effect of preventing abnormal vibration.
この発明は、エンジンのクランクケース下部に設けるオイルパンの内部に前記エンジンによって駆動されるオイルポンプ及びバランサユニットを収容させて設ける一方、前記エンジンの内部の各気筒に設ける複数のピストンにオイルを噴射供給するエンジンのピストンクーリング装置において、前記オイルポンプのオイルポンプケースと前記バランサユニットのバランサユニットケースとを連結して前記クランクケースの複数のクランクジャーナル受部に架橋させて固設し、前記オイルポンプケースと前記バランサユニットケースとの一つ以上にクランク軸方向に延出するピストンクーリング用潤滑オイル通路ボスを設け、このピストンクーリング用潤滑オイル通路ボスには前記複数のピストンに夫々臨ませた複数のオイルジェットをクランク軸方向に離間させて設けたことを特徴とする。 According to the present invention, an oil pump and a balancer unit driven by the engine are accommodated in an oil pan provided at a lower part of the crankcase of the engine, and oil is injected into a plurality of pistons provided in each cylinder inside the engine. In the piston cooling device of the engine to be supplied, the oil pump case of the oil pump and the balancer unit case of the balancer unit are connected and bridged to a plurality of crank journal receiving portions of the crank case, and the oil pump At least one of the case and the balancer unit case is provided with a piston cooling lubricating oil passage boss extending in the crankshaft direction, and the piston cooling lubricating oil passage boss is provided with a plurality of pistons respectively facing the plurality of pistons. Oil jet clan Is separated in the axial direction, characterized in that provided.
この発明は、オイルポンプケース及びバランサユニットケースの一部を利用してピストンクーリング構造を後から追加可能とするので、シリンダブロックにピストンクーリング構造を設ける必要がなくなってシリンダブロックの大幅な変更を不要とし、シリンダブロックの製造ラインでの機械加工工程の変更等が不要になって生産性の向上及び設備上コストを低くし、また、複数の気筒が並ぶクランク軸方向に延出するピストンクーリング用潤滑オイル通路ボスのオイルジェットから潤滑オイルを供給させることによって潤滑オイル配分を低減しつつ十分な冷却性能を確保し、更に、吐出性能の高いオイルポンプが不要になるとともにピストンクーリング用潤滑オイル通路ボスを設けるだけなので、部品点数の削減、軽量・小型化、燃費向上、音振低減、低コストとし、しかも、ピストンクーリング用潤滑オイル通路ボスによってオイルポンプケース及びバランサユニットケース自体の剛性を高くしてクランクケースの剛性を高めて異音振動対策効果の向上を図ることができる。 This invention makes it possible to add a piston cooling structure later by using a part of the oil pump case and the balancer unit case, so there is no need to provide a piston cooling structure in the cylinder block, and no significant change in the cylinder block is required. This eliminates the need to change the machining process in the cylinder block production line, improves productivity and lowers equipment costs, and lubricates piston cooling that extends in the direction of the crankshaft where multiple cylinders are aligned. By supplying lubricating oil from the oil jet of the oil passage boss, sufficient cooling performance is ensured while reducing the distribution of lubricating oil, and an oil pump with high discharge performance is unnecessary and a lubricating oil passage boss for piston cooling is provided. Since it is only provided, the number of parts is reduced, the weight and size are reduced, and fuel consumption is improved Reduced vibration and cost, and increased the rigidity of the oil pump case and the balancer unit case itself with the lubricating oil passage boss for piston cooling to increase the rigidity of the crankcase and improve the noise suppression effect. it can.
この発明は、シリンダブロックの大幅な変更を不要とし、潤滑オイル配分を低減しつつ十分な冷却性能を確保し、部品点数の削減、軽量・小型化、燃費向上、音振低減、低コストとし、しかも、異音振動対策効果を高くする目的を、バランサユニットケース及びオイルポンプケースの一部を利用してピストンクーリング用潤滑オイル通路ボスを設けることで実現するものである。 This invention eliminates the need for significant changes in the cylinder block, ensures sufficient cooling performance while reducing the distribution of lubricating oil, reduces the number of parts, reduces weight and size, improves fuel consumption, reduces sound vibration, and lowers costs. In addition, the object of enhancing the noise suppression effect is realized by providing a piston cooling lubricating oil passage boss using a part of the balancer unit case and the oil pump case.
図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。
図1〜図3において、1は車両に搭載される横置き型のエンジンである。このエンジン1は、4サイクル4気筒(♯1〜♯4)であり、クランク軸方向(車両左右方向:車両幅方向)Xに各気筒(♯1〜♯4)が並び、そして、各気筒(♯1〜♯4)毎で垂直方向の第1〜第4気筒軸線S1〜S4を有する第1〜第4シリンダ2A〜2Dを形成したシリンダブロック3と、このシリンダブロック3の下部に設けたクランクケースとしてのクランクロアケース4と、このクランクロアケース4の下部に設けたオイルパン5と、シリンダブロック3の上部に設けたシリンダヘッド6とを備えている。クランクロアケース4は、複数のケース取付ボルト7でシリンダブロック3の下部に締結されている。
シリンダブロック3の下部の複数のクランクジャーナル受部としての第1〜第5ブロック側クランクジャーナル受部8A〜8Eと、クランクロアケース4の上部の複数のクランクジャーナル受部としての第1〜第5ケース側クランクジャーナル受部9A〜9Eとの間には、クランク軸10の複数のジャーナル部としての第1〜第5ジャーナル部11A〜11Eが夫々軸支されている。
クランク軸10には、各気筒毎で、第1〜第8カウンタウェイト12A〜12Hが備えられているとともに、第1〜第4コネクティングロッド13A〜13Dを介してシリンダブロック3の第1〜第4シリンダ2A〜2D内で往復動する第1〜第4ピストン14A〜14Dが連結している。
前記第1〜第4シリンダ2A〜2Dの第1〜第4気筒軸線S1〜S4は、クランク軸10の中心C上に位置している。
1 to 5 show an embodiment of the present invention.
1 to 3,
First to fifth block side crank
The
The first to fourth cylinder axes S <b> 1 to S <b> 4 of the first to
エンジン1のシリンダブロック3の下方、つまり、クランクロアケース4の下方でオイルパン5の内部には、バランサユニット15が収容して設けられる。このバランサユニット15は、各ピストン14・各コネクティングロッド13系の重心の二次の慣性力を打ち消す手段である。
このバランサユニット15は、図2に示すように、バランサユニットケース16を備えている。
このバランサユニットケース16は、アッパユニットケース17とロアユニットケース18とからなり、オイルパン5に臨むシリンダブロック3の下部に互いに反対方向に回転する対を成すバランサ軸として、クランク軸10の2倍の速度(倍速)で回転する第1バランサ軸(ドライブ軸)19と第2バランサ軸(ドリブン軸)20とを、車両前後方向Yで水平方向に収容している。
図3、図5に示すように、第1バランサ軸19と第2バランサ軸20とは、クランク軸10の下方において第1バランサ軸19の中心O1を通る軸線G1と第2バランサ軸20の中心O2を通る軸線G2とがクランク軸10と夫々平行でクランク軸方向Xへ延びるように配設され、また、クランクロアケース4とオイルパン5との合わせ面に対して平行に延びるように配設される。更に、第1バランサ軸19は、第2バランサ軸20よりも車両前方側に配設されている。第1バランサ軸19の中心O1を通る軸線G1と第2バランサ軸20の中心O2を通る軸線G2との間で且つ上方には、クランク軸10が配置される。
A
The
The
As shown in FIGS. 3 and 5, the
図5のバランサユニット15のロアユニットケース18を取り外した状態の底面図に示すように、アッパユニットケース17は、クランク軸方向Xに延びる第1バランサ軸19と第2バランサ軸20とを軸支するように、所定間隔で車両前後方向Yに延びる右側バランサジャーナル受部21と左側バランサジャーナル受部22とを備えている。
右側バランサジャーナル受部21には、第1バランサ軸19の右側を軸支する右側第1バランサジャーナル受部23と、第2バランサ軸20の右側を軸支する右側第2バランサジャーナル受部24と、右側第1バランサジャーナル受部23に連設した右側第1エンジン取付ボス25と、右側第2バランサジャーナル受部24に連設した右側第2エンジン取付ボス26とを備えている。右側第1エンジン取付ボス25には、右側第1取付ボルト27が取り付けられる。右側第2エンジン取付ボス26には、右側第2取付ボルト28が取り付けられる。
左側バランサジャーナル受部22には、第1バランサ軸19の左側を軸支する左側第1バランサジャーナル受部29と、第2バランサ軸20の左側を軸支する左側第2バランサジャーナル受部30と、左側第1バランサジャーナル受部29に連設した左側第1エンジン取付ボス31と、左側第2バランサジャーナル受部30に連設した左側第2エンジン取付ボス32とを備えている。左側第1エンジン取付ボス31には、左側第1取付ボルト33が取り付けられる、左側第2エンジン取付ボス32には、左側第2取付ボルト34が取り付けられる。
なお、図示しないが、ロアユニットケース18は、アッパユニットケース17の右側バランサジャーナル受部21と左側バランサジャーナル受部22とに対応する右側バランサジャーナル受部と左側バランサジャーナル受部とを備えている。
即ち、バランサユニット15は、2箇所以上のバランサジャーナル受部21・22を有して、対を成すバランサ軸19・20を共に枢支し、そのバランサジャーナル受部21・22の位置において、さらにケース側クランクジャーナル受部9A〜9Eを挟む両側の複数個所にて、クランクロアケース4に強固に連結して固設される。
As shown in the bottom view of the
The right balancer
The left balancer
Although not shown, the
In other words, the
図5に示すように、第1バランサ軸19は、右側第1バランサジャーナル受部23に軸支される右側第1ジャーナル部35と、左側第1バランサジャーナル受部29に軸支される左側第1ジャーナル部36と、右側第1ジャーナル部35と左側第1ジャーナル部36間で且つ右側第1ジャーナル部35側の第1バランサギヤ37及び左側第1ジャーナル部36側の中央側第1バランサウエイト38と、左側第1ジャーナル部36よりも車両左方で片持ち状態に支持される端側第1バランサウエイト39とを備えている。
第2バランサ軸20は、右側第2バランサジャーナル受部24に軸支される右側第2ジャーナル部40と、左側第2バランサジャーナル受部30に軸支される左側第2ジャーナル部41と、右側第2ジャーナル部40と左側第2ジャーナル部41間で且つ右側第2ジャーナル部40側で前記第1バランサギヤ37に噛み合う第2バランサギヤ42及び左側第2ジャーナル部41側の中央側第2バランサウエイト43と、左側第2ジャーナル部41よりも車両左方で片持ち状態に支持される端側第2バランサウエイト44とを備えている。
As shown in FIG. 5, the
The
図1、図4、図5に示すように、バランサユニットケース16の軸方向端部、つまり、バランサユニットケース16の右側端部には、オイルポンプ45のオイルポンプケース46が一体的に連結される。バランサユニット15とオイルポンプ45とは、エンジン1によって駆動される。
オイルポンプ45は、オイルポンプケース46がバランサユニットケース16と一体になってオイルパン5内に収容して設けられ、第2バランサ軸20の右端部に取り付けられる。オイルポンプ45は、対をなす第1バランサ軸19と第2バランサ軸20とのうち、クランク軸10にチェーンで駆動される駆動軸ではなく、被駆動側のバランサ軸である第1バランサ軸19がポンプ軸を兼ねるように設けられる。
即ち、対を成すバランサ軸の一方である第1バランサ軸19には、図5に示すように、オイルポンプケース46から突出した突出部19Eに、バランサスプロケット47が配設される。このバランサスプロケット47は、図1、図5に示すように、第1バランサ軸19の突出部19Eの先端にスプロケット取付ボルト48で取り付けられている。
図1、図3に示すように、バランサスプロケット47とクランク軸10に取り付けたクランクスプロケット49とには、チェーン50が巻き掛けられる。
As shown in FIGS. 1, 4, and 5, an
The
That is, the
As shown in FIGS. 1 and 3, a
バランサスプロケット47の歯数は、クランクスプロケット49の歯数の半分に設定される。よって、クランク軸10の回転がチェーン50を介してバランサスプロケット47に伝達されたときに、このバランサスプロケット47は、クランク軸10のクランクスプロケット49の回転数の2倍、つまり、エンジン回転数の2倍で回転する。これにより、バランサスプロケット47を備えた第1バランサ軸19は、エンジン回転数の2倍の速度(倍速)で回転するとともに、この第1バランサ軸19に第1バランサギヤ37及び第2バランサギヤ42を介して1対1の回転数比で連結した第2バランサ軸20は、第1バランサ軸19と同様に、エンジン回転数の2倍の速度(倍速)で回転する。これにより、エンジン1が発生する二次起振力、つまり、各ピストン14・各コネクティングロッド13系の重心の二次の慣性力を打ち消すことができる。
バランサユニット15においては、バランサスプロケット47にチェーン50を介してクランク軸10の回転を伝達する一方、他方のバランサ軸である第2バランサ軸20によりオイルポンプ45を駆動する。このため、第2バランサ軸20の右端部には、図5に示すように、オイルポンプ駆動用ギヤ20Aが設けられている。
The number of teeth of the
In the
図5に示すように、クランクロアケース4の下部のオイルパン取付面51側から見た場合、オイルポンプケース46には、内部でオイルポンプ45に連通するオイル連通路52が形成されるとともにバランサユニットケース16内の第12バランサ軸19及び第2バランサ軸20と直交する方向に突出する突出部53が形成される。
そして、図1、図4に示すように、この突出部53の反チェーン側側壁54にはオイルポンプ45にオイルを吸入するオイルストレーナ55を取り付ける一方、突出部53を収納するようにオイルパン取付面51を外方(車両前方)に拡大した空間56にはチェーン50に張力を付与するチェーンテンショナ57を配設する。オイルストレーナ55は、オイルポンプ45とは反対側で右方に配置される。
As shown in FIG. 5, when viewed from the side of the oil
As shown in FIGS. 1 and 4, an
図1に示すように、チェーン50は、車両右方から視て、時計方向に回転される(図1の白抜きの矢印で示す)。チェーンテンショナ57は、クランク軸10と第1バランサ軸19との間で且つチェーン50よりも車両前方に配設される。
チェーンテンショナ57は、テンショナ本体部58と、このテンショナ本体部58により往復動されて車両前方側からチェーン50の外表面に接するチェーン当接部59とからなり、さらに、クランクロアケース4の第1ケース側クランクジャーナル受部9Aとクランク軸10の第1カウンタウェイト12Aの間の隙間に配置され、図1に示すように、車両右方側からのテンショナ取付ボルト60によってクランクロアケース4の端部壁61に取り付けられる。
オイルストレーナ55は、図1、図4に示すように、第1バランサ軸19よりも車両前方側に配設され、且つオイルポンプケース46の車両前側部に取り付けられ、オイルポンプ45に連結したオイル吸入管62に接続している。
As shown in FIG. 1, the
The
As shown in FIGS. 1 and 4, the
図1に示すように、オイルストレーナ55から吸い上げられた潤滑オイルは、オイルポンプケース46内を折り返すように流れる間に(図1の破線の矢印で示す)、オイルポンプ45によって昇圧され、高圧の供給オイル流れとなって、エンジン1の各部を潤滑したり、アクチュエータの制御媒体として機能する。そして、エンジン1の各部を潤滑等したオイルは、オイルパン5に戻されて再び循環する。
As shown in FIG. 1, the lubricating oil sucked up from the
エンジン1の内部には、各気筒(♯1〜♯4)に設けた第1〜第4ピストン14A〜14Dにオイルを噴射供給するピストンクーリング装置63を設ける。このピストンクーリング装置63は、ピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64を備えている。
このピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64は、オイルポンプ45に連通可能な潤滑オイル通路65を形成し、オイルポンプケース46とバランサユニットケース16とを連結してクランクロアケース4の複数のケース側クランクジャーナル受部9A〜9Eに架橋して固設され、また、オイルポンプケース46とバランサユニットケース16との一つ以上にクランク軸方向Xに所定長さで延出して設けられている。
Inside the
The piston cooling lubricating
即ち、オイルポンプケース46と一体ユニットとなるバランサユニットケース16との一部を利用してピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64を設け、特に、対をなすオイルポンプケース46とバランサユニットケース16とのうち、クランクロアケース4に近い側の一方にピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64を一体的に設けている。
図2、図5に示すように、ピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64には、第1〜第4ピストン14A〜14Dに夫々臨ませた第1〜第4オイルジェット(噴出口:ジェットノズル)66A〜66Dがクランク軸方向Xに所定間隔で離間して形成されている。ピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64の潤滑オイル通路65及び第1〜第4オイルジェット66A〜66Dは、キリ加工によって形成される。これにより、別体に追加の部品を不要とし、コストを低くできる。
That is, a piston cooling lubricating
As shown in FIGS. 2 and 5, the piston cooling lubricating
図5に示すように、ピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64には、オイルポンプ45側の右端部である上流側端部64Aで、つまり、オイルポンプ45との分岐部で、潤滑オイル通路65を流れる潤滑オイルをコントロールする一つのチェックバルブ67が設けられている。この場合、チェックバルブ67が一つだけなので、部品点数を削減して設備上廉価にできる。
また、ピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64は、左端部である下流側端部64Bがクランク軸方向Xでバランサユニットケース16よりも車両左方に所定長さで突設し、自由端となっている。この場合、ピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64の自由端の下流側端部64Bをボルト等の固定具でクランクロアケース4の下部に支持することにより、高い支持剛性を与え、そして、ケース側クランクジャーナル受部9A〜9Eの剛性を高める効果が向上し、異音振動の発生を抑制できる。
なお、ピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64は、エンジン1の気筒数等によってその長さが変更可能なものである。
As shown in FIG. 5, the lubricating
Further, the piston cooling lubricating
The piston cooling lubricating
ピストンクーリング装置63において、潤滑オイルがオイルポンプ45によって昇圧され、高圧の供給オイル流れは、オイルポンプケース46にて分岐し、オイルポンプケース46からクランク軸方向Xに並行して突出するように形成した潤滑オイル通路65内を流れ、その分岐部となるピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64の上流側端部64Aにはチェックバルブ67を内蔵しており、このチェックバルブ67を通してコントロールされた高圧の潤滑オイルが、潤滑オイル通路65の各所に散在させて設けた第1〜第4オイルジェット(噴出口:ジェットノズル)66A〜66Dから第1〜第4ピストン14A〜14Dの頂部背面に向けて積極的に噴出され、第1〜第4ピストン14A〜14Dを効果的に冷却する。
In the
この結果、この実施例においては、オイルポンプケース46及びバランサユニットケース16の一部を利用し、ピストンクーリング構造をシリンダブロック3やクランクロアケース4の製造後に追加可能とするので、従来のような専用のオイルジェットを不要とし、よって、シリンダブロック3にピストンクーリング構造を設ける必要がなくなってシリンダブロック3の大幅な変更を不要とし、ピストンクーリング構造を設けるためにシリンダブロック3の製造ラインでの機械加工工程の変更等が不要になり、生産性の向上及び設備上低コストにでき、また、エンジン1の高出力化を図ることができ、更に、部品点数を削減して低コストにできる。
また、複数の気筒が並ぶクランク軸方向Xに延出するピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64の第1〜第4オイルジェット66A〜66Dから第1〜第4ピストン14A〜14D側に潤滑オイルを供給させることにより、小型のオイルポンプであっても第1〜第4ピストン14A〜14Dには冷却に十分な潤滑オイルを供給させることができ、よって、潤滑オイル配分を低減しつつ十分な冷却性能を確保でき、また、高価な専用のチェックバルブ内蔵型オイルジェットを不要として、部品点数を削減するとともに低コストにできる。
更に、吐出性能の高いオイルポンプが不要になってオイルポンプ45を小型にすることができるとともにピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64を設けるだけなので、潤滑オイル通路65を形成するための加工工数の低減を図り、部品点数の削減、軽量・小型化、燃費向上、音振低減、低コストにできる。
しかも、オイルポンプケース46とバランサユニットケース16とを連結してクランクロアケース4の複数のクランクジャーナル受部9A〜9Eに架橋させて固設するとともにオイルポンプケース46とバランサユニットケース16との一部を利用して設けたピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64とにより、オイルポンプケース46及びバランサユニットケース16自体の剛性を高くし、もって、クランクロアケース4の剛性を高めて異音振動対策効果の向上を図ることができる。
As a result, in this embodiment, a part of the
Lubricating oil is supplied from the first to
Further, since an oil pump having high discharge performance is not required, the
In addition, the
また、図3に示すように、エンジン1の各気筒軸線(S1〜S4)の並びを含む垂直方向の仮想平面P1を挟む両側位置に沿って、対を成す第1バランサ軸19と第2バランサ軸20とを配設する一方、前記仮想平面P1上ないしその付近に位置させてクランク軸10を配設し、前記対を成す第1バランサ軸19の中心O1と第2バランサ軸20の中心O2同士を通る水平方向の仮想平面P2よりもクランク軸10側で且つ第1バランサ軸19の外方に位置させてピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64を設けている。
これにより、ピストンクーリング装置63を、図2、図3に示すように、クランク軸10の回転軌跡(最外縁)Rに近接させて設けることができ、そして、オイルパン5の内部にコンパクトに配設でき、また、クランク軸10の回転軌跡(最外縁)Rに近接させて設けているバランサユニット15の配置の自由度に影響を与えることがない。
Further, as shown in FIG. 3, the
As a result, the
なお、この実施例においては、ピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス64を、バランサユニットケース46に一体としたが、予め別体に設けたパイプ状部材を、加工した後、圧入等で一体化することによっても潤滑オイル通路を形成することが可能であり、しかも、クランク軸方向Xの任意の位置にオイルジェット66を配設することが可能となる。
また、バランサユニット15にオイルポンプ45が内蔵されていない場合には、パイプ等の部材でオイルポンプ45に結合することで、潤滑オイルを確保させることが可能となる。
In this embodiment, the lubricating
Further, when the
この発明に係るピストンクーリング装置を、各種エンジンに適用可能である。 The piston cooling device according to the present invention can be applied to various engines.
1 エンジン
4 クランクロアケース
5 オイルパン
9A〜9E ケース側クランクジャーナル受部
10 クランク軸
14A〜14D ピストン
15 バランサユニット
16 バランサユニットケース
19 第1バランサ軸
20 第2バランサ軸
21 右側バランサジャーナル受部
22 左側バランサジャーナル受部
45 オイルポンプ
46 オイルポンプケース
63 ピストンクーリング装置
64 ピストンクーリング用潤滑オイル通路ボス
65 潤滑オイル通路
66A〜66D オイルジェット
67 チェックバルブ
DESCRIPTION OF
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2009
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