JP2010241359A - Remote startup device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両のエンジンを遠隔操作により始動する遠隔始動装置に関し、特に、エンジンを遠隔始動した際に第三者による車両盗難を防止する技術に関する。 The present invention relates to a remote starter for starting a vehicle engine by remote control, and more particularly to a technique for preventing vehicle theft by a third party when the engine is remotely started.
近年、車両の暖機や空調を運転前に行うために、ユーザが車外にいる状態で遠隔操作によりエンジンを始動する遠隔始動装置が知られている。遠隔始動装置は、ユーザが携行する遠隔操作端末から無線送信される始動指示信号を受信し、これに応答してエンジンを始動することで、エンジンの遠隔始動を実行する。かかる遠隔始動を行う遠隔始動装置の例が、特許文献1に記載されている。
2. Description of the Related Art In recent years, a remote starter that starts an engine by remote control while a user is outside the vehicle is known in order to perform warm-up and air conditioning of the vehicle before driving. The remote starter receives a start instruction signal wirelessly transmitted from a remote control terminal carried by the user, and starts the engine in response to the start instruction signal, thereby executing the remote start of the engine. An example of a remote starter that performs such remote start is described in
遠隔始動が実行されると、ユーザが車両内または付近にいなくても車両のエンジンが駆動状態となるため、第三者が車両に侵入してこれを運転して持ち去るおそれがある。よって、かかる車両盗難を防止する方法として、遠隔始動装置が車両のドアロックの開錠やドアの開放といった車両に搭乗するための操作を検知すると、一旦エンジンを停止する方法が提案されている。この方法によれば、搭乗者は、可搬性のキーによりイグニションスイッチを手動操作してエンジンを再始動しないと車両を運転できない。よって、正規のキーを有さない侵入者による車両盗難を防止することができる。 When the remote start is executed, even if the user is not in or near the vehicle, the engine of the vehicle is in a driving state, so that a third party may enter the vehicle and drive it away. Therefore, as a method for preventing such vehicle theft, a method has been proposed in which the engine is once stopped when the remote starter detects an operation for boarding the vehicle such as unlocking the door lock or opening the door of the vehicle. According to this method, the passenger cannot drive the vehicle unless the engine is restarted by manually operating the ignition switch with a portable key. Therefore, vehicle theft by an intruder who does not have a regular key can be prevented.
しかしながら、上記の方法は、正規のキーを有するユーザが搭乗して車両を運転する場合にも、エンジンの再始動を行うことが必要になる。ユーザにとっては、一旦エンジンを遠隔始動したにもかかわらず、これを再始動するという煩雑な操作が増えるので、利便性が損なわれる。 However, the above method requires restarting the engine even when a user having a proper key gets on and drives the vehicle. For the user, since the complicated operation of restarting the engine even though the engine has been remotely started once increases, convenience is impaired.
そこで、本発明の目的は、エンジンを遠隔始動するときに車両盗難に対する安全性を低下させることなく、ユーザの利便性を向上させる遠隔始動装置等を提供することにある。 Therefore, an object of the present invention is to provide a remote starter and the like that improve the convenience for the user without lowering the safety against vehicle theft when the engine is remotely started.
上記の目的を達成するために、本発明によれば、車両のエンジンの始動を指示する始動指示信号が無線で送信されてくると前記エンジンを始動させる遠隔始動装置であって、前記始動指示信号に応答して前記エンジンを始動させるエンジン始動制御部と、前記車両に対して行われる操作を監視する操作監視部と、前記エンジンが始動された後に、所定条件に基づいて当該エンジンの駆動を継続するか停止するかを決定するエンジン駆動制御部とを有し、前記エンジン駆動制御部は、前記車両のドア開錠時とイグニション接続時の少なくとも2つのタイミングでのキーの検知を行い、いずれのタイミングでも前記キーが検知されたときには当該エンジンの駆動を継続させ、少なくとも1つのタイミングで前記キーが検知されないときには前記エンジンの駆動を停止させることを特徴とする遠隔始動装置が提供される。 To achieve the above object, according to the present invention, there is provided a remote starter for starting an engine when a start instruction signal instructing start of a vehicle engine is transmitted wirelessly, the start instruction signal An engine start control unit that starts the engine in response to the operation, an operation monitoring unit that monitors an operation performed on the vehicle, and continues to drive the engine based on a predetermined condition after the engine is started An engine drive control unit that determines whether to stop or stop, and the engine drive control unit detects a key at at least two timings when the door of the vehicle is unlocked and when an ignition is connected. When the key is detected at the timing, the engine continues to be driven, and when the key is not detected at at least one timing, the engine is continued. Remote starter is provided, characterized in that stops the driving of the gin.
本発明における遠隔始動装置によれば、エンジンを遠隔始動するときに車両盗難に対する安全性を低下させることなく、ユーザの利便性を向上させることができる。 According to the remote starter of the present invention, user convenience can be improved without reducing the safety against vehicle theft when the engine is remotely started.
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the technical scope of the present invention is not limited to these embodiments, but extends to the matters described in the claims and equivalents thereof.
1.第1の実施形態
図1は、第1の実施形態における遠隔始動装置の構成例を説明する図である。この遠隔始動装置20は、遠隔操作端末10から無線送信される始動指示信号に応答して、ユーザが可搬性のキー2を用いて手動操作によりエンジン始動を行った場合と同様の制御信号をエンジン制御装置6に出力することで、エンジンの遠隔始動を可能にする。
1. First Embodiment FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration example of a remote starter according to a first embodiment. This
まず、ユーザが手動操作によりエンジン始動を行うときには、ユーザがキー2をキーシリンダ4に挿入してキーシリンダ4を回動させることにより、アクセサリスイッチACC−SW、イグニションスイッチIG−SW、スタータスイッチST−SWを順次機械的に接続する。すると、車載電源5から供給される電圧により、エンジン制御装置6に入力されるアクセサリ信号ACC、イグニション信号IG、スタータ信号STが順次オン(Hレベル)になる。
First, when the user starts the engine by a manual operation, the user inserts the
エンジン制御装置6は、アクセサリ信号ACCがオンになることで起動し、イグニション信号IGがオンになると、インジェクタへの燃料噴射指示信号や、点火プラグへの点火指示信号の出力を開始する。そして、エンジン制御装置6は、スタータ信号STがオンになると、セルモータへの駆動指示信号の出力を開始する。すると、エンジンのクランキング、燃料噴射、点火が実行されて、エンジンが始動される。
The
エンジン制御装置6は、クランク角センサ61にて検知されるクランク角に基づいてエンジン回転数を算出し、エンジン回転数を表示部62に出力する。そして、ユーザが所望の回転数に達したことを確認し、キーシリンダ4を回動してスタータスイッチST−SWを開放すると、スタータ信号STがオフになり、セルモータが停止する。一方、アクセサリ信号ACCとイグニション信号IGはオンに維持されるので、エンジン制御装置6は、エンジンの回転に同期して燃料噴射指示と点火指示とを継続する。この時点で、エンジンは自立駆動可能となり、エンジン始動が完了する。
The
そして、停車後にユーザがキーシリンダ4を回動させてイグニションスイッチIG−SWを開放すると、イグニション信号IGがオフになる。すると、燃料噴射と点火が停止するので、エンジンが停止する。
Then, when the user turns the
ユーザがエンジンを遠隔始動する場合には、ユーザが遠隔操作端末10の操作部12に対し遠隔始動の指示を操作入力することで、遠隔操作端末10からエンジンの始動を指示する始動指示信号が無線で送信される。遠隔操作端末10の操作部12は、例えば、プッシュボタンで構成される。そして、始動指示信号は、車両側のチューナ22により受信され、遠隔始動装置20に取り込まれる。
When the user remotely starts the engine, the user inputs a remote start instruction to the
遠隔始動装置20は、例えばマイクロコンピュータで構成され、CPU(Central Processing Unit)とCPUの動作手順を記述した各種制御プログラムを格納した書き換え可能なROM(Read Only Memory)と、CPUが演算を行うときに作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを有する。ここで、エンジン始動部20a、操作監視部20b、設定部20c、動作モード選択部20dは、後述する動作手順を記述したプログラムと、それに従って動作するCPUとで構成される。
The
エンジン始動部20aは、始動指示信号に応答して、車載電源5から供給される電圧により、アクセサリ信号ACC、イグニション信号IG、スタータ信号STの信号線に擬似的なオン信号を入力する。そうすることで、アクセサリスイッチACC−SW、イグニションスイッチIG−SW、スタータスイッチST−SWが開放された状態のままでも、エンジン制御装置6に入力されるアクセサリ信号ACC、イグニション信号IG、スタータ信号STがオンになり、上記同様のエンジン始動動作が実行される。
In response to the start instruction signal, the engine starter 20a inputs a pseudo on signal to the signal lines of the accessory signal ACC, the ignition signal IG, and the starter signal ST by the voltage supplied from the in-
そして、エンジン始動部20aは、エンジン制御装置6から車内LAN(Local Area Network)30を介して入力されるエンジン回転数が所定の回転数に達したときに、スタータ信号STをオフにし、イグニション信号IGをオンに維持する。そうすることで、ユーザが車両に乗込むまでの間、エンジンは駆動状態に保たれる。ここにおいて、イグニション信号IGが、エンジンを駆動状態にする「制御信号」に対応する。
The
エンジンの遠隔始動が実行された後、ユーザが車両に搭乗してキー2をキーシリンダ4に挿入して回動させると、アクセサリスイッチACC−SWが接続されてアクセサリスイッチACC−SWが出力するアクセサリ信号ACCがオンになり、次いでイグニションスイッチIG−SWが接続されてイグニションスイッチIG−SWが出力するイグニション信号IGがオンになる。すると、イグニション信号IG検知部24がこれを検知して遠隔始動装置20に検知信号を入力する。そして、エンジン始動部20aは、自ら出力するイグニション信号IGとアクセサリ信号ACCとをオフにする。以後は、キーシリンダ4が回動されてイグニションスイッチIG−SWが開放されるまでイグニション信号IGがオンに維持されるので、エンジンは駆動状態に保たれる。
After the remote start of the engine is executed, when the user gets on the vehicle and inserts the
ここで、図2を用いて、イグニション信号検知部24の構成例を示す。イグニション信号検知部24は、イグニションスイッチIG−SWとエンジン制御装置6とを接続する信号線を開閉するノーマルクローズ式の電磁リレー24aを有する。イグニションスイッチIG−SWが開放された状態で遠隔始動が実施されると、遠隔始動装置20のエンジン始動部20aは、車載電源5からの入力電圧Vinによりイグニション信号IG1をオン(Hレベル)にする。すると、イグニション信号IG1が電磁リレー24aのコイルに印加されることにより電磁リレー24aは開放された状態となり、イグニション信号IG1がイグニション信号IGとしてエンジン制御装置6に入力される。そして、ユーザの操作によりイグニションスイッチIG−SWが接続されると、Hレベルのイグニション信号IG2がイグニション信号検知部24を介して検知信号として遠隔始動装置20に入力される。すると、エンジン始動部20aは、イグニション信号IG1をLレベルに変化させてこれをオフにする。これにともない、電磁リレー24は接続された状態となり、イグニションスイッチIG−SWからのイグニション信号IG2がイグニション信号IGとしてエンジン制御装置6に入力される。
Here, a configuration example of the ignition
このようなエンジンの遠隔始動が実行されるときに、ユーザより先に第三者が車両に侵入して車両を運転しこれを盗難することを防止するために、遠隔始動装置20は、第三者による侵入の蓋然性が大きいときにはイグニション信号IGをオフにすることで、エンジンを停止させる。
In order to prevent a third party from entering the vehicle and driving the vehicle and stealing it before the user when such a remote start of the engine is executed, the
ここで、車両のドアロックが開錠されたときに第三者による侵入の蓋然性が大きいと判断し、ドアロックの開錠を検知してエンジンを停止させる動作(以下、このような動作モードを通常モードという)が可能である。しかし、この通常モードが実行されると、正規のユーザが乗込もうとしてドアロックを開錠したときにもエンジンが停止されるので、ユーザは再度エンジン始動をせねば車両を運転できない。 Here, when the door lock of the vehicle is unlocked, it is judged that there is a high probability of intrusion by a third party, and the engine is stopped by detecting the unlocking of the door lock (hereinafter referred to as such an operation mode). Normal mode) is possible. However, when this normal mode is executed, the engine is stopped even when the authorized user attempts to get in and unlocks the door lock, so the user cannot drive the vehicle without starting the engine again.
そこで、第1の実施形態では、遠隔始動装置20の操作監視部20bが車両の各部位の動作や位置を検知することで、車両に対して実行される一連のユーザ操作、つまり、ドアロックの開錠、ドア開放、搭乗、ドア閉鎖、イグニションスイッチIG−SWの接続を監視する。このユーザ操作は、正規のキーを保有するユーザが車両に搭乗して運転を開始するときに通常行う操作であるので、その操作状態を監視することで、正規のユーザが搭乗しようとしているのか、第三者が侵入しようとしているのかを判断できる。なお、上記のユーザ操作は一例であって、ユーザ操作は、上記の一部の操作でもよいし、上記以外の操作を含むものであってもよい。
Therefore, in the first embodiment, the
ここで、第三者による侵入の蓋然性が大きい第1の場合として、ドアロックの開錠やイグニションスイッチIG−SWの接続といった本来であればキー2を用いて行われる操作が、キー2を用いずに、つまりキー2の挿入が検知されずに実行される場合があげられる。この場合、第三者が金属片や針金などを用いてドアロックを開錠し、またはイグニションスイッチIG−SWを操作した可能性があるので、第三者による侵入の蓋然性が大きいと判断できる。また、第2の場合として、所定の操作時間内(例えば、ドアロックの開錠から数十秒〜数分)にユーザ操作が終了しないときには、第三者がアラームの解除やイグニションスイッチIG−SWを取り外して信号線の接続を試みている可能性があるので、侵入や盗難の蓋然性が大きいと判断できる。そして、第3の場合として、ユーザ操作以外の不審な操作、例えば、フードの開閉、アラームの鳴動、バッテリ取り外しが行われたりしたときにも、第三者による侵入の蓋然性が大きいと判断できる。特に、シフト操作、ブレーキ操作、ステアリング操作などが実行されたときには、第三者が車両に侵入した後に盗難を試みようとしている蓋然性が大きいと判断できる。
Here, as a first case where there is a high probability of intrusion by a third party, an operation that is originally performed using the
エンジン始動部20aは、上記のような場合にイグニション信号IGをオフにしてエンジンを停止させ、車両盗難を防止する。その一方で、エンジン始動部20aは、正規のユーザが搭乗しようとしているときには、イグニション信号IGをオンに維持してエンジンを駆動状態に保つ(以下では、このような動作モードを通常モードに対し駆動継続モードという)。そうすることで、ユーザが搭乗するときにはエンジンが駆動状態に保たれるので、ユーザはエンジンを再始動しなくても車両を発進できる。よって、ユーザの利便性を向上させることができる。
In the above case, the
かかる駆動継続モードにおいて操作監視部20bがユーザ操作を監視するために、遠隔始動装置20には、車両状態に関する各種信号が入力される。具体的には、ドアロックのキー挿入孔にキー2が挿入されたことを示すキー検知信号、ドアロック開錠/施錠に対応したドアロックの位置を示すドアロック位置信号、ドアの開閉状態を示すドア開閉信号、及び車両内の乗員を検知したことを示す乗員検知信号、アラームが作動したことを示すアラーム作動信号がボディ制御装置40から入力される。なお、ボディ制御装置40は、ドアロックのキー挿入孔にキー2が挿入されたことを電気的あるいは機械的に検知するキー検知器41からキー検知信号を、ドアロック位置検知器42からドアロック位置信号を、ドア状態検知器43からドア開閉信号を、車両内の乗員を赤外線により検知する乗員検知器44から乗員検知信号を、アラーム46からアラーム作動信号取得する。また、遠隔始動装置20には、キー2がキーシリンダ4に挿入されたことを電気的あるいは機械的に検知するキー検知器4aからキー検知信号が入力される。
In order to monitor the user operation by the
また、遠隔始動装置20には、ユーザ操作以外の操作を監視するための信号が入力される。具体的には、車両のフードが開閉されたことを示すフード開閉信号がボディ制御装置40から入力される。このとき、ボディ制御装置40は、フード開閉検知器45により、フードの開閉状態を検知する。さらに、ブレーキが駆動されたことを示すブレーキ駆動信号がブレーキ制御装置40aから入力され、トランスミッションが操作されたことを示すトランスミッション信号がトランスミッション制御装置40bから入力され、そして、ステアリングが操作されたことを示すステアリング信号がステアリング制御装置40cから入力される。ボディ制御装置40、ブレーキ制御装置40b、トランスミッション制御装置40cは、CAN(Controller Area Network)などの通信方式を採用した車内LAN30経由で遠隔始動装置20に検知信号を送る。さらに、操作監視部20bは、車載電源5の電圧を監視することで、車載電源5の取り外しを検知する。
The
また、遠隔始動装置20の設定部20cは、遠隔操作端末10から送信される設定信号に基づいて、通常モード、駆動継続モードの選択を可能にする設定を行う。そして、動作モード選択部20dは、遠隔操作端末10から送信される選択信号に応答して、通常モード、駆動継続モードのいずれかを選択し、エンジン始動部20aが選択された動作モードを実行する。よって、ユーザは所望の動作モードを選択することができる。
Further, the
なお、このようなユーザによる設定や選択は、遠隔操作端末10の操作部12に対して入力される。その際、プッシュボタンの操作パターン(プッシュするボタンの種類、プッシュ時間、プッシュボタンの順番の組み合わせなど)により、設定や選択が入力される。また、遠隔操作端末10内の書き換え可能なROMにユーザが任意の操作パターンを登録可能にしておくことができる。さらに、遠隔操作端末10に表示部を設けて、選択結果を表示させることもできる。あるいは、かかる操作パターンと設定や選択との対応関係を遠隔始動装置20内のROMに格納しておき、遠隔操作端末10からは操作部12に対する操作に対応した操作信号が送信され、遠隔始動装置20の設定部20cまたは動作モード選択部20dが操作信号に対応した設定や選択を行うようにしてもよい。
Such user settings and selections are input to the
図3は、エンジンを遠隔始動するときの、遠隔始動装置20の動作手順を説明する図である。まず、ユーザが通常モードと駆動継続モードの動作モードを選択可能にするか否かの設定を遠隔操作端末10に入力し、ユーザの設定に対応した設定信号が送信されると、設定部20cは設定信号に基づいて動作モードを選択有効・無効のいずれかに設定する(S2)。
FIG. 3 is a diagram for explaining the operation procedure of the
次に、ユーザが遠隔操作端末10の操作部12に対しエンジン始動を指示する操作入力を行うと、遠隔操作端末10から始動指示信号が送信されるので、エンジン始動部20aはこれに応答してイグニション信号IGをオンにし、遠隔始動を実行する(S4)。さらに、ユーザが遠隔操作端末10の操作部12に対し通常モードまたは駆動継続モードを選択入力すると、遠隔操作端末10から各動作モードに対応した選択信号が送信される。すると、エンジン始動部20aは、選択信号に対応した動作モードを選択する(S6)。このようにして、ユーザは所望の動作モードを選択して遠隔始動装置20に実行させることができる。すなわち、盗難に対する安全性を重視する場合には通常モード、搭乗する際の利便性を重視する場合には駆動継続モードを選択できる。
Next, when the user performs an operation input for instructing engine start to the
通常モードが選択された場合には(手順S6の「通常モード」)、操作監視部20bがドアロックの開錠、つまりユーザ操作の開始を検知すると(S8)、エンジン始動部20aはイグニション信号IGをオフにしてエンジンを停止する(S10)。そうすることで、車両盗難を防止する。
When the normal mode is selected (“normal mode” in step S6), when the
一方、駆動継続モードが選択された場合には(手順S6の「駆動継続モード」)、操作監視部20bは、一連のユーザ操作を監視する(S12)。
On the other hand, when the drive continuation mode is selected (“drive continuation mode” in step S6), the
ここで、操作監視部20bが異常な操作状態を検知しないとき、つまりユーザ操作が正常に行われている間は、エンジン始動部20aは、イグニション信号IGをオンに維持し、エンジンを駆動状態に保つ。一方、操作監視部20bが異常な操作状態を検知すると、ユーザ操作の監視を異常終了する。異常な操作状態は、上述した第三者による侵入の蓋然性が大きい3つの場合である。すなわち、第1に、ドアロックの開錠やイグニションスイッチIG−SWの接続といったキー2を用いて行われる操作がキー2を用いずに実行されたときである。第2に、所定の操作時間内にユーザ操作が終了しないときである。そして、第3に、ユーザ操作の途中でユーザ操作以外の操作が行われたときである。
Here, when the
そして、エンジン始動部20aは、すべてのユーザ操作が正常に終了したとき(手順S12の「正常終了」)には、ユーザ操作が正常に終了したログを遠隔始動装置20内のROMに格納し、自ら出力するイグニション信号IGをオフにする(S14)。そうすることで、ユーザはエンジンの再始動を行わなくても、車両を発進できる。
Then, when all user operations are normally completed (“normal termination” in step S12), the
また、エンジン始動部20aは、ユーザ操作が異常終了したときには(手順S12の「異常終了」)、ユーザ操作に異常が生じたログをROMに格納して自ら出力するイグニション信号IGをオフにする(S16)。そうすることで、エンジンが停止され、車両の盗難が防止される。なお、ROMに格納されたログは、遠隔始動装置20の動作に異常が生じたときや盗難対策を研究するときに参照される。
In addition, when the user operation ends abnormally (“abnormal end” in step S12), the
ここで、手順S12における操作監視部20bの動作手順を詳述する。
Here, the operation procedure of the
図4は、操作監視部20bの動作手順を説明するフローチャート図である。また、図5は、図4のサブルーチンの動作手順を示すフローチャート図である。
FIG. 4 is a flowchart for explaining the operation procedure of the
図4に示すように、操作監視部20bは、ドアロックの開錠監視手順S30、ドア開監視手順S40、乗員の搭乗監視手順S50、ドア閉監視手順S60、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70を順次実行する。
As shown in FIG. 4, the
まず、ドアロックの開錠監視手順S30では、操作監視部20bは、ドアロックが開錠されると(S32のYES)、ドアロックのキー挿入孔にキー2が挿入されているか否かを判断し(S34)、キー2が挿入されているとき(S34のYES)、すなわち不正な操作でドアロックが開錠されたのではないときに、所定の操作時間を計時するタイマをスタートさせ(S38)、ドア開監視手順S40に進む。一方、手順S34においてキー2が検知されないときには(S34のNO)、キー2が検知されないログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して操作監視手順S12を異常終了する(S36)。
First, in the door lock unlocking monitoring procedure S30, when the door lock is unlocked (YES in S32), the
次に、ドア開監視手順S40では、操作監視部20bは、ドアが開放されると(S42のYES)乗員の搭乗監視手順S50に進む。一方、ドア開放状態が検知されないときには(S42のNO)図5のサブルーチンを実行する(手順A)。そして、図5のサブルーチンでは、操作監視部20bは、所定時間が経過したとき(S44のYES)、及び、所定時間経過する前に(S44のNO)ドア開放以外の操作が実行されたとき(S46のYES)に、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。
Next, in the door opening monitoring procedure S40, when the door is opened (YES in S42), the
このようにして、ドア開監視手順S40では、操作監視部20bは、所定時間経過する前に(S44のNO)ドア開放以外の操作が検知されることなく(S46のNO、手順B)、ドア開放が検知されたときに(S42のYES)、ドアロックの開錠監視手順S30を正常に終了して乗員の搭乗監視手順S50に進む。
In this way, in the door opening monitoring procedure S40, the
次に、乗員の搭乗監視手順S50では、操作監視部20bは、乗員の搭乗が検知されると(S52のYES)ドア閉鎖監視手順S60に進む。一方、乗員の搭乗が検知されないときに(S52のNO)、上記同様にして図5のサブルーチンを実行する(手順A)。よって、乗員の搭乗監視手順S50では、操作監視部20bは、所定時間経過する前に(S44のNO)乗員の搭乗以外の操作が検知されることなく(S46のNO、手順B)、乗員の搭乗が検知されたときに(S52のYES)、乗員の搭乗監視手順S50を正常に終了する。これに対し、所定時間が経過したとき(S44のYES)や、所定時間経過する前に(S44のNO)搭乗以外の操作が実行されたときに(S46のYES)は、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。
Next, in the passenger boarding monitoring procedure S50, when the passenger monitoring is detected (YES in S52), the
次に、ドア閉鎖監視手順S60では、操作監視部20bは、ドアの閉鎖が検知されると(S62のYES)イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70に進む。一方、ドアの閉鎖が検知されないときに(S62のNO)、上記同様にして図5のサブルーチンを実行する(手順A)。よって、ドア閉鎖監視手順S60では、操作監視部20bは、所定時間経過する前に(S44のNO)ドア閉鎖以外の操作が検知されることなく(S46のNO、手順B)、ドア閉鎖が検知されたときに(S62のYES)、ドアの閉鎖監視手順S30を正常に終了する。これに対し、所定時間が経過したとき(S44のYES)や、所定時間経過する前に(S44のNO)ドア閉以外の操作が実行されたときに(S46のYES)は、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。
Next, in the door closing monitoring procedure S60, the
次に、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70の前半では、操作監視部20bは、まず、キー2の挿入が検知されると(S72のYES)手順S82に進み、キー2の挿入が検知されないときに(S72のNO)図5のサブルーチンを実行する(手順A)。すなわち、操作監視部20bは、所定時間経過する前に(S44のNO)キー2の挿入以外の操作が検知されることなく(S46のNO、手順B)、キー2の挿入が検知されたときに(S72のYES)、手順S82に進む。これに対し、所定時間が経過したとき(S44のYES)や、所定時間経過する前に(S44のNO)キー2の挿入以外の操作が実行されたときに(S46のYES)は、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。
Next, in the first half of the ignition switch IG-SW connection monitoring procedure S70, the
次に、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70の後半では、操作監視部20bは、イグニション信号検知部24によりイグニションスイッチIG−SWの接続が検知されると(S82のYES)、手順S90に進んで操作監視手順S12を正常終了する(S90)。一方、イグニションスイッチIG−SWの接続が検知されないときには(S82のNO)、図5のサブルーチンを実行する(手順A)。すなわち、操作監視部20bは、所定時間経過する前に(S44のNO)イグニションスイッチIG−SWの接続以外の操作が検知されることなく(S46のNO、手順B)、イグニションスイッチIG−SWの接続が検知されたときに(S82のYES)、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70を正常に終了し、操作監視手順S12を正常終了する(S90)。これに対し、所定時間が経過したとき(S44のYES)や、所定時間経過する前に(S44のNO)イグニションスイッチIG−SWの接続以外の操作が実行されたときに(S46のYES)は、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。
Next, in the second half of the ignition switch IG-SW connection monitoring procedure S70, when the
このような操作監視部20bの手順によれば、第三者が侵入しようとしている蓋然性が大きい場合として、まず、キー2を用いずにドアロックを開錠したり、イグニションスイッチIG−SWを接続したりする場合を検知できる。そして、その場合には、上述したようにエンジン始動部20aがイグニション信号IGをオフにしてエンジンを停止するので、車両盗難を防止できる。
According to the procedure of the
また、これに加えて、ユーザ操作に必要以上に時間を要している場合を検知でき、そのときはイグニション信号IGをオフにしてエンジンを停止するので、車両盗難に対する安全性をさらに向上させることができる。さらに、ユーザ操作以外の操作が実行された場合を検知でき、そのときはイグニション信号IGをオフにしてエンジンを停止するので、車両盗難に対する安全性をさらに向上させることができる。ただし、これら2つの場合の動作手順のうちいずれか1つまたは両方を省略した場合も第1の実施形態に含まれる。 In addition to this, it is possible to detect when the user operation takes more time than necessary, and at that time, the ignition signal IG is turned off and the engine is stopped, thereby further improving the safety against vehicle theft. Can do. Further, it is possible to detect a case where an operation other than the user operation is performed. At that time, the ignition signal IG is turned off and the engine is stopped, so that safety against vehicle theft can be further improved. However, the case where one or both of the operation procedures in these two cases are omitted is also included in the first embodiment.
そして、一方で、ユーザ操作が正常に実行されている限り一定時間はイグニション信号IGがオン状態に維持される。そして、ユーザ操作が正常終了したとき、つまりイグニションスイッチIG−SWが接続されてイグニションスイッチIG−SWが出力するイグニション信号IGがオンになったときに、遠隔始動装置20が出力するイグニション信号IGがオフされる。よって、ユーザは再度スタータスイッチST−SWを接続してエンジン始動する必要がないので、ユーザの利便性が向上する。
On the other hand, as long as the user operation is normally executed, the ignition signal IG is kept on for a certain period of time. When the user operation ends normally, that is, when the ignition switch IG-SW is connected and the ignition signal IG output from the ignition switch IG-SW is turned on, the ignition signal IG output from the
次に、第1の実施形態における変形例を説明する。 Next, a modification of the first embodiment will be described.
(1)第1の変形例
第1の実施形態では、図4、図5に示したように、所定の操作時間内にユーザ操作が終了しない場合に、第三者による侵入の蓋然性が大きいと判断して操作を異常終了するが、そうすると、正規のユーザが操作を実行した場合であっても、ユーザ操作が異常終了となる場合がある。例えば、ユーザがユーザ操作の途中で忘れ物や落し物に気付き、そのまま放置すると、操作時間が経過して異常終了となる。そして、その場合にエンジンを停止すると、ユーザは再始動のための操作をしなくてはならない。かといって、ドアロックの開錠やドア開放を実行した時点でエンジンの駆動状態を維持したのでは、盗難に対する安全性が低下する。
(1) First Modification In the first embodiment, as shown in FIGS. 4 and 5, when a user operation does not end within a predetermined operation time, there is a high probability of intrusion by a third party. The operation is abnormally ended by determining, but in this case, the user operation may be abnormally ended even when the authorized user executes the operation. For example, if the user notices a forgotten item or a lost item in the middle of a user operation and leaves it as it is, the operation time is over and the operation ends abnormally. In this case, when the engine is stopped, the user must perform an operation for restarting. However, if the engine drive state is maintained when the door lock is unlocked or the door is opened, the safety against theft is reduced.
よって、第1の変形例では、所定の条件が整った場合には、エンジン始動部20aはイグニション信号IGをオンに維持する。具体的には、ドアロックの開錠、ドア開放、搭乗、ドア閉鎖、イグニションスイッチIG−SWの接続という順番で行われるユーザ操作が途中で中止され、キー2の抜き取り、ドア開放、降車、ドア閉鎖、ドアロックの施錠という手順で実行されたときには、車両が施錠された状態に戻っており盗難の危険性が低下するので、イグニション信号IGをオンに維持する。そうすることで、再度ユーザが搭乗するときにはエンジンが駆動状態に保たれるので、ユーザの利便性を向上することができる。
Therefore, in the first modification, when a predetermined condition is satisfied, the
図6は、第1の変形例における遠隔始動装置20の動作手順を説明するフローチャート図である。図6のフローチャート図は、図3のフローチャート図に手順S13_1、S13_2、S13_3、S13_4、S13_5a、S13_5bが追加されたものである。また、図7は、図4で示した操作監視部20bの動作手順の、第1の変形例における手順例を説明するフローチャート図である。図7の手順は、図4の手順に手順C40、C50、C60、C70が追加されたものである。さらに、図8は、図5で示した操作監視部20bの動作手順の、第1の変形例における手順例を説明するフローチャート図である。図8のフローチャート図は、図5のフローチャート図に手順S47a、S47bが追加されたものであり、図7に示す操作監視部20bの、ドア開監視手順S40、乗員の搭乗監視手順S50、ドア閉監視手順S60、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70におけるサブルーチンの手順を示す。
FIG. 6 is a flowchart for explaining the operation procedure of the
まず、説明の便宜上、図7、図8について説明する。操作監視部20bは、図7に示す操作監視部20bの、ドア開監視手順S40、乗員の搭乗監視手順S50、ドア閉監視手順S60、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70の途中で、図8のサブルーチンに移行し、他の操作を検知すると(S46のYES)、手順S47aに進む。
First, for convenience of description, FIGS. 7 and 8 will be described. The
手順S47aでは、操作監視部20bは、検知された操作が、現在のユーザ操作の逆の手順に対応する操作であるかを確認する(S47a)。ここで、現在のユーザ操作がドア開放であればドアロック施錠、現在のユーザ操作が搭乗であればドア閉鎖、現在のユーザ操作がドア閉鎖であれば降車、現在のユーザ操作がキーシリンダ4へのキー挿入であればドア開放、現在のユーザ操作がイグニションスイッチIG−SWの接続であればキー抜き取りが、それぞれ逆の手順の操作に対応する。そして、YESの場合は手順S47bに進み、現在のユーザ操作がドア開放、または搭乗であればドア開放確認の前まで戻り(C40)、現在のユーザ操作がドア閉鎖であれば搭乗確認の前まで戻り(C50)、現在のユーザ操作がキー挿入であればドア閉鎖確認の前まで戻り(C60)、現在のユーザ操作がイグニションスイッチIG−SWの接続であればキー挿入確認の前まで戻る(C70)。一方、手順S47aでNOの場合は、操作状態のログをRAMに格納して操作監視手順S12を異常終了する(S48)。このような手順が繰り返されて、車両のドアが施錠状態に戻り(C40)、再度ドア開放が実行されなければ(S42のNO)所定の操作時間が経過したときにユーザ操作監視が異常終了する(S44のYES、S48)。
In step S47a, the
次に、図6について説明する。上記のサブルーチンを含むユーザ操作監視手順S12が異常終了した場合において、所定時間が経過したことによる異常終了時には(手順S13_1の「所定時間経過」)、エンジン始動部20aは、エンジンを駆動状態に保つための条件が成立しているかを判定する。具体的には、車両のドアロックが施錠状態に戻ったか否かを確認する(S13_2)。そして、施錠状態に戻っている場合には、エンジン始動部20aはイグニション信号IGをオンに維持してエンジンを駆動状態に保つ(S13_3)。
Next, FIG. 6 will be described. When the user operation monitoring procedure S12 including the above subroutine ends abnormally, when the predetermined time elapses (“predetermined time elapse” in step S13_1), the
このような手順が実行されると、再度ユーザが正常なユーザ操作を終了するときまで、あるいは、最初にドアロックを開錠したときから所定の操作時間が経過するまではエンジンが駆動状態に保たれる。そして、所定の操作時間が経過したときに、車両のドアが施錠された状態であれば、エンジンの駆動状態が延長される。よって、ユーザが再度ユーザ操作を開始するまでに最初の操作時間が経過していたとしても、ユーザ操作が再開された時点で再度操作時間の計時が開始される。よって、ユーザは十分な時間内に搭乗することができる。 When such a procedure is executed, the engine is kept in a driving state until the user finishes normal user operation again or until a predetermined operation time elapses from when the door lock is first unlocked. Be drunk. If the door of the vehicle is locked when a predetermined operation time has elapsed, the driving state of the engine is extended. Therefore, even if the first operation time has elapsed before the user starts the user operation again, the measurement of the operation time is started again when the user operation is resumed. Therefore, the user can board in sufficient time.
なお、この場合、最初にドアロックを開錠した時点で開始されたタイマが継続中にユーザが再度搭乗を行うと、途中で時間切れとなる場合がある。よって、ユーザが最初のユーザ操作を中止して車両のドアロックを施錠したときに、ユーザが遠隔操作端末10から始動指示信号を再度送信して遠隔始動装置20がこれを受信していれば、手順S12の前に戻る手順(S13_4のYES)を加えることが可能である。かかる場合には、ユーザが明示的にエンジン駆動状態の継続を要求していると判断できる。よって、イグニション信号IGをオンに維持することでエンジンの駆動状態を維持し、かつ再度ドアロックが開錠された時点でタイマをリセットして計時を開始する。そうすることで、ユーザは十分な時間内にユーザ操作を終了することができる。よって、ユーザの利便性が向上する。
In this case, if the user re-boards while the timer started when the door lock is first unlocked, the user may run out of time. Therefore, when the user stops the first user operation and locks the door of the vehicle, if the user transmits the start instruction signal again from the
また、手順S13_1〜S13_4が実行され、イグニション信号IGがオンに維持されるときは、ユーザが車両の外にいることが想定されている。よって、イグニション信号IGがオンに維持されるときであって、車両内に乗員が検知されたときには、侵入者の可能性があるので、エンジン始動部20aはイグニション信号IGをオフにして、エンジンを停止する手順(S13_5a、S13_5bのYES)を加えてもよい。そうすることで、車両盗難に対する安全性を向上できる。
Further, when steps S13_1 to S13_4 are executed and the ignition signal IG is kept on, it is assumed that the user is outside the vehicle. Therefore, when the ignition signal IG is kept on, and there is a possibility of an intruder when an occupant is detected in the vehicle, the
(2)第2の変形例
本実施態様において、遠隔始動装置20は、車両に対し実行されるユーザ操作から第三者による侵入の蓋然性が大きいことを判断し、エンジンを停止させる。これとは別に、近年では、車両盗難を防止する方法としてイモビライザが用いられる場合がある。
(2) Second Modification In this embodiment, the
図9は、エンジン始動装置20とイモビライザとが併用される場合の構成例を示す。イモビライザ50は、ユーザがキー2をキーシリンダ4に挿入するときにキー2に備えられた無線送信機から送信される識別信号をキーシリンダ4近傍に備えられた無線受信機50aにより受信し、識別情報の認証を行うことで、正規のキーか否かを判断する電子制御装置である。そして、イモビライザ50は、認証が成功したときにはエンジン始動を許可し、認証に失敗したときにはエンジン始動を禁止する指示信号をエンジン制御装置6に対し出力する。そうすることで、不正なキーが使用された場合にエンジン始動が停止され、車両盗難が防止される。
FIG. 9 shows a configuration example when the
イモビライザ50と遠隔始動装置20を併用する場合には、遠隔始動装置20によるエンジン始動が実行されるときであっても、イモビライザ50によりエンジンが停止される場合がある。例えば、遠隔始動された車両に第三者が複製キーを用いて侵入した場合には、ユーザ操作は正常に行われるので遠隔始動装置20によるエンジン始動は実行される。しかし、この場合、複製キーをキーシリンダ4に挿入した際に認証が失敗するので、イモビライザ50がエンジンを停止する。
When the
このような場合には、遠隔始動装置20のエンジン始動部20aは、エンジンが駆動状態にあるか停止状態にあるかを判断することで、イモビライザ50によりエンジン停止されたことを検知する。このとき、エンジン始動部20aは、エンジン制御装置6からエンジン回転数を取得して、エンジン回転数が一定以下であればエンジンが停止状態と判断することができる。あるいは、エンジン始動部20aは、イモビライザ50から認証に失敗したログ情報を車内LAN30経由で取得することで、イモビライザ50によりエンジン停止されたことを検知する。あるいは、車速や負荷によりエンジンによる車輪の駆動と電動モータによる車輪の駆動とをエンジン制御装置が切り替えるいわゆるハイブリッド車両に第1の実施形態が適用された場合には、エンジン始動部20aは、エンジン制御装置6からエンジンの停止状態を示す信号を取得することで、エンジン停止されたことを検知してもよい。
In such a case, the
図10は、第2の変形例における遠隔始動装置20の動作手順を説明するフローチャート図である。この手順は、図3の手順に、手順12_1が追加されたものである。手順12でユーザ操作が正常終了したときには、エンジン始動部20aは、エンジンの駆動状態を判定する(S12_1)。そして、エンジン始動部20aは、エンジンが駆動状態のときは(手順S12_1の「駆動状態」)、正常にエンジン始動されたログをROMに格納し、イグニション信号IGをオフにする(S14)。一方、エンジンが駆動状態でない停止状態の場合には(手順S12_1の「停止状態」)、異常終了したログをROMに格納して、イグニション信号IGをオフする(S16)。
FIG. 10 is a flowchart for explaining the operation procedure of the
このような手順によれば、イモビライザなど他の制御装置によるエンジン制御と整合のとれた制御を実行できるとともに、より確実に盗難防止を図ることができる。 According to such a procedure, control consistent with engine control by another control device such as an immobilizer can be executed, and theft prevention can be more reliably prevented.
なお、上述した第1の変形例、第2の変形例は組み合わせて実行することが可能である。 It should be noted that the first modification and the second modification described above can be executed in combination.
ところで、第1の実施形態では、遠隔始動装置20のエンジン始動部20aは、ドアロックの開錠やイグニションスイッチIG−SWの接続といったキー2を用いて行われる操作がキーを用いずに実行されたときには、第三者による侵入の蓋然性が大きいと判断してイグニション信号IGをオフにした。かかる第1の実施形態は、無線送信手段を有する電子キーから無線送信される開錠指示信号に応答してドアロックを開錠するようなシステムにも適用可能である。かかるシステムにおいては、エンジン始動部20aは、ドアロックの開錠が開錠指示信号を受信せずに実行されたときに、イグニション信号IGをオフにすることで、第三者による侵入の蓋然性が大きいときにエンジンを停止する。
By the way, in 1st Embodiment, the
また、第1の実施形態は、電子キーから無線送信される識別情報を認証し、ユーザがキー操作の代わりに操舵ハンドル近傍に設けられたプッシュボタンなどの操作スイッチを操作すると、これに応答してイグニションスイッチIG−SWを接続するシステムにも適用可能である。かかるシステムにおいては、エンジン始動部20aは、ドアロックの開錠が開錠指示信号を受信せずに実行されたときに、イグニション信号IGをオフにすることで、第三者による侵入の蓋然性が大きいときにエンジンを停止する。なお、このような場合において、電子キーは遠隔操作端末10と兼用でもよいし別個のものでもよい。
Further, the first embodiment authenticates identification information wirelessly transmitted from the electronic key, and responds when the user operates an operation switch such as a push button provided near the steering wheel instead of the key operation. The present invention can also be applied to a system to which an ignition switch IG-SW is connected. In such a system, the
このような場合において、本発明の可搬性のキーは、車両の所定部位を駆動する駆動指示信号を送信して遠隔始動装置に当該部位の駆動を実行させる電子キーに対応する。そして、図1におけるキー検知器4aは、アクセサリスイッチACC−SW、イグニションスイッチIG−SW、スタータスイッチST−SWを駆動してこれらを開閉する駆動指示信号を受信する受信機に置き換えられる。よって、この受信機が駆動指示信号を受信したか否かにより、操作監視部20bは可搬性のキーが用いられたか否かを判断する。また、キー検知器41は、ドアロックを駆動してこれを開錠する駆動指示信号の受信機に置き換えられる。そして、この受信機が駆動指示信号を受信したか否かにより、操作監視部20bは可搬性のキーが用いられたか否かを判断する。
In such a case, the portable key of the present invention corresponds to an electronic key that transmits a drive instruction signal for driving a predetermined part of the vehicle and causes the remote starter to drive the part. The
以上説明したとおり、第1の実施形態によれば、エンジンを遠隔始動するときに車両盗難に対する安全性を低下させることなく、ユーザの利便性を向上させることができる。 As described above, according to the first embodiment, user convenience can be improved without reducing the safety against vehicle theft when the engine is remotely started.
2.第2の実施形態
図11は、第2の実施形態における遠隔始動装置の構成を説明するブロック図である。図11は、第1の実施形態における図9の構成に対応する。第2の実施形態では、イモビライザ50は、ユーザがキー2を用いない場合であっても、ユーザが携行する無線送信機から送信される識別信号を無線受信機50aにより受信し、識別情報の認証を行うことで、正規のキーか否かを判断する。そして、イモビライザ50は、認証が成功したときにはエンジン始動を許可し、認証に失敗したときにはエンジン始動を禁止する指示信号を遠隔始動装置20とエンジン制御装置6に対し出力する。
2. Second Embodiment FIG. 11 is a block diagram illustrating a configuration of a remote starter according to a second embodiment. FIG. 11 corresponds to the configuration of FIG. 9 in the first embodiment. In the second embodiment, the
また、遠隔始動装置20では、イモビライザ50経由または無線受信機50aから識別情報を取得して、操作監視部20bが認証を行う。よって、可搬性キー2の使用を検知することに加え、可搬性のキー2の代わりに、ユーザが携行する無線送信機から送信される識別信号を無線受信機50aにより受信し、識別番号を認証することもキー検知に含まれる。
Further, in the
また第2の実施形態では、遠隔始動装置20は、エンジン始動部20aの代わりにエンジン始動制御部201とエンジン駆動制御部202とを有する。エンジン始動制御部201、エンジン駆動制御部202は、後述する動作手順を記述したプログラムと、それに従って動作するCPUとで構成される。エンジン始動制御部201とエンジン駆動制御部202の動作は、図9におけるエンジン始動部20aの動作に対応する。
In the second embodiment, the
エンジン始動制御部201は、始動指示信号に応答して、アクセサリ信号ACC、イグニション信号IG、スタータ信号STの信号線に擬似的なオン信号を入力する。ここにおいて、イグニション信号IGが、エンジンを始動させて駆動状態にする「制御信号」に対応する。このようにして、アクセサリスイッチACC−SW、イグニションスイッチIG−SW、スタータスイッチST−SWが開放された状態でも、エンジンが始動される。
In response to the start instruction signal, the engine
エンジン駆動制御部202は、エンジン制御装置6から車内LAN(Local Area Network)30を介してエンジン回転数が入力される。そして、エンジン駆動制御部202は、エンジン回転数が所定の回転数に達したときに、スタータ信号STをオフにし、イグニション信号IGをオンに維持する。そうすることで、ユーザが車両に乗込むまでの間、エンジンは駆動状態に保たれる。なお、エンジン駆動制御部202は、イモビライザ50から認証に失敗したログ情報を車内LAN30経由で取得することで、イモビライザ50によりエンジン停止されたことを検知し、イグニション信号IGをオフにする。
The engine
また、エンジン駆動制御部202は、第三者による侵入の蓋然性が大きいときにもイグニション信号IGをオフにして、エンジンを停止させる。その一方、正規のユーザが乗込もうとしている蓋然性が大きいときにはエンジンの駆動を継続させる。すなわち、駆動継続モードで動作する。そうすることにより、車両の盗難を防止する。それとともに、正規のユーザの場合にはエンジンを再始動する必要がなくなり、利便性を向上できる。
The engine
第2の実施形態における遠隔始動装置20の動作手順を説明する。第2の実施形態では、遠隔始動装置20は図3で説明した手順を実行する。このとき、次の点を除き、図3における説明が適用される。すなわち、図3における説明ではエンジン始動部20aが実行した動作を、ここではエンジン始動制御部201またはエンジン駆動制御部202が実行する。具体的には、遠隔始動を実行する手順S4は、エンジン始動制御部201が実行する。また、イグニション信号IGをオフにする手順S10、S14、S16は、エンジン駆動制御部202が実行する。
An operation procedure of the
図12は、第2の実施形態における、操作監視部20bの動作手順を説明するフローチャート図である。図12は、図3における手順S12のサブルーチンに対応する。また、図12の手順は第1の実施形態における図4の手順の変形例に対応する。そして、図12における手順Aから続くサブルーチンは、図5に示した手順が適用される。
FIG. 12 is a flowchart for explaining the operation procedure of the
ここでは、図4の手順と異なる箇所について説明し、重複する箇所は説明を省略する。まず、ドアロックの開錠監視手順S30の前に、操作監視部20bは車両への操作の有無を監視する(S20)。ここで、車両への操作には、ドアロックの開錠が含まれる。よってドアロック開錠が検知されると(S20のYES)、ドアロックの開錠監視手順S30に進む。
Here, a different part from the procedure of FIG. 4 is demonstrated, and the description of the overlapping part is omitted. First, before the door unlocking monitoring procedure S30, the
ドアロックの開錠監視手順S30、ドア開監視手順S40、乗員の搭乗監視手順S50、ドア閉監視手順S60は、図4と同じであるので、説明を省略する。 The door lock unlocking monitoring procedure S30, the door opening monitoring procedure S40, the passenger boarding monitoring procedure S50, and the door closing monitoring procedure S60 are the same as in FIG.
イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70の前半で、操作監視部20bは、イグニション信号検知部24によりイグニションスイッチIG−SWの接続が検知されると(S73のYES)、手順S83に進む。一方、イグニションスイッチIG−SWの接続が検知されないときには(S73のNO)、図5のサブルーチンを実行する(手順A)。すなわち、操作監視部20bは、所定時間経過する前に(S44のNO)イグニションスイッチIG−SWの接続以外の操作が検知されることなく(S46のNO、手順B)、イグニションスイッチIG−SWの接続が検知されたときに(S73のYES)、手順S83に進む。これに対し、所定時間が経過したとき(S44のYES)や、所定時間経過する前に(S44のNO)イグニションスイッチIG−SWの接続以外の操作が実行されたときに(S46のYES)は、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。
In the first half of the ignition switch IG-SW connection monitoring procedure S70, when the ignition
次に、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70の後半では、操作監視部20bは、イグニションスイッチIG−SWの接続が行われたときにキー2の挿入が検知され、かつキー2に備えられた無線送信機から送信される識別信号がイモビライザ50により認証されると(S83のYES)手順S90に進んで操作監視手順S12を正常終了する(S90)。イグニションスイッチIG−SWの接続が行われたときにキー2の挿入が検知されず、または識別信号が認証されなかったときには(S83のNO)、図5のサブルーチンを実行する(手順A)。すなわち、操作監視部20bは、所定時間経過する前に(S44のNO)キー2の挿入以外の操作が検知されることなく(S46のNO、手順B)、キー2の挿入が検知され、かつ識別信号が認証されたときに(S83のYES)、手順S90に進む。これに対し、所定時間が経過したとき(S44のYES)や、所定時間経過する前に(S44のNO)キー2の挿入以外の操作が実行されたときに(S46のYES)は、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。
Next, in the second half of the ignition switch IG-SW connection monitoring procedure S70, the
このような操作監視部20bの手順によれば、図4において説明したように、第三者が侵入しようとしている蓋然性が大きい場合として、まず、キー2を用いずにドアロックを開錠したり、イグニションスイッチIG−SWを接続したりする場合を検知できる。そして、その場合には、上述したようにエンジン駆動制御部202がイグニション信号IGをオフにしてエンジンを停止するので、車両盗難を防止できる。ここでは、ドアロック開錠時、イグニションスイッチ接続時の2つの時点でキー2の使用を確認し、確認できなければエンジンの駆動を停止する。そして、ドアロック開錠時にキー2の使用が確認できないときには、即座にエンジン駆動を停止する。このようにして、安全性が確保される。
According to the procedure of the
なお、ドアロック開錠時、イグニションスイッチIG−SW接続時には、キー2が挿入されたことを検知してもよいし、その代わりに識別情報が認証されることでキーを検知、つまり正規ユーザであることを確認してもよい。さらにイグニションスイッチ接続時には、識別情報を併用して正規のキーを確認するようにすれば安全性が向上する。
Note that when the door lock is unlocked and the ignition switch IG-SW is connected, it may be detected that the
また、これに加えて、ユーザ操作に必要以上に時間を要している場合を検知でき、そのときはイグニション信号IGをオフにしてエンジンを停止するので、車両盗難に対する安全性をさらに向上させることができる。さらに、ユーザ操作以外の操作が実行された場合を検知でき、そのときはイグニション信号IGをオフにしてエンジンを停止するので、車両盗難に対する安全性をさらに向上させることができる。 In addition to this, it is possible to detect when the user operation takes more time than necessary, and at that time, the ignition signal IG is turned off and the engine is stopped, thereby further improving the safety against vehicle theft. Can do. Further, it is possible to detect a case where an operation other than the user operation is performed. At that time, the ignition signal IG is turned off and the engine is stopped, so that safety against vehicle theft can be further improved.
そして、一方で、ユーザ操作が正常に実行されている限り一定時間はイグニション信号IGがオン状態に維持され、エンジンの駆動が継続される。そして、ユーザ操作が正常終了したとき、つまりイグニションスイッチIG−SWが接続されてイグニションスイッチIG−SWが出力するイグニション信号IGがオンになったときに、遠隔始動装置20が出力するイグニション信号IGがオフされる。よって、ユーザは再度スタータスイッチST−SWを接続する操作を行ったり、エンジンが始動されるまで待ったりする必要がないので、ユーザの利便性が向上する。
On the other hand, as long as the user operation is normally executed, the ignition signal IG is kept on for a certain period of time, and the engine is continuously driven. When the user operation ends normally, that is, when the ignition switch IG-SW is connected and the ignition signal IG output from the ignition switch IG-SW is turned on, the ignition signal IG output from the
(1)第1の変形例
第1の変形例では、ドアロック開錠時にキー2の使用を検知する前に車両に対する操作がなされたときには、即座にエンジンの駆動を停止する。そうすることにより、安全性を向上させることができる。
(1) First Modified Example In the first modified example, when an operation is performed on the vehicle before the use of the
図13は、第1の変形例における操作監視部20bの動作手順を説明するフローチャート図である。図13は、図3における手順S12のサブルーチンに対応するとともに、第1の実施形態における図4の手順の変形例に対応する。ここでは、図4と異なる箇所について説明し、重複する箇所は説明を省略する。また、図13の手順Aから続くサブルーチンは、図5で示した手順が適用される。
FIG. 13 is a flowchart for explaining the operation procedure of the
まず、ドアロックの開錠監視手順S30におけるキー検知が完了するまで、操作監視部20bは車両への操作の有無を監視する(S20a)。ここで、車両への操作には、ドアロックの開錠を含む、ドアの開閉や、シフトやブレーキ、あるいはステアリングの操作、さらにはフードの開閉、アラームの鳴動、バッテリ取り外しなどが含まれる。ここで、このような操作のいずれかが検知されると(S20aのYES)、つまり後述する手順S31でキー2が検知される前に車両に操作が行われると、キー2が検知されないログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S21)操作監視手順S12を異常終了する。
First, until the key detection in the door lock unlocking monitoring procedure S30 is completed, the
一方、上記のような操作が行われないまま(S20aのNO)、ドアロックの開錠監視手順S30でキー2が検知されると(S31のYES)、所定の操作時間を計時するタイマをスタートさせる(S33)。そして、ドアロックが開錠されたときに(S35のYES)、ドア開監視手順S40に進む。
On the other hand, when the
また、手順S35でドアロックの開錠が検知されない場合には(手順S35のNO)、図5のサブルーチンを実行する(手順A)。すなわち、操作監視部20bは、所定時間が経過したとき(S44のYES)、及び、所定時間経過する前に(S44のNO)ドアロック開錠以外の操作が実行されたとき(S46のYES)に、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。
If the unlocking of the door lock is not detected in step S35 (NO in step S35), the subroutine of FIG. 5 is executed (procedure A). That is, the
このようにして、ドアロック開錠監視手順S30では、操作監視部20bは、所定時間経過する前に(S44のNO)ドアロック開錠以外の操作が検知されることなく(S46のNO、手順B)、ドアロック開錠が検知されたときに(S35のYES)、ドアロックの開錠監視手順S30を正常に終了して乗員のドア開放監視手順S40に進む。
In this way, in the door lock unlocking monitoring procedure S30, the
ドア開監視手順S40、乗員の搭乗監視手順S50、ドア閉監視手順S60、及び、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70は、図4と同じであるので説明を省略する。 The door opening monitoring procedure S40, the passenger boarding monitoring procedure S50, the door closing monitoring procedure S60, and the ignition switch IG-SW connection monitoring procedure S70 are the same as in FIG.
第1の変形例では、キー2の使用を検知する前に車両に対する操作がなされたときには、即座にエンジンの駆動を停止する。そうすることにより、安全性を向上させることができる。
In the first modification, when an operation is performed on the vehicle before the use of the
(2)第2の変形例
図12と図5、または図13と図5で示した手順では、ドア開監視手順S40、乗員の搭乗監視手順S50、ドア閉監視手順S60、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70の途中で、当該操作以外の操作が実行されるとエンジン駆動が停止される。しかし、ドアの開閉や、シフトやブレーキ、あるいはステアリング操作などが、上記操作の途中で正規のユーザにより行われる場合がありうる。かかる場合にエンジンを一律に停止させると、利便性に改善の余地を残す。
(2) Second Modification In the procedure shown in FIGS. 12 and 5, or FIGS. 13 and 5, the door opening monitoring procedure S40, the passenger boarding monitoring procedure S50, the door closing monitoring procedure S60, the ignition switch IG-SW. When an operation other than the above operation is executed during the connection monitoring procedure S70, the engine drive is stopped. However, there are cases where opening and closing of the door, shifting, braking, steering operation, and the like are performed by an authorized user during the above operation. In such a case, stopping the engine uniformly leaves room for improvement in convenience.
第2の変形例では、いったんキー2の使用を検知した後はエンジン駆動停止の条件を緩和する。そうすることにより、安全性を確保しつつ、利便性をさらに向上させる。
In the second modification, once the use of the
第2の変形例では、図12の手順が実行されるときに、手順Aから続くサブルーチンが変更される。 In the second modified example, when the procedure of FIG. 12 is executed, the subroutine following the procedure A is changed.
図14は、第2の変形例におけるサブルーチンのフローチャート図である。図12と図14を用いて、第2の変形例における特徴的な手順を説明する。 FIG. 14 is a flowchart of a subroutine in the second modification. A characteristic procedure in the second modification will be described with reference to FIGS. 12 and 14.
図12の手順S34で一旦キー2の使用の検知、あるいは識別信号の認証がなされた後に実行されるドア開監視手順S40、乗員の搭乗監視手順S50、ドア閉監視手順S60、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70では、各手順での操作以外の操作が実行されたときに、エンジン駆動を停止させない。
The door opening monitoring procedure S40, the passenger boarding monitoring procedure S50, the door closing monitoring procedure S60, the ignition switch IG-SW, which are executed after the use of the
すなわち、図14において所定時間が経過した場合には(S44のYES)、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。しかし、所定時間が経過しない限りは(S44のNO)、もとの手順が実行されたかを監視する(手順B)。 That is, when a predetermined time has elapsed in FIG. 14 (YES in S44), the operation state log is stored in the RAM inside the remote starter 20 (S48), and the operation monitoring procedure S12 is abnormally terminated. However, as long as the predetermined time has not elapsed (NO in S44), it is monitored whether the original procedure has been executed (procedure B).
このように、第2の変形例では、キー2の使用を検知する前にドアロック開錠以外の操作がなされたときには即座にエンジンの駆動を停止することに加え、いったんキー2の使用を検知あるいは識別信号を認証した後はエンジン駆動停止の条件を緩和する。そうすることにより、安全性を確保しつつ、利便性を向上させることができる。
As described above, in the second modified example, when an operation other than unlocking the door lock is performed before the use of the
(3)第3の変形例
第3の変形例では、所定の条件が整った場合には、エンジン駆動制御部202はイグニション信号IGをオンに維持する。具体的には、ドアロックの開錠、ドア開放、搭乗、ドア閉鎖、イグニションスイッチIG−SWの接続という順番で行われるユーザ操作が途中で中止され、キー2の抜き取り、ドア開放、降車、ドア閉鎖、ドアロックの施錠という手順で実行されたときには、車両が施錠された状態に戻っており盗難の危険性が低下するので、イグニション信号IGをオンに維持する。そうすることで、再度ユーザが搭乗するときにはエンジンが駆動状態に保たれるので、ユーザの利便性を向上することができる。
(3) Third Modification In the third modification, the engine
第3の変形例では、第1の実施形態で図6に示した手順が実行される。ただし、図6における説明ではエンジン始動部20aが実行した動作を、ここではエンジン始動制御部201またはエンジン駆動制御部202が実行する。具体的には、遠隔始動を実行する手順S4は、エンジン始動制御部201が実行する。また、イグニション信号IGをオフにする手順S10、S14、S16は、エンジン駆動制御部202が実行する。さらに、車両のドアロックが施錠状態に戻ったか否かを確認する手順S13_2、施錠状態に戻っている場合にイグニション信号IGをオンに維持してエンジンを駆動状態に保つ手順S13_3もエンジン駆動制御部202が実行する。
In the third modification, the procedure shown in FIG. 6 in the first embodiment is executed. However, in the description of FIG. 6, the operation performed by the
図15は、第3の変形例における、操作監視部20bの動作手順を説明するフローチャート図である。図15は、図6における手順S12のサブルーチンに対応する。また、図15の手順は第1の実施形態における図7の手順の変形例に対応している。そして、図15における手順Aから続くサブルーチンは、図8に示した手順が適用される。
FIG. 15 is a flowchart for explaining the operation procedure of the
ここでは、図7の手順と異なる箇所について説明し、重複する箇所については説明を省略する。まず、ドアロックの開錠監視手順S30の前に、操作監視部20bは車両への操作の有無を監視する(S20)。ここで、車両への操作には、ドアロックの開錠が含まれる。よってドアロック開錠が検知されると(S20のYES)、ドアロックの開錠監視手順S30に進む。
Here, a different part from the procedure of FIG. 7 is demonstrated and description is abbreviate | omitted about the overlapping part. First, before the door unlocking monitoring procedure S30, the
ドアロックの開錠監視手順S30、ドア開監視手順S40、乗員の搭乗監視手順S50、ドア閉監視手順S60は、図7と同じであるので、説明を省略する。 The door lock unlocking monitoring procedure S30, the door opening monitoring procedure S40, the passenger boarding monitoring procedure S50, and the door closing monitoring procedure S60 are the same as in FIG.
イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70の前半で、操作監視部20bは、イグニション信号検知部24によりイグニションスイッチIG−SWの接続が検知されると(S73のYES)、手順S83に進む。一方、イグニションスイッチIG−SWの接続が検知されないときには(S73のNO)、図8のサブルーチンを実行する(手順A)。
In the first half of the ignition switch IG-SW connection monitoring procedure S70, when the ignition
すなわち、操作監視部20bは、所定時間経過する前に(S44のNO)イグニションスイッチIG−SWの接続以外の操作が検知されることなく(S46のNO、手順B)、イグニションスイッチIG−SWの接続が検知されたときに(S73のYES)、手順S83に進む。これに対し、所定時間が経過したときには(S44のYES)、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。
That is, the
また、所定時間経過する前に(S44のNO)イグニションスイッチIG−SWの接続以外の操作が実行されたときには(S46のYES)、手順S47aに進む。手順S47aでは、操作監視部20bは、検知された操作が、現在のユーザ操作の逆の手順に対応する操作であるかを確認する(S47a)。ここでは、現在のユーザ操作がイグニションスイッチIG−SWの接続であるので、キー抜き取りが逆の手順の操作に対応する。そして、YESの場合は手順S47bに進み、現在のユーザ操作がイグニションスイッチIG−SWの接続監視であるのでIG−SWの接続確認の前まで戻る(C70)。
If an operation other than the connection of the ignition switch IG-SW is performed before the predetermined time has elapsed (NO in S44) (YES in S46), the process proceeds to step S47a. In step S47a, the
次に、イグニションスイッチIG−SWの接続監視手順S70の後半では、操作監視部20bは、イグニションスイッチIG−SWの接続が行われたときにキー2の挿入が検知され、かつ(または)ユーザが携行する無線送信機から送信される識別信号が認証されると(S83のYES)手順S90に進んで操作監視手順S12を正常終了する(S90)。イグニションスイッチIG−SWの接続が行われたときにキー2の挿入が検知されず、または識別信号が認証されなかったときには(S83のNO)、図8のサブルーチンを実行する(手順A)。すなわち、操作監視部20bは、所定時間経過する前に(S44のNO)キー2の挿入以外の操作が検知されることなく(S46のNO、手順B)、キー2の挿入が検知され、かつ識別信号が認証されたときに(S83のYES)、手順S90に進む。これに対し、所定時間が経過したときには(S44のYES)、操作状態のログを遠隔始動装置20内部のRAMに格納して(S48)操作監視手順S12を異常終了する。また、所定時間経過する前に(S44のNO)イグニションスイッチIG−SWの接続以外の操作が実行されたときには(S46のYES)、手順S47aに進む。そして、操作監視部20bは、現在のユーザ操作がイグニションスイッチIG−SWの接続であるので、逆の手順であるキー抜き取りが行われたかを確認する。そして、YESの場合は手順S47bに進み、現在のユーザ操作がイグニションスイッチIG−SWの接続監視であるのでIG−SWの接続確認の前まで戻る(C70)。
Next, in the latter half of the ignition switch IG-SW connection monitoring procedure S70, the
このように第3の変形例では、ドアロック開錠時にキー2の使用を検知する前に車両に対する操作がなされたときには、即座にエンジンの駆動を停止する。そうすることにより、安全性を向上させることができる。これに加え、ドアロックの開錠、ドア開放、搭乗、ドア閉鎖、イグニションスイッチIG−SWの接続という順番で行われるユーザ操作が途中で中止され、キー2の抜き取り、ドア開放、降車、ドア閉鎖、ドアロックの施錠という手順で実行されたときには、車両が施錠された状態に戻っており盗難の危険性が低下するので、イグニション信号IGをオンに維持する。そうすることで、再度ユーザが搭乗するときにはエンジンが駆動状態に保たれるので、ユーザの利便性を向上することができる。すなわち、安全性を確保しつつ、利便性を向上できる。
As described above, in the third modified example, when the vehicle is operated before the use of the
上述したように、第2の実施形態によれば、エンジンを遠隔始動するときに車両盗難に対する安全性を低下させることなく、ユーザの利便性を向上させることができる。 As described above, according to the second embodiment, user convenience can be improved without reducing the safety against vehicle theft when the engine is remotely started.
2:キー、4:キーシリンダ、6:エンジン制御装置、10:遠隔操作端末、20:遠隔始動装置、20a:エンジン始動部、20b:操作監視部、20d:動作モード選択部、201:エンジン始動制御部、202:エンジン駆動制御部、IG−SW:イグニションスイッチ、IG:イグニション信号 2: key, 4: key cylinder, 6: engine control device, 10: remote operation terminal, 20: remote start device, 20a: engine start unit, 20b: operation monitoring unit, 20d: operation mode selection unit, 201: engine start Control unit, 202: engine drive control unit, IG-SW: ignition switch, IG: ignition signal
Claims (6)
前記始動指示信号に応答して前記エンジンを始動させるエンジン始動制御部と、
前記車両に対して行われる操作を監視する操作監視部と、
前記エンジンが始動された後に、所定条件に基づいて当該エンジンの駆動を継続するか停止するかを決定するエンジン駆動制御部とを有し、
前記エンジン駆動制御部は、前記車両のドア開錠時とイグニション接続時の少なくとも2つのタイミングでのキーの検知を行い、いずれのタイミングでも前記キーが検知されたときには当該エンジンの駆動を継続させ、少なくとも1つのタイミングで前記キーが検知されないときには前記エンジンの駆動を停止させることを特徴とする遠隔始動装置。 A remote starter for starting an engine when a start instruction signal instructing start of a vehicle engine is transmitted wirelessly,
An engine start control unit for starting the engine in response to the start instruction signal;
An operation monitoring unit for monitoring operations performed on the vehicle;
An engine drive control unit that determines whether to continue or stop driving the engine based on a predetermined condition after the engine is started;
The engine drive control unit detects a key at at least two timings when the door of the vehicle is unlocked and when an ignition is connected, and continues to drive the engine when the key is detected at any timing, A remote starter for stopping driving of the engine when the key is not detected at least at one timing.
前記エンジン駆動制御部は、前記キーの検知を行うタイミングで前記キーが検知された後は、前記所定条件を前記キーが検知される以前よりも前記エンジンの駆動が停止されにくくなるように変更することを特徴とする遠隔始動装置。 In claim 1,
The engine drive control unit changes the predetermined condition so that the drive of the engine is less likely to be stopped than before the key is detected after the key is detected at the timing of detecting the key. A remote starter characterized by that.
前記エンジン駆動制御部は、前記ドア開錠時に前記キーが検知される前に前記車両に対する所定の操作が検知されたときには前記エンジンの駆動を停止させ、前記ドア開錠時に前記キーが検知された後は、前記所定の操作が検知されたときでも前記エンジンの駆動を停止させないことを特徴とする遠隔始動装置。 In claim 2,
The engine drive control unit stops driving the engine when a predetermined operation on the vehicle is detected before the key is detected when the door is unlocked, and the key is detected when the door is unlocked. The remote starter is characterized in that the engine is not stopped even when the predetermined operation is detected.
前記エンジン駆動制御部は、前記ドア開錠時に前記キーが検知される前に前記ドア開錠以外の前記車両に対する所定の操作が検知されたときには前記エンジンの駆動を停止させ、前記ドア開錠時に前記キーが検知された後は、前記ドア開錠以外の前記車両に対する所定の操作が検知されたときでも前記エンジンの駆動を停止させないことを特徴とする遠隔始動装置。 In claim 2,
The engine drive control unit stops driving the engine when a predetermined operation on the vehicle other than the door unlocking is detected before the key is detected when the door is unlocked, and when the door is unlocked. The remote starter is characterized in that after the key is detected, the driving of the engine is not stopped even when a predetermined operation on the vehicle other than the door unlocking is detected.
前記エンジン駆動制御部は、前記ドア開錠時に前記キーが検知される前に前記ドア開錠以外の前記車両に対する所定の操作が検知されたときには前記エンジンの駆動を停止させ、前記ドア開錠時に前記キーが検知された後は、前記ドア開錠以外の前記車両に対する操作を所定の順序で検知したときには、前記エンジンの駆動を停止させないことを特徴とする遠隔始動装置。 In claim 2,
The engine drive control unit stops driving the engine when a predetermined operation on the vehicle other than the door unlocking is detected before the key is detected when the door is unlocked, and when the door is unlocked. After the key is detected, when the operation on the vehicle other than the door unlocking is detected in a predetermined order, the drive of the engine is not stopped.
前記エンジン始動制御部は、前記始動指示信号に応答して前記エンジンを制御するエンジン制御装置に対して前記エンジンを始動させる制御信号を出力し、
前記エンジン駆動制御部は、前記イグニション接続時に前記キーが検知されると、前記制御信号の出力を停止することを特徴とする遠隔始動装置。 In claim 1,
The engine start control unit outputs a control signal for starting the engine to an engine control device that controls the engine in response to the start instruction signal;
The engine drive control unit stops outputting the control signal when the key is detected at the time of ignition connection.
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