JP2010239377A - 無線ネットワーク制御装置、移動体通信システム、並びにリオーダリング制御方法及びプログラム - Google Patents

無線ネットワーク制御装置、移動体通信システム、並びにリオーダリング制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】リオーダリング処理のスループットを向上させる。
【解決手段】無線ネットワーク制御装置30を構成する受信部31は、基地局20から、移動局10により生成された複数のデータパケット110を含むフレーム120を順次受信する。リオーダリング部32は、各データパケットを、各データパケットに付加されたシーケンス番号111順に並べ替える。この際、リオーダリング部32は、次に受信されるべき期待データパケットの受信待機時間130を、移動局10及び基地局20が前記期待データパケットの再送に要し得る最大時間と、前記期待データパケットより遅れて受信されるべきデータパケットの内で受信済みの一のデータパケットに付加されたシーケンス番号、及び前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に基づき算出した、移動局10による両データパケット間の送出時間差との差分時間に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線ネットワーク制御装置、移動体通信システム、並びにリオーダリング制御方法及びプログラムに関し、特にHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)方式等に則してデータパケットの並べ替えを行う技術に関する。
近年、3GPP(3rd Generation Partnership Project)によるHSUPA方式の仕様検討が進められている。このHSUPA方式は、大略、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式を採用する移動体通信システムにおいて、上り方向のデータ伝送レートを向上させるものである。
より具体的には、移動体通信システムを構成するRNC(Radio Network Controller:無線ネットワーク制御装置)が、基地局からのE−DCH FP(Enhanced Dedicated Channel Frame Protocol)フレームを終端し、当該E−DCH FPフレームに含まれる複数のMAC−es PDU(Medium Access Control dedicated Protocol Data Unit)に対するリオーダリング処理を実行する。ここで、MAC−es PDUは、移動局から基地局に対して無線伝送されるデータパケットである。
上記のリオーダリング処理を実行する一般的なRNCが、例えば特許文献1に記載されている。このRNC内のリオーダリング処理部は、各MAC−es PDUを、これに付加されたTSN(Transmission Sequence Number)順に並べ替える。ここで、TSNは、移動局によるMAC−es PDUの生成順序を示す。
また、リオーダリング処理部は、MAC−es PDUの並べ替えに際してTSNの欠番(すなわち、MAC−es PDUの受信抜け)を検出した場合、一定時間を計時するためのタイマを始動し、以て欠番が生じたTSNに対応するMAC−es PDUの受信を待機する。この後、待機中のMAC−es PDUを受信した場合、リオーダリング処理部は、上記のタイマを停止すると共に、当該MAC−es PDUと、順序確認が既に完了している後続のMAC−es PDUとを上位レイヤへ順次転送する。また、上記のタイマが満了した場合、リオーダリング処理部は、待機中のMAC−es PDUの受信を諦め、後続のMAC−es PDUのみを上位レイヤへ転送する。
特開2008−301178号公報
しかしながら、上記の特許文献1には、MAC−es PDUの受信抜けが発生した場合に、リオーダリング処理のスループット(すなわち、上り方向のデータ伝送レート)が低下してしまうという課題があった。これは、待機中のMAC−es PDUを受信できない場合であっても当該MAC−es PDUの受信を一定時間待機し、以て後続のMAC−es PDUを滞留させてしまうためである。
従って、本発明は、リオーダリング処理のスループットを向上させることが可能な無線ネットワーク制御装置、移動体通信システム、並びにリオーダリング制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係る無線ネットワーク制御装置は、基地局から、移動局により生成された複数のデータパケットを含むフレームを順次受信する受信部と、各データパケットを、各データパケットに付加されたシーケンス番号順に並べ替えるリオーダリング部とを備え、前記リオーダリング部が、前記並べ替えに際して次に受信されるべき期待データパケットの受信待機時間を、前記移動局及び基地局が前記期待データパケットの再送に要し得る最大時間と、前記期待データパケットより遅れて受信されるべきデータパケットの内で受信済みの一のデータパケットに付加されたシーケンス番号、及び前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に基づき算出した、前記移動局による両データパケット間の送出時間差との第1の差分時間に設定する。
また、本発明の一態様に係る移動体通信システムは、データパケットを生成する度毎に、前記データパケットにシーケンス番号を付加して送出する移動局と、前記移動局から一定期間内に受信した複数のデータパケットを含むフレームを生成すると共に、前記フレームを送出する基地局と、前記基地局から前記フレームを順次受信すると共に、各データパケットを前記シーケンス番号順に並べ替える無線ネットワーク制御装置とを備え、前記無線ネットワーク制御装置が、前記並べ替えに際して次に受信されるべき期待データパケットの受信を、前記移動局及び基地局が前記期待データパケットの再送に要し得る最大時間と、前記期待データパケットより遅れて受信されるべきデータパケットの内で受信済みの一のデータパケットに付加されたシーケンス番号、及び前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に基づき算出した、前記移動局による両データパケット間の送出時間差との差分時間だけ待機する。
また、本発明の一態様に係るリオーダリング制御方法は、無線ネットワーク制御装置におけるリオーダリング制御方法を提供する。このリオーダリング制御方法は、基地局から、移動局により生成された複数のデータパケットを含むフレームを順次受信し、各データパケットをこれに付加されたシーケンス番号順に並べ替えるのに際して、次に受信すべき期待データパケットの受信待機時間を、前記移動局及び基地局が前記期待データパケットの再送に要し得る最大時間と、前記期待データパケットより遅れて受信すべきデータパケットの内で受信済みの一のデータパケットに付加されたシーケンス番号、及び前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に基づき算出した、前記移動局による両データパケット間の送出時間差との第1の差分時間に設定する。
さらに、本発明の一態様に係るリオーダリング制御プログラムは、無線ネットワーク制御装置に、基地局から、移動局により生成された複数のデータパケットを含むフレームを順次受信する処理と、各データパケットをこれに付加されたシーケンス番号順に並べ替えるのに際して、次に受信すべき期待データパケットの受信待機時間を、前記移動局及び基地局が前記期待データパケットの再送に要し得る最大時間と、前記期待データパケットより遅れて受信すべきデータパケットの内で受信済みの一のデータパケットに付加されたシーケンス番号、及び前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に基づき算出した、前記移動局による両データパケット間の送出時間差との第1の差分時間に設定する処理とを実行させる。
本発明では、受信抜けが発生したデータパケットを、移動局−基地局間での再送制御に伴って受信され得る必要最小限の時間だけ待機する。このため、待機中のデータパケットを受信できない場合における後続のデータパケットの滞留時間を短縮でき、以てリオーダリング処理のスループットを向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置、及びこれを適用する移動体通信システムの構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置に用いるフレーム選択部の動作例を示したフローチャート図である。 本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置に用いる順序補正部の全体動作例を示したフローチャート図である。 本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置に用いる順序補正部におけるリオーダリングタイマの始動処理例を示したフローチャート図である。 本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置に用いる順序補正部におけるリオーダリングタイマの設定動作例を示したタイムチャート図である。 本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置に用いるリオーダリングテーブルの構成例を示した図である。 本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置に用いる順序補正部におけるリオーダリングテーブルの更新処理例を示したフローチャート図である。 本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置に用いる順序補正部におけるリオーダリングテーブルの設定例を示した図である。 本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置に用いる順序補正部におけるリオーダリングタイマのタイムアウト処理例を示したフローチャート図である。 本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置に用いる順序補正部における後続PDUの転送処理例を示したフローチャート図である。 本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る無線ネットワーク制御装置に用いる受信ウィンドウの設定例を示した図である。 本発明の実施の形態3に係る無線ネットワーク制御装置に用いる順序補正部の全体動作例を示したフローチャート図である。 本発明の実施の形態3に係る無線ネットワーク制御装置に用いる順序補正部における後続PDUの転送処理例を示したフローチャート図である。 本発明の実施の形態3に係る無線ネットワーク制御装置に用いる順序補正部におけるリオーダリングタイマの始動処理例を示したフローチャート図である。 本発明の実施の形態4に係る無線ネットワーク制御装置の構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る無線ネットワーク制御装置に用いる有効CFNの設定例を示した図である。 本発明の実施の形態4に係る無線ネットワーク制御装置に用いるフレーム選択部の動作例を示したフローチャート図である。
以下、本発明に係る無線ネットワーク制御装置及びこれを適用する移動体通信システムの実施の形態1〜4を、図1〜図18を参照して説明する。なお、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
[実施の形態1]
図1に示す本実施の形態に係る移動体通信システム1は、移動局10と、この移動局10との無線通信を行う基地局20と、この基地局20に有線伝送路を介して接続された無線ネットワーク制御装置(RNC)30とで構成され、一例としてHSUPA方式に準拠した上り方向のデータ伝送サービスを提供する。
この内、移動局10は、基地局20が形成するHSUPAサービスエリア(セル)21内において、TSN111を付加したMAC−es PDU(以下、PDUと略称することがある)110を無線送出する。なお、移動局10には、HSUPA方式に則して動作する一般的な移動局を用いることができるため、その詳細な構成については説明を省略する。
また、基地局20は、移動局10から一定期間内に受信した複数のPDU110を含むE−DCH FPフレーム(以下、フレームと略称することがある)120を生成し、無線ネットワーク制御装置30に対して送出する。なお、基地局20には、HSUPA方式に則して動作する一般的な基地局を用いることができるため、その詳細な構成については説明を省略する。
さらに、無線ネットワーク制御装置30は、基地局20からフレーム120を順次受信する受信部31と、フレーム120に含まれる各PDU110をTSN111順に並べ替えるリオーダリング部32とを備えている。なお、図示を省略するが、無線ネットワーク制御装置30は、移動局10と、公衆電話網加入者端末或いは他の移動局との通信接続や通話路切り替え等の一般的な制御も行う。
受信部31は、論理チャネル(E−DCH)毎にフレーム120を受信し、各論理チャネルを介して受信したフレーム120を個別のバッファ(図示せず)に保持する。
また、リオーダリング部32は、フレーム選択部321と、順序補正部322と、タイマの開始及び停止を実行するタイマ機能部323とを有する。
この内、フレーム選択部321は、受信部31から取得したフレーム120中から伝送誤りの無い正常なフレームを選択すると共に、選択したフレームからPDU110を抽出して順序補正部322へ転送する。
また、順序補正部322は、フレーム選択部321から転送されたPDU110に付加されるTSN111を参照して、PDU110の順序を補正する。順序補正部322は、順序補正後のPDU110を、図1に点線で示すデータ分離部33へ転送する。なお、データ分離部33は、PDU110をMAC−d(dedicated channel)データに分離する機能を有する。
さらに、順序補正部322は、順序補正に際して次に受信されるべき期待PDUの受信抜けが発生した場合、タイマ機能部323に対して、当該期待PDUの受信を待機するためのタイマ(以下、リオーダリングタイマと呼称する)130の始動を指示する。ここで、順序補正部322は、リオーダリングタイマ130のタイマ値を、移動局10及び基地局20が期待PDUの再送に要し得る最大時間(以下、最大再送時間と呼称する)と、期待PDUに対応するTSN(以下、期待TSNと呼称する)と、期待PDUより遅れて受信されるべきPDUの内で、期待PDUに先立って受信されたPDU(すなわち、後続のPDU)に付加されたTSNとに基づき設定する。タイマ機能部323からリオーダリングタイマ130の満了を示すタイムアウト通知140を受信すると、順序補正部322は、期待PDUの受信を諦め、後続のPDUの順序を補正してデータ分離部33へ転送する。
次に、本実施の形態の動作を、図2〜図10を参照して詳細に説明する。なお、これらの図2〜図10においては無線ネットワーク制御装置30の動作例のみを扱い、移動局10及び基地局20の動作についてはその説明を省略する。
図2に示すように、まず、図1に示したリオーダリング部32内のフレーム選択部321が、受信部31からE−DCH FPフレーム120を取得する(ステップS1)。そして、フレーム選択部321は、フレーム120のヘッダ及びペイロード(共に図示せず)中にそれぞれ設定されたCRC(Cyclic Redundancy Check、図示せず)を参照し、フレーム120が正常なフレームか否かを判定する(ステップS2及びS3)。
この結果、フレーム120が正常なフレームであると判定した場合、フレーム選択部321は、ペイロード中からMAC−es PDU110を抽出して順序補正部322へ転送する(ステップS4)。一方、フレーム120が正常なフレームで無い場合、フレーム選択部321は、フレーム120を廃棄する(ステップS5)。
また、図3に示すように、順序補正部322は、フレーム選択部321からPDU110を受信すると(ステップS11)、期待TSN111eがPDU110に付加されたTSN111と一致するか否かを判定する(ステップS12)。
この結果、期待TSN111eがTSN111と一致しなかった場合、順序補正部322は、図4に示すリオーダリングタイマ始動処理を実行する(ステップS13)。
より具体的には、順序補正部322は、リオーダリングタイマ130を未だ始動していない場合(ステップS21)、リオーダリングタイマ130のタイマ値131を、下記の式(1)に従って算出する(ステップS22)。
・タイマ値130 = 最大再送時間132 − 送出時間差133 …式(1)
ここで、上記の式(1)中の最大再送時間132は、図1に示した移動局10及び基地局20による期待PDUの1回当たりの再送制御時間と、期待PDUの最大再送回数とにより決定される時間である。この内、再送制御時間は、TTI(Transmission Time Interval、移動局10によるPDU同士間の送出時間間隔)と、HARQ(Hybrid Automatic ReQuest)制御に要するプロセス数(以下、HARQ制御プロセス数と呼称する)との積で表わされる。HARQ制御プロセス数は、TTIが"10ms"に設定される場合に"4"となり、TTIが"2ms"に設定される場合には"8"となる。一方、最大再送回数は、無線ネットワーク制御装置30から基地局20へ通知する"Maximum Number of Retransmission for E−DCH"パラメータで指定され、"0"〜"15"の値範囲を取り得る。従って、最大再送時間132は、下記の式(2)で表すことができる。
・最大再送時間132 = 最大再送回数 × TTI × HARQ制御プロセス数
…式(2)
また、上記の式(1)中の送出時間差133は、移動局10による期待PDU−PDU110間の送出時間差であり、下記の式(3)に従って算出することができる。
・送出時間差133= (TSN111 − 期待TSN111e) × TTI …式(3)
例えば、図5に示すように、期待TSN111eを"1"としている状態(すなわち、TSN="1"が付加されたPDU110_1の受信を待機している状態)において、TSN="4"が付加されたPDU110_4が受信された場合、送出時間差133は3TTIとなる。
すなわち、送出時間差133は、移動局10による期待PDU110_1の送出時刻t0が、現在処理対象としているPDU110_4の受信時刻t1よりどれだけ前であったかを示している。一方、最大再送時間132は、時刻t0を始点とする、期待PDU110_1が最も遅延して受信され得る時刻t2を示している。従って、これらの最大再送時間132及び送出時間差133の差分時間として算出されたタイマ値131は、現在時刻t1を始点とする、期待PDU110_1がさらに遅延して受信され得る境界時刻を示している。
そして、順序補正部322は、上記のステップS22で算出したタイマ値131が"0"以下であるか否か(すなわち、上記の境界時刻を過ぎてしまったか否か)を判定する(ステップS23)。
この結果、タイマ値131≦"0"が成立した場合、順序補正部322は、期待PDU110_1の受信を諦め、PDU110_4をデータ分離部33へ転送する(ステップS24)。そして、順序補正部322は、期待TSN111eを"1"だけインクリメントする(ステップS25)。
一方、タイマ値131>"0"が成立した場合、順序補正部322は、図6に示すリオーダリングテーブル34の先頭レコードとして、TSN111="4"とPDU110_4を登録する(ステップS26)。そして、順序補正部322は、タイマ機能部323に対してタイマ値131を指示し、以てリオーダリングタイマ130を始動する(ステップS27)。
この後、図5に点線で示すPDU110_2及び110_3が順に受信されたとする。この場合、順序補正部322は、リオーダリングタイマ130を始動済みと判断し、図7に示すリオーダリングテーブル更新処理を繰り返し実行する(ステップS28)。
より具体的には、まず順序補正部322は、PDU110_2に付加されたTSN111="2"の比較対象とするTSN(以下、比較対象TSNと呼称する)111cを、図8(a)に示す如く、リオーダリングテーブル34中の最後尾のレコードに含まれるTSN="4"に設定する(ステップS31)。
今、TSN111("2")<比較対象TSN111c("4")が成立し(ステップS32)、且つ比較対象TSN111がリオーダリングテーブル34中の先頭レコードに含まれるTSNであるため(ステップS33)、順序補正部322は、図8(b)に示す如く、リオーダリングテーブル34の先頭レコードとして、TSN111="2"とPDU110_2を挿入する(ステップS34)。
そして、順序補正部322は、PDU110_3について上記のステップS31〜S33を再び実行する。この結果、順序補正部322は、上記のステップS33において、比較対象TSN111("4")がリオーダリングテーブル34中の先頭レコードに含まれるTSNで無いと判定し、比較対象TSN111を、図8(b)に示す如くリオーダリングテーブル34中の一つ前のレコードに含まれるTSN="2"に更新する(ステップS35)。
この場合、上記のステップS32においてTSN111("3")>比較対象TSN111c("2")が成立するため、順序補正部322は、図8(c)に示す如く、リオーダリングテーブル34中の比較対象TSN111cの一つ後ろの位置に、TSN111="3"とPDU110_3を挿入する(ステップS36)。
また、TSN111="6"が付加されたPDU110_6が受信されたとする。この場合、上記のステップS32においてTSN111("6")>比較対象TSN111c("4")が成立するため、順序補正部322は、上記のステップS36を再び実行し、以て図8(d)に示す如く、リオーダリングテーブル34の最後尾のレコードとして、TSN111="6"とPDU110_6を登録する。
この後、タイマ機能部323からタイムアウト通知140を受信すると、順序補正部322は、図9に示すタイムアウト処理を実行する。すなわち、順序補正部322は、期待PDU110_1の受信を諦め、期待TSN111eを"1"だけインクリメントする(ステップS41)。そして、順序補正部322は、図10に示す後続PDU転送処理を実行する(ステップS42)。
より具体的には、まず順序補正部322は、期待TSN111e("2")がリオーダリングテーブル34中の先頭レコードに含まれるTSNと一致するか否かを判定する(ステップS51)。
今、リオーダリングテーブル34中の先頭レコードにはTSN="2"が登録されているため(図8(d)参照)、順序補正部322は、PDU110_2をデータ分離部33へ転送する。また、順序補正部322は、リオーダリングテーブル34中の先頭レコードを削除する(ステップS53)と共に、期待TSN111eを"1"だけインクリメントする(ステップS54)。
そして、順序補正部322は、リオーダリングテーブル34中に他のレコードが登録されているか否かを判定する(ステップS55)。
今、リオーダリングテーブル34中にはTSN="3"、"4"、及び"6"に関するレコードが存在するため、順序補正部322は、上記のステップS51〜S55を繰り返し実行し、以てPDU110_3及び110_4をデータ分離部33へ順次転送すると共に、期待TSN111eを"5"に更新する。
この時、期待TSN111e("5")がリオーダリングテーブル34中の先頭レコードに含まれるTSN("6")と一致しないため、順序補正部322は、リオーダリングタイマ130のタイマ値131を、上記の式(1)に従って算出する(ステップS56)。但し、順序補正部322は、上記の送出時間差133を、下記の式(4)に従って算出する。
・送出時間差133 =
(テーブル34中の先頭TSN − 期待TSN111e) × TTI …式(4)
そして、順序補正部322は、上記のステップS56で算出したタイマ値131が"0"以下であるか否かを判定する(ステップS57)。
この結果、タイマ値131≦"0"が成立した場合、順序補正部322は、期待TSN111e="5"が付加されたPDU110_5(図示せず)の受信を諦め、上記のステップS54に進んで期待TSN111eを"6"に更新する。これにより、PDU110_6が、データ分離部33へ転送されることとなる。
一方、タイマ値131>"0"が成立した場合、順序補正部322は、リオーダリングタイマ130を始動する(ステップS58)。これにより、PDU110_5の受信が待機されることとなる。
このように、無線ネットワーク制御装置30は、受信抜けが発生したPDUの受信を、移動局10−基地局20間でのHARQ制御に伴って受信される得る必要最小限の時間だけ待機する。このため、待機中のPDUを受信できない場合における後続PDUの滞留時間を短縮できる。
図3に戻って、上記のステップS12で期待TSN111eがTSN111と一致すると判定した場合、順序補正部322は、PDU110を、上記のリオーダリングテーブル34に登録すること無く、即座にデータ分離部33へ転送する(ステップS14)。また、順序補正部322は、期待TSN111eを"1"だけインクリメントする(ステップS15)。
そして、順序補正部322は、リオーダリングタイマ130を始動済みである場合(ステップS16)、タイマ機能部323にリオーダリングタイマ130を停止させる(ステップS17)。
また、順序補正部322は、リオーダリングテーブル34中にレコードが存在する場合(ステップS18)、図10に示した後続PDU転送処理を実行する(ステップS19)。
なお、リオーダリングタイマ130のタイマ値131は、下記の式(5)に従って算出すると好適である。
・タイマ値130 =
最大再送時間132 − 送出時間差133 + TTI …式(5)
上記の式(5)では、上記の式(1)に示したタイマ値に対して1TTI分のマージンを付加している。これは、期待PDUの最も遅延した受信タイミングと、上記のタイマアウト処理の実行タイミングとが同時となる虞があるためである。1TTI分のマージンを付加することにより、両タイミングが同時となるのを回避し、以て期待PDUが不要に廃棄されてしまうのを防止できる。
[実施の形態2]
図11に示す本実施の形態に係る無線ネットワーク制御装置30aは、受信部31が、MAC−es PDU110の受信時刻(以下、PDU受信時刻と呼称する)150を記憶する点と、リオーダリング部32内の順序補正部322が、PDU受信時刻150をさらに用いてリオーダリングタイマ130を設定する点とが、上記の実施の形態1と異なる。
動作において、順序補正部322は、リオーダリングタイマ130のタイマ値131を、下記の式(6)に従って算出する。
・タイマ値130 = 最大再送時間132 − 送出時間差133
− バッファリング時間134 …式(6)
ここで、上記の式(6)中のバッファリング時間134は、図4に示したステップS22では下記の式(7)で表し、図10に示したステップS56では下記の式(8)で表すことができる。下記の式(7)のバッファリング時間134は、受信部31におけるPDU110の保持時間を示し、下記の式(8)のバッファリング時間134は、リオーダリングテーブル34におけるPDU110の保持時間を示している。
・バッファリング時間134 = 現在時刻 − PDU受信時刻150 …式(7)
・バッファリング時間134 =
現在時刻 − テーブル34中の先頭PDUの受信時刻 …式(8)
バッファリング時間134を差し引くことにより、リオーダリングタイマ130のタイマ値131をより精度良く設定することができる(余分な時間値の設定を防止できる)。なお、バッファリング時間134は、上記の式(5)に示したタイマ値131から差し引いても良い。
[実施の形態3]
本実施の形態に係る無線ネットワーク制御装置は、上記の実施の形態1又は2に示した無線ネットワーク制御装置30又は30aと同様の構成とすることができる。但し、リオーダリング部32内の順序補正部322が、図12に示す受信ウィンドウ160を用いて、MAC−es PDU110をリオーダリング処理の対象とするか否かを判定する。
ここで、TSN111の値範囲が0〜63で定義されるため(すなわち、TSN111の値が、移動局10によるPDU110の一連のバースト伝送サイクル中に循環し得るため)、受信ウィンドウ160は、期待TSN111eに対して循環方向に+0〜+31の値を有するTSN111が付加されたPDU110をリオーダリング処理の対象とし、期待TSN111eに対して−1〜−32の値を有するTSN111が付加されたPDU110をリオーダリング処理の対象外とするように設定すると好適である。
より具体的には、順序補正部322は、下記の式(9)に示す条件を満たす場合に、TSN111(PDU110)が受信ウィンドウ160内に収まると判定する。
・mod{(64 + TSN111 − 期待TSN111e), 64} < 32 …式(9)
動作において、順序補正部322は、図3に示したステップS11〜S19、及び図10に示したステップS51〜S58に加えて、図13及び図14に示すステップS61及びS62の処理を実行する。すなわち、順序補正部322は、期待PDUをデータ分離部33へ転送したタイミングで、受信ウィンドウ160の開始時刻161を現在時刻に設定し、後続PDUを転送したタイミングでは、開始時刻161をリオーダリングテーブル34中の先頭PDUの受信時刻に設定する。
また、順序補正部322は、リーダリングタイマ始動処理に際して、図4に示したステップS21〜S28に加えて、図15に示すステップS63〜S65の処理を実行する。まず順序補正部322は、受信ウィンドウ160の開始時刻161から32TTIが経過しているか否かを判定する(ステップS63)。
この結果、開始時刻161から32TTIが経過していない場合、順序補正部322は、TSN111が受信ウィンドウ160内に収まるか否かをさらに判定する(ステップS64)。TSN111が受信ウィンドウ160内に収まらない場合、順序補正部322は、PDU110がリオーダリング処理の過程で受信を諦めた不要なPDU(リオーダリングタイマ130のタイムアウトより遅れて受信されたPDU)であると判断し、PDU110を廃棄する(ステップS65)。一方、TSN111が受信ウィンドウ160内に収まる場合、順序補正部322は、図4と同様のリオーダリングタイマ始動処理を実行する。
これにより、不要なPDUが後段の処理に与える影響を排除し、以てリオーダリング処理の負荷を軽減することができる。
また、上記のステップS63で開始時刻161から32TTIが経過していると判定した場合、順序補正部322は、上記のステップS64に示した判定処理を実行すること無く、図4と同様のリオーダリングタイマ始動処理を実行する。
これにより、下記(A)及び(B)に示す効果が得られる。
(A)PDU110が期待PDUとは異なるバースト伝送サイクルにおいて送出された場合に、PDU110をリオーダリング処理の対象として扱うことができる。すなわち、TSN111の開始値がバースト伝送サイクル毎に異なる場合であっても、各バースト伝送サイクルにおけるリオーダリング処理を正確に実行することができる。
(B)移動局10又は基地局20に一時的な障害が発生してPDU110又はフレーム120が送出されず、この後に障害が復旧して無線ネットワーク制御装置30(又は30a)がフレーム120を正常に受信した場合に、正常に受信したフレーム120に含まれるPDU110が不要に廃棄されてしまうのを防止できる。
[実施の形態4]
図16に示す本実施の形態に係る無線ネットワーク制御装置30bは、複数(この例では3台)の基地局20_1〜20_3に接続されている点が、上記の実施の形態1と異なる。
この場合、無線ネットワーク制御装置30bは、基地局20_1〜20_3から、同一のMAC−es PDU 110を含むE−DCH FPフレーム120を重複して受信し得る。これは、移動局10が、基地局20_1〜20_3がそれぞれ形成するHSUPAサービスエリア21_1〜21_3の重複エリア内において、MAC−es PDU 110をマルチキャスト送出するためである。
従って、無線ネットワーク制御装置30b内のフレーム選択部321は、CFN(Connection Frame Number)121を用いて、フレーム120の重複受信を監視する。
ここで、CFN121の値範囲が0〜255で定義されることを考慮し、フレーム選択部321は、図17に示すように、受信済みのフレームに付加されたCFN(以下、受信済みCFNと呼称する)121rに対して、循環方向に+0〜+128の値を有するCFN121を有効なCFN121vとし、−1〜−127の値を有するCFN121を無効なCFNとして扱う。
受信済みCFN121r
より具体的には、フレーム選択部321は、下記の式(10)に示す条件を満たすCFN121を、有効CFN121vと判定する。
・mod{(256 + CFN121 −受信済みCFN121r), 256} ≦ 128
…式(10)
動作において、フレーム選択部321は、図2に示したステップS1〜S5に加えて、図18に示すステップS71〜S73の処理を実行する。すなわち、まずフレーム選択部321は、前回のフレーム受信時刻122から"1280ms"が経過しているか否かを判定する(ステップS71)。これは、CFN121が"10ms"毎に"1"ずつカウントアップされるためである。
この結果、フレーム受信時刻122から"1280ms"が経過していない場合、フレーム選択部321は、CFN121が有効CFN121vであるか否かをさらに判定する(ステップS72)。CFN121が有効CFN121vで無い場合、フレーム選択部321は、フレーム120が重複受信されたフレームであると判断し、上記のステップS5に進んでフレーム120を廃棄する。一方、CFN121が有効CFN121vである場合、フレーム選択部321は、上記の受信済みCFN121rとフレーム受信時刻122を更新(又は設定)する(ステップS73)。
これにより、同一のPDUが後段の順序補正部322へ転送されないため、リオーダリング処理の負荷を軽減することができる。
また、上記のステップS71でフレーム受信時刻122から"1280ms"が経過していると判定した場合、フレーム選択部321は、上記のステップS72に示した判定処理を実行すること無く、上記のステップS73に進む。
これにより、CFN121の開始値がバースト伝送サイクル毎に異なる場合であっても、フレーム120が不要に廃棄されてしまうのを防止でき、以て各バースト伝送サイクルにおけるリオーダリング処理を正確に実行することができる。
なお、上記の実施の形態によって本発明は限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づき、当業者によって種々の変更が可能なことは明らかである。
例えば、上記の実施の形態に示した各処理を、無線ネットワーク制御装置に実行させるためのプログラムとして提供することもできる。この場合、当該プログラムを、無線ネットワーク制御装置内のプロセッサが実行可能なようにメモリ等の記憶媒体に格納すると好適である。或いは、当該プログラムは、既存の制御回路に組み込まれたファームウェアへのプラグインとして提供しても良い。
1 移動体通信システム
10 移動局
20, 20_1〜20_3 基地局
21, 21_1〜21_3 HSUPAサービスエリア
30, 30a, 30b 無線ネットワーク制御装置
31 受信部
32 リオーダリング部
33 データ分離部
34 リオーダリングテーブル
110, 110_1〜110_6 MAC−es PDU
111 TSN
111c 比較対象TSN
111e 期待TSN
120 E−DCH FPフレーム
121 CFN
121r 受信済みCFN
121v 有効CFN
122 フレーム受信時刻
130 リオーダリングタイマ
131 タイマ値
132 最大再送時間
133 送出時間差
140 タイムアウト通知
150 PDU受信時刻
160 受信ウィンドウ
161 開始時刻
321 フレーム選択部
322 順序補正部
323 タイマ機能部
t0〜t2 時刻

Claims (18)

  1. 基地局から、移動局により生成された複数のデータパケットを含むフレームを順次受信する受信部と、
    各データパケットを、各データパケットに付加されたシーケンス番号順に並べ替えるリオーダリング部と、を備え、
    前記リオーダリング部が、前記並べ替えに際して次に受信されるべき期待データパケットの受信待機時間を、前記移動局及び基地局が前記期待データパケットの再送に要し得る最大時間と、前記期待データパケットより遅れて受信されるべきデータパケットの内で受信済みの一のデータパケットに付加されたシーケンス番号、及び前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に基づき算出した、前記移動局による両データパケット間の送出時間差との第1の差分時間に設定する、無線ネットワーク制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記リオーダリング部が、前記期待データパケットの受信を、前記受信待機時間の経過後、さらに前記移動局による前記データパケット同士間の送出時間間隔だけ待機することを特徴した無線ネットワーク制御装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記受信部が、各データパケットの受信時刻を記憶し、
    前記リオーダリング部が、前記受信待機時間を、前記第1の差分時間から、現在時刻と前記受信部から取得した前記一のデータパケットの受信時刻との第2の差分時間をさらに減算した時間に設定することを特徴とした無線ネットワーク制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、
    前記シーケンス番号に、一定範囲内の値が循環して設定され、
    前記リオーダリング部が、前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に対して循環方向に予め定めた差分内の値を有するシーケンス番号が付加されたデータパケットを、前記並べ替えの対象として扱うことを特徴とした無線ネットワーク制御装置。
  5. 請求項4において、
    前記リオーダリング部が、前回の期待データパケットの受信時点から前記予め定めた差分に相当する時間が経過した場合、前記シーケンス番号の値に関わらず、以降のデータパケットを前記並べ替えの対象として扱うことを特徴とした無線ネットワーク制御装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項において、
    前記フレームにフレーム番号が付加され、且つ前記フレーム番号に一定範囲内の値が循環して設定され、
    前記リオーダリング部が、受信済みのフレームに付加されたフレーム番号に対して、循環方向に予め定めた差分内の値を有するフレーム番号が付加されたフレームに含まれるデータパケットを、前記並べ替えの対象として扱うことを特徴とした無線ネットワーク制御装置。
  7. 請求項6において、
    前記リオーダリング部が、前回のフレームの受信時点から前記予め定めた差分に相当する時間が経過した場合、前記フレーム番号の値に関わらず、以降のフレームに含まれるデータパケットを前記並べ替えの対象として扱うことを特徴とした無線ネットワーク制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において、
    前記フレーム及びデータパケットが、それぞれ、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)方式に規定されるE−DCH FP(Enhanced Dedicated Channel Frame Protocol)フレーム及びMAC−es PDU(Medium Access Control dedicated Protocol Data Unit)であることを特徴とした無線ネットワーク制御装置。
  9. データパケットを生成する度毎に、前記データパケットにシーケンス番号を付加して送出する移動局と、
    前記移動局から一定期間内に受信した複数のデータパケットを含むフレームを生成すると共に、前記フレームを送出する基地局と、
    前記基地局から前記フレームを順次受信すると共に、各データパケットを前記シーケンス番号順に並べ替える無線ネットワーク制御装置と、を備え、
    前記無線ネットワーク制御装置が、前記並べ替えに際して次に受信されるべき期待データパケットの受信を、前記移動局及び基地局が前記期待データパケットの再送に要し得る最大時間と、前記期待データパケットより遅れて受信されるべきデータパケットの内で受信済みの一のデータパケットに付加されたシーケンス番号、及び前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に基づき算出した、前記移動局による両データパケット間の送出時間差との差分時間だけ待機する、移動体通信システム。
  10. 無線ネットワーク制御装置におけるリオーダリング制御方法であって、
    基地局から、移動局により生成された複数のデータパケットを含むフレームを順次受信し、
    各データパケットをこれに付加されたシーケンス番号順に並べ替えるのに際して、次に受信すべき期待データパケットの受信待機時間を、前記移動局及び基地局が前記期待データパケットの再送に要し得る最大時間と、前記期待データパケットより遅れて受信すべきデータパケットの内で受信済みの一のデータパケットに付加されたシーケンス番号、及び前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に基づき算出した、前記移動局による両データパケット間の送出時間差との第1の差分時間に設定する、リオーダリング制御方法。
  11. 請求項10において、
    前記期待データパケットの受信を、前記受信待機時間の経過後、さらに前記移動局による前記データパケット同士間の送出時間間隔だけ待機することを特徴したリオーダリング制御方法。
  12. 請求項10又は11において、
    各データパケットの受信時刻を記憶し、
    前記受信待機時間を、前記第1の差分時間から、現在時刻と前記一のデータパケットの受信時刻との第2の差分時間をさらに減算した時間に設定することを特徴としたリオーダリング制御方法。
  13. 請求項10〜12のいずれか一項において、
    前記シーケンス番号に一定範囲内の値が循環して設定される場合、前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に対して循環方向に予め定めた差分内の値を有するシーケンス番号が付加されたデータパケットを、前記並べ替えの対象として扱うことを特徴としたリオーダリング制御方法。
  14. 請求項13において、
    前回の期待データパケットの受信時点から前記予め定めた差分に相当する時間が経過した場合、前記シーケンス番号の値に関わらず、以降のデータパケットを前記並べ替えの対象として扱うことを特徴としたリオーダリング制御方法。
  15. 請求項10〜12のいずれか一項において、
    前記フレームにフレーム番号が付加され、且つ前記フレーム番号に一定範囲内の値が循環して設定される場合、受信済みのフレームに付加されたフレーム番号に対して、循環方向に予め定めた差分内の値を有するフレーム番号が付加されたフレームに含まれるデータパケットを、前記並べ替えの対象として扱うことを特徴としたリオーダリング制御方法。
  16. 請求項15において、
    前回のフレームの受信時点から前記予め定めた差分に相当する時間が経過した場合、前記フレーム番号の値に関わらず、以降のフレームに含まれるデータパケットを前記並べ替えの対象として扱うことを特徴としたリオーダリング制御方法。
  17. 請求項10〜16のいずれか一項において、
    前記フレーム及びデータパケットとして、HSUPA方式に規定されるE−DCH FPフレーム及びMAC−es PDUをそれぞれ用いることを特徴としたリオーダリング制御方法。
  18. 無線ネットワーク制御装置に、
    基地局から、移動局により生成された複数のデータパケットを含むフレームを順次受信する処理と、
    各データパケットをこれに付加されたシーケンス番号順に並べ替えるのに際して、次に受信すべき期待データパケットの受信待機時間を、前記移動局及び基地局が前記期待データパケットの再送に要し得る最大時間と、前記期待データパケットより遅れて受信すべきデータパケットの内で受信済みの一のデータパケットに付加されたシーケンス番号、及び前記期待データパケットに対応するシーケンス番号に基づき算出した、前記移動局による両データパケット間の送出時間差との第1の差分時間に設定する処理と、
    を実行させるためのリオーダリング制御プログラム。
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