JP2010239303A - 基地局制御装置及び基地局連携通信制御方法 - Google Patents

基地局制御装置及び基地局連携通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の基地局が連携して移動局と通信を行う基地局連携通信が可能な範囲を拡充すると共に、無線通信の状況に応じた基地局連携通信を行うことを図る。
【解決手段】基地局1毎に基地局連携部10を設け、各基地局1のセルは、基地局連携通信の対象となる連携エリアと、基地局連携通信の対象とはならない非連携エリアとに区分けされてあり、基地局連携部10は、非連携エリアを選択した場合において、他基地局の基地局制御装置から連携通信要求を受信したときは、該選択した非連携エリアにおけるシングルサイト接続容量の評価値と、該受信した連携通信要求に係る連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値とに基づいて、該連携エリアでの基地局連携通信を行うか否かを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局制御装置及び基地局連携通信制御方法に関する。
近年、日本国内の携帯電話サービスにおいては、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)およびCDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)に代表されるIMT−2000(International Mobile Telecommunications 2000)と称される第3世代移動通信システムが普及してきている。さらに、そのIMT−2000の高度化システムおよびIMT−2000の次世代システムとして、IMT−Advancedと称される第4世代移動通信システムに関する標準規格が策定されつつある。
IMT−Advancedは、低速移動時に1Gbpsの伝送速度を、高速移動時には100Mbpsの伝送速度をそれぞれ実現することを目標としている。このような高速通信を実現するためには、広帯域な周波数帯を使用した通信方式を利用することが必要になるが、そのような通信方式の一つとして、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)方式が知られている。OFDMA方式は、広帯域の周波数帯をサブキャリアと称する直交した狭帯域に分割し、各サブキャリアで情報を伝送する方式である。このOFDMA方式によれば、無線装置で生じる周波数特性をサブキャリア毎に補正したり、又、伝送路で生じる周波数特性の時間変動に対して適応的に周波数多重伝送および周波数分割多元接続を行ったりすることができることから、広帯域通信を実現する有力な伝送方式の一つとして注目されている。
また、複数のアンテナを用いた伝送路マルチ化(Multiple Input Multiple Output:MIMO)技術は、送信側の複数のアンテナから個別に送信された信号を受信側の複数のアンテナで受信し、その受信信号から空間信号分離することで周波数利用効率の向上を図る技術として注目されている。
セルラ移動通信システムは、複数の基地局を配置し、各基地局の通信エリア(セル)によって連続的な通信サービスエリアを構築するものであるが、セルラ移動通信システムに対し、OFDMA方式やMIMO技術を用いた通信方式を適用する場合、使用可能な周波数領域の制限により、全周波数帯域を各セルに割当てる指針が考えられる。この場合、基地局近傍に位置する移動局については、通信基地局からの所望信号が高いレベルで受信できると共に、隣接する基地局からの無線信号が距離減衰によりレベル低下するため、高い通信品質を確保でき、広帯域通信の効果としてユーザスループットの高速化が期待できる。しかし、セル境界に位置する移動局については、所望信号のレベルが距離減衰により低下するだけでなく、隣接基地局の無線信号が通信信号と同レベルの干渉信号となり、通信品質を大きく劣化させるため、広帯域通信の効果が十分に得られないという課題がある。この課題は、移動局よりも基地局の送信電力が大きいため、特に下り回線(基地局から移動局方向の回線)で顕著になる。
その課題に対し、例えば特許文献1,2,3に対処方法が開示されている。図16はその従来のセルラ移動通信システムの概略構成図である。図16において、従来のセルラ移動通信システムは、各々セル103を提供する複数の基地局101、基地局101に無線接続して通信する移動局(ユーザ端末)102、複数の基地局101を集中的に制御するための基地局コントローラ107を有する。各基地局101は、バックボーンネットワーク104を介してコアネットワーク105に接続される。バックボーンネットワーク104及びコアネットワーク105は、それぞれルータ106を有する。基地局コントローラ107は、バックボーンネットワーク104内に設けられ、各基地局101と有線で接続される。基地局コントローラ107は、セル境界にいるユーザ端末102に対し複数の基地局101が連携してMIMO技術等を用いた通信を行うように、複数の基地局101を制御する。
特開2007−134844号公報 特開2007−043332号公報 国際公開第2006/016485号パンフレット
H.Zhang,H.Dai,"Cochannel Interference Mitigation and Cooperative Processing in Downlink Multicell Multiuser",EURASIP Journal on Wireless Communications and Networking 2004,2,pp.222-235
しかし、上述した従来のセルラ移動通信システムでは、基地局コントローラが制御する基地局の数が増加するほど、基地局コントローラにかかる処理の負荷が大きくなるという問題がある。このため、複数の基地局コントローラで一定数ずつの基地局を制御することが考えられるが、この場合、異なる基地局コントローラに接続された基地局間では連携した通信を行うことができない。また、セルラ移動通信システム内の一部の基地局のみを制御対象として非制御対象の基地局や中継局を設けると、非制御対象の基地局は基地局間で連携した通信を行うことができないので、移動局の在圏セルにより通信サービスに差が生じてしまう。
IMT−Advancedのように広帯域通信を行うセルラ移動通信システムでは、従来のマクロセルよりもセル範囲が小さいマイクロセルなどを用いることが想定されていることから、基地局数が多くなるので、上記した課題を軽視できなくなる。
なお、セルラ移動通信システムでは、ユーザ端末の接続状態を維持しつつ、安定した通信状態を得るため、異なる基地局へ接続を切替えるハンドオーバ技術が利用されている。ハンドオーバとしては、ハードハンドオフ及びソフトハンドオフがある。ハードハンドオフは、通信が瞬断されるものであり、基地局間で連携した送信を行わない。ソフトハンドオフでは、ハンドオーバ時に複数の基地局から同時送信が行われるが、無線通信の状況に応じた基地局間の連携は行わない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、複数の基地局が連携して移動局と通信を行う基地局連携通信が可能な範囲を拡充すると共に、無線通信の状況に応じた基地局連携通信を行うことのできる基地局制御装置及び基地局連携通信制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る基地局制御装置は、複数の基地局を配置し、各基地局の通信エリアによって連続的な通信サービスエリアを構築するセルラ移動通信システムにおいて、基地局毎に設けられる基地局制御装置であって、各基地局制御装置が通信ネットワークを介して相互に通信可能なように構成されてなり、複数の基地局が連携して移動局と通信を行う基地局連携通信の制御を、該基地局連携通信に係る基地局の基地局制御装置同士が協調して行うものであり、前記通信エリアは、基地局連携通信の対象となる連携エリアと、基地局連携通信の対象とはならない非連携エリアとに区分けされてあり、前記基地局制御装置は、連携エリア又は非連携エリアを選択するエリア選択手段と、非連携エリアでシングルサイト接続を行う移動局を選択するシングルサイト接続対象選択手段と、連携エリアでマルチサイト接続を行う移動局を選択するマルチサイト接続対象選択手段と、前記エリア選択手段が選択したエリアにおける無線通信状況の評価に基づいて、基地局連携通信に係る基地局の基地局制御装置間で、基地局連携通信の調整を行う基地局連携通信調整手段と、を備え、前記基地局連携通信調整手段は、前記エリア選択手段が非連携エリアを選択した場合において、他基地局の基地局制御装置から連携通信要求を受信したときは、前記エリア選択手段が選択した非連携エリアにおけるシングルサイト接続容量の評価値と、該受信した連携通信要求に係る連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値とに基づいて、該連携エリアでの基地局連携通信を行うか否かを判断する、ことを特徴とする。
本発明に係る基地局制御装置においては、前記基地局連携通信調整手段は、前記エリア選択手段が連携エリアを選択した場合に、前記エリア選択手段が選択した連携エリアに係る他基地局の基地局制御装置へ、該連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値を送信し、該連携エリアでの基地局連携通信を行うか否かの応答を受信する、ことを特徴とする。
本発明に係る基地局制御装置においては、前記基地局連携通信調整手段は、前記エリア選択手段が連携エリアを選択した場合において、他基地局の基地局制御装置から連携通信要求を受信したときは、該受信した連携通信要求に係る連携エリアと前記エリア選択手段が選択した連携エリアとが一致する場合には、該連携エリアでの基地局連携通信を行うべく、該連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値を該連携通信要求元の基地局制御装置へ送信し、一方、該受信した連携通信要求に係る連携エリアと前記エリア選択手段が選択した連携エリアとが不一致する場合には、前記エリア選択手段が選択した連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値を該連携通信要求元の基地局制御装置へ送信し、前記エリア選択手段が選択した連携エリアでの基地局連携通信を行うか否かの応答を受信する、ことを特徴とする。
本発明に係る基地局制御装置においては、前記エリア選択手段は、前記エリア毎の選択率を記録し、該選択率に基づいて前記エリアを選択することを特徴とする。
本発明に係る基地局制御装置においては、前記エリア選択手段は、最新の前記選択率が最低の前記エリアを選択することを特徴とする。
本発明に係る基地局制御装置においては、前記エリア選択手段は、前記エリア毎に前記選択率の平均値を算出し、最新の前記選択率に対する該平均値の割合が最大の前記エリアを選択することを特徴とする。
本発明に係る基地局制御装置においては、前記エリア選択手段は、移動局が在圏する前記エリアのみを選択の対象とすることを特徴とする。
本発明に係る基地局連携通信制御方法は、複数の基地局を配置し、各基地局の通信エリアによって連続的な通信サービスエリアを構築するセルラ移動通信システムにおいて、基地局毎に基地局連携部を設け、各基地局連携部が通信ネットワークを介して相互に通信可能なように構成されてなり、複数の基地局が連携して移動局と通信を行う基地局連携通信の制御を、該基地局連携通信に係る基地局の基地局連携部同士が協調して行う基地局連携通信制御方法であって、前記通信エリアは、基地局連携通信の対象となる連携エリアと、基地局連携通信の対象とはならない非連携エリアとに区分けされてあり、前記基地局連携部が、連携エリア又は非連携エリアを選択するステップと、前記基地局連携部が、前記選択したエリアにおける無線通信状況の評価に基づいて、基地局連携通信に係る基地局の基地局制御装置間で、基地局連携通信の調整を行うステップと、前記基地局連携部が、該調整の結果に従って、非連携エリアでシングルサイト接続を行う移動局を選択するか、又は、連携エリアでマルチサイト接続を行う移動局を選択するステップと、を含み、前記基地局連携部は、非連携エリアを選択した場合において、他基地局の基地局制御装置から連携通信要求を受信したときは、該選択した非連携エリアにおけるシングルサイト接続容量の評価値と、該受信した連携通信要求に係る連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値とに基づいて、該連携エリアでの基地局連携通信を行うか否かを判断する、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の基地局が連携して移動局と通信を行う基地局連携通信が可能な範囲を拡充すると共に、無線通信の状況に応じた基地局連携通信を行うことができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態に係るセルラ移動通信システムの概略構成図である。 同実施形態に係るセルラ移動通信システムの通信構成の概念図を示す。 同実施形態に係る基地局1の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る基地局1の通信エリア(セル)の構成例を示す概念図である。 基地局間の関係の例である。 図3に示す基地局連携部10の処理手順を示すフローチャートである。 図3に示す基地局連携部10の処理手順を示すフローチャートである。 図3に示す基地局連携部10の処理手順を示すフローチャートである。 基地局間の関係の例である。 基地局間の関係の例である。 基地局間の関係の例である。 基地局間の関係の例である。 基地局間の関係の例である。 基地局間の関係の例である。 基地局間の関係の例である。 従来のセルラ移動通信システムの概略構成図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るセルラ移動通信システムの概略構成図である。図1において、セルラ移動通信システムは、各々セルを提供する複数の基地局1と、基地局1に無線接続して通信する移動局(ユーザ端末)2を有する。図1には、2台の基地局1(基地局識別子がA,Bであるもの)並びに、基地局1(A)が提供するセル3A及び基地局1(B)が提供するセル3Bが、例示されている。各基地局1は基地局連携部10を有する。基地局連携部10は、基地局連携通信を制御するための機能を有する。
各基地局1は、バックボーンネットワーク4を介してコアネットワーク5に接続される。バックボーンネットワーク4及びコアネットワーク5は、それぞれルータ6を有する。各基地局1の基地局連携部10は、バックボーンネットワーク4を介して相互に通信する。図2に、本実施形態に係るセルラ移動通信システムの通信構成の概念図を示す。図2において、実プレーンは、基地局1とユーザ端末2間の通信構成を示す。連携プレーンは、基地局連携通信を制御するための通信構成であり、バックボーンネットワーク4内の論理的な接続関係を示している。連携プレーンにおいて、各基地局連携部10は、論理的にフラットなフルメッシュ状に相互に接続されており、任意の基地局連携部10との間でデータを送受することができる。バックボーンネットワーク4内の通信回線は、有線であり、基地局連携部10間で送受されるデータ量に比して十分な通信帯域を有する。なお、図2の通信構成は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルとは独立したものである。
本実施形態に係るセルラ移動通信システムにおいて、基地局1とユーザ端末2間の多元接続方式は限定されない。多元接続方式としては、例えば、OFDMA方式、時分割多元接続(Time Division Multiple Access:TDMA)方式などが利用可能である。
本実施形態に係るセルラ移動通信システムにおいて、基地局1及びユーザ端末2は複数のアンテナを備え、基地局1とユーザ端末2が、1対1で通信する場合も、複数の基地局1が連携してユーザ端末2と通信する場合も、MIMO技術を用いた伝送(MIMO伝送)を行う。MIMO伝送の方法(MIMOモード)としては、例えば、最大比合成送信ダイバーシチ等の送信ダイバーシチ、時空間符号、及び、固有ビーム空間多重方式等の空間多重、並びに、それらの組合せがある。
図3は、本実施形態に係る基地局1の概略構成を示すブロック図である。図3において、無線部11は、ユーザ端末2との間で無線接続し、ユーザデータ及び制御メッセージ等のデータを送受する。ユーザデータ・制御メッセージ処理部12は、ユーザ端末2との間、他の基地局1の基地局連携部10との間、及び、コアネットワーク5との間で、それぞれ送受されるデータ(ユーザデータ、制御メッセージ)の処理を行う。有線部13は、バックボーンネットワーク4との間で有線接続し、ユーザデータ及び制御メッセージ等のデータを送受する。
スループット算出部14は、基地局1とユーザ端末2間の無線通信で見込まれるスループットを算出する。該算出対象の基地局1とユーザ端末2の情報は、基地局連携部10からスループット算出部14へ送られる。該算出結果のスループットは、スループット算出部14から基地局連携部10へ送られる。データ保持部15は、基地局連携部10のデータを記憶する。データ保持部15は、基地局連携部10からデータの書き込みおよび読み出しが行われる。
基地局連携部10は、ユーザデータ・制御メッセージ処理部12を介して、ユーザ端末2との間、及び、他の基地局1の基地局連携部10との間で、それぞれ制御メッセージを送受する。基地局連携部10は、その制御メッセージのやり取りによって、基地局連携通信の制御を行う。
図4は、本実施形態に係る基地局1の通信エリア(セル)の構成例を示す概念図である。一つの基地局1が提供するセルは、連携エリアと非連携エリアに区分けされている。連携エリアは、基地局連携通信の対象となる区域である。非連携エリアは、基地局連携通信の対象とはならない区域である。図4の例では、一つのセルが、1個の非連携エリア(Area0)と7個の連携エリアに区分けされる。連携エリアには、自セルに隣接するセルに対応して識別子(Area1〜9)が付されている。隣接する基地局1間では隣接する連携エリア(同じ識別子の連携エリア)にて基地局連携通信を行うことを想定する。例えば、基地局1(A)と基地局1(B)間では、隣接する連携エリア(Area6)にて基地局連携通信を行うことを想定する。なお、連携エリアを複数に分けるのは、連携する基地局が異なるためである。また、図4において、連携エリアをArea9まで設けているのは、セルラ移動通信システムのセル配置に基づき矛盾無く連携エリアを構築するためである。図4は2基地局連携における例であるが、この限りではなく、セルラ移動通信システムの運用方針に応じて連携エリアを設定することができる。
次に、本実施形態に係る基地局連携通信制御方法を説明する。
ここで説明する実施例では基地局1のアンテナ数およびユーザ端末2のアンテナ数はともに2であるとするが、アンテナ数が3以上であっても同様に適用可能である。また、本実施例では基地局連携通信を行う基地局1は2つとするが、基地局連携通信を行う基地局1が3つ以上であっても同様に適用可能である。また、2つの基地局1が行う基地局連携通信と3つの基地局1が行う基地局連携通信との組合せなど、基地局連携通信の変形も可能である。
また、「シングルサイト接続」とは一ユーザ端末と一基地局で1対1の通信を行うことを指し、「マルチサイト接続」とは一ユーザ端末と複数の基地局で1対多の通信を行うことを指す。
また、本実施例では、図5に例示するように、「スレーブ基地局」と「マスタ基地局」を定義する。スレーブ基地局は、連携通信要求を送信する基地局1を指す。マスタ基地局は、連携通信要求を受信する基地局1を指す。連携通信要求は、送信元の基地局1(スレーブ基地局)が宛先の基地局1(マスタ基地局)に対して基地局連携通信を要求するメッセージである。連携通信要求は、送信元の基地局1(スレーブ基地局)の基地局識別子と、該スレーブ基地局の基地局連携通信対象の連携エリアに在圏するユーザ端末2の無線状況を表す情報などを含む。
連携通信要求の送信元と宛先によってスレーブ基地局とマスタ基地局が特定され、連携通信要求の送信元がスレーブ基地局となり、連携通信要求の宛先がマスタ基地局となる。図5の例では、連携通信要求の送信元である基地局1(A)がスレーブ基地局であり、連携通信要求の宛先である基地局1(B)がマスタ基地局である。なお、連携通信要求など、スレーブ基地局とマスタ基地局間で送受されるメッセージは、それぞれの基地局1の基地局連携部10間でバックボーンネットワーク4を介して送受される。
以下、図6、図7、図8を参照して、本実施形態に係る基地局連携通信制御方法を説明する。図6、図7、図8は、本実施形態に係る基地局連携部10の処理手順を示すフローチャートである。なお、図6、図7、図8の処理において、基地局間で送受されるメッセージは、各基地局1の基地局連携部10間でバックボーンネットワーク4を介して送受されるものとする。
多元接続方式がTDMA方式である場合には、図6、図7、図8の処理によって1つの送信スロットで送信されるユーザ端末2が決定される。他方、多元接続方式がOFDMA方式である場合には、あるスケジューリングタイミングにおいて、空き無線リソースが存在する間、図6、図7、図8の処理が繰り返し実行され、空き無線リソースを割り当てる対象のユーザ端末2が決定される。また、OFDMA方式において、一スケジューリングタイミングとしては、例えば、一PHYフレームであってもよく、或いは、複数PHYフレームであってもよい。
基地局連携部10は、まず図6のステップS1から処理を開始する。
ステップS1:自基地局1のセルにおいて連携エリア又は非連携エリアを選択する。このエリア選択方法としては、例えば、エリア毎の選択率を記録し、該選択率に基づいてエリア選択を行うことが挙げられる。具体的には、最新の前記選択率が最低のエリアを選択する方法や、エリア毎に選択率の平均値を算出し、最新の選択率に対する該平均値の割合が最大のエリアを選択する方法などが挙げられる。また、ユーザ端末2が在圏するエリアのみを選択の対象とするようにしてもよい。
ステップS2:ステップS1で選択したエリアが非連携エリアか、又は連携エリアかを判断する。この結果、選択したエリアが非連携エリアである場合は、ステップS3へ進む。一方、選択したエリアが連携エリアである場合は、図7のステップS20へ進む。
ステップS3:隣接する基地局1から連携通信要求の受信を行う。
ステップS4:連携通信要求の受信の有無を判断する。この結果、連携通信要求の受信なしの場合にはステップS5に進む。一方、連携通信要求の受信ありの場合にはステップS8からS10までの処理を、受信した連携通信要求の送信元(スレーブ基地局)毎に行う。
ステップS5:ステップS1で選択した非連携エリアにおけるシングルサイト接続容量を計算する。図9に、このときの基地局1間の関係が例示されている。図9において、自基地局1(A)は、隣接する基地局1(B)から連携通信要求を受信せず、且つ、自基地局(A)は隣接する基地局1(B)へ連携通信要求を送信していない。シングルサイト接続容量は、自基地局1とユーザ端末2がシングルサイト接続を行った場合に予想されるスループットを表す。シングルサイト接続容量の計算には、非特許文献1に開示されている理論式を利用することができる。
ステップS6:シングルサイト接続容量の評価値PF(m)を(1)式により算出する。
Figure 2010239303
但し、mは非連携エリアに在圏するユーザ端末2の識別子である。R(t)はユーザ端末2(m)に係るシングルサイト接続容量(ステップS5で算出済み)である。T(t)はユーザ端末2(m)に係るスループットの平均値である。スループットの平均値については、ユーザ端末2毎に、スループット算出部14で算出する。なお、上記の(1)式で表される評価値PF(m)は、プロポーショナルフェア(Proportional Fair:PF)に係る評価値である。
シングルサイト接続容量の評価値PF(m)が最大であるユーザ端末2を、非連携エリアでシングルサイト接続を行うユーザ端末2として選択する。
ステップS7:自基地局1は該選択されたユーザ端末2と非連携エリアにおいてシングルサイト接続を行う。
ステップS8からS10までの処理は、自基地局1が受信した連携通信要求の送信元(スレーブ基地局)毎に行う。
ステップS8:自基地局1が受信した連携通信要求に係る連携エリアにおけるマルチサイト接続容量を計算する。図10、図11に、このときの基地局1間の関係が例示されている。図10において、自基地局1(A、マスタ基地局)は、隣接する基地局1(B、スレーブ基地局)から連携通信要求を受信している。図11において、自基地局1(A、マスタ基地局)は、隣接する複数基地局1(B,C、スレーブ基地局)から連携通信要求を受信している。
マルチサイト接続容量の計算では、連携通信要求の送信元(スレーブ基地局)である隣接基地局との連携エリアに在圏するマスタ基地局のユーザ端末2および該スレーブ基地局の該連携エリアに在圏するユーザ端末2に対して、マルチユーザMIMO(MU−MIMO)を想定し、該ユーザ端末2の全ての組合せについてマルチサイト接続容量を計算する。マルチサイト接続容量の計算には、非特許文献1に開示されている理論式を利用することができる。
マルチサイト接続容量は、自基地局1と他基地局1とがユーザ端末2に対してマルチサイト接続を行った場合に予想されるスループットを表す。但し、マルチユーザMIMOの場合には、組になっている複数のユーザ端末2に関する各マルチサイト接続容量の総和を表す。
次いで、マルチサイト接続容量の評価値CPF(1)i,jを(2)式により算出する。
Figure 2010239303
但し、iはマスタ基地局の当該連携エリアに在圏するユーザ端末の識別子である。jはスレーブ基地局の当該連携エリアに在圏するユーザ端末の識別子である。Rc(1)i,j(t)は時刻tにおけるユーザ端末2(i,j)の組でのユーザ端末2(i)のマルチサイト接続容量の瞬時値(本ステップS8で算出済み)である。Rave(1)_i(t)は時刻tまでのユーザ端末2(i)のマルチサイト接続容量の時間平均値である。マルチサイト接続容量の時間平均値については、ユーザ端末2毎に、スループット算出部14で算出する。なお、上記の(2)式で表される評価値CPF(1)i,jは、「Cooperative Proportional Fair(Cooperative PF)」に係る評価値である。
ステップS9:スレーブ基地局へ、マルチサイト接続容量の計算要求を送信する。このマルチサイト接続容量計算要求には、自基地局1(マスタ基地局)の基地局識別子と、該マスタ基地局の基地局連携通信対象の連携エリアに在圏するユーザ端末2の無線状況を表す情報などを含める。これにより、スレーブ基地局は、上記ステップS8と同様にマルチサイト接続容量を計算し、さらに、マルチサイト接続容量の評価値CPF(2)i,jを(3)式により算出する。スレーブ基地局は、その算出結果をマスタ基地局へ返信する。
Figure 2010239303
但し、iはマスタ基地局の当該連携エリアに在圏するユーザ端末の識別子である。jはスレーブ基地局の当該連携エリアに在圏するユーザ端末の識別子である。Rc(2)i,j(t)は時刻tにおけるユーザ端末2(i,j)の組でのユーザ端末2(j)のマルチサイト接続容量の瞬時値である。Rave(2)_j(t)は時刻tまでのユーザ端末2(j)のマルチサイト接続容量の時間平均値である。
ステップS10:ステップS8で算出した評価値CPF(1)i,jとステップS9でスレーブ基地局から受信した評価値CPF(2)i,jを用いて、ユーザ端末2(i,j)の組ごとに評価値の総和を計算し、マルチサイト接続容量の評価値の総和の最大値Zを算出する。マルチサイト接続容量の評価値の総和の最大値Zは(4)式で表される。
Figure 2010239303
次いで、マルチサイト接続容量の評価値の総和の最大値Zを与えるユーザ端末2(i,j)の組を選択する。
ステップS11:スレーブ基地局が複数あるか判断し、スレーブ基地局が複数ある場合はステップS12に進む。スレーブ基地局が1つである場合は当該スレーブ基地局を選択し、ステップS14に進む。
ステップS12:ステップS10で算出した評価値の総和の最大値Zが最大であるスレーブ基地局を選択する。
ステップS13:ステップS12で選択されず残ったスレーブ基地局に対して、連携拒否を応答する。
ステップS14:ステップS1で選択された非連携エリアに対して、上記ステップS5,S6と同様の処理を行い、シングルサイト接続容量の評価値PF(m)を算出する。次いで、ステップS11又はステップS12で選択されたスレーブ基地局に係るマルチサイト接続容量の評価値の総和の最大値Zと、該算出したシングルサイト接続容量の評価値PF(m)とを比較する。この結果、マルチサイト接続容量の評価値の総和の最大値Zがシングルサイト接続容量の評価値PF(m)よりも大きい場合には、ステップS15に進む。一方、マルチサイト接続容量の評価値の総和の最大値Zがシングルサイト接続容量の評価値PF(m)以下である場合には、ステップS17へ進む。
ステップS15:ステップS11又はステップS12で選択されたスレーブ基地局に対して、連携可を応答する。連携可の応答には、基地局連携通信対象のユーザ端末2(ステップS11又はステップS12で選択されたスレーブ基地局に係るステップS10で選択されたユーザ端末2(i,j))の情報などを含める。
ステップS16:ステップS11又はステップS12で選択されたスレーブ基地局に係るステップS10で選択されたユーザ端末2(i,j)を、当該連携エリアでマルチサイト接続を行うユーザ端末2として選択する。これにより、自基地局1(マスタ基地局)とスレーブ基地局とはユーザ端末2(i,j)に対して連携エリアでマルチサイト接続を行う。
ステップS17:ステップS11又はステップS12で選択されたスレーブ基地局に対して、連携拒否を応答する。この後、ステップS7に進み、ステップS14で算出したシングルサイト接続容量の評価値PF(m)に基づいて、評価値PF(m)が最大であるユーザ端末2を、非連携エリアでシングルサイト接続を行うユーザ端末2として選択する。これにより、自基地局1は該選択されたユーザ端末2と非連携エリアにおいてシングルサイト接続を行う。
ステップS2の結果、ステップS1で連携エリアが選択されている場合は、図7のステップS20へ進む。
ステップS20:選択した連携エリアにおいて基地局連携通信対象となる隣接する基地局1へ連携通信要求を送信する。また、隣接する基地局1から連携通信要求の受信を行う。
ステップS21:ステップS20で受信した連携通信要求の受信数を確認する。連携通信要求の受信数が0である場合はステップS22へ進む。連携通信要求の受信数が1である場合はステップS26へ進む。連携通信要求の受信数が2以上である場合は図8のステップS40へ進む。
ステップS22:ステップS1で選択した連携エリアにおけるマルチサイト接続容量を計算する。図5に、このときの基地局1間の関係が例示されている。図5において、自基地局1(A、スレーブ基地局)は、隣接する基地局1(B、マスタ基地局)へ連携通信要求を送信している。これにより、マスタ基地局からマルチサイト接続容量計算要求を受信すると、ステップS1で選択した連携エリアにおけるマルチサイト接続容量を計算する。ここでのマルチサイト接続容量の計算は、ステップS9のスレーブ基地局におけるものと同様である。まず、ステップS8と同様にマルチサイト接続容量を計算し、さらに、当該連携エリアに在圏するユーザ端末2の全組合せに対してマルチサイト接続容量の評価値CPF(2)i,jを(3)式により算出する。
ステップS23:ステップS22の算出結果をマスタ基地局へ送信する。
ステップS24:マスタ基地局からの応答を受信し、その応答内容を確認する。応答内容が連携拒否である場合は図6のステップS5へ進む。応答内容が連携可である場合は図7のステップS25へ進む。連携可の応答には、基地局連携通信対象のユーザ端末2(i,j)の情報などが含まれる。
なお、マスタ基地局からの応答待ちのタイマーを設け、タイムアップまでにマスタ基地局から応答がなかった場合には連携拒否と判断するようにしてもよい。
ステップS25:連携可の応答に含まれる情報に基づいて、基地局連携通信対象のユーザ端末2(i,j)を、当該連携エリアでマルチサイト接続を行うユーザ端末2として選択する。これにより、自基地局1(スレーブ基地局)とマスタ基地局とはユーザ端末2(i,j)に対して連携エリアでマルチサイト接続を行う。
ステップS20で受信した連携通信要求の受信数が1である場合は、ステップS26へ進む。
ステップS26:受信した連携通信要求に係る連携エリアと自基地局1が選択した連携エリアとが一致するか判断する。この結果、一致する場合はステップS27に進み、不一致である場合はステップS30へ進む。
ステップS27:ステップS1で選択した連携エリアにおけるマルチサイト接続容量を計算する。図12に、このときの基地局1間の関係が例示されている。図12において、自基地局1(A、スレーブ基地局)は隣接する基地局1(B、マスタ基地局)へ連携通信要求を送信していると共に、自基地局1(A、マスタ基地局)は隣接する基地局1(B、スレーブ基地局)から連携通信要求を受信している。つまり、基地局1(A,B)共に、マスタ基地局でありスレーブ基地局となっている。この場合、マスタ基地局決定処理を行う。マスタ基地局決定処理として、例えば、
・基地局識別子の小さい基地局をマスタ基地局にする、
・乱数を用いてマスタ基地局を決定する、
・連携通信要求の受信数が少ないほうをマスタ基地局にする、
などがある。
自基地局1がマスタ基地局になった場合は、図6のステップS8に進む(図示せず)。ここでは、自基地局1がスレーブ基地局になったとする。この場合、ステップS22と同様に、ステップS1で選択した連携エリアにおけるマルチサイト接続容量を計算し、さらに、当該連携エリアに在圏するユーザ端末2の全組合せに対してマルチサイト接続容量の評価値CPF(2)i,jを算出する。なお、ここでは、マスタ基地局決定処理によってマスタ/スレーブ基地局を決定しているので、マスタ基地局からのマルチサイト接続容量計算要求はなくてもよい。
ステップS28:ステップS27の算出結果をマスタ基地局へ送信する。
ステップS29:マスタ基地局からの応答を受信すると、ステップS25へ進む。この応答には、基地局連携通信対象のユーザ端末2(i,j)の情報などが含まれる。
ステップS26の結果、受信した連携通信要求に係る連携エリアと自基地局1が選択した連携エリアとが不一致である場合はステップS30へ進む。
ステップS30:ステップS1で選択した連携エリアにおけるマルチサイト接続容量を計算する。図13に、このときの基地局1間の関係が例示されている。図13において、自基地局1(A、スレーブ基地局)は隣接する基地局1(B、マスタ基地局)へ連携通信要求を送信していると共に、自基地局1(A、マスタ基地局)は隣接する基地局1(C、スレーブ基地局)から連携通信要求を受信している。つまり、自基地局1(A)は、基地局1(B、マスタ基地局)に対するスレーブ基地局であると共に、基地局1(C、スレーブ基地局)に対するマスタ基地局になっている。このように自基地局1がマスタ基地局且つスレーブ基地局となる場合には、まず、スレーブ基地局としての処理を行う。これにより、ステップS22と同様に、マスタ基地局からマルチサイト接続容量計算要求を受信すると、ステップS1で選択した連携エリアにおけるマルチサイト接続容量を計算し、さらに、当該連携エリアに在圏するユーザ端末2の全組合せに対してマルチサイト接続容量の評価値CPF(2)i,jを算出する。
ステップS31:ステップS30の算出結果をマスタ基地局へ送信する。
ステップS32:マスタ基地局からの応答を受信し、その応答内容を確認する。応答内容が連携拒否である場合は図6のステップS8へ進み、今度はマスタ基地局としての処理を行う。応答内容が連携可である場合はステップS33へ進む。連携可の応答には、基地局連携通信対象のユーザ端末2(i,j)の情報などが含まれる。
ステップS33:スレーブ基地局(自基地局1が受信した連携通信要求の送信元の基地局1)対して、連携拒否を応答する。この後、ステップS25へ進み、連携可の応答に含まれる情報に基づいて、基地局連携通信対象のユーザ端末2(i,j)を、当該連携エリアでマルチサイト接続を行うユーザ端末2として選択する。これにより、自基地局1(スレーブ基地局)とマスタ基地局とはユーザ端末2(i,j)に対して連携エリアでマルチサイト接続を行う。
ステップS20で受信した連携通信要求の受信数が2以上である場合は、図8のステップS40へ進む。
ステップS40:受信した連携通信要求に係る連携エリアの中に、自基地局1が選択した連携エリアと一致するものがあるか判断する。この結果、一致するものがある場合はステップS41に進み、一致するものがない場合は図7のステップS30へ進む。
ステップS41:自基地局1が選択した連携エリアと不一致である連携エリアに係る連携通信要求の送信元の基地局1(スレーブ基地局)に対して、連携拒否を応答する。この後、図7のステップS27へ進む。図14に、このときの基地局1間の関係が例示されている。図14において、自基地局1(A、スレーブ基地局)は隣接する基地局1(B、マスタ基地局)へ連携通信要求を送信していると共に、自基地局1(A、マスタ基地局)は隣接する基地局1(B、スレーブ基地局)から連携通信要求を受信している。さらに、自基地局1(A、マスタ基地局)は、隣接する複数基地局1(C,D、スレーブ基地局)から連携通信要求を受信している。この状況の場合、相互に連携通信要求を送受している基地局1間(図14の基地局1(A,B))に係る処理を優先する。従って、図12に示される基地局1間の関係として、ステップS27へ進み処理を行う。
一方、図15に、自基地局1が受信した連携通信要求に係る連携エリアの中に、自基地局1が選択した連携エリアと一致するものがない場合の基地局1間の関係が例示されている。図15において、自基地局1(A、スレーブ基地局)は隣接する基地局1(B、マスタ基地局)へ連携通信要求を送信している。さらに、自基地局1(A、マスタ基地局)は、隣接する複数基地局1(C,D、スレーブ基地局)から連携通信要求を受信している。この状況の場合、まず、スレーブ基地局としての処理を行う。このため、ステップS30へ進み処理を行う。
本実施形態によれば、複数の基地局が連携して移動局と通信を行う基地局連携通信が可能な範囲を拡充すると共に、無線通信の状況に応じた基地局連携通信を行うことができるという効果が得られる。これにより、セル境界にいるユーザ端末のスループットの向上に寄与すると共に、周波数利用効率の向上に寄与することができるようになる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1…基地局、2…移動局(ユーザ端末)、3,3A,3B…セル、4…バックボーンネットワーク、5…コアネットワーク、6…ルータ、10…基地局連携部(基地局制御装置)、11…無線部、12…ユーザデータ・制御メッセージ処理部、13…有線部、14…スループット算出部、15…データ保持部

Claims (8)

  1. 複数の基地局を配置し、各基地局の通信エリアによって連続的な通信サービスエリアを構築するセルラ移動通信システムにおいて、基地局毎に設けられる基地局制御装置であって、
    各基地局制御装置が通信ネットワークを介して相互に通信可能なように構成されてなり、
    複数の基地局が連携して移動局と通信を行う基地局連携通信の制御を、該基地局連携通信に係る基地局の基地局制御装置同士が協調して行うものであり、
    前記通信エリアは、基地局連携通信の対象となる連携エリアと、基地局連携通信の対象とはならない非連携エリアとに区分けされてあり、
    前記基地局制御装置は、
    連携エリア又は非連携エリアを選択するエリア選択手段と、
    非連携エリアでシングルサイト接続を行う移動局を選択するシングルサイト接続対象選択手段と、
    連携エリアでマルチサイト接続を行う移動局を選択するマルチサイト接続対象選択手段と、
    前記エリア選択手段が選択したエリアにおける無線通信状況の評価に基づいて、基地局連携通信に係る基地局の基地局制御装置間で、基地局連携通信の調整を行う基地局連携通信調整手段と、を備え、
    前記基地局連携通信調整手段は、
    前記エリア選択手段が非連携エリアを選択した場合において、他基地局の基地局制御装置から連携通信要求を受信したときは、
    前記エリア選択手段が選択した非連携エリアにおけるシングルサイト接続容量の評価値と、該受信した連携通信要求に係る連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値とに基づいて、該連携エリアでの基地局連携通信を行うか否かを判断する、
    ことを特徴とする基地局制御装置。
  2. 前記基地局連携通信調整手段は、
    前記エリア選択手段が連携エリアを選択した場合に、
    前記エリア選択手段が選択した連携エリアに係る他基地局の基地局制御装置へ、該連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値を送信し、該連携エリアでの基地局連携通信を行うか否かの応答を受信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局制御装置。
  3. 前記基地局連携通信調整手段は、
    前記エリア選択手段が連携エリアを選択した場合において、他基地局の基地局制御装置から連携通信要求を受信したときは、
    該受信した連携通信要求に係る連携エリアと前記エリア選択手段が選択した連携エリアとが一致する場合には、該連携エリアでの基地局連携通信を行うべく、該連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値を該連携通信要求元の基地局制御装置へ送信し、
    一方、該受信した連携通信要求に係る連携エリアと前記エリア選択手段が選択した連携エリアとが不一致する場合には、前記エリア選択手段が選択した連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値を該連携通信要求元の基地局制御装置へ送信し、前記エリア選択手段が選択した連携エリアでの基地局連携通信を行うか否かの応答を受信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の基地局制御装置。
  4. 前記エリア選択手段は、前記エリア毎の選択率を記録し、該選択率に基づいて前記エリアを選択することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の基地局制御装置。
  5. 前記エリア選択手段は、最新の前記選択率が最低の前記エリアを選択することを特徴とする請求項4に記載の基地局制御装置。
  6. 前記エリア選択手段は、前記エリア毎に前記選択率の平均値を算出し、最新の前記選択率に対する該平均値の割合が最大の前記エリアを選択することを特徴とする請求項4に記載の基地局制御装置。
  7. 前記エリア選択手段は、移動局が在圏する前記エリアのみを選択の対象とすることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に基地局制御装置。
  8. 複数の基地局を配置し、各基地局の通信エリアによって連続的な通信サービスエリアを構築するセルラ移動通信システムにおいて、
    基地局毎に基地局連携部を設け、各基地局連携部が通信ネットワークを介して相互に通信可能なように構成されてなり、
    複数の基地局が連携して移動局と通信を行う基地局連携通信の制御を、該基地局連携通信に係る基地局の基地局連携部同士が協調して行う基地局連携通信制御方法であって、
    前記通信エリアは、基地局連携通信の対象となる連携エリアと、基地局連携通信の対象とはならない非連携エリアとに区分けされてあり、
    前記基地局連携部が、連携エリア又は非連携エリアを選択するステップと、
    前記基地局連携部が、前記選択したエリアにおける無線通信状況の評価に基づいて、基地局連携通信に係る基地局の基地局制御装置間で、基地局連携通信の調整を行うステップと、
    前記基地局連携部が、該調整の結果に従って、非連携エリアでシングルサイト接続を行う移動局を選択するか、又は、連携エリアでマルチサイト接続を行う移動局を選択するステップと、を含み、
    前記基地局連携部は、非連携エリアを選択した場合において、他基地局の基地局制御装置から連携通信要求を受信したときは、該選択した非連携エリアにおけるシングルサイト接続容量の評価値と、該受信した連携通信要求に係る連携エリアにおけるマルチサイト接続容量の評価値とに基づいて、該連携エリアでの基地局連携通信を行うか否かを判断する、
    ことを特徴とする基地局連携通信制御方法。
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