JP2010239299A - ネットワークの管理システム及び管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多数のノードが接続されたネットワークにおいて、各ノードのインタフェース情報を得ることでネットワークの現在の接続形態及び接続形態の履歴を把握する接続形態把握手段と、ネットワークの使用状況情報及び各リンクコストに関する情報を各ノード間で交換し情報を共有する情報共有手段と、前記接続形態把握手段及び情報共有手段の情報からレイヤ3トポロジを新たに求めるトポロジ取得手段と、レイヤ3トポロジを動的に変更するトポロジ変更手段と、レイヤ3トポロジの構成変更により不使用となったリンクやノードを停止するノード停止手段と、他ノードからの指示又は自発的にリンクやノードを停止状態から復帰するノード復帰手段とを有して成る。
【選択図】図1
Description
(1)施設設備に関する省電力化技術。
(2)ハードウェアに関する省電力化技術。
(3)プラットフォーム、ミドルウェアに関する省電力化技術。
(4)プロトコル、ソフトウェア、オペレーションに関する省電力化技術。
また、上記した(2)のハードウェアに関する研究としては、Intel 社やAMD 社らによるマルチコア技術やCPU電力制御技術(非特許文献3,4)、標準化団体IEEE のEEE(Energy Efficient Ethernet(登録商標))(非特許文献9)やD-Link 社によるGreen Ethernet(登録商標)(非特許文献12) などが提案されている。
更に、上記した(3)のプラットフォーム、ミドルウェアに関する研究としては、VMware やXen、Hyper-V などの仮想化技術(非特許文献5,6)が提案されている。
この仮想化技術は、物理的に一つの計算機資源(物理マシン)を論理的に複数の計算機資源(仮想マシン)として見せるための技術である。仮想マシンには、物理マシンの計算機資源(CPUやメモリ、ネットワーク帯域、ハードディスクなど)が分割して割り当てられる。
すなわち、仮想化技術の応用により利用状況に応じて仮想マシンへの物理マシンの計算機資源の割当量を動的に変更し、不要な物理マシンを停止又は休止する。
しかしながら、上述の技術では、利用状況に応じて構成を変更し、不要な機器の停止もしくは休止により省電力化を図ることが可能であるが、省電力化の適用範囲が仮想化されたサーバ群かつ同一ネットワークセグメント内に限られるという問題点があった。
しかしながら、いずれの技術についても、省電力化の対象範囲がノード単体に限られている。そのため、ネットワーク全体の利用率が低い時間帯であっても、ネットワーク上の全てのノードが起動している必要があり、ネットワーク全体で電力消費量を削減することができないという不都合があった。
しかしながら、省電力化の対象範囲がノード間のリンクに限られているため、ネットワーク全体の利用率が低い時間帯であっても(一部のリンクはスリープ状態とできるが)、ネットワーク上の全てのノードが起動している必要があり、ネットワーク全体で電力消費量を削減することができない。
そして、管理サーバ60は、収集した各ノードの利用状況に応じ、消費電力が最小となるようネットワークの構成を算出し、算出した構成となるよう管理サーバ60が各ノード61のトポロジの設定変更(レイヤ2トポロジ62のいずれの経路を使ってトラヒックを流すかを変更)を行う。すなわち、利用状況に応じ、ノード61のトポロジ構成を変更し、さらに、通信に不要となった(経路変更によりトラヒックを中継しなくなった)ノード61を停止もしくは休止することで省電力化を図ることが行われている。
しかしながら、このダイナミックルーティング技術においては、レイヤ3トポロジを構成するに際しての使用状況などは考慮されていないので、使用状況に関わらずネットワークの構成が(機器の追加や削除、故障やリンクの断などがない限り)固定的に使用されるため、省電力化を図ることはできない。
すなわち請求項1のネットワークの管理システムは、多数のノードが各リンクにより接続されたネットワークの少なくとも複数のノードにおいて、
各ノードのインタフェース情報を得ることでネットワークの現在の接続形態及び接続形態の履歴を把握する接続形態把握手段と、
各ノードのインタフェースの使用状況情報及び前記各リンクのコストに関する情報を各ノード間で交換し情報を共有する情報共有手段と、
前記接続形態把握手段及び情報共有手段の情報からIPルーティングテーブル(レイヤ3トポロジ)を新たに求めるトポロジ取得手段と、
トポロジ取得手段の結果に基づき、レイヤ3トポロジを動的に変更するトポロジ変更手段と、
前記トポロジ変更手段によるレイヤ3トポロジの構成変更により、不使用となったリンクやノードを停止するノード停止手段と、
他ノードからの指示又は自発的にリンクやノードを停止状態から復帰するノード復帰手段と
を有して成ることを特徴としている。
各ノードのインタフェース情報を得ることでネットワークの現在の接続形態及び接続形態の履歴を把握する手順。
各ノードのインタフェースの使用状況情報及び前記各リンクのコストに関する情報を各ノード間で交換し情報を得る手順。
前記接続形態把握手段及び情報共有手段の情報からIPルーティングテーブル(レイヤ3トポロジ)を新たに求める手順。
新たに求めたレイヤ3トポロジが前記リンクを増加させる場合は停止状態からノードを動作状態に復帰させる手順。
前記新たに求めたレイヤ3トポロジに動的に変更する手順。
前記トポロジ変更により不使用となったリンクやノードを停止状態にする手順。
一方、本発明の適用により、通信に不要となったノード(ルータ)やリンクが停止することで、ネットワーク全体の電力消費量をデータ量に比例して減少させることが可能となる。
本発明のネットワークの管理システム及び管理方法を実現する自律分散プロトコルは、ネットワークのリンク情報を把握する機能1(ネットワーク利用状況管理機能)と、各ノードの電力消費量や、時事刻々と変化するインタフェースの使用状況情報、リンクのコストに関する情報を共有する機能2(ネットワーク利用状況データベース機能)と、レイヤ3トポロジの算出に用いるリンクコストを管理する機能3(フラッディング情報管理機能)と、ネットワークの使用状況に応じてレイヤ3トポロジを変更するため、ネットワークの使用率に応じリンクコストを変更する機能4(フラッディング情報更新機能)と、機能3で管理するフラッディング情報を更新がある毎に交換し、現時点のネットワーク中にある全てのルータのインタフェース毎に設定されたフラッディング情報を把握する機能5(フラッディング情報データベース機能)と、フラッディング情報の履歴を管理する機能6(フラッディング情報履歴データベース機能)と、機能5及び機能6により管理されるフラッディング情報によりレイヤ3トポロジを求め、レイヤ3トポロジを変更する機能7(経路決定機能)と、不要となったリンクやノードを停止するとともに、リンクやノードを停止状態から復帰させる機能8(電源回路管理機能)がそれぞれ行われることでネットワークにおける省エネ化を図るようになっている。なお、各ノードの電力消費量についての情報は、取得しない場合であってもよい。
従来から存在するリンクステート型ルーティングプロトコル(OSPF)は、リンクステート監視モジュール11と、ノード自身の各リンクのコストを含むインタフェースに関する情報を示すフラッディング情報管理部13と、リンクステート監視モジュール11により、他のノードとフラッディング情報管理部13によるフラッディング情報を交換し、交換した全てのフラッディング情報とリンク(レイヤ2トポロジの)情報を保存するフラッディング情報データベース(リンクステートデータベース)12と、フラッディング情報データベース(リンクステートデータベース)12に基づきレイヤ3トポロジを決定する経路決定部14を備えて構成されている。ネットワークのリンク情報を把握する機能1は、従来から存在するリンクステート型ルーティングプロトコルの、リンクステート監視モジュール11が、他のノードとフラッディング情報を交換し、フラッディング情報データベース12に保存する手順の流用により実現される(機能1の実行)。
また、制御部19は、各部間における情報の送受信を行ってシステム全体の制御を行うものである。
また、フラッディング情報管理部13においては、ノードがどのような経路を使用してトラヒックを伝搬するか(レイヤ3トポロジ)を算出するための情報(例えば、OSPF の場合、リンクコストに相当)を求めるための情報を、インタフェースごとに管理する(機能3の実行)。
また、ネットワーク利用状況データベース16も同様に、ネットワーク利用状況管理部15のネットワーク利用状況が他のノードと交換されることで、更新される。各ノードは、フラッディング情報データベース12およびネットワーク利用状況データベース16の情報により、各ノードの電力消費量や、時事刻々と変化するインタフェースの使用状況情報、リンクのコストに関する最新の情報を把握することができる(機能2の実行)。
リンクのコスト(フラッディング情報管理部13で管理されるフラッディング情報)は、当初においてはオペレータが、例えば経路(リンク)の伝送遅延などを基に任意に割り当てるが、フラッディング情報更新部17が各ノードの使用状況(ネットワーク利用状況データベース16)によりリンクのコストが変更(増加又は減少)されるようになっている。
再稼働を指示するパケットは、既に実用化製品化されている商品名Wake OnLAN(WOL)に相当する機能を実装するか、もしくは、ネットワーク対応の電源コントロールスイッチをノードとともに設置し、電源コントロールスイッチを介して、起動することで行われる。また、不要なノードである場合には自ら停止する。
すなわち、電源管理部21は、トポロジ変更手段によるレイヤ3トポロジの構成変更により、不使用となったリンクやノードに対して電源を遮断して停止するノード停止手段と、他ノードからの指示(パケット)又は自発的にリンクや自身(ノード)を電源停止の停止状態から復帰するノード復帰手段とを有し、リンクやノードを停止状態とする、及び、リンクやノードを停止状態から復帰することがそれぞれ行われる(機能8の実行)ことでネットワーク全体における省エネ化を図るようになっている。
これに対してフラッディング情報履歴データベース22は、次の(1)又は(2)の場合を除き、ノードのフラッディング情報をデータベースより削除しない(削除しない点を除き、フラッディング情報データベース12の機能と同じである)。
(1)ノードより、本実施形態のプロトコルの管理対象から外れる旨の通知パケットが到達した場合。
(2)電源管理部21が電源管理機能の実行(ノードの再稼働)に失敗し、その旨を通知するパケットが到達した場合。
算出されるレイヤ3トポロジは、ネットワークの利用状況に応じ、例えばネットワークが扱うトラヒック量が多い場合には、多くのリンクやノードを使用し高速にトラヒックを処理するネットワーク構成となるようにする。また、トラヒック量が少ない場合には、一部のリンクやノードのみを使用してトラヒックが処理されるようなネットワーク構成となるよう、レイヤ3トポロジを算出する基となる(自身の)フラッディング情報を更新する。
各ノードはフラッディング情報履歴データベース22を用いて、どのようなレイヤ3トポロジとするかを決定する(機能7の実行)。ここで、フラッディング情報履歴データベース22を使用することで、停止中のリンクやノードを含むレイヤ3トポロジが生成可能となる(ステップS105)。
すなわち、ステップS105により算出した(省電力を実現するため、ネットワークの使用状況に応じ変更する)トポロジと、現在のトポロジ(ステップS101、S104の実行およびフラッディング情報データベース12により得られる)が同じ場合、処理を終了する。
トポロジの変更がある場合、停止中のノード及びリンクを使用するかどうかの判断を行う(ステップS107)。
以後、各ノードにおいて、ステップS101〜ステップS113の動作が連続して行われる。
ネットワークの各リンクに割り当てられるコストは、一般的には、オペレータがネットワークトラヒックの負荷が分散されるように設定される。その結果、オペレータが設定したリンクのコストは、図5の「利用率の高い時間帯」のリンク(レイヤ2トポロジ)2に示されるように、全てのルータ1を使用してトラヒックを処理するような値(図の例ではコストの値を「40」又は「50」に設定)。図5中、ルータ1間を結ぶ、リンク2上に記載の数字がコストを示す。また、コストは方向毎に異なるコストを割り当てることも可能であるが(例えば、ルータA→ルータBとルータB→ルータAで異なるコストを割り当てることが可能)、ここでは簡単のため、双方向で同じコストが割り当てられているとする。)とし、ネットワークの負荷を最も効率的に分散することが行われている。
リンクのコストを平滑化するとは、図5の「利用率の高い時間帯」で示すように、ネットワーク中の全てのルータが使用されるように、各リンクのコストを変更することを指す。
すなわち、オペレータが設定したリンクのコストが、ネットワークの負荷を最も効率的に分散する(すべてのルータを使用してトラヒックを処理する)リンクのコスト(ここではディフォルトリンクコストと呼ぶ)であると仮定できる場合、後述する処理により変更されたリンクのコストをディフォルトリンクコストに戻す処理となる。また、あるルータにおけるインタフェース間のリンクコストの差を小さくする処理としてもよい。
また、コストの下げ(上げ)幅は、ネットワークの利用状況をパラメータとして予め設定した数式により算出された値を使用する。
図5ルータGに着目した場合、本処理により、利用率が低い時間帯には、ルータCへのリンクのコストを下げ(40から20)、ルータDへのリンクのコストを上げ(50から80)られる。
ネットワークを構成する各ノードについて上記処理が行われることで、フラディング情報更新部17において、リンクのネットワークの使用状況に応じて各リンクコストが変更され、経路決定部14において、(ネットワーク使用状況に応じて変更された各リンクのコストに基づき経路決定がされることで、結果として)電力消費量を考慮したレイヤ3トポロジが算出される。
その結果、図5の「利用率が低い時間帯」におけるルータDとルータFには、トラヒックが流れないため(利用者Aからどの利用者に対し通信する際であっても経由しない)、自身にトラヒックが流れるか否かを判断し、電源管理部22のノード停止手段により、ルータDとルータFの電源停止により消費電力量を大幅に減少させることができる。
実際には、上記の値に対して、本発明のネットワークの管理システムの導入によるオーバーヘッドや、利用率の変動や障害時に備え確保すべき余剰なリンクやノードによる電力消費量を勘案する必要がある。
Claims (4)
- 多数のノードが各リンクにより接続されたネットワークの少なくとも複数のノードにおいて、
各ノードのインタフェース情報を得ることでネットワークの現在の接続形態及び接続形態の履歴を把握する接続形態把握手段と、
各ノードのインタフェースの使用状況情報及び前記各リンクのコストに関する情報を各ノード間で交換し情報を共有する情報共有手段と、
前記接続形態把握手段及び情報共有手段の情報からIPルーティングテーブル(レイヤ3トポロジ)を新たに求めるトポロジ取得手段と、
トポロジ取得手段の結果に基づき、レイヤ3トポロジを動的に変更するトポロジ変更手段と、
前記トポロジ変更手段によるレイヤ3トポロジの構成変更により、不使用となったリンクやノードを停止するノード停止手段と、
他ノードからの指示又は自発的にリンクやノードを停止状態から復帰するノード復帰手段と
を有して成ることを特徴とするネットワークの管理システム。 - 前記ノード停止手段及びノード復帰手段は、前記ノードやリンクの電源管理を行うために設けた電源管理部であり、前記電源管理部は、停止したリンクやノードを再稼働させるため、隣接するノードが停止したノードに対し、再稼働を指示するパケットを送信する機能と、電源停止中のリンクやノードの再稼働を指示するパケットを受信した際にこれらを起動する機能と、
を備えた請求項1に記載のネットワークの管理システム。 - 前記トポロジ取得手段は、前記情報共有手段で得た情報から前記各リンクのコストを変更することで、前記IPルーティングテーブル(レイヤ3トポロジ)の再構築を行う請求項1に記載のネットワークの管理システム。
- 多数のノードが各リンクにより接続されたネットワークの少なくとも複数のノードにおいて行うネットワークの管理方法であって、
各ノードのインタフェース情報を得ることでネットワークの現在の接続形態及び接続形態の履歴を把握する手順と、
各ノードのインタフェースの使用状況情報及び前記各リンクのコストに関する情報を各ノード間で交換し情報を得る手順と、
前記接続形態把握手段及び情報共有手段の情報からIPルーティングテーブル(レイヤ3トポロジ)を新たに求める手順と、
新たに求めたレイヤ3トポロジが前記リンクを増加させる場合は停止状態からノードを動作状態に復帰させる手順と、
前記新たに求めたレイヤ3トポロジに動的に変更する手順と、
前記トポロジ変更により不使用となったリンクやノードを停止状態にする手順と、
を含むことを特徴とするネットワークの管理方法。
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