JP2010234875A - 軌道回路電流測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軌道回路の並走レールの双方についてレール電流を同時に測定する。
【解決手段】接触不要で交流電流を測定しうる第1電流検出子24a及び第2電流検出子24bと、電流検出子24aと車輪22,23とを装備していて該車輪を軌道回路の並走レールの一方に載せるとそのレール踏面に電流検出子24aを臨ませる第1走行部20と、電流検出子24bと車輪22,23とを装備していて該車輪を軌道回路の並走レールの他方に載せるとそのレール踏面に電流検出子24bを臨ませる第2走行部20と、第1,第2走行部20,20を繋いで両者の相対位置を固定する連結部材15と、電流検出子24a,24bの検出信号を入力して処理する信号処理部13とを備える。連結部材15は伸縮可能であり、柄11は着脱部14にて連結部材15に装着され、連結部材15には持ち運び用の把手16も装備されている。
【選択図】 図1
【解決手段】接触不要で交流電流を測定しうる第1電流検出子24a及び第2電流検出子24bと、電流検出子24aと車輪22,23とを装備していて該車輪を軌道回路の並走レールの一方に載せるとそのレール踏面に電流検出子24aを臨ませる第1走行部20と、電流検出子24bと車輪22,23とを装備していて該車輪を軌道回路の並走レールの他方に載せるとそのレール踏面に電流検出子24bを臨ませる第2走行部20と、第1,第2走行部20,20を繋いで両者の相対位置を固定する連結部材15と、電流検出子24a,24bの検出信号を入力して処理する信号処理部13とを備える。連結部材15は伸縮可能であり、柄11は着脱部14にて連結部材15に装着され、連結部材15には持ち運び用の把手16も装備されている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、鉄道の軌道回路に流れている交流電流を測定する軌道回路電流測定装置に関し、詳しくは、軌道に沿って移動しながらレール電流を測定しうる軌道回路電流測定装置に関する。
鉄道の軌道回路を区分したうえで各区間毎に一端側から交流信号を送出しながら他端側で受信を行って列車の有無を検知する閉そく装置や列車検知システムが実用化されている(例えば非特許文献1,特許文献1,2参照)。そのような列車検知用信号には、大抵、数十Vの電圧の交流信号が用いられ、その周波数には数十Hz〜数十kHzのうち適宜なものが用いられる。そして、軌道回路の或る区間について、既定の在線検知時間より長時間に亘って列車検知用信号が検出されないときには当該区間に列車が有ると判定され、既定の非在線検知時間より長時間に亘って列車検知用信号が検出されたときには当該区間に列車が無いと判定される。在線検知時間や非在線検知時間は、リレー落下時素やリレー扛上時素あるいはタイマー計測時間などで予め定められている。
また、レールに流れる交流電流を検知手段にて検知してレール電流の有無を判別し表示するレール電流検知装置が知られている(例えば特許文献3参照)。
その検知手段は、サーチコイルやカレントトランスを用いた電磁変換にて、レールの脚部を流れる20kV以上のトロリ線からの交流電流を、固定位置で検出するというものである。
その検知手段は、サーチコイルやカレントトランスを用いた電磁変換にて、レールの脚部を流れる20kV以上のトロリ線からの交流電流を、固定位置で検出するというものである。
これに対し、電磁変換式の電流センサ(電流検出子)にパイプ(柄)を連結した携帯型のレール電流測定器具も実用化され市販されている(例えば株式会社コプト製の軌道回路電流チェッカー)。
これは、電流センサをレール踏面に載せてそこの交流電流を検出するものであり、レール踏面上で電流センサを滑らせることにより、レールに沿って移動しながらレールの列車検知用信号を電流測定することができる。これには、電流測定結果を処理する信号処理部もセットになっており、信号処理部には、測定レンジ切替などの操作部材や、LEDやメータ目盛などの表示部材も、設けられている。
これは、電流センサをレール踏面に載せてそこの交流電流を検出するものであり、レール踏面上で電流センサを滑らせることにより、レールに沿って移動しながらレールの列車検知用信号を電流測定することができる。これには、電流測定結果を処理する信号処理部もセットになっており、信号処理部には、測定レンジ切替などの操作部材や、LEDやメータ目盛などの表示部材も、設けられている。
レールを流れる列車検知用信号の電流測定は、レールのひび割れ等の発見に繋がるので、レール破断の未然防止に有効である。
とはいえ、携帯型のレール電流測定器具だけで広範囲の移動測定を行うのは手間が掛かるので、例えば定期的な保守点検に際して自走式の保守用車を走行させたり列車検知システムで列車検知用信号のレベルを監視したりして列車検知用信号の電流測定対象の軌道回路を絞り込み、それから該当する区間の中で移動測定を行ってひび割れ等の存在位置を特定することが多い。
とはいえ、携帯型のレール電流測定器具だけで広範囲の移動測定を行うのは手間が掛かるので、例えば定期的な保守点検に際して自走式の保守用車を走行させたり列車検知システムで列車検知用信号のレベルを監視したりして列車検知用信号の電流測定対象の軌道回路を絞り込み、それから該当する区間の中で移動測定を行ってひび割れ等の存在位置を特定することが多い。
社団法人日本鉄道電気技術協会発行「鉄道電気技術者のための信号概論 軌道回路」
しかしながら、このような従来の携帯型レール電流測定器具は、電流検出子を一つしか具えていないので、小形かつ軽量ではあるが、一時には一本のレールしか測定することができない。このため、軌道回路において並走する一対のレールについて何れも電流測定を行う場合、手間がかかり、作業性・作業能率が良くなかった。また、移動測定時には電流検出子にレール踏面を滑らせるようになっていたため、両者が不所望に擦れたり離れたり引っ掛かったりすると、円滑かつ正確な測定が損なわれてしまう。
そこで、軌道回路の並走レールの双方についてレール電流を同時かつ円滑に移動測定しうる軌道回路電流測定装置を実現することが第1の技術課題となる。
そこで、軌道回路の並走レールの双方についてレール電流を同時かつ円滑に移動測定しうる軌道回路電流測定装置を実現することが第1の技術課題となる。
もっとも、複数箇所の同時測定には電流検出子の複数化が伴い、さらには電流検出子の保持機構の大形化が伴うことになるが、大きくなりすぎると、一人で持ち運んだり保管庫に収納するときなどに、扱い難い。
そこで、測定時には並走レールの双方に及ぶ大きさにしうるが運搬時や収納時には取り扱い易いよう小さくしうる軌道回路電流測定装置を実現することが第2の技術課題となる。
そこで、測定時には並走レールの双方に及ぶ大きさにしうるが運搬時や収納時には取り扱い易いよう小さくしうる軌道回路電流測定装置を実現することが第2の技術課題となる。
また、軌道回路電流測定装置を用いた移動測定は列車運行の無い時間帯に行われるが、不測の列車進入を的確に防止するには、見張り等の人的手段に頼るばかりでなく、閉そく装置や列車検知装置等の自動機器も活用するのが望ましい。しかも、既存の軌道回路や自動機器を改造することなくそのまま使用して簡便かつ安価に実施できれば都合が良い。
そこで、測定に際し軌道回路を介して閉そく装置や列車検知システムに在線を通知しうる軌道回路電流測定装置を実現することが第3の技術課題となる。
そこで、測定に際し軌道回路を介して閉そく装置や列車検知システムに在線を通知しうる軌道回路電流測定装置を実現することが第3の技術課題となる。
本発明の軌道回路電流測定装置は(解決手段1)、上述した第1の技術課題を解決するために創案されたものであり、鉄道の軌道に沿って移動しながら軌道回路に流れている交流電流を測定しうる軌道回路電流測定装置において、接触不要で交流電流を測定しうる第1電流検出子および第2電流検出子と、前記第1電流検出子と車輪とを装備していて該車輪を前記軌道回路の並走レールの一方に載せるとそのレール踏面に前記第1電流検出子を臨ませる第1走行部と、前記第2電流検出子と車輪とを装備していて該車輪を前記軌道回路の並走レールの他方に載せるとそのレール踏面に前記第2電流検出子を臨ませる第2走行部と、前記第1走行部と前記第2走行部とを繋いで両者の相対位置を固定する連結部材と、前記第1電流検出子の検出信号と前記第2電流検出子の検出信号とを入力して処理する信号処理部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の軌道回路電流測定装置は(解決手段2)、上述した第2の技術課題をも解決するために創案されたものであり、上記解決手段1の軌道回路電流測定装置であって、前記連結部材が伸縮しうることを特徴とする。
さらに、本発明の軌道回路電流測定装置は(解決手段3)、上記解決手段2の軌道回路電流測定装置であって、棒状の柄が設けられ、これを前記連結部材に対して着脱自在に装着しうるようになっていることを特徴とする。
また、本発明の軌道回路電流測定装置は(解決手段4)、上記解決手段2,3の軌道回路電流測定装置であって、持ち運び用の把手が前記連結部材に装備されていることを特徴とする。
また、本発明の軌道回路電流測定装置は(解決手段5)、上述した第3の技術課題をも解決するために創案されたものであり、上記解決手段1〜4の軌道回路電流測定装置であって、前記第1走行部を載せたレールと前記第2走行部を載せたレールとの電気特性に係る(少なくとも測定周波数の交流について)導通状態と遮断状態とを切り替える切替器が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の軌道回路電流測定装置は(解決手段6)、上記解決手段5の軌道回路電流測定装置であって、導通状態が既定の在線検知時間より長く且つ遮断状態が既定の非在線検知時間より短い状態切替が前記切替器で繰り返し行われるようになっていることを特徴とする。
また、本発明の軌道回路電流測定装置は(解決手段7)、上記解決手段5,6の軌道回路電流測定装置であって、前記切替器を導通時に流れる短絡電流を測定する第3電流検出子が設けられていることを特徴とする。
このような本発明の軌道回路電流測定装置にあっては(解決手段1)、鉄道の軌道に沿って装置を移動させると、連結部材で繋がれた第1走行部と第2走行部とが一緒に走行して、第1電流検出子によって軌道回路の並走レールの一方のレールの交流電流が測定されるとともに、第2電流検出子によって軌道回路の並走レールの他方のレールの交流電流が測定され、それらの検出信号が信号処理部によって処理される。
また、車輪によって走行部の移動が円滑になされるとともに電流検出子とレール踏面との適度な離隔状態が維持されるので、測定が円滑かつ正確に遂行される。
したがって、この発明によれば、軌道回路の並走レールの双方についてレール電流を同時かつ円滑に移動測定しうる軌道回路電流測定装置を実現することができ、第1の技術課題が解決される。
また、車輪によって走行部の移動が円滑になされるとともに電流検出子とレール踏面との適度な離隔状態が維持されるので、測定が円滑かつ正確に遂行される。
したがって、この発明によれば、軌道回路の並走レールの双方についてレール電流を同時かつ円滑に移動測定しうる軌道回路電流測定装置を実現することができ、第1の技術課題が解決される。
また、本発明の軌道回路電流測定装置にあっては(解決手段2)、連結部材が伸縮可能なので、測定時には連結部材を伸ばして第1,第2走行部の離隔距離ひいては第1,第2電流検出子の離隔距離をレール間の距離に適合させることで測定が行える一方、運搬時や収納時には連結部材を縮めて第1,第2走行部の離隔距離を短くすることでコンパクトにすることができる。
したがって、この発明によれば、測定時には並走レールの双方に及ぶ大きさにしうるが運搬時や収納時には取り扱い易いよう小さくしうる軌道回路電流測定装置を実現することができ、第1の技術課題に加えて第2の技術課題も解決される。
したがって、この発明によれば、測定時には並走レールの双方に及ぶ大きさにしうるが運搬時や収納時には取り扱い易いよう小さくしうる軌道回路電流測定装置を実現することができ、第1の技術課題に加えて第2の技術課題も解決される。
さらに、本発明の軌道回路電流測定装置にあっては(解決手段3)、連結部材に柄を取り付ければ手押しや手引きにて簡便かつ容易に装置を移動させることができ、連結部材から柄を取り外せば装置をコンパクトにすることができるので、この発明によれば、柄があっても第2の技術課題が解決される。
また、本発明の軌道回路電流測定装置にあっては(解決手段4)、装置の中央部に位置する連結部材に持ち運び用の把手が装備されているので、手で持って運搬するのが容易であり、第2の技術課題が高度に解決される。
また、本発明の軌道回路電流測定装置にあっては(解決手段4)、装置の中央部に位置する連結部材に持ち運び用の把手が装備されているので、手で持って運搬するのが容易であり、第2の技術課題が高度に解決される。
また、本発明の軌道回路電流測定装置にあっては(解決手段5)、切替器を作動させることで軌道回路の並走レール同士を短絡させたり絶縁させたり任意に選択できるので、絶縁させれば列車の無い状態でレール電流を測定することができ、短絡させれば軌道回路から閉そく装置や列車検知システムに在線状態が通知される。しかも、それは、閉そく装置や列車検知システムが既に設置されていれば、軌道回路における並走レール同士の短絡だけで実行される。
したがって、この発明によれば、測定に際し軌道回路を介して閉そく装置や列車検知システムに在線を通知しうる軌道回路電流測定装置を実現することができ、第1の技術課題に加えて第3の技術課題も解決される。
したがって、この発明によれば、測定に際し軌道回路を介して閉そく装置や列車検知システムに在線を通知しうる軌道回路電流測定装置を実現することができ、第1の技術課題に加えて第3の技術課題も解決される。
また、本発明の軌道回路電流測定装置にあっては(解決手段6)、列車の無い状態でのレール電流測定が確実に行われるとともに、閉そく装置や列車検知システムによる在線検知も確実になされる。
したがって、この発明によれば、不測の列車進入が列車検知システムによって的確に防止されるので、第3の技術課題が高度に解決される。
したがって、この発明によれば、不測の列車進入が列車検知システムによって的確に防止されるので、第3の技術課題が高度に解決される。
また、本発明の軌道回路電流測定装置にあっては(解決手段7)、切替器を導通状態にしたときに切替器を流れる短絡電流まで測定されることから、在線通知の行われている状態や時間を的確に把握することができるので、閉そく装置や列車検知システムによる在線検知の確度が向上することとなる。また、短絡電流とレール電流とを比較する等のことにより、レールの異常検出の確度も向上させることができる。
したがって、この発明によれば、不測の列車進入が閉そく装置や列車検知システムによって的確に防止されるので、第3の技術課題が高度に解決される。
したがって、この発明によれば、不測の列車進入が閉そく装置や列車検知システムによって的確に防止されるので、第3の技術課題が高度に解決される。
このような本発明の軌道回路電流測定装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜3により説明する。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜4(出願当初の請求項1〜4)を具現化したものであり、図3に示した実施例2は、上述した解決手段5〜6(出願当初の請求項5〜6)を具現化したものであり、図4に示した実施例3は、上述した解決手段7(出願当初の請求項7)を具現化したものである。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜4(出願当初の請求項1〜4)を具現化したものであり、図3に示した実施例2は、上述した解決手段5〜6(出願当初の請求項5〜6)を具現化したものであり、図4に示した実施例3は、上述した解決手段7(出願当初の請求項7)を具現化したものである。
本発明の軌道回路電流測定装置の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が軌道回路電流測定装置10の全体外観斜視図、(b)が走行部20の平面図、(c)が走行部20の側面図、(d)が電流検出子24a,24bと信号処理部13との接続図である。
この軌道回路電流測定装置10は(図1(a)参照)、人の手で押されて鉄道の軌道に沿って移動しながら並走レールの軌道回路に流れている交流電流を測定するためのものであり、手押し用の柄11と、柄11にフレキシブルチューブ12で繋がれた信号処理部13と、左右に配された一対の走行部20,20と、これら走行部20,20との間に介在する連結部材15と、一方の走行部20(第1走行部)に搭載された電流検出子24a(第1電流検出子)と、他方の走行部20(第2走行部)に搭載された電流検出子24b(第2電流検出子)とを具えている。
電流検出子24aも、電流検出子24bも、測定箇所に一定距離を保って臨ませることで接触させなくても交流電流を測定できるものであれば足り、従来品に用いられている電磁変換式の電流センサでも良く、他の検出方式のものでも良い。
なお、本明細書では、以降、第1電流検出子24aと第2電流検出子24bとを区別する必要がないときには、それを電流検出子24と呼ぶ。
なお、本明細書では、以降、第1電流検出子24aと第2電流検出子24bとを区別する必要がないときには、それを電流検出子24と呼ぶ。
走行部20は(図1(b),(c)参照)、何れも、前後に長い枠体21と、枠体21の一端の下面に装備された車輪22と、枠体21の他端の下面に装備された車輪23とを具えたものであり、枠体21の中央部に連結部材15の端部が固定的に連結され、枠体21の中間部のうち車輪23寄りに電流検出子24が装備されている。車輪22,23は何れも電気絶縁材で作られており、何れの車輪22,23にも、レール上を脱輪しないで転動しうるよう、片側にフランジが設けられている。そして、走行部20を軌道回路の並走レールの何れかに載せると、そのレール踏面に対し、車輪22,23が当接状態で載り、搭載されている電流検出子24が一定距離で臨むようになっている。
連結部材15は(図1(a)参照)、内筒15aを外筒15bに差し込んだ棒状部材であり、内筒15aと外筒15bとの重なり量を可変調節することで長さが伸び縮みするようになっている。長さを変えるときはロックネジを緩め、長さを固定するときはロックネジを締めることで、簡単に、伸縮させることができる。連結部材15の一端が一方の走行部20に固定され、連結部材15の他端が他方の走行部20に固定されているので、ロックネジを締めた連結部材15は、二つの走行部20,20を繋いで両者の相対位置を固定するものとなっている。
連結部材15には持ち運び用の把手16が装備されている。把手16は、軌道回路電流測定装置10を手に提げて持ち運ぶときに手を掛ける部材なので、内筒15aの外周面のうち、連結部材15を最も短くしたときの重心位置に近い部位に取り付けられている。
柄11は、適度な長さの棒状部材で足りるが、振り出し竿や継ぎ竿のように長さを変えられると、運搬や収納に都合が良い。柄11の一端には着脱部14に適合した部材たとえばリングボールが取り付けられていて、柄11は着脱部14を介在させることで連結部材15に対して着脱自在に装着しうるものとなっている。
柄11は、適度な長さの棒状部材で足りるが、振り出し竿や継ぎ竿のように長さを変えられると、運搬や収納に都合が良い。柄11の一端には着脱部14に適合した部材たとえばリングボールが取り付けられていて、柄11は着脱部14を介在させることで連結部材15に対して着脱自在に装着しうるものとなっている。
信号処理部13は(図1(d)参照)、適宜な信号ケーブル25で電流検出子24a,24bと接続されて、電流検出子24aの検出信号と電流検出子24bの検出信号とを入力し、それらの信号を処理するものである。信号処理回路は、バンドパスフィルタ又は簡易的なスペクトラムアナライザを有していて、電流検出子24a,24bの検出信号それぞれについて、低周波軌道回路では例えば25Hzと50Hzと83Hzといった周波数成分を抽出し、高周波軌道回路では例えば700Hzや1200Hzといった周波数成分を抽出して、その値をそのまま表示部に表示したり、予め設定された閾値と比較して電流値の適否を判定してから判定結果を表示するようになっている。また、入力が複数なので、それらを加算した値を処理したり、両入力値の比較判定を行ったりするようにもなっている。抽出周波数や処理内容を操作部材の操作で切り替えることも可能である。
この実施例1の軌道回路電流測定装置10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2は、(a)が広軌適合状態の軌道回路電流測定装置10の平面図、(b)が広軌適合状態の軌道回路電流測定装置10の正面図、(c)が狭軌適合状態の軌道回路電流測定装置10の正面図、(d)が運搬適合状態の軌道回路電流測定装置10の正面図、(e)が運搬状態の模式図である。
軌道回路電流測定装置10を用いて軌道回路のレールの交流電流を測定する場合、測定に先だち、軌道回路の並走レール8,8が広軌のときには(図2(a),(b)参照)、連結部材15を大きく伸ばしてから、一方の走行部20を一方のレール8に載せるとともに、他方の走行部20を他方のレール8に載せ、安定したところでロックネジを締めて連結部材15ひいては走行部20,20の相対位置を固定する。軌道回路の並走レール8,8が狭軌のときには(図2(c)参照)、その幅に合わせて連結部材15を適度に伸ばして、同様のことを行う。それから、着脱部14を介して柄11を連結部材15に装着し、信号ケーブル25の接続を確認して信号処理部13を作動させる。
こうして測定準備が整ったら、柄11を手で押して軌道回路電流測定装置10を移動させる。そうすると、軌道回路電流測定装置10は、車輪走行なので滑動より円滑にレール8上を走行し、鉄道の軌道に沿って移動しながら、電流検出子24aで並走レール8,8の一方のレールの交流電流を測定し続けると同時に、電流検出子24bで並走レール8,8の他方のレールの交流電流を測定し続ける。そして、随時、電流検出子24a,24bの検出信号を信号処理部13で処理した結果を表示する。そのため、軌道を往復するまでもなく片方向へ移動するだけで、並走レール8,8双方の検査が終了する。
測定終了後は、柄11を連結部材15から外すとともに、連結部材15を縮めて短くする(図2(d)参照)。そして(図2(e)参照)、把手16に片手を掛けて軌道回路電流測定装置10の主要部を持つとともに、柄11や信号処理部13を別の手に持って、軌道回路電流測定装置10を総て一人で持ち運び、軌道から運搬車や収納場所へ軌道回路電流測定装置10を移す。
こうして、二本のレール8,8の電流測定が迅速かつ的確に行われ、レールに亀裂等の電流迂回要因が存在していると、その位置が特定される。
こうして、二本のレール8,8の電流測定が迅速かつ的確に行われ、レールに亀裂等の電流迂回要因が存在していると、その位置が特定される。
本発明の軌道回路電流測定装置の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、(a)が軌道回路電流測定装置30の平面図、(b)が電流検出子24a,24bと信号処理部34と切替器33との接続図である。
この軌道回路電流測定装置30が上述した実施例1の軌道回路電流測定装置10と相違するのは、絶縁性の車輪22が導電性の車輪32で置換されて走行部20が走行部31になった点と、連結部材15と走行部31とに介在させて切替器33が設けられた点と、信号処理部13が切替器33の制御も行う信号処理部34になった点である。
切替器33は、信号処理部34の切り替え制御に従って導通状態と遮断状態との何れか一方の状態を採択しうるものであれば、スイッチを主体にしたものでも良く、リレーを主体にしたものでも良く、高速の可変抵抗を主体にしたものでも良い。
切替器33は、信号処理部34の切り替え制御に従って導通状態と遮断状態との何れか一方の状態を採択しうるものであれば、スイッチを主体にしたものでも良く、リレーを主体にしたものでも良く、高速の可変抵抗を主体にしたものでも良い。
車輪32に加えて枠体21と連結部材15も導電性部材から作られており、絶縁材で出来ている切替器33の介在により枠体21は左右が絶縁されているので、切替器33が導通状態のときには左右の車輪32,32が短絡され、切替器33が遮断状態のときには左右の車輪32,32が絶縁される。そのため、一方の走行部31(第1走行部)を載せたレール8aと他方の走行部31(第2走行部)を載せたレール8bとの電気特性も、切替器33が導通状態のときには並走レール8a,8bが車輪32,32を介して短絡され、切替器33が遮断状態のときには並走レール8a,8bが軌道回路電流測定装置30のところでは絶縁されるようになっている。
信号処理部34は、タイマー等の計時手段を内蔵していて、切替器33の切り替え制御を一定周期で繰り返すようになっている。各周期では、背景技術の欄で述べた既定の在線検知時間より少し長い時間に亘って切替器33が導通状態を採るとともに、やはり背景技術の欄で述べた既定の非在線検知時間より少し短い時間だけ切替器33が遮断状態を採るようになっている。
この実施例2の軌道回路電流測定装置30について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図3(c),(d)は何れも軌道回路電流の測定状態を示す簡略平面図であり、(c)が遮断時の状態を示し、(d)が導通時の状態を示している。
なお、軌道回路電流測定装置30の測定対象電流は、交流電流であるが、視認性向上のため、図面では測定対象電流の流れを反時計回りの矢印で示している。
なお、軌道回路電流測定装置30の測定対象電流は、交流電流であるが、視認性向上のため、図面では測定対象電流の流れを反時計回りの矢印で示している。
軌道回路電流測定装置30の使い方は、上述した軌道回路電流測定装置10と同様なので、その詳細な説明は割愛するが、測定中に切替器33が導通/遮断の状態切り替えを繰り返すので、それに関係する動作部分には相違が発現する。
すなわち、切替器33が遮断状態のときには(図3(c)参照)、並走レール8a,8bが端部は別として軌道回路の該当区間の全長に亘って絶縁されるので、電流検出子24aによってレール8aの電流Caが検出されるとともに、電流検出子24bによってレール8bの電流Cbが検出される。これは、軌道回路電流測定装置10のときと同様であり、送信トランス9aから軌道回路の該当区間の一端に送り込まれた列車検知用信号が軌道回路の該当区間の他端の受信トランス9bまで届く。
すなわち、切替器33が遮断状態のときには(図3(c)参照)、並走レール8a,8bが端部は別として軌道回路の該当区間の全長に亘って絶縁されるので、電流検出子24aによってレール8aの電流Caが検出されるとともに、電流検出子24bによってレール8bの電流Cbが検出される。これは、軌道回路電流測定装置10のときと同様であり、送信トランス9aから軌道回路の該当区間の一端に送り込まれた列車検知用信号が軌道回路の該当区間の他端の受信トランス9bまで届く。
これに対し、切替器33が導通状態のときには(図3(d)参照)、並走レール8a,8bが軌道回路電流測定装置30のところで短絡されるので、軌道回路電流測定装置10のときとは異なり、送信トランス9aから軌道回路の該当区間の一端に送り込まれた列車検知用信号が軌道回路の該当区間の他端の受信トランス9bまで届くことは無い。なお、軌道回路電流測定装置30を軌道回路にセットするに際して、電流検出子24a,24bを送信トランス9a側に位置させ、車輪32,32を受信トランス9b側に位置させれば、切替器33が導通状態のときでもレール電流測定を継続することができ、このときには切替器33の短絡電流Dに対応したレール8aの電流Daとレール8bの電流Dbとがそれぞれ電流検出子24a,24bによって検出される。
そして、このような切替器33の状態切り替えが繰り返えされると、切替器33が導通状態のときには、列車検知用信号が送信トランス9aから送出されても受信トランス9bには届かないうえ、その導通状態が在線検知時間より長い時間に亘って維持されるので、閉そく装置や列車検知システムによって列車が有ると判定され該当区間への他列車の進入が阻止される。また、切替器33が遮断状態のときには、列車検知用信号が送信トランス9aから受信トランス9bへ届くが、その時間は非在線検知時間より短い時間に限られることから、閉そく装置や列車検知システムによって列車が無いと判定されることもないので、このときも該当区間への他列車の進入は阻止される。
こうして、安全な環境下でレール電流測定が行われる。
こうして、安全な環境下でレール電流測定が行われる。
本発明の軌道回路電流測定装置の実施例3について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4は、(a)が軌道回路電流測定装置40の平面図、(b)が電流検出子24a,24b,41と信号処理部43と切替器33との接続図である。
この軌道回路電流測定装置40が上述した実施例2の軌道回路電流測定装置30と相違するのは、電流検出子41(第3電流検出子)が追加された点と、信号処理部34が電流検出子41の検出信号も入力する信号処理部43になった点である。
この軌道回路電流測定装置40が上述した実施例2の軌道回路電流測定装置30と相違するのは、電流検出子41(第3電流検出子)が追加された点と、信号処理部34が電流検出子41の検出信号も入力する信号処理部43になった点である。
電流検出子41は、電流検出子24と同じもので良いが、例えば連結部材15に付設されて連結部材15に流れる交流電流を測定するようになっている。連結部材15の電流は、切替器33を導通状態にしたときに切替器33を流れる電流に等しいので、電流検出子41は切替器33を導通時に流れる短絡電流を直接的に測定するものとなっている。
信号処理部43は、信号処理部34の全機能に加えて、電流検出子41の検出信号も処理するよう機能が拡張されている。例えば、直接的に測定した短絡電流の値をそのまま表示部に表示したり、閾値と比較した電流値の適否判定や結果表示も行う
信号処理部43は、信号処理部34の全機能に加えて、電流検出子41の検出信号も処理するよう機能が拡張されている。例えば、直接的に測定した短絡電流の値をそのまま表示部に表示したり、閾値と比較した電流値の適否判定や結果表示も行う
この実施例3の軌道回路電流測定装置40について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図4(c),(d)は何れも軌道回路電流の測定状態を示す簡略平面図であり、(c)が遮断時の状態を示し、(d)が導通時の状態を示している。
軌道回路電流測定装置40を軌道回路にセットするに際して、上述した実施例2のときと同様に電流検出子24a,24bを送信トランス9a側に位置させるとともに車輪32,32を受信トランス9b側に位置させれば(図3(c),(d)参照)、上述した測定や信号処理が行われるのに加えて、切替器33の短絡電流Dの直接的な測定結果が得られるとともに、対応するレール8aの電流Da及びレール8bの電流Dbと、短絡電流Dとを対比することもでき、それによってレールの異常検知性能が向上する。
また、軌道回路電流測定装置40を軌道回路にセットするに際し、上例とは逆向きにして、電流検出子24a,24bを受信トランス9b側に位置させるとともに車輪32,32を送信トランス9a側に位置させれば(図4(c),(d)参照)、切替器33が遮断状態のときには上述したのと同様であるが(図4(c)参照)、切替器33が導通状態のときには(図4(d)参照)、レール8aの電流Daとレール8bの電流Dbとを直接測定することはできないが、それに対応した短絡電流Dが測定されるうえ、短絡箇所の車輪32より先方の受信トランス9b側へ漏れ出たレール8aの漏洩電流Eaとレール8bの漏洩電流Ebとがそれぞれ電流検出子24b,24aによって検出される。
[その他]
本発明の軌道回路電流測定装置は、上述した手動式に限られる訳でなく、例えば、他の車両にて牽引するようにしても良く、電動モータや発動機を搭載して自走式にしても良い。信号処理部の操作は、上述した直接操作に限られる訳でなく、例えば遠隔操作にしても良い。測定や信号処理の結果は、上述した即時表示に限られる訳でなく、例えば、一連のデータを記憶装置に蓄積しても良く、無線送信するのでも良い。
本発明の軌道回路電流測定装置の使用は、閉そく装置や列車検知システムの設置された軌道に限られる訳でない。例えば速度制御システム(ATC)の設置された軌道にも、本発明の軌道回路電流測定装置は使用することができる。列車検知は別システムに委ねて行わないATCシステムであっても軌道に交流信号の電流を流していれば、本発明の軌道回路電流測定装置を用いてレール電流を検出することができる。
本発明の軌道回路電流測定装置は、上述した手動式に限られる訳でなく、例えば、他の車両にて牽引するようにしても良く、電動モータや発動機を搭載して自走式にしても良い。信号処理部の操作は、上述した直接操作に限られる訳でなく、例えば遠隔操作にしても良い。測定や信号処理の結果は、上述した即時表示に限られる訳でなく、例えば、一連のデータを記憶装置に蓄積しても良く、無線送信するのでも良い。
本発明の軌道回路電流測定装置の使用は、閉そく装置や列車検知システムの設置された軌道に限られる訳でない。例えば速度制御システム(ATC)の設置された軌道にも、本発明の軌道回路電流測定装置は使用することができる。列車検知は別システムに委ねて行わないATCシステムであっても軌道に交流信号の電流を流していれば、本発明の軌道回路電流測定装置を用いてレール電流を検出することができる。
8,8a,8b…レール(軌道回路)、
9a…送信トランス、9b…受信トランス、
10…軌道回路電流測定装置、
11…柄(ハンドル)、12…フレキシブルチューブ、
13…信号処理部、14…着脱部、15…連結部材、
15a…内筒、15b…外筒、16…把手、
20…走行部、21…枠体、22,23…車輪、
24,24a,24b…電流検出子(センサ)、
30…軌道回路電流測定装置、
31…走行部、32…車輪、
33…切替器、34…信号処理部、
40…軌道回路電流測定装置、
41…電流検出子(センサ)、43…信号処理部
9a…送信トランス、9b…受信トランス、
10…軌道回路電流測定装置、
11…柄(ハンドル)、12…フレキシブルチューブ、
13…信号処理部、14…着脱部、15…連結部材、
15a…内筒、15b…外筒、16…把手、
20…走行部、21…枠体、22,23…車輪、
24,24a,24b…電流検出子(センサ)、
30…軌道回路電流測定装置、
31…走行部、32…車輪、
33…切替器、34…信号処理部、
40…軌道回路電流測定装置、
41…電流検出子(センサ)、43…信号処理部
Claims (7)
- 鉄道の軌道に沿って移動しながら軌道回路に流れている交流電流を測定しうる軌道回路電流測定装置において、接触不要で交流電流を測定しうる第1電流検出子および第2電流検出子と、前記第1電流検出子と車輪とを装備していて該車輪を前記軌道回路の並走レールの一方に載せるとそのレール踏面に前記第1電流検出子を臨ませる第1走行部と、前記第2電流検出子と車輪とを装備していて該車輪を前記軌道回路の並走レールの他方に載せるとそのレール踏面に前記第2電流検出子を臨ませる第2走行部と、前記第1走行部と前記第2走行部とを繋いで両者の相対位置を固定する連結部材と、前記第1電流検出子の検出信号と前記第2電流検出子の検出信号とを入力して処理する信号処理部とを備えたことを特徴とする軌道回路電流測定装置。
- 前記連結部材が伸縮しうることを特徴とする請求項1記載の軌道回路電流測定装置。
- 棒状の柄が設けられ、これを前記連結部材に対して着脱自在に装着しうるようになっていることを特徴とする請求項2記載の軌道回路電流測定装置。
- 持ち運び用の把手が前記連結部材に装備されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載された軌道回路電流測定装置。
- 前記第1走行部を載せたレールと前記第2走行部を載せたレールとの電気特性に係る導通状態と遮断状態とを切り替える切替器が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された軌道回路電流測定装置。
- 導通状態が既定の在線検知時間より長く且つ遮断状態が既定の非在線検知時間より短い状態切替が前記切替器で繰り返し行われるようになっていることを特徴とする請求項5記載の軌道回路電流測定装置。
- 前記切替器を導通時に流れる短絡電流を測定する第3電流検出子が設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載された軌道回路電流測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009082898A JP2010234875A (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 軌道回路電流測定装置 |
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ID=43089648
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108107338A (zh) * | 2016-11-24 | 2018-06-01 | 本钢板材股份有限公司 | 一种轨道电路故障诊察装置 |
KR20200021222A (ko) * | 2018-08-20 | 2020-02-28 | 한국철도기술연구원 | 열차 진입 감시 시스템 |
KR20240002579A (ko) * | 2022-06-29 | 2024-01-05 | 주식회사 한국코아엔지니어링 | 철도 신호제어 설비의 신뢰도 진단 시스템 |
-
2009
- 2009-03-30 JP JP2009082898A patent/JP2010234875A/ja active Pending
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KR102705440B1 (ko) * | 2022-06-29 | 2024-09-11 | 주식회사 한국코아엔지니어링 | 철도 신호제어 설비의 신뢰도 진단 시스템 |
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