JP2010231712A - 電子鍵 - Google Patents
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Abstract
【課題】多様な組み合わせを実現することができ、かつ、組み合わせを視覚的に記憶することが容易な電子鍵の提供。
【解決手段】無線通信手段3、電源および一意の識別子を有する複数の子機装置1と、子機装置1との通信が可能な無線通信手段4および判定部を有する親機装置2と、を備えた電子鍵であって、各子機装置1は、端子が設けられた凸部または端子が設けられた凹部のいずれかを少なくとも有し、当該凸部または当該凹部を他の子機装置1の凹部または凸部に嵌着することができ、親機装置2は、一の子機装置1の端子に接続される他の子機装置1の端子を順次特定することにより複数の子機装置1の組み合わせ情報を取得することができ、親機装置2に解錠鍵として登録された複数の子機装置1の組み合わせ情報と取得した複数の子機装置1の組み合わせ情報とが一致する場合に、解錠指令を発信する。
【選択図】図1
【解決手段】無線通信手段3、電源および一意の識別子を有する複数の子機装置1と、子機装置1との通信が可能な無線通信手段4および判定部を有する親機装置2と、を備えた電子鍵であって、各子機装置1は、端子が設けられた凸部または端子が設けられた凹部のいずれかを少なくとも有し、当該凸部または当該凹部を他の子機装置1の凹部または凸部に嵌着することができ、親機装置2は、一の子機装置1の端子に接続される他の子機装置1の端子を順次特定することにより複数の子機装置1の組み合わせ情報を取得することができ、親機装置2に解錠鍵として登録された複数の子機装置1の組み合わせ情報と取得した複数の子機装置1の組み合わせ情報とが一致する場合に、解錠指令を発信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンピュータのセキュリティー対策等に利用可能な電子鍵に関し、例えば、凹凸を有する組み合わせ可能な物体と無線チップを用いた電子鍵に関する。
従来、物体の姿勢または動作を秘密鍵とし秘密情報を記憶する装置が知られており、例えば下記のものがある。 特許文献1には、秘密情報を物体の姿勢を秘密鍵として物体から離隔したステーションに記憶する装置であって、2つ以上の物体が、それぞれ姿勢センサーと該姿勢センサー出力を遠隔送信する手段を具備し、離隔ステーションが、前記姿勢センサー出力の遠隔送信信号の受信手段、および前記2つ以上の物体の姿勢センサー出力範囲データを2つ以上組み合わせたデータセットを秘密鍵として記憶する第一記憶手段、および秘密情報を前記秘密鍵に対応して記憶する第二記憶手段、および前記受信手段が2つ以上の物体から受信した姿勢センサー出力データの組み合わせが前記秘密鍵に合致する場合に、該秘密鍵に対応して記憶した第二記憶手段 の秘密情報を出力する手段、またはおよび該秘密鍵に対応して記憶した第二記憶手段の秘密情報を送信する送信手段を具備する、物体の姿勢を秘密鍵として秘密情報を記憶する装置が開示されている。
上記特許文献1に記載の物体の姿勢を秘密鍵として秘密情報を記憶する装置は、センサー付き電子タグを応用しセンサー出力の遠隔送信を行う装置である。しかし、直方体等の簡易な形状の物体の姿勢を秘密鍵とした場合、記憶することができる情報量は少なく、部外者に簡単に解錠されてしまうおそれがある。物体の形状を複雑なものとし、多くの姿勢が取れるようにすることもできるが、物体の姿勢がわずかにずれていたり傾いていたりすると解錠できない可能性があり、また利用者が文字情報を組み合わせることなく複雑な物体の姿勢を正確に覚えることは困難である。また、電子タグの利用は、遠隔情報送信の距離的制限があるため使いづらいという問題もある。 そこで、本発明は、多様な組み合わせを実現することができ、かつ、組み合わせを視覚的に記憶することが容易な電子鍵を提供することを課題とする。
様々な組み合わせを楽しむ玩具として、相互にはめあわせることができるブロック玩具がある。発明者は、多様な色を持つブロック玩具の組み合せであれば、多様な組み合わせが可能であり、しかも形状と配色から利用者本人が覚えることが容易であると考えた。そこで、ブロック玩具のような物体を組み合わせることで様々なパスワードを記憶することのできないかと考え、本発明を創作した。
本発明は、以下の技術手段から構成される。[1]無線通信手段(3)、電源(5)および一意の識別子を有する複数の子機装置と、子機装置との通信が可能な無線通信手段(4)および判定部を有する親機装置と、を備えた電子鍵であって、各子機装置は、端子が設けられた凸部または端子が設けられた凹部のいずれかを少なくとも有し、当該凸部または当該凹部を他の子機装置の凹部または凸部に嵌着することができ、親機装置は、一の子機装置の端子に接続される他の子機装置の端子を順次特定することにより複数の子機装置の組み合わせ情報を取得することができ、親機装置に解錠鍵として登録された複数の子機装置の組み合わせ情報と取得した複数の子機装置の組み合わせ情報とが一致する場合に、解錠指令を発信することを特徴とする電子鍵。[2]偶数個の凸部および偶数個の凹部が対向する面に規則的に配置された略立方体形状または略直方体形状の子機装置を含む[1]の電子鍵。[3]面の中心に対して対照的に配置された4個の凸部と、凸部と対向する面の中心に対して対照的に配置された4個の凹部とを有する略立方体形状の子機装置を含む[2]の電子鍵。[4]子機装置が、複数の異なる色に着色されている[1]ないし[3]のいずれかの電子鍵。[5]子機装置が、自己の色情報を他の子機装置または親機装置に送信することができる[4]の電子鍵。[6]親機装置の判定部が、複数の子機装置の組み合わせ情報が解錠鍵と一致するかを判定する際に、当該組み合わせ情報と解錠鍵との相違が、子機装置の識別子および色情報のみである場合には、当該組み合わせ情報と解錠鍵が一致すると判定する[4]または[5]の電子鍵。[7]子機装置が、自己の形状情報を他の子機装置または親機装置に送信することができる[1]ないし[6]のいずれかの電子鍵。[8]子機装置が、複数の子機装置を相互に接続したままの状態で一の子機装置を充電装置に設置することにより、相互に接続された全ての子機装置を充電することができるように構成される[1]ないし[7]のいずれかの電子鍵。[9]親機装置がパーソナルコンピュータと無線または有線接続可能である[1]ないし[8]のいずれかの電子鍵。
上記[1]〜[9]の技術手段について補足の説明を行う。 子機装置は形状に制約されることなく様々な形状のものを用いることができ、図1中にある立方体に限定されず、直方体、球体、円錐などの形状としてもよい。子機装置は無線通信機器が識別することができる範囲であれば何個であってもよい。各子機装置は、相補的結合手段を有する。例えば、子機装置に凸部および凹部を形成し、接続端子を各子機装置の凸部と凹部に取り付け、凸部に設置した接続端子を出力端子、凹部に設置した接続端子を入力端子とすることが開示される。ここで、凸部は二次元で規則的に配置された結合スタッドとすることができ、例えば、偶数個の結合スタッドが子機ブロックの1つの面の中心(点又は線)に対して対照に、或いは偶数個を行列方向に等間隔で配置する構成が開示される。なお、凸部は1個であってもよく、例えば、正方形の対角線の交点を中心とする円柱体を凸部することが開示される。
子機装置内部に設置した無線通信機器は子機装置同士の凹凸部が電気的に接続されているかの「組み合わせ情報」を親機装置内部に設置した無線通信機器へと送信する。 コンピュータは親機装置からケーブルを介して子機装置の組み合わせ情報を取得し子機装置同士の組み合わせ状態を把握する。コンピュータは取得した組み合わせ情報とコンピュータ上に設けたテーブルを参照した子機装置の組み合わせ情報(色・形状)とを登録された解錠鍵の情報と照合する。登録された解錠鍵情報と一致していれば解錠とみなされ、例えばコンピュータにログインする場合はコンピュータが利用可能となる。
通常、無線通信機器は子機装置の大きさに比べとても小さく、子機装置内に無線通信機器を設置することは十分可能である。無線通信機器にスター型のネットワーク構造を持つセンサーネットワークモジュールを利用することで、安価かつ確実に本発明を実現することができる。無線通信機器として例えば、ZigBee機器を利用した場合、一つのZigBeeネットワークには最大で65,528個(アドレスで0x0000〜0xFFF7)のZigBee機器を接続することができることから、子機装置内に設置した無線通信機器を識別するには十分な数量であり、何通りもの鍵を作ることができる。隣接した利用者を想定した場合、隣接する子機装置同士を正しく識別するために、各子機装置に一意の識別子を割り当て、予め子機装置と親機装置とを関連づけることで判別することが可能である。各子機装置の無線通信機器から送信されるデータ通信経路中でのセキュリティーを高めるため、送信時にデータを暗号化し、当該ネットワーク外からの盗聴等を防ぐこともできる。子機装置同士の接続情報と子機装置の情報(色・形状)以外に子機装置を組み合わせる順序を予めコンピュータに登録をすることで、他者による鍵の解錠の防止を強化することもできる。コンピュータは、図6に示すように、子機装置の組み合わせ情報(色・形状)のテーブルを設け、2個以上の同色同形の子機装置を利用する場合であっても、子機装置の接続場所や組み合わせる順序が其々入れ替わっても本発明の電子鍵が利用可能となるようにテーブルの登録情報を用いてプログラムを行うことができる。
本発明では、各子機装置に無線通信機器を組み込むことにより、子機装置の組み合わせ情報を親機装置に送信することができ、組み合わせ情報は親機装置を介してコンピュータに送信される。これにより、子機装置の組み合わせ情報を無線通信で取得することができ、子機装置を組み合わせるだけで鍵としての働きを持つことになり、ユーザーは複雑なパスワードを覚えることなく本発明を利用することができる。 また、本発明では、例えば子機装置が凹凸部を有しているため相互にはめ合わせることができる。これにより、例えば門型やL字型の形状により解錠鍵を構成することができる。また、子機装置の色を2色以上とすることで、子機装置の形状の組み合わせに加え色の組み合わせにより解錠鍵を構成することもできる。このように設計の自由度が高いことで、鍵に対してデザイン表現が可能となり、ユーザーは自分だけの鍵を作ることができる。また子機装置の形状と色を利用することで従来よりも利用者が覚えやすい解錠鍵情報を設定することができる。 また、あらゆる色や形状の子機装置を利用することができるので、鍵としての利用以外にインテリアとしても利用することができる。また、解錠鍵の情報はコンピュータで変更することが可能であり、定期的に解錠鍵情報を変更するなど気分に合わせたインテリアを作ることもできる。
本発明の実施形態の一例を、コンピュータへのログインを容易に行うことのできる電子鍵システムの例で説明する。電子鍵の利用方法は、予め複数のブロック子機1を組み合わせたブロック子機の「組み合わせ情報」をコンピュータ8に解錠鍵として登録し、ユーザーがブロック子機1を組み合わせて解錠鍵と同じ組み合わせを得ることでコンピュータへのログインを行えるというものである。
本発明の電子鍵システムは、図1に示すように、複数のブロック子機1(K1〜K3)、親機2、コンピュータ8から構成される。 各ブロック子機1は、図2〜3に示すように、プラスチック材からなる本体に無線通信機器3、電源5を組み込み、各々を組み合わせることが可能となるように凸部31、凹部32および平面部33を設けた構成である。また、ブロック子機1の凹凸部(31,32)には接続端子(6,7)を取り付け、凸部31に設置した接続端子(6,7)を出力端子7、凹部32に設置した接続端子(6,7)を入力端子6としている。図4に示すように、各入力端子6はブロック子機1に設置した無線通信機器3の入力端子11〜14に繋がっており、各出力端子7はブロック子機1に設置した無線通信機器3の出力端子21〜24に繋がっている。
図4の場合、ブロック子機1は入力端子と出力端子をそれぞれ4つ(計8つ)持っており、入力端子11〜14と出力端子21〜24の接続状態はそれぞれ4ビットの2進数で表される。この接続端子(6,7)の数はブロック子機1の凹凸の数により決まり(例えば凸部31が8つ、凹部32が8つの場合、端子数は16となる)、使用するブロック子機1の形状に応じてコンピュータ8に予め端子数の情報を登録しておく。ブロック子機同士の接続情報は、ブロック子機自身(例えばK1)の入力端子11〜14と自身以外のブロック子機(例えばK2)の出力端子21〜24との電気的な接続の情報である。また、ブロック子機1は本発明の電子鍵を構成するためには最低2個以上必要である。但し、色と形状については特に限定はなく任意のものとすることができる。
無線通信機器3は、例えばBluetoothやZigBee規格によるセンサーモジュール等であり、これにより親機2と通信を行うことができる。本実施の形態では起動が早く安価で消費電力が少ないという特徴を持つZigBee規格の機器を使用した。電源5は、市販の一次電池または二次電池であり、二次電池により構成する場合は充電用の端子か非接触型充電用の受信用コイルを設ける構成とする。この際、複数のブロック子機1を組み合わせたままの状態で充電を行えるように構成することが好ましい。当該構成においては接続された子機ブロックのうちの1つの1面を充電器に設置すればよく、例えば、図5においてはK1の底面を充電器に設置することでK1〜K3の全てが充電されることとなる。 親機2には、図1に示すように、各ブロック子機1に組み込んでいる無線通信機器3との情報のやり取りを行う無線通信機器4を組み込んでいる。また、親機2はフラットケーブル9を介してコンピュータ8と接続されている。
以下では、本発明の詳細を実施例により説明す
るが、本発明は何ら実施例に限定されるものではない。
るが、本発明は何ら実施例に限定されるものではない。
実施例1は、コンピュータへのログインを行うことができる電子鍵に関する。実施例1の電子鍵は、図1、5の如く構成され、その詳細は上述のとおりであるのでここでは説明を割愛する。 実施例1の電子鍵を使用するためには、まず初期設定として、図6に示すように、各ブロック子機1に関する情報(色・形状)をコンピュータ8に格納しテーブルを設ける。また、図5に示すように、三個のブロック子機1を組み合わせ、ブロック子機同士の接続情報をコンピュータ8に登録する。ブロック子機同士の接続情報の取得の仕方は、一つのブロック子機1の出力端子7に電圧を加え1を出力し、それに対する残り二つのブロック子機1の入力端子6の状態を確認し、すべてのブロック子機1に対して同様の操作を行うものである。
ブロック子機同士の接続情報をコンピュータ8に登録するまでの流れを図7のフローチャートに示す。図5に示すブロック子機1はすべて立方体であり端子数は8つである。また、各ブロック子機1の識別子を下からK1、K2、K3とする。 この場合、K1のブロック子機1はK2のブロック子機1と、K2のブロック子機1はK1のブロック子機1とK3のブロック子機1と、K3のブロック子機1はK2のブロック子機1とが接続されている。これらの接続情報は、各入出力端子の電気的な接続を確認することで取得することができる。以下、具体例で説明する。
親機2はK1のブロック子機1に対して子機自身の出力端子7を全て1(1111)にするように命令する。命令を受信したK1のブロック子機1は出力端子7に電圧を加え全て1(1111)にする。次に親機2はK1以外のK2とK3のブロック子機に対して子機自身の入力端子6の情報を返すように命令する。命令を受信したK2とK3のブロック子機1は自身の入力端子6の情報を返す。入力端子6は、自身と接触している他のブロック子機1の出力端子7に電圧が加えられ1となると、電気的に接続したことになりと電圧が加えられ1となる。接触していない場合や接触している他のブロック子機1の出力端子7が0で電圧が加えられていない場合は、入力端子6には電圧が加えられず0となる。命令を受けたブロック子機1は自身の入力端子6の情報を読み込み、自身の全入力端子の情報を親機2に返すことになる。この場合、K2のブロック子機1の入力端子6から(1111)の情報を、K3のブロック子機1の入力端子6から(0000)の情報を親機2に返す。情報を受信した親機2は、K1のブロック子機1に対して出力端子7を全て0(0000)にするように命令し、命令を受信したK1のブロック子機1は電圧を加えるのを止め全出力端子を0にする。
親機2は次にK2のブロック子機1に対して子機自身の出力端子7を全て1(1111)にするように命令し、K1のブロック子機1の時と同様の操作を行う。この場合、K1のブロック子機1の入力端子6からは(0000)の情報が、K3のブロック子機1の入力端子6からは(1111)の情報が親機2へと返される。情報を受信した親機2は、K2のブロック子機1に対して出力端子7を全て0(0000)にするように命令し、命令を受信したK2のブロック子機1は全出力端子を0にする。 親機2は最後にK3のブロック子機1に対して子機自身の出力端子7を全て1(1111)にするように命令し、K1、K2のブロック子機1の時と同様の操作を行う。K1のブロック子機1の入力端子6からは(0000)の情報が、K2のブロック子機1の入力端子6からは(0000)の情報が親機2へと返される。情報を受信した親機2は、K3のブロック子機1に対して出力端子7を全て0(0000)にするように命令し、命令を受信したK3のブロック子機1は全出力端子7を0にする。
このように親機2がブロック子機1に対して命令を送信し、受信したブロック子機1が自身の出力端子7に電圧を加えることや読み込んだ自身の入力端子6の情報(例えば0000や1111等の4ビットの情報)を親機2へ返すことで、親機2とブロック子機間の情報通信を行っている。また入出力端子の2進数4ビットからなるデータにより電圧の制御と情報の取得を行うことができる。 例えば、図5に示すように、出力端子7が設けられた4つの凸部31の全てが挿着されている場合だけではなく、例えば4つの凸部のうち2つの凸部だけが挿着されている場合であっても、入力端子6の情報が例えば(1110)や(1011)といったように変化することから(図8参照)、何ビット目の情報がどの入力端子6に対応する情報であるのかを予め設定することで、全ての嵌め合わせの態様を認識することができる。 本発明では、親機2が特定した識別子Kiを持つブロック子機1の出力端子7に電圧を加え、その際のKi以外のブロック子機1の入力端子6の情報を取得することで、特定した識別子Kiを持つブロック子機1の出力端子7に対してどの識別子を持つブロック子機1が接続されているかの情報(例えば図5中、i=1の場合にK1にK2が接続されているという情報。以下「嵌合情報」という。)を知ることができる。具体例で説明すると、図5においてK1に電圧を印加すると、K2以外の子機ブロックの入力端子6の情報は(0000)となり、K2の入力端子6の情報が(1111)となることから、K1の4つの凸部の全てがK2の凹部に挿着されていることが分かる。この操作を全てのブロック子機1に対して行い、各ブロック子機1についての嵌合情報を取得することで、ブロック子機1の全体の形状が分かる。複数のブロック子機1により構成された形状を鍵(またはパスワード)として登録しておくことにより、同じ形状が再現されない限りは鍵が解錠されないようにすることができる。 以上の説明においては、ブロック子機1の色が全て異なることを前提としている。しかし、本発明は同一色のブロック子機1が複数ある場合にも当然摘要することが可能である。同一色のブロック子機1が複数存在する場合には、一つの形状・色彩について複数の組み合わせを許容することが開示される。例えば、赤色(K1、K4)、黄色(K2、K5)、青色(K3、K6)の6つのブロック子機1がある場合、「K1→K2→K3」と、「K1→K2→K6」、「K1→K5→K3」、「K1→K5→K6」、「K4→K2→K3」、「K4→K2→K6」、「K4→K5→K3」、「K4→K5→K6」は同一の形状・色彩であるとみなし、同一の組み合わせ情報(=解錠鍵)であると認識する仕様とする。また、他の態様としては、ブロック子機1の出力端子から色情報を含む情報を送信することにより、接続の有無のみならず色情報についても把握できるようにしてもよい。
このように一つのブロック子機1の出力端子7に対する他のブロック子機1の入力端子6の情報を順次確認していくことで、複数のブロック子機1により構成される「組み合わせ情報」を取得することができる。 取得された「組み合わせ情報」は、コンピュータ8に解錠鍵情報として登録される。登録した組み合わせ情報をコンピュータや各種アプリケーションのパスワードとして利用するためには専用のソフトウェアを開発する必要があるが、基本的な機能は公知の指紋をパスワードとして利用するソフトウェアと同様であり、指紋の代わりにブロック子機の「組み合わせ情報」が用いられることとなる。 以上に説明したように、本実施例では、ユーザーはブロックを組み合わせ、取得したブロックの組み合わせ情報と予め登録された組み合わせ情報とを照合し、両者が一致すれば解錠とみなされる。このように本実施例の電子鍵は、ユーザー本人が覚えることが容易な鍵であるといえる。
実施例2は、インテリアとしても利用が可能な電子鍵に関する。実施例2の電子鍵の構成を図9および図10に示す。 実施例2の電子鍵は、立方体形状のブロック201〜208が8個、円柱形状のブロック209が1個、中央に旗のあるブリッジ状のブロック210が1個、人形が載せられたブランコ状のブロック211が1個、人形の形状のブロック212が1個とから構成される。 立方体形状のブロック201〜208は入力端子(凹部)4つと出力端子(凸部)4つとを持っており、実施例1と同一の構成となっている。円柱形状のブロック209は入力端子(凹部)4つと出力端子(凸部)2つとを持っており、端子数は6である。ブリッジ状のブロック210は入力端子(凹部)だけを有し端子数は4である。ブランコ状のブロック211は入力端子(凹部)2つと出力端子(凸部)1つとを持っており、端子数は3である。人形の形状のブロック212はブリッジ状のブロック210と同様に入力端子(凹部)だけを有し、端子数は1である。 図9は、実施例2の電子鍵の組み合わせ情報をコンピュータ8に格納したテーブルである。
複数のブロック子機1の「組み合わせ情報」は、実施例1と同様の操作で取得されコンピュータ8に登録される。ブロック201〜212の識別子KiをK201〜K212とすると、まずK201のブロック子機に出力端子7に電圧を加え、K201以外のブロック子機(K202〜K212)の入力端子6の情報を取得していく。ここで、K201のブロック子機1に電圧を印加すると、残りのブロック子機1の入力端子6からは、K202から(1111)、K203~208から(0000)、K209から(0000)、K210から(0000)、K211から(00)、K212から(0)の情報が返ってくる。特定したブロック子機1の識別子と残りのブロック子機1の識別子と入力端子6の情報はコンピュータ8へと登録される。この操作をK212のブロック子機1に対してまで行い、全てのブロック子機1に対して取得しまとめたものが鍵としての働きを持つ接続情報となる。取得した接続情報をコンピュータ8に登録することで、本発明を電子鍵として利用することができる。コンピュータ8への登録が終わればブロックをばらばらに崩したり、組み合わせ方を変えたりすることでロックがかかり施錠される。また、登録時と同じ体系になるようにブロック組み合わせると、鍵情報を取得した時と同様の操作でブロック子機同士の接続情報を取得し、コンピュータ8に登録した情報と照合を行い、一致すれば解錠とみなされロックが解除される。
図8に示す電子鍵は、一見インテリアのようであり、鍵に対するイメージを大きく変えるものである。日常生活のあらゆる場所で鍵が利用されているが、図8に示すような鍵であれば、空間になじみやすく場の雰囲気を良くする効果があると思われる。利用者の気分に応じて鍵情報を何度も登録し直すことができ、例えば春を意識して桜の木の形をしたブロックを組み立てるなど様々な鍵を作成することができる。また鍵として利用しない場合でも単にインテリアとしてだけの利用が可能である。このように本発明はインテリアとしての利用もでき構成の汎用性がとても高く利用
者が親しみやすいものとなっている。
者が親しみやすいものとなっている。
1 ブロック子機2 親機3 無線通信機器(子機用)4 無線通信機器(親機用)5 電源6 入力端子7 出力端子8 コンピュータ9 シリアルケーブル31 凸部32 凹部33 平面部201〜208 立方体形状のブロック209 円柱形状のブロック210 ブリッジ状のブロック211 ブランコ状のブロック212 人形の形状のブロック
Claims (9)
- 無線通信手段(3)、電源(5)および一意の識別子を有する複数の子機装置と、 子機装置との通信が可能な無線通信手段(4)および判定部を有する親機装置と、を備えた電子鍵であって、 各子機装置は、端子が設けられた凸部または端子が設けられた凹部のいずれかを少なくとも有し、当該凸部または当該凹部を他の子機装置の凹部または凸部に嵌着することができ、 親機装置は、一の子機装置の端子に接続される他の子機装置の端子を順次特定することにより複数の子機装置の組み合わせ情報を取得することができ、親機装置に解錠鍵として登録された複数の子機装置の組み合わせ情報と取得した複数の子機装置の組み合わせ情報とが一致する場合に、解錠指令を発信することを特徴とする電子鍵。
- 偶数個の凸部および偶数個の凹部が対向する面に規則的に配置された略立方体形状または略直方体形状の子機装置を含む請求項1の電子鍵。
- 面の中心に対して対照的に配置された4個の凸部と、凸部と対向する面の中心に対して対照的に配置された4個の凹部とを有する略立方体形状の子機装置を含む請求項2の電子鍵。
- 子機装置が、複数の異なる色に着色されている請求項1ないし3のいずれかの電子鍵。
- 子機装置が、自己の色情報を他の子機装置または親機装置に送信することができる請求項4の電子鍵。
- 親機装置の判定部が、複数の子機装置の組み合わせ情報が解錠鍵と一致するかを判定する際に、当該組み合わせ情報と解錠鍵との相違が、子機装置の識別子および色情報のみである場合には、当該組み合わせ情報と解錠鍵が一致すると判定する請求項4または5の電子鍵。
- 子機装置が、自己の形状情報を他の子機装置または親機装置に送信することができる請求項1ないし6のいずれかの電子鍵。
- 子機装置が、複数の子機装置を相互に接続したままの状態で一の子機装置を充電装置に設置することにより、相互に接続された全ての子機装置を充電することができるように構成される請求項1ないし7のいずれかの電子鍵。
- 親機装置がパーソナルコンピュータと無線または有線接続可能である請求項1ないし8のいずれかの電子鍵。
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