JP2010231368A - 監視方法及び監視プログラム - Google Patents

監視方法及び監視プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010231368A
JP2010231368A JP2009076644A JP2009076644A JP2010231368A JP 2010231368 A JP2010231368 A JP 2010231368A JP 2009076644 A JP2009076644 A JP 2009076644A JP 2009076644 A JP2009076644 A JP 2009076644A JP 2010231368 A JP2010231368 A JP 2010231368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
response
time
log
evaluation
server
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009076644A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Yamanaka
康紀 山中
Yasuichiro Manabe
康一郎 真鍋
Masashi Sakai
雅至 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2009076644A priority Critical patent/JP2010231368A/ja
Publication of JP2010231368A publication Critical patent/JP2010231368A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

【課題】クライアント装置からの要求に対するサーバ装置の応答性能を監視する監視方法及び監視プログラムの提供。
【解決手段】クライアント装置100がサーバ側とHTTP通信を行った場合(S31)、このHTTP通信のレスポンスタイムと事前に設定した閾値とを比較することにより、スローダウンの予兆を検知したか否かを判断する(S33)。スローダウンの予兆を検知した場合、その旨及びスローダウン時ログを評価装置200へ送信する(S34,S36)。評価装置200は、クライアント装置100からの予兆検知の通知をトリガーとして、該当業務を特定すると共に、サーバ側のリソース情報及びタスクに関するログを集積し(S39)、これらの情報を統合した詳細報告データを作成してシステム管理者へ送信する(S41)。
【選択図】図9

Description

本発明は、クライアント装置からの要求に対するサーバ装置の応答性能を監視する監視方法及び監視プログラムに関する。
イントラネット内で社内向けに業務用アプリケーションを提供するシステムは、クライアント側として、ウェブブラウザがインストールされたコンピュータ、サーバ側として、負荷分散装置、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなど複数のサーバ装置を組み合わせてウェブシステムを構築することが多い。
このようなウェブシステムにおいて、サーバ装置の応答性能の劣化を検知するために、従来では、(1)利用者観点で監視を行うこと、(2)運用者観点で監視を行うこと、(3)サーバ側にログトレース機能を組み込んで監視を行うことがなされていた(例えば、特許文献1及び2を参照)。
(1)利用者観点より監視を行う場合、ウェブブラウザをスクリプトにより定期的に起動し、レスポンスタイムを計測することが行われていた。この監視方法により、サーバ装置の応答性能の劣化(スローダウン)を検知することが可能である。しかしながら、事前に定期的な監視を行うためのシナリオの作成が必要であり、サーバ側においてアプリケーションを修正したときにスクリプトの実行タイミングを適切に設定することは難しい。
(2)運用者観点より監視を行う場合、各サーバ装置のメモリやCPUなどのリソースの使用率に対して閾値を設定し、応答性能劣化の予兆を検出することが行われていた。この監視方法により、応答性能の劣化の要因をサーバ装置単位で監視することが可能である。しかしながら、複数のサーバ装置のうち、特定のサーバ装置において応答性能の劣化が生じていることが検知されたとしても、利用者から見て応答性能の劣化が生じているか否かについては判別することはできない。
(3)サーバ装置が提供する業務アプリケーションにログトレース機能を組み込んで、サーバ装置の応答性能を監視する方法では、業務アプリケーションにログを出力させるような修正を施す必要があるため、実際に運用が始まった後には劣化の有無の判断基準となる閾値などの変更が難しくなる。そのため、事前にサーバ装置毎の応答性能を推定し、推定に基づいて閾値を設定しておかなければならない。
また、従来では、(1)の監視方法で応答性能の劣化を検知し、(2)及び(3)の監視方法を用いて、応答性能の劣化を生じさせている要素を調査することも行われていた。
特開2002−99448号公報 特開2000−17485号公報
上記(1)〜(3)の監視方法を組み合わせて応答性能の劣化を生じさせている要素を調査する場合、実際に応答性能の劣化が発生した際に、利用者観点からの応答性能の劣化の検知をトリガーとして、(2)及び(3)の監視方法で得られるその時点の情報を取得する。そして、システム管理者自身の手によりリソース情報やログ情報の関連付けを行い、関連性を見出すことにより、応答性能の劣化を生じさせている要素を特定することが行われる。このため、非常に煩雑な作業が必要となり、応答性能の劣化を生じさせている要素を特定するために長大な時間および熟練を要する。
また、サーバ側では、応答性能が劣化した場合のユーザの業務を特定することは困難である。すなわち、上記の監視方法により、サーバ装置全体の挙動の測定は可能であり、ミドルウェアレベルのログの取得は容易であるが、クライアント側から、業務用アプリケーションに手を加えずに問題を起こしている業務を特定することは困難である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、サーバ装置の応答性能が劣化した場合、情報収集や収集した情報の関連付けの煩わしさを感じさせず、更に、クライアント側、サーバ側とも業務用アプリケーションに修正を加えることもなく、応答性能の劣化を生じさせた業務の特定が可能な監視方法及び監視プログラムを提供することを目的とする。
本願の監視方法は、複数のクライアント装置の内のセッションが確立したクライアント装置から送信される要求に対して応答を行うサーバ装置について、評価装置を用いて応答性能を評価し、前記サーバ装置の応答性能の経時的変化を監視する方法において、各クライアント装置が、前記サーバ装置との間で確立したセッションで送受した要求及び応答に係る情報と該セッションを識別するセッション識別子とを関連付けたログを生成し、生成したログを前記評価装置へ送信し、該評価装置が、各クライアント装置から送信されたログを受信し、受信したログを集計し、集計した結果に基づいて前記サーバ装置の応答性能を評価する評価モデルを設定し、設定した評価モデルを前記クライアント装置へ送信し、各クライアント装置は、更に、前記評価装置から送信された評価モデルに基づいて前記サーバ装置の応答性能の経時的変化を監視することを特徴とする。
本願による場合は、各ユーザが使用するクライアント装置のそれぞれが、サーバ装置における応答性能の劣化(スローダウン)の有無を監視する機能を備えるので、監視装置が定期的にサーバ装置にアクセスしてレスポンスの状態を監視する従来の手法と異なり、ユーザが実際の業務を行っているときにリアルタイムでスローダウンの予兆を検知することができる。
本実施の形態に係る応答性能監視システムの全体構成を示す模式図である。 サーバ装置の内部構成を示すブロック図である。 クライアント装置の機能的構成を説明するブロック図である。 評価装置の機能的構成を説明するブロック図である。 蓄積ログ集積部に記憶されるHTTP通信ログの一例を示す図である。 解析結果記憶部に記憶される解析結果の一例を示す図である。 性能モデル生成部により生成される性能モデルデータの一例を示す図である。 サーバ側の応答性能を評価する際の処理手順を示すフローチャートである。 サーバ側のスローダウンを検知する際の処理手順を示すフローチャートである。
以下、実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本実施の形態に係る応答性能監視システムの全体構成を示す模式図である。図中10A,10B,10Cは、通信ネットワークNを介して接続されているクライアント装置100からの要求を受信し、この要求に対して応答を行うサーバ装置である。また、通信ネットワークNには、サーバ装置10A,10B,10Cの応答性能を評価するための評価装置200が接続されている。通信ネットワークNは、例えば、会社や業務部門等の単位で構築されるイントラネットである。この通信ネットワークNに接続されたサーバ装置10A〜10B、クライアント装置100,100,100,…、及び評価装置200により、本願の応答性能監視システムを形成する。
以下、本願の応答性能監視システムを構成する各装置について説明する。図2はサーバ装置10Aの内部構成を示すブロック図である。サーバ装置10Aは、例えば、クライアント装置100からの要求に基づく処理をサーバ装置10B,10Cへ振り分ける負荷分散装置として機能する。
サーバ装置10Aは、CPU11、ROM12、RAM13、通信インタフェース14、及びHDD15を備え、ROM12に予め格納された制御プログラムをCPU11が実行することにより、本願のサーバ装置として機能するように構成されている。この制御プログラムは、サーバ装置10Aを負荷分散装置として機能させるためのプログラム、CPU11、RAM13などのリソースの情報を定期的に取得し、ログとしてHDD15に記憶させるためのプログラム、実行したタスクに関するログをHDD15に記憶させるためのプログラムなどである。
これらのプログラムの実行中に一時的に生成されるデータ、外部から取得したデータ等はRAM13に記憶される。通信インタフェース14は、各種情報の送受信を行うためのインタフェースであり、他のサーバ装置10B,10C、クライアント装置100、及び評価装置200との間で情報の送受信を行う。HDD15は、ディスク状の磁気記録媒体を有する記憶装置であり、例えば、前述したリソース情報に関するログ(すなわち、CPU11の使用量、RAM13の使用量等のリソース情報を時刻に関連付けた情報)や実行したタスクに関するログを記憶する。
サーバ装置10Bは、例えば、クライアント装置100からの要求に応じて業務用アプリケーションのサービスを提供するためのウェブアプリケーションサーバとして機能する。サーバ装置10Bの内部構成は、サーバ装置10Aと同様であるが、HDD15には業務用アプリケーションが用意されており、クライアント装置100からの要求が業務用アプリケーションのサービスの提供を求めるものである場合には、該当する業務用アプリケーションをHDD15から読み出し、サーバ装置10Bを通じてクライアント装置100へ送信する。
一方、サーバ装置10Cは、例えば、クライアント装置100からの要求に応じてサーバ装置10Bが参照するデータベースを備えたデータベースサーバとして機能する。サーバ装置10Cの内部構成についても、サーバ装置10Cと同様であるが、HDD15にはサーバ装置10Bから参照されるデータベースが用意されている。クライアント装置100からの要求がデータベースの参照を求めるものである場合、サーバ装置10Cは必要な情報をデータベースから抽出し、抽出した情報をサーバ装置10Bを通じてクライアント装置100へ送信する。
以下の説明において、サーバ装置10A〜10Cを区別して記載する必要がない場合には、サーバ側との用語を使用することとする。
なお、本実施の形態では、負荷分散装置として機能するサーバ装置10A、ウェブアプリケーションサーバとして機能するサーバ装置10B、及びデータベースサーバとして機能するサーバ装置10Cの3つのサーバ装置を備え、サーバ装置10Aを窓口としてクライアント装置100からの要求を受信し、この要求に対する応答をサーバ装置10Aから送信する構成としたが、必ずしも1つのサーバ装置が窓口になる必要がなく、クライアント装置100から要求に応答するサーバ装置が並列的に接続される構成であってもよい。
また、サーバ装置の数及び種類は本実施の形態に記載したものに限定されない。例えば、ウェブアプリケーションサーバのみが接続される構成であってもよい。また、メールサーバ、FTPサーバ、ファイルサーバ、プリントサーバ等の適宜のサーバが接続される構成としてもよい。
次に、クライアント装置100及び評価装置200について説明する。図3はクライアント装置100の機能的構成、図4は評価装置200の機能的構成を説明するブロック図である。クライアント装置100は、例えば、ユーザが使用するパーソナルコンピュータであり、ウェブサーバアプリケーションサーバから業務用アプリケーションサービスの提供を受けるためにウェブブラウザが予めインストールされている。このウェブブラウザは、本願のクライアント装置として動作させるためのプログラムとして機能するように構成されている。
評価装置200は、例えば、運用者側が使用するコンピュータであり、このコンピュータには、本願の評価装置として動作させるためのプログラムが予めインストールされている。評価装置200がこのプログラムを実行することにより本願の評価装置として動作するように構成されている。
クライアント装置100が備える通信部101は、通信ネットワークNを介して他の装置と通信を行うための通信インタフェースとして機能する。クライアント装置100がサーバ側から提供されるサービスを受ける場合、サーバ側とセッションを確立させた後、通信部101を通じてHTTPリクエストをサーバ装置10Aへ送信し、サーバ装置10Aを通じて送信されるHTTPレスポンスを通信部101にて受信する。
クライアント装置100のログトレース部102は、ウェブブラウザのプラグインとして組み込まれ、サーバ側とのHTTPリクエスト及びHTTPレスポンスをタイムスタンプと共にトレースする。トレースによって取得する情報は、HTTPリクエストを送信した時刻、HTTPレスポンスを受信した時刻、ウェブブラウザ側とサーバ側との間で保持されるセッション識別子、応答の属性を表す情報である。ここで、応答の属性とは、サーバ側からの応答を識別することができる情報を表し、応答内容、業務内容、URL、ウェブタイトルなどの情報を含むものである。クライアント装置100は、トレースによって取得した情報をHTTP通信ログとしてログ蓄積部103に一時的に記憶すると共に、通信部101を通じて評価装置200へ送信する。
評価装置200が備える通信部201は、通信ネットワークNを介して他の装置と通信を行うための通信インタフェースとして機能する。通信部201は、例えば、クライアント装置100から送信されるHTTP通信ログを受信する。受信したHTTP通信ログは蓄積ログ集積部202に集積される。この蓄積ログ集積部202には、各クライアント装置100,100,100,…から送信されてくるHTTP通信ログが集積され、セッション識別子毎に、HTTPリクエストを送信した時刻、HTTPレスポンスを受信した時刻、応答の属性を表す情報が関連付けられて記憶される。
図5は蓄積ログ集積部202に記憶されるHTTP通信ログの一例を示す図である。図5に示した例では、1つのセッション識別子に対して、時刻「HH:MM:01」に送信されたHTTPリクエスト、時刻「HH:MM:02」に受信したHTTPレスポンス、時刻「HH:MM:04」に送信されたHTTPリクエスト、及び時刻「HH:MM:06」に受信したHTTPレスポンスが、それぞれの応答内容と共に蓄積ログ集積部202に記憶されていることを示す。なお、図5に示した例では、2組のHTTPリクエスト/レスポンスのみを記載したが、同一のセッション識別子が保持されている間になされた全ての通信に関するログが記憶され、他のセッション識別子が付与された通信のログは、他のセッション識別子と共にHTTPリクエスト/レスポンスのログが記憶される。
蓄積ログ集積部202は、図5に示したように、各クライアント装置100,100,100,…から送信されてくるHTTP通信の一連のログを、セッション識別子毎に1つにまとめて記憶する。
蓄積ログ集積部202に記憶されたHTTP通信ログは、評価装置200のログ解析部203により解析される。具体的には、ログ解析部203は、HTTP通信ログからHTTPリクエスト及びレスポンスの一対のデータを解析することにより、レスポンスタイムを計測し、解析結果記憶部204に記憶させる。また、ログ解析部203は、一対のHTTPリクエスト及びレスポンスと、次のHTTPリクエスト及びレスポンスとの間のレスポンスタイムを計測し、前回の通信との関連性と共に解析結果記憶部204に記憶させる。
ログ解析部203は、蓄積ログ集積部202に集積されている複数のクライアント装置100,100,100,…からのHTTP通信ログに関して、各セッション識別子ごとに解析を行い、前述したレスポンスタイムを計測し、解析結果記憶部204に記憶させる。
なお、本実施の形態では、サーバ側の装置として、サーバ装置10A〜10Cが接続されているが、個々のサーバ装置10A,10B,10Cのレスポンスタイムを計測しているのではなく、クライアント装置100がHTTPリクエストを送信してから、このHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスをクライアント装置が受信するまでの時間をレスポンスタイムとして計測している。
図6は解析結果記憶部204に記憶される解析結果の一例を示す図である。「分類(1)」は、HTTPリクエストに対するサーバ側からのレスポンスタイムを計測したものである。図6に示した例では、「ログイン認証初期画面」のリクエストに対するサーバ側からレスポンスタイムが「1秒」であること、「画面(1)初期画面」のリクエストに対するサーバ側からのレスポンスタイムが「2秒」であることを示している。
「分類(2)」は、一対のHTTPリクエスト及びレスポンスと、次のHTTPリクエスト及びレスポンスとの間のレスポンスタイム(すなわち、画面の遷移に要した時間)を計測したものである。図6に示した例では、「ログイン認証初期画面」から「画面(1)初期画面」への遷移に「2秒」要したことを示している。
評価装置200の性能モデル生成部205は、解析結果記憶部204に記憶されている解析結果に基づきサーバ側の応答性能を評価するための性能モデルデータを生成する。具体的には、解析結果記憶部204の解析結果を用いて、同一のHTTP通信のレスポンスタイムを集計し、レスポンスタイムの平均値(時間)、最小値(時間)、最大値(時間)、及び応答性能の劣化の有無を判定するための判断基準として閾値(基準応答時間)を算出する。ここで、閾値としては、平均値と最大値との中間値を初期値として設定することができる。すなわち、平均的な応答時間を閾値として設定した場合、応答性能の劣化を示すものではないのにも関わらず応答性能の劣化として検知される場合があるため、本実施の形態では、平均値と最大値との中間値を閾値として設定する。
初期値として設定する閾値(時間)は、平均値と最大値との間の時間であればよい。平均値と最大値との間の中央値でもよく、平均値に所定値を加算した時間であってもよい。また、標準偏差を算出し、平均値に標準偏差を加算した時間を閾値として設定してもよい。
図7は性能モデル生成部205により生成される性能モデルデータの一例を示す図である。「ログイン認証初期画面」に関して、クライアント装置100,100,100,…からのHTTP通信ログを集積し、解析した結果、レスポンスタイムの平均値、最小値、最大値がそれぞれ、「1秒」、「1秒」、「3秒」となったことを示している。この解析結果から、サーバ側の応答性能(評価)として、応答性能の劣化の有無を判定するための閾値を、平均値と最大値との中間値(すなわち、平均値+(最大値−平均値)/2)により算出される「2秒」に設定する。すなわち、サーバ側にHTTPリクエストを送信してから自身のブラウザに表示させる「ログイン認証初期画面」を応答として受信するまでの応答時間が2秒を超えた場合、サーバ側の応答性能の劣化(スローダウン)の予兆を検知したと判定できるように閾値を2秒に設定する。
「ログイン認証初期画面」、「ログイン認証初期画面」から「画面(1)初期画面」への画面遷移に関する性能モデルデータについても上記と同様に算出される。図7に示した例では、「ログイン認証初期画面」に関して閾値が「3秒」に設定され、「ログイン認証初期画面」から「画面(1)初期画面」への画面遷移に関して閾値が「3秒」に設定されている。
性能モデル生成部205が初期値として設定された閾値は、性能モデル更新部206を通じて適宜更新される。評価装置200は、各クライアント装置100,100,100,…から送信されるHTTP通信ログを常時受信し、HTTP通信ログを蓄積ログ集積部202に集積するように構成されているため、ログ解析部203による解析及び性能モデル生成部205による性能モデルデータの生成を定期的に行い、設定する閾値を更新することができる。また、クライアント装置100においてスローダウンの予兆が検知され、システム管理者等が、スローダウンの原因を調査し、解析した結果、設定すべき閾値を変更する必要があると判断した場合、システム管理者等により設定された閾値を性能モデル更新部206にて受付け、受付けた閾値に更新することも可能である。
性能モデル生成部205により生成された性能モデルデータ、及び性能モデル更新部206により更新された性能モデルデータは、通信部201を通じてクライアント装置100に通知される。
クライアント装置100は、通信部101を通じて受信した性能モデルデータを性能モデル記憶部104に記憶する。クライアント装置100のスローダウン判定部105は、ログトレース部102で得られるHTTP通信のリクエスト及びレスポンスのトレース結果を、記憶した性能モデル上の該当するHTTP通信の閾値とリアルタイムで比較し、応答の遅延が発生したか否かを判定する。そのため、スローダウン判定部105は、まず、サーバ側からの応答を受信する都度、各画面及び画面間遷移のレスポンスタイムを計測し、計測したレスポンスタイムを該当するHTTP通信の閾値と比較する。スローダウン判定部105は、計測したレスポンスタイムが閾値より短い場合、応答の遅延が生じていないと判定する。また、スローダウン判定部105は、計測したレスポンスタイムが閾値より長い場合、応答の遅延が生じたと判定し、サーバ側におけるスローダウンの予兆を検知したと判定する。
スローダウンの予兆が検知された場合、クライアント装置100は以下の2つの処理を行う。第1の処理は、スローダウンの予兆を検知した旨の情報を評価装置200へ通知する処理である。第2の処理は、ログ抽出部106を起動し、ログ蓄積部103からスローダウン予兆検知前後のHTTP通信ログを抽出する処理である。抽出されたHTTP通信ログ(スローダウン時ログ)は、スローダウン時ログ記憶部107に記憶されると共に、通信部101を通じて評価装置200へ送信される。
評価装置200は、クライアント装置100から送信される、スローダウンの予兆を検知した旨の情報及びスローダウン時ログを通信部201にて受信する。このとき、評価装置200は以下の2つの処理を行う。第1の処理は、サーバ側におけるスローダウンの予兆を検知した旨を第1報(速報)としてシステム管理者へ通知する処理である。システム管理者への通知は、例えば、スローダウンの予兆を検知した旨が記載された本文とスローダウン時ログを添付したファイルとを含む電子メールを自動生成し、生成した電子メールをシステム管理者が使用している電子メールアドレス宛に送信することで行う。システム管理者はクライアント装置100にて前記電子メールを受信してもよく、携帯電話機等の携帯端末で受信してもよい。
システム管理者への通知は、このような電子メールを用いた通知に限らず、公知技術を利用して実現する構成としてもよい。
スローダウンの予兆を検知した旨の情報及びスローダウン時ログを受信したときに、評価装置200が実行する第2の処理は、サーバ側に記憶されているリソース情報に関するログ、及び実行されたタスクに関するログを取得し、集積する処理である。このため、評価装置200は情報集積部210を備える。
評価装置200の情報集積部210は、まず、クライアント装置100からの予兆検知の通知をトリガーとして、スローダウン時ログに含まれるセッション識別子によって処理内容(ユーザがクライアント装置100で行っていた業務)を特定する。次いで、評価装置200の情報集積部210は、特定した業務が実行されたときのリソース情報及びタスクに関するログをサーバ装置10A〜10Cから取得し、取得したサーバ装置10A〜10Cのログをそれぞれ業務ログ記憶部210A〜210Cに記憶させる。また、スローダウン予兆検知時にクライアント装置100から送信され、通信部201にて受信したスローダウン時ログについては、スローダウン時ログ記憶部210Dに記憶させる。
評価装置200の情報統合部211は、業務ログ記憶部210A〜210C及びスローダウン時ログ記憶部210Dに記憶させた情報を統合し、システム管理者に通知する詳細報告データを作成する。具体的には、スローダウン時ログに記録されているスローダウン予兆検知のタイムスタンプを起点として、過負荷と認識される業務(タスク)のログと、リソース情報のデータを統合することにより、詳細報告データが作成される。過負荷とされる業務(タスク)ログは、スローダウン時ログに含まれるセッション識別子により認識される。また、過負荷とされる業務(タスク)が実行された時点のリソース情報は、業務ログ記憶部210A〜210Cに記憶させたログから該当する時刻(又はその近傍の時刻)のリソース情報が検索され、抽出される。過負荷とされる業務(タスク)が実行された時点を含むある一定期間内のリソース情報を抽出するようにしてもよい。
評価装置200の情報統合部211で作成された詳細報告データはシステム管理者へ通知される。システム管理者への通知は、前述と同様にして、例えばスローダウンの詳細報告である旨を記載した本文と詳細報告データの添付ファイルとを含む電子メールを自動生成し、生成した電子メールをシステム管理者が使用している電子メールアドレス宛に送信することで行う。
以下、本実施の形態に係る応答性能監視システムにより実行される処理の手順について説明する。図8はサーバ側の応答性能を評価する際の処理手順を示すフローチャートである。ユーザがウェブアプリケーションを用いて何らかの業務(タスク)を行う際、ユーザにより使用されるクライアント装置100はサーバ側とHTTP通信を行う(ステップS11)。このとき、クライアント装置100は、サーバ側に対しHTTPリクエストを送信し、このHTTPリクエストに対してサーバ側が送信するHTTPレスポンスを受信する。セッション識別子が付与されていないアクセスに対しては、サーバ側において新たなセッション識別子が発行されるため、セッション識別子により一連のHTTP通信であることが認識される。
クライアント装置100は、サーバ側にHTTPリクエストを送信する都度、サーバ側からのHTTPリクエストを受信する都度、ログトレース部102にてログのトレースを行い、HTTP通信ログをログ蓄積部103に記憶させる(ステップS12)。次いで、クライアント装置100は、ログトレース部102を通じて取得したHTTP通信ログを通信ネットワークN経由で評価装置200へ送信する(ステップS13)。
評価装置200がクライアント装置100から送信されたHTTP通信ログを受信した場合(ステップS14)、評価装置200は、受信したHTTP通信ログを蓄積ログ集積部202に記憶させ(ステップS15)、ログ解析部203にてログ解析を行う(ステップS16)。ログ解析では、蓄積ログ集積部202に記憶されているHTTP通信ログに基づき、HTTPリクエスト及びこのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスの一対のデータから、クライアント装置100がHTTPリクエストを送信してからHTTPレスポンスを受信するまでに要した時間(レスポンスタイム)の計測を行う。また、ログ解析では、ある時点のHTTP通信でHTTPレスポンスを受信してから、次のHTTP通信でHTTPレスポンスを受信するまでに要した時間を算出することにより、画面間の遷移に要した時間の計測を行う。ステップS16で実行されたログ解析の解析結果は解析結果記憶部204に記憶される。
次いで、評価装置200は、蓄積ログ集積部202に十分なデータが集積されたか否かを判断する(ステップS17)。十分なデータが集積されたか否かは、例えば、蓄積ログ集積部202に蓄積されたデータの数が所定数に達したか否か、又は蓄積ログ集積部202の運用を開始してから所定日数が経過したかにより判断することができる。蓄積ログ集積部202に十分なデータが蓄積されていないと判断した場合(S17:NO)、処理がステップS14へ戻され、継続してHTTP通信ログの集積を行う。
蓄積ログ集積部202に十分なデータが蓄積されたと判断した場合(S17:YES)、評価装置200は、サーバ側の性能モデルデータを生成する(ステップS18)。このとき、性能モデル生成部205は、解析結果記憶部204に記憶されている解析結果を用いて、同一のHTTP通信のレスポンスタイムを集計し、レスポンスタイムの平均値、最小値、最大値を算出する。例えば、クライアント装置100,100,100,…がログイン認証初期画面をサーバ側にリクエストした時のレスポンスタイムが解析結果記憶部204に多数記憶されるので、このHTTP通信に関してレスポンスタイムの平均値、最小値、最大値を算出する。他のHTTP通信(例えば、画面(1)初期画面のリクエスト及びそのレスポンス等)についても同様である。
また、性能モデル生成部205は、HTTP通信に関して算出したレスポンスタイムの平均値及び最大値を用いて、初期値として設定する閾値を求める。例えば、閾値は、平均値と最大値との中央値として求められる。
評価装置200は、性能モデル生成部205で生成された性能モデルデータ、すなわち、レスポンスタイムの平均値、最小値、最大値、及び閾値と、HTTP通信の種別を表す情報とを関連付けたデータを各クライアント装置100,100,100,…へ送信する(ステップS19)。
なお、本実施の形態では、レスポンスタイムの平均値、最小値、最大値、及び閾値と、HTTP通信の種別を表す情報とを関連付けたデータを性能モデルデータとして送信する構成としたが、応答性能の劣化の有無を判定するための基準は閾値であるので、HTTP通信の種別を表す情報と算出した閾値とを関連付けたデータを性能モデルデータとして生成し、この性能モデルデータを送信する構成としてもよい。
クライアント装置100が評価装置200から送信された性能モデルデータを受信した場合(ステップS20)、受信した性能モデルデータを性能モデル記憶部104に記憶させる(ステップS21)。
図9はサーバ側のスローダウンを検知する際の処理手順を示すフローチャートである。ユーザがウェブアプリケーションを用いて何らかの業務(タスク)を行う際、ユーザにより使用されるクライアント装置100はサーバ側とHTTP通信を行う(ステップS31)。クライアント装置100は、ステップS31で行ったHTTP通信に関してレスポンスタイムを計測し、該当するHTTP通信について性能モデル記憶部104に記憶されている閾値と比較することにより、スローダウン判定を行う(ステップS32)。なお、レスポンスタイムの計測は、ログトレース部102において、HTTPリクエストを送信した時刻、及びHTTPレスポンスを受信した時刻の情報が得られるので、両時刻の差を算出することによって実現される。
スローダウン判定の結果、クライアント装置100は、スローダウンの予兆を検知したか否かを判断する(ステップS33)。ステップS32で計測したHTTP通信のレスポンスタイムが、性能モデル記憶部104に記憶されている閾値よりも短い場合、スローダウンの予兆が検知されなかったと判断し(S33:NO)、クライアント装置100は、処理をステップS31へ戻す。
一方、ステップS32で計測したHTTP通信のレスポンスタイムが、性能モデル記憶部104に記憶されている閾値よりも長い場合、スローダウンの予兆を検知したと判断し(S33:YES)、クライアント装置100は、スローダウンの予兆を検知した旨の情報を評価装置200へ通知する(ステップS34)。また、クライアント装置100は、ログ抽出部106を起動し、スローダウン予兆検知前後のHTTP通信ログ(スローダウン時ログ)をログ蓄積部103から抽出する(ステップS35)。クライアント装置100は、ログ蓄積部103から抽出したスローダウン時ログを評価装置200へ送信する(ステップS36)。
評価装置200が、クライアント装置100から送信される、予兆を検知した旨の通知、及びスローダウン時ログを受信した場合(ステップS37)、評価装置200は、スローダウンの予兆を検知した旨を速報としてシステム管理者へ通知する(ステップS38)。また、評価装置200は、該当業務を特定する処理、及びサーバ側に記憶されているリソース情報に関するログ、実行された業務に関するログを集積する処理を行う(ステップS39)。すなわち、評価装置200は、クライアント装置100からの予兆検知の通知をトリガーとして、ユーザがクライアント装置100を用いて行っていた業務をスローダウン時ログに含まれる情報に基づいて特定すると共に、スローダウン発生時のサーバ側の状況を把握するために、サーバ側からリソース情報及びタスクに関するログを情報集積部210にて取得する。
評価装置200は、クライアント装置100から受信したスローダウン時ログをスローダウン時ログ記憶部210Dに記憶させる。また、評価装置200は、特定した業務が実行されたときのリソース情報及びタスクに関するログを、各サーバ装置10A,10B,10Cに対応させて、業務ログ記憶部210A,210B,210Cに記憶させる。
次いで、評価装置200は、業務ログ記憶部210A〜210C及びスローダウン時ログ記憶部210Dに記憶させた情報を統合する(ステップS40)。このとき、評価装置200の情報統合部211は、スローダウン時ログに記録されているスローダウン予兆検知のタイムスタンプを起点として、過負荷と認識される業務のログと、リソース情報のデータを統合することにより、詳細報告データを作成する。
そして、評価装置200は、作成した詳細報告データをシステム管理者が使用している装置へ送信する(ステップS41)。例えば、スローダウンの詳細報告である旨を記載した本文と詳細報告データの添付ファイルとを含んだ電子メールを自動生成し、生成した電子メールをシステム管理者が使用している電子メールアドレス宛に送信する。システム管理者は、評価装置200から送信されてくる詳細報告データを参照することにより、各ユーザがサーバ側の業務用アプリケーションを用いてどのような業務を行ったときにスローダウンが発生したかを把握することができる。
以上のように、本願では、各ユーザが使用するクライアント装置100のそれぞれが、サーバ側における性能劣化(スローダウン)の有無を監視する機能を備えるので、リアルタイムでスローダウンの予兆を検知することができる。
また、クライアント装置100による予兆検知をトリガーとして、スローダウンの原因調査を即時的かつ自動的に行うことができ、スローダウンを生じさせている業務の特定が容易となる。
また、スローダウンを生じさせるような業務について、サーバ側のリソースを再割り当てすることにより、スローダウンが発生する頻度を少なくすることができ、ユーザに対するサービス性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、HTTP通信の種別毎のデータ(平均値、最大値、最小値、閾値)の組を性能モデルデータとしたが、HTTP通信の種別を表すIDを変数とし、IDを入力したときにそのHTTP通信で設定する閾値を返す関数を性能モデルとして設定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、各クライアント装置100,100,100,…から送信されてくるHTTP通信ログを基に性能モデルデータを生成する機能と、クライアント装置100から送信されてくる予兆検知をトリガーとして詳細報告データを作成する機能とを同一の装置(評価装置200)に持たせる構成としたが、前者の機能のみを評価装置200に持たせ、後者の機能をシステム管理者が使用する管理装置(不図示)に持たせる構成としてもよい。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数のクライアント装置の内のセッションが確立したクライアント装置から送信される要求に対して応答を行うサーバ装置について、評価装置を用いて応答性能を評価し、前記サーバ装置の応答性能の経時的変化を監視する方法において、
各クライアント装置は、
前記サーバ装置との間で確立したセッションで送受した要求及び応答に係る情報と該セッションを識別するセッション識別子とを関連付けたログを生成し、
生成したログを前記評価装置へ送信し、
該評価装置は、
各クライアント装置から送信されたログを受信し、
受信したログを集計し、
集計した結果に基づいて前記サーバ装置の応答性能を評価する評価モデルを設定し、
設定した評価モデルを前記クライアント装置へ送信し、
各クライアント装置は、
更に、前記評価装置から送信された評価モデルに基づいて前記サーバ装置の応答性能の経時的変化を監視する
ことを特徴とする監視方法。
(付記2)
複数のクライアント装置と、該クライアント装置のうち、セッションが確立したクライアント装置から送信される要求に対して応答を行うサーバ装置と、前記各クライアント装置と通信可能に接続されており、前記要求に対する前記サーバ装置の応答性能を評価する評価装置とを備え、前記要求に対する前記サーバ装置の応答性能の経時的変化を監視する監視システムにおいて用いられるプログラムであって、
各クライアント装置を、前記サーバ装置との間で確立したセッションで送受した要求及び応答に係る情報と該セッションを識別するセッション識別子とを関連付けたログを生成する手段、及び生成したログを前記評価装置へ送信する手段として動作させ、
前記評価装置を、各クライアント装置から送信されたログを受信する手段と、受信したログを記憶する記憶手段と、前記ログを集計する手段と、該手段による集計結果に基づいて前記サーバ装置の応答性能を評価する評価モデルを設定する手段と、設定した評価モデルを前記クライアント装置へ送信する手段として動作させ、
各クライアント装置を、更に、前記評価装置から送信された評価モデルに基づいて前記サーバ装置の応答性能の経時的変化を監視する手段として動作させることを特徴とするプログラム。
(付記3)
前記ログは、前記サーバ装置に対して要求を送信した時刻、前記サーバ装置から送信された応答を受信した時刻、及び応答の属性を表す情報を含み、
各クライアント装置から送信されるログに基づいて、前記サーバ装置が応答に要した応答時間を応答の属性毎に集計し、集計結果に基づいて前記経時的変化の有無を判定するための基準応答時間を応答の属性毎に算出し、算出した応答の属性毎の基準応答時間を評価モデルとして設定するように前記評価装置を動作させることを特徴とする付記2に記載のプログラム。
(付記4)
各クライアント装置を、前記サーバ装置に対して要求を送信してから該要求に対する応答を受信するまでの実応答時間を計時する手段と、計時した実応答時間と前記応答に対する基準応答時間とを比較する手段と、計時した実応答時間が前記基準応答時間よりも長い場合、応答性能の経時的変化を検知した旨の通知を前記評価装置へ送信する手段として動作させ、
前記評価装置を、前記クライアント装置から送信される前記通知を受信した場合、応答性能の経時的変化が生じたセッション内で送受された要求及び応答に係る情報を前記記憶手段から抽出する抽出手段と、抽出した情報を前記セッションのセッション識別子に関連付けて記憶する手段として動作させることを特徴とする付記3に記載のプログラム。
(付記5)
前記サーバ装置を、自身のリソースの使用量に係る情報を時刻に関連付けて記憶する手段として動作させ、
前記評価装置を、前記クライアント装置から送信される前記通知を受信した場合、応答性能の経時的変化が生じた時刻における前記サーバ装置のリソースの使用量に係る情報を前記サーバ装置から取得する手段として動作させ、該手段にて取得した情報と前記抽出手段にて抽出した情報とを前記セッション識別子に関連付けて記憶させることを特徴とする付記4に記載のプログラム。
(付記6)
前記評価装置を、前記クライアント装置から送信される前記通知に基づいて前記応答に対する基準応答時間を更新する手段として動作させることを特徴とする付記4に記載のプログラム。
(付記7)
各クライアント装置を、前記サーバ装置に対して要求を送信してから該要求に対する応答を受信するまでの実応答時間を計時する手段と、計時した実応答時間を前記応答に対する基準応答時間と比較する手段と、計時した実応答時間が前記基準応答時間よりも長い場合、応答性能の経時的変化を検知した旨を報知する手段として動作させることを特徴とする付記3に記載のプログラム。
(付記8)
前記基準応答時間は、集計した応答時間の最大値及び平均値の中間値であることを特徴とする付記3に記載のプログラム。
10A,10B,10C サーバ装置
100 クライアント装置
101 通信部
102 ログトレース部
103 ログ蓄積部
104 性能モデル記憶部
105 スローダウン判定部
106 ログ抽出部
107 スローダウン時ログ記憶部
200 評価装置
201 通信部
202 蓄積ログ記憶部
203 ログ解析部
204 解析結果記憶部
205 性能モデル生成部205
206 性能モデル更新部
210 情報集積部
210A,210B,210C 業務ログ記憶部
210D スローダウン時ログ記憶部
211 情報統合部

Claims (8)

  1. 複数のクライアント装置の内のセッションが確立したクライアント装置から送信される要求に対して応答を行うサーバ装置について、評価装置を用いて応答性能を評価し、前記サーバ装置の応答性能の経時的変化を監視する方法において、
    各クライアント装置は、
    前記サーバ装置との間で確立したセッションで送受した要求及び応答に係る情報と該セッションを識別するセッション識別子とを関連付けたログを生成し、
    生成したログを前記評価装置へ送信し、
    該評価装置は、
    各クライアント装置から送信されたログを受信し、
    受信したログを集計し、
    集計した結果に基づいて前記サーバ装置の応答性能を評価する評価モデルを設定し、
    設定した評価モデルを前記クライアント装置へ送信し、
    各クライアント装置は、
    更に、前記評価装置から送信された評価モデルに基づいて前記サーバ装置の応答性能の経時的変化を監視する
    ことを特徴とする監視方法。
  2. 複数のクライアント装置と、該クライアント装置のうち、セッションが確立したクライアント装置から送信される要求に対して応答を行うサーバ装置と、前記各クライアント装置と通信可能に接続されており、前記要求に対する前記サーバ装置の応答性能を評価する評価装置とを備え、前記要求に対する前記サーバ装置の応答性能の経時的変化を監視する監視システムにおいて用いられるプログラムであって、
    各クライアント装置を、前記サーバ装置との間で確立したセッションで送受した要求及び応答に係る情報と該セッションを識別するセッション識別子とを関連付けたログを生成する手段、及び生成したログを前記評価装置へ送信する手段として動作させ、
    前記評価装置を、各クライアント装置から送信されたログを受信する手段と、受信したログを記憶する記憶手段と、前記ログを集計する手段と、該手段による集計結果に基づいて前記サーバ装置の応答性能を評価する評価モデルを設定する手段と、設定した評価モデルを前記クライアント装置へ送信する手段として動作させ、
    各クライアント装置を、更に、前記評価装置から送信された評価モデルに基づいて前記サーバ装置の応答性能の経時的変化を監視する手段として動作させることを特徴とするプログラム。
  3. 前記ログは、前記サーバ装置に対して要求を送信した時刻、前記サーバ装置から送信された応答を受信した時刻、及び応答の属性を表す情報を含み、
    各クライアント装置から送信されるログに基づいて、前記サーバ装置が応答に要した応答時間を応答の属性毎に集計し、集計結果に基づいて前記経時的変化の有無を判定するための基準応答時間を応答の属性毎に算出し、算出した応答の属性毎の基準応答時間を評価モデルとして設定するように前記評価装置を動作させることを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
  4. 各クライアント装置を、前記サーバ装置に対して要求を送信してから該要求に対する応答を受信するまでの実応答時間を計時する手段と、計時した実応答時間と前記応答に対する基準応答時間とを比較する手段と、計時した実応答時間が前記基準応答時間よりも長い場合、応答性能の経時的変化を検知した旨の通知を前記評価装置へ送信する手段として動作させ、
    前記評価装置を、前記クライアント装置から送信される前記通知を受信した場合、応答性能の経時的変化が生じたセッション内で送受された要求及び応答に係る情報を前記記憶手段から抽出する抽出手段と、抽出した情報を前記セッションのセッション識別子に関連付けて記憶する手段として動作させることを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記サーバ装置を、自身のリソースの使用量に係る情報を時刻に関連付けて記憶する手段として動作させ、
    前記評価装置を、前記クライアント装置から送信される前記通知を受信した場合、応答性能の経時的変化が生じた時刻における前記サーバ装置のリソースの使用量に係る情報を前記サーバ装置から取得する手段として動作させ、該手段にて取得した情報と前記抽出手段にて抽出した情報とを前記セッション識別子に関連付けて記憶させることを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
  6. 前記評価装置を、前記クライアント装置から送信される前記通知に基づいて前記応答に対する基準応答時間を更新する手段として動作させることを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
  7. 各クライアント装置を、前記サーバ装置に対して要求を送信してから該要求に対する応答を受信するまでの実応答時間を計時する手段と、計時した実応答時間を前記応答に対する基準応答時間と比較する手段と、計時した実応答時間が前記基準応答時間よりも長い場合、応答性能の経時的変化を検知した旨を報知する手段として動作させることを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
  8. 前記基準応答時間は、集計した応答時間の最大値及び平均値の中間値であることを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
JP2009076644A 2009-03-26 2009-03-26 監視方法及び監視プログラム Withdrawn JP2010231368A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076644A JP2010231368A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 監視方法及び監視プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076644A JP2010231368A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 監視方法及び監視プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010231368A true JP2010231368A (ja) 2010-10-14

Family

ID=43047141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009076644A Withdrawn JP2010231368A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 監視方法及び監視プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010231368A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012208646A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Nec Corp 監視システム
JP2013061885A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Fujitsu Ltd プログラム、情報処理装置、及び、情報処理方法
JP2013125397A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Nippon Steel & Sumitomo Metal システム評価方法およびコンピュータプログラム
JP2013140488A (ja) * 2012-01-04 2013-07-18 Hitachi Ltd システム性能解析装置、システム性能解析方法、およびシステム性能解析プログラム
JP2013161215A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
CN103927680A (zh) * 2013-01-14 2014-07-16 深圳市腾讯计算机系统有限公司 一种网络应用相关商品的发货通知发送方法和装置
JP2014178832A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Nec Corp サービス提供システム、サーバ装置、クライアント端末、障害検知方法、及びプログラム
JP2014228897A (ja) * 2013-05-17 2014-12-08 富士通株式会社 障害検知プログラム、障害検知方法、及び情報処理装置
JP2015219619A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 富士ゼロックス株式会社 情報管理システム、情報処理装置およびプログラム
CN105912454A (zh) * 2016-04-25 2016-08-31 网易(杭州)网络有限公司 一种系统健康评测方法及装置
JP2016167122A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 富士通株式会社 ログ採取プログラム、情報処理装置、およびログ採取方法
JP2019219900A (ja) * 2018-06-20 2019-12-26 株式会社日立製作所 画面分析支援装置、及び画面分析支援方法
US11805039B1 (en) * 2023-01-20 2023-10-31 Dell Products L.P. Method and apparatus for detecting degraded network performance

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012208646A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Nec Corp 監視システム
JP2013061885A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Fujitsu Ltd プログラム、情報処理装置、及び、情報処理方法
JP2013125397A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Nippon Steel & Sumitomo Metal システム評価方法およびコンピュータプログラム
JP2013140488A (ja) * 2012-01-04 2013-07-18 Hitachi Ltd システム性能解析装置、システム性能解析方法、およびシステム性能解析プログラム
JP2013161215A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
US10135939B2 (en) 2013-01-14 2018-11-20 Tencent Technology (Shenzhen) Company Limited Method and apparatus for sending delivery notification of network application-related product
CN103927680A (zh) * 2013-01-14 2014-07-16 深圳市腾讯计算机系统有限公司 一种网络应用相关商品的发货通知发送方法和装置
WO2014108104A1 (en) * 2013-01-14 2014-07-17 Tencent Technology (Shenzhen) Company Limited Method and apparatus for sending delivery notification of network application-related product
JP2014178832A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Nec Corp サービス提供システム、サーバ装置、クライアント端末、障害検知方法、及びプログラム
JP2014228897A (ja) * 2013-05-17 2014-12-08 富士通株式会社 障害検知プログラム、障害検知方法、及び情報処理装置
JP2015219619A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 富士ゼロックス株式会社 情報管理システム、情報処理装置およびプログラム
JP2016167122A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 富士通株式会社 ログ採取プログラム、情報処理装置、およびログ採取方法
CN105912454A (zh) * 2016-04-25 2016-08-31 网易(杭州)网络有限公司 一种系统健康评测方法及装置
CN105912454B (zh) * 2016-04-25 2018-09-11 网易(杭州)网络有限公司 一种系统健康评测方法及装置
JP2019219900A (ja) * 2018-06-20 2019-12-26 株式会社日立製作所 画面分析支援装置、及び画面分析支援方法
JP7001550B2 (ja) 2018-06-20 2022-01-19 株式会社日立製作所 画面分析支援装置、及び画面分析支援方法
US11805039B1 (en) * 2023-01-20 2023-10-31 Dell Products L.P. Method and apparatus for detecting degraded network performance

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010231368A (ja) 監視方法及び監視プログラム
US10212063B2 (en) Network aware distributed business transaction anomaly detection
US20150120914A1 (en) Service monitoring system and service monitoring method
US6973415B1 (en) System and method for monitoring and modeling system performance
US8352589B2 (en) System for monitoring computer systems and alerting users of faults
US7082381B1 (en) Method for performance monitoring and modeling
US20070168696A1 (en) System for inventing computer systems and alerting users of faults
US20080104230A1 (en) Method And System For Monitoring Performance Of A Client-Server Architecture
CN105637497A (zh) 用于移动应用的性能监控的方法和系统
US20100095215A1 (en) System and method for analyzing internet usage
US7197428B1 (en) Method for performance monitoring and modeling
KR100803889B1 (ko) 클라이언트 단말로 제공되는 서비스 성능 분석 방법 및시스템
US10552290B2 (en) Measuring user interface responsiveness
US7369967B1 (en) System and method for monitoring and modeling system performance
US9948532B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and computer readable medium
US9577900B1 (en) Application centric network experience monitoring
JP2016192185A (ja) なりすまし検出システムおよびなりすまし検出方法
JP5957419B2 (ja) QoE推定装置、QoE推定方法及びプログラム
KR101824924B1 (ko) 실시간 부하량에 따른 웹 사이트 성능 측정을 위한 시스템 및 방법
US9645877B2 (en) Monitoring apparatus, monitoring method, and recording medium
CN117221148A (zh) 多类型网络应用服务质量评估系统和方法
JP5623333B2 (ja) 監視サーバ、及び、監視評価方法
JP5974905B2 (ja) 応答時間監視プログラム、方法および応答時間監視装置
JP2002099448A (ja) 性能監視装置、及びその方法
JP6780326B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120605