JP2010227662A - 遊技機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機の制御装置に関し、発振器から出力されるパルス信号を受けて、カウンタのカウント値Cを規則的に変化させ〔ステップS10〕、そのカウント値Cが終了値Cmax に達すると開始値Cmin に初期化する〔ステップS18,S20〕。また、インターバルの間にフリーカウンタのカウント値Nを変化させ〔ステップS14,S16〕、カウント値Cが終了値Cmax に達すると、開始値Cmin=Cmin+X、終了値Cmax=Cmax+Xの組合せ、または、開始値Cmin=Cmin−X、終了値Cmax=Cmax−Xの組合せを選択し、当たり間隔を変更する。このため、従来のカウント周期に合わせてパチンコ球を発射し、カウント値Cを大当たり値Hitと一致させて「大当たり(当たり)」にするのは困難である。
【選択図】図11
Description
1インターバル毎に遊技処理を実行する遊技制御用プログラムを有する制御装置であって、
第1のカウント値を開始値から終了値までの範囲内で更新する第1のカウンタと、
第2のカウント値を更新するカウント処理を実行する第2のカウンタと、
を備え、
前記第1のカウンタは、1インターバル毎に前記第1のカウント値を更新する第1のカウンタ更新処理を実行し、
前記第2のカウンタは、1インターバルにおいて、前記遊技処理と、前記第1のカウンタ更新処理とが実行された後、該1インターバルが経過するまで、前記カウント処理を繰り返し実行し、
前記第1のカウント値が前記開始値から前記終了値まで変化する一周期は一定周期であり、該一周期毎に、前記第1のカウント値の開始値を、前記第2のカウント値に基づいて変更するものであり、
前記第1のカウント値の開始値を変更した結果は、変更後の前記第1のカウント値の開始値が、変更前の前記第1のカウント値の開始値と同じ値となる場合がある、
ことを特徴とする。
まず、カウンタのカウント値を規則的に変化させているとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態1について、図1〜図6を参照しながら説明する。ここで、図1にはパチンコ機の外観を正面図で示す。図2には、第1の制御部の構成をブロック図で示す。図3には第1のメイン処理を、図4には大当たり判別処理を、図5には第1のカウント処理(カウント処理Pa)をそれぞれフローチャートで示す。図6には、カウント値および当たり値の経時的な変化をタイムチャートで示す。これらの図において、共通する要素には同一符号を付している。
(a1)当たり間隔の長さを他の当たり間隔と比べて1回だけ異ならせ、その後は他の当たり間隔の長さで変化させてもよい。この場合であっても、当たり間隔がどれだけ変化したのかは遊技者には分からない。
(a2)特定条件を所定のタイミング(例えばカウント値Cが開始値Cmin であるときから所定期間経過後)で成立させてもよい。この場合であっても、フリーカウンタ105のカウント値Nによっては当たり間隔がどれだけ変化したのかは遊技者には分からない。
(a3)特定条件を不定のタイミングで成立させる場合には、フリーカウンタ105のカウント値Nに代えて、ROM102(あるいはRAM104)に予め格納される所定値をカウント値Cに加算(あるいは減算)してもよい。この場合であっても、カウント値Cがどれだけ通常の変化とは異なる変化をするのかは分からない。そのため、当たり間隔がどれだけ変化したのかは遊技者には分からない。
次に、開始値から終了値に達するカウント値の変化が一時的に一定値となるとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態2について、図7,図8を参照しながら説明する。ここで、図7には、第2のメイン処理をフローチャートで示す。図8には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。
次に、開始値から終了値に達するまでの間にカウント値の変化方向を一時的に変えるとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態3について、図9,図10を参照しながら説明する。ここで、図9には、第3のメイン処理をフローチャートで示す。図10には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態3では実施の形態1と異なる点について説明する。
次に、開始値および/または終了値を変更するとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態4について、図11,図12を参照しながら説明する。ここで、図11には、第4のメイン処理をフローチャートで示す。図12には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態4では実施の形態1と異なる点について説明する。
次に、開始値から終了値に達するまでの間にカウント値を少なくとも1回大きく変化させるとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態5について、図13,図14を参照しながら説明する。ここで、図13には、第5のメイン処理をフローチャートで示す。図14には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態5では実施の形態1と異なる点について説明する。
次に、カウント値の変化値(変化率)を変えるとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態6について、図15,図16を参照しながら説明する。ここで、図15には、第6のメイン処理をフローチャートで示す。図16には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態6では実施の形態1と異なる点について説明する。
次に、不定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態7について、図17,図18を参照しながら説明する。ここで、図17には、第7のメイン処理をフローチャートで示す。図18には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。実施の形態7では、実施の形態1のカウント値Cの変化の場合について説明する。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態7では実施の形態1と異なる点について説明する。
次に、カウンタブロックを用いて本発明を実現する実施の形態8について、図19〜図23を参照しながら説明する。ここで、図19には、第2の制御部の構成をブロック図で示す。図20には、カウンタブロックの構成を示す。図21には、発振器の構成を示す。具体的には、図21(A)には水晶振動子を用いた発振器を、図21(B)には抵抗やコンデンサ等を用いた発振器を、図21(C)にはインバータを用いた発振器をそれぞれ示す。図22には第2のカウント処理(カウント処理Pb)を、図23には第8のメイン処理をそれぞれフローチャートで示す。なお、パチンコ機10の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態8では実施の形態1と異なる点について説明する。
(b1)カウンタ107cは、図20に示す発振器107aに代えて、図2に示す発振器101から出力されるパルス信号を受けるようにしてもよい(図19および図20では二点鎖線で示す)。この場合、発振器101と発振器107aとの発振周波数は同一であってもよいし、異なっていてもよい。ただし、発振器107aが発振器101よりも高い周波数であるほうが望ましい。こうすると、当たり間隔を大幅に変えることができる。また、発振器101の構成を図21に示す3態様のいずれかとしてもよい。この場合には、パルス信号が不規則に変化しやすくなる。そのため、上述した実施の形態1から実施の形態7までの各形態において、当たり間隔も不規則になりやすくなる。こうして、当たり間隔を不規則に変えることができる。
(b2)図20に示す発振器107a(発振器101)とカウンタ107cとの間には、発振器107a(発振器101)から出力されたパルス信号を分周して出力する分周器107bを設けてもよい。この分周器107bは、CPU110(あるいは枠制御部200やホールコンピュータ300等)からバス118を通じて設定された分周値に基づいてパルス信号の分周を行う。分周値を適当な時期に変更すると、当たり間隔も変わる。
(b3)設定レジスタ107eに設定する設定値は、パチンコ機10相互間で異なる値に設定するのがより望ましい。例えば、CPU110の内部に記録されているID番号や製造番号等のようなデータに基づいて、上記設定値を特定する。こうすることによって、カウンタ107cを初期化する周期(すなわち、当たり間隔や当たり間隔)をパチンコ機10ごとに異ならせることができる。そのため体感器等の不正手段によって、あるパチンコ機でカウント周期が分かったとしても、他のパチンコ機のカウント周期は異なるためにタイミングを合わせることができない。したがって、他のパチンコ機では「当たり」になる可能性が極めて低く、不正遊技を最小限に抑えることができる。
(b4)図21(A)や図21(B)に示す抵抗R10,R12やコンデンサC10,C12,C14は、精度の低いものを用いるのが望ましい。また、抵抗R10,R12にはカーボン抵抗器や金属被膜抵抗器が用いられる。これらの種類の抵抗器に代えて、周囲温度に応じて抵抗値が変化しやすいサーミスタを用いてもよい。また、コンデンサC10,C12,C14には、可変容量コンデンサを用いてもよい。こうすると、出力するパルス信号PLの周期をより不規則にしやすくなる。そのため、当たり間隔や当たり間隔がさらに不規則になる。したがって、不正遊技を行おうとする遊技者のタイミングを大きく外すことができるので、不正遊技を防止することができる。
上述した遊技機の制御装置において、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,個数,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(5)上記実施の形態1では、図2においてカウンタ111,111aをCPU110内にいずれも設けた。この形態に代えて、カウンタ111,111aのうちいずれか少なくとも一つのカウンタを記録・更新可能な記録媒体に格納してもよい。記録媒体としては、RAM104(図2では二点鎖線で示す)や、枠制御部200、ホールコンピュータ300、カード類(プリペイドカード,ICカード,紙カード等)、あるいは文字や記号等を印刷した印刷物等がある。この記録媒体に記録する態様は、分周値や関数f等についても適用できる。
(7)上記の各実施の形態では、図22に示す処理を除いて本発明をソフトウェアで実現したが、ハードウェアで実現してもよい。例えば、ハードウェアロジック回路、ゲートアレイ、ECL回路、TTL回路等がある。さらには、ファームウェアにおけるマイクロプログラムによっても実現することができる。
(8)上記の各実施の形態では、所定の遊技条件の成立を、パチンコ球が第1種始動口18(所定の領域)に入賞したとき、あるいは特別図柄表示器42に大当たり図柄が表示されたときとした。この態様に代えてあるいは加えて、他の態様としてもよい。他の態様としては、パチンコ球がゲートを通過するときや、普通図柄表示器40や特別図柄表示器42に予め定められた特別の図柄が表示されたとき等がある。こうした態様は一定の場合に限らず、パチンコ機10の種類やパチンコ遊技状態、あるいは日時等によって変えてもよい。なお、こうした変更は開始値,終了値,当たり値の数等に適用してもよい。
(10)上記の各実施の形態では、本発明を1つの大当たり値Hitについて適用した。これに限らず、複数個の大当たり値Hitについても同様に適用することができる。この場合でも、大当たり値Hitの値を変更する前に「当たり」となったときから、その値を変更した後に「当たり」となったときまでの当たり間隔を変えることができる。そのため、従来のカウント周期に合わせてパチンコ球を発射し、第1種始動口18に入賞させるタイミング等のタイミングを図っても、カウント値Cを大当たり値Hitと一致させて「大当たり」にするのは困難である。また、上記当たり間隔の変化がいつ、どれだけ変化するのかは遊技者には分からない。したがって、不正遊技を防止することができる。
12 遊技盤面
14 複合装置
16 ランプ類
17 ガラス枠
18 第1種始動口
20 大入賞口
20a 蓋
20b Vゾーン
21 発射モータ
22 ハンドル
24 タッチセンサ
26 下皿
28 スピーカ
30 上皿
32 ソレノイド
34 始動口センサ
36 金枠センサ
38 ゲートセンサ
40 普通図柄表示器
42 特別図柄表示器
100 メイン制御部
101 発振器
102 ROM
104 RAM
105 フリーカウンタ
106 カウンタブロック(カウンタ)
107a 発振器
107c カウンタ
107d 比較器
107e 設定レジスタ
108 入力処理回路
110 CPU
111 カウンタ
112 出力処理回路
114 表示制御回路
116 通信制御回路
118 バス
200 枠制御部
300 ホールコンピュータ
Claims (1)
- 1インターバル毎に遊技処理を実行する遊技制御用プログラムを有する制御装置であって、
第1のカウント値を開始値から終了値までの範囲内で更新する第1のカウンタと、
第2のカウント値を更新するカウント処理を実行する第2のカウンタと、
を備え、
前記第1のカウンタは、1インターバル毎に前記第1のカウント値を更新する第1のカウンタ更新処理を実行し、
前記第2のカウンタは、1インターバルにおいて、前記遊技処理と、前記第1のカウンタ更新処理とが実行された後、該1インターバルが経過するまで、前記カウント処理を繰り返し実行し、
前記第1のカウント値が前記開始値から前記終了値まで変化する一周期は一定周期であり、該一周期毎に、前記第1のカウント値の開始値を、前記第2のカウント値に基づいて変更するものであり、
前記第1のカウント値の開始値を変更した結果は、変更後の前記第1のカウント値の開始値が、変更前の前記第1のカウント値の開始値と同じ値となる場合がある、
ことを特徴とする遊技機の制御装置。
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