JP2010226320A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ズームを行った場合でも違和感なくスルー画を確認することが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】ズーム可能な複数の撮像系と、複数の撮像系の各々により撮像して得られる画像データに基づく複数の画像から立体画像を表示する表示部23と、複数の撮像系による撮像、該撮像により得られる複数の画像に基づく立体画像の表示部23への表示の一連の処理を繰り返し行うシステム制御部11とを備え、システム制御部11は、複数の撮像系のズーム動作中とそれ以外の期間とで、表示部23への立体画像の表示方法を変更する。
【選択図】図4
【解決手段】ズーム可能な複数の撮像系と、複数の撮像系の各々により撮像して得られる画像データに基づく複数の画像から立体画像を表示する表示部23と、複数の撮像系による撮像、該撮像により得られる複数の画像に基づく立体画像の表示部23への表示の一連の処理を繰り返し行うシステム制御部11とを備え、システム制御部11は、複数の撮像系のズーム動作中とそれ以外の期間とで、表示部23への立体画像の表示方法を変更する。
【選択図】図4
Description
本発明は、撮像画像を立体視可能な撮像装置に関する。
従来、複数の視点に対応する複数の撮像手段で撮影して得られた複数の画像データを、レンティキュラレンズを貼り付けた表示パネルに合成して表示することで、立体視を可能にしたデジタルカメラが提案されている(特許文献1参照)。このようなデジタルカメラにおいても、撮像素子による撮像、該撮像によって得られる撮像信号からの画像データの生成、及び該画像データに基づく画像の表示部への表示の一連の処理を繰り返し行うことで、撮影する際にフレーミングを行って画角を決めたり、撮影状態を確認したりするために、表示部に画像を表示する制御を行うことが考えられる。以下では、上記処理によって表示部に表示される画像をスルー画という。
このような立体視可能なデジタルカメラにおいてスルー画を表示中にズーム操作がなされると、それに応じてスルー画も変化させる必要があるが、このとき人間の脳がスルー画の変化に追従できず、立体視ができなくなる恐れがある。
特許文献2には、画角の異なる2つの撮像系で且つ一方がズームレンズを搭載しているとき、2つの撮像系で静止画像データをそれぞれ記録し、それぞれの倍率差を補正する技術が開示されているが、スルー画表示の際の課題については触れられていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ズームを行った場合でも違和感なくスルー画を確認することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、ズームレンズを含む複数の撮像系と、前記複数の撮像系の各々により撮像して得られる画像データに基づく複数の画像から立体画像を表示する表示手段と、前記複数の撮像系による撮像、該撮像により得られる前記複数の画像に基づく立体画像の前記表示手段への表示の一連の処理を繰り返し行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の撮像系のズーム動作中とそれ以外の期間とで、前記表示手段への前記立体画像の表示方法を変更する。
本発明によれば、ズームを行った場合でも違和感なくスルー画を確認することが可能な撮像装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の一例であるデジタルカメラの概略構成を示す図である。ここでは撮像装置としてデジタルカメラを例にするが、ビデオカメラやカメラ付き携帯電話機等であっても良い。
図示するデジタルカメラの撮像系は、右眼撮像系と左眼撮像系とを含む。右眼撮像系にはレンズ群1Rと、固体撮像素子5Rと、この両者の間に設けられた絞り2Rと、赤外線カットフィルタ3Rと、光学ローパスフィルタ4Rとが含まれる。左眼撮像系にはレンズ群1Lと、固体撮像素子5Lと、この両者の間に設けられた絞り2Lと、赤外線カットフィルタ3Lと、光学ローパスフィルタ4Lとが含まれる。図1に示すデジタルカメラは、このような撮像系を有することにより、同一被写体を複数視点(図1では左右二つの視点を例示)から撮影可能となっている。
レンズ群1R,1Lには、それぞれ、ズーム位置を調整するためのズームレンズと、フォーカス位置を調整するためのフォーカスレンズ等が含まれている。このズームレンズとフォーカスレンズは、右眼撮像系と左眼撮像系とで同期して移動するようになっている。
デジタルカメラの電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、所定のプログラムによって動作するプロセッサを主体に構成されている。システム制御部11は、レンズ駆動部8を制御してレンズ群1R,1Lのフォーカスレンズ位置やズームレンズ位置の調整を行ったり、絞り駆動部9を介し絞り2R,2Lの開口量を制御して露光量調整を行ったりする。
また、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して固体撮像素子5R,5Lを駆動し、レンズ群1R,1Lを通して撮像した被写体画像を撮像信号として出力させる。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。
デジタルカメラの電気制御系は、更に、固体撮像素子5Rの出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6Rと、このアナログ信号処理部6Rから出力された撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7Rと、固体撮像素子5Lの出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6Lと、このアナログ信号処理部6Lから出力された撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7Lとを備え、これらはシステム制御部11によって制御される。
更に、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、A/D変換回路7R,7Lから出力される撮像信号にそれぞれ所定のデジタル信号処理(補間演算やガンマ補正演算,RGB/YC変換処理等)を行って画像データを生成するデジタル信号処理部17と、デジタル信号処理部17で生成された画像データをJPEG形式に圧縮したり圧縮画像データを伸張したりする圧縮伸張処理部18と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、画像データを立体視可能に表示する表示部23が接続される表示制御部22とを備え、これらは、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
表示部23は、かまぼこ状のレンズ群を有したいわゆるレンティキュラレンズが前面に配置されたカラー液晶パネル等の表示装置である。この表示部23は、撮影済み画像を表示するための画像表示部として利用されるとともに、各種設定時にGUIとして利用される。また、撮影時には、固体撮像素子5R,5Lで捉えた画像がスルー画として連続的に表示され、電子ファインダ等として利用される。
図2は、表示部23で立体視表示が可能となる仕組みについて説明するための図である。表示部23の前面(観者の視点(左眼EL、右眼ER)が存在するz軸方向)には、レンティキュラレンズ24aが配置されている。レンティキュラレンズ24aは、複数の円筒状凸レンズを図2中のx軸方向に連ねることで構成される。
表示部23に表示される立体画像の表示領域は、右眼用短冊画像表示領域24Rと左眼用短冊画像表示領域24Lとから構成されている。右眼用短冊画像表示領域24R及び左眼用短冊画像表示領域24Lは、それぞれ画面の図2中y軸方向に細長い短冊形状をしており、図2中x軸方向に交互に配置される。
レンティキュラレンズ24aの各凸レンズは、観者の所与の観察点を基準として、それぞれ一組の右眼用短冊画像表示領域24R及び左眼用短冊画像表示領域24Lを含む短冊集合画像表示領域24cに対応した位置に形成される。
図2では、観者の右眼ERには、レンティキュラレンズ24aの光屈折作用により、表示部23の右眼用短冊画像表示領域24Rに表示された右眼用短冊画像が入射される。また、観者の左眼ELには、レンティキュラレンズ24aの光屈折作用により、表示部23の左眼用短冊画像表示領域24Lに表示された左眼用短冊画像が入射される。したがって、観者の右眼は右眼用短冊画像のみを、観者の左眼は左眼用短冊画像のみを見ることになり、これら右眼用短冊画像の集合である右眼用画像及び左眼用短冊画像の集合である左眼用画像による左右視差により立体視が可能となる。このような構成により、表示部23は、右眼用画像と左眼用画像から立体画像を表示することができる。
システム制御部11は、撮影モードに設定されると、固体撮像素子5R,5Lで撮像を行い、各撮像で固体撮像素子5R,5Lからそれぞれ出力された2つ撮像信号の各々からスルー画表示用の画像データ(以下、スルー画データという)をデジタル信号処理部17で生成させ、この2つのスルー画データに基づく2つの画像を、表示部23の右眼用短冊画像表示領域24Rと表示部23の右眼用短冊画像表示領域24Lにそれぞれ表示させて表示部23に立体画像を表示させる制御を繰り返し行う。これにより、立体視可能なスルー画を連続的に表示することができる。
システム制御部11は、右眼撮像系及び左眼撮像系のズーム動作中(ズームレンズの移動が行われている期間)とそれ以外の期間とで、表示部23への立体画像の表示方法を変更する。これにより、ズーム動作がなされた場合でも、スルー画を違和感なく立体視できるようにしている。表示方法の変更例としては次の2つがある。
(第一の変更例)
この例では、スルー画表示中にズーム動作が行われると、ズーム動作中の撮像により得られる立体画像の1つ当たりの表示時間を、ズーム動作中以外の期間よりも長くするものとしている。以下、第一の変更例を採用したときのデジタルカメラのスルー画表示時の動作について説明する。
この例では、スルー画表示中にズーム動作が行われると、ズーム動作中の撮像により得られる立体画像の1つ当たりの表示時間を、ズーム動作中以外の期間よりも長くするものとしている。以下、第一の変更例を採用したときのデジタルカメラのスルー画表示時の動作について説明する。
図3は、デジタルカメラのスルー画表示時の動作を説明するためのフローチャートである。図4は、図3に示すフローチャートに基づくデジタルカメラのスルー画表示時の動作を説明するための図である。図4において、“撮影”の文字の右に並ぶ各ブロックは、スルー画表示用に実施される撮像で得られるスルー画データ(以下、フレームという)を示している。各ブロック内の数字は、そのブロックが撮像開始から何番目の撮像で得られるフレームなのかを示している。“表示”の文字の右に並ぶ各ブロックは、表示部23に表示されるスルー画を示している。各ブロック内の数字は、そのスルー画がどのフレームに基づくスルー画なのかを示している。“記録”の文字の右に並ぶ各ブロックは、メインメモリ16に一時的に記録されるフレームを示している。各ブロック内の数字は、そのブロックがどのフレームを記録したものなのかを示している。
撮影モードに設定されると、システム制御部11は、立体視可能なスルー画の表示部23への表示を開始する(ステップS1)。図4に示すように、フレーム1取得のための撮像が終わると、フレーム1に基づくスルー画が表示され、フレーム2取得のための撮像が終わると、フレーム2に基づくスルー画が表示されるといったように、スルー画が標準の表示時間で連続的に表示される。この標準の表示時間は、1フレームあたり例えば1/30秒となっている。
スルー画表示中、操作部14が操作されてユーザによるズーム開始操作が行われると、この操作に応じてシステム制御部11はズームレンズを移動させてズームを開始する(ステップS2:YES)。システム制御部11は、ズーム開始後、ズーム開始したときに行った撮像により得られるフレーム以降のフレームをメインメモリ16に記録する(ステップS3)。図4に示すように、フレーム31取得のための撮像中にズームを開始した場合、システム制御部11は、フレーム31以降のフレームをメインメモリ16に順次記録する。
ズーム開始後、システム制御部11は、メインメモリ16に記録したフレームに基づくスルー画を、標準の表示時間の2倍の表示時間で表示部23に表示する(ステップS4)。なお、この表示時間は標準の2倍に限らず、標準よりも長ければ良い。図4に示すように、ズームが開始されてから得られたフレーム31以降のフレームに基づくスルー画は標準の2倍の表示時間で連続的に表示される。
操作部14が操作されてユーザによるズーム終了操作が行われると、この操作に応じてシステム制御部11はズームレンズを停止させてズームを終了する(ステップS5:YES)。なお、システム制御部11は、ズーム終了後も、撮像で得られるフレームのメインメモリ16への記録を継続して行う。そして、システム制御部11は、ズーム終了時に行った撮像で得られたフレームに基づくスルー画を標準の2倍の表示時間で表示した後、メインメモリ16に記録済みのフレームに基づくスルー画を標準の表示時間で表示部23に表示する(ステップS6)。
図4に示すように、フレーム60取得のための撮像中にズームを終了した場合、システム制御部11は、フレーム60に基づくスルー画については標準の2倍の表示時間で表示する。そして、フレーム61以降のフレームに基づくスルー画については、表示時間を標準に戻して表示する。なお、フレーム60に基づくスルー画を標準の表示時間で表示するようにしても良い。また、フレーム60に基づくスルー画の表示を省略し、フレーム61以降のフレームに基づくスルー画を標準の表示時間で順次表示するようにしても良い。この場合には、ズーム終了後の撮像で得られるフレーム61以降のメインメモリ16への記録は不要である。
以上のように、ズーム動作中の撮像によって得られるスルー画の表示時間を、ズーム非動作中の撮像によって得られるスルー画の表示時間よりも長くすることで、ズーム動作中のスルー画の変化を遅くすることができる。スルー画の変化を人間の脳が追従できる程度に遅くすることで、ズーム中であってもスルー画を立体視することができ、使い勝手の良いデジタルカメラを実現することができる。
(第二の変更例)
この例では、スルー画表示中にズーム動作が行われると、ズーム動作中の撮像により得られる立体画像の単位時間当たりの表示枚数を、ズーム動作が行われていないときよりも間引いて表示する(例えば1秒で30枚表示すべきところを1/2に間引いて15枚表示する)ものとしている。以下、第二の変更例を採用したときのデジタルカメラのスルー画表示時の動作について説明する。
この例では、スルー画表示中にズーム動作が行われると、ズーム動作中の撮像により得られる立体画像の単位時間当たりの表示枚数を、ズーム動作が行われていないときよりも間引いて表示する(例えば1秒で30枚表示すべきところを1/2に間引いて15枚表示する)ものとしている。以下、第二の変更例を採用したときのデジタルカメラのスルー画表示時の動作について説明する。
図5は、デジタルカメラのスルー画表示時の動作を説明するためのフローチャートである。図6は、図5に示すフローチャートに基づくデジタルカメラのスルー画表示時の動作を説明するための図である。図6の表記は図4と同様としている。
撮影モードに設定されると、システム制御部11は、立体視可能なスルー画の表示部23への表示を開始する(ステップS11)。図6に示すように、フレーム1取得のための撮像が終わると、フレーム1に基づくスルー画が表示され、フレーム2取得のための撮像が終わると、フレーム2に基づくスルー画が表示されるといったように、スルー画が標準の単位時間当たりの表示枚数で表示される。標準の単位時間当たりの表示枚数は、例えば1秒あたり30枚となっている。
スルー画表示中、操作部14が操作されてユーザによるズーム開始操作が行われると、この操作に応じてシステム制御部11はズームレンズを移動させてズームを開始する(ステップS12:YES)。システム制御部11は、ズーム開始後、ズーム開始したときに行った撮像により得られるフレーム以降のフレームをメインメモリ16に記録する(ステップS13)。図6に示すように、フレーム31取得のための撮像中にズームを開始した場合、システム制御部11は、フレーム31以降のフレームをメインメモリ16に順次記録する。
ズーム開始後、システム制御部11は、メインメモリ16に記録したフレームのうち、どのフレームに基づくスルー画を表示すべきかを設定する(ステップS14)。例えば、メインメモリ16に記録したフレームのうち奇数フレームを表示するよう設定したり、偶数フレームを表示するよう設定したりする。以下では、奇数フレームを表示するよう設定したものとして説明する。
ステップS14以降、システム制御部11は、撮像で得られたフレームがステップS14で設定したフレームであるかどうかを判定し、撮像で得られたフレームがステップS14で設定したフレームであった場合(ステップS15:YES)は、該フレームに基づくスルー画を表示部23に表示する(ステップS16)。一方、撮像で得られたフレームがステップS14で設定したフレームでなかった場合(ステップS15:NO)、システム制御部11は、該フレームに基づくスルー画を表示部23に表示せず、既に表示されているスルー画を継続して表示する(ステップS17)。
図6に示すように、フレーム31が得られると、フレーム31は奇数フレームであるため、これに基づくスルー画が表示される。次に、フレーム32が得られると、フレーム32は偶数フレームであるため、これに基づくスルー画は表示されず、フレーム31に基づくスルー画が継続して表示される。このように、ズーム開始後は、奇数フレームに基づくスルー画だけが表示部23に順次表示され、標準の表示枚数よりも少ない、1秒あたり15枚のスルー画が表示されるようになる。
操作部14が操作されてユーザによるズーム終了操作が行われると、この操作に応じてシステム制御部11はズームレンズを停止させてズームを終了する(ステップS18:YES)。なお、システム制御部11は、ズーム終了後も、撮像で得られるフレームのメインメモリ16への記録を継続して行う。そして、システム制御部11は、ズーム終了時に行った撮像で得られたフレーム以降は、そのフレームに基づくスルー画を、標準の単位時間当たりの表示枚数でフレーム出力順に表示する(ステップS19)。
図6に示すように、フレーム60取得のための撮像中にズームを終了した場合、システム制御部11は、フレーム60以降のフレームに基づくスルー画については、奇数フレーム、偶数フレームに関わらず、全てを表示する。なお、フレーム60に基づくスルー画の表示を省略し、フレーム61以降のフレームに基づくスルー画を標準の表示枚数で順次表示するようにしても良い。この場合には、ズーム終了後の撮像で得られるフレーム60以降のメインメモリ16への記録は不要である。
以上のように、ズーム動作中の撮像によって得られるスルー画の単位時間当たりの表示枚数を、ズーム非動作中の撮像によって得られるスルー画の単位時間当たりの表示枚数よりも少なくすることで、その分、1枚あたりのスルー画の表示時間を長くすることができ、ズーム動作中のスルー画の変化を遅くすることができる。スルー画の変化を人間の脳が追従できる程度に表示枚数を間引くことで、ズーム中であってもスルー画を立体視することができ、使い勝手の良いデジタルカメラを実現することができる。
第一の変更例及び第二の変更例に示したように、このデジタルカメラでは、ズーム動作中とそれ以外のズーム動作が行われていない期間とで、表示部23への立体画像の表示方法を変更することで、ズーム中であってもスルー画を立体視することができ、使い勝手の良いデジタルカメラを実現することができる。
なお、システム制御部11は、ズームレンズの移動によるズーム倍率に応じて、ズーム動作中のスルー画の表示時間を変更するようにしても良い。例えば、ズーム倍率が閾値を越えたときのスルー画の表示時間を、ズーム倍率が閾値以下のときのスルー画の表示時間よりも長く設定することが好ましい。ズーム倍率が高いと、それだけスルー画(立体画像)の変化も大きくなり、人間の脳がその変化に追従しにくくなる。そこで、上記構成のように、ズーム倍率が高い場合はスルー画の表示時間を長く設定することで、観察者の脳をスルー画の変化に追従させることができ、違和感のないズーム動作が可能となる。
また、システム制御部11は、フォーカスレンズの位置が閾値よりも近い(焦点距離が短い)ときのみ、上述したスルー画の表示方法の変更制御(ズーム動作中とズーム非動作中でスルー画の表示方法を変更する制御)を実施する構成としても良い。比較的近くに焦点が合っているときには立体視がしにくくなるため、上記構成のように、フォーカス位置が近いときだけズーム動作に応じて表示方法を変更することが有効となる。
なお、図1のデジタルカメラでは、2つの撮像系の各々に含まれるズームレンズが同期して動くものとしているが、2つのズームレンズが完全に同期して動かず、ズームレンズの移動速度に差が出てしまうことも考えられる。特に、撮像系毎にズームレンズを駆動する駆動手段を設けた場合には、この差が発生しやすい。このような差が発生すると、異なるズーム倍率で撮像された右眼用のスルー画データに基づく画像と、左眼用のスルー画データに基づく画像とから立体画像が生成されることになり、観察者に違和感を与えてしまう。そこで、このような違和感をなくすための方法を以下に説明する。なお、この方法は、上述した第一の変更例と第二の変更例を採用したデジタルカメラに適用するものであるが、説明を簡略化するため、スルー画の表示時間や表示枚数をズーム動作中とそれ以外の期間とで変更しない構成を例にして説明する。
図7は、デジタルカメラのスルー画表示時の動作を説明するためのフローチャートである。図8は、図7に示すフローチャートに基づくデジタルカメラのスルー画表示時の動作を説明するための図である。図8において、“撮影”の文字の右に並ぶ各ブロック、“表示”の文字の右に並ぶ各ブロック“記録”の文字の右に並ぶ各ブロックは、図4で説明した内容と同じである。図8において“ズーム位置”の文字の右に並ぶ各ブロックは、各フレームの撮像時のズームレンズの位置を示している。また、右眼撮像系について示したものについては“(右)”の表記をし、左眼撮像系について示したものについては“(左)”の表記をしてある。
撮影モードに設定されると、システム制御部11は、同一タイミングで得られた右フレームと左フレームの各々に基づく画像を表示部23に表示してスルー画表示を繰り返し行う(ステップS21)。図8に示すように、左右フレーム1取得のための撮像が終わると、左右フレーム1に基づくスルー画が表示され、左右フレーム2取得のための撮像が終わると、左右フレーム2に基づくスルー画が表示されるといったように、スルー画が連続的に表示される。このとき表示時間は、1フレームあたり例えば1/30秒となっている。
スルー画表示中、操作部14が操作されてユーザによるズーム開始操作が行われると、この操作に応じてシステム制御部11はズームレンズを移動させてズームを開始する(ステップS22:YES)。システム制御部11は、ズーム開始後、ズーム開始したときに行った撮像により得られるフレーム以降のフレームと、そのフレームを得るための撮像を行った撮像系に含まれるズームレンズの位置情報とを対応付けてメインメモリ16に記録する(ステップS23)。図8に示すように、フレーム30取得のための撮像中にズームを開始した場合、システム制御部11は、フレーム30以降のフレームとそのフレームの撮像時のズームレンズの位置情報とをメインメモリ16に順次記録する。以下、右眼撮像系で撮像して得られたフレームを右フレームといい、左眼撮像系で撮像して得られたフレームを左フレームという。
図8に示すように、ズーム開始時点では、左眼撮像系のズームレンズと右眼撮像系のズームレンズのいずれもズーム位置が“1”となっているが、次のフレームでは、右眼撮像系のズームレンズのズーム位置が“2”となっているのに対し、左眼撮像系のズームレンズのズーム位置は“1”のままとなっている。このように、左眼撮像系のズームレンズは、右眼撮像系のズームレンズよりも1フレーム分だけ遅く移動を開始したものとして説明する。
ズーム開始後、システム制御部11は、メインメモリ16に記録した右フレームと左フレームのうち、同一のズーム位置で得られた右フレームと左フレームを選択し、これらを表示部23に表示して立体画像を表示する(ステップS24)。
図8に示すように、システム制御部11は、右フレーム30及び左フレーム30を記録すると、右フレーム30に対応するズーム位置は“1”であり、左フレーム30に対応するズーム位置は“1”であるため、右フレーム30及び左フレーム30を表示部23に表示して立体のスルー画を表示する。次に、システム制御部11は、右フレーム31及び左フレーム31を記録すると、右フレーム31に対応するズーム位置は“2”であり、左フレーム31に対応するズーム位置は“1”であるため、右フレーム30及び左フレーム31を表示部23に表示して立体のスルー画を表示する。次に、システム制御部11は、右フレーム32及び左フレーム32を記録すると、右フレーム32に対応するズーム位置は“2”であり、左フレーム32に対応するズーム位置は“2”であるため、右フレーム31(又は右フレーム32)及び左フレーム32を表示部23に表示して立体のスルー画を表示する。次に、システム制御部11は、右フレーム33及び左フレーム33を記録すると、右フレーム33に対応するズーム位置は“3”であり、左フレーム33に対応するズーム位置は“2”であるため、右フレーム32及び左フレーム33を表示部23に表示して立体のスルー画を表示する。
システム制御部11は、このようにして、表示部23に表示される2つの画像の各々を得るための撮像時のズーム位置が同じとなるように、右フレーム及び左フレームを選択して立体画像を表示させる。
操作部14が操作されてユーザによるズーム終了操作が行われると、この操作に応じてシステム制御部11はズームレンズを停止させてズームを終了する(ステップS25:YES)。ズーム終了後、システム制御部11は、同一タイミングで得られた右フレームと左フレームの各々に基づく画像を表示部23に表示してスルー画表示を繰り返し行う(ステップS26)。
図8に示すように、フレーム59取得のための撮像中にズームを終了した場合、システム制御部11は、右フレーム58に基づく画像と左フレーム59に基づく画像とを合成して表示した後は、右フレーム60に基づく画像と左フレーム60に基づく画像とを合成して表示し、続いて、右フレーム61に基づく画像と左フレーム61に基づく画像とを合成して表示するといったように、同一の左右フレームに基づく画像を表示部23に表示する。
なお、第一の変更例を適用した場合には、図8において、ズーム開始フレーム30からズーム終了フレーム59(又はその直前のフレーム58)までのフレームに基づくスルー画の表示時間が、それ以外のフレームに基づくスルー画の表示時間よりも長くなる。また、第二の変更例を適用した場合には、図8において、ズーム開始フレーム30からズーム終了フレーム59(又はその直前のフレーム58)までのフレームに基づくスルー画の単位時間当たりの表示枚数が、それ以外のフレームに基づくスルー画の単位時間当たりの表示枚数よりも少なくなる。
以上のように、ズーム動作中の撮像によって得られる右フレーム及び左フレームのなかから、ズームレンズの位置情報に基づくズーム位置が同じフレーム同士を用いて立体画像を表示させることで、ズーム位置のずれに起因した違和感をなくすことができ、使い勝手の良いデジタルカメラを実現することができる。なお、図8の例では、ズーム終了したフレーム59についても、ズーム位置を合わせて表示するようにしているが、ズーム終了した時点でのフレームについては、ズーム位置が一致しているため、通常通りの表示を行っても良い。
なお、これまでの説明では、撮像系を2つとしたが、これは複数であれば良く、2つに限らない。
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
開示された撮像装置は、ズームレンズを含む複数の撮像系と、前記複数の撮像系の各々により撮像して得られる画像データに基づく複数の画像から立体画像を表示する表示手段と、前記複数の撮像系による撮像、該撮像により得られる前記複数の画像に基づく立体画像の前記表示手段への表示の一連の処理を繰り返し行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の撮像系のズーム動作中とそれ以外の期間とで、前記表示手段への前記立体画像の表示方法を変更する。
この構成により、例えば、ズーム動作時には、観察者の脳が追従できる程度に立体画像をゆっくり表示したり、間引いて表示させたりすることで、ズーム動作を行った場合でも、表示手段に表示される画像を立体として認識することができる。この結果、観察者の目への負担が軽減するため、使い勝手を向上させることができる。なお、“ズーム動作中”とは、ズームレンズが移動している期間のことを言う。図4及び図6の例では、フレーム31からフレーム59を得るための撮像を行っている期間が、ズームレンズが移動している期間であり、図8の例では、フレーム30からフレーム58を得るための撮像を行っている期間が、ズームレンズが移動している期間である。なお、ズームレンズが停止したフレーム(図4及び図6ではフレーム60、図8ではフレーム59)を得るための撮像を行っている期間を、上記期間に含めても良い。
開示された撮像装置は、前記制御手段が、前記ズーム動作中の撮像により得られる前記立体画像の1つ当たりの表示時間を、前記ズーム動作中以外の期間よりも長くする。
この構成により、ズーム動作時には立体画像がゆっくり表示されるため、観察者の脳を立体画像の変化に追従させることができる。この結果、ズーム動作を行った場合でも、スルー画を立体として認識させることができ、違和感のないズーム動作が可能となる。
開示された撮像装置は、前記制御手段が、ズーム倍率に応じて前記表示時間を変更する。
この構成により、ズーム倍率に応じて表示時間が変更される。ズーム倍率が高いと、それだけ立体画像の変化も大きくなり、人間の脳がその変化に追従しにくくなる。そこで、例えばズーム倍率が高い場合は表示時間を長く設定することで、観察者の脳を立体画像の変化に追従させることができ、違和感のないズーム動作が可能となる。
開示された撮像装置は、前記制御手段が、前記ズーム倍率が閾値を越えたときの前記表示時間を、前記ズーム倍率が閾値以下のときの前記表示時間よりも長く設定する。
この構成により、ズーム倍率が高い場合は表示時間が長く設定されるため、高倍率でズームを行った場合でも、観察者の脳を立体画像の変化に追従させることができ、違和感のないズーム動作が可能となる。
開示された撮像装置は、前記制御手段が、前記ズーム動作中の撮像により得られる前記立体画像の単位時間当たりの表示枚数を、前記ズーム動作中以外の期間の単位時間当たりの枚数よりも間引いて表示させる。
この構成により、ズーム動作時には立体画像が間引いて表示されるため、観察者の脳を立体画像の変化に追従させることができる。この結果、ズーム動作を行った場合でも、表示手段に表示される画像を立体として認識させることができ、違和感のないズーム動作が可能となる。
開示された撮像装置は、前記ズーム動作中に前記撮像系から得られる画像データを該撮像系に含まれるズームレンズ位置情報と対応付けて記録する記録手段を備え、前記制御手段は、前記ズーム動作中に得られる前記画像データのなかから、前記ズームレンズ位置情報に基づく位置が同じ前記画像データ同士を用いて前記立体画像を前記表示手段に表示させる。
この構成により、複数の撮像系のズームレンズ位置がずれている場合でも、ズームレンズ位置が同じ画像データ同士を用いて立体画像が表示されるため、違和感のない画像を表示することができる。
開示された撮像装置は、前記制御手段が、前記複数の撮像系のフォーカス位置が閾値よりも近いときのみ前記立体画像の表示方法の変更制御を実施する。
比較的近くに焦点が合っているときには立体視がしにくくなるため、上記構成のように、フォーカス位置が近いときだけズームに応じて表示方法を変更することが有効となる。
11 システム制御部
23 表示部
23 表示部
Claims (7)
- ズームレンズを含む複数の撮像系と、
前記複数の撮像系の各々により撮像して得られる画像データに基づく複数の画像から立体画像を表示する表示手段と、
前記複数の撮像系による撮像、該撮像により得られる前記複数の画像に基づく立体画像の前記表示手段への表示の一連の処理を繰り返し行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記複数の撮像系のズーム動作中とそれ以外の期間とで、前記表示手段への前記立体画像の表示方法を変更する撮像装置。 - 請求項1記載の撮像装置であって、
前記制御手段が、前記ズーム動作中の撮像により得られる前記立体画像の1つ当たりの表示時間を、前記ズーム動作中以外の期間よりも長くする撮像装置。 - 請求項2記載の撮像装置であって、
前記制御手段が、ズーム倍率に応じて前記表示時間を変更する撮像装置。 - 請求項3記載の撮像装置であって、
前記制御手段が、前記ズーム倍率が閾値を越えたときの前記表示時間を、前記ズーム倍率が閾値以下のときの前記表示時間よりも長く設定する撮像装置。 - 請求項1記載の撮像装置であって、
前記制御手段が、前記ズーム動作中の撮像により得られる前記立体画像の単位時間当たりの表示枚数を、前記ズーム動作中以外の期間の単位時間当たりの枚数よりも間引いて表示させる撮像装置。 - 請求項2〜5のいずれか1項記載の撮像装置であって、
前記ズーム動作中に前記撮像系から得られる画像データを該撮像系に含まれるズームレンズ位置情報と対応付けて記録する記録手段を備え、
前記制御手段は、前記ズーム動作中に得られる前記画像データのなかから、前記ズームレンズ位置情報に基づく位置が同じ前記画像データ同士を用いて前記立体画像を前記表示手段に表示させる撮像装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項記載の撮像装置であって、
前記制御手段が、前記複数の撮像系のフォーカス位置が閾値よりも近いときのみ前記立体画像の表示方法の変更制御を実施する撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009070260A JP2010226320A (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009070260A JP2010226320A (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | 撮像装置 |
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ID=43043046
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JP2009070260A Pending JP2010226320A (ja) | 2009-03-23 | 2009-03-23 | 撮像装置 |
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JP (1) | JP2010226320A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013080445A1 (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-06 | パナソニック株式会社 | 立体映像撮影装置及びズーム動作の制御方法 |
-
2009
- 2009-03-23 JP JP2009070260A patent/JP2010226320A/ja active Pending
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WO2013080445A1 (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-06 | パナソニック株式会社 | 立体映像撮影装置及びズーム動作の制御方法 |
JP5221827B1 (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-26 | パナソニック株式会社 | 立体映像撮影装置及びズーム動作の制御方法 |
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