JP2010224984A - 特許明細書評価・作成作業支援装置、方法及びプログラム - Google Patents

特許明細書評価・作成作業支援装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】新規特許明細書に対して予想される拒絶理由通知書における明細書中の指摘単位を、過去の拒絶理由通知書に記載される指摘単位に基づく処理により適切に推定可能とする。
【解決手段】データ作成部103は、特許審査DB101から拒絶理由通知書を検索して解析し、拒絶された審査対象の公開特許公報に関する記述又は参照情報、その審査対象の公開特許公報に対する拒絶理由、及びその拒絶理由で引用される引用文献中の記述又は参照情報を紐付けた情報を作成する。拒絶理由DB102は、データ作成部によって作成された情報を格納する。拒絶理由DB検索サブシステム104は、新規特許明細書を入力し、その新規特許明細書の請求項中の記載をキーとして拒絶理由DB102を類似検索し、その拒絶理由DB102から検索されたレコードの情報と類似する新規特許明細書中の記述範囲を推定して、その記述範囲を検索されたレコードの情報と共に提示する。
【選択図】図1

Description

開示する技術は、新規に作成した特許明細書の評価と作成作業を支援する技術に関する。
有用なアイディアを特許として出願し権利化することは、企業の特許戦略において非常に重要である。
しかしながら、アイディアを権利化する際には、特許庁における審査を受ける必要があり、この審査によって特許を与えるべきではないと判断される事も多い。この場合は、特許庁より拒絶理由通知書が発明者に送付されるが、発明者は拒絶理由通知書に対する反論や請求項の補正を行なう事ができ、この内容は補正書や意見書として特許庁に提出される。ただし、このようなプロセスを経ることは時間や文書作成コストがかかる。最初の審査で特許として認められればこのコストは削減できるが、現状は拒絶理由通知を受けてから対応を検討するという戦略を取ることも多い。これは、最初の審査をクリアするために徹底的な公知例調査を行なうコストが、上述のプロセスに費やすコストを上回る可能性が高いという判断に基づく戦略であるといえる。
拒絶理由通知書においては、審査対象とした特許明細書における記述とその記述に対する拒絶理由及びその根拠となった公知例中の記述を挙げた上で、審査対象を特許として認めることができないことを明確に述べている。発明者側から見れば、まずは拒絶理由として挙げられている内容を検討し、請求項の補正といった対応策を決定すればよいので、このような情報が全く提示されていない状況と比べると格段に効率的な対応が行なえる。このことが前述した戦略を選択する根拠となっており、逆にいえば、本来は審査請求をしたことによってはじめて得られる拒絶理由通知書の記載情報を予想し、特許を出願する前にその情報を取得することができれば非常に有用である。
第1の従来技術として、以下のようなものが知られている。即ちまず、新規特許明細書に対して、記載内容の類似する過去の特許公報(本出願においては、公開特許公報と特許掲載公報の2つを区別せずに「特許公報」と称する)が検索される。そして、検索結果における審査結果に基づいて、新規特許明細書に関する審査結果が予想される。検索された過去の特許公報に関する拒絶理由通知書などもユーザに提示する機能についても開示されている。
第2の従来技術として、請求項の記述を解析し、請求項間の従属関係を推定する技術が知られている。
第3の従来技術として、請求項の記述においてその構成要素単位に記述を分割する技術も知られている。
本出願が開示する技術に関連する従来技術として、下記先行技術文献が開示されている。
特開2008−117010号公報 特開2007−317164号公報 特開2003−308318号公報
しかし、前述した第1の従来技術では、入力した新規特許明細書に対して予想される拒絶理由通知書の記載内容を取得することは不可能である場合が多い。例えば、審査対象特許明細書中の請求項に記述されている各構成要素に対する公知例を挙げ、審査対象特許は既存技術の単なる組合せにすぎないので特許化できない、といった拒絶理由通知書における一般的な拒絶のパターンがある。このような拒絶のパターンに対応する情報としては記述された各構成要素に対する公知例中の記述をそれぞれ取得する必要がある。しかし、新規特許明細書に内容が類似する過去の特許公報に対する拒絶理由通知書においては、このような個々の構成要素毎に公知例を挙げていることは保証されていない。また、新規特許明細書に記載されている個々の構成要素がそれぞれ別の特許公報に記載されている場合には、新規特許明細書の記述全部をキーとした類似検索では、それぞれの構成要素を記載している特許公報はヒットしない可能性も高い。
また、拒絶理由通知書に言及される審査対象特許明細書の記述範囲(以降、「指摘単位」と記す)は、審査官が見つけた公知例によってはじめて決定される。拒絶理由通知書では、審査対象特許の全請求項を1つの指摘単位として同じアイディアに基づく公知例を挙げて権利化拒絶の根拠とする場合から、請求項に記載されている構成要素の各々に公知例を挙げて権利化拒絶の根拠とする場合まで、さまざまな可能性がある。このような事情を考慮して、新規特許明細書に対して予想される拒絶理由通知書における指摘単位を推定する技術はない。
また、前述した第2及び第3の従来技術に関しては、以下のような問題点がある。即ち例えば、新規特許明細書における請求項が、A,B,Cの3つの要素から構成されており、それに対してA,Bを構成要素とする公知例Xと、Cを構成要素に含む公知例Yが見つかった場合を考える。この場合、審査官は構成要素A,Bの記述と構成要素Cの記述をそれぞれ指摘し、その拒絶の根拠として前記公知例X,Y中の該当部分の記述を挙げるのが適切である。このような拒絶のパターンを、構成要素の単位で分割してぞれぞれの構成要素の記述をキーとした類似検索結果を提示するという方式では、上記公知例Xは類似検索結果の上位になる可能性が低くなり、結果的に検索結果から漏れる可能性が高くなってしまう。特に構成要素Aと構成要素Bを組み合わせる所に特許性を主張しているような場合においては、上記公知例Xが検索結果から漏れることは致命的となる。
このように、新規特許明細書に対し予想される拒絶理由通知書の記載内容をユーザに提示するシステムを想定した場合に、入力明細書中の請求項の記述のどの部分が予想される拒絶理由通知書における指摘単位となるかは、従来技術では推定できなかった。これは、見つかった公知例における記述内容に依存するからである。
開示する技術が解決しようとする課題は、新規特許明細書に対して予想される拒絶理由通知書における明細書中の指摘単位を、過去の拒絶理由通知書に記載される指摘単位に基づく処理により適切に推定可能とすることにある。
開示する技術は、出願書類の特許請求の範囲の記載に関して、審査請求が行なわれた過去の出願と該審査対象の出願に対して発行された拒絶理由通知書とを紐付けて蓄積している特許審査データベースを検索することにより、前記出願書類の評価及び作成作業を支援する装置、方法、又はプログラムとして実現され、装置として実現される場合には以下の構成を有する。
データ作成部は、特許審査データベースから拒絶理由通知書を取り出し、取り出した拒絶理由通知書を形態素解析した結果と予め定めたルールとから、拒絶理由通知書に記載された、審査対象の出願とその出願において拒絶理由が示された請求項の記載と拒絶理由の根拠となる条文と拒絶理由で示された引用文献とその引用文献に記載の文言とを抽出し、抽出した情報を紐付けた情報を作成し、拒絶理由データベースに格納する。
拒絶理由データベース検索サブシステム部は、出願書類を読み込み、その出願書類の特許請求の範囲の記載をキーとして拒絶理由データベースの請求項の記載を類似検索し、出願書類の特許請求の範囲の記載と、拒絶理由データベースが持つ検索されたその特許請求の範囲の記載に類似する請求項の記載を持つ出願に対して発行された拒絶理由通知書から抽出された情報を提示する。
開示する技術によれば、新規特許明細書に対して予想される拒絶理由通知書における明細書中の指摘単位を、過去の拒絶理由通知書に記載される指摘単位に基づく処理により適切に推定することが可能となる。
更に、推定された指摘単位に対する拒絶理由データベースの検索結果を提示することにより、指摘単位に対応する公知例中の記述、更には前記公知例中の記述の権利化を拒絶する根拠となった引用文献中の記載、前記公知例中の記載に対する補正内容や拒絶通知に対する反論内容、更に、その最終処分結果など、入力とした新規特許明細書に対する検討作業や修正作業において有用な情報をユーザに提示することができるようになり、例えば、指摘された記述と類似する公知例中の記述がどう補正されて登録となったかを知ることで、新規特許明細書における指摘箇所の適切な修正を容易に行なうことができる。
特許明細書評価・作成作業支援装置の実施形態の構成図である。 拒絶理由DB格納データ作成処理を示す動作フローチャートである。 拒絶理由DB検索サブシステムの処理を示す動作フローチャートである。 拒絶理由通知書の例を示す図である。 意見書の例を示す図である。 処理対象とする新規特許明細書における請求項1の例を示す図である。 実施形態のシステムの出力結果例(初期状態)を示す図である。 実施形態のシステムの出力結果例(検索結果表示)を示す図である。 図2の拒絶理由通知書から抽出された情報を示す表1である。 表1に図3の意見書からの抽出結果を追加した情報を示す表2である。 表2にポインタ情報の解析と不用語の削除と最終処分結果の付与がなされた情報を示す表3である。 表3の情報2から作成された新たな情報を示す表4である。 拒絶理由DBへの格納データの例を示す表5である。 図6の請求項例に対応する検索単位管理テーブルの例を示す表6である。 検索結果管理テーブルの例を示す表7である。 実施形態のシステムを実現するハードウェア構成図である。
以下、実施形態について詳細に説明する。
図1は、特許明細書評価・作成作業支援装置の実施形態の構成図である。
この装置は、特許審査データベース(特許審査DB101)101と拒絶理由データベース(拒絶理由DB102)102、拒絶理由DB102102に格納するデータを作成するデータ作成部103、及び拒絶理由DB検索サブシステム104から構成される。
また、データ作成部103は、拒絶理由通知書解析部103−1、ポインタ情報解析部103−2、データ整形部103−3、及び意見書解析部103−4を含む。
拒絶理由通知書解析部103−1は、拒絶理由通知書を解析して拒絶理由DB102に格納する情報を作成するために必要な情報を抽出する。
ポインタ情報解析部103−2は、拒絶理由通知書解析部103−1が抽出した情報に基づき、拒絶理由DB102に格納する情報の実体を取得する。
データ整形部103−3は、ポインタ情報解析部103−2が作成した情報を拒絶理由DB102に格納する情報を整形する。そして、データ整形部103−3は、複数の引用文献によって拒絶されている審査請求が行なわれた出願の公開特許公報の記述内容を引用文献の記述に合わせて分割し、新たなDB登録レコードを作成する。
意見書解析部103−4は、意見書又は補正書を解析して、拒絶理由DB102に格納する情報を抽出する。
拒絶理由DB検索サブシステム104は、請求項記述分割部104−1、検索単位生成部104−2、検索単位管理テーブル104−3、類似検索部104−4、検索結果管理テーブル104−5、指摘単位推定部104−6、及び結果表示部104−7を含む。
請求項記述分割部104−1は、入力された新規特許明細書の請求項の記述を抽出し、その記述を分割して拒絶理由DB102を検索する際の最小単位を決定する。
検索単位生成部104−2は、請求項記述分割部104−1によって作成された最小単位、及びその全ての組合せを生成する。
検索単位管理テーブル104−3は、検索単位生成部104−2にて生成された検索単位を管理する。
類似検索部104−4は、検索単位生成部104−2によって生成された検索単位の文字列を検索キーとして、拒絶理由DB102を類似検索する。
検索結果管理テーブル104−5は、類似検索部104−4での各検索単位に対する検索結果の情報を格納する。
指摘単位推定部104−6は、検索結果管理テーブル104−5の情報に基づき、想定される拒絶理由通知書において言及されると思われる記述部分を判定する。
結果表示部104−7は、指摘単位推定部104−6によって推定された記述部分と、その記述部分を検索キーとした場合の検索結果を、ユーザに提示する。
図1の構成を有する実施形態の動作について、以下に順次説明する。
実施形態の動作は、データ作成フェーズと、新規特許明細書評価フェーズの2つのフェーズからなる。データ作成フェーズでは、特許審査DB101内のレコードから拒絶理由DB102に格納するデータが自動的に作成される。新規特許明細書評価フェーズでは、新規特許明細書が入力され、その中の拒絶を受けそうな記述部分が推定されて、根拠となりそうな拒絶理由DB102内のレコードと共にユーザへの提示が行われる。以下、データ作成フェーズ、新規特許明細書評価フェーズの順に、本実施形態について説明する。
<データ作成フェーズ>
図2は、特許審査DB101から拒絶理由DB102に格納されるデータを自動的に作成する処理を示す動作フローチャートである。以下、この動作フローチャートに従って、図1のデータ作成部103に含まれる各処理部の動作について説明する。
特許審査DB101
特許審査DB101は、拒絶理由通知書、引用文献、及び意見書を最終処分情報と共に紐づけた情報を、1レコードとして格納する。
拒絶理由通知書は、審査請求が行なわれた特許出願に関し、特許査定できない事由がある場合に、審査結果として特許査定できない拒絶理由を通知する書面である。
引用文献は、拒絶理由の根拠として拒絶理由通知書において引用されている文献である。
意見書は、拒絶理由通知書を受けた発明者が作成した補正書及び補正内容や反論内容を記載する書面である。
特許審査DB101は、一般的なデータベースシステムによって実現可能である。
なお、上述の各書面情報は従来は取得が難しかったが、特許庁が「整理標準化データ」を公開するようになったため、現在では容易に取得可能である。
特許審査DB101に格納される情報は、各文書データそのものを格納してもよいが、外部のデータベースへの参照情報のみを格納し、必要に応じて例えばインターネットで接続された外部DBにアクセスして実体となる文書を取得するように構成されてもよい。
データ作成部103は、特許審査DB101より最初の1レコードを取得する(図2のステップS201)。そして、取得に成功すると、以下のステップS203からS208までの一連の処理を実行する(図2のステップS202の判定がYES)。
拒絶理由通知書解析部103−1
拒絶理由通知書解析部103−1は、拒絶理由通知書の記載内容を解析して、拒絶理由DB102に格納する情報を作成するための情報を抽出する(図2のステップS203)。この解析処理について、典型的な拒絶理由通知書である図4を例に説明する。
ステップ1
拒絶理由通知書解析部103−1は、拒絶理由通知書に対してレイアウト解析を行なう。拒絶理由通知書は、定型的なレイアウトを持ち、記載される文章も定型的な言い回しが多用されている。このため、拒絶理由通知書解析部103−1は、拒絶理由通知書に関する定型的な言い回しに関する情報を用いて、解析対象とする拒絶理由通知書に記載されている文章の記載内容を把握するルールを備える。このようなルールとしては例えば、以下のようなものが挙げられる。

ルール1の1−「特許出願の番号」から始まり、空白(又はタブ区切り)を挟んで特許公報の記述パターンにマッチする文字列が記載された行は、拒絶理由の対象とする特許公報の番号を表す。例えば「特開NNNN−NNNNN」、「特開平NN−NNNNN」、「特願NNNN−NNNNN」といった記述パターンである。なお、それぞれNは数字を表す。以下の説明でも、パターンの記述にNが用いられている場合には、同様に数字を表すものとする。

ルール1の2−「理由」という文字列のみが記載された行がある場合には、その行に続く段落は、拒絶理由を記載する段落であり、拒絶理由の法的な規定である特許法中の該当規定を表す文字列が含まれている。

ルール1の3−「記」という文字列のみが記載された行がある場合には、その行に続く段落は、拒絶した審査請求が行なわれた出願の公開特許公報の記述内容部分に対する言及と、その拒絶の根拠となった引用例の記載に基づく拒絶理由の詳細な内容を記載する。

ルール1の4−拒絶理由の詳細な内容を記載する段落において、「・」や「(N)」などの数字を含んだ文字列を先頭とする箇条書形式がある場合には、一つの箇条書部分は、それぞれ審査請求が行なわれた出願の公開特許公報の1つの記述内容に対する拒絶理由の詳細を記載する。
以上のようなルールによって、拒絶理由通知書における各段落の記載内容が、拒絶理由通知書解析部103−1によって判定される。図4に挙げた例であれば、以下のような情報が認識される。

「特開AAAA−BBBBB」が、審査対象とされた特許公報の番号である。

「理由」に続く段落である「この出願の」から「特許を受けることができない」に到る段落には、拒絶理由が記載されている。

「記」に続く各箇条書段落、具体的には「(1)」から「〜記載される」に到る段落と、「(2)」から「〜技術である」に到る段落には、それぞれ拒絶理由の詳細が記載されている。
ステップ2
次に、拒絶理由通知書解析部103−1は、上述のレイアウト解析の判定結果に基づいて、段落毎に判定した記述内容に基づいて、情報を抽出する。その情報抽出の際にも、記述内容毎に、以下のようなルールが適用される。

ルール2の1−拒絶理由の記載部分に対しては、記述文中の「特許法第」で始まる部分文字列が形態素解析される。形態素解析結果において「助詞」と解析される形態素の直前までが、拒絶理由として抽出される。図4の例においては、「特許法第29条第2項」が拒絶理由として抽出される。

ルール2の2−拒絶理由の詳細を記載する部分に対しては、それぞれの段落毎に、審査対象の公開特許公報における記述部分、及びその拒絶の根拠となった引用文献中の記述が抽出される。この抽出においては、それぞれ以下のような処理ルールを用いた抽出処理が行なわれる。

ルール2の2の1−審査対象の公開特許公報中の記述部分の抽出
審査対象の公開特許公報において拒絶を受けた部分を指す記述パターン例えば、「請求項N」など)と、内容を記載する典型的な言い回しを手がかりとする抽出ルール(例えば、”(拒絶を受けた部分を指す記述パターンにマッチする文字列)には、「・・・」と記載されている”といった記述から「・・・」の部分を抽出する)によって、審査対象の公開特許公報中の内容が抽出される。図4の例における最初の箇条書段落においては、拒絶をうけた審査対象の公開特許公報中の記載部分を指す情報(ポインタ情報)として「請求項1」が抽出されるが、その記載内容自身を抽出するルールはマッチしない。

ルール2の2の2−拒絶の根拠となった公知例中の記述部分の抽出
引用例記述パターン(例えば「引用例N」「引用文献N」「先願N」など)と、その実体を表す情報との対応づけ処理が行なわれる。図4の例であれば、「引用例N」と「特開XXXX−YYYYY号公報」、「引用例2」と「実願○○○○−□□□□□号公報」とが、それぞれ対応づけられる。
次に、典型的な言い回し、例えば、”(引用例記述パターンにマッチする文字列)には・・・記載され”という言い回しに対して、次のような処理ルールが適用される。即ち、”(引用例記述パターンにマッチする文字列)に対応づけられた実体を表す文字列が、引用例の記載箇所を指すポインタ情報として抽出され、”・・・”の部分が引用例の記載内容として抽出される。
また、”・・・ことは、(引用例記述パターンにマッチする文字列)に示され”という言い回しに対して、次のような処理ルールが適用される。即ち、”(引用例記述パターンにマッチする文字列)“に対応づけられた実体を表す文字列が引用例の記載箇所を指すポインタ情報として抽出され、”・・・”の部分が引用例の記載内容として抽出される。図4の例では、この処理ルールが適用される。
なお、上記各処理ルールの最後の動詞に関しては、「記載され」「示され」「記され」などの、予め定義しておいた特定の動詞セットのいずれかにマッチするものとされてもよい。
また、「審査対象の公開特許公報中の記述部分」と「拒絶の根拠となった公知例中の記述」を同時に抽出する処理ルールも適用される。例えば、”(拒絶を受けた部分を表す記述パターンにマッチする文字列)は、従来周知の技術である(引用例記述パターンにマッチする文字列)[N1],[N2],・・・)”という記述に関して、以下の通りとなる。まず、”(拒絶を受けた部分を表す記述パターンにマッチする文字列)”が審査請求が行なわれた出願の公開特許公報中の拒絶を受けた部分を指すポインタ情報として抽出される。更に、”(引用例記述パターンにマッチする文字列)に対応づけられた実体を表す情報における段落記号[N1],[N2]に記載される部分”が引用文献の記載内容を指すポインタ情報として抽出される。
以上のルール2の2の1及びルール2の2の2が図4に示される拒絶理由通知書に適用されレイアウト解析情報に基づく対応づけが行なわれた結果として、「審査対象の公開特許公報中の記述部分」と「拒絶の根拠となった公知例中の記述」に関する図9の表1に示されるような情報が獲得される。なお、抽出されなかった情報は”−”と記載される。ここで、表1の情報1に関しては1つの引用文献が紐付けられ、情報2に関しては2つの引用文献が紐付けられている。このことを明確化するため、便宜的に「引用文献中の記述へのポインタ情報」項目及びその「記述内容」項目の末尾に番号が付与される。例えば「引用文献中の記述へのポインタ情報1」「引用文献中の記述へのポインタ情報2」の如くである。
意見書解析部103−4
意見書解析部103−4は、拒絶理由通知書に対して出願人(権利者)側が作成した意見書を解析し、拒絶理由通知書から抽出された情報に対して、更に、紐付けを行なう情報を抽出する(図2のステップS204)。この解析処理について、典型的な意見書である図5を例に説明する。
ステップ1
意見書解析部103−4は、意見書に対してレイアウト解析を行なう。このレイアウト解析により、意見の内容を記載している段落が判定される。例えば、「“[意見の内容]
と記載されている行以下の段落を意見の内容を記述していると判定する」といった判定ルールが用いられる。
意見の内容を記述している段落が「・」や「(N)」といった文字列から始まる箇条書パターンにマッチする場合には、箇条書箇所単位がそれぞれ、拒絶理由通知書において対応する詳細な拒絶理由の説明箇所への意見の記述と判定される。この処理においては、通常、意見書はその作成のトリガとなった拒絶理由通知書への対応関係を明確にする事が配慮されており、拒絶理由通知書における拒絶内容の詳細な記述の箇条書記述パターンと同様の記述パターンを用いることが多い。このため、対応関係を判定することは比較的容易である。また、箇条書の記述パターンが異なる場合も、対応する数字部分の一致や、その箇条書部分の最初の文として拒絶理由通知書におけるどの箇所に対する意見であるかを明示する定型的な記述パターンから、拒絶理由通知書との対応を取れる。例えば、拒絶理由通知書においては数字を含んだ文字列、例えば(1)といった形式で箇条書きされている部分に対応する意見を「意見1」という形式で箇条書にしている場合には、対応する数字部分の一致で対応が取れる。また、箇条書部分の最初の文として例えば”拒絶理由通知書における〜の記載について”や”審査官は拒絶理由通知(〜)において”という記述に対して、「〜」に拒絶理由通知書の該当する項目が記載されているという判定が行える。
図5の意見書の例では、拒絶理由通知書と同じ箇条書の書式で対応する意見が記載されている。更に、定型的な記述パターン”拒絶理由通知書に指摘されたように「請求項N」について”でも、拒絶理由通知書における該当箇所に対応付けることができる。
また、拒絶理由通知書に対する複数の指摘に対して、意見書においては区別せずにまとめて1つの補正内容として記載されることもある。この時の補正内容は、審査請求が行なわれた出願の公開特許公報において記載されている請求項の記述を全て補正した記述に置き換えるようなものが多い。このような場合には、上記のようなルールでは、対応がつかないことになる。しかし、拒絶理由通知書が請求項毎に拒絶理由の詳細を述べているような場合には、請求項の番号の一致によって対応付けが可能であるため、このような対応付けルールも具備してもよい。
以上のような対応付けルールによって、拒絶理由通知書からの抽出情報のそれぞれに対して、補正内容を記載する段落が対応付けられる。対応付けルールの記載パターンに全くマッチしなかった場合には、前記拒絶理由通知書からの全ての抽出情報に対して、同一の補正内容の記述段落が対応付けられることになる。
ステップ2
意見書解析部103−4は、レイアウト解析の判定結果として得た意見を記述している段落から、反論の内容や補正内容の抽出を行なう。この抽出においては、定型的な言い回しの記述パターンによる処理ルールが用いられる。
例えば、”手続補正書の手続補正Nに記載された「・・・」という補正を行なった”という記述パターンから、「手続補正書の手続補正N」が補正内容を指すポインタ情報として抽出され、「・・・」部分が補正内容の記述として抽出される。図5の例がこのルールに対応する。
また、抽出ルールとしては、前記のような1文に対して適用されるルール以外にも、複数文に渡る処理ルールもある。例えば、「[意見の内容]」と記載された行に続く段落において、”・・・特許請求の範囲を下記の通り・・・」という表現を含む文が存在し、かつ、請求項記載パターン(「請求項N」など)で改行された段落が続く場合には、「請求項正N」が補正内容を指すポインタ情報として抽出され、それに続く部分が補正内容の記述として抽出される。
上述の抽出ルールにマッチしない場合には意見を記述している段落の記述全部が抽出される。これは、補正をせずに拒絶理由に対する反論を行なっているような場合に、その反論内容を抽出するのに有効な処理ルールとなる。
以上のような処理によって、図5の意見書の例では、拒絶理由書において拒絶理由の詳細を述べている段落(1)に対しては、補正内容として「・・・を充填したことを特徴とするコンクリート用型枠」が紐付けられる。また、段落(2)に対しては、補正内容として「型枠同士を・・・し、型枠間には弾性体を介在させ、更に、型枠間に取り外し可能な固定部品を取り付けることを特徴とする請求項目1記載のコンクリート用型枠」が紐付けられる。そして、図9の表1に示される拒絶理由から抽出された各情報に意見書からの抽出結果が追加された図10の表2のような情報が獲得される。
ポインタ情報解析部103−2
拒絶理由通知書及び意見書の解析によって抽出された情報においては、実際の記述内容は取得できず、そのポインタ情報のみが取得される場合がある。ポインタ情報解析部103−2は、このような場合に、ポインタ情報に基づいて実際の内容を取得する(図2のステップS205)。
例えば、図10の表2に表されている情報1においては、「審査対象特許中の記述」の項がポインタ情報のみでその記述内容は抽出されていない。そこで、ポインタ情報である「特開AAAA−BBBBB」の「請求項1」という情報を手がかりとして、特許審査DB101中の1次情報にアクセスし、その記述内容が取得される。この結果、図11の表3のような記述内容が得られる。
ポインタ情報解析部103−2が手がかりとするポインタ情報は、このような請求項の記述を取得するようなものとは限らない。例えば、文書を特定する情報と特定された文書中の記述位置を表す情報の組合せによって、拒絶理由DB102に格納する記述内容を取得できる。文書を特定する情報としては、例にも挙げた特許の公開番号以外にも論文タイトルなどがある。特許審査DB101においては引用文献が既に紐付けされているので、抽出を行なう文書を特定するのは容易である。また、特定された文書中の記述位置を表す情報としては、「請求項1」、「手続補正1」といった、抽出すべき段落の直前の行に付与される文字列以外にも、例えば、特許公報に付与された段落記号によるものもある。また、引用文献となった論文などは、ページ番号と段落番号によって該当箇所を指している場合が多いが、これも簡単なレイアウト解析によって該当部分を特定可能である。
データ整形部103−3
データ整形部103−3は、上述のようにして抽出・紐付けされた情報を処理して、拒絶理由DB102に格納する形式に整形する(図2のステップS206)。
データ整形部103−3はまず、抽出・紐付けされた情報の記述内容に対して、不用語を削除する。不用語としては、例えば請求項の記載における「請求項N記載の」といったものが挙げられる。また、箇条書を表す部分なども不用語として削除される。
また、データ整形部103−3は、処理対象とした特許審査DB101の1レコードにおいて、登録特許が紐付けられている場合には、抽出情報に最終処分結果として「登録」を紐付け、登録特許が存在しない場合には「取り下げ」、或いは、出願人の応答待ちや応答結果に関する審査中で査定なしの状態や、審判請求中などの状態を示す状態を紐付ける。図10の表2の例において、登録特許公報が存在する場合には、上述の処理によって、図11の表3に記載されるような情報に整形される。
更に、図11の表2の情報2のように、1つの審査対象特許中の記述が複数の引用によって拒絶されている場合には、データ整形部103−3は、それぞれの引用文献中の記述から前記審査特許中の記述を分割できるかを判定する。そして、データ整形部103−3は、分割が可能な場合には、分割結果を新たな情報として作成する処理も行なう。例えば、図11の表2の情報2における審査対象特許中の記述が、「型枠同士を・・・し、型枠間には弾性体を介在させることを特徴とするコンクリート用型枠」であったとする。引用文献中の記述内容1が「型枠同士を・・・」、記述内容2が「型枠間に弾性体を介在させる」であり、それぞれに対応する記述が審査対象特許中の記述中に存在するので分割可能と判定される。この結果、図12の表4で表されるような情報2−1及び情報2−2が、情報2から新たに作成される。
拒絶理由DB102
拒絶理由DB102は、特許審査DB101中の1レコードから自動的に作成された情報を格納する(図2のステップS207)。
このデータベースに登録される情報は、図11の表3及び図12の表4の例でいえば、情報1、情報2、情報2から新たに作成された情報2−1、情報2−2の4つである。拒絶理由DB102への格納データの例を、図13の表5に示す。なお、表5では、説明の簡単化のためIDは抽出情報の番号に対応しているが、実際には別の形態の値であってもよい。
表5では、抽出された情報の「記述内容」のみがデータベースの各レコードに登録されているが、各記述内容へのポインタ情報も含めて1レコードとされてもよい。この場合に、新規特許明細書に対する処理結果として拒絶理由DB102中のレコードがユーザに提示されるときに、ユーザが例えば、そのレコード中の一つの項目をクリックする。すると、その項目に対応するポインタ情報により、抽出元の文書が検索されてユーザに提示される。このような機能を拒絶理由DB検索サブシステム104に具備させることができる。
以上のようにしてデータ作成部103は、特許審査DB101より抽出した1つのレコードについて拒絶理由DB102への格納処理を終了すると、特許審査DB101より次の1レコードを取得し(図2のステップS208)、上記と同様の処理を繰返し実行する。特許審査DB101から取得されるレコードがなくなると、データ作成部103は、処理を終了する(図2のステップS202の判定がNO)。
<新規特許明細書評価フェーズ>
図3は、拒絶理由DB検索サブシステム104が実行する新規特許明細書評価フェーズの処理を示す動作フローチャートである。このフェーズでは、新規特許明細書を入力として、その請求項の記述が解析され、予想される拒絶理由通知書において拒絶指摘を受けそうな部分が、根拠となりそうな拒絶理由DB102中のレコードと共にユーザに提示される。
拒絶理由DB検索サブシステム104はまず、新規特許明細書を入力し(図3のステップS301)、請求項をカウントする変数N=1として(図3のステップS302)、新規特許明細書から請求項Nの記述分を取得する(図3のステップS303)。そして、拒絶理由DB検索サブシステム104は、その取得に成功すると、以下のステップS305からS313までの一連の処理を実行する(図3のステップS304の判定がYES)。
請求項記述分割部104−1
請求項記述分割部104−1は、入力された新規特許明細書における請求項毎に、類似検索処理を行なう最小単位に記述を分割する(図3のステップS305)。
この処理に使用される分割ルールとしては、句読点又は、「ことを特徴とする」(またはこれに類する表現、例えば「を具備する」「を有する」など)といった請求項の記述に特徴的な言い回しによって分割が行われる。例えば、「この言い回しの出現する直前で分割し、この言い回し直後に読点が来る場合にはその読点では分割しない」といった簡単なルールでもよい。
例えば、図6に例示される特許明細書の請求項が入力された場合には、上記ルールにより以下のような分割が実施される。また、「ことを特徴とする」を含む最小単位は、発明の対象物を記述している部分であるので、以降の処理においては特別な処理が行なわれる。

−板金製型枠パネルと、
−対向する型枠パネル相互の間隔を保持するセパレータからなり、
−前記した型枠パネルは・・・略波型で、
−表裏一方側面の・・・平行に設けた抜き穴とを有し、
−他方側面の・・・抜き穴とを有している
−ことを特徴とするコンクリート用型枠

なお、分割処理は、上述のような単純なルールに基づく処理ではなく、請求項の記述をより詳細に解析し、構成要素単位の記述に分割したり、特許性を主張している記述部分のみを判定して、その部分を分割したものを類似検索処理を行なう最小単位とする、といった既存技術も適用可能である。
検索単位生成部104−2
検索単位生成部104−2は、請求項記述分割部104−1が作成した検索最小単位に基づいて、拒絶理由DB102中のレコードを検索する単位とそのキーとなる記述を作成する(図3のステップS306)。
より詳細には、検索単位生成部104−2は、請求項記述分割部104−1によって分割された最小検索単位、及びその全組合せを生成する。次に、検索単位生成部104−2は、検索単位のID、その検索単位を構成する最小検索単位を適宜生成し、作成された検索キーと共に検索単位管理テーブル104−3に格納する。
ただし、「ことを特徴とする」を含む最小単位は、発明の対象物を記述している部分であるので、検索単位生成部104−2は、この部分については、検索単位管理テーブル104−3には加えず、最小検索単位の組合せにも含めない。
以上の処理によって、例えば図6の請求項例に対応して、図14の表6に示される内容を有する検索単位管理テーブル104−3が生成される。
次に、拒絶理由DB検索サブシステム104は、上述のようにして生成された検索単位管理テーブル104−3から各検索単位を順次取り出しながら(図3のステップS307、S311)、検索単位がなくなるまで(図3のステップS308の判定がYES)、以下の図3のステップS309とS310の処理を繰返し実行する。
類似検索部104−4
類似検索部104−4は、検索単位管理テーブル104−3から取り出された検索単位に対応する検索キーと拒絶理由DB102の各レコード中の審査請求が行なわれた出願の公開特許公報の記述内容との類似度を算出し、類似度の高いレコードを検索結果として取得する(図3のステップS309)。
ここで算出される類似度としては例えば、一般的に広く用いられている、ベクタースペースモデルにおける余弦測度を利用できる。この類似度は、キーワードの集合{Wi }に対して、検索キーにおけるキーワードWi の出現数をFreq1(Wi )、検索対象となる審査対象中の記述内容におけるキーワードWi の出現数をFreq2(Wi )とすると、以下の式で算出される。
また、類似検索の際には、各検索単位に発明の対象を記述している文字列を加えたものを検索キーとしてもよい。この場合は、「コンクリート」「型枠」といった文字列を含むレコードが検索されやすくなるといった効果が得られる。
また更に、、それぞれのキーワードセットに対して同義語辞書を用いてキーワードの表記揺れを解消して類似度を算出したり、キーワードの重要度に基づく重みづけを行なって類似度を算出するといった、類似検索における既存の精度向上技術を適用してもよい。
以上のような類似検索方式によって、各検索単位における検索結果が取得されるが、検索結果単位IDとその構成最小単位IDと検索結果における最大類似度の値、及び次の指摘単位推定処理に用いる処理フラグを1レコードとされる。そして、このレコードが、検索結果管理テーブル104−5に格納される。処理フラグは、「未決定」「指摘単位」「非指摘単位」といった3つの値のいずれかを取るが、類似検索結果が格納される際には、処理フラグは「未決定」に設定される。また各検索単位における検索結果は、メモリ上に記憶される(以上、図3のステップS310)。
以上の処理を、図14の表6で示される検索単位管理テーブル104−3に対して適用した結果として作成される検索結果管理テーブル104−5の例を、図15の表7に示す。
拒絶理由DB検索サブシステム104は、検索単位管理テーブル104−3中の全ての検索単位に対して上述の類似検索処理を終了すると(図3のステップ308の判定がNO)、以下の指摘単位推定部104−6の処理を実行する。
指摘単位推定部104−6
指摘単位推定部104−6は、作成された検索結果管理テーブル104−5に基づき、予想される拒絶理由通知書において指摘される範囲を推定する(図3のステップS312)。ここでは、以下のサブステップの処理が実行される。
サブステップ1
下記の条件1及び2を満たす検索単位の集合において、最大類似度が1番と2番のものが選択される(この選択結果の検索単位IDを、それぞれX、Yとする)。

条件1:「未決定」フラグが付与されている。
条件2:それより細かい検索単位で、かつ「未決定」フラグが付与されている検索単位が存在しない。
サブステップ2
選択された2つの検索単位の両方を含む検索単位でかつ、処理フラグが「未決定」の検索単位をZとする。それぞれの検索単位における最大類似度をRX 、RY 、RZ 、とすると、この3つの値に応じて、以下の処理フラグ変更ルールが順に適用され、条件にマッチした時点のルールに基づき処理フラグが変更される。

(a)RZ ≧RX ≧RY である場合、X及びYの処理フラグを「非指摘単位」に変更する。
(b)RX ≧RZ ≧RY である場合、Xの処理フラグを「指摘単位」に変更する。
(c)RX ≧RY ≧RZ である場合、X及びYの処理フラグを「指摘単位」に変更する。
サブステップ3
上述の処理フラグ変更処理によって、「指摘単位」となった検索単位を構成する最小検索単位を含み、かつ処理フラグが「未決定」である全ての検索単位に対して、処理フラグが「非指摘単位」に変更される。
サブステップ4
以上のサブステップ1から3までの処理が、それ以上処理が行なえなくなるまで繰り返される。
サブステップ5
「未決定」フラグのままの検索単位が残った場合には、その検索単位の処理フラグが「指摘単位」に変更されて処理を終了する。
以上のサブステップの処理を、図14の表6として例示される検索結果管理テーブル104−5に対して適用すると、以下のような処理となる。

1.テーブル内の全ての検索単位は「未決定」であるので、条件を満たす検索単位の集合は、検索単位IDが{1,2,3,4,5}のものである。このうち、最大類似度が大きい4と5が選択される(サブステップ1)。

2.4(最小検索単位Dから構成される)と5(最小検索単位Eから構成される)の両方を含む最小の検索単位は15(最小検索単位D,Eから構成される)である。それぞれの最大類似度を比較すると、R15>R4 かつR15>R5 であるので、4,5における処理フラグが「非指摘単位」に変更される(サブステップ2)。

3.上記サブステップ2での処理において、処理フラグが「指摘単位」となったものはないので、サブステップ3での処理は行なわれない。

4.サブステップ4からサブステップ1に戻り、再び検索候補が選択される。今回は条件を満たす検索単位の集合は、検索単位IDが{1,2,3,15}のものとなる。この集合中で、最大類似度の上位2つである15と3が選択される。

5.選択された検索単位の両方を含む検索単位は、最小構成単位がC,D,Eから構成される25でありこの処理フラグは「未決定」であるので、この検索単位が選択される。選択された3つの検索単位における最大類似度の値を比較すると、R15>R25かつR3 >R25であるので、検索単位15,3の処理フラグは「指摘単位」に変更される(サブステップ2)。

6.上記サブステップ2において、検索単位15と3の処理フラグが「指摘単位」に変更された。このため、検索単位15を構成する最小検索単位D,Eを含み、処理フラグが「未決定」である検索単位の処理フラグが全て「非指摘単位」に変更される(サブステップ3)。例えば、最小検索単位AとDから構成される検索単位などが該当する。同様に、検索単位3を構成する最小検索単位Cを含み、処理フラグが「未決定」である検索単位の処理フラグが全て「非指摘単位」に変更される。例えば、最小検索単位BとCから構成される検索単位などが該当する。

7.サブステップ4からサブステップ1に戻り、次の処理対象とする検索単位が選択される。この時点で選択可能な検索単位は1と2しかないので、この2つが選択される。

8.選択された検索単位を含む未決定の検索単位は6のみであり、この3つの検索単位の比較を行なうと、R2 >R6 >R1 であるので、検索単位2の処理フラグが「指摘単位」とされる(サブステップ2)。

9.上記サブステップ2で、2が「指摘単位」となったので、6の処理フラグは「非指摘単位」とされる(サブステップ3)。

10.サブステップ4からサブステップ1に戻っても、「未決定」フラグが付与された検索単位は1のみであるので、これ以上の処理は行なえない。従って、1の処理フラグが「指摘単位」とされて処理が終了する(サブステップ5)。

以上の処理によって、検索単位1(最小検索単位Aから構成)、検索単位2(最小検索単位Bから構成)、検索単位3(最小単位Cから構成)、検索単位15(最小単位D,Eから構成)が指摘単位として推定された。
上述の処理の後、拒絶理由DB検索サブシステム104は、請求項をカウントする変数Nの値を1増やし(図3のステップS313)、次の請求項Nに対して同様の処理を実行する(図3のステップS303以降の繰返し)。
拒絶理由DB検索サブシステム104は、処理する請求項がなくなると(図3のステップS304の判定がNO)、以下の結果表示処理を実行する。
結果表示部104−7
結果表示部104−7は、指摘単位推定部104−6によって推定された検索単位とその検索結果及びその最大類似度の値に基づいて、入力された明細書の請求項目の記述を加工してユーザに提示する(図3のステップS314)。
処理結果の提示方法としては、以下のようなものが採用できる。例えば、予め指定しておいた閾値を越えている最大類似度を持つ指摘単位の範囲がハイライト表示される。ユーザが、そのハイライト部分をマウスなどのポインティングデバイスで選択してクリックすると、そのハイライト部分を検索キーとした場合の拒絶理由DB102の類似検索結果の上位候補が表示される。
また、指摘単位の推定結果によっては、連続していない複数の記述部分で一つの検索単位となっている場合もあり得る。そのような場合にも、1つの範囲を選択した時に、他の同じ検索単位を構成する記述部分を選択した範囲も選択されたことを、色を変えるなどの手段でユーザに提示することができる。
図6の新規特許明細書の請求項例に対する処理結果の例の初期状態を、図7に示す。この例では、表示する閾値として0.5(図15参照)が設定しているが、この値はユーザによって変更可能なようにしてもよい。また、図7に挙げたように、入力された明細書の記述を、指摘単位によって改行を挿入し、より見やすくするような表示の工夫を行なってもよい。また検索結果の最大類似度に基づいてハイライトの輝度を変えることで、類似度の高い検索結果がある記述部分をより目立たせるような工夫を行なってもよい。
また、図8は、ユーザのアクションによって拒絶理由DB102検索結果をフキダシとして表示させた表示例である。この例では、検索結果のレコードに類似度を合わせて表示が行われている。また、表示するレコード数は、前記指定した類似度の閾値を越えるもののみを表示させてもよい。
図16は、図1に示される実施形態のシステムを実現できるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図16に示されるコンピュータは、CPU1601、メモリ1602、入力装置1603、出力装置1604、外部記憶装置1605、可搬記録媒体1609が挿入される可搬記録媒体駆動装置1606、及びネットワーク接続装置1607を有し、これらがバス1608によって相互に接続された構成を有する。同図に示される構成は上記システムを実現できるコンピュータの一例であり、そのようなコンピュータはこの構成に限定されるものではない。
CPU1601は、当該コンピュータ全体の制御を行う。メモリ1602は、プログラムの実行、データ更新等の際に、外部記憶装置1605(或いは可搬記録媒体1609)に記憶されているプログラム又はデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CUP1601は、プログラムをメモリ1602に読み出して実行することにより、全体の制御を行う。
入力装置1603は、例えば、キーボード、マウス等及びそれらのインタフェース制御装置とからなる。入力装置1603は、ユーザによるキーボードやマウス等による入力操作を検出し、その検出結果をCPU1601に通知する。
出力装置1604は、表示装置、印刷装置等及びそれらのインタフェース制御装置とからなる。出力装置1604は、CPU1601の制御によって送られてくるデータを表示装置や印刷装置に出力する。
外部記憶装置1605は、例えばハードディスク記憶装置である。主に各種データやプログラムの保存に用いられる。
可搬記録媒体駆動装置1606は、光ディスクやSDRAM、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の可搬記録媒体1609を収容するもので、外部記憶装置1605の補助の役割を有する。
ネットワーク接続装置1607は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)又はWAN(ワイドエリアネットワーク)の通信回線を接続するための装置である。
図1に示される実施形態によるシステムは、それに必要な図2及び図3の動作フローチャート等で示される機能を搭載したプログラムをCPU1601が実行することで実現される。そのプログラムは、例えば外部記憶装置1605や可搬記録媒体1609に記録して配布してもよく、或いはネットワーク接続装置1607によりネットワークから取得できるようにしてもよい。
上述の実施形態において、拒絶理由DB検索サブシステム104が実行する図3の動作フローチャートでは、請求項毎に処理が行なわれているため、1つの指摘単位は最も広い場合でも1つの請求項内に留まる。ただし、この制限は、一つの実施例を説明する際の分かりやすさのために加えたものであり、開示する技術の本質的な制限ではない。つまり、請求項の全体が1つの指摘単位となったものが複数存在した場合には、それらの請求項の記述を検索最小単位とみなして上述した処理と同様の処理が実行されることで、複数の請求項をまとめて1つの指摘単位とするような結果を得ることも可能である。
その他、各処理部を実現する処理は、様々な形態のものが適用可能である。
以上の実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
特許明細書の付記に関して、審査請求が行なわれた過去の審査対象特許出願に関する文章情報を蓄積している特許審査データベースを検索することにより、前記特許明細書の評価及び作成作業を支援する装置において、
前記特許審査データベースから拒絶理由通知書を検索して解析し、該拒絶理由通知書で拒絶された審査対象の公開特許公報に関する記述又は参照情報、該審査対象の公開特許公報に対する拒絶理由、及び該拒絶理由で引用される引用文献中の記述又は参照情報を紐付けた情報を作成するデータ作成部と、
該データ作成部によって作成された情報を格納する拒絶理由データベースと、
新規特許明細書を入力し、該新規特許明細書の付記中の記載をキーとして前記拒絶理由データベースを類似検索し、該拒絶理由データベースから検索されたレコードの情報と類似する前記新規特許明細書中の記述範囲を推定して、該記述範囲を前記検索されたレコードの情報と共に提示する拒絶理由データベース検索部と、
を含むことを特徴とする特許明細書評価・作成作業支援装置。
(付記2)
前記データ作成部は、前記拒絶理由通知書に紐付けられている意見書を前記特許審査データベースから検索して解析し、前記拒絶理由に対する反論若しくは補正内容に関する記述又は参照情報を、前記拒絶理由通知書に関して紐付けられている情報に更に紐付けて前記情報を作成する、
を含むことを特徴とする付記1に記載の特許明細書評価・作成作業支援装置。
(付記3)
前記データ作成部は、前記参照情報に対応する記述を前記特許審査データベース又は外部に接続される特許関連データベースから取得して前記情報として作成する、
ことを特徴とする付記1又は2の何れか1項に記載の特許明細書評価・作成作業支援装置。
(付記4)
前記拒絶理由データベース検索部は、
前記新規特許明細書の付記の記述を前記類似検索処理を行う検索最小単位に分割する付記記述分割部と、
該付記記述分割部が作成した検索最小単位に基づいて、前記拒絶理由データベース中のレコードを検索する検索単位とそのキーとなる記述を作成する検索単位生成部と、
該検索単位生成部が作成した検索単位に対応する検索キーと拒絶理由データベースの各レコード中の審査請求が行なわれた出願の公開特許公報の記述内容との類似度を算出し、類似度の高いレコードを検索結果として取得する類似検索部と、
を更に含むことを特徴とする付記1乃至3の何れか1項に記載の特許明細書評価・作成作業支援装置。
(付記5)
特許明細書の付記に関して、審査請求が行なわれた過去の審査対象特許出願に関する文章情報を蓄積している特許審査データベースを検索することにより、前記特許明細書の評価及び作成作業を支援する方法において、
前記特許審査データベースから拒絶理由通知書を検索して解析し、該拒絶理由通知書で拒絶された審査対象の公開特許公報に関する記述又は参照情報、該審査対象の公開特許公報に対する拒絶理由、及び該拒絶理由で引用される引用文献中の記述又は参照情報を紐付けた情報を作成し、該情報を拒絶理由データベースに格納するするデータ作成ステップと、
新規特許明細書を入力し、該新規特許明細書の付記中の記載をキーとして前記拒絶理由データベースを類似検索し、該拒絶理由データベースから検索されたレコードの情報と類似する前記新規特許明細書中の記述範囲を推定して、該記述範囲を前記検索されたレコードの情報と共に提示する拒絶理由データベース検索ステップと、
を含むことを特徴とする特許明細書評価・作成作業支援方法。
(付記6)
前記データ作成ステップは、前記拒絶理由通知書に紐付けられている意見書を前記特許審査データベースから検索して解析し、前記拒絶理由に対する反論若しくは補正内容に関する記述又は参照情報を、前記拒絶理由通知書に関して紐付けられている情報に更に紐付けて前記情報を作成する、
ことを特徴とする付記5に記載の特許明細書評価・作成作業支援方法。
(付記7)
前記データ作成ステップは、前記参照情報に対応する記述を前記特許審査データベース又は外部に接続される特許関連データベースから取得して前記情報として作成する、
ことを特徴とする付記5又は6の何れか1項に記載の特許明細書評価・作成作業支援方法。
(付記8)
前記拒絶理由データベース検索ステップは、
前記新規特許明細書の付記の記述を前記類似検索処理を行う検索最小単位に分割する付記記述分割ステップと、
該付記記述分割ステップが作成した検索最小単位に基づいて、前記拒絶理由データベース中のレコードを検索する検索単位とそのキーとなる記述を作成する検索単位生成ステップと、
該検索単位生成ステップが作成した検索単位に対応する検索キーと拒絶理由データベースの各レコード中の審査請求が行なわれた出願の公開特許公報の記述内容との類似度を算出し、類似度の高いレコードを検索結果として取得する類似検索ステップと、
を更に含むことを特徴とする付記5乃至7の何れか1項に記載の特許明細書評価・作成作業支援方法。
(付記9)
特許明細書の付記に関して、審査請求が行なわれた過去の審査対象特許出願に関する文章情報を蓄積している特許審査データベースを検索することにより、前記特許明細書の評価及び作成作業を支援するコンピュータに、
前記特許審査データベースから拒絶理由通知書を検索して解析し、該拒絶理由通知書で拒絶された審査対象の公開特許公報に関する記述又は参照情報、該審査対象の公開特許公報に対する拒絶理由、及び該拒絶理由で引用される引用文献中の記述又は参照情報を紐付けた情報を作成し、該情報を拒絶理由データベースに格納するするデータ作成ステップと、
新規特許明細書を入力し、該新規特許明細書の付記中の記載をキーとして前記拒絶理由データベースを類似検索し、該拒絶理由データベースから検索されたレコードの情報と類似する前記新規特許明細書中の記述範囲を推定して、該記述範囲を前記検索されたレコードの情報と共に提示する拒絶理由データベース検索ステップと、
を実行させるためのプログラム。
(付記10)
前記データ作成ステップは、前記拒絶理由通知書に紐付けられている意見書を前記特許審査データベースから検索して解析し、前記拒絶理由に対する反論若しくは補正内容に関する記述又は参照情報を、前記拒絶理由通知書に関して紐付けられている情報に更に紐付けて前記情報を作成する、
ことを特徴とする付記9に記載のプログラム。
(付記11)
前記データ作成ステップは、前記参照情報に対応する記述を前記特許審査データベース又は外部に接続される特許関連データベースから取得して前記情報として作成する、
ことを特徴とする付記9又は10の何れか1項に記載のプログラム。
(付記12)
前記拒絶理由データベース検索ステップは、
前記新規特許明細書の付記の記述を前記類似検索処理を行う検索最小単位に分割する付記記述分割ステップと、
該付記記述分割ステップが作成した検索最小単位に基づいて、前記拒絶理由データベース中のレコードを検索する検索単位とそのキーとなる記述を作成する検索単位生成ステップと、
該検索単位生成ステップが作成した検索単位に対応する検索キーと拒絶理由データベースの各レコード中の審査請求が行なわれた出願の公開特許公報の記述内容との類似度を算出し、類似度の高いレコードを検索結果として取得する類似検索ステップと、
を更に含むことを特徴とする付記9乃至11の何れか1項に記載のプログラム。
開示する技術は、特許明細書の管理ソフトウェアシステム、より具体的な例としては、新規特許明細書の請求項を過去の拒絶理由や意見書、補正書等の記載から評価し、新規特許明細書の作成を支援するソフトウェアシステムに利用することができる。
101 特許審査DB
102 拒絶理由DB
103 データ作成部
103−1 拒絶理由通知書解析部
103−2 ポインタ情報解析部
103−3 データ整形部
103−4 意見書解析部
104 拒絶理由DB検索サブシステム
104−1 請求項記述分割部
104−2 検索単位生成部
104−3 検索単位管理テーブル
104−4 類似検索部
104−5 検索結果管理テーブル
104−6 結果表示部
1601 CPU
1602 メモリ
1603 入力装置
1604 出力装置
1605 外部記憶装置
1606 可搬記録媒体駆動装置
1607 ネットワーク接続装置
1608 バス
1609 可搬記録媒体

Claims (6)

  1. 出願書類の特許請求の範囲の記載に関して、審査請求が行なわれた過去の出願と該審査対象の出願に対して発行された拒絶理由通知書とを紐付けて蓄積している特許審査データベースを検索することにより、前記出願書類の評価及び作成作業を支援する装置において、
    前記特許審査データベースから拒絶理由通知書を取り出し、取り出した拒絶理由通知書を形態素解析した結果と予め定めたルールとから、拒絶理由通知書に記載された、審査対象の出願と該出願において拒絶理由が示された請求項の記載と拒絶理由の根拠となる条文と拒絶理由で示された引用文献と該引用文献に記載の文言とを抽出し、抽出した情報を紐付けた情報を作成し、拒絶理由データベースに格納するデータ作成部と、
    出願書類を読み込み、該出願書類の特許請求の範囲の記載をキーとして前記拒絶理由データベースの請求項の記載を類似検索し、出願書類の特許請求の範囲の記載と、前記拒絶理由データベースが持つ検索された該特許請求の範囲の記載に類似する請求項の記載を持つ出願に対して発行された拒絶理由通知書から抽出された情報を提示する拒絶理由データベース検索サブシステム部と、
    を含むことを特徴とする特許明細書評価・作成作業支援装置。
  2. 前記データ作成部は、前記拒絶理由通知書に紐付けられている意見書を前記特許審査データベースから検索して解析し、前記拒絶理由に対する反論若しくは補正内容に関する記述又は参照情報を、前記拒絶理由通知書に関して紐付けられている情報に更に紐付けて前記情報を作成する、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の特許明細書評価・作成作業支援装置。
  3. 前記データ作成部は、前記参照情報に対応する記述を前記特許審査データベース又は外部に接続される特許関連データベースから取得して前記情報として作成する、
    ことを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の特許明細書評価・作成作業支援装置。
  4. 前記拒絶理由データベース検索部は、
    前記新規特許明細書の請求項の記述を前記類似検索処理を行う検索最小単位に分割する請求項記述分割部と、
    該請求項記述分割部が作成した検索最小単位に基づいて、前記拒絶理由データベース中のレコードを検索する検索単位とそのキーとなる記述を作成する検索単位生成部と、
    該検索単位生成部が作成した検索単位に対応する検索キーと拒絶理由データベースの各レコード中の審査請求が行なわれた出願の公開特許公報の記述内容との類似度を算出し、類似度の高いレコードを検索結果として取得する類似検索部と、
    を更に含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の特許明細書評価・作成作業支援装置。
  5. 出願書類の特許請求の範囲の記載に関して、審査請求が行なわれた過去の出願と該審査対象の出願に対して発行された拒絶理由通知書とを紐付けて蓄積している特許審査データベースを検索することにより、前記出願書類の評価及び作成作業を支援する方法において、
    前記特許審査データベースから拒絶理由通知書を取り出し、取り出した拒絶理由通知書を形態素解析した結果と予め定めたルールとから、拒絶理由通知書に記載された、審査対象の出願と該出願において拒絶理由が示された請求項の記載と拒絶理由の根拠となる条文と拒絶理由で示された引用文献と該引用文献に記載の文言とを抽出し、抽出した情報を紐付けた情報を作成し、拒絶理由データベースに格納するデータ作成ステップと、
    出願書類を読み込み、該出願書類の特許請求の範囲の記載をキーとして前記拒絶理由データベースの請求項の記載を類似検索し、出願書類の特許請求の範囲の記載と、前記拒絶理由データベースが持つ検索された該特許請求の範囲の記載に類似する請求項の記載を持つ出願に対して発行された拒絶理由通知書から抽出された情報を提示する拒絶理由データベース検索ステップと、
    を含むことを特徴とする特許明細書評価・作成作業支援方法。
  6. 出願書類の特許請求の範囲の記載に関して、審査請求が行なわれた過去の出願と該審査対象の出願に対して発行された拒絶理由通知書とを紐付けて蓄積している特許審査データベースを検索することにより、前記出願書類の評価及び作成作業を支援するコンピュータに、
    前記特許審査データベースから拒絶理由通知書を取り出し、取り出した拒絶理由通知書を形態素解析した結果と予め定めたルールとから、拒絶理由通知書に記載された、審査対象の出願と該出願において拒絶理由が示された請求項の記載と拒絶理由の根拠となる条文と拒絶理由で示された引用文献と該引用文献に記載の文言とを抽出し、抽出した情報を紐付けた情報を作成し、拒絶理由データベースに格納するデータ作成ステップと、
    出願書類を読み込み、該出願書類の特許請求の範囲の記載をキーとして前記拒絶理由データベースの請求項の記載を類似検索し、出願書類の特許請求の範囲の記載と、前記拒絶理由データベースが持つ検索された該特許請求の範囲の記載に類似する請求項の記載を持つ出願に対して発行された拒絶理由通知書から抽出された情報を提示する拒絶理由データベース検索ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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