JP2010221865A - 樹脂製サイドフェンダ - Google Patents

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Naoyuki Nagatani
直之 永谷
Katsunori Takahashi
克典 高橋
Hiroyuki Hirano
博之 平野
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Abstract

【課題】樹脂製サイドフェンダの強度低下を抑制しつつHIC値を低下させる。
【解決手段】サイドフェンダ30は、板状の側壁部30bと、天板部30aとを備えている。側壁部30bは、フロント部13の車幅方向外側を覆っている。天板部30aは、側壁部30bの上端部から車幅方向内側に延びている。天板部30aは、複数の空隙が形成されている発泡部31と、発泡部31を被覆し、空隙が形成されていないスキン層32とを有している。側壁部30bは、空隙が形成されていない非発泡樹脂からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製サイドフェンダに関する。
近年、自動車には、歩行者等の衝突安全性の確保が強く求められるようになってきている。例えば、歩行者の頭部が自動車に衝突した際の歩行者の安全性を確保するため、自動車には、頭部障害(HIC:Head Injury Criteria)値を基準値以下にすることが求められている。これに伴い、例えば下記の特許文献1などにおいて、自動車のHIC値を低減する技術が種々提案されている。具体的には、特許文献1には、つぶれる等変形しやすい構造とすることによりフロントフェンダのHIC値を低減する技術が記載されている。
特開2002−337745号公報
ところで、HIC値を低くしたいという要望は、サイドフェンダに対してもある。このため、例えば、サイドフェンダの剛性を低下させ、つぶれやすくすることによりサイドフェンダのHIC値を低下させることも考えられる。しかしながら、サイドフェンダの剛性を低下させると、サイドフェンダの強度も低下するため、走行風が吹き付けることによりサイドフェンダがばたつくなどの問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂製サイドフェンダの強度低下を抑制しつつHIC値を低下させることにある。
本発明は、自動車の車体フレームに取り付けられる樹脂製サイドフェンダに関する。車体フレームは、キャビン部と、フロント部とを有する。キャビン部には、キャビンが形成されている。フロント部は、キャビン部の前方に位置している。本発明に係る樹脂製サイドフェンダは、板状の側壁部と、天板部とを備えている。側壁部は、フロント部の車幅方向外側を覆っている。天板部は、側壁部の上端部から車幅方向内側に延びている。天板部は、複数の空隙が形成されている発泡部と、発泡部を被覆し、空隙が形成されていないスキン層とを有している。側壁部は、空隙が形成されていない非発泡樹脂からなる。
本発明のある特定の局面では、天板部は、フロント部の車幅方向外側に位置する第1の部分と、フロント部の上方に位置する第2の部分とを有しており、発泡部は、第1の部分と第2の部分とにまたがって位置している。この構成によれば、フロント部の車幅方向外側部分の上側の稜線部を発泡部により被覆できるため、最もHIC値が高くなりがちなフロント部の稜線部のHIC値を効果的に低減することができる。
本発明の他の特定の局面では、樹脂製サイドフェンダは、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、超高分子量ポリエチレン、ABS樹脂、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、液晶ポリマー、フッ素樹脂及びそれらの化学誘導体からなる群から選ばれた1以上の樹脂からなる。
本発明では、天板部が、複数の空隙が形成されている発泡部と、発泡部を被覆し、空隙が形成されていないスキン層とを有しており、側壁部が、空隙が形成されていない非発泡樹脂からなるため、強度低下を抑制しつつHIC値を効果的に低減できる。
自動車の一部分を表す略図的前方斜視図である。 図1におけるII−II矢視図である。 図1におけるIII−III矢視図である。 発泡部の位置を説明するための自動車の一部分を表す略図的前方斜視図である。 車体フレームの略図的前方斜視図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態について、図1に示す樹脂製サイドフェンダ30を例に挙げて説明する。なお、サイドフェンダ30は、単独の部品であってもよいし、他の樹脂製部品と一体に形成されていてもよい。本実施形態では、サイドフェンダ30が、樹脂製のピラー被覆部20と一体に形成されており、樹脂製自動車用外装板1を構成している例について説明する。
図1に示すように、本実施形態の樹脂製自動車用外装板1は、自動車10の金属製の車体フレーム11(図5を参照)に取り付けられるものである。図5に示すように、車体フレーム11は、フレーム本体11aを備えている。フレーム本体11aは、キャビン部12と、フロント部13と、リア部14とを備えている。キャビン部12には、乗員が乗車する空間であるキャビン12aが形成されている。キャビン部12の後方には、リア部14が設けられている。通常、リア部14には、荷物を載せるトランクが形成されている。一方、キャビン部12の前方には、フロント部13が設けられている。フロント部13には、通常エンジンなどが搭載されている。
フロント部13は、正面視略矩形状に形成されている。フロント部13の車幅方向外側部分の上部には、稜線部13bが形成されている。
キャビン部12の上方には、ルーフ15が配置されている。ルーフ15は、金属製の2本のフロントピラー16と、金属製の2本のリアピラー17とによってフレーム本体11aに接続されている。具体的には、フロントピラー16は、フロント部13の後端部の車幅方向における端部13aとルーフ15の前端部の車幅方向における端部15aとを接続している。
図1〜図3に示すように、本実施形態の樹脂製自動車用外装板1は、車体フレーム11の一部を覆っている。樹脂製自動車用外装板1は、図1に示すように、ピラー被覆部20と、ピラー被覆部20の前端部に接続されているサイドフェンダ30とを備えている。本実施形態では、ピラー被覆部20と、サイドフェンダ30とは一体に形成されている。もっとも、ピラー被覆部20とサイドフェンダ30とは別体に形成されていてもよい。
ピラー被覆部20は、フロントピラー16に取り付けられており、フロントピラー16の外側表面を覆っている。サイドフェンダ30は、フロント部13に取り付けられており、フロント部13の側方及び上方の少なくとも一部を覆っている。具体的には、本実施形態では、サイドフェンダ30は、フロント部13の側方の一部と共に、フロント部13の車幅方向の端部の上方とを覆っている。
図3にピラー被覆部20の略図的断面図を示す。図3に示すように、ピラー被覆部20は、発泡樹脂成形体により構成されている。すなわち、ピラー被覆部20は、発泡部21とスキン層22とを備えている。
本実施形態では、図4に示すように、発泡部21は、ピラー被覆部20のほぼ全体にわたって形成されている。発泡部21は、発泡樹脂からなる。すなわち、発泡部21は、複数の空隙が形成されている樹脂からなる。発泡部21は、スキン層22によって覆われている。スキン層22は、非発泡の樹脂からなる。すなわち、スキン層22は、空隙が実質的に形成されていない樹脂により形成されている。なお、発泡部21の厚みt1及びスキン層22の厚みt2は特に限定されない。
図2にサイドフェンダ30の略図的断面図を示す。図2に示すように、サイドフェンダ30は、フロント部13の車幅方向外側を覆う板状の側壁部30bと、側壁部30bの上端部から車幅方向内側に延びる天板部30aとを備えている。天板部30aの車幅方向内側の端部は、フロント部13の上方にまで至っている。具体的には、天板部30aは、フロント部13の車幅方向外側に位置する第1の部分30a1と、第1の部分30a1に接続されており、フロント部13の上方に位置する第2の部分30a2とを有している。
天板部30aは、発泡部31と、発泡部31を被覆し、空隙が形成されていない非発泡樹脂からなるスキン層32とを有している。詳細には、発泡部31は、第1の部分30a1と第2の部分30a2とにまたがって位置している。すなわち、発泡部31は、フロント部13の稜線部13bの車幅方向外側及び上方を覆うように形成されている。
発泡部31は、発泡樹脂からなる。すなわち、発泡部31は、複数の空隙が形成されている樹脂からなる。一方、スキン層32は、非発泡の樹脂からなる。すなわち、スキン層32は、空隙が実質的に形成されていない樹脂により形成されている。なお、スキン層32の発泡部31を覆っている部分の厚みt3は、特に限定されない。
図4に示すように、本実施形態では、ピラー被覆部20の発泡部21と、サイドフェンダ30の発泡部31とは連続している。そして、発泡部21における空隙率と、発泡部31における空隙率とが実質的に等しくされていると共に、スキン層32の発泡部31を覆っている部分の厚みt3と、スキン層22の厚みt2とも実質的に等しくされている。ここで、厚みt3と厚みt2とが実質的に等しいとは、厚みt3が厚みt2の0.9倍以上1.1倍以下であることをいう。また、発泡部21における空隙率と、発泡部31における空隙率とが実質的に等しいとは、発泡部21における空隙率が発泡部31における空隙率の0.9倍以上1.1倍以下であることをいう。
なお、樹脂製自動車用外装板1の材料は、特に限定されない。樹脂製自動車用外装板1は、例えば、ナイロンなどのポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、超高分子量ポリエチレン、ABS樹脂、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、液晶ポリマー、フッ素樹脂及びそれらの化学誘導体からなる群から選ばれた1以上の樹脂からなるものであってもよい。また、樹脂製自動車用外装板1には、樹脂の他に、アロイやガラス強化繊維などが含まれていてもよい。
また、樹脂製自動車用外装板1の製造方法も特に限定されず、樹脂製自動車用外装板1は、例えば、既知の射出成形法により製造することができる。
ところで、例えば、HIC値を低下させる観点からは、サイドフェンダの全体に発泡部を形成することが好ましい。しかしながら、サイドフェンダの全体に発泡部を形成した場合、サイドフェンダの強度が低くなりすぎる。特に、比較的薄い板状の側壁部の強度が低くなりやすく、走行風により側壁部が大きくばたつく場合がある。
それに対して、本実施形態では、天板部30aが衝撃吸収性の高い発泡部31を有し、比較的薄い板状の側壁部30bが非発泡樹脂からなるため、サイドフェンダ30の強度が高く保たれており、かつ、サイドフェンダ30のHIC値が効果的に低下されている。特に、本実施形態では、発泡部31が第1の部分30a1と第2の部分30a2とにまたがって位置している。このため、フロント部13の稜線部13bが発泡部31により覆われている。従って、HIC値が高くなりがちである稜線部13bのHIC値を効果的に抑制することができる。
1…樹脂製自動車用外装板
10…自動車
11…車体フレーム
11a…フレーム本体
12…キャビン部
12a…キャビン
13…フロント部
13a…フロント部の端部
13b…稜線部
14…リア部
15…ルーフ
15a…ルーフの端部
16…フロントピラー
17…リアピラー
20…ピラー被覆部
21…ピラー被覆部の発泡部
22…ピラー被覆部のスキン層
30…サイドフェンダ
30a…天板部
30a1…天板部の第1の部分
30a2…天板部の第2の部分
30b…側壁部
31…サイドフェンダの発泡部
32…サイドフェンダのスキン層
40…ピラー被覆部とサイドフェンダとの接続部

Claims (3)

  1. キャビンが形成されているキャビン部と、前記キャビン部の前方に位置するフロント部とを有する、自動車の車体フレームに取り付けられる樹脂製サイドフェンダであって、
    前記フロント部の車幅方向外側を覆う板状の側壁部と、
    前記側壁部の上端部から車幅方向内側に延びる天板部と、
    を備え、
    前記天板部は、複数の空隙が形成されている発泡部と、前記発泡部を被覆し、空隙が形成されていないスキン層とを有し、
    前記側壁部は、空隙が形成されていない非発泡樹脂からなる、樹脂製サイドフェンダ。
  2. 前記天板部は、前記フロント部の車幅方向外側に位置する第1の部分と、前記フロント部の上方に位置する第2の部分とを有しており、
    前記発泡部は、前記第1の部分と前記第2の部分とにまたがって位置している、請求項1に記載の樹脂製サイドフェンダ。
  3. ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、超高分子量ポリエチレン、ABS樹脂、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、液晶ポリマー、フッ素樹脂及びそれらの化学誘導体からなる群から選ばれた1種以上の樹脂からなる、請求項1または2に記載の樹脂製サイドフェンダ。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002046651A (ja) * 2000-08-07 2002-02-12 Mazda Motor Corp 車両前部の構造
JP2007504053A (ja) * 2003-09-05 2007-03-01 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ エネルギー吸収車両フェンダ

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