JP2010220617A - 新規なグリホセートn−アセチルトランスフェラーゼ(gat)遺伝子 - Google Patents

新規なグリホセートn−アセチルトランスフェラーゼ(gat)遺伝子 Download PDF

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    • C12N15/8275Glyphosate

Abstract

【課題】除草剤耐性を付与する新規なポリヌクレオチドおよびポリペプチドを提供すること。
【解決手段】グリホセートのアセチル化を触媒できる蛋白質および他の構造的に関連する蛋白質を含めた新規な蛋白質がここに提供される。また、これらの蛋白質をコードすることができる新規なポリヌクレオチド、これらの新規な蛋白質および/またはポリヌクレオチドの1つ以上を含む組成物、これらの新規な化合物を含む組換え細胞およびトランスジェニック植物、新規な化合物に関連する多様化方法、および該化合物を用いる方法も提供される。本明細書中で提供される新規な方法および化合物のいくつかを用いて、植物のような生物をグリホセートに対して抵抗性とすることができる。
【選択図】図1

Description

(37 C.F.R.§1.71(E)に従う著作権の通知)
本特許書類の開示の一部は、著作権の保護に従う事項を含む。著作権の所有者は、特許商標局の特許のファイルまたは記録に記載されるように、特許書類または特許開示の何人にもよるファクシミリ再生に対して異議を有しないが、そうでなければ、すべての著作権を留保する。
(発明の背景)
特定の除草剤に対する作物の感受性は、適当な除草剤代謝酵素をコードする遺伝子を作物中に作り出すことによって確認することができる。いくつかの場合、これらの酵素、およびそれをコードする核酸は植物に由来する。他の場合には、それらは微生物のような他の生物に由来する。例えば、Padgette et al.(1996)「New weed control opportunities: Development of soybeans with a Round UP ReadyTM gene」およびVasil (1996) 「Phosphinothricin−resistant crops」、共に Herbicide−Resistant Crops中, Duke編 (CRC Press, Boca Raton,Florida) pp.54−84およびpp.85−91参照。事実、トランスジェニック植物は、種々の生物からの、種々の除草剤耐性/代謝遺伝子(類)を発現するように作成されてきた。例えば、この酵素を発現する植物を多数のタイプの除草剤に対して抵抗性とすることが見出されているアセトヒドロキシ酸シンターゼは種々の植物に導入されてきた(例えば、Hattori et al.(1995) Mol.Gen.Genet.246:419参照)。除草剤に耐性を付与する他の遺伝子は:ラットチトクロームP4507A1および酵母NADPH−チトクロームP450オキシドレダクターゼのキメラ蛋白質をコードする遺伝子(Shiota et al.(1994) Plant Physiol.106:17)、グルタチオンレダクターゼおよびスーパーオキシドジスムターゼについての遺伝子(Aono et al.(1995) Plant Cell Physiol.36:1687)、および種々のホスホトランスフェラーゼについての遺伝子(Datta et al.(1992) Plant Mol.Biol.20:619)を含む。
この点に関して多くの調査の対象となる1つの除草剤は、一般にグリホセートといわれるN−ホスホノメチルグリシンである。グリホセートは世界中で一番販売されている除草剤であって、販売は2003年までに50億ドルに達すると計画されている。それは、広葉樹および草類の植物双方を死滅させる広いスペクトルの除草剤である。トランスジェニック植物における商業レベルのグリホセート抵抗性の成功した態様は、修飾されたアグロバクテリウムCP4 5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンターゼ(以下、EPSPシンターゼまたはEPSPSという)遺伝子の導入による。該導入遺伝子は、グリホセートの存在下でホスホエノールピルビン酸(PEP)およびシキメート−3−ホスフェートからEPSPをそこで継続して合成できる葉緑体を標的とする。対照的に、自然発生型EPSPシンターゼはグリホセートによって阻害される。該導入遺伝子無くしては、グリホセートを噴霧された植物は、芳香族アミノ酸、ホルモンおよびビタミン生合成に必要な下流経路を停止させるEPSPシンターゼの阻害により迅速に死滅する。CP4グリホセート抵抗性大豆トランスジェニック植物は、例えば、商品名「Round UP ReadyTM」下でMonsantoによって市販されている。
環境においては、それによりグリホセートが分解する支配的なメカニズムは、土壌の植物系微生物群代謝を介するものである。土壌中でのグリホセートの一次性代謝産生物はアミノメチルホスホン酸(AMPA)と同定されており、これは、結局は、アンモニア、リン酸塩および二酸化炭素に変換される。AMPA経路を介する土壌中でのグリホセートの分解を記載する提案されている代謝スキームを図8に示す。ある種の土壌細菌によるグリホセートの分解に対する別の代謝経路、サルコシン経路は、図9に示すように、無機リン酸塩およびサルコシンを与えるC−P結合の初期切断を介して起こる。
もう1つの成功した除草剤/トランスジェニック作物のパッケージは、例えば、Aventisによって市販されるグリフォシネート(ホスフィノトリシン)およびLiberty LinkTM特性である。グリフォシネートもまた広いスペクトルの除草剤である。その標的は、葉緑体のグルタミン酸シンターゼ酵素である。抵抗性植物は、Streptomyces hydroscopicusからのbar遺伝子を運び、グリフォシネートを修飾し、解毒する、barのN−アセチル化活性によって抵抗性を獲得する。
AMPAの第一級アミンをアセチル化することができる酵素は、PCT出願WO 00/29596に報告されている。該酵素は、第二級アミンを有する化合物(例えば、グリホセート)をアセチル化することができるとは記載されていなかった。
種々の除草剤抵抗性の戦略が前記したように利用できるが、さらなるアプローチはかなりの商業的価値を有するであろう。本発明は、除草剤耐性を付与する新規なポリヌクレオチドおよびポリペプチド、ならびに開示をレビューする間に明らかになるであろう多数の他の利点を提供する。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
単離されたポリヌクレオチドまたは組み換えポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドは、以下:
(a)BLOSUM62行列、ギャップ存在ペナルティ11、およびギャップ伸長ペナルティ1を使用して、配列番号300、配列番号445および配列番号457からなる群より選択される配列と最適に整列させて、少なくとも460の類似性スコアを出し得るアミノ配列をコードするヌクレオチド配列であって、
ここで、該アミノ酸配列は、以下:
(i)18位および38位に、Z5アミノ酸残基;
(ii)62位に、Z1アミノ酸残基;
(iii)124位に、Z6アミノ酸残基;および
(iv)144位に、Z2アミノ酸残基、
からなる群より選択される少なくとも1つの制限に適合する、1つ以上のアミノ酸残基を含有し、
ここで:
Z1は、A、I、L、MおよびVからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z2は、F、WおよびYからなる群より選択されるアミノ酸残基であり、
Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸残基であり、
Z6は、C、GおよびPからなる群より選択されるアミノ酸残基である、
ヌクレオチド配列;または、
(b)その相補的ヌクレオチド配列、
を含む、単離されたポリヌクレオチドまたは組み換えポリヌクレオチド。
(項目2)
項目1に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列中のアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)2位、4位、15位、19位、26位、28位、31位、45位、51位、54位、86位、90位、91位、97位、103位、105位、106位、114位、123位、129位、139位、および/または145位において、該アミノ酸残基は、B1である;および
(b)3位、5位、8位、10位、11位、14位、17位、24位、27位、32位、37位、47位、48位、49位、52位、57位、58位、61位、63位、68位、69位、79位、80位、82位、83位、89位、92位、100位、101位、104位、119位、120位、125位、126位、128位、131位、および/または143位において、該アミノ酸残基は、B2である;
に適合し、ここでB1は、A、I、L、M、F、W、Y、およびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そしてB2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、S、およびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目3)
項目1に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、以下の制限:
(a)2位、4位、15位、19位、26位、28位、51位、54位、86位、90位、91位、97位、103位、105位、106位、114位、129位、139位、および/または145位において、該アミノ酸残基はZ1である;
(b)31位および/または45位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(c)8位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(d)89位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ6である;
(e)82位、92位、101位および/または120位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(f)3位、11位、27位および/または79位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(g)18位において、該アミノ酸残基はZ4またはZ5である;
(h)123位において、該アミノ酸残基はZ1またはZ2である;
(i)12位、33位、35位、39位、53位、59位、112位、132位、135位、140位および/または146位において、該アミノ酸残基はZ1またはZ3である;
(j)30位において、該アミノ酸残基はZ1である;
(k)6位において、該アミノ酸残基はZ6である;
(l)81位において、該アミノ酸残基はZ2またはZ4である;
(m)113位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(n)138位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(o)142位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(p)57位および/または126位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ4である;;
(q)5位、17位および61位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(r)24位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(s)104位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(t)52位および/または69位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(u)14位および/または119位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(v)10位、32位、63位および/または83位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(w)48位および/または80位において、該アミノ酸残基はZ6である;
(x)40位において、該アミノ酸残基はZ1またはZ2である;
(y)96位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ5である;
(z)65位において、該アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6である;
(aa)84位および/または115位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(ab)93位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(ac)130位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(ad)58位において、該アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6である;
(ae)47位において、該アミノ酸残基はZ4またはZ6である;
(af)49位および/または100位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ4である;
(ag)68位において、該アミノ酸残基はZ4またはZ5である;
(ah)143位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(ai)131位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(aj)125位および/または128位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(ak)67位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ4である;
(al)60位において、該アミノ酸残基はZ5である;および
(am)37位において、該アミノ酸残基はZ4またはZ6である;
に適合し、ここで
Z1は、A、I、L、M、およびVからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z2は、F、W、およびYからなる群より選択されるアミノ酸であり;
Z3は、N、Q、S、およびTからなる群より選択されるアミノ酸であり;
Z4は、R、H、およびKからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;そして
Z6は、C、G、およびPからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目4)
項目3に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで(a)〜(am)に特定される位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、(a)〜(am)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目5)
項目1〜4のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであっって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が以下の制限:
(a)1位、7位、9位、13位、20位、36位、42位、46位、50位、56位、64位、70位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、107位、110位、117位、118位、121位および/または141位において、該アミノ酸残基はB1である;および
(b)16位、21位、22位、23位、25位、29位、34位、41位、43位、44位、55位、66位、71位、73位、74位、77位、85位、87位、88位、95位、99位、102位、108位、109位、111位、116位、122位、127位、133位、134位、136位および/または137位において、該アミノ酸残基はB2である;
に適合し、ここでB1は、A、I、L、M、F、W、Y、およびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そして
B2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、S、およびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目6)
項目1〜4のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)1位、7位、9位、13位、20位、42位、46位、50位、56位、64位、70位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、107位、110位、117位、118位、121位および/または141位において、該アミノ酸残基はB1である;および
(b)16位、21位、22位、23位、25位、29位、34位、36位、41位、43位、44位、55位、66位、71位、73位、74位、77位、85位、87位、88位、95位、99位、102位、108位、109位、111位、116位、122位、127位、133位、134位、136位、および/または137位において、該アミノ酸残基はB2である;
に適合し、ここで
B1は、A、I、L、M、F、W、Y、およびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そして
B2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、S、およびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目7)
項目1〜4のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%は、以下の制限:
(a)1位、7位、9位、20位、42位、50位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、110位、121位、および/または141位において、該アミノ酸残基はZ1である;
(b)13位、46位、56位、70位、107位、117位、および/または118位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(c)23位、55位、71位、77位、88位、および/または109位において、該アミノ酸残基はZ3であり;
(d)16位、21位、41位、73位、85位、99位、および/または111位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(e)34位および/または95位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(f)22位、25位、29位、43位、44位、66位、74位、87位、102位、108位、116位、122位、127位、133位、134位、136位、および/または137位において、該アミノ酸残基はZ6である;
に適合し、ここで
Z1は、A、I、L、M、およびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z2は、F、W、およびYからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z3は、N、Q、S、およびTからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z4は、R、H、およびKからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸であり;そしてZ6は、C、G、およびPからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目8)
項目7に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、36位において、Z1およびZ3からなる群より選択されるアミノ酸残基を含む、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目9)
項目7または8に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、64位において、Z1およびZ2からなる群より選択されるアミノ酸残基を含む、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目10)
項目1〜9のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、以下の制限:
(a)2位において、該アミノ酸残基はIまたはLである;
(b)3位において、該アミノ酸残基はEである;
(c)4位において、該アミノ酸残基はVまたはIである;
(d)5位において、該アミノ酸残基はKである;
(e)6位において、該アミノ酸残基はPである;
(f)8位において、該アミノ酸残基はNである;
(g)10位において、該アミノ酸残基はEである;
(h)11位において、該アミノ酸残基はDまたはEである;
(i)12位において、該アミノ酸残基はTである;
(j)14位において、該アミノ酸残基はEまたはDである;
(k)15において、該アミノ酸残基はLである;
(l)17位において、該アミノ酸残基はHである;
(m)18位において、該アミノ酸残基は、R、EまたはKである;
(n)19位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(o)24位において、該アミノ酸残基はQである;
(p)26位において、該アミノ酸残基は、M、L、VまたはIである;
(q)27位において、該アミノ酸残基はEである;
(r)28位において、該アミノ酸残基は、AまたはVである;
(s)30位において、該アミノ酸残基はMである;
(t)31位において、該アミノ酸残基は、YまたはFである;
(u)32位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(v)33位において、該アミノ酸残基は、TまたはSである;
(w)35位において、該アミノ酸残基はLである;
(x)37位において、該アミノ酸残基は、R、G、EまたはQである;
(y)39位において、該アミノ酸残基は、AまたはSである;
(z)40位において、該アミノ酸残基は、FまたはLである;
(aa)45位において、該アミノ酸残基は、YまたはFである;
(ab)47位において、該アミノ酸残基は、RまたはGである;
(ac)48位において、該アミノ酸残基はGである;
(ad)49位において、該アミノ酸残基は、K、R、またはQである;
(ae)51位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(af)52位において、該アミノ酸残基はSである;
(ag)53位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(ah)54位において、該アミノ酸残基はAである;
(ai)57位において、該アミノ酸残基は、HまたはNである;
(aj)58位において、該アミノ酸残基は、Q、K、RまたはPである;
(ak)59位において、該アミノ酸残基はAである;
(al)60位において、該アミノ酸残基はEである;
(am)61位において、該アミノ酸残基は、HまたはRである;
(an)63位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(ao)65位において、該アミノ酸残基は、E、PまたはQである;
(ap)67位において、該アミノ酸残基は、QまたはRである;
(aq)68位において、該アミノ酸残基は、KまたはEである;
(ar)69位において、該アミノ酸残基はQである;
(as)79位において、該アミノ酸残基はEである;
(at)80位において、該アミノ酸残基はGである;
(au)81位において、該アミノ酸残基は、Y、HまたはFである;
(av)82位において、該アミノ酸残基はRである;
(aw)83位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(ax)84位において、該アミノ酸残基はQである;
(ay)86位において、該アミノ酸残基はAである;
(az)89位において、該アミノ酸残基は、G、TまたはSである;
(ba)90位において、該アミノ酸残基はLである;
(bb)91位において、該アミノ酸残基は、L、IまたはVである;
(bc)92位において、該アミノ酸残基は、RまたはKである;
(bd)93位において、該アミノ酸残基はHである;
(be)96位において、該アミノ酸残基は、EまたはQである;
(bf)97位において、該アミノ酸残基はIである;
(bg)100位において、該アミノ酸残基は、KまたはNである;
(bh)101位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(bi)103位において、該アミノ酸残基は、AまたはVである;
(bj)104位において、該アミノ酸残基はDである;
(bk)105位において、該アミノ酸残基は、M、LまたはIである;
(bl)106位において、該アミノ酸残基はLである;
(bm)112位において、該アミノ酸残基は、TまたはAである;
(bn)113位において、該アミノ酸残基は、SまたはTである;
(bo)114位において、該アミノ酸残基はAである;
(bp)115位において、該アミノ酸残基はSである;
(bq)119位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(br)120位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(bs)123位において、該アミノ酸残基は、FまたはLである;
(bt)125位において、該アミノ酸残基はEである;
(bu)126位において、該アミノ酸残基は、QまたはHである;
(bv)128位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(bw)129位において、該アミノ酸残基は、VまたはIである;
(bx)130位において、該アミノ酸残基はFである;
(by)131位において、該アミノ酸残基は、DまたはEである;
(bz)132位において、該アミノ酸残基はTである;
(ca)135位において、該アミノ酸残基はVである;
(cb)138位において、該アミノ酸残基はHである;
(cc)139位において、該アミノ酸残基はIである;
(cd)140位において、該アミノ酸残基は、LまたはMである;
(ce)142位において、該アミノ酸残基はYである;
(cf)143位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(cg)145位において、該アミノ酸残基は、LまたはIである;そして
(ch)146位において、該アミノ酸残基はTである、
に適合する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目11)
項目10に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで(a)〜(ch)において特定される位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、(a)〜(ch)に特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目12)
項目1に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%は、以下の制限:
(a)9位、76位、94位および110位において、該アミノ酸残基Aである;
(b)29位および108位において、該アミノ酸残基はCである;
(c)34位において、該アミノ酸残基はDである;
(d)95位において、該アミノ酸残基はEである;
(e)56位において、該アミノ酸残基はFである;
(f)43位、44位、66位、74位、87位、102位、116位、122位、127位および136位において、該アミノ酸残基はGである;
(g)41位において、該アミノ酸残基はHである;
(h)7位において、該アミノ酸残基はIである;
(i)85位において、該アミノ酸残基はKである;
(j)20位、42位、50位、78位および121位において、該アミノ酸残基はLである;
(k)1位および141位において、該アミノ酸残基はMである;
(l)23位および109位において、該アミノ酸残基はNである;
(m)22位、25位、133位、134位および137位において、該アミノ酸残基はPである;
(n)71位において、該アミノ酸残基はQである;
(o)16位、21位、73位、99および111位において、該アミノ酸残基はRである;
(p)55位において、該アミノ酸残基はSである;
(q)77位において、該アミノ酸残基はTである;
(r)107位において、該アミノ酸残基はWである;および
(s)13位、46位、70位および118位において、該アミノ酸残基はYである、に適合する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目13)
項目1〜12のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下:
(a)36位において、該アミノ酸残基は、M、L、またはTである;
(b)72位において、該アミノ酸残基は、LまたはIである;
(c)75位において、該アミノ酸残基は、MまたはVである;
(d)64位において、該アミノ酸残基は、L、I、またはFである;
(e)88位において、該アミノ酸残基は、TまたはSである;
(f)117位において、該アミノ酸残基は、YまたはFである、
からなる群より選択される、アミノ酸残基を含む、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目14)
項目1〜13のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下:
(a)14位において、該アミノ酸残基は、Dである;
(b)18位において、該アミノ酸残基は、Eである;
(c)26位において、該アミノ酸残基は、MまたはVである;
(e)30位において、該アミノ酸残基は、Iである;
(f)32位において、該アミノ酸残基は、Dである;
(g)36位において、該アミノ酸残基は、MまたはTである;
(i)37位において、該アミノ酸残基は、Cである;
(j)38位において、該アミノ酸残基は、Dである;
(j)53位において、該アミノ酸残基は、Vである;
(k)58位において、該アミノ酸残基は、Rである;
(l)61位において、該アミノ酸残基は、Rである;
(m)62位において、該アミノ酸残基は、Lである;
(n)64位において、該アミノ酸残基は、IまたはFである;
(o)65位において、該アミノ酸残基は、Pである;
(p)72位において、該アミノ酸残基は、Iである;
(q)75位において、該アミノ酸残基は、Vである;
(r)88位において、該アミノ酸残基は、Tである;
(s)89位において、該アミノ酸残基は、Gである;
(t)91位において、該アミノ酸残基は、Lである;
(u)98位において、該アミノ酸残基は、Iである;
(v)105位において、該アミノ酸残基は、Iである;
(w)112位において、該アミノ酸残基は、Aである;
(x)124位において、該アミノ酸残基は、GまたはCである;
(y)128位において、該アミノ酸残基は、Dである;
(z)140位において、該アミノ酸残基は、Mである;
(aa)143位において、該アミノ酸残基は、Rである;および
(ab)144位において、該アミノ酸残基は、Wである;
からなる群より選択される1以上のアミノ酸残基を含む、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目15)
項目14に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで(a)〜(ab)において特定される位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、(a)〜(ab)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目16)
項目1〜15のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下:
(a)41位において、該アミノ酸残基はHである;
(b)138位において、該アミノ酸残基はHである;
(c)34位において、該アミノ酸残基はNである;および
(d)55位において、該アミノ酸残基はSである、
からなる群より選択される1以上のアミノ酸残基を含む、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目17)
単離されたポリヌクレオチドまたは組み換えポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドは、以下:
(a)配列番号577と少なくとも98%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(b)配列番号578と少なくとも97%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(c)配列番号621と少なくとも97%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(d)配列番号579と少なくとも98%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(e)配列番号602と少なくとも98%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(f)配列番号697と少なくとも95%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(g)配列番号721と少なくとも96%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(h)配列番号613と少なくとも97%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(i)配列番号677と少なくとも89%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(j)配列番号584と少なくとも96%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(k)配列番号707と少なくとも98%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(l)配列番号616と少なくとも98%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(m)配列番号612と少なくとも96%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(n)配列番号590と少なくとも98%同一なアミノ酸配列をコードする、ヌクレオチド配列;
(o)(a)〜(n)の任意の1つと相補的なヌクレオチド配列、
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含有する、単離されたポリヌクレオチドまたは組み換えポリヌクレオチド。
(項目18)
項目17に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下:
(i)18および38位において、Z5アミノ酸残基;
(ii)62位において、Z1アミノ酸残基;
(iii)124位において、Z6アミノ酸残基;および
(iv)144位において、Z2アミノ酸残基、
からなる群より選択される1以上のアミノ酸残基を含み、ここで:
Z1は、A、I、L、M、およびVからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z2は、F、W、およびYからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z6は、C、G、およびPからなる群より選択されるアミノ酸残基である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目19)
項目17に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)2位、4位、15位、19位、26位、28位、31位、45位、51位、54位、86位、90位、91位、97位、103位、105位、106位、114位、123位、129位、139位、および/または145位において、該アミノ酸残基はB1である;および
(b)3位、5位、8位、10位、11位、14位、17位、24位、27位、32位、37位、47位、48位、49位、52位、57位、58位、61位、63位、68位、69位、79位、80位、82位、83位、89位、92位、100位、101位、104位、119位、120位、125位、126位、128位、131位、および/または143位において、該アミノ酸残基はB2である;
に適合し、ここで:
B1は、A、I、L、M、F、W、YおよびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そして
B2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目20)
項目17に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、以下の制限:
(a)2位、4位、15位、19位、26位、28位、51位、54位、86位、90位、91位、97位、103位、105位、106位、114位、129位、139位、および/または145位において、該アミノ酸残基は、Z1である;
(b)31位および/または45位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(c)8位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(d)89位において、該アミノ酸残基は、Z3またはZ6である;
(e)82位、92位、101位および/または120位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(f)3位、11位、27位および/または79位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(g)18位において、該アミノ酸残基は、Z4またはZ5である;
(h)123位において、該アミノ酸残基は、Z1またはZ2である;
(i)12位、33位、35位、39位、53位、59位、112位、132位、135位、140位、および/または146位において、該アミノ酸残基は、Z1またはZ3である;
(j)30位において、該アミノ酸残基はZ1である;
(k)6位において、該アミノ酸残基はZ6である;
(1)81位において、該アミノ酸残基は、Z2またはZ4である;
(m)113位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(n)138位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(o)142位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(p)57位および/または126位において、該アミノ酸残基は、Z3またはZ4である;
(q)5位、17位、および61位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(r)24位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(s)104位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(t)52位および/または69位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(u)14位および/または119位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(v)10位、32位、63位、および/または83位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(w)48位および/または80位において、該アミノ酸残基はZ6である;
(x)40位において、該アミノ酸残基は、Z1またはZ2である;
(y)96位において、該アミノ酸残基は、Z3またはZ5である;
(z)65位において、該アミノ酸残基は、Z3、Z4、またはZ6である;
(aa)84位および/または115位において、該アミノ酸残基 is Z3である;
(ab)93位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(ac)130位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(ad)58位において、該アミノ酸残基は、Z3、Z4またはZ6である;
(ae)47位において、該アミノ酸残基は、Z4またはZ6である;
(af)49位および/または100位において、該アミノ酸残基は、Z3またはZ4である;
(ag)68位において、該アミノ酸残基は、Z4またはZ5である;
(ah)143位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(ai)131位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(aj)125位および/または128位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(ak)67位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ4である;
(al)60位において、該アミノ酸残基はZ5である;および
(am)37位において、該アミノ酸残基はZ4またはZ6である;
に適合し、ここで
Z1は、A、I、L、MおよびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z2は、F、WおよびYからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z3は、N、Q、SおよびTからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z4は、R、HおよびKからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸であり;そしてZ6は、C、G、およびPからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目21)
項目20に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで(a)〜(am)において特定される位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、(a)〜(am)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目22)
項目17〜21のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)1位、7位、9位、13位、20位、36位、42位、46位、50位、56位、64位、70位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、107位、110位、117位、118位、121位および/または141位において、該アミノ酸残基はB1である;および
(b)16位、21位、22位、23位、25位、29位、34位、41位、43位、44位、55位、66位、71位、73位、74位、77位、85位、87位、88位、95位、99位、102位、108位、109位、111位、116位、122位、127位、133位、134位、136位、および/または137位において、該アミノ酸残基はB2である;
に適合し、ここで
B1は、A、I、L、M、F、W、YおよびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そして
B2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目23)
項目17〜22のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)1位、7位、9位、13位、20位、42位、46位、50位、56位、64位、70位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、107位、110位、117位、118位、121位、および/または141位において、該アミノ酸残基はB1である;および
(b)16位、21位、22位、23位、25位、29位、34位、36位、41位、43位、44位、55位、66位、71位、73位、74位、77位、85位、87位、88位、95位、99位、102位、108位、109位、111位、116位、122位、127位、133位、134位、136位および/または137位において、該アミノ酸残基はB2である;
に適合し、ここで
B1は、A、I、L、M、F、W、YおよびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そして
B2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目24)
項目17〜22のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)1位、7位、9位、20位、42位、50位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、110位、121位および/または141位において、該アミノ酸残基はZ1である;
(b)13位、46位、56位、70位、107位、117位、および/または118位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(c)23位、55位、71位、77位、88位、および/または109位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(d)16位、21位、41位、73位、85位、99位、および/または111位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(e)34位および/または95位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(f)22位、25位、29位、43位、44位、66位、74位、87位、102位、108位、116位、122位、127位、133位、134位、136位、および/または137位において、該アミノ酸残基はZ6である;
に適合し、ここで
Z1は、A、I、L、MおよびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z2は、F、WおよびYからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z3は、N、Q、SおよびTからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z4は、R、HおよびKからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸であり;そしてZ6は、C、GおよびPからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目25)
項目24に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、36位において、Z1およびZ3からなる群より選択されるアミノ酸残基を含む、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目26)
項目24または25に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、64位において、Z1およびZ2からなる群より選択されるアミノ酸残基を含む、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目27)
項目17〜26のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、以下の制限:
(a)2位において、該アミノ酸残基は、IまたはLである;
(b)3位において、該アミノ酸残基はEである;
(c)4位において、該アミノ酸残基は、VまたはIである;
(d)5位において、該アミノ酸残基はKである;
(e)6位において、該アミノ酸残基はPである;
(f)8位において、該アミノ酸残基はNである;
(g)10位において、該アミノ酸残基はEである;
(h)11位において、該アミノ酸残基は、DまたはEである;
(i)12位において、該アミノ酸残基はTである;
(j)14位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(k)15位において、該アミノ酸残基はLである;
(l)17位において、該アミノ酸残基はHである;
(m)18位において、該アミノ酸残基は、R、EまたはKである;
(n)19位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(o)24位において、該アミノ酸残基はQである;
(p)26位において、該アミノ酸残基は、M、LVまたはIである;
(q)27位において、該アミノ酸残基はEである;
(r)28位において、該アミノ酸残基は、AまたはVである;
(s)30位において、該アミノ酸残基はMである;
(t)31位において、該アミノ酸残基は、YまたはFである;
(u)32位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(v)33位において、該アミノ酸残基は、TまたはSである;
(w)35位において、該アミノ酸残基はLである;
(x)37位において、該アミノ酸残基は、R、G、EまたはQである;
(y)39位において、該アミノ酸残基は、AまたはSである;
(z)40位において、該アミノ酸残基は、FまたはLである;
(aa)45位において、該アミノ酸残基は、YまたはFである;
(ab)47位において、該アミノ酸残基は、RまたはGである;
(ac)48位において、該アミノ酸残基はGである;
(ad)49位において、該アミノ酸残基は、K、R、またはQである;
(ae)51位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(af)52位において、該アミノ酸残基はSである;
(ag)53位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(ah)54位において、該アミノ酸残基はAである;
(ai)57位において、該アミノ酸残基は、HまたはNである;
(aj)58位において、該アミノ酸残基は、Q、K、RまたはPである;
(ak)59位において、該アミノ酸残基はAである;
(al)60位において、該アミノ酸残基はEである;
(am)61位において、該アミノ酸残基は、HまたはRである;
(an)63位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(ao)65位において、該アミノ酸残基は、E、PまたはQである;
(ap)67位において、該アミノ酸残基は、QまたはRである;
(aq)68位において、該アミノ酸残基は、KまたはEである;
(ar)69位において、該アミノ酸残基はQである;
(as)79位において、該アミノ酸残基はEである;
(at)80位において、該アミノ酸残基はGである;
(au)81位において、該アミノ酸残基は、Y、HまたはFである;
(av)82位において、該アミノ酸残基はRである;
(aw)83位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(ax)84位において、該アミノ酸残基はQである;
(ay)86位において、該アミノ酸残基はAである;
(az)89位において、該アミノ酸残基は、G、TまたはSである;
(ba)90位において、該アミノ酸残基はLである;
(bb)91位において、該アミノ酸残基は、L、IまたはVである;
(bc)92位において、該アミノ酸残基は、RまたはKである;
(bd)93位において、該アミノ酸残基はHである;
(be)96位において、該アミノ酸残基は、EまたはQである;
(bf)97位において、該アミノ酸残基はIである;
(bg)100位において、該アミノ酸残基は、KまたはNである;
(bh)101位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(bi)103位において、該アミノ酸残基は、AまたはVである;
(bj)104位において、該アミノ酸残基はDである;
(bk)105位において、該アミノ酸残基は、M、LまたはIである;
(bl)106位において、該アミノ酸残基はLである;
(bm)112位において、該アミノ酸残基は、TまたはAである;
(bn)113位において、該アミノ酸残基は、SまたはTである;
(bo)114位において、該アミノ酸残基はAである;
(bp)115位において、該アミノ酸残基はSである;
(bq)119位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(br)120位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(bs)123位において、該アミノ酸残基は、FまたはLである;
(bt)125位において、該アミノ酸残基はEである;
(bu)126位において、該アミノ酸残基は、QまたはHである;
(bv)位128において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(bw)129位において、該アミノ酸残基はVまたはIである;
(bx)130位において、該アミノ酸残基はFである;
(by)131位において、該アミノ酸残基は、DまたはEである;
(bz)132位において、該アミノ酸残基はTである;
(ca)135位において、該アミノ酸残基はVである;
(cb)138位において、該アミノ酸残基はHである;
(cc)139位において、該アミノ酸残基はIである;
(cd)140位において、該アミノ酸残基は、LまたはMである;
(ce)142位において、該アミノ酸残基はYである;
(cf)143位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(cg)145位において、該アミノ酸残基は、LまたはIである;および
(ch)146位において、該アミノ酸残基はTである、
に適合する、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目28)
項目27に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで(a)〜(ch)において特定される位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%は、(a)〜(ch)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目29)
項目17に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、以下の制限:
(a)9位、76位、94位、および110位において、該アミノ酸残基はAである;
(b)29位および108位において、該アミノ酸残基はCである;
(c)34位において、該アミノ酸残基はDである;
(d)95位において、該アミノ酸残基はEである;
(e)56位において、該アミノ酸残基はFである;
(f)43位、44位、66位、74位、87位、102位、116位、122位、127位および136位において、該アミノ酸残基はGである;
(g)41位において、該アミノ酸残基はHである;
(h)7位において、該アミノ酸残基はIである;
(i)85位において、該アミノ酸残基はKである;
(j)20位、42位、50位、78位および121位において、該アミノ酸残基はLである;
(k)1位および141位において、該アミノ酸残基はMである;
(l)23位および109位において、該アミノ酸残基はNである;
(m)22位、25位、133位、134位および137位において、該アミノ酸残基はPである;
(n)71位において、該アミノ酸残基はQである;
(o)16位、21位、73位、99位および111位において、該アミノ酸残基はRである;
(p)55位において、該アミノ酸残基はSである;
(q)77位において、該アミノ酸残基はTである;
(r)107位において、該アミノ酸残基はWである;および
(s)13位、46位、70位および118位において、該アミノ酸残基はYである、に適合する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目30)
項目1〜29のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下からなる群より選択される1以上のアミノ酸残基:
(a)14位において、該アミノ酸残基はDである;
(b)18位において、該アミノ酸残基はEである;
(c)26位において、該アミノ酸残基はMまたはVである;
(e)30位において、該アミノ酸残基はIである;
(f)32位において、該アミノ酸残基はDである;
(g)36位において、該アミノ酸残基はMまたはTである;
(i)37位において、該アミノ酸残基はCである;
(j)38位において、該アミノ酸残基はDである;
(j)53位において、該アミノ酸残基はVである;
(k)58位において、該アミノ酸残基はRである;
(l)61位において、該アミノ酸残基はRである;
(m)62位において、該アミノ酸残基はLである;
(n)64位において、該アミノ酸残基はIまたはFである;
(o)65位において、該アミノ酸残基はPである;
(p)72位において、該アミノ酸残基はIである;
(q)75位において、該アミノ酸残基はVである;
(r)88位において、該アミノ酸残基はTである;
(s)89位において、該アミノ酸残基はGである;
(t)91位において、該アミノ酸残基はLである;
(u)98位において、該アミノ酸残基はIである;
(v)105位において、該アミノ酸残基はIである;
(w)112位において、該アミノ酸残基はAである;
(x)124位において、該アミノ酸残基はGまたはCである;
(y)128位において、該アミノ酸残基はDである;
(z)140位において、該アミノ酸残基はMである;
(aa)143位において、該アミノ酸残基はRである;および
(ab)144位において、該アミノ酸残基はWである、
を含む、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目31)
項目30に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで(a)〜(ab)において特定される位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、(a)〜(ab)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目32)
項目17〜31のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下:
(a)41位において、該アミノ酸残基はHである;
(b)138位において、該アミノ酸残基はHである;
(c)34位において、該アミノ酸残基はNである;および
(e)55位において、該アミノ酸残基はSである、
からなる群より選択される1以上のアミノ酸残基を含む
、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目33)
グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有するタンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドは、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択される、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目34)
項目1に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目35)
項目1に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、グリホセートN−アシルトランスフェラーゼ活性を有する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目36)
項目34に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記ポリペプチドは、グリホセートについて少なくとも10mM −1 −1 のk cat /K でグリホセートのアセチル化を触媒する、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目37)
項目34に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、ここで前記ポリペプチドは、アミノメチルホスホン酸のアセチル化を触媒する、ポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目38)
項目1に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドを含む、核酸構築物。
(項目39)
項目1に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドに作動可能に連結されたプロモーターを含む、項目38に記載の核酸構築物であって、ここで該プロモーターは、該ポリヌクレオチドに関して異種であり、前記コードされるポリペプチドの十分な発現を引き起こして、該核酸構築物で形質転換された植物細胞のグリホセート耐性を増強するに有効である、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目40)
項目1に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドは、選択マーカーとして機能する、項目38に記載の核酸構築物。
(項目41)
前記構築物はベクターである、項目38に記載の核酸構築物。
(項目42)
有効なレベルの第2のポリペプチドを発現する細胞または生物に対して検出可能な表現型形質を付与する、該第2のポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド配列をさらに含む、項目41に記載のベクター。
(項目43)
前記検出可能な表現型形質は、選択マーカーとして機能する、項目42に記載のベクター。
(項目44)
前記検出可能な表現型形質は、除草剤耐性および目視可能なマーカーからなる群より選択される、項目42に記載のベクター。
(項目45)
前記ベクターはT−DNA配列をさらに含む、項目41に記載のベクター。
(項目46)
前記単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドは、調節性配列に作動可能に連結される、項目41に記載のベクター。
(項目47)
前記ベクターは植物形質転換ベクターである、項目41に記載のベクター。
(項目48)
少なくとも1つの、項目1に記載の単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドを含む細胞であって、ここで該ポリヌクレオチドは、該細胞に対して異種である、細胞。
(項目49)
前記単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドは、調節性配列に作動可能に連結される、項目48に記載の細胞。
(項目50)
項目41に記載のベクターによって形質導入された、細胞。
(項目51)
前記細胞は、トランスジェニック植物細胞である、項目49または50に記載の細胞。
(項目52)
前記トランスジェニック植物細胞は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有する外因性ポリペプチドを発現する、項目51に記載のトランスジェニック植物細胞。
(項目53)
前記トランスジェニック植物細胞は、グリホセートN−アシルトランスフェラーゼ活性を有する外因性ポリペプチドを発現する。項目51に記載のトランスジェニック植物細胞。
(項目54)
項目52の細胞を含む、トランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目55)
項目53に記載の細胞を含む、トランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目56)
前記植物または植物外植片は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチドを発現する、項目54に記載のトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目57)
前記植物または植物外植片は、グリホセートN−アシルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチドを発現する、項目55に記載のトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目58)
前記植物または植物外植片は、Eleusine、Lollium、Bambusa、Brassica、Dactylis、Sorghum、Pennisetum、Zea、Oryza、Triticum、Secale、Avena、Hordeum、Saccharum、Coix、GlycineおよびGossypiumからなる属の群より選択される農作物植物である、項目56に記載のトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目59)
前記植物または植物外植片は、Eleusine、Lollium、Bambusa、Brassica、Dactylis、Sorghum、Pennisetum、Zea、Oryza、Triticum、Secale、Avena、Hordeum、Saccharum、Coix、GlycineおよびGossypiumからなる属の群より選択される農作物植物である、項目57に記載のトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目60)
前記植物または植物外植片は、Arabidopsisである、項目56に記載のトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目61)
前記植物または植物外植片は、Arabidopsisである、項目57に記載のトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目62)
前記植物または植物外植片は、Gossypiumである、項目56に記載のトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目63)
前記植物または植物外植片は、Gossypiumである、項目57に記載のトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目64)
前記植物または植物外植片は、同じ種、系統または品種の野生型植物と比較して、グリホセートに対する増強された耐性を示す、項目56に記載のトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目65)
前記植物または植物外植片は、同じ種、系統または品種の野生型植物と比較して、グリホセートに対する増強された耐性を示す、項目57に記載のトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目66)
項目56に記載の植物によって生成される、種子。
(項目67)
項目57に記載の植物によって生成される、種子。
(項目68)
異種遺伝子を含むトランスジェニック植物であって、該遺伝子は、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択され、該遺伝子は、グリホセートについて少なくとも10mM −1 −1 のk cat /K を有するグリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードし、ここで該植物は、除草剤適用に起因する有意な収率減少なしで、該異種遺伝子を欠いている同じ植物の生長を阻害するに有効なレベルで適用されるグリホセートに対する耐性を示す、
トランスジェニック植物。
(項目69)
前記グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼは、アミノメチルホスホン酸のアセチル化を触媒する、項目68に記載のトランスジェニック植物。
(項目70)
以下を含む単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって:
(a)BLOSUM62行列、ギャップ存在ペナルティ11、およびギャップ伸長ペナルティ1を使用して、配列番号300、配列番号445および配列番号457からなる群より選択される配列と最適に整列させて、少なくとも460の類似性スコアを出し得るアミノ配列であって、
ここで、該アミノ酸配列は、以下:
(i)18位および38位に、Z5アミノ酸残基;
(ii)62位に、Z1アミノ酸残基;
(iii)124位に、Z6アミノ酸残基;および
(iv)144位に、Z2アミノ酸残基、
からなる群より選択される少なくとも1つ以上のアミノ酸残基を含有し、
ここで:
Z1は、A、I、L、MおよびVからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z2は、F、WおよびYからなる群より選択されるアミノ酸残基であり、
Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸残基であり、
Z6は、C、GおよびPからなる群より選択されるアミノ酸残基である、
アミノ酸配列;または、
(b)その相補的ヌクレオチド配列、
を含む、単離されたポリペプチドまたは組み換えポリペプチド。
(項目71)
項目1に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列中のアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)2位、4位、15位、19位、26位、28位、31位、45位、51位、54位、86位、90位、91位、97位、103位、105位、106位、114位、123位、129位、139位、および/または145位において、該アミノ酸残基は、B1である;および
(b)3位、5位、8位、10位、11位、14位、17位、24位、27位、32位、37位、47位、48位、49位、52位、57位、58位、61位、63位、68位、69位、79位、80位、82位、83位、89位、92位、100位、101位、104位、119位、120位、125位、126位、128位、131位、および/または143位において、該アミノ酸残基は、B2である;
に適合し、ここでB1は、A、I、L、M、F、W、Y、およびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そしてB2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、S、およびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目72)
項目70に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、以下の制限:
(a)2位、4位、15位、19位、26位、28位、51位、54位、86位、90位、91位、97位、103位、105位、106位、114位、129位、139位、および/または145位において、該アミノ酸残基はZ1である;
(b)31位および/または45位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(c)8位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(d)89位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ6である;
(e)82位、92位、101位および/または120位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(f)3位、11位、27位および/または79位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(g)18位において、該アミノ酸残基はZ4またはZ5である;
(h)123位において、該アミノ酸残基はZ1またはZ2である;
(i)12位、33位、35位、39位、53位、59位、112位、132位、135位、140位および/または146位において、該アミノ酸残基はZ1またはZ3である;
(j)30位において、該アミノ酸残基はZ1である;
(k)6位において、該アミノ酸残基はZ6である;
(l)81位において、該アミノ酸残基はZ2またはZ4である;
(m)113位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(n)138位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(o)142位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(p)57位および/または126位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ4である;;
(q)5位、17位および61位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(r)24位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(s)104位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(t)52位および/または69位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(u)14位および/または119位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(v)10位、32位、63位および/または83位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(w)48位および/または80位において、該アミノ酸残基はZ6である;
(x)40位において、該アミノ酸残基はZ1またはZ2である;
(y)96位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ5である;
(z)65位において、該アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6である;
(aa)84位および/または115位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(ab)93位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(ac)130位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(ad)58位において、該アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6である;
(ae)47位において、該アミノ酸残基はZ4またはZ6である;
(af)49位および/または100位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ4である;
(ag)68位において、該アミノ酸残基はZ4またはZ5である;
(ah)143位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(ai)131位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(aj)125位および/または128位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(ak)67位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ4である;
(al)60位において、該アミノ酸残基はZ5である;および
(am)37位において、該アミノ酸残基はZ4またはZ6である;
に適合し、ここで
Z1は、A、I、L、M、およびVからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z2は、F、W、およびYからなる群より選択されるアミノ酸であり;
Z3は、N、Q、S、およびTからなる群より選択されるアミノ酸であり;
Z4は、R、H、およびKからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;そして
Z6は、C、G、およびPからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目73)
項目72に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで(a)〜(am)に特定される位置において対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、(a)〜(am)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目74)
項目70〜73のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が以下の制限:
(a)1位、7位、9位、13位、20位、36位、42位、46位、50位、56位、64位、70位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、107位、110位、117位、118位、121位および/または141位において、該アミノ酸残基はB1である;および
(b)16位、21位、22位、23位、25位、29位、34位、41位、43位、44位、55位、66位、71位、73位、74位、77位、85位、87位、88位、95位、99位、102位、108位、109位、111位、116位、122位、127位、133位、134位、136位および/または137位において、該アミノ酸残基はB2である;
に適合し、ここでB1は、A、I、L、M、F、W、Y、およびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そして
B2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、S、およびTからなる群より選択
されるアミノ酸である、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目75)
項目70〜73のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)1位、7位、9位、13位、20位、42位、46位、50位、56位、64位、70位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、107位、110位、117位、118位、121位および/または141位において、該アミノ酸残基はB1である;および
(b)16位、21位、22位、23位、25位、29位、34位、36位、41位、43位、44位、55位、66位、71位、73位、74位、77位、85位、87位、88位、95位、99位、102位、108位、109位、111位、116位、122位、127位、133位、134位、136位、および/または137位において、該アミノ酸残基はB2である;
に適合し、ここで
B1は、A、I、L、M、F、W、Y、およびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そして
B2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、S、およびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目76)
項目79〜73のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%は、以下の制限:
(a)1位、7位、9位、20位、42位、50位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、110位、121位、および/または141位において、該アミノ酸残基はZ1である;
(b)13位、46位、56位、70位、107位、117位、および/または118位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(c)23位、55位、71位、77位、88位、および/または109位において、該アミノ酸残基はZ3であり;
(d)16位、21位、41位、73位、85位、99位、および/または111位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(e)34位および/または95位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(f)22位、25位、29位、43位、44位、66位、74位、87位、102位、108位、116位、122位、127位、133位、134位、136位、および/または137位において、該アミノ酸残基はZ6である;
に適合し、ここで
Z1は、A、I、L、M、およびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z2は、F、W、およびYからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z3は、N、Q、S、およびTからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z4は、R、H、およびKからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸であり;そしてZ6は、C、G、およびPからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目77)
項目76に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、36位において、Z1およびZ3からなる群より選択されるアミノ酸残基を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目78)
項目76または77に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、64位において、Z1およびZ2からなる群より選択されるアミノ酸残基を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目79)
項目70〜78のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、以下の制限:
(a)2位において、該アミノ酸残基はIまたはLである;
(b)3位において、該アミノ酸残基はEである;
(c)4位において、該アミノ酸残基はVまたはIである;
(d)5位において、該アミノ酸残基はKである;
(e)6位において、該アミノ酸残基はPである;
(f)8位において、該アミノ酸残基はNである;
(g)10位において、該アミノ酸残基はEである;
(h)11位において、該アミノ酸残基はDまたはEである;
(i)12位において、該アミノ酸残基はTである;
(j)14位において、該アミノ酸残基はEまたはDである;
(k)15において、該アミノ酸残基はLである;
(l)17位において、該アミノ酸残基はHである;
(m)18位において、該アミノ酸残基は、R、EまたはKである;
(n)19位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(o)24位において、該アミノ酸残基はQである;
(p)26位において、該アミノ酸残基は、M、L、VまたはIである;
(q)27位において、該アミノ酸残基はEである;
(r)28位において、該アミノ酸残基は、AまたはVである;
(s)30位において、該アミノ酸残基はMである;
(t)31位において、該アミノ酸残基は、YまたはFである;
(u)32位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(v)33位において、該アミノ酸残基は、TまたはSである;
(w)35位において、該アミノ酸残基はLである;
(x)37位において、該アミノ酸残基は、R、G、EまたはQである;
(y)39位において、該アミノ酸残基は、AまたはSである;
(z)40位において、該アミノ酸残基は、FまたはLである;
(aa)45位において、該アミノ酸残基は、YまたはFである;
(ab)47位において、該アミノ酸残基は、RまたはGである;
(ac)48位において、該アミノ酸残基はGである;
(ad)49位において、該アミノ酸残基は、K、R、またはQである;
(ae)51位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(af)52位において、該アミノ酸残基はSである;
(ag)53位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(ah)54位において、該アミノ酸残基はAである;
(ai)57位において、該アミノ酸残基は、HまたはNである;
(aj)58位において、該アミノ酸残基は、Q、K、RまたはPである;
(ak)59位において、該アミノ酸残基はAである;
(al)60位において、該アミノ酸残基はEである;
(am)61位において、該アミノ酸残基は、HまたはRである;
(an)63位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(ao)65位において、該アミノ酸残基は、E、PまたはQである;
(ap)67位において、該アミノ酸残基は、QまたはRである;
(aq)68位において、該アミノ酸残基は、KまたはEである;
(ar)69位において、該アミノ酸残基はQである;
(as)79位において、該アミノ酸残基はEである;
(at)80位において、該アミノ酸残基はGである;
(au)81位において、該アミノ酸残基は、Y、HまたはFである;
(av)82位において、該アミノ酸残基はRである;
(aw)83位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(ax)84位において、該アミノ酸残基はQである;
(ay)86位において、該アミノ酸残基はAである;
(az)89位において、該アミノ酸残基は、G、TまたはSである;
(ba)90位において、該アミノ酸残基はLである;
(bb)91位において、該アミノ酸残基は、L、IまたはVである;
(bc)92位において、該アミノ酸残基は、RまたはKである;
(bd)93位において、該アミノ酸残基はHである;
(be)96位において、該アミノ酸残基は、EまたはQである;
(bf)97位において、該アミノ酸残基はIである;
(bg)100位において、該アミノ酸残基は、KまたはNである;
(bh)101位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(bi)103位において、該アミノ酸残基は、AまたはVである;
(bj)104位において、該アミノ酸残基はDである;
(bk)105位において、該アミノ酸残基は、M、LまたはIである;
(bl)106位において、該アミノ酸残基はLである;
(bm)112位において、該アミノ酸残基は、TまたはAである;
(bn)113位において、該アミノ酸残基は、SまたはTである;
(bo)114位において、該アミノ酸残基はAである;
(bp)115位において、該アミノ酸残基はSである;
(bq)119位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(br)120位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(bs)123位において、該アミノ酸残基は、FまたはLである;
(bt)125位において、該アミノ酸残基はEである;
(bu)126位において、該アミノ酸残基は、QまたはHである;
(bv)128位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(bw)129位において、該アミノ酸残基は、VまたはIである;
(bx)130位において、該アミノ酸残基はFである;
(by)131位において、該アミノ酸残基は、DまたはEである;
(bz)132位において、該アミノ酸残基はTである;
(ca)135位において、該アミノ酸残基はVである;
(cb)138位において、該アミノ酸残基はHである;
(cc)139位において、該アミノ酸残基はIである;
(cd)140位において、該アミノ酸残基は、LまたはMである;
(ce)142位において、該アミノ酸残基はYである;
(cf)143位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(cg)145位において、該アミノ酸残基は、LまたはIである;そして
(ch)146位において、該アミノ酸残基はTである、
に適合する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目80)
項目10に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで(a)〜(ch)において特定される位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、(a)〜(ch)に特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目81)
項目70に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%は、以下の制限:
(a)9位、76位、94位および110位において、該アミノ酸残基Aである;
(b)29位および108位において、該アミノ酸残基はCである;
(c)34位において、該アミノ酸残基はDである;
(d)95位において、該アミノ酸残基はEである;
(e)56位において、該アミノ酸残基はFである;
(f)43位、44位、66位、74位、87位、102位、116位、122位、127位および136位において、該アミノ酸残基はGである;
(g)41位において、該アミノ酸残基はHである;
(h)7位において、該アミノ酸残基はIである;
(i)85位において、該アミノ酸残基はKである;
(j)20位、42位、50位、78位および121位において、該アミノ酸残基はLである;
(k)1位および141位において、該アミノ酸残基はMである;
(l)23位および109位において、該アミノ酸残基はNである;
(m)22位、25位、133位、134位および137位において、該アミノ酸残基はPである;
(n)71位において、該アミノ酸残基はQである;
(o)16位、21位、73位、99および111位において、該アミノ酸残基はRである;
(p)55位において、該アミノ酸残基はSである;
(q)77位において、該アミノ酸残基はTである;
(r)107位において、該アミノ酸残基はWである;および
(s)13位、46位、70位および118位において、該アミノ酸残基はYである、に適合する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目82)
項目70〜81のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下:
(a)36位において、該アミノ酸残基は、M、L、またはTである;
(b)72位において、該アミノ酸残基は、LまたはIである;
(c)75位において、該アミノ酸残基は、MまたはVである;
(d)64位において、該アミノ酸残基は、L、I、またはFである;
(e)88位において、該アミノ酸残基は、TまたはSである;
(f)117位において、該アミノ酸残基は、YまたはFである、
からなる群より選択される、アミノ酸残基を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目83)
項目70〜83のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下:
(a)14位において、該アミノ酸残基は、Dである;
(b)18位において、該アミノ酸残基は、Eである;
(c)26位において、該アミノ酸残基は、MまたはVである;
(e)30位において、該アミノ酸残基は、Iである;
(f)32位において、該アミノ酸残基は、Dである;
(g)36位において、該アミノ酸残基は、MまたはTである;
(i)37位において、該アミノ酸残基は、Cである;
(j)38位において、該アミノ酸残基は、Dである;
(j)53位において、該アミノ酸残基は、Vである;
(k)58位において、該アミノ酸残基は、Rである;
(l)61位において、該アミノ酸残基は、Rである;
(m)62位において、該アミノ酸残基は、Lである;
(n)64位において、該アミノ酸残基は、IまたはFである;
(o)65位において、該アミノ酸残基は、Pである;
(p)72位において、該アミノ酸残基は、Iである;
(q)75位において、該アミノ酸残基は、Vである;
(r)88位において、該アミノ酸残基は、Tである;
(s)89位において、該アミノ酸残基は、Gである;
(t)91位において、該アミノ酸残基は、Lである;
(u)98位において、該アミノ酸残基は、Iである;
(v)105位において、該アミノ酸残基は、Iである;
(w)112位において、該アミノ酸残基は、Aである;
(x)124位において、該アミノ酸残基は、GまたはCである;
(y)128位において、該アミノ酸残基は、Dである;
(z)140位において、該アミノ酸残基は、Mである;
(aa)143位において、該アミノ酸残基は、Rである;および
(ab)144位において、該アミノ酸残基は、Wである;
からなる群より選択される1以上のアミノ酸残基を含む、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目84)
項目83に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで(a)〜(ab)において特定される位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、(a)〜(ab)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目85)
項目70〜84のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下:
(a)41位において、該アミノ酸残基はHである;
(b)138位において、該アミノ酸残基はHである;
(c)34位において、該アミノ酸残基はNである;および
(d)55位において、該アミノ酸残基はSである、
からなる群より選択される1以上のアミノ酸残基を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目86)
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、該ポリペプチドは、以下:
(a)配列番号577と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;
(b)配列番号578と少なくとも97%同一なアミノ酸配列;
(c)配列番号621と少なくとも97%同一なアミノ酸配列;
(d)配列番号579と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;
(e)配列番号602と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;
(f)配列番号697と少なくとも95%同一なアミノ酸配列;
(g)配列番号721と少なくとも96%同一なアミノ酸配列;
(h)配列番号613と少なくとも97%同一なアミノ酸配列;
(i)配列番号677と少なくとも89%同一なアミノ酸配列;
(j)配列番号584と少なくとも96%同一なアミノ酸配列;
(k)配列番号707と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;
(l)配列番号616と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;
(m)配列番号612と少なくとも96%同一なアミノ酸配列;
(n)配列番号590と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;
(o)(a)〜(n)の任意の1つと相補的なアミノ酸配列、
からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目87)
項目86に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下:
(i)18および38位において、Z5アミノ酸残基;
(ii)62位において、Z1アミノ酸残基;
(iii)124位において、Z6アミノ酸残基;および
(iv)144位において、Z2アミノ酸残基、
からなる群より選択される1以上のアミノ酸残基を含み、ここで:
Z1は、A、I、L、M、およびVからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z2は、F、W、およびYからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;
Z6は、C、G、およびPからなる群より選択されるアミノ酸残基である、
単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目88)
項目86に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)2位、4位、15位、19位、26位、28位、31位、45位、51位、54位、86位、90位、91位、97位、103位、105位、106位、114位、123位、129位、139位、および/または145位において、該アミノ酸残基はB1である;および
(b)3位、5位、8位、10位、11位、14位、17位、24位、27位、32位、37位、47位、48位、49位、52位、57位、58位、61位、63位、68位、69位、79位、80位、82位、83位、89位、92位、100位、101位、104位、119位、120位、125位、126位、128位、131位、および/または143位において、該アミノ酸残基はB2である;
に適合し、ここで:
B1は、A、I、L、M、F、W、YおよびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そして
B2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目89)
項目86に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、以下の制限:
(a)2位、4位、15位、19位、26位、28位、51位、54位、86位、90位、91位、97位、103位、105位、106位、114位、129位、139位、および/または145位において、該アミノ酸残基は、Z1である;
(b)31位および/または45位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(c)8位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(d)89位において、該アミノ酸残基は、Z3またはZ6である;
(e)82位、92位、101位および/または120位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(f)3位、11位、27位および/または79位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(g)18位において、該アミノ酸残基は、Z4またはZ5である;
(h)123位において、該アミノ酸残基は、Z1またはZ2である;
(i)12位、33位、35位、39位、53位、59位、112位、132位、135位、140位、および/または146位において、該アミノ酸残基は、Z1またはZ3である;
(j)30位において、該アミノ酸残基はZ1である;
(k)6位において、該アミノ酸残基はZ6である;
(1)81位において、該アミノ酸残基は、Z2またはZ4である;
(m)113位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(n)138位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(o)142位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(p)57位および/または126位において、該アミノ酸残基は、Z3またはZ4である;
(q)5位、17位、および61位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(r)24位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(s)104位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(t)52位および/または69位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(u)14位および/または119位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(v)10位、32位、63位、および/または83位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(w)48位および/または80位において、該アミノ酸残基はZ6である;
(x)40位において、該アミノ酸残基は、Z1またはZ2である;
(y)96位において、該アミノ酸残基は、Z3またはZ5である;
(z)65位において、該アミノ酸残基は、Z3、Z4、またはZ6である;
(aa)84位および/または115位において、該アミノ酸残基 is Z3である;
(ab)93位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(ac)130位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(ad)58位において、該アミノ酸残基は、Z3、Z4またはZ6である;
(ae)47位において、該アミノ酸残基は、Z4またはZ6である;
(af)49位および/または100位において、該アミノ酸残基は、Z3またはZ4である;
(ag)68位において、該アミノ酸残基は、Z4またはZ5である;
(ah)143位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(ai)131位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(aj)125位および/または128位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(ak)67位において、該アミノ酸残基はZ3またはZ4である;
(al)60位において、該アミノ酸残基はZ5である;および
(am)37位において、該アミノ酸残基はZ4またはZ6である;
に適合し、ここで
Z1は、A、I、L、MおよびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z2は、F、WおよびYからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z3は、N、Q、SおよびTからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z4は、R、HおよびKからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸であり;そしてZ6は、C、G、およびPからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目90)
項目89に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで(a)〜(am)において特定される位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、(a)〜(am)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目91)
項目86〜90のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)1位、7位、9位、13位、20位、36位、42位、46位、50位、56位、64位、70位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、107位、110位、117位、118位、121位および/または141位において、該アミノ酸残基はB1である;および
(b)16位、21位、22位、23位、25位、29位、34位、41位、43位、44位、55位、66位、71位、73位、74位、77位、85位、87位、88位、95位、99位、102位、108位、109位、111位、116位、122位、127位、133位、134位、136位、および/または137位において、該アミノ酸残基はB2である;
に適合し、ここで
B1は、A、I、L、M、F、W、YおよびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そして
B2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目92)
項目86〜91のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)1位、7位、9位、13位、20位、42位、46位、50位、56位、64位、70位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、107位、110位、117位、118位、121位、および/または141位において、該アミノ酸残基はB1である;および
(b)16位、21位、22位、23位、25位、29位、34位、36位、41位、43位、44位、55位、66位、71位、73位、74位、77位、85位、87位、88位、95位、99位、102位、108位、109位、111位、116位、122位、127位、133位、134位、136位および/または137位において、該アミノ酸残基はB2である;
に適合し、ここで
B1は、A、I、L、M、F、W、YおよびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;そして
B2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目93)
項目86〜91のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が、以下の制限:
(a)1位、7位、9位、20位、42位、50位、72位、75位、76位、78位、94位、98位、110位、121位および/または141位において、該アミノ酸残基はZ1である;
(b)13位、46位、56位、70位、107位、117位、および/または118位において、該アミノ酸残基はZ2である;
(c)23位、55位、71位、77位、88位、および/または109位において、該アミノ酸残基はZ3である;
(d)16位、21位、41位、73位、85位、99位、および/または111位において、該アミノ酸残基はZ4である;
(e)34位および/または95位において、該アミノ酸残基はZ5である;
(f)22位、25位、29位、43位、44位、66位、74位、87位、102位、108位、116位、122位、127位、133位、134位、136位、および/または137位において、該アミノ酸残基はZ6である;
に適合し、ここで
Z1は、A、I、L、MおよびVからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z2は、F、WおよびYからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z3は、N、Q、SおよびTからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z4は、R、HおよびKからなる群より選択されるアミノ酸であり;Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸であり;そしてZ6は、C、GおよびPからなる群より選択されるアミノ酸である、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目94)
項目93に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、36位において、Z1およびZ3からなる群より選択されるアミノ酸残基を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目95)
項目93または94に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、64位において、Z1およびZ2からなる群より選択されるアミノ酸残基を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目96)
項目86〜95のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、以下の制限:
(a)2位において、該アミノ酸残基は、IまたはLである;
(b)3位において、該アミノ酸残基はEである;
(c)4位において、該アミノ酸残基は、VまたはIである;
(d)5位において、該アミノ酸残基はKである;
(e)6位において、該アミノ酸残基はPである;
(f)8位において、該アミノ酸残基はNである;
(g)10位において、該アミノ酸残基はEである;
(h)11位において、該アミノ酸残基は、DまたはEである;
(i)12位において、該アミノ酸残基はTである;
(j)14位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(k)15位において、該アミノ酸残基はLである;
(l)17位において、該アミノ酸残基はHである;
(m)18位において、該アミノ酸残基は、R、EまたはKである;
(n)19位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(o)24位において、該アミノ酸残基はQである;
(p)26位において、該アミノ酸残基は、M、LVまたはIである;
(q)27位において、該アミノ酸残基はEである;
(r)28位において、該アミノ酸残基は、AまたはVである;
(s)30位において、該アミノ酸残基はMである;
(t)31位において、該アミノ酸残基は、YまたはFである;
(u)32位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(v)33位において、該アミノ酸残基は、TまたはSである;
(w)35位において、該アミノ酸残基はLである;
(x)37位において、該アミノ酸残基は、R、G、EまたはQである;
(y)39位において、該アミノ酸残基は、AまたはSである;
(z)40位において、該アミノ酸残基は、FまたはLである;
(aa)45位において、該アミノ酸残基は、YまたはFである;
(ab)47位において、該アミノ酸残基は、RまたはGである;
(ac)48位において、該アミノ酸残基はGである;
(ad)49位において、該アミノ酸残基は、K、R、またはQである;
(ae)51位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(af)52位において、該アミノ酸残基はSである;
(ag)53位において、該アミノ酸残基は、IまたはVである;
(ah)54位において、該アミノ酸残基はAである;
(ai)57位において、該アミノ酸残基は、HまたはNである;
(aj)58位において、該アミノ酸残基は、Q、K、RまたはPである;
(ak)59位において、該アミノ酸残基はAである;
(al)60位において、該アミノ酸残基はEである;
(am)61位において、該アミノ酸残基は、HまたはRである;
(an)63位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(ao)65位において、該アミノ酸残基は、E、PまたはQである;
(ap)67位において、該アミノ酸残基は、QまたはRである;
(aq)68位において、該アミノ酸残基は、KまたはEである;
(ar)69位において、該アミノ酸残基はQである;
(as)79位において、該アミノ酸残基はEである;
(at)80位において、該アミノ酸残基はGである;
(au)81位において、該アミノ酸残基は、Y、HまたはFである;
(av)82位において、該アミノ酸残基はRである;
(aw)83位において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(ax)84位において、該アミノ酸残基はQである;
(ay)86位において、該アミノ酸残基はAである;
(az)89位において、該アミノ酸残基は、G、TまたはSである;
(ba)90位において、該アミノ酸残基はLである;
(bb)91位において、該アミノ酸残基は、L、IまたはVである;
(bc)92位において、該アミノ酸残基は、RまたはKである;
(bd)93位において、該アミノ酸残基はHである;
(be)96位において、該アミノ酸残基は、EまたはQである;
(bf)97位において、該アミノ酸残基はIである;
(bg)100位において、該アミノ酸残基は、KまたはNである;
(bh)101位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(bi)103位において、該アミノ酸残基は、AまたはVである;
(bj)104位において、該アミノ酸残基はDである;
(bk)105位において、該アミノ酸残基は、M、LまたはIである;
(bl)106位において、該アミノ酸残基はLである;
(bm)112位において、該アミノ酸残基は、TまたはAである;
(bn)113位において、該アミノ酸残基は、SまたはTである;
(bo)114位において、該アミノ酸残基はAである;
(bp)115位において、該アミノ酸残基はSである;
(bq)119位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(br)120位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(bs)123位において、該アミノ酸残基は、FまたはLである;
(bt)125位において、該アミノ酸残基はEである;
(bu)126位において、該アミノ酸残基は、QまたはHである;
(bv)位128において、該アミノ酸残基は、EまたはDである;
(bw)129位において、該アミノ酸残基はVまたはIである;
(bx)130位において、該アミノ酸残基はFである;
(by)131位において、該アミノ酸残基は、DまたはEである;
(bz)132位において、該アミノ酸残基はTである;
(ca)135位において、該アミノ酸残基はVである;
(cb)138位において、該アミノ酸残基はHである;
(cc)139位において、該アミノ酸残基はIである;
(cd)140位において、該アミノ酸残基は、LまたはMである;
(ce)142位において、該アミノ酸残基はYである;
(cf)143位において、該アミノ酸残基は、KまたはRである;
(cg)145位において、該アミノ酸残基は、LまたはIである;および
(ch)146位において、該アミノ酸残基はTである、
に適合する、
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目97)
項目96に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで(a)〜(ch)において特定される位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%は、(a)〜(ch)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目98)
項目86に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで以下の位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、以下の制限:
(a)9位、76位、94位、および110位において、該アミノ酸残基はAである;
(b)29位および108位において、該アミノ酸残基はCである;
(c)34位において、該アミノ酸残基はDである;
(d)95位において、該アミノ酸残基はEである;
(e)56位において、該アミノ酸残基はFである;
(f)43位、44位、66位、74位、87位、102位、116位、122位、127位および136位において、該アミノ酸残基はGである;
(g)41位において、該アミノ酸残基はHである;
(h)7位において、該アミノ酸残基はIである;
(i)85位において、該アミノ酸残基はKである;
(j)20位、42位、50位、78位および121位において、該アミノ酸残基はLである;
(k)1位および141位において、該アミノ酸残基はMである;
(l)23位および109位において、該アミノ酸残基はNである;
(m)22位、25位、133位、134位および137位において、該アミノ酸残基はPである;
(n)71位において、該アミノ酸残基はQである;
(o)16位、21位、73位、99位および111位において、該アミノ酸残基はRである;
(p)55位において、該アミノ酸残基はSである;
(q)77位において、該アミノ酸残基はTである;
(r)107位において、該アミノ酸残基はWである;および
(s)13位、46位、70位および118位において、該アミノ酸残基はYである、に適合する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目99)
項目70〜98のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下からなる群より選択される1以上のアミノ酸残基:
(a)14位において、該アミノ酸残基はDである;
(b)18位において、該アミノ酸残基はEである;
(c)26位において、該アミノ酸残基はMまたはVである;
(e)30位において、該アミノ酸残基はIである;
(f)32位において、該アミノ酸残基はDである;
(g)36位において、該アミノ酸残基はMまたはTである;
(i)37位において、該アミノ酸残基はCである;
(j)38位において、該アミノ酸残基はDである;
(j)53位において、該アミノ酸残基はVである;
(k)58位において、該アミノ酸残基はRである;
(l)61位において、該アミノ酸残基はRである;
(m)62位において、該アミノ酸残基はLである;
(n)64位において、該アミノ酸残基はIまたはFである;
(o)65位において、該アミノ酸残基はPである;
(p)72位において、該アミノ酸残基はIである;
(q)75位において、該アミノ酸残基はVである;
(r)88位において、該アミノ酸残基はTである;
(s)89位において、該アミノ酸残基はGである;
(t)91位において、該アミノ酸残基はLである;
(u)98位において、該アミノ酸残基はIである;
(v)105位において、該アミノ酸残基はIである;
(w)112位において、該アミノ酸残基はAである;
(x)124位において、該アミノ酸残基はGまたはCである;
(y)128位において、該アミノ酸残基はDである;
(z)140位において、該アミノ酸残基はMである;
(aa)143位において、該アミノ酸残基はRである;および
(ab)144位において、該アミノ酸残基はWである、
を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目100)
項目99に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで(a)〜(ab)において特定される位置に対応する前記アミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が、(a)〜(ab)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目101)
項目86〜100のいずれかに記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで前記アミノ酸配列は、以下:
(a)41位において、該アミノ酸残基はHである;
(b)138位において、該アミノ酸残基はHである;
(c)34位において、該アミノ酸残基はNである;および
(e)55位において、該アミノ酸残基はSである、
からなる群より選択される1以上のアミノ酸残基を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目102)
項目69に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで該ポリペプチドは、グリホセートについて少なくとも10mM −1 −1 のk cat /K でグリホセートのアセチル化を触媒する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目103)
項目102に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで該ポリペプチドは、グリホセートについて少なくとも100mM −1 −1 のk cat /K でグリホセートのアセチル化を触媒する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目104)
項目103に記載の単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、ここで該ポリペプチドは、アミノメチルホスホン酸のアセチル化を触媒する、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目105)
GAT活性を有するポリペプチドであって、該ポリペプチドは、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択され、該ポリペプチドは、以下
(a)少なくとも約2mM以下のグリホセートについてのK
(b)少なくとも約200μM以下のアセチルCoAについてのK ;および
(c)少なくとも約6/分に等しいk cat
により特徴づけられる、ポリペプチド。
(項目106)
グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有するタンパク質をコードする単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドであって、該ポリヌクレオチドは、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択される、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目107)
グリホセート耐性のトランスジェニック植物または植物細胞を生産する方法であって、該方法は:
(a)植物または植物細胞を、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードするポリヌクレオチドで形質転換する工程であって、該ポリヌクレオチドは、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択される、工程、
(b)該形質転換した植物細胞から、必要に応じてトランスジェニック植物を再生する工程、
を包含する、方法。
(項目108)
核酸構築物を含む植物または植物細胞を選択するための方法であって、該方法は、以下:
(a)核酸構築物を含むトランスジェニック植物または植物細胞を提供する工程であって、ここで該核酸構築物は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードするヌクレオチド配列を含み、該ヌクレオチド配列は、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択される、工程、
(b)該トランスジェニック植物または植物細胞を、グリホセートの存在下で、該グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼが有効なレベルで発現される条件下で生長させ、それにより、該植物または植物細胞が、該核酸構築物を含んでいない場合に生長したときより早く、該トランスジェニック植物または植物細胞が、認識できる速度で生長する、工程、
を包含する、方法。
(項目109)
農作物を含む圃場で雑草を選択的に制御するための方法であって、該方法は、以下:
(a)グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子での形質転換の結果としてグリホセート耐性である農作物の種子または植物を、該圃場に植える工程であって、該遺伝子は、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択される、工程、
(b)該圃場における農作物および雑草に、該農作物に重大な影響を及ぼすことなく該雑草を制御するに十分な量のグリホセートを適用する工程、
を包含する、方法。
(項目110)
前記農作物は、綿実、トウモロコシ、またはダイズである、項目109に記載の方法。
(項目111)
グリホセートに対する増強された耐性を有するトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片であって、ここで該植物または植物外植片は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチドを発現し、該ポリペプチドは、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択され;そして少なくとも1つのポリペプチドは、さらなる機構によってグリホセート耐性を与える、トランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目112)
トランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片であって、ここで該植物または植物外植片は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチドを発現し、該ポリペプチドは、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択され、少なくとも1つのポリペプチドは、さらなる除草剤に対する耐性を与える、トランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目113)
グリホセートに対する増強された耐性を有するトランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片であって、ここで該植物または植物外植片は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチドを発現し、該ポリペプチドは、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択され、少なくとも1つのポリペプチドは、さらなる機構によってグリホセート耐性を与え、少なくとも1つのポリペプチドは、さらなる除草剤に対する耐性を与える、トランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
(項目114)
農作物を含む圃場において雑草を制御するための方法であって、該方法は、以下:
(a)グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子で形質転換された農作物の種子または植物を、圃場に植える工程であって、該遺伝子は、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択され、少なくとも1つの遺伝子は、さらなる機構によってグリホセート耐性を与えるポリペプチドをコードする、工程;および
(b)該圃場における農作物および雑草に、該農作物に重大な影響を及ぼすことなく該圃場における雑草の生長を阻害するに十分なグリホセートの有効な散布を適用する工程、を包含する、方法。
(項目115)
農作物を含む圃場における雑草を選択的に制御するための方法であって、該方法は、以下:
(a)グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子で形質転換された農作物の種子または植物を、圃場に植える工程であって、該遺伝子は、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択され;少なくとも1つの遺伝子は、さらなる除草剤に対する耐性を与えるポリペプチドをコードする、工程;
(b)該農作物に重大な影響を及ぼすことなく、該圃場における雑草の生長を阻害するに十分であるグリホセートおよびさらなる除草剤の同時のまたは経時的な時間差的散布を、該圃場における農作物および雑草に、適用する工程、
を包含する、方法。
(項目116)
農作物を含む圃場における雑草を選択的に制御するための方法であって、該方法は、以下:
(a)グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子で形質転換された農作物の種子または植物を、圃場に植える工程であって、該遺伝子は、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択され;少なくとも1つの遺伝子は、さらなる機構によりグリホセート耐性を与えるポリペプチドをコードし、少なくとも1つの遺伝子は、さらなる除草剤に対する耐性を与えるポリペプチドをコードする、工程;
(b)該農作物に重大な影響を及ぼすことなく、該圃場における雑草の生長を阻害するに十分であるグリホセートおよびさらなる除草剤の同時のまたは経時的な時間差的散布を、該圃場における農作物および雑草に、適用する工程、
を包含する、方法。
(項目117)
以下からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド:
(a)配列番号919に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(b)配列番号929に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(c)配列番号847に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(d)配列番号851に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(e)配列番号853に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(f)配列番号855に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(g)配列番号857に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(h)配列番号861に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(i)配列番号871に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(j)配列番号875に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(k)配列番号881に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(l)配列番号885に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(m)配列番号887に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(n)配列番号889に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(o)配列番号893に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(p)配列番号897に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(q)配列番号899に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(r)配列番号909に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(s)配列番号911に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(t)配列番号837に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(u)配列番号841に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(v)配列番号865に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(w)配列番号869に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;および
(x)配列番号879に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列。
(項目118)
配列番号929に対して少なくとも95%同一であり、配列番号929の33位に対応するアミノ酸位置においてGly残基またはAsn残基を含む、アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含む、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目119)
グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチドをコードする、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドは、以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択される、単離されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目120)
以下からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド:
(a)配列番号919に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;
(b)配列番号929に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;
(c)配列番号847に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(d)配列番号851に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(e)配列番号853に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(f)配列番号855に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(g)配列番号857に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(h)配列番号861に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(i)配列番号871に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(j)配列番号875に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(k)配列番号881に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(l)配列番号885に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(m)配列番号887に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(n)配列番号889に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(o)配列番号893に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(p)配列番号897に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(q)配列番号899に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(r)配列番号909に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(s)配列番号911に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;
(t)配列番号837に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;
(u)配列番号841に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;
(v)配列番号865に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;
(w)配列番号869に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;および
(x)配列番号879に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列。
(項目121)
配列番号929に対して少なくとも95%同一であり、配列番号929の33位に対応するアミノ酸位置においてGly残基またはAsn残基を含むアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド。
(項目122)
以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択されるアミノ酸配列の残基2〜146を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目123)
以下:
Figure 2010220617
からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリヌクレオチド。
(項目124)
植物または植物細胞におけるポリヌクレオチドの発現を増大する方法であって、該方法は、以下:
(a)BLOSUM62行列、ギャップ存在ペナルティ11、およびギャップ伸長ペナルティ1を使用して、配列番号300、配列番号445および配列番号457からなる群より選択される配列と最適に整列させて、少なくとも460の類似性スコアを出し得るアミノ配列を含むポリペプチドコードする核酸配列を含む第1のポリヌクレオチドを得る工程であって、該核酸配列は、開始メチオニンATGコドンを含む、工程;
(b)該開始メチオニンATGコドンのすぐ下流であってかつ隣接させて、該核酸配列に1つまたは2つのGCGコドンまたはGCTコドンを挿入して、改変ポリヌクレオチドを得る工程;および
(c)該改変ポリヌクレオチドで該植物または植物細胞を形質転換する工程であって、ここで該改変ポリヌクレオチドで形質転換された植物または植物細胞は、該第1のポリヌクレオチドで形質転換された植物または植物細胞と比較して、大量のコードされたポリヌクレオチドを蓄積する、工程、
を包含する、方法。
(項目125)
植物において頻繁には利用されない核酸配列における1以上のコドンを同定する工程、および植物において頻繁には利用されない該コドンを、植物においてより頻繁に利用される同じアミノ酸をコードするコドンに代わって使用する工程をさらに包含する、項目124に記載の方法。
本発明は、植物のような生物に、以下に記載される実施形態のうちの1以上によって、グリホセートに対して耐性にするための方法および試薬を提供する。
本発明の一実施形態は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ(「GAT」)ポリペプチドとして本明細書でいわれる新規なポリペプチドを提供する。GATポリペプチドは、(例えば、GATポリペプチドを互いに整列させた場合に、配列類似性に関して)互いに対する構造的類似性によって特徴づけられる。本発明のGATポリペプチドは、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性(すなわち、グリホセートのアセチル化を触媒する能力)を有する。これらのGATポリペプチドは、アセチル基を、アセチルCoAからグリホセートのNに移す。さらに、いくつかのGATポリペプチドは、プロピオニルCoAのプロピオニル基をグリホセートのNに移す。いくつかのGATポリペプチドはまた、グリホセートアナログおよび/またはグリホセート代謝産物(例えば、アミノメチルホスホン酸)のアセチル化を触媒することができる。例示的なGATポリペプチドは、以下:
Figure 2010220617
に対応する。
また提供されるのは、以下のGATポリヌクレオチドとして本明細書でいわれる新規なポリヌクレオチドである:
Figure 2010220617
。GATポリヌクレオチドは、GATポリペプチドをコードする能力によって特徴づけられる。本発明のいくつかの実施形態において、GATポリヌクレオチドは、親のコドンに対して植物で優先的に使用される類似のコドンで、1以上の親のコドンを置換することによって、よりよい植物発現のために操作される。他の実施形態において、GATポリヌクレオチドは、N末端クロロプラスト転移ペプチドをコードするヌクレオチド配列の導入によって改変される。他の実施形態において、GATポリヌクレオチドは、開始Metコドンのすぐ下流であってかつこのコドンに隣接させて、1以上のG+Cコドン(すなわち、GCGまたはGCT)を挿入することによって改変される。
GATポリペプチド、GATポリヌクレオチドおよびグリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性は、以下により詳細に記載される。本発明はさらに、本明細書に記載されるGATポリペプチドおよびGATポリヌクレオチドの特定のフラグメントを包含する。
本発明は、本明細書に記載されるポリペプチドおよびポリヌクレオチドのネイティブでない改変体を包含する。ここでそのコードされるポリペプチドの1以上のアミノ酸が変異される。
特定の好ましい実施形態において、本発明のGATポリヌクレオチドは、以下のように特徴づけられる。BLOSUM62行列、ギャップ存在ペナルティ11、およびギャップ伸長ペナルティ1を使用して、配列番号300、配列番号445および配列番号457からなる群より選択される参照アミノ酸と最適に整列させて、少なくとも460の類似性スコアを出し得る場合、以下の位置のうちの1以上が、以下の制限:(i)18位および38位に、Z5アミノ酸残基;(ii)62位に、Z1アミノ酸残基;(iii)124位に、Z6アミノ酸残基;および(iv)144位に、Z2アミノ酸残基に適合し、ここでZ1は、A、I、L、MおよびVからなる群より選択されるアミノ酸残基であり;Z2は、F、WおよびYからなる群より選択されるアミノ酸残基であり、Z5は、DおよびEからなる群より選択されるアミノ酸残基であり、Z6は、C、GおよびPからなる群より選択されるアミノ酸残基である。
本発明はさらに、以下からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドを提供する:(a)配列番号577と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(b)配列番号578と少なくとも97%同一なアミノ酸配列;(c)配列番号621と少なくとも97%同一なアミノ酸配列;(d)配列番号579と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(e)配列番号602と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(f)配列番号697と少なくとも95%同一なアミノ酸配列;(g)配列番号712と少なくとも96%同一なアミノ酸配列;(h)配列番号613と少なくとも97%同一なアミノ酸配列;(i)配列番号677と少なくとも89%同一なアミノ酸配列;(j)配列番号584と少なくとも96%同一なアミノ酸配列;(k)配列番号707と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(l)配列番号616と少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(m)配列番号612と少なくとも96%同一なアミノ酸配列;(n)配列番号590と少なくとも98%同一なアミノ酸配列。
本発明はさらに、以下からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドを提供する:(a)配列番号919の2位〜146位に少なくとも96%同一なアミノ酸配列(例えば、配列番号917、919、921、923、925、927、833、835、839、843、845、859、863、873、877、891、895、901、905、907、913、915または950);(b)配列番号929の2位〜146位に少なくとも97%同一なアミノ酸配列(例えば、配列番号929、931、835、843、849、または867);(c)配列番号847の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列(例えば、配列番号845または847);(d)配列番号851の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(e)配列番号853の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(f)配列番号855の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列(例えば、配列番号835または855);(g)配列番号857の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(h)配列番号861の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列(例えば、配列番号839、861、または883);(i)配列番号871の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(j)配列番号875の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(k)配列番号881の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(l)配列番号885の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列(例えば、配列番号845または885);(m)配列番号887の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(n)配列番号889の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列(例えば、配列番号863、889、891、または903);(o)配列番号893の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(p)配列番号897の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(q)配列番号899の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(r)配列番号909の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列(例えば、配列番号883または909);(s)配列番号911の2位〜146位に少なくとも98%同一なアミノ酸配列;(t)配列番号837の2位〜146位に少なくとも99%同一なアミノ酸配列;(u)配列番号841の2位〜146位に少なくとも99%同一なアミノ酸配列;(v)配列番号865の2位〜146位に少なくとも99%同一なアミノ酸配列;(w)配列番号869の2位〜146位に少なくとも99%同一なアミノ酸配列;および(x)配列番号879の2位〜146位に少なくとも99%同一なアミノ酸配列。本発明のいくつかの実施形態において、このポリペプチドのアミノ酸配列は、参照アミノ酸配列の2位に対応するアミノ酸のN末端側に、Met、Met−Ala、またはMet−Ala−Alaを含む。
本発明はさらに、配列番号929の2位〜146位に少なくとも95%同一であり、配列番号929の33位に対応するアミノ酸位置にGly残基またはAsn残基を含むアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチド(例えば、配列番号837、849、893、897、905、921、927、929または931)を提供する。本発明のいくつかの実施形態において、このポリペプチドのアミノ酸配列は、参照アミノ酸配列の2位に対応するアミノ酸のN末端側に、Met、Met−Ala、またはMet−Ala−Alaを含む。
本発明はさらに、本発明のポリヌクレオチドを含む核酸構築物を提供する。この構築物は、ベクター(例えば、植物形質転換ベクター)であり得る。いくつかの局面において、本発明のベクターは、T−DNA配列を含む。この構築物は、必要に応じて、GAT配列に作動可能に連結された調節性配列(例えば、プロモーター)を含む。ここでこのプロモーターは、このポリヌクレオチドに対して異種であり、このコードされたポリペプチドの十分な発現を引き起こして、この核酸構築物で形質転換された植物細胞のグリホセート耐性を増強するに有効である。
本発明のいくつかの局面において、GATポリヌクレオチドは、例えば、植物、細菌、放線菌類、酵母、藻類、または他の真菌において、選択マーカーとして機能する。例えば、GATポリヌクレオチド選択マーカーを含むベクターで形質転換された生物は、グリホセートの存在下でのその生長能力に基づいて選択されうる。GATマーカー遺伝子は、この遺伝子を発現する形質転換細胞の選択またはスクリーニングのために使用されうる。
本発明はさらに、積み重なった(stacked)形質を有するベクター(すなわち、GATポリペプチドをコードし、かつ細胞または生物が有効なレベルで第2のポリペプチドを発現する際に検出可能な表現型形質(例えば、疾患耐性または病害虫耐性)を付与する第2のポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド配列もまた含むベクター)を提供する。この検出可能な表現型形質はまた、選択マーカーとして、例えば、除草剤耐性を付与することによって、またはいくつかの種の目視可能なマーカーを提供することによって、機能し得る。
一実施形態において、本発明は、本発明の2以上のポリヌクレオチドを含む組成物を提供する。好ましくは、このGATポリヌクレオチドは、異なる動的パラメーターを有するGATポリペプチドをコードする(すなわち、より低いKを有するGATポリペプチド改変体が、より高いkcatを有するものと合わせられ得る)。さらなる実施形態において、この異なるGATポリヌクレオチドは、クロロプラスト転移配列または他のシグナル配列に連結され得、それにより、異なる細胞区画、オルガネラにおけるGATポリペプチド発現、またはこのGATポリヌクレオチドポリペプチドの1以上の分泌を提供する。
従って、2以上のGATポリヌクレオチドまたはコードされるポリペプチドを含む組成物が、本発明の特徴である。いくつかの場合において、これらの組成物は、例えば、少なくとも3以上のこのような核酸を含む核酸のライブラリーである。本発明の核酸を制限エンドヌクレアーゼ、DNaseもしくはRNaseで消化するか、または他の方法でこの核酸をフラグメント化すること(例えば、機械的剪断、化学的切断など)により生成される組成物はまた、本発明の特徴であり、デオキシリボヌクレオチドトリホスフェートおよび核酸ポリメラーゼ(例えば、熱安定性核酸ポリメラーゼ)とともに、本発明の核酸をインキュベートすることにより、生成される組成物も同様である。
本発明のベクターによって形質導入された細胞、または他の方法で本発明の核酸を組み込んでいる細胞は、本発明の一局面である。好ましい実施形態において、この細胞は、本発明の核酸によってコードされるポリペプチドを発現する。
いくつかの実施形態において、本発明の核酸を組み込んでいる細胞は、植物細胞である。本発明の核酸を組み込んでいるトランスジェニック植物、トランスジェニック植物細胞、およびトランスジェニック植物外植片もまた、本発明の特徴である。いくつかの実施形態において、このトランスジェニック植物、トランスジェニック植物細胞、およびトランスジェニック植物外植片は、本発明の核酸によってコードされるグリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有する外因性ポリペプチドを発現する。本発明はまた、本発明のトランスジェニック植物によって生成されるトランスジェニック種子を提供する。
本発明は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチド、ならびに別の機構(例えば、グリホセート耐性5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンターゼおよび/またはグリホセート耐性グリホセートキシド−レダクターゼ)によりグリホセート耐性を付与するポリペプチドの発現に起因して、グリホセートに対する増強された耐性を有する、トランスジェニック植物、トランスジェニック植物細胞、トランスジェニック植物外植片またはトランスジェニック種子を提供する。さらなる実施形態において、本発明は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチド、別の機構(例えば、グリホセート耐性5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンターゼおよび/またはグリホセート耐性グリホセートキシド−レダクターゼ)によりグリホセート耐性を付与するポリペプチド、ならびにさらなる除草剤に対する耐性を付与するポリペプチド(例えば、変異ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ、スルホンアミド耐性アセトラクテートシンターゼ、スルホンアミド耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、イミダゾリノン耐性アセトラクテートシンターゼ、イミダゾリノン耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、ホスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼおよび変異プロトポルフィリンノゲンオキシダーゼ)の発現に起因して、グリホセートに対する増強された耐性を有するトランスジェニック植物、トランスジェニック植物細胞、トランスジェニック植物外植片、またはトランスジェニック種子を提供する。
本発明はまた、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチド、およびさらなる除草剤に対する耐性を付与するポリペプチド(例えば、変異ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ、スルホンアミド耐性アセトラクテートシンターゼ、スルホンアミド耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、イミダゾリノン耐性アセトラクテートシンターゼ、イミダゾリノン耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、ホスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼおよび変異プロトポルフィリンノゲンオキシダーゼ)の発現に起因して、グリホセートに対する増強された耐性およびさらなる除草剤に対する耐性を有するトランスジェニック植物、トランスジェニック植物細胞、トランスジェニック植物外植片、またはトランスジェニック種子を提供する。本発明はまた、グリホセートに対する増強された耐性および1以上のさらなる導入遺伝子によって付与されうるさらなる望ましい形質を有するトランスジェニック植物、トランスジェニック植物細胞、トランスジェニック植物外植片、またはトランスジェニック種子を提供する。
本発明のポリペプチドをコードする核酸を細胞に導入し、次いで、これらの核酸を発現させ、必要に応じて、細胞または培養培地からこれらのポリペプチドを回収することによる、本発明のポリペプチドを生成する方法は、本発明の特徴である。好ましい実施形態において、本発明のポリペプチドを発現する細胞は、トランスジェニック植物細胞である。
開始メチオニンATGコドンのすぐ下流であってかつ隣接させて、ポリペプチドコード配列に、1つまたは2つのG/Cリッチコドン(例えば、GCGコドンまたはGCTコドン)を挿入すること、ならびに/あるいはこのポリペプチドにおいて、植物において頻繁には利用されない1以上のコドンを、植物においてより頻繁に利用される同じアミノ酸をコードするコドンに代わって使用すること、ならびにこの改変ポリヌクレオチドを植物または植物細胞に導入すること、およびこの改変コード配列を発現させることによる、植物または植物細胞における本発明のポリペプチドの発現レベルを増大させる方法もまた、本発明の特徴である。
以下もまた本発明の特徴である:
Figure 2010220617
Figure 2010220617
に由来する抗原に対して反応するポリクローナル抗血清によって特異的に結合されるが、天然に存在する関連配列(例えば、GenBankアクセッション番号CAA70664の配列の部分配列によって示されるペプチド)には結合しないポリペプチド、ならびに
Figure 2010220617
のいずれか1つ以上から得られ抗原を投与することによって生成され、そして/またはこのような抗原に特異的に結合するが、GenBankアクセッション番号CAA70664の配列に対応する天然に存在するポリペプチドに特異的に結合しない、抗体。
本発明の別の局面は、インビトロまたはインビボで本発明の核酸を組み換えるかまたは変異させることによって、新規なGATポリヌクレオチドまたはGATポリペプチドを生成するためにポリヌクレオチドを多様化する方法に関する。一実施形態において、この組換え性生物は、組み換えGATライブラリーの少なくとも1つのライブラリーである。このようにして生成されたライブラリーは、本発明の実施形態であり、このライブラリーを含む細胞もまた同様である。さらに、本発明の核酸を変異させることによって改変GATポリヌクレオチドを生成する方法は、本発明の実施形態である。本発明の方法によって生成される組換えまたは変異体のGATポリヌクレオチドまたはGATポリペプチドもまた、本発明の実施形態である。
本発明のいくつかの局面において、多様化は、反復組換えを用いることで達成される。この反復組換えは、インビトロ、インビボ、インシリコ、またはこれらの組み合わせで達成されうる。以下により詳細に記載される多様化方法のいくつかの例は、ファミリーシャッフリング法および合成シャッフリング法である。本発明は、グリホセート耐性トランスジェニック植物または植物細胞を生成するための方法を提供し、この方法は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードするポリヌクレオチドで植物または植物細胞を形質転換する工程、および必要に応じて、この形質転換植物細胞からトランスジェニック植物を再生する工程を包含する。いくつかの局面において、このポリヌクレオチドは、GATポリヌクレオチド、必要に応じて、細菌源由来のGATポリヌクレオチドである。本発明のいくつかの局面において、この方法は、同じ種の野生型植物の生長を阻害するグリホセート濃度で、形質転換植物の生長を阻害することなく、この形質転換植物または形質転換植物細胞を生長させる工程を包含する。この方法は、形質転換植物または形質転換植物細胞またはこの植物もしくは細胞の子孫を、漸増濃度のグリホセートおよび/または同じ種の野生型の植物もしくは植物細胞に対して致死的なグリホセート濃度で、生長させる工程を包含する。この方法によって生成されたグリホセート耐性トランスジェニック植物は、例えば、この植物を第2の植物と交配して、この交配の少なくともいくらかの子孫が、グリホセート耐性を示すようにすることで、繁殖させうる。
本発明はさらに、農作物を含む圃場において雑草を選択的に制御するための方法を提供し、この方法は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子での形質転換の結果としてグリホセート耐性である農作物の種子または植物を、該圃場に植える工程、およびこの圃場における農作物および雑草に、この農作物に重大な影響を及ぼすことなく雑草を制御するに十分な量のグリホセートを適用する工程を包含する。
本発明はさらに、農作物を含む圃場において雑草を制御し、この圃場におけるグリホセート耐性の雑草の出現を防止するための方法を提供し、この方法は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子および別の機構によりグリホセート耐性を付与するポリペプチド(例えば、グリホセート耐性5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンターゼおよび/またはグリホセート耐性グリホセートオキシド−レダクターゼ)をコードする遺伝子で形質転換された結果として、グリホセート耐性である農作物の種子または植物を、圃場に植える工程、ならびにこの圃場における農作物および雑草に、この農作物に重大な影響を及ぼすことなくこの雑草を制御するに十分な量のグリホセート適用する工程を包含する。
さらなる実施形態において、本発明は、農作物を含む圃場における雑草を制御し、この圃場における除草剤耐性の雑草の出現を防止するための方法を提供し、この方法は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子、別の機構(例えば、グリホセート耐性5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンターゼおよび/またはグリホセート耐性グリホセートキシド−レダクターゼ)によりグリホセート耐性を付与するポリペプチドをコードする遺伝子、ならびにさらなる除草剤に対する耐性を付与するポリペプチド(例えば、変異ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ、スルホンアミド耐性アセトラクテートシンターゼ、スルホンアミド耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、イミダゾリノン耐性アセトラクテートシンターゼ、イミダゾリノン耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、ホスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼおよび変異プロトポルフィリンノゲンオキシダーゼ)をコードする遺伝子で形質転換された結果として、グリホセート耐性である農作物の種子または植物を圃場に植える工程;ならびにこの農作物に重大な影響を及ぼすことなく、この雑草を制御するに十分な量のグリホセートおよびさらなる除草剤(例えば、ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼインヒビター、スルホンアミド、イミダゾリノン、ビアラフォス、ホスフィノスリシン、アザフェニジン、ブタフェナシル、スルホセート、グルホシネート、およびプロトクスインヒビター)を、この圃場における農作物および雑草に適用する工程を包含する。
本発明はさらに、農作物を含む圃場における雑草を制御し、この圃場における除草剤耐性の雑草の出現を防止するための方法を提供し、この方法は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子、ならびにさらなる除草剤に対する耐性を付与するポリペプチド(例えば、変異ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ、スルホンアミド耐性アセトラクテートシンターゼ、スルホンアミド耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、イミダゾリノン耐性アセトラクテートシンターゼ、イミダゾリノン耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、ホスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼおよび変異プロトポルフィリンノゲンオキシダーゼ)をコードする遺伝子で形質転換された結果として、グリホセート耐性である農作物の種子または植物を圃場に植える工程;ならびにこの農作物に重大な影響を及ぼすことなく、この雑草を制御するに十分な量のグリホセートおよびさらなる除草剤(例えば、ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼインヒビター、スルホンアミド、イミダゾリノン、ビアラフォス、ホスフィノスリシン、アザフェニジン、ブタフェナシル、スルホセート、グルホシネート、およびプロトクスインヒビター)を、この圃場における農作物および雑草に適用する工程を包含する。
本発明はさらに、グリホセートに耐性である遺伝的に形質転換された植物を生成するための方法を提供し、この方法は、植物細胞のゲノムに、組換え二本鎖DNA分子を挿入する工程であって、この分子は、(i)植物細胞において、RNA配列の生成を引き起こすように機能するプロモーター;(ii)GATをコードするRNA配列の生成を引き起こす構造的DNA配列;および(iii)植物細胞において、このRNA配列の3’末端にポリアデニルヌクレオチドのストレッチの付加を引き起こす3’非翻訳領域、を含み、ここでこのプロモーターは、この構造的DNA配列に対して異種であり、このコードされるポリペプチドの十分な発現を引き起こして、このDNA分子で形質転換された植物細胞のグリホセート耐性を増強するように適合されている、工程;形質転換植物細胞を得る工程;ならびにこの形質転換植物細胞から、グリホセートに対する増大した耐性を有する遺伝的に形質転換された植物を再生する工程を包含する。
本発明はさらに、農作物を生成する方法を提供し、この方法は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子で形質転換された結果として、グリホセート耐性である農作物植物を、このような農作物植物が農作物をもたらす条件下で生長させる工程、およびこの農作物植物から農作物を収穫する工程を包含する。これらの方法はしばしば、この農作物植物に、雑草を制御するに有効な濃度で、グリホセートを適用する工程を包含する。例示的な農作物植物としては、綿実、トウモロコシ、およびダイズが挙げられる。
本発明はまた、配列番号1〜10、16、48、190、193、196、202、205、268、300、442、445、448、454、457、515〜830および832〜972に対応する文字列を含む配列記録から構成されるデータベースを含む、コンピューター、コンピューター読み取り可能媒体および一体化システムもまた提供する。このような一体化システムは、必要に応じて、配列番号1〜10、16、48、190、193、196、202、205、268、300、442、445、448、454、457、515〜830および832〜972に対応するいずれか1つ以上の文字列を選択し、各他の核酸配列もしくはアミノ酸配列および/または任意のさらなる核酸配列もしくはアミノ酸配列と整列させ、翻訳し、逆翻訳し、または調べるために設定された1以上の指示を含む。
図1は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ(「GAT」)によって触媒されるグリホセートのN−アセチル化を示す。 図2は、自然発生型GAT活性を発現する例示的Bacillus培養によって生産されたN−アセチルグリホセートのマススペクトル検出を示す。 図3は、細菌の異なる株から単離されたGAT配列およびBacillus subtilisからのyitIの間の相対的同一性を示す表である。 図4は、E. coli培養からのGAT酵素の発現および精製のためのプラスミドpMAXY2120のマップである。 図5は、典型的なGAT酵素反応ミックスにおける、経時的な、増大したN−アセチルグリホセート生産を示すマススペクトロメトリー結果である。 図6は、それからグリホセートについての2.9mMのKが計算されるGAT酵素の動的データのプロットである。 図7は、それからアセチルCoAにつき2μMのKが計算された図6のデータから取った動的データのプロットである。 図8は、AMPA経路を介する土壌中のグリホセートの分解を説明するスキームである。 図9は、グリホセート分解のサルコシン経路を記載するスキームである。 図10は、BLOSUM62行列である。 図11は、プラスミドpMAXY2190のマップである。 図12は、GAT選択マーカーを持つT−DNA構築物を示す。 図13は、GAT選択マーカーを持つ酵母発現ベクターを示す。 図14は、タッセリングにおける植物高さに対するグリホセートの効果を示す。 図15Aおよび15Bは、実施例18に記載するように、添加したKCl(影をつけない棒線)の不存在下、または20mM KClの存在下(影をつけた棒線)においてアッセイした種々のGAT酵素についての、各々、動的パラメーターKおよびkcat/Kの比較を供する。誤差バーは、適用可能であれば、多数のアッセイの標準偏差を表す。 図15Aおよび15Bは、実施例18に記載するように、添加したKCl(影をつけない棒線)の不存在下、または20mM KClの存在下(影をつけた棒線)においてアッセイした種々のGAT酵素についての、各々、動的パラメーターKおよびkcat/Kの比較を供する。誤差バーは、適用可能であれば、多数のアッセイの標準偏差を表す。 図16A、16Bおよび16Cは、実施例19に記載したように、本発明のいくつかのさらに展開されたGAT酵素(影をつけた棒線)の動的パラメーターに対する本発明の種々のGAT酵素(影をつけない棒線)の、各々、動的パラメーターK、kcat、およびkcat/Kの比較を供する。誤差バーは、適用可能であれば、多数のアッセイの標準偏差を表す。 図16A、16Bおよび16Cは、実施例19に記載したように、本発明のいくつかのさらに展開されたGAT酵素(影をつけた棒線)の動的パラメーターに対する本発明の種々のGAT酵素(影をつけない棒線)の、各々、動的パラメーターK、kcat、およびkcat/Kの比較を供する。誤差バーは、適用可能であれば、多数のアッセイの標準偏差を表す。 図16A、16Bおよび16Cは、実施例19に記載したように、本発明のいくつかのさらに展開されたGAT酵素(影をつけた棒線)の動的パラメーターに対する本発明の種々のGAT酵素(影をつけない棒線)の、各々、動的パラメーターK、kcat、およびkcat/Kの比較を供する。誤差バーは、適用可能であれば、多数のアッセイの標準偏差を表す。 図17は、実施例16に記載されたように、種々の温度でのインキュベーションの後における残存GAT活性を示す。 図18は、実施例30に記載されたように、KcatおよびKに対するpHの効果を示す。
(発明の詳細な説明)
本発明は、N−アセチルトランスフェラーゼ活性を呈する酵素の新規なクラスに関する。1つの態様において、本発明は、グリホセートおよびグリホセートアナログをアセチル化することができる酵素、例えば、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ(「GAT」)活性を保有する酵素の新規なクラスに関する。そのような酵素は、化合物の第二級アミンをアセチル化する能力によって特徴付けられる。本発明のいくつかの態様において、図1に模式的に示すように、この化合物は除草剤、例えば、グリホセートである。この化合物はグリホセートアナログ、またはグリホセート分解の代謝産生物、例えば、アミノメチルホスホン酸でもあり得る。グリホセートのアセチル化はグリホセートの異化のための1つの代謝経路において鍵となる触媒工程であるが、天然に存在する単離されたまたは組換え酵素によるグリホセートの酵素的アセチル化は、従来は、記載されていなかった。このようにして、本発明の核酸およびポリペプチドは、除草剤抵抗性を作成するための新しい生化学的経路を提供する。
1つの態様において、本発明はGATポリペプチドをコードする新規な遺伝子を提供する。天然に存在するポリヌクレオチドに対応する単離されたおよび組換えGATポリヌクレオチド、ならびに組換えおよび作成された、例えば、変形されたGATポリヌクレオチドは本発明の特徴である。GATポリヌクレオチドは配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952によって例示される。具体的なGATポリヌクレオチドおよびポリペプチド配列は、本発明を説明するのを助けるために例として掲げ、本明細書中で記載し、および/または特許請求するGATポリヌクレオチドおよびポリペプチドのジーナスの範囲を限定する意図ではない。
また、本発明は、本明細書中で記載された新しいまたは改良された活性につきライブラリーのポリヌクレオチド構成要素の選択に基づいて、改良されたおよび/または増強された特徴、例えば、グリホセートについての改変されたKm、増大した触媒の速度、増大した安定性などを持つGATポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含めたさらなるGAPポリヌクレオチドを生産するための変形されたライブラリーを生成し、それを選択する方法も提供する。そのようなポリヌクレオチドは、グリホセート抵抗性トランスジェニック植物の生産で特に好都合に使用される。
本発明のGAPポリペプチドは新規な酵素活性を呈する。具体的には、合成除草剤グリホセートの酵素アセチル化は、本発明に先立っては認識されていなかった。このようにして、例えば、配列番号:568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、613、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、946、948、950、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971および972によって例示される本明細書中に記載されたポリペプチドは、例えば、植物において、インビボで機能性であるグリホセートの解毒用の新規な生化学経路を提示する。
従って、本発明の核酸およびポリペプチドは、トランスジェニック植物において除草剤選択性の作成のための新しい核酸、ポリペプチドおよび生物学的経路を提供することによって、グリホセート抵抗性植物の創製においてかなり有用である。
定義
本発明を詳細に記載する前に、本発明は、勿論変化させることができる特定の組成物または生物学的系に限定されないことが理解されるべきである。また、本明細書中に用いる技術用語は、特定の具体例のみを記載する目的であり、限定する意図ではないことも理解されるべきである。本明細書および添付の請求の範囲において、単数形態「ある」および「この(その)」は、その内容が明確にそうではないことを指示しない限り複数の対象物を含む。このようにして、例えば、「あるデバイス」への言及は、2つ以上のそのようなデバイスの組合せを含み、「ある遺伝子融合構築物」への言及は、構築物の混合物などを含む。
特記しない限り、本明細書中で用いられるすべての技術および科学用語は、本発明が属する技術分野における当業者によって通常理解されるのと同一の意味を有する。本明細書中に記載されたのと同様または同等のいずれの方法および材料も、本発明のテストを実施するのに用いることができるが、適当な材料および方法の具体的例は本明細書中に記載する。
本発明を記載し、特許請求するにおいて、以下の技術用語を、以下に記載する定義に従って用いるであろう。
従って、本発明の目的では、用語「グリホセート」は、(いずれのその塩も含めた)N−ホスホノメチルグリシンのいずれの除草学的に有効な形態も、およびin plantaにてグリホセートアニオンの生成をもたらす他の形態も含むと考えるべきである。用語「グリホセートアナログ」は、グリホセートアナログが除草的に有効であるようなレベルでEPSPSを阻害する能力を有するグリホセートのいずれの構造的アナログもいう。
本明細書中で用いるように、用語「グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ活性」または「GAT活性」とは、例えば、図1で示されるように、グリホセートの第二級アミン基のアセチル化を触媒する能力をいう。「グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ」または「GAT」は、グリホセート、グリホセートアナログ、および/またはグリホセート一次性代謝産生物(すなわち、AMPAまたはサルコシン)のアミン基のアセチル化を触媒する酵素である。本発明のいくつかの好ましい具体例において、GATは、アセチルCoAからのアセチル基をグリホセートの第二級アミンおよびAMPAの第一級アミンへ移すことができる。加えて、いくつかのGATはプロピオニルCoAのプロピロニル基をグリホセートに移動させることもでき、これは、GATがやはりアセチルトランスフェラーゼであることを示す。本明細書中に記載される例示的GATは約pH5ないし9で活性であり、最適な活性は約pH6.5ないし8.0の範囲におけるものである。活性は、当該分野でよく知られた種々の動的パラメーター、例えば、kcat、Kおよびkcat/Kを用いて定量することができる。これらの動的パラメーターは、実施例7または実施例19において後記するように測定することができる。
用語「ポリヌクレオチド」、「ヌクレオチド配列」および「核酸」は、関連する文脈に応じて、ヌクレオチド(A、C、T、U、Gなど、または天然に存在するまたは人工的なヌクレオチドアナログ)のポリマー、例えば、DNAまたはRNA、またはその代表、例えば、文字ストリングを表すのに用いられる。与えられたポリヌクレオチドまたは相補的ポリヌクレオチドは、いずれかの特定のヌクレオチド配列から決定することができる。
同様に、「アミノ酸配列」は、文脈に応じて、アミノ酸のポリマー(蛋白質、ポリペプチドなど)、またはアミノ酸ポリマーを表す文字ストリングである。用語「蛋白質」、「ポリペプチド」および「ペプチド」は本明細書中では交換可能に用いられる。
ポリヌクレオチド、ポリペプチド、または他の成分は、それが、通常は会合している成分(他の蛋白質、核酸、細胞、合成試薬など)からそれが部分的にまたは完全に分離されると、「単離」されている。核酸またはポリペプチドは、それが人工的な、または作成された、または人工的もしくは作成された蛋白質または核酸に由来すると、「組換え」である。例えば、ベクターまたはいずれかの他の異種位置に、例えば、組換え生物のゲノムに、それが、自然発生的に見出されるようにポリペプチドに通常近接するヌクレオチド配列と会合していないように挿入されるポリヌクレオチドは、組換えポリヌクレオチドである。組換えポリヌクレオチドからインビトロまたはインビボで発現された蛋白質は、組換えポリペプチドの例である。同様に、天然に存在しないポリヌクレオチド配列、例えば、天然に存在する遺伝子の変種は組換え体である。
用語「グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼポリペプチド」および「GATポリペプチド」は、本明細書中で提供される新規なポリペプチドのファミリーのいずれかをいうように相互交換的に用いられる。
用語「グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼポリヌクレオチド」および「GATポリヌクレオチド」は、GATポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを言うように相互交換的に用いられる。
「サブ配列」または「断片」は全配列のいずれかの部分である。
アミノ酸またはポリヌクレオチドポリマーのナンバリングは、該ポリマーの与えられたモノマー成分(アミノ酸残基、取込まれたヌクレオチドなど)の位置が選択された参照ポリペプチドまたはポリヌクレオチド中の同一の残基位置に対応する場合、選択されたアミノ酸ポリマーまたは核酸のナンバリングに対応する。
ベクターは、選択された核酸による細胞形質導入/形質転換、または細胞中の核酸の発現を促進するための組成物である。ベクターは、例えば、プラスミド、コスミド、ウイルス、YAC、細菌、ポリ−リシン、染色体組込みベクター、エピソームベクターなどを含む。
「ポリヌクレオチドまたはアミノ酸配列の実質的に全長」とは、配列の少なくとも約70%、一般には少なくとも約80%、または典型的には約90%以上をいう。
本明細書中で用いるように、「抗体」とは、免疫グロブリン遺伝子または免疫グロブリン遺伝子の断片によって実質的にまたは部分的にコードされる1つ以上のポリペプチドを含む蛋白質をいう。認められている免疫グロブリン遺伝子は、カッパ、ラムダ、アルファ、ガンマ、デルタ、イプシロンおよびミュー定常領域遺伝子、ならびに膨大な免疫グロブリン可変領域遺伝子を含む。軽鎖はカッパまたはラムダのいずれかとして分類される。重鎖はガンマ、ミュー、アルファ、デルタまたはイプシロンとして分類され、これらは、今度は、各々、免疫グロブリンのクラスIgG、IgM、IgA、IgDおよびIgEを定義する。典型的な免疫グロブリン(抗体)構造単位はテトラマーを含む。各テトラマーはポリペプチド鎖の2つの同一な対よりなり、各々の対は1つの「軽」(約25kD)および1つの「重」鎖(約50ないし70kD)を有する。各鎖のN−末端は、主として、抗原認識を担う約100ないし110以上のアミノ酸の可変領域を規定する。用語可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)とは、各々、これらの軽および重鎖をいう。抗体は、無傷免疫グロブリンとして、または種々のペプチダーゼでの消化によって生じた多数のよく特徴付けられた断片として存在する。このようにして、例えば、ペプシンはヒンジ領域中のジスルフィド結合未満で抗体を消化して、F(ab)’2、それ自体はジスルフィド結合によってVH−CH1に連結した軽鎖であるFabのダイマーを生じる。該F(ab)’2は温和な条件下で還元されて、ヒンジ領域中のジスルフィド結合を破壊し、それにより、該F(ab’)2ダイマーをFab’モノマーに変換する。該Fab’モノマーは、実質的には、ヒンジ領域の一部を持つFabである(他の抗体断片のより詳細な記載については、Paul編(1998) Fundamental Immunology (第4版, Raven Press, NY参照))。種々の抗体断片が無傷抗体の消化の観点から定義されているが、当業者であれば、そのようなFab’断片は、化学的に、または組換えDNA技術を利用することによってデ・ノボ合成することができるのを認識するであろう。このようにして、本明細書中で用いる用語抗体は、全抗体の修飾によって生じた、または組換えDNA方法を用いてデ・ノボ合成された抗体断片も含む。抗体は、可変重鎖および可変軽鎖が(直接的に、またはペプチドリンカーを介して)一緒に連結して、連続的ポリペプチドを形成する単一鎖Fv(sFv)抗体を含めた単一鎖抗体を含む。
「葉緑体トランジットペプチド」は、蛋白質と組み合されて翻訳され、蛋白質を、蛋白質が作成される細胞に存在する葉緑体または他のプラスチドタイプへ向けるアミノ酸配列である。「葉緑体トランジット配列」とは、葉緑体トランジットペプチドをコードするヌクレオチド配列をいう。
「シグナルペプチド」は、蛋白質と一緒に翻訳され、蛋白質を分泌系に向けるアミノ酸配列である(Chrispeels(1991) Ann.Rev.Plant Phys.Plant Mol.Biol.42:21−53)。もし蛋白質が液胞に向けられるべきならば、液胞標的化シグナルをさらに加えることができ、あるいはもし小胞体に向けるべきならば、小胞体滞留シグナルを加えることができる。もし蛋白質が核に向けられるべきならば、存在するいずれのシグナルペプチドも除去するべきであり、その代わり、核局所化シグナルを含める(Raikhel.(1992) Plant Phys.100:1627−1632)。
ポリヌクレオチドに適用される用語「多様化」および「多様性」とは、親ポリヌクレオチドの複数の修飾された形態、または複数の親ポリヌクレオチドの創製をいう。ポリヌクレオチドがポリペプチドをコードする場合、ポリヌクレオチドのヌクレオチド配列における多様性は、対応するコードされたポリペプチドの多様性、例えば、複数のポリペプチド変種をコードするポリヌクレオチドの多様なプールをもたらすことができる。本発明のいくつかの具体例において、この配列多様性は、所望の機能的属性を持つ変種につき多様化されたポリヌクレオチドのライブラリー、例えば、増強された機能的特徴を持つGATポリペプチドをコードするポリヌクレオチドをスクリーニング/選択することによって開発される。
用語「コードする」とは、1つ以上のアミノ酸配列につきコードするヌクレオチド配列の能力をいう。該用語は開始または停止コドンを必要としない。アミノ酸配列は、ポリヌクレオチド配列およびその相補体によって供される6つの異なるリーディングフレームのうちのいずれか1つにおいてコードされ得る。
本明細書中で用いる場合、用語「人工的変種」とは、修飾されたGATポリヌクレオチド、例えば、配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952のいずれか1つの修飾された形態、または生物から単離された天然に存在するGATポリヌクレオチドのいずれか1つの修飾された形態によってコードされた、GAT活性を有するポリペプチドをいう。人工的変種が、適当な宿主で発現された場合にそれから生成される修飾されたポリヌクレオチドは、GATポリヌクレオチドの修飾によってヒト介入を介して得られる。
用語「核酸構築物」または「ポリヌクレオチド構築物」は、天然に存在する遺伝子から単離された、あるいはそうでなければ自然発生的には存在しないような核酸のセグメントを含むように修飾された、一本鎖または二本鎖いずれかの核酸分子を意味する。用語核酸構築物は、核酸構築物が本発明のコード配列の発現に必要な制御配列を含む場合には用語「発現カセット」と同義である。
用語「制御配列」は、本明細書中においては、本発明のポリペプチドの発現に必要な、または該発現に有利なすべての成分を含むように定義される。各制御配列は、ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に対して自然発生型または外来性であり得る。そのような制御配列は、限定されるものではないが、リーダー配列、ポリアデニル化配列、プロペプチド配列、プロモーター配列、シグナルペプチド配列、および転写ターミネーター配列を含む。最小で、制御配列はプロモーターおよび転写停止シグナルおよび翻訳停止シグナルを含む。制御配列には、ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列のコード配列と制御配列との連結を容易とする特異的制限部位を導入する目的でリンカーを設けることができる。
用語「作動可能に連結した」とは、本明細書中においては、制御配列が、当該制御配列がポリペプチドの発現を指令するように、DNA配列のコード配列に対して一定の位置に適切に置かれる配置と定義される。
本明細書中において用いる場合、用語「コード配列」は、その蛋白質産生物のアミノ酸配列を直接的に特定するヌクレオチド配列をカバーすることを意図する。コード配列の境界は、一般には、ATG開始コドンで通常は開始するオープンリーディングフレームによって決定される。コード配列は、典型的には、DNA、cDNA、および/または組換えヌクレオチド配列を含む。この意味においては、用語「発現」は、限定されるものではないが、転写、転写後修飾、翻訳、翻訳後修飾、および分泌を含めた、ポリペプチドの生産に関与するいずれの工程も含む。
この意味において、用語「発現ベクター」は、本発明のポリペプチドをコードするセグメントを含み、その転写を供するさらなるセグメントに作動可能に連結した、線状または環状のDNA分子をカバーする。
本明細書中で用いるように、用語「宿主細胞」は、核酸構築物での形質転換に感受性であるいずれの細胞型も含む。
用語「植物」は、全植物、苗条植物器官/構造(例えば、葉、幹および塊茎)、根、花および花の器官/構造(例えば、包葉、萼、花弁、雄蘂、心皮、葯および胚珠)、(胚、胚乳、および種子被覆を含めた)種子および果実(成熟子房)、植物組織(例えば、管組織、地表組織)および細胞(例えば、孔辺細胞、卵細胞、毛状体など)、およびその子孫を含む。本発明の方法で用いることができる植物のクラスは、一般には、被子植物(単子葉植物および双子葉植物)、裸子植物、シダ、および多細胞藻類を含めた、形質転換技術に使用できる高等および下等植物のクラスと同程度に広い。それは、アニュプロイド、ポリプロイド、ジプロイド、ハプロイドおよびヘミ接合体を含めた種々の倍数性の植物を含む。
本明細書中で用いる用語「異種」は、エレメントは自然発生では相互に近接して通常は見出されないことを示す2つ以上のエレメントの間の関係を説明する。このようにして、例えば、それが外来種に由来すれば、あるいはもし同一種からのものであれば、その元来の形態から修飾されていれば、ポリヌクレオチド配列は生物または第二のポリヌクレオチド配列「に対して異種」である。例えば、異種コード配列に作動可能に連結したプロモーターとは、それからプロモーターが由来するものとは異なった種からのコード配列をいい、あるいは、もし同一種からのものであれば、プロモーターと自然発生的には会合していないコード配列(例えば、遺伝子工学により作成されたコード配列、または異なる生態型または品種からの対立遺伝子)をいう。異種ポリペプチドの例は、トランスジェニック生物における組換えポリヌクレオチドから発現されたポリペプチドである。異種ポリヌクレオチドおよびポリペプチドは組換え分子の形態である。
種々のさらなる用語は本明細書中で定義され、そうでなければ特徴付けられる。
グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ
1つの態様において、本発明は、本明細書中では「グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ」、「GAT」または「GAT酵素」という単離されたまたは組換え酵素の新規なファミリーを提供する。GATは、GAT活性、好ましくは、GATを発現するように作成されたトランスジェニック植物に対してある程度のグリホセート耐性を付与するのに十分な活性を有する酵素である。GATのいくつかの例は、後により詳細に記載されるGATポリペプチドを含む。
GAT−媒介グリホセート耐性は、GAT活性、トランスジェニック植物、特定の植物におけるGAT発現レベル、および限定されるものではないが、除草剤適用の性質およびタイミングを含めた多数の他の因子の複合的機能である。当業者であれば、過度の実験無くして、特定の意味におけるグリホセート耐性を行うのに必要なGAT活性のレベルを決定することができる。
GAT活性は、慣用的動的パラメーターkcat、K、およびkcat/Kを用いて特徴付けることができる。kcatはアセチル化の速度の尺度と考えることができ、特に、高い基質濃度においては、Kはその基質(例えば、アセチルCoA、プロピオニルCoAおよびグリホセート)に対するGATの親和性の尺度であり、およびkcat/Kは、基質親和性および触媒速度の双方を考慮する触媒有効性の尺度である。kcat/Kは、基質の濃度が少なくとも部分的に律速である状況において特に重要である。一般に、より高いkcatまたはkcat/Kを持つGATは、より低いkcatまたはkcat/Kを持つもう1つのGATよりも効果的な触媒である。より低いKを持つGATは、より高いKを持つもう1つのGATよりも効果的な触媒である。このようにして、1つのGATがもう1つのGATよりも効果的であるか否かを判断するためには、2つの酵素についての動的パラメーターを比較することができる。kcat、kcat/KおよびKの相対的重要性は、GATが機能することが予測される状況、例えば、グリホセートに対するKに対するグリホセートの予測しうる効果的な濃度に応じて変化するであろう。GAT活性は、限定されるものではないが、安定性、阻害に対する感受性、または他の分子による活性化を含めた多数の機能的特徴のいずれかの点で特徴付けることもできる。
グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼポリペプチド
1つの態様において、本発明は、本明細書中においては、「グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼポリペプチド」または「GATポリペプチド」という単離されたまたは組換えポリペプチドの新規なファミリーを提供する。GATポリペプチドは、GATの新規なファミリーに対するそれらの構造的類似性によって特徴付けられる。すべてではないが多くのGATポリペプチドはGATである。区別は、GATが機能の点で定義されるのに対し、GATポリペプチドは構造の点で定義されることである。GATポリペプチドのサブセットは、好ましくは、有効なレベルで当該蛋白質を発現するトランスジェニック植物にグリホセート抵抗性を付与するように機能するであろうレベルにて、GAT活性を有するGATポリペプチドよりなる。グリホセート耐性を付与するのに用いられるいくつかの好ましいGATポリペプチドは少なくとも1分−1以上、好ましくは少なくとも10分−1、100分−1または1000分−1のkcatを有する。グリホセート耐性を付与するのに用いられる他の好ましいGATポリペプチドは、100mM以下、より好ましくは10mM、1mM、または0.1mM以下のKを有する。グリホセート耐性を付与するのに用いられるなお他の好ましいGATポリペプチドは少なくとも1mM−1−1以上、好ましくは、少なくとも10mM−1−1、100mM−1―1、1000mM−1−1、または10,000mM−1−1のkcat/Kを有する。
例示的GATポリペプチドは種々の細菌株から単離され、特徴付けられている。単離され、特徴付けられているモノマーGATポリペプチドの1つの例はほぼ17kDの分子半径を有する。B. licheniformisの株から単離された例示的GAT酵素、配列番号:7はほぼ2.9mMのグリホセートに対するK、およびほぼ2μMのアセチルCoAに対するKを呈し、kcatは6/分に等しい。
用語「GATポリペプチド」とは、配列番号:300、445および457よりなる群から選択されるアミノ酸配列と最適に整列して、BLOSUM62行列を用いて少なくとも460の類似性スコア、11のギャップ存在ペナルティー、および1のギャップ延長ペナルティーを生じさせることができるアミノ酸配列を含むいずれかのポリペプチドを表し、ここに、以下の位置の少なくとも1つは以下の制限に適合する:(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基があり;(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基があり;(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基があり;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基があり、ここに:Z1はA、I、L、M、およびVよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基である。本発明のいくつかの態様は、配列番号:300、445および457よりなる群から選択されるアミノ酸配列と最適に整列して、BLOSUM62行列を用いて少なくとも440、445、450、455、460、465、470、475、480、485、490、495、500、505、510、515、520、525、530、535、540、545、550、555、560、565、570、575、580、585、590、595、600、605、610、615、620、625、630、635、640、645、650、655、660、665、670、675、680、685、690、695、700、705、710、715、720、725、730、735、740、745、750、755、または760の類似性スコア、11のギャップ存在ペナルティーおよび1のギャップ延長ペナルティーを生じさせることができるアミノ酸配列を含むGATポリペプチドに関し、ここに、以下の位置の1つ以上は以下の制限に適合し;(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基;(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基;(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基、ここに:Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基である。
2つの配列は、規定されたアミノ酸置換マトリックス(例えば、BLOSUM62)、ギャップ存在ペナルティーおよびギャップ延長ペナルティーを用いて、配列のその対に可能な最高のスコアに到達するように類似性スコアリングにつき整列する場合に「最適に整列」される。2つの配列の間の類似性を定量するにおけるアミノ酸置換マトリックスおよびそれらの使用は当該分野でよく知られており、例えば、Dayhoff et al.(1978)「A model of evolutionary change in proteins」in「Atlas of Protein Sequence and Structure」, Vol.5,Suppl.3(M.O. Dayhoff編), pp.345−352. Natl.Biomed.Res.Found.,Washington, DC and Henikoff et al.(1992) Proc.Nat’l. Acad.Sci. USA89:10915−10919に記載されている。該BLOSUM62行列(図10)は、しばしば、Gapped BLAST 2.0のような配列整列プロトコルにおけるデフォルトスコアリング置換マトリックスとして用いられる。ギャップ存在ペナルティーが、整列した配列の1つにおける単一アミノ酸ギャップの導入に対して課され、ギャップ延長ペナルティーは、すでに開いたギャップに挿入された各さらなる空のアミノ酸位置に対して課される。該整列は、整列が開始し、終了する各配列のアミノ酸位置によって、および選択的に、最高の可能なスコアに到達するような、1または双方の配列におけるギャップまたは複数ギャップの挿入によって定義される。最適整列およびスコアリングは手動で達成することができるが、該プロセスは、コンピューター−実行整列アルゴリズム、例えば、Altschul et al.(1997) Nucl.Acids Res.25:3389−3402に記載され、National Center for Biotechnology Information (NCBI)ウェブサイト(www.ncbi.nlm.nih.gov)において公に入手可能とされるギャップドBLAST2.1の使用によって促進される。多重整列を含めた最適整列は、例えば、NCBIウェブサイトを通じて入手でき、Altschul et al.(1997) Nucl.Acids Res.25:3389−3402によって記載されたPSI−BLASTを用いて調製することができる。
参照配列と最適に整列したアミノ酸配列に関しては、アミノ酸残基は、該残基が整列において対となる参照配列中の位置で「に対応」する。該「位置」は、N−末端に対するその位置に基づいて参照配列中の各アミノ酸を順次に同定する数によって指定される。例えば、配列番号:300において、1はMであり、位置2はIであり、位置3はEである等々。テスト配列が配列番号:300と最適に整列する場合、位置3におけるEと整列するテスト配列における残基は、配列番号:300の「位置3に対応」するといわれる。最適整列を決定する場合に考慮しなければならない欠失、挿入、切形、融合などのため、一般に、単純にN−末端からカウントすることによって決定されたテスト配列中のアミノ酸残基番号は必ずしも参照配列におけるその対応する位置の番号とは同一ではないであろう。例えば、整列したテスト配列に欠失がある場合、欠失の部位における参照配列中の位置に対応するアミノ酸はないであろう。整列した参照配列中に挿入がある場合、その挿入は、参照配列中のいずれのアミノ酸位置にも対応しないであろう。切形または融合の場合には、対応する配列中のいずれのアミノ酸にも対応しない参照もしくは整列配列いずれか中のアミノ酸ストレッチがあり得る。
用語「GATポリペプチド」は、さらに、(a)配列番号:577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(d)配列番号:579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(e)配列番号:602に対して少なくともとも98%同一であるアミノ酸配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列;(g)配列番号:721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列;(j)配列番号:584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(m)配列番号:612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むいずれかのポリペプチドをいう。
用語「GATポリペプチド」は、さらに、配列番号:677のアミノ酸配列の残基1ないし96に対して少なくとも89%配列同一性を有するアミノ酸配列;配列番号:697のアミノ酸配列の残基1ないし96に対して少なくとも95%配列同一性を有するアミノ酸配列;配列番号:584、612および721よりなる群から選択されるアミノ酸配列の残基1ないし96に対して少なくとも96%配列同一性を有するアミノ酸配列;配列番号:578、613および621よりなる群から選択されるアミノ酸配列の残基1ないし96に対して少なくとも97%配列同一性を有するアミノ酸配列;配列番号:577、579、590、602、616および707よりなる群から選択されるアミノ酸配列の残基1ないし96に対して少なくとも98%配列同一性を有するアミノ酸配列を含むいずれかのポリペプチドをいう。
用語「GATポリペプチド」は、さらに、配列番号:677のアミノ酸配列の残基51ないし146に対して少なくとも89%配列同一性を有するアミノ酸配列;配列番号:697のアミノ酸配列の残基51ないし146に対して少なくとも95%配列同一性を有するアミノ酸配列;配列番号:584、612および721よりなる群から選択されるアミノ酸配列の残基51ないし146に対して少なくとも96%配列同一性を有するアミノ酸配列;配列番号:578、613および621よりなる群から選択されるアミノ酸配列の残基51ないし146に対して少なくとも97%配列同一性を有するアミノ酸配列;配列番号:577、579、590、602、616、および707よりなる群から選択されるアミノ酸配列の残基51ないし146に対して少なくとも98%配列同一性を有するアミノ酸配列を含むいずれかのポリペプチドをいう。
用語「GATポリペプチド」とは、さらに、(a)配列番号:919の残基2ないし146に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(b)配列番号:929の残基2ないし146に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(c)配列番号:847の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(d)配列番号:851の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(e)配列番号:853の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(f)(例えば、配列番号:835または855のような)配列番号:855の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(g)配列番号:857の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(h)配列番号:861の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(i)配列番号:871の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(j)配列番号:875の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(k)配列番号:881の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(l)配列番号:885の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(m)配列番号:887の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(n)配列番号:889の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(o)配列番号:893の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(p)配列番号:897の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(q)配列番号:899の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(r)配列番号:909の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(s)配列番号:911の残基2ないし146に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(t)配列番号:837の残基2ないし146に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;(u)配列番号:841の残基2ないし146に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;(v)配列番号:865の残基2ないし146に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;(w)配列番号:869の残基2ないし146に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;および(x)配列番号:879の残基2ないし146に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含むいずれかのポリペプチドをいう。
用語「GATポリペプチド」とは、さらに、配列番号:929の残基2ないし146に対して少なくとも95%同一であって、配列番号:929の位置33に対応するアミノ酸位置においてGlyまたはAsn残基を含むアミノ酸配列を含むいずれかのポリペプチドをいう。
用語「GATポリペプチド」とは、さらに、本明細書中に開示する例示的GATポリペプチドに対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むいずれかのポリペプチドをいう。このようにして、例えば、本発明のGATポリペプチドは、配列番号:953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971および972のいずれかに対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドを含む。
本明細書中で用いるように、整列されたアミノ酸配列の特定の対に関して用いる場合、用語「同一性」または「パーセント同一性」とは、整列において同一のマッチの数をカウントし、そのような同一マッチの数を、(i)整列した配列の長さ、および(ii)96のいずれか大きい方で割り、以下のデフォルトClustalWパラメーター−ギャップオープンペナルティー:10;ギャップ延長ペナルティー:0.10;蛋白質重量マトリックス:Gonnetシリーズ;DNA重量マトリックス:IUB;Toggle Slow/Fast対様式整列=SLOWまたはFULL整列を用いて遅延/正確対様式整列を達成し、ClustalW解析(European Bioinfomatics Institute, Cambridge, UKから入手可能なバージョンW1.8)によって得ることができるパーセントアミノ酸配列同一性をいう。
もう1つの態様において、本発明は、(a)配列番号:577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(c)配列番号:621に対して97%同一であるアミノ酸配列;(d)配列番号:579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(e)配列番号:602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列;(g)配列番号:721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列;(j)配列番号:584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(m)配列番号:612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列よりなる群から選択されるアミノ酸の少なくとも20、あるいは少なくとも50、少なくとも75、少なくとも100、少なくとも125、少なくとも130、少なくとも135、少なくとも140、少なくとも141、少なくとも142、少なくとも143、少なくとも144または少なくとも145の連続アミノ酸を含む単離されたまたは組換えポリペプチドを提供する。
もう1つの態様において、本発明は、配列番号:568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、および825よりなる群から選択されるアミノ酸配列の残基2ないし146を含むポリペプチドを提供する。本発明のいくつかの具体例において、ポリペプチドのアミノ酸配列は、参照アミノ酸配列の位置2に対応するアミノ酸のN−末端側のMet、Met−Ala、またはMet−Ala−Alaを含む。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、配列番号:300、445および457よりなる群から選択される参照アミノ酸配列と最適に整列させて、BLOSUM62行列を用いる少なくとも460の類似性スコア、11のギャップ存在ペナルティー、および1のギャップ延長ペナルティーを生じさせることができ、ここに、以下の位置の少なくとも1つは以下の制限に適合し:(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基があり;(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基があり;(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基があり;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基があり;ここに:Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり、さらに、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%は以下の制限に適合し:(a)位置2、4、15、19、26、28、31、45、51、54、86、90、91、97、103、105、106、114、123、129、139および/または145において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置3、5、8、10、11、14、17、24、27、32、37、47、48、49、52、57、58、61、63、68、69、79、80、82、83、89、92、100、101、104、119、120、125、126、128、131および/または143において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、Y、Vよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびB2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群からアミノ酸である。アミノ酸またはアミノ酸残基を特定するのに用いる場合、単一文字表示A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WおよびYは当該分野で用いられる、かつ本明細書中の表1に掲げたその標準的意味を有する。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、配列番号:300、445および457よりなる群から選択される参照アミノ酸配列と最適に整列して、BLOSUM62行列を用いる少なくとも460の類似性スコア、11のギャップ存在ペナルティー、および1のギャップ延長ペナルティーを生じさせることができ、ここに、以下の位置の少なくとも1つは以下の制限に適合し:(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基があり;(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基があり;(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基があり;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基があり、ここに:Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2はF、W、およびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;さらに、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%は以下の制限に適合し:(a)位置2、4、15、19、26、28、51、54、86、90、91、97、103、105、106、114、129、139および/または145において、アミノ酸残基がZ1はあり;(b)位置31および/または45において、アミノ酸残基はZ2であり;(c)位置8において、アミノ酸残基はZ3であり;(d)位置89において、アミノ酸残基はZ3またはZ6であり;(e)位置82、92、101および/または120において、アミノ酸残基はZ4であり;(f)位置3、11、27および/または79において、アミノ酸残基はZ5であり;(g)位置18において、アミノ酸残基はZ4またはZ5であり;(h)位置123において、アミノ酸残基はZ1またはZ2であり;(i)位置12、33、35、39、53、59、112、132、135、140および/または146において、アミノ酸残基はZ1またはZ3であり;(j)位置30において、アミノ酸残基はZ1であり;(k)位置6において、アミノ酸残基はZ6であり;(l)位置81において、アミノ酸残基はZ2またはZ4であり;(m)位置113において、アミノ酸残基はZ3であり;(n)位置138において、アミノ酸残基はZ4であり;(o)位置142において、アミノ酸残基はZ2であり;(p)位置57および/または126において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(q)位置5、17および61において、アミノ酸残基はZ4であり;(r)位置24において、アミノ酸残基はZ3であり;(s)位置104において、アミノ酸残基はZ5であり;(t)位置52および/または69において、アミノ酸残基はZ3であり;(u)位置14および/または119において、アミノ酸残基はZ5であり;(v)位置10、32、63および/または83において、アミノ酸残基はZ5であり;(w)位置48および/または80において、アミノ酸残基はZ6であり;(x)位置40において、アミノ酸残基はZ1またはZ2であり;(y)位置96において、アミノ酸残基はZ3またはZ5であり;(z)位置65において、アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6であり;(aa)位置84および/または115において、アミノ酸残基はZ3であり;(ab)位置93において、アミノ酸残基はZ4であり;(ac)位置130において、アミノ酸残基はZ2であり;(ad)位置58において、アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6であり;(ae)位置47において、アミノ酸残基はZ4またはZ6であり;(af)位置49および/または100において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(ag)位置68において、アミノ酸残基はZ4またはZ5であり;(ah)位置143において、アミノ酸残基はZ4であり;(ai)位置131において、アミノ酸残基はZ5であり;(aj)位置125および/または128において、アミノ酸残基はZ5であり;(ak)位置67において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(al)位置60において、アミノ酸残基はZ5であり;および(am)位置37において、アミノ酸残基はZ4またはZ6であり;ここに、Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z3はN、Q、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z4はR、HおよびKよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、(a)ないし(am)において特定される位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含み、ここに、少なくとも90%は(a)ないし(am)で特定されるアミノ酸残基制限に適合する。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、加えて、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含み、ここに、少なくとも90%は以下の制限に適合し、(a)位置1、7、9、13、20、36、42、46、50、56、64、70、72、75、76、78、94、98、107、110、117、118、121および/または141において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置16、21、22、23、25、29、34、41、43、44、55、66、71、73、74、77、85、87、88、95、99、102、108、109、111、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびB2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、加えて、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含み、ここに、少なくとも90%は以下の制限に適合し:(a)位置1、7、9、13、20、42、46、50、56、64、70、72、75、76、78、94、98、107、110、117、118、121および/または141において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置16、21、22、23、25、29、34、36、41、43、44、55、66、71、73、74、77、85、87、88、95、99、102、108、109、111、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびB2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、加えて、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含み、ここに、少なくとも90%は以下の制限に適合し:(a)位置1、7、9、20、42、50、72、75、76、78、94、98、110、121および/または141において、アミノ酸残基はZ1であり;(b)位置13、46、56、70、107、117および/または118において、アミノ酸残基はZ2であり;(c)位置23、55、71、77、88および/または109において、アミノ酸残基はZ3であり;(d)位置16、21、41、73、85、99および/または111において、アミノ酸残基はZ4であり;(e)位置34および/または95において、アミノ酸残基はZ5であり;(f)位置22、25、29、43、44、66、74、87、102、108、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はZ6であり;ここに、Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z3はN、Q、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z4はR、HおよびKよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびZ6はC、G、およびPよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、Z1およびZ3よりなる群から選択される位置36におけるアミノ酸残基を含む。本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、Z1およびZ2よりなる群から選択される位置64におけるアミノ酸残基を含む。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含み、ここに、少なくとも80%は以下の制限に適合し:(a)位置2において、アミノ酸残基はIまたはLであり;(b)位置3において、アミノ酸残基はEであり;(c)位置4において、アミノ酸残基はVまたはIであり;(d)位置5において、アミノ酸残基はKであり;(e)位置6において、アミノ酸残基はPであり;(f)位置8において、アミノ酸残基はNであり;(g)位置10において、アミノ酸残基はEであり;(h)位置11において、アミノ酸残基はDまたはEであり;(i)位置12において、アミノ酸残基はTであり;(j)位置14において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(k)位置15において、アミノ酸残基はLであり;(l)位置17において、アミノ酸残基はHであり;(m)位置18において、アミノ酸残基はR、EまたはKであり;(n)位置19において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(o)位置24において、アミノ酸残基はQであり;(p)位置26において、アミノ酸残基はM、L、VまたはIであり;(q)位置27において、アミノ酸残基はEであり;(r)位置28において、アミノ酸残基はAまたはVであり;(s)位置30において、アミノ酸残基はMであり;(t)位置31において、アミノ酸残基はYまたはFであり;(u)位置32において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(v)位置33において、アミノ酸残基はTまたはSであり;(w)位置35において、アミノ酸残基はLであり;(x)位置37において、アミノ酸残基はR、G、EまたはQであり;(y)位置39において、アミノ酸残基はAまたはSであり;(z)位置40において、アミノ酸残基はFまたはLであり;(aa)位置45において、アミノ酸残基はYまたはFであり;(ab)位置47において、アミノ酸残基はRまたはGであり;(ac)位置48において、アミノ酸残基はGであり;(ad)位置49において、アミノ酸残基はK、RまたはQであり;(ae)位置51において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(af)位置52において、アミノ酸残基はSであり;(ag)位置53において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(ah)位置54において、アミノ酸残基はAであり;(ai)位置57において、アミノ酸残基はHまたはNであり;(aj)位置58において、アミノ酸残基はQ、K、RまたはPであり;(ak)位置59において、アミノ酸残基はAであり;(al)位置60において、アミノ酸残基はEであり;(am)位置61において、アミノ酸残基はHまたはRであり;(an)位置63において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(ao)位置65において、アミノ酸残基はE、PまたはQであり;(ap)位置67において、アミノ酸残基はQまたはRであり;(aq)位置68において、アミノ酸残基はKまたはEであり;(ar)位置69において、アミノ酸残基はQであり;(as)位置79において、アミノ酸残基はEであり;(at)位置80において、アミノ酸残基はGであり;(au)位置81において、アミノ酸残基はY、HまたはFであり;(av)位置82において、アミノ酸残基はRであり;(aw)位置83において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(ax)位置84において、アミノ酸残基はQであり;(ay)位置86において、アミノ酸残基はAであり;(az)位置89において、アミノ酸残基はG、TまたはSであり;(ba)位置90において、アミノ酸残基はLであり;(bb)位置91において、アミノ酸残基はL、IまたはVであり;(bc)位置92において、アミノ酸残基はRまたはKであり;(bd)位置93において、アミノ酸残基はHであり;(be)位置96において、アミノ酸残基はEまたはQであり;(bf)位置97において、アミノ酸残基はIであり;(bg)位置100において、アミノ酸残基はKまたはNであり;(bh)位置101において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(bi)位置103において、アミノ酸残基はAまたはVであり;(bj)位置104において、アミノ酸残基はDであり;(bk)位置105において、アミノ酸残基はM、LまたはIであり;(bl)位置106において、アミノ酸残基はLであり;(bm)位置112において、アミノ酸残基はTまたはAであり;(bn)位置113において、アミノ酸残基はSまたはTであり;(bo)位置114において、アミノ酸残基はAであり;(bp)位置115において、アミノ酸残基はSであり;(bq)位置119において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(br)位置120において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(bs)位置123において、アミノ酸残基はFまたはLであり;(bt)位置125において、アミノ酸残基はEであり;(bu)位置126において、アミノ酸残基はQまたはHであり;(bv)位置128において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(bw)位置129において、アミノ酸残基はVまたはIであり;(bx)位置130において、アミノ酸残基はFであり;(by)位置131において、アミノ酸残基はDまたはEであり;(bx)位置132において、アミノ酸残基はTであり;(ca)位置135において、アミノ酸残基はVであり;(cb)位置138において、アミノ酸残基はHであり;(cc)位置139において、アミノ酸残基はIであり;(cd)位置140において、アミノ酸残基はLまたはMであり;(ce)位置142において、アミノ酸残基はYであり;(cf)位置143において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(cg)位置145において、アミノ酸残基はLまたはIであり;および(ch)位置146において、アミノ酸残基はTである。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、前記(a)ないし(ch)において特定される位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含み、ここに、少なくとも90%は(a)ないし(ch)で特定されるアミノ酸残基制限に適合される。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、配列番号:300、445および457よりなる群から選択される参照アミノ酸配列と最適に整列させて、BLOSUM62行列を用いて少なくとも460の類似性スコア、11のギャップ存在ペナルティー、および1のギャップ延長ペナルティーを生じさせることができ、ここに、以下の位置の少なくとも1つは以下の制限に適合し:(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基があり;(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基があり;(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基があり;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基があり;ここに:Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;さらに、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%は以下の制限に適合し:(a)位置9、76、94および110において、アミノ酸残基はAであり;(b)位置29および108において、アミノ酸残基はCであり;(c)位置34において、アミノ酸残基はDであり;(d)位置95において、アミノ酸残基はEであり;(e)位置56において、アミノ酸残基はFであり;(f)位置43、44、66、74、87、102、116、122、127および136において、アミノ酸残基はGであり;(g)位置41において、アミノ酸残基はHであり;(h)位置7において、アミノ酸残基はIであり;(i)位置85において、アミノ酸残基はKであり;(j)位置20、42、50、78および121において、アミノ酸残基はLであり;(k)位置1および141において、アミノ酸残基はMであり;(l)位置23および109において、アミノ酸残基はNであり;(m)位置22、25、133、134および137において、アミノ酸残基はPであり;(n)位置71において、アミノ酸残基はQであり;(o)位置16、21、73、99および111において、アミノ酸残基はRであり;(p)位置55において、アミノ酸残基はSであり;(q)位置77において、アミノ酸残基はTであり;(r)位置107において、アミノ酸残基はWであり;および(s)位置13、46、70および118において、アミノ酸残基はYである。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、アミノ酸残基が以下の制限のうちの少なくとも1つを満たすアミノ酸配列を含み:(a)位置36において、アミノ酸残基はM、LまたはTであり;(b)位置72において、アミノ酸残基はLまたはIであり;(c)位置75において、アミノ酸残基はMまたはVであり;(d)位置64において、アミノ酸残基はL、IまたはFであり;(e)位置88において、アミノ酸残基はTまたはSであり;および(f)位置117において、アミノ酸残基はYまたはFである。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、アミノ酸残基が以下のさらなる制限のうちの少なくとも1つを満足するアミノ酸配列を含み:(a)位置14において、アミノ酸残基はDであり;(b)位置18において、アミノ酸残基はEであり;(c)位置26において、アミノ酸残基はMまたはVであり;(e)位置30において、アミノ酸残基はIであり;(f)位置32において、アミノ酸残基はDであり;(g)位置36において、アミノ酸残基はMまたはTであり;(i)位置37において、アミノ酸残基はCであり;(j)位置38において、アミノ酸残基はDであり;(j)位置53において、アミノ酸残基はVであり;(K)位置58において、アミノ酸残基はRであり;(l)位置61において、アミノ酸残基はRであり;(m)位置62において、アミノ酸残基はLであり;(n)位置64において、アミノ酸残基はIまたはFであり;(o)位置65において、アミノ酸残基はPであり;(p)位置72において、アミノ酸残基はIであり;(q)位置75において、アミノ酸残基はVであり;(r)位置88において、アミノ酸残基はTであり;(s)位置89において、アミノ酸残基はGであり;(t)位置91において、アミノ酸残基はLであり;(u)位置98において、アミノ酸残基はIであり;(v)位置105において、アミノ酸残基はIであり;(w)位置112において、アミノ酸残基はAであり;(x)位置124において、アミノ酸残基はGまたはCであり;(y)位置128において、アミノ酸残基はDであり;(z)位置140において、アミノ酸残基はMであり;(aa)位置143において、アミノ酸残基はRであり;および(ab)位置144において、アミノ酸残基はWである。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、前記した(a)ないし(ab)において特定される位置に対応するアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が(a)ないし(ab)で特定されるアミノ酸残基制限に適合するアミノ酸配列を含む。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、その少なくとも1つが以下のさらなる制限を満足するアミノ酸残基を含むアミノ酸配列を有し:(a)位置41において、アミノ酸残基はHであり;(b)位置138において、アミノ酸残基はHであり;(c)位置34において、アミノ酸残基はNであり;および(d)位置55において、アミノ酸残基はSである。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、(a)配列番号:577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(d)配列番号:579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(e)配列番号:602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列;(g)配列番号:721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(i)配列番号:677に対して少なくともとも89%同一であるアミノ酸配列;(j)配列番号:584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(m)配列番号:612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは(a)配列番号577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(d)配列番号579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(e)配列番号:602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列;(g)配列番号721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列;(j)配列番号584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(m)配列番号612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、ここに、以下の位置の少なくとも1つは、さらに、以下の制限に適合し:(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基があり、(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基があり、(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基があり;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基があり、ここに:Z1はA、I、L、Mよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2は、F、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり、およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基である。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、(a)配列番号577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(d)配列番号579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(e)配列番号:602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列;(g)配列番号721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列;(j)配列番号584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(m)配列番号612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも98%は以下の更なる制限に適合し:(a)位置2、4、15、19、26、28、31、45、51、54、86、90、91、97、103、105、106、114、123、129、139および/または145において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置3、5、8、10、11、14、17、24、27、32、37、47、48、49、52、57、58、61、63、68、69、79、80、82、83、89、92、100、101、104、119、120、125、126、128、131および/または143において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびB2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、S、およびTよりなる群から選択されるアミノ酸配列である。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、(a)配列番号577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(d)配列番号579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(e)配列番号:602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列;(g)配列番号721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列;(j)配列番号584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(m)配列番号612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも89%は以下のさらなる制限に適合し:(a)位置2、4、15、19、26、28、51、54、86、90、91、97、103、105、106、114、129、139および/または145において、アミノ酸残基はZ1でああり;(b)位置31および/または45において、アミノ酸残基はZ2であり;(c)位置8において、アミノ酸残基はZ3であり;(d)位置89において、アミノ酸残基はZ3またはZ6であり;(e)位置82、92、101および/または120において、アミノ酸残基はZ4であり;(f)位置3、11、27および/または79において、アミノ酸残基はZ5であり;(g)位置18において、アミノ酸残基はZ4またはZ5であり;(h)位置123において、アミノ酸基はX1またはZ2であり;(i)位置12、33、35、39、53、59、112、132、135、140および/または146において、アミノ酸残基はZ1またはZ3であり;(j)位置30において、アミノ酸残基はZ1であり;(k)位置6において、アミノ酸残基はZ6であり、(l)位置81において、アミノ酸残基はZ2またはZ4であり;(m)位置113において、アミノ酸残基はZ3であり、(n)位置138において、アミノ酸残基はZ4であり、(o)位置142において、アミノ酸残基はZ2であり;(p)位置57および/または126において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(q)位置5、17および61において、アミノ酸残基はZ4であり;(r)位置24において、アミノ酸基はZ3であり;(s)位置104において、アミノ酸残基はZ5であり;(t)位置52および/または69において、アミノ酸残基はZ3であり;(u)位置14および/または119において、アミノ酸残基はZ5であり;(v)位置10、32、63および/または83において、アミノ酸残基はZ5であり;(w)位置48および/または80において、アミノ酸残基はZ6であり;(x)位置40において、アミノ酸基はZ1またはZ2であり;(y)位置96において、アミノ酸残基はZ3またはZ5であり;(z)位置65において、アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6であり;(aa)位置84および/または115において、アミノ酸残基はZ3であり;(ab)位置93において、アミノ酸残基はZ4であり、(ac)位置130において、アミノ酸残基はZ2であり、(ab)位置58において、アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6であり;(ae)位置47において、アミノ酸残基はZ4またはZ6であり;(af)位置49および/または100において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(ag)位置68において、アミノ酸残基はZ4またはZ5であり;(ah)位置143において、アミノ酸残基はZ4であり;(ai)位置131において、アミノ酸残基はZ5であり;(aj)位置125および/または128において、アミノ酸残基はZ5であり;(ak)位置67において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(al)位置60において、アミノ酸残基は、Z5であり;および(am)位置37において、アミノ酸残基はZ4またはZ6であり;ここに、Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z3はN、Q、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z4はR、H、およびKよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、(a)ないし(am)において特定される位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含み、ここに、少なくとも90%は(a)ないし(am)において特定されるアミノ酸残基制限に適合する。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含み、ここに、少なくとも90%は以下のさらなる制限に適合し;(a)位置1、7、9、13、20、36、42、46、50、56、64、70、72、75、76、78、94、98、107、110、117、118、121および/または141において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置16、21、22、23、25、29、34、41、43、44、55、66、71、73、74、77、85、87、88、95、99、102、108、109、111、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびB2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含み、ここに、少なくとも90%は以下のさらなる制限に適合し;(a)位置1、7、9、13、20、42、46、50、56、64、70、72、75、76、78、94、98、107、110、117、118、121および/または141において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置16、21、22、23、25、29、34、36、41、43、44、55、66、71、73、74、77、85、87、88、95、99、102、108、109、111、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸である;およびB2は、R、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含み、ここに、少なくとも90%は以下のさらなる制限に適合し;(a)位置1、7、9、20、42、50、72、75、76、78、94、98、110、121および/または141において、アミノ酸残基はZ1であり;および(b)位置13、46、56、70、107、117および/または118において、アミノ酸残基はZ2であり;(c)位置23、55、71、77、88および/または109において、アミノ酸残基はZ3であり;(d)位置16、21、41、73、85、99、および/または111において、アミノ酸残基はZ4であり;(e)位置34および/または95において、アミノ酸残基はZ5であり;(f)位置22、25、29、43、44、66、74、87、102、108、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はZ6であり;ここに、Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸である;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z3はN、Q、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z4はR、HおよびKよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいつくかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、位置36におけるアミノ酸残基がZ1およびZ3よりなる群から選択されるアミノ酸を含む。本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、位置64におけるアミノ酸残基がZ1およびZ2よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、以下の位置に対応するアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が以下のさらなる制限に適合するアミノ酸配列を含み:(a)位置2において、アミノ酸残基はIまたはLであり;(b)位置3において、アミノ酸残基はEであり;(c)位置4において、アミノ酸残基はVまたはIであり;(d)位置において、アミノ酸残基はKであり;(e)位置6において、アミノ酸残基はPであり;(b)位置8において、アミノ酸残基はNであり;(g)位置10において、アミノ酸残基はEであり;(h)位置11において、アミノ酸残基はDまたはEであり;(i)位置12において、アミノ酸残基はTであり;(j)位置14において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(k)位置15において、アミノ酸残基はLであり;(i)位置17において、アミノ酸残基はHであり;(m)位置18において、アミノ酸残基はR、EまたはKであり;(n)位置19において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(o)位置24において、アミノ酸残基はQであり;(p)位置26において、アミノ酸残基はM、L、VまたはIであり;(q)位置27において、アミノ酸残基はEであり;(r)位置28において、アミノ酸残基はAまたはVであり;(s)位置30において、アミノ酸残基はMであり;(t)位置31において、アミノ酸残基はYまたはFであり;(u)位置32において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(v)位置33において、アミノ酸残基はTまたはSであり;(w)位置35において、アミノ酸残基はLであり;(x)位置37において、アミノ酸残基はR、G、EまたはQであり;(y)位置39において、アミノ酸残基はAまたはSであり;(z)位置40において、アミノ酸残基はFまたはLであり;(aa)位置45において、アミノ酸残基はYまたはFであり;(ab)位置47において、アミノ酸残基はRまたはGであり;(ac)位置48において、アミノ酸残基はGであり;(ad)位置49において、アミノ酸残基はK、RまたはQであり;(ae)位置51において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(af)位置52において、アミノ酸残基はSであり;(ag)位置53において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(ah)位置54において、アミノ酸残基はAであり;(ai)位置57において、アミノ酸残基はHまたはNであり;(aj)位置58において、アミノ酸残基はQ、K、RまたはPであり;(ak)位置59において、アミノ酸残基はAであり;(al)位置60において、アミノ酸残基はEであり;(am)位置61において、アミノ酸残基はHまたはRであり;(an)位置63において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(ao)位置65において、アミノ酸残基はE、PまたはQであり;(ap)位置67において、アミノ酸残基はQまたはRであり;(aq)位置68において、アミノ酸残基はKまたはEであり;(ar)位置69において、アミノ酸残基はQであり;(as)位置79において、アミノ酸残基はEであり;(at)位置80において、アミノ酸残基はGであり;(au)位置81において、アミノ酸残基はY、HまたはFであり;(av)位置82において、アミノ酸残基はRであり;(aw)位置83において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(ax)位置84において、アミノ酸残基はQであり;(ay)位置86において、アミノ酸残基はAであり;(az)位置89において、アミノ酸残基はG、TまたはSであり;(ba)位置90において、アミノ酸残基はLであり;(bb)位置91において、アミノ酸残基はL、IまたはVであり;(bc)位置92において、アミノ酸残基はRまたはKであり;(bd)位置93において、アミノ酸残基はHであり;(be)位置96において、アミノ酸残基はEまたはQであり;(bf)位置97において、アミノ酸残基はIであり;(bg)位置100において、アミノ酸残基はKまたはNであり;(bh)位置101において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(bi)位置103において、アミノ酸残基はAまたはVであり;(bj)位置104において、アミノ酸残基はDであり;(bk)位置105において、アミノ酸残基はM、LまたはIであり;(bl)位置106において、アミノ酸残基はLであり;(bm)位置112において、アミノ酸残基はTまたはAであり;(bn)位置113において、アミノ酸残基はSまたはTであり;(bo)位置114において、アミノ酸残基はAであり;(bp)位置115において、アミノ酸残基はSであり;(bq)位置119において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(br)位置120において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(bs)位置123において、アミノ酸残基はFまたはLであり;(bt)位置125において、アミノ酸残基はEであり;(bu)位置125において、アミノ酸残基はQまたはHであり;(bv)位置128において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(bw)位置129において、アミノ酸残基はVまたはIであり;(bx)位置130において、アミノ酸残基はFであり;(by)位置131において、アミノ酸残基はDまたはEであり;(bx)位置132において、アミノ酸残基はTであり;(ca)位置135において、アミノ酸残基はVであり;(cb)位置138において、アミノ酸残基はHであり;(cc)位置139において、アミノ酸残基はIであり;(cd)位置140において、アミノ酸残基はLまたはMであり;(ce)位置142において、アミノ酸残基はYであり;(cf)位置143において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(cg)位置145において、アミノ酸残基はLまたはIであり;および(ch)位置146において、アミノ酸残基はTである。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、前記(a)ないし(ch)において特定された位置に対応する残基のうち、少なくとも90%が(a)ないし(ch)において特定されたアミノ酸残基制限に適合するアミノ酸配列を含む。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、(a)配列番号:577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(d)配列番号:579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(e)配列番号:602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列;(g)配列番号:721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列;(j)配列番号:584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(m)配列番号:612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列よりなる群から選択されるアミン酸配列を含み、さらに、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%は以下の制限に適合し;(a)位置9、76、94および110において、アミノ酸残基はAであり;(b)位置29および108において、アミノ酸残基はCであり;(c)位置34において、アミノ酸残基はDであり;(d)位置95において、アミノ酸残基はEであり;(e)位置56において、アミノ酸残基はFであり;(f)位置43、44、66、74、87、102、116、122、127および/または136において、アミノ酸残基はGであり;(g)位置41において、アミノ酸残基はHであり;(h)位置7において、アミノ酸基はIであり;(i)位置85において、アミノ酸残基はKであり;(j)位置20、42、50、78および121において、アミノ酸残基はLであり;(k)位置1および141において、アミノ酸残基はMであり、(l)位置23および109において、アミノ酸残基はNであり;(m)位置22,25、133、134および137において、アミノ酸残基はPであり、(n)位置71において、アミノ酸残基はQであり(o)位置16、21、73、99および111において、アミノ酸残基はRであり;(p)位置55において、アミノ酸残基はSであり;(q)位置77において、アミノ酸残基はTであり;(r)位置107において、アミノ酸基はWであり;および(s)位置13、46、70および118において、アミノ酸残基はYである。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、以下の基準の少なく1つを満足するアミノ酸配列を含む:(a)位置14であり、アミノ酸残基はDであり;(b)位置18において、アミノ酸残基はEであり;(c)位置26において、アミノ酸残基はMまたはVであり;(e)位置30において、アミノ酸残基はIであり;(f)位置32において、アミノ酸残基はDであり;(g)位置36において、アミノ酸残基はMまたはTであり;(i)位置37において、アミノ酸残基はCであり;(j)位置38において、アミノ酸残基はDであり;(j)位置53において、アミノ酸残基はVであり;(k)位置58において、アミノ酸残基はRであり、(l)位置61において、アミノ酸残基はRであり;(m)位置62において、アミノ酸残基はLであり、(n)位置64において、アミノ酸残基はIまたはFであり(o)位置65において、アミノ酸残基はPであり;(p)位置72において、アミノ酸残基はIであり;(q)位置75において、アミノ酸残基はVであり;(r)位置88において、アミノ酸基はTであり;(s)位置89において、アミノ酸残基はGであり;(t)位置91において、アミノ酸残基はLであり;(u)位置98において、アミノ酸残基はIであり(v)位置105において、アミノ酸残基はIであり;(w)位置112において、アミノ酸残基はAであり;(x)位置124において、アミノ酸残基はGまたはCであり;(y)位置128において、アミノ酸基はDであり;(z)位置140において、アミノ酸残基はMであり;(aa)位置143において、アミノ酸残基はRであり;および(ab)位置144において、アミノ酸残基はWである。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、前記した(a)ないし(ab)において特定された位置に対応するアミノ酸残基のうち、少なくとも80%が(a)ないし(ab)において特定されたアミノ酸残基制限に適合するアミノ酸配列を含む。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、さらに、以下の条件も満たすアミノ酸配列を含み:(a)位置41において、アミノ酸残基はHであり(b)位置138において、アミノ酸残基はHであり;(c)位置34において、アミノ酸残基はNであり;および(d)位置55において、アミノ酸残基はSである。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、配列番号:300、445および457よりなる群から選択される参照アミノ酸配列と最適に整列させて、BLOSUM62行列を用いて少なくとも460の類似性スコア、11のギャップ存在ペナルティー、および1のギャップ延長ペナルティーを生じさせる場合、以下の位置の1つ以上が以下の制限を適合するようなアミノ酸配列を有し:(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基があり;(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基があり;(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基があり;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基があり、ここに:Z1はA、I、L、M、およびVよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2はF、WおよびよびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基である。前記したGATポリペプチドのあるものにおいては、位置28に対応するポリペプチドにおけるアミノ酸残基はV、IまたはAである。位置28におけるバリンまたはイソロイシンは、一般には、低下したKと相関し、他方、その位置におけるアラニンは、一般には、増加したkcatと相関する。位置89におけるスレオニンおよび位置58におけるアルギニンは、一般には、低下したKと相関する。他の好ましいGATポリペプチドは、I27(すなわち、位置27におけるI)、M30、D34、S35、R37、S39、H41、G48、K49、N57、Q58、P62、T62、Q65、Q67、K68、V75、E83、S89、A96、E96、R101、T112、A114、K119、K120、E128、V129、D131、T131、V132、V134、V135、H138、R144、I145またはT146、またはそのいずれかの組合せを有することによって特徴付けられる。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは配列番号:568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823および825よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
もう1つの態様において、本発明は、(a)(例えば、配列番号:917、919、921、923、925、927、833、835、839、843、845、859、863、873、877、891、895、901、905、907、913、915または950のような)配列番号:919に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(b)(例えば、配列番号:929、931、835、843、849または867のような)配列番号:929に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(c)(例えば、配列番号845または847のような)配列番号:847に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(d)配列番号:851に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(e)配列番号:853に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(f)(例えば、配列番号:835または855のような)配列番号:855に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(g)配列番号:857に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(h)(例えば、配列番号:839、861または883のような)配列番号:861に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(i)配列番号:871に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(j)配列番号:875に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(k)配列番号:881に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(l)(例えば、配列番号:845または885のような)配列番号:885に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(m)配列番号:887に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(n)(例えば、配列番号:863、889、891または903のような)配列番号:889に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(o)配列番号:893に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(p)配列番号:897に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(q)配列番号:899に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(r)(例えば、配列番号:883または909のような)配列番号:909に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(s)配列番号:911に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(t)配列番号:837に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;(u)配列番号:841に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;(v)配列番号:865に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;(w)配列番号:869に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;および(x)配列番号:879に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列よりなる群から選択されるアミノ酸配列の少なくとも20、あるいは少なくとも50、少なくとも75、少なくとも100、少なくとも125、少なくとも130、少なくとも135、少なくとも140、少なくとも141、少なくとも142、少なくとも143、少なくとも144または少なくとも145連続アミノ酸を含む単離されたまたは組換えポリペプチドを提供する。
もう1つの態様において、本発明は、配列番号:929に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列の少なくとも20、あるいは少なくとも50、少なくとも75、少なくとも100、少なくとも125、少なくとも130、少なくとも135、少なくとも140、少なくとも141、少なくとも142、少なくとも143、少なくとも144または少なくとも145連続アミノ酸を含み、かつ(例えば、配列番号:837、849、893、897、905、921、927、929または931のような)配列番号:92
9の位置33に対応するアミノ酸位置においてGlyまたはAsm残基を含む単離されたまたは組換えポリペプチドを提供する。
もう1つの態様において、本発明は、配列番号:833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、673、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971および972よりなる群から選択されるアミノ酸配列の残基2ないし146を含むポリペプチドを提供する。本発明のいくつかの具体例において、ポリペプチドのアミノ酸配列は、参照アミノ酸配列の位置2に対応するアミノ酸のN−末端側のMet、Met−AlaまたはMet−Ala−Alaを含む。
本発明のいくつかの好ましいGATポリペプチドは、配列番号:833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、673、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、946、948、および950よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
本発明は、さらに、これまでのアミノ酸残基位置制限の組合せによって特徴付けられる好ましいGATポリペプチドを提供する。
加えて、本発明は、前記した好ましいGATポリペプチドをコードするGATポリヌクレオチドおよびその相補的ポリヌクレオチド配列を提供する。
本発明のいくつかの態様は、特に、本明細書中に記載したように、GAT活性を有する前記カテゴリーのGATポリペプチドのいずれかのサブセットに関する。これらのGATポリペプチドは、例えば、グリホセート抵抗性を植物に付与するための剤として用いるのに好ましい。所望のレベルのGAT活性の例は本明細書中に記載する。
1つの態様において、GATポリペプチドは、自然発生源、例えば、細菌株から単離された天然に存在する核酸の組換えまたは単離された形態によってコードされるアミノ酸配列を含む。そのようなGATポリペプチドをコードする野生型ポリヌクレオチドは、当該分野で知られた標準的な技術によって具体的にスクリーニングすることができる。配列番号:6ないし10によって定義されるポリペプチドは、例えば、後により詳細に記載されるように、GAT活性を呈するBacillus株からの配列の発現クローニングによって発見された。
また、本発明は、ストリンジェントな条件下で、配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822および824よりなる群から選択されるヌクレオチド配列、それらの相補体、およびそれらの相補対を含めた、配列番号:568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823および825よりなる群から選択されるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列の実質的に全長にハイブリダイズするヌクレオチド配列含む単離されたまたは組換えポリヌクレオチドによってコードされる単離されたまたは組換えポリペプチドを含む。
また、本発明は、ストリンジェントな条件下で、配列番号:832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、924、926、928および930よりなる群から選択されるヌクレオチド配列、それらの相補体、および配列番号:833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971および972よりなる群から選択されるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列の実質的に全長にハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む単離されたまたは組換えポリヌクレオチドによってコードされる単離されたまたは組換えポリペプチドも含む。
本発明は、さらに、本明細書中に記載されたGAT−コーディングポリヌクレオチドのいずれかの断片によってコードされるGAT活性を有するいずれかのポリペプチドを含む。
本発明は、一緒にスプライシングされて、機能的GATポリペププチドを形成することができるGATポリペプチドの断片も提供することもできる、スプライシングはインビトロまたはインビボで達成することができ、シス−またはトランス−スプライシング(すなわち、分子内または分子間スプライシング)を含むことができる。断片それ自体はGAT活性を有することができるが、必ずしも有する必要はない。例えば、GATポリペプチドの2つ以上のセグメントはインテインによって分離することができ;シス−スプライシングによるインテイン配列の除去の結果、機能的GATポリペプチドが得られる。もう1つの例において、暗号化GATポリペプチドは2つ以上の別々の断片として発現させることができ;これらのセグメントのトランス−スプライシングの結果、機能的GATポリペプチドが回収される。シス−およびトランス−スプライシング遺伝子暗号化および介入配列の導入の種々の態様は、共に引用してその全体を援用する米国特許出願第09/517,8933号および09/710,686号により詳細に記載されている。
一般に、本発明は、本明細書中に記載されたポリヌクレオチド配列の突然変異、繰り返して使用できる配列組換えおよび/または多様化によって誘導された修飾されたGATポリヌクレオチドによってコードされるいずれのポリペプチドも含む。本発明のいくつかの態様において、GATポリペプチドは、単一または複数のアミノ酸置換、欠失、挿入、またはこれらのタイプの修飾の1つ以上の組合せによって修飾される。置換は保存的または非−保存的とすることができ、機能を改変することができ、または改変できず、および新しい機能を付加することができる。配列の実質的断片の切形の場合のような、あるいは内部での、またはNまたはC末端でのさらなる配列の融合において、挿入および欠失は実質的であり得る。本発明のいくつかの具体例において、GATポリペプチドは、例えば、分泌シグナル、葉緑体トランジットペプチド、精製タグ、または当業者に明らかであって、本明細書中の他の箇所でより詳細に記載する多数の他の官能基のいずれかのような機能的付加を含む融合蛋白質の一部である。
本発明のポリペプチドは1つ以上の修飾されたアミノ酸を含むことができる。修飾されたアミノ酸の存在は、例えば、(a)ポリペプチドのインビボ半減期を増加させ、(b)ポリペプチドの抗原性を低下させ、または増加させ、および(c)ポリペプチドの貯蔵安定性を増加させるのに有利であろう。アミノ酸(類)は、例えば、組換え手法の間に共−翻訳により、または翻訳後に修飾され(例えば、哺乳動物細胞における発現の間におけるN−X−S/TモチーフでのN−結合グリコシル化)、または合成手段によって修飾される。
修飾されたアミノ酸の非限定的例は、グリコシル化、アミノ酸、硫酸化アミノ酸、プレニル化された(例えば、ファルネシル化、ゲラニルゲラニル化された)アミノ酸、アセチル化アミノ酸、アシル化アミノ酸、PEG化アミノ酸、ビオチニル化アミノ酸、カルボキシル化アミノ酸、リン酸化アミノ酸等を含む。アミノ酸の修飾において当業者をガイドするのに適当な参照は文献を通じて十分である。例示的なプロトコルはWalker(1998) Protein Protocols on CD−ROM(Humana Press, Towata,NJ)に見出される。
本発明のGATポリペプチドを生産し、単離するための組換え方法は本明細書中に記載される。組換え生産に加え、ポリペプチドは固相技術を用いて直接的ペプチド合成によって生産することができる(例えば、Stewart et al.(1969) Solid−Phase Peptide Synthesis (WH Freeman Co, San Francisco);およびMerrifield (1963) J. Am. Chem. Soc.85:2149−2154)。ペプチド合成は手動技術を用いて、または自動化によって行うことができる。自動化合成は、例えば、製造業者によって提供された指令書に従い、Applied Biosystems 431A Peptide Synthesizer (Perkin Elmer, Foster City, CA)を用いて達成することができる。例えば、サブ配列は化学的に別々に合成し、化学的方法を用いて組み合わせて、全長GATポリペプチドを提供することができる。また、ペプチドは種々の源から注文することができる。
本発明のもう1つの態様において、本発明のGATポリペプチドを用いて、例えば、トランスジェニック植物の種々の組織における、例えば、GATポリペプチドの活性、分布および発現に関連した、例えば、診断用途を有する抗体を得る。
抗体誘導のためのGATホモログポリペプチドは生物学的活性を必要としない;しかしながら、ポリペプチドまたはオリゴペプチドは抗原性でなければならない。特異的抗体を誘導するのに用いられるペプチドは、少なくとも10のアミノ酸、好ましくは少なくとも15または20のアミノ酸よりなるアミノ酸配列を有することができる。GATポリペプチドの短いストレッチは、キーホールリンペットヘモシアニン、およびキメラ分子に対して生じた抗体のようなもう1つの蛋白質と融合させることができる。
ポリクローナルおよびモノクローナル抗体を生産するための方法は当業者に知られており、多くの抗体が入手できる。例えば、Coligan(1991) Current Protocols in Immunology (Wiley/Greene, NY);Harlow and Lane (1989)Antibodies: A Laboratory Manual (Cold Spring Harbor Press, NY); Stites et al.(編) Basic and Clitical Immunology, 第4版(Lange Medical Publications, Los Anltos, CA)、およびそこに引用された文献; Goding(1986) Monoclonal Antibodies: Principles and Practice, 第二版(Academic Press, New York、NY);およびKohler and Milstein (1975) Nature 256:495−497参照。抗体調製のための他の適当な技術はファージまたは同様なベクター中の組換え抗体のライブラリーの選択を含む。Huse et al.(1989) Science 246:1275−1281;およびWard et al.(1989) Nature341:544−546参照。特異的モノクローナルおよびポリクローナル抗体および抗血清は、通常、少なくとも約0.1μM、好ましくは少なくとも約0.01μMまたはそれより良好、最も典型的かつ好ましくは、0.001μMまたはそれより良好なKにて結合するであろう。
抗体の生産および作成技術の更なる詳細はBorrebacek編(1995) Antibody Engineering, 第二版(Freeman and Company, NY); McCafferty et al.(1996) Antibody engineering, A Practical Approarch (IRL at Oxford Press, Oxford, England);およびPaul (1995) Antibody Engineering Protocols Humana Press, Towata,NJ)に見出すことができる。
配列の変形
本発明のGATポリペプチドは配列番号: 568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971および972として本明細書中に開示された配列の保存的に修飾された変形を含む。そのような保存的に修飾された変形は、配列番号: 568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971および972のいずれかにおける単一アミノ酸またはアミノ酸の小さなパーセンテージ(典型的には約5%未満、より典型的には約4%、2%または1%未満)を改変し、付加しまたは欠失する置換、付加または欠失を含む。
例えば、配列番号:6として本明細書中で確認される146アミノ酸ポリペプチドの保存的に修飾された変形(例えば、欠失)は、ポリペプチド配列の約5%未満、4%、2%または約1%以下の欠失に対応する、少なくとも140アミノ酸、好ましくは少なくとも141アミノ酸、より好ましくは少なくとも144アミノ酸、なおより好ましくは少なくとも145アミノ酸の長さを有するであろう。
配列番号:6として本明細書中で確認されるポリペプチドを保存的に修飾された変形(例えば、「保存的に置換された変形」)のもう1つの例は、146アミノ酸ポリペプチドの約7残基まで(すなわち、約5%未満)において、表2に記載した6つの置換基に従った「保存的置換」を含むであろう。
保存的に置換された配列を含めた本発明のGATポリペプチド配列ホモログは、シグナル配列、例えば、葉緑体標的化配列と融合したGAT融合において、あるいは蛋白質の精製用の1つ以上のドメインの付加に際して(例えば、ポリhisセグメント、FLAGタグセグメント等)、GATポリペプチドにおいて起こるようなより大きなポリペプチド配列の一部として存在することができる。後者の例において、さらなる機能的ドメインは蛋白質のGAT部分の活性に対して、あるいはさらなるドメインがプロテアーゼでの処理によるような合成後プロセッシング工程によって除去できる場合に、ほとんどまたは全く効果を有しない。
免疫反応性によるポリペプチドの定義
本発明のポリペプチドは定義された活性、すなわち、グリホセートのアセチル化およびアシル化を持つ新しいクラスの酵素を提供するので、ポリペプチドは、例えば、免疫学的アッセイにおいて認識することができる新しい構造的特徴も提供する。本発明のポリペプチド、ならびにそのような抗血清によって結合するポリペプチドに特異的に結合する抗血清の創製は、本発明の特徴である。
本発明は、配列番号: 568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971および972の1つ以上から選択されるアミノ酸配列を含む免疫原に対して生じた抗体または抗血清に特異的に結合する、またはそれに対して特異的に免疫反応性であるGATポリペプチドを含む。他のGATホモログとの交差−反応性を排除するためには、抗体または抗血清を、本発明出願の出願日の時点で入手可能なGenBank受託番号に対応する蛋白質またはペプチドによって表され、CAA70664、Z99109およびY09476によって例示されるもののような入手可能な関連蛋白質で減算する。受託番号が核酸に対応する場合、該核酸によってコードされるポリペプチドが生じ、抗体/抗血清減算目的で用いる。図3は、例示的GAT配列と、Genbankにおいて入手可能な最も密室に関連する配列、YitIの間の相対的同一性配列を表にしたものである。自然発生型YitIの機能は未だ解明されていないが、当該酵素は検出可能なGAT活性を保有することが示されている。
1つの典型的な様式において、免疫アッセイは、配列番号:568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971および972、またはその実質的配列(すなわち、提供された全長配列の少なくとも約30%)の1つ以上に対応する配列の1つ以上を含む1つ以上のポリペプチドに対して生起されたポリクローナル抗血清を用いる。配列番号: 568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971および972に由来する潜在的ポリペプチド免疫原の全組は、以下、集合的に、「免疫原性ポリペプチド」という。得られた抗血清は、選択的に、他の関連配列に対して低い交差−反応性を有するように選択され、いずれのそのような交差−反応性も、免疫アッセイにおけるポリクローナル抗血清の使用に先立って、関連配列の1つ以上との免疫吸収によって除去される。
免疫アッセイで用いられる抗血清を生じさせるためには、免疫原性ポリペプチド(類)の1つ以上を生産し、本明細書中に記載されたように精製する。例えば、組換え蛋白質は細菌細胞系で生産することができる。(結果がマウスの実質的遺伝子同一性配列のためより再生可能なゆえに本アッセイで用いられる)マウスの近交系を、標準的なマウス免疫化プロトコルを用い、フロイントのアジュバントのような標準的アジュバントと組み合わせて免疫原性ポリペプチド(類)で免疫化する(特異的免疫反応性を測定するのに用いることができる抗体創製、免疫アッセイフォーマットおよび条件の標準的な記載の方法については、Harlow and Lane (1988) Antibodies, A Laboratory Manual (Cold Spring Harvor Publications New York)参照。別法として、本明細書中で開示された配列に由来する1つ以上の合成または組換えポリペプチドをキャリアー蛋白質にコンジュゲートし、免疫原として用いる。
ポリクローナル血清を収集し、免疫アッセイ、例えば、固体支持体に固定化された免疫原性蛋白質の1つ以上を用いる固相免疫アッセイにおいて免疫原性ポリペプチド(類)に対して力価測定する。10以上の力価を持つポリクローナル抗血清を選択し、プールし、関連ポリペプチド、例えば、前記したGENBANKから同定されるもので減算して、減算され、プールされ、力価測定されたポリクローナル抗血清を得る。
減算され、プールされ、力価測定されたポリクローナル抗血清を、関連ポリペプチドに対する交差反応性につきテストする。好ましくは、少なくとも2つの免疫原性GATを、好ましくは、少なくとも2つの関連ポリペプチドと組み合わせてこの決定で用いて、免疫原性ポリペプチド(類)によって特異的に結合される抗体を同定する。
この比較アッセイにおいて、区別される結合条件を減算され、力価測定されたポリクローナル抗血清につき決定し、その結果、関連ポリペプチドに対する結合と比較して、免疫原性GATポリペプチドへの力価測定されたポリクローナル抗血清の結合につき少なくとも約5ないし10倍高いシグナル−対−ノイズ比が得られる。すなわち、結合反応のストリンジェンシーは、アルブミンまたは脱脂粉乳のような非特異的競合体の付加によって、または塩条件、温度等を調整することによって調整される。これらの結合条件は、テストポリペプチドがプールされ、減算されたポリクローナル抗血清によって特異的に結合されるか否かを測定するための引き続いてのアッセイで用いられる。特に、区別される結合条件下で対照ポリペプチドよりも少なくとも2ないし5倍大きなシグナル−対−ノイズ比を示し、免疫原性ポリペプチド(類)と比較して、少なくとも約1/2のシグナル−対−ノイズ比を示すテストポリペプチドは、公知のGATと比較して免疫原性ポリペプチド(類)との実質的構造類似性を共有し、したがって、本発明のポリペプチドである。
もう1つの例において、競合結合様式における免疫アッセイは、テストポリペプチドの検出で用いる。例えば、前記したように、対照GATポリペプチドとの免疫吸収によって、交差−反応抗体をプールした抗血清混合物から除去する。次いで、免疫原性ポリペプチド(類)を固体支持体に固定化し、それを減算したプールされた抗血清に曝露する。テスト蛋白質をアッセイに加えて、プールされ、減算された抗血清への結合につき競合させる。固定化された蛋白質(類)と比較して、プールされ、減算された抗血清への結合につき競合するテスト蛋白質(類)の能力を、結合につき競合するアッセイに加えられた免疫原性ポリペプリド(類)の能力と比較する(免疫原性ポリペプチド(類)は、プールされた抗血清への結合につき固定化免疫原性ポリペプチド(類)と効果的に競合する)。テスト蛋白質についてのパーセント交差−反応性を、標準的な計算を用いて計算する。
平行アッセイにおいて、プールされ、減算された抗血清への結合につき競合する対照蛋白質の能力は、選択的に、抗血清への結合につき競合する免疫原性ポリペプチド(類)の能力と比較して決定される。再度、標準的な計算を用い、対照ポリペプチドについてのパーセント交差−反応性を計算する。パーセント交差−反応性がテストポルオペにつき少なくとも5ないし10×高い場合、テストポリペプチドはプールされ、減算された抗血清に特異的に結合するといわれる。
一般に、免疫吸収されプールされた抗血清は、本明細書中に記載した競合結合免疫アッセイで用いて、いずれのテストペプチドも免疫原性ポリペプチド(類)と比較することができる。この比較をなすために、2つのポリペプチドを、各々、広い範囲の濃度でアッセイし、固定化蛋白質への減算された抗血清の結合の50%を阻害するのに必要な各ポリペプチドの量を、標準的な技術を用いて測定する。もし必要なテストポリペプチドの量が、必要な免疫原性ポリペプチド(類)の量の2倍未満であれば、テストポリペプチドは免疫原性ポリペプリド(類)に対して生じた抗体に特異的に結合するといわれ、但し、該量は対照ポリペプチドにつき少なくとも約5ないし10×高いものとする。
特性の最終決定において、プールされた抗血清は、選択的に、免疫原性ポリペプチド(類)への、減算され、プールされた抗血清の結合がほとんどまたは全く検出できなくなるまで、(対照ポリペプチドよりはむしろ)免疫原性ポリペプチド(類)と十分に免疫吸収される。次いで、この十分に免疫吸収された抗血清を、テストポリペプチドとの反応性につきテストする。もしほとんどまたは全く反応性が観察されなければ(すなわち、免疫原性ポリペプリド(類)への十分に免疫吸収された抗血清の結合につき観察されたシグナル−対−ノイズ比の2倍以下)、テストポリペプチドは、免疫原性ポリペプチド(類)によって誘導された抗血清によって特異的に結合される。
グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼポリヌクレオチド
1つの態様において、本発明は、本明細書中においては「グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼポリヌクレオチド」または「GATポリヌクレオチド」という単離されたまたは組換えポリヌクレオチドの新規なファミリーを提供する。GATポリヌクレオチド配列は、GATポリペプチドをコードする能力によって特徴付けられる。一般に、本発明は、本明細書中に記載する新規なGATポリペプチドのいずれかをコードするいずれのヌクレオチド配列も含む。本発明のいくつかの態様において、GAT活性を持つGATポリペプチドをコードするGATポリヌクレオチドが好ましい。
1つの態様において、GATポリヌクレオチドは、生物、例えば、細菌株から単離された天然に存在する核酸の組換えまたは単離された形態を含む。例示的GATポリヌクレオチド、例えば、配列番号:1ないし5は、GAT活性を呈するBacillus株からの配列の発現クローニングによって発見された。簡単に述べれば、ほぼ500のBacillusおよびPseudomonas株のコレクションをグリホセートをN−アセチル化する自然発生的能力につきスクリーニングした。株をLB中で一晩増殖させ、遠心によって収穫し、希薄なトルエンに浸透させ、次いで、洗浄し、緩衝液、5mMグリホセート、および200μMアセチル−CoAを含有する反応ミックス中に再懸濁させた。細胞を反応ミックス中で1および48時間の間インキュベートし、その時点で、等用量のメタノールを反応に加えた。次いで、遠心によって細胞をペレット化し、親イオンモードの質量分析による分析前に、上澄を濾過した。図2に示すように、反応ミックスの質量分析プロフィールをN−アセチルグリホセート標準と比較することによって、反応の生成物はN−アセチルグリホセートとして工程的に同定された。生成物の検出は双方の基質(アセチルCoAおよびグリホセート)の含有に依存し、細菌細胞を加熱変性することによってなくなった。
次いで、個々のGATポリヌクレオチドを、機能スクリーニングによって同定された株からクローン化した。ゲノミックDNAを調製し、Sau3A1酵素で部分的に消化した。ほぼ4kbの断片をE. coli発現ベクターにクローン化し、エレクトロコンピテントE.coliに形質転換した。トルエン洗浄をPMBSでの浸透化によって置き換える以外は、前記した反応に従って、GAT活性を呈する個々のクローンを質量分析によって同定した。ゲノミック断片を配列決定し、推定GATポリペプチドをコードするオープンリーディングフレームを同定した。GAT遺伝子の同一性配列は、E.coloにおけるオープンリーディングフレームの発現、反応混合物から生じた高レベルのN−アセチルグリホセートの検出によって確認した。
本発明のもう1つの態様において、GATポリヌクレオチドは、1つ以上の天然に存在する、単離された、または組換えGATポリヌクレオチドを態様化し、例えば、組換えおよび/または突然変異させることによって生じる。本明細書中の他の箇所でより詳細に記載するように、優れた機能的属性、例えば、多様化プロセスにおける基質または親として用いるGATポリヌクレオチドよりも増大した触媒機能、増大した安定性、より高い発現レベルを持つGATポリペプチドをコードする多様化GATポリヌクレオチドを生じさせるのはしばしば可能である。
本発明のポリヌクレオチドは、例えば、本発明のGATポリペプチドの組換え生産(すなわち、発現)において;(例えば、トランスジェニック植物において除草剤抵抗性を付与するための)導入遺伝子として;形質転換およびプラスミド維持のための選択マーカーとして;免疫原として;(自然発生型GATコーディング核酸の検出用を含めた)補充的または部分的相補性核酸の存在に対する診断プローブとして;さらなる多様性創製、例えば、新しいおよび/または改良されたGATホモログ等を生じさせるための組換え反応または突然変異反応のための基質として種々の用途を有する。
ある種の特異的、実質的および信頼のできるGATポリヌクレオチドの用途は、ポリヌクレオチドが実質的GAT活性を持つポリペプチドをコードする必要がないことに注意するのは重要である。例えば、活性な酵素をコードしないGATポリヌクレオチドは、望ましい機能的特性(例えば、熱または他の環境的因子に対する高いkcatまたはkcat/K、低いK、高い安定性、高い転写または翻訳速度、蛋白質分解切断に対する抵抗性、抗原性の低下等)を持つGATポリヌクレオチド変種、または非−GATポリヌクレオチドに到達するための、多様化手法で用いる親ポリヌクレオチドの価値ある源となり得る。例えば、ほとんどまたは全く検出可能な活性を有しないプロテアーゼ変種をコードするヌクレオチド配列は、コードに活性なプロテアーゼをコードする子孫を生じさせるために、DNAシャッフリング実験で親ポリヌクレオチドとして用いられてきた(Ness et al.(1999) Nature Biotech.17:893−96)。
多様性創製方法または繰り返し使用できる配列組換え(「RSR」)方法(例えば、DNAシャッフリング)によって生じたポリヌクレオチド配列は、本発明の特徴である。本明細書中に記載された核酸を用いる突然変異および組換え方法は、本発明の特徴である。
例えば、本発明の1つの方法は、1つ以上のさらなるヌクレオチドと、前記したおよび後記する本発明の1つ以上のヌクレオチド配列とを繰り返し的に組み換えることを含む。組換え工程は、選択的に、インビボ、エクス・ビボ、イン・シリコまたはインビトロで行われる。この多様性創製または繰り返し使用できる配列組換えにより、組換え修飾GATポリヌクレオチドの少なくとも1つのライブラリーが生じる。このライブラリーのメンバーによってコードされるポリペプチドは本発明に含まれる。
ストリンジェントまたは高ストリンジェント条件下でFGATポリヌクレオチド配列にハイブリダイズする、典型的には少なくとも12塩基、好ましくは少なくとも15、より好ましくは少なくとも20、30、または50以上の塩基を有する、本明細書中においてはオリゴヌクレオチドともいうポリヌクレオチドの使用も考えられる。該ポリヌクレオチドは、本明細書中に記載するような方法に従い、プローブ、プライマー、センスおよびアンチセンス剤として用いることができる。
本発明に従い、GATポリペプチド、GATポリペプチドの断片、関連融合蛋白質または機能的同等体をコードするヌクレオチド配列を含めたGATポリヌクレオチド配列は細菌または植物細胞のような適当な宿主細胞においてGATポリペプチドの発現を指令する組換えDNA分子で用いられる。遺伝暗号の固有の縮重のため、実質的に同一または機能的に同等なアミノ酸配列をコードする他の核酸配列を用いて、GATポリヌクレオチドをクローン化し、それを発現させることもできる。
本発明は、引き続いてスプライシングされて、結局は機能的GATポリペプチドを生じる転写および/または翻訳産生物をコードするGATポリヌクレオチドを提供する。スプライシングはインビトロまたはインビボで達成することができ、シス−またはトランス−スプライシングを含むことができる。スプライシングに対する基質はポリヌクレオチド(例えば、RNA転写体)またはポリペプチドであり得る。ポリヌクレオチドのシス−スプライシングの例は、コード配列に挿入されたイントロンが除去され、2つのフランキングエキソン領域がスプライシングされて、GATポリペプチドコード配列を生じる場合である。トランス−スプライシングの例は、別々に転写され、次いで、スプライシングされて全長GATコーシング配列を形成することができる2つ以上の断片にコード配列を分離することによってGATポリヌクレオチドが暗号化される場合である。(本発明の構築物に導入することができる)スプライシングエンハンサー配列の使用は、シスまたはトランスいずれかのスプライシングを促進することができる。ポリペプチドのシス−およびトランス−スプライシングは本明細書中の他の箇所、および米国特許出願第09/517,933号および第09/710,686号により詳細に記載されている。
このようにして、いくつかのGATポリヌクレオチドは全長GATポリペプチドを直接的にはコードせず、むしろ、GATポリペプチドの断片または複数断片をコードする。これらのGATポリヌクレオチドを用いて、スプライシングを含めたメカニズムを介して機能的GATポリペプチドを発現させることができ、ここに、スプライシングはポリヌクレオチド(例えば、イントロン/エキソン)および/またはポリペプチド(例えば、インテイン/エキステイン)のレベルで起こり得る。これは、例えば、GAT活性の発現を制御するに置いて有用である。というのは、機能的GATポリペプヂトは、もしすべての必要な断片が環境で発現されて、それが、スプライシングプロセスが機能的産生物を生じさせるのを可能とすれば発現されるに過ぎないからである。もう1つの例において、1つ以上の挿入配列のGATポリヌクレオチドへの導入は、ホモロジーポリヌクレオチドとの組換えを容易とでき;挿入配列のためのイントロンまたはインテインの使用は、介入配列の除去を促進し、それにより、コードされた変種の機能を回復する。
当業者によって理解されるように、特定の宿主におけるその発現を増強するようにコード配列を修飾するのは有利であり得る。遺伝暗号は64の可能なコドンで冗長であるが、ほとんどの生物はこれらのコドンのサブセットを優先的に用いる。種で最も頻繁に利用されるコドンは最適コドンと呼ばれ、非常にしばしばは利用されないものは稀なまたは低−用法コドンとして分類される(例えば、Zhang et al.(1991)Gene
105:61−72参照)。コドンは、宿主の好ましいコドン用法を反映するように置換することができ、プロセスは、時々、「コドン最適化」または「種コドン偏り用の制御」と呼ばれる。
特定の原核生物または真核生物宿主によって好まれるコドンを含む最適化コード配列(Murray et al.(1989)Nucl.Acids Res.17:477−508も参照)は、例えば、転写の速度を増大するように、または非−最適化配列から生じた転写体と比較して、より長い半減期のような望ましい特性を有する組換えRNA転写体を生じるように調製することができる。また、転写停止コドンを修飾して宿主の選択性を反映することもできる。例えば、S.cerevisiaeおよび哺乳動物についての好ましい停止コドンは、各々、UAAおよびUGAである。単子葉植物についての好ましい停止コドンはUGAであり、他方、昆虫およびE.coliは停止コドンとしてUAAを用いるのを好む(Dalphin etal.(1996) Nucl.Acids Res.24:216−218)。植物での発現用にヌクレオチド配列を最適化する方法は、例えば、米国特許第6,015,891号、およびそこに引用された文献に提供される。
本発明の1つの具体例は、関連宿主、例えば、トランスジェニック植物宿主における発現のための最適コドンを有するGATポリヌクレオチドを含む。これは、細菌起源のGATポリヌクレオチドをトランスジェニック植物に導入して、例えば、グリホセート抵抗を植物に付与する場合に特に望ましい。
本発明のポリヌクレオチド配列は、限定されるものではないが、遺伝子産生物のクローニング、プロセッシングおよび/または発現を修飾する改変を含めた、種々の理由でGATポリヌクレオチドを改変するように作成することができる。例えば、当該分野でよく知られた技術、例えば、部位特異的突然変異誘発を用いて改変を導入して、新しい制限部位を挿入し、グリコシル化パターンを改変し、コドン選択性を変化させ、スプライス部位を導入する等を用いて改変を導入することができる。
本明細書中でより詳細に記載するように、本発明のポリヌクレオチドとは、新規なGATポリペプチドとをコードする配列、および該コード配列に相補的な配列、およびコード配列の新規な断片、およびその相補体を含む。該ポリヌクレオチドはRNAの形態またはDNAの形態とすることができ、mRNA、cRNA、合成RNAおよびDNA,ゲノミックDNAおよびcDNAを含む。ポリヌクレオチドは二本鎖または一本鎖とすることができ、もし一本鎖とするならば、コーディング鎖または非−コーディング(アンチセンス、相補性)鎖であり得る。該ポリヌクレオチドは、選択的に、(i)単離において、(ii)例えば、融合蛋白質、プレ−蛋白質、プレプロ−蛋白質等をコードするようなさらなるコード配列との組合せにおいて、(iii)イントロンまたはインテインのような非−コード配列、プロモーター、エンハンサー、ターミネーターエレメント、または適当な宿主におけるコード配列の発現に効果的な5‘および/または3’非翻訳領域との組合せにおいて、および/または(iv)GATポリヌクレオチドが異種遺伝子であるベクターまたは宿主環境において、GATポリペプチドのコード配列を含む。また、配列は、担体、緩衝液、アジュバント、賦形剤等の存在下を含めた、核酸の典型的な組成物処方との組合せで見出すこともできる。
本発明のポリヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチドは、公知の合成方法に従って、標準的な固相方法によって調製することができる。典型的には、約100塩基までの断片を個々に合成し、(例えば、酵素または化学的連結方法、またはポリメラーゼ媒介反応によって)接合して、実質的にいずれかの所望の連続配列を形成する。例えば、本発明のポリヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチドは、例えば、Beaucage et al.(1981) Tetrahedron Letters 22:1859−69によって記載された古典的なホスホルアミダイト方法、または例えば、自動合成方法で実施するのに典型的な、Matthes et al.(1984) EMBO J.3:801−05に記載された方法を用い、化学合成によって調製することができる。ホスホルアミダイト方法に従い、オリゴヌクレオチドは、例えば、自動DNAシンセサイザーで合成し、精製し、アニールし、連結し、適当なベクターにクローン化する。
加えて、基本的にいずれの核酸も、The Midland Certified Reagent Company (mcrc@oligos.com)、The Great American gene Company (www.genco.com)、ExpressGen Inc.(www.expressgen.com)、Operon Technologies Inc.(Alameda,CA)および多くのその他のような種々の商業的源のいずれかから注文することができる。同様に、ペプチドおよび抗体はPeptidoGenetic(pkim@ccnet.com)、HTI Bio−products, Inc.(www.htibio.com)、BMA Biomedicals Ltd (U.K.)、Bio.Synthesis, Inc.および多くのその他のような種々の源のいずれかから注文することができる。
また、ポリヌクレオチドは、技術文献に記載されたよく知られた技術によって構成することもできる。例えば、Carruthers et al.,Cold Spring Harbor Symp.Quant.Biol.47:411−418(1982)、およびAdams et al.(1983) J.Am.Chem.Soc.105:661参照。次いで、二本鎖DNA断片は、相補的鎖を合成し、適当な条件下で一緒に該鎖をアニールすることによって、あるいは適当なプライマー配列と共にDNAポリメラーゼを用いて相補的鎖を付加することによって得ることができる。
突然変異誘発を含めた、本明細書中で有用な分子生物学技術を記載する一般的テキストは、Berger and Kimmel, Guide to Molecular Cloning Techniques, Methods in Enzymology, Volume 152 (Academic Press, Inc.,San Diego,CA);Sambrook et al.(1989) Molecular Cloning−A Laboratory Manual, 第2版,Volumes 1−3 (Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, New York); およびAusuben et al.編(2000) Current Protocols in Molecular Biology (Greene Publishing Associates, Inc. and John Wiley & Sons, Inc.)を含む。ポリメラーゼ鎖反応(PCR)、リガーゼ鎖反応(LCR)、Qβ―レプリカーゼ増幅および他のRNAポリメラーゼ媒介技術(例えば、NASBA)を含めた、インビトロ増幅方法を介して当業者に指令するのに十分な技術の例はBerger, Sambrook, and Ausubel, Mullis et al.(1987)米国特許第4,683,202;Innis et al.編(1990)PCR Protocols: A Guide to Methods and Applications (Academic Press Inc. San Diego, CA); Arnheim & Levinson (1990年10月1日) Chemical and Engineering News 36−47; The Journal Of NIH Research (1991) 3:81−94; Kwoh et al.(1989) Proc.Nat’lAcad.Sci.USA 86:1173; Guatelli et al.(1990) Proc.Nat‘’l. Acad.Sci.USA 87:1874; Lomell et al.(1989) J. Clin. Chem.35:1826; Landegren et al.(1988) Science 241:1077−1080; Van Brunt (1990) Biotechnology 8:291−294; Wu and Wallace (1989) Gene 4:560; Barrnger et al.(1990) Gene 89:117, and Sooknanan and Malek (1995) Biotechnology 13:563−564に見出される。インビトロ増幅された核酸をクローニングする改良された方法はWallace et al.の米国特許第5,426,039号に記載されている。PCRによって大きな核酸を増幅する改良された方法はCheng et al.(1994) Nature 369:684−685およびそこに引用された文献にまとめられており、ここに、40kbまでのPCRアンプリコンが生じる。当業者であれば、実質的にいずれのRNAも、逆転写酵素およびポリメラーゼを用い、制限消化、PCR延長および配列決定に適した2本鎖RNAに変換することもできることを認識するであろう。Ausbel, Sambrook and Berger,すべて前掲参照。
本発明の1つの態様は配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952よりなる群から選択される単離されたまたは組換えポリヌクレオチドを提供する。
本発明の好ましいポリヌクレオチドは、配列番号:300、445および457よりなる群から選択される参照アミノ酸配列と最適に整列して、BLOSUM62行列を用いて少なくとも460の類似性スコア、11のギャップ存在ペナルティーおよび1のギャップ延長ペナルティーを生じさせることができるアミノ酸配列をコードする単離されたまたは組換えポリヌクレオチド配列を含み、ここに、以下の位置の1つ以上は以下の制限に適合し:(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基があり;(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基があり;(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基があり;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基があり、ここに:Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり、および、さらに、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%は以下の制限に適合し:(a)位置2、4、15、19、26、28、31、45、51、54、86、90、91、97、103、105、106、114、123、129、139および/または145において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置3、5、8、10、11、14、17、24、27、32、37、47、48、49、52、57、58、61、63、68、69、79、80、82、83、89、92、100、101、104、119、120、125、126、128、131および/または143において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択され;およびB2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸である。アミノ酸またはアミノ酸残基を特定するのに用いる場合、単一文字表示A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WおよびYは当該分野で用いられる、および本明細書中の表1に掲げたそれらの標準的意味を有する。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、配列が配列番号:300、445、および457よりなる群から選択される参照アミノ酸配列と最適に整列して、BLOSUM62行列を用いて少なくとも460の類似性スコア、11のギャップ存在ペナルティーおよび1のギャップ延長ペナルティーを生じさせる場合に、以下の位置の1つ以上が以下の制限を適合するようなアミノ酸配列をコードし:(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基があり;(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基があり;(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基があり;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基があり、ここに:Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり、および、さらに、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%は以下の制限に適合し:(a)位置2、4、15、19、26、28、51、54、86、90、91、97、103、105、106、114、129、139および/または145において、アミノ酸残基はZ1であり;(b)位置31および/または45において、アミノ酸残基はZ2であり;(c)位置8において、アミノ酸残基はZ3であり;(d)位置89において、アミノ酸残基はZ3またはZ6であり;(e)位置82、92、101および/または120において、アミノ酸残基はZ4であり;(f)位置3、11、27および/または79において、アミノ酸残基はZ5であり;(g)位置18において、アミノ酸残基はZ4またはZ5であり;(h)位置123において、アミノ酸残基はZ1またはZ2であり;(i)位置12、33、35、39、53、59、112、132、135、140および/または146において、アミノ酸残基はZ1またはZ3であり;(j)位置30において、アミノ酸残基はZ1であり;(k)位置6において、アミノ酸残基はZ6であり;(l)位置81において、アミノ酸残基はZ2またはZ4であり;(m)位置113において、アミノ酸残基はZ3であり;(n)位置138において、アミノ酸残基はZ4であり;(o)位置142において、アミノ酸残基はZ2であり;(p)位置57および/または126において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(q)位置5、17および61において、アミノ酸残基はZ4であり;(r)位置24において、アミノ酸残基はZ3であり;(s)位置104において、アミノ酸残基はZ5であり;(t)位置52および/または69において、アミノ酸残基はZ3であり、(u)位置14および/または119においてアミノ酸残基はZ5であり;(v)位置10、32、63および/または83において、アミノ酸残基はZ5であり;(w)位置48および/または80において、アミノ酸残基はZ6であり;(x)位置40において、アミノ酸残基はZ1またはZ2であり;(y)位置96において、アミノ酸残基はZ3またはZ5であり;(z)位置65において、アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6であり;(aa)位置84および/または115において、アミノ酸残基はZ3であり;(ab)位置93において、アミノ酸残基はZ4であり;(ac)位置130において、アミノ酸残基はZ2であり;(ad)位置58において、アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6であり;(ae)位置47において、アミノ酸残基はZ4またはZ6であり;(af)位置49および/または100において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(ag)位置68において、アミノ酸残基はZ4またはZ5であり;(ah)位置143において、アミノ酸残基はZ4であり;(ai)位置131において、アミノ酸残基はZ5であり;(aj)位置125および/または128において、アミノ酸残基はZ5であり;(ak)位置67において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(al)位置60において、アミノ酸残基はZ5であり;および(am)位置37において、アミノ酸残基はZ4またはZ6であり;ここに、Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z3はN、Q、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z4はR、HおよびKよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、さらに、(a)ないし(am)において特定された位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基を含むアミノ酸配列をコードし、少なくとも90%は(a)ないし(am)において特定されたアミノ酸残基制限に適合する。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、当該配列を配列番号:300、445または457と最適に整列させた場合に、アミノ酸配列におけるアミノ酸残基の少なくとも90%が以下の制限に適合するようなアミノ酸配列をコードし:(a)位置1、7、9、13、20、36、42、46、50、56、64、70、72、75、76、78、94、98、107、110、117、118、121および/または141において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置16、21、22、23、25、29、34、41、43、44、55、66、71、73、74、77、85、87、88、95、99、102、108、109、111、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびB2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、当該配列を配列番号:300、445または457と最適に整列させた場合に、アミノ酸配列におけるアミノ酸残基の少なくとも90%が以下の制限に適合するようなアミノ酸配列をコードし:(a)位置1、7、9、13、20、42、46、50、56、64、70、72、75、76、78、94、98、107、110、117、118、121および/または141において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置16、21、22、23、25、29、34、36、41、43、44、55、66、71、73、74、77、85、87、88、95、99、102、108、109、111、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびB2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、当該配列を配列番号:300、445または457と最適に整列させた場合、アミノ酸配列におけるアミノ酸残基の少なくとも90%は以下の制限に適合するようなアミノ酸配列をコードし:(a)位置1、7、9、20、42、50、72、75、76、78、94、98、110、121および/または141において、アミノ酸残基はZ1であり;(b)位置130、46、56、70、107、117および/または118において、アミノ酸残基はZ2であり;(c)位置23、55、71、77、88および/または109において、アミノ酸残基はZ3であり;(d)位置16、21、41、73、85、99および/または111において、アミノ酸残基はZ4であり;(e)位置34および/または95において、アミノ酸残基はZ5であり;(f)位置22、25、29、43、44、66、74、87、102、108、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はZ6であり;ここに、Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z2はF、W、およびYよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z3はN、Q、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z4はR、HおよびKよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、さらに、Z1およびZ3よりなる群から選択されるアミノ酸残基を位置36に含むアミノ酸配列をコードする。本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、Z1およびZ2よりなる群から選択されるアミノ酸残基を位置64にさらに含むアミノ酸配列をコードする。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、当該配列を配列番号:300、445または457と最適に整列させた場合に、アミノ酸配列におけるアミノ酸残基の少なくとも80%が以下の制限に適合するようなアミノ酸配列をコードし:(a)位置2において、アミノ酸残基はIまたはLであり;(b)位置3において、アミノ酸残基はEであり;(c)位置4において、アミノ酸残基はVまたはIであり;(d)位置5において、アミノ酸残基はKであり;(e)位置6において、アミノ酸残基はPであり;(f)位置8において、アミノ酸残基はNであり;(g)位置10において、アミノ酸残基はEであり;(h)位置11において、アミノ酸残基はDまたはEであり;(i)位置12において、アミノ酸残基はTであり;(j)位置14において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(k)位置15において、アミノ酸残基はLであり;(l)位置17において、アミノ酸残基はHであり;(m)位置18において、アミノ酸残基はR、EまたはKであり;(n)位置19において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(o)位置24において、アミノ酸残基はQであり;(p)位置26において、アミノ酸残基はM、L、VまたはIであり;(q)位置27において、アミノ酸残基はEであり;(r)位置28において、アミノ酸残基はAまたはVであり;(s)位置30において、アミノ酸残基はMであり;(t)位置31において、アミノ酸残基はYまたはFであり;(u)位置32において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(v)位置33において、アミノ酸残基はTまたはSであり;(w)位置35において、アミノ酸残基はLであり;(x)位置37において、アミノ酸残基はR、G、EまたはQであり;(y)位置39において、アミノ酸残基はAまたはSであり;(z)位置40において、アミノ酸残基はFまたはLであり;(aa)位置45において、アミノ酸残基はYまたはFであり;(ab)位置47において、アミノ酸残基はRまたはGであり;(ac)位置48において、アミノ酸残基はGであり;(ad)位置49において、アミノ酸残基はK、RまたはQであり;(ae)位置51において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(af)位置52において、アミノ酸残基はSであり;(ag)位置53において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(ah)位置54において、アミノ酸残基はAであり;(ai)位置57において、アミノ酸残基はHまたはNであり;(aj)位置58において、アミノ酸残基はQ、K、RまたはPであり;(ak)位置59において、アミノ酸残基はAであり;(al)位置60において、アミノ酸残基はEであり;(am)位置61において、アミノ酸残基はHまたはRであり;(an)位置63において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(ao)位置65において、アミノ酸残基はE、PまたはQであり;(ap)位置67において、アミノ酸残基はQまたはRであり;(aq)位置68において、アミノ酸残基はKまたはEであり;(ar)位置69において、アミノ酸残基はQであり;(as)位置79において、アミノ酸残基はEであり;(at)位置80において、アミノ酸残基はGであり;(au)位置81において、アミノ酸残基はY、HまたはFであり;(av)位置82において、アミノ酸残基はRであり;(aw)位置83において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(ax)位置84において、アミノ酸残基はQであり;(ay)位置86において、アミノ酸残基はAであり;(az)位置89において、アミノ酸残基はG、TまたはSであり;(ba)位置90において、アミノ酸残基はLであり;(bb)位置91において、アミノ酸残基はL、IまたはVであり;(bc)位置92において、アミノ酸残基はRまたはKであり;(bd)位置93において、アミノ酸残基はHであり;(be)位置96において、アミノ酸残基はEまたはQであり;(bf)位置97において、アミノ酸残基はIであり;(bg)位置100において、アミノ酸残基はKまたはNであり;(bh)位置101において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(bi)位置103において、アミノ酸残基はAまたはVであり;(bj)位置104において、アミノ酸残基はDであり;(bk)位置105において、アミノ酸残基はM、LまたはIであり;(bl)位置106において、アミノ酸残基はLであり;(bm)位置112において、アミノ残基はTまたはAであり;bn)位置113において、アミノ酸残基はSまたはTであり;(bo)位置114において、アミノ酸残基はAであり;(bp)位置115において、アミノ酸残基はSであり;(bq)位置119において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(br)位置120において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(bs)位置123において、アミノ酸残基はFまたはLであり;(bt)位置125において、アミノ酸残基はEであり;(bu)位置126において、アミノ酸残基はQまたはHであり;(bv)位置128において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(bw)位置129において、アミノ酸残基はVまたはIであり;(bx)位置130において、アミノ酸残基はFであり;(by)位置131において、アミノ酸残基はDまたはEであり;(bx)位置132において、アミノ酸残基はTであり;(ca)位置135において、アミノ酸残基はVであり;(cb)位置138において、アミノ酸残基はHであり;(cc)位置139において、アミノ酸残基はIであり;(cd)位置140において、アミノ酸残基はLまたはMであり;(ce)位置142において、アミノ酸残基はYであり;(cf)位置143において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(cg)位置145において、アミノ酸残基はLまたはIであり;および(ch)位置146において、アミノ酸残基はTである。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレチドは、当該配列を配列番号:300、445または457と最適に整列させた場合に、アミノ酸配列におけるアミノ酸残基は少なくとも90%が前記(a)ないし(ch)で特定されるアミノ酸残基制限に適合するようなアミノ酸配列をコードする。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、配列番号:300、445、および457よりなる群から選択される参照アミノ酸配列と最適に整列させて、BLOSUM62行列を用いて少なくとも460の類似性スコア、11のギャップ存在ペナルティー、および1のギャップ延長ペナルティーを得る場合、以下の位置の1つ以上が以下の制限に適合するようなアミノ酸配列をコードし:(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基があり;(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基があり;(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基があり;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基があり、ここに:Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;さらに、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%は以下の制限に適合し:(a)位置9、76、94および110において、アミノ酸残基はAであり;(b)位置29および108において、アミノ酸残基はCであり;(c)位置34において、アミノ酸残基はDであり;(d)位置95において、アミノ酸残基はEであり;(e)位置56において、アミノ酸残基はFであり;(f)位置43、44、66、74、87、102、116、122、127および136において、アミノ酸残基はGであり;(g)位置41において、アミノ酸残基はHであり;(h)位置7において、アミノ酸残基はIであり;(i)位置85において、アミノ酸残基はKであり;(j)位置20、42、50、78および121において、アミノ酸残基はLであり;(k)位置1および141において、アミノ酸残基はMであり;(l)位置23および109において、アミノ酸残基はNであり;(m)位置22、25、133、134および137において、アミノ酸残基はPであり;(n)位置71において、アミノ酸残基はQであり;(o)位置16、21、73、99および111において、アミノ酸残基はRであり;(p)位置55において、アミノ酸残基はSであり;(q)位置77において、アミノ酸残基はTであり;(r)位置107において、アミノ酸残基はWであり;および(s)位置13、46、70および118において、アミノ酸残基はYである。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、以下のさらなる制限の少なくとも1つに適合するアミノ酸配列をコードし:(a)位置36において、アミノ酸残基はM、LまたはTであり;(b)位置72において、アミノ酸残基はLまたはIであり;(c)位置75において、アミノ酸残基はMまたはVであり;(d)位置64において、アミノ酸残基はL、IまたはFであり;(e)位置88において、アミノ酸残基はTまたはSであり;(f)位置117において、アミノ酸残基はYまたはFである。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレチドは、以下のさらなる条件の少なくとも1つが満足されたアミノ酸配列をコードし:(a)位置14において、アミノ酸残基はDであり;(b)位置18において、アミノ酸残基はEであり;(c)位置26において、アミノ酸残基はMまたはVであり;(e)位置30において、アミノ酸残基はIであり;(f)位置32において、アミノ酸残基はDであり;(g)位置36において、アミノ酸残基はMまたはTであり;(i)位置37において、アミノ酸残基はCであり;(j)位置38において、アミノ酸残基はDであり;(j)位置53において、アミノ酸残基はVであり;(k)位置58において、アミノ酸残基はRであり;(l)位置61において、アミノ酸残基はRであり;(m)位置62において、アミノ酸残基はLであり;(n)位置64において、アミノ酸残基はIまたはFであり;(o)位置65において、アミノ酸残基はPであり;(p)位置72において、アミノ酸残基はIであり;(q)位置75において、アミノ酸残基はVであり;(r)位置88において、アミノ酸残基はTであり;(s)位置89において、アミノ酸残基はGであり;(t)位置91において、アミノ酸残基はLであり;(u)位置98において、アミノ酸残基はIであり;(v)位置105において、アミノ酸残基はIであり;(w)位置112において、アミノ酸残基はAであり;(x)位置124において、アミノ酸残基はGまたはCであり;(y)位置128において、アミノ酸残基はDであり;(z)位置140において、アミノ酸残基はMであり;(aa)位置143において、アミノ酸残基はRであり;および(ab)位置144において、アミノ酸残基はWである。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、前記した(a)ないし(ab)において特定された位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくともとも80%が(a)ないし(ab)で特定されたアミノ酸残基制限に適合するアミノ酸配列をコードする。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、以下のさらなる制限の少なくとも1つに適合するアミノ酸配列をコードし:(a)位置41において、アミノ酸残基はHであり;(b)位置138において、アミノ酸残基はHであり;(c)位置34において、アミノ酸残基はNであり;および(d)位置55において、アミノ酸残基はSである。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、(a)配列番号:577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(d)配列番号:579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(e)配列番号:602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(f)配列弁護u:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(g)配列番号:721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(j)配列番号:584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(m)配列番号:612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列よりなる群から選択される。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、(a)配列番号:577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(d)配列番号:579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(e)配列番号:602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(g)配列番号:721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(j)配列番号:584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(m)配列番号:612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列よりなる群から選択され、ここに、以下の位置は以下の制限に適合し:(i)位置18および38において、Z5アミノ酸残基があり;(ii)位置62において、Z1アミノ酸残基があり;(iii)位置124において、Z6アミノ酸残基があり;および(iv)位置144において、Z2アミノ酸残基があり、ここに:Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸残基であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸残基である。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、(a)配列番号:577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(d)配列番号:579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(e)配列番号602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(g)配列番号:721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(j)配列番号:584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(m)配列番号:612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列よりなる群から選択され、さらに、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%は以下の制限に適合し:(a)位置2、4、15、19、26、28、31、45、51、54、86、90、91、97、103、105、106、114、123、129、139および/または145において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置3、5、8、10、11、14、17、24、27、32、37、47、48、49、59、57、58、61、63、68、69、79、80、82、83、89、92、100、101、104、119、120、125、126、128、131、および/または143において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびB2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、(a)配列番号:577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(d)配列番号:579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(e)配列番号:602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(g)配列番号:721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(j)配列番号:584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(m)配列番号:612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列よりなる群から選択され、およびさらに、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%は以下の制限に適合し:(a)位置2、4、15、19、26、28、51、54、86、90、91、97、103、105、106、114、129、139および/または145において、アミノ酸残基はZ1であり;(b)位置31および/または45において、アミノ酸残基はZ2であり;(c)位置8において、アミノ酸残基はZ3であり;(d)位置89において、アミノ酸残基はZ3またはZ6であり;(e)位置82、92、101および/または120において、アミノ酸残基はZ4であり;(f)位置3、11、27および/または79において、アミノ酸残基はZ5であり;(g)位置18において、アミノ酸残基はZ4またはZ5であり;(h)位置123において、アミノ酸残基はZ1またはZ2であり;(i)位置12、33、35、39、53、59、112、132、135、140および/または146において、アミノ酸残基はZ1またはZ3であり;(j)位置30において、アミノ酸残基はZ1であり;(k)位置6において、アミノ酸残基はZ6であり;(l)位置81において、アミノ酸残基はZ2またはZ4であり;(m)位置113において、アミノ酸残基はZ3であり;(n)位置138において、アミノ酸残基はZ4であり;(o)位置142において、アミノ酸残基はZ2であり;(p)位置57および/または126において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(q)位置5、17および61において、アミノ酸残基はZ4であり;(r)位置24において、アミノ酸残基はZ3であり;(s)位置104において、アミノ酸残基はZ5であり;(t)位置52および/または69において、アミノ酸残基はZ3であり;(u)位置14および/または119において、アミノ酸残基はZ5であり;(v)位置10、32、63および/または83において、アミノ酸残基はZ5であり;(w)位置48および/または80において、アミノ酸残基はZ6であり;(x)位置40において、アミノ酸残基はZ1またはZ2であり;(y)位置96において、アミノ酸残基はZ3またはZ5であり;(z)位置65において、アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6であり;(aa)位置84および/または115において、アミノ酸残基はZ3であり;(ab)位置93において、アミノ酸残基はZ4であり;(ac)位置130において、アミノ酸残基はZ2であり;(ad)位置58において、アミノ酸残基はZ3、Z4またはZ6であり;(ae)位置47において、アミノ酸残基はZ4またはZ6であり;(af)位置49および/または100において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(ag)位置68において、アミノ酸残基はZ4またはZ5であり;(ah)位置143において、アミノ酸残基はZ4であり;(ai)位置131において、アミノ酸残基はZ5であり;(aj)位置125および/または128において、アミノ酸残基はZ5であり;(ak)位置67において、アミノ酸残基はZ3またはZ4であり;(al)位置60において、アミノ酸残基はZ5であり;および(am)位置37において、アミノ酸残基はZ4またはZ6であり;ここに、Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択され;Z2はF、WおよびYよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z3はN、Q、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z4はR、HおよびKよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、さらに、(a)ないし(am)において特定された位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が(a)ないし(am)において特定されるアミノ酸残基制限に適合するアミノ酸配列をコードする。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも90%が以下のさらなる制限に適合するアミノ酸配列をコードし:(a)位置1、7、9、13、20、36、42、46、50、56、64、70、72、75、76、78、94、98、107、110、117、118、121および/または141において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置16、21、22、23、25、29、34、41、43、44、55、66、71、73、74、77、85、87、88、95、99、102、108、109、111、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;B2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、当該配列を配列番号:300、445または457と最適に整列させた場合に、アミノ酸配列におけるアミノ酸残基の少なくとも90%が以下の制限に適合するようなアミノ酸配列をコードし:(a)位置1、7、9、13、20、42、46、50、56、64、70、72、75、76、78、94、98、107、110、117、118、121および/または141において、アミノ酸残基はB1であり;および(b)位置16、21、22、23、25、29、34、36、41、43、44、55、66、71、73、74、77、85、87、88、95、99、102、108、109、111、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はB2であり;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびB2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、当該配列を配列番号:300、445または457と最適に整列させた場合に、アミノ酸配列におけるアミノ酸残基の少なくとも90%が以下の制限に適合するようなアミノ酸配列をコードし:(a)位置1、7、9、20、42、50、72、75、76、78、94、98、110、121および/または141において、アミノ酸残基はZ1であり;(b)位置13、46、56、70、107、117および/または118において、アミノ酸残基はZ2であり;(c)位置23、55、71、77、88および/または109において、アミノ酸残基はZ3であり;(d)位置16、21、41、73、85、99および/または111において、アミノ酸残基はZ4であり;(e)位置34および/または95において、アミノ酸残基はZ5であり;(f)位置22、25、29、43、44、66、74、87、102、108、116、122、127、133、134、136および/または137において、アミノ酸残基はZ6であり;ここに、Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z2はF、W、およびYよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z3はN、Q、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z4はR、HおよびKよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z5はDおよびEよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびZ6はC、GおよびPよりなる群から選択されるアミノ酸である。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、さらに、Z1およびZ3よりなる群から選択されるアミノ酸残基を位置36において含むアミノ酸配列をコードする。本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、Z1およびZ2よりなる群から選択されるアミノ酸残基を位置64においてさらに含むアミノ酸配列をコードする。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、当該配列を配列番号:300、445または457と最適に整列させた場合に、アミノ酸配列におけるアミノ酸残基の少なくとも80%が以下の制限に適合するようなアミノ酸配列をコードし:(a)位置2において、アミノ酸残基はIまたはLであり;(b)位置3において、アミノ酸残基はEであり;(c)位置4において、アミノ酸残基はVまたはIであり;(d)位置5において、アミノ酸残基はKであり;(e)位置6において、アミノ酸残基はPであり;(f)位置8において、アミノ酸残基はNであり;(g)位置10において、アミノ酸残基はEであり;(h)位置11において、アミノ酸残基はDまたはEであり;(i)位置12において、アミノ酸残基はTであり;(j)位置14において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(k)位置15において、アミノ酸残基はLであり;(l)位置17において、アミノ酸残基はHであり;(m)位置18において、アミノ酸残基はR、EまたはKであり;(n)位置19において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(o)位置24において、アミノ酸残基はQであり;(p)位置26において、アミノ酸残基はM、L、VまたはIであり;(q)位置27において、アミノ酸残基はEであり;(r)位置28において、アミノ酸残基はAまたはVであり;(s)位置30において、アミノ酸残基はMであり;(t)位置31において、アミノ酸残基はYまたはFであり;(u)位置32において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(v)位置33において、アミノ酸残基はTまたはSであり;(w)位置35において、アミノ酸残基はLであり;(x)位置37において、アミノ酸残基はR、G、EまたはQであり;(y)位置39において、アミノ酸残基はAまたはSであり;(z)位置40において、アミノ酸残基はFまたはLであり;(aa)位置45において、アミノ酸残基はYまたはFであり;(ab)位置47において、アミノ酸残基はRまたはGであり;(ac)位置48において、アミノ酸残基はGであり;(ad)位置49において、アミノ酸残基はK、RまたはQであり;(ae)位置51において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(af)位置52において、アミノ酸残基はSであり;(ag)位置53において、アミノ酸残基はIまたはVであり;(ah)位置54において、アミノ酸残基はAであり;(ai)位置57において、アミノ酸残基はHまたはNであり;(aj)位置58において、アミノ酸残基はQ、K、RまたはPであり;(ak)位置59において、アミノ酸残基はAであり;(al)位置60において、アミノ酸残基はEであり;(am)位置61において、アミノ酸残基はHまたはRであり;(an)位置63において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(ao)位置65において、アミノ酸残基はE、PまたはQであり;(ap)位置67において、アミノ酸残基はQまたはRであり;(aq)位置68において、アミノ酸残基はKまたはEであり;(ar)位置69において、アミノ酸残基はQであり;(as)位置79において、アミノ酸残基はEであり;(at)位置80において、アミノ酸残基はGであり;(au)位置81において、アミノ酸残基はY、HまたはFであり;(av)位置82において、アミノ酸残基はRであり;(aw)位置83において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(ax)位置84において、アミノ酸残基はQであり;(ay)位置86において、アミノ酸残基はAであり;(az)位置89において、アミノ酸残基はG、TまたはSであり;(ba)位置90において、アミノ酸残基はLであり;(bb)位置91において、アミノ酸残基はL、IまたはVであり;(bc)位置92において、アミノ酸残基はRまたはKであり;(bd)位置93において、アミノ酸残基はHであり;(be)位置96において、アミノ酸残基はEまたはQであり;(bf)位置97において、アミノ酸残基はIであり;(bg)位置100において、アミノ酸残基はKまたはNであり;(bh)位置101において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(bi)位置103において、アミノ酸残基はAまたはVであり;(bj)位置104において、アミノ酸残基はDであり;(bk)位置105において、アミノ酸残基はM、LまたはIであり;(bl)位置106において、アミノ酸残基はLであり;(bm)位置112において、アミノ酸残基はTまたはAであり;(bn)位置113において、アミノ酸残基はSまたはTであり;(bo)位置114において、アミノ酸残基はAであり;(bp)位置115において、アミノ酸残基はSであり;(bq)位置119において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(br)位置120において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(bs)位置123において、アミノ酸残基はFまたはLであり;(bt)位置125において、アミノ酸残基はEであり;(bu)位置126において、アミノ酸残基はQまたはHであり;(bv)位置128において、アミノ酸残基はEまたはDであり;(bw)位置129において、アミノ酸残基はVまたはIであり;(bx)位置130において、アミノ酸残基はFであり;(by)位置131において、アミノ酸残基はDまたはEであり;(bx)位置132において、アミノ酸残基はTであり;(ca)位置135において、アミノ酸残基はVであり;(cb)位置138において、アミノ酸残基はHであり;(cc)位置139において、アミノ酸残基はIであり;(cd)位置140において、アミノ酸残基はLまたはMであり;(ce)位置142において、アミノ酸残基はYであり;(cf)位置143において、アミノ酸残基はKまたはRであり;(cg)位置145において、アミノ酸残基はLまたはIであり;および(ch)位置146において、アミノ酸残基はTである。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、当該配列を、配列番号:300、445または457と最適に整列させた場合に、アミノ酸配列におけるアミノ酸残基の少なくともとも90%が前記(a)ないし(ch)で特定されたアミノ酸残基制限に適合するようなアミノ酸配列をコードする。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、(a)配列番号:577に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(b)配列番号:578に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(c)配列番号:621に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(d)配列番号:579に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(e)配列番号:602に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(f)配列番号:697に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(g)配列番号:721に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(h)配列番号:613に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(i)配列番号:677に対して少なくとも89%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(j)配列番号:584に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(k)配列番号:707に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(l)配列番号:616に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;(m)配列番号:612に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;および(n)配列番号:590に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列よりなる群から選択され、さらに、ここに、以下の位置に対応するアミノ酸配列におけるアミノ酸残基のうち、少なくとも80%は以下の制限に適合し:(a)位置9、76、94および110において、アミノ酸残基はAであり;(b)位置29および108において、アミノ酸残基はCであり;(c)位置34において、アミノ酸残基はDであり;(d)位置95において、アミノ酸残基はEであり;(e)位置56において、アミノ酸残基はFであり;(f)位置43、44、66、74、87、102、116、122、127および136において、アミノ酸残基はGであり;(g)位置41において、アミノ酸残基はHであり;(h)位置7において、アミノ酸残基はIであり;(i)位置85において、アミノ酸残基はKであり;(j)位置20、42、50、78および121において、アミノ酸残基はLであり;(k)位置1および141において、アミノ酸残基はMであり;(l)位置23および109において、アミノ酸残基はNであり;(m)位置22、25、133、134および137において、アミノ酸残基はPであり;(n)位置71において、アミノ酸残基はQであり;(o)位置16、21、73、99および111において、アミノ酸残基はRであり;(p)位置55において、アミノ酸残基はSであり;(q)位置77において、アミノ酸残基はTであり;(r)位置107において、アミノ酸残基はWであり;および(s)位置13、46、70および118において、アミノ酸残基はYである。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、以下の基準を満足する少なくとも1つのアミノ酸残基をさらに含むアミノ酸配列をコードし:(a)位置14において、アミノ酸残基はDであり;(b)位置18において、アミノ酸残基はEであり;(c)位置26において、アミノ酸残基はMまたはVであり;(e)位置30において、アミノ酸残基はIであり;(f)位置32において、アミノ酸残基はDであり;(g)位置36において、アミノ酸残基はMまたはTであり;(i)位置37において、アミノ酸残基はCであり;(j)位置38において、アミノ酸残基はDであり;(j)位置53において、アミノ酸残基はVであり;(k)位置58において、アミノ酸残基はRであり;(l)位置61において、アミノ酸残基はRであり;(m)位置62において、アミノ酸残基はLであり;(n)位置64において、アミノ酸残基はIまたはFであり;(o)位置65において、アミノ酸残基はPであり;(p)位置72において、アミノ酸残基はIであり;(q)位置75において、アミノ酸残基はVであり;(r)位置88において、アミノ酸残基はTであり;(s)位置89において、アミノ酸残基はGであり;(t)位置91において、アミノ酸残基はLであり;(u)位置98において、アミノ酸残基はIであり;(v)位置105において、アミノ酸残基はIであり;(w)位置112において、アミノ酸残基はAであり;(x)位置124において、アミノ酸残基はGまたはCであり;(y)位置128において、アミノ酸残基はDであり;(z)位置140において、アミノ酸残基はMであり;(aa)位置143において、アミノ酸残基はRであり;および(ab)位置144において、アミノ酸残基はWである。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、当該配列を配列番号:300、455または457と最適に整列させた場合に、アミノ酸配列におけるアミノ酸残基の少なくとも80%が前記(a)ないし(ab)において特定されたアミノ酸残基制限に適合するようなアミノ酸配列をコードする。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、(a)(例えば、配列番号:917、919、921、923、925、927、833、835、839、843、845、859、863、873、877、891、895、901、905、907、913、915または950をコードするヌクレオチド配列のような)配列番号:919に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列;(b)(例えば、配列番号:929、931、835、843、849または867をコードするヌクレオチド配列のような)配列番号:929に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列;(c)(例えば、配列番号:845または847をコードするヌクレオチド配列のような)配列番号:847に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(d)配列番号:851に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(e)配列番号:853に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(f)(例えば、配列番号:835または855をコードするヌクレオチド配列のような)配列番号:855に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(g)配列番号:857に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(h)(例えば、配列番号:839、861または883をコードするヌクレオチド配列のような)配列番号:861に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(i)配列番号:871に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(j)配列番号:875に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(k)配列番号:881に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(l)(例えば、配列番号:845または885をコードするヌクレオチド配列のような)配列番号:885に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(m)配列番号:887に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(n)(例えば、配列番号:863、889、891または903をコードするヌクレオチド配列のような)配列番号:889に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(o)配列番号:893に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(p)配列番号:897に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(q)配列番号:899に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(r)(例えば、配列番号:883または909をコードするヌクレオチド配列のような)配列番号:909に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(s)配列番号:911に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列;(t)配列番号:837に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;(u)配列番号:841に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;(v)配列番号:865に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;(w)配列番号:869に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列;および(x)配列番号:879に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列よりなる群から選択されるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含む。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、(a)配列番号:919に対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:916、918、920、922、924、926、832、834、838、842、844、858、862、872、876、890、894、900、904、906、912、914、939、940、941、942、943、944、949、951または952のようなヌクレオチド配列);(b)配列番号:929に対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:928、930、834、842、848、866、936または937のようなヌクレオチド);(c)配列番号:847に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:844または846のようなヌクレオチド配列);(d)配列番号:851に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:850のようなヌクレオチド配列);(e)配列番号:853に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:852のようなヌクレオチド配列);(f)配列番号:855に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:834または854のようなヌクレオチド配列);(g)配列番号:857に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:856のようなヌクレオチド配列);(h)配列番号:861に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:838、860または882のようなヌクレオチド配列);(i)配列番号:871に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:870のようなヌクレオチド配列);(j)配列番号:875に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:874のようなヌクレオチド配列);(k)配列番号:881に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:880のようなヌクレオチド配列);(l)配列番号:885に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:844または884のようなヌクレオチド配列);(m)配列番号:887に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:886のようなヌクレオチド配列);(n)配列番号:889に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:862、888、890または902のようなヌクレオチド配列);(o)配列番号:893に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:892のようなヌクレオチド配列);(p)配列番号:897に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:896のようなヌクレオチド配列);(q)配列番号:899に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:898のようなヌクレオチド配列);(r)配列番号:909に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:882または908のようなヌクレオチド配列);(s)配列番号:911に対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:910のようなヌクレオチド配列);(t)配列番号:837に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:836のようなヌクレオチド配列);(u)配列番号:841に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:840のようなヌクレオチド配列);(v)配列番号:865に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:864のようなヌクレオチド配列);(w)配列番号:869に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:868のようなヌクレオチド配列);および(x)配列番号:879に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(例えば、配列番号:878のようなヌクレオチド配列)よりなる群から選択される。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、配列番号:929に対して少なくとも95%同一であり、かつ(例えば、配列番号:837、849、893、897、905、921、927、929または931のような)配列番号:929の位置33に対応するアミノ酸位置においてGlyまたはAsn残基を含むアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含む。本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、配列番号:929に対して少なくとも95%同一であって、配列番号:929の位置33に対応するアミノ酸位置においてGlyまたはAsn残基を含むアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含む(例えば、配列番号:836、848、892、896、904、920、926、928、930、938のようなヌクレオチド配列)。
本発明のいくつかの好ましい単離されたまたは組換えポリヌクレオチドは、以下の基準を満足する1つ以上のアミノ酸残基をさらに含むアミノ酸配列を含む:(a)位置41において、アミノ酸残基はHであり;(b)位置138において、アミノ酸残基はHであり;(c)位置34において、アミノ酸残基はNであり;および(d)位置55において、アミノ酸残基はSである。
本発明のポリペプチドの記載は、時々、本明細書中においては、いずれのアミノ酸残基が特定の位置で見出されるかについての可能な制限のリストとして表されるが、いくつかの具体例においては、本発明のポリペプチドは可能な制限の特定の組のすべてを満足する。すなわち、本明細書中におけるいくつかの例において、可能な制限のリストは、接続詞「および/または」によって接合されたオプションのリストとして表され、いくつかの具体例においては、各そのような接続詞は「または」よりもむしろ「および」として働く。いくつかの具体例において、別の可能性として表される可能な制限は本発明のポリペプチドに見出されるすべてであり;これは、別の可能性が相互に排他的でない場合にのみ真実である。
配列の変動
遺伝子暗号の縮重により、本発明のGATポリペプチドをコードする多数のヌクレオチド配列が生じ得、そのいくつかは、本明細書中に明示的に開示された核酸配列に対して実質的な同一性を有することは当業者に認識されよう。
Figure 2010220617
Figure 2010220617
例えば、コドンの表(表1)を精査すると、コドンAGA、AGG、CGA、CGC、CGGおよびCGUはすべてアミノ酸アルギニンをコードすることが示される。このようにして、アルギニンがコドンによって特定される本発明の核酸における各位置において、該コドンは、コードされるポリペプチドを変化させることなく前記した対応するコドンのいずれかに変化させることができる。RNA配列におけるUはDNA配列におけるTに対応することが理解される。
例として、配列番号:1のヌクレオチド1ないし15 (ATG ATT GAA GTC AAA(配列番号:826))に対応するアミノ酸配列を用い、この配列のサイレント変異はAGT ATC GAG GTG AAG (配列番号:827)を含み;双方の配列はアミノ酸配列MIEVK(配列番号:828)をコードし、これは、配列番号:6のアミノ酸1ないし5に対応する。
かかる「サイレント変異」は、後に議論するように、「保存的に修飾された変異」の1つの種である。当業者であれば、(通常メチオニンに対するコドンのみであるAUGを除き)核酸における各コドンは、機能的に同一のポリペプチドをコードするように標準的な技術によって修飾することができることを認識する。従って、ポリペプチドをコードする核酸の各サイレント変種はいずれの記載された配列においても暗に含まれている。本発明は、可能なコドン選択に基づいて組合せを選択することによってなすことができる本発明のポリペプチドをコードする核酸配列の各いずれの可能な変異も提供する。これらの組合せは、本発明のGATホモログポリペプチドをコードする核酸配列に対して適用される標準的なトリプレット遺伝暗号(例えば、表1に記載)に従ってなされる。本明細書中における各核酸のすべてのそのような変種は特別に供され、遺伝暗号と組合された配列の考慮によって記載される。いずれの変種も本明細書中に記載するように生産される。
同一の意味に翻訳される場合、すべてが同一アミノ酸をコードする2つ以上の異なるコドンの群は、本明細書中においては、「同義コドン」という。本明細書中に記載するように、本発明のいくつかの態様においては、GATポリペプチドは、所望の宿主生物、例えば、植物宿主における最適化コドン用法に対して作成される。用語「最適化された」または「最適な」は、コドンの非常に最良な可能な組合せに制限されるつもりはなく、コード配列は、全体として、それが由来する前駆体ポリヌクレオチドに対するコドンの改良された用法を保有することを単に示す。このようにして、1つの態様において、本発明は、親コドンに対して、所望の宿主生物、例えば、植物で優先的に用いられる同義コドンで、ヌクレオチド配列中の少なくとも1つの親に置き換えることによってGATポリヌクレオチド変種を生産する方法を提供する。
特定の核酸配列の「保存的に修飾された変異」または単に「保存的変異」は、同一のまたは実質的に同一のアミノ酸配列をコードする核酸をいい、あるいは核酸がアミノ酸配列をコードしない場合には、実質的に同一の配列をいう。当業者であれば、コードされた配列における単一のアミノ酸または小さなパーセンテージのアミノ酸(典型的には、5%未満、より典型的には4%、2%または1%以下)を改変、付加または欠失する個々の置換、欠失または付加は、当該改変の結果、アミノ酸の欠失、アミノ酸の付加、または化学的に同様なアミノ酸でのアミノ酸の置換をもたらす場合、「保存的に修飾された変異」である。
機能的に同様なアミノ酸を提供する保存的置換の表は当該分野でよく知られている。表2は、相互に対して「保存的置換」であるアミノ酸を含む6つの群を記載する。
(表2:保存的置換群)
Figure 2010220617
このようにして、本発明のリストされたポリペプチド配列の「保存的に置換された変異」は、ポリペプチド配列のアミノ酸の小さなパーセンテージ、典型的には5%未満、より典型的には2%未満、しばしば1%未満の、同一の保存的置換群の保存的に選択されたアミノ酸での置換を含む。このようにして、本発明のポリペプチドの保存的に置換された変異は、同一の保存的置換群の保存的に置換された変異での1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の置換を含み得る。
例えば、本明細書中において配列番号:6で確認されるポリペプチドの保存的に置換された変異は、146のアミノ酸ポリペプチドにおける7までの残基(すなわち、アミノ酸5%)において、前記定義の6つの群に従った「保存的置換」を含むであろう。
さらなる例において、もし4つの保存的置換が、配列番号:6のアミノ酸21ないし30に対応する領域に突き止められれば、この領域、
RPN QPL EAC M(配列番号:829)
の保存的に置換された変異の例は、表2にリストされた保存的置換に従って、
QPC M(配列番号:830)および
PN PL AC (配列番号:831)等を含む(前記した例においては、保存的置換には下線を施す)。前記置換の表と組み合わせて、本明細書中の蛋白質配列のリストは、すべての保存的に置換された蛋白質の表現リストを提供する。
最後に、非−機能的または非−コード配列の付加のような、核酸分子のコードされた活性を改変しない配列の付加は、基本的な核酸の保存的変異である。
当業者であれば、開示された核酸構築物の多くの保存的変異は、機能的に同一の構築物を生じることを認識するであろう。例えば、前記したように、遺伝暗号の縮重のため、「サイレントな置換」(すなわち、コードされたポリペプチドの改変をもたらさない核酸配列における置換)は、アミノ酸をコードする各核酸配列の暗に示された特徴である。同様に、アミノ酸配列中の1または数個のアミノ酸における「保存的アミノ酸置換」は高度に同様な特性を持つ異なるアミノ酸で置換され、開示された構築物に高度に同様なものとして容易に同定される。各開示された配列のそのような保存的変異は、本発明の特徴である。
特定の核酸の非−保存的修飾は、保存的置換としては特徴付けられないいずれかのアミノ酸を置換するものである。例えば、表2に記載された6つの群の境界を横切るいずれかの置換。これらは、中性アミノ酸に代えての塩基性または酸性アミノ酸(例えば、Val、Ile、LeuまたはMetに代えてのAsp、Glu、Asn、またはGln)、塩基性または酸性アミノ酸に代えての芳香族アミノ酸(例えば、Asp、Asn、GluまたはGlnに代えてのPhe、TyrまたはTrp)の置換、またはアミノ酸を同様なアミノ酸で置き換えないいずれかの他の置換を含む。
核酸ハイブリダイゼーション
核酸は、それが典型的には溶液中で会合する場合、「ハイブリダイズする」。核酸は、水素結合、溶媒排除、塩基スタッキングなどのような種々のよく−特徴付けられた物理−化学的力のためハイブリダイズする。核酸のハイブリダイゼーションに対する広範なガイドはTijssen (1993) Laboratory Techniques in Biochemistry and Molecular Biology−Hybridization with Nucleic Acid Probes, Part I, Chapter 2, “Overview of principles of hybridization and the strategy of nucleic acid probe assays,” (Elsevier, New York (“Tijssen”)), ならびにAusubel, 前掲, Hames and Higgins (1995) Gene Probes 1, IRL Press at Oxford University Press, Oxford, England (“Hames and Higgins 1”)and Hames and Higgins (1995) Gene Probes 2, IRL Press at Oxford University Press, Oxford, England (“Hames and Higgins 2”)に見い出され、オリゴヌクレオチドを含めたDNAおよびRNAの合成、標識、検出および定量についての詳細を提供している。
サザーンおよびノーザーンハイブリダイゼーションのような核酸ハイブリダイゼーショ
ン実験の関係での「ストリンジェントなハイブリダイゼーション洗浄条件」は配列依存性であって、異なる環境パラメーターの下では異なる。核酸のハイブリダイゼーションに対する広範なガイドはTijssen (1993)、前掲、およびHames and Higgins 1およびHames and Higgins 2,前掲に見い出される。
本発明の目的では、一般に、「高度にストリンジェントな」ハイブリダイゼーションおよび洗浄条件は、規定されたイオン強度およびpHにおける特定の配列につき熱融解点(T)よりも約5℃以下低いように選択される(後に記載するように、高度にストリンジェントな条件は比較用語においてもいうことができる)。該Tは、テスト配列の50%が完全にマッチしたプローブにハイブリダイズする(規定されたイオン強度およびpH下での)温度である。非常にストリンジェントな条件は、特定のプローブについてTと等しくなるように選択される。
核酸二重鎖のTは、与えられた条件下で該二重鎖が50%変性し、それが核酸ハイブリッドの安定性の直接的尺度を表す温度を示す。このようにして、Tは、ラセンからランダムコイルへの転移における中央点に対応する温度に対応し、それは、ヌクレオチドの長いストレッチについての、長さ、ヌクレオチド組成、およびイオン強度に依存する。
ハイブリダイゼーションの後、ハイブリダイズしていない核酸物質を一連の洗浄によって除去することができ、その洗浄のストリンジェンシーは所望の結果に応じて調整することができる。(例えば、より高い塩およびより低い温度を用いる)低いストリンジェンシー洗浄条件は感度を増大させるが、非特異的ハイブリダイゼーションシグナルおよび高いバックグラウンドシグナルを生じ得る。(例えば、より低い塩、およびハイブリダイゼーション温度により近いより高い温度を用いる)より高いストリンジェンシー条件はバックグラウンドシグナルを低下させ、典型的には、特異的シグナルのみが残る。ここに引用してすべての目的でその全体を援用する、Rapley, R.and Walker, J.M.編, Molecular Biomethods Handbook (Humana Press, Inc.1998)(以下、「Rapley and Walker」)参照。
DNA−DNA二重鎖のTmは以下の方程式1を用いて見積もることができる:
(℃)=81.5℃+16.6(log10M)+0.41(%G+C)−0.72(%f)−500/n
ここに、Mは一価カチオン(通常Na+)のモル濃度であり、(%G+C)はグアニシン(G)およびシトシン(C)ヌクレオチドのパーセンテージであり、(%f)はホルマライズのパーセンテージであって、nはハイブリッドのヌクレオチド塩基の数(すなわち、長さ)である。Rapley and Walker, 前掲参照。
RNA−DNA二重鎖のTは以下のように方程式2を用いることによって見積もることができる。
(℃)=79.8℃+18.5(log10M)+0.58(%G+C)−11.8(%G+C)−0.56(%f)−820/n [式中、Mは一価カチオン(通常Na+)のモル濃度であり、(%G+C)はグアノシン(G)およびシトシン(C)ヌクレオチドのパーセンテージであり、(%f)はホルムアミドのパーセンテージであって、nはハイブリッドのヌクレオチド塩基の数(すなわち、長さ)である。Id
方程式1および2は、典型的には、約100ないし200ヌクレオチドよりも長いハイブリッド二重鎖に対してのみ正確である。Id 50ヌクレオチドよりも短い核酸配列のTは以下のように計算することができる。
(℃)=4(G+C)+2(A+T)
式中、A(アデニン)、C、T(チミン)およびGは対応するヌクレオチドの数である。
サザーンまたはノーザーンブロットにおけるフィルター上の、100を超える相補的残基を有する相補的核酸のハイブリダイゼーションについてのストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の例は、42℃における1mgのヘパリンを含む50%ホルマリンであり、ハイブリダイゼーションは一晩行う。ストリンジェントな洗浄条件の例は65℃における15分間の0.2× SSC洗浄である(SSC緩衝液に記載についてはSambrook,前掲参照)。しばしば、高ストリンジェンシー洗浄は、バックグラウンドプローブシグナルを除去するための低ストリンジェンシー洗浄が先行する。低ストリンジェンシー洗浄の例は40℃における15分間の2× SSCである。
一般に、特定のハイブリダイゼーションアッセイにおける関連しないプローブで観察されたものよりも2.5×−5×(以上)のシグナル−対−ノイズ比率は、特異的なハイブリダイゼーションの検出を示す。本発明の意味における2つの配列の間の少なくともストリンジェントなハイブリダイゼーションの検出は、例えば、本明細書中における配列表に掲げた本発明の核酸に対する比較的強い構造的類似性またはホモロジーを示す。
記載するように、「高度にストリンジェントな」条件は、規定されたイオン強度およびpHにおける特異的配列についての熱融解点(Tm)よりも約5℃以下低いように選択される。注目するヌクレオチド配列(例えば、「プローブ」)に密接に関連する、またはそれと同一の標的配列は、高度にストリンジェントな条件下で同定することができる。より低いストリンジェンシー条件は、相補性が低い配列に適している。例えば、Rapley and Walker,前掲参照。
比較ハイブリダイゼーションを用いて、本発明の核酸を同定することができ、この比較ハイブリダイゼーション方法は本発明の核酸を区別する好ましい方法である。本発明の意味における2つのヌクレオチド配列の間の高度にストリンジェントなハイブリダイゼーションの検出は、例えば、本明細書中における配列表に掲げた核酸に対する比較的強い構造的類似性/相同性を示す。2つのヌクレオチド配列の間の高度にストリンジェントなハイブリダイゼーションは、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件によって検出されるものよりも大きな構造、ヌクレオチド塩基組成、配置または順序のある程度の類似性またはホモロジーを示す。特に、本発明の意味における高度にストリンジェントなハイブリダイゼーションの検出は、例えば、本明細書中における配列表に掲げた核酸に対する強い構造的類似性または構造的ホモロジー(例えば、ヌクレオチド構造、塩基組成、配置または順序)を示す。例えば、ストリンジェントな条件下で本明細書中における例示的核酸にハイブリダイズするテスト核酸を同定するのが望ましい。
このようにして、ストリンジェントなハイブリダイゼーションの1つの尺度は、高度にストリンジェントな条件(または非常にストリンジェントな条件、または超高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件、または超−超高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件)下で、リストされた核酸(例えば、核酸配列、配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952、およびその相補的ポリヌクレオチド配列)のうちの1つにハイブリダイズする能力である。ストリンジェントなハイブリダイゼーション(ならびに高度にストリンジェントな、超−高ストリンジェンシー、または超−超高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件)および洗浄条件は、いずれのテスト核酸についても経験的に容易に決定することができる。例えば、高度にストリンジェントなハイブリダイゼーションおよび洗浄条件を決定するにおいて、ハイブリダイゼーションおよび洗浄条件は、選択された組の基準が満たされるまで、(例えば、ハイブリダイゼーションまたは洗浄における、温度を上昇させ、塩濃度を減少させ、洗剤濃度を増加させおよび/またはホルマリンのような有機溶媒の濃度を増加させることによって)徐々に増加させる。例えば、ハイブリダイゼーションおよび洗浄条件は、配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952、およびその相補的ポリヌクレオチド配列から選択される1つ以上の核酸配列を含むプローブが、完全にマッチした相補的標的(再度、配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952、およびその相補的ポリヌクレオチド配列から選択される1つ以上のヌクレオチド配列を含む核酸)に、少なくとも約2.5×、選択的に、マッチしていない標的に対するプローブのハイブリダイゼーションについて観察されたものの5×以上高いシグナル−対−ノイズ比率でもって結合するまで徐々に増加させる。この場合、マッチしていない標的は、本出願の出願時にGenBankTMのような公のデータベースに存在する(添付の配列表におけるもの以外の)核酸に対応する核酸である。そのような配列は当業者によってGenBankにおいて同定することができる。その例は、受託番号Z99109およびY09476を含む。さらなるそのような配列は、例えば、当業者によってGenBankにおいて同定することができる。
テスト核酸は、それが、完全にマッチしたプローブが、受託番号Z99109およびY09476のマッチしていないポリヌクレオチドのいずれかに対するハイブリダイゼーションで観察されたものよりも少なくとも約2×ないし10×、場合によっては、20×、50×以上であるシグナル−対−ノイズ比率でもって完全にマッチした相補的標的に結合する条件下で、完全にマッチした相補的標的に対するプローブに少なくとも1/2よく、すなわち、標的に対するプローブのハイブリダイゼーションよりも少なくとも1/2の高さであるシグナル−対−ノイズ比率でもってハイブリダイズする場合に、プローブ核酸に特異的にハイブリダイズするといわれる。
超高−ストリンジェンシーハイブリダイゼーションおよび洗浄条件は、完全にマッチした相補的標的核酸に対するプローブの結合についてのシグナル−対−ノイズ比率が、GenBank受託番号Z99109およびY09476のマッチしていない標的核酸のいずれかへのハイブリダイゼーションで観察されたものの少なくとも10×高くなるまでハイブリダイゼーションおよび洗浄条件のストリンジェンシーを増加させるものである。完全にマッチした相補的標的核酸のそれの少なくとも1/2であるシグナル−対−ノイズ比率でもって、そのような条件下でプローブにハイブリダイズする標的核酸は、超高−ストリンジェンシー条件下でプローブに結合するといわれる。
同様に、より高いレベルのストリンジェンシーでさえ、関連ハイブリダイゼーションアッセイのハイブリダイゼーションおよび/または洗浄条件を徐々に増加させることによって決定することができる。例えば、ハイブリダイゼーションおよび洗浄条件のストリンジェンシーを、完全にマッチした相補的標的核酸へのプローブの結合についてのシグナル−対−ノイズ比率が、GenBank受託番号Z99109およびY09476のマッチしていない標的核酸の高さのいずれかに対するハイブリダイゼーションについて観察されたものの少なくとも10×、20×、50×、100×、または500×以上高くなるまで増加させるもの。完全にマッチした相補的標的核酸のそれの少なくとも1/2のシグナル−対−ノイズ比率でもって、そのような条件下でプローブにハイブリダイズする標的核酸は、超−超−高ストリンジェンシー条件下でプローブに結合するといわれる。
配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952によって表される核酸に、高、超−高および超−超高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズする標的核酸は本発明の特徴である。そのような核酸の例は、与えられた核酸配列と比較して1つの、または数個のサイレントなまたは保存的核酸置換を持つものを含む。
ストリンジェントな条件下で相互にハイブリダイズしない核酸は、もしそれらがコードするポリペプチドが実質的に同一であれば、依然として実質的に同一である。これは、例えば、遺伝子暗号によって許される最大コドン縮重を用いて核酸のコピーが作り出された場合、あるいはGenBank受託番号CAA70664のものを含めた、公知のヌクレオチド配列によってコードされたポリペプチドを用いて減算された、配列番号:568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、946、948、950、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971、および972の1つ以上に対して抗血清が生じた場合に起こる。本発明のポリペプチドの免疫学的同定についてのさらなる詳細は、後に見い出される。加えて、約100ヌクレオチド未満の配列を持つ二重鎖の間を区別するためには、当業者に知られたTMAC1ハイブリダイゼーション手法を用いることができる。ここに引用してその全体をすべての目的で援用するSorg,U. et al.Nucleic Acids Res.(Sept.11,1991)19(17)参照。
1つの態様において、本発明は、配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952から選択される核酸におけるユニークなサブ配列を含む核酸を提供する。該ユニークなサブ配列はGenbank受託番号Z99109およびY09476のいずれかに対応する核酸と比較してユニークである。そのようなユニークなサブ配列は、配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952のいずれかを、Genbank受託番号Z99109およびY09076によって表される核酸または本出願の出願日現在に公のデータベースで入手できる他の関連配列の完全な組に対して整列させることによって決定することができる。整列は、デフォルトパラメーターに設定したBLASTアルゴリズムを用いて行うことができる。いずれかのユニークなサブ配列は、本発明の核酸を同定するためのプローブとして有用である。
同様に、本発明は、配列番号:568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、946、948、950、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971、および972から選択されるポリペプチドにおけるユニークなサブ配列を含むポリペプチドを含む。ここに、該ユニークなサブ配列はGenBank受託番号CAA70664のそれに対応するポリペプチドと比較してユニークである。ここに、再度、ポリペプチドは受託番号CAA70664によって表される配列に対して整列される。もし該配列が偽遺伝子のような非−翻訳配列に対応するならば、対応するポリペプチドは、単に、核酸配列のアミノ酸配列へのイン・シリコ翻訳によって生じ、ここに、リーディングフレームは相同GATポリヌクレオチドのリーディング配列に対応するように選択されることに注意されたし。
また、本発明は、ストリンジェントな条件下で、配列番号:568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、643、645、647、649、651、653、655、657、659、661、663、665、667、669、671、673、675、677、679、681、683、685、687、689、691、693、695、697、699、701、703、705、707、709、711、713、715、717、719、721、723、725、727、729、731、733、735、737、739、741、743、745、747、749、751、753、755、757、759、761、763、765、767、769、771、773、775、777、779、781、783、785、787、789、791、793、795、797、799、801、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929、931、946、948、950、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969、970、971、および972から選択されるポリペプチドにおけるユニークなサブ配列をコードするユニークなコーディングオリゴヌクレオチドにハイブリダイズする標的核酸を提供し、ここに、ユニークなサブ配列は対照ポリペプチドのいずれかに対応するポリペプチドと比較してユニークである。ユニークな配列は前記したように決定される。
1つの例において、ストリンジェント条件は、コーディングオリゴヌクレオチドに対する完全に相補的なオリゴヌクレオチドが、対照ポリペプチドのいずれかに対応する対照核酸への完全に相補的なオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションについてよりも少なくとも約2.5×ないし10×高い、好ましくは少なくとも約5ないし10×高いシグナル−対−ノイズ比率でもってコーディングオリゴヌクレオチドにハイブリダイズするように選択される。条件は、シグナル−対−ノイズのより高い比率が、用いる特定のアッセイで観察されるように選択できる。例えば、約15×、20×、30×、50×以上。この例において、標的核酸は、コーディングオリゴヌクレオチドへの対照核酸のハイブリダイゼーションと比較して少なくとも2×高いシグナル−対−ノイズ比率でもってユニークなコーディングオリゴヌクレオチドにハイブリダイズする。再度、より高いシグナル−対−ノイズ比率を選択することができる。例えば、約2.5×、5×、10×、20×、30×、50×以上。特定のシグナルは関連アッセイで用いる標識、例えば、蛍光標識、比色標識、放射性標識などに依存するであろう。
ベクター、プロモーターおよび発現系
また、本発明は、前記にて広く記載したように、核酸配列の1つ以上を含む組換え構築物も含む。該構築物は、それに本発明の核酸配列が順方向または逆方向に挿入されたプラスミド、コスミド、ファージ、ウイルス、細菌人工染色体(BAC)、酵母人工染色体(YAC)などのようなベクターを含む。この具体例の好ましい態様において、該構築物は、さらに、例えば、配列に作動可能に連結したプロモーターを含めた調節配列を含む。非常に多数の適当なベクターおよびプロモーターが当業者に知られており、商業的に入手可能である。
既に述べたように、ベクター、プロモーターおよび多くの他の関連トピックスの使用を含めた、ここにいうような分子生物学技術を記載する一般的なテキストはBerger and Kimmel, Guide to Molecular Cloning Techniques, Methods in Enzymology Volume 152, (academic press, inc.,San Diego, CA)(「Berger」); Sambrook et al.,Molecular Cloning−A Laboratory Manual, 第2版, Vol.1−3, Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, New York, 1989(「Sambrook」)およびCurrent Protocols in Molecular Biology, F.M. Ausubel et al.編, Current Protocols, a joint venture between Greene Publishing Associates, Inc.and John Wiley & Sons, Inc.,(1999年を通じて補われたもの)(「Ausubel」)を含む。例えば、本発明の相同核酸の生産のための、ポリメラーゼ鎖反応(PCR)、リガーゼ鎖反応(LCR)、Qβ−レプリカーゼ増幅および他のRNAポリメラーゼ媒介技術(例えば、NASBA)を含めたインビトロ増幅方法を通じて当業者を指令するのに十分なプロトコルの例は、Berger, Sambrook,およびAusubel、ならびにMullis et al.(1987)米国特許第4,683,202号;Innis et al.編(1990) PCR Protocols: A Guide to Methods and Apllications (Academic Press Inc. San Diego, CA)(「Innis」); Arnheim & Levinson (1990年10月1日) C & EN36−47; The Journal Of NIH Research (1991) 3:81−94; Kwoh et al.(1989) Proc.Natl.Acad.Sci. USA 86:1173; Guatelli et al.(1990) Proc.Nat’l.Acad.Sci.USA 87:1874; Lomell et al.(1989) J.Clin.Chem 35:1826; Landegren et al.(1988) Science 241:1077−1080; Van Brunt (1990) Biotechnology 8:291−294; Wu and Wallace (1989) Gene 4:560;Barringer et al.(1990) Gene 89:117; およびSooknanan and Malek(1995) Biotechnology 13:563−564に見い出される。インビトロ増幅核酸をクローニングするための改良された方法は、Wallace et al.、米国特許第5,426,039号に記載されている。PCRによって大きな核酸を増幅させるための改良された方法は、Cheng et al.(1994) Nature 369:684−685およびそこに引用された文献にまとめられており、そこでは、40kbまでのPCRアンプリコンが作られる。当業者であれば、実質的にいずれのRNAも、制限消化、PCR拡大および配列決定に適した二本鎖DNAに逆転した酵素およびポリメラーゼを用いて変換することができるのを認識するであろう。例えば、Ausubel、SambrookおよびBerger、すべて前掲参照。
また、本発明は、本発明のベクター(例えば、本発明のクローニングベクターまたは本発明の発現ベクター)で形質導入(形質転換またはトランスフェクト)された作成された宿主細胞、ならびに組換え技術による本発明のポリペプチドの生産に関する。ベクターは、例えば、プラスミド、ウイルス粒子、ファージなどであってよい。作成された宿主細胞は、適切には、プロモーターを活性化し、形質転換体を選択し、またはGAT相同遺伝子を増幅するために修飾された慣用的栄養培地中で培養することができる。温度pHなどのような培養条件は発現のために選択された宿主細胞で以前用いられたものであり、当業者にとって、および、例えば、Sambrook、AusubelおよびBerger、ならびに例えば、Freshney(1994) Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique, 第3版(Wiley−Liss, New York)およびそこに引用された文献を含めたそこに引用された文献において明らかであろう。
本発明のGATポリペプチドは、植物、酵母、真菌、細菌などのような非−動物細胞において生産することができる。Sambrook、BergerおよびAusubelに加えて、非−動物細胞培養に関しての詳細は、Payne et al.(1992) Plant Cell and Tissue Culture in Liquid Systems (John Wiley & Sons, Inc.New York,NY); Gamborg and Phillips編 (1995) Plant Cell, Tissue and Organ Culture: Fundamental Methods/Springer Lab Manual Springer−Verlag, Berlin); およびAtlas and Parks編, The Handbook of Microbiological Media (1993) CRC Press, Boca Raton, FLに見い出すことができる。
本発明のポリヌクレオチドは、ポリペプチドを発現するのに適した種々の発現ベクターのいずれか1つに取り込むことができる。適当なベクターは染色体、非染色体および合成DNA配列、例えば、SV40の誘導体;細菌プラスミド;ファージDNA;バキュロウイルス;酵母プラスミド;プラスミドおよびファージDNAの組合せに由来するベクター、ワクシニア、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、偽狂犬病、アデノウイルス、アデノ−関連ウイルス、レトロウイルスのようなウイルスDNA、および多くのその他を含む。遺伝子物質を細胞に導入するいずれのベクターも、もし複製が望まれれば、これは関連宿主中で複製可能であって、生存可能であるが、これを用いることができる。
発現ベクターに取り込む場合、本発明のポリヌクレオチドは、mRNA合成を指令するように適切な転写制御配列(プロモーター)に作動可能に連結される。トランスジェニック植物で用いるのに特に適したそのような転写制御配列の例は、米国仮出願第60/245,354号に記載されたカリフラワーモザイクウイルス(CaMV)、ゴマノハグサ科ヒナノウスツボ属モザイクウイルス(FMV)およびイチゴ葉脈縞模様ウイルス(SVBV)プロモーターを含む。原核生物または真核生物細胞またはそれらのウイルスにおける遺伝子の発現を制御することが知られており、本発明のいくつかの具体例で用いることができる他のプロモーターはSV40プロモーター、E.coli lacまたはtrpプロモーター、およびファージラムダPプロモーターを含む。発現ベクターは、選択的に、翻訳開始のためのリボソーム結合部位、およびPinIIのような転写ターミネーターを含む。ベクターは、選択的に、発現を増幅するための適当な配列、例えば、エンハンサーを含む。
加えて、本発明の発現ベクターは、選択的に、形質転換された宿主細胞の選択用の表現型形質を供するために1つ以上の選択マーカー遺伝子を含む。通常、選択マーカー遺伝子は抗生物質または除草剤抵抗性をコードする。適当な遺伝子は、抗生物質スペクチノマイシンまたはストレプトマイシンに対する抵抗性をコードするもの(例えば、aada遺伝子)、ストレプトマイシン抵抗性につきコードするストレプトマイシンホスホトランスフェラーゼ(SPT)遺伝子、カナマイシンまたはジェネティシン抵抗性をコードするネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(NPTII)遺伝子、ヒブロマイシン抵抗性につきコードするヒブロマイシンホスホトランスフェラーゼ(HPT)遺伝子を含む。さらなる選択マーカー遺伝子は、真核生物細胞培養のためのジヒドロ葉酸レダクターゼまたはネオマイシン抵抗性、およびE.coliにおけるテトラサイクリンまたはアンピシリン抵抗性を含む。
除草剤に対する抵抗性につきコードする適当な遺伝子はアセト乳酸シンターゼ(ALS)、特に、スルホニル尿素−タイプ除草剤の作用を阻害するように働くもの(例えば、そのような抵抗性に導く突然変異、特に、S4および/またはHra突然変異を含むアセト乳酸シンターゼ(ALS)遺伝子)、ホスフィノトリシンまたはバスタのようなグルタミンシンターゼの作用を阻害するように働くもの(例えば、bar遺伝子)、または当該分野で知られた他のそのような遺伝子を含む。bar遺伝子は除草剤バスタに対する抵抗性をコードし、ALS遺伝子は除草剤クロルスルフロンに対する抵抗性をコードする。いくつかの例において、修飾されたGAT遺伝子は選択マーカーとして用いられる。
本発明のベクターは、適当な宿主を形質転換して、該宿主が本発明の蛋白質またはポリペプチドを発現するのを可能とするように使用することができる。適当な発現宿主の例はE.coli、B.subtilis、StreptomycesおよびSalmonella typhimuriumのような細菌細胞;Saccharomyces cerevisiae、Pichia pastoris、およびNeurospora crassaのような真菌細胞;DrosophilaおよびSpodoptera frugiperdaのような昆虫細胞;CHO、COS、BHK、HEK293またはBowesメラノーマのような哺乳動物細胞;または植物細胞または外植体などを含む。すべての細胞または細胞系が十分に機能的なGATポリペプチドを生産することができる必要はないことが理解され;例えば、GATポリペプチドの抗原性断片を生産することができる。本発明は使用される宿主細胞によって制限されない。
細菌系においては、GATポリペプチドについての意図した使用に応じて、多数の発現ベクターを選択することができる。例えば、大量のGATポリペプチドまたはその断片が商業的生産または抗体の誘導で必要な場合、容易に精製される融合蛋白質の高レベル発現を指令するベクターが望ましい。そのようなベクターは、限定されるものではないが、BLUESCRIPT(Stratagene)のようなマルチ機能的E.coliクローニングおよび発現ベクターを含み、そこでは、GATポリペプチドをコードする配列は、ハイブリッド蛋白質が生産されるように、ベータ−ガラクトシダーゼのアミノ−末端Metおよび引き続いての7残基のための配列にイン・フレーム連結することができる;pINベクター(Van Heeke & Schuster(1989) J.Biol.Chem.264:5503−5509);pETベクター(Novagen, Madison WI);など。
同様に、酵母Saccharomyces cerevisiaeにおいては、アルファ因子、アルコールオキシダーゼおよびPGHのような構成的または誘導性プロモーターを含有する多数のベクターを、本発明のGATポリペプチドの生産で用いることができる。レビューについては、Ausubel(前掲)およびGrant et al.(1987) Methods in Enzymology 153:516−544参照。
哺乳動物宿主細胞においては、ウイルス−ベースの系を含めた多数の発現系を利用することができる。アデノウイルスを発現ベクターとして用いる場合、例えば、GATポリペプチドのコード配列を、選択的に、後期プロモーターおよび三部リーダー配列よりなるアデノウイルス転写/翻訳複合体に連結する。ウイルスゲノムの非必須E1またはE3領域へのGATポリペプチドコーディング領域の挿入の結果、感染された宿主細胞中でGATを発現することができる生きたウイルスが得られる(Logan and Shenk(1984) Proc.Nat’lAcad.Sci.USA 81:3655−3659)。加えて、ラウス肉腫ウイルス(RSV)エンハンサーのような転写エンハンサーを用いて、哺乳動物宿主細胞における発現を増加させることができる。
同様に、植物細胞においては、発現は、植物染色体に組み込まれた導入遺伝子から、あるいはエピソームまたはウイルス核酸から細胞質で駆動できる。安定に組み込まれた導入遺伝子の場合、例えば、ウイルス、例えば、CaMV、または植物由来調節配列を用い、本発明のGATポリヌクレオチドの構成的または誘導性発現を駆動することができる配列を供するのがしばしば望ましい。組織特異的に発現を指令する配列、例えば、TobRB7、パタチンB33、GRP遺伝子プロモーター、rbcS−3Aプロモーターなどを含めた多数の植物由来調節配列が記載されている。別法として、植物ウイルスベクター、例えば、TMV、BMVなどの外因性配列を一過的に発現することによって、高レベルの発現を達成することができる。典型的には、本発明のGATポリヌクレオチドを構成的に発現するトランスジェニック植物が好ましく、調節配列は、GATポリペプチドの構成的安定な発現を確実とするように選択される。
高等植物において核酸の発現で有用な典型的なベクターは当該分野でよく知られており、Rogers et al.(1987) Meth.Enzymol.153:253−277によって記載されたAgrobacterium tumefaciensの腫瘍−誘導(Ti)プラスミドに由来するベクターを含む。ここで有用な例示的A. tumefaciensベクターはSchardl et al.(1987) Gene 61:1−11およびBerger et al.(1989) Proc.Nat’l.Acad.Sci.U.S.A. 86:8402−8406のプラスミドpKYLX6およびpKYLX7である。ここに、もう1つの有用なベクターはClontech Laboratories, Inc.(Palo Alto, CA)から入手可能なプラスミドpBI101.2である。ベクターとして使用することができる種々の植物組織は当該分野で知られており、カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)、ジェミニウイルス、スズメノチャヒキモザイクウイルス、およびタバコモザイクウイルスを含む。
本発明のいくつかの具体例において、植物細胞の形質転換で適したGATポリヌクレオチド構築物が調製される。例えば、所望のGATポリヌクレオチドを組換え発現カセットに導入して、遺伝子の植物への導入、およびコードされたポリペプチドの引き続いての発現を容易とすることができる。発現カセットは、典型的には、形質転換された植物の意図した組織(例えば、全植物、葉、種子)における当該配列の発現を指令する、プロモーター配列および他の転写および翻訳開始調節配列に作動可能に連結したGATポリヌクレオチド、またはその機能的断片を含む。
例えば、強くまたは弱く構成的な植物プロモーターを使用することができ、これは、植物のすべての組織においてGATポリペプチドの発現を指令する。そのようなプロモーターはほとんどの環境条件および発生または細胞分化の状態下で活性である。構成的プロモーターの例はカリフラワーモザイクウイルス(CaMV)35S転写開始領域、Agrobacterium tumefaciensのT−DNAに由来する1’−または2’−プロモーター、ユビキチン1プロモーター、Smasプロモーター、シンナミルアルコールデヒドロゲナーゼプロモーター(米国特許第5,683,439号)、Nasプロモーター、pEmuプロモーター、rubiscoプロモーター、GRP1−8プロモーター、および当業者に知られた種々の植物遺伝子からの他の転写開始領域を含む。GATポリヌクレオチドの過剰発現が植物にとって有害であるか、またはそうでなければ望ましくない状況においては、当業者であれば、本開示をレビューすると、弱い構成的プロモーターを低レベルな発現で用いることができるのを認識するであろう。高レベルの発現が植物にとって有害でない場合には、強力なプロモーター、例えば、t−RNAまたは他のpol IIIプロモーター、あるいはカリフラワーモザイクウイルスプロモーターのような強力なpol IIプロモーターを用いることができる。
別法として、植物プロモーターは環境制御下に置くことができる。そのようなプロモーターは、本明細書中においては、「誘導性」プロモーターといわれる。誘導性プロモーターによって転写を行うことができる環境条件の例は病原体攻撃、嫌気性条件、または光の存在を含む。特に、誘導性プロモーターの例は低酸素症または低温ストレスによって誘導できるAdh1プロモーター、熱ストレスによって誘導できるHsp70プロモーター、および光によって誘導できるPPDKプロモーターである。また、化学的に誘導できるプロモーターも有用である。
本発明で用いるプロモーターは「組織−特異的」であり得、それ自体、葉、根、果実、花および/または種子のようなある組織においてのみポリヌクレオチドが発現される点で発生制御下であり得る。例示的プロモーターは葯特異的プロモーター5126である(米国特許第5,689,049号および第5,689,051号)。種子−特異的プロモーターの例は、限定されるものではないが、27kDガンマゼインプロモーターおよびワクシプロモーターを含む。Boronat et al.(1986) Plant Sci.47,95−102;Reina et al.(1990) Nucleic Acids Res.18(21):6426;およびKloesgen et al.(1986) Mol.Gen.Genet.203:237−244。胚、果皮、および胚乳において発現させるプロモーターは1998年8月20日に出願された米国特許出願第60/097,233号、および1998年8月28日に出願された第60/098,230号に開示されている。これらの各々の開示を、ここに、引用によりその全体を援用する。植物系に対して内因性である1つ以上の核酸配列を構築物に取り込む具体例において、これらの遺伝子からの内因性プロモーター(またはその変種)は、トランスフェクトされた植物における遺伝子の発現を指令するために使用することができる。また、組織−特異的プロモーターを用いて、異種ポリヌクレオチドの発現を指令することもできる。
一般に、植物において発現カセットで用いる特定のプロモーターは、意図した適用に依存する。異種または非−異種(すなわち、内因性)いずれかのプロモーターを使用して、本発明の核酸の発現を指令することができる。これらのプロモーターは、例えば、アンチセンス核酸の発現を駆動して、所望の組織における本発明の蛋白質の濃度および/または組成を低下させ、増加させ、または改変するために発現カセットで用いることもできる。植物細胞において転写を指令する多数のプロモーターのいずれも適当である。プロモーターは構成的または誘導性いずれかであり得る。前記したプロモーターに加えて、植物中で働く細菌起源のプロモーターはオクトピンシンターゼプロモーター、ネパリンシンターゼプロモーター、および自然発生型Tiプラスミドに由来する他のプロモーターを含む(Herrara−Estrella et al.(1983) Nature 303:209−213参照)。ウイルスプロモーターは、カリフラワーモザイクウイルスの35Sおよび19S RNAプロモーターを含む(Odell et al.(1985) Nature 313:810−812)。他の植物プロモーターはリブロース−1,3−ビホスホン酸カルボキシラーゼ小サブユニットプロモーターおよびファゼオリンプロモーターを含む。E8遺伝子および他の遺伝子からのプロモーター配列を用いることもできる。E8プロモーターの単離および配列はDeikman and Fischer (1988) EMBO J.7:3315−3327に詳細に記載されている。
候補プロモーターを同定するためには、ゲノミッククローンの5’部分を、プロモーター配列に特徴的な配列につき分析する。例えば、プロモーター配列エレメントはTATAボックスコンセンサス配列(TATAAT)を含み、これは、通常、転写開始部位の上流の20ないし30塩基対である。植物においては、位置−80ないし−100におけるTATAボックスからさらに上流には、典型的には、Messing et al.(1983) Genetic Engineering in Plants, Kosage et al.編,pp.221−227に記載されているように、トリヌクレオチドG(またはT)を囲う一連のアデニンを持つプロモーターエレメントがある。
本発明のポリヌクレオチド構築物、例えば、ベクターを調製するにおいて、プロモーターおよび共接合ポリヌクレオチド以外の配列を使用することもできる。通常のポリペプチド発現が望まれるならば、GAT−コーディング領域の3’−末端におけるポリアデニル化領域を含めることができる。該ポリアデニル化領域は、例えば、種々の植物遺伝子、またはT−DNAに由来することができる。付加すべき3’末端配列は、例えば、ノパリンシンターゼまたはオクトピンシンターゼ遺伝子に由来することができるか、あるいは別法として、もう1つの植物遺伝子、またはより好ましくはないが、いずれかの他の真核生物遺伝子に由来することができる。
イントロン配列を、コード配列または部分的コード配列の5’非翻訳領域に付加して、蓄積する成熟メッセージの量を増加させることができる。例えば、Buchman and Berg (1988) Mol.Cell Biol.8:4395−4405およびCallis et al.(1987) Genes Dev.1:1183−1200参照。トウモロコシイントロンAdh1、イントロン1、2および6、およびBronze−1イントロンの使用は当該分野で知られている。一般に、Freeling and Walbot編(1994) The Maize Handbook (Springer, New York),第116章参照。
該構築物は、植物細胞に選択可能な表現型を付与するマーカー遺伝子を含むこともできる。例えば、マーカーは殺生物剤耐性、特に、カナマイシン、G418、ブレオマイシン、ヒブロマイシンに対する耐性のような抗生物質耐性、またはクロルスルフロン、またはホスフィノトリシン(除草剤ビアラフォスおよびバスタ中の有効成分)に対する耐性のような除草剤耐性をコードすることができる。
特異的開始シグナルは、本発明のGATポリヌクレオチド−コード配列の効果的な翻訳を助けることができる。これらのシグナルは、例えば、ATG開始コドンおよびアジュバント配列を含むことができる。GATポリペプチド−コード配列、その開始コドンおよび上流配列を適当な発現ベクターに挿入する場合、さらなる翻訳制御シグナルは必要ないであろう。しかしながら、コード配列(例えば、成熟蛋白質コード配列)またはその部分のみを挿入する場合、開始コドンを含めた外因性転写制御シグナルが供されなければならない。さらに、開始コドンは、全インサートの転写を確実とするために正しいリーディングフレームになければならない。外因性転写エレメントおよび開始コドンは、自然発生的および合成双方の種々の源のものであり得る。発現の効率は、使用する細胞系に適切なエンハンサーを含めることによって増強することができる(Scharf et al.(1994) Results Probl.Cell Differ.20:125−62およびBittner et al.(1987) Methods in Enzymol.153:516−544)。
分泌/局所化配列
本発明のポリヌクレオチドを、例えば、分泌/局所化配列をコードする核酸にイン−フレーム融合させて、ポリペプチド発現を宿主細胞の所望の細胞区画、膜またはオルガネラに標的化させ、あるいはペリプラズム空間への、または細胞培養培地へのポリペプチド分泌を指令することもできる。そのような配列は当業者に知られており、分泌リーダーペプチド、オルガネラ標的化配列(例えば、核局所化配列、ER滞留シグナル、ミトコンドリアトランジット配列、および葉緑体トランジット配列)、膜局所化/アンカー配列(例えば、停止移動配列、GPIアンカー配列)などを含む。
好ましい具体例において、本発明のポリヌクレオチドは、通常は葉緑体に標的化されるポリペプチドをコードする遺伝子に由来するN−末端葉緑体トランジット配列(または葉緑体トランジットペプチド配列)とインフレーム融合される。そのような配列は、典型的には、セリンおよびスレオニンが豊富であり;アスパルテート、グルタメートおよびチロシンが不足し;一般に、正に荷電したアミノ酸が豊富な中央ドメインを有する。
発現宿主
さらなる具体例において、本発明は、前記した構築物を含有する宿主細胞に関する。宿主細胞は哺乳動物細胞、酵母細胞、または植物細胞のような真核生物細胞であり得、あるいは宿主細胞は細菌細胞のような原核生物細胞であり得る。構築物の宿主細胞への導入はリン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクション、エレクトロポレーション、または他の通常の技術によって行うことができる(Davis et al., Basic Methods in Molecular Biology)。
宿主細胞は、選択的に、挿入された配列の発現を変調する、または所望の様式で発現された蛋白質をプロセッシングするその能力につき選択される。蛋白質のそのような修飾は、限定されるものではないが、アセチル化、カルボキシル化、グリコシル化、リン酸化、脂質化およびアシル化を含む。蛋白質の「プレ」または「プレプロ」形態を切断する翻訳後プロセッシングもまた、正しい挿入、折り畳みおよび/または機能で重要であろう。E.coli、Bacillus sp.、酵母、またはCHO、HeLa、BHK、MDCK、293、WI38などのような哺乳動物細胞のような異なる宿主細胞は特異的細胞マシーナリー、および例えば、翻訳後活性のための特徴的なメカニズムを有し、導入された外来性蛋白質の所望の修飾およびプロセッシングを確実とするように選択することができる。
組換え蛋白質の長期の高収率生産のためには、安定な発現系を用いることができる。例えば、本発明のポリペプチドを安定に発現する植物細胞、外植体または組織、例えば、苗条または葉ディスクを、ウイルス複製起点または内因性発現エレメントおよび選択マーカー遺伝子を含む発現ベクターを用いて形質導入される。ベクターの導入に続き、細胞を、細胞型に対して適当であるように決められた期間、例えば、細菌細胞では1時間以上、植物細胞では1ないし4日、いくつかの植物外植体では2ないし4週間、豊富化培地中で増殖するようにでき、しかる後、それらは選択培地にスイッチされる。選択マーカーの目的は、選択に対する耐性を付与することであり、その存在は、導入された配列を首尾よく発現する細胞の増殖および回収を可能とする。例えば、本発明のポリペプチドを発現するトランスジェニック植物は、除草剤、グリホセートに対する耐性につき直接選択することができる。安定に形質転換された外植体に由来する耐性胚は、例えば、細胞型に適した組織細胞技術を用いて増殖させることができる。
本発明のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列で形質転換された宿主細胞は、細胞培養からのコードされた蛋白質の発現および回収に適した条件下で培養される。組換え細胞によって生産された蛋白質またはその断片は、用いる配列および/またはベクターに応じて、分泌され、膜−結合され、または細胞内に含有され得る。当業者によって理解されるように、本発明のGATポリヌクレオチドを含む発現ベクターは、原核生物または真核生物細胞膜を通じての成熟ポリペプチドの分泌を指令するシグナル配列を持つように設計することができる。
さらなるポリペプチド配列
また、本発明のポリヌクレオチドは、例えば、コードされたポリペプチドの精製を容易とするマーカー配列にイン−フレーム融合したコード配列も含む。そのような精製を容易とするドメインは、限定されるものではないが、固定化された金属での精製を可能とするヒスチジン−トリプトファンモジュール、グルタチオンに結合する配列(例えば、GST)(インフルエンザヘマグルチニン蛋白質に由来するエピトープに対応する;Wilson et al.(1984)Cell37:767)、ヘマグルチニン(HA)タグ、マルトース結合蛋白質配列、FLAGS延長/アフィニティー精製システム(Immunex Corp, Seattle, WA)などのような金属キレート化ペプチドを含む。精製ドメインおよびGATホモログ配列の間にプロテアーゼ−切断可能ポリペプチドリンカー配列を含めるのは、精製を容易とするのに有用である。本明細書中に記載された組成物および方法で用いるのに考えられる1つの発現ベクターは、エンテロキナーゼ切断部位によって分離されたポリヒスチジン領域に融合した本発明のポリペプチドを含む融合蛋白質の発現を提供する。ヒスチジン残基はIMIAC(Porath et al.(1992) Protein Expression and Purification 3:263−281に記載された固定化金属イオンアフィニティークロマトグラフィー)による精製を容易とし、他方、エンテロキナーゼ切断部位は、融合蛋白質からGATホモログポリペプチドを分離する手段を提供する。pGEXベクター(Promega;Madison, WI)を用いて、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)との融合蛋白質として外来ポリペプチドを発現させることもできる。一般に、そのような融合蛋白質は可溶性であって、リガンド−アガロースビーズ(例えば、GST−融合)の場合にはグルタチオン−アガロースへの吸着、続いての遊離リガンドの存在下での溶出によって、溶解された細胞から容易に精製することができる。
ポリペプチドの生産および回収
適当な宿主の形質導入、および適当な細胞密度までの宿主細胞の増殖に続き、適当な手段(例えば、温度シフトまたは化学的誘導)によって選択されたプロモーターを誘導し、細胞をさらなる期間培養する。細胞は、典型的には、遠心によって収穫し、物理的または化学的手段によって破壊し、得られた粗製抽出物をさらなる形成のために保持する。蛋白質の発現で使用される微生物細胞は、凍結−解凍サイクリング、音波処理、機械的破壊を含めたいずれかの便宜な方法、または当業者によく知られた細胞溶解剤、またはその他の方法の使用によって破壊することができる。
記載したように、多くの文献が細菌、植物、動物(特に哺乳動物)および古細菌起源の細胞を含めた、多くの細胞培養および生産で利用できる。例えば、Sambrook, Ausubel, and Berger(すべて前掲)、ならびにFreshney(1994)Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique, 第3版(Wiley−Liss, New York)およびそこに引用された文献;Doyle and Griffiths(1997) Mammalian Cell Culture: Essential Techniques (John Wiley and Sons, NY); Humason(1979) Animal Tissue Techniques, 第4版(W.H.Freeman and Company); およびRicciardelli, et al.(1989) In vitro Cell Dev.Biol.25:1016−1024参照。植物細胞の培養および再生については、Payne et al.(1992) Plant Cell and Tissue Culture in Liquid Systems (John Wiley & Sons, Inc.,New York, NY); Gamborg and Phillips編(1995) Plant Cell, Tissue and Organ Culture: Fundamental Methods/Springer Lab Manual (Springer−Verlag, Berlin); Jones編 (1984) Plant Gene Transfer and Expression Protocols (Humala Press, Totowa, New Jersey); およびCroy編(1993) Plant Molecular Biology (Bios Scientific Publishers, Oxford, U.K.),ISBN0 112 198370 6参照。細胞培養基は、一般に、Atlas and Parks編(1993) The Handbook of Microbiological Media (CRC Press, Boca Raton, FL)参照。細胞培養についてのさらなる情報は、Sigma−Aldrich, Inc.(St Louis, MO)からのLife Science Research Cell Culture Catalogue (1998)(「Sigma−LSRCCC」)および、例えば、Sigma−Aldrich, Inc.(St Louis, MO)からのThe Plant Culture Catalogue and supplement (1997)(「Sigma−PCCS」)のような入手可能な商業的文献に見出される。植物細胞の形質転換およびトランスジェニック植物の生産に関するさらなる詳細は以下に見出される。
本発明のポリペプチドは、硫酸アンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽出、アニオンまたはカチオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー(例えば、本明細書中で述べたタギングシステムのいずれかを用いるアフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、およびレクチンクロマトグラフィー)を含めた、当該分野でよく知られた多数の方法のいずれかによって組換え細胞培養から回収し、精製することができる。蛋白質再折畳み工程は、所望であれば、成熟蛋白質の立体配置を完成するのに用いることができる。最後に、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を最終の精製工程で使用することができる。前記した文献に加えて、例えば、Sandana(1997) Bioseparation of Proteins (Academic Press, Inc,; Bollag et al.(1996) Protein Methods, 第2版(Wiley−Liss, NY); Walker (1996) The Protein Protocols Handbook (Humana Press, NJ), Harris and Angal(1990) Protein Purification Applications: A Practical Approach(IRL Press at Oxford, Oxford, England); Harris and Angal, Protein Purification Methods: A Practical Approach (IRL Press at Oxford, Oxford, England); Scopes (1993) Protein Purification: Principles and Practice, 第3版(Springer Verlag, NY); Janson and Ryden (1998) Protein Purification: Principles, High Resolusion Methods and Applications, 第2版(Wiley−VCH, NY); およびWalker (1998) Protein Protocols on CD−ROM(Humana Press, NJ)に記載されたものを含めた、種々の精製方法が当該分野でよく知られている。
いくつかの場合、産業および/または商業適用に適した大規模で本発明のGATポリペプチドを生産するのが望ましい。簡単に述べれば、GATポリヌクレオチド、例えば、配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952のいずれか1つを含むポリヌクレオチド、または本発明のGATポリペプチドをコードする他の核酸を発現ベクターにクローン化することができる。例えば、Widner et al.に対する米国特許第5,955,310号「METHODS FOR PRODUCING A POLYPEPTIDE IN A BACILLUS CELL」は、タンデムプロモーター、およびポリペプチドコード配列に作動可能に連結した安定化配列を持つベクターを記載する。注目するポリヌクレオチドをベクターに挿入した後、該ベクターを細菌、例えば、Bacillus subtilis株PL1801IIE(amyE、apr、npr、spoIIE::Tn917)宿主に形質転換する。発現ベクターのBacillusへの導入は、例えば、プロトプラスト形質転換によって(例えば、Chang and Cohen(1979) Mol.Gen.Genet.168:111参照)、コンピテント細胞を用いることによって(例えば、Young and Spizizin(1961) J. Bacteriol.81:823、またはDubnau and Davidoff−Abelson(1971) J.Mol.Biol.56:209参照)、エレクトロポレーションによって(例えば、Shigekawa and Dower (1988) Biotechniques 6:742)、またはコンジュゲーションによって(例えば、Koehler and Thorne(1987) J.Bacteriol.169:5271参照)によって行うことができ、また、Ausubel、SambrookおよびBerger、すべて前掲、を参照されたし。
形質転換された細胞を、当該分野で知られた方法を用い、ポリペプチドの生産に適した栄養培地中で培養する。例えば、細胞は、適当な培地中にて、かつポリペプチドが発現されおよび/または単離されるのを可能とする条件下で行う実験室または産業用ファーメンターにて、振盪フラスコ培養、(連続、バッチ、フェッド−バッチ、または固体状態発酵を含めた)小規模または大規模発酵によって培養することができる。培養は、当該分野で公知の手法を用い、炭素および窒素源および無機塩を含む適当な栄養培地中で行う。適当な培地は商業的供給業者から入手することができ、(例えば、American Type Culture Collectionのカタログ中の)公開された組成に従って調製することができる。分泌されたポリペプチドは培地から直接的に回収することができる。
得られたポリペプチドは当該分野で公知の方法によって単離することができる。例えば、ポリペプチドは、限定されるものではないが、遠心、濾過、抽出、スプレイ−乾燥、蒸発または沈殿を含めた慣用的な手法によって栄養培地から単離することができる。次いで、単離されたポリペプチドを、限定されるものではないが、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、アフィニティー、疎水性、クロマトフォーカシング、およびサイズ排除)、電気泳動手法(例えば、分取用等電点電気泳動)、差溶解度(例えば、硫酸アンモニウム沈殿)または抽出を含めた当該分野で知られた種々の手法によってさらに精製することができる(例えば、Bollag et al.(1996) Protein Methods, 第2版(Wiley−Liss, NY)およびWalker (1996) The Protein Protocols Handbook (Humana Press, NJ参照)。
無細胞転写/翻訳システムを使用して、本発明のDNAまたはRNAを用いてポリペプチドを生産することもできる。いくつかのそのようなシステムは商業的に入手可能である。インビトロ転写および翻訳プロトコルに対する一般的なガイドはTymms (1995)In vitro Transcription and Translation Protocols: Methods in Molecular Biology (Garland Publishing, NY), vol.37に見出される。
配列組換え用の基質およびフォーマット
本発明のポリヌクレオチドは、選択的に、例えば、Ausubel、BergerおよびSambrookに記載された標準的クローニング方法でのそれらの使用に加えて、種々の多様性創製手法、例えば、突然変異、組換えおよび繰り返し可能組換え反応用の基質として用いて、所望の特性を持つさらなるGATポリヌクレオチドおよびポリペプチドを得る。種々の多様性創製プロトコルは当該分野で入手でき、記載されている。該手法は別々に、および/または組み合せて用いて、ポリヌクレオチドの1つ以上の変種またはポリヌクレオチドの組、ならびにコードされた蛋白質の変種を生産することができる。個々に、および集合的に、これらの手法は、例えば、新しいおよび/または改良された特徴を持つポリヌクレオチド、蛋白質、経路、細胞および/または生物の作成または迅速な進化で有用な多様化ポリヌクレオチドおよび(例えば、ポリヌクレオチドライブラリーを含めた)ポリヌクレオチドの組を創製する頑強で広く適用できる方法を提供する。配列を改変するプロセスの結果、例えば、単一ヌクレオチド置換、多数ヌクレオチド置換、および核酸配列の領域の挿入または欠失をもたらし得る。
明確性のために議論を確実とする間に、区別および分類がなされるが、技術はしばしば相互に排他的ではないことが認識されるであろう。事実、種々の方法を単独で、または組み合わせて、平行して、または系列的に用いて、多様な配列変種にアクセスすることができる。
本明細書中で記載される多様性創製手法のいずれかの結果は1つ以上のポリヌクレオチドの創製であり得、これは、蛋白質をコードする、または所望の特性を付与するポリヌクレオチドにつき選択し、またはスクリーニングすることができる。本明細書中に記載された、または当業者に入手できる1つ以上の方法による多様化の後、生産されるいずれかのポリヌクレオチドを、所望の活性または特性、例えば、グリホセートに対する改変されたK、アセチルCoAに対する改変されたK、別の補因子(例えば、プロピオニルCoA)の増大されたkcatの使用、などにつき選択することができる。これは、当該分野におけるアッセイのいずれかによって、例えば、自動または自動化可能フォーマットにて検出することができるいずれかの活性を同定することを含むことができる。例えば、増大した特異的活性を持つGATホモログは、グリホセートのN−アセチルグリホセートへの変換をアッセイすることによって、例えば、質量分析によって検出することができる。別法として、グリホセートに対する抵抗性を付与する改良された能力は、本発明の核酸で形質転換された細菌を、増大させる濃度のグリホセートを含有する寒天上で増殖させることによって、あるいは本発明の核酸を取り込むトランスジェニック植物にグリホセートをスプレイすることによってアッセイすることができる。種々の関連(または非関連でさえの)特性を実行者の判断により系列的にまたは平行して評価することができる。除草剤耐性に対する組換えおよび選択に関するさらなる詳細は、例えば、1999年8月12日に出願された「DNA Shuffling to produce herbicide resistant crops」(米国公開番号2002/0058249)に見出すことができる。
マルチジーンシャッフリング、および多数の酵素ドメインをコードする修飾された核酸配列を作り出す方法を含めた、種々の多様性創製手法の記載は、以下の刊行物およびそこに引用された文献で見出される:Soong, N.et al.(2000)Nat. Genet. 25(4):436−39;Stemmer, et al.(1999)Tumor Targeting 4:1−4;Ness et al.(1999)Nature Biotech.17:893−896;Chang et al.(1999)Nature Biotech.17−793−797;Minshull and Stemmer(1999)Current Opinion in ChemicalBiology 3:284−290;Christians et al.(1999)Nature Biotech.17:259−264;Crameri et al.(1998)Nature 391:288−291;Crameri et al.(1997)Nature Biotech.15:436−438;Zhang et al.(1997)Proc.Nat’l.Acad.Sci.USA94:4504−4509;Patten et al.(1997)Current Opinion in Biotech.8:724−733;Crameri et al.(1996)Nature Med.2:100−103;Crameri et al.(1996)Nature Biotech.14:315−319;Gates et al.(1996)J.Mol.Biol.255:373−386;Stemmer (1996)“Sexual PCR and AssemblyPCR” in The Encyclopedia of Molecular Biology (VCH Publishers, New York)pp.447−457;Crameri and Stemmer (1995)Bio Techniques 18:194−195;Stemmer et al.,(1995) Gene 164:49−53;Stemmer (1995)Science 270:1510;Stemmer (1995)Bio/Technology 13:549−553;Stemmer (1994)Nature 370:389−391;and Stemmer (1994)Proc.Nat’l.Acad.Sci.USA91:10747−10751。
多様性を創製する突然変異方法は、例えば、部位特異的突然変異誘発(Ling et al.(1997)「Approaches to DNA mutagenesis: an overview」 Anal Biochem.254(2):157−178; Dale et al.(1996)「Oligonuleotide−directed random mutagenesis using the phosphorothioate method」 Methods Mol.Biol.57:369−374;Smith(1985)「In vitro mutagenesis」Ann.Rev.Genet.19:423−462;Botstin & Shortle (1985)「Strategies and applications of in vitro mutagenesis」 Science 229:1193−1201; Carter (1986)「Site−directed mutagenesis」 Biochem.J. 237:1−7;およびKunkel(1987)「The efficiency of oligonucleotide directed mutagenesis」in Nucleic Acids & Molecular Biology (Eckstin, F.and Lilley, D.M.J.編,Springer Verlag, Berlin));ウラシル含有鋳型を用いる突然変異誘発(Kunkel(1985)「Rapid and efficient site−specific mutagenesis without phenotypic selection」 Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:488−492; Kunkel et al.(1987) 「Rapid and efficient site−specific mutagenesis eithout phenotypic selection」 Methods in Enzymol.154,367−382;およびBass et al.(1988)「Mutant Trp repressors with new DNA−binding specificities」Science 242:240−245; Oligonucleotide−directed mutagenesis (Methods in Enzymol.100:468−500(1983); Methods in Enzymol.154:329−350(1987); Zoller & Smith (1982)「Oligonucleotide−directed mutagenesis using M13−derived vectors: an efficient and general procedure for the production of poin mutations in any DNA fragment」 Nucleic Acids Res.10:6487−6500; Zoller & Smith (1983)「Oligonucleotide−directed mutagenesis of DNA fragments cloned into M13 vectors」Methods in Enzymol.100:468−500;およびZoller & Smith (1987)「Oligonucleotide−directed mutagenesis: A simple method using two oligonucleotide primers and a single−stranded DNA template」 Methods in Enzymol.154:329−350);
ホスホロチオエート−修飾DNA突然変異誘発(Taylor et al.(1985) 「The use of phosphorothioate−modified DNA in restriction enzyme reactions to prepare nicked DNA」Nucl.Acids Res.13:8749−8764; Taylor et al.(1985)「The rapid generation of oligonucleotide−directed mutations at high frequency using phosphorothioate−modified DNA」Nucl.Acids Res.13:8765−8787; Nakamaye & Eckstein (1986)「Inhibition of restriction endonuclease Nci I cleavage by phosphorothioate groups and its application to oligonucleotide−directed mutagenesis」Nucl.Acids Res.14:9679−9698;Sayers et al.(1988)「Y−T Exonucleases in phosphorothioate−based oligonucleotide−directed mutagenesis」Nucl.Acids Res.16:791−802; およびSayers et al.(1988) 「Strand specific cleavage of phosphorothioate−containing DNA by reaction with restriction endonucleases in the presence of ethidium bromide」 Nucl.Acids Res.16:803−814); ギャップド二重鎖DNAを用いる突然変異誘発(Kramer et al.(1984)「The gapped duplex DNA approach to oligonucleotide−directed mutation construction」 Nucl.Acids Res.12:9441−9456;Kramer & Fritz(1987)Methods in Enzymol.「Oligonucleotide−directed construction of mutations via gapped duplex DNA」154:350−367; Kramer et al.(1988) 「Improved enzymatic in vitro reactions in the gapped duplex DNA approach to oligonucleotide−directed construction of mutations」Nucl.Acids Res.16:7207;およびFritz et al.(1988)「Oligonucleotide−directed construction of mutations: A gapped duplex DNA procedure without enzymatic reactions in vitro」 Nucl.Acids Res.16:6987−6999)を含む。
さらなる適当な方法はミスマッチ修復(Kramer et al.(1984)「Point Mismatch Repair」 Cell 38:879−887)、修復−欠乏宿主株を用いる突然変異誘発(Carter et al.(1985) 「Improved oligonucleotide site−directed mutagenesis using M13 vectors」 Nucl.Acids Res.13:4431−4443; およびCarter (1987)「Improved oligonucleotide−directed mutagenesis using M13 vectors」 Methods in Enzymol.154:382−403)、欠失突然変異(Eghtedarzadeh & Henikoff (1986)「Use of oligonucleotides to generate large deletions」 Nucl.Acids Res.14:5115)、制限−選択および制限−精製(Wells et al.(1986)「Importance of hydrogen−bond formation in stabilizing the transition state of subtilis」 Phil.Trans.R.Soc.Lond.A 317:415−423)、全遺伝子合成による突然変異誘発(Nambiar et al.(1984)「Total synthesis and cloning of a gene coding for the ribonuclease S protein」 Science 223:1299−1301; Sakanar and Khorana(1988) 「Total synthesis and expression of a gene for the a−subunit of bovine rod outer segment guanine nucleotide−binding protein (transducin)」 Nucl.Acids Res.14:6361−6372; Wells et al.(1985)「Cassette mutagenesis: an efficient method for generation of multiple mutations at defined sites」Gene 34:315−323;およびGrundstrm et al.(1985)「Oligonucleotide−directed mutagenesis by microscale ‘soht−gun’ gene synthesis」 Nucl.Acids Res.13:3305−3316; 二本鎖破壊修復(Mandeski(1986); Arnold (1993)「Protein engineering for unusual environments」 Current Opinion in Biotechnology 4:450−455;および「Oligonucleotide−directed double−strand break repair in plasmids of Escherichia coli: A method for site−specific mutagenesis」Proc.Natl.Acad.Sci.USA, 83:7177−7181)を含む。前記方法の多くについてのさらなる詳細は、やはり、種々の突然変異誘発方法に伴う発生の問題についての有用な制御を記載するMethods in enzymology Volume 154に見出すことができる。
種々の多様性創製方法に関するさらなる詳細は以下の米国特許、PCT公開およびEPO公開に見出すことができる:Stemmerに対する米国特許第5,605,793号(1997年2月25日)、「Methods for In vitro Recombination」;Stemmer et al.に対する米国特許第5,811,238号(1998年9月22日)「Methods for Generating Polynucleotides having Desired Characteristics by Iterative selection Recombination」;Stemmer et al.に対する米国特許第5,830,721号(1998年11月3日)、「DNA Mutagenesis by Random Fragmentation and Reassembly」; Stemmer et al.に対する米国特許第5,834,252号(1998年11月10日)「End−Complementary Polymerase Reaction」; Minshull et al.に対する米国特許第5,837,458号(1998年11月17日)、「Methods and Compositions for Cellular and Metabolic Engineering」; WO 95/22625、Stemmer and Crameri、「Mutagenesis by Random Fragmentation and Reassembly」; Stemmer and LipschutzによるWO 96/33207「End Complementary Polymerase Chain Reaction」; Stemmer and CrameriによるWO 97/20078 「Methods for Generating Polynucleotides haivng Desired Characteristics by Iterative Selection and Recombination」; Minshull and StemmerによるWO 97/35966、「Methods and Compositions for Cellular and Metabolic Engineering」; Punnonen et al.によるWO 99/41402、「Targeting of Genetic Vaccine Vectors」; Punnonen et al.によるWO 99/41383、「Antigen Library Immunization」; Punnonen et al.によるWO 99/41369、「Genetic Vaccine Vector Engineering」; Punnonen et al.によるWO 99/41368、「Optimization of Immunomodulatory Properties of Genetic Vaccines」; Stemmer and CrameriによるEP 752008、「DNA Mutagenesis by Random Fragmentation and Reassembly」; StemmerによるEP 0932670「Evolving Cellular DNA Uptake by Recursive Sequence Recombination」; Stemmer et al.によるWO 99/23107、「Modification of Virus Tropism and Host Range by Viral Genome Shuffling」; Apt et al.によるWO 99/21979、「Human Papillomavirus Vectors」; Del Cardayre et alによるWO 98/31837、「Evolution of Whole Cells and Organisms by Recursive Sequence Recombination」; Patten and StemmerによるWO 98/27230、「Methods and Compositions for Polypeptide Engineering」; Stemmer et al.によるWO 98/13487、「Methods for Optimization of Gene Therapy by Recursive Sequence Shuffling and Selection」; WO 00/00632、「Methods for Generating Highly Diverse Libraries」; WO 00/09679、「Methods for Obtaining in vitro Recombined Polynucleotide Sequence Banks and Resulting Sequences」; Arnold et al.によるWO 98/42832、「Recombination of Polynucleotide Sequences Using random or Refined Primers」; Arnold et al.によるWO 99/29902、「Method for Creating Polynucleotide and Polypeptide Sequences」; VindによるWO 98/41652、「An in vitro Method for Construction of a DNA Library」; Borchert et al.によるWO 98/41622、「Method for Constructing a Library Using DNA Shuffling」; Pati and ZarlingによるWO 98/42727、「Sequence Alterations using Homologous Recombination」; Patten et al.によるWO 00/18906、「Shuffling of Codon−Altered Genes」; del Cardayre et al.によるWO 00/04190、「Evolution of Whole Cells and Organisms by Recursive Recombination」; Crameri et al.によるWO 00/42561、「Oligonucleotide Medicated Nucleic Acid Recombination」; Selifonov and StemmerによるWO 00/42559、「Methods of Populating Data Structures for Use in Evolutionary Simulations」; Selifonov et al.によるWO 00/42560、「Methods for Making Character Strings, Polynucleotides & Polypeptides having Desired Characteristics」; Welch et al.によるWO 01/23401、「Use of Codon−Varied Oligonucleotide Synthesis for Synthetic Shuffling」; およびAffholterによるWO 01/64864、「Single−Stranded Nucleic Acid Template−Mediated Recombination and Nucleic Acid Fragment Isolation」。
1999年9月28日に出願されたPatten et al.による「SHUFFLING OF CODON ALTERED GENS」(USSN 09/407,800);1998年7月15日(USSN 09/166,188)および1999年7月15日(米国特許第6,379,964号)に出願されたdel Cardayre et al.による「EVOLUTION OF WHOLE CELLS AND ORGANISMS BY RECURSIVE SEQUENCE RECOMBINATION」; 1999年9月28日に出願されたCrameri et al.による「OLIGONUCLEOTIDE MEDIATED NUCLEIC ACID RECOMBINATION」(米国特許第6,376,246号); 2000年1月18日に出願されたCrameri et al.による「OLIGONUCLEOTIDE MEDIATED NUCLEIC ACID RECOMBINATION」(WO 00/42561); 1999年9月28日に出願されたWelch et al.による「USE OF CODON−BASED OLIGONUCLEOTIDE SYNTHESIS FOR SYNTHETIC SHUFFLING」(米国特許第6,436,675号); 2000年1月18日に出願されたSelifonov et al.による「METHODS FOR MAKING CHARACTER STRINGS, POLYNUCLEOTIDES & POLYPEPTIDES HAVING DESIRED CHARACTERISTICS」(WO 00/42560); 2000年7月18日に出願されたSelifonov et al.による「METHODS FOR MAKING CHARACTER STRINGS, POLYNUCLEOTIDES & POLYPEPTIDES HAVING DESIRED CHARACTERISTICS」(USSN 09/618,579; 2000年1月18日に出願されたSelifonov and Stemmerによる「METHODS OF POPULATING DATA STRUCTURES FOR USE IN EVOLUTIONARY SIMULATIONS」(WO 00/42559);およびAffholterによる「SINGLE−STRANDED NUCLEIC ACID TEMPLATE−MEDIATED RECOMBINATION AND NUCLEIC ACID FRAGMENT ISOLATION」(2000年3月2日に出願されたUSSN60/186,482)を含めたある米国出願は、種々の多様性創製方法に関するさらなる詳細を提供する。
手短に述べれば、突然変異、組換えなどのようないくつかの異なる一般的クラスの配列修飾方法を本発明に適用することができ、それは前記文献に記載されている。すなわち、生産された遺伝子融合構築物への成分核酸配列に対する改変は、配列の共接合前に、または共接合工程後のいずれかに、いずれかの数の記載されたプロトコルによって行うことができる。以下に、例えば、ある組換えベースの多様性創製フォーマットを含めた、本発明の意味における多様性創製のための異なるタイプの好ましいフォーマットのいくつかを例示する。
核酸は、例えば、組換えるべき核酸のDNAse消化、続いての、核酸の連結および/またはPCR再組立を含めた、前記文献に述べられた種々の技術のいずれかによってインビトロで組換えることができる。例えば、性的PCR突然変異誘発を用いることができる、そこでは、DNA分子のランダム(または偽ランダム、または非−ランダムさえの)断片化に続いて、異なるが関連するDNA配列を持つDNA分子間の配列類似性に基づいてインビトロで組換えを行い、続いて、ポリメラーゼ鎖反応における延長により交差を固定する。このプロセスおよび多くのプロセスの変形は前記した文献のいくつか、例えば、Stemmer (1994) Proc.Nat’l.Acad.Sci.USA 91:10747−10751に記載されている。
同様に、核酸は、例えば、細胞中の核酸の間で組換えを起こさせることによって、反復可能にインビボで組換えることができる。多くのそのようなインビボ組換えフォーマットは、前記した文献に記載されている。そのようなフォーマットは、選択的に、注目する核酸の間の直接的組換えを提供するか、あるいは注目する核酸を含むベクター、ウイルス、プラスミドなどの間の組換え、ならびに他のフォーマットを提供する。そのような手法に関する詳細は前記した文献に見出される。
全ゲノム組換え方法を用いることもでき、そこでは、細胞または他の生物のゲノムが組換えられ、選択的に、望むライブラリー成分(例えば、本発明の経路に対応する遺伝子)でのゲノム組換え混合物のスパイキングを含む。これらの方法は、標的遺伝子の同一性配列が知られていないものを含めた、多くの適用を有する。そのような方法についての詳細は、例えば、del Cardayre et al.によるWO 98/31837「Evolution of Whole Cells and Organisms byRecursive Sequence Recombination」;および、例えば、やはり「Evolution of Whole Cells and Organisms byRecursive Sequence Recombination」なる発明の名称のdel Cardayre et al.によるWO 00/04190に見出される。このようにして、単独での、または組み合わせての、組換え、反復可能組換え、およびゲノム組換えのためのこれらのプロセスおよび技術のいずれかを用いて、本発明の修飾された核酸配列および/または修飾された遺伝子融合構築物を創製することができる。
合成組換え方法を用いることもでき、そこでは、注目する標的に対応するオリゴヌクレオチドを合成し、1を超える親核酸に対応するオリゴヌクレオチドを含むPCRまたは連結反応で再組立てし、それにより、新しい組換えられた核酸を得る。オリゴヌクレオチドは標準的なヌクレオチド付加方法によって作成することができるか、あるいは、例えば、トリ−ヌクレオチド合成アプローチによって作成することができる。そのようなアプローチに関する詳細は、例えば、Crameri et al.によるWO 00/42561、「Oligonucleotide Mediated Nucleic Acid Recombination」;Welch et al.によるWO 01/23401、「Use of Codon−Varied Oligonucleotide Synthesis for Synthetic Shuffling」; Selifonov et al.によるWO 00/42560、「Methods for Making Character Strings, Polynucleotides and Polypeptides Having Desired Characteristics」;およびSelifonov and StemmerによるWO 00/42559、「Methods of Populating Data Structures for Use in Evolutionary Simulations」を含めた前記文献に見出される。
組換えのイン・シリコ方法を行うことができ、そこでは、遺伝子アルゴリズムをコンピューターで用いて、相同な(非−相同性)核酸に対応する配列ストリングを組換える。得られた組換えられた配列ストリングは、選択的に、例えば、オリゴヌクレオチド合成遺伝子再組立技術と共働して、組換えられた配列に対応する核酸の合成によって核酸に変換される。このアプローチはランダムな、部分的にランダムなまたは設計された変種を創製できる。対応する核酸(および/または蛋白質)の創製、ならびに(例えば、交差部位選択に基づいた)設計された核酸および/または蛋白質の組合せ、ならびに設計された偽−ランダムまたはランダム組換え方法と組み合わせた、遺伝子アルゴリズム、遺伝子オペレーターなどのコンピューターシステムにおける使用を含めた、イン・シリコ組換えに関する多くの詳細は、Selifonov et al.によるWO 00/42560、「Methods for Making Character Strings, Polynucleotides and Polypeptides Having Desired Characteristics」、およびSelifonov and StemmerによるWO 00/42559、「Methods of Populating Data Structures for Use in Evolutionary Simulations」に記載されている。イン・シリコ組換え方法に関する広範な詳細はこれらの出願に見出される。この方法は、一般に、イン・シリコでの、(例えば、カロテノイド生合成経路、エクトイン生合成経路、ポリヒドロキシアルカノエート生合成経路、芳香族ポリケチド生合成経路などのような)種々の代謝経路に関与する核酸配列および/または蛋白質をコードする遺伝子融合構築物の組合せ、および/または対応する核酸または蛋白質の創製を提供するにおいて本発明に適用できる。
例えば、多様な核酸または核酸断片の1本鎖鋳型へのハイブリダイゼーション、続いての、全長配列を再生するための重合および/または連結、選択的に、続いての、鋳型の分解および得られた修飾された核酸の回収により、自然発生的な多様性にアクセスする多くの方法を同様に用いることができる。1本鎖鋳型を使用する1つの方法において、ゲノムライブラリー(類)に由来する断片の集団を、反対鎖に対応する部分的、またはしばしばはほぼ全長のssDNAまたはRNAと共にアニールする。次いで、この集団からの複合キメラ遺伝子の組立ては、非−ハイブリダイジング断片末端のヌクレアーゼ−ベースの除去、そのような断片の間にギャップを満たすための重合、および引き続いての1本鎖の連結によって媒介される。親ポリヌクレオチド鎖は、(例えば、もしRNAまたはウラシルを含有するならば)消化、(もしそのような分離に導くように標識されたならば)変性条件下での時期的分離、および他の利用可能な分離/精製方法によって除去することができる。別法として、親鎖は、選択的に、キメラ鎖と共−精製され、引き続いてのスクリーニングおよびプロセッシング工程の間に除去される。このアプローチに関するさらなる詳細は、例えば、Affholterによる「Single−Stranded Nucleic Acid Template−Mediated Recombination and Nucleic Acid Fragment Isolation」、WO 01/64864に見出される。
もう1つのアプローチにおいて、1本鎖分子は二本鎖DNA(dsDNA)に変換され、dsDNA分子はリガンド−媒介結合によって固体支持体に結合される。未結合DNAの分離の後、選択されたDNA分子を支持体から放出させ、適当な宿主細胞に導入して、プローブにハイブリダイズする豊富化配列のライブラリーを得る。このようにして生じたライブラリーは、本明細書中に記載する手法のいずれかを用いるさらなる多様化のための望ましい基質を提供する。
これまでの一般的組換えフォーマットのいずれも反復して実行して(例えば、突然変異/組換えの1つ以上のサイクルまたは他の多様性創製方法、選択的に、続いての1つ以上の選択方法)、組換え核酸のより多様な組を得ることができる。
ポリヌクレオチド鎖停止方法を使用する突然変異誘発も提案されており(例えば、Shortに対する米国特許第5,965,408号、「Method of DNA reassembly by interactive synthesis」、および前記文献参照)、本発明に適用することができる。このアプローチにおいて、配列類似性の領域を共有する1つ以上の遺伝子に対応する二本鎖DNAを組合せ、該遺伝子に特異的なプライマーの存在下または不存在下で変性させる。次いで、一本鎖ポリヌクレオチドをアニールし、ポリメラーゼおよび鎖停止試薬(例えば、紫外線、ガンマまたはX−線照射;臭化エチジウム他のインターカレーター;一本鎖結合蛋白質、転写活性化因子またはヒストンのようなDNA結合蛋白質;多環芳香族炭化水素;三価クロムまたは三価クロム塩;または迅速熱サイクリングによって媒介される省略された重合など)の存在下でインキュベートし、その結果、部分的二重鎖分子が生産される。次いで、例えば、部分的に延長された鎖を含有する部分的二重鎖分子を変性し、複製または部分的複製の引き続いてのラウンドで再度アニールし、その結果、種々の程度の配列類似性を有し、DNA分子の出発集団に対して多様化されたポリヌクレオチドが得られる。選択的に、生成物、または生成物の部分的プールをプロセス中の1つ以上の段階で増幅することができる。前記したような鎖停止方法によって生じたポリヌクレオチドは、いずれかの他の記載された組換えフォーマット用の適当な基質である。
多様性は、Ostermeier et al.(1999)「A combinatorial approach to hybrid enzymes independent of DNA homology」 Nature Biotech 17:1205に記載された(ハイブリッド酵素の創製用の増分切形「ITCHY」)といわれる組換え手法を用い、核酸または核酸の集団において作り出すことができる。このアプローチを用いて、選択的に、1つ以上のインビトロまたはインビボ組換え方法のための基質として働く変種の初期ライブラリーを得ることができる。また、Ostermeier et al.(1999) 「Combinatorial Protein Engineering by Incremental Truncation」, Proc.Natl.Acad.Sci.USA, 96:3562−67;およびOstermeier et al.(1999)、「Incremental Truncation as a Strategy in the Engineering of Novel Biocatalysts」, Biological and Medicinal Chemistry, 7:2139−44も参照。
個々のヌクレオチドまたは連続もしくは非−連続ヌクレオチドの群の改変をもたらす突然変異方法は、好都合には、本発明の核酸配列および/または遺伝子融合構築物へヌクレオチド多様性を導入するのに使用することができる。多くの突然変異誘発方法は前記引用の文献に見出され;突然変異誘発方法に関するさらなる詳細は以下に見出すことができ、これを本発明に適用することもできる。
例えば、エラー−傾向PCRを用いて、核酸変種を創製することができる。この技術を用い、完全長のPCR産生物と共に高い割合の点突然変異が得られるように、DNAポリメラーゼのコピーイング忠実度が低い条件下でPCRを行う。そのような技術の例は前記文献および、例えば、Leung et al.(1989) Technique 1:11−15およびCaldwell et al.(1992) PCR Methods Applic.2:28−33で見出される。同様に、小さなDNA断片の混合物からPCR産生物を組立てることを含むプロセスにおいて、アセンブリーPCRを用いることができる。非常に多数の異なるPCR反応が同一反応混合物中で平行して起こることができ、1つの反応の産生物はもう1つの反応の産生物の起点となる。
オリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発を用いて、注目する核酸配列に部位−特異的突然変異を導入することができる。そのような技術の例は前記文献および、例えば、Leibhaar−olson et al.(1988)Science 241:53−57で見出される。同様に、二本鎖DNA分子の小さな領域を、自然発生的配列とは異なる合成オリゴヌクレオチドカセットで置き換えるプロセスで、カセット突然変異誘発を用いることができる。オリゴヌクレオチドは、例えば、完全におよび/または部分的にランダム化された自然発生的配列(複数配列)を含むことができる。
反復可能なアンサンブル突然変異誘発は、蛋白質突然変異誘発用のアルゴリズムを用いて、そのメンバーがアミノ酸とは異なる、表現型的に関連する突然変異体の多様な集団を作り出すプロセスである。この方法は、連続ラウンドのコンビナトーリアルカセット突然変異誘発をモニターするためにフィードバックメカニズムを用いる。このアプローチの例はArkin & Youvan(1992)Proc.Nat’l.Acad.Sci. USA 89:7811−7815で見出される。
指数関数アンサンブル突然変異誘発は、高いパーセンテージのユニークかつ機能的突然変異体でのコンビナトーリアルライブラリーを創製するために用いることができる。注目する配列中の残基の小さな群を平行してランダム化して、各改変された位置において、機能的蛋白質に導くアミノ酸を同定する。そのような手法の例はDelegrava & Youvan(1993) Biotech.Res.11:1548−1552に見出される。
インビボ突然変異誘発を用いて、例えば、DNA修復経路の1つ以上において突然変異を運ぶE. coliの株においてDNAを増殖させることによって、注目するいずれかのクローン化されたDNAにおいてランダム突然変異を作り出すことができる。これらの「ミューテーター」株は、野生型親のそれよりも大きなランダム突然変異率を有する。これらの株の1つにおけるDNAの増殖は、結局は、DNA内にランダム突然変異を生じさせるであろう。そのような手法は前記した文献に記載されている。
ゲノム、例えば、細菌、真菌、動物または植物ゲノムに多様性を導入する他の手法は、前記したおよび/または参照される方法と組み合わせて用いることができる。例えば、前記した方法に加えて、種々の種への形質転換に適した核酸マルチマーを生じる技術が提案されている(例えば、Schellenbergarの米国特許第5,756,316号および前記文献参照)。(例えば、自然発生的多様性に由来する、あるいは部位特異的突然変異誘発、エラー傾向PCR、突然変異細菌株を通じての継代の適用を介する)相互に対して多様な遺伝子よりなるそのようなマルチマーでの適当な宿主の形質転換により、例えば、前記したインビボ組換えプロセスによって、DNA多様化のための核酸多様性の源が提供される。
別法として、部分的配列類似性の領域を共有する多数のモノマーポリヌクレオチドを宿主種に形質転換し、宿主細胞によってインビボで組み換えることができる。細胞分裂の引き続いてのラウンドを用いて、そのメンバーがモノマーポリヌクレオチドの単一の相同集団またはプールを含むライブラリーを作り出すことができる。別法として、モノマー核酸は標準的な技術、例えば、PCRおよび/またはクローニングによって回収することができ、前記した反復可能組換えフォーマットを含めた組換えフォーマットのいずれかで組み換えることができる。
マルチ種発現ライブラリーを作り出すための方法は記載されており(前記文献に加え、例えば、Peterson et al.(1998) 米国特許第5,783,431号、「METHODS FOR GENERATING AND SCREENING NOVEL METABOLIC PATHWAYS」;およびThompson, et al.(1998) 米国特許第5,824,485号、「METHODS FOR GENERATING AND SCREENING NOVEL METABOLIC PATHWAYS」参照)、注目する蛋白質活性を同定するためのそれらの使用が提案されている(前記文献に加え、Short(1999)米国特許第5,958,672号、「PROTEIN ACTIVITY SCREENING OF CLONES HAVING DNA FROM UNCULTIVATED MICROORGANISMS」参照。マルチ種発現ライブラリーは、一般には、発現カセット中に、適当な調節配列に作動可能に連結した複数の種または株からのcDNAまたはゲノム配列を含むライブラリーを含む。cDNAおよび/またはゲノム配列は、選択的に、ランダムに連結されて、さらに多様性を増強させる。ベクターは、宿主生物、例えば、細菌種または真核生物細胞の1を超える種における形質転換および発現に適したシャトルベクターであり得る。
いくつかの場合には、ライブラリーは、注目する蛋白質をコードする、または注目する核酸にハイブリダイズする配列を予め選択することによってバイアスされる。いずれのそのようなライブラリーも、本明細書中に記載された方法のいずれかのための基質として提供することができる。
前記した手法は、増大する核酸および/またはコードされた蛋白質の多様性に大いに向けられてきた。しかしながら、多くの場合において、多様性のすべてが有用というのではなく、例えば、機能的であり、スクリーニングまたは選択して、小数の好都合な変種を同定しなければならない変種のバックグラウンドの増大に単に寄与する。いくつかの適用においては、例えば、組換え−ベースの突然変異誘発手法によって、多様化に先立ち、ライブラリー(例えば、増幅されたライブラリー、ゲノムライブラリー、cDNAライブラリー、正規化されたライブラリーなど)または他の基質核酸を予め選択し、または予めスクリーニングし、あるいはそうでなければ、機能的産生物をコードする核酸に向けて基質をバイアスするのが望ましい。例えば、抗体作成の場合には、記載した方法のいずれかによって、操作の前にインビボ組換え事象を利用することにより、機能的抗原結合部位を持つ抗体に対して多様性創製プロセスをバイアスすることができる。例えば、本明細書中に記載する方法のいずれかに従う多様化に先立ち、B細胞cDNAライブラリーに由来する組み換えられたCDRを増幅し、フレームワーク領域に組立てることができる(例えば、Jirholt et al.(1998)「Exploiting sequence space:shuffling in vivo formed complementarity determining regions into a master framework」Gene 215:471)。
ライブラリーは、所望の酵素活性を持つ蛋白質をコードする核酸に向けてバイアスすることができる。例えば、特定された活性を呈するライブラリーからクローンを同定した後、DNA改変を導入するためのいずれかの公知の方法を用いて突然変異誘発することができる。次いで、突然変異誘発されたホモログを含むライブラリーを、最初に特定された活性と同一または異なり得る所望の活性につきスクリーニングする。そのような手法の例は、「PRODUCTION OF ENZYMES HAVING DESIRED ACTIVITIES BY MUTAGENESIS」についてのShort (1999) 米国特許第5,939,250号に提案されている。所望の活性は当該分野で知られたいずれかの方法によって同定することが可能なことが示唆されている(例えば、WO58/58085)。例えば、WO 99/10539は、代謝的に豊富な細胞から得られた成分と遺伝子ライブラリーからの抽出物とを合わせ、所望の活性を呈する組合せを同定することによって遺伝子ライブラリーをスクリーニングすることができることを提案する。また、所望の活性を持つクローンは、ライブラリーの試料に生活性基質を挿入し、蛍光アナライザー、例えば、フローサイトメトリーデバイス、CCD、フルオロメーターまたは分光光度計を用いて所望の活性の産生物に対応する生活性蛍光を検出することによって同定することができる。
また、ライブラリーは、特定の特徴、例えば、選択された核酸プローブへのハイブリダイゼーションを有する核酸に向けてバイアスすることもできる。例えば、WO 99/10593は、所望の活性(例えば、酵素活性、例えば:リパーゼ、エステラーゼ、プロテアーゼ、グリコシダーゼ、グリコシルトランスフェラーゼ、ホスファターゼ、キナーゼ、オキシゲナーゼ、ペルオキシダーゼ、ヒドロラーゼ、ヒドラターゼ、ニトリラーゼ、トランスアミナーゼ、アミダーゼまたはアシラーゼ)をコードするポリヌクレオチドは、ゲノミックDNA配列から同定することができると提案している。特に、ゲノミックDNAの集団からの一本鎖DNA分子はリガンド−コンジュゲーテッドプローブにハイブリダイズされる。ゲノミックDNAは、培養されたまたは培養されていない微生物から、または環境試料から由来することができる。別法として、ゲノミックDNAは多細胞生物、またはそれに由来する組織に由来することができる。第二の鎖合成は、捕獲培地からの先立っての放出の有りまたは無しにて、あるいは当該分野で知られた広く種々の他の戦略によって、捕獲で用いるハイブリダイゼーションプローブから直接的に行うことができる。別法として、単離された一本鎖ゲノミックDNA集団は、さらなるクローニング無くして断片化し、例えば、前記したように一本鎖鋳型を使用する組換え−ベースのアプローチで直接的に用いることができる。
核酸およびポリペプチドを創製する「非−確率的」方法はShort 「Non−Stochastic Generation of Genetic Vaccines and Enzymes」 WO 00/46344に記載されている。提案された非−確率的ポリヌクレオチド再組立ておよび部位−飽和突然変異誘発方法を含めたこれらの方法は同様に本発明に適用することができる。ドープドまたは変性オリゴヌクレオチドを用いるランダムまたはセミ−ランダム突然変異誘発も、例えば、Arkin and Youvan(1992) 「Oprimizing nucleotide mixtures to encode specific subsets of amino acids for semi−random mutagenesis」 Biotechnology 10:297−300;Reidhaar−Olson et al.(1991)「Random mutagenesis of protein sequences using oligonucleotide cassettes」 Methods Enzymol.208:564−86; Lim and Sauer (1991) 「The role of internal packing interactions in determining the structure and stability of a protein」 J. Mol.Biol.219:359−76;Breyer and Sauer (1989) 「Mutational analysis of the fine specificity of binding of monoclonal antibody 51F to lambda repressor」 J.Biol.Chem.264:13355−60); 「Walk−Through Mutagenesis」(Crea, R;米国特許第5,830,650号および第5,798,208号、およびEP特許0527809 B1)に記載されている。
また、多様化に先立ってライブラリーを豊富化するのに適した前記技術のいずれかを用いて、多様性創製方法によって生じた生成物または生成物のライブラリーをスクリーニングすることもできるのは容易に認識されよう。前記方法のいずれかは反復して、あるいは組み合わせて実施して、核酸、例えば、GATをコードするポリヌクレオチドを改変することができる。
突然変異誘発用のキット、ライブラリー構築および他の多様性創製方法も商業的に入手可能である。例えば、キットは、例えば、Stratagene(例えば、QuickChangeTM部位−特異的突然変異誘発キット;およびChameleonTM二本鎖部位−特異的突然変異誘発キット);Bio/Can Scientific, Bio−Rad(例えば、前記したKunkel方法を使用); Boehringer Mannheim Corp.;Clonetech Laboratories; DNA Technologies; Epicentre Technologies (例えば、5プライマー3プライマーキット); Genpak Inc.;Lemargo Inc.; Life Techlorogies (Gibco BRL); New England Biolabs; Pharmacia Biotech; Promega Corp.;Quantum Biotechnologies; Amersham International plc(例えば、前記Eckstin方法を使用);およびAmglian Biotechnology Ltd(例えば、前記Carter/Winter方法を使用)から入手できる。
前記文献は組換え、反復可能組換え、反復可能突然変異、および突然変異と他の形態の突然変異誘発との組合せを含めた多くの突然変異フォーマット、ならびにこれらのフォーマットの多くの修飾を提供する。用いられる多様性創製フォーマットにかかわらず、本発明の核酸を(相互に、または関連する(関連しないさえの)配列と)組換えて、例えば、相同核酸の組、ならびに対応するポリペプチドを含めた、本発明の遺伝子融合構築物および修飾された遺伝子融合構築物で用いるための組換え核酸の多様な組を得ることができる。
修飾されたポリヌクレオチドを創製するための前記方法の多くは、親配列または複数配列の非常に多数の多様な変種を作り出す。本発明のいくつかの好ましい具体例において、修飾技術(例えば、シャッフリングのいくつかの形態)を用いて、変種のライブラリーを創製し、次いで、これを、いくつかの所望の機能的属性、例えば、改良されたGAT活性をコードする修飾されたポリヌクレオチドまたは修飾されたポリヌクレオチドプールにつきスクリーニングする。スクリーニングすることができる例示的酵素活性は(kcatおよびKのような動的定数の点で慣用的に特徴付けられる)触媒速度、基質特異性、および基質、産生物または他の分子(例えば、阻害剤またはアクチベーター)による活性化または阻害に対する感受性を含む。
所望の酵素活性についての選択の1つの例は、注目する酵素活性、例えば、GAT活性を十分には発現しない細胞の増殖および/または生存を阻害する条件下で宿主細胞を増殖させることを含む。そのような選択プロセスの使用は、所望の酵素活性をコードするものを除いたすべての修飾されたポリヌクレオチドを考慮から排除することができる。例えば、本発明のいくつかの具体例においては、十分なレベルのGATの存在下で細胞の増殖または生存を阻害する条件、例えば、GATポリヌクレオチドを欠くまたはそれを発現しない同一活性の野生型植物の増殖にとって致死的である、またはそれを阻害するグリホセートの濃度下で、宿主細胞を維持する。これらの条件下では、十分なレベルの産生物の生産を触媒することができる酵素活性または複数酵素活性をコードする修飾された核酸を保有する宿主細胞のみが生存し、増殖する。本発明のいくつかの具体例は、グリホセートまたはグリホセートアナログの増大する濃度において、多数ラウンドのスクリーニングを使用する。
本発明のいくつかの具体例において、質量分析を用いて、グリホセート、またはグリホセートのアナログもしくは代謝産生物のアセチル化を検出する。質量分析の使用は、後の実施例でより詳細に記載する。
便宜および高スループットのためには、微生物、例えば、E.coliのような細菌において所望の修飾された核酸につきスクリーニング/選択するのがしばしば望ましいであろう。他方、植物細胞または植物におけるスクリーニングは、ある場合には、究極の目的が植物系での発現のための修飾された核酸を作り出すことであれば、好ましい。
本発明のいくつかの好ましい具体例において、スループットは、単独で、あるいは遺伝子融合構築物の一部として、異なる修飾された核酸を発現する宿主細胞のプールをスクリーニングすることによって増大させる。有意な活性を示すいずれのプールを解除して、所望の活性を発現する単一クローンを同定することができる。
当業者であれば、所望の宿主生物、および当該分野で知られた他のパラメーターに依存して、関連アッセイ、スクリーニングまたは選択方法が変化することを認識するであろう。高スループットフォーマットで実行することができるアッセイを使用するのが通常は有利である。
高スループットアッセイでは、一日に数千までの異なる変種をスクリーニングするのが可能である。例えば、マイクロタイタープレートの各ウェルを用いて別々のアッセイを行うことができるか、あるいはもし濃度またはインキュベーション時間の効果を観察すべきであれば、5ないし10ウェルで単一変種をテストすることができる。
流体アプローチに加えて、前記したように、所望の酵素または代謝機能につき選択する細胞または培地プレート上で簡単に細胞を増殖させることが可能である。このアプローチは単純かつ高スループットのスクリーニング方法を供する。
多数のよく知られたロボットシステムが、アッセイシステムで有用な液相化学のために開発されている。これらのシステムは、Takeda Chemical Industries, LTD.(Osaka, Japan)によって開発された自動合成装置のような自動化ワークステーション、および科学者によって実行される手動合成操作を模倣するロボットアームを利用する多くのロボットシステムを含む(Zymate II、Zymark Corporation、Hopkinton、MA;およびOrca、Hewlett−Packard、Palo Alto、CA)を含む。前記デバイスのいずれも、本発明への適用で適している。これらの装置(もしあれば)が統合されたシステムとの関係でここで議論するように操作できるようなそれらのデバイスの性質およびそれらのデバイスに対する修飾の実行は当業者に明らかであろう。
高スループットスクリーニングシステムは商業的に入手可能である(例えば、Zymark Corp., Hopkinton, MA; Air Technical Industries, Mentor, OH; Beckman Instruments, Inc. Fullerton, CA;Precision Systems Inc., Natick, MAなど参照)。これらのシステムは、典型的には全サンプルおよび試薬ピペッディング、液体分注、適宜インキュベーション、および特定のアッセイに適したディテクター(類)におけるマイクロプレートの最終的な読みを含めた全手法を自動化する。これらの配置可能なシステムは高スループットおよび迅速な開始ならびに高度な柔軟性および慣用化を提供する。
そのようなシステムの製造は、種々の高スループットデバイスのための詳細なプロトコルを提供する。このようにして、例えば、Zymark Corp.は、遺伝子転写、リガンド結合等の変調を検出するためのスクリーニングシステムを記載する技術ブレチンを提供する。試薬操作に対するに微量流体アプローチも、例えば、Caliper Technologies (マウンティンView, CCA)によって開発されている。
カメラまたは他の記録デバイス(例えば、フォトダイオードおよびデータ貯蔵デバイス)によって見られ(選択的に、記録された)光学イメージは、選択的に、例えば、イメージをデジタル化しおよび/または該イメージを貯蔵し、コンピュータで分析することによって、本明細書中の具体例のいずれかでさらに貯蔵される。様々な商業的に入手可能な末梢機器およびソフトウエアは、例えば、PC(Intel×86またはPentium(登録商標)チップコンパティブルDOS、OSTM WINDOWS(登録商標)、WINDOWS(登録商標) NTまたはWINDOWS(登録商標) 95ベースのマシーン)、MACINTOSHTM、またはUNIX(登録商標)ベースの(例えば、SUNTMワークステーション)コンピュータを用いて、デジタル化ビデオまたはデジタル化光学イメージをデジタル化し、貯蔵し、および分析するために入手できる。
1つの慣用的なシステムは、アッセイデバイスから、冷却された電化−カップルドデバイス(CCD)カメラに光を運び、これは当該分野で通常に使用される。CCDカメラはピクチャーエレメント(画素)のアレイを含む。検体の領域からの光はCCDにイメージする。検体(例えば、生物学的ポリマーアレイ上の個々のハイブリダイゼーション部位)に対応する特定の画素をサンプリングして、各位置について光強度の読みを得る。多数の画素が平行して処理されて、スピードを増加させる。本発明の装置および方法は、例えば、蛍光または暗視野顕微鏡技術によっていずれの試料を得るのにも容易に用いられる。
他のポリヌクレオチド組成物
また、本発明は、(例えば、組換え用の基質として)本発明の2つ以上のポリヌクレオチドを含む組成物を含む。該組成物は組換え核酸のライブラリーを含むことができ、ここに、該ライブラリーは少なくとも2、3、5、10、20または50以上のポリヌクレオチドを含む。ポリヌクレオチドは、選択的に、発現ベクターにクローン化され、発現ライブラリーが得られる。
また、本発明は、本発明の1つ以上のポリヌクレオチドの(例えば、前記した組換えフォーマットのあるもので実行されるように)、制限エンドヌクレアーゼ、RNAseまたはDNAseで消化することによって生じた組成物;および機械的手段(例えば、音波処理、渦形成等)により本発明の1つ以上のポリヌクレオチドの断片化または剪断することによって生じた組成物を提供し、これらは、前記した方法において組換え用の基質を供するのに用いることもできる。同様に、本発明の1を超える核酸に対応するオリゴヌクレオチドの組を含む組成物は組換え基質として有用であり、本発明の特徴である。便宜には、これらの断片化され、剪断され、またはオリゴヌクレオチド合成の混合物は断片化核酸組といわれる。
また、本発明には、リボヌクレオチドーまたはデオキシリボヌクレオチド三リン酸および核酸ポリメラーゼの存在下で1つ以上の断片化核酸組をインキュベートすることによって生じた組成物も含まれる。この得られた組成物は、前記した組換えフォーマットの多くで組換え混合物を形成する。核酸ポリメラーゼはRNAポリメラーゼ、DNAポリメラーゼ、またはRNA−特異的DNAポリメラーゼ(例えば、「逆転写酵素」)とすることができ;該ポリメラーゼは、例えば、(VENT、TAQ等のような)熱安定性DNAポリメラーゼであり得る。
統合システム
本発明は、例えば、本明細書中でリストした配列およびその種々のサイレント置換および保存的置換を含めた、本明細書中におけるポリペプチドおよび核酸用の本明細書中の配列情報に対応する文字ストリングを含むコンピュータ、コンピュータリーダブル媒体および統合システムを提供する。
例えば、当該分野で知られた種々の方法および遺伝子アルゴリズム(GA)を用いて、異なる文字ストリングの間の相同性または類似性を検出することができ、あるいはそれを用いて、アウトプットファイルを制御し、配列等を含めた情報の提示を行うためのバイアスを供するように他の望ましい機能を行うことができる。その例は前記したBLASTを含む。
このようにして、種々のストリンジェンシーおよび長さの異なるタイプの相同性および類似性を検出し、個々に記載する統合システムで認識することができる。例えば、生体ポリマーの配列の比較分析のために、ワードプロセッシングにおけるスペル−チェッキングのために、および種々のデータベースからのデータ検索のために、多くの相同性決定方法が設計されている。自然発生型ポリヌクレオチドにおける4つの主なヌクレオ塩基の中で二重ラセン対様式補体相互作用を理解して、相補的相同ポリヌクレオチドストリングのアニーリングをシミュレートするモデルを、本明細書中における配列に対応する文字ストリングで典型的には行われる配列整列または他の操作の基礎として用いることもできる(例えば、ワード−プロセッシング操作、配列またはサブ配列文字ストリングを含む図面の構築、アウトプット表等)。配列類似性を計算するためのGAでのソフトウエアパッケージの例はBLASTであり、本明細書中における配列に対応する文字ストリングをインプットすることによって、それを本発明に適合させることができる。
同様に、ワードプロセッシングソフトウエア(例えば、Microsoft WordTMまたはCorel WordPerfectTM)およびデータベースソフトウエア(例えば、Microsoft ExcelTM、Corel Quattro ProTMのようなスプレッドシートソフトウエア、またはMicrosoft AccessTMまたはParadoxTMのようなデータベースプログラム)のような標準的デスクトップアプリケーションソフトウエアを、本発明のGATホモログに対応する文字ストリングをインプットすることによって本発明に適合させることができる(核酸または蛋白質いずれか、あるいは双方)。例えば、統合システムは、例えば、ユーザーインターフェース(例えば、WIndows(登録商標), MacintoshまたはLINUXシステムのような標準オペレーティングシステムにおけるGUI)と組み合わせて用いられる、適当な文字ストリング情報を有するこれまでのソフトウエアを含めて、文字ストリングを操作することができる。記載したように、BLASTのような特殊化された整列プログラムを、核酸または蛋白質(または対応する文字ストリング)のために本発明のシステムに取り込むこともできる。
本発明における分析用の統合システムは、典型的には、配列を整列させるためのGAソフトウエア、ならびに本明細書中における配列のいずれかを含むソフトウエアシステムにエンターされたデータ組を持つデジタルコンピュータを含む。該コンピュータは、例えば、PC(Intel×86またはPentium(登録商標)チップコンパチブルDOS、OS2TM WINDOWS(登録商標) WINDOWS(登録商標) NT WINDOWS(登録商標) 95、WINDOWS(登録商標) 98、 LINUXベースのマシーン、MACINTOSHTM、Power PC、またはUNIX(登録商標)ベースの(例えば、SUNTMワークステーション)マシーン)または当業者に知られた他の商業的に通常のコンピュータであり得る。配列を整列させる、またはそうでなければ操作するためのソフトウエアは入手可能であるが、あるいはVisualbasic、Fortan、Basic、Java(登録商標)等のような標準プログラミング言語を用いて当業者が容易に構築することができる。
いずれのコントローラーまたはコンピュータも選択的に、しばしば陰極線管(「CRT」)ディスプレイ、フラットパネルディスプレイ(例えば、活性マトリック液晶ディスプレイ、液晶ディスプレイ)その他であるモニターを含む。コンピュータ回路は、しばしば、マイクロプロセッサー、メモリー、インターフェース回路その他のような多数の集積回路チップを含むボックスに入れられる。該ボックスは、選択的に、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、書き込み可能CD−ROMのような高容量取り出し可能ドライブ、および他の通常の端末エレメントを含む。キーボードまたはマウスのような入力デバイスは、選択的に、ユーザーからの入力を供し、関連コンピューターシステムにおいて比較される、またはそうでなければ操作されるべき配列のユーザー選択を供する。
コンピュータは、典型的には、組パラメータフィールドへのユーザーインプットの形態、例えば、GUIの形態、または例えば、種々の異なる具体的操作のためにプレプログラムされたプレプログラム指令の形態で、ユーザー指令を受け取るための適当なソフトウエアを含む。次いで、ソフトウエアは、流体向きおよび輸送コントローラの操作を指令するための適切な言語に変換して、所望の操作を行う。
また、ソフトウエアは、(例えば、本明細書中における配列または配列の整列に基づいた)核酸合成、または本明細書中における配列に対応する文字ストリングを用いて行われる整列または他の操作から下流で起こる他の操作を制御するためのアウトプットエレメント をふくむこともできる。核酸合成機器は、それに従い、本明細書中における1つ以上の統合システムにおいて構成要素となり得る。
更なる態様において、本発明は、本明細書中における方法、組成物、システムおよび装置を具体化するキットを提供する。本発明のキットは、選択的に、以下の:(1)本明細書中に記載された装置、システム、システム構成要素または装置構成要素;(2)本明細書中に記載された方法を行うための、および/または本明細書中における装置または装置構成要素を操作するための、および/または本明細書中における組成物を用いるための指令;(3)1つ以上のGAT組成物または構成要素;(4)構成要素または組成物を保持するための容器、および(5)パッキング材料のうちの1つ以上を含む。
さらなる態様において、本発明は、本明細書中におけるいずれかの装置、装置構成要素、組成物またはキットの使用、本明細書中におけるいずれかの方法またはアッセイの実施、および/または本明細書中におけるいずれかのアッセイまたは方法を実施するためのいずれかの装置またはキットの使用を提供する。
宿主細胞および生物
宿主細胞は、真核生物、例えば、真核生物細胞、植物細胞、動物細胞、プロトプラストまたは組織培養細胞であり得る。宿主細胞は、選択的に、複数の細胞、例えば、生物を含む。別法として、宿主細胞は、限定されるものではないが、細菌(例えば、グラム陽性細菌、紫細菌、緑硫黄細菌、緑非−硫黄細菌、シアノバクテリアスピロヘーター、テルマトゲール(thermatogale)、フラボバクテリアおよびバクテロイデス)および古細菌(すなわち、Korarchaeota、Thermoproteus、Pyrodictium、Thermococcales、Methanogens、Archaeoglodus、および極Halophiles)を含めた原核生物であり得る。
本発明のGAT核酸を取り込む、および/または本発明のGATポリペプチドを持つゲンするトランスジェニック植物、または植物細胞は、本発明の特徴である。植物細胞およびプロトプラストの形質転換は、実質的に、限定されるものではないが、本明細書中に記載されたものを含めた植物分子生物学における当業者に知られた種々の方法のいずれかで行うことができる。一般に、ここに引用して援用する、Methods in Enzymology, Vol.153(Recombinant DNA Part D) Wu and Grossman(編)1987、Academic Press; およびWeising et al. Amn.Rev.Genet.22:421−477(1988)参照。例えば、DNA構築物は、エレクトロポレーション、PEG−媒介トランスフェクション、粒子衝撃、シリコン繊維送達、または植物細胞のプロトプラストまたは胚性カルスのマイクロインジェクションのような技術を用いて植物のゲノムDNAに直接導入することができる。例えば、Tomes,et al.(1995) 「Direct DNA Transfer into Intact Plant Cells Via Microprojectile Bombardment」 in Plant Cell,Tissue and Organ Culture, Fandamental Methods,Gamborg and Phillips(Springel−Verlag, Berlin)、pp。197−213参照。種々の宿主細胞を形質転換するさらなる方法はKlein et al.(1992) 「Transformation of micropes, Plants and Animals by particle Bombardment」 Bio/Technol.10(3):286−291に開示されている。
ポリエチレングリコール沈殿を用いるDNA構築物の導入はPaszkowski et al.(1984) MOBO J.3:2717−2722に記載されている。Electronポレーション技術はFromm et al.(1985) Proc.Natl.Acad.Sci.82:5824に記載されている。弾丸形質転換技術はKlein et al.(1987) Nature 327:70−73に記載されている。
別法として、DNA構築物は適当なT−DNAフランキング領域と組み合せ、慣用的なAgrobacterium tumefaciens宿主ベクターに導入することができる。Agrobacterium tumefaciens宿主のビルレンス機能は、細胞が該細菌に感染すると、該構築物および隣接マーカーの植物細胞DNAへの挿入を指令するであろう。米国特許第5,591,606号参照。
Agrobacterium tumefaciens―媒介形質転換技術は科学文献によく記載されている。例えば、Horsch et al.(1984) Science 233:496−498、およびFraley et al.(1983) Proc.Natl.Acad.Sci.80:4803参照。例えば、トウモロコシのAgrobacterium形質転換は米国特許第5,550,318号および第5,981,840号に記載されている。
形質転換の他の方法は(2)Agrobacterium rhizogenes−媒介技術(例えば、Lichtenstein and Fuller In: Genetic Engineering, Vol.6, PWJ Rigby編, London, Academic Press, 1987; Lichtenstein, C.B., and Draper, J. In: DNA Cloning, Vol.II, D.M.Glover編, Oxford, IRI Press, 1985; WO 88/02405はA. tumefaciensベクターpARC8またはpARC16と共にA. rhizogenes株A4およびそのRiプラスミドの使用を記載する);(2)リポソーム−媒介DNA摂取(例えば、Freeman et al.(1984) Plant Cell Physiol. 25:1353)(3)渦巻き方法(例えば、Kindle (1990) Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:1228参照)を含む。
DNAは、Zhou et al.(1983) Methods in Enzymology 101:433; D.Hess(1987) Intern Rev.Cytol.107.367 Luo et al.(1988) Plant Mol.Biol.Reporter6:165によって記載された花粉への直接的DNA導入によって植物に導入することもできる。ポリペプチドをコードする核酸の発現は、Pena et al.(1987) Nature 325:274によって記載された植物の生殖器官へのDNAの注入によって得ることができる。また、Neuhdus et al.(1987) Theor.Appl.Genet.75:30;およびBenbrook et al.(1986)in Procedings Bio Expo1986、 Butterworth, Stoneham, Mass.,pp.27−54によって記載されているように、DNAは未成熟胚の細胞に直接注入することもでき、乾燥された胚の再水和を行うことができる。
動物および下等真核生物(例えば、酵母)宿主細胞はトランスフェクションにつきコンピテントであるか、または、種々の手段によってコンピテントとされる。動物細胞へDNAを導入するいくつかのよく知られた方法がある。これらの方法はリン酸カルシウム沈殿;受容体細胞の、DNAを含有する細菌プロトプラストとの融合;受容体細胞の、DNAを含有するリポソームでの処理;DEAEデキストラン;エレクトロポレーション;バイオリスティックス;および細胞へのDNAの直接的マイクロインジェクションを含む。トランスフェクトされた細胞は、当該分野でよく知られた手段によって培養される。Kuchler, R.J.(1977) Biochemical Methods in Cell Culture and Virology (Dowden, Hutchinson and Ross, Inc.)参照。本明細書中で用いるように、用語「形質転換」は、核酸配列、例えば、「異種」または「外来性」核酸配列の導入による宿主細胞の遺伝子型の改変を意味する。異種核酸配列は異なる源に必ずしも由来する必要はないが、いくつかの点において、それが導入される細胞に対して外部であったものであろう。
Berger, AusudelおよびSambrookに加えて、植物細胞クローニング、培養および再生のための有用な一般的文献は、Jones編(1995)Plant Gene Transfer and Expression Protocols−Methods in Molecular Biology, ヴぉぅめ49(Humana Press, Towata, NJ); Payne et al.(1992)Plant Cell and Tissue Culture in Liquid Systems Jonh Wiley & Sons, Inc. New York, NY(「Palne」); およびGamborg and Phillips編(1995) Plant Cell, Tissue and Organ Culture; Fandamental Methods/Springer Lab Manual (Springer−Verlag, Berlin)(「Gamborg」)を含む。種々の細胞培養基はAtlas and Parks編, The Handbook of Microbiological Media (CRC Press, BocaRaton, FL)(「Atlas」)に記載されている。植物細胞培養のためのさらなる情報は、Sigma−Aldrich, Inc.(St Louis, MO)からのLife Science Research Cell Culture Catalog (1998)(Sigma−LSRCCC)および、例えば、やはりSigma−Aldrich, Inc.(St Louis, MO)からのPlant Culture Catalog and supplement (1997)(Sigma−PCCS)のような入手可能な商業的文献に見出される。植物細胞培養に関するさらなる詳細はCroy編(1993) Plant Molecular Biology(Bios Scientific Publishers、Oxford, UK)に見出される。
本発明の具体例において、植物細胞の形質転換に適した、1つ以上のGATポリヌクレチドを含めた組換えベクターが調製される。例えば、配列番号:516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、642、644、646、648、650、652、654、656、658、660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684、686、688、690、692、694、696、698、700、702、704、706、708、710、712、714、716、718、720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742、744、746、748、750、752、754、756、758、760、762、764、768、770、772、774、776、778、780、782、784、786、788、790、792、794、796、798、800、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928、930、932、933、934、935、936、937、938、939、940、941、942、943、944、945、947、949、951および952の中から選択された所望のGATポリペプチドをコードするDNA配列を便宜には用いて、組換え発現カセットを構築し、これは所望の植物に導入することができる。本発明の関連では、発現カセットは、典型的には、プロモータ配列に作動可能に連結した選択されたGATポリヌクレオチド、および形質転換された植物の意図した組織(例えば、全植物、葉、根等)におけるGAT配列の転写を指令するのに十分な他の転写および翻訳開始調節配列を含む。
本発明の実施では多数のプロモータを用いることができる。プロモータは所望の結果に基づいて選択することができる。すなわち、核酸は、植物中での発現のために、構成的に、組織−優先的または他のプロモータと組み合わせることができる。
構成的プロモータは、例えば、Rsyn7プロモータのコアプロモータ、およびWO 99/43838および米国特許第6,672,050号に開示された他の構成的プロモータ;コアCaMV35Sプロモータ(Odell et al. (1985) Nature313:9(810−812); 米アクチン(Mcelroy et al.1990) Plant Cell: 2:163−171); ユビキチン(Christensen et al.(1989) Plant Mol.Boiol. 12:619−632およびChristensen et al. (1992) Plant Mol.Biol.18:675−689); pEMU (Last et al.(1991) Theor.Appl.Genet.81:581−588); MAS (Velten. et al. (1984) EMBO J.3:2723−2730); ALS Promoter (米国特許第5,659,026号)等を含む。他の構成的プロモータは、例えば、米国特許第5,608,149号;第5,608,144号;第5,604,121号;第5,569,597号;第5,466,786号;第5,399,680号;第5,268,463号;第5,608,142号;および第6,177,611号に開示されたものを含む。
化学的−調節プロモータを用いて、外因性化学レギュレータの適用を介して植物における遺伝子の発現を変調することができる。対象に応じて、化学物質の適用が遺伝子発現を誘導する場合には、プロモータは化学−誘導性プロモータであり得、あるいは化学物質の適用が遺伝子発現を抑制する場合には、化学−抑制プロモータであり得る。化学−誘導性プロモータは当該分野で知られており、限定されるものではないが、ベンゼンスルホンアミド除草剤安全剤によって活性化されるトウモロコシIn2−2プロモータ;プレ−発芽除草剤として用いられる疎水性求電子性化合物によって活性化されるトウモロコシGSTプロモータ;およびサレチル酸によって活性化されるタバコPR−1aプロモータを含む。注目する他の化学−調節プロモータはステロイド−応答性プロモータを含む。例えば、ここに引用して援用するSchena et al.(1991) Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:10421−10425およびMcNellis et al.(1998) Plant J.14(2):247におけるグルココルチコイド−誘導性プロモータ、および例えば、Gatz et al.(1991)Mol.Gen.Genet.227:229−237、および米国特許第5,814,618号、および第5,789,156号におけるテトラサイクリン−誘導性およびテトラサイクリン−抑制性プロモータ参照。
また、組織−優先性プロモータを利用して、特定の植物組織内でのGAT発現を標的化することができる。組織−優先性プロモータはYamamoto et al.(1997) Plant J.12(2):255−265; Kawamata etal.(1997) Plant Cell Physiol.38(7):792−803; Halsen et al.(1997) Mol.Gen Genet.254(3):337−343; Russell et al.(1997) Transgenic Res.6(2):157−168; Rinehart et al. (1996) Plant Physiol.112(3):1331−1341; Val.Camp et al.(1996) Plant Physiol 112(2):525−535; Canevascini et al.(1996) Plant Physiol.112(2):513−524; Yamamoto et al.1994) Plant Cell Physiol.35(5):773−778; Lam(1994) Results Prol. Cell Tiffer.20:181−196; Orozco et al.(1993) Plant Mol. Biol. 23(6)1129−1138; Matsuoka et al. (1993) Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90(20):9586−9590 Guevara−Garcia et al.(1993) Plant J.4(3):495−505に開示されたものを含む。そのようなプロモータは、必要であれば、弱い発現のために修飾することができる。
葉−特異的プロモータは当該分野で知られている。例えば、Yamamoto et al.(1997) Plant J.12(2):255−265; Kwon et al.(1994) Plant Physiol.105:357−67; Yamamoto et al.(1994) Plant Cell Physiol.35(5):773−778; Gotor et al.(1993) Plant J.3:509−18; Orozco et al.(1993) Plant Mol.Biol.23(6):1129−1138;およびMatsuola et al.(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90(20):9586−9590参照。
根−優先性プロモータは知られており、文献から利用できる多くのものから選択することができるか、あるいは種々の適合する種からデ・ノボ単離することができる。例えば、Hire et al.(1992) Plant Mol.Biol.20(2):207−218(大豆根−特異的グルタミンシンテターゼ遺伝子); Keller et al.(1991) Plant Cell 3(10):1051−1061(インゲン豆のGRP 1.8遺伝子における根−特異的制御エレメント);Sanger et al.(1990) Plant Mol.Biol.14(3):433−443(Agrobacterium tumefaciensのマンノピンシンターゼ(MAS)遺伝子の根−特異的プロモータ);およびMiao et al.(1991)Plant Cell 3(1):11−21 (大豆の根および根瘤で発現されるサイトゾルグルタミンシンテターゼ(GS)をコードする全長cDNAクローン)参照。また、窒素−固定非マメ科植物Parasponia antersoniiおよび関連する非−窒素−固定非マメ科植物Trema tomentosaからのヘモグロビン遺伝子から単離された2つの根−特異的プロモータを開始するBogusz et al.(1990) Plant Cell2(7):633−641参照。これらの遺伝子のプロモータはβ−グルクロニダーゼレポータ遺伝子に連結されており、非マメ科植物Nicotiana tabacumおよびマメ科植物Lotus corniculatus双方に導入され、双方の場合、根特異的プロモータ活性が維持される。Leach et al.(1991)は、Agrobacterium rhizogenesの高度に発現されたrolCおよびrolD根−誘導遺伝子のプロモータのそれらの分析を記載する(Plant Science (Limerick) 79(1):69−76参照)。彼らは、エンハンサーおよび組織−優先性DNA決定基はそれらのプロモータ中で解離していると結論した。Teeri et al.(1989) EMBO J.8(2):343−350はlacZに対する遺伝子融合を用いて、オクトピンシンターゼをコードするAgrobacterium T−DNA遺伝子が、根先端の表皮において特に活性であり、TR2’遺伝子は無傷植物において根特異的であって、葉組織における創傷によって刺激されることを示しており、これは、殺虫性または殺幼虫遺伝子で用いるための特徴の特に望ましい組み合わせである。nptII(ネオマイシンホスホトランスフェラーゼII)に融合したTR1‘’遺伝子は同様の特徴を示した。さらなる根−優先性プロモータはVfENOD−GRP3遺伝子プロモータ(Kuster et al.(1995) Plant Mol.Biol.29(4)):759−772);ZRP2プロモータ(米国特許第5,663,636号);IFS1プロモータ(米国特許出願第10/104、706号)およびrolBプロモータ(Capana et al.(1994) Plant Mol.Biol.25(4):681−691)を含む。また、米国特許第5,837,876号;第5,750,386号;第5,459,252号;第5,401,836号;第5,110,732号;および第5,023,179号参照。
「種子−優先性」プロモータは「種子−特異的」プロモータ(種子貯蔵蛋白質のプロモータのような種子発生の間に活性なプロモータ)ならびに「種子−発芽」プロモータ(種子発芽の間に活性なプロモータ)を共に含む。ここに引用して援用するThompson et al.(1989) BioEssays 10:108参照。そのような種子−優先性プロモータは、限定されるものではないが、Cim1(サイトキニン−誘導メッセージ);cZ19B1(トウモロコシ19kDaゼイン);milps(myo―イノシトール−1−リン酸シンターゼ);およびcelA(セルロースシンターゼ)を含む(ここに引用して援用する米国特許第6,225,529号参照)。ガンマ−ゼインは胚乳−特異的プロモータである。glob−1は胚−特異的プロモータである。双子葉植物では、種子−特異的プロモータは、限定されるものではないが、豆β−ファゼオリン、ナピン、β−コングリシニン、大豆レクチン、クロシフェリン等を含む。単子葉植物では、種子−特異的プロモータは、限定されるものではないが、トウモロコシ15kDaゼイン、22kDaゼイン、27kDaゼイン、g−ゼイン、ワクシー、シュルンケン1、シュルンケン、グロボリン等を含む。また、ここに引用して援用する、end1およびend2遺伝子からの種子−優先性プロモータを開示するWO 00/12733も参照。
特に、植物のすべての組織におけるGAT核酸の発現を指令する強くまたは弱く構成的な植物プロモータは好都合に使用することができる。そのようなプロモータはほとんどの環境条件および発生または細胞分化の段階下で活性である。前記したプロモータに加え、構成的にプロモータの例はAgrobacterium tumefaciensの1’−または2’−プロモータ、および当業者に知られている種々の植物遺伝子からの他の転写開始領域を含む。本発明のGATポリペプチドの過剰発現が植物にとって有害である場合、当業者は、弱く構成的なプロモータを低レベルの発現のために用いることができるのを認識するであろう。一般に、「弱いプロモータ」とは、低レベルでコード配列の発現を駆動するプロモータが意図される。「低レベル」とは、細胞当たり約1/1000転写体ないし約1/100,000転写体から、約1/500,000転写体と低いまでのレベルが意図される。別法として、弱いプロモータは、少数の細胞でのみ発現し、他のものでは発現せずに、総じて低いレベルの発現を与えるプロモータを含むと認識される。プロモータが許容できないほど高いレベルで発現されるである場合、プロモータ配列の一部を欠失し、または修飾して、発現レベルを減少させることができる。高レベルの発現が植物にとって有害でない場合、強力なプロモータ、例えば、t−RNA、または他のpol IIIプロモータ、強力なpol IIプロモータ(例えば、カリフラワーモザイクウイルスプロモータ、CaMV、35Sプロモータ、を用いることができる。
別法として、植物プロモータは環境の制御下にあり得る。そのようなプロモータは「誘導性」プロモータといわれる。誘導性プロモータによって転写を改変できる環境条件の例は病原体の攻撃、嫌気性条件、またはリ仮の存在を含む。いくつかの例において、GATポリヌクレオチドがある組織、または発生の段階、例えば、葉、根、苗条等においてのみ発現されるように、「組織−特異的」および/または発生制御下にあるプロモータを用いるのが望ましい。除草剤耐性および関連表現型に関連する遺伝子の内因性プロモータは、GAT核酸、例えば、P450モノオキシゲナーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、ホモグルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グリホセートキシダーゼおよび5−エノールピルビルシキミ酸−2−リン酸シンターゼの発現を駆動するのに特に有用である。
組織特異的プロモータを用いて、本明細書中で記載したGATポリヌクレオチドを含めた異種構造遺伝子の発現を指令することもできる。このようにして、組換え発現カセットでプロモータを用いて、その発現が本発明のトランスジェニック植物で望ましいいずれかの遺伝子、例えば、除草剤抵抗性または耐性を付与するGATおよび/または他の遺伝子、他の有用な特徴、例えば、へテロシスに影響する遺伝子の発現を駆動することができる。同様に、例えば、5’調節配列または異種遺伝子のイントロンに由来するエンハンサーエレメントを用いて、GATポリヌクレオチドのような異種構造遺伝子の発現を改良することもできる。
一般に、植物における発現カセットで用いる特定のプロモータは、意図された適用に依存する。植物細胞において転写を指令する多数のプロモータのいずれも適当であり得る。該プロモータは構成的または誘導性いずれかであり得る。前記したプロモータに加え、植物で働く細菌起源のプロモータはオクトピンシンターゼプロモータ、ナパリンシンターゼプロモータおよびTiプラスミドに由来する他のプロモータを含む。Herrera−eEstrella et al.(1983)Nature 303:209参照。ウイルスプロモータはCaMVの35Sおよび19SRNAプロモータを含む。Odell et al.(1985)Nature 313:810参照。他の植物プロモータはリブロース−1,3−ビスホスフェートカルボキシラーゼ小サブユニットプロモータおよびファゼオリンプロモータを含む。E8遺伝子(DeikmanおよびFuscher(1988)EMBO J 7:331号参照)および他の遺伝子からのプロモータ配列も好都合に使用される。単子葉植物種に特異的なプロモータも考えられる(McElroy and Brettell(1994) 「Foreign gene expression in transgenic cereals」 Trends Biotech.12:62−68)。別法として、有用な特徴を持つ新規なプロモータは、当該分野で知られた配列分析、エンハンサーまたはプロモータトラッピングなどを含めた方法によって、いずれかのウイルス、細菌または植物源から同定することができる。
本発明の発現ベクターを調製するにおいて、プロモータおよびGATをコードする遺伝子以外の配列も好都合に用いられる。もし適切なポリペプチド発現が望まれれば、ポリアデニル化領域は自然発生型遺伝子から、種々の他の植物遺伝子から、またはT−DNAから由来することができる。例えば、発現されたポリペプチドの内部オルガネラ(例えば、葉緑体)への移動、または細胞外分泌を促進するシグナル/局所化ペプチドも使用することができる。
また、GATポリヌクレオチドを含むベクターは、選択可能な表現型を植物細胞に付与するマーカー遺伝子を含むことができる、例えば、マーカーは殺生物剤耐性、特に、カナマイシン、G418、ブレオマイシン、ヒブロマイシンに対する耐性のような抗生物質耐性、またはクロロスルフロン、またはホスフィノトリシンに対する耐性のような除草剤耐性をコードすることができる。可視化反応生成物(例えば、ベータ−グルクロニダーゼ、ベータ−ガラクトシダーゼおよびクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ)を介して、または遺伝子産生物それ自体(例えば、緑色蛍光蛋白質、GFP;Sheen et al.(1995) The Plant Journal 8:777)の直接的可視化によって、遺伝子発現および蛋白質局所化をモニターするのに用いられるレポーター遺伝子は、例えば、植物細胞における一過性遺伝子発現をモニターするのに用いることができる。一過性発現系は、例えば、除草剤耐性活性につき植物細胞培養をスクリーニングするにおいて植物細胞で使用することができる。
植物形質転換
プロトプラスト
種々の植物型からの形質転換可能なプロトプラストの確立、および培養されたプロトプラストの引き続いての形質転換のための膨大なプロトコルが当該分野で利用でき、ここに引用して援用する。例えば、それら各々をここに引用して援用する、Hashimoto et al.(1990) Plant Physiol.93:857; Fowke and Constabel編(1994) Plant Protoplasts; Saunders et al.(1993) Applications of Plant In vitro Technology Symposium, UPM 16−18;およびLyznik et al.(1991) BioTechniques 10:295参照。
葉緑体
葉緑体はいくつかの除草剤耐性活性の作用部位であり、いくつかの場合には、GATポリヌクレオチドを葉緑体トランジット配列ペプチドに融合させ、遺伝子産生物の葉緑体への移動を促進する。これらの場合、GATポリヌクレオチドを植物宿主細胞の葉緑体に形質転換するのが有利であり得る。膨大な方法が葉緑体形質転換発現を達成するのに利用できる(例えば、Daniela et al.(1998) Nature Biotech.16:346;O’Neill et al.(1993)The Plant Journal 3:729;およびMaliga (1993) TIBTECH 11:1)。発現構築物は、GATポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに作動可能に連結した植物において機能的な転写調節配列を含む。(GATポリヌクレオチドを含めた発現カセットのような)葉緑体において機能するように設計される発現カセットは、葉緑体における発現を確実とするのに必要な配列を含む。典型的には、コード配列には、葉緑体ゲノムとの相同組換えを行うためのクロロプラスチドゲノムに対する相同性の2つの領域が近接し;しばしば、選択マーカー遺伝子をフランキングプラスチドDNA配列内に存在させて、得られたトランスプラストニック植物細胞における遺伝的に安定な形質転換葉緑体の選択を促進する(例えば、Laliga(1993)およびDanidll(1998)前掲、およびそこに引用された文献参照)。
一般的形質転換方法
本発明のDNA構築物は、種々の慣用的技術によって所望の植物宿主のゲノムに導入することができる。広く種々の高等植物種を形質転換する技術はよく知られており、技術および科学文献に記載されている。例えば、Payne、Gamborg、Croy、Jones等、すべて前掲、ならびに例えば、ここに引用して援用するWeising et al.(1988) Ann.Rev.Genet.22:421および米国特許第5,889,191号、第5,889,190号、第5,866,785号、第5,589,367号および第5,316,931号参照。
種々の他の形質転換プロトコルが本発明では考えられる。形質転換プロトコル、ならびにヌクレオチド配列を植物に導入するためのプロトコルは、形質転換に標的化される、植物または植物細胞の型、すなわち、単子葉植物または双子葉植物に依存して変化し得る。ヌクレオチド配列を植物細胞に導入する適当な方法、および引き続いての植物ゲノムへの挿入は、マイクロインジェクション(Crossway et al.(1986) Biotachnics 4:320−334)、エレクトロポレーション(Riggs et al.(1986) Proc.Natl.Acad.Sci.USA 83:5602−5606)、Agrobacterium−媒介形質転換(米国特許第5,563,055号および第5,981,840号)、直接的遺伝子導入(Paszkowski et al.(1984) EMBO J.3:2717−2722)、および弾丸粒子加速(例えば、米国特許第4,945,050号;米国特許第5,879,918号;第5,886,244号;第5,932,782号;Tomes et al.(1995)「Direct DNA Transfer into Intact Plant Cells via Microprojectile Bombardment」 in Plant Cell, Tissue, and Organ Culture: Fandamental Methods, Gamborg and Phillips編(Springer−Verlag, Berlin); McCabe et al.(1988) Biotachnology6:923−926;)およびLec1形質転換(WO 00/28058)を含む。また、Weissinger et al.(1988) Ann.Rev.Genet.22:421−477; Sanford et al.(1987) Particulate Science and Technology (タマネギ); Christou et al.(1988) Plant Physiol.87:671−674(大豆); McCabe et al.(1988) Bio/Technology6:923−926(大豆); Finer and McMullen (1991) In vitro Cell Tev.Biol.27P:175−182(大豆); Singh et al.(1998) Theor.Appl.Genet.96:319−324(大豆); Datta et al.(1990) Biotachnology(:736−640(コメ);Klein et al.(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:4305−4309(トウモロコシ); Klein et al.(1988) Biotechnology6:559−563(トウモロコシ); 米国特許第5,240,855号;第5,322,783号および第5,324,646号;Klein et al.(1988) Plant Physiol.91:440−444(トウモロコシ);Fromm et al.(1990) Biotechnology8:833−839(トウモロコシ);Hooykaas−Val.Slogteren et al.(1984) Nature )London)311:763−764;米国特許第5,736,369号(穀物);Bytebier et al.(1987) Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:5345−5349(Liliaceae); De Wet al.(1985) in The Experimental Manupulation of Ovule Tissues, Chapman et al.(Longman, New York), pp。197−209(花粉); Kaeppler et al.(1990) Plant Cell Reports 9:415−418およびKaeppler et al.(1992) Theor.Appl.Genet.84:560−566(ウィスカー−媒体形質転換); D’Halluin et al.(1992) Plant Cell 4:1495−1505(エレクトロポレーション); Li et al.(1993) Plant Cell Reports 12:250−255およびChristou and Ford(1995) Annals of Botany 75:407−413(コメ); Osgoda et al.(1996) Nature Biotechnology 14:745−750(Agrobacterium tumefacinsを介するトウモロコシ)を含み;そのすべてをここに引用して援用する。
例えば、植物細胞プロトプラストのエレクトロポレ−ションおよびマイクロインジェクション技術を用いてDNAを植物細胞のゲノムDNAに直接導入することができるか、あるいはDNA構築物を、DNA粒子衝撃のような弾丸方法を用いて植物組織に直接的に導入することができる。別法として、DNA構築物を、適当なT−DNAフランキング領域と組ミ合わせて、慣用的なAgrobacterium tumefaciens宿主ベクターに導入することができる。Agrobacterium宿主のビルレンス機能は、植物細胞が該細菌に感染した場合に、該構築物および隣接マーカーの植物細胞DNAへの挿入を指令するであろう。
マイクロインジェクション技術は当該分野で知られており、科学および特許文献によく記載されている。ポリエチレングリコール沈殿を用いるDNA構築物の導入はPaszkowski et al.(1984) EMBO J 3:2717に記載されている。エレクトロポレーション技術はFromm et al.(1985) Proc Nat’La cad Sci USA 82:5824に記載されている。弾丸形質転換技術はKlein et al.al.(1987) Nature 827:70;およびWeeks et al. Plant Physiol 102:1077に記載されている。
いくつかの具体例において、Agrobacterium媒介形質転換技術を用いて、本発明のGAT配列をトランスジェニック植物に導入する。Agrobacterium−媒介形質転換は双子葉植物の形質転換で広く用いられるが、ある種の単子葉植物もAgrobacteriumによって形質転換することもできる。例えば、イネのAgrobacterium形質転換はHiei et al.(1994) Plant J.6:271;米国特許第5,187,173号;米国特許第5,591,691号;Li et al.(1991) Science in China 34:54;およびRaineri et al.(1990) Bio/Technology8:33によって記載されている。Agrobacterium媒介形質転換による形質転換されたトウモロコシ、大麦、ライ麦およびアスパラガスも記載されている(Xu et al.(1990) Chinese J Bot.2:81)。
Agrobacterium媒介形質転換技術は、植物細胞ゲノムに組み込まれ、注目する核酸を植物細胞に共導入されるA. tumefaciensの腫瘍−誘導(Ti)プラスミドの能力を利用する。典型的には、本発明のGATポリヌクレオチドのような注目する核酸がやはりT−DNA配列を含有する自己複製プラスミドに連結された、発現ベクターが生じる。T−DNA配列は、典型的には、注目する発現カセットヌクレオチド核酸を近接し、それは、プラスミドの組込み配列を含む。発現カセットに加え、T−DNAは、典型的には、マーカー配列、例えば、抗生物質抵抗性遺伝子を含む。次いで、T−DNAおよび発現カセットを持つプラスミドをAgrobacterium細胞にトランスフェクトする。典型的には、植物細胞の効果的な形質転換には、A. tumefaciens細菌はプラスミド上の必要なvir領域を保有し、あるいはその染色体に組み込まれる。Agrobacterium媒介形質転換の議論については、Firoozabady and Kuehnle(1995) in Plant Cell Tissue and Organ Culture Fandamental Methods, Gamborg and Phillips編を参照されたし。
ある具体例において、本発明のポリヌクレオチドを注目するポリヌクレオチド配列のいずれかの組合せとで合わせて、所望の表現型を持つ植物を創製することができる。例えば、本発明のポリヌクレオチドは、Bacillus thuringiensis毒性蛋白質(米国特許第5,366,892号;第5,747,450号;第5,737,514号;第5,723,756号;第5,593,881号;およびGeiser et al.(1986)Gene 48:109に記載)、レクチン(Van Damme et al.(1994) Plant Mol.Biol.24:825)、ペンチン(米国特許第5,981,722号に記載)等のような、殺虫および/または殺虫剤活性を有するポリペプチドをコードするいずれかの他のポリヌクレオチドと合わせることができる。生じた組合せは、注目するポリヌクレオチドのいずれか1つの複数コピーを含むことができる。また、本発明のポリペプチドは、いずれかの他の遺伝子または遺伝子の組合せと合わせて、限定されるものではないが、高油遺伝子(例えば、米国特許第6,232,529号);バランスの取れたアミノ酸(例えば、ホルドチオニン(米国特許第5,990,389号;第5,885,801号;第5,885,802号;および第5,703,409号);大麦高リシン(Williamson et al.(1987) Eur.J.Biochem.165:99−106;およびWO 98/20122)および高メチオニン蛋白質(Pedersen et al.(1986) J.Biol.Chem.261:6279; Kirihara et al.(1988) Gene 71:359; およびMisumura et al.(1989) Plant Mol.Boil.12:123));増大した消化性(例えば、修飾された貯蔵蛋白質(2001年11月7日に出願された米国出願第10/053,410号);およびチオレドキシン(2001年12月3日に出願された米国出願第10/005,429号))を含めた種々の所望の特性の組合せを持つ植物を生産することもでき;それらの開示をここに引用して援用する。
本発明のポリヌクレオチドは病気または除草剤耐性(例えば、フモニシン解毒遺伝子(米国特許第5,792,931号);アビルレンスおよび病気耐性遺伝子(Jones et al.(1994) Science 266:789; Martin et al.(1993) Science 262:1432;Mindrinos et al.(1994) Cell 78:1089); S4および/またはHra突然変異のような除草剤抵抗性に導くアセト乳酸シンターゼ(ALS)突然変異体;ホスフィノトリシンまたはバスタ (例えば、bar遺伝子)のようなグルタミンシンターゼの阻害剤;およびグリホセート抵抗性(EPSPS遺伝子))で望ましい特性;および高油(例えば、米国特許第6,232,529号);修飾された油(例えば、脂肪酸デサチュラーゼ遺伝子(米国特許第5,952,544号;WO 94/11516));修飾された澱粉(例えば、ADPGピロホスホリラーゼ(AGPase)、澱粉シンターゼ(SS)、澱粉分岐酵素(SBE)、および澱粉枝切酵素(SDBE));およびポリマーまたはバイオプラスチック(例えば、米国特許第5,602,301;ベータ−ケトチオラーゼ−ポリヒドロキ酪酸シンターゼ、およびアセトアセチル−CoAレラクターゼ(Schubert et al.(1988) J.Bacteriol.170:5837−5947)はポリヒドロキシアルカノエート(PHS)の発現を容易とする)について望ましい特性と合わせることもでき;それらの開示をここに引用して援用する。また、本発明のポリヌクレオチドを、雄性不稔性(例えば、米国特許第5,583,210号)、茎強度、開花時間のような耕種学特性を供するポリヌクレオチド、または細胞周期または遺伝子標的化のような形質転換技術特性(例えば、WO 99 1619、WO 00/17364、およびWO 99/25821)と組み合わせることもでき、それらの開示をここに引用して援用する。
これらのスタックされた組合せは、限定されるものではないが、いずれかの慣用的なもしくはTopCross方法、または遺伝子形質転換による交差型−植物種を含めたいずれかの方法によって創製することができる。もし特性が植物を遺伝子的に形質転換することによって合わせられれば、注目するポリヌクレオチド配列は任意の時点において任意の順序で組み合わせることができる。例えば、1つ以上の所望の特性を含むトランスジェニック植物を標的として、引き続いての形質転換によってさらに特性の導入することができる。該特性は、形質転換カセットのいずれかの組合せによって供された注目するポリヌクレオチドと共に共形質転換プロトコルにて同時に導入することができる。例えば、もし2つの配列が導入されれば、2つの配列は別々の形質転換カセットで含めることができる(トランス)か、あるいは同一の形質転換カセットに含めることができる(シス)。配列の発現は、同一のプロモータによって、または異なるプロモータによって駆動することができる。ある場合には、注目するポリヌクレオチドの発現を抑制する形質転換カセットを導入するのが望ましいであろう。これは、他の抑制カセットまたは過剰発現カセットのいずれかの組合せと組み合わせて、植物において特性の所望の組合せを作り出すことができる。ポリヌクレオチド配列は、部位−特異的組換えシステムを用いて所望のゲノム位置にスタックできることがさらに認識される。例えば、ここに引用してその全部を援用する、W0 99・25821、WO 99/25854、WO 99/25840、WO 99/25855、WO 99/25853参照。
トランスジェニック植物の再生
前記したものを含めた、植物形質転換技術によって由来する形質転換された植物細胞を培養して、形質転換された遺伝子型(すなわち、GATポリヌクレオチド)および、このようにして、グリホセートまたはグリホセートアナログに対する獲得された抵抗性(すなわち、耐性)のような所望の表現型を保有する全植物を再生することができる。そのような再生技術は、組織に培養成長培地中でのある種の植物ホルモンの操作に頼っており、典型的には、所望のヌクリオチド配列と共に導入されている殺生物剤および/または除草剤マーカーに頼っている。トウモロコシの形質転換および再生については、Gordon−Kamm etal.、 The Plant Cell、 2:603−618(1990)参照。別法として、本発GATポリヌクリオチドによって付与されたグリホセート抵抗性についての選択を行うことができる。培養されたプロトプラストからの植物再生は、Eva etal. (1983) Protopl sts Isolation and Culture、 Handboof of Plant Cell Culture、 pp−24−176、 Macmillan Publishing Comp、ny、 NewYork; およびBinding (1985) Regenerati of Pla、ts、 Plant Protopla、 pp218−73、 CRC Press、 Coca Ratonに記載されている。また、植物カルス、外植体、器官、または、その部分から再生を得ることもできる。そのような再生技術は、一般には、Kle etal。(1987) Ann Rev of Plant Phys38:467に記載されている。また、例えば、Payne and Gamborg参照。
形質転換された植物細胞、カルスまたは外植体は、暗所中の再生培地で数週間、一般には約1ないし3週間培養して、体細胞胚を成熟させることがでる。この再生培地はMSNを含有する培地を含む。次いで、植物細胞、カルスまたは外植体は、典型的には、苗条および根が発育するまで、明/暗サイクルにて発根培地で培養する。植物再生の方法は当該分野で知られており、好ましい方法はKamo etal.(Bot.Gaz.146(3);324−334、 1985);West etal.(The Plant Cell 5:1361−1369、 1993);およびDuncan etal.(Planta 165:322−332、 1985)によって供される。
次いで、小さな苗木を、発根培地を含有するチューブに移し、ほぼもう一週間の間、より多くの根を成長させて、発生させることができる。次いで、植物を温室中の鉢の土壌混合物に移植することができる。
Agrobacteriumによって導入された外来性遺伝子を含有する植物の再生は、Horsch et al., Science, 227:1229−1231(1985)およびFraley etal.、 Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,80:4803(1983)によって記載されているように達成することができる。この手法は、典型的には、2ないし4週間内に苗条を生じさせ、次いで、これらの形質転換体苗条を、選択剤および抗生物質を含有する適当な根−誘導培地に移して、細菌の増殖を妨げることができる。本発明のトランスジェニック植物は稔性または不稔性であってよい。
また、再生は、植物カルス、外植体、器官、またはその部分から得ることもできる。そのような再生技術は、一般には、Klea etal.、 Amm.Rev. of Plant Phys.38:467−486(1987)に記載される。単一植物プロトプラストまたは種々の外植体いずれかからの植物の再生は当該分野でよく知られている。例えば、Methods for Plant Molecular Biology、 A.Weissbach and H.Weissbach編、 Academic Press、 Inc.、 San Diego、 Calif.(1988)参照。トウモロコシ細胞培養および再生については、一般に、The Maize Handbook、 Freeling and Walbot編、 Springer、 NY(1994); Corn and Corn Improvement、 第三版、 Sprage and Dudley編、 American Society of Agronomy、 Madison、 Wisconsin (1998)参照。
Agrobacteriumでの形質転換の後、外植体、典型的には、選択培地に移す。当業者は、選択培地は、外植体に共にトランスフェクトされる選択マーカーに依存することを認識するであろう。適当な時間の後に、形質転換体は苗条を形成し始めるであろう。苗条が約1ないし2cmの長さになった後、苗条を適当な根および苗条培地に移すべきである。選択圧を根および苗条培地において維持すべきである。
典型的には、形質転換体は約1ないし2週間のうちに根を発達させ、苗木を形成する。苗木が約3ないし5cmの高さになった後、それを繊維鉢中の不稔性土壌に入れる。当業者であれば、異なる順化手法を用いて、異なる種の形質転換された植物を得られることを認識するであろう。例えば、根および苗条を発達させた後、形質転換された植物の切穂ならびに体細胞胚を、苗木の確立のための培地に移す。形質転換された植物の選択および再生の記載については、例えば、Dodds and Roberts(1995) Experiments in Plant Tissue Culture、 第3版、 Cambridge University Press 参照。
真空浸透を用いるArabidopsisのAgrobacterium形質転換(Bechtold N.、 Ellis J. and Pelletier G.、 1993、 Inplanta Agrobacterium mediated gene transfer by infiltration of adult Arabidopsis thaliana plants. CRAcad Sci Paris Life Sci 316:1194−1199) および開花植物の単純な浸漬(Desfeux、 C.、 Clough S.J.、 and Bent A.F.、2000、Female reproductive tissues are the primary target of Agrobacterium−mediated transformation by the Arabidopsis floara dip method. Plant Physiol.123:895−904)のための方法もある。これらの方法を用いて、組織培養の必要性なくして、トランスジェニック種子が生産される。
効果的なAgrobacterium−媒介形質転換プロトコルがまだ開発されていない植物品種がある。例えば、トランスジェニック植物を生産するための形質転換組織の再生とカップリングされた成功した組織形質転換は、ほとんどの商業的に重要な綿の栽培変種植物のいくつかでは報告されていない。それにも拘らず、これらの植物で用いることができるアプローチは、Agrobacterium−媒介形質転換を介して関連植物品種にポリノヌクレオチドを安定に導入し、作動可能性を確認し、次いで、標準的な性的交配または戻し−交配技術を用いて導入遺伝子を所望の商業的を株に移すことを含む。例えば、綿の場合には、Agrobacteriumを用いて、Gossypium hirustumのCoker系(例えば、Coker系310.312.5110 Deltapine61またはStoneville213)を形質転換することができ、次いで、戻し−交配によって、導入遺伝子をもう一つのより商業的に重要なG.hirustum栽培変種植物に導入することができる。
本発明のトランスジェニック植物を遺伝子型または表現型的に特徴付けして、本発明のGATポリヌクレオチドの存在を決定することができる。遺伝子型分析は、ゲノミックDNAのPCR増幅、およびゲノミックDNAと特異的標識プローブとのハイブリダイゼーションを含めた、多数のよく知られた技術のいずれかによって行うことができる。表現型分析は、例えば、グリホセートのような選択された除草剤に曝露された植物または植物組織の生存を含む。
当業者であれば、GAT遺伝子を含有する発現カセットが安定にトランスジェニック植物に取り込まれ、作動するのが確認された後に、性的交配によってそれを他の植物に導入することができるのを認識するであろう。交配させるべき種に応じて、多数の標準育種技術のいずれかを用いることができる。
成長により増殖させた作物においては、成熟トランスジェニック植物は、切穂を利用することによって、または組織培養技術によって増殖させて、多数の同一植物を生産することができる。望ましいトランスジェニックの選択がなされ、新しい品種が得られ、商業的使用のために成長により増殖される。種子増殖作物においては、成熟トランスジェニック植物は自植させて、ホモ接合同系繁殖植物を生産することができる。同系繁殖植物は、新しく導入された異種核酸を含有する種子を生産する。これらの種子を成長させて、選択された表現型を生じるであろう植物を生産することができる。
花、種子、葉、枝、果実等のような再生された植物から得られる部分は本発明に含まれ、但し、これらの部分は単離されたGAT核酸を含む細胞を含むものとする。再生された植物の子孫および変種、および突然変異体も本発明の範囲内に含まれ、但し、これらの部分は導入された核酸配列を含むものとする。
選択マーカーを発現するトランスジェニック植物は、例えば、標準的なイムノブロットおよびDNA検出技術によって、GAT核酸の伝達につきスクリーニングすることができる。また、トランスジェニック系は、典型的には、異種核酸の発現のレベルについても評価される。RNAレベルにおける発現を最初に測定して、発現−陽性植物を同定し、定量することができる。RNA分析のための標準的な技術を使用することができ、それは、異種RNA鋳型のみを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマーを用いるPCR増幅アッセイ、および異種核酸−特異的プローブを用いる溶液ハイブリダイゼーションアッセイを含む。次いで、本発明の特異的に反応する抗体を用いるウェスタンイムノブロット分析によって、RNA−陽性植物を蛋白質発現につき分析することができる。加えて、標準的なプロトコルに従うイン・サイチュハイブリダイゼーションおよび免疫細胞化学を、各々、異種核酸特異的ポリヌクレオチドプローブおよび抗体を用いて行って、トランスジェニック組織内での発現の部位を突き止めることができる。一般に、多数のトランスジェニック系を取り込まれた核酸につき、通常スクリーニングして、最も適当な発現プロフィールを持つ植物を同定し、選択する。
好ましい具体例は、付加された異種核酸につきホモ接合性であるトランスジェニック植物;すなわち、染色体対各染色体上の同一遺伝子座に2つの付加された核酸配列、1つの遺伝子を含有するトランスジェニック植物である。ホモ接合トランスジェニック植物は、単一の付加された異種核酸を含有するヘテロ接合性トランスジェニック植物を性的に接合(自植)し、生じた種子のいくつかを発芽させ、対照植物(すなわち、自然発生、非−トランスジェニック)に対する改変された細胞分裂につき、生産された結果としての植物を分析することによって得ることができる。親植物に対する戻し−交配および非−トランスジェニック植物との異系交配も考えられる。
実質的にいずれの植物も、本発明のGATポリノンクレオチドで形質転換することができる。形質転換および本発明の新規なGATポリノヌクレオチドの発現に適した植物は、耕種学的におよび園芸学的に重要な種を含む。そのような種は、限定されるものではないが、科:イネ科(トウモロコシ、ライ麦、ライ小麦、大麦、キビ、米、小麦、オート麦等を含む);マメ科(エンドウ、豆類、ヒラマメ、落花生、クズイモ、ササゲ、ベルベットビーン、大豆、クローバー、アルファルファ、ハウチワマメ、ソラマメ、ミヤコグサ、シナガワハギ、フジ、およびスイートピーを含む);キク科(ヒマワリのような重要な商業的作物を含めた、少なくとも1,000属を含む葉脈の最大の科);およびバラ科(ラズベリー、アンズ、アーモンド、モモ、バラ等を含む);ならびに堅果植物(クルミ、ペカン、ヘーゼル等を含む);および森林樹木(Pinus、Quercus、Pseutotsuga、Sequoia、Populus等を含む)を含む。
本発明のGATポリヌクレオチド、ならびに前記で特定したものによる修飾のためのさらなる標的は属:Agrostis、Allium、Antirrhinum、Apium、Arachis、Asparagus、Atropa、Avena(例えば、オート麦)、Bambusa、Brassica、Bromus、Browaalia、Camellia、Cannabis、Capsicum、Cicer、Chenopodium、Chichorium、Citrus、Coffea、Coix、Cucumis、Curcubite、Cynodon、Dactylis、Datura、Daucus、Digitalis、Dioscorea、Elaeis、Eleusine、Festuca、Fragaria、Geranium、Gossypium、Glycile、Helianthus、Heterocallis、Hevea、Hordeum(例えば、大麦)、Hyoscyamus、Ipomoea、Lautuca、Lens、Lilium、Linum、Lolium、Lotus、Lycopersicon、Majorna、Malus、Mangifera、Manihot、Medicago、Nemesia、Nicotiana、Onobrychis、Oryza(例えば、コメ)、Panicum、Pelargonium、Pennisetum(例えば、キビ)、Petunia、Pisum、Phaseolus、Phleum、Poa、Prulus、Ranunculus、Raphanus、Ribes、Ricinus、Rubus、Saccharum、Salpiglossis、Secale(例えば、ライ麦)、Senecio、Setaria、Sinapis、Solanum、Sorghum、Stenotaphrum、Theobroma、Trifolium、Trigonella、Triticum(例えば、小麦)、Vicia、Vigna、Vitis、Zea(例えば、トウモロコシ)、およびOlyreae、Pharoideaeおよび多くのその他からの植物を含む。記載したように、科Graminaeにおける植物は、本発明の方法のための特に望ましい標的植物である。
本発明の標的である通常の作物植物は、トウモロコシ、コメ、ライ小麦、ライ麦、綿、大豆、ソルガム、小麦、オート麦、大豆、キビ、ヒマワリ、カノーラ、エンドウ、豆類、ヒラマメ、落花生、クズイモ、ササゲ、ベルベットビーン、クローバー、アルファルファ、ハウチワマメ、ソラマメ、ミヤコグサ、シナガワハギ、フジ、スイートピーおよび堅果植物(例えば、クルミ、ペカン等)を含む。
1つの態様において、本発明は、作物植物が作物を生産するような条件下で、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子で形質転換された結果としてグリホセート耐性である植物を成長させ、該作物を収穫することによる作物の生産方法を提供する。好ましくは、グリホセートが、トランスジェニック作物が成長し、作物を生産するのを妨げることなく、雑草を防除するのに効果的な濃度にて植物、または植物の近傍に適用される。グリホセートの適用は植える前に、または収穫の時期を含め植えた後のいずれの時点でもあり得る。グリホセートは一回または複数回適用することができる。グリホセート適用のタイミング、適用する量、適用の態様、および他のパラメーターでは、作物植物の具体的な性質および成長する環境に基づいて変化し、これは、当業者が容易に決定することができる。本発明は、さらに、この方法によって生産された作物を提供する。
本発明は、GATポリヌクレオチド導入遺伝子を含有する植物の増殖を提供する。該植物は、例えば、単子葉植物または双子葉植物であり得る。1つの態様において、増殖は、GATポリヌクレオチド導入遺伝子を含有する植物を、交配の少なくともいくらかの子孫がグリホセート耐性を呈するように、第2の植物と交配させることを含む。
1つの態様において本発明は、作物が成長する圃場において雑草を選択的に防除する方法を提供する。該方法は、GATをコードする遺伝子、例えば、GATポリヌクレオチドで、形質転換された結果としてグリホセート耐性である作物種子または植物を植え、作物およびいずれかの雑草に、作物に対する有意な有害インパクトなくして、雑草を防除するのに十分な量のグリホセートを適用することを含む。雑草の阻害から得られる利益が、作物または作物植物に対するグリホセートまたはグリホセートアナログのいずれかの負のインパクトを凌ぐ限り、作物は除草剤に全く感受性でないことは必要ないことに注意するのは重要である。
もう1つの態様において、本発明は、選択マーカー遺伝子としてのGATポリヌクレオチドの使用を提供する。本発明のこの具体例においては、細胞または生物中でのGATポリヌクレオチドの存在は、細胞または生物にグリホセート抵抗性の検出可能な表現型形質を付与し、それにより、GATポリヌクレオチドに連結された注目する遺伝子で形質転換された細胞または生物につき選択することができる。このようにして、例えば、GATポリヌクレオチドを核酸構築物、例えば、ベクターに導入することができ、それにより、グリホセートの存在下で宿主を成長させ、核酸構築物を欠く宿主が生存し、または成長するよりも認識可能により大きな速度で生存しおよび/または、成長する能力につき選択することによって、核酸構築物を含有する宿主(例えば、細胞またはトランスジェニック植物)の同定が可能である。GATポリヌクレオチドは、植物、(E.Coliを含めた)ほとんどの細菌、アクチノミセス、酵母、藻類および真菌を含めた、グリホセートに感受性の広く種々の宿主において選択マーカーとして用いることができる。慣用的な抗生物質抵抗性とは反対に、植物におけるマーカーとして除草剤抵抗性を用いる一つの利点は、それが、抗生物質抵抗性が環境に逃げ込むであろう公のいくつかのメンバーの関心を軽減することである。多様な宿主系における選択マーカーとしてのGATポリヌクレオチドの使用を示す実験からのいくらかの実験データを、本明細書の実施例のセクションに記載する。
トランスジェニック植物における増強されたグリホセート抵抗性を付与するGATポリヌクレオチドの選択
本明細書中に記載された方法に従って多様化された核酸コードするGATライブラリーは、トランスジェニック植物においてグリホセートに対する抵抗性を付与する能力につき選択することができる。多様化および選択の1つ以上のサイクルに続き、修飾されたGAT遺伝子を選択マーカーとして用いて、トランスジェニック植物の生産および評価を促進することができ、および実験または農業植物において除草剤抵抗性を付与する手段として用いることができる。例えば、多様化されたGATポリヌクレオチドのライブラリーを生じさせるための、例えば、配列番号:1ないし5のうちのいずれか1つ以上の多様化の後、E.coliにおいてGATコード配列のライブラリーを発現させることによって初期機能的評価を行うことができる。発現されたGATポリペプチドは前記したように精製し、または部分的に精製することができ、質量分析によって改良されたキネティックススクリーニングすることができる。1つ以上の予備的ラウンドの多様化および選択に続き、改良されたGATポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを、Camv 35Sプロモータのような、例えば、強力な構成的プロモータに作動可能に連結した植物発現ベクターにクローン化する。修飾されたGAT核酸を含む発現ベクターを、典型的には、Agrobacterium媒介形質転換によってArabidopsis thaliana宿主細胞に形質転換する。例えば、Arabidopsis宿主は、花をAgrobacteruimの溶液に浸漬し、それを成長させて、種子を結ばせることによって容易に形質転換される。数千の種子がほぼ6週間以内に回収される。次いで、種子を浸漬された植物から大量に収集し、土壌中で発芽させる。このようにして、評価用の数千の独立した形質転換植物を創製することが可能である、高スループット(HTP)植物形質転換フォーマットを構成する。大量の成長した実生にグリホセートを噴霧し、グリホセート抵抗性を呈する生存する実生は選択プロセスに対して生存し、他方、非−トランスジェニック植物、および好都合ではなく修飾されたGAT核酸を取り込む植物は除草剤処理によって損傷され、あるいは死滅させられる。選択的に、グリホセートに対する改良された抵抗性を付与するGATコーディング核酸は、例えば、ライブラリーインサートに近接するT−DNAプライマーを用いるPCR増幅によって回収され、さらなる多様化手法で用いられ、あるいは同一または異なる種のさらなるトランスジェニック植物を生産するのに用いられる。所望であれば、各引き続いての選択において増大させる濃度のグリホセートを用いて、さらなるラウンドの多様化および選択を行うことができる。このように、圃場条件で有用なグリホセートの濃度に対する抵抗性を付与するGATポリヌクレオチドおよびポリペプチドを得ることができる。
除草剤抵抗性
本発明は、本発明の2つ以上のポリヌクレオチドを含む組成物を提供する。好ましくは、GATポリペプチドは、異なる動的パラメーターを有するGATポリペプチドをコードし、すなわち、より低いKを有するGAT編集をより高いkcatを有するものと組み合わせることができる。さらなる具体例において、異なるGATポリヌクレオチドを葉緑体トランジット配列または他のシグナル配列にカップリングすることができ、それにより、異なる細胞区画、オルガネラにおけるGATポリペプチド発現、または1つ以上のGATポリペプチドの分泌を提供することができる。
本発明のグリホセート抵抗性のメカニズムは、当該分野で知られた他の形態のグリホセート抵抗性と組み合わせて、優れたグリホセート抵抗性を持つ植物および植物外植体を生産することができる。例えば、すべての目的で、ここに引用してその全体を援用する、米国特許第6、248、876B1号;第5、627、061号;第5、804、425号;第5、633、435号;第5、145、783号;第4、971、908号;第5、312、910号;第5、188、642号;第4、940、835号;第5、866、775号;第6、225、114B1号;第6、130、366号;第5、310、667号;第4、535、060号;第4、769、061号;第5、633、448号;第5、510、471号;RE.第36、4495;RE 第37、287E号;および第5、491、288号;および国際公開WO 97/04143WO 00/66746;WO 01/66704;およびWO 00/66747により十分に記載されているように、植物のゲノムに、高レベルの5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)を生産する能力を挿入することによって、グリホセート耐性植物を生産することができる。すべての目的で、ここに引用してその全体を援用する、米国特許第5、776、760号および第5、463、175号により十分に記載されているように、グリホセートキシド−レラクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現する植物にグリホセート抵抗性はやはり付与される。
さらに、本発明のグリホセート抵抗性のメカニズムは、除草剤抵抗性の他の形態と組み合わせて、グリホセートおよび1つ以上の他の除草剤に対して抵抗性である植物および植物外植体を生産することができる。例えば、ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼは、パラ−ヒドロキシフェニルピルベート(HPP)がホモゲンチセートに形質転換される反応を触媒する酵素である。この酵素を阻害し、酵素に結合して、HPPのホモゲンチセートへの形質転換を阻害する分子は除草剤として有用である。ある種の除草剤に対してより抵抗性の植物は、すべての目的で、ここに引用してその全体を援用する米国特許第6、245、968B1号;第6、268、549号;および第6、069、115号;および国際公開WO 99/23886に記載されている。
また、スルホニル尿素およびイミダゾリノン除草剤は、アセト乳酸シンターゼ(ALS)またはアセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)をブロックすることによって高等植物の成長を阻害する。スルホニル尿素およびイミダゾリノン耐性植物の生産は、すべての目的で、ここに引用してその全体を援用する米国特許第5、605、011号;第5、013、659号;第5、141、870号;第5、767、361号;第5、731、180号;第5、304、732号;第4、761、373号;第5、331、107号;第5、928、937号;および第5、378、824号;および国際公開WO 96/33270により十分に記載されている。
グルタミンシンテターゼ(GS)は、ほとんどの植物細胞の発生および生命に必要な必須の酵素であるように見える。GSの阻害剤は植物細胞に対して毒性である。グルフォシネート除草剤は、植物におけるGSの阻害による毒性効果に基づいて開発されてきた。これらの除草剤は非―選択的である。それらは、存在する植物のすべての異なる種の成長を阻害し、それらの完全な破壊を引き起こす。外因性ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを含有する植物の発生は、そのすべての目的でここに引用してその全体を援用する米国特許第5、969、213号;第5、489、520号;第5、550、318号;第5、874、265号;第5、919、675号;第5、561、236号;第5、648、477号;第5、646、024号;第6、177、616B1号;および第5、879、903号に記載されている。
プロトポルフィノーゲンオキシダーゼ(protox)は、すべての植物の生存に必要な葉緑素の生産に必要である。該protox酵素は種々の除草剤化合物に対する標的として働く。これらの除草剤は、存在する植物のすべての異なる種の成長をやはり阻害し、それらの完全な破壊を引き起こす。これらの除草剤に対して抵抗性の改変されたprotox活性を含む植物の発生は、すべての目的で、ここに引用してその全体を援用する米国特許第6、288、306B1号;第6、282、837、B1号;および第5、767、373号;および国際公開WO 01/1282号に記載されている。
従って、本発明は、グリホセートN−アセチルトランスファーゼをコードする遺伝子で形質転換された結果としてグリホセート耐性である作物種子または植物を圃場に植え、次いで、該作物に有意に悪影響を及ぼすことなく、雑草を防除するのに十分な量のグリホセートを圃場中の作物および雑草に含む、作物を含む圃場において雑草を選択的に防除する方法を提供する。
本発明は、さらに、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子および別の機構によりグリホセート耐性を付与するポリペプチド(例えば、グリホセート耐性5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンターゼおよび/またはグリホセート耐性グリホセートオキシド−レダクターゼ)をコードする遺伝子で形質転換された結果として、グリホセート耐性である作物種子または植物を圃場に植え、次いで、該作物に有意に悪影響することなく、雑草を防除するのに十分な量のグリホセートを圃場中の作物および雑草に適用することを含む、作物を含む圃場中の雑草を防除し、および圃場中のリフォセート−抵抗性雑草の発芽を予防する方法を提供する。
さらなる具体例において、本発明は、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子、別の機構によりグリホセート耐性を付与するポリペプチド(例えば、グリホセート耐性5−エノールピルビルシキメート−3−ホスフェートシンターゼおよび/またはグリホセート耐性グリホセートオキシド−レダクターゼ)をコードする遺伝子、突然変異したヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ、スルホンアミノ−耐性アセト乳酸シンターゼ、スルホンアミド−耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、イミダゾリノン−耐性アセト乳酸シンターゼ、イミダゾリノン−耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼおよび突然変異したプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼのようなさらなる除草剤に対する耐性を付与するポリペプチドをコードする遺伝子で形質転換された結果としてグリホセート耐性である作物種子または植物を圃場に植え、次いで、グリホセート、およびヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ阻害剤、スルホンアミド、イミダゾリノン、ビアラフォス、ホスフィノトリシン、アザフェミジン、ブタフェナシル、スルフォセート、グルフォシネートのようなさらなる除草剤、およびprtox阻害剤の十分な量を圃場中の作物および雑草に適用して、作物に有意に悪影響することなく雑草を防除することを含む。作物を含む、圃場中の雑草を防除し、および作物を含む圃場中での除草剤抵抗性雑草の発芽を予防する方法を提供する。
本発明は、さらに、グリホセートN−アセチルトランスフェラーゼ、および突然変異したヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ、スルホンアミド−耐性アセト乳酸シンターゼ、スルホンアミド−耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、イミダゾリノン−耐性アセト乳酸シンターゼ、イミダゾリノン−耐性アセトヒドロキシ酸シンターゼ、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼおよび突然変異したプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼのようなさらなる除草剤に対する耐性を付与するポリペプチドをコードする遺伝子で形質転換された結果としてグリホセート耐性である作物種子または植物を圃場に植え、次いで、作物に有意に悪影響することなく、グリホセート、およびヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ阻害剤、スルホンアミド、イミダゾリノン、ビアラフォス、フォスフィノトリシン、アザフェニジン、ブタフェナシル、スルフォセート、グルフォシネートのようなさらなる除草剤、およびprotox阻害剤の十分な量を圃場中の作物および雑草に適用して、雑草を防除することを含む、圃場中の雑草を防除し、および作物を含む圃場において除草剤抵抗性雑草の発芽を予防する方法を提供する。
以下の実施例には説明をするものであって、限定するものではない。当業者であれば、種々の非−臨界的パラメーターを変化させて、実質的に同様な結果を達成することができるのを認識するであろう。
実施例1:新規な自然発生型GATポリペプチドの単離
GAT活性を呈するBacillus株からの配列の発現クローニングによって、5つの自然発生型GATポリヌクレオチド(すなわち、非−遺伝子的に修飾された生物において天然に存在するGATポリヌクレオチド)を発見した。それらのヌクレオチ配列を決定し、ここに配列番号:1ないし5として提供する。簡単に述べれば、ほぼ500のBacillusおよびPseudomonas株のコレクションを、グリホセートをN−アセチル化する自然発生的能力につきスクリーニングした。株をLB中で一晩増殖させ、遠心によって収穫し、希薄なトルエンに浸透させ、次いで、洗浄し、緩衝液、5mMグリホセート、および200μMアセチル−CoAを含有する反応ミックスに再懸濁させた。細胞を反応ミックス中で1時間および48時間の間の時間インキュベートし、その時点で、等容量のメタノールを反応に加えた。次いで、遠心によって細胞をペレット化し、親イオン濃度の質量分析による分析の前に、上澄を濾過した。反応の生成物は、反応ミックスの質量分析プロフィールを、図2に示されたN−アセチルグリホセート標準と比較することによってN−アセチルグリホセートと肯定的に同定された。生成物検出は双方の基質(アセチルCoAおよびグリホセート)を含めることに依存し、細胞を加熱変性することによってなくなった。
次いで、個々のGATポリヌクレオチド、機能スクリーニングによって同定された株からクローン化した。ゲノミックDNAを調製し、Sau3A1酵素で部分的に消化した。ほぼ4Kbの断片をE.coli発現ベクターにクローン化し、エレクトロコンピテントなE.coliに形質転換した。トルエン洗浄をPMBSでの浸透によって置き換えた以外は、前記したような反応に従い、GAT活性を呈する個々のクローンを質量分析によって同定した。ゲノミック断片を配列決定し、推定GATポリペプチドをコードするオープンリーディングフレームを同定した。GAT遺伝子の同一性は、E.coliにおけるオープンリーディングフレームの発現点および反応混合物から生じた高レベルのN−アセチルグリホセートの検出によって確認した。
実施例2:B.licheniformis株B6から単離されたGATポリペプチドの特徴付け
B.licheniformis株B6からのゲノミックDNAを精製し、Sau3A1で部分的に消化し、1ないし10Kbの断片をE.coli発現ベクターにクローン化した。2.5kbインサートを持つクローンは、質量分析で測定すると、グリホセートN−アセシチルトランスフェラーゼ(GAT)活性をE.coli宿主に付与した。該インサートの配列決定により、441塩基対の単一の完全なオープンリーディングフレームが明らかとされた。このオープンリーディングフレームの引き続いてのクローニングにより、それはGAT酵素をコードすることが確認された。プラスミドpMAXY2120を図4に示す。B6のGAT酵素をコードする遺伝子をE.coli株XL1 Blueに形質転換した。飽和した培養の10%接種物をLuriaブロスに加えて、培養を37℃において1時間インキュベートした。GATの発現は、1mMの濃度におけるIPTGの添加によって誘導した。培養をさらに4時間インキュベートし、それに続き、遠心によって細胞を収穫し、細胞ペレットを−80℃で貯蔵した。
細胞の溶解は、1mlの以下の緩衝液を0.2gの細胞に加えることによって行った:Sigmaから得られ、製造業者の推奨によって用いた点25mM HEPES、pH7.3、100mM KClおよび10%メタノール(HKM)+0.1mM EDTA、1mM DTT、1mg/mlのニワトリ卵リゾチウム、およびプロテアーゼ阻害剤カクテル。室温(例えば、22ないし25℃)における20分間のインキュベーションの後に、簡単な音波処理で溶解は完了した。溶解物を遠心し、HKMで平衡化したSephadex G25を通過させることによって、上澄みを脱塩した。CoAアガロース(Sigma)でのアフィニティークロマトグラフィーによって部分的精製が得られた。カラムをHKMで平衡化し、清澄化された抽出物を静水圧下で通過させた。カラムをHKMで洗浄することによって非−結合蛋白質を除去し、1mMコエンザイムAを含有するHKMでGATを溶出させた。この手法により、4倍精製が得られた。この段階で、粗溶解物を負荷したSDSポリアクリルアミドゲルで観察された蛋白質染色のほぼ65%はGATによるものであり、さらに20%は、ベクターによってコードされたクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼによるものであった。
Supertex75(Pharmacia)を通す部分的に精製された蛋白質のゲル濾過によって、均一とする精製が実現された。移動相はHKMであり、ここに、GAT活性は17kDの分子半径に対応する容量で溶出した。12%アクリルアミドゲル、1mm厚み上でのSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動に付された3μgのGAT試料のクーマシー染色によって判断して、この物質は均一であった。精製は、比活性の6倍増加で達成された。
酢酸および20%エチレングリコールでpH7.7に調整された5mMモルホリンを含有する緩衝液中に飽和(200μM)アセチルCoA、変化させる濃度のグリホセート、および1μM精製GATを含有する反応混合物で、グリホセートに対する見掛けのKを測定した。初期の反応速度は、235nmにおけるアセチルCoAのチオエステル結合の加水分解の連続的モニタリングによって決定した。双曲線飽和キネティックスが観察され(図5)、それから、2.9±0.2(SD)mMの見掛けのKが得られた。
酢酸および50%メタノールでpH7.7に調整された5mMモルホリンを含有する緩衝液中に、5mMグリホセート、変化させる濃度のアセチルCoA.および0.19μM GATを含有する反応混合物にて、アセチルCoAに対する見掛けのKを測定した。初期の反応速度は、N−アセチルグリホセートの質量分析検出を用いて測定した。5μlを反復して機器に注入し、積分したピークの面積に対して反応時間をプロットすることによって反応速度が得られた(図6)。双曲線飽和キネティックスが観察され(図7)、それから2μMの見掛けのKが得られた。既知濃度の酵素で得られたVmaxに対する値から、6/分のkcatが計算された。
実施例3:質量分析(MS)スクリーニングプロセス
26秒毎に1つの試料のスピードで、96−ウエルのマイクロタイタープレートから試料(5μl)を吸出し、いずれの分離もすることなく、質量スペクトロメーター(Micromas Quattro LC、三重四極質量スペクトロメーター)に注入した。500Ul/分の流速にて、水/メタノール(50:50)の移動相によって、試料を質量スペクトロメーターに運び込んだ。各注入された試料は、負電子スプレイイオン化プロセスによってイオン化した(ニードル電圧、−3.5KV;コーン電圧、20V;源温度、120℃;脱溶媒和温度、250℃;コーンガス流量、90L/時間;および脱溶媒和ガス流速、600L/時間)。このプロセスの間に形成された分子イオン(m/z210)は、第二の四極において衝突誘導解離(CID)を実行するための第一の四極によって選択され、そこでは、圧力は5×10−4mバールに設定され、衝突エネルギーは20Evに調整された。第三の四極は、親イオン(m/z210)から生じた娘イオン(m/z124)の1つのみがシグナル記録用のディテクターに入るように設定された。第一および第三の四極は単位分解能に設定され、他方、光電子増倍管は650Vで操作した。純粋なN−アセチルグリホセート標準を比較のために用い、ピーク積分を用いて濃度を見積もった。この方法によって、200Nm未満のN−アセチルグリホセートを検出することが可能であった。
実施例4:自然発生的または低活性GAT酵素の検出
自然発生的または低活性GAT酵素は、典型的には、ほぼ1分−1のkcatおよび1.5ないし10Mnのグリホセートに対するKを有する。アセチルCoAに対するKは典型的には25μM未満であった。
細菌培養物を深い96−ウエルプレート中の豊富な培地で増殖させ、0.5mlの静止期細胞を遠心によって収穫し、5mMモルホリン酢酸pH8で洗浄し、5mMモルホリン酢酸pH8中に200μMアンモニウムアセチルCoA、5mMアンモニウムグリホセート、および5μg/mlのPMBS(Sigma)を含有する0.1mlの反応ミックスに再懸濁させた。PMBSは細胞膜に浸透し、基質および生成物を、全細胞内容物を放出することなく、細胞から緩衝液に移動させる。反応は25ないし37℃にて1ないし48時間行った。反応を等容量の100%エタノールでクエンチし、全混合物を0.45μmのMAHV Multiscreenフィルタープレート(Milliporo)で濾過した。前記したように、試料を質量スペクトロメーターを用いて分析し、合成N−アセチルグリホセート標準と比較した。
実施例5:高活性GAT酵素の検出
高活性GAT酵素は、典型的には、400分−1までのkcat、および0.1mMグリホセート未満のKを有する。
GAT酵素をコードする遺伝子をE.coli発現ベクターpQE80(Qiagen)にクローン化し、E.coli株XL1 Blue(Stratagene)に導入した。培養を浅いU−底96−ウエルのポリスチレンプレート中の150ulの豊富な培地(50ug/mlカルベニシリンを含むLB)で後期対数期まで増殖させ、1mM IPTG(USB)を含有する新鮮な培地で1:9希釈した。4ないし8時間のインキュベーションの後、細胞を収穫し、5mMモルホリン酢酸pH6.8で洗浄し、等容量の同モルホリン緩衝液に再懸濁させた。反応は10ulまでの洗浄された細胞で行った。より高い活性レベルにおいては、細胞をまず1:200まで希釈し、5ulを100ulの反応ミックスに加えた。GAT活性を測定するために、低活性につき記載したのと同一の反応ミックスを用いた。しかしながら、高度に活性なGAT酵素を検出するために、グリホセートの濃度は0.15ないし0.5mMまで低下させ、pHを6.8まで低下させ、反応は37℃にて1時間行った。反応仕上げ処理およびMS検出は本明細書中に記載した通りであった。
実施例6:GAT酵素の精製
酵素精製は、CoA−アガロースでの細胞溶解物のアフィニティークロマトグラフィー、およびSuperdex−75でのゲル−濾過によって達成した。10mgまでの精製されたGAT酵素の量は以下の通りに得られた:pQE80ベクター上にGATポリヌクレオチドを運び、50ug/mlカルベニシリンを含有するLB中で一晩増殖させたE.coliの100−ml培養を用いて、1LのLB+50ug/mlのカルベニシリンを接種した。1時間後、IPTGを1mMに加え、培養をさらに6時間増殖させた。細胞を遠心によって収穫した。25mM HEPES(pH7.2)、100mM KCl、10%メタノール(HKM)、0.1mM EDTA、1mM DTT、Sigma−Aldrichによって供給されたプロテアーゼ阻害剤カクテル、および1mg/mlのニワトリ卵リゾチウム中に細胞を懸濁させることによって、溶解を行った。室温での30分後に、細胞を軽く音波処理した。粒状物質を遠心によって除去し、溶解物をコエンザイムA−アガロースのベッドを通過させた。カラムを数ベッド容量のHKMで洗浄し、GATは、1mMアセチルCoAを含有する1.5ベッド容量のHKMに溶出された。溶出物中のGATを、Centricon YM50限外濾過膜上でのその滞留によって濃縮した。さらなる精製は、0.6−ml注入のシリーズを介する、Superdex75カラムに蛋白質を通過させることによって実現された。GAT活性のピークは、17kDの分子量に対応する容量で溶出した。この方法の結果、GAT酵素は>85%回収の均一性まで精製された。同様の手法を用いて、一度に0.1ないし0.4mg量の96までのシャッフルされた変種を得た。誘導された培養の容量を1ないし10mlまで低下させ、コエンザイムA−アガロースアフィニティークロマトグラフィーをMAHVフィルタープレート(Millipore)に充填された0.15−mlカラムで行い、Superdex75クロマトグラフィーを省略した。
実施例7:kcatおよびKの測定のための標準的なプロトコル
精製された蛋白質のグリホセートに対するkcatおよびKは、連続分光学的アッセイを用いて測定し、そこでは、アセチルCoAのスルホエステル結合の加水分解を235nmでモニターした。反応は、以下の成分:20mM HEPES、pH6.8、10%エチレングリコール、0.2mMアセチルCoA、および種々の濃度のアンモニウムグリホセートが最終容量0.3ml中に存在する96−ウエルアッセイプレートのウエル中にて、雰囲気温度(約23℃)で行った。2つのGAT酵素のキネティックスの比較において、双方の酵素を同一条件、例えば、共に23℃下でアッセイした。kcatは、Bradfordアッセイによって決定したVmaxおよび酵素濃度から計算した。Kは、ミカエリス−メンテン方程式のLineweaver−Burke変換を用い、0.125ないし10mMの範囲のグリホセート濃度から得られた初期反応速度から計算した。kcat/Kは、kcatにつき測定した値をkcatにつき測定した値によって割ることによって決定した。
この方法を用い、本明細書中で例示された多数のGATポリペプチドについての動的パラメーターを決定した。例えば、配列番号:445に対応するGATポリペプチドについてのkcat、Kおよびkcat/Kは、前記したアッセイ条件を用いて各々、322分−1、0.5mMおよび660mM−1−1と決定された。配列番号:457に対応するGATポリペプチドについてのkcat、Kおよびkcat/Kは、前記したアッセイ条件を用いて、各々、118分−1、0.1mMおよび1184mM−1−1と決定された。配列番号:300に対応するGATポリペプチドについてのkcat、Kおよびkcat/Kは、前記したアッセイ条件を用い、各々、296分−1、0.65mMおよび456mM−1−1と決定された。当業者であれば、これらの数を用いて、GAT活性アッセイが、ここに与えられた値との比較に適したGATについての動的パラメーターを創製していることを確認できるであろう。例えば、GATの活性を比較するのに用いる条件は、該条件を用いて、テストGATを本明細書中に例示したGATポリペプチドと比較する場合、本明細書中で報告されたものと(正常な実験偏差内の)配列番号:300、445および457についての同一動的定数を生じるはずである。
アセチルCoAについてのKは、反応の間に反復してサンプリングを行って質量分析方法を用いて測定した。アセチルCoAおよびグリホセート(アンモニウム塩)を、50倍濃縮ストック溶液として、質量分析試料プレートのウエルに入れた。反応は、モルホリン酢酸または炭酸アンモニウムのような揮発性緩衝液(pH6.8または7.7)中にほぼ希釈された酵素を添加することによって開始した。試料を反復して機器に注入し、初期速度は滞留時間およびピーク面積のプロットから計算した。Kはグリホセートにつき計算した。
実施例8:形質転換されたE.coliの選択
進化したGAT遺伝子(GATコード配列の5’末端に直接結合した自然発生型B.licheniformisリボソーム結合部位(AACTGAAGGAGGAATCTC;配列番号:515)とのキメラ)をE.coliおよびHindIII部位の間にて発現ベクターpQE80(Qiagen)にクローン化し、その結果、プラスミドpMAXY2190が得られた(図11)。これはプラスミドからのHisタグドメインを排除し、抗生物質アンピシリンおよびカリベニシリンに対する抵抗性を付与するB−ラクタマーゼ遺伝子を保持した。pMAXY2190をXL1 Blue(Stratagene)E.coli細胞にエレクトロポレーション(BioRad Gene Pulser)した。細胞をSOCリッチの培地に懸濁させ、1時間で回収した。次いで、細胞を温和にペレット 化し、芳香族アミノ酸を欠くM9最小培地(12.8g/L、NaHPO・7HO、3.0g/L KHPO、0.5g/L NaCl、1.0g/L NHCl、0.4%グルコース、2mM MgSO、0.1mM CaCl、10mg/L置換チアミン、10mg/Lプロチン、30mg/Lカルベニシリン)で1回洗浄し、20mlの同一M9培地に再懸濁させた。250rpmにおける37℃での一晩の増殖の後、等容量の細胞をM9培地またはM9+1mMグリホセート培地いずれか上で平板培養した。GAT遺伝子を含まないpE80ベクターを同様にE.coli細胞に導入し、比較のために単一コロニーにつき平板培養した。表3は結果の概要を示し、これは、GAT活性が、1%未満のバックグラウンドでもって形質転換されたE.coli細胞の選択および増殖を可能とすることを示す。十分なGAT活性が形質転換された細胞が増殖を可能とするのに、IPTG誘導は必要がなかったことに注意されたし。形質転換は、グリホセートの存在下で増殖させたE.coli細胞からのpMAXY2190の再単離によって証明した。
(表3.E.coliにおけるpMAXY2190のグリホセート選択)
Figure 2010220617
実施例9:形質転換された植物細胞の選択
植物細胞のAgrobacterium−媒介形質転換は低い効率で起こる。非−形質転換細胞の増殖を阻害しつつ形質転換細胞の増殖を可能とするためには、選択マーカーが必要である。除草性化合物ホスフィノトリシンを解毒するカナマイシンおよびヒグロマイシンに対する抗生物質マーカー、および除草剤修飾遺伝子barは、植物で用いられる選択マーカーの例である(Methods in Molecular Biology, 1995,49:9−18)。ここに、我々は、GAT活性が植物形質転換のための有効な選択マーカーとして働くことを示す。図12に示すように、進化したGAT遺伝子(0 5B8)、配列番号:190、を植物プロモータ(増強されたイチゴ葉脈帯状ウイルス)およびユビキノンターミネーターの間にクローン化し、Agrobacterium tumefacies EHA105を介する植物細胞の形質転換に適した二元ベクターpMAXY3793のT−DNA領域に導入した。スクリーニング可能なGUSマーカーはT−DNAに存在して、形質転換の確認を可能とした。唯一の選択剤としてグリホセートを用い、トランスジェニックタバコ苗条を創製した。
Nicotiana tabacum L.Xanthiの腋芽をスクロース(1.5%)およびゲルライト(Gelrite)(0.3%)を含む半−強度MS培地上で、16時間照明(35ないし42μアインシュタインm−2−1、冷白色蛍光ランプ)下にて、2ないし3週間毎に24℃で継代培養した。2ないし3週間の継代培養の後に若い葉を植物から切り出し、3×3mmセグメントに切断した。A.tumefaciens EHA105をLB培地に接種し、A600=1.0の密度まで一晩増殖させた。細胞を4,000rpmにおいて5分間ペレット化し、2mg/LのN6−ベンジルアデニン(BA)、1%グルコースおよび400uMアセチシリンゴンを含むMurashigeおよびSkoog(MS)培地(pH5.2)よりなる3容量の液体共培養培地に再懸濁させた。次いで、葉ピースを100×25mmペトリ皿中の20mlのA.tumefaciensに30分間沈め、オートクレーム処理した濾紙でブロットし、次いで、固体共−培養培地(0.3%ゲルライト)上に置き、前記したようにインキュベートした。3日間の共−培養の後、20ないし30セグメントを、2mg/LのBA、3%のスクロース、0.3%のゲルライト、0ないし200uMのグリホセート、および400ug/mlのチメンチンを含むMS固体培地(pH5.7)よりなる基礎苗条誘導(BSI)培地に移した。
3週間後、苗条は、GAT遺伝子の存在または不存在に拘らず、グリホセートを含まない培地に置かれた外植体上で明らかであった。双方の構築物からのT−DNA導入は、再生した苗条からの葉のGUS組織化学染色によって確認された。20uMを超えるグリホセート濃度は、GAT遺伝子を欠く外植体からのいずれの苗条形成をも完全に阻害した。GAT構築物を含むA.tumefaciensで感染された外植体は、200uM(テストした最高レベル)までのグリホセート濃度において苗条を再生した。形質転換は、GUS組織化学染色によって、およびプロモータおよび3’領域にアニールするプライマーを用いるGAT遺伝子のPCR断片増幅によって確認した。結果を表4にまとめる。
(表4.グリホセート選択でのタバコ苗条再生)
Figure 2010220617
実施例10:形質転換された酵母細胞のグリホセート選択
酵母形質転換のための選択マーカーは、通常、特定のアミノ酸またはヌクレオチドを欠く培地での形質転換細胞の増殖を可能とする栄養要求性遺伝子である。Saccharomyces cerevisiaeはグリホセートに感受性であるので、GATは選択マーカーとしても用いることができる。これを証明するために、進化したGAT遺伝子(0 6D10)、配列番号:196、を全コーディング領域を含有するPstI−ClaI断片として(図9に示されるように)T−DNAベクターpMAXY3793からクローン化し、図13に示すように、PstI−ClaI消化p424TEF(Gene,1995,156:119−122)に連結する。このプラスミドは、E.coliの複製起点、およびカルベニシリン抵抗性を付与する遺伝子、ならびにTRP1、酵母形質転換のためのトリプトファン栄養要求株選択マーカーを含有する。
GAT含有構築物をE.coli XL1 Blue(Stratagene)に形質転換し、LBカルベニシリン(50ug/ml)寒天培地上で平板培養する。プラスミドDNAを調整し、形質転換キット(Bio101)を用いて酵母株YPH499(Stratagene)を形質転換する。グリホセートを加えたすべての芳香族アミノ酸(トリプトファン、チオシンおよびフェニルアラニン)を欠くCSM−YNB−グルコース培地(Bio101)上で平板培養する。比較のために、GAT遺伝子を欠くp424TEFをYPH499に導入し、前記したように平板培養する。結果は、GAT活性が有効な選択マーカーとして機能することを示す。グリホセート選択コロニーにおけるGAT含有ベクターの存在は、プラスミドの再−単離および制限消化分析によって確認することができる。
実施例11:GAT発現タバコ植物の除草剤噴霧テスト
実施例9に記載されたように作成したタバコ苗条を外植体から切り出し、1.5%のスクロース、0.3%のゲルライト、0ないし200uMのグリホセート、および400ug/mlを含む半−強度MurashigeおよびSkoog(MS)培地、pH5.7、よりなる基礎根誘導(BRI)培地に移した。発根した植物および腋苗条を、所望の数のクローンが得られるまで、幹を切断し、それを新鮮なDRI培地に移すことによってクローン的に増殖させた。発根した植物を固体培地から注意深く取り出した。植物を土壌の小さな鉢に入れる前に、根を洗浄していずれの残存するゲルライトも除去した。保護プラスチックカバーを、植物がよく確立されるまで、少なくとも1週間の間植物上に維持した。
GAT発現タバコ植物がグリホセートのシミュレートされた圃場速度噴霧に耐えることができるかを決定するために、GAT変種当たり数事象のクローン系をテストした。典型的なテストは以下の通りに設定した:各事象からの1つのクローンに、噴霧した有効成分の量が市販のグリホセート製品に存在するのと同等となるように、グリホセートのイソプロピルアミン塩(Sigma P5671)および0.125%トリトンX−100、pH6.8を含有する1mlの溶液を噴霧した。例えば、40%有効成分(「AI」)を含有する32oz/エーカー(1×)の除草剤を達成するために、2.4ulの40%ai処方を1mlの水に希釈し、4−平方インチ鉢(16in)中の植物に噴霧した。界面活性剤のみでのモック適用(0×)も含めた。いくつかの場合において、1ないし4週間後に第二の噴霧を適用した。植物を25℃および70%湿度で16時間照射する制御された成長室中に維持した。
この実施例において、10事象は、GAT0 6D10(配列番号:196)につき陽性であることが確認され、10がGAT0 5D3(配列番号:193)につき確認され、8事象がGAT0 5B8(配列番号:190)で確認され、ベクターのみ(GATなし)で形質転換された植物をクローン的に増殖させ、土壌に移し、植物が平均5つの葉を有すると噴霧した。また、種子−成長野生型植物も噴霧した。2週間後に、0.5、2または4×グリホセートを噴霧したベクターおよび種子成長植物は成長を停止し、萎れ、茶色に変化した。トランスジェニックGAT植物の各々は、白化、葉の伸長、発育停止または茶色化のようなグリホセート損傷の兆候なくして噴霧手法で生存した。非−GAT対照植物を含めたすべての0×植物は健康であった。3週間後、生存する植物のすべてに8×容量を噴霧した。0×対照植物は2週間以内に死滅した。再度、すべてのGAT植物は生存した。
GATで形質転換し、グリホセートで選択したタバコ植物は稔性であった。開花および種子の組は野生型植物から検出可能に異ならなかった。
実施例12:GAT遺伝子およびグリホセート耐性表現型のメンデル遺伝 GAT遺伝子およびグリホセート耐性表現型のメンデル遺伝は、形質転換されたArabidopsisで証明された。ColumbiaタイプのArabidopsis植物を成長させ、キメラと呼ばれるGAT変種を含む構築物(配列番号:16)を用いる浸漬方法(Clough,SJ and Bent,AF,(1998) Plant J.16(6):735−43)によって形質転換した。バルク種子を集め、T−DNA内のインサートに特異的なプライマーでのPCRによって、GAT植物を確認した。個々の事象からのT1種子を、2−平方インチ鉢当たり10ないし30にて種子を土壌に蒔いた。本葉の最初の組が発芽しつつある時に、鉢に、(実施例11におけるように計算して)0.5および1×市販製品と同等のグリホセートを噴霧した。2週間後、導入遺伝子および耐性表現型の分離は表5に示すように明らかであった。
(表5. 0.5および1×グリホセート耐性T1 Arabidopsisについての分離データのまとめ)
Figure 2010220617
3:1近くの比率は、単一分離の支配的事象を示す。3:1より大きな比率は、数個の分離インサートを示す。3:1未満の比率は、小さな試料サイズの効果、不完全な優性、または位置効果によるものであり得、これは、発現を余りにも低くして除草剤耐性を付与できない。対照と比較して、GAT遺伝子がT1世代に伝達し、グリホセート耐性を付与したことが明らかであった。
実施例13:GAT導入遺伝子を発現するグリホセート抵抗性トウモロコシの生産
GAT変種導入遺伝子を発現するトウモロコシ植物は、ここに引用して援用する米国特許第5,981,849号に記載された方法を用いて生産した。具体的には、Agrobacterium tumefacinesベクターを当該分野で知られた方法によって構築した。各ベクターはユビキチンプロモータおよびイントロンを有するインサート、GAT変種およびPinIIターミネーターを含んだ。トウモロコシ未成熟胚を切り出し、注目するGAT変種を含有するAgrobacterium tumefacinesベクターで感染させた。感染の後、胚を共−培養媒地に移し、そこで培養した。共−培養の後、感染した未成熟の胚を、1.0mMグリホセート(Roundup ULTRAMAXTM)を含有する培地に移した。活動的に成長する推定トランスジェニックカルスが同定されるまで、この選択を継続した。推定トランスジェニックカルス組織をPCRおよびウエスタンアッセイ(データは示さず)につきサンプリングして、GAT遺伝子の存在を確認した。推定トランスジェニックカルス組織を、植物再生前に、さらなる成長および選択のために0.1mMグリホセート選択培地で維持した。再生において、トランスジェニックであることが確認されたカルス組織を、0.1mMグリホセートを含有する成熟培地に移し、体細胞胚成熟のために培養した。次いで、苗条および根形成のために0.1mMグリホセートを含有する再生培地に成熟胚を移した。苗条および根が現した後、0.1mMグリホセートを含有する発根培地を含むチューブに個々の苗木を移した。確立された苗条および根を持つ苗木を、さらなる成長、T0噴霧データの作成、およびT1種子の生産のために温室中の鉢に移植した。
GAT変種導入遺伝子を発現するトランスジェニックトウモロコシ植物のグリホセート抵抗性のレベルを強化するために、温室中で、T0植物にグリホセート(Roundup ULTRA MAXTM)を噴霧した。植物抵抗性レベルを、植物変色スコアおよび植物高さ測定によって見積もった。植物変色および植物高さは以下のスケールに従って評価した。
グリホセートでの噴霧から1、2、3および4週間後における変色スコア
9=葉/幹変色無し
7=わずかな葉/幹変色
5=悪化した葉/幹変色
3=ひどく変色した植物または死滅しつつある植物
1=死滅した植物

植物高さの測定
グリホセートの噴霧前
グリホセートでの噴霧から1、2、3および4週間後
(房がある)成熟植物

2つの植物を、表6にリストした各事象(独立したトランスジェニックカルス)から温室に送った。植物1は種子生産のために維持し、グリホセートを噴霧しなかった。植物2は移植から14日後に4×グリホセート(1×グリホセート=26オンス/エーカー)で噴霧した。噴霧から7および14日後における4×噴霧でのT0植物変色スコアを表6および7に示す。房形成時における高さのデータを図14に示す。さらに実験を行い、そこでは、T6植物に6×グリホセートを噴霧した。噴霧から10日後における6×噴霧でのT0植物変色スコアを表8に示す。
(表6. 4×グリホセートでの処理から7日後における抵抗性スコア)
Figure 2010220617
(表7. 4×グリホセートでの処理から14日後における抵抗性スコア)
Figure 2010220617
(表8 6×グリホセートでの処理から10日後における抵抗性スコア)
Figure 2010220617
実施例14:GATはアシルトランスフェラーゼでもある。
プロピオニル基をプロピオニルCoAからグリホセートに移動させるGAT変種(B6(配列番号:7)、0 6D10(配列番号:448)、17−15H3(配列番号:601)、および20−8H12c(配列番号:817))の能力を、5mMグリホセートを含有する、またはグリホセートを含有しない反応混合物中でテストした。プロピオニルCoAは1mMで存在させた。30分後に、反応を停止し、遊離プロピオニルCoAの存在をDTNBの添加によって決定した。すべての変種は、プロピオニルCoAのグリホセート依存性加水分解を示した。これらの結果は、GATがアセチルトランスフェラーゼとしても機能することを示す。
実施例15:GAT導入遺伝子を発現するグリホセート抵抗性トウモロコシのT1実験
実施例13に記載された方法を用い、GAT変種導入遺伝子18−28D9b(配列番号:814)および17−15H3(配列番号:549)を発現するトウモロコシ植物を生産した。T1植物をグリホセート圃場耐性データの作成のために用いた。T1植物を、各事象につき、4つの異なるグリホセート噴霧処理(0×、4×、8×、および4×+4×)にて圃場で処理した。植物はV3およびV8で噴霧した。実施例13に記載したように、植物を処理から10日後に葉変色および植物高さ比較のためにスコア取りした。T1圃場噴霧データは、実施例13で報告した温室で先に得られた結果とよく相関した。T2種子をさらなる実験のために収集した。
実施例16:GATポリペプチドの熱安定性
A.GAT導入遺伝子を発現するグリホセート抵抗性トウモロコシのグリホセート耐性に対する温度変動の効果
実施例13に記載した方法を用い、GAT変種導入遺伝子10 4F2(配列番号:203)、17−15H3(配列番号:549)、および18−28T9b(配列番号:814)を発現するトウモロコシ植物を生産した。グリホセート耐性に対する温度の効果をT1植物において評価した。T1植物を涼/冷(日中14℃、夜間8℃、)、温(日中28℃、夜間20℃)および暑(日中37℃、夜間20℃)条件で成長させた。T1植物に4つの異なるグリホセート噴霧処理(0×、4×、6×、および8×)にて、V2で噴霧した。実施例13に記載したように、植物を葉変色および植物高さの比較のために処理から5および14日後にスコア取りした。視覚観察により、グリホセート耐性はテストした温度の範囲によって悪影響を受けないことが示された。
B.インビトロにおけるGAT活性に対する温度変動の効果
数個のGATポリペプチド(DS3(配列番号:8に対応する自然発生型GATポリペプチド)、6 6D5(配列番号:410)、17−15H3(配列番号:601)、20−8H12(配列番号:739)、22−13B12(配列番号:781)および401(配列番号:6に対応する自然発生型GATポリペプチド))のインビトロ熱安定性を、以下の方法に従って評価した。酵素を200μlストリップPCRチューブ(VWR, San Francisco,CA)に分配し、図17に示したように、30℃および60℃の間の種々の温度にて15分間、グラジエントサーモサイクラー(ML Research, Atertown,MA)中でインキュベートした。沈殿した蛋白質を遠心によって除去し、残存する可溶性蛋白質の生存酵素活性を、実施例7に記載したように、連続分光学的アッセイによって22℃で測定した。飽和濃度のグリホセート(DS3(配列番号:8)、401(配列番号:6)および6 6D5(配列番号:410)については10mM;17−15H3(配列番号:601)、20−8H12(配列番号:739)、および22−13B12(配列番号:781)については5mM、およびAcCoA(167μM))を用いた。
データを図17に示す。自然発生型(すなわち、野生型)GATポリペプチドDS3(配列番号:8)および401(配列番号:6)は、約42ないし約44℃までの温度における活性に関して安定に見えた。いずれかの生物に対して自然発生的でない(すなわち、野生型でない)GATポリペプチドは、約47℃ないし約54℃の範囲の温度で安定に見えた。
また、いくつかのGATポリペプチドの半減期を以下の手法に従って37.5℃で測定した。GATポリペプチド401(配列番号:6)、17−15H3(配列番号:601)、20−8H12(配列番号:739)、22−13B12(配列番号:781)、22−15B4(配列番号:946)および22−18C5(配列番号:795)を、25mMのHepes、pH7.2、10mMのKClおよび10%メタノールのマトリックス(「HKM」)中でインキュベートした。種々の時刻において、アリコットを取り出し、飽和濃度のグリホセート(401については20mM、残りについては5mM)およびAcCoA(167uM)を用い、実施例7に記載された連続分光学的アッセイを用いて22℃にて三連でアッセイした。各時点における標準誤差は平均して約2.9%であった。GAT活性をインキュベーション時間の関数としてプロットし、指数関数的崩壊についての曲線(y=e−x)(式中、yは酵素活性であって、xは時間で表した時間である)にデータをフィットさせ、それから半減期を計算した。データを以下の表9に示す。
(表9 37.5℃におけるGATポリペプチドの半減期)
Figure 2010220617
実施例17:GAT導入遺伝子を発現するグリホセート抵抗性大豆の生産
DuPont弾丸PDS1000/He機器を用いる粒子ガン衝撃の方法(Klein et al.(1987) Nature 327:70−73参照)を用いて、GAT変種導入遺伝子を発現する大豆植物を生産した。形質転換プロセスの間に用いた選択剤はヒグロマイシンであった。トランスジェニック事象で残ったヒグロマイシン選択マーカー遺伝子またはヒグロマイシン遺伝子いずれかを、当該分野で公知の方法によって切り出した。合成構成的プロモータ、GAT変種およびPinIIターミネーターにて、DNA断片を調製した。35S CaMVプロモータ、HPT遺伝子およびNOSターミネーターを含む選択マーカー遺伝子を、前記したように、GAT遺伝子変種と共に共衝撃させた。衝撃させた大豆胚形成性懸濁液組織を選択剤の不存在下で1週間培養した。胚形成性懸濁液組織を液体選択培地中に6週間入れた。推定トランスジェニック懸濁液組織をPCR分析のためにサンプリングして、GAT遺伝子の存在を測定した。推定トランスジェニック懸濁液培養組織を3週間選択培地中に維持して、植物再生用の十分な組織を得た。標準的な手法を用いて懸濁液組織を4週間成熟させ;成熟した体細胞胚を4ないし7日間乾燥し、次いで、2ないし4週間発芽誘導培地上に置いた。発芽した苗木を、順化のために、細胞パックトレイ中の土壌に3週間移した。グリホセート抵抗性の評価のために、苗木を温室中の10−インチ鉢に植えた。
GAT変種導入遺伝子を発現するトランスジェニック大豆のグリホセート抵抗性のレベルを測定するために。T0植物を温室中でグリホセート(Roundup ULTRA MAXTM)を噴霧した。植物抵抗性レベルを、植物変色スコアおよび植物高さの測定によって評価した。
グリホセートでの噴霧から2週間後における変色スコア
9=葉/幹変色無し
7=わずかな葉/幹変色
5=悪化した葉/幹変色
3=ひどく変色した植物または死滅しつつある植物
1=死滅した植物
1ないし4つの植物を各独立したトランスジェニック事象から温室に送った。事象当たりさらに1ないし2の植物を、種子生産用の制御された環境成長チャンバー中で成長させ、グリホセートを噴霧しなかった。土壌に移してから3ないし4週間後、温室植物に1×、2×または4×グリホセート(1×グリホセート=26オンス/エーカーRoundUpULTRA MAXTM)を噴霧した。2×および4×噴霧速度でのT0植物変色スコアを、各々、表10および表11に示す。
これらの結果は、PCR分析によって確認されるように、大豆がGAT遺伝子変種で効果的に形質転換されることを示す。GAT遺伝子変種を発現するトランスジェニック大豆は2×および4×噴霧速度にてグリホセートに対して抵抗性である。4×グリホセート噴霧で生き残る事象はいくらかわずかな葉変色を示すが、噴霧テストから2週間以内に、植物は回復し、正常な葉の形態を示す。
(表10 2×グリホセートでの処理から10日における抵抗性スコア)
Figure 2010220617
(表11 4×グリホセートでの処理から10日後における抵抗性スコア)
Figure 2010220617
実施例18:GATキネティックスに対する塩の効果
本発明のGAT酵素が意図したように用いられる(例えば、植物細胞)生理学的条件を良好に近似するために、本発明のいくつかのGAT酵素の活性を添加した塩の存在下で再度評価した。図15Aおよび15Bは、添加したKClの不存在下(陰影を付けない棒線)または20mM KClの存在下で(陰影を付けた棒線)いずれかでアッセイした、自然発生型GAT酵素GAT401(配列番号:6)、B6(配列番号:7)、およびDS3(配列番号:8)、および進化したGAT酵素0 6D10(配列番号:448)、10 4F2(配列番号:454)、18−28D9(配列番号:618)、17−15H3(配列番号:601)、17−10B3(配列番号:592)、20−8H12(配列番号:739)、20−16A3(配列番号:639)、および20−30C6(配列番号:683)についての、各々、動的パラメーターKおよびkcat/Kの比較を掲げる。実施例7に記載されたBradfordアッセイを用いて蛋白質濃度を測定した。KClの不存在下でのグリホセートに対するその極端に低いKのため、進化した酵素0 6D10、18−28D9および20−8H12についての動的パラメーターは、実施例3に記載された質量分析アッセイを用いてKClの不存在下で測定し、他方、(KClの不存在下または存在下いずれかにおける)すべての他の動的パラメーターは、実施例7に記載された連続分光学的アッセイを用いて測定した。誤差棒線は、利用可能な場合には、複数のアッセイの標準偏差を表す。図15Aは、アッセイ緩衝液への塩(20mM KCl)の添加が、グリホセートについてのK値を有意に増加させることを示す。該kcat値は比較的変化しないままであるか、あるいはわずかに増加し、正味の結果は、添加されたKClの不存在下におけるよりも20mM KClの存在下においてアッセイしたGAT酵素についてより低い観察されたkcat/K値である(図15B)。
実施例19:極端に高い活性を持つGAT酵素をコードするさらなる進化したGAT遺伝子
指向された分子進化のさらなる反復により、極端に高いGAT活性を呈する、例えば、先に記載したGAT酵素と比較して、グリホセートについての低下したK、増加したkcat、または増加したkcat/Kのような1つ以上の改良された特性を呈するGAT酵素をコードするさらに進化したgat遺伝子を生じた。
1mMグリホセートよりはむしろ5mMグリホセートを選択で用いた以外は、実施例8に記載されたように、さらに進化したgat遺伝子を、まず、最小M9培地中でE.coliにおける増殖につき選択した。蛋白質を前記実施例に記載したように精製した。
蛋白質濃度を205nmにおけるUV吸光度によって決定した。消光係数は、式E(mg ml−1cm−1)=27+120(A280/A205)=30.5に従い、Scoperによって記載された方法(1994;Protein Purification, Principles and Practice, Springer,New York)によって決定した。UV吸光度による定量に先立ち、NAP−5カラム(Amersham−Pharmacia Biotech)を用い、蛋白質溶液を50mM NaSOに緩衝液−交換した。
例示的さらに進化したgatコード配列は、各々、配列番号:833、835、837、839、841、843、845、847、849、851、853、855、857、859、861、863、865、867、869、871、873、875、877、879、881、883、885、887、889、891、893、895、897、899、901、903、905、907、909、911、913、915、917、919、921、923、925、927、929および931として本明細書中では確認されるアミノ酸配列を含むさらに進化したGAT酵素をコードする配列番号:832、834、836、838、840、842、844、846、848、850、852、854、856、858、860、862、864、866、868、870、872、874、876、878、880、882、884、886、888、890、892、894、896、898、900、902、904、906、908、910、912、914、916、918、920、922、924、926、928および930として本明細書中では確認される核酸配列を含む。いくつかのそのようなさらに進化したGAT酵素は、それらが同一条件下でアッセイした先に記載したGAT酵素と比較してグリホセートについての低下したK、増加したkcat、または増加したkcat/Kのような1つ以上の改良された特性を呈する点で極端に高いGAT活性を呈する。
図16A、16Bおよび16Cは、前記したようにUV吸光度を介して定量された蛋白質と20mM KClの存在下で連続分光高度アッセイを用いてアッセイされた、本発明のいくつかのさらに進化したGAT酵素の動的パラメータ(陰影を付けた棒線)に対するいくつかの先に記載したGAT酵素の、各々、動的パラメーターK、kcat、およびkcat・K(陰影を付けない棒線)の比較を掲げる。誤差棒線は、利用可能な場合、複数アッセイの標準偏差を表す。これらのアッセイ条件下では、自然発生型GAT酵素GAT401(配列番号:6)は約4mMのグリホセートについてのK、約5.4分―1のkcat、および約1.35mM−1−1のkcat/Kを呈した。これらの条件下でアッセイした場合、本発明のいくつかのさらに進化したGAT酵素(陰影を付けた棒線)は(約0.4mMおよび0.1mMの間のような)約0.4mM未満のグリホセートについてのK値、(約1000分−1および約2500分−1の間のような)少なくとも約1000分−1のkcat値、および(約4800mM−1−1および約8000mM−1−1の間のような)少なくとも約4800mM−1−1のkcat/K値の範囲を呈する。例えば、本発明のいくつかのさらに進化したGAT酵素は、これらのアッセイ条件下で、自然発生型GAT酵素GAT401よりも優れたkcat/Kの少なくとも約7000倍増加を呈する。
本発明のいくつかのさらに進化したGAT酵素は、位置27における、B1、Z1またはAアミノ酸残基;位置33における、NまたはGアミノ酸残基;位置46における、B2、Z4またはHアミノ酸残基;および位置93における、Rアミノ酸残基のような、先に記載したGATポリペプチドおよびGAT酵素で観察されない1つ以上のアミノ酸残基位置を含み;ここに、B1はA、I、L、M、F、W、YおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;B2はR、N、D、C、Q、E、G、H、K、P、SおよびTよりなる群から選択されるアミノ酸であり;Z1はA、I、L、MおよびVよりなる群から選択されるアミノ酸であり;およびZ4はR、HおよびKよりなる群から選択されるアミノ酸である。例えば、本発明のいくつかのさらに進化したGAT酵素は:位置27におけるAla(すなわち、Ala27);位置33におけるAsnまたはGly(すなわち、Asn33またはGly33);位置46におけるHis(すなわち、His46);および位置93におけるArg(すなわち、Arg93)のうちの1つ以上を含み、配列ナンバリングは、例えば、配列番号:907のそれに対応する。
配列/活性分析を行って、(高いkcat、低いKまたは双方によって発現される)高いkcat/Kと正に相関するアミノ酸残基を同定した。高いkcat/Kの正に相関するように見えるアミノ酸残基はGlu14、Asp32、Asn33、Gly38、およびThr62を含む(配列番号:907のそれに対応する)。さらなるGAT酵素は、これらの残基の1つ以上についてのコドンを、鋳型GATポリペプチドのコード配列の適当な位置(複数位置)に置き換えることによって構築することができる。例えば、さらなるGAT酵素は、コドン位置14におけるGlu、位置32におけるAsp、位置33におけるAsn、位置38におけるGly、および位置62におけるThrをコードするコドンの1つ以上を、前記した極端に高い活性を呈するさらに進化したGAT酵素の2つであるGAT 24−5H5(配列番号:845)またはGAT25−8H7(配列番号:907)のような鋳型ポリペプチドをコードするアミノ酸配列に置換されることによって作成された。各々、配列番号:916、918、920、922、924、926、928および930として確認される核酸によってコードされたR12G1(配列番号:917)、R12G2(配列番号:919)、R12G3(配列番号:921)、R12G4(配列番号:923)、R12G5(配列番号:925)、R12G6(配列番号:927)、R12G7(配列番号:929)、およびR12G8(配列番号:931)として本明細書中では確認される、このようにして作成された例示的さらに進化したGAT酵素は、鋳型ポリペプチドのそれと匹敵する極端に高いGAT活性を呈した。
実施例20:高いGAT活性に相関するアミノ酸
アミノ酸アスパラギン酸(Asp,D)、ヒスチジン(His,H)およびシステイン(Cys,C)は、種々のアセチルトランスフェラーゼ酵素の活性部位と会合していることが知られている。いずれかのそのような残基がGAT活性において役割を演じているかを決定するために、GAT20−3−C6(配列番号:683)のすべてのD、CおよびH残基を個々にアラニン(Ala,A)に突然変異させ、突然変異した酵素をN−アセチルグリホセート活性につきアッセイした。置換T34AおよびH41Aを含有する変種は未修飾酵素の活性の約2%ないし3%を保持したに過ぎず、他方、置換H138Aを含有する変種は実質的に測定可能なGAT活性を呈しなかった。他方、置換H138RおよびH138Sを含有する変種は(特に、6.84よりも大きなpHにおいて)低いが測定可能なGAT活性を保持し、これは、位置138におけるHis(および名目上ArgおよびSer)が活性−部位塩基として働くことができることを示唆する。
Figure 2010220617
実施例21:植物におけるGAT発現の改良
植物、動物および微生物は、遺伝子転写体の翻訳の間にアミノ酸取り込みの効率に影響する特異的コドン優先性を有することが知られている。稀なコドンは翻訳の間にtRNA動員で問題を引き起こし、これは、次いでコードされた蛋白質のより低い蓄積に導く。元の親gat遺伝子は、Bacillus licheniformisのような細菌からのものであり、それ自体は、植物における発現のための最適なコドン分布を有しないであろう。本発明の進化したgat遺伝子は植物において首尾よく発現されたが(例えば、前記実施例9、11、13および17参照)、植物における翻訳効率を増加させることによって蛋白質の生産を改良する機会が存在する。これを達成するための1つの方法は、コドンについて植物で頻繁ではなく用いられるgat コード配列における1つ以上のコドンを、植物においてより頻繁に用いられる同一アミノ酸(複数アミノ酸)についてのコドンに代えて置換することによるものであり、それにより、コードされた蛋白質の変化しない配列を持つgatコード配列にサイレント突然変異を生じさせる。
(例えば、Kazusa DNA Research Institute, Chiba,Japanによって維持されたウェブサイトから入手可能な)トウモロコシ、綿および大豆におけるコドン用法の頻度を示す表を比較して、一般に、単子葉植物または双子葉植物いずれかでより頻繁に、またはより低い頻度で利用されるコドンを示す以下の表(表13)を作成した。
Figure 2010220617
微生物遺伝子の植物発現を増加させるための第二の方法は、開始メチオニン残基近くのG+C含有量を増加させることである。植物における天然に存在するコード配列は、ATG開始コドンの直ぐ下流に2または3のGおよび/またはC残基を含有する傾向がある(Joshi et al.(1997) Plant Mol.Biol.35:993−1001)。1または2のCG−リッチコドンをATG開始コドンの直ぐ下流のgatコーディング領域に導入すると、より植物−様コード配列を生じさせることができ、このようにして、植物におけるその発現を増強させることができる。アラニンコドン(GCG)に代えての第二のコドン(イソロイシン、ATA)の置換の結果、未修飾酵素と比較して低下したkcatを持つIle2Ala変種が得られた。他方、コドン位置1におけるMetおよびコドン位置2におけるIleについてのコドンの間へのアラニンコドン(GCGまたはGCTいずれか)の挿入の結果、位置1におけるMetおよび位置2におけるIleの間に挿入されたAla残基を含有するGAT酵素をコードするGATコード配列が得られた。(位置1におけるMetに直ぐに続いて2つのAla残基の挿入を示す)22−15B4 M1MAAとして同定される、示されたMet1およびIle2の間に挿入された2つのアラニンを含有し、かつ蛋白質配列の配列番号:948を有する例示的GAT酵素変種は、未修飾酵素22−15B4(配列番号:789)と比較して低下したkcatを呈した。(位置1におけるMetに直ぐに続いてAla残基の挿入を示す)22−15B4 M1MAで示される、Met1およびIle2の間に挿入された1つのアラニンを含有し、蛋白質配列の配列番号:946を有する例示的GAT酵素は、未修飾酵素22−15B4と比較して実質的に改変されていないキネティックスを呈した。
植物におけるGAT発現を改良するための一般的戦略が開発された。進化したGATコード配列は、例えば、前記表に従い、植物でより頻繁に利用されるコドンに代えて植物で頻度が低く利用されるコドンで置き換えることによって改変することができる。(例えば、前記表に従うと)植物において頻度が低く利用されるコドンは一般には避けるべきである。このようにして、(少なくとも3つのコドン、少なくとも5つのコドン、または少なくとも10のコドンのような)少なくとも1つのコドンを、植物でより低い頻度で利用されるコドンからのGATコード配列において、植物でより頻繁に利用されるコドンに変化させることができる。置き換えられるコドンは、gatコード配列の(例えば、最初の10コドン内、最初の20コドン内、最初の50コドン内、または最初の100コドン内の)コード配列の5’末端に位置することができる。別法として、置き換えられるコドンは、gatコード配列の全体を通じて位置させることができる。より頻繁に利用されるコドンは、さらに、コード配列内のG+Cの、またはA+Tの(例えば、約5を超える、約6を超える、約7を超える、約8を超える、約9を超える、または約10を超えるような)、約5ないし10を超える連続出現を回避するように選択することができる。また、コード配列は、例えば、gatコード配列の直ぐ下流に、およびgatコード配列の開始Metコドンに隣接してAlaコドン(例えば、頻繁に利用されるAlaコドン)を挿入することによるなどして、ATG開始コドンの直ぐ下流に1または2のCG−リッチコドンを含むように改変することもできる。
表14は前記したように改変された例示的gatコード配列を掲げる。
Figure 2010220617
Figure 2010220617
T−DNA中のdMMV−gat−UBQ3カセットを持つ二元ベクターをエレクトロポレーションによってコンピテントなAgrobacterium tumefaciens株C58細胞に形質転換した(McCormac et al., Mol Biotechnol.9:155−159,1998)。LB+40ug/mlカナマイシンプレート上で28℃にて2日間増殖させた後、コロニーをLB+40ug/mlカナマイシン液体培地に接種し、28℃にて一晩振盪した。400gにおける10分間の遠心によってAgrobacterium細胞を収集し、次いで、初期培養容量と同等なある容量の10mM MgSOに再懸濁した。この細菌懸濁液を、1mlのプラスチックシリンジ(針無し)を用いてNicotiana benthamiana葉の細胞内空間に強制的に入れるか、または「浸透」させた。200ないし300μlの細菌懸濁液を各スポット(典型的には、浸透領域において3ないし4cm)、4以上のスポットを、植物に依然として付着した単一葉上に整列させることができた。いくつかの場合、浸透に先立って、gat−含有Agrobacterium株をgatを欠く第二のAgrobacterium株で5:1または10:1希釈した。この希釈工程は植物細胞におけるgat遺伝子の過剰発現を減少させる効果を有し、それにより、飽和を妨げ、変種および構築物の間の発現の差のより容易な可視化を可能とする。3日後、葉材料を粉砕し、水性緩衝液中に抽出し、遠心した。可溶性蛋白質を含有する上澄をSDS−PAGEに付し、ゲルをブロットし、抗GATポリクローナル抗体でプローブした。
GAT4620遺伝子を浸透させたタバコ葉に蓄積したGAT蛋白質のレベルは、未修飾GAT25−8H7/4618遺伝子で形質転換した葉に蓄積した蛋白質のレベルと匹敵するものであった。他方、GAT4621遺伝子を保有するタバコ葉は、未修飾GAT25−8H7/4618遺伝子を発現する葉と比較して、合計蛋白質のパーセントとして、約2倍大きいGAT蛋白質蓄積を呈した。
実施例22:GAT導入遺伝子を発現するグリホセート抵抗性ダイズのT1実験
実施例17に記載した方法を用い、GAT導入遺伝子18−28D9c(配列番号:824)を発現するダイズ植物を生産した。グリホセート噴霧T0植物からT1種子を収集した。Scotts,Marysville,OHから入手可能なRediEarth360培地中にて温室条件下でT1種子を発芽させ、V2ないしV3段階にて、実施例17に記載された方法にて、2×または4×グリホセート(Monsanto,St.Louis,MOから入手可能なRoundUp ULTRA MAXTM)いずれかを噴霧した。10日後に植物をスコア取りし、実施例17に記載したように葉変色スコアを取った。T1温室噴霧データは、T0植物段階における先の温室結果とよく相関した。T2種子をさらなる実験のために収集した。
実施例23:GATおよびHRA導入遺伝子を発現するグリホセートおよびスルホンアミド抵抗性ダイズの生産
GAT & HRA、アセト乳酸シンターゼ(米国特許第5,605,011号、第5,378,824号、第5,141,870号および第5,013,659号)遺伝子の高抵抗性対立遺伝子を発現するダイズ植物を、実施例17に記載された方法を用いて生産した。該HRA遺伝子は、形質転換用の選択マーカー遺伝子として用いた。選択剤は100ng/ml濃度のクロルスルフロンであった。選択マーカー遺伝子はGlycine max(米国2003/226166)からのS−アデノシル−L−メチオニンシンテターゼ(SAMS)プロモーター、Glycine maxからのHRAコード配列およびGlycine maxからのアセト乳酸シンターゼターミネーターよりなるものであった。選択マーカー遺伝子は、合成構成的プロモーター(米国特許第6,072,050号および第6,555,673号)またはトウモロコシヒストン2Bプロモーター(米国特許第6,177,611号)、GAT変種(18−28D9c(配列番号:824))およびPin IIターミネーター(Gyheung an et al.,Plant Cell 1:115:122(1989))よりなるGAT構築物に連結するか、またはそれで共−衝撃した。トランスジェニック植物は実施例17に記載したように創製された。グリホセート抵抗性の葉は、2×または4×グリホセート適用速度後に植物変色スコアを用い、実施例17に記載したように決定した。表15に示す結果は、GAT変種(18−28D9c(配列番号:824))を駆動する異なる構成的プロモーターはT0植物においてグリホセート抵抗性を付与することを示す。
(表15 4×グリホセートでの処理から10日後における抵抗性スコア)
Figure 2010220617
実施例24:GATおよびHRA導入遺伝子を発現するダイズのT1予備−発芽実験
実施例17に記載された実験から生じたT1種子を、温室中のタマシルトロームの鉢に植えた。鉢に、発芽前適用のクロリムロン、リムスルフロンまたはトリベヌロンで70gms a.i./ヘクタールの率の速度で直ちに噴霧した。発芽する植物を、実施例17に記載された植物変色スコアに基づいて噴霧適用から10日後に評価した。すべてのHARおよびGATは、9の速度でのすべての発芽前噴霧適用で生き残った(損傷無し)。これらの結果は、ダイズにおけるスルホンアミド化学に対する発芽前抵抗性を示す。
実施例25:GATおよびHRA導入遺伝子を発現するダイズのT1発芽後実験
実施例17に記載された実験から生じたT1種子を、温室中のRediEarth 360培地中で発芽させた。植物に、V2ないしV3段階(鉢植えから14日後)において、チフェンスルフロン、クロリムロン、リムスルフロンまたはトリベヌロン(各々、70、70、35、35gm a.i./ヘクタール)を噴霧した。実施例17に記載された植物変色スコアに基づいて、植物を適用から10日後に評価した。結果を表16に示す。
(表16 スルホンアミド化学での発芽後処理から10日後における抵抗性スコア)
Figure 2010220617
チフェンスルフロン噴霧後に植物変色等級を有する事象に、実施例17に記載された方法により、10日後にグリホセートの2×または4×適用いずれかを噴霧した。実施例17に記載された変色スコアに基づいて事象を評価した。すべてのチフェンスルフロン耐性事象は、7または8のスコアにてグリホセート噴霧から生き残った(結果は示さず)。これらの結果は、各々、70gm a.i./ヘクタールのチフェンスルフロンおよび2×グリホセートにおける、各々、HRAおよびGAT遺伝子によって付与された温室条件下でのグリホセート耐性とのチフェンスルフロン耐性の100%相関を示す。
実施例26:GAT導入遺伝子を発現するグリホセート抵抗性トウモロコシ植物のT3実験
実施例13に記載された方法を用い、GAT導入遺伝子20−H812(配列番号:738)および20−16A3(配列番号:638)を発現するトウモロコシ植物を生産した。実施例13に記載するように、10日後に植物をスコア取りし、葉変色スコアを取った。具体的には、V4葉段階にて植物に噴霧した。噴霧処理の適用の後、植物を等しい間隔およびスタンドカウントに間引きした。商業的に入手可能なNK603(Monsanto,St.Louis,MO)を対照として用いた。抵抗性スコアを表18に示す。処理から10日後に植物の高さの測定も行い、これを表18に示す。
(表18 グリホセートでの処理から10日後における抵抗性スコア)
Figure 2010220617
(表19 グリホセートでの処理から10日後における(インチで表した)植物の高さ)
Figure 2010220617
実施例27:GAT導入遺伝子を発現するグリホセート抵抗性トウモロコシのT3収率実験
実施例15からのT3種子を用いて、ハイブリッドについてのグリホセート圃場耐性データの作成のためにT3植物を創製した。実験は、スプリット−プロットデザインを用い、4複製にてViluco,Chileで行った。具体的には、3つのエントリーを含めた。エントリーの2つは、GAT変種導入遺伝子17−15H3(配列番号:549)を発現するトウモロコシ植物よりなるものであった。Monsantoから商業的に入手可能なグリホセート抵抗性対照NK603は第三のエントリーであった。すべてのエントリーを、圃場にて、各事象につき4つの異なるグリホセート噴霧処理(0×、V4における4×、V4における8×、およびV4における4×およびV8における4×)で処理した。実施例13に記載されているように、植物の高さの比較のために、植物を処理から10日後にスコア取りした。T3圃場噴霧データは、実施例15に報告された圃場で先に得られた結果とよく相関した。具体的には、1×および4×グリホセートで噴霧したすべてのエントリーは、高さが、未噴霧対照と同様であった。V4におけるより高い4×およびV3等級における4×では、GATエントリーは高さが一時的に12および17%の間まで戻り、NK603エントリーは6%戻った;しかしながら、(繁殖成熟の間の)季節の後半では、グリホセート処理エントリーの高さは未噴霧エントリーにおけると同一であった。さらに、グリホセート処理エントリー間の収率は、数字的にも、統計学的にも、未噴霧エントリーから低下しなかった(LSD0.05=11.8bu./エーカー、エントリー当たりの平均収率=243bu./エーカー)。同様の結果が、Johnston,IAおよびYork,NEに植えた同一事象のT2植物での予備的耕種学試験で観察された
(データは示さず)。
実施例28:GAT導入遺伝子を発現するグリホセート抵抗性トウモロコシのT2実験
実験はGAT陽性およびGAT陰性イソ−系で行った。GAT導入遺伝子18−28D9b(配列番号:814)、17−15H3(配列番号:549)、20−8H12(配列番号:738)、20−16A3(配列番号:638)を発現するトウモロコシ植物を、実施例17に記載された方法を用いて生産した。T2植物を調べた。GAT陽性T2植物にV4において1×(26 oz/A ULTRA MAXTM)を噴霧した。GAT陰性植物はV4においてPCRサンプリングした。GAT陽性植物を列から除いた。GAT陰性植物にはグリホセートを適用しなかった。植物を間引きして、各列内の植物間で等しい間隔を生じさせた。4回の反復試験を行った。各列の中央から収穫した5つの穂からの穀物を乾燥し、秤量した。表20に示すように、構築物のいずれについても、収率の低下は検出されなかった。
(表20 収率のデータ)
Figure 2010220617
実施例29:GATポリペプチドのアミノ酸基質
本発明のいくつかのGATポリペプチドのGAT活性を、多数のアミノ酸基質に関して評価した。GATポリペプチド、AcCoAおよびアミノ基質を、96−ウェルのポリスチレンプレートのウェル中にて、25mM Hepes、Ph6.8、10%エチレングリコール中でインキュベートした。30分後、500mMトリス、pH7.5中の30μlの10mM 5,5’−ジチオビス−2−ニトロベンゾエート(DTNB)の添加によって反応を停止した。2分後、Spectramax Plusプレートリーダー(Molecular Devices, Sunnyvale,CA)にて、吸光度を412nmで読んだ。
グリホセートに加え、自然発生型GATポリペプチド401(配列番号:6)(またはホスホセリンの場合には、B6(配列番号:7))は、12アミノ酸で検出可能な活性を呈した。自然発生型GATポリペプチドは、グリホセートにてよりも、L−アスパルテートにて同程度活性であり、L−セリンにて約4.7倍活性であり、およびホスホ−L−セリンにて約2倍活性であった。自然発生型GATポリペプチドと比較して、非−自然発生型GATポリペプチド17−15H3(配列番号:601)および25−8H7(配列番号:907)は、アスパルテートにて活性の40倍増加を呈したが、セリンおよびホスホセリンに関しては活性の喪失を呈した。
アスパルテートおよびセリンに加えて、1mMで存在する場合にグリホセートに対するものの3%以上にて自然発生型GATポリペプチドでの活性が以下のL−アミノ酸で観察された:ヒスチジン(10%)、チロシン(18%)、スレオニン(250%)、バリン(12%)、グルタメート(51%)、アスパラギン(27%)、グルタミン(32%)、アラニン(33%)、グリシン(21%)およびシステイン(50%)。他の蛋白質アミノ酸での活性は検出されないか、あるいは基質としてのグリホセートに対するGAT活性のそれの3%未満であった。L−アスパルテート(2mM)、L−アラニン(10mM)およびグリシン(すなわち、サルコシン、10mM)のN−メチル誘導体上の自然発生型GATポリペプチドに関しては検出可能な活性は観察されなかった。パーセンテージは、基質、グリホセートに対してのGATポリペプチドの活性に対するパーセント活性をいう。データのいくつかを以下の表21に示す。
(表21:グリホセート、アスパルテートおよびセリンに関するGAT活性)
Figure 2010220617
実施例30:GAT活性に対するpHの効果
野生型酵素B6(配列番号:7)およびGATポリペプチド17−15H3(配列番号:601)についてのkcatおよびKのpH最適値を、アッセイ緩衝液がある範囲のpH値に滴定された、50mM Hepesおよび10%エチレングリコールであった以外は実施例7に記載された分光学的アッセイを用いて決定した。蛋白質濃度は実施例19に記載されたUV吸光度アッセイによって決定した。Kおよびkcatに対するpHの効果をクローンB6(配列番号:7)および17−15H3(配列番号:601)について図18に示す。
これまでの発明は明確性および理解の目的で幾分詳細に記載してきたが、形態および詳細の種々の変形を本発明の真の範囲から逸脱することなくなすことができるのはこの開示を読めば当業者に明らかであろう。例えば、前記したすべての技術、方法、組成物、装置およびシステムは種々の組合せで用いることができる。本発明は、本明細書中に記載したすべての方法および試薬、ならびにこれらの新規な方法および試薬の生成物であるすべてのポリヌクレオチド、ポリペプチド、細胞、生物、植物、作物などを含むことを意図する。
本出願において引用したすべての刊行物、特許、特許出願、または他の書類は、あたかも各個々の刊行物、特許、特許出願、または他の書類がすべての目的で引用により個々に一体化されるように示される程度まで、すべての目的で引用してその全体を一体化させる。

Claims (16)

  1. トランスジェニック植物細胞であって、以下:
    (a)グリホセート−N−アセチルトランスフェラーゼ活性を有する第一のポリペプチドをコードする第一の異種ヌクレオチド配列;および
    (b)アセト乳酸シンターゼの高抵抗性対立遺伝子(HRA)をコードする第二のヌクレオチド配列
    を含み、該植物細胞は、該第一のポリペプチドを含まない同じ種、系統または品種の植物細胞と比較して、グリホセートに対する耐性を示す、トランスジェニック植物細胞。
  2. 前記植物細胞を含む植物が、前記第一のポリペプチドを含まない前記同じ種、系統または品種の植物の成長を阻害するために有効なレベルで適用されるグリホセートでの処理の後に、収率の低下を示さない、請求項1に記載のトランスジェニック植物細胞。
  3. 前記トランスジェニック植物が、アブラナ(Brassica)、アマ(Linum)、トウモロコシ(Zea)、ダイズ(Glycine)、およびワタ(Gossypium)からなる群より選択される属の農作物植物に由来する、請求項1または2に記載のトランスジェニック植物細胞。
  4. 前記トランスジェニック植物細胞が、エレウシン(Eleusine)、ドクムギ(Lollium)、ホウライチク(Bambusa)、アブラナ(Brassica)、ダクチリス(Dactylis)、モロコシ(Sorghum)、ペニセタム(Pennisetum)、トウモロコシ(Zea)、イネ(Oryza)、コムギ(Triticum)、ライムギ(Secale)、カラスムギ(Avena)、オオムギ(Hordeum)、サトウキビ(Saccharum)、コイクス(Coix)、ダイズ(Glycine)およびワタ(Gossypium)からなる群より選択される属の農作物植物に由来する、請求項1または2に記載のトランスジェニック植物細胞。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の植物細胞を含む、トランスジェニック植物またはトランスジェニック植物外植片。
  6. 請求項5に記載のトランスジェニック植物によって生成される、トランスジェニック種子。
  7. 農作物を含む圃場で雑草を制御するための方法であって、該方法は、以下:
    (a)以下:
    (i)グリホセート−N−アセチルトランスフェラーゼ活性を有する第一のポリペプチドをコードする第一の異種ヌクレオチド配列;および
    (ii)アセト乳酸シンターゼ(ALS)の高抵抗性対立遺伝子をコードする第二のヌクレオチド配列
    を含む農作物の種子または植物を、該圃場に植える工程;ならびに
    (b)該圃場における農作物および雑草に、該農作物に重大な影響を及ぼすことなく該雑草を制御するに十分な量の除草剤を適用する工程、
    を包含する、方法。
  8. 前記工程(b)が工程(a)の前に行われる、請求項7に記載の方法。
  9. 前記除草剤がグリホセートを含む、請求項7に記載の方法。
  10. 前記除草剤がスルホニル尿素除草剤を含む、請求項7に記載の方法。
  11. 前記スルホニル尿素除草剤がクロリムロン、クロルスルフロン、リムスルフロン、チフェンスルフロンまたはトリベヌロンのうち少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記除草剤がグリホセートおよびスルホニル尿素除草剤を含む、請求項7に記載の方法。
  13. 前記スルホニル尿素除草剤が、以下:
    (i)クロリムロン;
    (ii)クロルスルフロン;
    (iii)リムスルフロン;
    (iv)チフェンスルフロン;および
    (v)トリベヌロン;
    からなる群より選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記スルホニル尿素除草剤がトリベヌロンであり、前記工程(b)がさらに、前記圃場にチフェンスルフロンを適用する工程を包含する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記農作物の植物または種子が、アブラナ(Brassica)、アマ(Linum)、トウモロコシ(Zea)、ダイズ(Glycine)、およびワタ(Gossypium)からなる群より選択される属に由来する、請求項7〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記農作物の植物または種子が、エレウシン(Eleusine)、ドクムギ(Lollium)、ホウライチク(Bambusa)、アブラナ(Brassica)、ダクチリス(Dactylis)、モロコシ(Sorghum)、ペニセタム(Pennisetum)、トウモロコシ(Zea)、イネ(Oryza)、コムギ(Triticum)、ライムギ(Secale)、カラスムギ(Avena)、オオムギ(Hordeum)、サトウキビ(Saccharum)、コイクス(Coix)、ダイズ(Glycine)およびワタ(Gossypium)からなる群より選択される属に由来する、請求項7〜14のいずれか1項に記載の方法。
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WO2002036782A2 (en) * 2000-10-30 2002-05-10 Maxygen, Inc. Novel glyphosate n-acetyltransferase (gat) genes

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