JP2010217158A - 液晶表示パネルの検査方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶表示パネルを複数の撮像装置を用いて検査する場合に、撮像装置の台数をできる限り少なくして、かつ、視野角特性の影響をできるだけ少なくする。
【解決手段】検査対象の液晶表示パネル10は、矩形の表示画面12を有する。その矩形の各辺はX方向及びY方向に延びていて、表示画面の法線14に平行な方向はZ方向である。XZ平面内においては視野角特性が法線に対して対称的でありYZ平面内においては視野角特性が法線に対して非対称的である。Y方向に沿って並ぶ撮像装置40,42の台数は、X方向に沿って並ぶ撮像装置の台数よりも多い。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の撮像装置を用いて液晶表示パネルの画質不良を検査する方法及び装置に関するものである。
液晶表示パネルの画質不良(輝度ムラ、輝点欠陥、黒点欠陥など)を検査する方法は、作業員の目視による従来の検査方法から、撮像装置による自動検査方法へと移行しつつある。撮像装置を用いた検査で問題になることのひとつに液晶表示パネルの視野角特性の問題がある。TN(ツイスティッド・ネマティック)型の液晶表示パネルは、液晶の複屈折性を利用して画像表示を行うために、視線がパネルに対して垂直方向である場合と比較して、視線が上下方向に傾いた場合と、視線が左右方向に傾いた場合とでは、それぞれ、その傾斜角度によって表示のコントラストが異なっている。パソコン用の標準的な液晶表示パネルを考えると、その表示画面は横長の長方形であり(左右寸法が上下寸法よりも大きい)、左右方向の視線の傾斜に対しては視野角特性が表示画面の法線に対して対称的であり、上下方向の視線の傾斜に対しては視野角特性が表示画面の法線に対して非対称的である。この点を以下に説明する。
図2は直立に配置したTN型の液晶表示パネル10の左右方向の視野角特性を示した斜視図である。視野角とは、所定の測定条件において、所定値以上のコントラスト比が得られるような視線の傾斜角の範囲を指す。測定条件及びコントラスト比を変更すれば、同じ液晶表示パネルでも視野角の数値は異なる。図2は、中間調のデータを想定して、所定値以上のコントラスト比が得られるような角度範囲を示している。中間調のデータで視野角特性を測定すると、輝度100%のデータで測定する場合と比較して、視野角は狭くなる。表示画面12の左右方向(すなわち、表示画面の上辺及び下辺に平行な方向)をX方向、上下方向(すなわち、表示画面の左辺及び右辺に平行な方向)をY方向、表示画面12の法線14に平行な方向(すなわち、表示画面12に垂直な方向)をZ方向とすると、XZ平面16内での視野角特性は法線14に対して左右対称である。すなわち、法線14の方向から視線を右に傾斜させていったときに所定値以上のコントラスト比が得られる最大傾斜角度φ1と、左に傾斜させていったときに所定値以上のコントラスト比が得られる最大傾斜角度φ2とが実質的に等しい。
これに対して、上下方向の視野角特性は非対称的である。図3は図2と同様の斜視図であるが、上下方向の視野角特性を示している。YZ平面18内での視野角特性は法線14に対して上下非対称である。すなわち、法線14の方向から視線を上に傾斜させていったときに所定値以上のコントラスト比が得られる最大傾斜角度φ3と、下に傾斜させていったときに所定値以上のコントラスト比が得られる最大傾斜角度φ4とは異なっている。パソコン用のTN型の液晶表示パネルの場合、φ3が大きくてφ4が小さくなるように作られている。
TN型の液晶表示パネルにおいて、視野角特性が非対称になる理由を以下に説明する。図4はTN型の液晶表示パネルの視野角特性を説明する側面図であり、特に中間調データにおける視野角特性を示している。液晶表示パネルの2枚の基板20,22の間には液晶分子24が存在している。図4(A)は2枚の基板20,22の間に所定の電圧を印加した状態(ON状態)を示している。基板20,22から離れた液晶分子24は、電圧の影響を受けて、基板に対してほぼ垂直な方向を向く。基板の外側に配置した偏光素子との関係で、この状態のときは光が液晶表示パネルを透過しない。すなわち、画面が暗い。一方、図4(C)は2枚の基板20,22の間に電圧を印加しない状態(OFF状態)を示している。基板20,22から離れた液晶分子24は、基板に対してほぼ平行な方向を向いている。ただし、一方の基板20から他方の基板22に向かって、液晶分子24の向きは約90度だけねじれていく。この状態のときは光が液晶表示パネルを透過し、画面が明るい。いわゆる、ノーマリー・ホワイト・モードである。図4(B)は中間調データの状態を示している。2枚の基板20,22の間には中間の強度の電圧が印加されている。液晶分子24は途中まで立ち上がっている。この状態のときに表示画面に垂直な方向から液晶表示パネルを見ると、画面はグレーに見える。このとき、上に傾いた方向から見ると、液晶分子24はほぼ寝ている状態に見えるので、画面はグレーよりも明るく見える。逆に、下に傾いた方向から見ると、液晶分子24はほぼ立っている状態に見えるので、画面はグレーよりも暗く見える。このように、特に中間調データのときに、非対称の視野角特性が強調される。
上述のような視野角特性を有する液晶表示パネルを1台の撮像装置を用いて検査する場合を考える。図5(A)は液晶表示パネルの表示画面12と撮像装置の撮影領域28とを重ね合わせて示した正面図である。撮影領域28は表示画面12を完全に覆うだけの面積をもっている。表示画面12の法線方向から見て(すなわち、正面から見て)、撮像装置26の中心30(すなわち、撮像装置の受光面の中心)と表示画面12の中心は一致している。図5(B)は撮像装置26で撮影した表示画面12の撮影データの明るさを概略的に示したものである。表示画面12のすべての画素に同一の中間調データを表示させた場合、上下方向の中央付近ではグレーのデータ32となり、上端付近は中央付近よりも暗いデータ34となり、下端付近は中央付近よりも明るいデータ36となる。その理由は上述の通りである。
図6は図5(A)の状況を横から見た側面図である。図6(A)は撮像装置26の撮影領域28を横から見ている。液晶表示パネル10の表示画面12に対向するように撮像装置26を配置し、撮像装置26の撮影領域28内に液晶表示パネル26の表示画面12が入るように、液晶表示パネル10と撮像装置26との距離を設定する。図6(B)に示すように、表示画面12の上端と撮像装置26の中心30とを結ぶ線分38(視線に相当する。)は表示画面12の法線14に対して角度θ1だけ傾斜する。この角度θ1が図3の下側の最大傾斜角度φ4よりも大きくなると、所定のコントラスト比が得られなくなり、例えば表示画面中に輝点欠陥があったとしても、それを撮像装置で見分けることが難しくなる。一方、図6(B)において、表示画面12の下端と撮像装置26の中心30とを結ぶ線分40は表示画面12の法線14に対して角度θ2だけ傾斜する。この角度θ2が図3の上側の最大傾斜角度φ3よりも大きくなると、所定のコントラスト比が得られなくなる。TN型の液晶表示パネルの場合、φ4はφ3よりも小さいので、表示画面の上端付近で所定のコントラスト比が得られなくなり、上端付近で画質検査がうまくできないおそれがある。そして、液晶表示パネルのサイズが大きくなればなるほど、視野角特性に起因する検査不良の影響が大きくなる。
このような視野角特性に起因する検査不良を解消する方法として、撮像装置の数を増やすことが知られている。特開2000−81368号公報(特許文献1)に記載の液晶表示パネル検査方法は、液晶表示パネルの表示画面を複数の領域に分割して、その領域毎に別個の撮像装置で撮影することで、視野角特性の影響を少なくしている。具体的には、液晶表示パネルの表示画面を4つの領域に分割して、4台のカメラを用いてそれぞれの領域を撮影している。また、特開平7−27714号公報(特許文献2)に記載の表示パネル検査装置も、液晶表示パネルの表示画面を4つの領域に分割して、4台のカメラを用いてそれぞれの領域を撮影している。
特開2000−81368号公報 特開平7−27714号公報
撮像装置の台数を増やせば、確かに、視野角特性の影響は少なくなるが、撮像装置の台数を増やせば、それだけ、検査装置が高価なものになる。そこで、複数の撮像装置を使う場合に、撮像装置の台数をできる限り少なくして、かつ、視野角特性の影響をできるだけ少なくするような方法が望まれる。
本発明の目的は、点灯した液晶表示パネルを複数の撮像装置を用いて検査する場合に、撮像装置の台数をできる限り少なくして、かつ、視野角特性の影響をできるだけ少なくする検査方法及び装置を提供することにある。
本発明の検査方法が検査対象とする液晶表示パネルは、矩形の表示画面を有するものであり、その矩形の互いに直角に接する二つの辺にそれぞれ平行な方向をX方向及びY方向とし表示画面の法線に平行な方向をZ方向とした場合にXZ平面内においては視野角特性が前記法線に対して対称的でありYZ平面内においては視野角特性が前記法線に対して非対称的である。そして、本発明の検査方法は、液晶表示パネルを点灯して、その表示画面を複数の撮像装置を用いて撮影するものである。表示画面は撮像装置の台数と同数の部分領域に分割され、それらの部分領域と複数の撮像装置とが1対1に対応するように撮像装置で部分領域が撮影される。本発明で特徴的なことは、前記Y方向に沿って並ぶ撮像装置の台数が、前記X方向に沿って並ぶ撮像装置の台数よりも多いことである。例えば、Y方向に沿って並ぶ撮像装置の台数が2台であり、X方向に沿って並ぶ撮像装置の台数が1台である。あるいは、Y方向に沿って並ぶ撮像装置の台数が3台であり、X方向に沿って並ぶ撮像装置の台数が2台である。
すべての撮像装置について、前記部分領域の中心とそれに対応する撮像装置の中心とを結ぶ線分を前記法線に対して平行にすることができる。あるいは、少なくとも一つの撮像装置について、前記部分領域の中心とそれに対応する撮像装置の中心とを結ぶ線分を、前記YZ平面内において前記法線に対して視野角特性が良好な方向に傾斜させることができる。このように傾斜させる場合、前記法線の方向から見て、少なくとも一つの撮像装置の中心を表示画面のX方向に平行なひとつの辺の上にもってくることができる。また、前記法線に対する前記線分の傾斜角を2〜10度の範囲内にすることができる。
本発明の検査装置は、上述の検査方法の発明と同様の液晶表示パネルを検査対象としている。そして、点灯した液晶表示パネルの表示画面を撮影するために複数の撮像装置を備えている。この検査装置が特徴的なことは、前記Y方向に沿って並ぶ撮像装置の台数が、前記X方向に沿って並ぶ撮像装置の台数よりも多いことである。撮像装置は前記Y方向に移動可能にすることができる。
本発明によれば、複数の撮像装置を用いる場合に、液晶表示パネルの視野角特性の非対称性を考慮して、撮像装置を多く並べる方向を特定することにより、できるだけ少ない数の撮像装置を用いて、視野角特性の影響が少ない状態で液晶表示パネルの画質不良を検査することができる。
図1は本発明の検査方法におけるカメラの配置状態の第1実施例を示す斜視図である。 図2は直立に配置したTN型の液晶表示パネル10の左右方向の視野角特性を示した斜視図である。 図3は上下方向の視野角特性を示した図2と同様の斜視図である。 図4はTN型の液晶表示パネルの視野角特性を説明する側面図であり、特に中間調データにおける視野角特性を示している。 図5は液晶パネルを1台の撮像装置で撮影する状況を示す正面図である。 図6は図5(A)の状況を横から見た側面図である。 図7は図1の斜視図にXZ平面とYZ平面を加えたものである。 図8は図1の配置状態の正面図である。 図9は図1の配置状態の側面図である。 図10は本発明の検査方法の第2実施例についての図9と同様の側面図である。 図11は図10の配置状態の正面図である。 図12は本発明の検査方法の第3実施例についての図9と同様の側面図である。 図13は図12の配置状態の正面図である。 図14は液晶表示パネルの表示画面の撮影分割方法を示す説明図である。 図15は表示画面を2分割する別の方法(比較例)を示す正面図である。
図1は本発明の検査方法におけるカメラの配置状態の第1実施例を示す斜視図である。矩形の液晶表示パネル10はTN型であり、ユーザの使用状態を想定した直立状態(横長に配置して使用する状態)において、点灯状態で、図2と図3に示したような視野角特性を備えている。すなわち、左右方向の視線の傾斜に対しては視野角特性が表示画面12の法線に対して対称的であり、上下方向の視線の傾斜に対しては視野角特性が表示画面12の法線に対して非対称的である。表示画面12の左右方向(すなわち、表示画面の上辺62及び下辺64に平行な方向)をX方向とし、上下方向(すなわち、表示画面の左辺66及び右辺68に平行な方向)をY方向とし、表示画面12の法線14に平行な方向(すなわち、表示画面12に垂直な方向)をZ方向とすると、XZ平面内での視野角特性は表示画面12の法線に対して左右対称であり、YZ平面内での視野角特性は表示画面12の法線に対して上下非対称である。上辺62及び下辺64と、左辺66及び右辺68とは、互いに直角に接している。
液晶表示パネル10の表示画面12に対向するように2台のカメラ40,42を配置している。これらのカメラは本発明における撮像装置に相当し、具体的にはCCDカメラである。第1カメラ40と第2カメラ42はY方向に間隔を置いて配置されている。第1カメラ40の撮影領域44は表示画面12の上半分をかなりの余裕をもって覆っている。第2カメラ42の撮影領域46は表示画面12の下半分をかなりの余裕をもって覆っている。
図7は図1の斜視図にXZ平面とYZ平面を加えたものである。2台のカメラ40,42の中心は同一のYZ平面18内(すなわち、視野角特性が非対称な平面内)に存在する。一方、2台のカメラ40,42の中心は同一のXZ平面16内には存在しない。
図8は図1の配置状態の正面図である。正面から見て、表示画面12の上部領域の中心上に第1カメラ40の中心41が位置している。表示画面12の下部領域の中心上には第2カメラ42の中心43が位置している。第1カメラ40の撮影領域44は表示画面12の上部領域をかなりの余裕をもって覆っている。第2カメラ42の撮影領域46は表示画面12の下部領域をかなりの余裕をもって覆っている。2台のカメラ40,42は、視野角特性が非対称な方向、すなわちY方向に沿って間隔を置いて配置されている。視野角特性が対称な方向、すなわちX方向については、カメラの台数は1台だけである。このように、Y方向に沿って並ぶカメラの台数(この実施例では2台)をX方向に沿って並ぶカメラの台数(この実施例では1台)よりも多くすることが本発明の特徴である。これにより、カメラの台数をできるだけ少なくして、かつ、視野角特性に起因する検査不良を防ぐことができる。
図9は図1の配置状態の側面図である。図9(A)は2台のカメラ40,42の撮影領域44,46を横から見たものである。図9(B)は2台のカメラ40,42の視線の最大角度を示したものである。図9(B)において、液晶表示パネル10の表示画面12の上部領域(上半分の領域)についての撮影は第1カメラ40が担当している。表示画面12の高さ(上下方向の寸法)をHとすると、上部領域の中心48は、表示画面12の上端からH/4の地点にある。この中心48において表示画面12に対して法線を立てると、その法線上に第1カメラ40の中心41(受光面の中心)が位置している。上部領域の上端と第1カメラ40の中心41とを結ぶ線分50は、表示画面12の法線に対して角度θ1だけ傾斜している。カメラが1台の場合(従来技術)の図6(B)の角度θ1と比較すると、図9(B)における角度θ1は小さくなっている。したがって、この角度θ1が、図3の上側の最大傾斜角度φ3よりも小さくなり、上部領域の上端付近でも、所定のコントラスト比を確保できる。一方、上部領域の下端(表示画面12の上下方向の中点)と第1カメラ40の中心41とを結ぶ線分52は、表示画面12の法線に対して角度θ2だけ傾斜している。こちら側の角度θ2については、視野角特性が良好な側なので、コントラスト比は十分に確保されている。また、表示画面12の左右方向の視野角特性については、図2に示すように、視線が左右方向にかなり傾斜しても十分なコントラスト比が確保されているので、表示画面の右端及び左端であっても、検査不良が生じることはない。
図9(B)において、液晶表示パネル10の表示画面12の下部領域(下半分の領域)についての撮影は第2カメラ42が担当している。下部領域の中心54は、表示画面12の下端からH/4の地点にある。この中心54において表示画面12に対して法線を立てると、その法線上に第2カメラ42の中心43(受光面の中心)が位置している。第2カメラ42についての角度θ3及びθ4は第1カメラ40の角度θ1及びθ2と同様である。したがって、下部領域についても視野角特性の影響を受けることなく、第2カメラ42による検査ができる。このように、視野角特性が非対称となる方向に沿って2台のカメラ40,42を並べることで、視野角特性に起因する検査不良を解消できる。
図10は本発明の検査方法の第2実施例についての図9と同様の側面図である。図10(A)は図9(A)に対応していて、図10(B)は図9(B)に対応している。2台のカメラ40,42は、図9と比較して、表示画面12に対して上方に距離Sだけシフトしている。この実施例では距離Sは表示画面12の高さHの8分の1(すなわち、12.5%)である。表示画面12の上部領域の中心48と第1カメラ40の中心41とを結ぶ線分56は表示画面12の法線に対して角度α1だけ上方に傾斜している。すなわち、線分56は視野角特性が良好な方向に傾斜している。図3に示すように、視線が上方に傾斜する方向は、視野角特性が良好な方向である。その傾斜角α1は、シフト量Sと、表示画面12から第1カメラ40の受光面までの距離Dとによって定まる。例えば、表示画面12の高さHを280mmとすると、シフト量Sはその8分の1の35mmである。距離Dは例えば1000mmである。この場合、傾斜角α1は約2度である。
表示画面12の上部領域の上端と第1カメラ40の中心41とを結ぶ線分50は、表示画面12の法線に対して角度θ1だけ傾斜している。この角度θ1は、図9(B)におけるθ1よりも約2度だけ小さくなっている。これにより、図9(B)と比較して、上端付近での視野角特性の影響をより少なくできる。一方、上部領域の下端(表示画面12の上下方向の中点)と第1カメラ40の中心41とを結ぶ線分52は、表示画面12の法線に対して角度θ2だけ傾斜していて、こちら側の角度θ2は、図9(B)におけるθ2よりも約2度だけ大きくなっている。上方から見る側の角度θ2については、視野角特性が良好な側なので、θ2が増加しても、コントラスト比は十分に確保されている。
表示画面12の下部領域の撮影状況も上部領域と同様である。表示画面12の下部領域の中心54と第2カメラ42の中心43とを結ぶ線分58は表示画面12の法線に対して上方に角度α2だけ傾斜している。α2はα1に等しい。角度θ3はθ1に等しく、角度θ4はθ2に等しい。
図11は図10の配置状態の正面図である。図8と比較して、表示画面12に対して、2台のカメラ40,42の撮影領域44,46が全体として上方にH/8だけシフトしている。図8と比較すると、表示画面12の上部領域は、撮影領域44の比較的下側の部分によって撮影される。同様にして、表示画面12の下部領域は、撮影領域46の比較的下側の部分によって撮影される。
図12は本発明の検査方法の第3実施例についての図9と同様の側面図である。2台のカメラ40,42は、図9と比較して、表示画面12に対して上方に距離Sだけシフトしている。この第3実施例ではSは表示画面12の高さHの4分の1(すなわち、25%)であり、図10の第2実施例よりもシフト量が大きくなっている。正面から見て、第1カメラ40の中心41は表示画面12の上端に重なっている。表示画面12の上部領域の中心48と第1カメラ40の中心41とを結ぶ線分56は表示画面12の法線に対して角度α1だけ上方に傾斜している。図12における傾斜角α1は、図10における傾斜角α1の約2倍であり、例えば約4度である。
表示画面12の上部領域の上端と第1カメラ40の中心41とを結ぶ線分50は、表示画面12の法線と平行である。すなわち、角度θ1は0度である。これにより、図10(B)と比較して、上端付近での視野角特性の影響をさらに少なくできる。一方、上部領域の下端(表示画面12の上下方向の中点)と第1カメラ40の中心41とを結ぶ線分52は、表示画面12の法線に対して角度θ2だけ傾斜していて、こちら側の角度θ2は、図10(B)におけるθ2よりもさらに約2度だけ大きくなっている。上方から見る側の角度θ2については、視野角特性が良好な側なので、θ2が増加しても、コントラスト比は十分に確保されている。第1カメラ40の中心41が表示画面12の上端(上辺)に一致しているので、表示画面の上部領域のすべての画素は、正面方向または上方に傾斜した方向から撮影されることになる。これにより、下方に傾斜する方向から撮影されることがなくなり、視野角特性の劣る方向からの撮影を避けることができる。
表示画面12の下部領域の撮影状況も上部領域と同様である。表示画面12の下部領域の中心54と第2カメラ42の中心43とを結ぶ線分58は表示画面12の法線に対して上方に角度α2だけ傾斜している。α2はα1に等しい。角度θ3は0度であり、角度θ4はθ2に等しい。
図13は図12の配置状態の正面図である。図8と比較して、表示画面12に対して、2台のカメラ40,42の撮影領域44,46が全体として上方にH/4だけシフトしている。図8と比較すると、表示画面12の上部領域は、撮影領域44のほぼ下半分によって撮影される。同様にして、表示画面12の下部領域は、撮影領域46の下半分によって撮影される。図13において、正面から見て、第1カメラ40の中心41が表示画面12の上端(上辺)に一致しているのがわかる。第2カメラ42の中心43は表示画面12の中心と一致している。
図10に示す角度α1,α2の好ましい数値は、図3に示す視野角特性の非対称性に依存する。同じ液晶表示パネルでも、検査に用いる中間調データの輝度によっても視野角特性が異なるので、角度α1,α2の好ましい数値は、液晶表示パネルとその検査条件に依存する。一般的なTN型の液晶表示パネルの場合、角度α1,α2は2〜10度の範囲内にするのが好ましい。図10の実施例ではα1=α2=約2度であり、図12の実施例ではα1=α2=約4度である。
図14は液晶表示パネルの表示画面の撮影分割方法を示す説明図である。図14(A)は複数のカメラを用いる場合の従来の分割方法を示している。従来方法では、カメラを1台よりも多くする場合には、1台から4台に増やしている。この点は上述の特許文献1及び特許文献2に記載の通りである。表示画面を4個の部分領域R1,R2,R3,R4に分割し、そのそれぞれを別個のカメラで撮影することになる。X方向とY方向とで表示画面を2分割するので、カメラを複数台にする場合の最小台数は4台になる。これに対して、本発明では、図14(B)に示す通り、視野角特性が非対称になる方向(Y方向、すなわち上下方向)だけを2分割して、R1とR2の二つの部分領域にしている。視野角特性が対称になる方向(X方向、すなわち左右方向)では分割していない。このようにすることで、カメラの台数は2台で済む。視野角特性が非対称になる方向だけで検査不良が問題になるので、その方向でカメラの台数を増やすだけで、検査不良の問題を解消できる。図14(C)は、従来方法において、4台よりもさらにカメラの台数を増やしたものである。この場合、液晶表示パネルを上下方向及び左右方向に3分割するので、9個の部分領域R1〜R9に分割されて、カメラの台数は9台になる。これに対して、本発明では、図14(B)よりもカメラの台数を増やすには、図14(D)に示すように、Y方向を3分割することになり、Y方向のカメラ台数は3台になる。X方向のカメラ台数は、Y方向のカメラ台数よりも少なくて済み、1台または2台になる。図14(B)ではX方向のカメラ台数を2台にしており、部分領域はR1〜R6の6個になって、カメラは6台で済む。
図1において、2台のカメラ40,42はY方向、すなわち矢印60で示す方向に移動可能である。カメラをY方向に動かすことで、図10(B)における角度α1,α2を変更することができる。α1とα2は互いに異なる角度にすることも可能である。さらに、検査する液晶表示パネルのサイズが変更された場合は、そのサイズに合わせてカメラ40,42の位置を変更する必要があり、カメラ40,42をY方向に移動することで、そのような位置変更が可能である。
図1において、2台のカメラ40,42はZ方向、すなわち矢印61で示す方向にも移動可能である。カメラをZ方向に動かすことで、液晶表示パネルの大きさに合わせて、液晶表示パネルとカメラとの距離を変更することができる。すなわち、液晶表示パネルが大きい場合は、液晶表示パネルとカメラとの距離を離し、逆に、液晶表示パネルが小さい場合は距離を近づけることができる。これにより、パネルの大きさにかかわらず、カメラによる撮影分解能を一定にすることができる。
図15は表示画面を2分割する別の方法(比較例)を示している。この場合、横長の表示画面12に対して、2台のカメラ40,42をX方向に並べている。そして、それぞれのカメラの撮影領域44,46(長方形であると仮定している)が縦長になるように2台のカメラの姿勢を変えている。こうすることで、長方形の表示画面12に対して、撮影領域ができるだけ無駄にならないように2台のカメラ40,42を配置できる。本発明の実施例である図11と比較すると、図15の比較例は、撮影領域44,46が無駄にならずに、撮影画像の分解能の観点からは効率的である。しかしながら、図15の比較例では、視野角特性の非対称性に起因する検査不良の問題は一向に改善されていない。ゆえに、このようなカメラ配置は、4台よりもカメラの台数を少なくできても、本発明の効果は得られない。
10 液晶表示パネル
12 表示画面
14 法線
16 XZ平面
18 YZ平面
20,22 基板
24 液晶分子
26 撮像装置
28 撮影領域
30 撮像装置の中心
32 グレーのデータ
34 暗いデータ
36 明るいデータ
38 線分
40 第1カメラ
41 第1カメラの中心
42 第2カメラ
43 第2カメラの中心
44 第1カメラの撮影領域
46 第2カメラの撮影領域
48 上部領域の中心
50 上部領域の上端と第1カメラの中心とを結ぶ線分
52 上部領域の下端と第1カメラの中心とを結ぶ線分
54 下部領域の中心
56 上部領域の中心と第1カメラの中心とを結ぶ線分
58 下部領域の中心と第2カメラの中心とを結ぶ線分
60 カメラのY方向への移動
61 カメラのZ方向への移動
62 上辺
64 下辺
66 左辺
68 右辺

Claims (11)

  1. 矩形の表示画面を有し、前記矩形の互いに直角に接する二つの辺にそれぞれ平行な方向をX方向及びY方向とし前記表示画面の法線に平行な方向をZ方向とした場合にXZ平面内においては視野角特性が前記法線に対して対称的でありYZ平面内においては視野角特性が前記法線に対して非対称的であるような液晶表示パネルを点灯して、その表示画面を検査する方法において、
    前記表示画面を複数の撮像装置を用いて撮影するものであり、
    前記表示画面を前記撮像装置の台数と同数の部分領域に分割して、それらの部分領域と前記複数の撮像装置とが1対1に対応するように前記撮像装置で前記部分領域を撮影するものであり、
    前記Y方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数が、前記X方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数よりも多いことを特徴とする検査方法。
  2. 請求項1に記載の検査方法において、すべての前記撮像装置について、前記部分領域の中心とそれに対応する前記撮像装置の中心とを結ぶ線分が前記法線に平行であることを特徴とする検査方法。
  3. 請求項1に記載の検査方法において、少なくとも一つの前記撮像装置について、前記部分領域の中心とそれに対応する前記撮像装置の中心とを結ぶ線分が、前記YZ平面内において前記法線に対して視野角特性が良好な方向に傾斜していることを特徴とする検査方法。
  4. 請求項3に記載の検査方法において、前記法線の方向から見て、少なくとも一つの前記撮像装置の中心が前記表示画面のX方向に平行なひとつの辺の上に位置していることを特徴とする検査方法。
  5. 請求項3に記載の検査方法において、前記法線に対する前記線分の傾斜角は2〜10度の範囲内であることを特徴とする検査方法。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の検査方法において、前記Y方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数が2台であり、前記X方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数が1台であることを特徴とする検査方法。
  7. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の検査方法において、前記Y方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数が3台であり、前記X方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数が2台であることを特徴とする検査方法。
  8. 矩形の表示画面を有し、前記矩形の互いに直角に接する二つの辺にそれぞれ平行な方向をX方向及びY方向とし前記表示画面の法線に平行な方向をZ方向とする場合においてXZ平面内においては視野角特性が前記法線に対して対称的でありYZ平面内においては視野角特性が前記法線に対して非対称的であるような液晶表示パネルを点灯して、その表示画面を検査する装置において、
    前記表示画面を撮影する複数の撮像装置を備えていて、
    前記Y方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数が、前記X方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数よりも多いことを特徴とする検査装置。
  9. 請求項8に記載の検査装置において、前記撮像装置が前記Y方向に移動可能であることを特徴とする検査装置。
  10. 請求項8または9に記載の検査装置において、前記Y方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数が2台であり、前記X方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数が1台であることを特徴とする検査装置。
  11. 請求項8または9に記載の検査装置において、前記Y方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数が3台であり、前記X方向に沿って並ぶ前記撮像装置の台数が2台であることを特徴とする検査装置。
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