JP2010216373A - Inlet guide vane - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、主として自動車に搭載される内燃機関いわゆるエンジンの過給機に用いられるインレットガイドベーンに関する。 The present invention relates to an inlet guide vane used mainly for an internal combustion engine mounted on an automobile, a so-called supercharger of an engine.
自動車に搭載されるエンジンの過給機を対象としたインレットガイドベーンは、過給機におけるコンプレッサの上流側に配置されて該コンプレッサに流れる空気流を調整する。この種のインレットガイドベーンの従来例としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。なお、図13はインレットガイドベーンを示す断面図である。
図13に示すように、インレットガイドベーン(特許文献1における「空気流旋回機構」が相当する)200は、過給機のケーシング201におけるコンプレッサホイール(同「羽根車」)202と同芯状の空気入口203の壁部204に、複数(図13では2個)のガイドベーン部材205を開閉可能に設けている。また、ガイドベーン部材205は、空気入口203の壁部204に対して径方向の軸線回りに回転可能に設けられる軸部206と、その軸部206に一体的に設けられたベーン部(同「案内羽根」)207とを有している。さらに、空気入口203の中心部すなわち複数のガイドベーン部材205のベーン部207の相互間に整流体208を設けている。なお、整流体208は、空気入口203内に支板209により支持されている。
An inlet guide vane for a supercharger of an engine mounted on an automobile is arranged on the upstream side of the compressor in the supercharger and adjusts the air flow flowing through the compressor. As a conventional example of this type of inlet guide vane, there is one described in Patent Document 1, for example. FIG. 13 is a cross-sectional view showing the inlet guide vane.
As shown in FIG. 13, an inlet guide vane (corresponding to “air flow swirl mechanism” in Patent Document 1) 200 is concentric with a compressor wheel (“impeller”) 202 in a
前記従来例において、ガイドベーン部材205の組付けに際し、空気入口203の壁部204に対して、ガイドベーン部材205の軸部206が空気入口203の中心部側から径方向外方へ向けて組付けられる。また、ガイドベーン部材205の軸部206とベーン部207とが、同一軸線205L上に形成されている。したがって、壁部204に1個目のガイドベーン部材205を組付けた後に、そのガイドベーン部材205のベーン部207に後付けのガイドベーン部材205のベーン部207が干渉しやすく、ガイドベーン部材205の組付性が悪いという問題点があった。また、ガイドベーン部材205のベーン部207同士の干渉を避けるために、ベーン部207の軸方向長さ(図13において上下方向長さ)が短くならざるを得ないことから、ガイドベーン部材205の組付け完了後に、空気入口203の中心部すなわち対向するベーン部207の相互間に空間部分が形成されることになる。この空間部分は空気の逃げ道となるため、その空間部分を塞ぐように整流体208が必要になるという問題点があった。
本発明が解決しようとする課題は、従来例で必要とされた整流体を省略しながらも、ガイドベーン部材の組付性を向上することのできるインレットガイドベーンを提供することにある。
In the conventional example, when the
The problem to be solved by the present invention is to provide an inlet guide vane that can improve the assemblability of the guide vane member while omitting the rectifying member required in the conventional example.
前記課題は、特許請求の範囲の各請求項に記載された構成を要旨とするインレットガイドベーンにより解決することができる。
すなわち、請求項1に記載されたインレットガイドベーンによると、ガイドベーン部材のベーン部が軸部の軸線の径方向にオフセットされている。したがって、空気通路形成部材に対するガイドベーン部材の組付け時において、ベーン部を空気通路の軸方向に沿う方向に向けるとともに対向するベーン部同志を合欠き状に組合わせることにより、ベーン部同志の干渉を回避することができる。これとともに、ベーン部の軸方向長さを長く設定することが可能で、空気の逃げ道となる空間部分を狭小化することができる。このため、従来例で必要とされた整流体を省略しながらも、ガイドベーン部材の組付性を向上することができる。
The above-mentioned subject can be solved by an inlet guide vane which makes a summary the composition indicated in each claim of a claim.
That is, according to the inlet guide vane described in claim 1, the vane portion of the guide vane member is offset in the radial direction of the axis of the shaft portion. Therefore, when assembling the guide vane member to the air passage forming member, the vane portions are directed in the direction along the axial direction of the air passage and the opposing vane portions are combined in a notch shape, thereby interfering with the vane portions. Can be avoided. At the same time, the length of the vane portion in the axial direction can be set long, and the space portion serving as an air escape path can be narrowed. For this reason, the assembly | attachment property of a guide vane member can be improved, omitting the rectifier required by the prior art example.
また、請求項2に記載されたインレットガイドベーンによると、ガイドベーン部材のベーン部において、空気通路の上流側に向けられる上流側半部とその下流側に向けられる下流側半部とが非対称形状に形成されている。したがって、ベーン部の上流側半部と下流側半部に対する空力中心をずらすことができる。このため、例えばベーン部に対する空力中心を下流側へずらすことにより、ベーン部のフラッタ等の共振を防止することができる。 According to the inlet guide vane described in claim 2, in the vane portion of the guide vane member, the upstream half directed toward the upstream side of the air passage and the downstream half directed toward the downstream side thereof are asymmetrical. Is formed. Therefore, the aerodynamic center with respect to the upstream half part and downstream half part of a vane part can be shifted. For this reason, for example, resonance of flutter or the like of the vane portion can be prevented by shifting the aerodynamic center with respect to the vane portion to the downstream side.
また、請求項3に記載されたインレットガイドベーンによると、ガイドベーン部材を閉じる際にベーン部が空気通路の軸線に直交する平面上に位置する手前側位置に閉位置が設定されている。したがって、ガイドベーン部材の閉位置において、空気流を旋回流にしながらも、所定の空気流量を得ることができる。 According to the inlet guide vane described in claim 3, when the guide vane member is closed, the closed position is set at the near side position where the vane portion is located on a plane perpendicular to the axis of the air passage. Therefore, at the closed position of the guide vane member, a predetermined air flow rate can be obtained while turning the air flow into a swirl flow.
また、請求項4に記載されたインレットガイドベーンによると、ガイドベーン部材を圧力式アクチュエータにより開閉駆動する構成としている。したがって、一般に安価で車両への搭載性の良い圧力式アクチュエータを用いて、ガイドベーン部材を開閉駆動させることができる。
According to the inlet guide vane described in
また、請求項5に記載されたインレットガイドベーンによると、ガイドベーン部材を開閉駆動するアクチュエータのハウジング部と空気通路の通路壁部とが樹脂で一体に形成されている。したがって、部品点数及び組付工数を削減することができる。また、樹脂材料を用いることにより、空気通路の通路壁面の面粗度を金属材料に比べて容易に小さくすることが可能である。なお、通路形成部材に一体形成するハウジング部は、アクチュエータのハウジングにおける少なくとも一部を形成するものであればよい。 According to the inlet guide vane described in claim 5, the housing portion of the actuator for opening and closing the guide vane member and the passage wall portion of the air passage are integrally formed of resin. Therefore, the number of parts and the number of assembly steps can be reduced. Further, by using a resin material, the surface roughness of the passage wall surface of the air passage can be easily reduced as compared with a metal material. The housing part integrally formed with the passage forming member may be any part that forms at least a part of the housing of the actuator.
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings.
本発明の一実施例を説明する。本実施例では、自動車用エンジンのターボ過給装置に用いられるインレットガイドベーンを例示する。説明の都合上、ターボ過給装置の概略を説明した後、インレットガイドベーンを説明する。なお、図1はターボ過給装置を示す概略図である。
図1に示すように、ターボ過給装置10は、ターボ過給機12とインレットガイドベーン14とを備えている。ターボ過給機12は、コンプレッサ16とタービン17とを備えている。コンプレッサ16は、自動車用のエンジン19の吸気通路20の途中に介在されている。また、タービン17は、同エンジン19の排気通路21の途中に介在されている。コンプレッサ16内に回転可能に設けられたコンプレッサホイール23と、タービン17内に回転可能に設けられたタービンホイール24とが軸25により同軸上に連結されている。エンジン19の排気通路21を流れる排気ガスでタービンホイール24が回転されるにともない、コンプレッサホイール23が回転される。これにより、吸気通路20を流れる空気(吸気)が圧縮されることにより高圧化され、エンジン19の燃焼室27内へ供給される。また、インレットガイドベーン14は、ターボ過給機12におけるコンプレッサ16に流れる空気流を調整する。
An embodiment of the present invention will be described. In this embodiment, an inlet guide vane used in a turbocharger for an automobile engine is illustrated. For convenience of explanation, after explaining the outline of the turbocharger, the inlet guide vane will be explained. FIG. 1 is a schematic view showing a turbocharger.
As shown in FIG. 1, the
次に、インレットガイドベーン14を説明する。なお、図2はインレットガイドベーンを示す斜視図、図3は同じく正面図、図4は同じく左側面図、図5は同じく右側面図、図6は図3のVI−VI線矢視断面図、図7は図5のVII−VII線矢視断面図、図8はインレットガイドベーンを開状態で示す正面図、図9はボデー本体を含む樹脂製の部材を分解して示す斜視図である。
図2に示すように、インレットガイドベーン14は、ボデー本体30(図9参照)とガイドベーン部材32と連動機構34とアクチュエータ36とを備えている。なお、説明の都合上、図3を基準として上下左右を定めることにする。
Next, the
As shown in FIG. 2, the
図9に示すように、前記ボデー本体30は、例えば樹脂製で、前後方向に貫通する中空円筒状の空気通路39を形成する通路壁部38を有している。通路壁部38の前端部には、外周に張り出す前側のフランジ部41が形成されている(図6参照)。また、通路壁部38の後端部には、外周に張り出す複数(図6では3個を示す)の後側のフランジ部42が前後方向(図6において上下方向)に並列状に形成されている。隣り合う後側のフランジ部42の間には環状溝43が形成されている。また、前側のフランジ部41と最前列の後側のフランジ部42との間において、通路壁部38の外周面には、複数(本実施例では上下左右の計4個を示す)の円筒状の軸受ボス部45が等間隔(すなわち90°間隔)で形成されている(図7及び図9参照)。軸受ボス部45内は軸孔46となっており、通路壁部38を径方向に貫通している。
As shown in FIG. 9, the body
前側のフランジ部41と最前列の後側のフランジ部42との間において、通路壁部38の外周面には、相反する径方向外方へ突片状に突出する左右一対の取付部48が形成されている(図2及び図9参照)。左側の取付部48は左側の軸受ボス部45と上側の軸受ボス部45との間に配置されており、右側の取付部48は右側の軸受ボス部45と下側の軸受ボス部45との間に配置されている(図7参照)。両取付部48には、前後方向に貫通するボルト挿通孔49が形成されている。両取付部48の前端面は、通路壁部38(前側のフランジ部41を含む)の前端面と同一面をなしている(図3参照)。また、右側の取付部48の後端面は、最前列の後側のフランジ部42の前端面に対して所定の隙間を隔てて近接されている(図6参照)。また、前記ボデー本体30の外周部には、右側の取付部48の後端面と同一平面をなすガイド面51が形成されている(図4、図5及び図9参照)。また、通路壁部38の右肩部上には、柱状のアーム部53を介してロワーカバー部54が一体に形成されている(図9参照)。ロワーカバー部54は、有底円筒状に形成されている。また、ボデー本体30は、ロワーカバー部54及びアーム部53を含めて樹脂で一体に形成されている。すなわち、ボデー本体30は、樹脂成形による一体成形品となっている。なお、ロワーカバー部54は本明細書でいう「アクチュエータのハウジング部」に相当する。また、ボデー本体30の通路壁部38は本明細書でいう「空気通路形成部材」に相当する。
Between the
図7に示すように、前記ボデー本体30の各軸受ボス部45には、計4個の前記ガイドベーン部材32が回動により開閉可能に設けられている。なお、図10はガイドベーン部材を示す正面図、図11は同じく左側面図、図12は同じく平面図である。
図10に示すように、ガイドベーン部材32は、例えば、樹脂製で、一端に頭部57を有する軸部56と、その頭部57に一体に形成された三角形板状のベーン部59とを有している。軸部56の先端部(図10において下端部)には、二面幅部61が形成されている(図11参照)。また、ベーン部59は、軸部56の軸線56Lに対して径方向にオフセットされている。すなわち、軸部56の軸線56Lとベーン部59の板厚59tの中心面59aとの間にオフセット量f1が設定されている(図11及び図12参照)。オフセット量f1は、例えば、ベーン部59の板厚59tの2分の1±αである。
また、ベーン部59の頂部59bは、板厚59tの中心面59aに直交しかつ軸部56の軸線56Lを通る一平面59c上又は該平面59cに近接する位置に設定されている(図10及び図12参照)。また、ベーン部59は、平面59cを基準として非対称形状に形成されている(図10参照)。すなわち、平面59cを中心とする片半部63の面積(頂角)よりも残りの片半部64の面積(頂角)が大きくなるように形成されている。
また、ベーン部59の底辺59dは、前記空気通路39の通路壁面に対応する円弧状に形成されている。
As shown in FIG. 7, a total of four
As shown in FIG. 10, the
Further, the
The bottom 59 d of the
前記ガイドベーン部材32の軸部56は、前記通路壁部38の軸孔46に対して空気通路39の中心部側から挿通により組付けられる。そして、順次、ガイドベーン部材32の軸部56が各軸孔46にそれぞれ挿入される。このガイドベーン部材32の組付けに際しては、それぞれのガイドベーン部材32のベーン部59を空気通路39の軸方向に沿う方向に向けた状態で行う(図8参照)。すなわち、ベーン部59の小面積側の片半部63を前方(上流側、図8において紙面表方)に向け、その大面積側の片半部64を後方(下流側、図8において紙面裏方)に向けた状態で行う。これにより、対向するベーン部59同志を合欠き状に組合わせることにより、ベーン部59同志の干渉を回避することができる(図8中、二点鎖線59参照)。また、ガイドベーン部材32の軸部56が軸孔46に挿入された状態では、頭部57が空気通路39の通路壁面に当接又は近接する。
The
図6及び図7に示すように、前記各軸受ボス部45内には、前記各ガイドベーン部材32の軸部56がそれぞれ軸受66を介して回転可能に支持されている。また、各軸受ボス部45の外端部内には、軸受ボス部45と軸部56との間をそれぞれシールするオイルシールからなるシール部材68が設けられている。また、ベーン部59が小面積側の片半部63を前方(図6において下方)に向け、その大面積側の片半部64を後方(図6において上方)に向けた状態で、空気通路39の軸方向に沿った状態を開位置(全開位置)に設定している(図6中、二点鎖線59参照)。このため、小面積側の片半部63を上流側半部63といい、その大面積側の片半部64を下流側半部64という。
As shown in FIGS. 6 and 7, the
また、前記ベーン部59が前記空気通路39の軸線39L(図6参照)に直交する平面上に位置する手前側位置、詳しくは開位置から80°の位置に閉位置(全閉位置)が設定されている(図6中、実線59参照)。なお、本実施例では、閉位置においてガイドベーン部材32の軸部56の端面(二面幅部61側の端面)に向かって左回り方向(図4及び図5中、矢印Y1参照)を開き方向とし、また開位置において同じく右回り方向(図4及び図5中、矢印Y2参照)を閉じ方向としている。なお、図示しないが、固定側部材と可動側部材との相互の当接によって、ガイドベーン部材32の閉位置及び/又は開位置を規定するストッパ機構が設けられている。また、図2〜図7はガイドベーン部材32の閉状態を実線で示し、図8はガイドベーン部材32の開状態を実線で示している。
Further, a closed position (fully closed position) is set at a near side position where the
図2に示すように、前記各ガイドベーン部材32の各軸部56(図7参照)の二面幅部61には、それぞれ作動レバー70が係着されている。作動レバー70には、U字溝状の係合溝71が形成されている。係合溝71は、後方(図4において左方、図5において右方)に向けられている。また、各作動レバー70と前記ボデー本体30との間には、それぞれコイルスプリングからなるリターンスプリング73が介装されている。リターンスプリング73は、前記軸受ボス部45に外嵌状に配置されており、作動レバー70を常に開方向へ付勢している。なお、図3において、右側に位置する作動レバー70は、後述するアクチュエータ36で駆動される駆動レバーであるから、その作動レバー70に係るリターンスプリング73は省略されている。
As shown in FIG. 2, an operating
図6に示すように、前記ボデー本体30の最前列の後側のフランジ部42には、樹脂製の駆動リング75が同心状に回転可能に嵌合されている。さらに、ボデー本体30の最後列の後側のフランジ部42には、樹脂製の抜け止めリング77が嵌合されかつ熱溶着、接着等の固着手段により固定されている。駆動リング75は、ボデー本体30の右側の取付部48の後端面を含むガイド面51と抜け止めリング77の前端面とによって、軸方向(前後方向)に位置決めされた状態で回転可能となっている。また、駆動リング75の内周面には、軸方向に延びる多数の凸条75aが所定の間隔を隔てて突出されている(図9参照)。凸条75aは、最前列の後側のフランジ部42の外周面に対して線接触し、駆動リング75の回転にともなってそのフランジ部42の外周面上を摺動する。また、駆動リング75の外周面には、計4本の丸棒状の係合突起79が等間隔(すなわち90°間隔)で突出されている。各係合突起79は、前記各作動レバー70の係合溝71にそれぞれ係合されている。したがって、駆動リング75の正逆回転により各作動レバー70が同一方向へ同期的に連動して回転される。すなわち、ガイドベーン部材32の閉位置において、駆動リング75を正面から見て右回り方向へ回動されたときは、各作動レバー70が開方向(図4及び図5において矢印Y1方向)へ回動されることで、ガイドベーン部材32が開かれる。また、ガイドベーン部材32の開位置において、駆動リング75を同じく右回り方向へ回動されたときは、各作動レバー70が閉方向(図4及び図5において矢印Y2方向)へ回動されることで、ガイドベーン部材32が閉じられる。なお、各作動レバー70、リターンスプリング73及び駆動リング75により連動機構34が構成されている。
As shown in FIG. 6, a
図2に示すように、前記右側の作動レバー70は、ダイアフラム式のアクチュエータ36によって駆動すなわち回動される。アクチュエータ36は、前記ボデー本体30のロワーカバー部54をハウジングの一部としている。すなわち、ロワーカバー部54と、そのロワーカバー部54上に結合されたアッパーカバー81とによりハウジング82が構成されている。図5に示すように、アッパーカバー81は、有天円筒状に形成されている。ロワーカバー部54とアッパーカバー81は、相互に嵌合された状態で、溶着、接着等の固着手段により結合されている。また、ロワーカバー部54の底壁部には開口孔54aが形成されている。ロワーカバー部54とアッパーカバー81との間には、ゴム状弾性材からなるダイアフラム84の外周部が気密的に挟持されている。また、ダイアフラム84によりハウジング82内が下側の大気圧室85と上側の負圧室86とに区画されている。アッパーカバー81には、負圧室86の内外を連通する負圧導入ポート88が形成されている。
As shown in FIG. 2, the
前記第1のダイアフラム84の中央部には、その中央部を挟持するロワーシェル90及びアッパシェル91が重合状にかつ同心状に結合されている。両シェル90,91には、前記ロワーカバー部54の開口孔54a内に遊挿された駆動軸93の基端部(上端部)が同心状に結合されている。また、アッパーカバー81とアッパシェル91との対向面間には、コイルスプリング95が介装されている。コイルスプリング95は、常にダイアフラム84及び駆動軸93を下方へ付勢している。駆動軸93の先端部(下端部)は、前記右側の作動レバー70の前端部に連結ピン96を介して回動可能に連結されている。また、連結ピン96は、作動レバー70に軸受66を介して回転可能に支持されている(図6参照)。なお、ダイアフラム式のアクチュエータ36は、本明細書でいう「圧力式アクチュエータ」に相当する。
A
前記インレットガイドベーン14のボデー本体30の取付部48は、前記ターボ過給機12におけるコンプレッサ16の本体部いわゆるケーシング(図示省略)とその上流側に連通される配管部材(図示省略)との間に介在した状態でボルト等により相互に締結されるようになっている。また、アクチュエータ36の負圧導入ポート88には、エンジン19の吸気負圧が作用するように配管部材(図示省略)が接続される。
A mounting
次に、前記したインレットガイドベーン14の作動について説明する。
ターボ過給機12(図1参照)による過給時以外(アイドリング時等)においては、エンジン19の吸気通路20内に発生する負圧がアクチュエータ36の負圧室86内に作用することによって、アクチュエータ36の駆動軸93が上昇される(図5中、実線93参照)。この状態では、右側の作動レバー70、及び、駆動リング75を介して残りの作動レバー70が閉位置側に回動されることによって、全てのガイドベーン部材32が閉位置に回動される(図2〜図7参照)。したがって、コンプレッサ16に流入する空気量が少ないときに、その空気流に与える旋回量を大きくすることができる。ひいては、過給効率を向上することができる。
Next, the operation of the
Except during supercharging by the turbocharger 12 (see FIG. 1) (when idling or the like), the negative pressure generated in the
また、前記ターボ過給機12による過給時(アクセルの踏み込み時等)においては、エンジン19の吸気通路20内が徐々に正圧化していく。これにともない、アクチュエータ36の駆動軸93がコイルスプリング95によって徐々に下降していく(図5中、二点鎖線93参照)。したがって、右側の作動レバー70が開位置側へ回動されていくとともに、駆動リング75を介して残りの作動レバー70が開位置側に回動されることによって、全てのガイドベーン部材32が開位置に回動される(図8参照)。したがって、コンプレッサ16に流入する空気量が多いときに、その空気流に与える旋回量を零又は小さくすることができる。
Further, when the
前記したインレットガイドベーン14によると、ガイドベーン部材32のベーン部59が軸部56の軸線56Lの径方向にオフセット量f1をもってオフセットされている(図11及び図12参照)。したがって、通路壁部38に対するガイドベーン部材32の組付け時において、ベーン部59を空気通路39の軸方向に沿う方向に向けるとともに対向するベーン部59同志を合欠き状に組合わせることにより、ベーン部59同志の干渉を回避することができる(図8中、二点鎖線59参照)。これとともに、ベーン部59の軸方向長さを長く設定することが可能で、空気の逃げ道となる空間部分(対向するベーン部59の相互間の空間部分)を狭小化することができる。このため、従来例で必要とされた整流体(図13中、符号208参照)を省略しながらも、ガイドベーン部材32の組付性を向上することができる。
According to the
また、ガイドベーン部材32のベーン部59において、空気通路39の上流側に向けられる上流側半部63とその下流側に向けられる下流側半部64とが非対称形状に形成されている(図10参照)。したがって、ベーン部59の上流側半部63と下流側半部64に対する空力中心を下流側へずらすことができる。このため、ベーン部59のフラッタ等の共振を防止することができる。さらには、振動による異音、摩耗、空気量の変動を防止し、性能を向上することができる。
Further, in the
また、ガイドベーン部材32を閉じる際にベーン部59が空気通路39の軸線39Lに直交する平面上に位置する手前側位置に閉位置が設定されている(図6参照)。したがって、ガイドベーン部材32の閉位置において、空気流を旋回流にしながらも、所定の空気流量を得ることができる。このことは、自動車の減速時におけるターボ過給機12(図1参照)のタービンホイール24の破損、コンプレッサ16とインレットガイドベーン14との間に発生する負圧による軸25の軸受部分からのオイル洩れの発生の防止に有効である。
Further, when the
また、ガイドベーン部材32をダイアフラム式アクチュエータ36(図5参照)により開閉駆動する構成としている。したがって、一般に安価で車両への搭載性の良いダイアフラム式アクチュエータ36を用いて、ガイドベーン部材32を開閉駆動させることができる。
Further, the
また、ガイドベーン部材32を開閉駆動するロワーカバー部54と空気通路39の通路壁部38とが樹脂で一体に形成されている(図9参照)。したがって、部品点数及び組付工数を削減することができる。また、樹脂材料を用いることにより、空気通路39の通路壁面の面粗度を金属材料に比べて容易に小さくするすなわち鏡面化することが可能である。さらには、ひいては、空気通路39の通路壁面に対するオイルスラッジ、異物等の付着を防止し、作動不良の防止、空気流の圧損の低減に有効である。また、空気流の圧損の低減は、エンジン19の燃費向上にも寄与する。また、ロアカバー部54と通路壁部38との樹脂による一体化は、小型軽量化、低コスト化にも有効である。
Further, a
また、ガイドベーン部材32の軸部56とベーン部59とが一体に形成されている(図10〜図12参照)。このため、軸部56とベーン部59との取付けにスクリュ等が不用で、部品点数及び組付工数の削減に有効である。
Further, the
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明のインレットガイドベーン14は、ターボ過給機12に限らず、スーパーチャージャ、電動式過給機等にも適用することができる。また、インレットガイドベーン14は、ターボ過給機12のコンプレッサ16のケーシングを利用して構成することもできる。また、アクチュエータとしては、ダイアフラム式(負圧式)のアクチュエータ36に代えて、正圧式のアクチュエータ等の他、電動モータ、電磁ソレノイド等の電動式アクチュエータを用いることができる。また、アクチュエータは、電子制御装置いわゆるECUによりエンジン19の運転状況に応じて制御するものとすることができる。
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and modifications can be made without departing from the gist of the present invention. For example, the
10…ターボ過給装置
12…ターボ過給機(過給機)
14…インレットガイドベーン
16…コンプレッサ
32…ガイドベーン部材
36…圧力式アクチュエータ(アクチュエータ)
38…通路壁部
39…空気通路
54…ロワーカバー部(アクチュエータのハウジング部)
56…軸部
59…ベーン部
63…上流側半部
64…下流側半部
10 ...
14 ...
38 ...
56 ...
Claims (5)
空気が流れる空気通路を開閉する板状のベーン部と、前記空気通路の通路壁部に対して径方向に延びる軸線回りに回転可能に設けられる軸部とを有する複数個のガイドベーン部材を備え、
前記ガイドベーン部材の前記ベーン部が前記軸部の軸線の径方向にオフセットされている
ことを特徴とするインレットガイドベーン。 An inlet guide vane for adjusting the air flow flowing to the compressor of the turbocharger,
A plurality of guide vane members having a plate-like vane portion that opens and closes an air passage through which air flows and a shaft portion that is rotatably provided about an axis extending in a radial direction with respect to a passage wall portion of the air passage. ,
The inlet guide vane, wherein the vane portion of the guide vane member is offset in the radial direction of the axis of the shaft portion.
前記ガイドベーン部材のベーン部において、前記空気通路の上流側に向けられる上流側半部とその下流側に向けられる下流側半部とが非対称形状に形成されていることを特徴とするインレットガイドベーン。 The inlet guide vane according to claim 1,
An inlet guide vane characterized in that, in the vane portion of the guide vane member, an upstream half directed toward the upstream side of the air passage and a downstream half directed toward the downstream side thereof are formed in an asymmetric shape. .
前記ガイドベーン部材を閉じる際に前記ベーン部が前記空気通路の軸線に直交する平面上に位置する手前側位置に閉位置が設定されていることを特徴とするインレットガイドベーン。 The inlet guide vane according to claim 1 or 2,
An inlet guide vane characterized in that when the guide vane member is closed, a closed position is set at a near side position where the vane portion is located on a plane perpendicular to the axis of the air passage.
前記ガイドベーン部材を圧力式アクチュエータにより開閉駆動する構成としたことを特徴とするインレットガイドベーン。 The inlet guide vane according to any one of claims 1 to 3,
An inlet guide vane characterized in that the guide vane member is driven to open and close by a pressure actuator.
前記ガイドベーン部材を開閉駆動するアクチュエータのハウジング部と前記空気通路の通路壁部とが樹脂で一体に形成されていることを特徴とするインレットガイドベーン。
The inlet guide vane according to any one of claims 1 to 3,
An inlet guide vane characterized in that a housing portion of an actuator for opening and closing the guide vane member and a passage wall portion of the air passage are integrally formed of resin.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009064089A JP2010216373A (en) | 2009-03-17 | 2009-03-17 | Inlet guide vane |
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ID=42975464
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105179318A (en) * | 2015-09-25 | 2015-12-23 | 无锡环宇精密铸造有限公司 | Pump body casting |
JP2017082629A (en) * | 2015-10-26 | 2017-05-18 | 川崎重工業株式会社 | Unit for controlling intake air of supercharger |
JP2019502050A (en) * | 2015-11-30 | 2019-01-24 | ボーグワーナー インコーポレーテッド | Methods for optimizing the performance of inlet guide vanes and corresponding products |
-
2009
- 2009-03-17 JP JP2009064089A patent/JP2010216373A/en active Pending
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