JP2010216063A - 侍用カツラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 侍用カツラを装着しても、着用者が痛みを感じることがない侍用カツラを提供する。
【解決手段】 頭部に装着されたキャップHの露出部周縁部に近い位置で、頭部の後頭部及び両側頭部を囲むように形成されたバネ性を有する枠部材3を用いる。枠部材3には、複数の柔軟なシート材料が重合されて構成された被覆部材5を取り付ける。被覆部材5には係止材料25を固定する。枠部材3のバネ性と被係止材料E及び係止材料25の係止とを利用して頭部に着用し、被係止材料Eと係止材料25との係止と協働して、侍用カツラ1を頭部に保持するように、枠部材3の形状及びバネ性を定める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映画の時代劇等で侍役の俳優が使用する侍用カツラに関するものである。
時代劇等で使用される従来の侍用カツラでは、金属製の型枠部材に対して固定された被覆部材にカツラ用毛髪を取り付けたものが使用されている。この侍用カツラでは、型枠部材が頭の後頭部と側頭部に沿う形をしており、基本的には型枠部材だけで侍用カツラを頭部に固定している。また、特開平2−251605号公報に示された侍用カツラでは、縁部に格子状の変形可能な針金を配置して、侍用カツラ装着後に侍用カツラの縁部の形状を着用者の頭部に合わせて変形出来るようにしている。
特開平2−251605号公報
しかしながら、型枠部材を用いる従来の侍用カツラでは、主として型枠部材だけで着用者の頭部にカツラを固定するため、型枠部材のバネ性が強く、着用者は常に頭を強く締め付けられている感じを受けている。また、特開平2−251605号公報に示された侍用カツラには、具体的な取り付け構造が示されていない。また該公報に示された侍用カツラでは、地肌と見せかける部分(キャップ)とカツラ本体とが一緒になっている。そのためキャップにしわができる問題がある。
本発明の目的は、侍用カツラを装着しても、着用者が痛みを感じることがない侍用カツラを提供することにある。
本発明の他の目的は、上記目的に加えて、襟足に不自然さがない侍用カツラを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、しわが寄ることがない布地付きキャップを使用する侍用カツラを提供することにある。
本発明が改良の対象とする侍用カツラは、着用者の頭部に装着されたキャップの頂部を露出させるようしてキャップの上にかぶせて使用する。ここでキャップとは、着用者の頭部にかぶせられて侍用カツラを装着した際に、露出部を地肌と見せかけるために使用されるものである。本発明の侍用カツラは、頭部に装着されたキャップの露出部周縁部に近い位置で、頭部の後頭部及び両側頭部を囲むように形成されたバネ性を有する枠部材と、枠部材に取り付けられて後頭部及び側頭部の主要部分を被う、複数の柔軟なシート材料が重合されて構成された被覆部材と、被覆部材の最も外側に位置するシート材料に植毛されたカツラ用毛髪とを備えている。そして本発明では、被覆部材のキャップと対向する最も内側に位置するシート材料に、係止層を備えた係止材料を固定する。この係止層は、キャップに固定された被係止材料の被係止層に、係止と脱係止とを繰り返すことが可能に係止される構造を有している。枠部材の形状及びバネ性は、被係止材料と係止材料との係止と協働して、侍用カツラを頭部に保持するように定める。すなわち着用者が激しい動きをしても外れることがない程度の確実さを持って、被係止材料と係止材料との係止と協働して、カツラを保持できるように枠部材の形状及びバネ性を定める。また、「バネ性」とは、枠部材を頭部の後頭部及び両側頭部に弾発的に嵌合させる特性である。
本発明の侍用カツラは、枠部材のバネ性と被係止材料及び係止材料の係止とを利用して頭部に着用する。特に、本発明のように、被係止材料と係止材料との係止と協働した場合に限って、侍用カツラを頭部に確実に保持できるように、枠部材の形状及びバネ性を定めると、枠部材のバネ力を小さくしても、侍用カツラを頭部にしっかりと着用できて、侍用カツラの頭部に対する位置決めも正確に行える。そのため、着用者は、従来に比べて枠部材による痛みを感じずに侍用カツラを着用できる。
1以上の係止材料は、被覆部材の中央部または中央部近傍に固定するのが望ましい。このようにすれば、係止材料が頭部の中心位置に近い場所に位置するため、係止材料に加わる力を偏りのないものとすることができる。そのため、係止材料と被係止材料とが脱係止状態になるのを防ぐことができる。なお複数の係止材料を分散して設ける場合には、特に係止材料の位置を中央部または中央部近傍にする必要はない。
被係止材料及び係止材料は、例えば、両者が組になって面ファスナを構成するものを用いることができる。面ファスナとしては、一般的にマジックテープ(登録商標)と呼ばれるものを用いることができる。面ファスナは、入手が容易で、しかも繰り返し使用することができるため、製品の価格の低減化と長寿命化とに寄与する。
枠部材は、細長いバネ性を有する板を加工して形成することができる。このようにすれば、寸法及びバネ力が小さい枠部材を容易に形成できる。また、シート材料は、織布または不織布からなり、重合された複数枚のシート材料の少なくとも2つのシート材料の縁部は、複数枚のシート材料を重合したものよりも固い材料からなる縁取り部材によって覆うことができる。このようにすれば、縁取り部材により、被覆部材の形状を維持した状態で侍用カツラ内に配置することができる。
被覆部材のキャップと対向する縁部には、形状変形が可能で変形状態を保持できる細長い板状材料からなる複数の形状保持プレートを、最も外側に位置するシート材料の縁部が捲れ上がるのを防止するように分散して配置するのが好ましい。このようにすれば、複数の形状保持プレートにより、最も外側に位置するシート材料の縁部が捲れ上がるのを防止できる。そのため、襟足部分を最も外側に位置するシート材料に植毛したカツラ用毛髪により形成しても、襟足部分が剥がれたり、捲れ上がるのを阻止して、自然な襟足を実現することができる。
キャップは、頭部の頂部を覆う部分がラテックスを原料とする材料により形成するのが好ましい。ここで、ラテックスとは、ゴムの形成材料となる液体であり、ラテックスを原料として、薄い膜を重ねて柔らかいゴムシートを形成することができる。キャップをこのようにすれば、長時間にわたって使用しても、キャップの露出部分にしわが形成されることはない。また、ラテックスを原料とする材料により形成されている部分に被係止材料を固定すれば、被係止材料を容易に固定できる。
枠部材には、枠部材を貫通する複数の貫通孔を分散して形成することができる。このようにすれば、複数の貫通孔により、通気性を高めることができる。また、必要に応じて複数の貫通孔を通して複数枚のシート材料の縫い合わせを行うことができる。
キャップは種々の形状に形成することができる。例えば、着用者の毛髪が薄い場合には、着用者がキャップを装着した状態で、着用者の両耳の上方の地肌が露出するような形状に形成することができる。このようにすれば、キャップの装着部分を少なくでき、着用者のキャップ装着の負担を少なくできる。
本発明の一実施の形態の侍用カツラの内部構造を示すために侍用カツラを正面から見て左右方向に展開した図である。 図1のII-II線断面図である。 図1に示す侍用カツラを分解した態様を模式的に表した図である。 図1の上方から見た枠部材の平面図である。 本発明の他の実施の形態の侍用カツラの内部構造を示すために侍用カツラを正面から見て左右方向に展開したである。 図5のVI-VI線断面図である。 図5に示す侍用カツラを分解した態様を模式的に表した図である。 図5の上方から見た枠部材の平面図である。 図1に示す侍用カツラがかぶせられるキャップを広げて上から見た状態の平面図である。 図9に示すキャップの側面図である。 他のキャップの平面図である。 図11に示すキャップの裏面図である。 図11に示すキャップを着用した着用者を後方から見た斜視図である。 図11に示すキャップを着用した着用者を前方から見た斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態の侍用カツラの内部構造を示すために侍用カツラを正面から見て左右方向に展開した図であり、図2は、図1のII-II線断面図であり、図3は図1に示す侍用カツラを分解した態様を模式的に表した図である。なお、図2においては、カツラ用毛髪7を省略した状態で、各部材の厚み寸法を誇張して描いている。本例の侍用カツラ1は、枠部材3と被覆部材5とカツラ用毛髪7とを有しており、図3に示すように、俳優等の着用者Sの頭部に装着されたキャップHの上にかぶせて使用される。キャップHは、図9及び図10に示すように、キャップ本体H1と後方布材H2と前方布材H3とそれぞれ2本の紐材H4,H5とを有している。なお、図9は本実施の形態で使用するキャップHを広げて上から見た状態の平面図であり、図10はキャップHの側面図である。キャップ本体H1は、ラテックス(ゴムの形成材料となる液体)を複数層(10層乃至15層)に塗り重ねて形成されており、着用者Sの頭部の頂部を覆う部分を含んでいる。キャップ本体H1の後方には、後述する被係止材料Eが固定されている。本例では、着用者Sの頭部に装着されたキャップHの頂部を露出させるようしてキャップHの上にカツラ用毛髪7をかぶせる。後方布材H2は、綿により形成されており、キャップ本体H1の後方側縁部に接合されている。この後方布材H2は、着用者Sの頭の後頭部下部領域を覆う。前方布材H3は、絹の薄い帯状の布材料により形成されており、キャップ本体H1の前方端部に接合されている。後方布材H2及び前方布材H3は、キャップ本体H1を形成する工程(ラテックスを塗り重ねる工程)でキャップ本体H1内に一部が埋設されてキャップ本体H1に接合されている。2本の紐材H4は、綿により形成されており、帯状の前方布材H3の一方の端部に接合されている。2本の紐材H5も綿により形成されており、帯状の前方布材H3の他方の端部に接合されている。キャップHを頭部に装着する際には、キャップ本体H1を頭部に被せた後、後方布材布H2を押さえるようにして紐材H4及びH5を頭部の後で結んで、頭髪が全体的に隠れるようにキャップHを装着する。そして、キャップ本体H1の縁部を、粘着剤等を用いて着用者Sの生え際近傍の皮膚に接着する。
枠部材3は、図1及び図4(図1の上方から見た枠部材3の平面図)に示すように、厚み0.4mm、幅1cmの鋼からなる細長い金属板が湾曲加工されて形成されている。枠部材3を形成する金属板の表面は、ファイバーグラスで薄く覆われている。この枠部材3は、キャップHのキャップ本体H1の周辺部に近い位置で、着用者Sの頭部の後頭部及び両側頭部を囲む(挟む)ことができる形状とバネ性とを有している。このため、枠部材3は、キャップHを介して着用者Sの頭部に弾発的に嵌合される。枠部材3の形状及びバネ性は、被係止材料Eと係止材料25との係止と協働した場合に限って、侍用カツラ1を頭部に確実に保持できるように定められている。すなわち枠部材3は、単独では、しっかりとカツラを頭部に固定した状態にすることができない程度のあまり強くないバネ性を有している。その結果、着用者は、長時間カツラを着けていても、苦痛を感じることがない。
枠部材3に取り付けられた被覆部材5は、第1〜第4のシート材料9,11,13,15が縫い合わされた状態で重合されている。被覆部材5の最も外側に位置する第1のシート材料9は、レースの織布から形成されており、肌色を有している。第1のシート材料9は、着用者Sの後頭部及び側頭部を被っており、表面にはカツラ用毛髪7が植毛されている。植毛されたカツラ用毛髪7は、天然または人工の毛髪からなり、丁髷の形に結われている。
第2のシート材料11は、第1のシート材料9より厚み寸法の大きいレースの織布から形成されており、肌色を有している。第2のシート材料11は、枠部材固定部11aと枠部材固定部11aの下に位置する下方部11bとを有している。枠部材固定部11aには、接着剤を介して枠部材3が固定されている。下方部11bは、枠部材3よりも下に位置する着用者Sの後頭部及び側頭部の主要部分を被っている。
第3のシート材料13は、レースの織布から形成されており、枠部材3の下方に配置されている。被覆部材5のキャップHと対向する内部または最も内側に位置する第4のシート材料15は、シルクの織布から形成されており、枠部材3の下方に配置されている。第3のシート材料13及び第4のシート材料15の下方の縁部は、第3のシート材料13及び第4のシート材料15を重合したものよりも固い材料からなる縁取り部材17によって覆われている。縁取り部材17は、クラフトコードからなる細長い芯材17aと木綿の布地17bとから構成されている。布地17bは、細長い帯形状を有しており、芯材17aを内部に配置し、二つ折りの状態で第3のシート材料13と第4のシート材料15とを挟み込んで、第3のシート材料13の下方の縁部と第4のシート材料15の下方の縁部とに縫い合わされている。
図1に示すように、被覆部材5の縁部には、6個の形状保持プレート19A,19B,21A,21B,23A,23Bが分散して配置されている。6個の形状保持プレート19A等は、形状変形が可能で変形状態を保持できる細長い鉛の板状材料からなり、表面にシリコンコーキング処理が施されている。6個の形状保持プレート19A等は、最も外側に位置する第1のシート材料9の縁部が捲れ上がるのを防止する役割を果たしている。本例では、形状保持プレート19A,19Bは、0.3mmの厚み寸法を有しており、枠部材3と第1のシート材料9と第2のシート材料11とに跨って配置されている。形状保持プレート21A,21B,23A,23Bは、0.5mmの厚み寸法を有しており、第1のシート材料9と第2のシート材料11とに跨って配置されている。
更に、被覆部材5の中央部または中央部近傍には、第4のシート材料15と枠部材3とに跨って係止材料25が固定されている。係止材料25は、侍用カツラ1をキャップHの上に装着させた際に、キャップHに固定された被係止材料E(図3)と係止可能な構造を有している。具体的に、係止材料25は、被覆部材5に固定された面と反対側の非固定面に係止層25aを有している。被係止材料Eは、キャップHに固定された面と反対側の非固定面に被係止層E1を有している。そして、係止層25aと被係止層E1とは、相互に係止と脱係止とを繰り返し可能な構造を有している。本例では、係止材料25及び被係止材料Eは、両者が組になって面ファスナを構成するマジックテープ(登録商標)により構成されている。前述したように、枠部材3の形状及びバネ性は、被係止材料Eと係止材料25との係止と協働した場合に限って、侍用カツラ1を頭部に確実に保持できるように定められている。本例では、被係止材料Eと係止材料25とが係止される際に、枠部材3が着用者Sの頭部に違和感なくしっかりと嵌合されるように、予め着用者Sの頭部に合わせて枠部材3の形状及びバネ性を決定している。
本例の侍用カツラ1は、枠部材3をキャップHを介して着用者Sの頭部に弾発的に嵌合し、係止材料25と被係止材料Eとを係止状態にして着用者Sに着用させる。そして、枠部材3を着用者Sの頭部から外す際に、係止材料25と被係止材料Eとの係合を解除して侍用カツラ1を取り外す。
本例の侍用カツラ1によれば、枠部材3のバネ性と被係止材料E及び係止材料25の係止とを利用して頭部に着用し、被係止材料Eと係止材料25との係止と協働した場合に限って、侍用カツラ1を頭部に確実に保持できるように、枠部材3の形状及びバネ性を定めるので、枠部材3の寸法及びバネ力を小さくしても、侍用カツラ1を頭部にしっかりと着用でき、侍用カツラ1の頭部に対する位置決めも正確に行える。そのため、着用者Sは、従来に比べて枠部材による痛みを感じずに侍用カツラ1を着用できる。また、枠部材3を小さく目立たなくできるため、より自然に見せることができる。
図5は、本発明の他の実施の形態の侍用カツラの内部構造を示すために侍用カツラを正面から見て左右方向に展開した図であり、図6は、図5のVI-VI線断面図であり、図7は図5に示す侍用カツラを分解した態様を模式的に表した図である。図5においては、後述する第3のシート材料113を透明に描いている。また、図6においては、各部材の厚み寸法を誇張して描いている。本例の侍用カツラ101は、枠部材103と被覆部材105とカツラ用毛髪107とを有しており、図7に示すように、着用者Sの頭部に装着されたキャップHの上にかぶせて使用される。キャップHは、図9に示すキャップHと同じ構造を有している。
枠部材103は、図5及び図8(図5の上方から見た枠部材103の平面図)に示すように、厚み2mmのファイバーグラスが湾曲されて形成されている。この枠部材103も、キャップHの頂部に近い位置で、着用者Sの頭部の後頭部及び両側頭部を囲むように形成されている。本例の枠部材103は、図1に示す枠部材3より幅寸法(上下方向の寸法)が大きい。そして、枠部材103には、枠部材103を貫通する直径3mm〜9mmの複数の貫通孔103aが分散して形成されている。
枠部材103に取り付けられた被覆部材105は、第1〜第3のシート材料109,111,113が縫い合わされた状態で重合されて構成されている。被覆部材105の最も外側に位置する第1のシート材料109は、レースの織布から形成されており、肌色を有している。第1のシート材料109は、着用者Sの後頭部及び側頭部を被っており、表面にはカツラ用毛髪107が植毛されている。第1のシート材料109のほぼ中央は、枠部材103の複数の貫通孔103aに糸を通し縫って固定されている。
第2のシート材料111は、第1のシート材料109より厚み寸法の大きいレースの織布から形成されており、肌色を有している。第2のシート材料111は、枠部材103の下方に配置されている。
第3のシート材料113は、第1のシート材料109と同じ構造を有している。そして、図6に示すように、第3のシート材料113は、第1のシート材料109との間に枠部材103及び第2のシート材料111をはさむようにして、第1のシート材料109と接合されている。本例では、第1のシート材料109及び第3のシート材料113の下方の縁部は、第1のシート材料109及び第3のシート材料113を重合したものよりも固い材料からなる縁取り部材117によって覆われている。縁取り部材117は、細長い帯形状の木綿の布地からなり、二つ折りの状態で第1のシート材料109と第3のシート材料113とを挟み込んで、第1のシート材料109の下方の縁部と第3のシート材料113の下方の縁部とに縫い合わされて接続されている。
被覆部材105の第3のシート材料113の中央部または中央部近傍には、係止材料125が固定されている。係止材料125は、侍用カツラ101をキャップHの上にかぶせた際に、キャップHに固定された被係止材料Eと係止可能な構造を有している。具体的には、係止材料125は、被覆部材105に固定された面と反対側の非固定面に係止層125aを有している。被係止材料Eは、キャップHに固定された面と反対側の非固定面に被係止層E1を有している。そして、係止層125aと被係止層E1とは、相互に係止と脱係止とを繰り返し可能な構造を有している。本例では、係止材料125及び被係止材料Eは、両者が組になるマジックテープ(登録商標)の面ファスナにより構成している。
本例の侍用カツラ101は、着用者SのキャップHの上にかぶせて、枠部材103をキャップHを介して着用者Sの頭部に弾発的に嵌合し、係止材料125と被係止材料Eとを係合させて着用者Sに着用させる。そして、枠部材103を着用者Sの頭部から外し、係止材料125と被係止材料Eとの係合を解除して侍用カツラ101を取り外す。
本例の侍用カツラ101によれば、枠部材103には枠部材103を貫通する複数の貫通孔103aが分散して形成しているので、複数の貫通孔103aにより、侍用カツラ101内の通気性を高めることができる。また、必要に応じて複数の貫通孔103aを通して第1のシート材料109と第3のシート材料113との縫い合わせを行うことができる。
図11及び図12は、上記の侍用カツラ1,101に用いることができる他のキャップH10の平面図(侍用カツラがかぶせられるキャップを広げて上から見た状態の図)及び裏面図(侍用カツラがかぶせられるキャップを広げて下から見た状態の図)である。図13は、キャップH10を着用した着用者Sを後方から見た斜視図であり、図14は、キャップH10を着用した着用者Sを前方から見た斜視図である。本例のキャップH10は、キャップ本体H11と後方布材H12とそれぞれ2本の紐材H14,H15とを有している。このように、本例のキャップH10は、前方布材(図9の符号H3の部材)を有しておらず、紐材H14,H15は、キャップ本体H11に直接的に接合されている。キャップ本体H11は、ラテックス(ゴムの形成材料となる液体)を複数層(10層乃至15層)に塗り重ねて形成されており、着用者Sの頭部の頂部を覆う部分を含んでいる。図13及び図14に示すように、キャップ本体H11は、着用者SがキャップH10を装着した状態で、着用者Sの両耳の上方の地肌SKが露出するような形状を有している。キャップ本体H11の後方には、被係止材料E10が固定されている。後方布材H12は、綿により形成されており、キャップ本体H11の後方側縁部に接合されている。この後方布材H12は、着用者Sの頭の後頭部下部領域を覆う。2本の紐材H14は、キャップ本体H11の前方の一方の側部に接合されており、2本の紐材H15は、キャップ本体H11の前方の他方の側部に接合されている。後方布材H12及び紐材H14,H15は、キャップ本体H11を形成する工程(ラテックスを塗り重ねる工程)でキャップ本体H11内に一部が埋設されてキャップ本体H11に接合されている。キャップH10を頭部に装着する際には、キャップ本体H11を頭部に被せた後、紐材H14及びH15を頭部の後で結んで、頭髪が全体的に隠れるようにキャップH10を装着する。そして、キャップ本体H11の縁部を、粘着剤等を用いて着用者Sの生え際近傍の皮膚に接着する。本例のキャップH10は、毛髪が薄い着用者に適している。本例のキャップH10を用いれば、キャップの装着部分を少なくでき、着用者のキャップ装着の負担を少なくできる。
以下、図13及び図14に示したキャップの構成要件を付記する。
(1) 侍用カツラをかぶるために、着用者の頭部に装着されるキャップであって、
前記着用者が前記キャップを装着した状態で、前記着用者の両耳の上方の地肌が露出する形状を有していることを特徴とするキャップ。
本例の侍用カツラによれば、枠部材のバネ性と被係止材料及び係止材料の係止と利用して頭部に着用し、被係止材料と係止材料との係止と協働した場合に限って、侍用カツラを頭部に確実に保持できるように、枠部材の形状及びバネ性を定めるので、枠部材のバネ力を小さくしても、侍用カツラを頭部にしっかりと着用でき、着用者は、従来に比べて枠部材による痛みを感じずに侍用カツラを着用できる。
1 侍用カツラ
3 枠部材
5 被覆部材
7 カツラ用毛髪
9,11,13,15 第1〜第4のシート材料
17 縁取り部材
19A,19B,21A,21B,23A,23B 形状保持プレート
25 係止材料
H キャップ
E 被係止材料

Claims (7)

  1. 着用者の頭部に装着されたキャップの頂部を露出させるようして前記キャップの上にかぶせて使用される侍用カツラであって、
    前記頭部に装着された前記キャップの露出部周縁部に近い位置で、前記頭部の後頭部及び両側頭部を囲むように形成されたバネ性を有する枠部材と、
    前記枠部材に取り付けられて前記後頭部及び前記側頭部の主要部分を被う、複数枚の柔軟なシート材料が重合されて構成された被覆部材と、
    前記被覆部材の最も外側に位置する前記シート材料に植毛されたカツラ用毛髪とを備え、
    前記被覆部材の前記キャップと対向する最も内側に位置する前記シート材料には、係止層を備えた係止材料が固定されており、
    前記係止層は、前記キャップに固定された被係止材料の被係止層に係止と脱係止とを繰り返すことが可能に係止される構造を有しており、
    前記枠部材の形状及びバネ性は、前記被係止材料と前記係止材料との係止と協働して、前記侍用カツラを保持するように定められていることを特徴とする侍用カツラ。
  2. 1以上の前記係止材料が、前記被覆部材の中央部または中央部近傍に固定されている請求項1に記載の侍用カツラ。
  3. 前記被係止材料及び前記係止材料は、両者が組になって面ファスナにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載の侍用カツラ。
  4. 前記枠部材は、細長い板を加工して形成されており、
    前記シート材料は、織布または不織布からなり、重合された複数枚の前記シート材料の少なくとも2つのシート材料の縁部は、前記複数枚のシート材料を重合したものよりも固い材料からなる縁取り部材によって覆われている請求項1または2に記載の侍用カツラ。
  5. 前記被覆部材の前記キャップと対向する縁部には、形状変形が可能で変形状態を保持できる細長い板状材料からなる複数の形状保持プレートが、最も外側に位置する前記シート材料の縁部が捲れ上がるのを防止するように分散して配置されている請求項1に記載の侍用カツラ。
  6. 前記キャップは、前記着用者の前記頭部の頂部を覆う部分がラテックスを原料とする材料により形成されており、
    前記ラテックスを原料とする材料により形成されている前記部分に前記被係止材料が固定されている請求項1に記載の侍用カツラ。
  7. 前記枠部材には、前記枠部材を貫通する複数の貫通孔が分散して形成されている請求項1に記載の侍用カツラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110169639A (zh) * 2019-06-17 2019-08-27 程荣钦 刘海贴块及其生产方法

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