JP2010212567A - レーザ発振装置とレーザ加工機 - Google Patents

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Satoshi Eguchi
聡 江口
Yoshiaki Sakamoto
良彰 阪本
Hidefumi Omatsu
英文 尾松
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Abstract

【課題】長期間に渡って安定したレーザ出力およびレーザ加工性能を維持できるレーザ発振装置およびレーザ加工機を提供することを目的とする。
【解決手段】電極6と、前記電極6へ接続した電源7と、前記電源7と前記電極6により形成される放電空間にレーザガス4を循環供給させる送風機1を備え、前記送風機1には、レーザガス4を移動させる回転体21と、前記回転体21を駆動する駆動部22と、前記回転体21と前記駆動部22を連結する駆動軸23と、前記駆動軸23を貫通させるとともに前記回転体21と前記駆動部22を隔離する隔壁25と、前記隔壁25と前記駆動軸23の間に配置した軸受け26と、前記軸受け26と前記回転体21の間にシール材27とを配置し、前記駆動軸23と隔壁25間の空間に圧力変動低減部28を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明はレーザ発振装置とレーザ加工機に関するものである。
近年、ガスレーザ発振装置ならびにガスレーザ加工機は、レーザビームの品質が良いことから、金属材料や樹脂、木材などの非金属材料にいたるまで、切断、溶接・溶着、スクライビングといった広範囲に渡る加工に応用されてきている。
特にガス溶断、プラズマ切断、金属バイトによる切断加工、型を用いた抜き加工などと比較し、ガスレーザ加工は高精度、高品質、金型不要など、多くの長所を備えており、幅広い業界に導入されつつある。
そのような中で、より幅広い産業分野への導入、多岐に渡る業種、材料へのガスレーザ加工の適用が渇望されている。
ガスレーザ加工は、ガス溶断、プラズマ切断などに関して品質、性能的には凌駕していたが、他の工法と比較し装置自身が高額であるという点が課題であった。ガスレーザ加工の普及のためには、ガスレーザ発振装置のイニシャル、ランニング双方の低コスト化が望まれていた。
このような従来のレーザ発振装置は、レーザガスを通過させるための配管の一部分を並列とする構成を有してはいたものの、その目的はレーザガス内部に存在する不純物を除去することであり、並列の配管それぞれに種類の異なるトラップが設けられていた(例えば特許文献1参照)。
図9は従来のガスレーザ発振装置を示す構成図で、この図に示したガスレーザ発振装置は、送風機101、熱交換器102a,102b、配管103、配管103内部を循環するレーザガス104、放電管105、放電管105に設けた電極106、電極106に接続した電源107、部分透過鏡108、全反射鏡109、レーザガス104の供給器110、供給器110から配管103内へ流入するレーザガス104の調整装置111、レーザガス104の排出装置112、配管103内部の圧力検出装置113、制御部114を備えている。
図に示すとおり、送風機101から出てきたレーザガス104は、圧縮され高温となっているため、熱交換器102aにより冷却される。熱交換器102b通過後、レーザガス104は経路103で接続されている放電管105に流入する。放電管105には電極106を介して電源107が接続されており、電源107により放電管105内を通過するレーザガス104に高電圧が印加され放電が発生する。放電の電気エネルギーによりレーザガス104が励起され反転分布となり光を発し、部分透過鏡108と全反射鏡109の間を光が往復することによりレーザ発振状態となる。発生したレーザビームの一部は部分透過鏡108から外部へと取り出され、レーザ加工に用いられる。
放電管105で放電エネルギーにより高温となったレーザガス104は熱交換器102bにより冷却され、送風機101に戻る。レーザガス104は経路103内部を循環するうちに、放電エネルギーや電極106の磨耗粉などにより劣化する。そのためレーザガス104は、経路103からその一部が排出調整装置112によってレーザ発振装置外部へ取り出され廃棄される。また、後述するが、排出調整装置112を送風機101の駆動部側空間に接続し、経路103の圧力よりも送風機101の駆動部側空間の圧力を低くするとともに、廃棄されたレーザガス104と同量の新しいレーザガス104を供給器110から調整装置111を通して経路103内部へ供給し、経路103内部の圧力が一定となるように圧力検出装置113により、制御部114を介して調整装置111を制御している。
この従来のガスレーザ発振装置に用いる送風機101の詳細を図10に示す。
図において、120は送風機101の外殻を形成するケーシング、121a,121bはケーシング内部に設けられている回転体、122は回転体121a,121bを回転させるための駆動部、123は回転体121a,121bに駆動部122の駆動力を伝達する駆動軸、124は回転体121a,121b間で駆動力を伝達するためのギア、125は回転体121a,121bが収容されている空間と駆動部側が収容されている空間を隔離する隔壁、126は隔壁125に具備された軸受け、127は隔壁125に具備されたシール材を示している。
図10において、駆動部122により駆動軸123を介して回転体121aを回転させる。このとき回転体121aに加わった力は、ギア124により回転体121bにも伝達され同様に回転する。このとき回転体121a,121bは断面がまゆ玉形状をしており、回転する角度によりケーシング120との間に空間が生ずる構成となっているため、回転体121a,121bが回転することにより、レーザガス104が送風機101に吸入、吐出される作用を有している。
ギア124や駆動軸123には、潤滑用のオイルを付与する構成とし、これらを回転の摩擦から保護している。しかし前記オイルがレーザガス104内に混入すると、レーザガス104の成分比率を変化させ放電悪化によるレーザ出力低下を引き起こすため、隔壁125を設け駆動部側と回転体側を隔離し、オイルの回転体121a,121b側への流入を防止している。
実際には駆動軸123を回転させるため隔壁125に埋め込まれた軸受け126により保持される構成としており、微小な隙間が駆動軸123と隔壁125間に存在していたが、この微小隙間を塞ぐことを目的として、従来のガスレーザ発振装置では、例えば特許文献1に示すようなシール材127を隔壁125に具備し、シール材先端を駆動軸123に接触させ、前記微小隙間を塞ぐ構成としていた。
また、特許文献2に示すように、ラビリンスとチャンバー溝の関連形成と、ラビリンスとチャンバー溝と四弗化エチレン樹脂製シールの並列配置でオイルの回転体121a,121b側への流入を防止するものもあった。
しかし、従来のレーザ発振装置では、送風機101の長期間運転時において、シール材127の磨耗、弾力性変動などの経時変化により、駆動軸123と隔壁125間の流路抵抗が安定せず微小隙間が発生して駆動部側空間の圧力が高くなり、駆動部側のオイルが回転体121a,121b側に流入する場合が存在した。
この場合、オイルが回転体121a,121b側に流入すると、レーザガス104の成分比率を変化させるため、放電の悪化によりレーザ出力が低下し、レーザ出力を安定して維持できないという課題を有していた。
隔壁125の駆動部側空間の圧力は、レーザガス104の送風機101への吸入圧、吐出圧のおおよそ平均された数値となる。そのため送風機101の吸入側で見た場合には駆動部側空間の圧力の方が高くなるため、シール材127が磨耗すると、オイルが回転体121a,121b側に流入する場合が存在した。
この送風機101から吐出されるレーザガス104の圧力は一定ではなく、時間とともに変動する。これは回転体121a,bの断面がまゆ玉形状をしており、回転体121a,bが回転することにより、レーザガス104が送風機101に吸入、吐出されるという構造上の問題による。
図11に示すように、まゆ玉形状の凹部とケーシング120間に生ずる空間にレーザガス104が滞留し、その状態のまま回転体121a,bが回転することで空間が送風機101の吸入側から吐出側へ移動し、最終的に経路103へ圧縮、排出されているため、レーザガス104は連続的には排出されていない。回転体121a,121bのまゆ玉形状の凹部の位置が経路103に来たときのみで排出し、それ以外の時間帯では排出していない構成となっている。
実開平3−25264号公報 特開昭62−30387号公報
従来のレーザ発振装置では、上述したように送風機101から吐出されるレーザガス104の圧力は脈動を持つこととなっていた。送風機101内部において回転体121a,121b、ケーシング120、隔壁125はそれぞれの間に微小な隙間が空いており、そのため前述のレーザガス104で発生した圧力脈動が、これら構成部品にも伝達されていた。圧力脈動が繰り返しシール材127に加わると、シール材127の弾力性が急速に失われ磨耗し、適切な駆動軸123と隔壁125間の流路抵抗を短時間で維持できなくなり、前記のようにオイルが回転体121a,121b側に流入することとなっていた。
また従来のレーザ発振装置では、このような流入を防止するため、排出調整装置112を送風機101の駆動部側空間に接続し、常時一定量のレーザガス104を吸引して回転体121a,121b側圧力よりも駆動部側圧力を低くする構成も取られていた。しかしシール材127の磨耗が大きくなり駆動軸123と隔壁125間の流路抵抗が漸次小さくなると、定常時の駆動部側空間吸引量では充分に圧力を低くすることができず、オイルの回転体121a,121b側への流入が発生していた。
シール材127の磨耗が大きくなった場合でも駆動部側圧力を低くするためには吸引量を増大すればよいが、排出されたレーザガス104と同量を供給器110から供給しているため、この場合はレーザ発振装置のランニングコストの増大となるという問題が発生していた。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、安定したレーザ出力を低コストで長期間に渡って維持できるレーザ発振装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、電極と、前記電極へ接続した電源と、前記電源と前記電極により形成される放電空間にレーザガスを循環供給させる送風機を備え、前記送風機には、レーザガスを移動させる回転体と、前記回転体を駆動する駆動部と、前記回転体と前記駆動部を連結する駆動軸と、前記駆動軸を貫通させるとともに前記回転体と前記駆動部を隔離する隔壁と、前記隔壁と前記駆動軸の間に配置した軸受けと、前記軸受けと前記回転体の間にシール材とを配置し、前記駆動軸と隔壁間の空間に圧力変動低減部を設けたものである。
そしてこの構成により、回転体部分で発生したレーザガスの圧力脈動がシール材に加わることを圧力変動低減部で軽減でき、シール材の弾力性を維持できるので、駆動軸と隔壁間の流路抵抗を維持でき、より安定したレーザ出力を長期間に渡って維持できるレーザ発振装置を実現することができる。
以上のように、本発明は、送風機内部の駆動軸と隔壁間の空間に圧力変動低減部を設けたので、回転体側で発生したレーザガスの圧力脈動が減衰され、シール材の劣化を抑制することが可能となる。このため駆動軸と隔壁間の流路抵抗を一定に維持することができ、駆動部側オイルの回転体側への流入を防止し、レーザ発振装置のレーザ出力を長期間に渡って安定して維持することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1のレーザ発振装置について、図1を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1のレーザ発振装置を示しており、送風機1、熱交換器2a,2b、レーザガスを循環させる経路3、経路3内部を循環するレーザガス4、放電管5、放電管5に設けられた電極6、電極6に接続された電源7、部分透過鏡8、全反射鏡9、レーザガス4の供給器10、供給器10から経路3内へ流入するレーザガス4の調整装置11、レーザガス4の排出調整装置12、経路3内部の圧力を検出する圧力検出装置13、圧力検出装置13からの信号を入力して調整装置11を制御する制御部14を備えている。
図に示すとおり、電源7と電極6により形成される放電空間にレーザガス4を循環供給させる送風機1から出てきたレーザガス4は、圧縮され高温となっているため、熱交換器2aにより冷却される。熱交換器2a通過後、レーザガス4は経路3で接続されている放電管5に流入する。放電管5には電極6を介して電源7が接続されており、電源7により放電管5内を通過するレーザガス4に高電圧が印加され放電が発生する。放電の電気エネルギーによりレーザガス4が励起され反転分布となり光を発し、部分透過鏡8と全反射鏡9の間を光が往復することによりレーザ発振状態となる。発生したレーザビームの一部は部分透過鏡8から外部へと取り出され、レーザ加工に用いられる。
放電管5で放電エネルギーにより高温となったレーザガス4は熱交換器2bにより冷却され、送風機1に戻る。レーザガス4は経路3内部を循環するうちに、放電エネルギーや電極6の磨耗粉などにより劣化する。そのためレーザガス4は、その一部が排出調整装置12によってレーザ発振装置外部へ取り出され廃棄される。廃棄されたレーザガス4と同量の新しいレーザガス4を供給器10から調整装置11を通して経路3内部へ供給し、経路3内部の圧力が一定となるように圧力検出装置13により、制御部14を介して調整装置11を制御している。
このガスレーザ発振装置に用いる送風機1の詳細を図2に示す。
図に示すようにこのガスレーザ発振装置に用いる送風機1は、送風機1の外殻を形成するケーシング20、ケーシング20内部に設けられて回転することでレーザガス4を移動させる回転体21a,21b、回転体21a,21bを回転駆動させるための駆動部22、回転体21a,21bに駆動部22の駆動力を伝達する駆動軸23、回転体21a,21b間で駆動力を伝達するためのギア24、駆動軸23を貫通させるとともに回転体21a,21bが収容されている空間と駆動部側が収容されている空間を隔離する隔壁25、隔壁25と駆動軸23の間に配置した軸受け26、軸受け26よりも回転体21a,21b側に配置したシール材27を備えている。
図において、駆動部22により駆動軸23を介して回転体21aを回転させる。このとき回転体21aに加わった力は、ギア24により回転体21bにも伝達され同様に回転する。このとき回転体21a,21bは断面がまゆ玉形状をしており、回転する角度によりケーシング20との間に空間が生ずる構成となっているため、回転体21a,21bが回転することにより、レーザガス4が送風機1に吸入、吐出される作用を有している。
ギア24や駆動軸23には、潤滑用のオイルを付与する構成とし、これらを回転の摩擦から保護している。しかし前記オイルがレーザガス4内に混入すると、レーザガス4の成分比率を変化させ放電悪化によるレーザ出力低下を引き起こすため、隔壁25を設け駆動部側と回転体側を隔離し、オイルの回転体21a,21b側への流入を防止している。
図3は送風機1の駆動軸23周囲の詳細図で、駆動軸23を回転させるため隔壁25に埋め込まれた軸受け26により保持される構成としており、微小な隙間が駆動軸23と隔壁25間に存在していたが、この微小隙間を塞ぐことを目的として、シール材27を軸受け26と回転体21a、21bの間に配置し、シール材27の先端を駆動軸23に接触させ、前記微小隙間を塞ぐ構成としている。
なお、本実施の形態の特徴は、駆動軸23と隔壁25間で、シール材27と回転体21の間の空間に、複数の微小空間で構成されて流路抵抗がその前後の空間よりも大きな圧力変動低減部28を設けた点である。
従来のレーザ発振装置では、送風機1を長期間運転させると、回転体21で発生する圧力脈動の影響により、シール材27の弾力性低下、磨耗が発生し、駆動軸23と隔壁25間の流路抵抗が安定せず微小隙間が発生していた。
本実施の形態1では、駆動軸23と隔壁25間に圧力変動低減部28を設けたため、送風機1が動作することで発生するガス圧脈動が減衰してシール材27に加わる構成となる。そのためシール材27に繰り返しガス圧脈動が加わることで発生していた弾力性の劣化を防止でき、シール材27により駆動軸23と隔壁25間の流路抵抗を長期間に渡って一定に維持することが可能となる。
したがって、シール材27の機能を維持することが可能となり、レーザガス4供給量の増加によるランニングコストの増大なしに、駆動部側オイルの回転体21a,21b側への逆流を防止することが可能となり、レーザ発振装置のレーザ出力を長期間に渡って安定して維持することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、送風機1の駆動軸23周囲の詳細図の図4を用いて説明する。
なお、実施の形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態2の特徴とする点は、実施の形態1の圧力変動低減部28として、メッシュ状フィルタ29を用いたものである。
メッシュ状フィルタ29は駆動軸23と隔壁25間の隙間を埋める構成となっている。メッシュ状フィルタ29には細かい穴が多数開いて通気性は維持しているが、流路抵抗を持っている。そのため回転体21側で発生した圧力脈動はメッシュ状フィルタ29の流路抵抗により減衰されてシール材27に伝達されることとなり、シール材27の弾力性を維持することができるので、レーザガス4供給量の増加によるランニングコストの増大なしに、駆動部側オイルの回転体21a,21b側への逆流を防止することが可能となり、レーザ発振装置のレーザ出力を長期間に渡って安定して維持することができるとともに、さらに、メッシュ状フィルタ29は柔らかく弾力性がある材質とすることで、駆動軸23と接触しても回転に影響を与えずにすむことができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、送風機1の駆動軸23周囲の詳細図の図5を用いて説明する。
なお、実施の形態1、2と同様な構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態3の特徴とする点は、実施の形態2のメッシュ状フィルタ29の材料として線状ステンレス30を用いたものである。ステンレスは化学的に安定しており、自身が錆びなどを発生しにくく、また駆動軸23と隔壁25などの周辺材料や、レーザガス4などへの影響もほとんどないため、レーザ発振装置としての性能を安定して維持することができる。
したがって、メッシュ状フィルタとして線状ステンレス30を駆動軸23と隔壁25間の隙間に埋め込むことで、上述した実施の形態2の効果に加えて、周辺材料や、レーザガス4などへの影響もほとんどなく、レーザ発振装置のレーザ出力を長期間に渡って安定して維持することができる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4について、送風機1の駆動軸23周囲の詳細図の図6を用いて説明する。
なお、実施の形態1から3と同様な構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態4の特徴とする点は、実施の形態1の圧力変動低減部28として、隔壁25に設けられた凹凸状の溝31を設けたことである。
回転体21側で発生した圧力脈動の一部が、駆動軸23と隔壁25間の隙間に伝達される。このとき、溝31の凸部と駆動軸23の隙間は狭く、溝31の凹部と駆動軸23の隙間は広くなるような構成としておく。この場合、溝31凸部の狭い部分から伝達された圧力脈動は、次の溝31凹部の広くなる部分において圧力が拡散される。拡散、減衰された圧力脈動の一部が、次の溝31凸部の狭い部分に伝達され、次の溝31凹部において、さらに圧力が拡散、減衰されていく。このようにして回転体21側で発生した圧力脈動は、凹凸状の溝31により減衰されてシール材27に伝達されることとなり、そのためシール材27に繰り返しガス圧脈動が加わることで発生していた弾力性の劣化を防止でき、シール材27により駆動軸23と隔壁25間の流路抵抗を長期間に渡って一定に維持することが可能となる。
したがって、シール材27の機能を維持することが可能となり、レーザガス4供給量の増加によるランニングコストの増大なしに、駆動部側オイルの回転体21a,21b側への逆流を防止することが可能となり、レーザ発振装置のレーザ出力を長期間に渡って安定して維持することができる。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5について、送風機1の駆動軸23周囲の詳細図の図7を用いて説明する。
なお、実施の形態1から4と同様な構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態5の特徴とする点は、実施の形態4の溝31として、良振動性のベローズ32を用いたことである。ベローズ32の表面に凹凸状の溝がついているため、この構成だけでも圧力脈動を減衰させることができるが、ベローズ32自体も駆動軸23の回転軸に対して直角方向に振動可能なため、回転体21からシール材27に向かって伝わる圧力脈動を、さらにベローズ32が吸収、低減することができ、そのためシール材27に繰り返しガス圧脈動が加わることで発生していた弾力性の劣化を防止でき、シール材27により駆動軸23と隔壁25間の流路抵抗を長期間に渡って一定に維持することが可能となる。
したがって、シール材27の機能を維持することが可能となり、レーザガス4供給量の増加によるランニングコストの増大なしに、駆動部側オイルの回転体21a,21b側への逆流を防止することが可能となり、レーザ発振装置のレーザ出力を長期間に渡って安定して維持することができる。
(実施の形態6)
図8には、本実施の形態のレーザ加工機を示しており、このレーザ加工機は、上記実施の形態1から5の何れかのガスレーザ発振装置50、全反射鏡51、集光手段52、被加工物53、レーザビーム54を備えている。
レーザ発振装置50から出たレーザビーム54は全反射鏡51により集光手段52に導かれる。集光手段52により集光されたレーザビームは被加工物53に照射され、切断、溶接などが行われる。
本発明によれば、送風機内部の駆動軸と隔壁間に具備されたシール材の機能を長期間維持でき、流路抵抗を一定とすることが可能となるため長期間に渡って安定して品質を維持することができるレーザ発振装置およびレーザ加工機として有用である。
本発明の実施の形態1におけるレーザ発振装置の構成図 本発明の実施の形態1における送風機1の詳細図 本発明の実施の形態1における送風機1の駆動軸23周囲の詳細図 本発明の実施の形態2における送風機1の駆動軸23周囲の詳細図 本発明の実施の形態3における送風機1の駆動軸23周囲の詳細図 本発明の実施の形態4における送風機1の駆動軸23周囲の詳細図 本発明の実施の形態5における送風機1の駆動軸23周囲の詳細図 本発明の実施の形態6におけるレーザ加工機の詳細図 従来のレーザ発振装置の構成図 従来のレーザ発振装置における送風機101の詳細図 従来のレーザ発振装置における送風機101の断面図
1 送風機
2 熱交換器
3 経路
4 レーザガス
5 放電管
6 電極
7 電源
8 部分透過鏡
9 全反射鏡
10 供給器
11 調整装置
12 排出調整装置
13 圧力検出装置
14 制御部
20 ケーシング
21 回転体
22 駆動部
23 駆動軸
24 ギア
25 隔壁
26 軸受け
27 シール材
28 圧力変動低減部
29 メッシュ状フィルタ
30 線状ステンレス
31 溝
32 ベローズ
50 レーザ発振装置
51 全反射鏡
52 集光手段
53 被加工物
54 レーザビーム

Claims (6)

  1. 電極と、前記電極へ接続した電源と、前記電源と前記電極により形成される放電空間にレーザガスを循環供給させる送風機を備え、前記送風機には、レーザガスを移動させる回転体と、前記回転体を駆動する駆動部と、前記回転体と前記駆動部を連結する駆動軸と、前記駆動軸を貫通させるとともに前記回転体と前記駆動部を隔離する隔壁と、前記隔壁と前記駆動軸の間に配置した軸受けと、前記軸受けと前記回転体の間にシール材とを配置し、前記駆動軸と隔壁間の空間に圧力変動低減部を設けたレーザ発振装置。
  2. 前記圧力変動低減部として、メッシュ状フィルタを設けた請求項1記載のレーザ発振装置。
  3. 前記メッシュ状フィルタの材質として、線状ステンレスを用いた請求項2記載のレーザ発振装置。
  4. 前記圧力変動低減部として、前記隔壁側に一つ以上の凹凸状の溝を設けた請求項1記載のレーザ発振装置。
  5. 前記隔壁側に設けた一つ以上の凹凸状の溝を、良振動性のベローズとした請求項4記載のレーザ発振装置。
  6. 加工物を乗せる加工テーブルと、前記加工テーブルの移動とレーザ光の集光手段のうち少なくとも一方を移動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する数値制御手段と、レーザ光を発生する請求項1から5のいずれかに記載のガスレーザ発振装置とを備えたレーザ加工機。
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US9590379B2 (en) 2014-02-10 2017-03-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Gas laser oscillation device

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