JP2010210750A - 液晶モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】冷陰極管とLEDを併用することにより、画面(液晶パネル)の四隅部分の輝度低下を回避できるように改良した液晶モジュールを提供する。
【解決手段】液晶パネルの背後に冷陰極管3を配設すると共に、液晶パネルの四隅部の背後にLED5を配設した構成とし、LED5から発せられる光で液晶パネルの四隅部の輝度低下を回避する。また、冷陰極管3の位置を上下いずれか片側へ偏位させ、液晶パネルの上下いずれか反対側の端縁部の背後にLED5を横一列に配設した構成とし、偏位させた冷陰極管3からの発光によって、液晶パネルの上下いずれか片側の左右の隅部の輝度低下を回避すると共に、横一列に配設されたLEDからの発光によって、液晶パネルの上下いずれか反対側の端縁部とその左右の隅部の輝度低下を回避してもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、テレビ、パソコンその他の電子機器に組み込まれる液晶モジュールに関し、特に、画面の四隅部分が暗くならないように輝度分布の均一化を図った液晶モジュールに関する。
直下ライト方式のバックライトユニットを備えた従来の液晶モジュールは、通常、光源として複数本のU字状の冷陰極管を液晶パネルの背後に配設している。
一方、発光色の色純度を向上させ、均一な発光色を得ることを目的として、複数の蛍光管を上下方向に配列し、各蛍光管の間に赤色の波長光の発光強度を補強するLEDを配設すると共に、最も外側に配置された2本の蛍光管の外側に赤色の波長光の発光強度を補強するLEDを配設して構成した直下ライト方式のバックライト装置を、液晶パネルの背後に設けた液晶表示装置が提案されている(特許文献1)。
また、エッジライト方式のバックライトユニットを備えた液晶モジュールの中には、液晶パネルを第一の液晶パネル部と第二の液晶パネル部とで構成し、液晶パネル背後の導光板の両側端面に沿って、第一の液晶パネル部を照射する蛍光管と、第二の液晶パネル部を照射するLEDを配設したものも提案されている(特許文献2)。
特開2007−73290号公報 特開2002−6315号公報
しかしながら、液晶パネルの背後にU字状の冷陰極管を配設した従来の液晶モジュールは、画面(液晶パネル)の四隅部分の輝度が低下して暗くなるという問題を生じる場合があった。
このような問題は、発光色の色純度を向上させ、均一な発光色を得るために、蛍光管とLEDを併用する前記特許文献1の技術を適用しても、解決することはできない。また、第一の液晶パネル部と第二の液晶パネル部を蛍光管とLEDによって照射する前記特許文献2の技術を適用しても、解決することはできない。
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、冷陰極管とLEDを併用することにより、画面(液晶パネル)の四隅部分の輝度低下を回避できるように改良した液晶モジュールを提供することにある。
上記の課題を解決するため、第一の発明に係る液晶モジュールは、液晶パネルの背後に冷陰極管を配設した液晶モジュールにおいて、液晶パネルの四隅部の背後にLEDを配設したことを特徴とするものである。
この液晶モジュールにおいては、LEDを小基板に搭載して配設することが好ましく、更に、小基板の表面をシルクプリントにより光反射面とすることが好ましい。
また、上記の課題を解決するため、第二の発明に係る液晶モジュールは、液晶パネルの背後に冷陰極管を横向きにして配設した液晶モジュールにおいて、冷陰極管の位置を上下いずれか片側へ偏位させ、液晶パネルの上下いずれか反対側の端縁部の背後にLEDを横一列に配設したことを特徴とするものである。
この液晶モジュールにおいては、LEDを横長の帯状基板に横一列に搭載して配設することが好ましく、更に、帯状基板の表面をシルクプリントにより光反射面とすることが好ましい。
第一の発明に係る液晶モジュールのように、冷陰極管とLEDを併用し、冷陰極管のみでは輝度が低下する液晶パネルの四隅部の背後にLEDを配設すると、LEDからの発光によって液晶パネルの四隅部の輝度の低下を回避することができるので、液晶パネルの輝度分布の均一化を図ることが可能となる。しかも、LEDは冷陰極管に比べると消費電力が少ないので、経済的に有利である。
また、第一の発明に係る液晶モジュールにおいて、LEDを小基板に搭載して配設したものは、LEDの配設を簡単かつ確実に行うことができ、更に、小基板の表面をシルクプリントにより光反射面としたものは、小基板の表面で反射した光も有効利用できる利点がある。
次に、第二の発明に係る液晶モジュールのように、冷陰極管の位置を上下いずれか片側へ偏位させ、液晶パネルの上下いずれか反対側の端縁部の背後にLEDを横一列に配設すると、偏位させた冷陰極管からの発光によって、液晶パネルの上下いずれか片側の左右の隅部の輝度低下を回避することができ、横一列に配設されたLEDからの発光によって、液晶パネルの上下いずれか反対側の端縁部とその左右の隅部の輝度低下を回避することができるので、液晶パネルの輝度分布の均一化を図ることが可能となる。
そして、第二の発明に係る液晶モジュールにおいて、LEDを横長の帯状基板に横一列に搭載して配設したものは、LEDの配設を簡単かつ確実に行うことができ、更に、帯状基板の表面をシルクプリントにより光反射面としたものは、帯状基板の表面で反射した光も有効利用できる利点がある。
第一の発明に係る液晶モジュールの一実施形態を示す分解斜視図である。 同実施形態の液晶モジュールの断面図である。 光学シート、セルガイド、液晶パネル、ベゼルなどを省略した同実施形態の液晶モジュールの平面図である。 同実施形態の液晶モジュールのランプフレームと、LEDを搭載した小基板との分解部分斜視図である。 第二の発明に係る液晶モジュールの一実施形態を、光学シート、セルガイド、液晶パネル、ベゼルなどを省略して示す平面図である。
図1〜図4に基づいて、第一の発明に係る液晶モジュールの一実施形態を説明する。
この液晶モジュールは、図1に示すように、リアフレーム1、光反射シート2、U字状の冷陰極管3、ランプホルダー4、LED(LEDランプ)5、ランプフレーム6、光学シート7,8、セルガイド9、液晶パネル10、ベゼル11,12などの主要構成部品によって組立てられたものである。
リアフレーム1は板金製の浅い箱型のフレームであって、その内部には、逆台形状に折り曲げられた光反射シート2が設けられており、この光反射シート2の上には、複数本(この実施形態では2本)のU字状の冷陰極管3,3が互いに平行に横向きに配設されてランプホルダー4で支持されている。
このU字状冷陰極管3の端部にはランプソケット3aが取付けられており、これらのランプソケット3aは、リアフレーム1の一方の短辺の側板1aに沿ってリアフレーム1の底板1bに形成されたソケット嵌着口1cに嵌着されて、そのリード線がリアフレーム1の背後に引き出されている。そして、図3に示すように、ランプソケット3aが取付けられたU字状冷陰極3の端部と、その反対側のU字状屈曲部が、リアフレーム1の短辺の側板1a,1dの内側にそれぞれ取付けられたランプフレーム6,6で覆われている。このランプフレーム6,6には、LED5を搭載した小基板5aが取付けられているが、これについては後で詳しく説明する。
リアフレーム1の長辺の側板1e,1fは、いずれも逆U字状に折り曲げられて二重側板とされており、この二重側板1e,1fの上面と前記ランプフレーム6,6の上面には2枚の光学シート7,8の四周縁が載置されている。これらの光学シートは、U字状冷陰極管3や後述のLED5から発せられる光を拡散して液晶パネル10に均一に照射する光拡散シートであって、上側の光学シート8は薄い光拡散シートであるが、下側の光学シート7は撓みにくい厚手の光拡散シート(光拡散板)が使用されている。
これらの光学シート7,8の四周縁は、リアフレーム1の二重側板1e,1fとランプフレーム6,6の上に取付けられた二本のL形の合成樹脂製セルガイド9,9で押さえられており、このセルガイド9,9の上には、液晶パネル10の四周縁が載置されている。そして、この液晶パネル10の四周縁は、板金製の二本の長いベゼル11,11と二本の短いベゼル12,12で押さえられて固定されており、これらのベゼル11,11,12,12はいずれも、両端部がリアフレーム1のコーナー部(リアフレーム1の二重側板1e,1fの両端部)にビス止めされている。
液晶パネル10の一方の長辺に沿った端縁部には、ソースドライバICチップを搭載したCOF(チップオンフィルム)13を介してX側配線基板(X−PCB)14が接続されており、液晶パネル10の短辺に沿った端縁部には、ゲートドライバICチップを搭載したCOF15を介してY側配線基板16(Y−PCB)が接続されている。そして、これらの配線基板14,16は、セルガイド9の外側面に取付けられている。
この液晶モジュールの大きい特徴は、液晶パネル10の四隅部の背後に、LED(LEDランプ)5を小基板5aに搭載して配設したところにある。即ち、この実施形態では、図4に示すように、ランプフレーム6の内側斜板部6aの両端部から基板支持片6bを突設すると共に、この基板支持片6bの後側に切欠部6cを形成し、LED5を搭載した方形の小基板5aを基板支持片6bに取付けることによって、図2,図3に示す如く、LED5が液晶パネル10の四隅部の背後に位置するように配設されている。そして、LED5のリード線5bは、ランプフレーム6の切欠部6cからランプフレーム6の裏側へ引き込まれ、リアフレーム1の底板1bに形成された引出穴から外部へ引き出されている。
上記の小基板5aは、その表面がシルクプリントにより光反射面に形成されており、小基板5aの表面で反射した光も液晶パネル10の照射に有効利用できるようになっている。
尚、この実施形態の液晶モジュールでは、一つのLED(LEDランプ)5を小基板5aに搭載しているが、一つのLED5だけでは液晶パネル10の四隅部の輝度低下を充分防止できない場合は、二つ以上のLED5を小基板5aに搭載して、液晶パネル10の四隅部の背後に配設するようにしてもよい。
以上のような構成の液晶モジュールは、U字状冷陰極管3,3から発せられ、光学シート7,8により拡散されて液晶パネル10に背後から照射された光によって、明るい画像を視認することができる。そして、液晶パネル10の四隅部の背後に配設されたLED(LEDランプ)5から発せられた光によって、液晶パネル10の四隅部が背後から照射されるため、液晶パネル10の四隅部の輝度の低下を回避することができ、液晶パネル10の輝度分布の均一化を図ることが可能となる。しかも、LED5は冷陰極管に比べると消費電力が少ないので、経済的にも有利である。
次に、図5に基づいて、第二の発明に係る液晶モジュールの一実施形態を説明する。
この液晶モジュールは、図5に示すように、U字状冷陰極管3,3の位置を下側へ偏位させ、複数のLED(LEDランプ)5を横一列に搭載した帯状基板5cを、左右のランプフレーム6,6の端部の基板支持片6b,6bに掛け渡して取付けることにより、液晶パネルの上側の端縁部の背後にLED5を横一列に配設している。そして、LED5のリード線(不図示)は、左右いずれか一方のランプフレーム6の基板支持片の後側に形成された切欠部(不図示)からランプフレーム6の裏側へ引き込まれ、リアフレーム1の底板の引出穴から外部へ引き出されている。この帯状基板5cの表面も、シルクプリントにより光反射面に形成されており、帯状基板5cの表面で反射した光を液晶パネル10の照射に有効利用できるようになっている。
この液晶モジュールの他の構成(全体構成)は、図1,2に示す前記液晶モジュールのそれと同様であるので、説明を省略する。
上記のような液晶モジュールは、下側に偏位させたU字状冷陰極管3から発せられる光によって、液晶パネルの下側の左右の隅部の輝度低下を回避することができ、横一列に配設されたLED5から発せられる光によって、液晶パネルの上側の端縁部とその左右の隅部の輝度低下を回避することができるので、液晶パネルの輝度分布の均一化を図ることが可能となる。また、上記の液晶モジュールのように、複数のLED5が帯状基板5cに横一列に搭載されて取付けられていると、リード線を左右いずれか一方のランプフレーム6の切欠部からリアフレーム1の引出穴を通して外部へ引き出して配線できるため、図1〜図4に示す液晶モジュールよりも、LED5のリード線の配線が簡単になるという利点もある。
なお、図5に示す液晶モジュールでは、U字状冷陰極管3,3を下側に偏位させ、複数のLED5を液晶パネルの上側の端縁部の背後に横一列に配設しているが、これとは逆に、U字状冷陰極管3,3を上側に偏位させ、複数のLED5を液晶パネルの下側の端縁部の背後に横一列に配設してもよく、その場合も、同様の作用効果が得られることは言うまでもない。
1 リアフレーム
2 光反射シート
3 U字状の冷陰極管
5 LED(LEDランプ)
5a 小基板
5b リード線
5c 帯状基板
6 ランプフレーム
6b 基板支持片
6c 切欠部
7,8 光学シート
9 セルガイド
10 液晶パネル
11,12 ベゼル

Claims (6)

  1. 液晶パネルの背後に冷陰極管を配設した液晶モジュールにおいて、液晶パネルの四隅部の背後にLEDを配設したことを特徴とする液晶モジュール。
  2. LEDを小基板に搭載して配設したことを特徴とする請求項1に記載の液晶モジュール。
  3. 小基板の表面をシルクプリントにより光反射面としたことを特徴とする請求項2に記載の液晶モジュール。
  4. 液晶パネルの背後に冷陰極管を横向きにして配設した液晶モジュールにおいて、冷陰極管の位置を上下いずれか片側へ偏位させ、液晶パネルの上下いずれか反対側の端縁部の背後にLEDを横一列に配設したことを特徴とする液晶モジュール。
  5. LEDを横長の帯状基板に横一列に搭載して配設したことを特徴とする請求項4に記載の液晶モジュール。
  6. 帯状基板の表面をシルクプリントにより光反射面としたことを特徴とする請求項5に記載の液晶モジュール。
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