JP2010210218A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電による有効成分を大量に且つ安定的に生成して利用することのできる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫本体1に、放電により有効成分を発生させる有効成分発生装置50を備える。有効成分発生装置50は、微小空間内においてマイクロプラズマ放電を生じさせるものであり、大量の有効成分を生成する。生成した有効成分は収納室3内に放出し、該有効成分の作用によって食品の鮮度を保持させるように設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、有効成分発生装置を備えた冷蔵庫に関する。
特許文献1には、放電によって生成する有効成分を用いて食品の鮮度を保持しようとする冷蔵庫が記載されている。上記冷蔵庫に備えてある放電装置は、放電極で生じさせたコロナ放電によって、ラジカル等の有効成分を生成する構造である。しかし、上記コロナ放電を用いた方式では、大量の有効成分を安定供給することは困難であるという問題があった。
特開2002−125642号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、放電による有効成分を大量に且つ安定的に生成して利用することのできる冷蔵庫を提供することを、課題とする。
上記課題を解決するために本発明を、収納室3を有する冷蔵庫本体1に、放電により発生させた有効成分を該収納室3内にむけて放出する有効成分発生装置50を備えて成る冷蔵庫とする。前記有効成分発生装置50は、放電を生じる有効成分発生部56と、該有効成分発生部56を配置する有効成分発生用風路54とから成る。前記有効成分発生部56は、電極部58と、電極部58に密着して又は近傍に配置される絶縁スペーサ57とを備え、電極部58に高電圧を印加することで、絶縁スペーサ57に沿って形成される微小な放電空間S内において放電を生じさせるものである。前記有効成分発生用風路54は、前記有効成分発生部56に送り込まれる送風が、放電空間Sと電極部58の外周面とを共に通過するように形成したものである。
このようにすることで、有効成分発生装置50の有効成分発生部56において、微小な放電空間S内で高密度のプラズマを発生させ、大量の有効成分を発生させることができる。しかも、有効成分発生部56に送り込む送風によって、放電空間S内で大量に生成した有効成分を下流側に順次送り出すことと、高温の電極部58を効率的に放熱させることとが共に達成できる。したがって、大量の有効成分を長時間安定して発生および吐出させることが可能となる。
本発明の冷蔵庫において、前記有効成分発生部56の放電空間Sは、絶縁スペーサ57に設けた貫通孔60と、絶縁スペーサ57と電極部58の間に形成される隙間59の、両方又は一方であることが好適である。このようにすることで、貫通孔60や隙間59の組み合わせによって、放電を生じさせるための放電空間Sを、多様な形態で設定可能となる。
また、本発明の冷蔵庫においては、前記冷蔵庫本体1に、前記有効成分発生装置50の絶縁スペーサ57よりも上流側の箇所と下流側の箇所の一方または両方にむけて水分を供給する水供給手段14を備えることが好適である。このようにすることで、放電部分に対して直接的に水を供給し、有効成分の生成反応を促進することが可能となる。
更に、前記水供給手段14は、収納室3内で生じる結露水を前記有効成分発生装置50にまで供給するものであることが好適である。このようにすることで、使用者に水補給の手間を強いることなく、結露水を利用して有効成分発生装置50の放電部分に水を供給し、有効成分の生成反応を促進することが可能となる。
結露水を利用する場合、前記冷蔵庫本体1は複数の収納室3を有するものであり、前記水供給手段14は、隣接する収納室3間の温度差を利用して結露水を生成するものであることが好適である。このように、例えば冷蔵室、切替室、野菜室、冷凍室といった各収納室3の温度差を有効利用することによって、結露水を効率的に生成することができる。
更にこのとき、前記水供給手段14は、低温側の収納室3の室温を利用して、高温側の収納室3内に配した冷却部材17を冷却して結露を生じさせるものであることが好適である。このようにすることで、冷却部材17の表面において結露水を効率的に生成することができる。
また、同じく結露水を利用する場合、前記冷蔵庫本体1は収納室3に冷気を搬送するための風路8を有するものであり、前記水供給手段14は、収納室3と風路8の温度差を利用して結露水を生成するものであることも好適である。このように、例えば冷蔵室、切替室、野菜室、冷凍室といった各収納室3と風路8との間に存在する温度差を有効利用することによって、結露水を効率的に生成することができる。
更にこのとき、前記水供給手段14は、低温側である風路8の室温を利用して、高温側である収納室3内に配した冷却部材17を冷却して結露を生じさせるものであることが好適である。このようにすることで、冷却部材17の表面において結露水を効率的に生成することができる。
一方、前記冷蔵庫本体1は製氷機に水を供給するための給水部19を有するものであり、前記水供給手段14は、給水部19が保持する水の一部を前記有効成分発生装置50にまで供給するものであることも好適である。このようにすることで、使用者に水補給の手間を強いることなく、製氷用に保持してある水分を利用して有効成分発生装置50の放電部分に水を供給し、有効成分の生成反応を促進することが可能となる。
ところで、前記有効成分発生装置50は、前記放電空間Sの下流側に連通する液溜め部76と、液溜め部76内に貯留される液体を霧化または気化させる手段とを備えたものであることも好適である。このようにすることで、有効成分を溶け込ませた液体を、霧化または気化させた状態として安定供給することができる。また、液溜め部76内の液体によって、有効成分発生部56を効率的に放熱させることや、有効成分の生成反応を促進させることも可能となる。
請求項1に係る発明は、有効成分発生部の微小な放電空間内において大量の有効成分を発生させ、送風によって下流側に順次送り出すことができ、しかも、送風によって高温の電極部を効率的に放熱させることができるので、大量の有効成分を長時間安定して発生および吐出させることができるという効果を奏する。
また請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加えて、放電空間を高い自由度で設定できるという効果を奏する。
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明の効果に加えて、水分の供給によって生成反応を促進させ、更に大量の有効成分を放出させることができるという効果を奏する。
また請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、使用者に水補給の手間を強いることなく、結露水を利用して有効成分の生成反応を促進することができるという効果を奏する。
また請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明の効果に加えて、各収納室の温度差を利用して結露水を効率的に生成し、生成反応を促進するために十分な量の水分を有効成分発生装置に対して継続的に供給することができるという効果を奏する。
また請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明の効果に加えて、収納室内の適宜箇所に設けた冷却部材の表面で結露水を効率的に生成することができるという効果を奏する。
また請求項7に係る発明は、請求項4に係る発明の効果に加えて、収納室と風路の温度差を利用して結露水を効率的に生成し、生成反応を促進するために十分な量の水分を有効成分発生装置に対して継続的に供給することができるという効果を奏する。
また請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明の効果に加えて、収納室内の適宜箇所に設けた冷却部材の表面で結露水を効率的に生成することができるという効果を奏する。
また請求項9に係る発明は、請求項3に係る発明の効果に加えて、使用者に水補給の手間を強いることなく、製氷用の水分を利用して有効成分の生成反応を促進することができるという効果を奏する。
また請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、有効成分を溶け込ませた液体を、霧化または気化させた状態として安定供給することができるという効果を奏する。また、有効成分発生部を効率的に放熱させるという効果や、有効成分の生成反応を促進させるという効果も奏する。
本発明の実施形態における第1例の冷蔵庫を概略的に示す断面図である。 同上の冷蔵庫に備えた有効成分発生装置を概略的に示す断面図である。 (a)、(b)本発明の実施形態における第2例の冷蔵庫の要部を概略的に示す断面図である。 (a)、(b)は本発明の実施形態における第3例の冷蔵庫の要部を概略的に示す断面図である。 (a)、(b)は本発明の実施形態における第4例の冷蔵庫の要部を概略的に示す断面図である。 (a)、(b)は本発明の実施形態における第5例の冷蔵庫の要部を概略的に示す断面図である。 (a)、(b)本発明の実施形態における第6例の冷蔵庫の要部を概略的に示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明に備える有効成分発生装置の変形例の要部を示す概略断面図である。 同上の有効成分発生装置の他の変形例の要部を示す概略断面図である。 (a)、(b)は同上の有効成分発生装置の他の変形例の要部を示す概略断面図である。 同上の有効成分発生装置の他の変形例の要部を示す概略断面図である。 同上の有効成分発生装置の他の変形例の要部を示す概略断面図である。
本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1には、本発明の実施形態における第1例の冷蔵庫の断面形状を概略的に示している。
本例の冷蔵庫の冷蔵庫本体1は、内部空間を上下方向に仕切るように設けた複数の水平仕切り壁2によって、複数の収納室3を区画している。図示例では、収納室3として上から順に冷蔵室4、切替室5、野菜室6、冷凍室7を区画してある。
冷蔵室4は、室温を約3〜5℃に保持するものである。切替室5は、パーシャル室としての利用時には室温を約−3℃に保持し、チルド室としての利用時には室温を約0℃に保持するものである。野菜室6は、室温を約5〜7℃に保持するものであり、冷凍室7は、室温を約−18℃に保持するものである。
上記各室4,5,6,7の背面側には、冷却風を送り込むための風路8を形成している。風路8は、冷却器9での熱交換によって生成される冷風を、攪拌ファンから成る送風手段(図示せず)によって上記各室4,5,6,7内へと送り出すものである。
上記風路8は、冷蔵庫本体1の内部空間を前後方向に仕切るように設けた鉛直仕切り壁10によって、各室4,5,6,7との間で区画されている。冷却器9から冷却風を送られる上記風路8は、その内部空間が約−20〜−30℃に保持される。つまり、室温の順番としては、低温側から順に風路8、冷凍室7、切替室5(パーシャル室、チルド室)、冷蔵室4、野菜室6となる。
ここでは、冷却器9として蒸発器11を用い、更に、該蒸発器11の下方に配置した圧縮機12、凝縮器(図示せず)、膨張弁やキャピラリチューブ等から成る減圧装置(図示せず)、これら各構成部品を連結する配管、冷媒等を組み合わせることによって、冷凍サイクルを形成している。蒸発器11は、冷凍室7の背面側に、鉛直仕切り壁10を介して配置してある。圧縮機12や凝縮器は、冷蔵庫本体1の底部に形成した機械室13内に配置してある。
そして、上記構成から成る冷蔵庫本体1に、放電によって各種の有効成分を発生させることのできる有効成分発生装置50を備えている。図示例では、有効成分発生装置50を野菜室6内の天井面に配置し、放電により発生させる各種の有効成分を該野菜室6内にむけて放出するように設けている。
以下においては、図2に基づいて有効成分発生装置50の構成について詳述する。
図2に示すように、有効成分発生装置50は、装置全体の外殻を成すケース51の外面に吸入口52と吐出口53を開口させ、ケース51内に、吸入口52と吐出口53を連通する有効成分発生用風路54を貫通形成したものである。有効成分発生用風路54内には送風部55を上流側に配置し、有効成分発生部56を下流側に配置している。送風部55は専用の送風ファンから成り、該送風ファンを回転駆動させることでケース51外の空気を吸入口52から有効成分発生用風路54内に導入して吐出口53から外部に吐出する。
有効成分発生部56は、微小な放電空間S内においてマイクロメータサイズの微小なプラズマ(以下「マイクロプラズマ」という。)を高密度で生じさせるものであり、円板状を成す絶縁スペーサ57の上流側の近傍箇所に、絶縁スペーサ57よりも小径の円板状に設けた電極部58を配置することで構成している。絶縁スペーサ57と電極部58との間には、数100μm程度の略均等な幅で隙間59を介在させている。絶縁スペーサ57の中央には、貫通孔60を数100μm程度の微小径で設けている。
電極部58の材質としては、電極として好適に用いられる公知の適宜材質が採用可能であり、金属材料に限らず、導電性樹脂等の材質も用いることができる。また、絶縁スペーサ57の材質についても適宜材質が採用可能であるが、アルミナのようなセラミック材料が好適に用いられる。
絶縁スペーサ57と電極部58の間に形成される微小幅の隙間59は、その外周縁部分にて周囲の有効成分発生用風路54と連通し、且つ、その中央部分にて絶縁スペーサ57の貫通孔60と連通している。貫通孔60は、その上流端にて上記隙間59と連通し、且つ、その下流端にて下流側の有効成分発生用風路54と連通している。
したがって、送風部55が発生させる送風は、図中の矢印に示すように、まず上流側の電極部58の平板面に当たり、該電極部58の外周面に沿って迂回した後に、上記隙間59を通って絶縁スペーサ57の貫通孔60に至る流れと、絶縁スペーサ57の外周面に沿う流れとに分流し、貫通孔60の下流側にて合流した後に吐出口53からケース51の外部に吐出される。
電極部58には高圧印加部61の負極側を接続させており、高圧印加部61によって有効成分発生部56の電極部58に高電圧を印加させると、絶縁スペーサ57に設けた貫通孔60と、絶縁スペーサ57と電極部58の間に形成した隙間59の両方において、マイクロプラズマ放電が開始される。つまり、本例においては、上記隙間59およびこれと下流側にて連通する上記貫通孔60で、絶縁スペーサ57に沿った微小な放電空間Sが形成されており、この放電空間S内において、マイクロプラズマ放電が生じるようになっている。
本例の有効成分発生装置50において、有効成分を生成してケース51の外部に送り出すには、送風部55によって有効成分発生用風路54内に外気を導入して有効成分発生部56にむけて送風し、且つ、高圧印加部61によって有効成分発生部56の電極部58に高電圧を印加させ、放電空間Sにてマイクロプラズマ放電を生じさせる。このマイクロプラズマ放電により、放電空間S(即ち、隙間59および貫通孔60)内において、コロナ放電等と比較して非常に高密度で有効成分が生成される。
送風部55によって有効成分発生部56にむけて送られた送風は、電極部58の上流側をむく平板面と外周面に沿って流れ、絶縁スペーサ57の外周縁部と当たる位置にまで送り込まれる。絶縁スペーサ57の外周縁部に当たった送風は、その一部が隙間59内に送り込まれ、残りの一部が絶縁スペーサ57を迂回する流路に送り込まれる。
隙間59内に送り込まれた送風は、該隙間59と貫通孔60から成る放電空間S内で生じた大量の有効成分を下流側に搬送させ、電極部58と絶縁スペーサ57の熱を奪ったうえで、貫通孔60を通じて下流側へと送り出される。また、絶縁スペーサ57を迂回する側に分流した送風は、絶縁スペーサ57の熱を奪ったうえで、貫通孔60から送り出される送風と合流し、合流後の十分な風量を伴ったうえで吐出口53から外部へと送り出される。この十分な風量の吐出風に乗って、有効成分発生部56のマイクロプラズマ放電によって大量生成された有効成分は外部空間にむけて勢い良く吐出される。
このように、本例の有効成分発生装置50によれば、有効成分発生部56の電極部58と絶縁スペーサ57を送風により効率的に放熱させながら、放電空間S内のマイクロプラズマ放電により大量の有効成分を生成することができる。しかも、ここで生じた大量の有効成分を送風により効率的に貫通孔60内から下流側に搬送させ、絶縁スペーサ57の外周面から熱を奪うように分流させた送風と合流させたうえで、十分な風量を伴って外部に吐出させることができる。
ここで生成および放出される有効成分は、例えばヒドロキシラジカル、スーパーオキサイドラジカル、硝酸イオン、窒素酸化物等である。上記各有効成分の発生バランスは、放電条件等を適宜調整することで調整可能である。ヒドロキシラジカルやスーパーオキサイドラジカルを外部に十分な量で放出した場合には、脱臭効果や、除菌効果、アレルゲン不活性化効果、農薬分解効果、有機物分解(汚れ除去)効果等が得られる。
上記有効成分を発生させるための放電としては、数百μA〜数十mA程度の放電を生じさせることが好ましい。この放電により、電極部58の温度は数十〜数百℃程度上昇することになる。これに対して、本発明では有効成分発生部56を有効成分発生用風路54内に配置し、送風部55から送り込まれる送風が、有効成分発生部56の放電空間Sを通過し、且つ、電極部58の外周面を通過して迂回しながら該電極部58の熱を奪うように設けているので、温度上昇は抑制される。
そして、図2に示す有効成分発生装置50を冷蔵庫本体1に備えて成る冷蔵庫においては、有効成分発生装置50の吐出口53から放出される各種の有効成分を、野菜室6内に拡散させることができる。ここでは、有効成分としてヒドロキシラジカル、スーパーオキサイドラジカル等を十分な量で放出することにより、野菜室6内に収容してある野菜等の食品(図示せず)に対して除菌等の鮮度保持効果を及ぼすことができる。
図示例では、有効成分発生装置50を野菜室6の天井面(つまり、野菜室6と上方の切替室5とを区画する水平仕切り壁2の下面)に配置しているが、該野菜室6の側面、背面、底面等の他の箇所に設定してあってもよい。また、図示例では吐出口53を水平方向にむけて開口させ、天井側から水平方向に有効成分を放出するように設けているが、下方等の他の方向にむけて有効成分を放出するように設定してあってもよい。
有効成分発生装置50を配置する収納室3についても、野菜室6に限定されるわけではない。つまり、冷蔵室4、切替室5、冷凍室7等の他の収納室3に有効成分発生装置50を配置した場合であっても、該収納室3内に有効成分を放出することにより、収納してある各食品の鮮度を保持することができる。
図3には、本発明の実施形態における第2例の冷蔵庫の要部を概略的に示している。なお、上記した第1例と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略し、第1例とは相違する特徴的な構成についてのみ詳述する。
本例の冷蔵庫においては、有効成分発生装置50を野菜室6の背面に配置している。有効成分発生装置50の吸入口52は、ケース51の側壁に設けてある。
そして、有効成分発生用風路54中にまで水分を供給する水供給手段14として、結露水を生成して溜め置くことのできる貯水槽15と、該貯水槽15内の水分を有効成分発生装置50にまで搬送する水搬送体16とを備えている。図3(a)は、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも上流側の箇所にまで水を搬送するように水搬送体16を配置した例であり、図3(b)は、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも下流側の箇所にまで水を搬送するように水搬送体16を配置した例である。
貯水槽15は、野菜室6の天井面(つまり、野菜室6と上方の切替室5とを区画する水平仕切り壁2の下面)から下方に連設したものであって、高熱伝導率の材質を用いて形成してある。貯水槽15には、野菜室6内の空気を内側に導入するための通気孔20を複数設けている。
野菜室6の上方には、該野菜室6よりも室温の低い切替室5が、水平仕切り壁2を介して隣接している。したがって、貯水槽15の表面は水平仕切り壁2を介して冷却され、低温に保持されることで、該表面に結露水が生成される。つまり、本例では貯水槽15自体が結露水生成用の冷却部材17を兼用している。貯水槽15の内面側に生成された結露水は該貯水槽15内に貯留され、水搬送体16を介して有効成分発生装置50側にまで順次搬送される。
水搬送体16は、毛細管現象によって水分を一端側から他端側へと搬送するものであり、例えばフェルト等から成るが、パイプ状の構造であってもよい。また、ポンプによって貯水槽15側から有効成分発生装置50側に水を搬送する構造であってもよい。
図3(a)に示す場合では、水搬送体16の一端を貯水槽15内に位置させ、水搬送体16の他端側を、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも上流側であり且つ放電空間Sの直近傍となる箇所に、位置させている。これにより、有効成分発生部56の上流側に位置する水搬送体16の他端部に水を順次供給し、放電空間Sの上流側近傍の箇所に対して、水分を直接的に供給することができる。
放電空間Sの上流側近傍に供給された水分は、放電空間S内の放電部分にまで風圧によって供給され、有効成分の生成反応を大幅に促進させるように作用する。促進される生成反応として具体的には、高エネルギー下で酸素分子(O)に水分子(HO)を反応させてヒドロキシラジカル(・OH)を生成するといった反応が考えられる。また、窒素分子(N)やこれから発生する各種成分と、水分子(HO)が反応することで、ヒドロキシラジカル(・OH)を生成する反応も考えられる。更に、これらの反応促進に伴って、ヒドロキシラジカル(・OH)から過酸化水素(H)を生成する反応も促進されると考えられる。
図3(b)に示す場合では、水搬送体16の一端を貯水槽15内に位置させ、水搬送体16の他端側を、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも下流側であり且つ放電空間Sの直近傍となる箇所に、位置させている。これにより、有効成分発生部56の下流側に位置する水搬送体16の他端部に水を順次供給し、放電空間Sの下流側近傍の箇所に対して、水分を直接的に供給することができる。
有効成分発生用風路54内での実際の放電部分は、風圧により放電空間Sよりも下流側にまで広がるため、放電空間Sの下流側近傍にまで水分を供給することで、下流側に広がった放電部分に水分を供給して有効成分の生成反応を大幅に促進させることができる。ここで促進される生成反応は、図3(a)について述べた反応と同様の反応である。
なお、水搬送体16を、絶縁スペーサ57の下流側と上流側の両方の箇所にむけて水を搬送するように設けてもよい。この場合、一端側を貯水槽15内に位置させた水搬送体16の他端側を二手に分岐させ、分岐した一方を絶縁スペーサ57の下流側に位置させ、他方を絶縁スペーサ57の上流側に位置させるといった構造が採用可能である。また、図3(a)に示す水搬送体16と図3(b)に示す水搬送体16を別々に備える構造も好ましい。
上記構成から成る本例の冷蔵庫においては、使用者が水を供給する必要なく、野菜室6内で生じる結露水を利用して有効成分の生成反応を促進させることができる。なお、貯水槽15を野菜室6の下面(つまり、野菜室6と下方の冷凍室7とを区画する水平仕切り壁2の上面)に連設し、野菜室6と冷凍室7との温度差を利用して該貯水槽15に結露水を生成する構成としてもよい。
また、他の収納室3においても、同様の構成は採用可能である。冷蔵室4において結露水を生成する場合には、下方に隣接する切替室5との温度差で結露水を生成するように、貯水槽15を冷蔵室4の下面(つまり、冷蔵室4と下方の切替室5とを区画する水平仕切り壁2の上面)に連設することが好ましい。
図4には、本発明の実施形態における第3例の冷蔵庫の要部を概略的に示している。なお、上記した第2例と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略し、第2例とは相違する特徴的な構成についてのみ詳述する。
本例の冷蔵庫が備える水供給手段14は、隣接する収納室3間の温度差を利用して結露水を生成するという点においては、第2例と同様である。しかし、本例においては、第2例のように結露水を生成する貯水槽15(冷却部材17)と、該貯水槽15から目的箇所にまで水を搬送する水搬送体16とを別々に備えるのではなく、冷却部材17によって目的箇所において結露水を直接生成するように設けている。
本例の冷却部材17は、アルミニウム等の高熱伝導率の材質を用いて棒状に形成した部材である。図4(a)は、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも上流側の箇所に結露水を直接生成するように冷却部材17を配置した例である。図4(b)は、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも下流側の箇所に結露水を直接生成するように冷却部材17を配置した例である。
図4(a)に示す場合では、冷却部材17の一端を野菜室6の天井面(つまり、野菜室6と上方の切替室5とを区画する水平仕切り壁2の下面)に接続させ、冷却部材17の他端側を、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも下流側であり且つ放電空間Sの直近傍となる箇所に、露出させている。冷却部材17の上記露出面の温度は水平仕切り壁2を介して冷却され、低温に保持されることで、該露出面において直接的に結露水が生成される。これにより、放電空間Sの上流側近傍の箇所に対して、水分を直接的に供給することが可能となる。
図4(b)に示す場合では、冷却部材17の一端を野菜室6の天井面に接続させ、冷却部材17の他端側を、有効成分発生用風路54内の有効成分発生部56の絶縁スペーサ57よりも下流側であり且つ放電空間Sの直近傍となる箇所に、露出させている。冷却部材17の上記露出面の温度は、水平仕切り壁2を介して野菜室6の室温よりも低く保持されるので、該露出面において直接的に結露水が生成される。これにより、放電空間Sの下流側近傍の箇所に対して、水分を直接的に供給することが可能となる。
なお、冷却部材17を、絶縁スペーサ57の下流側と上流側の両方の箇所において結露水を生成するように設けてもよい。この場合、一端側を野菜室6の天井面に接続させた冷却部材17の他端側を二手に分岐させ、分岐した一方を絶縁スペーサ57の下流側に位置させ、他方を絶縁スペーサ57の上流側に位置させるといった構造が採用可能である。また、図4(a)に示す冷却部材17と図4(b)に示す冷却部材17を別々に備える構造も好ましい。
また、冷却部材17の一端側を野菜室6の下面(つまり、野菜室6と下方の冷凍室7とを区画する水平仕切り壁2の上面)に接続し、野菜室6と冷凍室7との温度差を利用して、冷却部材17の他端側の露出面に結露水を生成する構成としてもよい。
また、他の収納室3においても、同様の構成は採用可能である。冷蔵室4において結露水を直接生成する場合には、下方に隣接する切替室5との温度差で結露水を生成するように、冷却部材17の一端側を冷蔵室4の下面(つまり、冷蔵室4と下方の切替室5とを区画する水平仕切り壁2の上面)に接続することが好ましい。
図5には、本発明の実施形態における第4例の冷蔵庫の要部を概略的に示している。なお、上記した第2例と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略し、第2例とは相違する特徴的な構成についてのみ詳述する。
本例の冷蔵庫が備える水供給手段14は、第2例のように隣接する収納室3間の温度差を利用して結露水を生成するのでなく、収納室3と風路8の温度差を利用して結露水を生成するようになっている。
本例の水供給手段14を成す貯水槽15(冷却部材17)は、野菜室6の背面(つまり、野菜室6と後方の風路8とを区画する鉛直仕切り壁10の前面)から前方に連設したものであり、高熱伝導率の材質を用いて、上方に開口するように形成してある。
野菜室6の背方には、該野菜室6よりも室温の低い風路8が、鉛直水平仕切り壁10を介して隣接している。したがって、貯水槽15の表面は水平仕切り壁2を介して冷却され、低温に保持されることで、該表面に結露水が生成される。貯水槽15の内面側に生成された結露水は該貯水槽15内に貯留され、水搬送体16を介して有効成分発生装置50側にまで順次搬送される。
図5(a)は、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも上流側の箇所にまで、貯水槽15内の水を搬送するように水搬送体16を配置した例である。図5(b)は、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも下流側の箇所にまで、貯水槽15内の水を搬送するように水搬送体16を配置した例である。
水搬送体16を、絶縁スペーサ57の下流側と上流側の両方の箇所にむけて水を搬送するように設けてもよいことは、第2例と同様である。この場合、一端側を貯水槽15内に位置させた水搬送体16の他端側を二手に分岐させ、分岐した一方を絶縁スペーサ57の下流側に位置させ、他方を絶縁スペーサ57の上流側に位置させるといった構造が採用可能である。また、図5(a)に示す水搬送体16と図5(b)に示す水搬送体16を別々に備える構造も好ましい。
他の収納室3である冷蔵室4、切替室5、冷凍室7においても、本例と同様の構成は採用可能である。いずれの収納室3内で結露水を生成する場合においても、該収納室3と風路8を区画する垂直仕切り壁10に貯水槽15を連設し、風路8との温度差を利用して該収納室3内の水分をもとに結露水を生成させることが好ましい。
図6には、本発明の実施形態における第5例の冷蔵庫の要部を概略的に示している。なお、上記した第4例と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略し、第4例とは相違する特徴的な構成についてのみ詳述する。
本例の冷蔵庫が備える水供給手段14は、収納室3とこれに隣接する風路8との温度差を利用して結露水を生成するという点においては、第4例と同様である。しかし、本例においては、第4例のように結露水を生成する貯水槽15(冷却部材17)と、該貯水槽15から目的箇所にまで水を搬送する水搬送体16とを別々に備えるのではなく、冷却部材17によって目的箇所において結露水を直接生成するように設けている。
冷却部材17は、アルミニウム等の高熱伝導率の材質を用いて棒状に形成した部材である。図6(a)は、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも上流側の箇所に結露水を直接生成するように冷却部材17を配置した例である。図6(b)は、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも下流側の箇所に結露水を直接生成するように冷却部材17を配置した例である。
図6(a)に示す場合では、冷却部材17の一端を野菜室6の背面(つまり、野菜室6と背方の風路8とを区画する鉛直仕切り壁10の前面)に接続させ、冷却部材17の他端側を、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも下流側であり且つ放電空間Sの直近傍となる箇所に、露出させている。冷却部材17の上記露出面は水平仕切り壁2を介して冷却され、低温に保持されることで、該露出面において直接的に結露水が生成される。これにより、放電空間Sの上流側近傍の箇所に対して、水分を直接的に供給することが可能となる。
図6(b)に示す場合では、冷却部材17の一端を野菜室6の背面に接続させ、冷却部材17の他端側を、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも下流側であり且つ放電空間Sの直近傍となる箇所に、露出させている。冷却部材17の上記露出面は水平仕切り壁2を介して冷却され、低温に保持されることで、該露出面において直接的に結露水が生成される。これにより、放電空間Sの下流側近傍の箇所に対して、水分を直接的に供給することが可能となる。
なお、冷却部材17を、絶縁スペーサ57の下流側と上流側の両方の箇所において結露水を生成するように設けてもよい。この場合、一端側を野菜室6の背面に接続させた冷却部材17の他端側を二手に分岐させ、分岐した一方を絶縁スペーサ57の下流側に位置させ、他方を絶縁スペーサ57の上流側に位置させるといった構造が採用可能である。また、図6(a)に示す冷却部材17と図6(b)に示す冷却部材17を別々に備える構造も好ましい。
他の収納室3である冷蔵室4、切替室5、冷凍室7においても、本例と同様の構成は採用可能である。いずれの収納室3内で結露水を生成する場合においても、該収納室3と風路8を区画する垂直仕切り壁10に冷却部材17を連設し、風路8との温度差を利用して該収納室3内の水分をもとに結露水を直接生成させることが好ましい。
図7には、本発明の実施形態における第6例の冷蔵庫の要部を概略的に示している。なお、上記した第1例と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略し、第1例とは相違する特徴的な構成についてのみ詳述する。
本例の冷蔵庫においては、有効成分発生装置50を野菜室6の背面に配置している。有効成分発生装置50の吸入口52は、ケース51の側壁に設けてある。
そして、有効成分発生用風路54中にまで水分を供給する水供給手段14として水搬送体16を備え、該水搬送体16を通じて、冷蔵庫本体1に備えてある水タンク18内の水の一部を有効成分発生装置50側にまで順次搬送するようにしている。
水搬送体16は、毛細管現象によって水分を一端側から他端側へと搬送するものであり、例えばフェルト等から成るが、パイプ状の構造であってもよい。また、ポンプによって水タンク18側から有効成分発生装置50側に水を搬送する構造であってもよい。
水タンク18は、冷蔵庫本体1に備えてある製氷機(図示せず)に供給するための水を溜め置く部分であって、他の給水経路等に連結されることで、製氷機に水を供給するための給水部19を形成する。なお、上記水搬送体16は、給水部19が保持する水の一部を有効成分発生装置50にまで供給するものであればよく、水タンク18以外の他の給水経路等から水を供給するように配置してあってもよい。
図7(a)は、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも上流側の箇所にまで水を搬送するように水搬送体16を配置した例であり、図7(b)は、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも下流側の箇所にまで水を搬送するように水搬送体16を配置した例である。
図7(a)に示す場合では、水搬送体16の一端を水タンク18内に位置させ、水搬送体16の他端側を、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも上流側であり且つ放電空間Sの直近傍となる箇所に、位置させている。これにより、有効成分発生部56の上流側に位置する水搬送体16の他端部に水を順次供給し、放電空間Sの上流側近傍の箇所に対して、水分を直接的に供給することができる。
放電空間Sの上流側近傍に供給された水分は、放電空間S内の放電部分にまで風圧によって供給され、有効成分の生成反応を大幅に促進させるように作用する。促進される生成反応は、第2例で述べた生成反応と同様である。
図7(b)に示す場合では、水搬送体16の一端を水タンク18内に位置させ、水搬送体16の他端側を、有効成分発生用風路54内の絶縁スペーサ57よりも下流側であり且つ放電空間Sの直近傍となる箇所に、位置させている。これにより、有効成分発生部56の下流側に位置する水搬送体16の他端部に水を順次供給し、放電空間Sの下流側近傍の箇所に対して、水分を直接的に供給することができる。
有効成分発生用風路54内での実際の放電部分は、風圧により放電空間Sよりも下流側にまで広がるため、放電空間Sの下流側近傍にまで水分を供給することで、下流側に広がった放電部分に水分を供給して有効成分の生成反応を大幅に促進させることができる。ここで促進される生成反応も、やはり第2例で述べた反応と同様である。
なお、水搬送体16を、絶縁スペーサ57の下流側と上流側の両方の箇所にむけて水を搬送するように設けてもよい。この場合、一端側を水タンク18内に位置させた水搬送体16の他端側を二手に分岐させ、分岐した一方を絶縁スペーサ57の下流側に位置させ、他方を絶縁スペーサ57の上流側に位置させるといった構造が採用可能である。また、図7(a)に示す水搬送体16と図7(b)に示す水搬送体16を別々に備える構造も好ましい。
上記構成から成る本例の冷蔵庫においては、使用者が水を供給する必要なく、製氷用の水の一部を利用して有効成分の生成反応を促進させることができる。有効成分発生装置50を野菜室6に配置する場合に限らず、他の収納室3に有効成分発生装置50を配置する場合においても、同様の構成は採用可能である。
ところで、上記した第1〜第6例の冷蔵庫に備える有効成分発生装置50においては、有効成分発生部56を、電極部58の下流側に微小幅の隙間59を空けて絶縁スペーサ57を配置し、絶縁スペーサ57の中央に微小径の貫通孔60を設けることで形成している(図2参照)。しかし、有効成分発生装置50の構成はこれに限定されるわけではなく、各種の変形例が適宜採用可能である。
本発明の有効成分発生装置50で用いる有効成分発生部56としては、電極部58と、電極部58に密着して又は近傍に配置される絶縁スペーサ57とを備え、電極部58に高電圧を印加することで、絶縁スペーサ57に沿って形成される微小な放電空間S内において放電を生じさせるものであればよい。上記放電空間Sは、絶縁スペーサ57自体に設けた微小径の貫通孔60であってもよいし、絶縁スペーサ57と電極部58の間に設けた微小幅の隙間59であってもよい。また、上記の貫通孔60と隙間59の両方で放電空間Sを形成するものであってもよい。
以下においては、有効成分発生装置50の各種の変形例について、図8〜図12に基づいて説明する。但し、図2に示す有効成分発生装置50や他の変形例と同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図8(a)に示す変形例では、電極部58においてもその中央に貫通孔62を形成している。電極部58側の貫通孔62は、該電極部58と絶縁スペーサ57の間にある隙間59を介して、絶縁スペーサ57側の貫通孔60と一直線上に並ぶように形成している。また、電極部58と絶縁スペーサ57とは、略同径の円板状に形成している。
図8(a)の変形例によれば、電極部58の貫通孔62を通じて放電空間Sを成す貫通孔60にまで直接的に風を送り込むことができる。したがって、放電空間Sで生成した有効成分を外部にむけて大量に且つ勢いよく放出することができるという利点がある。また、貫通孔62を通過する送風によって電極部58の熱を更に効果的に奪うことができるという利点もある。
なお、絶縁スペーサ57と電極部58の間に隙間59を設けず、両者57,58を密着させた構成にしてもよい。この場合には、電極部58と密着した絶縁スペーサ57が、放熱フィンのようにも機能する。
図8(b)に示す変形例は、電極部58においてその中心部を囲む複数箇所に貫通孔62を形成している点で、図8(a)に示す変形例とは相違している。電極部58側のそれぞれの貫通孔62は、絶縁スペーサ57側の貫通孔62と一直線上に並ばないように、有効成分発生用風路54の軸方向からみて位置をずらして形成している。図8(b)の変形例によれば、上流からの送風が電極部58の複数の貫通孔62を通過し、更に隙間59を通って迂回したうえで絶縁スペーサ57の貫通孔60を通過するので、送風によって電極部58や絶縁スペーサ57の熱を効率的に奪うことができるという利点がある。なお、電極部58の熱を更に効率的に奪うために、該電極部58を、貫通孔62を多数有する網状のものに形成することも好ましい。
図8(c)に示す変形例は、絶縁スペーサ57と電極部58において、共に複数の貫通孔60,62を設けている点で、図8(a)に示す変形例とは相違している。絶縁スペーサ57側の貫通孔60と電極部58側の貫通孔62とは、1対1で、隙間59を介して一直線上に並ぶように形成している。図8(c)の変形例によれば、放電空間Sとして複数の貫通孔60を利用できるので全体の有効成分生成量を増大させることができ、しかも、各貫通孔60には電極部58の各貫通孔62を通じて直接的に風を送り込むことができる。したがって、外部にむけて有効成分を大量に且つ勢いよく放出することができるという利点がある。
なお、図8(c)の変形例においても、電極部58と絶縁スペーサ57を密着させた構成にした場合には、絶縁スペーサ57を放熱フィンのように機能させることができる。
図8(d)に示す変形例は、絶縁スペーサ57に複数の貫通孔60を設けている点と、各貫通孔60の位置を、電極部58側の貫通孔62と一直線上に並ばないように有効成分発生用風路54の軸方向からみてずらして形成している点で、図8(a)に示す変形例とは相違している。図8(d)の変形例によれば、放電空間Sとして複数の貫通孔60を利用できるので全体の有効成分生成量を増大させることができる。また、電極部58の貫通孔62を通過した送風は、隙間59を通って迂回したうえで絶縁スペーサ57の各貫通孔60を通過するので、送風によって電極部58や絶縁スペーサ57の熱を更に効率的に奪うことができる。
図9に示す変形例は、板状の絶縁スペーサ57の厚み方向の両側に、同じく板状である金属製の電極部58を密着配置したものであり、絶縁スペーサ57を一対の電極部58で挟み込んだ構造となっている。一対の電極部58は高圧印加部61を介して電気接続させており、両電極部58間に高電圧が印加されるようになっている。絶縁スペーサ57および電極部58には、それぞれ厚み方向に貫通する貫通孔60,62を同一開口形状で設けている。絶縁スペーサ57と電極部58の上記密着配置により、絶縁スペーサ57の貫通孔60と両側の電極部58の貫通孔62とが、厚み方向に一直線状に連通している。上記貫通孔60,62の孔径Dはともに数100μm程度である。
また、有効成分発生用風路54の有効成分発生部56が配置される部分には、第1流路R1と第2流路R2とを分岐させて形成している。第1流路R1は、上流側から送り込まれる送風の一部を上記有効成分発生部56の貫通孔60,62内に導入し、該貫通孔60,62内を通過させた後に下流側に吐出させるものである。第2流路R2は、上流側から送り込まれる送風の他部(即ち、有効成分発生部56に送り込まれる送風全体のうち第1流路R1に流入した分を除く部分)を両側の電極部58の外周面に沿って迂回するように流したうえで、下流側に吐出させるものである。
第1流路R1と第2流路R2との分岐部分には、第1流路R1と第2流路R2に流入する送風の割合を可変するための調整弁63を備えている。上記調整弁63は、第1流路R1に流入する送風の流量を略一定量に保持するように適宜制御される。
第1流路R1と第2流路R2とは、隔壁部64により仕切っている。隔壁部64は、第1流路R1の上流側部分(つまり、分岐部分から貫通孔60,62内にまで送風を導く部分)とこれに並設される第2流路R2の上流側部分とを仕切る管状の隔壁64aと、第1流路R1の下流側部分(つまり、貫通孔60,62から吐出された送風を合流部分にまで導く部分)とこれに並設される第2流路R2の下流側部分とを仕切る同じく管状の隔壁64bと、から成る。両隔壁64a,64bはその端部を電極部58の平板面に密着させて設置している。
図9の変形例において、高圧印加部61により一対の電極部58間に高電圧を印加させると、絶縁スペーサ57の貫通孔60から成る放電空間S内でマイクロプラズマ放電が開始され、高密度で有効成分が生成される。
ここで、第1流路R1の上流側部分を通って有効成分発生部56の貫通孔60,62内にまで一直線状に導入された送風は、貫通孔60から成る放電空間S内において高密度で生成される有効成分を、下流側に搬出させる。他方、第2流路R2の上流側部分を通って導入された送風は、上流側の電極部58の平板面および外周面、絶縁スペーサ57の外周面、下流側の電極部58の外周面および平板面に沿って側面視コ字状に回り込むように流下し、両電極部58の熱を奪った後に、下流側に放出される。
このとき、第1流路R1に流入する送風の流量を略一定量に保持するように調整弁63の開口を制御することで、貫通孔60内のマイクロプラズマ放電は全体の風量に影響されることなく安定的に行われる。
図10(a)に示す変形例は、絶縁スペーサ57と上流側および下流側の電極部58との間に、数100μm程度の略均等な幅で隙間59を介在させている点と、下流側の電極部58の貫通孔62を、絶縁スペーサ57や上流側の電極部58の貫通孔60,62よりも十分に大きな口径で設けている点と、隔壁部64や調整弁63を設けていない点において、図9に示す変形例とは相違している。
有効成分発生用風路54に送り込まれた送風は、まず上流側の電極部58の平板面と当たる部分において、上流側の電極部58の貫通孔62を通って絶縁スペーサ57の貫通孔60に至る流れと、上流側の電極部58の外周面に沿って迂回する流れとに分流する。絶縁スペーサ57の貫通孔60を通過した流れは、下流側の電極部58に設けた大径の貫通孔62を通じて更に下流側へと送り出される。上流側の電極部58の外周面に沿って迂回した流れは、絶縁スペーサ57の外周面と下流側の電極部58の外周面に沿って更に下流側へと送り出された後に、下流側の電極部58の貫通孔62を通過した流れと合流する。
また、上流側の電極部58の外周面に沿って送り出された流れの一部は、上流側の電極部58と絶縁スペーサ57との間にある隙間59を通じて、絶縁スペーサ57の貫通孔60に送り込まれる。また、上流側の電極部58の外周面からそのまま絶縁スペーサ57の外周面に沿って送り出された流れの一部は、絶縁スペーサ57と下流側の電極部58との間にある隙間59を通じて、下流側の電極部58の貫通孔62に送り込まれる。
図10(a)に示す変形例において、一対の電極部58間に高電圧を印加させると、絶縁スペーサ57に設けた貫通孔60と、該絶縁スペーサ57と上流側の電極部58の間に形成した隙間59と、該絶縁スペーサ57と下流側の電極部58の間に形成した隙間59において、マイクロプラズマ放電が開始される。つまり、絶縁スペーサ57の貫通孔60と、上流側および下流側の隙間59とで、絶縁スペーサ57に沿った微小な放電空間Sが形成されている。下流側の電極部58の貫通孔62は上記のように大径に設けているので、この放電空間Sで生成した有効成分が下流側の電極部58に付着することが抑制されている。
図10(b)に示す変形例は、絶縁スペーサ57と上流側の電極部58を密着させている点において、図10(a)に示す変形例とは相違している。図10(b)の変形例においては、絶縁スペーサ57の貫通孔60と、絶縁スペーサ57と下流側の電極部58との間にある隙間59とで、絶縁スペーサ57に沿った微小な放電空間Sが形成されている。
なお、放電空間Sを成す隙間59を、絶縁スペーサ57と上流側の電極部58との間に設け、下流側の電極部58は絶縁スペーサ57と密着するように設けてもよい。この場合であっても、放電空間Sで生じる大量の有効成分を下流側に搬送し、且つ、有効成分発生部56の熱を効率的に奪うことができる。
図11に示す変形例は、図9に示す変形例において更に、下流側の電極部58の下流端と連通するように液溜め部76を配置し、更に、液溜め部76内に液体を供給する液供給手段66と、液溜め部76内の液体を霧化する霧化部67とを備えたものである。なお、図10(a)や図10(b)に示す変形例と同様に、隔壁部64や調整弁63は備えていない。
上記液供給手段66は、結露水が生じる冷却面68を有する冷却装置69と、該冷却面68と液溜め部76との間に配置される液供給管70とから成る。冷却装置69は、複数設けてあるペルチェ素子71の放熱側に放熱フィン72を接続させ、該ペルチェ素子71の冷却側に冷却板73を接続させた構造である。
有効成分発生用風路54中には、有効成分発生部56を迂回した後に下流側で合流する冷却風路74を分岐させて設けている。上記冷却装置69の冷却板73は、冷却風路74中に露出させてある。上記冷却装置69の放熱フィン72は、有効成分発生用風路54中の冷却風路74を分岐させた箇所よりも下流側であり且つ有効成分発生部56よりも上流側の箇所に、露出させてある。
冷却面68は冷却板73の表面に形成したものであり、空気中の水分をもとにして冷却面68上に生成した結露水を、液供給管70を介して同じく管状の液溜め部76にまで順次供給するようになっている。図示例では、液供給管70と液溜め部76とを、クランク型の一連の管状に形成してあるが、液供給管70の代わりに、フェルト等の繊維状の部材や、発泡性材料やセラミックから成る多孔質部材を配置して液体を搬送するように設けてもよい。また、液溜め部76をタンク状に設けてもよい。更に、液供給手段66の構成を、シリカゲルやゼオライト等の吸湿剤を用いて空気中の水分を回収および放出させるといった、他の構成にしてもよい。
上記霧化部67は超音波振動子75を有したものであり、液溜め部76から供給された液体を超音波振動により霧化させたうえで外部に放出するようになっている。なお、霧化部67としては上記構成に限定されず、表面弾性波を利用して霧化させる構造、加圧して壁面に叩き付ける構造、ポンプを用いてスプレー状に噴霧させる構造、静電霧化を利用する構造(図12に基づいて後述する変形例を参照)等の、他の構造であってもよい。また、霧化部67に替えて、液溜め部76内の液体を風や熱を利用して気化させたうえで外部に放出させる気化部を備えてもよい。
図12の変形例においては、有効成分発生部56の放電空間S(貫通孔60)内で生成した有効成分が液溜め部76内に直接的に送り込まれ、液溜め部76内の液体に有効成分を溶解させた後に、霧化部67にて霧化させる。つまり、有効成分が濃縮して溶解された状態のミストMが、外部にむけて放出される。
ここで、有効成分として優位に生成されたスーパーオキサイドラジカルやヒドロキシラジカルが水に溶解した場合には、過酸化水素水が生成される。したがって、外部に放出されるミストMは過酸化水素水を含むミストとなり、脱臭や除菌等の効果を発揮する。また、有効成分として優位に生成された硝酸イオンや窒素酸化物が水に溶解した場合には、硝酸が生成される。したがって、外部に放出されるミストMは硝酸を含むミストとなり、毛髪を弱酸性化するという効果や、頭皮の皮脂量を低減し且つフケを抑制するという効果や、毛髪や頭皮に水分を補給して水分量を増大させるという効果を発揮する。つまり、放電空間Sで生じる上記有効成分を液中に直接送り込み、溶解させることで、結露水から成る該液を、脱臭や除菌等の効果や髪質改善効果を発揮するものに改質することができる。
また、有効成分発生部56の下流側に液溜め部76を配置して密着させたことにより、放電により加熱された電極部58や絶縁スペーサ57を冷却するという効果も得られる。なお、貫通孔60,62は非常に微小径であるため、液溜め部76内の液体が貫通孔60,62内に浸入することは防止される。
また、放電空間Sの下流側の直近傍に液溜め部76が存在することにより、有効成分の生成反応を大幅に促進させるという効果も得られる。というのも、放電空間S側から送り出される空気で液溜め部76内には微細な気泡が発生し、この放電空間S近傍の気泡内では放電が生じている。この微細気泡内の放電部分において、周囲の液体の水分が供給されることにより有効成分の生成反応が促進されるのである。ここで促進される生成反応は、第2例等で述べた反応と同様の反応である。
図示例では絶縁スペーサ57の両側に電極部58を配置しているが、片側にだけ(例えば上流側にだけ)電極部58を配置する構成であってもよい。この場合であっても、絶縁スペーサ57の貫通孔60と連通するように液溜め部76を備えることで、該液溜め部76内に有効成分を直接送り込んで溶解させることができる。
図12に示す変形例は、液溜め部76内にある液体を霧化させるための手段として、静電霧化現象を利用している点において、図11に示す変形例とは相違している。
この変形例の場合、絶縁スペーサ57の上流側に電極部58を密着配置するとともに、該絶縁スペーサ57の下流側にはタンク型の液溜め部76を密着配置させ、絶縁スペーサ57の貫通孔60の下流端を、液溜め部76内に連通させている。上流側の電極部58と対を成す下流側の電極部58は、液溜め部76内に配置しており、液溜め部76内に貯留される液体を介して一対の電極部58間に電圧を印加し、絶縁スペーサ57の貫通孔60内にてマイクロプラズマ放電を生じるようになっている。
また、図12の変形例では、液溜め部76内の下流側の電極部58が、静電霧化用の電極を兼ねている。液溜め部76からは、液溜め部76内の液体を静電霧化用に順次供給するための液搬送部77を突設しており、毛細管現象によって液搬送部77の先端にまで搬送された液体に対して、液溜め部内の電極部58が静電霧化用の高電圧を印加するようになっている。
液搬送部77の先端に搬送された液体は、高電圧印加によってテイラーコーンを生じ、静電霧化現象によって弾けるように多量のミストMを順次発生させる。このように、霧化部67として、液溜め部76内の液体を静電霧化により霧化させる構成を採用することで、有効成分が溶解した液体を、ナノメータサイズを含む非常に小さな粒径であり且つ帯電したミストMとして、外部に放出できるといった利点がある。なお、静電霧化用の電極として下流側の電極部58を兼用するのではなく、専用の電極を設けてあってもよい。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 冷蔵庫本体
3 収納室
8 風路
14 水供給手段
17 冷却部材
19 給水部
50 有効成分発生装置
54 有効成分発生用風路
56 有効成分発生部
57 絶縁スペーサ
58 電極部
59 隙間
60 貫通孔
S 放電空間

Claims (10)

  1. 収納室を有する冷蔵庫本体に、放電により発生させた有効成分を該収納室内にむけて放出する有効成分発生装置を備えて成る冷蔵庫であって、前記有効成分発生装置は、放電を生じる有効成分発生部と、該有効成分発生部を配置する有効成分発生用風路とから成り、前記有効成分発生部は、電極部と、電極部に密着して又は近傍に配置される絶縁スペーサとを備え、電極部に高電圧を印加することで、絶縁スペーサに沿って形成される微小な放電空間内において放電を生じさせるものであり、前記有効成分発生用風路は、前記有効成分発生部に送り込まれる送風が、放電空間と電極部の外周面とを共に通過するように形成したものであることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記有効成分発生部の放電空間は、絶縁スペーサに設けた貫通孔と、絶縁スペーサと電極部の間に形成される隙間の、両方又は一方であることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷蔵庫本体に、前記有効成分発生装置の絶縁スペーサよりも上流側の箇所と下流側の箇所の一方または両方にむけて水分を供給する水供給手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の冷蔵庫。
  4. 前記水供給手段は、収納室内で生じる結露水を前記有効成分発生装置にまで供給するものであることを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
  5. 前記冷蔵庫本体は、複数の収納室を有するものであり、前記水供給手段は、隣接する収納室間の温度差を利用して結露水を生成するものであることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。
  6. 前記水供給手段は、低温側の収納室の室温を利用して、高温側の収納室内に配した冷却部材を冷却して結露を生じさせるものであることを特徴とする請求項5記載の冷蔵庫。
  7. 前記冷蔵庫本体は、収納室に冷気を搬送するための風路を有するものであり、前記水供給手段は、収納室と風路の温度差を利用して結露水を生成するものであることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。
  8. 前記水供給手段は、低温側である風路の室温を利用して、高温側である収納室内に配した冷却部材を冷却して結露を生じさせるものであることを特徴とする請求項7記載の冷蔵庫。
  9. 前記冷蔵庫本体は、製氷機に水を供給するための給水部を有するものであり、前記水供給手段は、給水部が保持する水の一部を前記有効成分発生装置にまで供給するものであることを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
  10. 前記有効成分発生装置は、前記放電空間の下流側に連通する液溜め部と、液溜め部内に貯留される液体を霧化または気化させる手段とを備えたものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載の冷蔵庫。

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