JP2010207046A - 発電機及びこれを備えた発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】風力、水力などの回転力を電力に変換する際に、高効率で放熱効果に優れた発電機の提供。
【解決手段】マグネットロータとステータコイルとをフラットな形状で発電効率に富んだ磁極構造にすることを特徴としている。このため回転軸を中心に環状に複数のコアレス巻き線を配置し、この巻き線に対向するマグネットロータのN−S磁極を、回転軸を中心に互いに同一磁極が隣接するように配列した複数の永久磁石と、この永久磁石間に磁気的に結合するように配置した軟磁性コア部材の磁極形成面に形成する。そしてこの円環状に複数配列された磁極形成面は互いに隣接するコーナ部が磁気集中しないようにコーナカットした。
【選択図】図3

Description

本発明は風力、水力、熱などの流体エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機及びこれを備えた発電システムに係わり、発電機構の改良に関する。
一般に、この種の発電装置は風力、水力、熱なとのエネルギーを電気エネルギーに変換する装置として広く知られている。またその発電原理は電動機と同様な回転ロータを外部エネルギーで回転し、その回転力でコイルに生起した電流を出力する機構も広く知られている。
従来知られている発電機として、例えば特許文献1(特開2008−086128号公報)には回転方向に複数の磁極を配列した磁石ロータをハウジングに回転自在に取付け、このハウジング内壁にロータを囲むようにコイル枠を配列し、このコイル枠に巻き線を巻回して発電部を構成している。そしてこの巻き線は3個又はその倍数で三相交流電流が得られるようにしている。
特許文献1に開示されている界磁型の同期発電機にあっては、コアに巻回したコイルに起電力を生じさせているため、低速回転時或いは起動時には大きな磁場引力が働いて大きな抵抗(コギングトルク)が作用する。このため、低風速では有効な発電をすることができない。またコイルに起電力を生起する際に発生する熱を効率よく放熱しなければならことも知られている。
そこで上述のコギングトルクを小さくするためコアレスコイルを用いる方法が例えば特許文献2(特開2002−320364号公報)に提案されている。同公報にはマグネットロータを、回転軸を中心に複数の磁極を同心円上に配列し、この磁極に並行に複数の巻き線を配列してコイル層を形成する発電機構が提案されている。
特開2008−086128号公報(図8) 特開2002−320364号公報(図5,6)
上述のように風力、水力などでマグネットロータを回転駆動してステータコイルに電力を生じさせる際に、出力として三相交流電力を得るには同期型発電が例えば特許文献1などで知られている。従来この同期型発電機では流体のエネルギーの変化でロータにコギングトルクが作用して安定した電力が得られない問題が知られている。つまり出力する電力が電力系統に接続されている場合には入力源の回転速度が同期速度より低下すれば周波数が低下して運転不能となる。
そこで比較的コギングトルクの小さいコアレスコイルに発電するコアレス発電機構が例えば特許文献1に提案されている。図9に示すように円盤形状のコイルフレームに複数のコアレス巻き線102a、102bを配列し、このコイルフレームを表裏から挟むように永久磁石100a、100bと101a、101bを配列している。そして同図に矢印で示すような磁力線がコイルを過ぎるように構成している。
このような従来のコイルフレームの表裏に一対の永久磁石を対峙させてN―S磁極を形成する構造では磁石表面とコイル平面との磁気ギャップL1、L2は磁石の加工精度で設定される。この場合永久磁石として広く使用されている希土類磁石は加工精度に劣りコイル平面との間隔L1、L2を微細に機体差なく製作することは困難である。従ってコイルに生起する電力は変換効率の悪いものとなる。またこの磁気特性の問題と同時にコイルに発生する熱は空気中を伝搬してバックヨーク103に伝わり、このヨークを介してハウジング104に設けられた放熱フィンから発散される。このときコイルとヨークとの間隔L3が大きいと放熱効果が得られない。
本発明は風力、水力などの回転力を電力に変換する際に、高効率で放熱効果に優れた発電機の提供をその主な課題としている。
更に本発明は、風力、水力などのエネルギーを三相交流電源に変換することが可能で、特に低速回転時或いは高速回転時にも効率よく発電することが可能な発電システムの提供を課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、マグネットロータとステータコイルとをフラットな形状で発電効率に富んだ磁極構造にすることを特徴としている。このため回転軸を中心に環状に複数のコアレス巻き線を配置し、この巻き線に対向するマグネットロータのN−S磁極を、回転軸を中心に互いに同一磁極が隣接するように配列した複数の永久磁石と、この永久磁石間に磁気的に結合するように配置した軟磁性コア部材の磁極形成面に形成する。そしてこの円環状に複数配列された磁極形成面は互いに隣接するコーナ部が磁気集中しないようにコーナカットしたことを特徴としている。
その構造を詳述すると、駆動源から回転力を受けて回転するマグネットロータ(24)と、このマグネットロータの磁極に対向配置されたステータコイル(25)とから構成され、このマグネットロータは、回転軸(駆動回転軸13)と、この回転軸(13)を中心に環状に配列された複数のN−S磁極(Mn1〜Mn8)で構成し、ステータコイルはこの磁極に対向するように環状に配列された複数のコアレス巻き線(Co1〜Co6)で構成する。そしてマグネットロータ(24)のN−S磁極は、回転軸(13)を中心に互いに同一磁極が隣接するように配列された複数の永久磁石(Mg1〜Mg8)と、この永久磁石間に磁気的に結合するように配置された軟磁性コア部材(Rc1〜Rc8)の磁極形成面に形成する。そこでこの円環状に複数配列された磁極形成面は互いに隣接するコーナ部が磁気集中しないようにコーナカットする。
本発明は上述のようにマグネットロータを、回転軸を中心に環状に配列された複数の永久磁石に磁気的に連結した軟磁性コア部材の磁極形成面にN−S磁極を形成し、ステータコイルはこの磁極に対向配置した複数のコアレス巻き線で構成し、軟磁性コア部材の磁極形成面の互いに隣接するコーナ部を磁気集中しないようにコーナカットしたものであるから次の効果を奏する。
まず、マグネットロータには軟磁性コア部材で形成される磁極形成面にN−S磁極が構成されるため、この磁極面をコアレス巻き線に近接した精度位置に加工することが可能となり、効率の良い発電か可能となる。これと同時に電力を生成する巻き線はコアレス構造であるためコギングトルクが小さく例えば微風回転など低速回転のときに発電停止することなく効率よく発電することが可能である。
更に、本発明は環状に配列したコアレス巻き線の総ターン数(インダクタンス)を大小切換え可能に構成し、駆動源からの回転力が大きいときには総ターン数を小さくし、回転力が小さいときには総ターン数を大きくするように構成することによって微風などの低速回転時にも発電を効率よく行うことが出来る。
本発明に係わる発電システムの全体構成の説明図。 図1のシステムに於ける発電機の構成を示し、(a)はロータとステータの構成を示す斜視図、(b)はその組み立て状態の断面図。 図2の装置のステータコイルの説明図であり、(a)は断面構成図を示し、(b)はコア部材の形状説明図であり、(c)は(b)と異なる形状のコア部材の断面図。 図2の装置においてステータコイルを一層で構成する場合を(a)に、ステータコイルを2層で構成する場合を(b)に示す。 図2の装置においてステータコイルのインダクタンスを大小切り換える場合の第1実施形態を示し、(a)はコイル結線状態の説明図であり、(b)はコイル構成の斜視図を示す。 図2の装置においてステータコイルのインダクタンスを大小切り換える場合の第2実施形態を示し、(a)はコイル結線状態の説明図であり、(b)はコイル構成の斜視図を示す。 (a)(b)図2の装置においてステータコイルのインダクタンスを大小切り換えるスイッチング回路の説明図。 図2の装置において回転軸の過剰回転時の電気ブレーキの回路説明図。 従来技術の説明図。
以下図示の本発明の好適な実施の態様に基づいて本発明を詳述する。本発明に係わる発電システムは図1にその概要を示すように、[駆動源A]と[発電部B]と[電力制御部C]とから構成されている。
[発電システム]
本発明に係わる発電システムは図1にその概要を示すように、[駆動源A]と[発電部B]と[電力制御部C]とから構成されている。駆動源Aは風力、水力、蒸気などの発電源からのエネルギーを回転運動に変換する。図示のシステムは風力発電を示し、駆動源Aは、タワーフレーム10と、これに搭載されたナセル11と、このナセル11に回転自在に取付けられたブレード(風力羽根)12とから構成されている。システムの設置条件によって異なるが、タワーフレーム10は地上の所定高さ位置にブレード12を位置決めするように堅牢に構成される。このタワーフレーム10にはナセル11が風力方向に回転可能に取付けられている。このナセル11には駆動回転軸13とハブ14と増速機15と発電機20(後述する発電部B)が内蔵されている。
上記駆動回転軸13にはハブ14が設けられ、このハブ14にブレード12が固定されている。ブレード12は風力を回転力に変換する効率の優れた羽根形状に構成されている。そしてこのブレード12で回転する駆動回転軸13には増速機15とブレーキ16を介して発電機20に連結される。図示17は風力計であり、その時点の風力を測定し制御部(後述する)に伝達する。図示18は制御盤であり、図示19は出力部Cの高圧配電線である。
このようにタワーフレーム10に搭載されたブレード12は風力を受けて回転し、その回転力を駆動回転軸13に伝達する。この駆動回転軸13には増速機15を介して発電機20が連結され、風力エネルギーを電気エネルギーに変換する。発電機20で発電された電流は制御盤18を介して変圧器19aから高圧配電線19に電送される。この高圧配電線19は通常三相交流電送線で構成される。
[制御盤の構成]
上述のように構成された発電システムでは、後述する発電機20としては三相交流発電が通常の商用送電システムから要求される。この発電機20の構成については後述するが上記制御盤18は次の2つの機能を果たすように構成されている。第1の働きは発電機20で発電された電力を、所定電圧に昇圧して高圧配電線19に送電するか或いは一時的に蓄電池(不図示)に蓄える。また第2の働きは、前述のタワーフレーム10に設けた風力計17の回転数を検出して風力が全運転範囲内であるか否かを判断する。この制御手段(制御盤)18は例えば制御CPU或いは電気回路(ロジック回路)で次のような判断を実行し制御する。風力計17の回転数が予め設定した許容最大値(Rmax)以上と判断したときは前記ブレーキ(例えば機械的ブレーキ機構)16を作動してブレード12の回転数を逓減する。これによってブレード12或いはナセル11の破損を未然に防止する。
[発電機]
前述の駆動回転軸(以下「回転軸」という)13には発電機20と、エンコーダ30が内蔵されている。発電機20は回転軸13の回転を電気エネルギーに変換し、エンコーダ30は回転軸13の回転数を検出して制御する。発電機20は図2(b)に示すようにハウジング21に回転軸13を軸受け23a、23bで軸支持する。この回転軸13には円盤形状のロータフレームRfが図2(a)のように一体的に取り付けられている。このロータフレームRfは例えば合成樹脂で金属製の回転軸13をインサート成形で一体形成する。これと同時に円盤形状を形成するロータフレームRfには磁石MgとコアRcが一体的に埋設されている。
図示のものはマグネットロータ24に8極の磁極Mn1〜Mn8を形成する場合を示している。つまり円盤形状のロータフレームRfには45度間隔で8個所にN−S磁極が形成されている。この磁極Mn1〜Mn8は、図3にその断面を示すように樹脂フレームに永久磁石Mg(Mg1〜Mg8)が図6(b)(磁極配列図)で後述するように互いに同極同士が隣り合うように円環形状に配列されている。そして隣り合う磁極は軟磁性コア部材Rcで磁気的に連結されコア表裏面にN極又はS極を形成するように配列されている。
上記軟磁性コア部材Rc(図示のものはRc1〜Rc8)は環状に配置された永久磁石Mg(Mg1〜Mg8)の間に配列され、鉄などの軟磁性材料で構成されている。この軟磁性コア部材Rcは上記永久磁石Mgと互いに当接して磁気的に接合されている。これによって軟磁性コア部材Rcの表面と裏面には磁極形成面Mf(Mf1〜Mf8)が形成され、この面に磁極Mn1〜Mn8が形成される。この磁極Mnは後述するステータコイル25の巻き線Co1〜Co6と対向する位置に配置されている。
そして軟磁性コア部材Rcの磁極形成面Mfは図2に示すように回転軸13を中心に同一円心上にN−S−N−Sのように配列される。このとき磁極形成面Mfのコーナ部が鋭角形状に尖っているとこのコーナに磁気集中し、隣接する磁極との間に漏洩磁界が生ずる。この磁気集中を避けるために軟磁性コア部材Rcの磁極形成面Mfはコーナカットされている。図3(b)にはコーナカットを隅丸形状に形成した場合を、また図3(c)にはコーナカットを隅角形状に形成した場合を示し、いずれも磁極形成面Mfに形成した磁極から隣接する他の磁極形成面の磁極に磁界が漏洩しないような形状に構成されている。
このようにマグネットロータ24はロータフレームRfと、永久磁石Mgと、コアRc
で円盤形状に構成され、その表裏面に所定間隔(図示のものは45度間隔)で磁極Mn
を形成する。図示のものは交流発電を示す関係で4極若しくはその倍数で構成される。
上述のマグネットロータ24に対向してステータコイル25がハウジング21に内蔵される。ステータコイル25は図2に示すようにマグネットロータ24に形成された磁極Mn1〜Mn8に対向するように3つ又はその倍数(図示のものは6個)の巻き線Co1〜Co6で構成される。このステータコイル25は樹脂などで円盤形状に形成したコイルフレームCf1、Cf2に複数の巻き線が巻回された状態で埋設されて一体化されている。
このステータコイル25は図4に示すようにマグネットロータ24の表面側1個所に配置された第1コイル体CR1で構成される場合(図4(a)参照)と、マグネットロータ24の表裏面2個所に配置された第1コイル体CR1と第2コイル体CR2で構成される場合(図4(b)参照)がある。前者のコイル1層構造の場合には小型コンパクトに構成できる特徴がある。また後者のコイル2層構造の場合には大出力に構成できる特徴がある。
以上のように本発明のマグネットロータ24とステータコイル25とは磁極対コイル巻き線が4対3の関係で構成され三相交流電気を出力するように構成されている。そこで本発明はこのように構成されたステータコイル25のインダクタンスを大小可変調整することを特徴としている。このため前述の回転軸13にはその回転数を検出するエンコーダ30とセンサSeが設けられている。
上記ステータコイル25のインダクタンスを可変する構成について説明する。ステータコイル25を同一構造(同一インダクタンス)の第1コイル体CR1と第2コイル体CR2で構成する場合を第1実施形態として、異なるインダクタンスの第1コイル体CR1と第2コイル体CR2で構成する場合を第2実施形態として説明する。
[第1実施形態]
図5(a)(b)に示すように、マグネットロータ24は、例えば8極(4の倍数極)にN―S極を環状に交互に配置した磁極Mn1〜Mn8と、回転軸13とから構成されている。図示x―xは回転中心を示す。そしてステータコイル25はマグネットロータ24の表面側に第1コイル体CR1が、裏面側に第2コイル体CR2が同一構造で配置されている。この第1第2コイル体CRは図5(b)に示すように6個の巻き線Co1〜Co6で構成され、同一位相の起電力が生ずるCo1とCo4、Co2とCo5、及びCo3とCo6は電気的に結線されている。このような第1、第2コイル体CR1、CR2が図5(a)に示すようにスイッチング手段35で結線されている。そしてこのスイッチング手段35は同図Saで示す方向に結線されたときインダクタンス大に設定され、同図Sbで示す方向に結線されたときインダクタンス小に設定されている。
[第2実施形態]
図6(a)(b)に示すように、マグネットロータ24は、例えば8極(4の倍数極)にN―S極を環状に交互に配置した磁極Mn1〜Mn8と、回転軸13とから構成されている(第1実施形態と同一構成)。そしてステータコイル25はマグネットロータ24の表面側に第1コイル体CR1が、裏面側に第2コイル体CR2が配置されている。この第1コイル体CR1はCo1、Co2、Co3とCo4、Co5、Co6で構成され、同一位相の起電力が生ずるCo1とCo4、Co2とCo5、及びCo3とCo6は電気的に結線されている。
一方第2コイル体CR2は3個の巻き線Co1〜Co3で構成されている。このような第1、第2コイル体CR1、CR2が図6(a)に示すようにスイッチング手段36で結線されている。そしてこのスイッチング手段36は同図Saで示す方向に結線されたとき第1コイル体CR1に生起する電力が出力され、インダクタンス大に設定される。また同図Sbで示す方向に結線されたとき第2コイル体CR2に生起する電力が出力され、インダクタンス小に設定される。
[制御手段の構成]
上述のように構成されたステータコイル25はスイッチング手段35、36(以下「第1スイッチング手段ISW」という)でインダクタンスが大小に切り換えられることとなるが、その制御構成について説明する。前述のナセル11内に内蔵されている制御CPU31は、エンコーダ30から検出された回転数若しくは風力計17から検出された回転数が予め設定された回転数Rx以下のときスイッチング手段35(36)をSa側に切り換えてインダクタンスを大に設定する。同様に回転数が予め設定された回転数Rx以上となったときスイッチング手段35(36)をSb側に切り換えてインダクタンスを大から小に切り換える。
上記第1スイッチング手段ISWの具体的な構成について説明する。この第1スイッチング手段ISW(前述のスイッチング手段35、36)は、前述の第1コイル体CR1の巻き線Co1〜Co6と、第2コイル体CR2の巻き線Co1〜Co6と出力線とをスイッチングすることによって発電に供するコイルのインダクタンス値を大小変更する。そのスイッチング構成を図7に従って説明する。図7(a)は発電に供するコイルを第1コイル体CR1のみのときと、第1第2コイル体CR1、CR2のときとでスイッチングする場合を示している。前述のマグネットロータ24の表面(図2上面)側に対向配置された第1コイル体CR1は巻き線Co1〜Co8(4の倍数個)で構成され、巻き線Co1とCo4、Co2とCo5、Co3とCo6は同位相に配置されている。そこで巻き線Co1とCo4で第1相(U相)が、巻き線Co2とCo5で第2相(V相)が、巻き線Co3とCo6で第3相(W相)がそれぞれ三相交流端子に接続される。
そこで第1コイル体CR1と第2コイル体の結線部にスイッチング手段ISW1(第1相出力端子部)、ISW2(第2相出力端子部)、ISW3(第3相出力端子部)が設けてある。そして図示しない制御手段(制御CPUなど)でISW1、ISW2、ISW3を同時にON−OFF制御して三相出力端子に第1コイル体CR1のみから電力が出力される場合と、第1コイル体CR1と第2コイル体CR2の双方から出力される場合に切り換える。これによって前者はインダクタンスが小さく、後者はインダクタンスが大きく設定される。そこで制御手段は回転軸13の回転数を例えば前述のエンコーダ30のセンサSeからの信号で回転軸13の回転数が予め設定され記憶手段に記憶されている基準回転数(許容最小回転数)より低速となったとき、スイッチング手段ISWでインダクタンス値を大きく設定する。
図7(b)にはスイッチング手段ISW1〜ISW3は、第1コイル体CR1を3個の巻き線Co1、Co2、Co3で構成するか、6個の巻き線Co1〜Co6で構成するかを切り換えることによって発電に供するコイルの総巻き線数を変更する場合を示す。第1相(U相)の出力端子にスイッチング手段ISW1を介して同位相に位置する巻き線Co1とCo4の一方が接続される場合と、双方の巻き線Co1、Co4が接続される場合でインダクタンス値が切り換えられる。
同様に第2相(V相)の出力端子にスイッチング手段ISW2を介して同位相に位置する巻き線Co2とCo5の一方が接続される場合と、双方の巻き線Co2、Co5が切り換え接続される。また同様に第3相(W相)の出力端子にスイッチング手段ISW3を介して同位相に位置する巻き線Co3とCo6の一方が接続される場合と双方が切り換え接続される。尚図7(a)(b)にはY−Y結線の場合を示したが、デルタ結線あるいはV結線であっても同様にインダクタンス値の切り替えが可能であり、図示N結線は中間線である。
[電気ブレーキの構成]
前述のステータコイル25には回転軸13が過剰に高速回転するとき、電気ブレーキが作用するようになっている。その構成を図8に従って説明する。前述のステータコイル25は図8に示すように第1コイル体CR1と第2コイル体CR2で構成され、第1スイッチング手段ISWでインダクタンスが大小に切り換えられるようになっている。このコイル体CR1、CR2は三相出力端子OP1、OP2、OP3に接続されている。そしてこの出力端子OPは充電器32に接続され、この充電器32から外部電送線に接続されている。図示33は整流器であり、34は負荷抵抗である。この出力端子OPには第2スイッチング手段BSW1、BSW2、BSW3が設けられ、オープン状態のときには第1コイル体CR1、第2コイル体CR2に生起された電力は同図実線矢印の方向に端子から電力を外部電送線に送出する。そこでこの第2スイッチング手段BSWをクローズすると短絡回路が構成され第1第2コイル体CR1、CR2から回転軸13には電気ブレーキが作用する。
そこで図示しない制御手段は回転軸13が過剰に高速回転する状態をエンコーダ30のセンサSeから検出した回転数が予め設定され、記憶されている許容最大回転数に達すると第2スイッチング手段BSWをオープン状態からクローズ状態に切り換える。すると回転軸13には電気ブレーキが作用する。この場合制御手段は第1コイル体CR1(又は第2コイル体CR2)のみに電気ブレーキが作用するようにスイッチングするか、或いは第1コイル体CR1と第2コイル体CR2の双方に電気ブレーキが作用するように切り換え可能に構成することも可能である。
更に、制御手段は回転軸13が過剰に高速回転するとき前述の第1スイッチング手段ISWで発電に供するコイルのインダクタンスを小から大に切り換えるのと同時に第2スイッチング手段BSWで電気ブレーキを作用するように制御することがより大きい制動力を得ることが出来る。
A 駆動源
B 発電部
C 電力制御部
10 タワーフレーム
11 ナセル
12 ブレード
13 駆動回転軸
14 ハブ
15 増速機
16 ブレーキ
17 風力計
18 制御盤
19 高圧配電線
19a 変圧器
20 発電機
21 ハウジング
22 駆動回転軸
24 マグネットロータ
25 ステータコイル
30 エンコーダ
31 制御CPU
Rf ロータフレーム
Mn1〜Mn8 磁極
Rc1〜Rc8 コア
x―x 回転中心
CR1 第1コイル体
CR2 第2コイル体
Co1〜Co6 巻き線
Se エンコータセンサ
ISW 第1スイッチング手段
BSW 第2スイッチング手段
32 充電器
OP1〜OP3 三相出力端子
33 整流器
34 負荷抵抗

Claims (8)

  1. 駆動源から回転力を受けて回転するマグネットロータと、このマグネットロータの磁極に対向配置されたステータコイルと、から構成される発電機であって、
    前記マグネットロータは、回転軸と、この回転軸を中心に環状に配列された複数のN−S磁極で構成され、
    前記ステータコイルは、この磁極に対向するように環状に配列された複数のコアレス巻き線で構成され、
    前記マグネットロータのN−S磁極は、前記回転軸を中心に互いに同一磁極が隣接するように配列された複数の永久磁石と、この永久磁石間に磁気的に結合するように配置された軟磁性コア部材の磁極形成面に形成され、
    この円環状に複数配列された磁極形成面は互いに隣接するコーナ部が磁気集中しないよう
    にコーナカットされていることを特徴とする発電機。
  2. 前記マグネットロータは、4個又は4の倍数個のN−S磁極を形成するように構成され、
    前記コアレス巻き線は、3個又は3の倍数個の巻き線で構成され、この巻き線は三相出力端子に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の発電機。
  3. 前記複数のコアレス巻き線は、総ターン数が大小切換え可能に前記三相出力端子にスイッチング手段を介して接続され、
    このスイッチング手段は、前記駆動源からの回転力が大きいときには総ターン数を小さく、回転力が小さいときには総ターン数を大きくするように制御手段に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の発電機。
  4. 前記マグネットロータは、中心に前記回転軸を備えた円盤形状で、表裏方向に磁界を形成するように構成され、
    前記複数のコアレス巻き線は、前記円盤形状の磁極を表裏方向から挟むように対向配置された表裏一対のコイル体を構成し、
    この表裏一対のコイル体は実質的に同一のインダクタンスを有するように構成され、
    この表裏いずれか一方のコイル体の巻き線を前記三相交流端子に接続するか、又は表裏双方のコイル体の巻き線を前記三相交流端子に接続するか選択するスイッチング手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の発電機。
  5. 前記マグネットロータは、中心に前記回転軸を備えた円盤形状で、表裏方向に磁界を形成するように構成され、
    前記複数のコアレス巻き線は、前記円盤形状の磁極を表裏方向から挟むように対向配置された表裏一対のコイル体を構成し、
    この表裏一対のコイル体は実質的に異なるインダクタンスを有するように構成され、
    この表裏いずれか一方のコイル体の巻き線を前記三相交流端子に接続するか、又は表裏双方のコイル体の巻き線を前記三相交流端子に接続するか選択するスイッチング手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の発電機。
  6. 前記マグネットロータは、中心に前記回転軸を備えた円盤形状で、表裏方向に磁界を形成するように構成され、
    前記複数のコアレス巻き線は、前記円盤形状の磁極を表裏方向から挟むように対向配置された表裏一対のコイル体を構成し、
    この表裏一対のコイル体は前記三相出力端子に接続されると共に、この三相出力端子には各コイル体の出力を短絡する制御手段が備えられ、
    この制御手段は前記駆動回転軸の過負荷回転時に前記マグネットロータに表裏面から電気ブレーキを作用させることを特徴とする請求項2に記載の発電機。
  7. 風力、水力などの外力で回転する駆動回転軸と、
    この駆動回転軸に連結されたマグネットロータと、
    前記マグネットロータの磁極に対向配置それたステータコイルと、
    前記駆動回転軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
    から構成され、
    前記マグネットロータと前記ステータコイルとは請求項1乃至6に記載の構成を備えていることを特徴とする発電システム。
  8. 前記マグネットロータは、中心に前記回転軸を備えた円盤形状で、表裏方向に磁界を形成するように構成され、
    前記複数のコアレス巻き線は、前記円盤形状の磁極を表裏方向から挟むように対向配置された表裏一対のコイル体を構成し、
    この表裏一対のコイル体は前記三相出力端子に接続されると共に、この三相出力端子には各コイル体の出力を短絡する制御手段が備えられ、
    この制御手段は前記駆動回転軸の過負荷回転時に前記マグネットロータに表裏面から電気ブレーキを作用させることを特徴とする請求項7に記載の発電システム。
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