JP2010205560A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
発光部8の前方に、プリズムシート1、および集光レンズ7を配設し、その際、発光部8の放射特性と要求される出射特性に合わせ、特定方向に2つのピークを持った出射特性を示す出射光が照射面に重畳するようプリズムシート1の形状と頂角を設定する。
【選択図】 図2
Description
また、左右両方向の斜光を得るため、中空柱状体を多段化する必要があり、スペースが必要で製作コストが掛かるという問題、さらには、光抽出部品が光源装置の出射側に露出しているので、埃等が付着し汚れ易いという問題もあった。
また、同提案では、LEDからなる発光部を2つ設け、左右2方向別々の放射光を得る必要があるので、自ずと発光部の構成も複雑になるとともに、プリズムシート同様、発光部の製作コストが掛かるという問題があった。
さらには、この提案の光源装置では、上述したように、多段構造のプリズムシートでは出射光も多段化され出射光が不均一になり易いという懸念もあった。
1. LED光源の放射特性に合わせた特定のプリズムシートにより均一でしかも特
定範囲の出射特性を持った出射光が高精度で得られる。
2.左右対称のプリズムシートを採用したので、従来の中空柱状体では捨てていた直進光に近い入射光も出射光として有効に活用できるので照射効率が良い。
3. 従来の光抽出部品や鋸歯状プリズムを使用した場合のように光源からの左右2
方向の入射光に対応するための多段構造が不要なので、構造が簡略化されるとともに小型化できる。
4. 発光部の前方にレンズを配置することにより、光を集光し、より高光量の出射
光が得られる。また、レンズと拡散板を併用することにより、より高光量でムラのない出射光が得られる。
5. プリズムシートの凹凸が形成された面が露出しないので、プリズムシートが汚
れにくい。
図1において、1はプリズムシート(以下、プリズムシート1とする。)、2、3は固定板、4は右側面板、5は左側面板である。以下、図2〜図4により、本発明の部材について詳述する。
これを実現するため、本発明では特定形状のプリズムシート1を使用した点にある。
図3には、本発明で使用するプリズムシート1の全体像が示されている。
この態様では、プリズムシート1のプリズム部1dは頂角θを挟んで平坦な2つの左右対称な斜面1aおよび1bで構成され、その2斜面から形成される稜線は同シートの長手方向と直交する幅方向と平行にある間隔で連続的に並んでいる。
詳細は後述するが、従来の1枚の鋸状プリズムが斜面の片側しか利用できないのに対して本発明のプリズムシート1では1枚で異なる2つの斜面を同時に利用でき、しかも、左右両方向の入射光がプリズムシート1の長手方向に沿った同一直線上に出射し、後述する文献2のように出射光がプリズムシート1の幅方向において左右互い違いの出射とはならないので均一で高精度な左右両方向の斜光が得られる。
同図ではプリズムシート1の長手方向中央を中心線として、発光部8の放射特性により直進光(a)と入射角度が異なる(b)および(c)がプリズムシート1の左斜面1aと右斜面1bにそれぞれ入射してから出射するまでの様子がスネルの法則に従って記載されている。
先ず直進光(a)は、プリズムシート1の出射端面からおのおの左方向の斜光Aと右方向の斜光Bの左右2方向の斜光となって出射する。
同様にして、(b)で示す入射光は左方向の斜光Cと右方向の斜光Dとなって出射する。一方(c)で示す入射光はプリズムシート1の右斜面1bに入射した光は、かろうじて屈折して出射光Eとなって出射する。
もう一方の左斜面1bに入射した光は、全反射光Fとなってプリズムシート1から出射しなくなり透過効率を悪くする要因となっている。
また、図4で示したようにLEDの一般的な放射特性は直進する光の成分を多く含み、放射角度が大きくなるほど光の成分が少なくなる。従って、プリズムシート1から出射される斜光のピークは、おのずとLEDからの直進光が斜光に変換される左方向の斜光Aと右方向の斜光Bと一致することになる。
それゆえ、本発明では、照射効率を最大とすべく、上記(c)のような全反射を生じない範囲内でプリズムシート1の頂角θとLEDの放射特性を設定している。
従って、実際のプリズムシート1では、図4で示した発光部8の放射特性によりこれらが合成されるので、図5に示す2箇所にピークを有する出射特性が得られるのである。
LEDの放射特性は一般的には放射角が0度を中心(ピーク)とし、左右0度〜60度までの間で正規分布に近い放射特性となっている。
一方、本発明の照明装置で得ようとしている出射光の出射特性は図5に示すように、例えば左右両側25度近辺に2つのピークを有する出射特性である。
この出射特性を得つつ、尚且つ、全反射を生じさせることなく最大の出射効率を得るためには図3に示すプリズムシート1の頂角θはスネルの法則により計算すると90度近辺に設定すればよい。
この要求に応えるためには25度の場合と同様にしてプリズムシート1の頂角θをスネルの法則により算出して設定すれば良い。
次に、ピッチpについては、大き過ぎると光量のムラが出るので10μm〜5mmが好ましい範囲であり、その中でも特に好ましい範囲は20μm〜100μmである。
厚さtは、あまり余り厚いと透過ロスが増え、薄過ぎると、プリズム部を形成しにくくなったり、撓んだり、あるいは強度が低下するので30μm〜5mmが好ましい範囲である。
なお、図8に示す本発明の照明装置の別の態様においては、レンズ7とプリズムシート1との間に拡散板6を挿入した態様が示されているが、拡散板6は、LED間にみられる光量低下現象を軽減したり、LED同士の光量バラツキを少なくしたりするためのもので、ディフューザーとして公知のものから適宜選択される。
また、ここでは、リニアフレネルレンズについて詳細は割愛するが、リニアフレネルレンズはプリズムシートの長手方向と直交する方向に集光するだけであり長手方向の出射角度には影響しない。
白色で発光面がφ5mmのパワー型LED8を27個用いて、幅20mm、長さ200mm、厚さ1.6mmのガラスエポキシ製のLED取付け基板9にライン状一列に配置した。そして、LED8から20mmの間隔で該LEDに平行にアクリル製リニアフレネルレンズ7を配置した。このリニアフレネルレンズから10mmの間隔で該レンズに平行にプリズムシート1を配置した。
この結果、図5に示すような、左右25度近辺に2つのピークを有し、左右5度〜70度に渡る出射分布特性を示す均一な照明装置が実現できた。
発光部(LED8)、フレネルレンズ7および発光部であるパワー型LED8の放射特性は実施例1と同一とし、出射光の出射特性を左右両側45度近辺に2つのピークを有した出射特性とした。この場合には、プリズムシート1の頂角θは48度に設定した。プリズムシート1の幅、長さ、厚さ、屈折率、材質は実施例1と同一とした。さらに、フレネルレンズ7、筐体についても実施例1と同一とした。
この場合においても、左右45度近辺に2つのピークを有し、実施例1の場合より多少照射分布範囲が狭い35度〜75度に渡る分布特性を示す照明装置が実現できた。
さらに、光源の放射特性についても0度を中心(ピーク)とし、左右それぞれ0度〜60度の正規分布に近い放射特性に限定して説明したが、本発明の照明装置は、これに限らず、左右アンバランスな放射特性を有する光源あるいは正規分布でない放射特性等色々な放射特性を有した光源に対しても応用可能であることを付記しておく。
1a プリズムシートの左斜面
1b プリズムシートの右斜面
1c 基材
1d プリズム部
2、3 固定板
4 右側面版
5 左側面板
6 拡散板
7 レンズ
8 LED
9 基板
θ プリズムシートの頂角
p プリズムシートのピッチ
t プリズムシートの厚さ
Claims (11)
- 一定の放射角を有するLED発光部、該発光部の前方に、プリズムシートを配置した照明装置であって、該プリズムシートに入射したLED光から、特定方向に複数のピークを持った出射特性を示す出射光が照射面に重畳するようにしたことを特徴とした照明装置。
- 該プリズムシートの頂角および該LED発光部の放射角に基づいて1方向の光から2方向の斜光を得る範囲に設定されていることを特徴とした請求項1に記載の照明装置。
- 該特定の方向の複数のピークが左右対称の2方向である請求項1または2に記載の照明装置。
- 該出射光の出射角が5度〜70度である請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置
- 該プリズムシートの頂角が20度〜160度の左右対称型プリズムである請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置。
- 該プリズムシートのピッチが10μm〜5mmである請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置。
- 該プリズムシートの厚さが30μm〜5mmである請求項1〜6のいずれかに記載の照明装置。
- 該プリズムシートが基材とプリズム部が別体である2層構造である請求項1〜7のいずれかに記載の照明装置。
- 該基材とプリズム部との屈折率の差が0.4以内である請求項8に記載の照明装置。
- 該発光部と平行に少なくとも1つの拡散板を具備する請求項1〜9のいずれかに記載の照明装置。
- 該発光部と平行に少なくとも1つの集光レンズを具備する請求項1〜10のいずれかに記載の照明装置。
Priority Applications (1)
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JP2009049811A JP2010205560A (ja) | 2009-03-03 | 2009-03-03 | 照明装置 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007258152A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-10-04 | Citizen Electronics Co Ltd | バックライトユニット及びそれを備えた表示装置 |
JP2007294465A (ja) * | 2007-05-17 | 2007-11-08 | Epson Imaging Devices Corp | 照明装置、電気光学装置及び電子機器 |
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2009
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Patent Citations (2)
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