JP2010203349A - マイクロポンプユニット - Google Patents

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Takahiro Mori
孝裕 毛利
Takeshi Yanagihara
豪 柳原
Tatsuo Takabe
達夫 高部
Ryoji Tachikawa
良治 立川
Yasuhiro Santo
康博 山東
Kusunoki Higashino
楠 東野
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【課題】高圧力での送液及び高流量での送液を可能とするマイクロポンプユニットを得る。
【解決手段】順方向及び逆方向に送液可能な複数のマイクロポンプ10a,10b,10cを積み重ねたマイクロポンプユニット。積み重ねたマイクロポンプの流路をマイクロバルブを介して開閉可能に連結し、マイクロバルブの開閉状態の組合せに応じて並列流量モードと直列圧力モードとを切り替える。並列流量モードでは、各段のマイクロポンプが順方向又は逆方向に送液駆動されるとともに、各段のマイクロポンプの上流側に駆動液が供給されて最下段のマイクロポンプの下流側から出力される。直列圧力モードでは、奇数段のマイクロポンプが順方向又は逆方向に送液駆動されかつ偶数段のマイクロポンプが奇数段のマイクロポンプとは逆の方向で送液駆動されるとともに、最上段のマイクロポンプの上流側に駆動液が供給されて最下段のマイクロポンプの下流側から出力される。
【選択図】図3

Description

本発明は、マイクロポンプユニット、特に、微少量の液体を高精度に、順方向及び逆方向に送液が可能な複数のマイクロポンプを積み重ねたマイクロポンプユニットに関する。
近年、バイオ検査や化学分析、創薬などの分野において、マイクロマシン技術及び超微細加工技術を駆使することにより、ポンプ、バルブ、流路、センサなどを微細化して1チップ上に集積したマイクロチップ(代表的なものとしてμ−TAS)が開発されている(特許文献1参照)。そして、POCT(Point Of Care Test)への応用では、患者から採取した血液を使い捨てチップに注入し、マイクロポンプを使って送液することで、血漿分離を行ったり、予めチップ内に保持された試薬と反応させてその場で即時診断する小型可搬機器が提案されている。
粘度の高い血液から粘度の低い血漿を分離・送液し、試薬と反応させるなどの送液手段であるマイクロポンプにおいては、高粘度液体の送液に必要とされる高い送液圧力と、検査時間を短縮するために高い流量との切替えが要求されている。さらに、診断精度を高めるうえで、検体・試薬混合精度を確保するための高精度な送液能力が必要とされている。従来から送液手段として使用されているシリンジポンプでは、圧力/流量を両立する条件を満たそうとすると、ポンプ自身が大型化し、小型可搬機器としての実現が困難であった。
そこで、マイクロチップに使用されるマイクロポンプとして、圧電素子によって駆動されるダイヤフラムを備えたものが提案されている(特許文献2,3,4参照)。特許文献2には、マイクロポンプ単体を並列接続、直列接続することにより、故障時の予備ポンプとして使用することや、脈動を低減することが記載されている。特許文献3には、ディフューザ型ポンプの吸引/吐出サイクルの効率改善を目的としてポンプ室を連結して流路を構成することが記載されている。特許文献4には、複数のポンプを並列接続し、駆動するポンプ数を変更することで流量を制御することが記載されている。しかし、いずれの文献2,3,4においても、双方向送液による送液方向の切替えやポンプ特性の切替えに関しては言及されていない。
特開2004−28589号公報 特開2005−30213号公報 特開2005−299597号公報 特開2006−4785号公報
そこで、本発明の目的は、小型で高精度な送液が可能であるのみならず、高圧力での送液及び高流量での送液の併用を可能とするマイクロポンプユニットを提供することにある。
以上の目的を達成するため、本発明の一形態であるマイクロポンプユニットは、
順方向及び逆方向に送液が可能な複数のマイクロポンプを積み重ねたマイクロポンプユニットにおいて、
積み重ねた前記マイクロポンプの流路をマイクロバルブを介して開閉可能に連結し、
前記マイクロバルブの開閉状態の組合せに応じて並列流量モードと直列圧力モードとを切り替えること、
を特徴とする。
本発明によれば、並列流量モードに切り替えた場合、複数段のマイクロポンプのそれぞれの上流側から駆動液が供給されて一のマイクロポンプの下流側から出力される。これにて、高流量での送液が可能となる。一方、直列圧力モードに切り替えた場合、最上段のマイクロポンプの上流側から駆動液が供給され、この駆動液は複数段のマイクロポンプを送液方向を順次逆方向に変えつつ最下段のマイクロポンプから出力される。これにて、高圧力での送液が可能となる。
マイクロポンプの一例における順方向送液の動作原理を示す説明図である。 マイクロポンプの一例における逆方向送液の動作原理を示す説明図である。 本発明に係るマイクロポンプユニットの第1実施例を示す断面図であり、(A)は直列圧力モードでの動作時を示し、(B)は並列流量モードでの動作時を示している。 前記第1実施例での送液を模式的に示し、(A)は直列圧力モードでの動作時を示し、(B)は並列流量モードでの動作時を示している。 前記第1実施例での逆方向の送液を模式的に示し、(A)は直列圧力モードでの動作時を示し、(B)は並列流量モードでの動作時を示している。 マイクロポンプユニットにおける圧力/流量特性を示すグラフである。 本発明に係るマイクロポンプユニットの第2実施例を模式的に示し、(A)は直列圧力モードでの動作時を示し、(B)は並列流量モードでの動作時を示している。 本発明に係るマイクロポンプユニットの基本的構成を示す模式図である。 前記第1実施例において一のマイクロポンプのみを使用した場合の送液状態を示す模式図である。 三方向マイクロバルブの動作状態を示す説明図である。 マイクロポンプユニットを備えたマイクロチップを示す概略平面図である。
以下、本発明に係るマイクロポンプユニットの実施例について、添付図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部材、部分には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
(マイクロポンプの基本構成と動作原理、図1及び図2参照)
まず、本発明に係るマイクロポンプユニットを構成するマイクロポンプの一例の基本構成とその動作原理について図1及び図2を参照して説明する。
マイクロポンプは、ガラスなどからなる基板11とシリコンなどからなる基板20とを接合して構成されている。基板20にはエッチングによってチャンバ21、絞り流路22,23が形成されている。絞り流路22は絞り流路23よりも流路長が短い。チャンバ21の裏面にはアクチュエータとしての圧電素子30が貼り付けられており、チャンバ21を構成する薄膜部分がダイヤフラムとして機能する。
具体的な寸法の一例を示すと、基板20の厚さは200μm、チャンバ21を構成する薄膜ダイヤフラムの厚さは30μm、絞り流路22,23の隙間は25μmである。
このマイクロポンプは、概念的には、チャンバ21の両端部にそれぞれ流路抵抗が差圧に応じて変化する絞り流路22,23を有し、絞り流路22の流路抵抗の変化の割合は絞り流路23の流路抵抗の変化の割合よりも大きく、圧電素子30によってチャンバ21内の液体を加圧する時間が減圧する時間よりも短い第1のパターンで繰り返して加圧、減圧することによって液体を絞り流路22から絞り流路23に向かって送液する(順方向送液、図1参照)。また、圧電素子30によってチャンバ21内の液体を加圧する時間が減圧する時間よりも長い第2のパターンで繰り返して加圧、減圧することによって液体を絞り流路23から絞り流路22に向かって送液する(逆方向送液、図2参照)。
具体的には、図1は順方向の送液状態(第1のパターン)を示し、(A)に示す波形の電圧を圧電素子30に印加することにより、チャンバ21内の液体を速く加圧すると、絞り流路22では乱流が発生して流路抵抗が大きくなり、液体はチャンバ21から絞り流路23を通じて排出される。そして、チャンバ21内の液体を遅く減圧することにより、流路抵抗が小さい絞り流路22を通じて液体がチャンバ21内に導入される。
図2は逆方向の送液状態(第2のパターン)を示し、(A)に示す波形の電圧を圧電素子30に印加することにより、チャンバ21内の液体を遅く加圧すると、流路抵抗が小さい絞り流路22を通じて液体がチャンバ21から排出される。そして、チャンバ21内の液体を速く減圧することにより、絞り流路22では乱流が発生して流路抵抗が大きくなり、液体は絞り流路23を通じてチャンバ21内に導入される。
(マイクロポンプユニットの第1実施例、図3〜図5参照)
本発明に係るマイクロポンプユニットの第1実施例を図3に示す。このマイクロポンプユニット10は、マイクロポンプ10a,10b,10cを3段に積み重ねたもので、各マイクロポンプ10a,10b,10cは前記基板11,20からなり、チャンバ21、絞り流路22,23が形成され、圧電素子30を有している。さらに、各マイクロポンプ10a,10b,10cの基板11には流路12,13が形成され、基板20には連通路24,25が形成されている。なお、最下段のマイクロポンプ10cの基板20には連通路25が形成されていない。
また、最上段のマイクロポンプ10aの基板11には流路12,13に対向した位置に二方向マイクロバルブ31,32が配置されている。中段及び最下段のマイクロポンプ10b,10cの基板11には流路12,13に対向した三方向マイクロバルブ33,34,35,36が配置されている。
前記マイクロバルブ31〜36に関しては、例えば、特開2007−303659号公報に記載のマイクロ電磁バルブを好適に用いることができる。三方向マイクロバルブ33〜36に関しては、図10に示す動作を行うものである。即ち、流路構成体80に設けた弁体81が、図10(A)に示す原点位置にあるとき流路は左右方向と下方に連通し、弁体81が図10(B)に示す回転位置にあるとき流路は左方と下方に連通し、図10(C)に示す回転位置にあるとき流路は右方と下方に連通し、図10(D)に示す回転位置にあるとき流路は左右方向に連通する。また、弁体81が図10(E)に示す回転位置にあるとき全ての流路は閉じられる。
マイクロポンプユニット10において、直列圧力モードで動作させる際には、図3(A)に示すように、各マイクロバルブ31〜36を以下のように切り替える。マイクロバルブ31は図示しない駆動液源と流路12を連通させる。マイクロバルブ32,33は閉じられる。マイクロバルブ34は最上段のマイクロポンプ10aの連通路25と中段のマイクロポンプ10bの流路13を連通させる。マイクロバルブ35は中段のマイクロポンプ10bの連通路24と最下段のマイクロポンプ10cの連通路24を連通させる。マイクロバルブ36は最下段のマイクロポンプ10cの流路13と図示しない出力流路を連通させる。
各マイクロバルブ31〜36を以上のように切り替えたうえで、マイクロポンプ10a,10cを図1に示した順方向に駆動し、マイクロポンプ10bを図2に示した逆方向に駆動する。これにて、図3(A)に矢印で示すように、駆動液はマイクロバルブ31から最上段のマイクロポンプ10aに導入され、順方向に送液されてマイクロバルブ34を介して中段のマイクロポンプ10bに送られ逆方向に送液される。さらに、駆動液はマイクロバルブ35を介して最下段のマイクロポンプ10cに送られ順方向に送液され、マイクロバルブ36から出力される。
一方、マイクロポンプユニット10を並列流量モードで動作させる際には、図3(B)に示すように、各マイクロバルブ31〜36を以下のように切り替える。各マイクロポンプ10a,10b,10cのマイクロバルブ31,33,35をそれぞれ図示しない駆動液源と流路12を連通させる。マイクロバルブ32は閉じられる。マイクロバルブ34は最上段のマイクロポンプ10aの連通路25と中段のマイクロポンプ10bの流路13を連通させる。マイクロバルブ36は中段のマイクロポンプ10bの連通路25と最下段のマイクロポンプ10cの流路13とを図示しない出力流路と連通させる。
各マイクロバルブ31〜36を以上のように切り替えたうえで、マイクロポンプ10a,10b,10cを図1に示した順方向に駆動する。これにて、図3(B)に矢印で示すように、駆動液はマイクロバルブ31,33,35からそれぞれのマイクロポンプ10a,10b,10cに導入され、順方向に送液される。そして、最上段のマイクロポンプ10aを順方向に送液された駆動液はマイクロバルブ34を介して中段のマイクロポンプ10bに送られ、該ポンプ10bを順方向に送液された駆動液及び最下段のマイクロポンプ10cを順方向に送液された駆動液とともにマイクロバルブ36から出力される。
ここで、直列圧力モードでは、奇数段のマイクロポンプが順方向又は逆方向のいずれかで送液駆動されかつ偶数段のマイクロポンプが奇数段のマイクロポンプとは逆の方向で送液駆動されるとともに、最上段のマイクロポンプの上流側に駆動液が供給されて最下段のマイクロポンプの下流側から出力される。
一方、並列流量モードでは、各段のマイクロポンプが順方向又は逆方向のいずれか一方向で送液駆動されるとともに、各段のマイクロポンプの上流側に駆動液が供給されて最下段のマイクロポンプの下流側から出力される。
図4は前述のごとく左方から右方へと送液する動作における各マイクロバルブ31〜36の開閉状態を模式的に示している。
また、マイクロポンプユニット10においては、直列圧力モードではマイクロバルブ32から駆動液を導入し、各マイクロポンプ10a,10b,10cを図3(A)とは順方向、逆方向を反対にして駆動し、マイクロバルブ35から出力するようにしてもよい。また、並列流量モードでは各マイクロバルブ32,34,36から駆動液を導入し、各マイクロポンプ10a,10b,10cを逆方向に駆動し、マイクロバルブ35から出力するようにしてもよい。
図5はこのように右方から左方へと逆方向に送液する動作における各マイクロバルブ31〜36の開閉状態を模式的に示している。
(圧力/流量特性、図6参照)
各マイクロポンプ10a,10b,10cの単体での圧力/流量特性は図6のラインX1に示すように、流量は圧力に反比例する。図3(A)に示す直列圧力モードでは三つのマイクロポンプ10a,10b,10cが直列接続されているため、図6のラインX2に示すように、圧力がほぼ3倍となる。図3(B)に示す並列流量モードでは三つのマイクロポンプ10a,10b,10cが並列接続されているため、図6のラインX3に示すように、流量がほぼ3倍となる。
(マイクロポンプユニットの第2実施例、図7参照)
本発明に係るマイクロポンプユニットの第2実施例を図7に模式的に示す。このマイクロポンプユニット10は、前記第1実施例と同様に、マイクロポンプ10a,10b,10cを3段に積み重ねたものであり、流路構成などは第1実施例と同様である。バルブ31は開口として形成され、バルブ32は栓として形成されている。バルブ33は二方向マイクロバルブであり、バルブ34は貫通している。バルブ35,36は三方向マイクロバルブである。
本第2実施例において、直列圧力モードで動作させる際には、図7(A)に示すように、マイクロバルブ35は中段のマイクロポンプ10bの連通路と最下段のマイクロポンプ10cの連通路を連通するように切り替える。マイクロバルブ36は最下段のマイクロポンプ10cの流路と図示しない出力流路を連通するように切り替える。この状態で、マイクロポンプ10a,10cを図1に示した順方向に駆動し、マイクロポンプ10bを図2に示した逆方向に駆動する。これにて、図7(A)に矢印で示すように、駆動液はバルブ31から導入されて直列圧力モードで送液され、マイクロバルブ36から出力される。
一方、並列流量モードで動作させる際には、図7(B)に示すように、バルブ31,33,35をそれぞれ図示しない駆動液源に連通させ、マイクロバルブ36を中段のマイクロポンプ10bの連通路と最下段のマイクロポンプ10cの流路とを図示しない出力流路と連通させる。この状態で、マイクロポンプ10a,10b,10cを図1に示した順方向に駆動する。これにて、図7(B)に矢印で示すように、駆動液はバルブ31,33,35からそれぞれのマイクロポンプ10a,10b,10cに導入され、順方向に送液される。そして、最上段のマイクロポンプ10aを順方向に送液された駆動液はバルブ34を介して中段のマイクロポンプ10bに送られ、該ポンプ10bを順方向に送液された駆動液及び最下段のマイクロポンプ10cを順方向に送液された駆動液とともにマイクロバルブ36から出力される。
(マイクロポンプユニットの基本的構成、図8参照)
ここで、本発明に係るマイクロポンプユニットの基本的構成は図8のように模式的に示すことができる。即ち、マイクロポンプ10a,10b,10cに設けたバルブ31〜36は、少なくとも最下段のマイクロポンプ10cのバルブ35,36が三方向バルブであればよく、バルブ31は単純開口、バルブ32は栓、バルブ33は二方向バルブ、バルブ34は単純貫通であればよい。第1実施例は、バルブ31,32を二方向バルブとし、バルブ33〜36を三方向バルブとしたものである。第2実施例は、バルブ31を単純開口とし、バルブ32を栓とし、バルブ33を二方向バルブとし、バルブ34を単純貫通とし、バルブ35,36を三方向バルブとしたものである。
(単一のマイクロポンプの使用、図9参照)
前記第1実施例において、バルブ31〜36を図9に示すように切り替えた場合、最上段のマイクロポンプ10aのみを順方向に駆動すると、矢印で示すようにマイクロポンプ10aのみを使用して送液することができる。マイクロポンプ10aを逆方向に駆動すると矢印とは逆方向に送液することも可能である。当然、バルブ31〜36を適宜切り替えることにより、中段のマイクロポンプ10bや最下段のマイクロポンプ10cのみを使用した送液も可能である。
(マイクロチップ、図11参照)
次に、前記マイクロポンプユニット10を組み込んだマイクロチップについて図11を参照して説明する。このマイクロチップ50は、血液診断用であり、基板51上に微細流路52(例えば、幅約200μm、深さ約100μm)が図11中左上から右方にUターン形状に形成されている。微細流路52の始端部には、温度調整された駆動液(通常は水)の貯留部53が設けられ、該貯留部53に隣接してマイクロポンプユニット10が配置されている。その下流側には、送液方向Aに沿って、洗浄液の貯留部54、2次抗体(標準試薬)の貯留部55、検体(血液)の貯留部56、分離部57、検出部58が設けられている。また、分離部57及び検出部58からは廃棄部61,62が分岐している。
マイクロチップ50において、マイクロポンプユニット10を駆動することで、駆動液は微細流路を矢印A方向に送液され、洗浄液、2次抗体及び検体(血液)と混合され、分離部57で血漿を分離される。分離された血漿は検出部58で反応し固定化され、かつ、検出される。ここでは、貯留部54から貯留部56の直前までの領域Y1を送液するときは、マイクロポンプユニット10を流量の高い並列流量モードに切り替えて駆動する。貯留部56から分離部57を含む領域Y2を送液するときは、マイクロポンプユニット10を圧力の高い直列圧力モードに切り替えて駆動する。これにて、小型で高精度な送液が可能なマイクロポンプユニット10を使用して、高流量での送液及び高圧力での送液を併用した最適なモードでの送液を実現できる。
なお、本発明に係るマイクロポンプユニットは前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
特に、マイクロポンプ単体の構成の細部、マイクロチップの微細流路の形状、各貯留部の配置などは任意である。また、マイクロバルブは種々の構成のものを採用してもよい。さらに、前記実施例において、流入口は最上段、流出口は最下段となっているが、これに限定されず、マイクロバルブを適宜切り替えることにより、流入口を中段又は最下段に設けたり、流出口を中段又は最上段に設けることも可能である。
以上のように、本発明は、マイクロポンプユニットに有用であり、特に、小型で高精度な送液が可能であるのみならず、高圧力での送液及び高流量での送液の併用を可能とする点で優れている。
10…マイクロポンプユニット
10a,10b,10c…マイクロポンプ
21…チャンバ
22,23…絞り流路
31〜36…マイクロバルブ

Claims (5)

  1. 順方向及び逆方向に送液が可能な複数のマイクロポンプを積み重ねたマイクロポンプユニットにおいて、
    積み重ねた前記マイクロポンプの流路をマイクロバルブを介して開閉可能に連結し、
    前記マイクロバルブの開閉状態の組合せに応じて並列流量モードと直列圧力モードとを切り替えること、
    を特徴とするマイクロポンプユニット。
  2. 少なくとも最下段のマイクロポンプの上流側及び下流側に配置したマイクロバルブは三方向バルブであることを特徴とする請求項1に記載のマイクロポンプユニット。
  3. 最上段のマイクロポンプの上流側及び下流側に配置したマイクロバルブは二方向バルブであり、その他のマイクロポンプの上流側及び下流側に配置したマイクロバルブは三方向バルブであること、を特徴とする請求項1に記載のマイクロポンプユニット。
  4. 並列流量モードにおいては、各段のマイクロポンプが順方向又は逆方向のいずれか一方向で送液駆動されるとともに、各段のマイクロポンプの上流側に駆動液が供給されて最下段のマイクロポンプの下流側から出力されること、を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のマイクロポンプユニット。
  5. 直列圧力モードにおいては、奇数段のマイクロポンプが順方向又は逆方向のいずれかで送液駆動されかつ偶数段のマイクロポンプが奇数段のマイクロポンプとは逆の方向で送液駆動されるとともに、最上段のマイクロポンプの上流側に駆動液が供給されて最下段のマイクロポンプの下流側から出力されること、を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のマイクロポンプユニット。
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