JP2010200311A - 直交周波数分割多元接続ネットワークにおいてリソースブロックを割り当てる方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】OFDMAフレームは、複数のリソースブロックとして構築され、各リソースブロックは、異なるサブキャリア上で送信されるシンボルを含む。クラスタ101は、異なる隣接セルの近接セクタから形成され、複数のフレームにおけるリソース割り当てを共同で最適化し、3つの重なり合わないゾーン、すなわちセル中央ゾーン、セルエッジゾーン、及びクラスタコーナーゾーンが連続でクラスタ101内で特定される。リソース割り当ては、クラスタ内比例公平スケジューリング及びクラスタ間干渉緩和を含む。クラスタ内スケジューリングはさらに、セル中央ゾーンに対するリソース割り当てと、セルエッジゾーンに対するリソース割り当てとを含む。
【選択図】図1
Description
直交周波数分割多重化(OFDM)は、多数の無線ネットワーク、たとえば既知のIEEE802.11a/g標準規格及びIEEE802.16/16e標準規格に従って設計されたネットワークの物理層(PHY)において使用される変調技法である。直交周波数分割多元接続(OFDMA)は、OFDMに基づく多元接続方式である。OFDMAでは、直交トーン(サブチャネル)の別個のセット及びタイムスロットが複数の送受信機(ユーザー又は移動局)に割り当てられ、それによって複数の送受信機が同時に通信することができる。OFDMAは、無線リソース割り当てにおけるその効率性及び柔軟性に起因して、3GPPロングタームエボリューション(LTE)及びIEEE802.16mのような多数の次世代セルラネットワークにおいて広範に採用されている。
無線スペクトルは、無線通信において不足しているリソースであるので、効率的に使用する必要がある。無線利用及び加入者(subscriber users)の急速な進展によって、ネットワーク容量を増大すると共に、商業上の観点から配備コストを節約することができる良好な無線リソース管理(RRM)方式が必要となった。したがって、OFDMAのための効率的な無線リソース割り当て方式を開発することが業界の大きな関心事になっている。
クラスタ形成、
チャネル状態情報収集、
セル中央ゾーンに対するリソース割り当て及びセルエッジゾーンに対するリソース割り当てによるクラスタ内比例公平スケジューリング、並びに
クラスタ間干渉緩和のためのリソース割り当て。
図1は、本発明の実施の形態による、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワークにおける移動局へのリソース割り当てのための方法を示す。OFDMAネットワークは、基地局(BS)のセットを含み、各BSは、該BSによってサービスを提供されるセル内の移動局(MS)のセットに関連付けられる。
図2は、クラスタリングの前及び後のセクタを示す。同じクラスタ内のセクタは同じ斜線模様を有する。クラスタ201は、3つの異なる基地局からの3つの近接セクタによって形成される。ネットワークの境界領域上の幾つかのクラスタ202は2つのセクタによって形成される。これは、2つのセクタのみが近接しているためである。幾つかのクラスタ203は1つのみのセクタを有する。1つのみのセクタを有するクラスタの場合、2つ以上のセクタを有するクラスタのように、クラスタ情報をバックホールネットワーク(図3を参照されたい)を通じて交換する必要がない。概して、本説明の目的のために、3つのセクタを有するクラスタをネットワーク内の一般的なクラスタとする。境界上のクラスタは特別なケースである。本明細書において説明される方法は、これらのより小さいクラスタに等しく適用可能である。
図3はクラスタ内のゾーンを示す。セル中央ゾーン301は、セルの基地局に最も近い。セル中央ゾーン内の移動局では、サービスを提供する基地局との距離が近いことに起因して信号減衰が低く、他の干渉基地局との距離が長いことに起因して干渉が低い。セルエッジゾーン302は、複数の基地局のカバレッジ(適用範囲)の交差部に存在する。2つの隣接基地局のカバレッジがセルエッジにおいて重なり合うため、セルエッジゾーンは干渉を受ける。加えて、信号減衰も、セル中央ゾーンにおける信号減衰よりもはるかに高い。したがって、この領域における干渉を低減するためにある措置が必要である。この領域をセルエッジゾーンと定義する。
図4は、クラスタにおける電力割り当てを示す。ダウンリンク送信の場合、基地局によって2つの電力レベル、Pc401及びPe402が使用される。同じリソースブロックが、クラスタ内のセル中央ゾーンにおいて3つの基地局によって共有されるため、割り当ては低送信電力Pc401を使用する。
図5はダウンリンクフレーム501を示す。フレーム内の幾つかのリソースブロックは制御メッセージ及び他の目的に役立つことができるため、割り当てに利用可能なデータリソースブロックに注目する。割り当てに利用可能なデータリソースブロックは斜線領域502によって示される。リソースブロック503は、リソース割り当てのためのフレームにおける基本単位を表す。各リソースブロックは、周波数次元における複数のサブキャリアと、時間次元におけるOFDMAシンボルとを含む。
リソース割り当ては比例公平スケジューラに基づく。移動局uのための選択基準はρu=mru/Ruである。ここで、mは、現在のフレームにおいて移動局uに割り当てられるリソースブロックの数であり、ruは、クラスタヘッドによって得られるチャネル状態情報に従って使用されるデータ速度であり、Ruは前のフレームのデータ速度である。
図7は、クラスタ内のセル中央ゾーンに対するリソース直方体割り当てを示す。k番目のリソース直方体を考慮すると、最小ρ移動局がセル中央ゾーン内に位置している場合、直方体内のリソース立方体のそれぞれは、対応するセル中央ゾーン内の移動局に割り当てることができる。
図8は、セルエッジゾーンに対するリソース直方体割り当てを示す。k番目のリソース直方体に関して、最小ρ移動局がセルエッジゾーン内に位置する場合、対応するリソース立方体が該移動局に割り当てられるが、リソース直方体内の残りのリソース立方体はリソースを使用することを妨げられる。これは、セル内干渉を低減することになる。リソース立方体801は、セルエッジゾーン802内の移動局によって使用される。残りの2つのリソース立方体も、論理的に同じ移動局によって占有される。したがって、セル中央ゾーンに対するリソース割り当てとは異なり、セルエッジゾーンにおける1つの移動局の割り当ては3つのリソース立方体をとる。
図9は、クラスタコーナーゾーンに対する部分的リソースブロック再利用を示す。コーナーゾーンに使用されるリソースブロックは、異なるクラスタにおける再利用を予め計画されている。たとえば、リソース直方体901は、基地局によってクラスタコーナーゾーンに使用される。この直方体は、同じクラスタ内の他の基地局によって使用されず、自身のクラスタコーナーゾーンに対して再利用距離を有する基地局によって再利用される。したがって、予め計画されているリソースブロック901、902、及び903は対応する基地局によって使用される。
Claims (11)
- 直交周波数分割多元接続ネットワークにおいてリソースブロックを割り当てる方法であって、該直交周波数分割多元接続ネットワークは、基地局のセットと、セル内の各該基地局によってサービスを提供される移動局のセットとを含み、各前記セルはセクタのセットに分割され、各前記セルは中央ゾーン、エッジゾーン、及びコーナーゾーンを含み、該方法は、
前記セクタからクラスタを形成するステップであって、各該クラスタは異なる隣接セルからの近接セクタを含むものと、
各前記クラスタに関するチャネル状態情報集合を、該クラスタに関連付けられる前記基地局のうちの1つにおいて取得するステップと、
各前記クラスタ内の各前記移動局に対して、該移動局が、前記セルの前記中央ゾーン、前記エッジゾーン、又は前記コーナーゾーン内に存在するか否かに従ってリソースを割り当てるステップであって、該割り当てに前記クラスタに関する前記チャネル状態情報を使用するものと、
を含む、方法。 - 各前記セルは3つのクラスタを有し、該クラスタは1つ、2つ、又は3つのセクタを有することができる、請求項1に記載の方法。
- クラスタヘッドが各前記クラスタに割り当てられ、該クラスタヘッドは、該クラスタ内の前記セクタに関連付けられる前記基地局のうちの1つにおいて動作する、請求項1に記載の方法。
- 前記クラスタは、前記ネットワーク内の前記基地局の数が変化すると必ず形成される、請求項1に記載の方法。
- 各前記移動局は前記基地局からのダウンリンク上の前記チャネル状態情報を検知し、該チャネル状態情報をアップリンク上で前記関連付けられる基地局に報告し、前記クラスタ内の前記基地局は前記チャネル状態情報をバックホールネットワークを介して前記クラスタヘッドに送信する、請求項3に記載の方法。
- 各前記クラスタ内の前記セクタに関するフレームは、関連付けられる3次元リソースブロックを有するフレームアレイを形成し、各前記リソースは三つ組(f,t,s)によってインデックス付けされ、ここで、fはサブキャリアインデックスを表し、tはシンボルインデックスを表し、sはセクタインデックスを表す、請求項1に記載の方法。
- 前記割り当てるステップは、比例公平スケジューリングを使用し、前記移動局に対して同様の送信データ速度を提供する、請求項1に記載の方法。
- 前記割り当てるステップは、部分的リソースブロック再利用を使用し、セル内干渉を低減する、請求項1に記載の方法。
- 前記移動局においてダイバーシティセットを維持し、該移動局に関して前記ゾーンを求めることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 第1の電力が前記中央ゾーン内の移動局に対して割り当てられ、第2の電力が前記エッジゾーン及び前記コーナーゾーン内の前記移動局に対して割り当てられ、前記第2の電力は前記第1の電力よりも大きい、請求項1に記載の方法。
- 移動局uに対する前記比例公平スケジューリングはρu=mru/Ruであり、ここで、mは現在のフレームにおける前記移動局uに割り当てられるリソースブロックの数であり、ruは前記チャネル状態情報に従って使用されるデータ速度であり、Ruは前のフレームの前記データ速度である、請求項7に記載の方法。
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