JP2010199925A - 画像符号化方法,画像符号化装置および画像符号化プログラム - Google Patents

画像符号化方法,画像符号化装置および画像符号化プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像信号を高ビット深度信号から低ビット深度信号に変換して符号化する画像符号化において,ビット深度変換誤差を低減する。
【解決手段】ヒストグラム生成部21により画素値のヒストグラムを生成し,クラス分割部22により,ヒストグラムを低ビット深度信号のビット数で表される個数のクラスに分割する。代表値計算部23は,各クラスごとのヒストグラムの重心を代表値とし,それぞれの画素値から代表値までの距離に応じて画素値をクラスに振り分ける。代表値の更新がなくなるまで,代表値計算部23の処理を繰り返し,ビット深度変換部25は,画素値をクラス番号を表す低ビット深度信号に変換し,コードブックを生成する。その低ビット深度信号とコードブックを符号化する。
【選択図】図3

Description

本発明は,高ダイナミックレンジを持つ画像信号の符号化方法に関する。
近年,画像の高品質化に伴い,高ダイナミックレンジ映像への期待が高まっている。これに伴って取得する信号のビット深度を,従来の8ビットから10ビット以上へと拡張した高ビット深度信号を取得可能なデバイスが登場してきている。しかし,画像信号の高ビット深度化により,画像の符号量が増大するため効率的な符号化手法が必要である。そこで,高ビット深度信号に対する符号化・復号に関する研究が進められている。
高ビット深度信号の符号化手法として,図12に示すような手法(非特許文献1参照)が提案されている。同手法においては,画素値がNビットで表される画像信号(Nビット信号)を入力とし,ビット深度変換処理部100によりビット深度変換処理を行うことで,(N−d)ビット信号の低ビット深度信号(ただし,d>0)に変換し,符号化処理部101により符号化を行う。復号処理部102では,符号化データの復号によって(N−d)ビット信号の復号画像を生成する。
さらに,逆ビット深度変換処理部103では,その復号画像に対し,逆ビット深度変換処理を行い,高ビット深度画像を生成する。最後に,この高ビット深度画像と入力信号との差分信号を減算器104によって生成し,符号化器105によって差分信号を符号化する。出力は,差分信号の符号化ストリームと,低ビット深度信号の符号化ストリームとなる。このように同手法は,ビット深度のスケーラブル符号化に対応した手法である。
また,従来,図13に示すような手法もある。同手法では,差分を出力せず,Nビット信号の画像信号を入力とし,ビット深度変換処理部201によりビット深度変換処理を行うことで,(N−d)ビット信号の低ビット深度の画像信号に変換し,符号化処理部202により(N−d)ビット信号の符号化を行う。
復号処理部203では,その復号処理を行い,復号結果の低ビット深度復号画像に対し,逆ビット深度変換処理部204により逆ビット深度変換処理を行う。出力は,Nビット信号の高ビット深度画像となる。
図12に示す手法における符号化効率は,ビット深度変換処理に大きく依存する。同手法においては,入力信号と逆ビット深度変換処理後の信号の差分値の二乗和(以下,ビット深度変換誤差)を抑えることで,出力信号の符号量を抑えることができる。ビット深度変換処理において,いくつかのトーン・マッピング(Tone Mapping)を用いた手法(非特許文献2など)が提案されている。
"Bit-Depth Scalable Video Coding ",M. Winken ,D. Marpe,H. Schwarz,and T. Wiegand,Proc. IEEE Intl. Conf. on Images Processing (ICIP2007),2007 "Photographic Tone Reproduction for Digital Images ",Erik Reinhard ,Michael Stark ,Peter Shirley ,and Jim Ferwerda,In SIGGRAPH 2002 Conference Proceeding,ACM SIGGRAPH,Addison Wesley,pp. 267-277 ,August 2002
しかし,前記の従来手法においてはビット深度変換後の画像に対する主観画質の保持が目的であり,ビット深度変換誤差が最小となる保証はない。そのため,符号化・復号処理後の復号信号に,逆ビット深度変換を行った際にビット深度変換誤差が増加してしまうことが考えられる。そこで,ビット深度変換誤差を最小化するようにビット深度変換を設計する必要がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって,画像符号化におけるビット深度変換において,ビット深度変換誤差を低減することを目的とする。
本発明は,上記の課題を解決するため,量子化の考え方を利用して,ビット深度変換を行うという点が最も主要な特徴である。本発明では,以下に説明するビット深度変換処理手法を提案する。
[ビット深度変換処理]
本発明では,ビット深度変換誤差を最小化にするために,入力画像の画素値のヒストグラムに対してLloyd−Max量子化に基づいたビット深度変換処理を提案する。本発明において,入力画像のビット深度をNビットとし,ビット深度変換処理後のビット深度を(N−d)ビット(d>0)とする。代表値と別の代表値の中間点において,境界線が引かれ,その境界線内の領域のことをクラスと呼ぶ。以下にビット深度変換処理の流れを示す。
〔手順1−1〕:入力画像から画素値のヒストグラムを生成する。
〔手順1−2〕:ヒストグラムを2N-d 個のクラスに分割し,クラスを生成する。
〔手順1−3〕:各クラスの重心を求め,その求めた重心を対応するクラスの代表値とする。
〔手順1−4〕:それぞれの画素値から代表値までの距離に応じて,それぞれの画素値を新しいクラスに振り分ける。すなわち,各画素値のクラスを,最も近い距離の代表値が属するクラスに変更する。
〔手順1−5〕:代表値の更新がなくなるまで,〔手順1−3〕と〔手順1−4〕を繰り返す。
〔手順1−6〕:各クラス内の画素値をクラス番号に変換し,(N−d)ビットへ変換を行う。
これによって,クラス番号と代表値の画素値の関係を記したコードブックが得られる。このコードブックは,逆ビット深度変換処理において(N−d)ビットからNビットに変換する際に使用される。
また,上記のLloyd−Max量子化は,初期値に依存する手法である。すなわち,上記〔手順1−2〕におけるクラスの分割の仕方に依存する。そのため,上記〔手順1−2〕において,初期値を画像に合わせて決定することにより,ビット深度変換誤差をさらに低減できる可能性がある。そこで,上記〔手順1−2〕において,ヒストグラムの中心値の前後で同クラス数ずつの分割を行う処理を加えることで,さらに好適な結果が得られると考えられる。以下にビット深度変換処理の流れを示す。
〔手順2−1〕:入力画像から画素値のヒストグラムを生成する。
〔手順2−2〕:ヒストグラム全体から重心を求め,求めた重心を中心値とする。
〔手順2−3〕:中心値よりも小さい画素値の部分で等間隔に2N-d /2個のクラスに分割し,大きい部分においても等間隔に2N-d /2個のクラスに分割する。
〔手順2−4〕:各クラスの重心を求め,その求めた重心を対応するクラスの代表値とする。
〔手順2−5〕:それぞれの画素値から代表値までの距離に応じて,それぞれの画素値を新しいクラスに振り分ける。
〔手順2−6〕:代表値の更新がなくなるまで,〔手順2−4〕と〔手順2−5〕を繰り返す。
〔手順2−7〕:各クラス内の画素値をクラス番号に変換し,(N−d)ビットへ変換を行う。
前述の手法と同様に,出力としてクラス番号と代表値の画素値の関係を記したコードブックが得られる。
本発明により,ビット深度変換処理において,最適量子化の考え方を用いることにより,ビット深度変換誤差を抑えることができ,符号量を削減することができる。入力画像の画素値のヒストグラムを用いることで,画像ごとに最適なビット深度変換処理が可能である。
符号化装置のブロック図である。 符号化処理のフローチャートである。 ビット深度変換処理部(1)の詳細なブロック図である。 ビット深度変換処理(1)のフローチャートである。 ビット深度変換処理部(2)の詳細なブロック図である。 ビット深度変換処理(2)のフローチャートである。 復号装置のブロック図である。 復号処理のフローチャートである。 逆ビット深度変換処理部の詳細なブロック図である。 逆ビット深度変換処理のフローチャートである。 実験結果の例を示す図である。 従来技術の例を示す図である。 従来技術の例を示す図である。
本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
[符号化装置]
図1に,符号化装置のブロック図を示す。
符号化装置10は,符号化対象の画像信号としてNビット信号の高ビット深度信号を入力する。この入力に対して,ビット深度変換処理部11は,後述するビット深度変換処理によって,(N−d)ビット信号の低ビット深度信号とコードブックを生成し,低ビット深度信号を低ビット深度信号記憶部12に,コードブックをコードブック記憶部14に出力する。
符号化処理部13は,低ビット深度信号記憶部12に記憶された低ビット深度信号の画像信号を符号化する。ここでの符号化方式は,例えばH.264に準拠した方式など,任意の符号化方式を用いることができる。また,符号化処理部13は,コードブック記憶部14に記憶されたコードブックを符号化する。コードブックの符号化も既存の符号化方式を用いることができる。ビットストリーム結合部16は,低ビット深度信号の符号化データとコードブックの符号化データとを結合し,符号化結果のビットストリームとして出力する。
図2は,図1の符号化装置による符号化処理の概要を示すフローチャートである。高ビット深度信号の画像信号を入力とし,入力信号を低ビット深度信号に変換し,低ビット深度信号とコードブックとを出力する(ステップS1)。次に,低ビット深度信号とコードブックとを予め定められた符号化方式によりそれぞれ符号化し,それぞれのビットストリームを結合したものを出力する(ステップS2)。
[ビット深度変換処理(1)]
図3は,図1に示すビット深度変換処理部11の詳細なブロック図である。
ビット深度変換処理部11は,Nビット信号の画像信号を入力する。この入力に対して,ヒストグラム生成部21は,画素値のヒストグラムを生成し,ヒストグラム情報を出力する。クラス分割部22は,ヒストグラム情報と画像信号を入力とし,ヒストグラムを等間隔に2N-d 個のクラスに分割し,そのクラスデータを出力する。
代表値計算部23は,画像信号とクラスデータとを入力とし,クラス内のヒストグラムの重心を計算し,その重心を代表値として出力する。また,どの画素値がどのクラスに所属するかというクラス情報も出力する。代表値判定部24は,画像信号と代表値の情報を入力とし,代表値に変化がないかの判定を行う。代表値に変化がなければ次に進む。代表値に変化があれば,代表値計算部23により,各画素値が最も近い代表値のクラスに所属するように画素値の再振り分けを行い,この処理を代表値が変化しなくなるまで繰り返す。ビット深度変換部25は,画像信号と代表値の情報を入力とし,画像信号の各画素値を,その画素値が含むクラス番号に変換し,変換後の(N−d)ビット信号の画像信号を出力するとともに,代表値とクラス番号との関係を記したコードブックを出力する。
図4は,図3のビット深度変換処理部11によるビット深度変換処理のフローチャートであり,図1のステップS1で行う処理の詳細を示している。
まず,画像信号を入力とし,その入力画像から画素値のヒストグラムを生成する(ステップS10)。次に,ヒストグラムを入力とし,画素値に対して,2N-d 個のクラスに分割してクラスを生成し,クラスデータを出力する(ステップS11)。画素値とクラスデータとを入力とし,それぞれのクラスにおいて,ヒストグラムの重心を求め,求めた重心を代表点とし,代表点の値を代表値として出力する。また,それぞれの画素値から代表値までの距離に応じて,それぞれの画素値を新しいクラスに振り分ける(ステップS12)。続いて,画素値と代表値とを入力とし,重心の更新がないかどうか,すなわち各クラスの代表値の更新があるかないかの判定を行い(ステップS13),更新がない場合には,ステップS14の処理へ進み,更新がある場合には,ステップS12の処理を,重心の更新がなくなるまで繰り返し行う。最後に,画素値と代表値とを入力とし,各画素値をその画素値を含むクラスのクラス番号に変換し,変換後の信号を出力するとともに,クラス番号と代表値との対応情報をコードブックとして出力する(ステップS14)。
[ビット深度変換処理(2)]
ビット深度変換処理についての他の実施の形態について説明する。図5は,図1に示すビット深度変換処理部11の第2の実施の形態を示す詳細なブロック図である。
ビット深度変換処理部11は,Nビット信号の画像信号を入力する。この入力に対して,ヒストグラム生成部31は,画素値のヒストグラムを生成し,ヒストグラム情報を出力する。中心値計算部32は,ヒストグラム情報を入力とし,ヒストグラムの重心を求め,求めた重心を中心値として出力する。クラス分割部33は,ヒストグラム情報と中心値とを入力とし,中心値よりも小さい画素値の領域と,中心値よりも大きい画素値の領域をそれぞれ2N-d /2個のクラスに等間隔に分割し,そのクラスデータを出力する。
代表値計算部34は,画像信号とクラスデータとを入力とし,各クラス内のヒストグラムの重心を計算し,その重心を代表値として出力する。また,どの画素値がどのクラスに所属するかというクラス情報も出力する。代表値判定部35は,画像信号と代表値の情報を入力とし,代表値に変化がないかの判定を行う。代表値に変化がなければ次に進む。代表値に変化があれば,代表値計算部34により,各画素値が最も近い代表値のクラスに所属するように画素値の再振り分けを行い,この処理を代表値が変化しなくなるまで繰り返す。ビット深度変換部36は,画像信号と代表値の情報を入力とし,画像信号の各画素値を,その画素値が含むクラス番号に変換し,変換後の(N−d)ビット信号の画像信号を出力するとともに,代表値とクラス番号との関係を記したコードブックを出力する。
図6は,図5のビット深度変換処理部11によるビット深度変換処理のフローチャートであり,図1のステップS1で行う処理の詳細を示している。
まず,Nビット画像信号を入力とし,その入力画像から画素値のヒストグラムを生成する(ステップS20)。次に,ヒストグラムを入力とし,ヒストグラムの重心を求め,その求めた重心を中心値として出力する(ステップS21)。続いて,ヒストグラムと中心値とを入力とし,中心値よりも小さい画素値の領域に対して2N-d /2個のクラスに等間隔に分割し,中心値よりも大きい画素値の領域に対しても2N-d /2個のクラスに等間隔に分割する(ステップS22)。
画素値と分割結果のクラスデータとを入力とし,それぞれのクラスにおいて,ヒストグラムの重心を求め,求めた重心を代表点とし,代表点の値を代表値として出力する。また,それぞれの画素値から代表値までの距離に応じて,それぞれの画素値を新しいクラスに振り分ける(ステップS23)。続いて,画素値と代表値とを入力とし,重心の更新がないかどうか,すなわち各クラスの代表値の更新があるかないかの判定を行い(ステップS24),更新がない場合には,ステップS25の処理へ進み,更新がある場合には,ステップS23の処理を,重心の更新がなくなるまで繰り返し行う。最後に,画素値と代表値とを入力とし,各画素値をその画素値を含むクラスのクラス番号に変換し,変換後の信号を出力するとともに,クラス番号と代表値との対応情報をコードブックとして出力する(ステップS25)。
[復号装置]
次に,図1に示す符号化装置10によって符号化したビットストリームを復号する復号装置について説明する。図7は,復号装置のブロック図である。
復号装置40が復号対象のビットストリームを入力すると,ビットストリーム分解部41は,入力したビットストリームを,低ビット深度信号を符号化したビットストリームとコードブックを符号化したビットストリームとに分解する。復号処理部42は,(N−d)ビット信号の低ビット深度信号を復号し,復号信号を低ビット深度信号記憶部43に格納する。また,復号処理部44は,コードブックを復号し,復号信号をコードブック記憶部45に格納する。逆ビット深度変換処理部46は,復号された低ビット深度信号とコードブックを入力とし,コードブックの情報を用いて,(N−d)ビット信号の低ビット深度信号を,Nビット信号の高ビット深度信号に変換し,高ビット深度信号の復号信号を出力する。
図8は,図7の復号装置40による復号処理の概要を示すフローチャートである。入力したビットストリームを,低ビット深度信号を符号化したビットストリームとコードブックを符号化したビットストリームとに分離し,それぞれを復号する(ステップS30)。次に,復号したコードブックの情報を用いて,低ビット深度信号を高ビット深度信号に変換し,変換した復号信号を出力する(ステップS31)。
[逆ビット深度変換処理]
図9は,図7に示す逆ビット深度変換処理部46の詳細なブロック図である。
逆ビット深度変換処理部46のコードブック読み込み部51は,復号されたコードブックを読み込む。コードブックには,クラス番号に対応するクラスの代表値が記されている。逆ビット深度変換部52は,(N−d)ビット信号を入力し,その(N−d)ビット信号が表すクラス番号からコードブックを参照してNビット信号で表される代表値を得ることにより,Nビット信号の高ビット深度信号を出力する。
図10は,図9の逆ビット深度変換処理部46による逆ビット深度変換処理のフローチャートであり,図8のステップS31で行う処理の詳細を示している。まず,コードブックを読み込み(ステップS40),そのコードブックを用いて,低ビット深度信号を高ビット深度信号に変換し,変換後の高ビット深度信号を出力する(ステップS41)。
以上説明した画像符号化,復号におけるビット深度変換処理,逆ビット深度変換処理は,例えば画像のフレームごとに行うが,フレームを分割した小領域ごとに行うようにしてもよく,また,複数フレームごとに行うような実施も可能である。
[効果検証実験]
以上の本発明による手法の有効性を確認するため,コンピュータを用いた実験を次のように行った。図11に,その実験例を示す。
(1)実験条件
符号化対象として用いた画像は,“CapitolRecords”,“InToTree”,“Freeway”,“Staples”であり,10ビットの4:2:0のYUV画像である。この入力画像に対して,図12に示すような2段構成の符号化手法において,ビット深度変換処理部100と符号化処理部101の部分を,従来技術を用いて実現した場合と本発明を適用して実現した場合とで比較実験を行った。
符号化手段,復号手段としては,H.264/AVCの参照ソフトウェア(JM14.0)を用いた。符号化時の設定パラメータは,図11(A)に示すものを用いた。ビット深度変換処理手法として,(i)ビットシフト,(ii)四捨五入,(iii) 本発明による手法(提案手法)を用いた。(i)は,10ビットの下位2ビットを切り捨てる手法で,(ii)は,下位2ビットを四捨五入する手法である。
(2)実験結果
10ビットの入力信号と逆ビット深度変換後の復号信号とのPSNRは,図11(B)に示すとおりであった。このとき,量子化パラメータQPは,QP=27であり,結果は10枚のフレームのPSNRの平均値とした。同図により,いずれの画像においても提案手法によってPSNRが改善されており,特に“CapitolRecords”や“Staples”のような暗い画像において大きく改善されていることが確認できた。これにより,本提案手法が従来手法に比べて,ビット深度変換誤差の低減に有効であることがわかる。
また,入力画像信号と出力画像信号から,Bjontegaard Delta〔参考文献:“Calculation of average PSNR differences between RD-Curves ”, G.Bjontegaard, VDCG-M33, Austin, April 2-4, 2001〕(以下,BDという)に基づいて求めたBD−PSNR,BD−Bitrateをそれぞれ図11(C)および(D)に示す。
BD−PSNR,BD−Bitrateの計算における比較対象として,10ビット入力信号をJMを用いて符号化・復号した場合の結果を用いた。図11(C)より,JMを用いた場合に比べ,PSNRが改善されていることがわかる。その中で,本提案手法が最もPSNRの改善がみられ,先ほどの実験と同様に暗い画像において効果が大きいことが確認できた。また,図11(D)より,Bitrateにおいても,JMを用いた場合に比べ,誤差が低減できていることがわかる。
以上の画像符号化の処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによっても実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
10 符号化装置
11 ビット深度変換処理部
12 低ビット深度信号記憶部
13,15 符号化処理部
14 コードブック記憶部
16 ビットストリーム結合部
21,31 ヒストグラム生成部
22,33 クラス分割部
23,34 代表値計算部
24,35 代表値判定部
25,36 ビット深度変換部
32 中心値計算部

Claims (5)

  1. 入力したNビット信号の画像信号を,(N−d)ビット信号(d>0)の低ビット深度信号に変換して符号化する画像符号化方法において,
    前記符号化対象の画像信号から画素値のヒストグラムを生成する第1の過程と,
    前記ヒストグラムを2N-d 個のクラスに分割し,クラスを生成する第2の過程と,
    前記各クラスごとのヒストグラムの重心を求め,その求めた重心を対応するクラスの代表値とする第3の過程と,
    前記符号化対象の画像信号におけるそれぞれの画素値から前記代表値までの距離に応じて,それぞれの画素値を最も近い距離の代表値が属するクラスに振り分ける第4の過程と,
    振り分けた結果の新しいクラスに対して,前記第3の過程と前記第4の過程とを代表値の更新がなくなるまで繰り返す第5の過程と,
    各クラス内の画素値を,それぞれの画素値が属するクラスを示すクラス番号の(N−d)ビット信号に変換し,前記クラス番号と前記代表値との関係を示すコードブックを生成する第6の過程と,
    前記変換後の(N−d)ビット信号の画像信号を符号化するとともに,前記コードブックを符号化する第7の過程とを有する
    ことを特徴とする画像符号化方法。
  2. 入力したNビット信号の画像信号を,(N−d)ビット信号(d>0)の低ビット深度信号に変換して符号化する画像符号化方法において,
    前記符号化対象の画像信号から画素値のヒストグラムを生成する第1の過程と,
    前記ヒストグラムの全体の重心を求め,求めた重心を中心値とする第2の過程と,
    前記ヒストグラムを,前記中心値より小さい画素値の部分で2N-d /2個のクラスに分割し,前記中心値より大きい画素値の部分で2N-d /2個のクラスに分割する第3の過程と,
    前記各クラスごとのヒストグラムの重心を求め,その求めた重心を対応するクラスの代表値とする第4の過程と,
    前記符号化対象の画像信号におけるそれぞれの画素値から前記代表値までの距離に応じて,それぞれの画素値を最も近い距離の代表値が属するクラスに振り分ける第5の過程と,
    振り分けた結果の新しいクラスに対して,前記第4の過程と前記第5の過程とを代表値の更新がなくなるまで繰り返す第6の過程と,
    各クラス内の画素値を,それぞれの画素値が属するクラスを示すクラス番号の(N−d)ビット信号に変換し,前記クラス番号と前記代表値との関係を示すコードブックを生成する第7の過程と,
    前記変換後の(N−d)ビット信号の画像信号を符号化するとともに,前記コードブックを符号化する第8の過程とを有する
    ことを特徴とする画像符号化方法。
  3. 入力したNビット信号の画像信号を,(N−d)ビット信号(d>0)の低ビット深度信号に変換して符号化する画像符号化装置において,
    前記符号化対象の画像信号から画素値のヒストグラムを生成するヒストグラム生成部と,
    前記ヒストグラムを2N-d 個のクラスに分割し,クラスを生成するクラス分割部と,
    前記各クラスごとのヒストグラムの重心を求め,その求めた重心を対応するクラスの代表値とし,前記符号化対象の画像信号におけるそれぞれの画素値から前記代表値までの距離に応じて,それぞれの画素値を最も近い距離の代表値が属するクラスに振り分ける代表値計算部と,
    振り分けた結果の新しいクラスに対して,前記代表値計算部による処理を代表値の更新がなくなるまで反復させる制御を行う代表値判定部と,
    各クラス内の画素値を,それぞれの画素値が属するクラスを示すクラス番号の(N−d)ビット信号に変換し,前記クラス番号と前記代表値との関係を示すコードブックを生成するビット深度変換部と,
    前記変換後の(N−d)ビット信号の画像信号を符号化するとともに,前記コードブックを符号化する符号化部とを備える
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  4. 入力したNビット信号の画像信号を,(N−d)ビット信号(d>0)の低ビット深度信号に変換して符号化する画像符号化装置において,
    前記符号化対象の画像信号から画素値のヒストグラムを生成するヒストグラム生成部と,
    前記ヒストグラムの全体の重心を求め,求めた重心を中心値とする中心値計算部と,
    前記ヒストグラムを,前記中心値より小さい画素値の部分で2N-d /2個のクラスに分割し,前記中心値より大きい画素値の部分で2N-d /2個のクラスに分割するクラス分割部と,
    前記各クラスごとのヒストグラムの重心を求め,その求めた重心を対応するクラスの代表値とし,前記符号化対象の画像信号におけるそれぞれの画素値から前記代表値までの距離に応じて,それぞれの画素値を最も近い距離の代表値が属するクラスに振り分ける代表値計算部と,
    振り分けた結果の新しいクラスに対して,前記代表値計算部による処理を代表値の更新がなくなるまで反復させる制御を行う代表値判定部と,
    各クラス内の画素値を,それぞれの画素値が属するクラスを示すクラス番号の(N−d)ビット信号に変換し,前記クラス番号と前記代表値との関係を示すコードブックを生成するビット深度変換部と,
    前記変換後の(N−d)ビット信号の画像信号を符号化するとともに,前記コードブックを符号化する符号化部とを備える
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  5. 請求項1または請求項2記載の画像符号化方法を,コンピュータに実行させるための画像符号化プログラム。
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