JP2010192201A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御の複雑化を招くことなく、かつ、屋内や車内で使用しても自己点滅の問題を解消可能な照明装置を提供する。
【解決手段】この照明装置では、受光センサ3が検知する特定の波長領域(480〜520nm)の光は、光源2が発生する照明光の分光スペクトルK1の谷部に相当している。よって、受光センサ3に光源2からの光が入射しても、受光センサ3は光源2からの入射光をほとんど検知しない。したがって、受光センサ3は、照明装置自身の光源2による照明光については検知せずに、自然光による照明空間の明るさを選択的に検知する。したがって、光源2の発する照明光でもって受光センサ3,光源制御部4,5が反応して光源2が消灯させられるという自己点滅動作の発生を回避できる。
【選択図】図1
【解決手段】この照明装置では、受光センサ3が検知する特定の波長領域(480〜520nm)の光は、光源2が発生する照明光の分光スペクトルK1の谷部に相当している。よって、受光センサ3に光源2からの光が入射しても、受光センサ3は光源2からの入射光をほとんど検知しない。したがって、受光センサ3は、照明装置自身の光源2による照明光については検知せずに、自然光による照明空間の明るさを選択的に検知する。したがって、光源2の発する照明光でもって受光センサ3,光源制御部4,5が反応して光源2が消灯させられるという自己点滅動作の発生を回避できる。
【選択図】図1
Description
この発明は、周囲の照度が所定照度よりも小さい(暗い)場合に点灯制御される光源を備えた照明装置に関する。
従来、周囲照度を検出する照度センサと、周囲照度が所定照度よりも小さい(暗い)場合に点灯制御される光源を備えた照明装置は、屋外灯などで実用化され、一般に広く知られている。
ところで、この種の照明装置では、光源からの光が照度センサに入射することで光源を消灯させてしまい、光源が点滅動作を繰り返すという自己点滅問題がある。
そこで、この問題を解決するために、光源からの光が照度センサに入射し難い構造にして、光源が消灯から点灯に移行する時の判定照度を光源が点灯から消灯に移行する時の判定照度よりも小さくしてヒステリシスを持たせて対応している。
しかし、この場合でも、小型のセンサ内蔵型の照明装置では、光源と照度センサとの間の距離が近くなるので、この照明装置の近くに物を置いた場合などに光源からの反射光が照度センサに入射することとなる。したがって、この反射光が自己点滅の誘因になって、上記自己点滅の問題についての根本的な解決とはなっていない。
そこで、この自己点滅の問題を解決する方法として、特許文献1(特開2003−163089号公報)の照明装置では、光源を間欠パルス動作させると共にこの間欠区間を照度センサの照度判定タイミングとすることで光源からの反射光の影響を回避している。しかし、この照明装置では、制御システムが複雑になり、装置の大型化とコストアップの要因となる。
また、特許文献2(特開2001−44815号公報)では、照度センサの受光感度を可視光領域と赤外光領域で分けることが提案されており、赤外光領域での感度を高めた照明センサとして、照明光には反応せず太陽光にのみ反応させる照度センサとしている。
しかし、紫外線や赤外線のような可視光以外の波長をカットするガラスが住宅やオフィス、自動車などで使用されているので、屋内や車内で使用する照明装置では、特許文献2の照明センサを適用できない場合がある。
そこで、この発明の課題は、制御の複雑化を招くことなく、かつ、屋内や車内で使用しても自己点滅動作を解消可能な照明装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の照明装置は、光源と、
特定の波長領域の光を検知する一方、上記特定の波長領域以外の波長の光を検知せず、上記検知した光の光量を表す光量信号を出力する受光センサと、
上記受光センサから上記光量信号が入力されると共に上記光量信号が表す光量が予め定められた設定値以下であると判断したときに上記光源を点灯させる一方、上記光量信号が表す光量が上記予め定められた設定値を越えていると判断したときに上記光源を消灯させる光源制御部とを備え、
上記光源が発生する光は、上記特定の波長領域において谷部となっている分光スペクトル特性を有していることを特徴としている。
特定の波長領域の光を検知する一方、上記特定の波長領域以外の波長の光を検知せず、上記検知した光の光量を表す光量信号を出力する受光センサと、
上記受光センサから上記光量信号が入力されると共に上記光量信号が表す光量が予め定められた設定値以下であると判断したときに上記光源を点灯させる一方、上記光量信号が表す光量が上記予め定められた設定値を越えていると判断したときに上記光源を消灯させる光源制御部とを備え、
上記光源が発生する光は、上記特定の波長領域において谷部となっている分光スペクトル特性を有していることを特徴としている。
この発明の照明装置によれば、上記受光センサが検知する特定の波長領域の光は、上記光源が発生する照明光の分光スペクトルの谷部に相当している。よって、上記受光センサに上記光源からの光が入射しても、上記受光センサは、上記光源からの入射光をほとんど検知しない。したがって、受光センサは、照明装置自身の光源による照明光については検知せずに、自然光による照明空間の明るさを選択的に検知する。したがって、光源の発する照明光でもって受光センサ,光源制御部が反応して光源が消灯させられるという自己点滅動作の発生を回避できる。
よって、この発明によれば、自己点滅動作の発生を回避しつつ、受光センサが選択的に検知した自然光による照明空間の明るさに応じて、光源制御部で光源の点灯と消灯を制御できる。
また、一実施形態の照明装置では、上記特定の波長領域は、可視光領域である。
この実施形態の照明装置では、上記受光センサが検知する特定の波長領域が可視光領域であるので、自然光の可視光領域の光による照明空間の明るさに応じて光源制御部で光源の点灯と消灯を制御できる。
また、一実施形態の照明装置では、上記受光センサが検知する上記特定の波長領域は、480nmから520nmの間の波長領域であり、
上記光源は、
発光波長が480nmより短い青色LEDと、上記青色LEDが発生する光を受けて、520nmより長い波長に分光スペクトル特性のピークを持つ光を発光する蛍光体とを組み合わせて構成した白色LEDである。
上記光源は、
発光波長が480nmより短い青色LEDと、上記青色LEDが発生する光を受けて、520nmより長い波長に分光スペクトル特性のピークを持つ光を発光する蛍光体とを組み合わせて構成した白色LEDである。
この実施形態の照明装置では、上記光源は、上記青色LEDと蛍光体との組み合わせで構成した白色LEDでもって照明空間を照明できる。そして、上記受光センサが検知する480nmから520nmの間の波長領域の光は、上記光源が発生する照明光の分光スペクトルの谷部に相当している。よって、上記受光センサに上記光源からの光が入射しても、上記受光センサは、上記光源からの入射光をほとんど検知しない。
したがって、上記受光センサは、上記白色LEDである光源による照明光については検知しないで自己点滅動作の発生を回避しつつ、選択的に検知した自然光による照明空間の明るさに応じて、光源制御部でもって光源の点灯と消灯を制御できる。
また、一実施形態の照明装置では、上記受光センサが検知する上記特定の波長領域は、480nmから520nmの間の波長領域であり、
上記光源は、
発光波長が480nmよりも短い青色LEDと、発光波長が520nmよりも長い黄色LEDとを組み合わせた白色LEDである。
上記光源は、
発光波長が480nmよりも短い青色LEDと、発光波長が520nmよりも長い黄色LEDとを組み合わせた白色LEDである。
この実施形態の照明装置では、上記光源は、上記青色LEDと黄色LEDとを組合せた白色LEDでもって照明空間を照明できる。そして、上記受光センサが検知する480nmから520nmの間の波長領域の光は、上記光源が発生する照明光の分光スペクトルの谷部に相当している。よって、上記受光センサに上記光源からの光が入射しても、上記受光センサは、上記光源からの入射光をほとんど検知しない。
したがって、上記受光センサは、自然光を選択的に検知すると共に上記白色LEDである光源による照明光については検知しないから、自己点滅動作の発生を回避しつつ、受光センサが選択的に検知した自然光による照明空間の明るさに応じて、光源制御部でもって光源の点灯と消灯を制御できる。
また、一実施形態の照明装置では、上記受光センサが検知する上記特定の波長領域は、480nmから520nmの間の波長領域、または、560nmから600nmの間の波長領域であり、
上記光源は、
発光波長が480nmよりも短い青色LEDと、520nmから560nmの間の波長領域で発光する緑色LEDと、発光波長が600nmよりも長い赤色LEDとを組み合わせた白色LEDである。
上記光源は、
発光波長が480nmよりも短い青色LEDと、520nmから560nmの間の波長領域で発光する緑色LEDと、発光波長が600nmよりも長い赤色LEDとを組み合わせた白色LEDである。
この実施形態の照明装置によれば、上記光源は、上記青色LEDと緑色LEDと赤色LEDとを組み合わせた白色LEDでもって照明空間を照明できる。そして、上記受光センサが検知する480nm〜520nmの間の波長領域、560nm〜600nmの間の波長領域の光は、上記光源が発生する照明光の分光スペクトルの谷部に相当している。よって、上記受光センサに上記光源からの光が入射しても、上記受光センサは、上記光源からの入射光をほとんど検知しない。
したがって、上記受光センサは、自然光を選択的に検知すると共に上記白色LEDである光源による照明光については検知しないから、自己点滅動作の発生を回避しつつ、自然光による照明空間の明るさに応じて、光源制御部でもって光源の点灯と消灯を制御できる。
また、一実施形態の照明装置では、上記光源は、
発光波長が400nmよりも短い紫外線を発光する紫外LEDと、
上記紫外LEDの光を受けて複数の波長で発光する蛍光体とを組み合わせた白色LEDである。
発光波長が400nmよりも短い紫外線を発光する紫外LEDと、
上記紫外LEDの光を受けて複数の波長で発光する蛍光体とを組み合わせた白色LEDである。
この実施形態の照明装置によれば、上記光源は、上記紫外LEDと蛍光体とを組み合わせた白色LEDでもって照明空間を照明できる。そして、上記受光センサが検知する特定の波長領域の光は、上記光源が発生する照明光の分光スペクトルの谷部に相当している。よって、上記受光センサに上記光源からの光が入射しても、上記受光センサは、上記光源からの入射光をほとんど検知しない。
したがって、上記受光センサは、自然光を選択的に検知すると共に上記白色LEDである光源による照明光については検知しないから、自己点滅動作の発生を回避しつつ、上記受光センサが検出した自然光による照明空間の明るさに応じて、光源制御部でもって光源の点灯と消灯を制御できる。
また、一実施形態の照明装置では、上記受光センサが検知する上記特定の波長領域は、500nmから540nmの間の波長領域であり、
上記光源は、
発光波長のピークが500nmよりも短い青色と、発光波長が540nmよりも長い黄色との2色で発光する有機EL素子である。
上記光源は、
発光波長のピークが500nmよりも短い青色と、発光波長が540nmよりも長い黄色との2色で発光する有機EL素子である。
この実施形態の照明装置によれば、上記光源は、上記有機EL素子による青色と黄色の2色の発光でもって、照明空間を照明できる。そして、上記受光センサが検知する500nmから540nmの間の波長領域の光は、上記有機EL素子による光源が発生する照明光の分光スペクトルの谷部に相当している。よって、上記受光センサに上記光源からの光が入射しても、上記受光センサは、上記光源からの入射光をほとんど検知しないから、自己点滅動作の発生を回避しつつ、上記受光センサが検出した自然光による照明空間の明るさに応じて、光源制御部でもって光源の点灯と消灯を制御できる。
また、一実施形態の照明装置では、上記受光センサが検知する上記特定の波長領域は、480nmから520nmの間の波長領域であり、
上記光源は、
発光波長のピークが480nmよりも短い青色と、発光波長が520nmよりも長い緑色と赤色の3色で発光する有機EL素子である。
上記光源は、
発光波長のピークが480nmよりも短い青色と、発光波長が520nmよりも長い緑色と赤色の3色で発光する有機EL素子である。
この実施形態の照明装置によれば、上記光源は、上記有機EL素子による青色と緑色と黄色の3色の発光でもって、照明空間を照明できる。そして、上記受光センサが検知する480nmから520nmの間の波長領域の光は、上記有機EL素子による光源が発生する照明光の分光スペクトルの谷部に相当している。よって、上記受光センサは、上記光源からの入射光をほとんど検知しないから、自己点滅動作の発生を回避しつつ、上記受光センサが検出した自然光による照明空間の明るさに応じて、光源制御部でもって光源の点灯と消灯を制御できる。
また、一実施形態の照明装置では、上記光源は、複数の波長領域で分光スペクトル特性の山部を持つ蛍光灯である。
この実施形態の照明装置によれば、上記光源は、上記蛍光灯による複数の山部を持つ分光スペクトル特性の発光でもって、照明空間を照明できる。そして、上記受光センサが検知する特定の波長領域の光は、上記蛍光灯による光源が発生する照明光の分光スペクトルの谷部に相当している。よって、上記受光センサは、上記光源からの入射光をほとんど検知しないから、自己点滅動作の発生を回避しつつ、上記受光センサが検出した自然光による照明空間の明るさに応じて、光源制御部でもって光源の点灯と消灯を制御できる。
また、一実施形態の照明装置では、上記光源は、複数の波長領域で分光スペクトル特性の山部を持つ高輝度放電ランプである。
この実施形態の照明装置によれば、上記光源は、上記高輝度放電ランプによる複数の山部を持つ分光スペクトル特性の発光でもって、照明空間を照明できる。そして、上記受光センサが検知する特定の波長領域の光は、上記高輝度放電ランプによる光源が発生する照明光の分光スペクトルの谷部に相当しているので、上記受光センサは上記光源からの入射光をほとんど検知しない。よって、自己点滅動作の発生を回避しつつ、上記受光センサが検出した自然光による照明空間の明るさに応じて、光源制御部でもって光源の点灯と消灯を制御できる。
また、一実施形態の照明装置では、上記特定の波長領域は、可視光領域の波長領域を1つ以上含む、2つ以上の波長領域を含んでいる。
この実施形態の照明装置によれば、上記受光センサは、可視光領域の波長領域を含む複数の波長領域を含む特定の波長領域の光を検知するから、自然光による光量をより正確に検出可能になる。
また、一実施形態の照明装置では、上記受光センサは、
上記特定の波長領域の光を選択的に透過する光学フィルタと、
上記光学フィルタを透過した光を受光する受光素子とを有する。
上記特定の波長領域の光を選択的に透過する光学フィルタと、
上記光学フィルタを透過した光を受光する受光素子とを有する。
この実施形態の照明装置によれば、上記受光素子は、上記光学フィルタが選択的に透過させた上記特定の波長領域の光だけを受光することで、上記特定の波長領域以外の波長の光を検知しないようにできる。
この発明の照明装置によれば、光源の発する光の波長と異なる波長を受光センサで検知することにより、光源と受光センサを近接して設置する必要のある小型のセンサ一体型照明装置であっても、光源の発する光による自己点滅動作を防ぎつつ、照明空間の自然光による明るさによって点灯と消灯を行う照明装置を実現できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、この発明の照明装置の第1実施形態を模式的に示す模式図である。図1に示すように、この照明装置1は、光源2と受光センサ3と制御回路4と駆動回路5を備えている。照明装置1は、例えば、室内の天井等に設置されている。上記制御回路4と駆動回路5が光源制御部を構成している。
図1は、この発明の照明装置の第1実施形態を模式的に示す模式図である。図1に示すように、この照明装置1は、光源2と受光センサ3と制御回路4と駆動回路5を備えている。照明装置1は、例えば、室内の天井等に設置されている。上記制御回路4と駆動回路5が光源制御部を構成している。
上記光源2は、図2に実線で表す分光スペクトル特性K1を持った白色LEDである。この白色LEDからなる光源2は、480nmより短い波長の光を発する青色LED2Aと、この青色LED2Aの光を受けて520nmより長い波長で発光する蛍光体2Bとを組み合わせて構成されている。この光源2は、駆動回路5から供給される電流で発光し、照明空間6を照らす照明光7を発光する。
図2に示すように、上記光源2の分光スペクトル特性K1は、上記受光センサ3が検知する特定の波長領域としての波長480nmから波長520nmの領域において谷部となっている。
また、上記受光センサ3は、上記照明空間(例えば室内)6の光量を測定するもので、光学フィルタ3Aと受光素子3Bとを組合せて構成されている。上記光学フィルタ3Aは、図3に示すように、特定の波長領域としての波長480nmから波長520nmの間の光を通す分光透過特性K2を有する。この受光センサ3の受光素子3Bは、光学フィルタ3Aを透過した光を受光して、上記照明空間6からの光量を表す光量信号としての受光電気信号を発生し、この受光電気信号は制御回路4に伝送される。
そして、この制御回路4は、受光センサ3から伝送された受光電気信号に基づいて、上記受光センサ3が受光した光量を判断し、上記受光光量が予め設定された設定値以下になったと判断した場合に、上記白色LEDからなる光源2を点灯させるための点灯制御信号を駆動回路5に出力する。一方、上記制御回路4は、上記受光光量が予め設定された設定値を越えたと判断した場合に、上記白色LEDからなる光源2を消灯させるための消灯制御信号を駆動回路5に出力する。
そして、上記駆動回路5は、制御回路4から上記消灯制御信号を受けたときに上記光源(白色LED)2を消灯させる一方、制御回路4から上記点灯制御信号を受けたときに上記光源(白色LED)2を点灯させる。
この実施形態の照明装置によれば、光源2の発する照明光7が直接に受光センサ3に入射する、または照明光7が照明空間6で反射して受光センサ3に入射した場合に、図2の分光スペクトル特性K1の照明光7は図3の分光透過特性K2を有する光学フィルタ3Aで遮られて受光素子3Bに入るまでに大きく減衰する。したがって、光源2の発する照明光7が受光センサ3に入射した場合に、受光光量が設定値を越えることが回避されて、制御回路4が消灯制御信号を出力することを防止できる。
したがって、この実施形態の照明装置によれば、光源2の発する照明光7でもって受光センサ3,制御回路4,駆動回路5が反応して光源2が消灯させられるという自己点滅動作の発生を回避できる。
一方、自然光8は、図4に例示するように可視光領域の全ての波長に亘って相対強度が60%以上の分光スペクトルを持っている。したがって、図1に例示の如く、窓から差し込んだ自然光8が照明空間6を照らしている場合は、受光センサ3の光学フィルタ3Aに波長400nm〜800nmに亘って相対強度が60%以上の分光スペクトルを有する光が入射することとなる。これにより、光学フィルタ3Aを透過した波長480nm〜520nmの光が受光素子3Bに入射し、受光素子3Bは上記透過した光の光量に応じた受光電気信号を制御回路4に伝送する。
したがって、上記受光センサ3は、照明装置自身の光源2による照明光7については検知せずに、自然光8による室内の明るさを選択的に検知する。したがって、自己点滅動作の発生を回避しつつ、受光センサ3が選択的に検知した自然光8による室内の明るさに応じて、制御回路4と駆動回路5によって光源2の点灯と消灯を制御できる。
(第2の実施の形態)
次に、この発明の照明装置の第2実施形態を説明する。この第2実施形態は、図1に示す光源2に替えて図5Aに示す光源22を有する点だけが、前述の第1実施形態と異なる。図5Aに示すように、この光源22は、白色LEDであり、発光波長が480nmよりも短い青色LEDと発光波長が520nmよりも長い黄色LEDの二種類を組み合わせて構成されている。したがって、この光源22は、図6に示すように、青色の波長領域と黄色の波長領域とでピークを有する分光スペクトル特性K22を有している。
次に、この発明の照明装置の第2実施形態を説明する。この第2実施形態は、図1に示す光源2に替えて図5Aに示す光源22を有する点だけが、前述の第1実施形態と異なる。図5Aに示すように、この光源22は、白色LEDであり、発光波長が480nmよりも短い青色LEDと発光波長が520nmよりも長い黄色LEDの二種類を組み合わせて構成されている。したがって、この光源22は、図6に示すように、青色の波長領域と黄色の波長領域とでピークを有する分光スペクトル特性K22を有している。
これにより、この第2実施形態において、光源22の分光スペクトル特性K22は、光学フィルタ3Aの図3に示す分光透過特性K2の透過領域(480nm〜520nm)では相対強度が20%以下になって谷部となっている。つまり、前述の第1実施形態と同様に、光学フィルタ3Aでもって光源22による照明光を遮ることができる。よって、この第2実施形態の照明装置においても、前述の第1実施形態と同様に、上記受光センサ3は、照明装置自身の光源22による照明光7については検知せずに、自然光8による室内の明るさを選択的に検知することができる。したがって、自己点滅動作の発生を回避しつつ、受光センサ3が選択的に検知した自然光8による室内の明るさに応じて、制御回路4と駆動回路5によって光源22の点灯と消灯を制御できる。
(第3の実施の形態)
次に、この発明の照明装置の第3実施形態を説明する。この第3実施形態は、図1に示す光源2に替えて図5Bに示す光源32を有する点だけが、前述の第1実施形態と異なる。図5Bに示すように、この光源32は、白色LEDであり、発光波長が480nmより短い青色LEDと、波長520nmから560nmの間で発光する緑色LEDと、波長が600nmより長い赤色LEDの三種類のLEDを組み合わせて構成されている。
次に、この発明の照明装置の第3実施形態を説明する。この第3実施形態は、図1に示す光源2に替えて図5Bに示す光源32を有する点だけが、前述の第1実施形態と異なる。図5Bに示すように、この光源32は、白色LEDであり、発光波長が480nmより短い青色LEDと、波長520nmから560nmの間で発光する緑色LEDと、波長が600nmより長い赤色LEDの三種類のLEDを組み合わせて構成されている。
したがって、この光源32は、図7に示すように、青色の波長領域と緑色の波長領域と赤色の波長領域でピークを有する分光スペクトル特性K32を有している。
これにより、この第3実施形態において、光源32の分光スペクトルK32は、光学フィルタ3Aの図3に示す分光透過特性K2の透過領域(480nm〜520nm)では相対強度が10%以下になって谷部となっている。つまり、前述の第1実施形態と同様に、光学フィルタ3Aでもって光源32による照明光を遮ることができる。
よって、この第3実施形態の照明装置においても、前述の第1実施形態と同様に、上記受光センサ3は、照明装置自身の光源32による照明光7については検知せずに、自然光8による室内の明るさを選択的に検知することができる。したがって、自己点滅動作の発生を回避しつつ、受光センサ3が選択的に検知した自然光8による室内の明るさに応じて、制御回路4と駆動回路5によって光源32の点灯と消灯を制御できる。
なお、この第3実施形態において、前述の光学フィルタ3Aが、図3に示す分光透過特性K2に替えて、図8に示すような透過領域が波長580nmから波長600nmである分光透過特性K7を有していてもよい。この場合にも、光学フィルタ3Aの透過領域を、光源32の分光スペクトル特性K32の相対強度の谷の領域に対応させて、光学フィルタ3Aでもって光源32による照明光を遮ることができ、自己点滅動作の発生を回避できる。
(第4の実施の形態)
次に、この発明の照明装置の第4実施形態を説明する。この第4実施形態は、図1に示す光源2に替えて図5Cに示す光源42を有する点だけが、前述の第1実施形態と異なる。図5Cに示すように、この光源42は、白色LEDであり、発光波長が400nmより短い紫外線を発光する紫外LED42Aと、上記紫外LED42Aの光を受けて複数の波長で発光する蛍光体42Bとを組み合わせて構成されている。
次に、この発明の照明装置の第4実施形態を説明する。この第4実施形態は、図1に示す光源2に替えて図5Cに示す光源42を有する点だけが、前述の第1実施形態と異なる。図5Cに示すように、この光源42は、白色LEDであり、発光波長が400nmより短い紫外線を発光する紫外LED42Aと、上記紫外LED42Aの光を受けて複数の波長で発光する蛍光体42Bとを組み合わせて構成されている。
したがって、この光源42は、図9に示すように、紫外線領域、青色領域、緑色領域、赤色領域等の複数の波長領域でピークを有する分光スペクトルK42を有している。
これにより、この第4実施形態において、光源42の分光スペクトルK42は、光学フィルタ3Aの図3に示す分光透過特性K2の透過領域(480nm〜520nm)では相対強度が20%以下になって谷部となっている。つまり、前述の第1実施形態と同様に、光学フィルタ3Aでもって光源42による照明光を遮ることができる。
よって、この第4実施形態の照明装置においても、前述の第1実施形態と同様に、上記受光センサ3は、照明装置自身の光源42による照明光7については検知せずに、自然光8による室内の明るさを選択的に検知することができる。したがって、自己点滅動作の発生を回避しつつ、受光センサ3が選択的に検知した自然光8による室内の明るさに応じて、制御回路4と駆動回路5によって光源42の点灯と消灯を制御できる。
(第5の実施の形態)
次に、図10を参照して、この発明の照明装置の第5実施形態を説明する。この第5実施形態は、図10に示すように、図1に示す照明装置1の白色LEDからなる光源2に替えて、有機ELからなる光源52を有する点だけが、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第5実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
次に、図10を参照して、この発明の照明装置の第5実施形態を説明する。この第5実施形態は、図10に示すように、図1に示す照明装置1の白色LEDからなる光源2に替えて、有機ELからなる光源52を有する点だけが、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第5実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
上記光源52をなす有機ELは、原理的に共役結合の実効長を分子構造設計によって変化させられるので、任意のエネルギーの励起子すなわち任意の波長の光を取り出すことが可能である。よって、この光源52は、有機ELからなることにより、前述の第2、第3実施形態の照明装置が有した光源22、32の図6、図7の分光スペクトル特性K22、K32と同等の分光スペクトル特性を持った光源とすることが可能になる。
よって、この第5実施形態によれば、前述の第2、第3実施形態と同様に、光源52の発する光による自己点滅動作を防ぎつつ、照明空間6の明るさに応じて点灯と消灯を行う照明装置を実現できる。
(第6の実施の形態)
次に、図11を参照して、この発明の照明装置の第6実施形態を説明する。この第6実施形態は、図11に示すように、図1に示す照明装置1の白色LEDからなる光源2に替えて、蛍光灯からなる光源62を有する点、および、光学フィルタ3Aに替えて、光学フィルタ33Aを有する点が、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第5実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
次に、図11を参照して、この発明の照明装置の第6実施形態を説明する。この第6実施形態は、図11に示すように、図1に示す照明装置1の白色LEDからなる光源2に替えて、蛍光灯からなる光源62を有する点、および、光学フィルタ3Aに替えて、光学フィルタ33Aを有する点が、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第5実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
上記光源62をなす蛍光灯は、図12に例示するような複数の波長領域で山部を持つ分光スペクトル特性K62を有する。そして、この第6実施形態が有する光学フィルタ33Aは、光源(蛍光灯)62が発光しない分光スペクトル特性K62の谷部をなす波長領域(例えば波長500nmから波長530nmの間の領域)を透過領域としている。したがって、この第6実施形態では、受光センサ3は、照明装置自身の光源62による照明光7については検知せずに、自然光8による室内の明るさを選択的に検知する。したがって、自己点滅動作の発生を回避しつつ、受光センサ3が選択的に検知した自然光8による室内の明るさに応じて、制御回路4と駆動回路5で光源62の点灯と消灯を制御できる。
(第7の実施の形態)
次に、図13を参照して、この発明の照明装置の第7実施形態を説明する。この第7実施形態は、図13に示すように、図1に示す照明装置1の白色LEDからなる光源2に替えて、HIDランプ(高輝度放電ランプ)からなる光源72を有する点、および、光学フィルタ3Aに替えて、光学フィルタ73Aを有する点が、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第7実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
次に、図13を参照して、この発明の照明装置の第7実施形態を説明する。この第7実施形態は、図13に示すように、図1に示す照明装置1の白色LEDからなる光源2に替えて、HIDランプ(高輝度放電ランプ)からなる光源72を有する点、および、光学フィルタ3Aに替えて、光学フィルタ73Aを有する点が、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第7実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
上記光源72をなすHIDランプ(高輝度放電ランプ)は、図14に例示するような複数の波長領域で山部を持つ分光スペクトル特性K72を有する。そして、この第7実施形態が有する光学フィルタ73Aは、光源(HIDランプ)72が発光しない分光スペクトル特性K72の谷部に相当する波長領域(例えば波長510nmから波長520nmの間の領域)を透過領域としている。したがって、この第7実施形態では、受光センサ3は、照明装置自身の光源72による照明光7については検知せずに、自然光8による室内の明るさを選択的に検知する。したがって、自己点滅動作の発生を回避しつつ、受光センサ3が選択的に検知した自然光8による室内の明るさに応じて、制御回路4と駆動回路5で光源72の点灯と消灯を制御できる。
1 照明装置
2、22、32、42、52、62、72 光源
2A 青色LED
2B 蛍光体
3 受光センサ
3A、33A 光学フィルタ
3B 受光素子
4 制御回路
5 駆動回路
6 照明空間
7 照明光
8 自然光
42A 紫外LED
42B 蛍光体
2、22、32、42、52、62、72 光源
2A 青色LED
2B 蛍光体
3 受光センサ
3A、33A 光学フィルタ
3B 受光素子
4 制御回路
5 駆動回路
6 照明空間
7 照明光
8 自然光
42A 紫外LED
42B 蛍光体
Claims (12)
- 光源と、
特定の波長領域の光を検知する一方、上記特定の波長領域以外の波長の光を検知せず、上記検知した光の光量を表す光量信号を出力する受光センサと、
上記受光センサから上記光量信号が入力されると共に上記光量信号が表す光量が予め定められた設定値以下であると判断したときに上記光源を点灯させる一方、上記光量信号が表す光量が上記予め定められた設定値を越えていると判断したときに上記光源を消灯させる光源制御部とを備え、
上記光源が発生する光は、上記特定の波長領域において谷部となっている分光スペクトル特性を有していることを特徴とする照明装置。 - 請求項1に記載の照明装置において、
上記特定の波長領域は、可視光領域であることを特徴とする照明装置。 - 請求項1または2に記載の照明装置において、
上記受光センサが検知する上記特定の波長領域は、480nmから520nmの間の波長領域であり、
上記光源は、
発光波長が480nmより短い青色LEDと、上記青色LEDが発生する光を受けて、520nmより長い波長に分光スペクトル特性のピークを持つ光を発光する蛍光体とを組み合わせて構成した白色LEDであることを特徴とする照明装置。 - 請求項1または2に記載の照明装置において、
上記受光センサが検知する上記特定の波長領域は、480nmから520nmの間の波長領域であり、
上記光源は、
発光波長が480nmよりも短い青色LEDと、発光波長が520nmよりも長い黄色LEDとを組み合わせた白色LEDであることを特徴とする照明装置。 - 請求項1または2に記載の照明装置において、
上記受光センサが検知する上記特定の波長領域は、480nmから520nmの間の波長領域、または、560nmから600nmの間の波長領域であり、
上記光源は、
発光波長が480nmよりも短い青色LEDと、520nmから560nmの間の波長領域で発光する緑色LEDと、発光波長が600nmよりも長い赤色LEDとを組み合わせた白色LEDであることを特徴とする照明装置。 - 請求項1または2に記載の照明装置において、
上記光源は、
発光波長が400nmよりも短い紫外線を発光する紫外LEDと、
上記紫外LEDの光を受けて複数の波長で発光する蛍光体とを組み合わせた白色LEDであることを特徴とする照明装置。 - 請求項1または2に記載の照明装置において、
上記受光センサが検知する上記特定の波長領域は、500nmから540nmの間の波長領域であり、
上記光源は、
発光波長のピークが500nmよりも短い青色と、発光波長が540nmよりも長い黄色との2色で発光する有機EL素子であることを特徴とする照明装置。 - 請求項1または2に記載の照明装置において、
上記受光センサが検知する上記特定の波長領域は、480nmから520nmの間の波長領域であり、
上記光源は、
発光波長のピークが480nmよりも短い青色と、発光波長が520nmよりも長い緑色と赤色の3色で発光する有機EL素子であることを特徴とする照明装置。 - 請求項1または2に記載の照明装置において、
上記光源は、
複数の波長領域で分光スペクトル特性の山部を持つ蛍光灯であることを特徴とする照明装置。 - 請求項1または2に記載の照明装置において、
上記光源は、
複数の波長領域で分光スペクトル特性の山部を持つ高輝度放電ランプであることを特徴とする照明装置。 - 請求項1に記載の照明装置において、
上記特定の波長領域は、可視光領域の波長領域を1つ以上含む、2つ以上の波長領域を含んでいることを特徴とする照明装置。 - 請求項1から11のいずれか1つに記載の照明装置において、
上記受光センサは、
上記特定の波長領域の光を選択的に透過する光学フィルタと、
上記光学フィルタを透過した光を受光する受光素子とを有することを特徴とする照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009033980A JP2010192201A (ja) | 2009-02-17 | 2009-02-17 | 照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009033980A JP2010192201A (ja) | 2009-02-17 | 2009-02-17 | 照明装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010192201A true JP2010192201A (ja) | 2010-09-02 |
Family
ID=42818021
Family Applications (1)
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JP2009033980A Pending JP2010192201A (ja) | 2009-02-17 | 2009-02-17 | 照明装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010192201A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013187004A1 (ja) * | 2012-06-12 | 2013-12-19 | パナソニック株式会社 | 手乾燥装置 |
JP2014512652A (ja) * | 2011-03-31 | 2014-05-22 | コニカ ミノルタ ラボラトリー ユー.エス.エー.,インコーポレイテッド | 低エネルギー消費の適応照明システム |
-
2009
- 2009-02-17 JP JP2009033980A patent/JP2010192201A/ja active Pending
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CN104507373A (zh) * | 2012-06-12 | 2015-04-08 | 松下知识产权经营株式会社 | 手干燥装置 |
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