JP2010187329A - 無線送信装置及び無線送信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】OFDMシンボルの境界においてもヌルを形成する無線送信装置及び無線送信方法を提供する。
【解決手段】FIRフィルタ部106−1〜106−4は、IFFT部103−3〜103−6がIFFTした送信ウェイトをフィルタ係数に設定する。このとき、FIRフィルタ部106−1〜106−4は、IFFTした送信ウェイトをFFTサイズにおける前半と後半とを入れ替えてフィルタ係数に設定する。FIRフィルタ部106−1〜106−4は、設定したフィルタ係数によって、CP挿入部104−1、104−2から出力された送信データをフィルタリングする。
【選択図】図3
【解決手段】FIRフィルタ部106−1〜106−4は、IFFT部103−3〜103−6がIFFTした送信ウェイトをフィルタ係数に設定する。このとき、FIRフィルタ部106−1〜106−4は、IFFTした送信ウェイトをFFTサイズにおける前半と後半とを入れ替えてフィルタ係数に設定する。FIRフィルタ部106−1〜106−4は、設定したフィルタ係数によって、CP挿入部104−1、104−2から出力された送信データをフィルタリングする。
【選択図】図3
Description
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)通信システムにおいて送信ウェイトによる指向性制御を適用する無線送信装置及び無線送信方法に関する。
2007年末に開催された世界無線通信会議(WRC-07)にて、IMT−Advancedの移動通信サービス用に新たな周波数帯の割り当てが行われた。これにより、世界100カ国以上の国々が3.4〜3.6GHz帯をIMT−Advancedのサービスに使用することを表明し、この周波数帯は事実上の移動通信用国際周波数となった。
この帯域は、C−bandと呼ばれ、依然として固定衛星通信(FSS: Fixed Satellite Service)において活用されており、主に降雨減衰の激しい赤道直下の国々や広大な国土を有する国々では、テレビ放送や災害時の緊急回線として使用されている。このような国々では、FSSは重要な通信手段となっている。したがって、IMT−AdvancedではFSSと同一周波数を共用するにあたり、FSSへ干渉を与えないようにする必要がある。
同一周波数の他システムに干渉を与えない方法の1つとして、送信ウェイトによる指向性制御が考えられる。このような技術が特許文献1などに開示されている。特許文献1には、送信ウェイトを周波数領域(IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)前)のデータに乗算し、その結果をIFFTすることにより、送信ウェイトを適用することが開示されている(図1参照)。このように、送信ウェイトを適用することにより、所望端末へビーム(高利得)を形成し、非所望端末にヌル(低利得)を形成することができる。
図1に示すような処理は、OFDMシンボル毎に送信ウェイトを適用することに相当するため、OFDMシンボルの境界にヌルが形成されない。このOFDMシンボルの境界にヌルが形成されないということは、同一システム内では問題にはならない。なぜなら、同一システムということは、非所望端末もOFDM通信方式を適用しているため、OFDM単位でFFT(Fast Fourier Transform)した結果においてヌルが形成されていればよいからである。従って、時間領域におけるOFDMシンボルの境界がヌルとならないことは、同一システムの非所望端末にとって干渉にはならない。
特許第4098027号公報
しかしながら、IMT−AdvancedとFSSのように、ヌルを形成する(干渉を与えない)対象が他システムの場合、他システムがOFDM通信方式を適用しているとは限らない上、自システムとタイミングが同期しているわけではない。このため、IMT−Advancedは、図2に示すように、OFDMシンボルの境界においてヌルを形成することができず、他システム(ここでは、FSS)に干渉を与えてしまうことになる。よって、IMT−Advancedは、すべてのタイミングにおいてヌルを形成する必要がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、OFDMシンボルの境界においてもヌルを形成する無線送信装置及び無線送信方法を提供することを目的とする。
本発明の無線送信装置は、周波数領域において適用する送信ウェイトを逆変換する逆変換手段と、逆変換された前記送信ウェイトをフィルタ係数に設定し、設定した前記フィルタ係数によって送信データをフィルタリングするフィルタ手段と、を具備する構成を採る。
本発明の無線送信方法は、周波数領域において適用する送信ウェイトを逆変換する逆変換工程と、逆変換された前記送信ウェイトをフィルタ係数に設定し、設定した前記フィルタ係数によって送信データをフィルタリングするフィルタ工程と、を具備するようにした。
本発明によれば、OFDMシンボルの境界においてもヌルを形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(一実施の形態)
図3は、本発明の一実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。この図では、送信アンテナ2本、送信ストリーム数2の場合を示している。この図において、送信データ生成部101−1、101−2は、送信データを生成して、サブキャリアマッピング部102−1、102−2に出力する。サブキャリアマッピング部102−1、102−2は、送信データ生成部101−1、101−2から出力されたデータをIFFTできるようにサブキャリアにマッピングして、IFFT部103−1、103−2に出力する。IFFT部103−1、103−2は、サブキャリアマッピング部102−1、102−2から出力されたデータをIFFTして、CP挿入部104−1、104−2に出力する。CP挿入部104−1は、IFFT部103−1から出力されたデータにCP(Cyclic Prefix)を挿入して、FIRフィルタ106−1、106−2に出力する。また、CP挿入部104−2は、IFFT部103−2から出力されたデータにCPを挿入して、FIRフィルタ106−3、106−4に出力する。
図3は、本発明の一実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。この図では、送信アンテナ2本、送信ストリーム数2の場合を示している。この図において、送信データ生成部101−1、101−2は、送信データを生成して、サブキャリアマッピング部102−1、102−2に出力する。サブキャリアマッピング部102−1、102−2は、送信データ生成部101−1、101−2から出力されたデータをIFFTできるようにサブキャリアにマッピングして、IFFT部103−1、103−2に出力する。IFFT部103−1、103−2は、サブキャリアマッピング部102−1、102−2から出力されたデータをIFFTして、CP挿入部104−1、104−2に出力する。CP挿入部104−1は、IFFT部103−1から出力されたデータにCP(Cyclic Prefix)を挿入して、FIRフィルタ106−1、106−2に出力する。また、CP挿入部104−2は、IFFT部103−2から出力されたデータにCPを挿入して、FIRフィルタ106−3、106−4に出力する。
送信ウェイト生成部105−1〜105−4は、送信ウェイトを生成して、サブキャリアにマッピング部102−3〜102−6に出力する。サブキャリアマッピング部102−3〜102−6は、送信ウェイト生成部105−1〜105−4から出力されたデータをIFFTできるようにサブキャリアにマッピングして、IFFT部103−3〜103−6に出力する。IFFT部103−3〜103−6は、サブキャリアマッピング部102−3〜102−6から出力された送信ウェイトをIFFTする。IFFT部103−3は、IFFTした送信ウェイトをFIRフィルタ部106−1に出力し、IFFT部103−4は、IFFTした送信ウェイトをFIRフィルタ部106−2に出力し、IFFT部103−5は、IFFTした送信ウェイトをFIRフィルタ部106−3に出力し、IFFT部103−6は、IFFTした送信ウェイトをFIRフィルタ部106−4に出力する。
FIRフィルタ部106−1は、IFFT部103−3から出力された送信ウェイトをフィルタ係数として設定し、CP挿入部104−1から出力されたデータをフィルタリングして、加算部107−1に出力する。FIRフィルタ部106−2は、IFFT部103−4から出力された送信ウェイトをフィルタ係数として設定し、CP挿入部104−1から出力されたデータをフィルタリングして、加算部107−2に出力する。FIRフィルタ部106−3は、IFFT部103−5から出力された送信ウェイトをフィルタ係数として設定し、CP挿入部104−2から出力されたデータをフィルタリングして、加算部107−1に出力する。FIRフィルタ部106−4は、IFFT部103−6から出力された送信ウェイトをフィルタ係数として設定し、CP挿入部104−2から出力されたデータをフィルタリングして、加算部107−2に出力する。なお、FIRフィルタ部106−1〜106−4の詳細については後述する。
加算部107−1は、FIRフィルタ部106−1から出力されたデータと、FIRフィルタ部106−3から出力されたデータとを加算して、RF部108−1に出力する。また、加算部107−2は、FIRフィルタ部106−2から出力されたデータと、FIRフィルタ部106−4から出力されたデータとを加算して、RF部108−2に出力する。
RF部108−1、108−2は、加算部107−1、107−2から出力されたデータにD/A変換、アップコンバート等の所定の無線処理を施して、アンテナ109−1、109−2から送信する。
図4は、図3に示したFIRフィルタ部106−1〜106−4の内部構成を示す図である。ただし、FIRフィルタ部106−1〜106−4の内部構成は同一であるので、そのうちの一つについて説明する。
図4に示すように、IFFTされた送信ウェイトは、FFTサイズにおける前半と後半とを入れ替えて、フィルタ係数に設定される。これは、IFFT後の送信ウェイトは図4のw0より前にも係数があるという因果関係を満たしていない。すなわち、本来w0より前にあるべき値がwN/2〜wN−1の方に回り込んでしまい、因果関係を満たさなくなる。そこで、送信ウェイトの前半と後半とを入れ替える処理によって送信ウェイト長の半分の遅延を与えることにより、因果関係を満たすようにしている。
IFFTされてCPが挿入されたデータは、このFIRフィルタを通過することにより、送信ウェイトが適用される。この結果、図5に示すように、OFDMシンボルの境界においてもヌルを形成することができる。
このように本実施の形態によれば、IFFTした送信ウェイトを、FFTサイズにおける前半と後半とを入れ替えて、フィルタ係数に設定し、フィルタ係数が設定されたFIRフィルタをデータが通過することにより、送信ウェイトが適用され、OFDMシンボルの境界においてもヌルを形成することができる。
本発明にかかる無線送信装置及び無線送信方法は、OFDM通信システムにおける無線通信基地局装置等に適用できる。
101−1、101−2 送信データ生成部
102−1〜102−6 サブキャリアマッピング部
103−1〜103−6 IFFT部
104−1、104−2 CP挿入部
105−1〜105−4 送信ウェイト生成部
106−1〜106−4 FIRフィルタ部
107−1、107−2 加算部
108−1、108−2 RF部
109−1、109−2 アンテナ
102−1〜102−6 サブキャリアマッピング部
103−1〜103−6 IFFT部
104−1、104−2 CP挿入部
105−1〜105−4 送信ウェイト生成部
106−1〜106−4 FIRフィルタ部
107−1、107−2 加算部
108−1、108−2 RF部
109−1、109−2 アンテナ
Claims (3)
- 周波数領域において適用する送信ウェイトを逆変換する逆変換手段と、
逆変換された前記送信ウェイトをフィルタ係数に設定し、設定した前記フィルタ係数によって送信データをフィルタリングするフィルタ手段と、
を具備する無線送信装置。 - 前記フィルタ手段は、逆変換された前記送信ウェイトを、FFTサイズにおける前半と後半とを入れ替えて、フィルタ係数に設定する請求項1に記載の無線送信装置。
- 周波数領域において適用する送信ウェイトを逆変換する逆変換工程と、
逆変換された前記送信ウェイトをフィルタ係数に設定し、設定した前記フィルタ係数によって送信データをフィルタリングするフィルタ工程と、
を具備する無線送信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009031640A JP2010187329A (ja) | 2009-02-13 | 2009-02-13 | 無線送信装置及び無線送信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009031640A JP2010187329A (ja) | 2009-02-13 | 2009-02-13 | 無線送信装置及び無線送信方法 |
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JP2010187329A true JP2010187329A (ja) | 2010-08-26 |
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ID=42767685
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JP2009031640A Pending JP2010187329A (ja) | 2009-02-13 | 2009-02-13 | 無線送信装置及び無線送信方法 |
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JP (1) | JP2010187329A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019012997A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company | フェーズドアレイアンテナのための電磁場パターン |
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2009
- 2009-02-13 JP JP2009031640A patent/JP2010187329A/ja active Pending
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