JP2010187167A - 放送受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機器の再設定が効率的に行え、かつ、コスト的に有利となる放送受信機を提供する。
【解決手段】外部より映像信号が入力される外部映像信号入力部を有する放送受信機において、前記外部映像信号入力部に入力された映像信号またはそれに基づく映像信号をデコードして設定データを含むデータに変換するデコード部と、前記デコード部により変換された設定データに基づき放送受信機の設定を書き換える設定書き換え部と、を備えた放送受信機とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、放送受信機に関する。
近年、地上デジタル放送が開始され、また、放送受信機へ接続される周辺機器の高機能化により、周辺機器接続のプラットフォームとしての機能等、放送受信機が搭載すべき機能は飛躍的に増加している。これに伴い、それら機能を使いこなすためのユーザ用、業務用メニュー項目が増加傾向にあり、メニュー階層も複雑化している。
ここで、一般ユーザにおいては、「操作ミスで設定が初期化された」、「修理に出したら設定が変わっていた」等、放送受信機の設定がユーザの思惑以外で変更された場合、設定を変更前に戻すには、ユーザが予め設定を全て書き出して控えておき、手入力により再設定するか、USBメモリ等の外部メモリに予め設定を記憶させておき、記憶させた設定を再読み込みさせるしかなかった。
特開平9−44932号公報
しかし、上記従来の放送受信機のように、ユーザが予め設定を全て書き出して控えておき、手入力により再設定することは非効率的であり、業務用で再設定が必要な台数が多い場合(ホテル設置等)、さらに非効率的である。
また、前述したような外部メモリへの設定の記憶による方法では、外部メモリ用のデータ入出力ポートの設置等、ハード的施策を講じなければならず、コストアップによるデメリットが生じる。
ここで、特許文献1には、番組関連情報をバーコードとして映像に組み込み放送波を流し、放送受信機にバーコードをデコードさせ、番組予約を簡単にするようなことが記載されている。この特許文献1の技術より、番組関連情報の代わりに放送受信機の設定情報をバーコードとして放送波を流すことは技術的には可能かもしれないが、一般放送に特定ユーザ毎の設定情報を組み込みことは放送運用上まず有り得ない。ダウンロードの専用枠を使うことも考えられるが、放送コストやダウンロードスケジュールを考慮すると、特定のユーザ向けの設定情報のダウンロードも現実的ではない。さらに、放送受信機の現状の設定値を書き出す手段もない。
上記問題点を鑑み、本発明は、機器の再設定が効率的に行え、かつ、コスト的に有利となる放送受信機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の放送受信機は、外部より映像信号が入力される外部映像信号入力部を有する放送受信機において、
前記外部映像信号入力部に入力された映像信号またはそれに基づく映像信号をデコードして設定データを含むデータに変換するデコード部と、
前記デコード部により変換された設定データに基づき放送受信機の設定を書き換える設定書き換え部と、を備えた構成とした。
このような構成によれば、外部映像信号入力部に映像信号を入力させるだけで自動的に放送受信機の設定を書き換えることができるので、機器の再設定が効率的に行える。また、映像信号の入力には通常の映像信号入力用の外部映像信号入力部を利用するので、専用のハード部品の追加は不要であり、コスト的に有利となる。
また、本発明の放送受信機は、上記構成において、前記デコード部は、前記外部映像信号入力部に入力された映像信号またはそれに基づく映像信号をデコードして設定データに加えてIDデータを含むデータに変換し、
前記デコード部により変換されたIDデータおよび放送受信機に設定されたIDデータに基づき設定対象機種か否かを判定する判定部を備え、
前記判定部により設定対象機種であると判定された場合、前記設定書き換え部は前記デコード部により変換された設定データに基づき放送受信機の設定を書き換え、前記判定部により設定対象機種でないと判定された場合、前記設定書き換え部は前記デコード部により変換された設定データに基づき放送受信機の設定を書き換えることを行わない、構成としてもよい。
このような構成によれば、設定対象機種でない放送受信機の設定を書き換えてしまうことを制限することが可能となる。また、例えば、IDデータが異なる、設定データおよびIDデータを含む複数のデータがエンコードされた映像データの映像信号を外部映像信号入力部に入力した場合、自動的に当該放送受信機用でない設定データは除外され、当該放送受信機用の設定データのみにより設定を書き換えることができる。
ここで、上記構成においてさらに、表示部を備え、
前記放送受信機に設定されたIDデータは、操作部の操作により設定可能であり、前記放送受信機に設定されたIDデータの設定に関する情報が前記表示部に表示される構成としてもよい。
このような構成によれば、例えば、放送受信機の設置場所に応じて所望のIDをサービスマンが画面を見ながら容易に設定でき、放送受信機の保守管理をすることができる。
また、本発明の放送受信機は、上記各構成において、操作部の操作により指定された放送受信機の設定データを含むデータを映像データにエンコードするエンコード部と、
前記エンコード部によりエンコードされた映像データに基づく映像信号を外部に出力する映像信号出力部と、を備えた構成としてもよい。
このような構成によれば、例えば、映像信号出力部に録画機器を接続すれば、指定した放送受信機の設定を容易に外部に書き出すことが可能となる。また、通常の映像信号を出力するための映像信号出力部を設定データの書き出しにも共用できるので、専用のハード部品の追加が不要であり、コスト的に有利となる。また、例えば、映像信号出力部に他の本発明に係る放送受信機を接続すれば、該他の本発明に係る放送受信機において映像データをデコードし、設定をコピーすることも可能である。
本発明の放送受信機によれば、機器の再設定が効率的に行え、かつ、コスト的に有利となる。
本発明に係るデジタル放送受信機のブロック構成図である。 フレームメモリに格納される映像データの一例を示す図である。 本発明に係るバーコードデータの構成の一例を示す。 バーコードデータをアナログTVレベルの分解能(640×480)の映像データで表現した一例を示す図である。 本発明に係るデジタル放送受信機における映像データのデコード処理に関するフローチャートである。 図5における設定処理(ステップS20)の具体的な処理を示すフローチャートである。 ディスプレイに表示されたID2bit設定画面の一例を示す図である。 ディスプレイに表示されたエンコード用メニュー画面の一例を示す図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るデジタル放送受信機の一構成例を示すブロック構成図である。
図1に示す本発明に係るデジタル放送受信機は、チューナ2と、デマルチプレクサ(以下、DEMUX)3と、デコーダ4と、CPU(Central Processing Unit)5と、スケーラ6と、フレームメモリ7と、映像処理部8と、音声処理部9と、ディスプレイ10と、スピーカ11と、外部アナログ入力部12と、外部デジタル入力部13と、A/D部14と、OSD(On Screen Display)部15と、映像解析部16と、リモコン受光部17と、NVRAM(Non Volatile RAM)18と、D/A部20と、録画出力部21と、を備えている。
アンテナ1は、放送局、衛星等から送信されるデジタル放送波を受信する。チューナ2は、アンテナ1から入力される映像音声データを含む高周波デジタル変調信号のうちから特定周波数の信号を取り出す。また、チューナ2は、復調回路、逆インタリーブ回路、誤り訂正回路等からなる復調部を備えることにより、選択されたデジタル変調信号を復調してトランスポートストリーム(以下、TS)をDEMUX3に出力する。
DEMUX3は、TSを、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)のビデオストリーム、オーディオストリーム、およびPSI/SI(Program Specific Information/Service Information)等に分離する。そして、DEMUX3は、ビデオストリームとオーディオストリームをデコーダ4に供給し、PSI/SIに含まれる番組情報等をCPU5で解析し、EPG(電子番組表)や録画予約等のユーザサービスが提供される。
デコーダ4は、ビデオデコーダとオーディオデコーダからなり、DEMUX3からのビデオストリームおよびオーディオストリームを伸長復号化する。デコーダ4が出力する映像データはスケーラ6を経て、映像データを格納するメモリ領域であるフレームメモリ7に書き込まれる。そして、映像処理部8は、フレームメモリ7からの映像データをディスプレイ10での表示に適した映像信号に変換しディスプレイ10に出力し、ディスプレイ10に映像が表示される。また、デコーダ4が出力する音声データは、音声処理部9でD/A変換されスピーカ11に出力され、スピーカ11から音声が発生する。
OSD部15は、CPU5の制御により文字や図形の映像信号を生成しディスプレイ10に出力する。
外部アナログ入力部12に外部より入力されたアナログ映像信号は、A/D部14でA/D変換され、スケーラ6に入力される。アナログ映像信号の信号種別としてはコンポジット信号、コンポーネント信号等がある。また、外部デジタル入力部13に外部より入力されたデジタル映像信号は直接スケーラ6に入力される。デジタル映像信号の信号種別としてはHDMI(High-Definition Multimedia Interface)規格の映像信号等がある。アナログ映像信号、デジタル映像信号とも、スケーラ6に入力後のディスプレイ10に表示されるまでの処理は共通である。
また、デコーダ4からスケーラ6を経てフレームメモリ7に格納されたデジタル放送の映像データは、D/A部20でD/A変換され録画出力部21から外部録画機器へ出力される。
CPU5は、不図示のROMに格納されたプログラムを実行することで各部を制御する演算処理装置である。
リモコン送信機19は、本発明に係るデジタル放送受信機に指令を送出するための送信機である。このリモコン送信機19に設けられたキーが操作されると、そのキーに対応した赤外線信号がリモコン送信機19の発光部から送出される。リモコン受光部17は、赤外線信号を受光し、これをリモコンコード信号に変換してCPU5に与える。
NVRAM18は、不揮発性RAMであり、映像・音声に関する設定データや後述するID等各種設定情報が記憶される。
本発明に係るデジタル放送受信機は、映像解析部16を備えることを特徴としている。この映像解析部16は、フレームメモリ7に格納された映像データを解析し、映像データから設定データを含むバーコードデータをデコードする。まず、フレームメモリ7に格納される映像データについて説明する。
図2に、フレームメモリ7に格納される映像データの一例を示す。ここで示す映像データは、国際電気通信連合(ITU)が標準化した標準テレビ放送向けの規格のものであり、輝度(Y)および色差(Cb、Cr)から構成される。量子化数は8ビットであり、色差は輝度の半分の頻度でサンプルされる。
図3に、本発明に係るバーコードデータの構成の一例を示す。ここで示すバーコードデータは、ヘッダbit(2ビット)、ID1bit(8ビット)、ID2bit(8ビット)、データカテゴリbit(6ビット)、データbit(16ビット)、CRCbit(16ビット)から構成される56ビットのデータである。
ヘッダbit(2ビット)は、バーコードデータの開始を示す。
ID1bit(8ビット)は、設定対象の機種モデルを指定するIDである。例えば、0000:○○200シリーズ、0001:△△100シリーズのようである。
ID2bit(8ビット)は、ID1bitで指定される機種モデルをさらに特定するIDである。ID2bitの内訳は次のようである。
bit7:ID1bitに依存しているを1、全機種共通を0とする。
bit6:業務用を1、一般ユーザ用を0とする。
bit5〜0:シリアルIDとして0〜31が設定可能である。例えば、シリアルIDが1であれば××ホテル向け、のように使用できる。
データカテゴリbit(6ビット)は、設定データの位置を示す。例えば、データカテゴリbitが00であれば「映像メニュー1(トップメニューの映像メニューの1番目のメニュー)」を示すといったように設定データの種別が定義できる。
データbit(16ビット)は、設定データを示す。
CRCbit(16ビット)は、CRC(Cyclic Redundancy Check)によるエラーチェックによりエラーを検出するためのエラー検出bitである。
以上のように構成することで、「○○200シリーズの××ホテル向けに納入した放送受信機の映像メニュー1のパラメータを更新する」等の細かい要望にも対応できる。
図4に、バーコードデータをアナログTVレベルの分解能(640×480)の映像データで表現した一例を示す。ここでは、バーコードデータの各ビットを水平方向に3ピクセル毎、垂直方向に10ピクセル毎の輝度で表現している。例えば、ビットが1であれば、3ピクセル×10ピクセル分の輝度を255(量子化数8ビットの最大値)とし、ビットが0であれば、3ピクセル×10ピクセル分の輝度を0(量子化数8ビットの最小値)とする。単数に限らず複数のバーコードデータ(データカテゴリbitが異なるデータ、ID2bitが異なるデータ等)を1画面の映像データで表すことが可能である。1画面の映像データのうちバーコードデータ以外の部分については輝度を例えば255(または0)とすればよい。640×480の分解能の映像データであれば、640ピクセル/3ピクセル×(480ピクセル/10ピクセル)/8ビット=約1.2kバイトまで表現が可能となる。なお、各ビットを水平方向1ピクセルではなく3ピクセル分の輝度で表現しているのは、映像が劣化してもデコードを可能とするためであり、3ピクセルに限らず5ピクセル等でもよい。
このようなバーコードデータをエンコードした映像データの本発明に係るデジタル放送受信機におけるデコード処理について以下、図5のフローチャートを用いて説明する。
ここで、外部アナログ入力部12にアナログ映像信号が入力されるか、外部デジタル入力部13にデジタル映像信号が入力されることにより、スケーラ6を経てフレームメモリ7に映像データが格納されているとする。
まず、ステップS1で、映像解析部16は、フレームメモリ7に格納された映像データの輝度の読み出しを開始する初期読出座標を設定し、ステップS2で、輝度を読み出す。
そして、ステップS3で、映像解析部16は、読み出した輝度mが所定の輝度n(例えば、映像データの輝度が0か255とすれば、n=120等)より小さいか否かを判定し、もし小さければ(ステップS3のY)、ステップS4に進み、映像解析部16は、「0」カウンタを1だけ増加させる。一方、読み出した輝度mが所定の輝度n以上であれば(ステップS3のN)、ステップS5に進み、映像解析部16は、「1」カウンタを1だけ増加させる。
そして、ステップS6で、映像解析部16は、3ピクセル連続して輝度を読み出したか否か判定し、いまだ読み出していない場合は(ステップS6のN)、ステップS7に進み、映像解析部16は、輝度を読み出す読出座標を水平方向に1ピクセルだけずらして設定し、ステップS2に戻り、輝度を読み出す。
そして、3ピクセル連続して輝度を読み出せば(ステップS6のY)、ステップS8に進み、映像解析部16は、「0」カウンタが「1」カウンタよりも大きいか否かを判定し、もし大きければ(ステップS8のY)、ステップS9に進み、映像解析部16は、デコードデータを0に確定する。一方、「0」カウンタが「1」カウンタ以下であれば(ステップS8のN)、ステップS10に進み、映像解析部16は、デコードデータを1に確定する。
そして、ステップS11で、映像解析部16は、現在の読出座標の水平座標が最終水平座標であるか否かを判定し、もし最終水平座標でなければ(ステップS11のN)、ステップS12に進み、映像解析部16は、輝度を読み出す読出座標を水平方向に1ピクセルだけずらして設定し、ステップS2に戻り、輝度を読み出す。
そして、現在の読出座標の水平座標が最終水平座標に到達すれば(ステップS11のY)、ステップS13に進み、映像解析部16は、現在の読出座標の垂直座標が最終垂直座標であるか否かを判定する。もし、最終垂直座標でなければ(ステップS13のN)、ステップS14に進み、映像解析部16は、水平座標を初期化し、垂直座標を10ピクセルだけずらし読出座標を設定し、ステップS2に戻り、輝度を読み出す。
そして、現在の読出座標の垂直座標が最終垂直座標に到達すれば(ステップS13のY)、ステップS15に進む。ステップS15で、映像解析部16は、デコードされたデータにおいて先頭からバーコードデータのビット数である56ビットずつ順にCRCによるエラーチェックを行い、もしあるバーコードデータについてエラーが検出された場合(ステップS15のN)、ステップS16に進み、映像解析部16は、再読出回数を1だけ増加させる。なお、CRCによるエラーチェックでは、デコードされた56ビットのうち前述したCRCbitを除く全てのビットを用いてCRCを算出し、算出されたCRCとデコードされたCRCとを比較し、一致すればエラー無し、一致しなければエラー有りと判定する。
ステップS16の後、ステップS17で、映像解析部16は、再読出回数が規定回数よりも大きいか否かを判定し、もし大きくなければ(ステップS17のN)、ステップS18に進み、映像解析部16は、読出座標を初期化し、ステップS2に戻り、デコードがやり直される。
そして、再読出回数が規定回数よりも大きくなれば(ステップS17のY)、ステップS19に進み、映像解析部16は、エラー発生をCPU5に通知し、CPU5の制御によりOSD部15がディスプレイ10にエラー表示をさせ、処理が終了する(エンド)。
また、ステップS15で、映像解析部16が、デコードされたデータにおいて先頭からバーコードデータのビット数である56ビットずつ順にCRCによるエラーチェックを行い、もし全てのバーコードデータについてエラーが検出されなかった場合(ステップS15のY)、ステップS20に進む。
図6に、ステップS20の具体的な処理を示す。なお、図6の処理は、各バーコードデータについて行われる。
まず、ステップS200で、CPU5は、デコードされたID2bitのbit7が1であるか否かを判定し、もし1(ID1bitに依存)であれば(ステップS200のY)、ステップS210に進む。
ステップS210で、CPU5は、デコードされたID1bitとNVRAM18に記憶されたID1bitとが一致するか否かを判定し、もし一致すれば(ステップS210のY)、ステップS220に進む。
ステップS220で、CPU5は、デコードされたID2bitのbit6と、NVRAM18に記憶されたID2bitのbit6とが一致するか否かを判定し、もし一致すれば(ステップS220のY)、ステップS230に進む。
ステップS230で、CPU5は、デコードされたID2bitのbit5〜0と、NVRAM18に記憶されたID2bitのbit5〜0とが一致するか否かを判定し、もし一致すれば(ステップS230のY)、設定対象機種であるとして、ステップS240に進む。ステップS240で、CPU5は、デコードされたデータカテゴリbitが示すNVRAM18におけるデータ領域の設定データを、デコードされたデータbitに書き換え、処理終了となる(エンド)。
また、ステップS210、ステップS220、ステップS230のいずれかで一致しなければ(ステップS210のN、ステップS220のN、ステップS230のN)、設定対象機種ではないとして、設定データの書き換えは行わない(エンド)。
なお、ステップS200で、デコードされたID2bitのbit7が0(全機種共通)と判定された場合は(ステップS200のN)、ステップS210ではなく、ステップS220に進む。
ここで、ID2bitはメニュー操作によりデジタル放送受信機に設定可能となっている。図7に、ディスプレイ10に表示されたID2bit設定画面の一例を示す。本画面では、リモコン送信機19の左右キー操作によりID2bitの各bitを選択でき、リモコン送信機19の上下キー操作により選択されたbitの値を0か1に設定できる。そして、リモコン送信機19の決定キー操作により、画面に表示された内容でID2bitがNVRAM18に記憶される。このような設定は、例えば、ホテル等に複数台のデジタル放送受信機を設置する場合、サービスマンが行えばよい。
図6の処理がデコードされた全てのバーコードデータについて行われると、ステップS20は終了し、図5の処理は終了となる(エンド)。
このような本発明に係るデジタル放送受信機によれば、例えば、外部アナログ入力部12または外部デジタル入力部13に一般的な再生機を接続し再生機を再生させるだけでフレームメモリ7に映像データが格納され、映像解析部16により映像データのデコードが行われ、各種データの設定が自動的に行われるので、再設定の作業が効率的となる。また、映像信号の入力は外部アナログ入力部12や外部デジタル入力部13を用いればよいので、専用にハード部品の追加が必要なく、コスト的に有利となる。また、ID1bit、ID2bitを利用することで、適用対象外のデジタル放送受信機に設定することを制限することが可能となる。
本発明に係るデジタル放送受信機は、設定データの映像データへのエンコード機能も有しており、以下、これについて説明する。
設定データの映像データへのエンコードはメニュー操作により行え、図8に、ディスプレイ10に表示されたエンコード用メニュー画面の一例を示す。
初期の画面では、一般ユーザ用、業務用、サービスマン用の各項目80とそれに対応するチェックボックスが表示される。そして、リモコン送信機19の操作によりチェックボックスがチェックされると、チェックされた項目に対応する設定種別の大分類81とチェックボックスが表示される。例えば、一般ユーザ用には映像と音声の大分類が表示され、業務用には映像、音声、制限といった大分類が表示される。リモコン送信機19の操作により大分類81のチェックボックスがチェックされると、チェックされた大分類81に対応する設定種別の小分類82とチェックボックスが表示される。例えば、一般ユーザ用の大分類「映像」に対しては「明るさ」、「コントラスト」、「色合い」といった小分類が表示され、業務用の大分類「制限」に対しては「選局」、「メニュー表示」、「明るさ」といった小分類が表示される。
そして、リモコン送信機19の操作により小分類82のチェックボックスにチェックがされた状態で画面の実行ボタン83がリモコン送信機19の操作により押されると、CPU5は、チェックされた小分類の設定データをNVRAM18から読み出しバーコードデータを作成し(ID1bit、ID2bitにはNVRAM18に記憶されたものを使用する)、作成されたバーコードデータを輝度データすなわち映像データにエンコードし、作成された映像データをフレームメモリ7に書き込む。フレームメモリ7に書き込まれた映像データは、D/A部20を経て録画出力部21から外部へ出力される。
録画出力部21に録画機器を接続すれば、録画機器に映像データを記録でき、専用のハード部品を追加する必要なく、デジタル放送受信機の設定を外部に書き出すことができる。また、録画出力部21を他のデジタル放送受信機の外部アナログ入力部12に接続すれば、他のデジタル放送受信機において映像データのデコードを行い、設定をコピーすることも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これはあくまで例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での様々な変更が可能である。
1 アンテナ
2 チューナ
3 デマルチプレクサ
4 デコーダ
5 CPU
6 スケーラ
7 フレームメモリ
8 映像処理部
9 音声処理部
10 ディスプレイ
11 スピーカ
12 外部アナログ入力部
13 外部デジタル入力部
14 A/D部
15 OSD部
16 映像解析部
17 リモコン受光部
18 NVRAM
19 リモコン送信機
20 D/A部
21 録画出力部

Claims (4)

  1. 外部より映像信号が入力される外部映像信号入力部を有する放送受信機において、
    前記外部映像信号入力部に入力された映像信号またはそれに基づく映像信号をデコードして設定データを含むデータに変換するデコード部と、
    前記デコード部により変換された設定データに基づき放送受信機の設定を書き換える設定書き換え部と、を備えたことを特徴とする放送受信機。
  2. 前記デコード部は、前記外部映像信号入力部に入力された映像信号またはそれに基づく映像信号をデコードして設定データに加えてIDデータを含むデータに変換し、
    前記デコード部により変換されたIDデータおよび放送受信機に設定されたIDデータに基づき設定対象機種か否かを判定する判定部を備え、
    前記判定部により設定対象機種であると判定された場合、前記設定書き換え部は前記デコード部により変換された設定データに基づき放送受信機の設定を書き換え、前記判定部により設定対象機種でないと判定された場合、前記設定書き換え部は前記デコード部により変換された設定データに基づき放送受信機の設定を書き換えることを行わない、ことを特徴とする請求項1に記載の放送受信機。
  3. 表示部を備え、
    前記放送受信機に設定されたIDデータは、操作部の操作により設定可能であり、前記放送受信機に設定されたIDデータの設定に関する情報が前記表示部に表示されることを特徴とする請求項2に記載の放送受信機。
  4. 操作部の操作により指定された放送受信機の設定データを含むデータを映像データにエンコードするエンコード部と、
    前記エンコード部によりエンコードされた映像データに基づく映像信号を外部に出力する映像信号出力部と、を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の放送受信機。
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