JP2010186379A - 金融情報システム及び、金融情報システム用のプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムを提供する。
【解決手段】インターネットと接続している金融情報システムであって、インターネットに接続されたEDINETサーバからHTML形式を含む様々なデータ形式の金融関連情報データを取得する取得手段と、取得した金融関連情報データを所定のXMLデータ形式である加工済み金融関連情報データに加工する加工手段と、加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類手段と、ユーザの操作に応じて、座標平面において、加工済み金融関連情報データを所定の配置により表示するディスプレイとを備える。
【選択図】図2
【解決手段】インターネットと接続している金融情報システムであって、インターネットに接続されたEDINETサーバからHTML形式を含む様々なデータ形式の金融関連情報データを取得する取得手段と、取得した金融関連情報データを所定のXMLデータ形式である加工済み金融関連情報データに加工する加工手段と、加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類手段と、ユーザの操作に応じて、座標平面において、加工済み金融関連情報データを所定の配置により表示するディスプレイとを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、金融情報システム及び、金融情報システム用のプログラムに関する。
我が国のM&A(Mergers and Acquisitions、(合併と買収)の略)の件数は、1996年の621件から2006年の2775件と10年間で大幅に上昇している。M&Aを行うときには、売り手・買い手ともに、合理的に評価した被買収企業の価値を知る必要がある。
また、近年、上場株式を売買する外国籍機関投資家の数は増加傾向にあり、これら機関投資家は株式の売買にあたり、合理的に評価した売買対象企業の価値算定を重視する傾向が強く、各々独自の理論・経験に基づいて証券アナリスト等の専門職の人材を起用し、企業価値算定を行っている。
証券アナリストなどの専門職は、P/L(損益計算書)、B/S(貸借対照表)、C/F(キャッシュフロー計算書)などの財務諸表などの企業データ及び企業動向に関する情報(TOB等の企業動向に関する情報)に加え、マクロ経済データ及び業界データなどの統計データに基づいて、これらの企業価値を評価し、企業価値情報を提供している。証券アナリストなどによる企業価値情報の提供は、データの入手、入手データの分析、分析結果(企業価値情報)の提示の3つのステップに分かれている。
データの入手は、主として、データ提供業者から購入する場合と、証券アナリストがインターネットなどを通じて入手する方法がある。また、データ提供業者によっては、DVDやCDなどのメディア(媒体)によって企業情報(例えば、企業データや企業動向に関する情報)や統計データを提供する業者や、インターネット上の自社サーバから最新のデータを提供する業者がある。後者の業者では、簡単な分析がネット上でできるようなサービスを提供している業者がある(特許文献1)。
また、企業価値の分析は、例えば、エクセル(登録商標)などのアプリケーションを使って行われる。この企業価値の分析は、一般的には、DCF(Discount Cash flow)法や、リアルオプション法など様々な手法が知られているが、どのような情報を用いて、どのように分析するかが証券アナリストの技量である。また、同じ情報を入手したとしても、証券アナリスト毎に重要視する観点や、手法が異なるため、分析結果が異なる場合が多い(非特許文献1)。
分析結果(企業価値情報)の提示は、証券アナリストが分析した結果を、例えば、パワーポイント(登録商標)などによって、自社のファンドマネージャーや、買収検討をしている事業会社にプレゼンテーションを行う。このように、証券アナリストなどは、企業価値情報の提供を行っている。
ベンジャミン・グレアム、デビッド・L・ドッド著「証券分析 1934年度版」 2002年10月14日 パンローリング株式会社 P71−81
しかし、従来の企業データや企業動向に関する情報の入手方法は、証券アナリストなどのユーザにとっても、データ提供会社にとっても多くの課題があった。
例えば、証券アナリストが、DVDやCDなどのメディア(媒体)の場合、最新企業データが入手できない。このため、これらの企業データに基づいて企業を分析した場合、現在の合理的な企業価値とは言えない可能性が高い。
さらに、証券アナリストが、インターネット上の自社サーバから最新の企業データを入手した場合、入手した企業データを、例えば、エクセル(登録商標)など企業価値の分析に使用するため、他のアプリケーション上に貼り付ける作業が発生する。特に、買収先をスクリーニングするために、多くの企業を分析する必要がある場合には、このような企業データの貼り付け作業が発生すると、業務効率を著しく低下させる。また、簡単な分析がネット上でできるようなサービスを提供している業者があるが、証券アナリストにとって分析が最も独自性が高く、価値の高い業務であり、加工された企業データよりは、生の企業データのみを入手し、証券アナリスト自身で加工するニーズが大半を占める。
また、証券アナリストが、企業データの入手を、インターネットなどを通じて入手する場合、例えば、金融庁のEDINET(Electronic Disclosure for Investors’ NETwork 金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)からデータをダウンロードする必要がある。現在、EDINETでは、HTML、PDF、XBRL(eXtensible Business Reporting Language)など多様なデータ形式でデータを保有している。このため、証券アナリストは、自分で使いやすい形式にデータを変換する必要があった。
従来のHTMLやPDFの企業データを、平成20年7月から導入されたXBRLに変更する場合、データをOCRなどで取り込み、XBRLのタクソノミに合わせて、XBRL用のタグを付ける必要がある。XBRLのタクソノミは、約3000列もあるタグ定義が、エクセル(登録商標)の各シートに、約30の業種ごと(例えば、建設業、造船業、銀行・信託業、銀行・信託業(特定取引勘定設置銀行)など)に定義されている(図20参照)。さらに、企業によっては、特殊な項目を財務諸表に使用している場合があり、単純に項目と、タグとを突き合わせることができなかった。このため、人が入手したデータにXBRLのタグを取り付ける作業を行う場合、作業時間がかなりかかる。例えば、経験者が作業する場合、1つの会社にタグを付ける作業は、約5時間の作業時間がかかる。
また、データ提供業者にとって、最新の企業データを収集するのは困難であった。例えば、EDINETには、約5000社の企業データが保有されており、うち、約2000社の企業データの一部がXBRL化している。今後、XBRL化された企業データを提出する会社は増加すると予想される。このXBRL化した企業データは、一つのファイルが約150個のリンクを有しており、ダウンロードする際に、工数がかかる。さらに、各社年間平均60ファイルほど新規データが不定期にアップされるため、EDINETに高い頻度でアクセスする必要がある。
一方、企業動向に関する情報については、従来、EDINETに加えて、東京証券取引所のTDNET、及び企業自身のホームページから入手することが一般的であった。いずれの情報媒体においても、様々な種類の情報・書類が時系列に一列に並べてあるため、必要な情報がいつ提出されたのか、視認性に欠け、データがいつのものか直感的にわからない。
上述の各種情報源から取得される情報量は膨大であり、ある特定の会社に関する情報を証券アナリストが集める場合、各々のデータファイルを各情報源から取得し、自身が使用するPCまたはネットワーク環境に保存するステップが必要となる。このプロセスでは、取得対象の情報が多いため、フォルダ構成等を整理することが肝要となり、一旦整理方法を間違えると、保存したファイルが探せなくなるという状況になる。また、これら各種情報は高い頻度でかつ不定期に更新されるものが大半を占めるため、アップデート状況の確認のためにそれぞれの情報源に高頻度で定期的にアクセスを行う必要がある。
さらに、EDINETは、ダウンローダーを開発して、データを収集しようにも、セッション管理をしており、EDINET所定の所作以外の方法によりアクセスしてしまうと、不正アクセスとみなされ、対象URLを表示することができなくなってしまう。
本発明は、上述した課題を解決するために、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システム及び金融情報システム用のプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、電気通信回線網と接続している金融情報システムであって、前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の金融関連情報データを取得する取得手段と、取得した前記金融関連情報データを所定のデータ形式である加工済み金融関連情報データに加工する加工手段と、前記加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類手段と、ユーザの操作に応じて、座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを所定の配置により表示する表示手段とを備えることを特徴とする金融情報システムである。
本発明の第1の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなど)を取得し、これらの金融関連情報データを、例えば、所定のXMLデータ形式に加工し、加工したデータを複数の情報群(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなどのデータの種類による群や、売上や流動資産等の財務諸表の項目の群)に分類する。さらに、これらの分類した情報を座標平面において、所定の配置(例えば、データの種類ごとに分類したものを時系列に配置、財務諸表の項目ごとに分類したものを年度別に配置など)によって表示することによって、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムを提供することができる。
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様の金融情報システムにおいて、前記表示手段は、一軸を時系列、他軸を複数の情報群とする座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システムである。
本発明の第2の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなど)を取得し、これらの金融関連情報データを、座標平面において、時系列及び情報群に応じた所定の配置(例えば、データの種類ごとに分類したものを時系列に配置)によって表示することによって、ユーザが直感的にどの情報がどの時期に発表されたかわかるため、ユーザ自身が金融関連情報を収集し整理することと比較して、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムを提供することができる。
本発明の第3の態様は、本発明の第2の態様の金融情報システムにおいて、前記表示手段は、横軸を時系列、縦軸を複数の情報群とするカレンダー状の座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システムである。
本発明の第3の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなど)を取得し、これらの金融関連情報データを、横軸を時系列、縦軸を複数の情報群とするカレンダー状の座標平面により表示する。このため、ユーザがカレンダー状に表示される金融関連情報を見ることによって、直感的にどの情報がどの時期に発表したかわかる。このように、ユーザ自身が金融関連情報を収集し整理することと比較して、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムを提供することができる。
本発明の第4の態様は、本発明の第1の態様の金融情報システムにおいて、前記取得手段は、前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得し、前記表示手段は、表計算プログラムにユーザが所定の関数を入力することによって、当該表計算プログラムの座標平面に、前記加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを前記所定の関数に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システムである。
本発明の第4の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ)を取得し、これらの金融関連情報データを、例えば、所定のXMLデータ形式に加工し、加工したデータを複数の情報群(例えば、売上や流動資産等の財務諸表の項目の群)に分類する。さらに、例えば、エクセル(登録商標)などの表計算プログラム上で、所定の関数を入力すると、財務諸表の項目データを所定の関数に応じた配置で表示する。これにより、企業価値を分析するときに、ユーザ自身が保有する他のファイルを開く必要や、インターネット上の各種サイトにアクセスする必要なくなり、企業価値を分析する作業に使用する表計算プログラムから最新情報を入手することが可能になる。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムを提供することができる。
本発明の第5の態様は、本発明の第4の態様の金融情報システムにおいて、前記表示手段は、エクセル(登録商標)にユーザが所定の関数を入力することによって、当該エクセル(登録商標)上の座標平面に、前記加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを前記所定の関数に応じた表形式の配置により表示することを特徴とする金融情報システムである。
本発明の第5の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ)を取得し、これらの金融関連情報データを、例えば、XBRLなどの所定のデータ形式に加工し、加工したデータを複数の情報群(例えば、売上や流動資産等の財務諸表の項目の群)に分類する。さらに、例えば、エクセル(登録商標)上で、所定の関数を入力すると、財務諸表の項目データを所定の関数に応じた配置で表示する。これにより、企業価値を分析するときに、ユーザ自身が保有する他のファイルを開く必要や、インターネット上の各種サイトにアクセスする必要がなくなり、企業価値を分析する作業に使用するエクセル(登録商標)の関数を通じて最新情報を入手することが可能になる。特に、証券アナリストは、独自の計算式をエクセル(登録商標)に記憶させ、マクロを作成していることが多く、エクセル(登録商標)の関数を通じて、売上や現金などのデータを得られると作業効率が大幅に向上する。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムを提供することができる。
本発明の第6の態様は、本発明の第1の態様から第5の態様の金融情報システムにおいて、前記電気通信回線網に接続されたサーバの少なくとも一つは、EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)であることを特徴とする金融情報システムである。
本発明の第6の態様によれば、EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)からの金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ)を取得する。このため、各上場企業からの情報が大量に保存され、さらに、年に約60件の情報が不定期に更新されているEDINETを監視する必要がなくなる。このように、情報収集に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムを提供することができる。
本発明の第7の態様は、本発明の第1の態様から第5の態様の金融情報システムにおいて、前記加工手段は、取得した前記金融関連情報データを所定のデータ形式として所定のXML形式に加工することを特徴とする金融情報システムである。
本発明の第7の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなど)を取得し、これらの金融関連情報データを、所定のXML形式に加工する。これによって、入手した金融関連情報データを手動で所定のXML形式に加工する必要がなくなる。さらに、所定のXML形式の金融関連情報データを表計算プログラムに取り込み、迅速に分析や加工を行うことができる。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムを提供することができる。
本発明の第8の態様は、本発明の第7の態様の金融情報システムにおいて、前記取得手段は、前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得し、前記加工手段は、取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されているXBRL形式のタグ定義テーブルに基づいて、項目データに対応する所定のXML形式のタグを付与する付与手段と、前記付与手段によってXBRL形式のタグを付与された付与財務諸表データを、複数年度分比較し、所定のXML形式のタグの整合性を確認する比較手段と、前記取得手段によって、XBRL形式の財務諸表データがある場合には、XBRL形式の財務諸表データと、前記付与財務諸表データとを比較し、整合性を確認する確認手段とを備えることを特徴とする金融情報システムである。
従来、金融庁提供のタクソノミに基づいてXBRL形式のタグを付与すると、XBRL標準化対象外の勘定科目名称が存在することにより、ノイズデータが数多く出てしまう。このため、ノイズを目視して修正する作業に経験者であっても1社あたり5時間かかり、5000社作業するためには、25,000時間という膨大な作業時間が発生していた。しかし、本発明の第8の態様によれば、取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されている所定のXML形式のタグ定義テーブル(例えば、金融庁提供のタクソノミや、当該タクソノミから作成したタグ定義テーブル等)に基づいてタグを付与する。さらに、タグを付与した付与財務諸表データを、例えば、数値データをキーに、複数年度分比較することにより、付与したタグの整合性を確認する。さらに、2008年より提供されたXBRL形式の財務諸表データがある場合には、XBRL形式の財務諸表データと、加工した付与財務諸表データとを比較し、整合性を確認する。これによって、例えば、退社時にシステムを作動しておけば、次の日には所定のXML形式のデータを入手でき、また、例えば、システムを作動している最中に他の作業をするなど、ユーザが情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮することが可能になる。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムを提供することができる。
本発明の第9の態様は、電気通信回線網と接続している金融情報システム用のプログラムであって、前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の金融関連情報データを取得する取得工程と、取得した前記金融関連情報データを所定のデータ形式である加工済み金融関連情報データに加工する加工工程と、前記加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類工程と、ユーザの操作に応じて、座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを所定の配置により表示する表示工程とを備えることを特徴とする金融情報システム用のプログラムである。
本発明の第9の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなど)を取得し、これらの金融関連情報データを、例えば、所定のXML形式に加工し、加工したデータを複数の情報群(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなどのデータの種類による群や、売上や流動資産等の財務諸表の項目の群)に分類する。さらに、これらの分類した情報を座標平面において、所定の配置(例えば、データの種類ごとに分類したものを時系列に配置、財務諸表の項目ごとに分類したものを年度別に配置など)によって表示することによって、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システム用のプログラムを提供することができる。
本発明の第10の態様は、第9の態様の金融情報システム用のプログラムにおいて、前記表示工程は、一軸を時系列、他軸を複数の情報群とする座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システム用のプログラムである。
本発明の第10の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなど)を取得し、これらの金融関連情報データを、座標平面において、時系列及び情報群に応じた所定の配置(例えば、データの種類ごとに分類したものを時系列に配置)によって表示することによって、ユーザが直感的にどの情報がどの時期に発表したかわかるため、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システム用のプログラムを提供することができる。
本発明の第11の態様は、第10の態様の金融情報システム用のプログラムにおいて、前記表示工程は、横軸を時系列、縦軸を複数の情報群とするカレンダー状の座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システム用のプログラムである。
本発明の第11の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなど)を取得し、これらの金融関連情報データを、横軸を時系列、縦軸を複数の情報群とするカレンダー状の座標平面により、表示することによって、ユーザが直感的にどの情報がどの時期に発表したかわかるため、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システム用のプログラムを提供することができる。
本発明の第12の態様は、第9の態様の金融情報システム用のプログラムにおいて、前記取得工程は、前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得し、前記表示工程は、表計算プログラムにユーザが所定の関数を入力することによって、当該表計算プログラムの座標平面に、前記加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを前記所定の関数に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システム用のプログラムである。
本発明の第12の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ)を取得し、これらの金融関連情報データを、例えば、所定のXMLデータ形式に加工し、加工したデータを複数の情報群(例えば、売上や流動資産等の財務諸表の項目の群)に分類する。さらに、例えば、エクセル(登録商標)などの表計算プログラム上で、所定の関数を入力すると、財務諸表の項目データを所定の関数に応じた配置で表示する。これにより、企業価値を分析するときに、ユーザ自身が保有する他のファイルを開く必要や、インターネット上の各種サイトにアクセスする必要なくなり、企業価値を分析する作業に使用する表計算プログラムから最新情報を入手することが可能になる。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システム用のプログラムを提供することができる。
本発明の第13の態様は、第12の態様の金融情報システム用のプログラムにおいて、前記表示工程は、エクセル(登録商標)にユーザが所定の関数を入力することによって、当該エクセル(登録商標)上の座標平面に、前記加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを前記所定の関数に応じた表形式の配置により表示することを特徴とする金融情報システム用のプログラムである。
本発明の第13の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ)を取得し、これらの金融関連情報データを、例えば、XBRLなどの所定のデータ形式に加工し、加工したデータを複数の情報群(例えば、売上や流動資産等の財務諸表の項目の群)に分類する。さらに、例えば、エクセル(登録商標)上で、所定の関数を入力すると、財務諸表の項目データを所定の関数に応じた配置で表示する。これにより、企業価値を分析するときに、ユーザ自身が保有する他のファイルを開く必要や、インターネット上の各種サイトにアクセスする必要なくなり、企業価値を分析する作業に使用するエクセル(登録商標)の関数を通じて最新情報を入手することが可能になる。特に、証券アナリストは、独自の計算式をエクセル(登録商標)に記憶させ、マクロを作成しており、エクセル(登録商標)の関数を通じて、売上や現金などのデータを得られると作業効率が大幅に向上する。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システム用のプログラムを提供することができる。
本発明の第14の態様は、第9の態様から第13の態様の金融情報システム用のプログラムにおいて、前記電気通信回線網に接続されたサーバの少なくとも一つは、EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)であることを特徴とする金融情報システム用のプログラムである。
本発明の第14の態様によれば、EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)からの金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ)を取得する。このため、各上場企業からの情報が大量に保存され、さらに、年に約60件の情報が不定期に更新されているEDINETを監視する必要がなくなる。このように、情報収集に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システム用のプログラムを提供することができる。
本発明の第15の態様は、第9の態様から第14の態様の金融情報システム用のプログラムにおいて、前記加工工程は、取得した前記金融関連情報データを所定のデータ形式として所定のXML形式に加工することを特徴とする金融情報システム用のプログラムである。
本発明の第15の態様によれば、例えば、インターネットなどの電気通信回線網に接続されたサーバからHTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなど)を取得し、これらの金融関連情報データを、所定のXML形式に加工する。これによって、入手した金融関連情報データを手動で所定のXML形式に加工する必要がなくなる。さらに、所定のXML形式の金融関連情報データを表計算プログラムに取り込み、迅速に分析や加工を行うことができる。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システム用のプログラムを提供することができる。
本発明の第16の態様は、第15の態様の金融情報システム用のプログラムにおいて、前記取得工程は、前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得し、前記加工工程は、取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されているXBRL形式のタグ定義テーブルに基づいて、項目データに対応する所定のXML形式のタグを付与する付与工程と、前記付与工程によってXBRL形式のタグを付与された付与財務諸表データを、複数年度分比較し、所定のXML形式のタグの整合性を確認する比較工程と、前記取得工程によって、XBRL形式の財務諸表データがある場合には、XBRL形式の財務諸表データと、前記付与財務諸表データとを比較し、整合性を確認する確認工程とを備えることを特徴とする金融情報システム用のプログラムである。
従来、金融庁提供のタクソノミに基づいてタグを付与すると、ノイズデータが数多く出てしまう。このため、ノイズを目視して修正する作業に経験者であっても1社あたり5時間かかり、5000社作業するためには、25,000時間という膨大な作業時間が発生していた。しかし、本発明の第16の態様によれば、取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されている所定のXML形式のタグ定義テーブル(例えば、金融庁提供のタクソノミや、当該タクソノミから作成したタグ定義テーブル等)に基づいてタグを付与する。さらに、タグを付与した付与財務諸表データを、例えば、数値データをキーに、複数年度分比較することにより、付与したタグの整合性を確認する。さらに、2008年より提供されたXBRL形式の財務諸表データがある場合には、XBRL形式の財務諸表データと、加工した付与財務諸表データとを比較し、整合性を確認する。これによって、例えば、退社時にプログラムを作動しておけば、次の日には所定のXML形式のデータを入手でき、また、例えば、プログラムを作動している最中に他の作業をするなど、ユーザが情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮することが可能になる。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システム用のプログラムを提供することができる。
本発明によれば、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システム及び金融情報システム用のプログラムを提供することができる。
[システムの概念]
図1から図4を用いて、本発明にかかるシステムの概念を説明する。図1は、本発明にかかるシステムを含むネットワーク10の構成を示す説明図である。ネットワーク10は、サーバ100と、サーバ100とインターネットを介して接続したユーザのコンピュータ(以下、PC)200と、サーバ100とインターネットを介して接続したEDINET用サーバ300と、サーバ100とインターネットを介して接続した企業のウェブサイト用のサーバ400とから構成される。
図1から図4を用いて、本発明にかかるシステムの概念を説明する。図1は、本発明にかかるシステムを含むネットワーク10の構成を示す説明図である。ネットワーク10は、サーバ100と、サーバ100とインターネットを介して接続したユーザのコンピュータ(以下、PC)200と、サーバ100とインターネットを介して接続したEDINET用サーバ300と、サーバ100とインターネットを介して接続した企業のウェブサイト用のサーバ400とから構成される。
サーバ100は、ディスプレイ150と、キーボード160とを有し、その内部にCPU(図示せず)、メモリ(図示せず)、ハードディスク(図示せず)などを備えている。また、PC200は、ディスプレイ250と、キーボード260とを有し、その内部にCPU(図示せず)、メモリ(図示せず)、ハードディスク(図示せず)などを備えている。また、PC200は、ディスクトップ型のコンピュータでも、ノート型のコンピュータでもよい。このように、電気通信回線網に接続されたサーバの少なくとも一つは、EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)である。
図2は、本発明にかかるシステム1の概要を示す概念図である。図2に示すように、サーバ100は、EDINET用のサーバ300にアクセスし、EDINET用のサーバ300からHTML形式のB/S(貸借対照表)、P/L(損益計算表)、C/F(キャッシュフロー計算書)データなどの財務諸表データをダウンロードする。また、EDINET用のサーバ300からXBRL形式のデータをダウンロードする。サーバ100のCPUは、ダウンロードしたデータを自社定義の所定のXMLに変換し、ハードディスクの記憶領域に所定のXML形式のデータを格納する。また、アナリストは、PC200上で起動したエクセル(登録商標)に関数を入力するなどして、サーバ100に財務諸表データを要求する。サーバ100は、要求に応じてXML形式の財務諸表データをアナリストのPC200に送信する。
図3は、サーバ100がEDINET用のサーバ300でデータをダウンロードするときの制御を示す概念図である。EDINET用のサーバ300では、セッション管理がなされており、通常のサーバによるクローリング(巡回)は拒否され、データをダウンロードすることができない。このため、本発明にかかるシステム1(図1参照)では、例えば、インターネットエクスプローラ(登録商標)などのウェブブラウザを制御し、セッション管理が強固なEDINET用のサーバ300からデータをダウンロードすることが可能である。
サーバ100がEDINET用のサーバ300でデータをダウンロードする場合、まず、サーバ100は、監視用エクセル105(登録商標)、実行用エクセル110(登録商標)を起動する。次に、サーバ100は、インターネットエクスプローラ115(登録商標)を起動する。さらに、サーバ100は、起動されたインターネットエクスプローラ115(登録商標)を、実行用エクセル110(登録商標)を用いて制御する。より具体的には、サーバ100は、エクセル(登録商標)に記録されるEDINETコード等の必要な送信項目をインターネットエクスプローラ115(登録商標)上でフォームに入力する制御を行い、HTML・PDF・XBRL形式の多様なデータをダウンロードする制御を行う。
また、サーバ100は、実行用エクセル110(登録商標)がインターネットエクスプローラ115(登録商標)を用いて、EDINET用のサーバ300からある企業のデータを全てダウンロードできた場合には、履歴データ125を更新し、死活データ120の値を活に更新する。一方、サーバ100は、EDINET用のサーバ300からある企業のデータのダウンロードを失敗した場合には、死活データ120の値を死に更新する。監視用エクセル105は、死活データの値が死の場合には、実行用エクセル110(登録商標)と、インターネットエクスプローラ115(登録商標)とを再起動し、先ほどの企業のデータのダウンロードを再開する。また、所定の再起動時間が経過した場合には、OS(オペレーションシステム)130を再起動し、先ほどの企業のデータのダウンロードを再開する。例えば、長時間ダウンロードをしていると、メモリリークが発生する可能性があるが、OSの再起動を自動的に行うことによって、安定的にデータをダウンロードすることが可能になる。なお、本実施形態においては、再起動時間は、1日に3,4回となるように設定されているが、本発明はこれに限定されず、他の時間であっても良い。
図4を用いて、自社定義のXML形式へのデータ形式変換の概念を説明する。EDINETでは、HTML形式とXBRL形式の財務諸表データが混在している。HTML形式の財務諸表データでは、項目ごとの意味付けなされていない。このため、例えば、エクセル(登録商標)などの表計算アプリケーションを用いて、時系列による比較や企業間の比較ができないので、HTML形式の財務諸表データは、標準化された財務諸表データとして利用することが困難であった。このため、本発明にかかるシステム1は、HTML形式の財務諸表データを所定のXML形式に変換することによって、時系列による比較や企業間の比較をできるようにした。
図4に示すように、まず、区分をキーに、金融庁のXBRLの定義テーブルや、自社定義のXMLテーブルに基づき、数値にラベルを付与する。次に、作業したファイルを複数年度分比較して、整合性を比較する。例えば、図4の左側のファイルAの2007年のデータの数字と、右側のファイルBの2007年のデータの数字とをキーにして、項目とラベルとの整合性を確認する。また、EDINETにXBRL形式のファイルが提出されている場合には、このファイルを元に項目とラベルとの整合性を確認する。このようにして、HTML形式のデータを自社定義のXML形式へのデータ形式に変換する。
本実施形態における所定のXML形式は、XBRL形式のタグに、以下の6つのタグを付与したデータ形式である。
1.貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書等の財務諸表の種別を示すタグ
2.対象種別の財務諸表内における勘定科目の並び順を示すタグ
3.当該勘定科目の日本語表記名および英語表記名を示すタグ
4.当該勘定科目が「見出し」または「合計額」等の属性をもっているかどうかを示すタグ
5.当該勘定科目を包含する1階層上の勘定科目に関する情報を示すタグ
6.当年度または前年度の区別、および連結または単体の区別に関する識別フラグを示すタグ
1.貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書等の財務諸表の種別を示すタグ
2.対象種別の財務諸表内における勘定科目の並び順を示すタグ
3.当該勘定科目の日本語表記名および英語表記名を示すタグ
4.当該勘定科目が「見出し」または「合計額」等の属性をもっているかどうかを示すタグ
5.当該勘定科目を包含する1階層上の勘定科目に関する情報を示すタグ
6.当年度または前年度の区別、および連結または単体の区別に関する識別フラグを示すタグ
なお、本実施形態において、本発明にかかる所定のXML形式の一例を説明したが、本発明はこれに限定されず、所定のXML形式は、他の情報を示すタグを付加してもよい。
[データの加工処理]
図5から図10を用いて、サーバ100側の制御を説明する。
図5から図10を用いて、サーバ100側の制御を説明する。
図5を用いて、サーバ100側で行うデータの加工処理を説明する。図5に示すように、ステップS502において、詳しくは後述するが、サーバ100のCPUは、EDINET巡回処理を行う。この処理において、サーバ100のCPUは、インターネットを介して、EDINETにアクセスし、金融庁に提出されたHTML・PDF・XBRL形式など様々なデータ形式の金融関連情報を取得する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS504に処理を移す。このように、サーバ100のCPUは、電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の金融関連情報データを取得する取得手段の一例である。また、このように、EDINET巡回処理は、電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の金融関連情報データを取得する取得工程の一例である。また、このように、サーバ100のCPUは、電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得する取得手段の一例である。また、このように、サーバ100のCPUは、電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得する取得手段の一例である。また、このように、EDINET巡回処理は、電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得する取得工程の一例である。また、このように、EDINET巡回処理は、電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得する取得工程の一例である。
ステップS504において、表題・提出データ記憶処理を行う。この処理において、サーバ100のCPUは、EDINETからダウンロードしたファイルの表題情報と、提出日情報とを、ダウンロードしたファイルに関連付けてハードディスクに記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS506に処理を移す。
ステップS506において、サーバ100のCPUは、詳しくは後述するが、HTML形式のデータを所定のXML形式のデータに変換するXML化処理を行う。この処理が終了した場合には、データの加工処理を終了する。このように、サーバ100のCPUは、取得した金融関連情報データを所定のデータ形式である加工済み金融関連情報データに加工する加工手段の一例である。また、このように、サーバ100のCPUは、取得した金融関連情報データを所定のデータ形式として所定のXML形式に加工する加工手段の一例である。また、このように、XML化処理は、取得した金融関連情報データを所定のデータ形式である加工済み金融関連情報データに加工する加工工程の一例である。また、このように、XML化処理は、取得した金融関連情報データを所定のデータ形式として所定のXML形式に加工する加工工程の一例である。
[EDINET巡回処理]
図6を用いて、図5のEDINET巡回処理を説明する。図6に示すように、ステップS602において、サーバ100のCPUは、監視用エクセル(登録商標)105と、実行用エクセル(登録商標)110を起動する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS604に処理を移す。
図6を用いて、図5のEDINET巡回処理を説明する。図6に示すように、ステップS602において、サーバ100のCPUは、監視用エクセル(登録商標)105と、実行用エクセル(登録商標)110を起動する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS604に処理を移す。
ステップS604において、サーバ100のCPUは、インターネットエクスプローラ(登録商標)を起動する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS606に処理を移す。なお、本実施形態ではブラウザの一例として、インタネットエクスプローラ(登録商標)を記載したが、本発明はこれに限定されず、例えば、オペラ、サファリなど他のブラウザであってもよい。
ステップS606において、サーバ100のCPUは、EDINETにアクセスする処理を行う。この処理において、サーバ100のCPUは、実行用エクセル(登録商標)110の情報に基づいて、インターネットエクスプローラ(登録商標)のフォームを入力し、所定の企業リストに基づいて、順番に各企業のページにアクセスする。この処理が終了した場合には、ステップS608に処理を移す。
ステップS608において、HTMLファイルがあるか否かを判定する処理を行う。サーバ100のCPUは、EDINET上の各企業のページにおいて、HTMLファイルがあると判定した場合には、ステップS610に処理を移し、HTMLファイルがあると判定しない場合には、ステップS616に処理を移す。
ステップS610において、サーバ100のCPUは、HTMLファイルをダウンロード(取得)し、ハードディスクに記憶する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS612に処理を移す。
ステップS612において、サーバ100のCPUは、EDINET上の各企業のページにおいて、書類パターン1のPDFファイルがあるか否かを判定する処理を行う。例えば、書類パターン1のPDFファイルの一例としては、添付文書がある。書類パターン1のPDFファイルがあると判定した場合には、ステップS614に処理を移し、PDFファイルがあると判定しない場合には、ステップS616に処理を移す。
ステップS612において、サーバ100のCPUは、PDFファイルのダウンロード用のモジュールを起動する処理を行う。PDFファイルのダウンロード用のモジュールは、各企業のページから添付書類のPDFファイルをダウンロードし、サーバ100のハードディスクに記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS616に処理を移す。
ステップS616において、サーバ100のCPUは、EDINET上の各企業のページにおいて、書類パターン2のPDFファイルがあるか否かを判定する処理を行う。例えば、書類パターン2のPDFファイルの一例としては、提出書類がある。書類パターン2のPDFファイルがあると判定した場合には、ステップS618に処理を移し、PDFファイルがあると判定しない場合には、ステップS620に処理を移す。
ステップS618において、サーバ100のCPUは、PDFファイルのダウンロード用のモジュールを起動する処理を行う。PDFファイルのダウンロード用のモジュールは、各企業のページから提出書類のPDFファイルをダウンロードし、サーバ100のハードディスクに記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS620に処理を移す。
ステップS620において、サーバ100のCPUは、EDINET上の各企業のページにおいて、XBRLファイルがあるか否かを判定する処理を行う。XBRLファイルがあると判定した場合には、ステップS622に処理を移し、XBRLファイルがあると判定しない場合には、ステップS624に処理を移す。
ステップS622において、サーバ100のCPUは、XBRLファイルをダウンロード(取得)する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS624に処理を移す。
ステップS624において、指定回数処理完了したか、OS再起動時刻が経過したかを判定する処理を行う。サーバ100のCPUが、指定回数処理が完了したと判定した場合には、本サブルーチンを終了する。サーバ100のCPUが、OS再起動時刻が経過したと判定した場合には、ステップS626に処理を移す。サーバ100のCPUが、それ以外の場合には、ステップS604に処理を移す。
ステップS626において、サーバ100のCPUは、OS(オペレーションシステム)を再起動する処理を行う。サーバ100のCPUは、OSの再起動後、ステップS602に処理を移す。
[XML化処理]
図7を用いて、図5のXML化処理を説明する。図7に示すように、ステップS702において、サーバ100のCPUは、詳しくは後述するが、ダウンロードしたHTMLファイルに所定のXML形式のタグを付与するタグ付与処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS704に処理を移す。このように、サーバ100のCPUは、取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されているXBRL形式のタグ定義テーブルに基づいて、項目データに対応する所定のXML形式のタグを付与する付与手段を備える加工手段の一例である。このように、タグ付与処理は、取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されているXBRL形式のタグ定義テーブルに基づいて、項目データに対応する所定のXML形式のタグを付与する付与工程を備える加工工程の一例である。
図7を用いて、図5のXML化処理を説明する。図7に示すように、ステップS702において、サーバ100のCPUは、詳しくは後述するが、ダウンロードしたHTMLファイルに所定のXML形式のタグを付与するタグ付与処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS704に処理を移す。このように、サーバ100のCPUは、取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されているXBRL形式のタグ定義テーブルに基づいて、項目データに対応する所定のXML形式のタグを付与する付与手段を備える加工手段の一例である。このように、タグ付与処理は、取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されているXBRL形式のタグ定義テーブルに基づいて、項目データに対応する所定のXML形式のタグを付与する付与工程を備える加工工程の一例である。
ステップS704において、サーバ100のCPUは、詳しくは後述するが、ステップS702において、所定のタグを付与されたファイルのうち、同じ会社の異なる年度のフィルの項目を比較し、整合性を確認する複数年度比較処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS706に処理を移す。このように、サーバ100のCPUは、付与手段によって所定のXML形式のタグを付与された付与財務諸表データを、複数年度分比較し、所定のXML形式のタグの整合性を確認する比較手段を備える加工手段の一例である。このように、複数年度比較処理は、付与工程によって所定のXML形式のタグを付与された付与財務諸表データを、複数年度分比較し、所定のXML形式のタグの整合性を確認する比較工程を備える加工工程の一例である。
ステップS706において、詳しくは後述するが、サーバ100のCPUは、ダウンロードしたXBRL形式のデータから作成したタグ一覧と、ステップS702、ステップS704で付与されたタグとの整合性を確認するXBRL整合性確認処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS708に処理を移す。このように、サーバ100のCPUは、取得手段によって、XBRL形式の財務諸表データがある場合には、XBRL形式の財務諸表データと、付与財務諸表データとを比較し、整合性を確認する確認手段を備える加工手段の一例である。このように、XBRL整合性確認処理は、取得工程によって、XBRL形式の財務諸表データがある場合には、XBRL形式の財務諸表データと、付与財務諸表データとを比較し、整合性を確認する確認工程を備える加工工程の一例である。
ステップS708において、サーバ100のCPUは、最終ファイルか否かを判定する処理を行う。サーバ100のCPUが、HTMLファイルが、最終ファイルであると判定した場合には、本サブルーチンを終了し、最終ファイルと判定しない場合には、ステップS702に処理を移す。
[タグ付与処理]
図8を用いて、図7のタグ付与処理を説明する。図8に示すように、ステップS802において、サーバ100のCPUは、ダウンロードした各種ファイルのうち財務諸表(P/L・B/S・C/F)データのHTMLファイルを選択する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS804に処理を移す。
図8を用いて、図7のタグ付与処理を説明する。図8に示すように、ステップS802において、サーバ100のCPUは、ダウンロードした各種ファイルのうち財務諸表(P/L・B/S・C/F)データのHTMLファイルを選択する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS804に処理を移す。
ステップS804において、サーバ100のCPUは、財務諸表HTMLファイルの文字コードをShift−JISに一括変換し、改行タグなどを整形するデータ成型処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS806に処理を移す。
ステップS806において、サーバ100のCPUは、財務諸表HTMLファイルから表データ(財務諸表データ)を抽出する処理を行う。さらに、サーバ100のCPUは、表データが複数ページにまたがる場合には、表同士を連結する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS808に処理を移す。
ステップS808において、サーバ100のCPUは、抽出した単会計年度分の表データ(財務諸表データ)をXLS形式(エクセル(登録商標)のデータ形式)に変換する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS810に処理を移す。
ステップS810において、サーバ100のCPUは、ステップS808でXLS形式に変換されたデータにXBRL形式のタグ(ラベル)を付与する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS812に処理を移す。
ステップS812において、サーバ100のCPUは、ステップS810でXBRL形式のタグが付与されたデータに、所定のXML形式のタグ(ラベル)を付与する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[複数年度比較処理]
図9を用いて、図7の複数年度比較処理を説明する。図9に示すように、ステップS902において、サーバ100のCPUは、ステップS702のタグ付与処理で生成された生成財務指標を複数年連結する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS904に処理を移す。
図9を用いて、図7の複数年度比較処理を説明する。図9に示すように、ステップS902において、サーバ100のCPUは、ステップS702のタグ付与処理で生成された生成財務指標を複数年連結する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS904に処理を移す。
ステップS904において、サーバ100のCPUは、ステップS702のタグ付与処理で付与されたラベル(タグ)の整合性を確認する処理を行う(図4参照)。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[XBRL整合性確認処理]
図10を用いて、図7のXBRL整合性確認処理を説明する。図10に示すように、ステップS1002において、サーバ100のCPUは、XBRLデータがダウンロードされたか否かを判定する処理を行う。XBRLデータがダウンロードされたと判定する場合には、ステップS1004に処理を移し、XBRLデータがダウンロードされたと判定しない場合には、ステップS1008に処理を移す。
図10を用いて、図7のXBRL整合性確認処理を説明する。図10に示すように、ステップS1002において、サーバ100のCPUは、XBRLデータがダウンロードされたか否かを判定する処理を行う。XBRLデータがダウンロードされたと判定する場合には、ステップS1004に処理を移し、XBRLデータがダウンロードされたと判定しない場合には、ステップS1008に処理を移す。
ステップS1004において、サーバ100のCPUは、XBRLデータよりラベル(タグ)を作成する処理を行う。この処理において、サーバ100のCPUは、EDINETからダウンロードしたXBRL形式から、XBRL形式のタグ一覧リストを作成する。
また、サーバ100のCPUは、ダウンロードしたXBRL形式のファイルに、以下の1〜6の情報を含む各財務数値に対して一意に決まる所定のXML形式のタグを付与することによって、所定のXML形式のファイルが生成する処理を行う。
サーバ100のCPUは、貸借対照表(B/S)・損益計算書(P/L)・キャッシュフロー計算書(C/F)等の財務諸表の種別を示すタグと、対象種別の財務諸表内における勘定科目の並び順を示すタグと、当該勘定科目の日本語表記名および英語表記名を示すタグと、当該勘定科目が「見出し」または「合計額」等の属性をもっているかどうかを示すタグと、当該勘定科目を包含する1階層上の勘定科目に関する情報を示すタグと、当年度または前年度の区別、および連結または単体の区別に関する識別フラグを示すタグを付与する。この処理が終了した場合には、ステップS1006に処理を移す。
ステップS1006において、サーバ100のCPUは、ステップS1004において作成した作成ラベル(タグ)と、ステップS702や、ステップS704で付与された付与ラベル(タグ)とを確認する処理を行う。より詳しくは、サーバ100のCPUは、既に所定のXML形式に変換されている過去の財務数値との連結を行うことにより、複数年度間での整合性を確認する処理を行う。その後、再分割して所定のXML形式のファイルとして生成する。この処理が終了した場合には、ステップS1008に処理を移す。
ステップS1008において、サーバ100のCPUは、XLS形式のデータをXML形式のデータに変換する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[ユーザ側の処理]
図11、図12を用いて、ユーザ側で行われる処理を説明する。
図11、図12を用いて、ユーザ側で行われる処理を説明する。
[表作成関数処理]
従来、エクセル(登録商標)は、ワークシート関数を特定セルに記述する場合、他のセルに出力することは仕様上ほぼ不可能であり、ユーザが財務諸表データをエクセル(登録商標)上で表現することが困難であった。しかし、本発明にかかる表作成関数によって、複数のエクセル(登録商標)のインスタンス間で命令の受け渡しを制御することによって、エクセル(登録商標)のワークシート上でワークシート関数を使用するだけで、財務諸表データをエクセル(登録商標)上で表現することが可能になった。
従来、エクセル(登録商標)は、ワークシート関数を特定セルに記述する場合、他のセルに出力することは仕様上ほぼ不可能であり、ユーザが財務諸表データをエクセル(登録商標)上で表現することが困難であった。しかし、本発明にかかる表作成関数によって、複数のエクセル(登録商標)のインスタンス間で命令の受け渡しを制御することによって、エクセル(登録商標)のワークシート上でワークシート関数を使用するだけで、財務諸表データをエクセル(登録商標)上で表現することが可能になった。
表作成関数処理を、図11を用いて説明する。図11に示すように、ステップS1102において、エクセル(登録商標)のインスタンスAのファイルAのワークシート上の指定領域(図15参照)の引数を読み込む処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1104に処理を移す。
ステップS1104において、PC200のCPUは、該当するXMLファイルをインターネット経由でサーバ100からダウンロードする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1106に処理を移す。
ステップS1106において、PC200のCPUは、該当するXMLファイルから該当する項目を抽出する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1108に処理を移す。このように、サーバ100のCPUは、加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類手段の一例である。このように、該当するXMLファイルから該当する項目を抽出する処理は、加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類工程の一例である。
ステップS1108において、PC200のCPUは、項目データをメモリに展開する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1110に処理を移す。
ステップS1110において、PC200のCPUは、新規xlsインスタンス(エクセル(登録商標)のインスタンス)Bを起動する。この処理が終了した場合には、ステップS1112に処理を移す。
ステップS1112において、PC200のCPUは、新規xlsインスタンス(エクセル(登録商標)のインスタンス)B上にファイルBを起動する。この処理が終了した場合には、ステップS1114に処理を移す。
ステップS1114において、PC200のCPUは、インスタンスBのファイルB上でマクロを起動する。この処理が終了した場合には、ステップS1116に処理を移す。
ステップS1116において、PC200のCPUは、マクロに、項目データ(配列データ)と、項目データの出力開始位置データとを渡す処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1118に処理を移す。
ステップS1118において、PC200のCPUは、マクロにインスタンスA上で出力命令をする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1120に処理を移す。
ステップS1120において、PC200のCPUは、ファイルAのワークシートにおいて、マクロに渡された項目データの出力開始位置データに基づいた位置から、項目データを出力する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。このように、ディスプレイ250は、ユーザの操作に応じて、座標平面において、加工済み金融関連情報データを所定の配置により表示する表示手段の一例である。また、ディスプレイ250は、表計算プログラムにユーザが所定の関数を入力することによって、当該表計算プログラムの座標平面に、加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを所定の関数に応じた配置により表示する表示手段の一例である。また、このように、ディスプレイ250は、エクセル(登録商標)にユーザが所定の関数を入力することによって、当該エクセル(登録商標)上の座標平面に、加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを所定の関数に応じた表形式の配置により表示する表示手段の一例である。このように、表作成関数処理は、ユーザの操作に応じて、座標平面において、加工済み金融関連情報データを所定の配置により表示する表示工程の一例である。また、このように、表作成関数処理は、表計算プログラムにユーザが所定の関数を入力することによって、当該表計算プログラムの座標平面に、加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを所定の関数に応じた配置により表示する表示工程の一例である。また、このように、表作成関数処理は、エクセル(登録商標)にユーザが所定の関数を入力することによって、当該エクセル(登録商標)上の座標平面に、加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを所定の関数に応じた表形式の配置により表示する表示工程の一例である。
[カレンダー表示処理]
図12を用いてカレンダー表示処理を説明する。図11に示すように、ステップS1202において、PC200のCPUは、インターネットを介してサーバ100から指定された期間に提出された提出書類の一覧データを取得する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1204に処理を移す。
図12を用いてカレンダー表示処理を説明する。図11に示すように、ステップS1202において、PC200のCPUは、インターネットを介してサーバ100から指定された期間に提出された提出書類の一覧データを取得する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1204に処理を移す。
ステップS1204において、PC200のCPUは、取得した提出書類一覧データの提出日をキーにX座標を計算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1206に処理を移す。なお、本実施形態では、提出書類一覧データの提出日をキーにX座標を計算しているが、本発明はこれに限定されず、提出書類一覧データの提出日をキーにY座標やZ座標など他の座標軸の座標を計算してもよい。このように、PC200のCPUは、加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類手段の一例である。また、このように、提出日をキーにX座標を計算する処理は、加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類工程の一例である。
ステップS1206において、PC200のCPUは、取得した提出書類一覧データの表題をキーにY座標を計算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1208に処理を移す。なお、本実施形態では、提出書類一覧データの表題をキーにY座標を計算しているが、本発明はこれに限定されず、提出書類一覧データの提出日をキーにX座標やZ座標など他の座標軸の座標を計算してもよい。このように、PC200のCPUは、加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類手段の一例である。また、このように、表題をキーにY座標を計算する処理は、加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類工程の一例である。
ステップS1208において、PC200のCPUは、表題からディスプレイの画面上に表示されるボタン表示を生成する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1210に処理を移す。
ステップS1212において、PC200のCPUは、ボタン表示に提出書類のデータとのリンクを設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。このように、ディスプレイ250は、ユーザの操作に応じて、座標平面において、加工済み金融関連情報データを所定の配置により表示する表示手段の一例である。また、このように、ディスプレイ250は、一軸を時系列、他軸を複数の情報群とする座標平面において、加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示する表示手段の一例である。また、このように、ディスプレイ250は、横軸を時系列、縦軸を複数の情報群とするカレンダー状の座標平面において、加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示する表示手段の一例である。このように、カレンダー表示処理は、ユーザの操作に応じて、座標平面において、加工済み金融関連情報データを所定の配置により表示する表示工程の一例である。また、このように、カレンダー表示処理は、一軸を時系列、他軸を複数の情報群とする座標平面において、加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示する表示工程の一例である。また、このように、カレンダー表示処理は、横軸を時系列、縦軸を複数の情報群とするカレンダー状の座標平面において、加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示する表示工程の一例である。
なお、本実施形態において、カレンダー表示処理は、提出日をX座標決定に、表題をY座標決定に使用しているが、本発明はこれに限定されず、提出日をY座標決定に、表題をX座標決定に使用してもよい。つまり、本発明は、縦軸を時系列、横軸を複数の情報群とするカレンダー状の座標平面において、前記加工済み金融関連情報法データを時系列及び情報群に応じた配置により表示するものであってもよい。例えば、縦軸を複数年間の時系列、横軸を複数の情報群とした場合、画面を縦スクロールすることによって、複数年間に亘る提出書類の提出時期がわかり、その企業の動きをつかむことができる。
[表関数処理の使用方法]
図13から図15を用いて、表関数処理の使用方法を説明する。図13に示すように、まず、エクセル(登録商標)を起動し、ディスプレイ250に表示されたエクセル(登録商標)のワークシート上に証券コード(例えば、4519:中外製薬)をB2セルに入力する。
図13から図15を用いて、表関数処理の使用方法を説明する。図13に示すように、まず、エクセル(登録商標)を起動し、ディスプレイ250に表示されたエクセル(登録商標)のワークシート上に証券コード(例えば、4519:中外製薬)をB2セルに入力する。
次に、必要な財務諸表データの会計年度データをセルに入力する。例えば、C3,D3,E3,F3にそれぞれ2005(2005年度を示す)、2006(2006年度を示す)、2007(2007年度を示す)、2008(2008年度を示す)と入力する。
さらに、図14に示すように、Help機能から関数ラベル検索を起動して、関数ラベルを入力する。例えば、B4からB12にC_PL_cai_R_売上原価、C_PL_cai_GP_売上総利益、C_PL_cai_GP_返品調整引当金繰入額、C_PL_cai_GP_差引売上総利益、C_PL_cai_GP_販管費、項目、C_PL_cai_OI_営業利益、C_PL_cai_NO_営業外収益、項目、C_PL_cai_NO_受取利息、営業外収益、C_PL_cai_NO_受取配当金、営業外収益と入力する。なお、本実施形態では、説明用の関数ラベル検索を起動し、ラベルをエクセルシートに貼り付けているが、関数ラベル検索の起動は、必ずしも必須ではない。例えば、関数ラベルを暗記している場合や、プリントアウトしている場合など、ユーザが関数ラベルを知っている場合には、起動する必要がなく、エクセルシートに直接入力できる。また、関数ラベル一覧をエクセルシードに出力する関数によって、一括して関数ラベルをエクセルシードに入力することができる。
さらに、図15に示すように、関数を入力する。関数は、xbh(証券コード,ラベル領域,会計年度領域)となっている。例えば、引数の証券コードは、B2を指定し、引数のラベル領域は、B4からB12を指定し、引数の会計年度領域は、C3からF3を指定する。
このように、関数を入力すると、表作成関数処理によって、エクセルシート上に財務諸表が作成される。なお、2008年度のデータはサーバ上で準備されていないので、Null値が返される。
[カレンダー表示]
図16から図19を用いて、カレンダー表示処理に基づく、カレンダー画像表示の一例を説明する。
図16から図19を用いて、カレンダー表示処理に基づく、カレンダー画像表示の一例を説明する。
図16に示すように、カレンダー画像1000は、画像の最上部左側にカレンダー表示されている会社名を表示する会社名表示領域1100を有する。また、会社名表示領域1100の右側には、個別企業検索するページへのリンク1120と、リンク1120の右側には、メインメニューへのリンク1122とを有する。
カレンダー画像1000の会社名表示領域1100の下方には、Ticker(証券コード、例えば、4519)を表示するTicker領域1112と、Ticker領域1112の右側にある会社名(例えば、中外製薬株式会社)を表示する会社名領域1114と、Ticker領域1112の下方には、EDINETにおけるコード(例えば、E00932)を表示するEDINET CODE表示領域1116と、EDINET CODE表示領域1116の右側には、表示されている会社のウェブサイトのURL(例えば、http://www.chugai−pharm.co.jp/)が表示されるURL領域1118と、会社名領域1114の右側には、お気に入り企業リストへ追加するためのボタン1124(例えば、「お気に入り企業へ追加」と表示されたボタン)とが表示されている。なお、URL領域1118は、表示されたURLにリンクが張られている。
さらに、カレンダー画像1000のEDINET CODE表示領域1116の下方には、財務データ・開示文書のタブ1200と、財務データ・開示文書のタブ1200の右側には、開示カレンダーのタブ1300と、開示カレンダーのタブ1300の右側には、主要株主DBのタブ1400と、主要株主DBのタブ1400の右側には、関連統計検索のタブ1500と、関連統計検索のタブ1500の右側には、比較対象企業検索のタブ1600とが表示されている。
[開示カレンダータブの説明]
図16は、開示カレンダーのタブ1300が選択され、開示カレンダーのタブ1300が表示されている画面の一例である。開示カレンダーのタブ1300は、9行4列の表形式でデータが表示されている。最上行1310は、データの取得年月を示す行であり、左側から左取得年月列のタイトル(例えば、2008月5月)1315と、中取得年月列のタイトル(例えば、2008月6月)1316と、右取得年月列のタイトル(例えば、2008月7月)1317とが表示されている。
図16は、開示カレンダーのタブ1300が選択され、開示カレンダーのタブ1300が表示されている画面の一例である。開示カレンダーのタブ1300は、9行4列の表形式でデータが表示されている。最上行1310は、データの取得年月を示す行であり、左側から左取得年月列のタイトル(例えば、2008月5月)1315と、中取得年月列のタイトル(例えば、2008月6月)1316と、右取得年月列のタイトル(例えば、2008月7月)1317とが表示されている。
決算・業務関連の行1320は、決算・業務関連の企業情報があれば、対応する列に表示ボタンが表示される。例えば、決算・業務関連の行1320の右取得年月列の表示領域1327には、「決算短信」・「IR資料」・「決算短信」という表示ボタンが表示されている。例えば、「決算短信」ボタンは、該当する企業(例えば、中外製薬株式会社)が2008年7月に発表した決算短信ファイルにリンクしている。このため、「決算短信」ボタンをクリックすると、その決算短信ファイルを開くことが可能である。
決算・業務関連の行1320の下方の資本政策(除く、資本調達)の行1330は、資本調達を除いた資本政策関連の企業情報があれば、対応する列に表示ボタンが表示される。資本政策(除く、資本調達)の行1330の下方のファイナンス関連の行1340は、ファイナンス関連の企業情報があれば、対応する列に表示ボタンが表示される。ファイナンス関連の行1340の下方の中期経営計画の行1350は、中期経営計画関連の企業情報があれば、対応する列に表示ボタンが表示される。中期経営計画の行1350の下方のM&A・業務・資本提携の行1360は、M&A(合併と買収)や、アライアンス等の業務・資本提携関連の企業情報があれば、対応する列に表示ボタンが表示される。
M&A・業務・資本提携の行1360の下方のTOBの行1370は、TOB(株式公開買い付け)関連の企業情報があれば、対応する列に表示ボタンが表示される。例えば、TOBの行1370の左取得年月列の表示領域1375には、「公開買付」・「意見表明」という表示ボタンが表示されている。例えば、「公開買付」ボタンは、該当する企業(例えば、中外製薬株式会社)が2008年5月に発表した公開買付の文章ファイルにリンクしている。このため、「公開買付」ボタンをクリックすると、その公開買付の文章ファイルを開くことが可能である。
TOBの行1370の下方の人事関連の行1380は、役員の移動など人事関連の企業情報があれば、対応する列に表示ボタンが表示される。人事関連の行1380の下方の株主関連の行1390は、大規模な株主の移動など株主関連の企業情報があれば、対応する列に表示ボタンが表示される。
[主要株主DBのタブの説明]
図17を用いて、主要株主DBのタブ1400の説明をする。主要株主タブは、5%ルール(大量保有報告書・変更報告書)提出状の情報が表示される上部表示領域1410と、主要上位株主情報が表示される下部表示領域1430とを有する。
図17を用いて、主要株主DBのタブ1400の説明をする。主要株主タブは、5%ルール(大量保有報告書・変更報告書)提出状の情報が表示される上部表示領域1410と、主要上位株主情報が表示される下部表示領域1430とを有する。
上部表示領域1410は、提出者リスト領域1420と、選択セルへデータを出力できることを示すラベル表示1422と、シートの追加チェックボックス1424と、一覧表への出力ボタン1426とを備える。提出者リスト領域1420は、提出日、提出者、株式の保有割合、前回の株式の保有割合、前回の株式の保有割合からの増減、保有株式数の情報が表示されている。また、出力ボタン1426をクリックすると一覧表がエクセル(登録商標)上の選択したセルを基点に表データとして出力される。
下部表示領域1430は、主要上位株主情報領域1440と、選択セルへデータを出力できることを示すラベル表示1442と、シートの追加チェックボックス1444と、一覧表への出力ボタン1446とを備える。主要上位株主情報領域1440は、保有株式数の順位、提出者、保有株式数、保有株式数対発行済み株式数のパーセンテージの情報が表示されている。また、出力ボタン1446をクリックすると一覧表がエクセル(登録商標)上の選択したセルを基点に表データとして出力される。
[関連統計検索タブの説明]
図18を用いて、関連統計検索のタブ1500の説明をする。関連統計検索のタブ1500は、上部に上部領域1520と、上部領域1520の左下方には、MY統計リスト領域1530と、MY統計リスト領域1530の右側には、操作領域1540とを有する。
図18を用いて、関連統計検索のタブ1500の説明をする。関連統計検索のタブ1500は、上部に上部領域1520と、上部領域1520の左下方には、MY統計リスト領域1530と、MY統計リスト領域1530の右側には、操作領域1540とを有する。
関連統計検索のタブ1500の上部領域1520には、タイトル領域1510と、タイトル領域1510の下方には、左から統計テーマ大分類領域1522と、統計テーマ中分類領域1524と、統計テーマ小分類領域1526とが表示されている。統計テーマ大分類領域1522には、産業・企業動向、GDP・景気動向など、各種統計のテーマのリストが表示されている。統計テーマ大分類領域1522からユーザが統計のテーマを選択すると、統計テーマ中分類領域1524に、選択済み統計テーマ大分類に含まれる統計テーマ中分類領域のリストが表示される。さらに、統計テーマ中分類領域1524に表示されたリストからユーザが統計テーマ中分類領域を選択すると、統計リスト領域1526に統計テーマ小分類のリストが表示される。
MY統計リスト領域1530には、ユーザによって選択された統計のリストが表示される個別リスト領域1532と、個別リスト領域1532の下方には、表示されている企業の所属する業界(例えば、中外製薬株式会社の場合には、製薬業界)を分析する際に一般的に使用される統計のリストが表示される標準リスト領域1534と、標準リスト領域1534の下方には、個別リスト領域1532や標準リスト領域1534から統計を削除するためのリストから削除ボタン1536とが表示されている。
操作領域1540には、上部に選択リストへ追加ボタン1542と、追加ボタン1542の下方には、追加統計リスト表示領域1544と、追加統計リスト表示領域1544の左側には、追加ボタン1556と、追加統計リスト表示領域1544の下方には、左から追加(個別リスト)ボタン1546と、追加(標準リスト)ボタン1548と、選択クリアボタン1550と、全てクリアボタン1552と、これらのボタンの下方には、統計データ・グラフ出力ボタン1554とが表示されている。
選択リストへ追加ボタン1542は、上部領域1520の統計リスト領域1526に表示された統計のうち選択された統計を選択リストに追加する際に使用する。選択リストへ追加ボタン1556は、My統計リスト領域1530の個別リスト領域1532や標準リスト領域1534に表示された統計のうち、選択された統計を選択リストに追加する際に使用する。追加統計リスト表示領域1544には、追加ボタン1542や追加ボタン1556によって追加された統計が表示される。
MY統計に追加(個別リスト)ボタン1546は、追加統計リスト表示領域1544で選択された統計をMY統計リスト領域1530の個別リスト領域1532に統計を追加する際に使用する。MY統計に追加(標準リスト)ボタン1548は、追加統計リスト表示領域1544で選択された統計を標準リスト領域1534に統計を追加する際に使用する。選択クリアボタン1550は、追加統計リスト表示領域1544で選択された統計の選択の一部をクリアする際に使用する。全てクリアボタン1552は、追加統計リスト表示領域1544で選択された統計の選択の全部をクリアする際に使用する。統計データ・グラフ出力ボタン1554は、選択した統計の統計データ・グラフをエクセル(登録商標)に出力する際に使用する。
[比較対象企業検索のタブの説明]
図19を用いて、比較対象企業検索のタブ1600の説明をする。比較対象企業検索のタブ1600は、左側に所属業界・企業の一覧の表示領域1610と、右側に比較対象企業リスト表示領域1620とを有する。
図19を用いて、比較対象企業検索のタブ1600の説明をする。比較対象企業検索のタブ1600は、左側に所属業界・企業の一覧の表示領域1610と、右側に比較対象企業リスト表示領域1620とを有する。
所属業界・企業の一覧の表示領域1610の左側には、上から所属業界の比較リストを表示する(例えば、中外製薬株式会社の場合には、総合医薬)所属業界表示領域1612と、ユーザが任意で比較企業をリストしたMY比較リスト表示領域1614と、業界の内容を説明する説明領域1616とが表示され、所属業界・企業の一覧の表示領域1610の右側には、選択された比較リストに対応する会社の一覧(例えば、総合医薬の場合、武田薬品工業株式会社、アステラス製薬株式会社など)が表示される会社表示領域1618と、会社表示領域1618に比較する企業を追加するために使用する検索窓とボタン1619とが表示されている。
比較対象企業リスト表示領域1620には、会社表示領域1618において選択された企業を表示する追加企業表示領域1622と、追加企業表示領域1622の下方には、左からMY比較リストに登録ボタン1624と、選択クリアボタン1626と、全てクリアボタン1628と、これらのボタンの下方には、Trading Comp出力ボタンとが表示されている。
MY比較リストに登録ボタン1624は、追加企業表示領域1622に表示された企業のうち選択された企業をMY比較リストに登録する際に使用する。選択クリアボタン1626や全てクリアボタン1628は、追加企業表示領域1622に表示された企業のうち選択された企業の選択の一部またはすべてをクリアする際に使用する。Trading Comp出力ボタンは、比較対象企業データをエクセル(登録商標)に出力する際に使用する。
なお、本実施形態において、サーバ100でデータをダウンロードするともに所定のXML形式にデータを加工し、PC200でエクセル(登録商標)用の関数によって表を表示するとともに、カレンダーを表示するシステム1を記載していたが、本発明はこれに限定されず、本発明にかかるシステムは、一つのサーバや、コンピュータ上で全ての処理を行うシステムでもよい。また、本実施形態では、システムは、主としてEDINETから企業のデータをダウンロードしていたが、本発明はこれに限定されず、企業のサイトからも各種データをダウンロードし、そのデータを加工するシステムであってもよい。
[別実施形態]
図21は、本発明にかかるシステムを含むネットワーク15の構成を示す説明図である。別実施形態は、本実施形態と異なり、データ取得・加工用サーバ170とアクセス用サーバ180が分割されている。なお、本実施形態との差異を明確にするため、本実施形態と同様の部分は、説明を省略した。
図21は、本発明にかかるシステムを含むネットワーク15の構成を示す説明図である。別実施形態は、本実施形態と異なり、データ取得・加工用サーバ170とアクセス用サーバ180が分割されている。なお、本実施形態との差異を明確にするため、本実施形態と同様の部分は、説明を省略した。
図21に示すように、ネットワーク15は、データ取得・加工用サーバ170と、データ取得・加工用サーバ170によって所定のXML形式に加工されたデータを記憶するアクセス用サーバ180と、アクセス用サーバ180とインターネットを介して接続したユーザのコンピュータ(以下、PC)200と、データ取得・加工用サーバ170とインターネットを介して接続したEDINET用サーバ300と、データ取得・加工用サーバ170とインターネットを介して接続した企業のウェブサイト用のサーバ400とから構成される。
別実施形態において、データ取得・加工用サーバ170と、アクセス用サーバ180と分かれているため、システムへの不正アクセスを困難にする。例えば、通常ユーザがアクセスできるアクセス用サーバ180と、データ取得・加工用サーバ170とが別構成のため、仮に、ハッカーがアクセス用サーバ180に不正にアクセスしても、別構成のデータ取得・加工用サーバ170にアクセスするのは困難であり、不正アクセスを困難にする。また、別実施形態において、データ取得・加工用サーバ170と、アクセス用サーバ180と分かれているため、財務データの取得及び所定のXML形式のデータへの加工処理と、ユーザからのアクセスに対応する処理が分散化されるため、迅速に処理を行うことが可能になる。
以上、説明してきたように、本実施形態によれば、EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)からの金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ)を取得する。このため、各上場企業からの情報が大量に保存され、さらに、年に約60件の情報が不定期に更新されているEDINETを監視する必要がなくなる。また、HTML・XBRL・CSV・PDFなど様々なデータ形式の金融関連情報データ(例えば、財務諸表などの企業データ及び企業動向に関するデータ、統計データなど)を取得し、これらの金融関連情報データを、所定のXML形式に加工する。これによって、入手した金融関連情報データを手動でXBRL形式に加工する必要がなくなる。さらに、所定のXML形式の金融関連情報データを表計算プログラムに取り込み、迅速に分析や加工を行うことができる。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムおよびプログラムを提供することができる。
例えば、従来、金融庁提供のタクソノミ(図20参照)に基づいてXBRL形式のタグを付与すると、XBRL標準化対象外の勘定科目名称が存在することにより、ノイズデータが数多く出てしまう。このため、ノイズを目視して修正する作業に経験者であっても1社あたり5時間かかり、5000社作業するためには、25,000時間という膨大な作業時間が発生していた。しかし、本実施形態によれば、取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されているXBRL形式のタグ定義テーブル(例えば、金融庁提供のタクソノミや、当該タクソノミから作成したタグ定義テーブル等)に基づいてタグを付与し、さらに、タグを付与した付与財務諸表データを、例えば、数値データをキーに、複数年度分比較することにより、付与したタグの整合性を確認する。さらに、2008年より提供されたXBRL形式の財務諸表データがある場合には、XBRL形式の財務諸表データと、加工した付与財務諸表データとを比較し、整合性を確認する。これによって、例えば、退社時にシステムを作動しておけば、次の日には所定の形式のデータを入手でき、また、例えば、システムを作動している最中に他の作業をするなど、ユーザが情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮することが可能になる。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムおよびプログラムを提供することができる。
本実施形態によれば、所定のXMLデータ形式に加工したデータを複数の情報群(例えば、売上や流動資産等の財務諸表の項目の群)に分類する。さらに、例えば、エクセル(登録商標)上で、所定の表作成関数を入力すると、財務諸表の項目データを所定の関数に応じた配置で表示する。これにより、企業価値を分析するときに、ユーザ自身が保有する他のファイルを開く必要や、インターネット上の各種サイトにアクセスする必要がなくなり、企業価値を分析する作業に使用するエクセル(登録商標)の関数を通じて最新情報を入手することが可能になる。特に、証券アナリストは、独自の計算式をエクセル(登録商標)に記憶させ、マクロを作成していることが多く、エクセル(登録商標)の関数を通じて、売上や現金などのデータを得られると作業効率が大幅に向上する。このように、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムおよびプログラムを提供することができる。
また、本実施形態によれば、金融関連情報データを、横軸を時系列、縦軸を複数の情報群とするカレンダー状の座標平面により表示する。このため、ユーザがカレンダー状に表示される金融関連情報を見ることによって、直感的にどの情報がどの時期に発表したかわかる。このように、ユーザ自身が金融関連情報を収集し整理することと比較して、情報収集および整理・把握に掛ける時間を大幅に短縮し、ユーザがより情報分析に集中できる金融情報システムおよびプログラムを提供することができる。
100 サーバ
150 ディスプレイ
160 キーボード
200 コンピュータ
250 ディスプレイ
260 キーボード
150 ディスプレイ
160 キーボード
200 コンピュータ
250 ディスプレイ
260 キーボード
Claims (16)
- 電気通信回線網と接続している金融情報システムであって、
前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の金融関連情報データを取得する取得手段と、
取得した前記金融関連情報データを所定のデータ形式である加工済み金融関連情報データに加工する加工手段と、
前記加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類手段と、
ユーザの操作に応じて、座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを所定の配置により表示する表示手段とを備えることを特徴とする金融情報システム。 - 請求項1に記載の金融情報システムにおいて、
前記表示手段は、一軸を時系列、他軸を複数の情報群とする座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システム。 - 請求項2に記載の金融情報システムにおいて、
前記表示手段は、横軸を時系列、縦軸を複数の情報群とするカレンダー状の座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システム。 - 請求項1に記載の金融情報システムにおいて、
前記取得手段は、前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得し、
前記表示手段は、表計算プログラムにユーザが所定の関数を入力することによって、当該表計算プログラムの座標平面に、前記加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを前記所定の関数に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システム。 - 請求項4に記載の金融情報システムにおいて、
前記表示手段は、エクセル(登録商標)にユーザが所定の関数を入力することによって、当該エクセル(登録商標)上の座標平面に、前記加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを前記所定の関数に応じた表形式の配置により表示することを特徴とする金融情報システム。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の金融情報システムにおいて、
前記電気通信回線網に接続されたサーバの少なくとも一つは、EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)であることを特徴とする金融情報システム。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の金融情報システムにおいて、
前記加工手段は、取得した前記金融関連情報データを所定のデータ形式として所定のXML形式に加工することを特徴とする金融情報システム。 - 請求項7に記載の金融情報システムにおいて、
前記取得手段は、前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得し、
前記加工手段は、
取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されているXBRL形式のタグ定義テーブルに基づいて、項目データに対応する所定のXML形式のタグを付与する付与手段と、
前記付与手段によって所定のXML形式のタグを付与された付与財務諸表データを、複数年度分比較し、所定のXML形式のタグの整合性を確認する比較手段と、
前記取得手段によって、XBRL形式の財務諸表データがある場合には、XBRL形式の財務諸表データと、前記付与財務諸表データとを比較し、整合性を確認する確認手段とを備えることを特徴とする金融情報システム。 - 電気通信回線網と接続している金融情報システム用のプログラムであって、
前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の金融関連情報データを取得する取得工程と、
取得した前記金融関連情報データを所定のデータ形式である加工済み金融関連情報データに加工する加工工程と、
前記加工済み金融関連情報データを複数の情報群に分類する分類工程と、
ユーザの操作に応じて、座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを所定の配置により表示する表示工程とを備えることを特徴とする金融情報システム用のプログラム。 - 請求項9に記載の金融情報システム用のプログラムにおいて、
前記表示工程は、一軸を時系列、他軸を複数の情報群とする座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システム用のプログラム。 - 請求項10に記載の金融情報システム用のプログラムにおいて、
前記表示工程は、横軸を時系列、縦軸を複数の情報群とするカレンダー状の座標平面において、前記加工済み金融関連情報データを時系列及び情報群に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システム用のプログラム。 - 請求項9に記載の金融情報システム用のプログラムにおいて、
前記取得工程は、前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得し、
前記表示工程は、表計算プログラムにユーザが所定の関数を入力することによって、当該表計算プログラムの座標平面に、前記加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを前記所定の関数に応じた配置により表示することを特徴とする金融情報システム用のプログラム。 - 請求項12に記載の金融情報システム用のプログラムにおいて、
前記表示工程は、エクセル(登録商標)にユーザが所定の関数を入力することによって、当該エクセル(登録商標)上の座標平面に、前記加工済み金融関連情報データに含まれる財務諸表の項目データを前記所定の関数に応じた表形式の配置により表示することを特徴とする金融情報システム用のプログラム。 - 請求項9から13のいずれか1項に記載の金融情報システム用のプログラムにおいて、
前記電気通信回線網に接続されたサーバの少なくとも一つは、EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)であることを特徴とする金融情報システム用のプログラム。 - 請求項9から14のいずれか1項に記載の金融情報システム用のプログラムにおいて、
前記加工工程は、取得した前記金融関連情報データを所定のデータ形式として所定のXML形式に加工することを特徴とする金融情報システム用のプログラム。 - 請求項15に記載の金融情報システム用のプログラムにおいて、
前記取得工程は、前記電気通信回線網に接続されたサーバから様々なデータ形式の財務諸表データの項目データを含む金融関連情報データを取得し、
前記加工工程は、
取得した財務諸表データ内に含まれる項目データを、XBRL形式のタグと財務諸表の項目との対応関係が定義されているXBRL形式のタグ定義テーブルに基づいて、項目データに対応する所定のXML形式のタグを付与する付与工程と、
前記付与工程によって所定のXML形式のタグを付与された付与財務諸表データを、複数年度分比較し、所定のXML形式のタグの整合性を確認する比較工程と、
前記取得工程によって、XBRL形式の財務諸表データがある場合には、XBRL形式の財務諸表データと、前記付与財務諸表データとを比較し、整合性を確認する確認工程とを備えることを特徴とする金融情報システム用のプログラム。
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