JP2010183397A - 撮像装置および撮像装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】縦位置と横位置を切り換えても容易にシャッタ速度の高速化を図ることのできる撮像装置および撮像装置の制御方法を提供する。
【解決手段】撮像素子によって被写体像を画像データに変換して出力し(タイミングt2)、レリーズ釦21の全押しがなされると(タイミングt3)、画像データ出力領域の縦横に応じて、撮像素子221を縦方向または横方向に順次リセットし(タイミングt4)、画像データ出力領域の縦横に応じて、撮像素子221を縦方向または横方向に順次遮光する(タイミングt5)。
【選択図】図12
【解決手段】撮像素子によって被写体像を画像データに変換して出力し(タイミングt2)、レリーズ釦21の全押しがなされると(タイミングt3)、画像データ出力領域の縦横に応じて、撮像素子221を縦方向または横方向に順次リセットし(タイミングt4)、画像データ出力領域の縦横に応じて、撮像素子221を縦方向または横方向に順次遮光する(タイミングt5)。
【選択図】図12
Description
本発明は、撮像装置および撮像装置の制御方法に関し、詳しくは、縦横位置を切り換え可能な撮像装置および撮像装置の制御方法に関する。
撮影者は被写体を狙って縦位置や横位置の構図を適宜選択して撮影している。横位置で構えている状態で縦位置に構え直したり、逆に縦位置で構えている状態で横位置に構え直す場合があり、このような場合、撮像装置の構え直すことが煩わしかった。また、構え直している間にシャッタチャンスを逃す場合もあった。
そこで、特許文献1には、グリップ部に対して撮像面支持手段が撮影光軸を中心として回転しうるようにしたカメラが開示されている。このカメラによれば、カメラを持ち変えたり、構図をやり直す必要がないことから、構図変更を迅速に行うことができ、シャッタチャンスを逃すことがない。
このように、撮像装置本体の構えを変えずに撮影面の縦位置と横位置を切り換えられると便利になる。この縦位置と横位置の切り換え方法として、特許文献1に記載のようにフィルムケースの切り換え以外にも、撮像素子の画素の読み出し位置や、また読み出された画像データからトリミング(切り出し)を行う方法がある。この方法は、特許文献1に開示されたカメラのように機械的にフィルムケースを回転させる必要がないことから、構成が簡単になると共に小型化することができる。
しかし、縦位置と横位置では、シャッタの走行時間に相違があり、走行距離が長い位置に合わせると、シャッタ速度の高速化を図ることが困難である。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、縦位置と横位置を切り換えても容易にシャッタ速度の高速化を図ることのできる撮像装置および撮像装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮像装置は、被写体像を画像データとして出力する撮像部と、上記撮像部の画像データ出力領域の縦横を制御する撮像領域制御部と、上記画像データ出力領域の縦横に応じて、上記撮像部を縦方向または横方向に順次リセットする撮像部リセット部と、上記画像データ出力領域の縦横に応じて、上記撮像部を縦方向または横方向に順次遮光する撮像遮光部と、を有する。
第2の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明において、上記撮像部を順次リセットする方向と順次遮光する方向は同一である。
第3の発明に係わる撮像装置は、上記第1および第2の発明において、上記画像データ出力領域が長方形の場合、上記撮像部を順次リセットする方向と順次遮光する方向は、上記画像データ出力領域の短辺方向である。
第3の発明に係わる撮像装置は、上記第1および第2の発明において、上記画像データ出力領域が長方形の場合、上記撮像部を順次リセットする方向と順次遮光する方向は、上記画像データ出力領域の短辺方向である。
第4の発明に係わる撮像装置は、上記第1ないし第3の発明において、上記撮像部を順次リセットするのに要する時間と、上記撮像部を順次遮光するのに要する時間は、略同一である。
第5の発明に係わる撮像装置は、上記第1ないし第4の発明において、上記撮像リセット部は、撮像開始前に上記撮像部を順次リセットし、上記撮像遮光部は、撮像終了直前に上記撮像部を順次遮光する。
第5の発明に係わる撮像装置は、上記第1ないし第4の発明において、上記撮像リセット部は、撮像開始前に上記撮像部を順次リセットし、上記撮像遮光部は、撮像終了直前に上記撮像部を順次遮光する。
第6の発明に係わる撮像装置は、被写体像を画像データとして出力する撮像部と、設定された縦横位置に応じて、上記撮像部の画像データ出力領域を制御する撮像領域制御部と、上記撮像部に被写体光束の開閉を制御するために、第1の方向に走査または走行する第1シャッタ部と、第2の方向に走査または走行する第2シャッタ部を有するシャッタ部と、上記設定された縦横位置に応じて、上記第1シャッタ部および上記第2シャッタ部のいずれかを制御するシャッタ選択部と、を有する。
第7の発明に係わる撮像装置は、上記第6の発明において、上記シャッタ選択部は、上記設定された縦横位置に応じて、上記画像データ出力領域の短辺側に沿って走査または走行する。
第8の発明に係わる撮像装置は、上記第6の発明において、さらに、上記設定された縦横位置に応じて、シャッタが全開となる範囲内において、フラッシュ発光信号を出力する発光信号生成部を有する。
第8の発明に係わる撮像装置は、上記第6の発明において、さらに、上記設定された縦横位置に応じて、シャッタが全開となる範囲内において、フラッシュ発光信号を出力する発光信号生成部を有する。
第9の発明に係わる撮像装置の制御方法は、撮像部によって被写体像を画像データとして出力し、上記画像データ出力領域の縦横に応じて、上記撮像部を縦方向または横方向に順次リセットし、上記画像データ出力領域の縦横に応じて、上記撮像部を縦方向または横方向に順次遮光する。
第10の発明に係わる撮像装置の制御方法は、撮像部によって被写体像を画像データとして出力し、設定された縦横位置に応じて、画像データ出力領域を制御し、上記設定された縦横位置に応じて、第1の方向に走査または走行する第1シャッタ部および第2の方向に走査または走行する上記第2シャッタ部のいずれかを選択して制御する。
本発明によれば、縦位置と横位置を切り換えても容易にシャッタ速度の高速化を図ることのできる撮像装置および撮像装置の制御方法を提供することができる。
以下、図面に従って本発明を適用したデジタルカメラを用いて好ましい一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係わるデジタル一眼レフレックスカメラの正面から見た外観図であり、図2は、このデジタル一眼レフレックスカメラの背面側から見た外観斜視図である。
図1に示すカメラ本体200の前面の略中央には、交換レンズ100を装着するためのボディマウント24が設けてある。このボディマウント24より少し奥まった位置には、交換レンズ100と接続し、通信を行うための通信接点341が配置されている。また、ボディマウント24よりカメラ本体200の内部側はミラーボックスであり、ミラーボックス内には、可動ミラー201等が配置されている。
また、カメラ本体200の正面左側のグリップ部の上部には、レリーズ釦21が配置されている。レリーズ釦21は、撮影者が半押しするとオンする第1レリーズスイッチと、全押しするとオンする第2レリーズスイッチを有している。この第1レリーズスイッチ(以下、1Rと称する)のオンによりカメラは焦点検出、撮影レンズのピント合わせ、被写体輝度の測光等の撮影動作を行い、第2レリーズスイッチ(以下、2Rと称する)のオンにより撮像素子221(図3参照)の出力に基づいて被写体像の画像データの取り込みを行う露光動作を実行する。
また、カメラ本体200の正面左側グリップ部には、前ダイアル22が配置されている。この前ダイアル22は、時計方向および反時計方向に回転自在であり、その回転方向と回転量が検知され出力される。
カメラ本体200の上部には、被写体に補助光を照射するための内蔵フラッシュ50が収納されている。内蔵フラッシュ50をポップアップ状態とすると、使用状態となり、その発光部は被写体に向けた位置となる。
カメラ本体200の上面には、コントロールパネル40が配置されている。このコントロールパネル40は、液晶等の表示装置であって、撮影にあたっての絞り値やシャッタ速度値等の撮影情報が表示される。
図2に示すように、カメラ本体200の背面の右上には、後ダイアル23が配置されている。後ダイアル23も、前ダイアル22と同様、時計方向および反時計方向に回転自在であり、その回転方向と回転量が検知され出力される。
後ダイアル23の下側には、ライブビュー表示釦(以下、LV表示釦と称す)31が配置されている。ライブビュー表示は、撮像素子によって取得した画像データに基づいて被写体像観察用に液晶モニタ等の表示装置に被写体像を表示することをいう。このLV表示釦31を操作することにより、ライブビュー表示モードを設定し、また再度操作するとライブビュー表示モードの解除を行う。
LV表示釦31の下側には、十字釦32が配置されている。この十字釦32は上側十字釦、下側十字釦、右側十字釦、左側十字釦の4つの釦からなり、背面液晶モニタ39上にカーソルが表示されている場合に、このカーソルの移動等に用いる。4つの十字釦32のほぼ中心にOK釦33が配置されている。このOK釦33は、十字釦32によって選択された項目の決定を行うための操作部材である。
十字釦32の下側には、パワースイッチ34が配置されている。このパワースイッチ34は、このカメラのカメラ動作の実行を制御するための操作部材である。すなわち、本実施形態に係わるカメラは、パワースイッチ34がオン状態の場合に、種々の動作を実行し、オフの場合にはカメラ動作を実行しない。
カメラ本体200の背面の略中央の上部には、接眼部38が設けられており、この中に接眼レンズ209が配置されている。カメラ本体200は一眼レフレックスカメラであり、内部には、可動ミラー201やペンタプリズム207等のファインダ光学系(図3参照)が配置され、このファインダ光学系を通過した被写体光束が、この接眼レンズ209より出射する。撮影者は接眼レンズ209を介して、光学的に被写体像を観察することができる。
接眼部38の下側には、背面液晶モニタ(以下、背面LCDと称す)39が配置されている。背面LCD39は、ライブビュー表示を行い、また、記録済みの被写体像を再生表示し、撮影情報やメニューを表示するための表示装置である。これらの表示を行うことができるものであれば、液晶に限らない。また、本実施形態においては、カメラ本体200の背面に配置しているが、撮影者が観察できる位置であれば、背面に限られない。
背面LCD39の下側であって、パワースイッチ34の左側には、メニュー釦35が配置されている。このメニュー釦35はメニューモードに設定し、また解除するための操作部材である。メニューモードは、このカメラの種々のモードやその他の設定を行うモードであり、メニューモードに設定されると、背面LCD39にメニュー表示がなされる。撮影者は、このメニュー表示の中から好みのモード等を十字釦32によって選択し、OK釦33によって確定する。
メニュー釦35の左側には、再生釦36が配置されている。この再生釦36は、記録媒体等に記録された画像データを読み出し、この画像データに基づいて被写体像を背面LCD39に再生表示する再生モードを指示する操作部材である。
再生釦36の左側には、縦横釦37が配置されている。この縦横釦37は縦長画像と横長画像のいずれかを選択するための操作部材である。後述するように、本実施形態に係わるカメラの撮像素子221は、ほぼ正方形状をしており、この撮像素子によって出力される画像データ中から、縦長画像や横長画像の画像データを選択して表示し、記録媒体に記録する。
次に、本実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラの電気回路について、図3に示すブロック図を用いて説明する。このデジタル一眼レフカメラは、交換レンズ100とカメラ本体200とから構成される。本実施形態では、交換レンズ100とカメラ本体200は別体で構成され、通信接点341にて電気的に接続されているが、交換レンズ100とカメラ本体200を一体に構成することも可能である。
交換レンズ100の内部には、焦点調節および焦点距離調節用の撮影光学系101と、開口量を調節するための絞り103が配置されている。撮影光学系101は光学系駆動機構107によって駆動され、絞り103は絞り駆動機構109によって駆動される。光学系駆動機構107によって駆動された撮影光学系101の焦点位置(ピント位置)は、ピント位置検出機構105によって、また光学系101の焦点距離は、ズーム位置検出機構106によって、それぞれ検出される。
光学系駆動機構107、絞り駆動機構109、ピント位置検出機構105、およびズーム位置検出機構106は、それぞれレンズCPU111に接続されており、このレンズCPU111は通信接点341を介してカメラ本体200に接続されている。
また、レンズCPU111には、レンズROM113とレンズRAM115が接続されている。レンズROM113は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、レンズCPU111を実行させるためのプログラムや、交換レンズ100の固有情報等が記憶されている。レンズRAM115は、電気的に書き換え可能な揮発性メモリであり、上述のプログラムの実行に当たって使用される一時的な記憶領域である。
レンズCPU111は交換レンズ100内の制御を行うものであり、光学系駆動機構107を制御してピント合わせや、ズーム駆動を行うとともに、絞り駆動機構109を制御して絞り値制御を行う。また、レンズCPU111は、ピント位置検出機構105やズーム位置検出機構106によって検出された焦点距離や焦点位置情報をカメラ本体200に送信する。
カメラ本体200内には、被写体像を観察光学系に反射するためにレンズ光軸に対して45度傾いた位置(下降位置、被写体像観察位置)と、被写体像を撮像素子221に導くために跳ね上がった位置(上昇位置、退避位置)との間で、回動可能な可動ミラー201が設けられている。
この可動ミラー201の上方には、被写体像を結像するためのフォーカシングスクリーン204が配置され、このフォーカシングスクリーン204の上方には、全面液晶板(以下、全面LCDと称す)205が配置されている。この全面LCD205は、部分的に透過と遮光を制御可能であり、フォーカシングスクリーン204上に結像した被写体像の内の任意に部分について、被写体像をファインダ光学系に導くことができる。
全面LCD205の上方には、被写体像を左右反転させるためのペンタプリズム207が配置されている。ペンタプリズム207の前面側の反射面に沿って、ファインダ内表示装置206が配置されている。このファインダ内表示装置206は、液晶表示装置等から構成され、後述するように、光学ファインダ像に対して、視野表示や撮影情報等を重畳させて表示する。このファインダ内表示装置206は、ファインダ内表示駆動回路295に接続されており、これによって駆動制御される。
ペンタプリズム207の出射側(図3で右側)には被写体像観察用の接眼レンズ209が配置され、この脇であって被写体像の観察に邪魔にならない位置に測光センサ211が配置されている。この測光センサ211は、測光処理回路212に接続され、測光センサ211の出力は、この測光処理回路212によって増幅処理やアナログ−デジタル変換等の処理がなされる。
上述の可動ミラー201の中央付近はハーフミラーで構成されており、この可動ミラー201の背面には、ハーフミラー部で透過した被写体光をカメラ本体200の下部に反射するためのサブミラー203が設けられている。このサブミラー203は、可動ミラー201に対して回動可能であり、可動ミラー201が跳ね上がっているときには(図3において破線位置)、ハーフミラー部を覆う位置に回動し、可動ミラー201が被写体像観察位置(下降位置)にあるときには、図示する如く可動ミラー201に対して開いた位置にある。
この可動ミラー201はミラー駆動機構239によって駆動されている。また、サブミラー203の下方には位相差AFセンサ241が配置されており、この位相差AFセンサ241の出力は位相差AF処理回路243に接続されている。位相差AFセンサ241は、撮影光学系101によって結像される被写体像の焦点ズレ量(デフォーカス量)を測定するために、撮影光学系101の周辺光束を2光束に分離する公知の位相差AF光学系と1対のセンサとから構成されている。また、位相差AFセンサ241は、撮影画面内の複数ポイントについて、それぞれ焦点検出可能である。
可動ミラー201の後方には、露光時間制御用のフォーカルプレーンタイプのシャッタ213が配置されている。このシャッタ213は、後述するように、第1遮光部213aと第2遮光部213bとから構成されている。本実施形態においては、一般的なフォーカルプレーンシャッタにおける先幕に相当するシャッタ幕は省略されており、第1および第2の遮光部はシャッタ後幕に相当する。第1遮光部213aはカメラ本体200の長手方向(水平方向とも称する場合がある)に走行し、第2遮光部213bは第1遮光部213aの走行方向とは直交する方向(垂直方向とも称する場合がある)に走行する。第1遮光部213aは第1遮光部駆動機構236によって駆動制御され、第2遮光部213bは第2遮光部駆動機構237によって駆動制御される。この第1および第2遮光部213a、213bについては、図8および図9を用いて後述する。
シャッタ213の後方には撮像素子221が配置されており、撮影光学系101によって結像される被写体像を電気信号に光電変換する。なお、撮像素子221としてはCCD(Charge Coupled Devices)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の二次元固体撮像素子を使用できることは言うまでもない。
撮像素子221は撮像素子駆動回路223に接続され、この撮像素子駆動回路223によって、撮像素子221から画像信号の読出し等が行われる。撮像素子221では画素が略正方形に配置されており、撮像素子駆動回路223は、カメラ本体200の長手方向に沿って読み出すモードと、長手方向とは直交する方向に読み出すモードとを切り換えて使用することができる。撮像素子駆動回路223による撮像素子221の読み出しについては、図5ないし図7を用いて後述する。撮像素子駆動回路223は、前処理回路225に接続されており、前処理回路225は、ライブビュー表示のための画素間引き処理、拡大表示のための切り出し処理等の画像処理のための前処理を行なう。
前述のシャッタ213と撮像素子221の間には、防塵フィルタ215、赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ217が配置されている。防塵フィルタ215の周囲には圧電素子が固定されており、この圧電素子は防塵フィルタ駆動回路235によって、超音波で振動する。防塵フィルタ215の付着した塵埃は、圧電素子に発生する振動波によって、除塵される。
赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ217は、被写体光束から赤外光成分と、高周波成分を除去するための光学フィルタである。防塵フィルタ215、赤外カットフィルタ・ローパスフィルタ217および撮像素子221は、塵埃等が侵入しないように気密に一体に構成されている。これら一体化された撮像素子221等は、シフト機構233によって、撮像素子221の撮像面におけるX軸方向とY軸方向に沿って、それぞれ移動させることができる。
手ブレセンサ229は、カメラ本体200に加えられた手ブレ等による振動を検出する角加速度センサ等であり、この出力は手ブレ補正回路230に接続している。手ブレ補正回路230は手ブレ等の振動を除去するための手ブレ補正信号を生成し、手ブレ補正回路230の出力は、シフト機構駆動回路231に接続されている。
シフト機構駆動回路231は、手ブレ補正信号を入力し、この信号に基づいて、シフト機構233を駆動する。このシフト機構233によって、カメラ本体200に加えられた手ブレ等の振動を打ち消すように、撮像素子221等を移動させ、防振を行なう。
傾きセンサ227は、3軸回りの角加速度を検出し、カメラ本体200の傾きに応じた値を出力する。傾き検知回路228は、傾きセンサ227に接続されており、傾きセンサ227の定常状態の値から傾き状態を、また傾きセンサ227の変化量から加速度を求め、これらの値を出力する。
光源センサ244は、蛍光灯や太陽光など、被写体の環境光の光源を検出するためのセンサである。光源処理回路245は、光源センサ244に接続され、光源に応じた光源データを出力する。照度センサ246は、カメラ200上での照度を測定するためのセンサである。照度処理回路247は、照度センサ246に接続され、照度に応じた照度データを出力する。
リモコン受信センサ248は、リモコン装置(不図示)からの赤外線等によるリモコン指令を受信するための赤外線センサである。リモコン受信処理回路249は、リモコン受信センサ248に接続され、このセンサからの信号を入力し、リモコン信号を出力する。
前述の前処理回路225は、ASIC(Application Specific
Integrated Circuit 特定用途向け集積回路)250内のデータバス252に接続されており、このデータバス252を介して、ASIC250内の各回路に接続されている。また、前処理回路225は、コントラストAF回路253およびAE回路255にも接続されている。
Integrated Circuit 特定用途向け集積回路)250内のデータバス252に接続されており、このデータバス252を介して、ASIC250内の各回路に接続されている。また、前処理回路225は、コントラストAF回路253およびAE回路255にも接続されている。
コントラストAF回路253は、前処理回路225から出力される画像信号に基づいて高周波成分を抽出し、この高周波成分に基づくコントラスト情報をボディCPU251に出力する。なお、コントラストAF回路253は、高周波成分を抽出するにあたって、画面内の全領域について、抽出可能である。AE回路255は、前処理回路225から出力される画像信号に基づいて、被写体輝度に応じた測光情報をボディCPU251に出力する。
データバス252、コントラストAF回路253、およびAE回路255に接続されているボディCPU251は、フラッシュメモリ277に記憶されているプログラムに従って、デジタル一眼レフカメラの動作を制御するものである。
データバス252には、ボディCPU251以外に、画像処理回路257、圧縮伸張回路259、ビデオ信号出力回路261、スイッチ検知回路268、入出力回路271、通信回路273、フラッシュメモリ制御回路275、SDRAM制御回路279、記録媒体制御回路283、ダイアル検知回路289が接続されている。
画像処理回路257は、デジタル画像データのデジタル的増幅(デジタルゲイン調整処理)、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、ライブビュー表示用画像生成等の各種の画像処理を行なう。また圧縮伸張回路259はSDRAM281に一時記憶された画像データをJPEGやTIFF等の圧縮方式により圧縮し、また表示等のために伸張するための回路である。なお、画像圧縮はJPEGやTIFFに限らず、他の圧縮方式も適用できる。
ビデオ信号出力回路261は、LCD駆動回路263を介して背面LCD39に接続され、また接点330aを介して外部表示装置330に接続可能である。このビデオ信号出力回路261は、SDRAM281、記録媒体A285、記録媒体B287に記憶された画像データを、背面LCD39等に表示するためのビデオ信号に変換するための回路である。背面LCD39は、図2に示すように、カメラ本体200の背面に配置されるが、撮影者が観察できる位置であれば、背面に限らないし、また液晶に限らず他の表示装置でも構わない。
シャッタレリーズ釦21の第1ストローク(半押し)を検出する1Rスイッチや、第2ストローク(全押し)を検出する2Rスイッチ、ライブビュー表示釦31の操作によってオンするライブビュー表示スイッチを含む各種スイッチ269は、スイッチ検知回路268を介してデータバス252に接続されている。また、各種スイッチ269としては、この他にも、メニュー釦35に連動するメニュースイッチ、再生釦36に連動する再生スイッチ、縦横釦37に連動する縦横スイッチ、パワースイッチ34等、その他の操作部材に連動する各種スイッチ等を含んでいる。
上述の防塵フィルタ駆動回路235、シャッタ駆動機構237、位相差AF処理回路243、ミラー駆動機構239、光源処理回路245、照度処理回路247、リモコン受信処理回路249、傾き検知回路228、シフト機構駆動回路231、測光処理回路212と接続される入出力回路271は、データバス252を介してボディCPU251等の各回路とデータの入出力を制御する。なお、入出力回路271は、後述するLCD向き検知回路265、充電回路301、フラッシュ発光回路303にも接続される。
レンズCPU111と通信接点341を介して接続された通信回路273は、データバス252に接続され、ボディCPU251等とのデータのやりとりや制御命令の通信を行う。
フラッシュメモリ制御回路275は、フラッシュメモリ(Flash Memory)277に接続され、このフラッシュメモリ277は、デジタル一眼レフカメラの動作を制御するためのプログラムが記憶されており、前述したように、ボディCPU251はこのフラッシュメモリ277に記憶されたプログラムに従ってデジタル一眼レフカメラの制御を行う。なお、フラッシュメモリ277は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである。
SDRAM281は、SDRAM制御回路279を介してデータバス252に接続されており、このSDRAM281は、画像処理回路257によって画像処理された画像データまたは圧縮伸張回路259によって圧縮された画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリである。
データバス252に接続された記録媒体制御回路283は、記録媒体A285、記録媒体B287に接続され、これらの記録媒体A285、B287への画像データ等の記録及び画像データ等の読み出しの制御を行う。
記録媒体A285および記録媒体B287は、xDピクチャーカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)またはメモリスティック(登録商標)等の書換え可能な記録媒体のいずれかが装填可能となるように構成され、カメラ本体200に対して着脱自在となっている。その他、通信接点を介してハードディスクを接続可能に構成してもよい。なお、記録媒体A285、B287は、同じ種類の記録媒体であって、記憶容量が異なる組み合わせや、また異なる種類の記録媒体の組み合わせ等、組み合わせ方は自由である。
ダイアル検知回路289は、前述の前ダイアル22と後ダイアル23にそれぞれ接続しており、それぞれのダイアルの回転方向および回転量を検知する。
カメラ本体200内には、本体内の各回路や各機構等に電源を供給するための電源供給回路291が設けられている。この電源供給回路291には、内蔵のバッテリ292および外部電源293が接続可能である。
LCD向き検知回路265は、背面LCD39の向きを検知する。すなわち、背面LCD39は、その向きを縦位置や横位置に変更することができ、この向きを検知し、入出力回路271を介してボディCPU251に伝達される。
前述のコントロールパネル40には、コントロールパネル駆動回路297が接続されており、コントロールパネル駆動回路297はボディCPU251に接続されている。ボディCPU251は、コントロールパネル駆動回路297を介して、コントロールパネル40に撮影情報等の表示を行う。
カメラ本体200内に配置された内蔵フラッシュ50は、充電回路301、フラッシュ発光回路303、発光管305等から構成される。充電回路301はバッテリ292または外部電源293等より、電源供給を受け、電圧を昇圧し、これを充電する。フラッシュ発光回路303は、所定のタイミングで、充電回路301によって昇圧された電圧を発光管305に印加する等、発光制御を行う。
外部フラッシュ310は、外付けのフラッシュ装置であり、接点310a、310bを介して、カメラ本体200と接続する。この外部フラッシュ310内には、フラッシュCPU311、充電回路313、フラッシュ発光回路315、発光管317、反射傘318、ズーム駆動回路319が配置されている。
フラッシュCPU311は、外部フラッシュ310の制御を行い、また、接点310b、通信回路273を介してボディCPU251と通信を行う。充電回路313は、外部フラッシュ310内に装填された電源電池の電圧を昇圧し、これを充電する。フラッシュ発光回路315は、ボディCPU251と接点310aを介して受信した発光命令に応じて発光する。ズーム駆動回路319は、撮影光学系101の焦点距離に応じて、発光管317と反射笠318の間隔を駆動制御し、撮影光学系101の焦点距離等に応じた照射角となるように制御する。
外部機器320は、パーソナルコンピュータ(PC)等の機器であり、接点320a、通信回路273を介して、ボディCPU251と通信を行う。外部表示機器330は、テレビ等の表示機器であり、接点330aを通じて、前述のビデオ信号出力回路261に接続されている。外部表示機器330の内部には、表示装置駆動回路331と表示装置333が配置されている。ビデオ信号出力回路261からのビデオ信号に基づき、表示装置駆動回路331は表示装置333に記録画像等の表示を行う。
次に、本実施形態における縦横とアスペクト比について、図4を用いて説明する。撮像素子221の撮像面はほぼ正方形をしており、撮像素子221内であって、かつイメージサークル120内において、画像が得られる。このときの縦横の比率をアスペクト比という。本実施形態においては、4:3横長、4:3縦長、16:9横長、16:9縦長の4つのアスペクト比を採用している。もちろん、これとは異なるアスペクト比を採用しても構わない。図4中、L1〜L3は第1遮光部213aの走行距離を示しており、16:9縦長の場合には走行距離L1、4:3横長の場合には走行距離L2、16:9横長の場合には走行距離L3である。ここで説明したアスペクト比は、後述する図13(a)における設定変更のサブルーチンによって、変更できる。設定されたアスペクト比に基づいて、有効となる画像データ(画像データ出力領域)は、撮像素子駆動回路223から出力される画像データの中から、前処理回路225や画像処理回路257によって、選択される。
次に、シャッタ213の構成とその動作について図8および図9を用いて説明する。シャッタ213は、前述したように、カメラ本体200の長手方向(水平方向とも言う)に沿って走行する第2遮光部213bと、長手方向と直交する方向(垂直方向とも言う)に沿って走行する第1遮光部213aを有する。
第1遮光部213aは、複数のシャッタ幕から構成され、その幕の一側には、図8に示すように、幕を係止するための第1遮光部係止機構236aが配置されている。この第1遮光部係止機構236aに隣接して、第1遮光部213aをチャージするための第1遮光部チャージ機構236bが配置されている。また、第2遮光部213bも、複数のシャッタ幕から構成され、その幕の一側には、図8に示すように、幕を係止するための第2遮光部係止機構237aが配置されている。この第2遮光部係止機構237aに隣接して、第2遮光部213bをチャージするための第2遮光部チャージ機構237bが配置されている。
第1遮光部係止機構236aを解除して第1遮光部213aを垂直方向に走行させると、図9(a)に示すように、各幕の一部が互いに重なりあうようにして展開し、開口部213cを覆う。第1および第2遮光部213a、213bを遮光中に上側からみると、図9(c)に示すように、第2の遮光部213bが展開している。また、第1遮光部チャージ機構236bによって第1遮光部213aをチャージすると、図8に示すように、互いに重なり合って、開口部213cが露呈する。
第2遮光部係止機構237aを解除して第2遮光部213bを水平方向に走行させると、図9(b)に示すように、各幕の一部が互いに重なりあうようにして展開し、開口部213cを覆う。また、第2遮光部チャージ機構237bによって第2遮光部213bをチャージすると、図8に示すように、互いに重なり合って、開口部213cが露呈する。
次に、図5ないし図7を用いて、撮像素子221と撮像素子駆動回路223の詳細について説明する。撮像素子221には、二次元的に配列された画素を構成するホトダイオードにリセット信号を印加し、光電流の積分を制御するための第1リセット信号発生回路451、第2リセット信号発生回路453が接続されている。すなわち、カメラ本体200の長手方向に沿ったホトダイオードにリセット信号Aを発生するための第1リセット信号発生回路451が長手方向と直交する方向に沿って配置されており、この回路内には、リセット端子A1〜Amが設けられている。また、カメラ本体200の長手方向と直交する方向に沿ったホトダイオードにリセット信号Bを発生するための第2リセット信号発生回路453が長手方向と直交する方向に沿って配置されており、この回路内には、リセット端子B1〜Bmが設けられている。
撮像素子221内には、図6に示すように、画素を構成するホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33(実際には、もっと多数のホトダイオードが設けられているが、例示的に9個のホトダイオードを示す)が配置されている。ホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33は、それぞれ電荷蓄積用のコンデンサが接続され、また、ベイヤ配列されたRGBのいずれかのフィルタの下に配置されている。また、ホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33の各リセット端子RESには、それぞれアンドゲートQ11〜Q13、Q21〜Q23、Q31〜Q33が接続されている。
これらのホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33は、リセット端子RESがLレベルになると、光電流の電荷蓄積を開始する。各アンドゲートの入力端子の一方は、第1リセット信号発生回路451のリセット信号端子A1〜Amに接続されており、各アンドゲートの入力端子の他方は、第2リセット信号発生回路453のリセット信号端子A1〜Amに接続されている。
次に、撮像素子221および撮像素子駆動回路223の電荷蓄積動作について、図7に示すタイミングチャートを用いて説明する。図7(a)は、水平方向に第2遮光部213bを走行させた場合において、ホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33に電荷蓄積を順次、行う場合を示し、図7(b)は、垂直方向に第1遮光部213aを走行させた場合において、ホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33に電荷蓄積を順次、行う場合を示す。
水平方向に第2遮光部213bを走行させる場合には、図7(a)に示すように、第1リセット信号発生回路451のリセット端子A1〜Amを順次、HレベルからLレベルに変化させる。一方、第2リセット信号発生回路453のリセット端子B1〜BmはHレベルのままで変化させない。このようなリセット信号を発生させると、図7(a)に示すように、アンドゲートQ11、Q12、Q13は同時にHレベルからLレベルに変化し、その後、アンドゲートQ21、Q22、Q23は同時にHレベルからLレベルに変化し、その後、アンドゲートQ31、Q32、Q33は同時にHレベルからLレベルに変化する。すなわち、水平方向に沿って、ホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33が順次、光電流の電荷蓄積を開始することになる。
垂直方向に第1遮光部213aを走行させる場合には、図7(b)に示すように、第2リセット信号発生回路453のリセット端子B1〜Bmを順次、HレベルからLレベルに変化させる。一方、第1リセット信号発生回路451のリセット端子A1〜AmはHレベルのままで変化させない。このようなリセット信号を発生させると、図7(b)に示すように、アンドゲートQ11、Q21、Q31は同時にHレベルからLレベルに変化し、アンドゲートQ12、Q22、Q32は同時にHレベルからLレベルに変化し、アンドゲートQ13、Q23、Q33は同時にHレベルからLレベルに変化する。すなわち、垂直方向に沿って、ホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33が順次、光電流の電荷蓄積を開始することになる。
次に、本実施形態における動作について、図10、図11、および図13に示すフローチャートおよび図12に示すタイミングチャートを用いて説明する。
図10は、カメラ本体200側のボディCPU251によるパワーオンリセットの動作である。カメラ本体200にバッテリ292が装填され、または外部電源293が接続されると、このフローがスタートする。まずカメラ本体200のパワースイッチ34がオンであるかを判定する(#1)。判定の結果、パワースイッチ34がオフの場合には、低消費電力の状態であるスリープ状態となる(#3)。
このスリープ状態ではパワースイッチ34がオンとなった場合のみに割り込み処理を行い、ステップ#5以下においてパワーオンのための処理を行う。パワースイッチ34がオンとなるまでは、パワースイッチ割り込み処理以外の動作を停止し、電源電池の消耗を防止する。
ステップ#1において、パワースイッチ34がオンであった場合、またはステップ#3におけるスリープ状態を脱した場合には、電源供給を開始する(#5)。次に、防塵フィルタ215における塵埃除去動作を行う(#7)。このステップでは、防塵フィルタ215に固着された圧電素子に防塵フィルタ駆動回路235から駆動電圧を印加し、超音波振動波によって塵埃等を除去する。
次に、前ダイアル22や後ダイアル23等によって設定された撮影モードや、ISO感度、マニュアル設定されたシャッタ速度や絞り値等の情報があればそれらの撮影モードや撮影条件の読み込みを行う(#9)。なお、このときに、併せて、レンズCPU111から通信回路273を介して交換レンズ100の開放絞り、焦点距離情報等のレンズ情報の読み込みも行う。
撮影モード等の読み込みを行うと、次に、ライブビューを行っているか否かの判定を行う(#11)。本実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラのライブビュー表示は、LV表示釦31が一度操作されると、ライブビュー表示モードに設定され、再度操作されると、ライブビュー表示モードが解除される。
ステップ#11における判定の結果、ライブビュー表示モードでなかった場合には、すなわち、光学ファインダ表示モードの場合には、ファインダ測光(F測光)および露出量演算を行う(#13)。ライブビュー表示モードでない場合には、可動ミラー201は下降状態にあり、撮影光学系101を通過した被写体光束をペンタプリズム207等のファインダ光学系に反射している。このため、測光素子211に被写体光束が入射し、測光を行うことができる。なお、ライブビュー表示モードから光学ファインダ表示モードに切り換わった際には、ステップ#13を実行する前に、第1および第2遮光部213a、213bを走行させ、開口部213cを第1または第2遮光部によって覆い、また可動ミラー201を下降させる。
ファインダ測光によって測光を行うと、このとき得た被写体輝度に基づいて適正露光を得るための絞り値やシャッタ速度等の露出量の演算を行う。なお、露出量の演算にあたっては、ステップ#9において設定されていた撮影モードや撮影条件に従って行う。
露出量の演算を行うと、次に、ファインダ表示を行う(#15)。ファインダ表示は、ファインダ内表示装置206によって行い、設定されている縦横とアスペクト比に応じた撮影範囲や、また演算または手動設定された絞り値やシャッタ速度等の撮影条件が表示される。また、演算された露出量に基づく絞り値やシャッタ速度値、またはこれらの手動設定値は、コントロールパネル40にも表示される。
続いて、ライブビュー表示の消灯を行う(#17)。ライブビュー表示モードから光学ファインダ表示モードに切り替わった際には、ここで、ライブビュー表示の消灯を行う。なお、ライブビュー表示モードが解除され光学ファインダ表示を繰り返し行っている場合には、ライブビュー表示は消灯されているので、このステップをスキップする。
ステップ11における判定の結果、ライブビュー表示モードに設定されている場合には(図12のタイミングt1)、可動ミラー201の退避を行い(#31)、シャッタ213の第1および第2遮光部213a、213bのチャージを行う(#33)。ライブビュー表示モードでは、撮像素子221からの画像データに基づいて、被写体像を背面LCD39に表示するので、撮像素子221上に被写体像が形成されるように、可動ミラー201を退避する。シャッタ213は所謂、シャッタ後幕に相当する第1および第2遮光部213a、213bしか有しておらず、通常状態では、開口部213cは露呈されていることから、可動ミラー201を退避することにより、撮像素子221上に被写体像が形成される。但し、露光動作時に第1または第2遮光部213a、213bを走行させるために、第1遮光部駆動機構236および第2遮光部駆動機構237によって、第1遮光部213aおよび第2遮光部213bのチャージを行う。なお、ライブビュー表示開始後は、このステップ#31、#33をスキップする。
続いて、イメージャー測光(I測光)および露出量の演算を行う(#35)。ライブビュー表示モードに入ると、可動ミラー201は撮影光学系101の光路から退避し、測光素子211には、被写体光束が入射しない。そこで、撮像素子221からの画像データに基づいて、AE回路255によって被写体輝度の測定を行う。
ここで測定された被写体輝度に基づいて、適正露光を得るための絞り値やシャッタ速度等の露出量の演算を行う。なお、露出量の演算にあたっては、ステップ#13と同様、ステップ#9において設定されていた撮影モードや撮影条件に従って行う。また、ここで演算された露出量に基づく絞り値やシャッタ速度値、またはこれらの手動設定値は、背面LCD39やコントロールパネル40に表示される。
続いて、ライブビュー表示を行う(#37、図12のタイミングt2)。ライブビュー表示は、撮像素子221からの画像データに基づき、前処理回路225や画像処理回路257によって、画素数を間引く等の画像処理を行い、被写体像を背面LCD39に動画表示する。撮像素子221から画像データの読み出しを行うたびに、被写体像の更新を行う。
ライブビュー表示を行うと、次に、ファインダ表示の消灯を行う(#39)。光学ファインダ表示モードからライブビュー表示モードに切り替わった際には、ここで、ファインダ表示の消灯を行う。なお、ライブビュー表示モードに切り替わり、ライブビュー表示を繰り返し行っている場合には、ファインダ表示は消灯されているので、このステップはスキップする。
ステップ#17におけるライブビュー表示を消灯すると、またはステップ#39におけるファインダ表示を消灯すると、操作部材による操作がなされたか否かの判定を行う(#19)。このステップでは、スイッチ検知回路268によって、1Rスイッチ、設定スイッチ(メニュースイッチ)、再生スイッチ、パワースイッチのいずれかのスイッチが操作されたか否かを判定する。
ステップ#19における判定の結果、操作がなかった場合には、ステップ#11に戻り、前述の動作を実行する。一方、判定の結果、操作がなされていた場合には、次に、レリーズ釦21が半押しされたか否か、すなわち1Rスイッチがオンか否かの判定を行う(#21)。
ステップ#21における判定の結果、1Rスイッチがオンであった場合には(図12のタイミングt3)、撮影準備と撮影を行う撮影動作のサブルーチンを実行する(#41)。このサブルーチンの詳細は図11を用いて後述する。
ステップ#21における判定の結果、1Rスイッチがオンでなかった場合、または、ステップ#41における撮影動作を実行した場合には、次に、設定スイッチがオンか否かの判定を行う。このステップでは、メニュー釦(設定釦)35等が操作され、メニューモード(設定モード)に設定されたか否かの判定を行う。
ステップ#23における判定の結果、メニューモード(設定モード)であった場合には、設定変更を行う(#43)。この設定変更のサブルーチンでは、アスペクト変更モード等の種々のモード等を設定でき、設定されたメニューに従って種々の処理を行う。このサブルーチンの詳細については、図13を用いて後述する。
ステップ#23における判定の結果、設定スイッチがオンでなかった場合、または、ステップ#43における設定変更のサブルーチンを実行すると、次に、再生スイッチがオンか否かの判定を行う(#25)。この判定の結果、再生スイッチがオンであった場合には、再生動作を実行する(#45)。再生動作では、記録媒体A285または記録媒体B287に記録されている画像データを読み出し、背面LCD39または外部表示装置330等に再生表示する。
ステップ#25における判定の結果、再生スイッチがオンでなかった場合、または、ステップ#45における再生動作のサブルーチンを実行すると、次に、パワースイッチ34がオンか否かの判定を行う(#27)。この判定の結果、パワースイッチ34がオンであった場合には、ステップ#11に戻り、前述の動作を実行する。
一方、ステップ#27における判定の結果、パワースイッチがオンではなかった場合には、電源供給を停止し(#29)、ステップ#3に戻り、前述のスリープ状態となる。
次に、ステップ#41における撮影動作のサブルーチンについて、図11に示すフローチャートおよび図12に示すタイミングチャートを用いて説明する。
撮影動作のサブルーチンに入ると、まず、ステップ#11と同様にライブビュー表示モードか否かの判定を行う(#51)。この判定の結果、ライブビュー表示モードでなかった場合には、位相差AFのサブルーチンを実行する(#53)。この位相差AFのサブルーチンでは、撮影光学系101の周辺を通過した2光束を用いて公知の位相差法に基づいて、撮影光学系101の焦点ズレ方向および焦点ズレ量を検出する。そして、この検出された焦点ズレ方向および焦点ズレ量を用いて、撮影光学系101を合焦位置に駆動する。
位相差AFが終わると、次に、ステップ#13と同様にファインダ測光および露出量演算を行う(#55)。ここで演算された露出量に基づく絞り値やシャッタ速度値、またはこれらの手動設定値は、ファインダ内表示装置206やコントロールパネル40に表示される。
ステップ#51における判定の結果、ライブビュー表示モードであった場合には、イメージャーAFのサブルーチンを実行する(#57、図12のタイミングt3参照)。ライブビュー表示モードでは、可動ミラー201が撮影光学系101の光路から退避位置にあり、位相差AFによる測距を行うことができない。そこで、撮像素子221からの画像データに基づいて、イメージャーAFを行う。このイメージャーAFのサブルーチンでは、コントラストAF回路253から出力される画像データの高周波成分がピーク値となるように、撮影光学系101の駆動制御を行う。
イメージャーAFを行うと、次に、ステップ#35と同様にイメージャー測光および露出量演算を行う(#59)。ここで演算された露出量に基づく絞り値やシャッタ速度値、またはこれらの手動設定値は、背面LCD39やコントロールパネル40に表示される。
ステップ#55におけるファインダ測光および露出量演算、またはステップ#59におけるイメージャー測光を行うと、次に、レリーズ釦21が全押しされたか否か、すなわち2Rスイッチがオンか否かを判定する(#61)。この判定の結果、2Rスイッチがオンでなかった場合には、1Rスイッチがオンか否かの判定を行う(#63)。
このステップ#63における判定の結果、1Rスイッチがオンでなければ、レリーズ釦21から撮影者の指が離れたことから、撮影動作のサブルーチンを終了し、元のフローに戻る。一方、ステップ#63における判定の結果、1Rスイッチがオンであった場合には、少なくとも撮影者の指がレリーズ釦21にかかっていることから、ステップ#61に戻り、このステップとステップ#63を交互に判定する待機状態となる。
ステップ#61における判定の結果、2Rスイッチがオンとなると、レリーズ釦21が全押しされ、露光動作に移る。まず、ステップ#11、#51と同様に、ライブビュー表示モードか否かの判定を行う(#65)。この判定の結果、ライブビュー表示モードでなかった場合には、可動ミラー201の退避を行う(#67)。ライブビュー表示モードでない場合、すなわち光学ファインダ表示モードの場合には、可動ミラー201が下降位置にあるので、撮像素子221に被写体光束に導くために、可動ミラー201を退避させる。
可動ミラーの退避を行うと、次に、絞り103の絞り込み動作を行う(#69)。このステップでは、露出量演算に基づいて求められた絞り値または手動設定された絞り値となるように、レンズCPU111に対して、絞り込み指示を行う。続いて、第1遮光部213aのシャッタチャージを行い(#71)、第2遮光部213bのシャッタチャージを行う(#72)。ここでは、第1遮光部チャージ機構236b、第2遮光部チャージ機構237bによって、シャッタ後幕に相当する第1遮光部213aおよび第2遮光部213bのチャージ動作を行う。
ステップ#65における判定の結果、ライブビュー表示モードであった場合には、ステップ#69と同様に絞り込みを行う(#91)。ライブビュー表示モードの場合には、可動ミラー201は退避位置にあり、シャッタ213は開放のままである。露光動作を実行するにあたって、シャッタ213の第1遮光部213a、第2遮光部213bをチャージする必要があるが、ステップ#33においてチャージ動作を行っていることから、ここでは、絞り込みのみを行う。
ステップ#72の第2遮光部のチャージ、またはステップ#91の絞り込みを行うと、次に、縦横位置のいずれに設定されているかを判定する(#73)。前述のステップ#73における設定変更のサブルーチンの中で、縦位置か横位置かの設定がなされていることから、ここでの設定に基づいて判定する。ステップ#73における縦横位置の判定が終わると、ステップ#74またはステップ#93以下において、露光動作を開始する。
ステップ#73における判定の結果、縦位置に設定されていた場合には、第1リセット信号発生回路451を駆動し、リセット信号Aを発生させる(#74)。これにより、リセット信号Aは撮像素子221のホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33に対して、図7(b)に示すように、垂直方向に沿って順次印加され、光電流の電荷蓄積を開始する。また、第1リセット信号発生回路の駆動を開始すると、露光時間の計時も開始する(#75)。本実施形態においては、撮像素子221の全ホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33において、光電流の電荷蓄積を行っているが、実際には、設定されたアスペクト比に応じた走行距離L1、L2、L3(図4参照)の範囲内の画像データが撮影画像となる。
リセット信号Aの印加と略同時に開始された露光時間が、ステップ#55またはステップ#59において演算された露出時間(シャッタ秒時)、または撮影者が手動設定した露出時間(シャッタ秒時)に達すると(図12のタイミングt5)、第1遮光部213aの走行を開始させる(#76)。このタイミングで第1遮光部213aを走行させることにより、シャッタ秒時Tとなる。このときの第1遮光部213aの走行方向と、第1リセット信号発生回路451から出力されるリセット信号Aの走査方向は同一の方向である。
なお、内蔵フラッシュ50または外部フラッシュ310によってフラッシュ撮影を行う場合には、シャッタ213が全開Tf期間内に発光する。全開期間Tfは、アスペクト比に応じた走行距離L1、L2、L3を考慮して行い、この期間Tf内でフラッシュ発光指示用のX信号をボディCPU251から内蔵フラッシュ50または外部フラッシュ310に送信する。また、第1遮光部213aの走行速度と、第1リセット信号発生回路451から出力されるリセット信号Aの走査速度は、略同一となるようにする。略同一でないと露光ムラとなるからである。
ステップ#73における判定の結果、横位置に設定されていた場合には、第2リセット信号発生回路453を駆動し、リセット信号Bを発生させる(#94)。これにより、リセット信号Bは撮像素子221のホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33に対して、図7(a)に示すように、水平方向に沿って順次印加され、光電流の電荷蓄積を開始する。また、第2リセット信号発生回路の駆動を開始すると、露光時間の計時も開始する(#94)。横位置の場合においても、撮像素子221の全ホトダイオードU11〜U13、U21〜U23、U31〜U33において、光電流の電荷蓄積を行っているが、実際には、設定されたアスペクト比に応じた走行距離の範囲内の画像データが撮影画像となる。
リセット信号Bの印加と略同時に開始された露光時間が、ステップ#55またはステップ#59において演算された露出時間(シャッタ秒時)、または撮影者が手動設定した露出時間(シャッタ秒時)に達すると(図12のタイミングt5)、第2遮光部213bの走行を開始させる(#95)。このタイミングで第2遮光部213aを走行させることにより、シャッタ秒時Tとなる。
横位置の場合においても、内蔵フラッシュ50または外部フラッシュ310によってフラッシュ撮影を行う場合には、シャッタ213が全開Tf期間内に発光する。全開期間Tfは、アスペクト比に応じた走行距離を考慮して行い、この期間Tf内でフラッシュ発光指示用のX信号を、ボディCPU251から内蔵フラッシュ50または外部フラッシュ310に送信する。また、第2遮光部213bの走行速度と、第2リセット信号発生回路453から出力されるリセット信号Bの走査速度は、略同一となるようにする。略同一でないと露光ムラとなるからである。
ステップ#76において第1遮光部213aを走行させ、またはステップ#95において第2遮光部213bを走行させて、露光動作を終了すると、次に、画像の読み出しを行う(#77)。このステップでは、撮像素子駆動回路223によって、撮像素子221から全画素について、画像信号の読み出しを行う。
続いて、画像処理を行う(#78)。すなわち、撮像素子221から読み出された画像信号を前処理回路225、画像処理回路257や圧縮伸張回路259等によって種々の画像処理を行う。なお、設定変更のサブルーチン(図13参照)によって、設定されたアスペクト比に基づく画像データ出力領域の画像データが、前処理回路225、画像処理回路257等によって選択され、画像処理される。
画像処理を行うと、次に、画像記録を行う(#79)。画像記録は、画像処理された画像データ出力領域の画像データを、記録媒体制御回路283によって、記録媒体A285または記録媒体B287に記録する。
画像記録が終わると、次に、ステップ#65と同様に、ライブビュー表示モードか否かの判定を行う(#80)。この判定の結果、ライブビュー表示モードでなかった場合、すなわち、光学ファインダ表示モードであった場合には、第1遮光部213aを走行させ(#81)、第2遮光部213bを走行させる(#82)。光学ファインダ表示モードでは、被写体像は、可動ミラー201によって反射された被写体光束によって形成される光学像を観察し、撮像素子221による被写体像を観察しないことから、シャッタ213の両遮光部213a、213bで開口部213cを閉じておく。なお、ステップ#76において第1遮光部213aを走行させた場合には、ステップ#81の第1遮光部走行をスキップし、ステップ#95において第2遮光部213bを走行させた場合には、ステップ#82の第2遮光部走行をスキップする。
ステップ#81、#82において第1および第2遮光部の走行を行うと、次に、可動ミラー201の復帰動作を行う(#83)。これによって、撮影光学系101を通過した被写体光束は可動ミラー201によってペンタプリズム207側に反射され、光学ファインダ表示が再開される。
ステップ#80における判定の結果、ライブビュー表示モードであった場合には、次に、ステップ#73と同様に、縦位置か横位置かの判定を行う(#96)。この判定の結果、横位置が設定されていた場合には、第1遮光部213aのチャージを行う(#97)。一方、ステップ#73における判定の結果、縦位置であった場合には、第2遮光部213bのチャージを行う(#95)。
ステップ#83における可動ミラー201の復帰動作を行うと、またはステップ#97における第1遮光部213aのチャージを行うと、またはステップ#98における第2遮光部213bのチャージを行うと、元のフローに戻る。なお、ステップ#76において第1遮光部213aの走行終了後に第2遮光部213bを走行させ、ステップ#95において第2遮光部213bの走行終了後に第1遮光部213aを走行させておき、ステップ#80における判定の結果、ライブビュー表示モードであった場合には、縦横位置を判定せずに、第1および第2遮光部213a、213bの両方をチャージするようにしても良い。
次に、ステップ#43における設定変更のサブルーチンについて、図13(a)に示すフローチャートを用いて説明する。メニューモードにおいて、種々の設定変更を行うことができるが、図13(a)に示すフローチャートは、その一部のみを示している。
すなわち、図13(a)に示すフローは、上位の設定変更のフローによって、十字釦32や縦横釦37等の操作部材の操作によってアスペクト比を変更するモードが選択された場合を示す。
図13(a)に示す設定変更のフローに入ると、まず、アスペクト変更操作がなされたか否かの判定を行う(#101)。このアスペクト変更操作は、背面LCD39のメニュー画面上において、十字釦32を操作することによりアスペクト変更を選択し、さらに、OK釦33によってこの選択したアスペクト比を決定することにより行う。
ステップ#101における判定の結果、アスペクト設定変更であった場合には、アスペクト設定変更が行われる(#103)。すなわち、十字釦32のうちの右側十字釦が操作されるたびに、図13(b)に示すように、アスペクト比が、4:3、3:2、16:9と順次、変更される。なお、左側十字釦が操作されると、これとは逆の順番で変更される。
ステップ#103におけるアスペクト設定変更が終了すると、またはステップ#101における判定の結果、アスペクト変更操作がなされていなかった場合には、次に、縦横位置変更操作がなされたか否かの判定を行う(#105)。このステップでは、縦横釦37が操作されたか否かを判定する。
ステップ#105における判定の結果、縦横位置変更操作がなされた場合には、縦横設定変更を行う(#107)。ここでは、図13(b)に示すように、4:3横長に設定されていた場合には、3:4縦長に設定変更を行う。また、3:2横長に設定されていた場合には、2:3縦長に、16:9横長に設定されていた場合には、9:16縦長に設定変更を行う。
ステップ#107における設定変更を行うと、またはステップ#105における判定の結果、縦横位置変更操作がなされていなかった場合には、元のフローに戻る。
このように、図13に示す設定変更のフローにおいては、アスペクト比や縦横位置を変更することができる。縦横位置やアスペクトを変更すると、この設定に応じて、前処理回路225や画像処理回路257は、撮像素子221から読み出された画像データの有効範囲を変更する。このため、再生装置の画面の縦横位置やアスペクト比に応じた画面で撮影することができる。また、被写体にあったフレームで撮影することが可能となる。
なお、本実施形態においては、アスペクト変更操作は設定画面(メニュー画面)で行い、また縦横位置の変更は縦横釦37の操作によって行っていた。しかし、これに限らず、両変更共、操作釦を設け、これによって行ってもよく、逆に、操作釦を設けずに両操作共、設定画面(メニュー画面)で設定するようにしても勿論かまわない。また、操作部材によってアスペクト比や縦横を変更する以外にも、例えば、傾きセンサ227の検知出力に基づき、カメラ本体200を振る動作に応じて、変更するようにしても良い。
以上説明したように、本実施形態においては、設定された縦位置または横位置に応じて、撮像部をリセットするリセット信号の走査方向を制御している。このため、縦位置であっても横位置であっても、シャッタ速度を高速化することが容易となる。なお、露光開始にあたっては、本実施形態においては、リセット信号を走査することによって行っていたが、これに限らず、シャッタ幕を走行させるようにしても勿論かまわない。
また、本実施形態においては、設定された縦位置または横位置に応じて撮像部を順次遮光する遮光部を走行させている。このため、縦位置であっても横位置であっても、シャッタ速度を高速化することが容易となる。なお、露光終了にあたっては、本実施形態においては、シャッタ幕としての機能を有する遮光部を走行させていたが、これに限らず、撮像部から画像データの読み出しを行うようにしても勿論かまわない。
さらに、本実施形態においては、リセット信号の走査方向や、遮光部の走行方向は、いずれも画像データ出力領域の短辺方向に沿って行っている。このため、シャッタ速度の高速化を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態においては、縦横位置またはアスペクト比に応じて、画像データ出力領域が全開となる範囲内において、フラッシュ装置における発光指示を行うようにしている。このため、フラッシュ発光における同調秒時を高速化することができる。
さらに、本実施形態においては、撮像部を順次リセットするリセット信号の走査方向と、遮光部の走行方向が同一である。このため、シャッタの高速化を容易に図ることができる。さらに、本実施形態においては、撮像部を順次リセットするのに要する時間と、撮像部を順次遮光するのに要する時間は略同一である。このため露光ムラを生ずることがない。さらに、撮像部のリセットを撮像開始直前に順次リセットし、撮像終了直前に順次遮光するようにしている。
なお、本実施形態においては、設定された縦横位置やアスペクト比に係わりなく、撮像素子221の画像データを読み出していたが、縦横位置やアスペクト比によって決まる画像データ出力領域に対応する画像データのみを読み出すようにしても勿論かまわない。
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)等に内蔵されるカメラでも構わない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
21・・・レリーズ釦、22・・・前ダイアル、23・・・後ダイアル、24・・・ボディマウント、31・・・LV表示釦、32・・・十字釦、33・・・OK釦、34・・・パワースイッチ、35・・・メニュー釦、36・・・再生釦、37・・・縦横釦、38・・・接眼部、39・・・背面LCD、40・・・コントロールパネル、50・・・内蔵フラッシュ、100・・・交換レンズ、101・・・撮影光学系、103・・・絞り、105・・・ピント位置検出機構、106・・・ズーム位置検出機構、107・・・光学系駆動機構、109・・・絞り駆動機構、111・・・レンズCPU、113・・・レンズROM、115・・・レンズRAM、120・・・イメージサークル、200・・・カメラ本体、201・・・可動ミラー、203・・・サブミラー、204・・・スクリーン、205・・・全面LCD、206・・・ファインダ内表示装置、206a・・・情報表示液晶、206b・・・情報表示液晶、207・・・ペンタプリズム、209・・・接眼レンズ、211・・・測光素子、212・・・測光処理回路、213・・・シャッタ、213a・・・第1遮光部、213b・・・第2遮光部、213c・・・開口部、215・・・防塵フィルタ、217・・・ローパスフィルタ、221・・・撮像素子、223・・・撮像素子駆動回路、225・・・前処理回路、227・・・傾きセンサ、228・・・傾き検知回路、229・・・手ブレセンサ、230・・・手ブレ補正回路、231・・・シフト機構駆動回路、233・・・シフト機構、235・・・防塵フィルタ駆動回路、236・・・第1遮光部駆動機構、236a・・・第1遮光部係止機構、236b・・・第1遮光部チャージ機構、237・・・第2遮光部駆動機構、237a・・・第2遮光部係止機構、237b・・・第2遮光部チャージ機構、239・・・ミラー駆動機構、241・・・位相差AFセンサ、243・・・位相差AF処理回路、244・・・光源センサ、245・・・光源処理回路、246・・・照度センサ、247・・・照度処理回路、248・・・リモコン受信センサ、249・・・リモコン受信処理回路、250・・・ASIC、251・・・ボディCPU、252・・・バス、253・・・コントラストAF回路、255・・・AE回路、257・・・画像処理回路、259・・・圧縮伸張回路、261・・・ビデオ信号出力回路、263・・・LCD駆動回路、265・・・LCD向き検知回路、268・・・スイッチ検知回路、269・・・各種スイッチ、271・・・入出力回路、273・・・通信回路、275・・・フラッシュメモリ制御回路、277・・・フラッシュメモリ、279・・・SDRAM制御回路、281・・・SDRAM、283・・・記録媒体制御回路、285・・・記録媒体A、287・・・記録媒体B、289・・・ダイアル検知回路、291・・・電源供給回路、292・・・バッテリ、293・・・外部電源、295・・・ファインダ内表示駆動回路、297・・・コントロールパネル駆動回路、301・・・充電回路、・接点、303・・・フラッシュ発光回路、305・・・発光管、310・・・外部フラッシュ、310a・・・接点、310b・・・接点、311・・・フラッシュCPU、313・・・充電回路、315・・・フラッシュ発光回路、317・・・発光管、318・・・反射笠、319・・・ズーム駆動回路、320・・・外部機器(PC)、320a・・・接点、321・・・機器CPU、330・・・外部表示装置(TV)、330a・・・接点、331・・・表示装置駆動回路、333・・・表示装置、341・・・通信接点、451・・・第1リセット信号発生回路、453・・・第2リセット信号発生回路
Claims (10)
- 被写体像を画像データとして出力する撮像部と、
上記撮像部の画像データ出力領域の縦横を制御する撮像領域制御部と、
上記画像データ出力領域の縦横に応じて、上記撮像部を縦方向または横方向に順次リセットする撮像部リセット部と、
上記画像データ出力領域の縦横に応じて、上記撮像部を縦方向または横方向に順次遮光する撮像遮光部と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 上記撮像部を順次リセットする方向と順次遮光する方向は同一であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記画像データ出力領域が長方形の場合、上記撮像部を順次リセットする方向と順次遮光する方向は、上記画像データ出力領域の短辺方向であることを特徴とする請求項1および請求項2に記載の撮像装置。
- 上記撮像部を順次リセットするのに要する時間と、上記撮像部を順次遮光するのに要する時間は、略同一であることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の撮像装置。
- 上記撮像リセット部は、撮像開始前に上記撮像部を順次リセットし、上記撮像遮光部は、撮像終了直前に上記撮像部を順次遮光することを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の撮像装置。
- 被写体像を画像データとして出力する撮像部と、
設定された縦横位置に応じて、上記撮像部の画像データ出力領域を制御する撮像領域制御部と、
上記撮像部に被写体光束の開閉を制御するために、第1の方向に走査または走行する第1シャッタ部と、第2の方向に走査または走行する第2シャッタ部を有するシャッタ部と、
上記設定された縦横位置に応じて、上記第1シャッタ部および上記第2シャッタ部のいずれかを制御するシャッタ選択部と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 上記シャッタ選択部は、上記設定された縦横位置に応じて、上記画像データ出力領域の短辺側に沿って走査または走行することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- さらに、上記設定された縦横位置に応じて、シャッタが全開となる範囲内において、フラッシュ発光信号を出力する発光信号生成部を有することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 撮像部によって被写体像を画像データとして出力し、
上記画像データ出力領域の縦横に応じて、上記撮像部を縦方向または横方向に順次リセットし、
上記画像データ出力領域の縦横に応じて、上記撮像部を縦方向または横方向に順次遮光する、
ことを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 撮像部によって被写体像を画像データとして出力し、
設定された縦横位置に応じて、画像データ出力領域を制御し、
上記設定された縦横位置に応じて、第1の方向に走査または走行する第1シャッタ部および第2の方向に走査または走行する上記第2シャッタ部のいずれかを選択して制御する、
ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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JP2009025637A JP2010183397A (ja) | 2009-02-06 | 2009-02-06 | 撮像装置および撮像装置の制御方法 |
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JP2012156807A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
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2009
- 2009-02-06 JP JP2009025637A patent/JP2010183397A/ja active Pending
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