JP2010182304A - 送受信データの優先レベルに従ってピア間のデータ送信を管理する方法及び関連する管理装置 - Google Patents

送受信データの優先レベルに従ってピア間のデータ送信を管理する方法及び関連する管理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】相互関係メカニズムの存在下でP2P環境内で優先レベルの有用性を保つ。
【解決手段】通信ネットワーク(R)へ接続可能なピア(P1〜P4)間におけるピア・ツー・ピアモードでのデータ送信の管理のための方法であって、夫々の送信が、選択された相互関係メカニズムに従って、ピア(P1)によって他のピア(P2)からの要求の受信後に行われる方法。この方法は、ピア(P2)が、少なくとも2つの異なる優先レベルの組から選択される第1の優先レベルXに従って、N個のデータブロックを他のピア(P1)から受信したい場合に、組から選択される第2の優先レベルXk’に従って、少なくとも1つの他のピア(P1)へ送信すべきデータブロックの数Mと等しい交換価値をピア(P2)へ割り当てるステップを有する。MはN×mkk’と等しく、mkk’は、選択された第1及び第2の優先レベルX及びXk’の所定の価値関数である。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも1つの通信ネットワークへ接続可能なピア(設備のアイテム)間におけるピア・ツー・ピア(Peer-to-Peer(P2P))でのデータ、場合によりコンテンツ(場合により、マルチメディア)、の送信に関する。
本発明は、有線又は無線に関わらず、ピアを構成するユーザ設備のアイテム間でデータ(コンテンツ(場合により、マルチメディア)であってよい。)を送信可能な全てのネットワーク(又はインフラストラクチャ)に関する。従って、これは、例えば、xDSL(x Digital Subscriber Line)タイプのライン若しくはケーブル、又は光ファイバ、又は有線イーサネット(登録商標)・ネットワークのような、中又は高ビットレートのデータ送信ラインを備えるグローバル・ネットワーク等の、有線ネットワーク、あるいは、例えば、モバイル(若しくはセルラー)タイプのグローバル無線ネットワーク、又はローカル(若しくはプロキシミティ)タイプの無線ネットワーク(WLAN(“Wireless Local Area Network”−IEEE802.11a、WiFi(802.11g)、ETSI HiperLAN/2)、WiMAX(IEEE802.16、ETSI HiperWAN)、及びブルートュース標準規格)であってよい。
更に、他のピア又はネットワーク設備のアイテムとP2Pモードでデータを交換可能なあらゆるタイプの設備は、それが、例えば、ビデオストリーム・ブロードキャスト・アプリケーション(例えば、ビデオ・オン・デマンド(VoD(Video on Demand))アプリケーション)等の、少なくとも1つの実行可能なP2Pタイプの通信アプリケーションを有する点で、ここでは、“ピア(設備のアイテム)”によって理解される。従って、これは、例えば、固定の又は持ち運び可能なコンピュータ、固定の又は移動可能な(若しくはセルラータイプの)電話、パーソナルデジタルアシスタント(すなわち、“ポケットPC”を含むPDA)、コンテンツ受信器(例えば、デコーダ、レジデンシャル・ゲートウェイ又はSTB(Set-Top Box))であってよい。
最後に、“コンテンツ(content)”は、ここでは、テレビジョン又は映像若しくは音声プログラム(ラジオ若しくはミュージカル)又はゲーム又はマルチメディア、あるいは電子ファイル(若しくはデータ)を定義するデータの組を意味とすると理解される。
当業者に知られているように、P2P環境では、幾つかのアプリケーションの正確な動作は、ピア間の協調に大いに依存する。これは、それらのピアが、データ、特に、コンテンツ、のブロードキャスティングに連帯して寄与するピアであるためである。これは、特に、例えば、ビデオ・オン・デマンド(すなわち、VoD)等の、幾つかのP2Pビデオストリーム放送アプリケーションに当てはまる。このようなアプリケーションで、まだ受信していないデータを回復したいピアは、要求を1又は複数の他のピアへ送信すべきであり、このような要求を受け取ったピアは、要求されているデータを持っているならば、そのデータを、それを要求したピアへ送信すべきである。
ある時点で、P2Pアプリケーションは、正しく動作し続けるために直ぐに必要である場合に、データを回復することを迫られることがある。ピアが、自身が直ぐにも必要とするデータを、より速やかに回復することを可能にするために、高い優先レベルが、ピアが送信する要求と関連付けられてよく、一方、後で使用されるデータに関する要求は、少なくとも1つのより低い優先レベルと関連付けられる。
可変な優先レベルの要求に基づく動作モードに伴う欠点は、一部のピアが、最も高い優先レベルと関連付けられている要求を乱用又は悪用する事実にある。これらのピアは、他のピアより前に意図的にサービスを提供されるようにネットワークリソースを独占し、従って、他のピアに損害を与えて、非常に有利なデータ取得状況の利益を享受する。
上記の悪用を回避するよう、例えば、“ティット・フォー・タット(tit-for-tat)”タイプのメカニズム(直接相互関係(direct reciprocity)として知られる相互関係(reciprocity))又はレピュテーション(reputation)タイプのメカニズム(間接相互関係(indirect reciprocity)として知られる相互関係)等の、相互誘因メカニズムを実施することが可能である。
ティット・フォー・タット・メカニズムは、第1のピアが、第2のピアが要求する場合に、所与の優先レベルに従ってN個のデータブロックを第2のピアへ送信する義務を負うことを条件に、第1のピアに、第2のピアから同じ所与の優先レベルに従ってN個のデータブロックを回復する権限を与えることにある。その後に第1のピアが第2のピアへ所与の優先レベルに従ってN個のデータブロックを送信することを拒む場合は、第2のピアは、第1のピアに協調の欠如を理由としてペナルティを科すように、第1のピアとの全ての協調を中止する。このメカニズムは、P2Pアプリケーション・ビットトレント(Bittorent)によって顕著に使用され、Brahm Cohen著、「Incentives build robustness in Bittorent」、P2P Econ 2003に記載されている。
このティット・フォー・タット・メカニズムの主な欠点は、最も高い優先レベルに従うデータの回復を乱用していないピアが、自身がペナルティを科されていることに気付き、従って、自身のデータをよりゆっくりと回復するという事実にある。その場合に、それらのピアは、ある意味では、最も高い優先レベルを乱用しているもののように振る舞うよう駆り立てられる。これにより、急速に、ほとんど全てのピアが最も高い優先レベルを使用している状況が成立する。これは、優先レベルによらずに機能しているのと同じである。
レピュテーション・メカニズムは、データ送信に関して自身の挙動に従って時間とともに変化する仮想形式の通貨又は信頼値を各ピアと関連付けることにある。ピアが高優先レベルと関連付けられる要求を使用すればするほど、ますますその仮想通貨又は信頼値は低下し、従って、高優先レベルと関連付けられる新しい要求をますます使用できなくなくなる。対照的に、ピアが高優先レベルと関連付けられるデータを他のピアへ送信すればするほど、ますますその仮想通貨又は信頼値は高まる。
このレピュテーション・メカニズムの主な欠点は、ピアは、それらが(優先レベルが何であろうと)有効にデータを交換するとP2P環境に見せかけることに同意することができ、このことは、ピアが自身の仮想通貨又は信頼値を不正に高めることを可能にするという事実にある。
Eger等、「Bandwidth trading in BitTorrent-like P2P networks for content distribution」、COMPUTER COMMUNICATIONS、ELSEVIER SCIENCE PUBLISHERS BV、アムステルダム、オランダ国、Vol.31、no.2、2008年1月18日、201〜211頁
従って、本発明は、状況を改善すること、より具体的に、相互関係メカニズムの存在下でP2P環境内で優先レベルの有用性を保つこと、を目的とする。
この目的のために、第1に、本発明は、少なくとも1つの通信ネットワークへ接続可能なピア間におけるピア・ツー・ピアモードでのデータ送信の管理のための方法であって、夫々の送信が、選択された相互関係メカニズムに従って、ピアによって他のピアからの要求の受信の後に実行される方法を提案する。
この方法は、ピアが、少なくとも2つの異なる優先レベルの組から選択される第1の優先レベルXに従って、N個のデータブロックを他のピアから受信したい場合に、前記組から選択される第2の優先レベルXk’に従って、少なくとも1つの他のピアへ送信すべきデータブロックの数Mと等しい交換価値を当該ピアへ割り当てるステップを有し、MはN×mkk’と等しく、mkk’は、選択された前記第1の優先レベルX及び前記第2の優先レベルXk’の所定の価値関数である、ことを特徴とする。
本発明に従う方法は、個々に又は組み合わせて採られうる他の特徴を有してよく、特に:
− ティット・フォー・タットタイプの相互関係メカニズムの存在下で、前記交換価値は、前記N個のデータブロックを受信したい前記ピア(すなわち、「アプリカント・ピア(applicant peer)」)が、選択された前記第1の優先レベルXに従う前記N個のデータブロックの受信と引き替えに、選択された前記第2の優先レベルXk’に従って少なくとも1つの他のピアへ送信すべきであるデータブロックの数Mと等しくてよい。
− 変形例として、夫々のピアが、データの送信に関して自身の挙動に従って時間とともに変化する仮想通貨又は信頼値と関連付けられるところのレピュテーションタイプの相互関係メカニズムの存在下で、前記交換価値は、選択された前記第1の優先レベルXに従う前記N個のデータブロックの受信と引き替えに、前記仮想通貨又は信頼値から減じられてよい。
− 前記組は、少なくとも、1つの高優先レベルX、1つの通常優先レベルX及び1つの低優先レベルXを有してよい。
> 前記組は、更に、データサーバによるデータブロックの送信と関連付けられる付加的な優先レベルXを有してよい。
● 前記付加的な優先レベルXに従ってN個のデータブロックを自身へ送信するよう前記データサーバに要求するピアの要求の場合に、前記データサーバは、前記N個のデータブロックの送信を要求する前記ピア(すなわち、「アプリカント・ピア」)が、前記通信ネットワークへ接続されている通信設備の所定のアイテム(例えば、他のピア、前記データサーバ又は専用のサーバ)へデータを予め送信している場合にのみ、前記N個のデータブロックの送信を進めてよい。
● 前記付加的な優先レベルXに従ってN個のデータブロックを自身へ送信するよう前記データサーバに要求するピアの要求の場合に、前記データサーバは、このアプリカント・ピアが、選択される閾値より小さい頻度に従ってこの送信タイプを要求する場合にのみ、この送信を進めてよい。
● 第1の変形例で、前記付加的な優先レベルXに従ってN個のデータブロックを自身へ送信するよう前記データサーバに要求するピアの要求の場合に、前記データサーバは、このアプリカント・ピアがこの送信タイプを要求する頻度を決定してよく、その決定された頻度が選択される閾値より大きい場合は、前記データサーバは、ピア・ツー・ピア環境からのこのアプリカント・ピアの追放を要求してよい。
● 第2の変形例で、前記付加的な優先レベルXに従ってN個のデータブロックを自身へ送信するよう前記データサーバに要求するピアの要求の場合に、前記データサーバは、このアプリカント・ピアがこの送信タイプを要求する頻度を決定してよく、その決定された頻度が選択される閾値より大きい場合は、前記データサーバは、このアプリカント・ピアの挙動を他のピアに警告してよく、これにより、他のピアは、アプリカント・ピアに対する自身の挙動を変更する。
○前記データサーバは、例えば、前記決定された頻度が何であろうと、要求される送信を進めてよく、あるいは、前記データサーバは、前記決定された頻度が前記選択される閾値より小さい場合にのみ、要求される送信を進めてよい。
本発明は、また、(少なくとも1つのピア・ツー・ピアタイプの通信アプリケーションで実行され且つ少なくとも1つの通信ネットワークへ接続されている)ピアによるピア・ツー・ピアモードでのデータ送信の管理のための装置であって、夫々の送信が、選択された相互関係メカニズムに従って、このピアによって他のピアからの要求の受信の後に行われる装置を提案する。
この装置は、前記ピアが、少なくとも2つの異なる優先レベルの組から選択される第1の優先レベルXに従って、N個のデータブロックを他のピアから受信したい場合に、前記組から選択される第2の優先レベルXk’に従って、少なくとも1つの他のピアへ送信すべきデータブロックの数Mと等しい交換価値を当該ピアへ割り当てるよう配置され、MはN×mkk’と等しく、mkk’は、選択された前記第1の優先レベルX及び前記第2の優先レベルXk’の所定の価値関数である、ことを特徴とする。
本発明に従う装置は、別々に又は組み合わせて採られうる他の特徴を有してよく、特に:
− 装置は、ティット・フォー・タットタイプの相互関係メカニズムの存在下で、前記N個のデータブロックを受信したい前記ピア(すなわち、「アプリカント・ピア」)が、選択された前記第1の優先レベルXに従う前記N個のデータブロックの受信と引き替えに、選択された前記第2の優先レベルXk’に従って少なくとも1つの他のピアへ送信すべきであるデータブロックの数Mと等しい交換価値を当該ピアへ割り当てるよう配置されてよい。
− 変形例として、装置は、夫々のピアが、データの送信に関して自身の挙動に従って時間とともに変化する仮想通貨又は信頼値と関連付けられるところのレピュテーションタイプの相互関係メカニズムの存在下で、選択された前記第1の優先レベルXに従う前記N個のデータブロックの受信と引き替えに、前記仮想通貨又は信頼値から前記交換価値を減じるよう配置されてよい。
− 装置は、少なくとも、1つの高優先レベルX、1つの通常優先レベルX及び1つの低優先レベルX、更に、データサーバによるデータブロックの送信と関連付けられる付加的な優先レベルXを有する優先レベルの組を管理するよう配置されてよい。
> 装置は、前記ピアが、前記データサーバに、前記付加的な優先レベルXに従ってN個のデータブロックを自身へ送信するよう要求する場合に、前記ピアに、その送信要求の前に前記通信ネットワークへ接続されている通信設備の所定のアイテムへデータを送信するよう命令するよう配置されてよい。
本発明は、また、少なくとも1つのピア・ツー・ピアタイプの通信アプリケーションと、上記のような、ピア・ツー・ピアモードでのデータ送信の管理のための装置とを有するピアを提案する。
本発明の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面の例示に際して現れる。
本発明の実施形態によれば、状況を改善すること、より具体的に、相互関係メカニズムの存在下でP2P環境内で優先レベルの有用性を保つことが可能となる。
本発明に従う管理装置を備え且つ有線ネットワークを介してお互いに接続されているピアによって構成されるP2Pネットワークを図式的且つ機能的に示す。 本発明に従って適合されるティット・フォー・タットタイプの相互関係メカニズムの存在下における本発明に従う2つのピア間のデータ交換を概略的に示す。 本発明に従って適合されるティット・フォー・タットタイプの相互関係メカニズムの存在下における本発明に従う3つのピア間のデータ交換を概略的に示す。 本発明に従って適合されるティット・フォー・タットタイプの相互関係メカニズムの存在下における本発明に従う2つのピアとデータサーバとの間のデータ交換を概略的に示す。
添付の図面は、本発明を完成するためのみならず、必要に応じて、その定義付けに寄与するためにも使用され得る。
本発明の目的は、少なくとも1つの通信ネットワークを介する、構成されるP2Pネットワークのピア間におけるピア・ツー・ピア(すなわち、P2P)モードでのデータの送信を可能にすることである。
以下、非制限的に、ネットワークは、例えば、インターネットへのアクセス(IP(Internet Protocol))を提供し且つP2Pネットワークの全てのピア(設備)の間の接続性を確かにするグローバル有線ネットワーク(例えば、ADSLタイプ)であると考えられる。しかし、本発明は、このような通信ネットワークに限定されない。それは、実際には、少なくとも有線及び/又は無線のアクセスネットワークを有し、ピア(設備)間のコンテンツデータ(場合により、マルチメディア)を送信可能なあらゆるタイプの通信ネットワーク(又はインフラストラクチャ)に関する。従って、アクセスネットワークは、例えば、ケーブル若しくは光ファイバ又はイーサネット(登録商標)ネットワーク等の、有線ネットワーク、あるいは、例えば、モバイル(若しくはセルラー)ネットワーク又はローカルエリアネットワーク(WLAN、WiMAX及びブルートュース標準規格)等の、無線ネットワークであってよい。
更に、以下、非制限的な例として、ピア(設備)(Pj)は固定の又は持ち運び可能なコンピュータであって、少なくとも1つの実行可能なP2Pタイプの通信アプリケーション(A)に適合すると考えられる。しかし、本発明は、このようなピア設備に限定されない。それは、実際には、少なくとも1つの通信ネットワーク(又はインフラストラクチャ)を介して他のピア又はネットワーク設備のアイテムとデータを交換可能なあらゆるタイプの設備に関する。従って、それは、また、例えば、固定の又は移動可能な(若しくはセルラータイプの)電話、パーソナルデジタルアシスタント(すなわち、“ポケットPC”を含むPDA)、コンテンツ受信器(例えば、デコーダ、レジデンシャル・ゲートウェイ又はSTB(Set-Top Box))に関する。
更に、以下、非制限的な例として、ピア間で送信されるデータはビデオタイプのコンテンツであり、この送信はビデオ・オン・デマンド(すなわち、VoD)サービスとの関連で行われると考えられる。しかし、本発明は、このデータタイプに限定されず、また、このサーバイス(又はアプリケーション)タイプにも限定されない。それは、実際には、あらゆるデータタイプ、特に、コンテンツデータ(テレビ番組又は映像若しくは音声(ラジオ若しくはミュージカル)又はゲーム又はマルチメディア、あるいはコンピュータ(又は“データ”)ファイル)に関し、更に、(少なくとも2つの)データ送信優先レベルを必要とする少なくとも1つのP2P通信アプリケーションへのデータの提供を可能にするあらゆるサービスに関する。
ピア・ツー・ピア(すなわち、P2P)ネットワークは、図1に概略的に表されており、自身の通信手段(例えば、モデム)を介して且つ少なくとも第1の通信ネットワークRを介してコンテンツデータをお互いの間で交換可能なピアPj(ここでは、それらはコンピュータである。)から成る。ここで、インデックスjは、1から4の間に含まれる値をとるが、それは、1からP(Pは2より大きいか、又は2に等しい。)の間に含まれるあらゆる値をとってよい。
P2Pネットワーク内においてピアPj間で交換されるデータ(ここでは、コンテンツ)は、例えば、(ここでは、ビデオ・オン・デマンド放送サービスとの関連で)少なくとも1つのデータサーバSCから発せられる。このサービスは、例えば、(通信)ネットワークRへ接続されるデータサーバSCによって制御され得る。しかし、それは、データサーバSCへ結合され且つ(通信)ネットワークRへ接続されている他のサーバ(例えば、サービスサーバ)によって、又はピアPjの組にわたって分布するシステムによって制御され得る(このようにして、夫々のピアPjは、サービスに関する情報の部分を生成するべきである。)。
本発明は、特に、優先レベル及び相互関係メカニズムの存在下で、データ(ここでは、コンテンツ)がピアPj間においてピア・ツー・ピアモードで送信されることを可能にする管理方法を提案する。
ピアPjによって実行される夫々の送信は、他のピアPj’(j’≠j)から発せられる要求の受信の後に、例えば、ティット・フォー・タット(直接相互関係)タイプのメカニズム又はレピュテーション(間接相互関係)タイプのメカニズム等の、選択された相互関係メカニズムに従って、行われる。
本発明に従う方法は、第1のピアPjが、少なくとも2つの異なる優先レベルの組から選択される第1の優先レベルXに従ってN個のデータブロックを第2のピアPj’から受信することを望むたびに実施される。
我々は、第1のピアPjが第2のピアPj’を対象としたデータ回復要求を生成する場合に、第1のピアPjが第2のピアPj’からのデータを回復したい、と知らされる。
以下、非制限的な例として、優先レベルの組は4つ(k=1〜4)の優先レベル、すなわち、高優先レベルX(k=1)、通常優先レベルX(k=2)、低優先レベルX(k=3)、及び付加的な優先レベルX(k=4)を有すると考えられる。付加的な優先レベルXは、具体的に、ピアPjの明示的な要求の際の(1つの)データサーバSCによるデータブロックの送信と関連付けられ(この場合に、データサーバSCは、特に、それが全てのコンテンツを有し、従って、専ら他のピアにサービスを提供するピア(いわゆる“シーダー(seeder)”)に関する場合は、ピアとしてもみなされ得る。)、望ましくは、最も高い優先レベルである。しかし、本発明は、このような数(4つ)の優先レベルに限定されない。それは、実際には、少なくとも2つの優先レベルが利用されるときはいつでも現れる。
上記の状況(データ回復要求の発生)が起こるたびに、優先レベルの組から選択される第2の優先レベルXk’に従って少なくとも1つの他のピアPj’又はPj”(j’≠j”≠j)へ送信されるべきデータブロックの数Mと等しい交換価値が、第1のアプリカント・ピアPjへ割り当てられる。選択された第1及び第2の優先レベルX及びXk’は同一であっても又は異なってもよいことが知られる。数MはN×mkk’と等しく、mkk’は、選択された第1及び第2の優先レベルX及びXk’の関数である所定の値である。
引き替えにピアのレピュテーションが不変な(一定の)ままであるように、Mは送信されるべきブロックの数であることに留意することが重要である。実際には、それが考えられる時点で別なふうに行われ得ない場合は、M個のブロックの一部を即座に送信することしか可能でない。これは、レピュテーションの瞬間的な低下を引き起こす。
交換価値のこのような割当ては、例えば、(非制限的に表されるように)アプリカント・ピアPjの部分であるか、又はアプリカント・ピアPjへ結合される、本発明に従うデータ送信管理装置Dによって実行され得る。
本発明に従う夫々の管理装置Dはソフトウェアモジュールの形で実施され得ることが知られる。しかし、それは、また、部分的に又は全体的に、電子回路(ハードウェア)の形で、又はソフトウェアモジュール及び電子回路の組合せで、実施されてもよい。
この(管理)装置Dは、装置Dが、ピアPjが少なくとも1つの他のピアPj’からデータを回復することを望んでいること、又はピアPjが他のピアPj’へデータを送信したことを検出する場合に、交換価値の割当てを進めるために、例えば、自身に関連するピアPjによって生成及び受信をされ、局所的に関係するP2PアプリケーションAに関連するメッセージ(特に、要求)を解析することができる。それは、また、望ましくは、他のピアPj’が正常に動作していることを確かにするとともに、これらの動作に従ってその計算を行うために、他のピアPj’の動作をモニタする。
アプリカント・ピアPjに割り当てられる交換価値タイプは、P2Pネットワーク内で実施される相互関係メカニズムタイプに依存する。
例えば、ティット・フォー・タットタイプの相互関係メカニズムの存在下で、交換価値は、アプリカント・ピアPjが、選択された第1の優先レベルXに従うN個のデータブロックの受信と引き替えに、選択された第2の優先レベルXk’に従って少なくとも1つの他のピアPj’へ送信すべきであるデータブロックの数Mと等しくてよい。
例えば、様々な交換価値mkk’が、装置Dによって、表され得る対応表の形で、一例として、下記の表の形で、記憶されてよい(下記の表は、単一(N=1)のデータブロックの回復のための要求に対応する。N個のブロックについて交換価値を知るには、mkk’にNを乗じれば十分である。)。
Figure 2010182304
変数a、b及びcは、厳密に1より大きい数である。これらの変数a、b及びcは、考えられるP2Pネットワークの要件に従って、同一であっても又は異なってもよいことが知られる。
上記の対応表から、下記の点が明らかである:
− ピアPjが優先レベルXに従って1個のデータブロックを他のピアPj’から受信したい場合は、ピアPjは、優先レベルXに従って1個のデータブロックを、あるいは、優先レベルXに従ってb個のデータブロックを、あるいはまた、優先レベルXに従って(b×a)個のデータブロックを、少なくとも1つの他のピアPj’へ送信する義務を負わなければならない。
− ピアPjが優先レベルXに従って1個のデータブロックを他のピアPj’から受信したい場合は、ピアPjは、優先レベルXに従って1/b個のデータブロックを、あるいは、優先レベルXに従って1個のデータブロックを、あるいはまた、優先レベルXに従ってa個のデータブロックを、少なくとも1つの他のピアPj’へ送信する義務を負わなければならない。
− ピアPjが優先レベルXに従って1個のデータブロックを他のピアPj’から受信したい場合は、ピアPjは、優先レベルXに従って1/(b×a)個のデータブロック、あるいは、優先レベルXに従って1/a個のデータブロックを、あるいはまた、優先レベルXに従って1個のデータブロックを、少なくとも1つの他のピアPj’へ送信する義務を負わなければならない。
− ピアPjが優先レベルXに従って1個のデータブロックをデータサーバSCから受信したい場合は、ピアPjは、優先レベルXに従って(c×b×a)個のデータブロックを少なくとも1つの他のピアPj’へ送信する義務を負わなければならない。
この対応表の例では、結果として、ピアPjは、それらがデータを回復するために高優先レベル(例えば、X及びX)を使用する場合にいっそう、ペナルティを科される。ペナルティのレベルは、a、b及びcに割り当てられる値に直接的に依存するので、好みに応じた高さであってよい。
図2乃至4には、本発明に従って適応されているティット・フォー・タットタイプのメカニズムの存在下でのデータ回復の3通りの異なる例が、概略的に表されている。
図2に示される第1の例では、ピアP2は、優先レベルXに従う5個(N=5)のデータブロックの送信をピアP4に要求していると考えられる。ピアP2の装置Dは、上記の対応表からの情報を使用して、例えば、ピアP2が、引き替えに、優先レベルXに従って5×b個のブロックをピアP4へ送信する義務を負うように、5×b個のブロックと等しい交換価値MをピアP2に割り当てることに決める。その決定は、ピアP4から受信されて、優先レベルXに従ってデータを要求する要求によって、強いられ得ることが知られる。ピアP2からの要求を受信すると、ピアP4は、優先レベルXに従ってピアP2へ5個の要求されたブロックを送信する(図2中、矢印F1)。そして、少し後で、又は全く同時に、ピアP4の要求に対して、ピアP2は、優先レベルXに従って5×b個のブロックをピアP4へ送信する(図2中、矢印F2)。
他のピアが乱用しないことを確かにするために、例えば、第1のブロックを他のピアへ送信し、次いでb個のブロックの受信を待ち、次いで第2のブロックを他のピアへ送信し、次いで再びb個のブロックの受信を待つことが可能であることが知られる。これにより、関連するピア間の送信は、可能な限り同時である(更に、乱用するピアは、可能な限り速やかに制裁される。)。
図3に示される第2の例では、ピアP2は、優先レベルXに従って10個(N=10)のデータブロックの送信をピアP4に要求しているが、ピアP2は、ピアP4ではなくP1にとってのみ興味あるデータを持つと考えられる。ピアP2の装置Dは、上記の対応表からの情報を使用して、例えば、ピアP2が、引き替えに、優先レベルXに従って10/b個のブロックをピアP1へ送信する義務を負うように、10/b個のブロックと等しい交換価値MをピアP2に割り当てることに決める。その決定は、ピアP1から受信されて、優先レベルXに従ってデータを要求する要求によって、強いられ得ることが知られる。ピアP2からの要求を受信すると、ピアP4は、優先レベルXに従ってピアP2へ10個の要求されたブロックを送信する(図3中、矢印F1)。少し後で、又は全く同時に、ピアP1の要求に対して、ピアP2は、ピアP2がピアP4から受信したものと引き替えに、優先レベルXに従って10/b個のブロックをピアP1へ送信する(図3中、矢印F2)。次いで、ピアP1は、自身の番になって、優先レベルXに従って、自身がピアP2から受信したものと引き替えに、ピアP4へブロックを送信すべきである。例えば、ピアP1の装置Dは、上記の対応表からの情報を使用して、ピアP1が、引き替えに、優先レベルXに従って((10/b)×b)個のブロックをピアP4へ送信する義務を負うように、10(10b/b=10)個のブロックと等しい交換値MをピアP1に割り当てることを決定する。その決定は、ピアP4から受信されて、優先レベルXに従ってデータを要求する要求によって、強いられ得ることが知られる。そして、少し後で、又は全く同時に、ピアP4の要求に対して、ピアP1は、優先レベルXに従って10個のブロックをピアP4へ送信する(図3中、矢印F3)。
図4に表される第3の例では、ピアP4は、データサーバSCに、優先レベルXに従って20個(N=20)のデータブロックを要求していると考えられる。この場合に、P2Pネットワークの他のピアは、それらのデータブロックを有さず、データサーバSCではなくピアP1にとってのみ興味あるデータを持っている。ピアP4の装置Dは、上記の対応表からの情報を使用して、例えば、ピアP4が、引き替えに、優先レベルXに従って20×(c×b×a)個のブロックをピアP1へ送信する義務を負うように、20×(c×b×a)個のブロックと等しい交換価値MをピアP4へ割り当てることを決定する。ピアP4からの要求を受信すると、データサーバSCは、優先レベルXに従ってピアP4へ20個の要求されたブロックを送信する(図4中、矢印F1)。少し後で、又は全く同時に、ピアP1の要求に対して、ピアP4は、自身がデータサーバSCから受信したものの引き替えとして、優先レベルXに従って20×(c×b×a)個のブロックをピアP1へ送信する(図4中、矢印F2)。次いで、ピアP1は、自分の番になって、優先レベルXに従って、自身がピアP4から受信したものの引き替えとして、データサーバSCへブロックを送信すべきである。例えば、ピアP1の装置Dは、上記の対応表からの情報を使用して、ピアP1が、引き替えに、優先レベルXに従って20×(c×b×a)個のブロックをピアP4へ送信する義務を負うように、20×(c×b×a)個のブロックと等しい交換価値をピアP1へ割り当てることを決定する。その決定は、ピアP4から受信され、優先レベルXに従ってデータを要求する要求によって、強いられ得ることが知られる。そして、少し後で、又は全く同時に、ピアP1は、優先レベルXに従って20×(c×b×a)個のブロックをデータサーバSCへ送信する(図4中、矢印F3)。データサーバSCへ送信されるブロックは無償であってよいことが知られる(それらは、実際には、本質的に、ピアP1が自身に提供されたサービスと引き替えに動作することを証明することを目的としている。)。
ピアPjがP2Pネットワークの他のピアPj’の夫々に対して有する累積した交換価値(従って、現在(又は更新された)交換価値)を例えばメモリに保持することができるのは、ピアPjの装置Dであることが知られる。
この場合に、夫々のピアPjが、データの送信に関して自身の挙動に従って時間とともに変化する仮想通貨又は信頼値と関連付けられるところのレピュテーションタイプの相互関係メカニズムが使用されるならば、交換価値は、例えば、選択された第1の優先レベルXに従ってN個のデータブロックの受信と引き替えにアプリカント・ピアPjの現在の仮想通貨又は信頼値から減じられてよい。
当然のことながら、この場合に、ピアPjは、(データを要求した)1又は複数の他の特定のピアPj’とはないが、P2Pネットワーク・ピアの組との交換義務がある。結果として、ピアPjの現在の仮想通貨又は信頼値は、その要求があったときに他のピアPj’によってピアPjへ送信された全てのデータと引き替えに、また、他のピアPj’の要求があったときに他のピアPj’へ送信された全てのデータと引き替えにピアPjへ引き続いて割り当てられた交換価値の累積に対応する。
望ましくは、ピアPjがその要求があっときに他のピアPj’へデータを送信するたびに、ピアPjへ交換価値を割り当てるのは、ピアPjの装置Dである。結果として、ピアPjが要求された優先レベルXに従って他のピアPj’へデータを送信する場合に、このピアPjの装置Dは、ピアPjがこの要求された優先レベルXに従って送信したデータブロックの数の関数である交換価値をピアPjの現在の仮想通貨又は信頼値へ加える。交換価値のこのような加算は補償の一種である。
また、ピアPjの装置Dは、ピアPjがデータブロックを交換する(又はそのP2Pネットワークの)ピアPj’の夫々の現在の仮想通貨又は信頼値も保持することができることが知られる。この場合に、その要求があったときに他のピアPj’へデータを送信するピアPjの装置Dは、ピアPjが他のピアPj’へデータを送信する場合に他のピアPj’へ交換価値を割り当てることができる。より具体的に、それは、(自身が保持する)このピアPj’の仮想通貨又は信頼値から、この仮想値を更新するために、要求された優先レベルXに従ってピアPjがピアPj’へ送信したデータブロックの数の関数である交換価値を除く。次いで、それは、自身が更新した仮想値をP2Pネットワークのその他のピアへ送信することができる。これは、より具体的に、レピュテーション・メカニズムが使用されている場合に興味がある。
データサーバSCからのデータの回復のための特定の優先レベルXの存在下で、ピアPjがデータサーバSCに、データサーバSCが優先レベルXに従ってN個のデータブロックをピアPjへ送信することを要求する場合に、データサーバSCは、アプリカント・ピアPjが、通信ネットワークRへ接続されている通信設備の所定のアイテムへデータを予め送信していた場合を除いて、ピアPjへの送信を進めない。この細かな区別立ては、過度に頻繁にデータサーバSCからデータを回復したいと望むピアにペナルティを科すことを目的としている。ペナルティは、ここでは、ピアに、例えば、関心のないデータ等、あらゆるタイプのデータを送信する際に(貴重な)バンド幅を消費させることから成る。これにより、その場合に、ピアは、データサーバSCからデータを回復する権利を有することができる。
ピアPjがデータを送信すべき所定の通信設備はデータサーバSCであってよい。これは、これが、データサーバSCのデータを送信するための承認又は拒否に関する決定を行うために必要な時間が削減されることを可能にするので、実際的である。しかし、この所定の通信設備は、また、通信ネットワークRへ接続されている他のピアPj’又は専用のサーバであってもよい。
少なくとも5つの変形例が、ピアが権限を与えられるかどうかを決定するよう、又はデータサーバSCからデータを回復しないよう、想定され得る。これらの5つの変形例は、共通する最初の第1ステップと、異なる最後の第2ステップとを有する。
第1ステップは、データサーバSCがピアPjから、データサーバSCに優先レベルXに従ってN個のデータブロックを送信するよう頼む要求を受け取る場合に起こる。この場合に、データサーバSCは、アプリカント・ピアPjが過度に頻繁にこのような送信を要求しないことを条件としてこの送信を進めることができる。例えば、データサーバSCは、このピアPjがデータサーバSCへのデータ回復要求をアドレスする頻度を各ピアPjに対して更新し続けることができる。この場合に、データサーバSCがピアPjから要求を受け取る場合は、データサーバSCは、このピアPjの現在の頻度を、選択された(頻度)閾値と比較する。
第2ステップは、第1ステップの間に行われた比較の結果を用いる。
第1の変形例で、データサーバSCは、ピアPjの現在の頻度が選択される閾値より小さい場合にのみ、ピアPjの要求を満たす。アプリカント・ピアPjの現在の頻度が選択される閾値より大きい場合は、データサーバSCはピアPjの要求を満たさない。
第2の変形例で、データサーバSCは、ピアPjの現在の頻度が選択される閾値より小さい場合にのみ、ピアPjの要求を満たす。しかし、アプリカント・ピアPjの現在の頻度が選択される閾値より大きい場合は、データサーバSCはピアPjの要求を満たさないのみならず、更に、P2P環境からのアプリカント・ピアの追放を要求する。
第3の変形例で、データサーバSCは、ピアPjの現在の頻度が何であろうとピアPjの要求を満たし、この現在の頻度が選択される閾値より大きい場合は、データサーバSCは、P2P環境からのアプリカント・ピアPjの追放を要求する。
第4の変形例で、データサーバSCは、ピアPjの現在の頻度が選択される閾値より小さい場合にのみ、ピアPjの要求を満たす。しかし、アプリカント・ピアPjの現在の頻度が選択される閾値より大きい場合は、データサーバSCはピアPjの要求を満たさないのみならず、更に、アプリカント・ピアPjの挙動を他のピアPj’に知らせる。これにより、他のピアPj’はその通知に対して自身の挙動を変更する。
第5の変形例で、データサーバSCは、ピアPjの現在の頻度が何であろうとピアPjの要求を満たし、この現在の頻度が選択される閾値より大きい場合は、データサーバSCは、このアプリカント・ピアPjの挙動を他のピアPj’に知らせる。これにより、他のピアPj’はその通知に対して自身の挙動を変更する。
本発明に従って適合される相互関係メカニズムを定義するルールは、この相互関係メカニズムを実施するために用いられる通信プロトコルのなくてはならない部分であることに留意することが重要である。結果として、この相互関係メカニズムは、悪意ある者によってやっとの思いでしか攻撃され得ない。
本発明は、非制限的な例としてのみ与えられる上記の管理装置、ピア設備及び管理方法の実施形態に限定されないが、添付の特許請求の範囲の枠組みにおいて当業者によって想定され得る全ての変形例を含む。
A 通信アプリケーション
D データ送信管理装置
Pj,Pj’,Pj”,P1〜4 ピア
R 通信ネットワーク
SC データサーバSC

Claims (14)

  1. 少なくとも1つの通信ネットワークへ接続されているピア間におけるピア・ツー・ピアモードでのデータの送信を管理する方法であって、夫々の送信が、選択された相互関係メカニズムに従って、ピアによって他のピアからの要求の受信の後に行われる方法において、
    ピアが、少なくとも2つの異なる優先レベルの組から選択される第1の優先レベルXに従って、N個のデータブロックを他のピアから受信したい場合に、前記組から選択される第2の優先レベルXk’に従って、少なくとも1つの他のピアへ送信すべきデータブロックの数Mと等しい交換価値を当該ピアへ割り当てるステップを有し、
    MはN×mkk’と等しく、mkk’は、選択された前記第1の優先レベルX及び前記第2の優先レベルXk’の所定の価値関数である、ことを特徴とする方法。
  2. ティット・フォー・タットタイプの相互関係メカニズムの存在下で、前記交換価値は、前記N個のデータブロックを受信したい前記ピアが、選択された前記第1の優先レベルXに従う前記N個のデータブロックの受信と引き替えに、選択された前記第2の優先レベルXk’に従って少なくとも1つの他のピアへ送信すべきであるデータブロックの数Mと等しい、ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 夫々のピアが、データの送信に関して自身の挙動に従って時間とともに変化する仮想通貨又は信頼値と関連付けられるところのレピュテーションタイプの相互関係メカニズムの存在下で、前記交換価値は、選択された前記第1の優先レベルXに従う前記N個のデータブロックの受信と引き替えに、前記仮想通貨又は信頼値から減じられる、ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 前記組は、少なくとも、1つの高優先レベルX、1つの通常優先レベルX及び1つの低優先レベルXを有する、ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の方法。
  5. 前記組は、更に、データサーバによるデータブロックの送信と関連付けられる付加的な優先レベルXを有する、ことを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 前記付加的な優先レベルXに従ってN個のデータブロックを自身へ送信するよう前記データサーバに要求するピアの要求の場合に、前記データサーバは、前記N個のデータブロックの送信を要求する前記ピアが、前記通信ネットワークへ接続されている通信設備の所定のアイテムへデータを予め送信している場合にのみ、前記N個のデータブロックの送信を進める、ことを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 前記通信設備は、前記通信ネットワークへ接続される他のピア、前記データサーバ及び専用のサーバを含む群から選択される、ことを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 少なくとも1つの通信ネットワークへ接続されているピアに対するピア・ツー・ピアモードでのデータの送信を管理する装置であって、夫々の送信が、選択された相互関係メカニズムに従って、前記ピアによって他のピアからの要求の受信の後に行われる装置において、
    前記ピアが、少なくとも2つの異なる優先レベルの組から選択される第1の優先レベルXに従って、N個のデータブロックを他のピアから受信したい場合に、前記組から選択される第2の優先レベルXk’に従って、少なくとも1つの他のピアへ送信すべきデータブロックの数Mと等しい交換価値を当該ピアへ割り当てるよう配置され、
    MはN×mkk’と等しく、mkk’は、選択された前記第1の優先レベルX及び前記第2の優先レベルXk’の所定の価値関数である、ことを特徴とする装置。
  9. ティット・フォー・タットタイプの相互関係メカニズムの存在下で、前記N個のデータブロックを受信したい前記ピアが、選択された前記第1の優先レベルXに従う前記N個のデータブロックの受信と引き替えに、選択された前記第2の優先レベルXk’に従って少なくとも1つの他のピアへ送信すべきであるデータブロックの数Mと等しい交換価値を当該ピアへ割り当てるよう配置される、ことを特徴とする請求項8記載の装置。
  10. 夫々のピアが、データの送信に関して自身の挙動に従って時間とともに変化する仮想通貨又は信頼値と関連付けられるところのレピュテーションタイプの相互関係メカニズムの存在下で、選択された前記第1の優先レベルXに従う前記N個のデータブロックの受信と引き替えに、前記仮想通貨又は信頼値から前記交換価値を減じるよう配置される、ことを特徴とする請求項8記載の装置。
  11. 少なくとも、1つの高優先レベルX、1つの通常優先レベルX及び1つの低優先レベルXを有する優先レベルの組を管理するよう配置される、ことを特徴とする請求項8乃至10のうちいずれか一項記載の装置。
  12. データサーバによるデータブロックの送信と関連付けられる付加的な優先レベルXを更に有する優先レベルの組を管理するよう配置される、ことを特徴とする請求項11記載の装置。
  13. 前記ピアが、前記データサーバに、前記付加的な優先レベルXに従ってN個のデータブロックを自身へ送信するよう要求する場合に、前記ピアに、その送信要求の前に前記通信ネットワークへ接続されている通信設備の所定のアイテムへデータを送信するよう命令するよう配置される、ことを特徴とする請求項12記載の装置。
  14. 少なくとも1つのピア・ツー・ピアタイプの通信アプリケーションを有するピアであって、
    請求項8乃至13のうちいずれか一項記載の、ピア・ツー・ピアモードでのデータの送信を管理する装置を更に有する、ことを特徴とするピア。
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