JP2010177726A - 携帯情報端末及び無線セキュリティシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線セキュリティシステムにおいて、自動使用制限機能と置忘れ防止機能という2つの異なるセキュリティシステムを1つのシステムで実現しようとすると、利便性が損なわれるという課題があった。
【解決手段】携帯情報端末Bに自動使用制限モードと警告報知モードの2つのセキュリティ機能を備え、さらに中間モードを備えることで、2つのセキュリティ機能の切替を携帯型無線機Aにて行うようにし、2つのセキュリティ機能の切替の際には、必ず中間モードを経由して付帯動作を制御して、自動使用制限モード、あるいは警告報知モードに切替えるようにすることで利便性を損なわずに、1つの無線セキュリティシステムにおいて、2つの異なるセキュリティ機能を共存させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯情報端末及び無線セキュリティシステムに関するものである。
近年、セキュリティを考慮しながら携帯電話、あるいはパソコンをはじめとする情報機器の操作ロックを、ワイヤレスで制御するようにしたセキュリティシステムが実用化されてきている。
これらの情報機器は、ネットワーク環境のインフラ整備が進むと同時に、様々な機器が小型化され携帯や持ち運びが容易になり、いつでもどこでも情報のやり取りが可能な社会になってきている。
例えば、子供向け携帯電話も市販されており、携帯電話と無線通信を行うキーが所定の距離以上離れた場合には、警告音を鳴らすことで、子供の携帯電話の置忘れを防止することが可能な携帯電話が存在する。
また、ノートパソコンや携帯電話のセキュリティ商品として、あらかじめユーザが認証/登録されているパスワード機器を携帯しておき、情報機器を使用中に一定時間毎、あるいは特定のWEBサイトへのアクセスには携帯しているパスワード機器からパスワードを読み取り、手動でパスワードを入力することで情報機器が使用可能になるような商品も普及している。
この様な時代背景の下、ノートパソコンや携帯電話をはじめとする情報端末が多く普及しており、それに伴い情報セキュリティの必要性が強く求められている。
かかるセキュリティシステムの一形態として、携帯電話の盗難を防止するために、携帯電話の使用者が、カード形態の識別信号送信機を所持し、前記の携帯電話と識別信号送信機との間で予め定めた識別コードを相互に通信し、双方で識別コードを確認できた時に前記携帯電話の使用を可能とするものがある(例えば、特許文献1参照)。
このワイヤレスによる双方向通信システムの特許文献1では、電子機器等の本体側に搭載された機器(以後、認証機器と称する)において、携帯側装置(以降、ワイヤレスキーと称する)から定期的に発せられる認証IDを受信し、前記認証機器に記憶しているIDと照合し、一致していなければ本体装置に機能制限をかけることが記されている。
特開2004−143806号公報
しかしながら、前記従来の構成では、所定の距離内(圏内)であるか否かによる制御は可能であるが、置忘れを防止するという機能がない。また、置忘れ防止を実現している携帯電話には、機能を制限するような機能は備わっていない。さらに、パスワード機器を携帯するシステムにおいては、一定時間毎にパスワード入力が必要となるため、使用中に作業を中断してパスワードを頻繁に入力する必要があり、セキュリティが確保される反面で、使い勝手が犠牲になっている。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、例えば、ノートパソコンなどの携帯情報端末における第3者による不正利用防止機能と置き忘れや盗難防止といったセキュリティ
機能を損なうことなく、使われる場面に応じてセキュリティ機能の変更が可能な無線セキュリティシステムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の携帯情報端末及び無線セキュリティシステムは、周囲にある他の携帯情報端末と無線通信を行うための無線手段と、他の携帯情報端末との距離が所定以上離れたときにユーザに提供する諸機能の使用制限を行う自動使用制限モードと、他の携帯情報端末との距離が所定以上離れたときに周囲に報知を行う警告報知モードとの切替えを指示する切替手段と、ユーザに提供する諸機能の使用制限を行う制御手段とを備え、切替手段により自動使用制限モードから警告報知モードへ切替えた場合には、他の携帯情報端末との距離に関わらず諸機能の使用制限を行い、また切替手段により警告報知モードから自動使用制限モードへ切替えた場合には、他の携帯情報端末との距離に関わらず切替手段による切替え直前の使用制限状態を維持するものである。
これにより、使い勝手を損なわずにセキュリティの確保を実現する自動使用制限モードと置忘れを回避する警告報知モードの2つのモードを共存可能にできる。
本発明の携帯情報端末及び無線セキュリティシステムは、切替手段により自動使用制限モードから警告報知モードへ切替えた場合には、他の携帯情報端末との距離に関わらず諸機能の使用制限を行い、また切替手段により警告報知モードから自動使用制限モードへ切替えた場合には、他の携帯情報端末との距離に関わらず切替手段による切替え直前の使用制限状態を維持するものである。
これにより、使い勝手を損なわずにセキュリティの確保を実現する自動使用制限モードと置忘れを回避する警告報知モードの2つのモードを共存可能にできる。例えば、小型化が進むパソコンなどの電子機器とワイヤレスキーの認証システムにおいては、使用制限の実施と解除、ならびに置忘れや盗難防止の機能を確保しつつ、利用シーンに応じたセキュリティを手軽に導入することが可能であり、セキュリティ導入により犠牲になりがちであった使い勝手を損なうことなく、安心して携帯型情報端末を利用することが可能となる。
第1の発明は携帯情報端末に関するもので、周囲にある他の携帯情報端末と無線通信を行うための無線手段と、他の携帯情報端末との距離が所定以上離れたときに、ユーザに提供する諸機能の使用制限を行う自動使用制限モードと、前記他の携帯情報端末との距離が前記所定以上離れたときに周囲に報知を行う警告報知モードとの切替えを指示する切替手段と、ユーザに提供する諸機能の使用制限を行う制御手段とを備え、制御手段は、切替手段により前記自動使用制限モードから前記警告報知モードへ切替えた場合に前記他の携帯情報端末との距離に関わらず諸機能の使用制限を行い、切替手段により前記警告報知モードから前記自動使用制限モードへ切替えた場合に前記他の携帯情報端末との距離に関わらず前記切替手段による切替え直前の使用制限状態を維持するものである。
これによれば、利便性を損なうことなく、自動使用制限機能を制御するモードと警告報知機能を制御するモードの2つの異なるセキュリティ機能を1つの無線認証システムに共存させることができる。
なお、自動使用制限機能は、会社やオフィスなどの特定環境における利便性とセキュリティの両立を目的としている。会社などの特定環境下において、席を外した際に警告報知がされると周囲に大きな迷惑をかけることになり、使い勝手が悪くなるため警告報知機能は無効化することが望ましい。
さらに、出張先にて警告報知機能を有効にした状態で、会社に戻ってきて手動パスワード入力により使用している状態から、携帯型無線機の操作によって自動使用制限機能に切替えた場合に、中間モードにおいて、使用制限を制御しないことによって、使用状態が保持されるため、作業や思考を中断されずに使用することが可能である。
さらに、自動使用制限に切替えた際に、無線通信の受信レベルが所定以下であれば、自動使用制限機能によって、使用制限が働くことから使い勝手を損なうことなく、セキュリティも確保することが可能となる。
第2の発明は、第1携帯情報端末と、前記第1携帯情報端末と無線通信を行う第2携帯情報端末とから構成される無線セキュリティシステムに関するものであって、前記第1携帯情報端末は、前記第2携帯情報端末との無線通信を行うための無線手段と、前記第2携帯情報端末との距離が所定以上離れたときに前記第1携帯情報端末がユーザに提供する諸機能の使用制限を行う自動使用制限モードと、前記第2携帯情報端末との距離が前記所定以上離れたときに周囲に報知を行う警告報知モードとの切替えを指示する切替手段と、前記第1携帯情報端末がユーザに提供する諸機能の使用制限を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記切替手段により前記自動使用制限モードから前記警告報知モードへ切替えた場合に前記第1携帯情報端末と前記第2携帯情報端末との距離に関わらず諸機能の使用制限を行い、前記切替手段により前記警告報知モードから前記自動使用制限モードへ切替えた場合に前記第1携帯情報端末と前記第2携帯情報端末との距離に関わらず前記切替手段による切替え直前の使用制限状態を維持するものである。
これによれば、利便性を損なうことなく、自動使用制限機能を制御するモードと警告報知機能を制御するモードの2つの異なるセキュリティ機能を1つの無線認証システムに共存させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における携帯型無線機Aのブロック図を示すものである。
アンテナ101を介して接続されている無線部105によって無線通信の送受信を行う。無線部105は、時間制御手段106と送受信手段107と認証手段108と制御部102から構成されている。時間制御手段106は、通信間隔などの時間を監視、制御する。送受信手段107は無線通信にかかる送受信を行うことができる。認証手段108は携帯情報端末Bとの無線通信により、受信レベルや通信相手が正しいか否かを判断する。
制御部102は携帯型無線機A全体を制御する部分であり、無線部105の制御ならびに後述する切替スイッチ103の状態による制御や無線通信の認証結果に基づき、報知部104の制御を実施する。そして、本発明の無線セキュリティシステムは、異なる2つのセキュリティ機能を備えているため、このセキュリティ機能を切替えるための切替スイッチ103と、状態に応じて警告報知を行うためのブザーを鳴動させるための報知部104とを備えている。
図2は本発明の実施の形態における携帯情報端末Bのブロック図を示すものである。
アンテナ201を介して接続されている無線部205によって無線通信の送受信を行う。無線部205は、時間制御手段206と送受信手段207と認証手段208と制御部2
02から構成されている。時間制御手段206は、通信間隔などの時間を監視、制御する。送受信手段207は無線通信にかかる送受信を行うことができる。認証手段208は携帯情報端末Aとの無線通信により、受信レベルや通信相手が正しいか否かを判断する。
制御部202は無線部205を制御する部分である。ホスト制御部210は携帯情報端末B全体を制御するものであり、無線部205を制御する制御部202とは有線通信を行い、後述する入力部209からの入力の制御や表示部203に対する制御も行うことで、全体制御を行う。入力部209は、例えば情報を入力するためのキーボードやテンキーなどである。表示部203は情報を視覚化して表示するものであり、例えば液晶などである。報知部204は警告報知を行うためのブザーを鳴動させる。
図3は本発明の実施の形態における無線セキュリティシステムの概略図を示すものである。
携帯型無線機Aは、アンテナ101を介して無線通信を行う。携帯情報端末Bはアンテナ201を介して無線通信を行う。携帯型無線機Aは、携帯情報端末Bの鍵として機能するものであり、携帯型無線機Aと携帯情報端末Bはお互いを登録し、関連付けられた状態で使用するものであり、携帯型無線機Aの所有者のみが携帯情報端末Bを自由に利用できる様にするための物である。
なお、携帯型無線機Aは、キーホルダーのように小型で携帯しても邪魔にならない程度の大きさのものである。また、携帯情報端末Bは例えばノートパソコンのような情報機器であり、データの保存や作成、編集などが可能なものであり、ネットワークへの接続機能なども有している。すなわち、携帯情報端末Bは情報セキュリティを守る対象となるものである。
携帯型無線機Aと携帯情報端末Bは無線認証通信を定期的に行っており、互いの存在を無線通信により行い、この無線通信の結果や受信レベルに応じて、異なる2つのセキュリティ機能を制御する無線セキュリティシステムである。
異なる2つのセキュリティ機能の1つ目のセキュリティ機能は、携帯情報端末Bに使用制限を行うものである。そして2つ目のセキュリティ機能は、置忘れや盗難を防止する機能である。
図4は携帯情報端末Bの状態遷移を示す図である。400は携帯情報端末Bが電源OFFの状態である。携帯情報端末Bの電源を投入すると、携帯型無線機Aに備えられている切替スイッチ103の状態に応じて、自動使用制限モード401もしくは警告報知モード403のいずれかのモードで動作を行う。以下、自動使用制限モード401、中間モード402、警告報知モード403についてそれぞれ説明する。
まず、自動使用制限モード401について説明する。自動使用制限モード401は、無線通信において、受信レベルにより、距離が近いと判断された場合には使用制限を解除して自由に操作できる状態にする。逆に、距離が遠いと判断された場合には、使用制限を実施して、自由に操作できない状態にするものである。
具体例として、携帯情報端末Bがノートパソコンである場合を想定して説明を行う。近年のパソコンにはセキュリティ機能が備えられており、ユーザIDとパスワードがあり、使用する際にはこのユーザIDとパスワード入力を行うことによって利用可能な状態となる。すなわち、使用制限を解除する仕組みである。
また、この機能とは反対に使用制限を実施する仕組みも備わっている。例えば、パソコン使用中に席を外す際には、使用制限機能として例えばスクリーンセーバーなどにパスワードを施して、パソコンをロック状態にして使用制限をかける機能がある。
本発明における自動使用制限モード401は、このユーザIDとパスワードの入力、すなわち使用可能状態にする行為と、使用制限の実施、すなわちロック状態にする行為を、無線通信を利用することで自動化するものである。
無線通信の受信レベルによって使用制限を制御するため、例えば、会社などでノートパソコンを利用中に、ノートパソコンが利用可能な状態において、すぐに席に戻るつもりで離席したが、突発的な用事によって、すぐに席に戻れなくなったような場合であっても、無線通信によって、パソコンを自動的にロック状態にすることが可能であるため、第3者によるパソコンの覗き見や不正利用といった、セキュリティ事故を未然に防止することが可能となる。また、席に戻ってきた場合にも、無線通信の受信レベルに応じて自動的に使用可能な状態となることから、パスワード入力という煩わしさを解消することが可能となる。
さらに、スクリーンセーバーにパスワードを施し、所定時間経過するとスクリーンセーバーによるロック機能が働くという設定でパソコンを使用している場合に、このロック機能が働くまでの設定時間が長すぎると、離席してからロックされるまでの時間が長くなるため、セキュリティとして弱い状態を招いてしまう。
逆に、設定時間が短すぎると、パソコン操作を行わずに、物事を考えているような場合には、頻繁にスクリーンセーバーによるロック機能が動作してしまうため、画面が切り替わり、思考や作業が中断されて効率が悪くなる。さらに、ロック機能が働くたびにロック解除のためのパスワード入力が必要となることから、大変煩わしく使い勝手が悪い。また、手動操作によってスクリーンセーバー機能を動作させることも可能であるが、手動操作であると、ついうっかり忘れてしまうことも少なくない。
本無線セキュリティシステムを使用すれば、パソコン利用者がパソコンの前に座っている場合には、無線通信により近くにいると判断されるため、意図しない使用制限がかかってしまうことを防止することが可能であるため、思考や作業が中断されずに効率よく携帯情報端末Bを使用することが可能となる。
また、無線通信の受信レベルによって使用制限機能を自動的に制御することから、離席時には確実にパソコンをロック状態にすることが可能となり、利便性の良いセキュリティシステムを得ることができる。
さらに、操作を必要としないことから、使い勝手を損なうことも無く非常に利便性の高いセキュリティ機能を得ることが可能である。
なお、自動使用制限モードでは、警告報知は行わないようにする。例えば会社やオフィスなどでの使用は、限られた特定多数の人間がいるという使用状況下であるため、ある程度セキュリティが確保されている場所であると言える。このような状況下において、警告報知を有効にするとパソコン操作者が離席した場合に大きな警告音が発せられることから、周囲に迷惑がかかり好ましくない。
次に、中間モード402について説明する。中間モード402は、自動使用制限モード401で動作中であるときに、携帯型無線機Aの切替スイッチ103により警告報知モード403に切替えを指示した場合に、必ず経由するモードである。なお、警告報知モード
403から自動使用制限モード401へ切替えた際も、中間モード402を必ず経由して、自動使用制限モード401へと遷移する。
電源OFF400へ遷移する際には、自動使用制限モード401もしくは警告報知モード403のいずれかの状態から遷移する。この携帯情報端末Bの状態遷移は、電源ONと電源OFF以外は、携帯型無線機Aの切替スイッチ103によって行われる。
これにより、例えば携帯情報端末Bがノートパソコンの場合には、煩わしいパソコン操作をすることなく、携帯型無線機Aによって利用シーンに応じたセキュリティ機能を簡単に切替えることが可能となる。また、携帯情報端末Bが鞄の中にしまっているような状況であっても、わざわざ携帯情報端末Bを取り出す必要も無く、利便性が良い。
次に、警告報知モード403について説明する。警告報知モード403は、無線通信において、受信レベルにより、距離が遠いと判断された場合には、携帯型無線機Aに備えられた報知部104、ならびに携帯情報端末Bに備えられた報知部204を介して警告を知らせるブザーを鳴動させることで、置忘れ、もしくは盗難の危険性を警告するものである。逆に、距離が近いと判断された場合には所有者が携帯もしくは近くにいる状況であるため、警告報知を行わない。
また、使用制限機能については、警告報知モード403では制御しない。ここでの制御しない、という表現は、無線通信における結果に応じて自動的に制御することは止めるということであり、あらかじめ設定されている、パスワード入力を必要とするスクリーンセーバーなどは単独で機能させるものである。
自動使用制限モード401は、自動的に携帯情報端末Bをロック、解除するため、便利である半面で、出張先などの不特定多数の人間がいる可能性のある場所においては、自動化すべきではない。無線通信によるセキュリティであるため、自分の視野には入らないが、電波が意図せずに届いてしまい、意図しない利用可能状態を作り出してしまう危険性があるためである。従って、出張先などの不特定な場所での使用が想定されるような場合には、手動入力によるセキュリティの方が適していると言える。このように、セキュリティ機能は利用シーンに応じて、柔軟に使い分けることが必要である。
また、警告報知を行うために、本無線セキュリティシステムは、携帯型無線機Aの報知部104と携帯情報端末Bの報知部204の2つの報知部が備えられている。このような構成とすることにより、警告報知の際により多くの効果が期待できる。
例えば、携帯型無線機Aに報知部104を備える効果としては、携帯情報端末Bを置忘れた際や悪意のある第3者による盗難にあった場合に、携帯型無線機Aが警告音を発することにより、所有者がいち早くこれらの事態に気付くことができる。
また、携帯情報端末Bに報知部204を備える効果としては、携帯情報端末Bを置忘れた際には、置忘れた場所で携帯情報端末Bが警告音を発することになるので、置忘れた場所を特定しやすい。さらに、悪意のある第3者による盗難にあった場合には、携帯情報端末Bが警告音を発することにより、盗難を行った第3者を特定しやすく、盗難を行った第3者に周囲の注目を集めることができるため、携帯情報端末Bの盗難をあきらめ未遂に終わらせることを期待できる。従って、警告報知を行う報知部104、204はどちらか一報だけに備えられていても効果はあるが、両方に備え付けておくことが好ましいといえる。
次に、図5を用いて、自動使用制限モード401と中間モード402と警告報知モード
403の各状態における使用制限機能と警告報知機能の関係を示したものであり、携帯型無線機Aと携帯情報端末Bの距離関係も併せて図示している。
まず、自動使用制限モード401から警告報知モード403への動作モードの切替は、携帯型無線機Aに備えられている切替スイッチ103によって行われる。この切替が行われると、後述する携帯型無線機Aから送信される無線認証通信601によって携帯情報端末Bに伝えられる。なお、無線認証通信601の電文には携帯型無線機Aの切替スイッチ103の情報が含まれている。
情報を受信した携帯情報端末Bは自動使用制限モード401から中間モード402へ遷移する。ここで、携帯型無線機Aと携帯情報端末Bの距離に関わらず、パスワード入力を必要とするスクリーンセーバーなどの手動による使用制限機能を有効にして、携帯情報端末Bにロックをかける。そして、携帯情報端末Bにロックがかかった状態になってから、警告報知モード403へと遷移する。なお、中間モードにおいては、警告報知は、警告報知モード403において制御される部分であるため、ここでは使用制限の状態を保持するようにする。すなわち、使用可能な状態であれば、そのまま使用可能な状態とし、使用不可能な状態であればそのまま使用不可能な状態とする。
このように、自動使用制限モード401から警告報知モード403に切替える際に中間モード402を経由させるようにすることで、前述した出張先などの不特定な場所での使用が想定されるような場合には、手動入力によるセキュリティ機能に切替え、かつ、置忘れや悪意のある第3者による盗難が発生した場合に、携帯型無線機Aに備えられている報知部104と携帯情報端末Bに備えられている報知部204とによって、警告報知することで、第3者使用による不正使用、ならびに置忘れの防止や盗難に対するセキュリティ機能の両立を実現することが可能となる。
次に、中間モード402において、警告報知モード403から自動使用制限モード401に切替える際の動作について説明する。
動作モードの切替は前述同様に、携帯型無線機Aに備えられている切替スイッチ103によって行われ、無線認証通信601によって携帯情報端末Bに伝えられる。
情報を受信した携帯情報端末Bは自動使用制限モード401から中間モード402へ遷移する。ここで、携帯型無線機Aと携帯情報端末Bの距離に関わらず、警告報知は無効にする。この後、自動使用制限モード401で動作することになるため、この機能は不要となるためである。ここで警告報知を有効のままにしてしまうと、自動使用制限モードに遷移した後に、無線通信の受信レベルに応じて、警告報知機能が働くこととなってしまい、意図した動作ができなくなってしまう。
また、使用制限については状態を保持する。もし切替スイッチ103によって警告報知モード403から自動使用制限モード401へ切替が行われた際に、パスワード入力を必要とするスクリーンセーバーなどの手動による使用制限機能により、ロックされた状態である場合には、ロックしたままの状態として、自動使用制限モード401に遷移させる。逆に、携帯情報端末Bが使用可能な状態であれば、使用可能な状態のままにして、自動使用制限モード401に遷移させる。使用制限については、自動使用制限モード401に遷移後に制御させる。
このようにすれば、例えば出張から自分の会社やオフィスに戻ってきた際に、警告報知モード403のまま使用していた際に、自動使用制限モード401へ切替えた場合に、使用可能状態であれば、ロックされずに、そのまま作業を継続することが可能となる。もし
も、中間モード402にてロックするような仕組みとしてしまうと、携帯情報端末Bが一時的にロックされることにより、思考や作業が中断されるため、使い勝手を損なうこととなってしまうため好ましくない。また、このケースは、携帯情報端末Bを使用中であり、近くにいる状態、かつ、自動使用制限機能を動作させたいという状況であるため、ここで使用制限が働いてしまうというのは、操作者の意図とは反対の動作であるため、この状況下において、使用制限について制御しないということは、利便性を損なわないようにする上で、大変重要なポイントである。
図6は、携帯型無線機Aと携帯情報端末Bの無線通信と、携帯情報端末Bにおける無線部205とホスト制御部210の有線通信の動作を示したシーケンス図である。
これまで解説してきたように、携帯型無線機Aと携帯情報端末Bは定期的に無線通信を行うことにより、お互いの存在を確認して動作している。この無線通信の通信間隔がTである。携帯型無線機Aから送信される無線電文が無線認証通信601であり、この応答として携帯情報端末Bから送信される無線電文が無線認証通信602である。この無線認証通信601と無線認証通信602が時間T毎に定期的に行われることにより、互いの存在を確認しあうことができる。また、このときに携帯型無線機Aの認証手段108と携帯情報端末Bの認証手段208によって無線通信の受信レベルを判断することにより、通信相手が近くにいるか否かの判断が可能となる。
また、無線認証通信601と無線認証通信602が実施される毎に、携帯情報端末Bの内部では、無線通信を制御する無線部205と携帯情報端末B全体を制御するホスト制御部210が有線通信603により無線認証の結果や受信レベルなどの状態確認を行う仕組みとなっている。ホスト制御部210は、制御部205との有線通信603により、先に説明した自動使用制限モード401と警告報知モード403において、各モードに適した制御を実現することが可能となる。
例えば、自動使用制限モード401にあるときに、携帯型無線機Aの切替スイッチ103により、警告報知モード403への切替指示が行われると、携帯型無線機Aは定期的に送信する無線認証通信601によって、携帯情報端末Bにモードの切替を指示する。携帯情報端末Bの無線部205は無線認証通信601を受信すると、無線認証通信602によって、応答を返す。そして、携帯情報端末B内部の有線通信603によって、無線認証通信601によって、自動使用制限モード401から警告報知モード403への切替指示があったことをホスト制御部210に伝える。この情報を受け取ったホスト制御部210は携帯情報端末Bを中間モード402に遷移させる。そして中間モード402において、使用制限をかけて使用不可能な状態に制御する。そしてホスト制御部210は、携帯情報端末Bを警告報知モード403へと遷移させることで、自動使用制限モード401から中間モード402を経由し、警告報知モード403への状態遷移を実現する。
このような構成とすることにより、携帯情報端末Bは自動使用制限機能を働かせる自動使用制限モード401と警告報知機能を働かせる警告報知モード403を、中間モード402によって、使用状況に応じて適切に制御することにより、2つの異なるセキュリティ機能を備えることが可能となる。
上記のような構成にすることで、携帯情報端末Bが使用される場面に合わせて異なる2つのセキュリティ機能を、利便性を損なうことなく共存させることが可能になり、使い勝手の良い実用的な無線セキュリティシステムを提供することができる。
なお、本実施の形態で説明した図2および図3の手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、IOなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サ
ーバー等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したり、インターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように本発明による無線セキュリティシステムは、自動使用制限の機能に加えて、置き忘れや盗難防止といった異なる2つのセキュリティ機能を、1つのシステムで実現可能である上に、使用場面に必要とされる利便性の両立も兼ね備えた無線セキュリティシステムを提供することができる。
本発明の実施の形態における携帯型無線機のブロック図 本発明の実施の形態における携帯情報端末のブロック図 本発明の実施の形態における無線セキュリティシステムのブロック図 本発明の実施の形態における携帯情報端末の状態遷移図 本発明の実施の形態における無線セキュリティシステムの状態と付帯動作の関係を示す図 本発明の実施の形態における携帯型無線機と携帯情報端末の無線通信と携帯情報端末内部の無線部とホスト制御部の有線通信を示したシーケンス図
A 携帯型無線機
101 携帯型無線機のアンテナ
102 制御部
103 切替スイッチ
104 報知部
105 無線部
106 時間制御手段
107 送受信手段
108 認証手段

Claims (2)

  1. 周囲にある他の携帯情報端末と無線通信を行うための無線手段と、
    前記他の携帯情報端末との距離が所定以上離れたときに、ユーザに提供する諸機能の使用制限を行う自動使用制限モードと、前記他の携帯情報端末との距離が前記所定以上離れたときに周囲に報知を行う警告報知モードとの切替えを指示する切替手段と、
    ユーザに提供する諸機能の使用制限を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記切替手段により前記自動使用制限モードから前記警告報知モードへ切替えた場合に前記他の携帯情報端末との距離に関わらず諸機能の使用制限を行い、
    前記切替手段により前記警告報知モードから前記自動使用制限モードへ切替えた場合に前記他の携帯情報端末との距離に関わらず前記切替手段による切替え直前の使用制限状態を維持する、
    ことを特徴とする携帯情報端末。
  2. 第1携帯情報端末と、前記第1携帯情報端末と無線通信を行う第2携帯情報端末とから構成される無線セキュリティシステムであって、
    前記第1携帯情報端末は、
    前記第2携帯情報端末との無線通信を行うための無線手段と、
    前記第2携帯情報端末との距離が所定以上離れたときに前記第1携帯情報端末がユーザに提供する諸機能の使用制限を行う自動使用制限モードと、前記第2携帯情報端末との距離が前記所定以上離れたときに周囲に報知を行う警告報知モードとの切替えを指示する切替手段と、
    前記第1携帯情報端末がユーザに提供する諸機能の使用制限を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、
    前記切替手段により前記自動使用制限モードから前記警告報知モードへ切替えた場合に前記第1携帯情報端末と前記第2携帯情報端末との距離に関わらず諸機能の使用制限を行い、
    前記切替手段により前記警告報知モードから前記自動使用制限モードへ切替えた場合に前記第1携帯情報端末と前記第2携帯情報端末との距離に関わらず前記切替手段による切替え直前の使用制限状態を維持する、
    ことを特徴とする無線セキュリティシステム。
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