JP2010176310A - 入力補助装置、その入力補助装置を備えた携帯機器 - Google Patents

入力補助装置、その入力補助装置を備えた携帯機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電力を消費することなく、簡便な構造で、入力操作のためのパネル押圧時に操作者に沈み込む感覚を付与することができる入力補助装置、その入力補助装置を備えた携帯機器を提供する。
【解決手段】操作者が、タッチパネル5の操作面に設けられたゲル素材3を操作用指1で押圧すると、あたかもキーボードのように沈み込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネル式、タッチパッド式、又はタブレット式の入力装置に設けられた入力補助装置、その入力補助装置を備えた携帯機器に関する。
従来においては、データの入力装置として、キーボードの他に、タッチパネル式、タッチパッド式、タブレット式等の入力装置が存在する。タッチパネル式、タッチパッド式、タブレット式等の入力装置は、指やペン先によるパネルの押圧操作によってデータ入力が可能であり、直感的な操作が可能であることから広く用いられている。しかしながら、キーボードに比べて押下感に乏しいという問題点があった。
このような問題点を解決するため、入力パネルに対する指先やペン先による押下もしくは接触時に、画像や音を出力したり入力装置を振動させたりすることにより、押下感を付与せしめる機構はいくつか提案されている(例えば、非特許文献1、2参照)。しかしながら、これらの機構では、キーボードにある「押下時の指先やペン先の沈み込み」を再現させることはできない。
押下時の沈み込みを再現させる技術として、例えば非特許文献3には、パネル前面の特定の場所に透明なスイッチ機構を設けることが記載されている。
また、特許文献1、2には、パネル前面を可動部位とすることが記載されている。
また、非特許文献4や特許文献3には、モータなどの動力を用いて、動きを補助する方式が記載されている。
また、特許文献4には、携帯電話を収納するキャリングケースの、操作パネル前面に位置する部分を、合成樹脂シートによって操作カバーとして構成し、携帯電話のスイッチ操作部に対応する外部表面に、お椀状に盛り上がった構造の触知操作部を形成することで、指先での触知にてスイッチ位置を特定し易くすることが記載されている。
特開2002−182831号公報 特開2000−222128号公報 特開2006−146611号公報 特開平11−54953号公報
福本、杉村著、「タッチパネルにクリック感を付加できるActive Click」、情報処理学会インタラクション2001論文集、pp.25−26 Ivan Poupyrev他著、「Touch Engine: a tactile display for handheld devices」、Proc. of CHI '02, pp.644-645 長谷川他著、「クリック操作機構を有するマルチメディア指向操作・表示端末の開発」、ヒューマンインタフェースシンポジウム1996論文集 星野他著、「Tactile Driver:触感を忠実に再現するタッチパネルシステム」、WISS2002論文集
しかしながら、非特許文献3に記載されている、パネル前面の特定の場所に透明なスイッチ機構を設置する方式では、押圧場所が限定されてしまい、操作者は押圧操作を行い難くなる。
また、特許文献1、2に記載に記載されている、パネル前面を可動部位とする方式では、押圧場所の制約は無くなるが、可動部位が大きくなるために慣性が増加し、軽快な押下動作が困難になる。
また、非特許文献4や特許文献3に記載されている、モータなどの動力を用いて動きを補助する方式では、軽快な動作が可能になるが、機構が複雑になり、小型化、低消費電力化、低価格化が難しいという問題があった。
また、特許文献4に記載されている方式では、操作カバーにおけるスイッチ位置に対応する部分をお椀状に盛り上がった構造とすることで、スイッチ位置を特定し易くなるが、スイッチの大きさや様々な配置に合わせて操作カバーを作成する必要があり、作成が困難な割には汎用性がない。
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、電力を消費することなく、簡便な構造で、入力操作のためのパネル押圧時に操作者に沈み込む感覚を付与することができる入力補助装置、その入力補助装置を備えた携帯機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の入力補助装置は、データ入力のための押圧操作が行われるパネルを有する入力装置への操作感を向上させる入力補助装置であって、前記パネルの操作面に設けられ、柔軟性を有するゲル素材を含むことを特徴とする。
本発明によれば、入力補助装置は、パネルの操作面に設けられ、柔軟性を有するゲル素材を含むため、電力を消費することなく、簡便な構造で、操作者がパネルを押圧した際に操作者に沈み込む感覚を付与することができる。
請求項2に記載の入力補助装置は、請求項1において、前記パネルは、ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルであり、前記ゲル素材は、透明性を有することを特徴とする。
本発明によれば、ゲル素材は透明性を有するため、操作者は、ゲル素材を透してディスプレイを視認することができ、ディスプレイに表示された内容を見ながら操作を行うことができる。
請求項3に記載の入力補助装置は、請求項1又は2において、前記ゲル素材は、アスカーC硬度が5度以下である、ウレタン系又はアクリル系の樹脂であることを特徴とする。
ゲル素材が柔らかいほど、沈み込み量が多くなり押下感覚を生じさせ易くなる一方、タッチパネルの感度も低下するが、本発明によれば、このような状況を考慮して、ゲル素材の硬度を最適な硬度とすることができる。
請求項4に記載の入力補助装置は、請求項1から3の何れか1項において、前記ゲル素材の可視光透過率は80%以上であることを特徴とする。
本発明によれば、操作者は、ゲル素材を透してディスプレイを明瞭に視認することができ、ディスプレイに表示された内容を見ながら操作を行うことができる。
請求項5に記載の入力補助装置は、請求項1から4の何れか1項において、前記ゲル素材の表面のうち、前記パネルの操作面と接する面と反対側の面は、粘着防止の為のコート材で覆われていることを特徴とする。
本発明によれば、ゲル素材の表面のうち、パネルの操作面と接する面と反対側の面を粘着防止の為のコート材で覆うことで、押圧操作時のべたつきを無くし、操作性を向上させることができる。
請求項6に記載の入力補助装置は、請求項1から4の何れか1項において、前記ゲル素材の表面のうち、前記パネルの操作面と接する面と反対側の面には、PET(ポリエチレンテレフタレート)と、ポリエステルと、ポリカーボネートと、アクリルと、の何れかのシート素材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、入力補助装置上での摺動性を向上させることができ、操作者はドラッグ操作を快適に行うことができる。
請求項7に記載の入力補助装置は、請求項1から4の何れか1項において、前記ゲル素材の表面のうち、前記パネルの操作面と接する面と反対側の面には、該ゲル素材よりも硬い別のゲル素材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、入力補助装置上での摺動性を向上させることができ、操作者はドラッグ操作を快適に行うことができる。
請求項8に記載の入力補助装置は、請求項6において、前記シート素材の可視光透過率は80%以上であることを特徴とする。
本発明によれば、入力装置がディスプレイを有するタッチパネル式の入力装置である場合に、操作者はシート素材を透してディスプレイを明瞭に視認することができ、ディスプレイに表示された内容を見ながら操作を行うことができる。
請求項9に記載の入力補助装置は、請求項7において、前記別のゲル素材の可視光透過率は80%以上であることを特徴とする。
本発明によれば、入力装置がディスプレイを有するタッチパネル式の入力装置である場合に、操作者は別のゲル素材を透してディスプレイを明瞭に視認することができ、ディスプレイに表示された内容を見ながら操作を行うことができる。
請求項10に記載の入力補助装置は、請求項1から4の何れか1項において、前記ゲル素材の厚みは、0.1mm以上で3.0mm以下であることを特徴とする。
ゲル素材が厚いほど、沈み込み量が多くなり押下感覚を生じさせやすい一方、厚みが増してしまうと共に入力装置の感度も低下するが、本発明によれば、入力装置を携帯する場合の携帯性や入力装置の感度を考慮して、ゲル素材を最適な厚みとすることができる。
請求項11に記載の入力補助装置は、請求項6又は8において、前記シート素材の厚みは、0.025mm以上で0.3mm以下であることを特徴とする。
シート素材が薄いほど、沈み込み量が多くなり押下感覚を生じさせやすい一方、外部応力に対する耐久性が下がってしまうが、本発明によれば、入力装置の使用状況を考慮して、シート素材を最適な厚みとすることができる。
請求項12に記載の入力補助装置は、請求項7又は9において、前記第二のゲル素材は、ショアA硬度が30度以上で100度以下の、ウレタン系もしくはアクリル系樹脂であり、厚みは0.025mm以上で0.3mm以下であることを特徴とする。
別のゲル素材が薄く、硬度が低いほど、沈み込み量が多くなり押下感覚を生じさせやすい一方、外部応力に対する耐久性が下がってしまうが、本発明によれば、入力装置の使用状況を考慮して、別のゲル素材を最適な厚み及び硬さとすることができる。
請求項13に記載の入力補助装置は、請求項6、8又は11の何れか1項において、前記シート素材の表面のうち前記ゲル素材と接する面と反対側の面には、傷防止の為のコート処理と、光反射防止の為のコート処理と、の少なくとも一方の処理が行われて成ることを特徴とする。
本発明によれば、入力補助装置の耐磨耗性を向上させたり、光の反射を抑えたりすることができる。
請求項14に記載の入力補助装置は、請求項7、9又は12の何れか1項において、前記別のゲル素材の表面のうち前記ゲル素材と接する面と反対側の面には、傷防止の為のコート処理と、光反射防止の為のコート処理と、の少なくとも一方の処理が行われて成ることを特徴とする。
本発明によれば、入力補助装置の耐磨耗性を向上させたり、光の反射を抑えたりすることができる。
請求項15に記載の入力補助装置は、請求項13又は14において、前記傷防止の為のコート処理は、ハードコート処理とスクラッチコート処理との少なくとも一方であり、前記光反射防止の為のコート処理は、AR(アンチリフレクション)コート処理とAG(アンチグレア)コート処理との少なくとも一方であることを特徴とする。
本発明によれば、適したコート処理を行うことにより、耐磨耗性を向上させたり、光の反射を抑えたりすることができる。
また、本発明の請求項16に記載の入力補助装置は、データ入力のための押圧操作が行われるパネルを有する入力装置が設けられた機器への操作感を向上させる入力補助装置であって、前記機器の表面のうち前記パネルが設けられている面とは反対側の面に設けられ、柔軟性を有するゲル素材で形成された突起物を含むことを特徴とする。
本発明によれば、操作者が機器を把持している際に指が突起に接触している場合に、操作者が機器に設けられているパネルに対して押圧操作を行うと、突起物が変形するため、電力を消費することなく、簡便な構造で、操作者に沈み込む感覚を付与することができる。
請求項17に記載の入力補助装置は、請求項16において、前記ゲル素材は、アスカーC硬度が15度以下のウレタン系又はアクリル系の樹脂であることを特徴とする。
本発明によれば、押圧操作時の沈み込む感覚を向上させることができる。
請求項18に記載の入力補助装置は、請求項16又は17において、前記突起物の厚みは0.1mm以上で1.0mm以下であり、前記突起物の大きさは5mm角以下であることを特徴とする。
本発明によれば、押圧操作時の沈み込む感覚や機器を携帯する際の携帯性を向上させることができると共に、突起物のエッジ部が指に当たりやすい大きさとすることで、より「キートップ」に似た感触を与えることができる。
請求項19に記載の入力補助装置は、請求項16から18の何れか1項において、前記突起物の表面のうち、前記機器と接する面と反対側の面は、粘着防止の為のコート材で覆われていることを特徴とする。
本発明によれば、突起物の表面のうち、前記機器と接する面と反対側の面に対して操作者の指が接触する際の粘着性を抑えることができる。
請求項20に記載の入力補助装置は、請求項16から18の何れか1項において、前記突起物の表面のうち、前記機器と接する面と反対側の面には、PET(ポリエチレンテレフタレート)と、ポリエステルと、ポリカーボネートと、アクリルとの何れかで形成された、厚みが0.025mm以上で0.3mm以下のシート素材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、突起物の表面のうち、機器と接する面と反対側の面を堅くすることで、あたかもキーボードを押下したような感覚を向上させることができ、より「キートップ」に似た感触を与えることができる。
請求項21に記載の入力補助装置は、請求項16から18の何れか1項において、前記突起物の表面のうち、前記機器と接する面と反対側の面には、該突起物よりも硬い別のゲル素材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、突起物の表面のうち、機器と接する面と反対側の面を堅くすることで、あたかもキーボードを押下したような感覚を向上させることができ、より「キートップ」に似た感触を与えることができる。
請求項22に記載の入力補助装置は、請求項21において、前記別のゲル素材は、アスカーC硬度が15度以上で100度以下の、ウレタン系もしくはアクリル系樹脂であり、厚みは0.025mm以上で0.3mm以下であることを特徴とする。
本発明によれば、押圧操作時の沈み込む感覚や機器を携帯する際の携帯性を向上させることができる。
請求項23に記載の携帯機器は、請求項1から15の何れか1項に記載された入力補助装置と、請求項16から請求項22の何れか1項に記載された入力補助装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、データ入力のための押圧操作が行われるパネルを有する入力装置が設けられた携帯機器において、操作者はパネルの押圧操作時に沈み込む感覚を味わうことができ、快適にデータ入力を行うことができる。
本発明によれば、入力補助装置は、パネルの操作面に設けられ、柔軟性を有するゲル素材を含むため、電力を消費することなく、簡便な構造で、操作者がパネルを押圧した際に操作者に沈み込む感覚を付与することができる。
本発明の第1の実施例に係る入力補助装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る入力補助装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る携帯機器に設けられた入力補助装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る入力補助装置の第1のバリエーションを示す図である。 本発明の第3の実施例に係る入力補助装置の第2のバリエーションを示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等の構成要素は同一符号によって示されている。
(第1の実施例)
まず、第1の実施例について説明する。
図1は、データ入力のための押圧操作が行われるタッチパネル5に設けられた入力補助装置の構成を示す図である。同図に示すように、入力補助装置は、タッチパネル5の操作面に設けられた柔軟性のあるゲル素材3と、当該ゲル素材3の表面のうちタッチパネル5の操作面とは反対側の面を覆う粘着防止の為の表面コート材4とを備えている。
このようなゲル素材3及び表面コート材4を含む入力補助装置で覆われたタッチパネル5の操作面を、操作者が操作用指1で押圧すると、柔軟性のあるゲル素材3が歪んで僅かに沈み込むと同時に、反発力が発生する。これによって、操作用指1に対して、あたかも通常の「キーボード」を押下しているような感覚を生じさせることが可能となる。
ゲル素材3は、軟らかく厚いほど、沈み込み量が多くなり押下感覚(沈み込む感覚)を生じさせやすいが、タッチパネル5の感度も低下するので、検出性能や、携帯機器に搭載する場合には携帯性を考慮して、最適な硬度及び厚みを選択する必要がある。好ましくは、ゲル素材3は、アスカーC硬度が0〜5度の、ウレタン系もしくはアクリル系の樹脂が適しており、その厚みは0.1mm〜3.0mm程度が適している。
また、ゲル素材3の表面のうちタッチパネル5の操作面とは反対側の面を、極薄い表面コート材4で覆うことにより、操作用指1による押圧時に、押下感覚を損なうことなく操作用指1のべたつきを抑えることができる。
表面コート材4としては、(株)エクシールコーポレーション製、「人肌のゲル表面コート材」やゴム系コーティング材のほか、各種トップコート系塗装を用いることができる。
なお、タッチパネル5は、タッチパッドやタブレットなど、指やペン状の入力器具を用いて入力を行う他の入力機構であっても構わない。また、本発明の本実施例に係る入力補助装置は、抵抗膜式や静電容量式などの従来のタッチパネルの多くの方式と組み合わせて使用することができる。
(第2の実施例)
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図2は、入力装置に設けられた入力補助装置の構成を示す図である。入力装置は、押圧位置や操作手順等を画像等で提示するためのディスプレイ6と、ディスプレイ6の表示面に設けられた透明なタッチパネル5とを備えている。入力補助装置は、タッチパネル5の操作面に設けられた柔軟性のあるゲル素材3と、当該ゲル素材3の表面のうちタッチパネル5の操作面と接する面とは反対側の面に設けられた表面シート素材7とを備えている。
表面シート素材7は、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステル、ポリカーボネート、もしくはアクリルでできており、その厚みは0.025mm〜0.3mmが適している。これによって、入力補助装置上の摺動性を向上させ、操作用指1を入力補助装置上で滑らせるドラッグ動作を快適に行うことが可能になる。
この場合、表面シート素材7が薄いほど、沈み込み量が多くなり押下感覚を生じさせやすい一方、外部応力に対する耐久性が下がってしまうので、入力装置の使用状況を考慮して、表面シート素材7を最適な厚みとすることができる。
なお、表面シート素材7及びゲル素材3の可視光透過率を80%以上と高くすることで、操作者はディスプレイ6に表示された画像等を見ながら直接的な操作を行うことができる。
また、表面シート素材7の表面のうちゲル素材3と接する面とは反対側の面に対して、ハードコート処理、スクラッチコート処理、AR(アンチリフレクション)コート処理、AG(アンチグレア)コート処理などの表面処理(いずれかひとつ、もしくは任意の複数処理の組合せ)を行うことで、傷付きの防止や反射低減の効果を得ることが可能である。
さらに、表面シート素材7の代わりに、ゲル素材3よりも硬い別のゲル素材を用いても構わない。ゲル素材3よりも硬い別のゲル素材としては、ショアA硬度が30〜100度の、ウレタン系もしくはアクリル系の樹脂が適しており、その厚みは0.025mm〜0.3mm程度が適している。これによって、入力補助装置上の摺動性を向上させ、操作用指1を入力補助装置上で滑らせるドラッグ動作を快適に行うことが可能になる。
この場合、別のゲル素材が薄く、硬度が低いほど、沈み込み量が多くなり押下感覚を生じさせやすい一方、外部応力に対する耐久性が下がってしまうので、装置の使用状況を考慮して、別のゲル素材を最適な厚み及び硬度とすることができる。
(第3の実施例)
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
図3には、操作者の操作用指1と把持用指2とで把持されている携帯機器10の構成を示す。携帯機器10は、携帯機器本体8と、携帯機器本体8の表面のうち一方の面に設けられたディスプレイ6と、ディスプレイ6の表示面に設けられたタッチパネル5と、携帯機器本体8の表面のうちディスプレイ6及びタッチパネル5が設けられている面とは反対側の面に設けられた突起物11と、突起物11の表面のうち携帯機器本体8と接触する面とは反対側の面を覆う表面コート材4と、を備えている。
ディスプレイ6とタッチパネル5とは、入力装置を構成する。
突起物11は、柔軟性を有するゲル素材で形成されており、操作者が入力操作のために携帯機器10を把持した場合に、自然に把持用指F2が触れるような位置に設置されている。
操作者の把持用指2が突起物11に触れている状態で、操作者が操作用指1でタッチパネル5の操作面を押圧すると、その圧力によって突起物11が僅かに歪んで沈み込むと同時に、反発力が発生する。
これによって、把持用指2に対して、あたかも通常の「キーボード」を押下しているような感覚を生じさせることが可能となるが、この感覚は操作用指1で押下する動作と同期して生じていることから、操作者は操作用指1での押圧動作に対して「キーボード押下感」を感じることができる。
これによって、携帯機器本体8のディスプレイ6及びタッチパネル5が設けられている面に操作や表示の妨げとなる突起物を設けることなく、タッチパネル5の押圧時にキーボードのような押下感を付与することができる。
この場合、把持用指2と操作用指1とは必ずしも押下軸線上に位置していなくても良く、操作用指1で、携帯機器10のタッチパネル5のどの位置を押圧しても、場所の固定された突起物11を通じて同様の効果を得ることができる。したがって、タッチパネル5に図示されるか、もしくはタッチパネル5直下のディスプレイ6に表示された、押圧対象9の位置は、自由に変更することができ、操作の自由度を上げることが可能となる。
なお、この突起物11は、携帯機器10を把持する際に、毎回同じ把持形態を取りやすくする効果があるとともに、落下防止の為の「手がかり」としても利用することができる。
また、突起物11は、本実施例に示すように一箇所に設置するほか、片手持ち、両手持ち、縦横操作、あるいは持ち方の個人差などに対応すべく、携帯機器本体8のディスプレイ6及びタッチパネル5が設けられている面の複数箇所に設置しても良い。
押下感覚や携帯性を向上させるために、突起物11を形成するゲル素材は、ウレタン系もしくはアクリル系の樹脂が好ましい。また、突起物11の硬度は、アスカーC尺度で0〜5度程度であり、その厚みは0.1mm〜1.0mm程度が適している。
また、突起物11の大きさを5mm角以下、及び直径が同様のサイズの丸型もしくは楕円型とすることで、指が突起物のエッジに当たりやすくなり、キーの角を押している感覚を生じさせることができる。
さらに、突起物11の表面のうち携帯機器本体8と接する面とは反対側の面を極薄い表面コート材4で覆うことにより、押下感覚を損なうことなく、突起物11の表面の粘着性を抑えることができる。
表面コート材4としては、(株)エクシールコーポレーション製、「人肌のゲル表面コート材」やゴム系コーティング材のほか、各種トップコート系塗装を用いることができる。また、タルク粉のような粉体材料を表面に塗布しても良い。
なお、タッチパネル5は、タッチパッドやタブレットなど、指やペン状の入力器具を用いて入力を行う他の入力機構であっても構わない。また、シート状のキーボードのように、押下感が得にくい入力機構との組み合わせでも構わない。
更に、図4に示すように、突起物11の表面のうち携帯機器本体8と接する面とは反対側の面を、PET、ポリエステル、ポリカーボネートもしくはアクリルでできた、厚み0.025mm〜0.3mm程度の表面シート素材7で覆うことで、突起物11の表面だけを堅くしてより「キートップ」に似た感触を与え、「キーボード押下感」を向上させることが可能である。
また、表面シート素材7の代わりに、図5に示すように、突起物11の表面のうち携帯機器本体8と接する面とは反対側の面に、アスカーC硬度15〜100度、厚み0.025mm〜0.3mmのやや硬い別のゲル素材12を設置しても構わない。
なお、入力補助装置は、携帯機器10に限らず、携帯用や固定型のゲーム機や、パーソナルコンピュータ、もしくはリモコンや携帯操作盤など、把持して使用するコントローラに設けることもできる。
また、第3の実施例を、第1もしくは第2の実施例と組み合わせることで、より効果的に押下感覚を付与することが可能である。
1 操作用指
2 把持用指
3 ゲル素材
4 表面コート材
5 タッチパネル
6 ディスプレイ
7 表面シート素材
8 携帯機器本体
9 押圧対象
10 携帯機器
11 突起物
12 ゲル素材

Claims (23)

  1. データ入力のための押圧操作が行われるパネルを有する入力装置への操作感を向上させる入力補助装置であって、
    前記パネルの操作面に設けられ、柔軟性を有するゲル素材を含むことを特徴とする入力補助装置。
  2. 前記パネルは、ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルであり、
    前記ゲル素材は、透明性を有することを特徴とする請求項1に記載の入力補助装置。
  3. 前記ゲル素材は、アスカーC硬度が5度以下である、ウレタン系又はアクリル系の樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の入力補助装置。
  4. 前記ゲル素材の可視光透過率は80%以上であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の入力補助装置。
  5. 前記ゲル素材の表面のうち、前記パネルの操作面と接する面と反対側の面は、粘着防止の為のコート材で覆われていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の入力補助装置。
  6. 前記ゲル素材の表面のうち、前記パネルの操作面と接する面と反対側の面には、
    PET(ポリエチレンテレフタレート)と、ポリエステルと、ポリカーボネートと、アクリルと、の何れかのシート素材が設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の入力補助装置。
  7. 前記ゲル素材の表面のうち、前記パネルの操作面と接する面と反対側の面には、該ゲル素材よりも硬い別のゲル素材が設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の入力補助装置。
  8. 前記シート素材の可視光透過率は80%以上であることを特徴とする請求項6に記載の入力補助装置。
  9. 前記別のゲル素材の可視光透過率は80%以上であることを特徴とする請求項7に記載の入力補助装置。
  10. 前記ゲル素材の厚みは、0.1mm以上で3.0mm以下であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の入力補助装置。
  11. 前記シート素材の厚みは、0.025mm以上で0.3mm以下であることを特徴とする請求項6又は8に記載の入力補助装置。
  12. 前記別のゲル素材は、ショアA硬度が30度以上で100度以下の、ウレタン系もしくはアクリル系樹脂であり、厚みは0.025mm以上で0.3mm以下であることを特徴とする請求項7又は9に記載の入力補助装置。
  13. 前記シート素材の表面のうち前記ゲル素材と接する面と反対側の面には、傷防止の為のコート処理と、光反射防止の為のコート処理と、の少なくとも一方の処理が行われて成ることを特徴とする請求項6、8又は11の何れか1項に記載の入力補助装置。
  14. 前記別のゲル素材の表面のうち前記ゲル素材と接する面と反対側の面には、傷防止の為のコート処理と、光反射防止の為のコート処理と、の少なくとも一方の処理が行われて成ることを特徴とする請求項7、9又は12の何れか1項に記載の入力補助装置。
  15. 前記傷防止の為のコート処理は、ハードコート処理とスクラッチコート処理との少なくとも一方であり、
    前記光反射防止の為のコート処理は、AR(アンチリフレクション)コート処理とAG(アンチグレア)コート処理との少なくとも一方であることを特徴とする請求項13又は14に記載の入力補助装置。
  16. データ入力のための押圧操作が行われるパネルを有する入力装置が設けられた機器への操作感を向上させる入力補助装置であって、
    前記機器の表面のうち前記パネルが設けられている面とは反対側の面に設けられ、柔軟性を有するゲル素材で形成された突起物を含むことを特徴とする入力補助装置。
  17. 前記ゲル素材は、アスカーC硬度が15度以下のウレタン系又はアクリル系の樹脂であることを特徴とする請求項16に記載の入力補助装置。
  18. 前記突起物の厚みは0.1mm以上で1.0mm以下であり、
    前記突起物の大きさは5mm角以下であることを特徴とする請求項16又は17に記載の入力補助装置。
  19. 前記突起物の表面のうち、前記機器と接する面と反対側の面は、粘着防止の為のコート材で覆われていることを特徴とする請求項16から18の何れか1項に記載の入力補助装置。
  20. 前記突起物の表面のうち、前記機器と接する面と反対側の面には、
    PET(ポリエチレンテレフタレート)と、ポリエステルと、ポリカーボネートと、アクリルとの何れかで形成された、
    厚みが0.025mm以上で0.3mm以下のシート素材が設けられていることを特徴とする請求項16から18の何れか1項に記載の入力補助装置。
  21. 前記突起物の表面のうち、前記機器と接する面と反対側の面には、該突起物よりも硬い別のゲル素材が設けられていることを特徴とする請求項16から18の何れか1項に記載の入力補助装置。
  22. 前記別のゲル素材は、アスカーC硬度が15度以上で100度以下の、ウレタン系もしくはアクリル系樹脂であり、厚みは0.025mm以上で0.3mm以下であることを特徴とする請求項21に記載の入力補助装置。
  23. 請求項1から15の何れか1項に記載された入力補助装置と、請求項16から請求項22の何れか1項に記載された入力補助装置とを備えた携帯機器。
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