JP2010169716A - フラッシュ定着装置、画像形成装置及びフラッシュ定着方法 - Google Patents

フラッシュ定着装置、画像形成装置及びフラッシュ定着方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010169716A
JP2010169716A JP2009009551A JP2009009551A JP2010169716A JP 2010169716 A JP2010169716 A JP 2010169716A JP 2009009551 A JP2009009551 A JP 2009009551A JP 2009009551 A JP2009009551 A JP 2009009551A JP 2010169716 A JP2010169716 A JP 2010169716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
choke coil
flash
flash lamp
capacitor
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009009551A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Inagaki
潤 稲垣
Hajime Kanamori
一 金盛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toray Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Engineering Co Ltd filed Critical Toray Engineering Co Ltd
Priority to JP2009009551A priority Critical patent/JP2010169716A/ja
Publication of JP2010169716A publication Critical patent/JP2010169716A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】複雑で高価な高圧電源を用いることなく、トナーの飛散、臭気の発生、ボイドの発生等が抑制でき、定着性に優れるフラッシュ定着装置、方法及びそのフラッシュ定着装置を有する画像形成装置を提供する。
【解決手段】フラッシュランプ、該フラッシュランプと直列に接続されたチョークコイル、該フラッシュランプおよび該チョークコイルと並列に接続されたコンデンサ、該コンデンサを充電する高圧電源、を少なくとも有し、前記チョークコイルのインダクタンスL(μH)をL≧1500(μH)としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、フラッシュ定着装置およびフラッシュ定着方法、および該フラッシュ定着装置や方法を用いる、電子写真方式等による画像形成装置に関する。
電子写真方式による画像形成装置を例に取れば、無端移動する静電潜像担持体(画像担持体)上に、帯電、露光プロセスによって静電潜像を形成し、該静電潜像を現像プロセスによってトナー像となし、該トナー像を転写手段によって紙等の記録媒体に転写し、記録媒体上に転写された未定着トナー像を定着装置によって熱、圧力等の作用の元該記録媒体に定着させ、画像形成を完了させるのが通例である。
定着装置の方式としては、加熱された1対のローラ間に、未定着像を担持した記録媒体を挟持搬送しつつ、記録媒体上の未定着トナー像を加熱加圧して記録媒体に定着させるヒートローラ定着方式、記録媒体に近接配置したフラッシュランプからのフラッシュ光で記録媒体のトナーを加熱定着させるフラッシュ定着方式などがある。
このフラッシュ定着方式は、記録媒体と非接触で定着が行えることから、定着時の画質劣化が少ない、ヒートロール定着方式におけるヒートローラへのオフセット現象の発生がない、と言った利点を有する。また同じ理由から、定着時における記録媒体の蛇行や斜行、しわの発生が少ないことから、連続紙記録媒体に画像形成を行う画像形成装置に用いると好適である場合が多い。
図4は従来技術におけるフラッシュ定着装置の電気回路の概略図である。フラッシュランプ21にチョークコイル37が直列に接続され、さらに両者と並列にコンデンサ33が接続される。なお、図4では放電電流の方向に見てチョークコイル37、フラッシュランプ21の順となっているが、逆の順でもかまわない。高圧電源31によって、コンデンサ33が充電(電荷が蓄積)され、充電された電荷をフラッシュランプ21側に放電することで、フラッシュランプ21が発光する。なお、コンデンサ33の容量としては100〜300μF程度、充電電圧1500〜2000V程度が一般的である。
フラッシュランプ21と直列に接続されたチョークコイル37は、そのインダクタンス成分によって、フラッシュランプに流れる電流(電荷の移動)を遅延させ、フラッシュランプ21の発光時間を長くする作用を有する。チョークコイル37のインダクタンスは200〜800μH程度が一般的である。
さてフラッシュ定着方式においては、所望の定着強度を実現するのは当然のこととして、特許文献1や2に記載の、爆発効果によるトナーの飛散、同文献2に記載の臭気、の発生といった問題の回避が必要である。又、前述の爆発効果と類似の現象と見られるが、ボイドと呼ばれる印字欠陥の抑制も必要である。ボイドとは、古くは特許文献5第2図等にも記載があるが、定着後のトナー面にクレーター状の空隙(ボイド)が発生する現象である。このボイドが発生すると、定着後のトナー面の平滑性、均一性が低下し、黒ベタ画像の印字濃度低下、光沢不良、定着強度低下等の印字欠陥となってしまう。
このボイドの発生メカニズムは、トナー像がフラッシュ光を吸収することにより、急激に加熱、溶融し、定着前の未定着トナー像のトナー粒子間に存在した空気が急速に加熱膨張するため、あるいは、用紙中に存在した空気や水分が同様に急激に加熱膨張したり、気化するため、さらには、トナー自体が急激な加熱によって、トナー自体あるいはその一部の成分が、気化、蒸発することによって、クレーター状の空隙を発生させると考えられている。
また、空間的、時間的に照射されるフラッシュ光のエネルギー密度が大きい場合、用紙上のトナー量が多い場合、さらには軟化点温度が低く溶融後の粘度が低いトナーの場合にこのボイドが発生し易いことが、経験的に知られている。
特に、カラートナー像はモノクロ画像に比して用紙上のトナー量が多いため、ボイドが発生し易いことが知られている。
又、近年記録媒体が多様化し厚紙、薄紙、合成紙、樹脂フィルム、プラスチックカードなどいわゆる特殊媒体への画像形成も求められている。この様な特殊媒体の中には、所定の印字濃度を実現するに、従来以上のトナー量を要するものがある。具体的にはモノクロ画像においては従来500〜600μg./cm程度のトナー量を要していたのに対し、およそ800μg./cm以上のトナー量を必要とするものがある。この様な記録媒体でもボイドがより発生しやすくなっている。
特開昭55−50283号公報 特開昭61−256369号公報 特許3770012号公報 特開2006−119567号公報 特開昭63−74085号公報
このようなトナー飛散、臭気の発生、ボイドの発生といった問題に対しては、以下に示す特許文献に種々の従来技術発明が開示されているが、すべて基本的には、フラッシュランプの1発光の発光時間(放電時間)を長くし、トナー層を徐々に加熱する思想と見て差し支えない。
特許文献1では発光時間をある範囲に制御することでトナー飛散を回避できるとしているが、その具体的手段についての開示はない。又、特許文献2においては、コンデンサを2つ用いることで、フラッシュの発光波形を制御する発明が開示されているが、この従来技術では、コンデンサを2つ用いるなど、複雑で高価な高圧電源を必要とすると言う問題がある。さらに特許文献3においては、特殊な高圧電源を用い、フラッシュランプに流れる電流を制御して、電流波形を平滑にして発光させる従来技術が開示されている。しかしながらこの従来技術でも、高圧電源に特殊な制御系が必要で、複雑で高価な高圧電源を必要とすると言う問題がある。
また、特許文献4には、複数のフラッシュランプをきわめて短い時間間隔を置いて連続発光させ、各々の発光を重ね合わせることであたかもフラッシュランプの発光時間を延長したかの様に見せる技術も開示されている。しかしながらこの従来技術においても、フラッシュランプを所定の時間間隔を置いて発光させるべく、特殊な制御装置を有する複雑で高価な高圧電源を必要とすると言う問題がある。
本発明の目的は、複雑で高価な高圧電源を用いることなく、トナー飛散、臭気の発生、ボイドの発生が抑制でき、定着性に優れるフラッシュ定着装置を提供することにある。
また、後述するチョークコイルのインダクタンスを大きくした場合に発生する、高圧電源の破損や、チョークコイルからの騒音の発生、チョークコイルの大型化に伴う、取り扱いの不便さ、画像形成装置内での収容スペースの増大、と言った問題のないフラッシュ定着装置およびフラッシュ定着方法、画像形成装置を提供することにある。
本発明の主旨は、上述の従来技術では述べられていないチョークコイルのインダクタンスに着目し、インダクタンスおよび(発光エネルギー/インダクタンス)の値を所定の範囲とし、フラッシュランプの発光時間を長くすることで、トナー飛散、臭気の発生、ボイドの発生を抑制できることを見出したことにある。
前記課題を解決するため、本発明においては、フラッシュランプ、該フラッシュランプと直列に接続されたチョークコイル、該フラッシュランプおよび該チョークコイルと並列に接続されたコンデンサ、該コンデンサを充電する高圧電源、を少なくとも有し、前記チョークコイルのインダクタンスL(μH)を
L≧1500μH
としたことを特徴とするフラッシュ定着装置が提供される。
また、本発明の好ましい態様においては、前記チョークコイルのインダクタンスL(μH)を
L≧2000μH
としたことを特徴とするフラッシュ定着装置が提供される。
本発明の別の態様においては、前記フラッシュランプ1発光における発光エネルギーをE(J)、前記チョークコイルのインダクタンスをL(μH)として、
E/L≦0.24(J/μH)
としたことを特徴とするフラッシュ定着装置が提供される。
本発明の好ましい態様においては、前記E/Lを
E/L≦0.18(J/μH)
としたことを特徴とするフラッシュ定着装置が提供される。
本発明の別の態様においては、フラッシュランプ、該フラッシュランプと直列に接続されたチョークコイル、該フラッシュランプおよび該チョークコイルと並列に接続されたコンデンサ、該コンデンサを充電する高圧電源、を少なくとも有し、さらに、前記チョークコイルの順方向起電力による電流に対して順方向となる整流素子を前記コンデンサ又は前記チョークコイルと並列に有することを特徴とするフラッシュ定着装置が提供される。
本発明の別の態様においては、フラッシュランプ、該フラッシュランプと直列に接続された複数のチョークコイル又は複数のチョークコイルユニット、該フラッシュランプおよび該複数のチョークコイル又は複数のチョークコイルユニットと並列に接続されたコンデンサ、該コンデンサを充電する高圧電源、を少なくともするフラッシュ定着装置であって、該チョークコイル又は該チョークコイルユニットの各々は、その巻き軸方向が略平行となるよう隣接配置され、少なくともひとつのチョークコイル又はチョークコイルユニットの発生する磁界の向きが、他のチョークコイル又はチョークコイルユニットの発生する磁界の向きとは逆向きとなるよう、前記チョークコイル又はチョークコイルユニットを接続および隣接配置したことを特徴とするフラッシュ定着装置が提供される。
本発明の好ましい態様においては、前記チョークコイルまたはチョークコイルユニット各々の発生する磁界の向きに関し、磁界の向きが同じとなるものの個数、および逆向きとなるものの個数が略同一であることを特徴とするフラッシュ定着装置が提供される。
本発明の別の態様においては、前記チョークコイルまたはチョークコイルユニットが鉄心を有するものであることを特徴とするフラッシュ定着装置が提供される。
本発明の別の態様においては、これらフラッシュ定着装置を有する画像形成装置が提供される。
本発明の別の態様においては、前記画像形成装置が連続紙に対して画像形成可能なものであることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の別の態様においては、前記画像形成装置がポリエステル樹脂を有するトナーを用いて画像形成可能なものであることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の別の態様においては、前記画像形成装置が記録媒体上のトナー量が800μg/cm以上に画像形成可能なものであることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の別の態様においては、フラッシュランプ、該フラッシュランプと直列に接続されたチョークコイル、該フラッシュランプおよび該チョークコイルと並列に接続されたコンデンサ、該コンデンサを充電する高圧電源、を少なくとも有し、前記チョークコイルのインダクタンスL(μH)を
L≧1500(μH)
として前記フラッシュランプを発光させるを特徴とするフラッシュ定着方法が提供される。
本発明の好ましい態様においては、前記チョークコイルのインダクタンスL(μH)を
L≧2000(μH)
として前記フラッシュランプを発光させるを特徴とするフラッシュ定着方法が提供される。
又、本発明の別の態様においてはフラッシュランプの1発光における発光エネルギーをE(J)、前記チョークコイルのインダクタンスをL(μH)として、
E/L≦0.24(J/μH)
の条件下で前記フラッシュランプを発光させることを特徴とするフラッシュ定着方法が提供される。
本発明の好ましい態様においては前記E/Lを
E/L≦0.18(J/μH)
の条件下で前記フラッシュランプを発光させることを特徴とする、フラッシュ定着方法が提供される。
本発明の別の態様においては、フラッシュランプ、該フラッシュランプと直列に接続されたチョークコイル、該フラッシュランプおよび該チョークコイルと並列に接続されたコンデンサ、該コンデンサを充電する高圧電源を少なくとも有し、さらに、前記チョークコイルの逆起電力による電流に対して順方向となる整流素子を前記コンデンサ又は前記チョークコイルと並列に接続して前記フラッシュランプを発光させるフラッシュ定着方法が提供される。
本発明によるフラッシュ定着装置及び方法によれば、複雑で高価な高圧電源を用いることなく、トナーの飛散、臭気の発生、ボイドの発生等が抑制できる。また、フラッシュ定着装置の電気回路におけるチョークコイルのインダクタンスを大きくした場合に発生する高圧電源の破損や、チョークコイルからの騒音の発生、さらには、チョークコイルの大型化に伴う取り扱いの不便さや、画像形成装置内での収容スペースの増大、と言った問題等を回避できる。
本発明に関わる電子写真プリンタの概略構成を示す図である。 本発明に関わるフラッシュ定着装置の概略回路図である。 本発明の別の実施態様であるフラッシュ定着装置の概略回路図である。 従来技術によるフラッシュ定着装置の概略回路図である。 フラッシュランプの放電電流を示す図である。 ボイドの発生状況を示す図である。 発光エネルギー、チョークコイルインダクタンス等とボイドの発生状況を示す表である。 フラッシュ定着装置の放電電流を示す図である。 従来技術によるフラッシュ定着装置の放電電流を示す図である。 本発明によるフラッシュ定着装置の放電電流を示す図である。 本発明の別の実施態様によるフラッシュ定着装置の放電電流を示す図である。 本発明に関わるチョークコイルユニットの図であって、(A)はその斜視図であり、(B)はその縦断面図である。
以下、本発明の画像形成装置及び画像形成方法に係る一実施態様を図1以下に基づいて説明する。
図1は本発明に関わる画像形成装置たる電子写真プリンタ1の断面構成図である。
電子写真プリンタ1は、最大457.2mm(18インチ)幅の送り孔付き連続紙(記録媒体MRC)に印字速度424.4mm/s(1/6インチ改行で6015行/分相当)で印字可能な電子写真プリンタである。
静電潜像担持体たる感光ドラム2の回りに主帯電器3、LEDプリントヘッド4、現像器5、転写部材たる転写帯電器6、分離帯電器7、クリーニング前帯電器8、キャリア回収ユニット9、クリーニングユニット10及び除電ランプ11が配置され、記録媒体MRCが搬送される搬送経路の感光ドラム2下流側に定着ユニット20が配置されている。主帯電器3は感光ドラム2の表面を一様に帯電する。記録媒体MRCの搬送経路の感光ドラム2の上流側に、記録媒体MRCの搬送手段であるガイド板13と、同じく搬送手段であるトラクタ14が、感光ドラム2の下流側に定着ユニット20と対向する位置に別の搬送手段である搬送ユニット15が、それぞれ設けられている。
感光ドラム2は図示しない駆動モータ及び減速機構によって図中矢印A方向に、回転駆動されている。
ここで、電子写真プリンタ1では、記録媒体MRCはその両端部に送り孔(図示せず)を有する連続紙が使用される。記録媒体MRCは、図示のように、電子写真プリンタ1の右側の導入口1bから導入され、左側の排出口1cから排出される。
トラクタ14は図示しない駆動モータによって駆動され、記録媒体MRCを図中矢印B方向に搬送する。
感光ドラム2は直径120mm、アルミニウム製円筒形ドラムの表面にマイナス帯電型の有機感光材料からなる感光層を形成したもので、LEDプリントヘッド4から照射される光によって静電潜像が表面に形成される。主帯電器3は、LEDプリントヘッド4による感光ドラム2上への潜像形成に先立って、放電で発生させたイオンにより感光ドラム2の表面を一様に帯電させる。
LEDプリントヘッド4は、光ビームによって感光ドラム2の表面を露光し、記録情報に対応した静電潜像を形成する。LEDプリントヘッド4は600dpi(dot per inchi、1インチ=25.4mm当たり600ドット)の解像度を有するものである。
現像器5は、感光ドラム2と対向配置され、トナー濃度が重量比で5%となるようにトナーとキャリアを混合した二成分現像剤(図示せず)を用い、現像ローラ5によって感光ドラム2上の静電潜像を現像する。トナーは重量平均粒径9.0μmのポリエステル樹脂を主成分とする黒トナーである。キャリアは平均粒径70μmのアクリル樹脂コートフェライトキャリアである。
ポリエステル樹脂を主成分とするトナーは、スチレンアクリル系樹脂やエポキシ系樹脂を主成分とするトナーに比べ、溶融温度が低く、フラッシュ定着に好適である。その一方で、溶融温度や溶融後の粘度が低いことが多く、ボイドが発生し易く、ボイドの発生が抑制できる本発明の適用がより効果的である。
転写帯電器6は、放電で発生させたイオンを利用して感光ドラム2上に現像された未定着のトナー像を記録媒体MRCに転写する。分離帯電器7は、記録媒体MRCを感光ドラム2から電気的に分離させる帯電器で、例えば、交番電圧が印加されるコロトロン帯電器が使用される。転写帯電器6と分離帯電器7は共通のシールド板部材Sでもって一体に構成されている。
感光ドラム2外周に沿って見て、分離帯電器7とクリーニング前帯電器8との間には記録媒体MRCを感光ドラム2から機械的に分離させる分離爪12が設けられている。
本実施態様に於いては、主帯電器3および転写帯電器6以外にもクリーニング前帯電器8を有し、このクリーニング前帯電器8は、感光ドラム2の表面をクリーニングに先立って帯電させ、記録媒体MRCに転写されずに感光ドラム2の表面に残留したトナー粒子をクリーニングユニット10で回収し易くする目的で使用される。
キャリア回収ユニット9は、感光ドラム2の回転方向に見て、転写帯電器6とクリーニングユニット10との間に設けられ、記録媒体MRCに転写されずに感光ドラム2の表面に残留したキャリア粒子や、後述のブラシローラ10bに因って、感光ドラム2の表面からはたき落とされたキャリアを回収する。キャリア回収ユニット9は、内部に磁気ローラである回収ローラ9aを有し、キャリア粒子を磁気的に吸着して回収する。
クリーニングユニット10は、記録媒体MRCに転写されずに感光ドラム2の表面に残留したトナー粒子を主として除去するもので、筐体10a内にブラシローラ10bと回収ローラ10cが設けられている。ブラシローラ10bは、トナー粒子と逆極性のバイアス電圧が印加され、感光ドラム2の表面に残留したトナー粒子をブラシで掻き取ると共に、静電的に吸着してクリーニングする。回収ローラ10cは、ブラシローラ10b以上の絶対値のバイアス電圧が印加され、ブラシローラ10bに吸着されたトナー粒子を静電的に回収する。回収されたトナー粒子は、図示しないブレードによって回収ローラ10cから掻き落とされ、紙面表裏いずれか一方向に設けた回収部(図示せず)へ移送される。
除電ランプ11は、複数個の小形の電球からなり、光照射によって感光ドラム2の表面から残留電荷を除去する。尚、電球の替わりにLED等の発光素子を用いる事も出来る。
搬送ユニット15は、2本の搬送ローラ15a間に搬送ベルト15bを掛け渡した構造を持ち、搬送ローラ15aが図示しない駆動モータによって図中矢印方向に回転駆動されており、これにより搬送ベルト15b上に載置された記録媒体MRCを搬送する。
搬送ユニット15の後方には、スカフローラ対16が存在する。スカフローラ対16を構成する2本のローラの内、記録媒体MRCの下方に位置するローラのみが図示しない駆動モータによって回転駆動されている。他方のローラは記録媒体MRCを挟んで自重により下方に付勢され、従動回転している。
図1に示すように電子写真プリンタ1に於いては、感光ドラム2上に現像された未定着のトナー像が転写帯電器6によって転写される転写位置から、定着ユニット20によって該トナー像が定着される定着位置までの間を含め、記録媒体MRCが搬送される搬送経路が、略直線状で、かつ略水平となるように構成されている。このように記録媒体MRCの搬送経路を略直線状とすれば、記録媒体の搬送に当たって、該記録媒体を折り曲げることがなく、厚紙、薄紙、合成紙、樹脂フィルム、プラスチックカード媒体など、前述したいわゆる特殊媒体の搬送も容易とすることが出来る。
フラッシュ定着装置30の一部を構成する定着ユニット20は、ハウジング20a内に2本のフラッシュランプ21、反射板22、反射板22を冷却する放熱フィン23が設けられ、搬送ユニット15に対向するハウジング20aの前面には保護ガラス24が配置されている。フラッシュランプ21は反射板22と保護ガラス24で囲われ、内部にフラッシュランプ21を配する断面略台形形状の空間を、紙面表から裏方向にフラッシュランプの冷却エアが通り抜ける。フラッシュランプ後方には図示しないダクトが連通されており、吸引手段である冷却ブロア(図示せず)によって、冷却エアが吸引される。反射板22は、内面が高い反射率を有するアルミニウム等の金属を曲げ加工して成形されている。
フラッシュランプ21は、放電電極間隔490mm、ランプ外径15mm、封入ガス圧32kPaのキセノンフラッシュランプである。2本のフラッシュランプは間隔5cmを置いて平行に配され、2本同時に5.8Hzの発光周波数で連続発光し、印刷速度424.4mm/sの一定速度で搬送されている記録媒体MRCにフラッシュ光を照射し、記録媒体MRC上の未定着トナー像を加熱溶融し、記録媒体MRCに定着する。
定着ユニット20の下流側には、脱臭脱煙ダクト26も設けられている。脱臭脱煙ダクト26は、図1において電子写真プリンタ1の紙面表裏方向に配置され、搬送ユニット15側に開口を有し、内部には脱臭、脱煙用のフィルタとブロワ等の吸引手段が設けられている。脱臭脱煙ダクト26は、主に定着後の記録媒体MRCの上面の空気を吸引し、電子写真プリンタ1の外部へ排出することで、主としてトナー像の定着によって発生するトナー成分の不快な臭気や煙を除去する。尚、この脱臭脱煙ダクト26内を流れるエアは、前述のフラッシュランプの冷却エアとは完全に分離されている。
電子写真プリンタ1は以上のように構成され、以下に述べる電子写真方法により記録媒体MRCに未定着トナー像を定着して所望のプリントを行う。
先ず、クリーニングユニット10で表面が清掃され、矢印A方向に一定の速度で回転する感光ドラム2は、除電ランプ11で表面の残留電荷が除去され、主帯電器3で一様に帯電される。
次に、LEDプリントヘッド4が、感光ドラム2に光ビームを照射し、記録情報に対応した静電潜像を感光ドラム2の表面に形成する。この静電潜像は感光ドラム2の回転により、現像器5で現像され、未定着トナー像(可視像)となる。
そして、感光ドラム2上に現像された未定着トナー像は、矢印Bで示した搬送経路に沿って搬送されてくる記録媒体MRC上に転写帯電器6で転写される。未定着トナー像が転写された記録媒体MRCは、分離帯電器7で感光ドラム2から離され、搬送ユニット15によって定着ユニット20へ搬送される。定着ユニット20では、フラッシュランプ21が発光し、発生した熱により未定着トナー像が溶融し記録媒体MRC上に定着される。
電子写真プリンタ1においては、上記のようにして、記録情報に対応した画像が記録媒体MRC上に形成され、クリーニング前帯電器8での帯電、キャリア回収ユニット9でのキャリア回収、クリーニングユニット10での感光ドラム2の表面クリーニングの後、除電ランプ11によって感光ドラム2の残留潜像が消去されて、引き続く次の画像形成に供される。
次に、本発明に関わるフラッシュ定着装置について、図2を参照して詳述する。
図2はフラッシュ定着装置30の回路構成を示す。200V商用電源に接続された高圧電源31は、高圧電源制御部32によって制御される。高圧電源制御部32からの指令に基づき、高圧電源31はコンデンサ33に充電を開始する。コンデンサ33は容量200μFのフィルムコンデンサである。コンデンサ33の充電電圧が所定の電圧1900Vに達すると高圧電源31はコンデンサ33の充電を停止し、その後、高圧電源制御部32からの指令に基づき、所定のタイミングでトリガ電極35にトリガ電圧を印加する。このトリガ電圧の印加により、フラッシュランプ21は放電即ち発光する。尚、後述するが高圧電源31の出力最終段には、図示しない逆流防止ダイオードが内蔵されている。
フラッシュランプ21と直列に接続されたチョークコイル34の総インダクタンスは3000μHである。
図2において、フラッシュランプ21及びチョークコイル34と並列に、即ちコンデンサ33と並列に、整流素子たるダイオード36が接続されている。ダイオード36はチョークコイル34による順方向起電力に対し順方向に接続されている。ここで言う順方向とは、フラッシュランプ21発光時にコンデンサ33に充電された電荷が流れる方向と定義する。図2においては図中に示すA点、B点、C点、D点の順に電流を流す方向である。尚、ダイオード36としてはオリジン電機株式会社製、超高速ダイオードモジュールUSR100PP16を2個直列に用いている。
一方、図4には従来技術によるフラッシュ定着装置40を示す。図2と同じ部材に対しては同じ部番を付している。図4においてはチョークコイル37のインダクタンスが740μHと小さく、またダイオード36が存在しないことが図2との相違点である。
次に図5に示すフラッシュランプ21の放電電流波形を用いて、両者の差異を説明する。放電電流波形とは、発光時にフラッシュランプ21に流れる電流の波形のことであり、フラッシュランプ21両端電極の直前(C点)又は直後(D点)の位置で測定される電流波形である。種々公知の方法で測定できるが、本実施例においては、Tektronix社製、AC Current Probe、A621型を用いて測定している。
まず図5(a)は図4に示す従来技術におけるフラッシュ定着装置40での放電電流波形である。放電電流波形は概ねピークを一つ有する上凸型となっている。発光開始(放電電流の立ち上がり)から、放電電流がグランドレベルに復帰する時間をフラッシュランプ21の発光時間と定義する。図5(a)においては発光時間はおよそ1.8msである。
このような条件では、図6の740μHの場合の線図で示すように、定着後の記録媒体MRC上のトナー像には多量のボイドが発生する。図6の横軸は記録媒体MRC上の単位面積あたりのトナー量である。これは10×10mmの未定着ベタ画像を作成し、これをマイクロポンプでフィルタを介して吸引し、フィルタの重量変化から測定したものである。又、縦軸はこのベタ画像1個内のボイド個数を、ルーペ(10倍)で目視観察したものである。
ボイドの抑制には、チョークコイルのインダクタンスを大きくし、フラッシュランプ21の発光時間を長くすると効果的である。図5(b)〜(d)は図2の回路を用いてチョークコイルインダクタンスを大きくしていったときの放電電流波形を示す。チョークコイルのインダクタンス増に伴い、発光時間は長くなり((d)でおよそ3.5ms)、ボイド個数が減少していることが分かる。
ボイドの発生状況とチョークコイルのインダクタンス、フラッシュランプ21の発光エネルギーE(J)の関係を図7にまとめる。尚、発光エネルギーE(J)とは、コンデンサ容量をC(F)、充電電圧をV(V)としたときに、次式で定義する静電エネルギーである。
E=(C×V×V)/2 (J)
C=200μF,V=1900VとするとE=361Jである。
図5、図6より、チョークコイルインダクタンスを1500μH以上とすれば、トナー量500〜600μg/cm以下の範囲でボイド個数を最低許容レベル以下に抑制できる。さらに、2000μH以上とすれば、500〜600μg/cm以下の領域で許容レベル以下とすることが出来、また、カラー画像や、特殊媒体の場合に必要とされることの多い800μg/cm程度の領域でもボイド個数を最低許容レベル内に抑制できている。
さらに好ましくは、3000μHとすれば500〜800μg/cm程度のすべての領域でボイド個数にを許容レベル内に抑制できている。
また、発光エネルギーEとチョークコイルインダクタンスL(μH)との関係が、E/L≦0.24とすれば、トナー量500〜600μg/cm以下の範囲でボイド個数を最低許容レベル以下に抑制できる。
さらに、E/L≦0.18とすれば、500〜600μg/cm以下の領域で許容レベル以下とすることが出来、また、カラー画像や、特殊媒体の場合に必要とされることの多い800μg/cm程度の領域でもボイド個数を最低許容レベル内に抑制できている。
さらに好ましくは、E/L≦0.12とすれば500〜800μg/cm程度のすべての領域でボイド個数にを許容レベル内に抑制できている。
さてこのように、チョークコイルのインダクタンスを大きく(E/Hを小さく)していった場合に、高圧電源31が破損すると言う問題が明らかとなった。
図8は図4に示す従来技術によるフラッシュ定着装置において、チョークコイルインダクタンスのみ3000μHとして、放電電流を測定したものである。(a)は図中C点、(b)は図中A点での電流波形である。フラッシュランプ21の放電電流波形(a)のピークの後ろ、電流が減少していく時間領域でA点(b)では166Aに達する順方向の電流が流れていることがわかる。このタイミングはフラッシュランプ21発光中であり、電源制御部が高圧電源31に対し充電を指示することはなく、高圧電源31自体が流そうとしている電流でないのは明らかである。
この電流は次のように解釈できる。図8(a)の放電電流波形において電流が減少に転じるとチョークコイルにはその電流の減少を抑制する方向(順方向)に起電力を発生させる(自己誘導現象)。この順方向起電力によって順方向の電流が流れようとするが、コンデンサ33は直流に対しては絶縁物であるため、高圧電源31からあたかも電流を吸出すような電流が発生する。チョークコイルのインダクタンスを3000μHと大きくした為、この順方向起電力が大きくなり、結果大きな順方向電流が流れ、高圧電源31が破損したと考えられる。(比較のため従来の740μH条件での波形を図9(a)(b)に示す。)
尚、補足するが、放電電流波形におけるピークの前側、電流が上昇していく時間領域では当然、上記とは逆にチョークコイルは逆方向起電力を発生させる。この逆方向起電力、及びそれによる逆方向起電力に対しては、高圧電源31は逆流防止ダイオードを内蔵(図示せず)しており、逆方向起電力または逆方向電流によって高圧電源31が破損することはない。
この順方向電流による高圧電源31の破損の問題を解決するのが、図2に示す本発明によるフラッシュ定着装置30である。図2においては、フラッシュランプ21及びチョークコイル34と並列に、即ちコンデンサ33と並列に、かつチョークコイル34の順方向起電力による順方向電流に対し順方向となる方向に整流素子たるダイオード36が接続されている。このようにダイオードを接続すると、順方向電流はこのダイオードを介して流れるため、高圧電源31が破損することを防止できる。
この時の放電電流波形を図10に示す。A点での順方向電流は全く発生しておらず、高圧電源31の破損が防止できていることが分かる。
次に、図3は本発明の別の実施態様であるが、チョークコイル34にのみダイオード38を並列に接続している。このようにしても高圧電源31から順方向電流が流れることはなく(図11(b))、高圧電源31の破損を防止できる。但し、この場合は図11(a)に示すようにフラッシュランプ21の発光時間が短くなっており、ボイドの発生、定着性の低下等が発生する場合もある。図2に示す様にダイオード36はフラッシュランプ21とチョークコイル34双方に並列に接続する方が好ましい。
次に 図12は本発明に関わるチョークコイル及びチョークコイルユニットの取り付け状態を示すものである。本実施例においては、4ヶのチョークコイルユニット39を取り付け台42に固定し、これらをチョークコイルボックス41内に収納し、該チョークコイルボックス41を画像形成装置1内に装着する構成としている(図1も参照)。チョークコイルボックス41は画像形成装置1の筐体に対しては、防振ゴム足43(倉敷加工株式会社、KQ−38型)を介して装着しており、この防振ゴム足43は、後述するチョークコイルユニット周辺からの騒音防止にも貢献している。
チョークコイルボックスは厚み1.5mm、SUS316(非磁性)鋼板を曲げ、溶接で構成している。
本実施例ではフラッシュランプ21を2本有する定着ユニット20を用いていおり、3000μHチョークコイル34も2つ必要となる。一般にコイルのインダクタンスを大きくするには、コイルの巻き数を増やす必要があり、結果チョークコイルが大型となり、取り扱いの不便さ、画像形成装置内での収容スペースの増大と言った問題が発生する。
このため、本実施例においては、チョークコイル34を複数(フラッシュランプ1本あたり2個)のチョークコイルユニット39に分割し、なおかつコイル内に鉄心(図示せず)を挿入することでコイルの巻き数を減らして小型化し、取り扱いの不便さ、収容スペースの増大の問題を解決している。コイルに鉄心を挿入すれば、同じコイル線材を用い、同じ巻き数としても、大きなインダクタンスを実現できる。
チョークコイルユニット39は、断面0.8mm×6mmの扁平銅線を巻き数145回で巻き上げたもので、外径約8cm、高さ約15cmの大きさである。内部には珪素鋼板を積層した鉄心を挿入しており、1本あたり1500μHのインダクタンスを有する。尚鉄心を挿入すると、同じインダクタンスを少ない巻数で実現できる他、インダクタンスの調整を挿入する鉄心の量、材質等でも調整出来るという利点を有する。
チョークコイル34はフラッシュランプ1本あたり2本であるから、チョークコイルユニット39は合計4本必要となる。、本実施例ではこの4本のチョークコイルユニット39を、チョークコイルボックス41内にその巻軸方向を鉛直方向とし、互いに平行に隣接配置している。
さて、チョークコイルのインダクタンスを大きくなると、フラッシュランプ21の発光時にチョークコイル34やその周辺からの騒音が大きくなると言う問題があることが分かった。チョークコイルユニット39はそれ自体も音を発するが、流れる放電電流によってチョークコイルユニット39が外部に磁界を発生させている為、チョークコイルボックス41や、チョークコイルボックス41周辺の多くは鋼製(磁性部材)である画像形成装置の筐体等の部材が振動、共鳴したり、非磁性部材であっても渦電流の影響で、振動、共鳴するためと考えられる。
この騒音が大きくなると言う問題の解決の為、本実施例においては、個々のチョークコイルユニット39が発生させる磁界の向きが、磁界の向きが上向きとなるもの2個(39a、39d)、下向きとなるものも同数の2個(39b、39c)となるように、個々のチョークコイルユニット39をチョークコイルボックス41内に収納している。このように各チョークコイルユニット39を配すると、個々の発生する磁界の一部が互いに相殺され、チョークコイルユニット39自体やチョークコイルボックス41周辺の部材の振動、共鳴を抑制でき、発光時の騒音が抑制でき好適である。
また、本実施例ではチョークコイルユニット39の総数が4本であるので、ぞれらの発生させる磁界の向きが同じ方向のもの、反対のものを夫々2個ずつ同数とすることが出来るが、例えばチョークコイルユニットの総数が5個など奇数の場合には3個と2個等、極力同じ個数となるようにするのが好ましい。
なお、チョークコイルユニットの発生する磁界の向きは、チョークコイルユニット自体の方向を変える、流れる電流の方向が逆となるように結線する、或いはコイルの巻き方向を変えることで容易に変更できることは言うまでもない。
1.電子写真プリンタ
1a、1d.本体側板
1b.導入口
1c.排出口
1e、ステー
1g、1h.遮蔽板
2.感光ドラム
3.主帯電器
4.LEDプリントヘッド
4a.放熱フィン
5.現像器
5a.現像ロール
6. 転写帯電器
7.分離帯電器
8.クリーニング前帯電器
9.キャリア回収ユニット
9a.キャリア回収ローラ
10.クリーニングユニット
10a.クリーニングユニット筐体
10b.ブラシローラ
10c.回収ローラ
11.除電ランプ
12.分離爪
13.ガイド板
14.トラクタ
10b.ブラシローラ
14.トラクタ
15.搬送ユニット
15a.搬送ローラ
15b.搬送ベルト
16.スカッフローラ対
20.定着ユニット
29a.ハウジング
21.フラッシュランプ
22.反射板
23.放熱フィン
24.保護ガラス
26.脱臭脱煙ダクト
30.フラッシュ定着装置
31.高圧電源
32.高圧電源制御部
33.コンデンサ
34.チョークコイル
35.トリガ電極
36.ダイオード
37.チョークコイル
38.ダイオード
39.チョークコイルユニット
39a、b、c、d.チョークコイルユニット
40.フラッシュ定着装置
41.チョークコイルボックス
42.取り付け板
43.防振ゴム足

Claims (17)

  1. フラッシュランプ、該フラッシュランプと直列に接続されたチョークコイル、該フラッシュランプおよび該チョークコイルと並列に接続されたコンデンサ、該コンデンサを充電する高圧電源、を少なくとも有し、前記チョークコイルのインダクタンスL(μH)を
    L≧1500(μH)
    としたことを特徴とするフラッシュ定着装置。
  2. 前記チョークコイルのインダクタンスL(μH)を
    L≧2000(μH)
    としたことを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ定着装置。
  3. フラッシュランプ、該フラッシュランプと直列に接続されたチョークコイル、該フラッシュランプおよび該チョークコイルと並列に接続されたコンデンサ、該コンデンサを充電する高圧電源、を少なくとも有し、前記フラッシュランプの1発光における発光エネルギーをE(J)、前記チョークコイルのインダクタンスをL(μH)として、
    E/L≦0.24(J/μH)
    としたことを特徴とするフラッシュ定着装置。
  4. 前記E/Lを
    E/L≦0.18(J/μH)
    としたことを特徴とする請求項3に記載のフラッシュ定着装置。
  5. フラッシュランプ、該フラッシュランプと直列に接続されたチョークコイル、該フラッシュランプおよび該チョークコイルと並列に接続されたコンデンサ、該コンデンサを充電する高圧電源、を少なくとも有し、さらに、前記チョークコイルの順方向起電力による電流に対して順方向となる整流素子を前記コンデンサ、又は前記チョークコイルと並列に有することを特徴とするフラッシュ定着装置。
  6. フラッシュランプ、該フラッシュランプと直列に接続された複数のチョークコイル又は複数のチョークコイルユニット、該フラッシュランプおよび該複数のチョークコイル又は複数のチョークコイルユニットと並列に接続されたコンデンサ、該コンデンサを充電する高圧電源、を少なくともするフラッシュ定着装置であって、該チョークコイル又は該チョークコイルユニットの各々は、その巻き軸方向が略平行となるよう隣接配置され、少なくともひとつのチョークコイル又はチョークコイルユニットの発生する磁界の向きが、他のチョークコイル又はチョークコイルユニットの発生する磁界の向きとは逆向きとなるよう、前記チョークコイル又はチョークコイルユニットを接続および隣接配置したことを特徴とするフラッシュ定着装置。
  7. 前記チョークコイル又はチョークコイルユニット各々の発生する磁界の向きに関し、磁界の向きが同じとなるものの個数、および逆向きとなるものの個数が略同一であることを特徴とする請求項6に記載のフラッシュ定着装置。
  8. 前記チョークコイルまたはチョークコイルユニットが鉄心を有するものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のフラッシュ定装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のフラッシュ定着装置を有する画像形成装置。
  10. 前記画像形成装置が連続紙に対して画像形成可能なものであることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像形成装置がポリエステル樹脂を有するトナーを用いて画像形成可能なものであることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成装置が記録媒体上のトナー量が800μg/cm以上に画像形成可能なものであることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. フラッシュランプに1500μH以上のインダクタンスを有するチョークコイルを直列に接続して、フラッシュランプを発光させることを特徴とするフラッシュ定着方法。
  14. 前記チョークコイルのインダクタンスが2000μH以上であることを特徴とする請求項13に記載のフラッシュ定着方法。
  15. 前記フラッシュランプの1発光における発光エネルギーをE(J)、前記チョークコイルのインダクタンスをL(μH)として、E/Lを0.24(J/μH)以下としたことを特徴とする、請求項13又は14に記載のフラッシュ定着方法
  16. 前記E/Lを0.18(J/μH)以下としたことを特徴とする、請求項15に記載のフラッシュ定着方法
  17. フラッシュランプにチョークコイルを直列に接続し、該フラッシュランプおよび該チョークコイルと並列にコンデンサおよび該コンデンサを充電する高圧電源を並列に接続し、さらに、前記コンデンサ又は前記チョークコイルと並列に、前記チョークコイルの順方向起電力による電流に対して順方向となる整流素子を接続して、フラッシュランプを発光させることを特徴とするフラッシュ定着方法。
JP2009009551A 2009-01-20 2009-01-20 フラッシュ定着装置、画像形成装置及びフラッシュ定着方法 Pending JP2010169716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009009551A JP2010169716A (ja) 2009-01-20 2009-01-20 フラッシュ定着装置、画像形成装置及びフラッシュ定着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009009551A JP2010169716A (ja) 2009-01-20 2009-01-20 フラッシュ定着装置、画像形成装置及びフラッシュ定着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010169716A true JP2010169716A (ja) 2010-08-05

Family

ID=42701962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009009551A Pending JP2010169716A (ja) 2009-01-20 2009-01-20 フラッシュ定着装置、画像形成装置及びフラッシュ定着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010169716A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61119166U (ja) * 1985-01-11 1986-07-28
JPH04241836A (ja) * 1991-01-16 1992-08-28 Toshiba Corp 傾斜磁場アンプ装置
JPH05333739A (ja) * 1992-06-03 1993-12-17 Nec Corp 定着部制御方式
JP2004171925A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱装置
JP2005017442A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Konica Minolta Business Technologies Inc 非接触加熱定着用カラートナーおよび画像形成方法
JP2006119567A (ja) * 2004-02-05 2006-05-11 Fuji Xerox Co Ltd フラッシュ定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008089828A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61119166U (ja) * 1985-01-11 1986-07-28
JPH04241836A (ja) * 1991-01-16 1992-08-28 Toshiba Corp 傾斜磁場アンプ装置
JPH05333739A (ja) * 1992-06-03 1993-12-17 Nec Corp 定着部制御方式
JP2004171925A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱装置
JP2005017442A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Konica Minolta Business Technologies Inc 非接触加熱定着用カラートナーおよび画像形成方法
JP2006119567A (ja) * 2004-02-05 2006-05-11 Fuji Xerox Co Ltd フラッシュ定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008089828A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7973291B2 (en) Electronic apparatus
US10054883B2 (en) Fixing device for improving charging stability of charger composed of electrode and shield and image forming apparatus including this fixing device
CN107037712B (zh) 图像形成装置
US20030219274A1 (en) Image forming apparatus
US8995869B2 (en) Image forming apparatus
US7305197B2 (en) Fixing device of image forming apparatus
JP2010169716A (ja) フラッシュ定着装置、画像形成装置及びフラッシュ定着方法
US20210271183A1 (en) Imaging system, current control program for imaging system
EP1887434A2 (en) Image forming apparatus with a transport belt
JP2022151032A (ja) 画像形成装置
JP5336753B2 (ja) 画像形成装置
JP2021144182A (ja) 定着装置用の捕集装置を有する画像形成システム、及び、画像形成システム用の制御装置
JP4940789B2 (ja) フラッシュ定着装置
JP5841855B2 (ja) 静電写真装置
JP4395007B2 (ja) 画像形成装置
JP2009244533A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2007087713A (ja) フラッシュランプ及びこれを用いたフラッシュ定着装置、並びに画像形成装置
JP6213495B2 (ja) 画像形成装置
JP6213451B2 (ja) 画像形成装置
JP2020154112A (ja) 微粒子捕集装置、及び、画像形成装置
JP2010237423A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2004361477A (ja) クリーニング装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2013156577A (ja) 画像形成装置
JP2018054826A (ja) 画像形成装置
JP2004170474A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130515

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130913