JP2010167005A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大当り判定となる乱数を直接狙うために、遊技中に強制的な遊技状態の初期化を行うという不正行為を防止することが可能な弾球遊技機を提供する。
【解決手段】主制御装置は、電源投入処理時にRAMクリア信号を受信した場合、前面枠が開放されていれば(前面枠閉鎖信号ロウ状態)、有効なRAMクリア信号と判断し、遊技状態の初期化を行い、前面枠が閉鎖されていれば(前面枠閉鎖信号ハイ状態)、不正なRAMクリア信号と判断し、RAMクリアを無効にすると伴に不正報知を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、弾球遊技機に関し、特に不正行為を防止する弾球遊技機に関する。
多くの遊技機の主な制御装置には、電源供給が途絶えた時(電源遮断時)、その時点の遊技状態を記憶するバックアップ機能が備えられており、電源を再投入すると記憶した遊技状態から遊技が再開可能な構成となっている。また、電源投入時に、記憶している遊技状態を消去したい場合(遊技状態を初期化したい場合)は、電源投入と伴に所定の操作を行う構成となっている。
この所定の操作は、遊技機の裏面に配置されたスイッチ(例えばRAMクリアスイッチ)を押すといったものが一般的であり、遊技中の遊技者には、操作不可能となっている。従って、当然のことながら不正行為を行わない限り、遊技者が遊技中に遊技状態を初期化することは不可能となる。
また、遊技機の大当り抽選に係る乱数方式には、乱数カウンタの値が電源投入時に初期値である0からスタートし、順に値を1加算して、最終値(例えば299)まで進行すると初期値である0へ戻り、大当りと判定する値は固定(例えば「7」)となるプラスワン方式を使用していたが、この方式では一定の周期で「7」がカウントされることになり、乱数が1周する周期に合わせて始動口に遊技球を入球させることにより大当りを直接狙うことが可能であった。そのため、近年のパチンコ遊技機にはプラス方式が採用されている。
プラス方式は、電源投入時に初期値である0から乱数が進行し、大当りと判定する値は固定である点はプラスワン方式と変わりないが、最終値まで乱数を進行すると次に0(電源投入時の初期値)とはならず、ランダムに初期値を取得する方式である。これにより、乱数カウンタが1周する毎に初期値が変更されるため、大当り判定となる乱数値が出現するタイミングに周期性がなくなり、通常の遊技中に直接大当りを狙うことが不可能な方式となる。
特開2000−79253号公報
しかしながら、プラス方式でも、遊技状態の初期化から最初にカウントする大当り判定となる乱数値が出現するタイミングは毎回一定となるため、不正な道具を使用して遊技状態を強制的に初期化し、大当りを直接狙う不正行為が、遊技施設において度々発生している。
この不正行為は、多くの場合、当業者間においてぶら下げ基板と呼ばれる不正基板を、電源装置(リセット信号回路、RAMクリア信号回路を有する基板)と主制御装置との間に取り付けることによって行われる。このぶら下げ基板には、遊技者(不正行為実行者)が操作する送信器から送信された信号を受信すると、主制御装置へRAMクリア信号を送信する回路が組み込まれており、始動口への遊技球の入球からタイミングを合わせ送信器を操作することで、初期化から最初にカウントする大当り判定となる乱数値を直接狙うことが可能となるものである。更に、不正行為の精度を上げるため、ぶら下げ基板とセットで始動口入球スイッチと主制御装置の間に不正な基板を取り付ける不正事例も発生している。これは、不正なRAMクリア後の最初の大当り判定用乱数値にタイミングを合わせ、不正な始動口入力信号を出力するものである。
本願発明はそれらの問題に鑑み、不正行為による遊技中の強制的な遊技状態の初期化を防止することが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の弾球遊技機は、外枠に開閉自在に蝶着される前面枠の閉鎖状態を検出する閉鎖検出手段と、遊技機の裏面側に配置される操作手段と、電源遮断時の遊技情報を記憶する情報記憶手段と、電源投入後の所定期間中に、前記操作手段による信号が入力されると、前記情報記憶手段に記憶された遊技情報を消去し、初期状態から遊技を開始させる初期状態復帰手段と、該初期状態復帰手段の実行に応じた初期値乱数から、予め設定された1周期となる数値範囲内を順に更新すると共に、前記初期値乱数を所定周期毎に更新する判定用乱数カウンタ手段と、を備え、前記閉鎖検出手段が前記前面枠の閉鎖状態を検出中は、前記初期状態復帰手段を無効とすることを特徴とする弾球遊技機である。
閉鎖検出手段は、前面枠の閉鎖状態と開放状態を判断可能とするものであればよく、信号を検出した場合は閉鎖状態と判断し、未検出の場合は開放状態と判断するものでもよい。また、閉鎖状態の信号をハイレベルとし、ロウレベルの信号を開放状態として判断するのが好適であるが、この逆の信号パターンでもよい。
操作手段は、遊技機を遊技施設に営業状態に設置した場合、遊技者が操作不可能な位置に配置されていればよく、遊技機裏面に配置された電源基板上のRAMクリアスイッチとしても良く、操作手段(RAMクリアスイッチ)による信号は、同時に電源を投入することによって出力され、主制御装置に入力される構成としてもよい。
電源遮断時の遊技情報とは、大当り判定用カウンタの更新状態を含む遊技状態を示す情報であり、所謂バックアップ可能情報としてもよい。従って、電源投入時に電源遮断時の遊技情報に従って遊技を再開した場合、大当り判定用カウンタの更新によって最初に大当り判定となる乱数が出現するタイミングは、遊技状態初期化時とは異なるタイミングとなる。
判定用乱数カウンタ手段は、遊技機の初期化に応じた初期値乱数から順に更新し、予め定められた数値範囲(1周期)内を循環し、所定周期毎に初期値を更新する判定用乱数カウンタであって、これにより大当りとなる判定値(乱数)の出現タイミングに周期性を持たない特性を有するが、初期化時から最初の大当りとなる乱数が出現するまでのタイミングは毎回一定となるものである。
初期値を更新する所定周期は、初期化してから最初の大当りとなる乱数の出現タイミングまでが固定される特性を有すれば、その後に一定の(大当り乱数を直接狙い打つのが可能な)当り出現周期が発生するものでなければ、定期でも不定期でもよく、更新値の取得方法についても同様の特性を有するものであればよい。
請求項2記載の弾球遊技機は、前記閉鎖検出手段が前記前面枠の閉鎖状態を検出中に、前記操作手段による信号が入力されると、初期状態復帰時とは異なる内容の報知を行う報知手段を備えることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機である。
閉鎖状態の検出中に入力される操作手段からの信号は、明らかに不正な手段を用いて入力されたものであるため、報知手段による報知内容は、初期状態復帰時の報知内容とは異なる、不正行為の発生を知らせるものであり、遊技機から出力する音、発光部材の発光パターンまたは表示装置の何れか/または全てを用いて遊技機自体が報知を行うものである。
請求項3記載の弾球遊技機は、前記閉鎖検出手段が前記前面枠の閉鎖状態を検出中に、前記操作手段による信号が入力されると、ホールコンピュータに信号を出力する外部出力手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の弾球遊技機である。
請求項4記載の弾球遊技機は、前記報知手段による報知は、有効となる前記初期状態復帰手段が実行されるまで継続する ことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の弾球遊技機である。
有効となる初期状態復帰手段が実行されるとは、閉鎖検出手段が前面枠の閉鎖状態を未検出状態にして、初期状態復帰手段が実行することであり、例えば遊技施設内に於いては、遊技施設の従業員が専用の鍵を用いて前面枠を開放(閉鎖状態を未検出状態)し、電源を投入しながらRAMクリアスイッチ(操作手段)を操作することとなる。
請求項5記載の弾球遊技機は、前記外部出力手段による出力は、有効となる前記初期状態復帰手段が実行されるまで継続することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の弾球遊技機である。
請求項1記載の弾球遊技機によれば、前面枠が閉鎖された状態(遊技施設内における通常の遊技状態)では、初期状態復帰手段は無効となり、初期状態復帰に伴う判定用乱数生成手段の初期化も実施されないため、不正な遊技状態の初期化によって大当りとなる判定用乱数の位置が特定できず、直接大当りを狙うことが不可能になる。
更に、上記不正を目的として初期状態復帰手段を有効にするために前面枠を開放、または閉鎖状態検出信号を断線させても、その行為自体が不正行為として検知(閉鎖状態検出信号がハイレベルの信号からロウレベルの信号に変化)されるため、2重の不正行為防止対策となり高い効果を得る。
請求項2記載の弾球遊技機によれば、遊技状態を初期化するための不正行為が行われたことを特定でき、従業員による迅速な対応処理が可能となる。
請求項3記載の弾球遊技機によれば、遊技施設内の遊技機を管理するホールコンピュータに不正行為の発生を知らせる信号が出力されるため、ホールコンピュータ設置場所となる事務所内において迅速な対応が可能となる。
請求項4記載の弾球遊技機によれば、報知手段による報知(不正報知)は、ホール従業員のみが可能となる有効な初期状態復帰手段が実施されるまで継続されるため、どのような不正行為が行われたかが明白になり、不正部品等の撤去を確実とし、継続して不正行為が行われることを防止する。
請求項5記載の弾球遊技機によれば、遊技機設置フロア内の従業員が手薄な状態であっても、ホールコンピュータを介して不正行為が明白になる。
本発明に係るパチンコ機1の正面図である。 本発明に係るパチンコ機1の裏面図である。 本発明に係る遊技盤8の正面図である。 本発明に係る電気ブロック図である。 本発明に係る実施例1における前面枠閉鎖信号の入力先及び電源の供給経路を示すブロック図である。 本発明に係る主制御装置50が行う電源投入時処理を示すフローチャートである。 本発明に係る主制御装置50が行う基本処理を示すフローチャートである。 本発明に係る主制御装置50が行う割込(INT)処理を示すフローチャートである。 本発明に係る主制御装置50が行う割込(NMI)処理を示すフローチャートである。 本発明に係る実施例1における電源投入時の主制御装置50の処理タイミングを示すタイムチャートである。 本発明に係る報知内容を示す図表である。 本発明に係る実施例2における前面枠閉鎖信号の入力先及び電源の供給経路を示すブロック図である。 本発明に係る実施例2における電源投入時の主制御装置50と払出制御装置51の処理タイミングを示すタイムチャートである。
以下に本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採り得ることができ、各実施例に記載された内容の相違部分を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
図1に遊技機の一種であるパチンコ機1の正面図を示し、詳細に説明する。図1に示す通り、本実施例のパチンコ機1は、大きく長方形の外枠2、前面枠3、意匠枠4a、意匠枠4bとならなる筐体にて各部を保持する構造である。
外枠2左側の上部には金具5aが、下部に金具5bがそれぞれ設けられており、金具5aおよび5bとでヒンジ機構を形成し、前面枠3は外枠2に対して開閉可能に構成され、図示しない前面枠閉鎖スイッチ38(図4参照)が前面枠3の閉鎖状態を検出可能に装着されている。尚、この前面枠閉鎖スイッチ38は本願発明における閉鎖検出手段を構成するものである。
また、前面枠3左側の中部には金具5cが設けられ、金具5aと金具5cとでヒンジ機構を形成し、意匠枠4aは前面枠3に対して開閉可能に構成されている。さらに、金具5cと金具5bとでヒンジ機構を形成し、意匠枠4bは前面枠3に対して開閉可能に構成されている。
ヒンジ機構が形成される逆側(ここでは右側)には、外枠2と前面枠3との施錠、前面枠3と意匠枠4aとの施錠、前面枠3と意匠枠4bとの施錠/解錠を行うための鍵穴6aを有するスライド錠6(図2参照)が設けられている。
尚、本実施例のパチンコ機1は、外枠2の左隣にCRプリペイドカードユニット7を設けている所謂CR機として説明するが、CRプリペイドカードユニット7を設けない所謂現金機としても何ら差し支えない。
意匠枠4aは、後述する遊技盤8を視認可能とするために透明樹脂板またはガラス板を備える窓部9、前面枠3に設けられたスピーカ10の前面にスピーカ10を保護し、且つ、効果音を通すための保護音通部11を備えている。
また、意匠枠4bは、遊技球を貯留しておくための上皿12および下皿13を略中央に備え、遊技者が操作可能な遊技ボタン14、CRプリペイドカードユニット7と後述するCRユニット端子板60を介して接続される精算表示装置15、球貸ボタン16および精算ボタン17を左側に備えている。
前面枠3の右下側(意匠枠4bの右側)には、遊技球の発射強度を調節するための発射ハンドル18が設けられており、発射ハンドル18の近傍には、発射停止ボタン19(図4参照)および図示しないタッチ板20が設けられている。
前面枠3の下側(意匠枠4bの下側)には、スピーカ10を備えたスピーカユニット21が設けられている。
続いて、図2にパチンコ機1の裏面図を示し、詳細に説明する。図2に示す通り、遊技盤8を着脱可能に取り付けられる前面枠3が外枠2に収納されるような構成となっている。
前面枠3には、上方から球タンク22、タンクレール23および払出装置24が設けられ、遊技盤8に設けられる後述する入賞口に遊技球が入球することに基づいて、払出装置24の払出モータ24aが駆動することによって、球タンク22およびタンクレール23に貯留されている遊技球が、前述した上皿12に払い出されることになる。
また、遊技盤8の裏面側には、主制御装置50、サブ統合装置53、演出図柄ユニット54が設けられ、前面枠3の裏面側には、払出制御装置51、発射制御装置52、電源装置55が各々設けられ、電源装置55には電源スイッチ55aおよびRAMクリアスイッチ55b、図示しないバックアップ用電源が設けられている。RAMクリアスイッチ55bは、本願発明における遊技機の裏面側に配置される操作手段となる。
尚、発射制御装置52が図示されていないが、払出制御装置51で隠れる位置に配置されている。
さらに、前面枠3には、外部接続端子板61が設けられており、この外部接続端子板61から遊技状態、遊技結果、不正行為等を示す信号がホールコンピュータ70(図4参照)に送られるように構成されている。
尚、本実施例では外部接続端子板61を盤用、枠用を兼用する構成としているが、盤用、枠用の外部接続端子板を個々に備えるように構成しても何ら差し支えない。
続いて、図3に遊技盤8の正面図を示し、詳細に説明する。図3に示す通り、遊技盤8には公知のガイドレール25a、25bによって囲まれた着円形の遊技領域26が設けられ、多数の遊技釘27が植設されている。
遊技領域26の略中央には、窓部28aを有する液晶枠飾り28が設けられており、演出図柄表示装置54b(図4参照)のLCD画面が遊技者から視認可能に構成され、図示しない公知のワープ入口、ワープ通路、ステージ等も設けられている。
また、窓部28aの上方には、7セグメントLED等の発光部材により構成される特別図柄表示装置29および普通図柄表示装置30が設けられている。
液晶枠飾り28の左右両側または左側には後述する普通図柄作動スイッチ32a(図4参照)を備える普通図柄作動ゲート32が設けられており、下側には後述する特別図柄始動スイッチ31a(図4参照)を備える普通電動役物31が設けられている。
普通電動役物31の下方には、アタッカー式の大入賞口33aを備える大入賞口ユニット33が配置され、該大入賞口ユニット33の下方にはアウト口34が設けられている。
大入賞口33aの左側には4個のLEDで構成される特別図柄保留数表示装置29aが、右側には4個のLEDで構成される普通図柄保留数表示装置30aが、各々設けられている。
また、大入賞口ユニット33の左右両側には、後述する一般入賞口スイッチ35b(図4参照)を備える一般入賞口35aが複数備えられる入賞口ユニット35が設けられている。
上記のように遊技盤8を構成することによって、普通図柄作動ゲート32に入球(普通図柄作動スイッチ32a(図4参照)にて遊技球を検出)すると、普通図柄表示装置30で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄の態様に応じて、後述する普通電役ソレノイド31b(図4参照)を駆動させる。
普通電役ソレノイド31bを駆動させると、ほぼ同期して普通電動役物31の羽根部材が駆動して、普通電動役物31への入球率(特別図柄始動スイッチ31a(図4参照)での検出率)が高まるように構成されている。
また、普通電動役物31に入球(特別図柄始動スイッチ31a(図4参照)にて遊技球を検出)すると、特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した特別図柄の態様に応じて後述する大入賞口ソレノイド33c(図4参照)を駆動させる。
大入賞口ソレノイド33cを駆動させると、ほぼ同期して大入賞口ユニット33の扉部材が駆動して、大入賞口33aへの入球率(カウントスイッチ33b(図4参照)での検出率)が高まるように構成されている。
続いて、図4にパチンコ機1の電気配線を示すブロック図を示し、詳細に説明する。尚、このブロック図には、煩雑になる電源回路に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には電源装置55から直接的または間接的に供給される構成となっている。
図4に示す通り、主制御装置50の入力端には、遊技盤中継端子板62を介して普通電動役物31に入球した遊技球を検出する特別図柄始動スイッチ31aと、普通図柄作動ゲート32に入球した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ32aと、大入賞口33aに入球した遊技球を検出するカウントスイッチ33bと、一般入賞口35aに入球した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ35bとが、裏配線中継端子板63を介して前面枠3が閉鎖していることを検出する前面枠閉鎖スイッチ38と、意匠枠4a・4bが閉鎖していることを検出する意匠枠閉鎖スイッチ39a、39bと、が接続されている。前面枠閉鎖スイッチ38は、本願発明に係る、前面枠の閉鎖状態を検出する閉鎖検出手段を構成するものとなる。
前面枠閉鎖スイッチ38及び意匠枠閉鎖スイッチ39a、39bは、内部に電池(1次電池又は2次電池のいずれでも良い)を備えており、通常時(電源が供給され、且つ、電源スイッチ55aがON)は後述する裏配線中継端子板63から供給されるDC12Vで動作し、電源が供給されないとき(電源遮断又は電源スイッチOFF)には、電池の電源を利用して前面枠3又は意匠枠4a、4bの閉鎖状態を出力する構成となっている。
また、電池として1次電池を採用する場合には電池の消耗によって交換(電池のみ交換又はリミットスイッチを交換)することとなるが、2次電池を採用する場合には通常時に充電する構成とし、繰り返し利用可能に構成することが望ましい。
主制御装置50の出力端には、遊技盤中継端子板62を介して大入賞口33aの扉部材を駆動する大入賞口ソレノイド33cと、普通電動役物31の羽根部材を駆動する普通電役ソレノイド31bと、図柄表示装置中継端子板64を介して特別図柄を表示する特別図柄表示装置29と、特別図柄の保留数を表示する特図保留数表示装置29aと、普通図柄を表示する普通図柄表示装置30と、普通図柄の保留数を表示する普図保留数表示装置30aと、裏配線中継端子板63および外部接続端子板61を介してホールコンピュータ70と、が接続されている。
主制御装置50はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される各種検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種コマンド等を生成し、払出制御装置51およびサブ統合装置53に出力する。
また、主制御装置50は、前面枠閉鎖スイッチ38又は意匠枠閉鎖スイッチ39a、39bから前面枠3又は意匠枠4a、4bの閉鎖状態時に出力される検出信号が入力されることで、外部接続端子板61を介してホールコンピュータ70に前面枠又は意匠枠が閉鎖状態にあることを示す信号(検出信号に準ずる信号)を出力するように構成されている。
ここで、主制御装置50と払出制御装置51とは双方向通信回路として構成され、主制御装置50とサブ統合装置53とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置50からサブ統合装置53への一方向通信回路として構成されている。
払出制御装置51の入力端には、裏配線中継端子板63を介して球タンク22またはタンクレール23内の遊技球が不足していることを検出する球切れスイッチ22aまたは23aと、裏配線中継端子板63および払出中継端子板66を介して払い出した遊技球を検出する払出スイッチ24bと、各種端子板を介することなく下皿13への経路に遊技球が多数あることを検出する満杯スイッチ13aと、が接続されている。
払出制御装置51の出力端には、裏配線中継端子板63および払出中継端子板66を介して遊技球を上皿へと払い出す払出モータ24aが接続されている。
払出制御装置51はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される各種検出信号ならびに主制御装置50から入力されるコマンドに基づいて遊技球の払い出しに関わる各種コマンド等を生成し、主制御装置50および発射制御装置52に出力する。
ここで、払出制御装置51と主制御装置50とは双方向通信回路として構成され、払出制御装置51と発射制御装置52とは払出制御装置51から発射制御装置52への一方向通信回路として構成されている。
発射制御装置52の入力端には、発射を停止するための発射停止スイッチ19aと、発射ハンドル17に遊技者が触れていることを検出するタッチスイッチ20aと、が接続されている。
発射制御装置52の出力端には、遊技球を遊技領域26へ発射するための発射モータ36が接続されている。
発射制御装置52はCPU、ROM、RAMを備えず、IC等で構成されたデジタル回路であり、入力される各種検出信号ならびに払出制御装置51からの入力に基づいて発射モータ36の駆動を制御している。
サブ統合装置53の入力端には、遊技者により操作可能な遊技スイッチ14aが接続されている。
サブ統合装置53の出力端には、意匠枠4a、4bおよび遊技盤8に備えられる各種LED・ランプ37と、前面枠3およびスピーカユニット21に備えられるスピーカ10と、が接続されている。
尚、サブ統合装置53と主制御装置50とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置50からサブ統合装置53への一方向通信回路として構成され、サブ統合装置53と演出図柄制御装置54aとはサブ統合装置53から演出図柄制御装置54aへの一方向通信回路として構成されている。
サブ統合装置53はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される遊技スイッチ14aの入力ならびに主制御装置50から入力されるコマンドに基づいて演出に関わる各種コマンド等を生成し、演出図柄ユニット54の演出図柄制御装置54aに出力する。
尚、本実施例では、サブ統合装置53のRAMに記憶された遊技情報を電源断時に保持しない構成としているが、電源装置55からVBBを供給して記憶保持可能とし、復電時に記憶した遊技情報を元に電源断前の遊技を再開する構成としても何ら差し支えない。
RAMの遊技情報を記憶保持する構成とすることで、不正行為を行った際に行われる不正報知を無効化するための様々な条件が発生するため困難となり、不正を容易に発見することが可能となる。
また、サブ統合装置53には、音量を調節する音量調節スイッチ10aが備えられ、音量調節スイッチ10aの状態(位置)を検出し、その検出結果とスピーカ10へ送信する内容とを判断し、スピーカ10から出力する音量をソフト的に制御するように構成されている。
例えば、遊技に伴う演出音声やエラー報知の一部(前面枠3、意匠枠4a、4b等の枠開放/閉鎖報知など)の音声は、音量調節スイッチ10aの状態に応じて変更された音量でスピーカ10から出力され、その他のエラー報知(特殊報知など)は音量調節スイッチ10aの状態に関わらず予め設定された音量でスピーカ10から出力されるように構成することができる。
続いて、図5にパチンコ機1の実施例1における前面枠閉鎖信号の入力先及び電源の供給経路を示し説明する。電源装置55には、遊技機外部から(電源中継基板を配置する場合には、電源中継基板を介して)電源としてAC24Vが供給され、このAC24Vから電源装置55内で全波24V、DC5V、DC12V、DC18V、DC24VおよびDC32Vを生成し、各制御装置(50、51)および各端子板(60、65)に必要に応じた電源を供給する構成となっている。
電源装置55には、電源を監視するための給電監視回路55cおよび停電監視回路55d、電源の供給が停止した際に制御装置のRAMに記憶された遊技情報を保持するために必要な電源(VBB)を供給するためのバッテリーバックアップ電源を備えている。
給電監視回路55cおよび停電監視回路55d、電源であるAC24V、電源装置55にて生成される全波24V、DC5V、DC12V、DC18V、DC24VまたはDC32Vの内の少なくとも1つの電圧を監視しており、給電監視回路55cおよび停電監視回路55dは、異なる電圧を監視するように構成しても良いし、同一の電圧を監視するように構成しても何ら差し支えない。
給電監視回路55cは、監視電圧が所定値以上になった際に電源装置55から主制御装置50および払出制御装置51へ給電開始信号(RST信号)を出力する構成となっている。
停電監視回路55dは、監視電圧が所定値以下になった際に電源装置55から主制御装置50および払出制御装置51へ停電発生信号(NMI信号)を出力する構成となっている。
バッテリーバックアップ電源は、電源スイッチ55aのOFFや停電等によってパチンコ機1に電源が供給できない状態となった際に、主制御装置50および払出制御装置51のRAMに記憶された遊技情報を保持するために必要な電源(VBB)を供給するために用いられている。
本願発明では、主制御装置50と払出制御装置51にのみVBBを供給するように構成しているが、RAMに記憶された遊技情報を保持する必要があれば、他の制御装置(例えばサブ統合装置53など)にも供給するように構成しても良い。 また、主制御装置50にはDC5V(VBB)を、払出制御装置51にはDC3V(VBB)を供給する構成としているが、RAMに記憶された遊技情報を保持するために必要な電源に合わせてVBBの電圧は適宜変更することが可能であり、電圧を同一としても当然問題ない。
電源装置55に設けられたRAMクリアスイッチ55bは、これをオン操作すると電源装置55はRAMクリア信号を出力し、主制御装置50に入力される。給電検出回路55cは、電源装置55から主制御装置50、払出制御装置51等への給電の有無を検出し、電源装置55から主制御装置50等へ給電されるとリセット信号を出力し、この信号は主制御装置50及び払出制御装置51に入力される。
また、前面枠3の開閉状態を検知する前面枠閉鎖スイッチ38からの信号(前面枠閉鎖信号)は、本実施例では裏配線中継端子板63を介して主制御装置50に入力される。前面枠3が閉鎖状態にあるときに信号はハイ状態であり、前面枠閉鎖スイッチ38から出力される検出信号が途絶えることで、開放状態への変位又は信号伝達経路の少なくとも一部の断線という状況が生じたと判断することができる。
次に、主制御装置50が行う、電源投入時処理について図6を用いて説明する。この処理は本願発明に係る初期状態復帰手段を含むものであり、閉鎖検出手段による前面枠閉鎖状態の検出に応じてRAMクリア(遊技状態を初期化)を行うか否かの判定が行われるものである。
パチンコ機1の電源が投入されると(或いは停電から復帰すると)、給電検出回路55cが電源装置55による給電を検出してリセット信号(給電検出信号)を出力する。このリセット信号が主制御装置50に入力されると、遊技制御CPUのセキュリティーチェックが実行される。このセキュリティーチェックの後に、遊技制御CPUは電源投入時処理、本処理、残余処理、停電時処理等を実行する。
図6に示す電源投入時処理では、RAM初期値設定処理が行われる(S10)。その後、主制御装置50がRAMクリア信号を受信したか否かの判定を行う(S11)。肯定判定であれば(S11:yes)、前面枠閉鎖信号を未受信か否か判定し(S12)、肯定判定ならば(S12:yes)、RAM消去処理を行う(S18)。
S11が肯定判定であった場合(RAMクリア信号を受信)でも、主制御装置50が受信したRAMクリア信号は、正規手順(ホールスタッフが前面枠を開放しRAMクリアスイッチ55b及び電源スイッチ55aを操作)によって電源基板55から出力されたものではなく、不正に取り付けられたぶら下がり基板から出力された場合がある。このぶら下がり基板から出力された不正なRAMクリア信号であっても、S12の判断によって正規な信号か不正な信号かの判定が行われることになる。
具体的には、正規に遊技状態の初期化を行う場合、ホールスタッフが遊技機に対応した鍵を用いてスライド錠6を解錠し、前面枠3を開放することによって遊技機裏面への接触を可能とし、遊技機裏面に配置されたRAMクリアスイッチ55b及び電源スイッチ55aを操作する。即ち前面枠3を開放した時点で、前面枠閉鎖信号はハイからロウとなり、主制御装置50は前面枠閉鎖信号の未受信状態となる。
これに反して、不正行為としてRAMクリア信号をぶら下がり基板等から出力する場合は、前面枠3を閉鎖したまま通常の遊技を装って行われるため、前面枠閉鎖信号はハイ状態でありS12で否定判定を受け遊技状態の初期化は無効(行われない)となる。また、この条件を避けるために、不正なRAMクリア信号をぶら下がり基板等から出力させる際に、前面枠3を開放したり、前面枠閉鎖スイッチ38から主制御装置50に至る配線を故意に断線させることによって主制御装置が受信する前面枠スイッチ38からの信号をロウ状態とした場合は、前面枠3開放を知らせる報知(各種LED・ランプ37の点灯、効果音の大音量出力、ホールコンピュータへの不正情報出力)が行われるため、2重の防止効果を発揮する。
次に、S12が否定判定(S12:no)の場合は、ホールコンピュータに不正なRAMクリア信号が受信されたことを知らせる信号を送信すると伴に、サブ統合装置53に同不正の発生を報知する指示となる信号を送信する不正報知指示処理を行う(S13)。従って、S13の不正報知指示処理から該不正報知指示処理に応じたサブ統合装置53の出力とホールコンピュータへの出力とが、本願発明における報知手段及び外部出力手段となる。尚、サブ統合装置53が行う報知内容については図9を用いて後述する。
S11の否定判定(S11:no)またはS13の処理に続いては、RAM保証値が1であるか否かを判断する(S14)。RAM保証値が1であれば(S14:yes)、SUM値作成処理を実行し(S15)、SUM値が0であるか否かを判断する(S16)。SUM値が0であれば(S16:yes)、電源復帰処理を実行し(S17)、リターンへ抜け電源遮断時の遊技情報に基づいて遊技を再開することとなる。
RAM保証値が1でなければ(S14:no)、又はSUM値が0でなければ(S16:no)、S12の肯定判定と同様にRAM消去処理を実行し(S18)リターンへと抜ける。
次に、図6を用いて説明した電源投入時処理が終了した後に、主制御装置50にて実行される基本処理を図7を用いて説明する。この処理は本願発明における判定用乱数カウンタ手段の一部と情報記憶手段とを含む処理となる。
図7に示す基本処理では、まず、通常割込信号(INT信号)の受信を禁止する割込禁止処理を実行し(S20)、強制割込信号(NMI信号)が入力されたか否かを示すNMIフラグが0であるかを判断し(S21)、NMIフラグが0であれば(S21:yes)、初期値乱数更新処理1(S22)、初期値乱数更新処理2(S23)および初期値乱数更新処理3(S24)を順次実行(判定用乱数生成手段)し、通常割込信号(INT信号)の受信を許可する割込許可処理を実行(S25)した後、S20へ処理を戻し、INT信号またはNMI信号を受信しない限り、上記処理を繰り返し実行する。初期値乱数更新処理は、当りとなるか否かの判定に使用する乱数カウンタの周期性を排除するために、乱数カウンタの初期値を更新する処理である。この処理は本願発明において、初期値乱数を所定周期毎に更新する、にあたる判定用乱数カウンタ手段の一部となる。
S21によりNMIフラグが0でなければ(S21:no)、遊技情報をRAMに記憶する遊技情報記憶処理を実行し(S26)、RAMに記憶したSUM値を作成するSUM値作成処理を実行し(S27)、RAM保証値を正常にバックアップが行われたことを示す1にセットし(S28)、RAMに記憶された遊技情報が破壊されないためにRAMライトプロテクト処理を実行し(S29)、電源が供給されなくなるまで無限ループ処理を実行する。また、S25によりINT信号の受信を許可されたときにINT信号を受信していると、図8に示す割込(INT)処理へと移行する。尚、破線で示したバックアップ処理が、本願発明における電源遮断時の遊技情報を記憶する情報記憶手段となる。
図8は、図7でINT信号を受信していた際に、主制御装置50にて実行される割込(INT)処理である。ここで、INT信号は、CPUの内または外に設けられたクロック回路により所定時間毎(2msまたは4ms毎)に定期的に入力される信号である。尚、CPU内部にクロック回路が形成されている場合は、入力や受信という表現ではなくなるが、ここではCPUの内外問わず、入力や受信という表現を用いることとする。
INT信号を受信していると、各種乱数値を更新するための乱数更新処理(S31)、INT割込の回数を計数するタイマ更新処理(S32)、各種スイッチ等から入力される信号または払出制御装置51から入力されるコマンドを処理する各種入力処理(S33)、特別図柄に関する表示制御や各種選択等をするための特別図柄遊技処理(S34)、普通図柄に関する表示制御や各種選択等をするための普通図柄遊技処理(S35)、演出中継端子板65を介してサブ統合装置53へ各種コマンドを送信するための演出制御コマンド送信処理(S36)、払出制御装置51へ各種コマンドを送信するための払出制御コマンド送信処理(S37)、普通電役ソレノイド31bや大入賞口ソレノイド33cの駆動や裏配線中継端子板63および外部中継端子板61を介してのホールコンピュータ70への情報出力等をするための各種出力処理(S38)を順次実行し、リターンへと抜ける。(図7のS20へとジャンプする。)尚、乱数更新処理(S31)と前述した初期値乱数更新処理を合わせて、本願発明における判定用乱数カウンタ手段となる。
図9は、図7または図8の各処理を実行中にNMI信号を受信した際に、主制御装置50にて実行される割込(NMI)処理である。NMI信号を受信すると、実行しているプログラムのアドレスをRAMに記憶するレジスタ退避処理を実行し(S40)、NMIフラグをNMI信号を受信したことを示す1にセットし(S41)、S40でRAMに記憶したアドレスに復帰するレジスタ復帰処理を実行し(S42)、リターンへと抜ける。(NMI信号を受信したときに実行していたプログラムを継続して行う。)
図6乃至図9のような処理を主制御装置50で実行するように構成したことで、パチンコ機1に供給される電源電圧(AC24V)または電源電圧から生成される供給電圧(全波24V、DC32V、DC24V、DC18V、DC12V、DC5V)の少なくとも1つの電圧を監視し、監視電圧が所定値以下になった際に電源装置55から主制御装置50へ停電発生信号(NMI信号)が出力され、停電発生信号(NMI信号)を主制御装置50が受信することで、RAMへの遊技情報の記憶を確実に行うことができる。停電発生信号(NMI信号)を受信した際に、即座にバックアップ処理(S26〜S29)を行うことなく、NMIフラグを1にセットする構成としたことで、電源遮断後に電源が復帰した際のプログラムの開始位置をS22からに固定することができ、遊技を再開する際の処理を軽減することが可能となる。
図10は、本実施例における電源投入時の主制御装置50の処理タイミングを示すタイムチャートである。給電検出回路55cのリセット信号が主制御装置50に入力されると、主制御装置50に備えた遊技制御CPUによるセキュリティーチェックが92ms実行され、セキュリティーチェック終了後、電源投入時処理が637ms行われる。その後、主制御装置の通常処理が行われる。
このとき、リセット信号と同時に立ち上がったRAMクリア信号が、電源投入時処理の終了まで入力されると、電源投入時処理中に、前枠閉鎖スイッチ38からの信号入力がなければ(前面枠3が開放された正規なRAMクリア)、RAM消去(クリア)が行われ、前枠閉鎖スイッチ38からの信号入力があれば(前面枠3が開放されずに行われた不正なRAMクリア)、RAM消去(クリア)は行われず電源断直前の遊技状態に復帰すると伴に、不正報知を行う。
次に、図11を用いて、RAMクリア時の報知内容について説明する。本願発明のパチンコ機1では、正規なRAMクリア操作が行われた場合(表中No.1)、RAMクリア報知が30秒間行われ、その報知内容は各種LED・ランプとなる発光部材が一定のパターンを繰り返し行い、大音量の音声をスピーカから出力する。
不正なRAMクリア(前面枠3が閉鎖状態でRAMクリア信号検知)が行われた場合は(表中No.3)、各種LED・ランプとなる発光部材が全点灯し、スピーカから大音量の音声を出力する。この状態は、正規なRAMクリアが実施されるまで継続する。通常遊技中とは全く異なるこの報知内容は、不正発生を知らせる効果が十分にある。
また、不正なRAMクリア信号を有効とするために、何らかの手段を用いて前面枠3を開放、若しくは前面枠閉鎖スイッチ38を無効とするために配線を断線させた場合も、前面枠開放報知(表中No.2)を行う。その内容は、各種LED・ランプとなる発光部材が全点灯し、スピーカから小音量の警告音を出力する。この報知は前面枠が閉鎖(前面枠閉鎖スイッチ38からの信号が主制御装置50に入力)された後、30秒間継続する。前面枠開放報知は、RAMクリア信号とは関係なく前面枠3の開閉状態を前面枠閉鎖スイッチ38で検出して行われるものである。
尚、正規のRAMクリアと前面枠開放が重複(正規のRAMクリアでは、必ず重複する)した場合は、RAMクリア報知を優先して実施し、RAMクリア報知の期間終了後、前面枠閉鎖スイッチ38が未検出(前面枠が開放状態)の場合は、前面枠開放報知を実施するが、RAMクリア報知の期間終了時に前面枠閉鎖スイッチ38が既に前面枠3の閉鎖状態を検出していれば前面枠開放報知は実施されない。また、不正なRAMクリアと前面枠開放が重複した場合、不正RAMクリア報知を優先して実施し、前面枠開放報知は実施されない。
以上が実施例1の説明となる。上記構成のように、遊技施設のスタッフ以外には実施できない前面枠3の開放をRAMクリアの条件とすることにより、不正なRAMクリアを無効とすると伴に、不正行為の発生を早期に報知することが可能となる。
次に実施例2を説明する。本実施例ではパチンコ機を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例1では、前面枠閉鎖信号の入力先は主制御装置50であったが、本実施例では、前面枠閉鎖信号の入力先を払出制御装置51とする構成である。
図12に、パチンコ機1の実施例2における前面枠閉鎖信号の入力先及び電源の供給経路を示し説明する。本実施例では、前面枠3の開閉状態を検知する前面枠閉鎖スイッチ38からの信号(前面枠閉鎖信号)は、裏配線中継端子板63を介して払出制御装置51に入力され、主制御装置50には、払出制御装置51から前面枠閉鎖信号が入力される。電源装置55の構成説明については実施例1の援用となる。
図12のように、前面枠閉鎖信号が払出制御装置51へ入力されることにより、電源投入時の処理タイミングは、図13に示すタイムチャートの内容となる。
図13は、本実施例における電源投入時の主制御装置50と払出制御装置51の処理タイミングを示すタイムチャートである。給電検出回路55cのリセット信号が主制御装置50と払出制御装置51に入力されると、主制御装置50は、内部に備えた遊技制御CPUによるセキュリティーチェックを92ms実行し、セキュリティーチェック終了後、電源投入時処理を637ms行い、電源投入時処理が終了後、通常処理を行う。
同様に払出制御装置51は、内部に備えたCPUによるセキュリティーチェックを690ms実行し、セキュリティーチェック終了後、電源投入時処理を39ms行い、該電源投入時処理が終了後、通常処理を行う。払出制御装置51は、この39msの電源投入時処理の期間に前面枠閉鎖信号の受信を可能とし、信号を受信した場合は、同内容を主制御装置50に送信する。
主制御装置50は、電源投入時処理終了に至るまでの39ms間に、払出制御装置51から前面枠閉鎖信号を受信することになる。このタイミングで前面枠閉鎖信号を受信しているか否かが、主制御装置50にRAMクリア信号の入力があった場合、該RAMクリアが有効か否かの判定条件となる。具体的には、このタイミング(主制御装置50の電源投入処理が終了に至るまでの39ms間)に払出制御装置51から前面枠閉鎖信号を受信した場合は、RAMクリア信号を受信してもRAMクリアを行わず無効とすると伴に、不正行為が発生したものとして不正報知指示と外部(ホールコンピュータ)に不正信号を送信する。同様に同タイミングに払出制御装置51から前面枠閉鎖信号を受信しない場合(信号がロウ状態)、RAMクリア信号を受信していれば、該RAMクリア信号を有効とし、RAMクリア(遊技状態の初期化)を行う。
以上が実施例2の説明となる。実施例1とは前面枠閉鎖信号の主制御装置50までの入力経路が異なるが、不正行為を検出し無効とすると伴に、不正行為を報知する効果は実施例1と同様となる。
遊技機設置施設においてRAMクリア(遊技状態の初期化)が実施されるのはほとんどが営業時間外であり、その場合、当然の作業手順として前面枠3を開放し遊技機裏面のスイッチ類が操作される。営業時間中は、遊技施設スタッフの機械トラブル対応以外に前面枠3を開放する機会はない。スタッフの関知しない前面枠3の開放は不正を目的とする場合がほとんどであり、どの遊技機もその検知と報知手段を備えている。但し、前面枠3の閉鎖はそのままに、通常の遊技を装って行われる不正行為は後を絶たない。
本願発明では、営業時間外に行われる正規のRAMクリア手順と、営業時間中に行われる不正なRAMクリア手順の相違点(前面枠3の開放)を不正検知の条件とし、不正なRAMクリアを無効にすると伴に、早期に不正発生を報知することが可能となる。
以上のように、本発明の弾球遊技機によれば、大当りとなる判定用乱数を直接狙うための不正なRAMクリア信号(遊技状態初期化信号)を無効とすることが可能となる。従って、遊技状態の初期化に応じて大当り判定用乱数カウンタも初期化され、初期化した場合の大当り判定用乱数カウンタの初期値から、最初の大当りとなる乱数値までの値が一定に設定されている(プラス方式の乱数抽選)弾球遊技機に適用することができる。
3:前面枠
38:前面枠閉鎖スイッチ
50:主制御装置
51:払出制御装置
55:電源装置
55a:電源スイッチ
55b:RAMクリアスイッチ
70:ホールコンピュータ

Claims (5)

  1. 外枠に開閉自在に蝶着される前面枠の閉鎖状態を検出する閉鎖検出手段と、
    遊技機の裏面側に配置される操作手段と、
    電源遮断時の遊技情報を記憶する情報記憶手段と、
    電源投入後の所定期間中に、前記操作手段による信号が入力されると、前記情報記憶手段に記憶された遊技情報を消去し、初期状態から遊技を開始させる初期状態復帰手段と、
    該初期状態復帰手段の実行に応じた初期値乱数から、予め設定された1周期となる数値範囲内を順に更新すると共に、前記初期値乱数を所定周期毎に更新する判定用乱数カウンタ手段と、
    を備え、
    前記閉鎖検出手段が前記前面枠の閉鎖状態を検出中は、前記初期状態復帰手段を無効とする
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記閉鎖検出手段が前記前面枠の閉鎖状態を検出中に、前記操作手段による信号が入力されると、初期状態復帰時とは異なる内容の報知を行う報知手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記閉鎖検出手段が前記前面枠の閉鎖状態を検出中に、前記操作手段による信号が入力されると、ホールコンピュータに信号を出力する外部出力手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 前記報知手段による報知は、有効となる前記初期状態復帰手段が実行されるまで継続する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の弾球遊技機。
  5. 前記外部出力手段による出力は、有効となる前記初期状態復帰手段が実行されるまで継続する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の弾球遊技機。
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