JP2010166150A - センサデータ収集システム、センサネットワーク構築装置、センサノード、センサネットワーク構築方法、および親ノード切替方法。 - Google Patents

センサデータ収集システム、センサネットワーク構築装置、センサノード、センサネットワーク構築方法、および親ノード切替方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】センサノードが偏って配置された環境や、電波の減衰の度合いが通信パスごとに異なる環境においても、すべてのセンサノードから効率よくデータを収集する。
【解決手段】センサネットワーク構築装置30の遅延評価値算出装置33により、任意の階層における試行中のクラスタ構成の評価値を算出する際、各クラスタの親ノードが当該クラスタ内の子ノードから無線通信を介してセンサデータを収集する際に生じるクラスタ遅延量を推定し、これらクラスタ遅延量を合計して得られた遅延評価値を、当該階層におけるデータ収集効率を示す評価値として算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データ収集技術に関し、特に複数のセンサから無線通信を介してセンサデータを収集する技術に関する。
一般に、センサノードがネットワークを構成してデータを収集するような通信ネットワークをセンサネットワークと呼んでいる。これまでに、無線の送信電力を調整できる無線通信モジュールを想定して、階層的にクラスタを生成し、高速なデータ収集を実現しようとする手法が提案されている(例えば、非特許文献1など参照)。
具体的には、階層ごとに1つ以上のクラスタを有し、任意のセンサノードからなる1つ以上の子ノードと1つの親ノード(クラスタヘッド)とからクラスタが構成された、階層クラスタ構造により、センサネットワークを構成している。データ収集時においては、子ノードが、センシングしたセンサデータを無線通信で当該クラスタの親ノードへ送信し、親ノードが、1つ上位の階層における任意の上位クラスタの子ノードとして動作する。最上位階層に構成する1つのクラスタの親ノードとして基地局を用いる。
また、上記手法において、非特許文献3に記載のCLARANSの方法を用いることにより、クラスタリング計算を高速化したものも提案されている(例えば、非特許文献2など参照)。
岸野泰恵,櫻井保志,亀井剛次,柳沢豊,前川卓也,岡留剛,「大規模センサネットワークにおける遅延の抑制を考慮したデータ収集機構の提案」,情報処理学会研究報告(ユビキタスコンピューティングシステム研究会 2008-UBI-17),Vol.2008,No.18,pp.127-134,Mar. 2008. Yasue Kishino, Yasushi Sakurai, Koji Kamei, Yutaka Yanagisawa, Takuya Maekawa, and Takeshi Okadome, "Data Gathering in High-Density Wireless Sensor Networks Using Hierarchical Clustering", Proc. of IEEE International Symposium on Wireless Communication Systems(ISWCS 2008), pp.547-551,Oct. 2008. R. T. Ng and J. Han, "Efficient and Effective Clustering Methods for Spatial Data Mining"、in Proc. of VLDB'94, pp.144-155, 1994.
一般に、センサノードが高密度に配置されたセンサネットワークでは、多数のセンサノードから少ない遅延でデータを基地局に収集することが課題となる。ここで遅延とは、センサノードの周囲状況が変化して新たなセンサデータがセンシングされてから基地局にデータが到達するまでの遅延をさす。また、センサノードは周囲状況が変化したときにのみセンサデータを送信するものとする。
非特許文献1や非特許文献2で開示されている手法は、前述のとおり、階層的にクラスタを生成してネットワークトポロジを決定することにより、少ない遅延でセンサデータを収集しようとするものである。この手法によれば、階層ごとに異なる無線通信チャネルを予め割り当てられており、同一階層の各クラスタでは同一無線通信チャネルが用いられるが、センサノードが均等に配置されている場合には、概ね平衡な木構造を生成できる。このため、近隣のセンサノードとの電波の衝突により通信エラーが発生する可能性も低い。
しかしながら、上記手法では、電波の衝突といった無線通信の特性を十分に考慮していないため、クラスタ構成によっては余分な遅延が生じる可能性があった。例えば、センサノードが偏って配置された環境では、クラスタ内のセンサノードの数が均一にならないため、センサノードの配置密度が高い部分では電波の衝突が発生しやすくなり、結果として遅延が大きくなるという問題点があった。また、電波を遮るものが多く電波の減衰の度合いが通信パスごとに異なるような環境では、無線の衝突が多くなるようなクラスタリングを行ってしまう可能性があった。さらに、効率的なデータ収集が行えるネットワークトポロジが生成できたとしても、クラスタリングに長い計算時間がかかっては、実際の状況で本発明を使うことが難しくなるという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、センサノードが偏って配置された環境や、電波の減衰の度合いが通信パスごとに異なる環境においても、すべてのセンサノードから効率よくデータを収集できるセンサネットワークを構築可能なセンサデータ収集システムを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるセンサデータ収集システムは、センサにより周囲状況をセンシングして得たセンサデータを無線通信で送受信する複数のセンサノードと、これら複数のセンサノードからなるクラスタが1つ以上含まれる階層で階層化することにより各センサノード間を結ぶセンサネットワークを構築するセンサネットワーク構築装置と、センサネットワークを用いて各センサノードのセンサデータを収集する基地局とを含み、各センサノードがそれぞれ子ノードまたは親ノードとして動作して、1つ以上の子ノードと1つの親ノードとから各クラスタを構成し、当該親ノードが当該クラスタ内のセンサノードで得られたセンサデータを当該階層に固有の無線通信チャネルを介して収集し、当該親ノードが1つ上位の階層のクラスタの子ノードとして動作するとともに、基地局が最上位階層を構成する1つのクラスタの親ノードとして動作することにより、すべてのセンサノードで得られたセンサデータを基地局で収集するセンサデータ収集システムであって、ネットワーク構築装置は、各センサノードで検出した、当該センサノードと他のセンサノードとの間で無線通信可能な最小送信電波強度値を、これらセンサノード間の距離としてセンサネットワークを介して収集するノード間距離収集装置と、任意の階層に含まれるクラスタごとに、当該親ノードが当該各子ノードからセンサデータを無線通信を介して収集する際に生じるクラスタ遅延量を推定し、これらクラスタ遅延量を合計することにより、当該階層におけるデータ収集効率を示す遅延評価値を算出する遅延評価値算出装置と、任意の階層に属する各子ノードを、予め選択した当該階層の親ノードのうち当該子ノードと最短距離にある親ノードのクラスタへ割り当てた後、任意のクラスタのうち当該親ノードから距離が短い順に他のクラスタの子ノードを選択して当該親ノードのクラスタへ配置換えすることにより新たなクラスタ構成を生成し、当該階層のこれら新たなクラスタ構成のうち遅延評価値が最も小さいクラスタ構成を当該階層のクラスタ構成として決定するクラスタリング処理装置とを備えている。
この際、遅延評価値算出装置で、任意のクラスタでセンサデータ収集時に行われる無線通信について、無線通信の衝突が発生しない際に生じる正常時遅延量に、無線通信の衝突が発生してセンサデータの再収集が行われた際に生じる衝突時遅延量を加算することにより、当該クラスタでのセンサデータ収集時に生じるクラスタ遅延量を推定することようにしてもよい。
また、遅延評価値算出装置で、階層のクラスタのうち、配置換え前後の両クラスタ内で行われる無線通信を受信可能なセンサノードを含むクラスタであって、かつ配置換え候補として選択された子ノードのうち配置換え前後のクラスタの両親ノードと無線通信可能な子ノードが存在するクラスタを選択し、これらクラスタに関するクラスタ遅延量を推定して合計することにより当該階層の遅延評価値を算出するようにしてもよい。
また、クラスタリング処理装置で、最下位層から順にそれぞれの階層におけるクラスタ構成を決定し、最下位層より上位に位置する任意の階層についてクラスタ構成を決定する際、最下位から当該階層直下までの各階層で親ノードとして選択されていない未選択センサノードのうちから当該階層の親ノードを選択するようにしてもよい。
また、子ノードに、当該親ノードとの間で所定期間以上通信できない場合、最上位階層より下位の各階層で用いる無線通信チャネルを用いて通信可能な親ノードを探索し、見つかった通信可能な親ノードのうち当該子ノードとの間の距離が最も短い親ノードを当該子ノードの新たな親ノードとして切り替える親ノード切替装置を備えてもよい。
本発明にかかるセンサネットワーク構築装置は、センサにより周囲状況をセンシングして得られたセンサデータを無線通信で送受信する複数のセンサノードと、複数のセンサノードからなるクラスタが1つ以上含まれる階層で階層化されたセンサネットワークを構築するセンサネットワーク構築装置と、センサネットワークを用いて各センサノードのセンサデータを収集する基地局とを含み、各センサノードがそれぞれ子ノードまたは親ノードとして動作して、1つ以上の子ノードと1つの親ノードとから各クラスタを構成し、当該親ノードが当該クラスタ内のセンサノードで得られたセンサデータを当該階層に固有の無線通信チャネルを介して収集し、当該親ノードが1つ上位の階層のクラスタの子ノードとして動作するとともに、基地局が最上位階層を構成する1つのクラスタの親ノードとして動作することにより、すべてのセンサノードで得られたセンサデータを基地局で収集するセンサデータ収集システムで用いられるセンサネットワーク構築装置であって、各センサノードで検出した、当該センサノードと他のセンサノードとの間で無線通信可能な最小送信電波強度値を、これらセンサノード間の距離としてセンサネットワークを介して収集するノード間距離収集装置と、任意の階層に含まれるクラスタごとに、当該親ノードが当該各子ノードからセンサデータを無線通信を介して収集する際に生じるクラスタ遅延量を推定し、これらクラスタ遅延量を合計することにより、当該階層におけるデータ収集効率を示す遅延評価値を算出する遅延評価値算出装置と、任意の階層に属する各子ノードを、予め選択した当該階層の親ノードのうち当該子ノードと最短距離にある親ノードのクラスタへ割り当てた後、任意のクラスタのうち当該親ノードから距離が短い順に他のクラスタの子ノードを選択して当該親ノードのクラスタへ配置換えすることにより新たなクラスタ構成を生成し、当該階層のこれら新たなクラスタ構成のうち遅延評価値が最も小さいクラスタ構成を当該階層のクラスタ構成として決定するクラスタリング処理装置とを備えている。
また、本発明にかかるセンサノードは、センサにより周囲状況をセンシングして得たセンサデータを無線通信で送受信する複数のセンサノードと、これら複数のセンサノードからなるクラスタが1つ以上含まれる階層で階層化することにより各センサノード間を結ぶセンサネットワークを構築するセンサネットワーク構築装置と、センサネットワークを用いて各センサノードのセンサデータを収集する基地局とを含み、各センサノードがそれぞれ子ノードまたは親ノードとして動作して、1つ以上の子ノードと1つの親ノードとから各クラスタを構成し、当該親ノードが当該クラスタ内のセンサノードで得られたセンサデータを当該階層に固有の無線通信チャネルを介して収集し、当該親ノードが1つ上位の階層のクラスタの子ノードとして動作するとともに、基地局が最上位階層を構成する1つのクラスタの親ノードとして動作することにより、すべてのセンサノードで得られたセンサデータを基地局で収集するセンサデータ収集システムで用いられるセンサノードであって、当該親ノードとの間で所定期間以上通信できない場合、最上位階層より下位の各階層で用いる無線通信チャネルを用いて通信可能な親ノードを探索し、見つかった通信可能な親ノードのうち当該子ノードとの間の距離が最も短い親ノードを当該子ノードの新たな親ノードとして切り替える親ノード切替装置を備えている。
また、本発明にかかるセンサネットワーク構築方法は、センサにより周囲状況をセンシングして得られたセンサデータを無線通信で送受信する複数のセンサノードと、複数のセンサノードからなるクラスタが1つ以上含まれる階層で階層化されたセンサネットワークを構築するセンサネットワーク構築装置と、センサネットワークを用いて各センサノードのセンサデータを収集する基地局とを含み、各センサノードがそれぞれ子ノードまたは親ノードとして動作して、1つ以上の子ノードと1つの親ノードとから各クラスタを構成し、当該親ノードが当該クラスタ内のセンサノードで得られたセンサデータを当該階層に固有の無線通信チャネルを介して収集し、当該親ノードが1つ上位の階層のクラスタの子ノードとして動作するとともに、基地局が最上位階層を構成する1つのクラスタの親ノードとして動作することにより、すべてのセンサノードで得られたセンサデータを基地局で収集するセンサデータ収集システムで用いられるセンサネットワーク構築方法であって、センサネットワーク構築装置のノード間距離収集装置が、各センサノードで検出した、当該センサノードと他のセンサノードとの間で無線通信可能な最小送信電波強度値を、これらセンサノード間の距離としてセンサネットワークを介して収集するノード間距離収集ステップと、センサネットワーク構築装置の遅延評価値算出装置が、任意の階層に含まれるクラスタごとに、当該親ノードが当該各子ノードからセンサデータを無線通信を介して収集する際に生じるクラスタ遅延量を推定し、これらクラスタ遅延量を合計することにより、当該階層におけるデータ収集効率を示す遅延評価値を算出する遅延評価値算出ステップと、センサネットワーク構築装置のクラスタリング処理装置が、任意の階層に属する各子ノードを、予め選択した当該階層の親ノードのうち当該子ノードと最短距離にある親ノードのクラスタへ割り当てた後、任意のクラスタのうち当該親ノードから距離が短い順に他のクラスタの子ノードを選択して当該親ノードのクラスタへ配置換えすることにより新たなクラスタ構成を生成し、当該階層のこれら新たなクラスタ構成のうち遅延評価値が最も小さいクラスタ構成を当該階層のクラスタ構成として決定するクラスタリング処理ステップとを備えている。
また、本発明にかかる親ノード切替方法は、センサにより周囲状況をセンシングして得たセンサデータを無線通信で送受信する複数のセンサノードと、これら複数のセンサノードからなるクラスタが1つ以上含まれる階層で階層化することにより各センサノード間を結ぶセンサネットワークを構築するセンサネットワーク構築装置と、センサネットワークを用いて各センサノードのセンサデータを収集する基地局とを含み、各センサノードがそれぞれ子ノードまたは親ノードとして動作して、1つ以上の子ノードと1つの親ノードとから各クラスタを構成し、当該親ノードが当該クラスタ内のセンサノードで得られたセンサデータを当該階層に固有の無線通信チャネルを介して収集し、当該親ノードが1つ上位の階層のクラスタの子ノードとして動作するとともに、基地局が最上位階層を構成する1つのクラスタの親ノードとして動作することにより、すべてのセンサノードで得られたセンサデータを基地局で収集するセンサデータ収集システムで用いられる親ノード切替方法であって、子ノードが、当該親ノードとの間で所定期間以上通信できない場合、最上位階層より下位の各階層で用いる無線通信チャネルを用いて通信可能な親ノードを探索するステップと、子ノードが、見つかった通信可能な親ノードのうち当該子ノードとの間の距離が最も短い親ノードを当該子ノードの新たな親ノードとして切り替えるステップとを備えている。
本発明によれば、任意の階層における試行中のクラスタ構成を評価する際、各クラスタの親ノードが当該クラスタ内の子ノードから無線通信を介してセンサデータを収集する際に生じる遅延量を推定し、これらクラスタの遅延量を合計して得られた遅延評価値を、当該階層におけるデータ収集効率を示す評価値として用いるようにしたので、近隣のセンサノードとの電波の衝突による遅延が少ないクラスタ構成をより高く評価することができる。これにより、センサノードが偏って配置された環境や、電波の減衰の度合いが通信パスごとに異なる環境においても、少ない遅延量で、すべてのセンサノードから効率よくデータを収集することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態にかかるセンサデータ収集システムの構成を示すブロック図である。 センサノードの構成例を示すブロック図である。 基地局の構成例を示すブロック図である。 ネットワーク構築装置の構成例を示すブロック図である。 センサネットワークの階層クラスタ構造例を示す説明図である。 本実施の形態にかかるセンサデータ収集システムのデータ集約処理を示すフローチャートである。 階層クラスタ構造の一例を示すトポロジである。 クラスタ構成例である。 データ収集処理のスケジュールを示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク構築装置におけるクラスタ分割処理を示すフローチャートである。 他のクラスタ構成例である。 本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク構築装置における階層的クラスタリング処理を示すフローチャートである。 センサデータ収集時の遅延測定結果である。 本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードの親ノード切替処理を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるセンサデータ収集システムについて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるセンサデータ収集システムの構成を示すブロック図である。図2は、センサノードの構成例を示すブロック図である。図3は、基地局の構成例を示すブロック図である。図4は、ネットワーク構築装置の構成例を示すブロック図である。
このセンサデータ収集システム1は、無線通信網からなるセンサネットワーク50で相互に接続された、複数のセンサノード10、基地局20、ネットワーク構築装置30を含み、各センサノード10のセンサでセンシングしたセンサデータを、センサネットワーク50を介して基地局20へ並行して収集する機能を有している。このうち、ネットワーク構築装置30については、センサネットワーク50の構築時にのみ必要となる構成であり、その後のセンサデータ収集時には不要となる。また、このネットワーク構築装置30の機能を基地局20で実現してもよい。
センサノード10には、図2に示すように、周囲の状況をセンシングしセンサデータとして出力するセンサ11と、センサ11から出力されるセンサデータに変化があったことをイベントとして検出するセンサイベント検出装置12と、無線通信用送信キューとして送信すべきセンサデータを記憶するセンサデータ記憶装置14と、センサイベント検出装置12でイベントを検出した際のセンサデータを処理してセンサデータ記憶装置14へ保存するセンサデータ処理装置13と、他のセンサノード10や基地局20と無線通信を行うことによりセンサデータなどの各種データを送受信するとともに、送信電波の強度を多段階に調整でき、他センサノードとの間で最小送信電波強度を検出する無線通信装置15とが設けられている。
センサノード10を構成するセンサ11、センサイベント検出装置12、センサデータ処理装置13、センサデータ記憶装置14、および無線通信装置15については、それぞれ別個の装置から実現した場合を例として説明するが、これらのうち複数の装置を1つの装置で実現してもよい。また、これら装置での内部処理については、専用の信号処理回路で実現してもよく、コンピュータでCPUなどの演算処理装置とプログラムとを協働させてなる個々の機能処理装置で実現してもよい。
基地局20には、図3に示すように、センサノード10と無線通信を行うことによりセンサデータなどの各種データを送受信する無線通信装置21と、無線通信装置21で受信したセンサデータを集約して上位装置(図示せず)へ出力する受信データ処理装置22とが設けられている。
基地局20を構成する無線通信装置21および受信データ処理装置22については、それぞれ別個の装置から実現した場合を例として説明するが、これらのうち複数の装置を1つの装置で実現してもよい。また、これら装置での内部処理については、専用の信号処理回路で実現してもよく、コンピュータでCPUなどの演算処理装置とプログラムとを協働させてなる個々の機能処理装置で実現してもよい。
ネットワーク構築装置30には、図4に示すように、主な構成として、無線通信装置31、ノード間距離収集装置32、遅延評価値算出装置33、クラスタリング処理装置34、およびネットワーク設定装置35が設けられている。
無線通信装置31は、センサノード10と無線通信を行うことによりセンサデータなどの各種データを送受信する機能を有している。
ノード間距離収集装置32は、各センサノード10で検出した当該センサノードと他のセンサノードとの間で無線通信可能な最小送信電波強度値を、これらセンサノード間の距離としてセンサネットワーク50を介してそれぞれ収集する機能を有している。
遅延評価値算出装置33は、任意の階層に含まれるクラスタごとに、当該親ノード(クラスタヘッド)が当該各子ノードからセンサデータを無線通信を介して収集する際に生じる遅延量を推定する機能と、これらクラスタの遅延量を合計することにより、当該階層におけるデータ収集効率を示す遅延評価値を算出する機能とを有している。
クラスタリング処理装置34は、任意の階層に属する各子ノードを、予め選択した当該階層の親ノードのうち当該子ノードと最短距離にある親ノードのクラスタへ割り当てる機能と、任意のクラスタのうち当該親ノードから距離が短い順に他のクラスタの子ノードを選択して当該親ノードのクラスタへ配置換えすることにより新たなクラスタ構成を生成する機能と、当該階層のこれら新たなクラスタ構成のうち遅延評価値が最も小さいクラスタ構成を当該階層のクラスタ構成として決定する機能と、各階層のクラスタ構成を決定することによりセンサネットワーク全体のトポロジを構成する機能とを有している。
ネットワーク設定装置35は、このトポロジに基づいて個々のセンサノード10に関する通信相手情報と当該通信相手センサノードに関する距離とを、センサネットワーク50を介して各センサノード10へ通知する機能を有している。
ネットワーク構築装置30を構成する無線通信装置31、ノード間距離収集装置32、遅延評価値算出装置33、クラスタリング処理装置34、およびネットワーク設定装置35については、それぞれ別個の装置から実現した場合を例として説明するが、これらのうち複数の装置を1つの装置で実現してもよい。また、これら装置での内部処理については、専用の信号処理回路で実現してもよく、コンピュータでCPUなどの演算処理装置とプログラムとを協働させてなる個々の機能処理装置で実現してもよい。
これにより、センサノード10では、周囲の状況の変化によるセンサデータの変化がイベントとしてセンサデータ処理装置13により検出されると、その変化を示すセンサデータが無線通信装置15を介して基地局20へ送信される。基地局20では、このようにして各センサノード10でセンシングしたセンサデータを無線通信装置21で受信し、受信データ処理装置22で集約して出力する。
[センサネットワーク]
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかるセンサデータ収集システムのセンサネットワークについて説明する。図5は、センサネットワークの階層クラスタ構造例を示す説明図である。
センサネットワーク50は、複数の階層を有するとともに、階層ごとに1つ以上のクラスタが設けられている階層クラスタ構造をなしている。
図5の例では、最下位階層LL、中間階層LM、最上位階層LHの3つの階層から構成されており、これら階層ごとに1つ以上のセンサノード10からなるクラスタが1つ以上設けられている。なお、実際のセンサネットワーク50において、階層数は3に限定されるものではなく、少なくとも最下位階層LL、最上位階層LHの2つの階を含み、センサノード10の数やクラスタの数に応じて、中間階層LMを増加させればよい。
最下位階層LLでは、各センサノード10は位置的に近くに存在する他のセンサノード10とともにクラスタをそれぞれ生成し、クラスタごとにその中の1台のセンサノード10にデータを集約する。各クラスタにおいてデータが集約されるセンサノード10を当該クラスタの親ノードと定義する。また、各クラスタに属するセンサノード10のうち親ノード以外のセンサノード10を子ノードという。
各クラスタ内の無線通信については、当該クラスタの子ノードから親ノードにセンサデータが送信できれば十分であるため、無線送信の電波強度を制限して微弱な電波で無線通信を行うことができる。これにより、クラスタ間での電波の干渉を低減でき、各クラスタにおいて並行してデータ収集を行うことが可能となる。
中間層LMおよび最上位階層LHのクラスタの子ノードは、1段下の階層における各クラスタの親ノードから構成されており、階層ごとにこのようなクラスタ構成が繰り返し形成されている。これにより、階層が上がるごとにそれぞれのクラスタでデータが順次集約される。
最上位階層LHのクラスタは、基地局20を親ノードとする1つのクラスタから構成されており、このクラスタの子ノードは、中間層LMの各クラスタの親ノードから構成されている。このため、最終的には最上位階層LHの基地局20に対してすべてのセンサノード10からセンサデータが集約される。
また、この階層クラスタ構造では、各階層で異なる通信チャネルを使用する。図5の例では、最下位階層LL、中間階層LM、最上位階層LHごとに、通信チャネルChL,ChM,ChHを用いる。これにより、階層間での無線通信の干渉がなくなり、各階層で独立してデータを収集できる。
本実施の形態では、このような階層クラスタ構造を用いることで、各センサノード10でセンシングしたセンサデータを少ない遅延で並行して効率よく収集している。これにより、ポーリングを用いる手法とは異なり、効率よくデータが収集できる。また、時分割多重を用いる方法と異なり、実装もシンプルで容易に導入可能である。
なお、本実施の形態では、通信帯域が溢れるほどのデータは発生しないものとする。また、センサノード間の距離は、位置取得センサを用いるのではなく、電波の強度を利用して計測するものとする。具体的には、あるセンサノードから送信電波強度を変化させて複数のパケットを送信し、受信側では、受け取ったパケットのうち最小の電波強度を距離とする。
[データ収集方法]
次に、図6および図7を参照して、本実施の形態にかかるセンサデータ収集システムのデータ集約方法について説明する。図6は、本実施の形態にかかるセンサデータ収集システムのデータ集約処理を示すフローチャートである。図7は、階層クラスタ構造の一例を示すトポロジである。
最下位階層LLのクラスタでは、各子ノードの持つセンサデータを親ノードに集約する。この際、親ノードは、まず、無線通信装置15において通信チャネルとして最下位階層LLのチャネルChLを選択し、クラスタ内の子ノードへデータ要求メッセージを送信する。子ノードは、無線通信装置15において通信チャネルとしてチャネルChLを選択しており、親ノードからデータ要求メッセージを受信した子ノードは、その時点で自身の送信キューに格納されているセンサデータを親ノードへ送信する。送信キューが空であれば、何も送信しない。
親ノードは、無線通信装置15により各子ノードからデータを受信して収集した後、通信チャネルを1段上の中間階層LMのチャネルChLに切り替え、この中間階層LMの親ノードからデータ要求メッセージが送られるのを待つ。データ要求を受信すると、親ノードは、最下位階層LLの子ノードから収集したセンサデータを、前述した最下位階層LLの子ノードと同様にして中間階層LMの親ノードへ送信する。このようにして、すべての階層のクラスタでこの処理が繰り返し実行され、最上位階層LHにある基地局20にデータが集約される。また、各階層の親ノードも他の子ノードと同じくセンシングを行っているため、子ノードから収集したセンサデータを上位階層へ送信する際、自身がセンシングしたセンサデータも付加して送信する。
次に、図6を参照して、任意の階層に属するセンサノードのデータ集約処理について説明する。図6において、最下位階層LLから上にm番目の階層におけるi番目の子ノードをNciとし、その親ノードをNpとし、当該階層で用いる通信チャネルをChmとし、1段上のm+1番目の階層で用いる通信チャネルをChm+1とし、子ノードNciへの送信電波強度をEciとし、親ノードNpへの送信電波強度をEpとする。
センサノード10は、ループ1として、ループ2を含むステップ101〜107を繰り替えし実行している。ループ1では、まず、センサデータ処理装置13により、センサイベント検出装置12でイベントを検出した際のセンサデータを処理して送信キューであるセンサデータ記憶装置14へ追加保存し(ステップ101)、無線通信装置15により、通信チャネルをChmに設定し(ステップ102)、子ノード選択用変数iを0に初期化する(ステップ103)。
次に、センサノード10は、変数iが子ノード数nに達するまで、ステップ111〜115からなるループ2を繰り返し実行する。ループ2では、まず、無線通信装置15により、送信電波強度をEciに設定し(ステップ111)、子ノードNciに対してデータ要求メッセージを送信した後(ステップ112)、子ノードNciからのデータ受信待ちとなる(ステップ113)。
ここで、所定の待ち時間が経過するまでに子ノードNciからデータを受信した場合(ステップ113:YES)、無線通信装置15により、その受信データを送信キューへ追加保存し(ステップ114)、変数iを1だけ加算する(ステップ115)。また、ステップ113において、データ要求メッセージの送信から待ち時間が経過するまでに子ノードNciからデータを受信できなかった場合(ステップ113:NO)、ステップ115へ移行する。
このようにして、すべての子ノードについてループ2を繰り返し実行することにより、各子ノードからセンサデータを収集して送信キューに保存した後、センサノード10は、無線通信装置15により、通信チャネルをChm+1に設定するとともに(ステップ104)、送信電波強度をEpに設定し(ステップ105)、親ノードNpからのデータ要求メッセージの受信待ちとなる(ステップ106)。
ここで、所定の待ち時間が経過するまでに親ノードNpからのデータ要求メッセージを受信した場合(ステップ106:YES)、無線通信装置15により、送信キューに保存されている各子ノードから収集したセンサデータ、さらには自身でセンシングしたセンサデータを親ノードNpへ送信し(ステップ107)、ループ1の先頭であるステップ101へ戻る。また、ステップ106において、待ち時間が経過するまでに親ノードNpからのデータ要求メッセージを受信できなかった場合(ステップ106:NO)、ループ1の先頭であるステップ101へ戻る。
したがって、このデータ集約処理では、各センサノードにおいて、自身のセンシング結果と他のセンサノードから受信したセンシング結果がセンサデータ記憶装置14の中の送信キューで管理され、送信要求があったときには送信キューに保存されているセンサデータがすべて送信される。また、ループ2のデータ収集処理とステップ102の通信チャネル変更処理については、子ノードが存在するときにだけ実行される処理であり、当該センサノードが子ノードを持たない場合、これら処理は実行されない。
次に、図7を参照して、センサデータの集約手順の具体例について説明する。図7のトポロジ例では、階層L1に、センサノードA,B,EからなるクラスタCL11と、センサノードC,D,FからなるクラスタCL12が設けられており、このうちセンサノードE,Fがそれぞれの親ノードである。また階層L2に、センサノードE,F,GからなるクラスタCL21が設けられており、センサノードGが親ノードである。また階層L3には、センサノードG,H,IからなるクラスタCL31が設けられており、このうちセンサノードIが親ノードである。また、階層L1,L2,L3では、通信チャネルとして、それぞれ異なるチャネルCh1,Ch2,Ch3を用いる。
このようなトポロジでは、次のようなステップ(a)〜(c)でセンサデータを集約する。
(a)センサノードAとセンサノードBはセンサノードEへチャネルCh1でセンサデータを集約し、センサノードCとセンサノードDはセンサノードFへチャネルCh1でセンサデータを集約する。
(b)センサノードEとセンサノードFは、それぞれの子ノードからチャネルCh1でデータを集約し終えると通信チャネルをチャネルCh2に切り替え、センサノードGへセンサデータを集約する。
(c)センサノードGとセンサノードHは、それぞれの子ノードからチャネルCh2でデータを集約し終えると通信チャネルをチャネルCh3に切り替え、センサノードIにデータを集約する。
図7のトポロジでは2分木を例としているが、クラスタ内のセンサノード数は通信の効率を考慮して最適な値を決めるものとする。
[遅延推定方法]
次に、図8および図9を参照して、前述したデータ収集方法により、無線通信を介してセンサデータを収集する際に発生する遅延を推定する方法について説明する。図8は、クラスタ構成例である。図9は、データ収集処理のスケジュールを示すタイミングチャートである。
ある階層においてクラスタiで生じる遅延量liを、次の式(1)のように定義する。ここで、NXはセンサノードXの子孫センサノードの個数、Piはクラスタiの親ノード、TiはPiが自身の子ノードにデータを要求する周期の見積り値、Ci,aはクラスタiのa番目の子ノード、Cj,bはクラスタiのb番目の子ノード、f(Xa,Xb,Xc)はセンサノードXaからセンサノードXbに送信されたパケットをセンサノードXcが受信できるかを判別する関数、qi,jは無線通信の衝突が発生する確率、nはこの階層のクラスタの個数、miはi番目のクラスタの子ノードの数である。最上位階層では、Nroot+1は全センサノード数を意味する。
Figure 2010166150
式(1)における判別関数f(Xa,Xb,Xc)は次の式(2)のように定義する。ここで、d(Xa,Xb)は、センサノードXaからセンサノードXbへの距離(最小送信電波強度値)を意味する。
Figure 2010166150
また、式(1)における衝突発生確率qi,jは、次の式(3)のように定義する。ここで、tは親ノードが子ノードに対してセンサデータの要求とセンサデータの収集を行うのに必要な通信時間である。
Figure 2010166150
また、式(1)における周期見積り値Tiは、次の式(4)のように定義する。ここで、Piは1つ上位の階層において、j番目のクラスタに所属しているものとする。最上位階層では親ノードは常に子ノードと通信が行えるため、T0=m0tとなる。
Figure 2010166150
本実施の形態では、任意のクラスタにおけるセンサデータ収集にかかる遅延について、前述した式(1)に示すように、無線通信の衝突がない場合にデータを集める際に生じる遅延(正常時遅延量)に、衝突が起こった場合に追加で発生する遅延と衝突の確率を掛け合わせて得られた遅延(衝突時遅延量)を加算することにより、推定している。
まず、衝突がなければ、クラスタiの親ノードPiは、子ノードから平均値Ti/2の時間でデータを集められるため、クラスタi全体では、前述した式(1)の第1項に示すように、合計NPii/2の遅延(正常時遅延量)が生じる。
また、前述した式(1)の第2項は、衝突が発生した際に期待される追加の遅延(衝突時遅延量)に関するものである。無線の衝突によって、親ノードPiが、ある子ノードからデータを収集できなかった場合には、その子ノードを介して収集されるデータのすべてに対して、さらにTiの遅延が発生する。
この遅延は、クラスタiとクラスタjのそれぞれ1つの子ノードからデータを収集する通信が同時に発生した際に生じるものであり、衝突する確率はt/Tiとt/Tjを掛け合わせることで求められる。親ノードPiで衝突が発生する場合は、子ノードのどれと通信を行っているときでも衝突する可能性があるため、確率をmi倍している。
図8のクラスタ構成例では、親ノードP1のクラスタCL1内に、子ノードC1,1,C1,2,C1,3,C1,4が配置されており、親ノードP2のクラスタCL2内に、子ノードC2,1,C2,2,C2,3が配置されている。この際、C1,2とC2,3は、互いのクラスタの無線通信圏内に存在している。このため、クラスタCL1の子ノードC1,2がクラスタCL2のクラスタ内通信のうちC2,3からP2への無線通信とP2からC2,3への無線通信を受信でき、C2,3もC1,2からP1への無線通信を受信できることとする。
このようなクラスタ構成において、図9のようなスケジュールで無線通信が行われたものとする。クラスタCL1では、まず、親ノードP1が子ノードC1,1、C1,2、C1,3、C1,4と無線通信チャネルWkで順にセンサデータを要求して収集する。続いて、親ノードP1は、上位階層で子ノードとなって動作するため通信チャネルを上位階層のWk−1に変更して、上位階層の親ノードからセンサデータを要求されるのを待ち、この後、一定時間が経過するか、または親ノードにセンサデータを収集されると、下位階層の無線通信チャネルWkへ切り替えて、子ノードC1,1、C1,2、C1,3、C1,4へのデータ要求を再開する。
式(1)では、このような親ノードP1による一巡のデータ収集動作にかかる所要時間の平均をT1としている。
前述したように、図8のクラスタ構成例では、C1,2とC2,3は、互いに相手の無線通信を受信できる位置に存在している。このため、図9のようなスケジュールに従って、これらC1,2とC2,3がそれぞれの親ノードP1,P2との無線通信を同時に行うと、無線通信の衝突が起こる。
このような衝突が発生すると、親ノードは、その際のデータ収集に失敗するため、C1,2ではT1,C2,3ではT2の遅延が発生する。この衝突は、T1の間にtの時間を占める通信と、T2の間にtの時間を占める通信が同時に起こった場合に発生するため、このようなクラスタCLi,CLj間において、無線通信の衝突が発生する確率qi,jは、前述した式(3)のように計算される。
クラスタCL2において、C2,3はC1,2からP1への通信は聞こえるが、P1からC1,2への通信は聞こえないため、衝突の確率は半分になる。衝突が親ノードP1で発生する場合は、どの子ノードと通信しているときでも衝突が発生する可能性があるため、確率をm1倍する。
このようにして定義した見積りの遅延を用いて、ある階層のデータ収集の効率のよさを評価する評価関数Gを次の式(5)のように定義する。ここで、nはこの階層のクラスタの個数、miはi番目のクラスタの子ノードの数である。
Figure 2010166150
また、前述した式(1)から明らかなように、遅延を見積もる際には、各子ノードと親ノードの通信がお互いに衝突するかをすべて調べる必要があるため、計算量が多くなる。本実施の形態にかかる手法では、予め各センサノードから他のセンサノードへの距離をソートしたデータを用いて、任意のセンサノード間の無線通信を他センサノードで受信できるかを判別する判別関数fがf=0となる部分の計算を避けることで、計算の効率化を図っている。また、各階層における遅延l0,l1,…,lnを同時に計算することで、計算の繰り返しの回数を減らし、計算を高速化できる。
[クラスタリング方法]
次に、本実施の形態にかかるネットワーク構築装置30における、センサノードのクラスタリング方法について説明する。
本実施の形態では、データ収集の際の遅延が少なくなるようにセンサノードをクラスタリングしてネットワークトポロジを決定する。クラスタリングの際に、クラスタ間の重複が多いと通信の衝突が頻繁に発生するため、遅延が大きくなる。また、センサノードの割り振りに偏りが大きく、センサノードが特定のクラスタに集中すると、このクラスタでのデータ収集で大きな遅延が発生する。本実施の形態では、できるだけ無線の衝突が少なく、子ノードの数が公平になるようなクラスタリング方法の具体例として、クラスタ分割方法、クラスタ分割の高速化、階層的クラスタリング方法について説明する。
[クラスタ分割方法]
前述のような非特許文献1のような既存の手法では、任意の階層において、子ノードは最も距離が短いところにある親ノードのクラスタに所属することになる。しかし、単純に最短距離でクラスタリングするだけでは、偏って子ノードが配置される場合があり、これによりデータ収集の遅延が増加したり、通信の衝突の頻度が増加する可能性がある。
これに対して、本実施の形態では、任意の階層において、最短距離にある親ノードのクラスタへセンサノードを配置した後、子ノードの数の少ないクラスタへ他のクラスタから子ノードを配置換えすることで、さらに遅延が少なくなるように調整を行っている。
図10は、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク構築装置におけるクラスタ分割処理を示すフローチャートである。
図10において、Pが全親ノードの集合、pがPから選択した親ノード、Cが全子ノードの集合、Ceが配置換え候補となる子ノードの集合、cがCeから選択した子ノード、Cnewが子ノードの新たな集合、C’が配置換え中のクラスタの子ノード集合、eが配置換えの候補の子ノード数、mがクラスタの子ノード数、mavgがクラスタ内の子ノードの個数の平均を意味する。
ネットワーク構築装置30は、クラスタリング処理装置34により、すべてのセンサノードのうち予め指定された親ノードのクラスタに対して、その他のセンサノードを子ノードとしてそれぞれ割り振って配置することで、クラスタ分割を行う。
まず、クラスタリング処理装置34は、子ノード集合Cの各子ノードを、親ノード集合p’のうち、当該子ノードと最も距離が近い親ノードのクラスタに配置する(ステップ201)。
この後、ループ1として、ループ2およびループ3を含むステップ211,212を、親ノード集合Pに含まれる親ノードpごとに、繰り返し実行する。
ループ1において、クラスタリング処理装置34は、まず、選択した親ノードpのクラスタの子ノード数をmに格納する(ステップ211)。ここで、mが平均子ノード数mavg以下の場合(ステップ212:NO)、ループ1により次の親ノードの処理へ移行する。
一方、mが子ノード数平均値mavgより大きい場合(ステップ212:YES)、ループ2として、ループ3を含むステップ221〜223を、mavgとmの差分回数だけ繰り返し実行する。
ループ2において、クラスタリング処理装置34は、まず、親ノードpから距離が近い順に、他クラスタの子ノードをe個選択して、配置換え子ノード候補集合Ceへ格納し(ステップ221)、子ノード集合Cを子ノードの新たな集合Cnewへコピーする(ステップ222)。
この後、ループ3として、ステップ231〜235を、配置換え子ノード候補集合Ceに含まれる子ノードCごとに、繰り返し実行する。
ループ3において、クラスタリング処理装置34は、まず、選択した子ノードCを親ノードpのクラスタへ配置換えし(ステップ231)、当該クラスタの配置換え後の子ノード集合をC’とする(ステップ232)。
次に、クラスタリング処理装置34は、当該階層における配置換え前後のクラスタ構成に関する遅延評価値であるG(P,C)とG(P,C’)とを遅延評価値算出装置33で計算し、配置換え前と比較して配置換え後の遅延評価値が小さい場合にのみ(ステップ233:YES)、配置換え後の子ノード集合C’をCnewに保存する(ステップ234)。また、配置換え前と比較して配置換え後の遅延評価値が大きい場合には(ステップ233:NO)、C’の保存は行わない。
この後、クラスタリング処理装置34は、選択した子ノードcを元のクラスタへ戻した後(ステップ235)、ループ3により次の子ノードの処理へ移行する。
配置換え子ノード候補集合Ce内のすべての子ノードcについて、ループ3の処理が終了した場合、クラスタリング処理装置34は、ループ2へ戻って、CnewをCへ格納し(ステップ223)、ループ2により新たな配置換え候補子ノードの処理へ移行する。
また、mavgとmの差分回数だけループ2の処理を繰り返し実行してループ2が終了した場合、クラスタリング処理装置34は、ループ1により次の親ノードの処理へ移行する。
一方、親ノード集合Pに含まれる親ノードpごとにループ1の処理を繰り返し実行して、ルーフ1が終了した場合、クラスタリング処理装置34は、一連のクラスタ分割処理を終了する。
これにより、子ノードを配置換えした新たなクラスタ構成のうち、当該階層に関する遅延評価値が最も小さいクラスタ構成、すなわちセンサデータの収集時に発生しうる遅延が最も少ないクラスタ構成が、最終的に当該階層の子ノード集合Cとして選択されることになる。したがって、センサネットワークについて、本実施の形態にかかるクラスタ分割処理により、できるだけ無線通信の衝突が少なく、子ノードの数が公平になるようなトポロジを得ることが可能となる。
[クラスタ分割処理の高速化]
次に、前述したクラスタ分割処理の高速化について説明する。
子ノードを配置換えする際に、評価関数Gをすべてのクラスタについて計算して比較する処理を行うと、評価関数Gの計算に時間がかかるため、高速にクラスタリングを行えない。
本実施の形態では、任意の階層に含まれるすべてのクラスタのうち、特定の条件を満たすクラスタのみを対象として、当該階層の評価関数Gを計算して子ノードを配置換えするべきかを判定することで、クラスタ分割を高速化する。さらに、配置換えの候補となる子ノードを列挙する操作も、遅延推定処理の高速化のために用意した距離でソートしたデータを用いて高速化する。
評価関数Gの計算対象となるクラスタは、少なくとも次の2つの条件のいずれか一方を満たすクラスタものとする。
条件1:配置換えする子ノードの元のクラスタか新しいクラスタのどちらかのクラスタ内通信を受信できるセンサノードが1つ以上含まれるクラスタであること。
条件2:配置換えの候補となるセンサノードと配置換え前後のクラスタの親との間の通信を受信できるセンサノードが1つ以上含まれるクラスタであること。
図11は、他のクラスタ構成例である。ここでは、子ノードC1,2をクラスタCL1からクラスタCL2へ配置換えするかを検討する場合について説明する。
図11のクラスタ構成例では、親ノードP1のクラスタCL1内に、子ノードC1,1,C1,2,C1,3,C1,4が配置されており、親ノードP2のクラスタCL2内に、子ノードC2,1,C2,2が配置されており、親ノードP3のクラスタCL3内に、子ノードC3,1,C3,2,C3,3が配置されており、親ノードP4のクラスタCL4内に、子ノードC4,1,C4,2,C4,3が配置されており、親ノードP5のクラスタCL5内に、子ノードC5,1,C5,2が配置されている。
この際、クラスタCL4のC4,3が、C1,2の移動元クラスタCL1のP1の無線通信圏内に存在しており、P2の無線通信を受信できることとする。また、クラスタCL5のP1が、P2に対してC1,2より近い距離に存在しており、C1,2と移動先クラスタCL2のP2との無線通信を受信できることとする。
このような場合には、評価関数Gの計算対象として、配置換え前後のクラスタとしてクラスタCL1,CL2の他に、上記条件1を満たすクラスタとしてクラスタCL4が挙げられ、上記条件2を満たすクラスタとしてクラスタCL5が挙げられる。したがって、評価関数Gは、クラスタCL1,CL2,CL4,CL5のみを用いて計算すればよく、クラスタCL3に関する評価関数Gの計算を省くことが可能となる。
[階層的クラスタリング処理]
次に、前述した任意の階層におけるクラスタ分割処理を用いて階層的にクラスタを分割する階層的クラスタリング処理について説明する。
クラスタリングは、センサノードが移動するなど状況が変化したときにやり直す必要があるため、センサノードの数が増えたとしても、短時間で計算が終わる必要がある。そこで、非特許文献3に代表されるランダム探索アルゴリズムを取り入れる。既存のデータベース分野のクラスタリング手法の多くでは、各階層で子ノードの中から親ノードを選択している。
このような既存の手法を本発明のようなセンサノードネットワークに適用して、親ノードを子ノードの中から選択する操作を各階層で繰り返すと、k階層目(k≫1とする)の親ノードは、最下位層からk−1階層までのすべての子ノードからk−1個のチャネルを使ってデータを収集することになり、ボトルネックとなってしまう。
本実施の形態では、上記のような問題を解消するため、最下位層から最上位層に向けて順にそれぞれの階層におけるクラスタ構成を決定するものとし、最下位層より上位に位置する任意のk階層目についてクラスタ構成を決定する際、最下位から当該k階層直下、すなわちk−1階層目までの各階層のうち、どの階層においても親ノードとして選択されていない未選択センサノードのうちから当該階層の親ノードを選択する。
図12は、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワーク構築装置における階層的クラスタリング処理を示すフローチャートである。
図12において、Pkがk階層目の親ノードの集合、P’が試行中の親ノードの集合、Nが親ノードとして選択されていない全センサノードの集合、Cがクラスタリング中の階層の子ノード集合、kmaxが階層数、nkがk階層目のクラスタの個数、sが比較の最大回数を意味する。
ネットワーク構築装置30は、クラスタリング処理装置34により、まず、すべてのセンサノードを集合Nおよび集合Cへ代入し(ステップ301)、ループ1として、ループ2を含むステップ311〜315を、最下位の階層(k=1)から最上位の階層(k=kmax)まで、階層ごとに繰り返し実行する。
ループ1において、クラスタリング処理装置34は、まず、集合Nからランダムに選択したnk個のセンサノードを、当該階層kの親ノード集合Pkに格納する(ステップ311)。これにより、Nは親ノードとして選択されていないセンサノードの集合となる。
続いて、Pkの各センサノードを親ノードとして、集合Cの各子ノードを当該子ノードと最も距離が近い親ノードのクラスタに配置することにより、nk個のクラスタに集合Cを分割し(ステップ312)、得られたクラスタ構成に関するセンサノード入れ替え後の遅延評価値であるG(Pk,C)を遅延評価値算出装置33で計算する(ステップ313)。
この後、ループ2として、ステップ321〜326を、s回だけ繰り返し実行する。
ループ2において、クラスタリング処理装置34は、まず、親ノード集合Pkを集合P’に代入し(ステップ321)、集合P’と集合Nから、1つずつセンサノードを選択して入れ替える(ステップ322)。
続いて、P’の各センサノードを親ノードとして、集合Cの各子ノードを当該子ノードと最も距離が近い親ノードのクラスタに配置することにより、nk個のクラスタに集合Cを分割し(ステップ323)、得られたクラスタ構成に関するセンサノード入れ替え後の遅延評価値であるG(P’,C)を遅延評価値算出装置33で計算する(ステップ324)。
次に、クラスタリング処理装置34は、当該階層における入れ替え前後のクラスタ構成に関する遅延評価値であるG(Pk,C)とG(P’,C)とを比較する。ここで、入れ替え前に比較して入れ替え後の遅延評価値が低い場合には(ステップ325:YES)、入れ替え後の親ノード集合P’をPkに保存し(ステップ326)、ループ2の処理変数iを初期化して(ステップ327)、ループ2の処理をさらにs回繰り返し実行する。
一方、入れ替え前に比較して入れ替え後の遅延評価値が高い場合には(ステップ335:NO)、P’の保存は行わず、ループ2により新たな親ノードの入れ替え処理へ移行する。
また、ループ2において、同一Pkについてs回比較を繰り返しても、より低い遅延評価値を持つものが見つからず、ループ2が終了した場合、クラスタリング処理装置34は、ループ2で得られた遅延評価値の小さい親ノード集合Pkを、当該k階層における親ノード集合として確定する。
この後、ループ1へ戻って、親ノード集合Pkを、次に処理する1つ上位の階層における子ノード集合Cへ保存し(ステップ314)、集合Nから親ノード集合Pkを除外したものを、次に処理する1つ上位の階層における親ノード候補、すなわち親ノードとして選択されていない新たなセンサノード集合Nとして保存する(ステップ315)。
この後、クラスタリング処理装置34は、ループ1により1つ上位の階層に関するクラスタリング処理へ移行する。
一方、kmax個のすべての階層ごとにループ1の処理を繰り返し実行して、ルーフ1が終了した場合、クラスタリング処理装置34は、一連の階層化クラスタリング処理を終了する。
これにより、各階層において他のどの階層でも親ノードになっていないセンサノードを親ノードとして選択して、クラスタ構成を生成できる。したがって、各階層の親ノードが、1つの無線通信チャネルのみで、当該クラスタ内の各子ノードからセンサデータを収集できるトポロジを得ることが可能となる。なお、より効率のよいクラスタを探したい場合には、親ノードをランダムに探索する処理を何度か繰り返し、その中で遅延評価値Gが最小となるものを選択すればよい。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、センサネットワーク構築装置30の遅延評価値算出装置33により、任意の階層における試行中のクラスタ構成の評価値を算出する際、各クラスタの親ノードが当該クラスタ内の子ノードから無線通信を介してセンサデータを収集する際に生じるクラスタ遅延量を推定し、これらクラスタ遅延量を合計して得られた遅延評価値を、当該階層におけるデータ収集効率を示す評価値として算出するようにしたので、近隣のセンサノードとの電波の衝突による遅延が少ないクラスタ構成をより高く評価することができる。
これにより、センサノードが偏って配置された環境や、電波の減衰の度合いが通信パスごとに異なる環境においても、少ない遅延量で、すべてのセンサノードから効率よくデータを収集することが可能となる。特に、室内に高い密度で配置されている多くのモノに、それぞれセンサノードを埋め込んで、これらセンサノードから各種センサデータを収集して活用するアプリケーションを実現できる。
また、本実施の形態では、遅延評価値算出装置33により、任意のクラスタでセンサデータ収集時に行われる無線通信について、無線通信の衝突が発生しない際に生じる正常時遅延量に、無線通信の衝突が発生してセンサデータの再収集が行われた際に生じる衝突時遅延量を加算することにより、当該クラスタでのセンサデータ収集時に生じる遅延量を推定するようにしてもよい。これにより、無線通信の衝突を考慮したクラスタ遅延量を精度よく推定することができる。
また、本実施の形態では、遅延評価値算出装置33により、階層のクラスタのうち、配置換え前後の両クラスタ内で行われる無線通信を受信可能なセンサノードを含むクラスタと、配置換え候補として選択された子ノードのうち配置換え前後のクラスタの両親ノードと無線通信可能な子ノードが存在するクラスタとを選択し、これらクラスタに関するクラスタ遅延量を推定して合計することにより当該階層の遅延評価値を算出するようにしてもよい。これにより、子ノードの配置換えにより無線通信状況が変化しないクラスタに関するクラスタ遅延の推定処理を省くことができ、クラスタ分割処理を高速化することが可能となる。
また、本実施の形態では、クラスタリング処理装置34により、最下位層より上位の階層についてクラスタ構成を決定する際、当該階層までの階層で親ノードとして選択されていない未選択センサノードのうちから当該階層の親ノードを選択するようにしてもよい。これにより、各階層の親ノードが、1つの無線通信チャネルのみを使用して、各子ノードからセンサデータを収集できるトポロジを得ることが可能となる。
図13は、センサデータ収集時の遅延測定結果である。この例では、実機のセンサノード10を用いて実際にデータの遅延を測定する実験を行った。センサノード10は、IEEE802.14.5準拠の無線通信モジュールを備え、送信電力の強さを16段階(環境にもよるが、通信可能距離は2mから30m程度)で変更可能である。送信できるパケットのサイズは125バイトである。
このセンサノードを用いて、20台(2階層の4分木)と、39台(3階層の3分木)の2つの静的なトポロジの遅延を測定した。各センサノード10は、約10m×10mの部屋に配置した。フラットなトポロジの場合の遅延についても測定し、公平に比較するため、この場合の結果は木構造のトポロジで使用したチャネルの数で割っている。
図13に示されているように、実機を用いた場合であっても、本実施の形態のクラスタリング手法を利用してセンサデータを収集した方が、単にフラットなトポロジでセンサデータを収集するよりも、センサデータ収集にかかる遅延が短く、センサノード数が増えるにつれて両者の差はさらに開く傾向にあることがわかる。
[第2の実施の形態]
次に、図14を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるセンサデータ収集システムについて説明する。図14は、本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードの構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、ネットワーク構築装置30により、センサネットワークのトポロジを構築する場合について説明した。この際、センサノードがモノに埋め込まれている場合、モノの移動に応じてセンサノードも移動する。このような場合には、子ノードと親ノードとの距離が離れて、任意の子ノードが親ノードとの通信範囲から外れると、それまでのトポロジを維持できなくなり、他のクラスタに所属しなおす必要がある。
本実施の形態では、センサノードにより、親ノードとの無線通信状況の悪化に応じて、新たな親ノードを探索して切り替える場合について説明する。
本実施の形態では、図14に示すように、センサノード10に親ノード切替装置16が追加されている。親ノード切替装置16は、当該親ノードとの間で所定期間以上通信できない場合、最上位階層より下位の各階層で用いる無線通信チャネルを用いて通信可能な親ノードを探索する機能と、見つかった通信可能な親ノードのうち当該子ノードとの間の距離が最も短い親ノードを当該子ノードの新たな親ノードとして切り替える機能とを有している。なお、センサノード10におけるその他の構成、さらにはセンサデータ収集システムにおけるセンサノード10以外の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、図15を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードの親ノード切替動作について説明する。図15は、本発明の第2の実施の形態にかかるセンサノードの親ノード切替処理を示すフローチャートである。
センサノード10は、それまで無線通信していた親ノードとの間で所定期間以上にわたり無線通信できなくなった場合、親ノード切替装置16により、図15の親ノード切替処理を実行する。
親ノード切替装置16は、まず、親ノードとの間で行っていたデータ収集動作を停止し(ステップ401)、ループ1として、ステップ411,412を、最上位階層の無線通信チャネルWkmaxを除くすべての階層で用いられている無線通信チャネルW1〜Wkmax−1ごとに、繰り返し実行する。
ループ1において、親ノード切替装置16は、まず、無線通信装置15で用いる無線通信チャネルを、選択した無線通信チャネルWに設定し(ステップ411)、他のクラスタにおける子ノードと親ノードとの間の無線通信をチェックし、その親ノードとの距離を確認し(ステップ412)、ループ1により次の無線通信チャネルの処理へ移行する。
この後、ループ1が終了した場合、親ノード切替装置16は、各無線通信チャネルのうち親ノードからのメッセージを受信した無線通信チャネルが存在した場合(ステップ402:YES)、これら親ノードのうち自センサノードとの距離が最も短いものを新たな親ノードとして選択する(ステップ403)。
一方、いずれの無線通信チャネルにおいても親ノードからのメッセージを受信できなかった場合(ステップ402:NO)、最上位階層の親ノードである基地局20を新たな親ノードとして選択する(ステップ404)。
このようにして、新たな親ノードを選択した後、親ノード切替装置16は、予め設けられている制御チャネルを用いて、新たな親ノードを切替先として指定した親ノード切替要求をネットワーク構築装置30へ通知する(ステップ405)。
ネットワーク構築装置30のネットワーク設定装置35は、センサノード10からの親ノード切替要求の受信に応じて、当該親ノード切替要求で通知された切替先となる親ノードに対して、当該センサノードの増設を指示する子ノード増設指示を、制御チャネルを用いて通知する。
この子ノード増設指示に応じて、親ノードは、子ノード増設指示で指定されたセンサノードを新たな子ノードとして増設し、当該子ノードに対してセンサデータ収集のためのデータ要求メッセージを送信する。
親ノード切替装置16は、この後、新たな親ノードからのデータ要求メッセージの受信待ちへ移行し(ステップ406)、当該データ要求メッセージの受信に応じて、親ノードとの間で新たなデータ収集動作を開始し(ステップ407)、一連の親ノード切替処理を終了する。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態によれば、それまで無線通信していた親ノードとの間で所定期間以上にわたり無線通信できなくなった場合、センサノードが新たな親ノードを探索して、親ノードの切り替えを自発的に行うようにしたので、センサノードがモノに埋め込まれており、モノの移動に応じてセンサノードも移動して、センサネットワークのトポロジが変化するような場合であっても、データ収集処理を維持することができる。
また、本実施の形態では、親ノードの切り替えを行ったセンサノードが親ノードであって、当該センサノード配下に子ノードが存在する場合、ネットワーク構築装置30あるいは当該親ノードから、配下の子ノードに対して、新たな親ノードの探索を指示する親ノード探索指示を通知し、この親ノード探索指示に応じて、これら配下の子ノードにおいて、前述した図15に示した親ノード切替処理を実行するようにしてもよい。
これにより、親ノードの移動により、その配下の子ノードとの距離が変化した場合には、これら子ノードと距離の近い親ノードへ切り替えることができ、データ収集処理を維持することができる。
なお、多くのセンサノードが移動を繰り返した場合、センサネットワークのトポロジに偏りが生じて、センサデータ収集にかかる遅延が大きくなる可能性がある。このため、ネットワーク構築装置30では、各親ノードでのセンサデータ収集にかかる遅延量を監視し、基準遅延量を越えた場合には、データ収集動作の停止を各センサノードへ指示して、第1の実施の形態で説明したクラスタリング処理を再実行するようにしてもよい。
これにより、センサネットワークのトポロジの偏りを修正でき、少ない遅延量で、すべてのセンサノードから効率よくデータを収集することが可能となる。
1…センサデータ収集システム、10…センサノード、11…センサ、12…センサイベント検出装置、13…センサデータ処理装置、14…センサデータ記憶装置、15…無線通信装置、16…親ノード切替装置、20…基地局、21…無線通信装置、22…受信データ処理装置、30…ネットワーク構築装置、31…無線通信装置、32…ノード間距離収集装置、33…遅延評価値算出装置、34…クラスタリング処理装置、35…ネットワーク設定装置、50…センサネットワーク。

Claims (9)

  1. センサにより周囲状況をセンシングして得たセンサデータを無線通信で送受信する複数のセンサノードと、これら複数のセンサノードからなるクラスタが1つ以上含まれる階層で階層化することにより前記各センサノード間を結ぶセンサネットワークを構築するセンサネットワーク構築装置と、前記センサネットワークを用いて前記各センサノードのセンサデータを収集する基地局とを含み、前記各センサノードがそれぞれ子ノードまたは親ノードとして動作して、1つ以上の子ノードと1つの親ノードとから前記各クラスタを構成し、当該親ノードが当該クラスタ内のセンサノードで得られたセンサデータを当該階層に固有の無線通信チャネルを介して収集し、当該親ノードが1つ上位の階層のクラスタの子ノードとして動作するとともに、前記基地局が最上位階層を構成する1つのクラスタの親ノードとして動作することにより、すべての前記センサノードで得られたセンサデータを前記基地局で収集するセンサデータ収集システムであって、
    前記ネットワーク構築装置は、
    前記各センサノードで検出した、当該センサノードと他のセンサノードとの間で無線通信可能な最小送信電波強度値を、これらセンサノード間の距離として前記センサネットワークを介して収集するノード間距離収集装置と、
    任意の階層に含まれるクラスタごとに、当該親ノードが当該各子ノードからセンサデータを無線通信を介して収集する際に生じるクラスタ遅延量を推定し、これらクラスタ遅延量を合計することにより、当該階層におけるデータ収集効率を示す遅延評価値を算出する遅延評価値算出装置と、
    任意の階層に属する各子ノードを、予め選択した当該階層の親ノードのうち当該子ノードと最短距離にある親ノードのクラスタへ割り当てた後、任意のクラスタのうち当該親ノードから距離が短い順に他のクラスタの子ノードを選択して当該親ノードのクラスタへ配置換えすることにより新たなクラスタ構成を生成し、当該階層のこれら新たなクラスタ構成のうち前記遅延評価値が最も小さいクラスタ構成を当該階層のクラスタ構成として決定するクラスタリング処理装置と
    を備えることを特徴とするセンサデータ収集システム。
  2. 請求項1に記載のセンサデータ収集システムにおいて、
    前記遅延評価値算出装置は、任意のクラスタでセンサデータ収集時に行われる無線通信について、無線通信の衝突が発生しない際に生じる正常時遅延量に、無線通信の衝突が発生してセンサデータの再収集が行われた際に生じる衝突時遅延量を加算することにより、当該クラスタでのセンサデータ収集時に生じるクラスタ遅延量を推定することを特徴とするセンサデータ収集システム。
  3. 請求項1に記載のセンサデータ収集システムにおいて、
    前記遅延評価値算出装置は、前記階層のクラスタのうち、前記配置換え前後の両クラスタ内で行われる無線通信を受信可能なセンサノードを含むクラスタであって、かつ前記配置換え候補として選択された子ノードのうち前記配置換え前後のクラスタの両親ノードと無線通信可能な子ノードが存在するクラスタを選択し、これらクラスタに関するクラスタ遅延量を推定して合計することにより当該階層の遅延評価値を算出することを特徴とするセンサデータ収集システム。
  4. 請求項1に記載のセンサデータ収集システムにおいて、
    前記クラスタリング処理装置は、最下位層から順にそれぞれの階層におけるクラスタ構成を決定し、最下位層より上位に位置する任意の階層についてクラスタ構成を決定する際、最下位から当該階層直下までの各階層で親ノードとして選択されていない未選択センサノードのうちから当該階層の親ノードを選択することを特徴とするセンサデータ収集システム。
  5. 請求項1に記載のセンサデータ収集システムにおいて、
    前記子ノードは、当該親ノードとの間で所定期間以上通信できない場合、前記最上位階層より下位の各階層で用いる無線通信チャネルを用いて通信可能な親ノードを探索し、見つかった通信可能な親ノードのうち当該子ノードとの間の前記距離が最も短い親ノードを当該子ノードの新たな親ノードとして切り替える親ノード切替装置を備えることを特徴とするセンサデータ収集システム。
  6. センサにより周囲状況をセンシングして得られたセンサデータを無線通信で送受信する複数のセンサノードと、複数の前記センサノードからなるクラスタが1つ以上含まれる階層で階層化されたセンサネットワークを構築するセンサネットワーク構築装置と、前記センサネットワークを用いて前記各センサノードのセンサデータを収集する基地局とを含み、前記各センサノードがそれぞれ子ノードまたは親ノードとして動作して、1つ以上の子ノードと1つの親ノードとから前記各クラスタを構成し、当該親ノードが当該クラスタ内のセンサノードで得られたセンサデータを当該階層に固有の無線通信チャネルを介して収集し、当該親ノードが1つ上位の階層のクラスタの子ノードとして動作するとともに、前記基地局が最上位階層を構成する1つのクラスタの親ノードとして動作することにより、すべての前記センサノードで得られたセンサデータを前記基地局で収集するセンサデータ収集システムで用いられるセンサネットワーク構築装置であって、
    前記各センサノードで検出した、当該センサノードと他のセンサノードとの間で無線通信可能な最小送信電波強度値を、これらセンサノード間の距離として前記センサネットワークを介して収集するノード間距離収集装置と、
    任意の階層に含まれるクラスタごとに、当該親ノードが当該各子ノードからセンサデータを無線通信を介して収集する際に生じるクラスタ遅延量を推定し、これらクラスタ遅延量を合計することにより、当該階層におけるデータ収集効率を示す遅延評価値を算出する遅延評価値算出装置と、
    任意の階層に属する各子ノードを、予め選択した当該階層の親ノードのうち当該子ノードと最短距離にある親ノードのクラスタへ割り当てた後、任意のクラスタのうち当該親ノードから距離が短い順に他のクラスタの子ノードを選択して当該親ノードのクラスタへ配置換えすることにより新たなクラスタ構成を生成し、当該階層のこれら新たなクラスタ構成のうち前記遅延評価値が最も小さいクラスタ構成を当該階層のクラスタ構成として決定するクラスタリング処理装置と
    を備えることを特徴とするセンサネットワーク構築装置。
  7. センサにより周囲状況をセンシングして得たセンサデータを無線通信で送受信する複数のセンサノードと、これら複数のセンサノードからなるクラスタが1つ以上含まれる階層で階層化することにより前記各センサノード間を結ぶセンサネットワークを構築するセンサネットワーク構築装置と、前記センサネットワークを用いて前記各センサノードのセンサデータを収集する基地局とを含み、前記各センサノードがそれぞれ子ノードまたは親ノードとして動作して、1つ以上の子ノードと1つの親ノードとから前記各クラスタを構成し、当該親ノードが当該クラスタ内のセンサノードで得られたセンサデータを当該階層に固有の無線通信チャネルを介して収集し、当該親ノードが1つ上位の階層のクラスタの子ノードとして動作するとともに、前記基地局が最上位階層を構成する1つのクラスタの親ノードとして動作することにより、すべての前記センサノードで得られたセンサデータを前記基地局で収集するセンサデータ収集システムで用いられるセンサノードであって、
    当該親ノードとの間で所定期間以上通信できない場合、前記最上位階層より下位の各階層で用いる無線通信チャネルを用いて通信可能な親ノードを探索し、見つかった通信可能な親ノードのうち当該子ノードとの間の前記距離が最も短い親ノードを当該子ノードの新たな親ノードとして切り替える親ノード切替装置を備えることを特徴とするセンサノード。
  8. センサにより周囲状況をセンシングして得られたセンサデータを無線通信で送受信する複数のセンサノードと、複数の前記センサノードからなるクラスタが1つ以上含まれる階層で階層化されたセンサネットワークを構築するセンサネットワーク構築装置と、前記センサネットワークを用いて前記各センサノードのセンサデータを収集する基地局とを含み、前記各センサノードがそれぞれ子ノードまたは親ノードとして動作して、1つ以上の子ノードと1つの親ノードとから前記各クラスタを構成し、当該親ノードが当該クラスタ内のセンサノードで得られたセンサデータを当該階層に固有の無線通信チャネルを介して収集し、当該親ノードが1つ上位の階層のクラスタの子ノードとして動作するとともに、前記基地局が最上位階層を構成する1つのクラスタの親ノードとして動作することにより、すべての前記センサノードで得られたセンサデータを前記基地局で収集するセンサデータ収集システムで用いられるセンサネットワーク構築方法であって、
    前記センサネットワーク構築装置のノード間距離収集装置が、前記各センサノードで検出した、当該センサノードと他のセンサノードとの間で無線通信可能な最小送信電波強度値を、これらセンサノード間の距離として前記センサネットワークを介して収集するノード間距離収集ステップと、
    前記センサネットワーク構築装置の遅延評価値算出装置が、任意の階層に含まれるクラスタごとに、当該親ノードが当該各子ノードからセンサデータを無線通信を介して収集する際に生じるクラスタ遅延量を推定し、これらクラスタ遅延量を合計することにより、当該階層におけるデータ収集効率を示す遅延評価値を算出する遅延評価値算出ステップと、
    前記センサネットワーク構築装置のクラスタリング処理装置が、任意の階層に属する各子ノードを、予め選択した当該階層の親ノードのうち当該子ノードと最短距離にある親ノードのクラスタへ割り当てた後、任意のクラスタのうち当該親ノードから距離が短い順に他のクラスタの子ノードを選択して当該親ノードのクラスタへ配置換えすることにより新たなクラスタ構成を生成し、当該階層のこれら新たなクラスタ構成のうち前記遅延評価値が最も小さいクラスタ構成を当該階層のクラスタ構成として決定するクラスタリング処理ステップと
    を備えることを特徴とするセンサネットワーク構築方法。
  9. センサにより周囲状況をセンシングして得たセンサデータを無線通信で送受信する複数のセンサノードと、これら複数のセンサノードからなるクラスタが1つ以上含まれる階層で階層化することにより前記各センサノード間を結ぶセンサネットワークを構築するセンサネットワーク構築装置と、前記センサネットワークを用いて前記各センサノードのセンサデータを収集する基地局とを含み、前記各センサノードがそれぞれ子ノードまたは親ノードとして動作して、1つ以上の子ノードと1つの親ノードとから前記各クラスタを構成し、当該親ノードが当該クラスタ内のセンサノードで得られたセンサデータを当該階層に固有の無線通信チャネルを介して収集し、当該親ノードが1つ上位の階層のクラスタの子ノードとして動作するとともに、前記基地局が最上位階層を構成する1つのクラスタの親ノードとして動作することにより、すべての前記センサノードで得られたセンサデータを前記基地局で収集するセンサデータ収集システムで用いられる親ノード切替方法であって、
    前記子ノードが、当該親ノードとの間で所定期間以上通信できない場合、前記最上位階層より下位の各階層で用いる無線通信チャネルを用いて通信可能な親ノードを探索するステップと、
    前記子ノードが、見つかった通信可能な親ノードのうち当該子ノードとの間の前記距離が最も短い親ノードを当該子ノードの新たな親ノードとして切り替えるステップと
    を備えることを特徴とする親ノード切替方法。
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